友達がいないフィギュアの村主章枝さんを応援したい5

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905クーベルタン男爵さん
あざらし達でささやかな、花見オフがおこなわれることになった。
一応、avexと事務所に手紙を出しておいた。

場所は、代々木公園、内気なあざらし達は木陰に隠れてなかなか花見席に来ない
「敵」じゃないとわかったのか、だんだんとあざらし達が一同に集まり始めた。
ちょっと積極的な幹事の自分以外はあまり話さない。だが、みんな根は真面目なのか、
手作りの弁当や、お酒、など持ち寄り品は、けっこう多く、美味しそうだ。
もじもじしながらが、恥ずかしそうに、自分達の差し入れを次々と広げた。

これがスケ板のオフだと、スケートの話で盛り上がるのだが、みんなスケートにそう詳しくない。
ただ単に、「すぐりんが友達がいくなくて好き」だと言う

普通、オフ会では「マンボウさんは?」などとハンドルネームなどで呼び合い、
気恥ずかしいが、このオフ会は、みんな佐藤さん、鈴木さん、などと本名で普通に呼び合っていた。
コテハンを持ってないので当然だろう。

周りは、大学生がワイワイやっていた。こちらは静かーに、ポツリポツリと会話が交わされる。

ふと気が付いたら、紺のブレザーを着た、細身の女性が隣りにいる。どこかで見た顔だ。

すぐりんだった。

みんなと同化していたので、自分も気がつかなかった。
いくら内気なあざらし達でも、やはり興奮し、笑顔になった。お酒も入り、会話も多くなった。

最後に、すぐりんが言った。
「4年後の春。またここで会いましょう。その時、私の首には必ずメダ・・・」
ここで、すぐりんが、声を出して泣き始めた。

あざらし達も泣いた

花見は終わった。4年後、どうなるかわからない。でもここにみんなが集まることは確かだ。