空気読まずに再投下
裏赤頭巾ちゃん(1/2)
狼はおばあさんをぺろりと平らげて赤頭巾ちゃんをベットの中で待ちます。
しばらくして玄関の扉が音も無く開きました。
そこに立っているのは青いケープを纏った背の高い「赤頭巾」ちゃんでした。
青いケープは太腿半ばまで被い前面に小さな鉄のボタンが首までしっかりと掛かっています。
どうやらケープの下にはなにも身に着けていないようですが
足元といえば編みタイツに15センチもあろうかというピンヒール。
一歩あるきごとにちらりとガーターベルトが見え隠れします。
頭巾をはらりと背にたらすと白い美しい顔が現われました。
「こんな大それた事をしてお前は何をして欲しいのかしら?」
「お願いです!罰として私を鞭打ってくださいませ!」
それからしばし数十回水でよく湿らせた馬用の鞭の音が響き渡りました。
裏赤頭巾ちゃん(2/2)
「ああ、お願いです。顔や肩や背中や足ではなく私の汚い股間を・・・」
「ふふふ、わたしになにか命令をするつもり?」
くるりと踵を返すと暖炉の中に手を入れます。振り向くと手には焼き鏝が。
「押して欲しいかしら?どこに押して欲しいのかしら?」
「ああああ、お願いです女王様、女王様のお望みのところに・・・」
「お前に対する望みなんかないわ」
笑いながら狼の額にS字の刻印を押す赤頭巾ちゃんならぬ青き女王。
「お前の股間とやらにはこれをあげるわ。」
いつの間にかゴブレットに灯油が入っています。ゆっくりとそれを股間にたらしました。
「さて、この先どうしようかしら、ふふふ、考えておくわ。」
「でももうこないかもしれなくてよ、はははは!」
去り行く女王様のケープがこの冬初めての嵐で翻りました。
白い丸い神々しい臀部を見た瞬間狼は気を失いました。
その夜、村人たちがいっせいにおばあさんの家に火をかけて狼を焼き討ちにしたそうです。
おわり