【3-3-2】静香様に冷たく罵られたい169【戦闘モード】

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193クーベルタン男爵さん
ちょっと時間があったのでこんなもん書いてみました。エロ度ゼロですw

いばらの城(1/4)
皆さん、『眠りの森の美女』をご存知ですか?
勿論ご存知であろうかと思いますが念のためちょっとまとめ。
とある国の国王夫妻に待望の赤ちゃんがお生まれになりました。
生誕パーティーには、まぁ、何人かの魔女たちも呼ばれてたんだけど
一人呼び忘れちゃったわけで、でもってその魔女が怒ったんだ。
「この子は糸つむぎで指を刺して永遠に眠り続ける呪いをかけたぞ!」
でもこっそり一人の魔女が「眠りは永遠ではなくてある日とける魔法」をかけた。
んでもって、おてんばで美しく成長した女王様なんだけど、お城中の人たちが気をつけたにもかかわらず
やっぱり指を傷つけて眠りについてしまいましたとさ。
そして月日は流れて現在にいたってるわけで・・・


194クーベルタン男爵さん:2006/10/10(火) 20:29:46
いばらの城(2/4)
この王国はいまお世継ぎもなく絶えようとしています。
重大な危機に直面して言い伝えどおりお姫様を起さなくてはなりません。
言い伝えというのは「いばらに囲まれた城に入り姫に接吻をすれば眠りは解かれる」ということなのです。
姫の美しさ目当てもあって世界中の王侯貴族や金持ちや将軍将校などが挑戦しましたが
いばらがあまりにも鋭く密集しているのでいまだかつて成功したものはおりません。
そこに一人の奴隷が名乗りを挙げました。街中の嘲笑を背中にうけながらいばらの中に潜入します。
なんということでしょう、血だらけになりながら楽しそうに笑い声をたててズンズン進んで見えなくなりました。
195クーベルタン男爵さん:2006/10/10(火) 20:30:51
いばらの城(3/4)
「あはは、とうとうたどり着いた。痛くて死にそうだ、ああなんて嬉しいことだろう。ハァハァ!」
・・・そうなのです、かれこそはMの中のM奴隷。
眠り姫の肖像画があまりにもM度を刺激したので身分を省みず果敢に挑戦したのでした。
「ああ、なんと美しい姫様なんだろう・・・・・・3(ちゅ〜)」
口付けしようと血だらけの顔を姫に近づけたその時
バコーーーーーーーン!
奴隷は見事なアッパーカットをくらい3メートルほどぶっ飛びました。
そこには豪華な寝台の上で上体を起して握りこぶしを振り上げている美しい姫様が!
「ひ、姫様、なぜに、お目が醒めたのですか!わたくしの接吻は・・・」
「なぁに?超あやしい、超あやしい、なんかイヤな感じがした。寝台がムニュッていった!」
「姫さま本望です!もっと殴ってください、その冷たい眼差しで罵ってくださいませ!」
「・・・・・・・・・・・・キ・モ・イ!!」
196クーベルタン男爵さん:2006/10/10(火) 20:31:56
いばらの城(4/4)
姫様は寝台から速やかに抜け出します。
数百年もたったというのに裾の短い黒いドレスは新品のよう。
ところどころ十字架模様にくり抜かれて真っ白い素肌が見え隠れしてます。
太腿をあらわに美しい姿勢で仁王立ちになり奴隷に命令します。
「わらわはこの国を治める重要な任務がある。お前を最下層奴隷として任務を与える。
国を治めるために必要な政治家宗教家財務係外交係その他もろもろ連れてくるように!」
M奴隷は喜びながらまたいばらの森を駆け抜けていきました。
そして奴隷は任務を大いに果たしたそうです。
しかし国を治めるために必要な者たちがすべてキモイ奴隷たちで構成されるとは姫様も思いもよらないことでした。
なんと魔法がとけたのは姫様だけでいばらの森はそのままだったのです。
(いばらの森を行き来できるなんてドMな奴隷しかいなかったのです。)
「しかたがない。キモイが上手く使えばこうやって国も治めることが出来るし・・・」
姫様は、いえ、女王様はまだ重大な事実に気がついておりませんでした。
この先国の繁栄のためにはお婿さんを迎えなくてはいけないことを・・・。
おしまい