【COIへ】静香様に冷たく罵られたい82【出稼ぎ】

今日の産経新聞より

「W杯[独]転々」
荒川選手の“縁”

　「歓迎」と漢字の垂れ幕も目につくドルトムント。日本のスポーツ界にとっては
験（げん）のいい街であることに気づいた。
　日本-ブラジル戦の会場となったベストファーレンスタジアムは、１９７４年の
W杯西ドイツ大会に合わせて建設されたサッカー専用の競技場。ドイツ在住の日本人が
「ブンデスリーガの阪神タイガースですよ」というボルシア・ドルトムントのホームだ。
W杯期間中の収容人数は約６万人だが、通常は立見席があり、８万人以上が入るというから、
その熱狂的人気は半端じゃない。
　そんな競技場の隣に、スケート場がある。季節がらか、修復工事のせいなのか、建物は
シートをかぶっているが、ここは荒川静香選手が金メダルを獲得した2004年フィギュアスケート
世界選手権の会場である。
　荒川選手といえば、トリノ五輪直前にフランス・グルノーブルで合宿した際、同地でプレーしている
FW大黒将志選手がサイン入りユニホームを渡して激励している。
　トリノで金メダルを獲得した“お返し”にと、荒川選手はテレビ番組の中で、トリノ前にも使っていた
入浴剤を日本代表にプレゼント。代表して受け取った大黒選手を「幸運があると思うので
頑張ってください」と激励した。
　競技場周辺にようやく青の日本とカナリア色のブラジルサポーターが集まりだした現時点では、
記者も試合結果はわからない。
　もちろん、選手たちの「実力」に期待しているが、荒川選手がプッチーニの「トゥーランドッド」に乗り、
世界一に輝いたここドルトムントで、その「縁」にもあやかれるか。

（ドルトムント　今城敬之）