【365Main】 回線増速(ニュー速とかお引越しのご案内)
168 :
root▲ ★:
対外的な接続
プロバイダが別のプロバイダと相互接続をする場合、大きく分けて3つのパターンがあります。
1) トランジット
相手側のプロバイダにお金を払って、PIE のトラフィックをインターネット全体に
運んでもらう、つまりインターネット全体から PIE への接続性を確保するために
利用するものです。
トランジットは通常、tier-1 と呼ばれる、広域ネットワークを保有しているところから
購入することになります。つまり、tier-1 は原則として一部大手プロバイダのみに
限定される、ということになります。
現在 PIE では、2つの tier-1 プロバイダからトランジットを購入しているようです。
2) ピアリング(プライベートピア)
互いに仲良しのプロバイダ同士の場合、お互いのプロバイダの間で
対等の立場で接続するための接続を持つ場合があります。
このような接続を「ピアリング」といいます。また、二者が占有的に使用するため、
後述する 3) の IX 接続に対し、「プライベートピア」と呼ばれることがあります。
この場合、接続にかかるお金は、お互いに話し合って決めます。
たいていの場合、折半することが多いようです。
(続く)
169 :
root▲ ★:2006/05/09(火) 01:40:57 ID:???0 BE:3192757-#
(続き)
3) ピアリング(IX接続)
トランジットを購入している tier-1 に払うお金は、一般的に転送量で
決められることが多いので、プロバイダとしてはできるだけ多くのプロバイダと
ピアリングを持つことで、tier-1 に払うお金を減らすことができます。
また万一 tier-1 のネットワークにトラブルが発生した場合でも
ピアリングにより直結していれば、そのプロバイダとの接続性に影響を及ぼさなく
なります。
ということでできるだけ多くのプロバイダとピアリングをしたほうがいいのですが、
多くのプロバイダとプライベートピアを持つためには、その分の回線を
その都度用意しなければならず、一般的ではありません。
そこで「ある程度成長したプロバイダ」は、お金を払って、
Internet Exchange (IX) と呼ばれる「相互接続所」への接続を購入します。
IX は「ピアリングのための場所」を提供するところで、例えば日本だと
JPIX や JPNAP、米国だと PAIX や NYIIX、欧州だと AMS-IX や LINX 等が有名です。
(続く)
170 :
root▲ ★:2006/05/09(火) 01:46:44 ID:???0 BE:4104959-#
(続き)
IX に接続したプロバイダは、同じ IX に接続しているそれぞれのプロバイダと、
個別にピアリング交渉をして、お互いの合意のもと、ピアリングを行うことができます。
この場合ピアリングに対してどちらかが料金を払うことにするのか、
あるいは対等とみなして、互いにお金を払わないことにするかどうかは、
接続する当事者間で、個別交渉して決めることになります。
いわゆる「パワーゲーム」ってやつです。
PIE はこれまで IX には接続していなかったようですが、
今回確保する 365 Main という新ロケーションで、
世界最大級の IX のひとつである PAIX への接続を、確保するようです。
171 :
root▲ ★:2006/05/09(火) 01:52:35 ID:???0 BE:5745997-#
ダークファイバー
通常、離れた場所を接続する場合、プロバイダが提供する専用線を買う
ことになります。
しかし、自分が光ファイバーに直接接続できる機器を持っている場合、
光ファイバーを使う権利だけを購入し、自分が持っている機器を接続できれば、
専用線の会社の機器を使用する必要がなくなるため、その分安く上がる
ことになります。
このような用途に使用可能な光ファイバーとして、ダークファイバーというのがあります。
ダークファイバーの名前の由来は「敷設されているけどまだデータが通っていない」
つまり「光がない = 暗い = dark」が由来です。