京都市は市内10カ所の自動車教習所と連携し、エコ運転の講習をこのほどスタートさせた。
自動車免許を取得する受講生と免許更新を受けようとする満70歳以上の高齢者が対象で、
地球環境に配慮した運転を実践してもらい、温室効果ガス削減を目指す。
始めたのは府指定自動車教習所協会に加盟する市内の10教習所。講習時間を設けてもらい、
市が作ったマニュアル冊子を活用し、教習指導員が講義している。「発進時はふんわりアクセル」
「停止前に早めのアクセルオフ」「アイドリングはやめる」など10項目について実践テクニックを伝えている。時間は約10〜15分。
市環境管理課によると、市内の新規免許取得者数と高齢者講習を受ける70歳以上の
免許更新者数を合わせると年約3万人。全員がエコ運転を実践したと試算すると、
年間7700トンの二酸化炭素(CO2)削減につながる。市が掲げる削減目標
(2010年末までに1990年比10%削減)を達成するために今後、必要な市全体の削減量31万トン(2007年確定値)の2・5%に相当する。
また市環境管理課は、エコ運転の実践を誓う人を登録する「京(みやこ)エコドライバーズ宣言」
にも取り組んでおり、受講者に宣言してもらうことを呼び掛けている。
「安全運転とエコドライブはほぼ共通する。
教習所での講習で実践者を増やしてもらい、CO2の削減につなげたい」
(若林完明交通環境対策係長)とエコ運転の普及拡大を期待する。
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009122900040&genre=H1&area=K10