138 :
クーベルタン男爵さん:
童話 みずきちゃんとヌデレバ(みずきちゃんとぬでれば)
みずきちゃんは、マラソンランナー
今日も元気いっぱいに 走っていました
−その時でした
ヒタ ヒタ ヒタ ヒタ・・・・・
後ろから 恐い足音が近づいてきます
みずきちゃんはコーチの言葉を思い出しました
「アテネにすんでいる ようかいヌデレバには きをつけてね。食べられてしまうから」
みずきちゃんは 真っ青になって逃げました。
ヒタ ヒタ ヒタ ヒタ・・・・・ ヒタ ヒタ ヒタ ヒタ・・・・・ ヒタ ヒタ ヒタ ヒタ・・・・・
足音は どんどんちかづいてきます
「もうだめ・・・ 食べられちゃう お父さん、お母さん、コーチの先生、ごめんなさい!」
みずきちゃんが 心の中でそう思ったとき 声がしました−
「みずきちゃん おめでとう」
えっ? とみずきちゃんがふりむくと そこには外国人のお姉さんがいました
「ヌデレバは、みずきちゃんみたいな人と走れて、とても楽しかったです」
全力で逃げていたみずきちゃんは まわりがとてもよろこんでいる事にきづきました
ヌデレバはえがおでみずきちゃんの首に金色のメダルをかけてあげました
ヌデレバはみずきちゃんを食べようとしていたようかいではなく、
みずきちゃんにえいえんのたからものをあげにきた天使だったのでした
-完-