誰かおらぬか!!?

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127おたく、名無しさん?
珍優・怪優(1)
by 東 <[email protected]> at 9月19日(木)23時34分
 ほんのチョイ役ながら、忘れられない脇役がいます。
見せる演技はほんの氷山の一角であり、実は大変な俳優である
場合がある。二人の名優を紹介します。
 上山草人(1884年〜1954年)・…『七人の侍』(54年4月公開)の
琵琶法師です。『宮本武蔵』(54年9月公開、稲垣監督、三船主演)に
は年寄り役で出演し、没しています。まず彼の凄さというのは、11年
間アメリカに住み、サイレント期のユナイト映画の超大作、ダグラス・
フェアバンクス・スタジオ制作『バグダットの盗賊』に準主役として、
<蒙古の王様>役に抜擢されたということ。頬骨の尖がった彫りの深
い顔立ち、オリエンタルな独特の風貌は見るからに異教徒であり、
日本人離れしています。日本へ帰ってからも、多数の映画に独特の
アクの強い役柄で出演しました。
 名作『赤西蛎太』(千恵蔵プロ、伊丹万作監督、1936年)は片岡千
恵蔵が一人二役(赤西,原田甲斐)を演じ、ラストの立ち回りが有名。
按摩安甲の役でした。アラカン(嵐寛寿朗)の十八番、『鞍馬天狗・黄
金地獄』(1942年、大映、伊藤大輔監督)では、ぶきみな南蛮人‘ヤコ
ブ’役でした。