【四万】群馬県の温泉3【水上】

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130名無しさん@いい湯だな
部屋に案内された。窓から榛名をのぞむ静かな部屋だった。
館内の案内を一通り説明すると、仲居は私の寸法に合った浴衣を用意してくれた。仲居にはとても良い印象を受けた。
ともみは、チェックインの時に、女性専用に用意された華やかな浴衣の中から自分好みを選んでいた。
「ちょっと派手だったかしら」と燕脂色の浴衣を鏡の前で合わせている。
館内用の履物に名前シールを貼り、他人と共用になるのを防ぐという心使いも私は気に入った。
持ってきたノートPCでメールをチェックし、クライアントに返信する。
面倒な仕事は友人に廻した。クライアントの望む結果さえ出せれば、友人の取り分は十分だ。不満はあるまい。
仕事のことを考えてる自分に苦笑をし、電源を落とす。
「そろそろ予約した時間になるわ。貸し切りのお風呂楽しみだわ」
そこには、艶やかな浴衣姿の彼女が立っていた。