岡崎朋美「これから及川君と慰め合います」

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59クーベルタン男爵さん
こっから貼らないと

668 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2006/02/22(水) 22:48:39 ID:Fl0FEuln0
今日も1500mの応援に行った後、及川は選手村で味気ない夕食を取っていた。
「もうすぐ、オリンピックも終わりか、、、」
一人部屋へ帰ろうとすると誰かが背中に声をかけてきた。
「及川君、待って」
声の主は岡崎朋美だった。及川は少し居住まいを整えて緊張した。

「今日も残念だったね」
「そうですね」
「後はフィギュアやショートトラックでメダル取れるといいんだけどね」

他愛もない話をしながら二人は選手村のこきたない廊下を並んで歩いた。
「もし、良かったら後で私の部屋に来ない?及川君も一人で大変そうだから
私がいろいろ教えてあげる」

えっ、と及川は朋美の顔を見た。
しかし彼女はいつも通りの明るく優しい笑顔だ。
え、まさか、、これって誘ってるのか?いやいや岡崎さんの事だ、
真剣に僕にスケートの事を教えたいんだろう、、、
でも、もし万が一、いざとなったらどうしよ、、、、
及川はさっき選手村のカウンターにあった五輪マークのコンドームの山の前を
そそくさと通り過ぎたのを後悔した。

二人が歩いていく先に一人の男が壁に寄りかかっているのが見えた。
薄暗くて誰かわからなかったがそいつはワインを片手に酔っ払っているようだった。
60クーベルタン男爵さん:2006/02/23(木) 20:07:33
674 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2006/02/22(水) 23:14:50 ID:Fl0FEuln0
「ちょっと、国母君、あなた未成年でしょ。お酒なんか飲んじゃだめじゃない。」
主将らしく朋美はきりっとした表情で注意をした。
「あ〜〜、おかざきしゅしょー、あんたも残念だったね〜」
酒臭い息をして国母は朋美の肩にもたれかかってきた。

「俺なんか予選落ちっすからねー、、あー、隣にいるのはこれまた4位の及川君、
なんつーか、これから二人で慰めあいですかー、俺も仲間にいれてほしいなー」
「まだオリンピックは終わったわけじゃないのよ!それでも日本の代表なの!」
むっとした表情で朋美は国母の腕を振り払った。
「うるせー、ババアのくせに、いい子ぶりやがって!」
声を荒げて国母が朋美につかみかかろうとすると、及川は反射的に朋美をかばった。

しかし、朋美のほうは動じる事もなくそばに立てかけてあったスノーボードを
両手でつかむと自慢の太腿にたたきつけた。

バキッと鈍い音がするとボードは真っ二つに割れてしまった。
廊下がしんと静まりかえった。

「じゃ、及川君、行こうか」
「はい、、、」
及川は朋美に腕をひっぱられついていくしかなかった。

(この話はフィクションです。登場する人物は実在ではありません)