http://sourceforge.jp/magazine/09/03/11/094246 OpenSolarisベースの国産ディストリビューション「Jaris」が初の正式版へ
2009年03月11日 06:00PM
OpenSolarisをベースとする日本発のディストリビューション「Jaris」(ヤリス)を開発するJarisプロジェクトは2009年3月10日、機能限定版「Jaris-1.0ベーシックバージョン」の正式版を同下旬に公開すると発表した。
同ディストリビューション初の正式版で、これに続いて3月中にフル機能版のベータ版をリリースする予定。
Jarisは、OpenSolarisのサーバ分野の機能をそのままに、クライアント向けなど個人用途の機能を拡充。
日本のコンピューティング環境のニーズに適応させたディストリビューション。
カーネルの独自カスタマイズによってOpenSolarisより起動も動作も速く、使いやすさを重視しているという。
完全に日本語化してあり、独自に強化したWINEによって日本語Windowsアプリケーションをインストールして動作させることができる。
ファイルシステムにはZFSを採用し、システムバックアップとリカバリが約2秒で完了するという。
UNIX系OSの弱点であるプリンタ周りも強化。メーカー製ドライバを導入して設定自動化した。
このほか、ネットブック用ドライバやE-Mobileドライバなど、モバイルPCにも対応。
ライブDVDやライブUSBでの動作も可能。
名称は「Japanese Solaris」の意味。
1.0ベーシックバージョンは昨年10月にベータ版を公開しており、正式版に移行する。
公開するフル機能版は「バージョン0.98」で、4月以降、評価を行い、正式版に移行したい考え。
Jarisプロジェクト
http://jaris.jp/ 鴨沢浅葱(Infostand)
Solaris Infostand デスクトップ オープンソース ニュース
2009年03月11日 06:04PM 更新