133 :
クーベルタン男爵さん:04/09/01 10:50
>>122 現役時代にスポーツ用具かなんかの会社を経営しているって聞いたことが。
どの程度の会社かは不明。
134 :
クーベルタン男爵さん:04/09/01 14:13
有働は泣いてないよ
どう見ても
本当に泣いたのはレポート中に号泣した白木清か位
135 :
クーベルタン男爵さん:04/09/01 20:09
以下の文章は4年前、シドニーオリンピックの際に、とあるプロレス
掲示板に入り浸っている時に書かせていただいたものです。そのため
妙な具合にプロレス用語が飛び交っておりますがご容赦下さい。
今回柔道勢の活躍を見て、ふいと思い立って読み返し、そういや
「田南部力」の名を四年前に書きとどめておいたなあなどと感慨に
ふけっておりましたもので。失礼します。
五輪柔道雑感1・初日の完勝!【男子60kg級・女子48kg級】
どうもどうも。とにもかくにも、にわか国内在住オリンピック小僧として一
喜一憂、寝不足の毎日を続けている者です。仕事も忙しく時間のない日々を
過ごしておりますが、しかし好きなもの・憧れの対象のみに没頭しそれを
共有できる人達と語り合える場を持てる日々はホント楽しい。
さてオリンピックももう中盤戦。四大メジャー格闘技第一弾として開幕した
(笑・オリンピックの格闘技は組み技・立ち技の東洋西洋代表が各一種類
づつ採用されています。)柔道・前半戦について感じたことなどをランダムに
記してみます。今後のプロ転向組がどれくらい居るか分からない競技ですし、
ここには常連さんはじめ柔道経験者が多数おられるでしょうからとりあえず
釈迦に説法を覚悟の上で行きますが、いつもながら気の利いた構成などは
見込めない思い付きの乱文です。ひらにご容赦。では。
136 :
クーベルタン男爵さん:04/09/01 20:10
○それにしても田村人気のおかげでくまなく全試合が中継された放送では
レベルの高い試合の連続で、TV画面を見ていただけでもう初日から満腹
状態。これだけの試合が生で見られたら凄いと思う。もうバターやフォア
グラ満載のコースを目の前にドカドカ並べられたような気分で、最近のプロ
レスや総合のようなお茶漬けサラサラ薄味の試合を見て胃を休めたい
ものだと一瞬本気で思ってしまいました。ホントの話です。
○さて、オリンピック関係のBBSを騒然とさせた野村の金メダル・フィニッシ
ュは誰もが知ってる三船十段の空気投げ!いやー、足を刈ったり払ったり
することなく、手だけで相手を一回転させるこの伝説の難技の現物をこんな
大舞台で見られるとは思わなかった!前後のステップの踏みにくい近代
柔道ではこの技が国際舞台クラスの試合で出る確立なんて無いものかと
思っていたんですが…。 しかし(投げてから見て)「奥」に向けて宙を舞わ
せるのではなく、内股のすかし合いの中で「横に」ひねり落とす形なら十分
実現可能だったという事には気付かんかった! 考えてみれば内股すかしも
変型の隅返しと取れない事もないと気付いたのはこの後の事。思えば
初めてオリンピックに見とれた年、年末の嘉納治五郎杯で見た内股
すかしは、この世にこんな綺麗な投げ技があったのかと思わせてくれた
思い出深い一品でございましたなあ。ハイ。
137 :
クーベルタン男爵さん:04/09/01 20:13
○野村のセコンドは同じ天理大の細川コーチ。「イルポン・ゴーホーム」
のブーイングの嵐を浴びながら素知らぬ顔でバッタバッタと対戦相手を
秒殺したソウル五輪の時の彼は地上最強に思えたもので、私にとっては
いまも緑健児を超える「小さな巨人」です。しかし準決勝で完全に相手を
背中から落としても何のポイントも取ってくれないというムチャクチャな
判定で負けにされ日本人初の五輪連覇を逃したのですが、今回弟子の
野村がその仇を取った格好。
「軽量級に冷たい世間の目を覆す」という意気込みで達成した偉業ですが、
またも「『野村も金』て何やねん。俺は田村のオマケか」とフテくされる
結果に(笑)。…しっかし細川コーチ、相変わらず小っちゃいなぁ(笑)。
あの野村の肩までしかないんだから、田村より小さいんじゃないか?
○ところでこの大会に限らないことなのでしょうが、投げられて背中から
落ちようとする際に、足・首を突っ張ってブリッジの態勢で落ちて、「背中は
ついてない!」と言い張ろうというはかない抵抗を見せる選手がいますが、
背中が実際に畳に付かなくても、「落ちた段階で体が仰向けになっていれば」
一本だ、という共通認識が審判には徹底しているようで。逆に賈運兵戦の
野村のように、投げられて綺麗に一回転してしまっても、腹から着地すれば
「有効」止まり。ワカリヤスイですなあ、ええ、まったく。
○仕事から帰って見ると、既に女子の部でニシローロッソが敗退していた
のにア然。そしてサボンの一本負け+3位決定戦敗退。さらに男子で去年
徳野を破って世界チャンピオンになったキューバのプロのジンクス通りの
敗退。オリンピックには魔物が棲むという伝説は今大会も生きているのです
が、しかしこのキューバ勢の不振が翌日の判定に響いてくるとは…。
138 :
クーベルタン男爵さん:04/09/01 20:14
五輪柔道雑感2・楢崎の敗北 【女子52kg級・男子66kg級】
○さて、初日に日本が金を独占してしまったワリをまともに食ったのが楢
崎でした。そしてこれが後に続くであろう選手たちの不幸の始まりです。
後で詳述しますけど、基本的にIJF・国際柔道連盟のお仕事は「各国に
均等にメダルが行くような調整をすること」です。昨年のバーミンガム世界
柔道選手権で日本が実に8階級を制覇してしまった時、韓国人のパク会
長が「IJFにとっては哀しむべき結果」とコメントし、今年の国際合宿などで、
ヨーロッパの役員が日本の山下監督に「バーミンガムのような目は絶対に
見せないぞ」と凄んだのは決して彼らの「職務」の埒外のことではござんせん。
もはやルールを変えることが出来ない以上、あとはルールの適用、つまり
審判の判定によって選手に圧力を与え、勝敗をコントロールしてくるのです。
139 :
クーベルタン男爵さん:04/09/01 20:15
○女子52kg級。この階級は前日のような波乱がなく、準決勝出場の四人
は楢崎、ベルデシア、ケー・スンヒ、劉玉香のオールスターキャストが勝
ち上がってきました。準決勝ニ試合ではやや危ないところは見せつつも、
結局予想どおり世界選手権同様、決勝には楢崎とベルデシアが残ったの
ですが、三位決定戦第2試合のケー−ディネア戦は、お互い飛び掛かって
相手を掴むや投げ倒し、立ち上がって試合再開の声が掛かるやもう一方も
掴みかかって投げ返すという凄まじいノーガードのド突き合い、柔道界の
全日本プロレス(笑)。しかし自力に勝るケーが次第に圧倒して最後は背
負い一本の完勝。もう一組に回った劉も圧倒的な強さを見せ、今更ながら
この二人に勝って決勝に残った鉄板の二人の桁外れのレベルを実感します。
それは文字通り世界最高レベルの決勝になる、はずだったのですが…。
140 :
クーベルタン男爵さん:04/09/01 20:18
○「立って良し寝て良し」の楢崎と対戦するベルデシアはここ数年接近し
て組むことができず、昨年の世界選手権では逃げの背負いを反則に取られ
て判定負け、前に出た福岡国際では投げられ押さえられでほとんど一本負
けの惨敗。かくて彼女の今大会用の秘策は、楢崎の襟を取ることをあきら
め、下がりながら両袖をつかむと同時に仕掛ける袖釣り込み腰ぎみの背負
いでした。試合開始直後にその背負いを仕掛けてしゃがみ込んだ所を楢崎
に大外刈りで吊り上げられて一本取られても文句を言えない技ありを食っ
た後も、下がり続けながらこの掛け逃げ気味のバクチ技を出す事しか出来ない。
○で、去年の世界選手権ではベルデシアのこうした姿勢に反則が取られて
決着がついたのですが…今回の主審はキューバの名物コーチ・ドナルドさ
んに呼応するようにベルデシアの行為をいっさい無視してなぜか逆に楢崎
に対して反則の注意を連発。緊張からかこの日は世界選手権でも見せてい
た「円月殺法」の袖さばきもなく、膝を伸ばしたまま一直線に前へ出る一
本狙いの柔道に徹していた楢崎。残り1分、逃げないまでもドンと構えて
いればよいものを、このジャッジに「明確なポイントを取らなければ負け
にされる」と考えたのか、それまでほとんど完璧な展開を見せていたのが、
正面から突っ込んでベルデシアのバクチ技に引っ掛かってしまいます。
○簡単に袖を取られ、それまでたやすく潰していた背負いをよけたと思っ
たら、ベルデシアの足に蹴つまづいて転倒。これが「一本」と取られて試
合はベルデシアの大逆転勝ちに終わりました。とても楢崎と思えないド素
人のようなフィニッシュで、1回戦や準決勝をヒヤヒヤものの薄氷勝利で
何とか決勝に上がって来た田村・野村に比べてほぼ無傷で勝ち上がったこ
とが災いしたかと思える悲しい顛末であります。が、しかし…。
141 :
クーベルタン男爵さん:04/09/01 20:20
○さて、今の柔道はポンと一呼吸で投げ落とすのではなく、二段構え三段
構えで崩した相手を転がし、最終的に相手の背中を畳に押し付ける技が判
定を取れるものになっています。男子66kg級の金メダリスト・トルコの
オズカンなどはいい例で、準決勝では@まず内股で相手が浮かせたところ
に、A足を戻して河津掛け気味に小内を仕掛けてバランスを崩し、Bそこ
を相手の足を、自分の股の間から片手ですくって倒れ込ませ、Cそのまま
体を浴びせて相手の上を転がりながら片エビ固めに決めるようにして畳に
「押し付け」て技ありを取りました。また決勝では、@すくい投げに来た
相手の腕を脇固め気味に上から抱えて決め、A相手の腕を決めたままもう
一方の手を畳に突き、Bその体勢から内股で相手の足を跳ね上げ、C同体
で倒れた時に畳に突いた手で自分の体をうんしょと押して相手の上を転が
りながら体を浴びせて畳に「押し付け」て、この襟も袖も取らない投げが
「一本」!なんだかオットー・ワンツのプロレス技「スチーム・ローラー」(サン
セット・フリップ=前方宙返り…とは名ばかりの、相手の上を転がるデングリ
返しのこと)でも「近代judo」なら一本取れるという感じがした決着でした。
これを一本に取られて負けたフランスの選手のコーチ、泣いていたなあ。
○そうした「近代judo」は例えばこの日、銅メダルを争ったファンカルケ
ンとワザガシビリ(この名前がいい。ピーター・バン・フォンテンビース
トも聞いた時から凄いと思ったけど)にも顕著。ダテにチタオバはやっていな
いぞと常に頭を腰より低く付け合って組み合い、投げは前田のスープレッ
クスよりも低い文字通りの地を這う代物。果ては決着がつくと世界選手権
から2年越しの道着を脱ぎ捨ててのストリップショー合戦。やれやれ。
142 :
クーベルタン男爵さん:04/09/01 20:22
五輪柔道雑感3・そして疑惑の判定 【男子73kg級・女子57kg級】
○そんな近代judoの現状だから、楢崎はどんなに反則ポイントを取られよ
うと(残り1分でまだ「注意」でしかなかったのですから)、背中を畳に
付けることだけは避けて避けて避けまくらなければならなかったはずです。
確かにあのフィニッシュは、極真の大会などによく見られる、それまで凄
いド突き合いを平然と耐えてきた選手が息を抜いた瞬間に突きやローが入
った途端に倒れ伏す一瞬の「間」だったのかもしれません。しかしやはり
気になるのはこの「けつまづいたような背負い落とし」を一本と取った審判の
ジャッジングです。最後に楢崎が倒されたアレは、職場の柔道関係者に
(いるんですそういう人が)聞いてみると、脇から畳に落ちたので「これなら
技ありや一本はない」と瞬時に判断した楢崎が、そのまま自分から体を
回して寝技に行ったのじゃないかということです。それが審判に「背中
が付くまで投げ切られた」と判断されたということですが、あの楢崎の大
外刈りを技ありにとどめ、かけ逃げに近い技しか出さないベルデシアでは
なく実質的に攻めていた楢崎に反則を宣言して彼女のペースを確実に狂わ
せた審判です。楢崎の「甘さ」は百も承知で、何かを感じないわけには行
かなかったのですが、それを実感したのは翌日でした。
○2回戦をプロレスラー・小川直也第3の兵器・トライアングル・サブミッション
(相手の足を捕らえて弓ぞり状態にして極める横三角締め)で突破した
中村兼三は、3回戦で開始わずか20秒後に「組ませない」という反則を
宣告されて「指導」、さらにわずか30秒後にもう技あり相当の「警告」。
組ませないのは相手も同じという展開の中、わずか50秒でもう審判の
気持ち一つでいきなり負けを宣告できる状況に追い込まれ、仕方なく
前に出たところを巻き込まれ、副審の一人が技ありを宣している中
主審はアッサリ「一本」を相手選手に与えて試合終了。もう「悪意」を絵
に描いたとしか形容しようがないジャッジングで、この日から山下監督の
曰く「日本アレルギーとしか思えない判定」が連発されてきます。
143 :
クーベルタン男爵さん:04/09/01 20:24
○オリンピックという超短期決戦の場では、過去の実績もさることながら
その日の調子が無名選手を化けさせるというのはアトランタの恵本が象徴
でした。今大会そういう「化けうる」ダークホースと見られていたのは男
子の瀧本、女子の日下部・山下の三人。しかし日下部は1回戦でロシア国
際覇者のピエール、2回戦で世界2位のフェルナンデスと当たる不運でこ
りゃダメかと思っていたら、ピエールを押しまくって圧勝。そして何とフ
ェルナンデスにも次々と技を仕掛ける感動的な内容。「ヤワラ2世」の恥
ずかしい呼び名もこうなったら許す、という感じだったのが…またしても
審判の不可解ジャッジ。試合直後にフェルナンデスが(反則の)体を寄せ
ての押し出しで日下部を場外に出すと、何とどこかで見たようなこの審判、
日下部に「自分からリングアウトした」という反則指導。さすがに「いい加減に
しろ」という副審の訂正に逢ったものの、直後に日下部が背負いをしくじると
待ってましたと掛け逃げの指導。仕掛けまくる日下部の技は極力取らず、
これが結局ポイントになって「いくら何でもあれはひど過ぎる」(日本のコーチ)
という僅差判定負けにされてしまいました。
…しかしこれだけなら「日本アレルギー」という見方も当然可能ですが…。
144 :
クーベルタン男爵さん:04/09/01 20:27
五輪柔道雑感4・格闘技における「疑惑の判定」
○前日の楢崎と全く同じ仕打ちを受けたのが、この階級の無敵の世界王者
にして、昨日楢崎から疑惑の判定で金メダルを強奪したベルデシアと同国
キューバのゴンサレス。「グレイシーなんざ国際柔道じゃ何もでけねーよ」
などと言っていたワタシも、去年の福岡国際でこのゴンサレスが対戦相手
の山田を両手刈りで崩して一気の襟締めに入りわずか15秒で締め落として
しまったのには鮮烈なショックを受けたもので、ご記憶の方も多いかと。
ところがこのゴンサレスとライバル・フェルナンデス(スペイン)との決
勝では、ゴンサレスがまるで中村兄弟のように審判から反則をとられ続け、
結果として逃げ回っていただけのフェルナンデスがほとんど注意を受ける
ことなく(彼女に指導が来る時には、最近のルール改変の重要事項である
「反則はどちらか一方に」というのをムシして相手のゴンサレスにも同時
に「注意」が行く)金メダルを獲得してしまいました。まるて「ハイハイ
昨日アンタの所(キューバ)にはムリして金メダル上げたんだから今日は
アンタが返してね」と言わんばかりにむしり取られた勝利。表彰式、打ち
ひしがれた表情で笑顔もなく表彰台から降りる「無敵の王者」ゴンサレス
の姿が先日の楢崎の表彰式のそれにそっくりで考えてしまいました。
145 :
クーベルタン男爵さん:04/09/01 20:28
○オリンピックには格闘技を上回る数の、見た目の美しさや面白さを競う
ショー、つまり採点競技が存在します。で、例えばフィギュアスケートの
得点発表のボードに審判の国別の国旗が掲示されているのを思い出してい
ただけると良いのですが、そうした採点競技は基本的に「審判員が自分の
国をヒイキするのは当たり前だから、そういう審判がいても勝敗に影響が
ないように採点基準を工夫する」という姿勢が大前提として存在していま
す。体操競技のルール改変なんてほとんど「ヘボ審判対策」の様相を呈し
ていましたし、フィギュアの順位点制なんてのも、一人の審判がどんなに
ひどいジャッジをしても全体にあまり影響しないようにと作られた制度で
す。ところが格闘技の方はというと、これはヘボ審判対策が無いに等しい
無法地帯で、かくして格闘技はオリンピックで最も審判の胸先三寸で試合を
左右できるおいしい種目になってしまいました。レスリングやボクシングで
協会のお偉いサンのいる国が、異様としか言いようのない有利なジャッジを
受けた大会の黒い噂はこの数十年イヤというほど流れていたものです。
そしてそうした判定問題は、審判が個人的に自分の国をヒイキするとか
付け届けをもらって一部の選手に有利な判定をしたという物ではなく、
常に「ほとんど全ての審判が、組織的にある傾向を持った判定をする」
という形で現れまていました。
では柔道の場合それは何だったか。
146 :
クーベルタン男爵さん:04/09/01 20:30
○国際柔道連盟・通称IJFの理想はハッキリしていました。端的に言え
ば世界各国の柔道人口を増やすことであり、そのための最善最短の策とし
て彼らが用いているのが先述の「各国に均等にメダルが行くような調整を
する」という戦略です。金満主義のサマランチ体制下における各競技組織の
理想は、国際陸連のごとく有名な選手が世界各国で行われる大会ツァーを
サーキットして収益を上げられること。柔道でそれを可能にするためには、
人気も、そして利権獲得の隙間を見つけることも飽和状態になっている日本
以外の国で、たとえばフランス国際や欧州選手権のような大会をもっと大
規模に開催できる人気が欲しい。そしてこうした競技の人気がある地域で
ブレイクするキッカケとして一番手っ取り早いのが、世界注視のオリンピックで
自国の人間がメダルを獲得することであるのはいつも変わらぬ真理である
わけです。…だからIJFはルール改正も審判運営も、日本に代表される特定
の国・地域に有利な条件をはぎ取る方向にばかり邁進してきた。そしてこ
の組織に参加する大多数の国の代表たちもまた、当然のごとく自国に利益を
もたらすこういう方向を支持してきた。結果として「王国」日本は、畳の上でも
連盟の会議の場でも、食い潰される対象としてしか扱われない。そしてか
つてのオランダ、ロシアのような大国もその力を寄ってたかってはぎ取ら
れ、国際柔道の進路を決定するはずの舞台は、まるでどこぞのプロレス団
体のように「早く俺の所に順番を回せ。今まで協力してやったのは何のた
めだ」という利益誘導の声ばかりが飛び交う場になっていくわけです。
147 :
クーベルタン男爵さん:04/09/01 20:33
○試合の8割近くが「反則」によって決まるという異常な展開になった4
年前のアトランタ五輪の柔道は、しかしIJFの権威を徹底させることに
成功した、連盟にとっては記念すべき大会になりました。審判の「指導」
「注意」で事実上勝敗が決してしまう、つまりは審判を抱えるIJFの意
向によってメダリストを決定できるこのシステムは、間違いなくかなりの
確率で「各国に均等にメダルが行くような調整」を可能にしたのです。今
回、会場に監視カメラが設置され、ミスジャッジを確認するために設置され
たものであるとの説明がされていましたが…これはいくらなんでも不自然。
むしろ本当は連盟の意向に反したジャッジを行った審判を見つけるために
設置したぞ、ごまかされないからきちんと指示通りの判定をせえよと言う
ための脅し用具じゃないのか、という邪推もしたくなったものです。
○バーミンガムでの日本の8階級制覇に対して「IJFにとっては哀しむ
べき結果」というコメントが出るのは当然であり、今回の五輪について日
本の山下監督が「最終的にはメダルはバラけるでしょう」と予言し、小川
直也が「日本の金は男女合わせて3個くらいになるんじゃないの」と言う
のは、こうした国際舞台の裏事情を嫌と言うほど見せられて来た「関係者」
の本音であり、それは例えて言えばサッカー・フランスWカップで決勝の
組み合わせがブラジル対フランスに決まった時、Wカップの裏も表も良く
知っている評論家たち全員が「強いのはブラジル、でも優勝するのはフラ
ンス」と口を揃えていたのと同じ、苦い現実認識なのです。
そしてこうした「公平意識」は必ずしも日本に不利に働く形でのみ発揮された
こととは思えません。例えば4年前のアトランタ五輪最終日。絶対の本命
だった田村が決勝でケー・スンヒに敗れてしまい、日本人応援団で占め
られた場内がお通夜のような静寂に包まれたままとなると、本部席の方々
も「おいおい、マズいよマズいよ!」という意識でも湧いたのでしょうか(笑)、
すぐ後に行われた男子60キロ級決勝、野村の大外刈りでイタリアのジョビ
ナッツォが脇の下辺りからコケると、「日本だったら効果」のこの技に、突然
主審は「一本!」を宣告してしまうのです。
148 :
クーベルタン男爵さん:04/09/03 00:40
ん、篠原は?
でもさ篠原が金だったら
今回よりも前回の方が金の数多くなってたから
お家芸復活なんていえなかったと思う。
だから篠原は負けでいい
150 :
クーベルタン男爵さん:04/09/03 10:52
男子は金の数は前回と同じ
>>127 >>127の内容に関しては尤もなのですが、あれだけきれいに内股をすかして、
勝ったと思ったら相手にポイントが入っていたとなると、どうしても
ガックリ来てしまうのは仕方が無いと思います。それに、そこから気持ちを
切り替えるのはそれほど簡単なことではないと思います。
今回の井上選手も4回戦での一本負けから気持ちを切り替えることが出来ず
敗者復活戦でも一本負けを喫していましたから。
>>129 それと、谷選手は確かに投げた後で審判の顔を見ているシーンが目立って
いますが、そういった場合というのは押さえ込みに移行するのが難しい
体勢のときだけです。むしろ今回の初戦のように、相手を投げたと思ったら
すでに押さえ込んでいたという場面も多いと思います。
○もうお分かりかと思いますが、初日に優勝していたのが田村ではなくキ
ューバのサボンだったら、審判は楢崎ではなくキューバのベルデシアに対
して理不尽な判定で足を引っ張っていたのかも知れません。そして2日目
に楢崎に勝って金メダルを取っていたのがもしもスペインのレオンだった
ら、3日目には同国人のフェルナンデスが足を引っ張られて表彰式で涙を
落とすことになっていたのかもしれないわけです。早い話、選手個々人の
名前は二の次で、「前の日に金メダルを取った国の選手」には絶対に金を
やるわけには行かない、そんな強固な意志が特定の審判ではなく、「審判
団」のかなり多くに、つまり組織的に徹底されている、というのが2日目
・3日目を通してハッキリしてきた現状だという印象がぬぐえないわけで
す。中村行成が片袖、後退の反則を取られたのはルール上仕方無いのかも
しれないにせよ、同様の試合をして反則に取られない人間が、まだ金を取
っていない国(特に欧州の大国)の人間に集中しているのはどうも単なる
ひが目で済まされない現実だとしか考えられなかったわけです。
五輪柔道雑感5・疑惑の判定で傷つくもの
○結局2日目と3日目、日本とキューバは審判の背後にある何者かの意向
で、それぞれ金メダルを1個分づつ痛み分けた格好になったわけです。だ
ったらどっちも無理をして生木を裂くように強い選手から金メダルをはぎ
取るのじゃなく、「本当に取るべき人間」にそのまま渡せば済むことじゃ
なかったか、と思ってしまうのですけど、それだとスペインの金が1つ減
ることになるからトコロテン式に誰かが犠牲になるのか…と納得しそうに
なって我ながら頭が痛い思いをするのです。…だってねえ。
○日本水連が自分たちが気に入らなかった千葉すずを、選考ルールを無視
してまで代表から外させ、国際スポーツ裁判所に提訴された「千葉すず事件」
の折りに、あるOB選手が「協会の人間からすれば4年という期間は自分の
1回分の任期でしかないのだろうが、選手からすれば自分の選手寿命の
ピークを終えるのに十分な時間。協会の好き嫌いで1回のオリンピックを
落選させられるのは、選手生命を事実上絶たれるのに等しいということを
どこまで分かって選考しているのか」と言っていましたが、全く同じ事な
のです。連盟という巨大な国際組織の協会役員からすれば、「事前の格付け
に相応しい形で各国に均等にメダルを渡しただろう」とその国の役員に言えば
済む問題なのでしょう。しかしこの日のために4年間努力してきた人間から
すれば、自分の国の人間が何人メダルを取ったところで、実力に相応する
メダルを自分がはぎ取られることの理由には全くならないはずです。勝負師で
ある彼ら選手にとって問題なのは、当日の対戦相手の力量や精神状態であっ
て、先日の自国の同僚という他人が出した結果の数字ではないはずです。
楢崎やゴンサレス、中村兼三といった世界のトップが、なぜ最高のヒノキ舞台
で「他人の始末の尻拭い」を強要される必要があるのか。確かに彼らの力
量をもって、そういう判定をはねのけて有無を言わさぬ一本勝ちで優勝を飾る
可能性もなかったわけではありません。しかしそうした優勝を飾った選手の
国の同僚は、翌日は更に念の入った嫌がらせを受けることになるのでしょう。
それでいいのでしょうか?
○さてIJFの意向どおりだったのか、4日間で実に20カ国にメダルがばらま
かれる結果になって一通りの「行き渡り」が完了したと判断されたのか、
翌日から「反則の取り方が急に緩くなりましたねぇ」という感想を解説者も
漏らす実に現金な現象が起きました。しかしこの日も世界チャンピオンにして
一本トロフィー受賞者・前田が1回戦敗退、バンデカーベイもいつの間にか
敗れており、男子も世界王者・ランドールがいきなり消えた。ここまでの8階級
で、世界チャンピオンで金メダルを取れたのは実に田村ただ一人。1か国で
2つ以上金メダルを取ったのも日本だけ。「オリンピックには魔物が棲む。
実力のある世界王者がなぜか勝てない」といわれる五輪に住んでいる
「魔物」って、結局いったい何だったんでしょう…。
(追記・最終日を終わって全14階級のうち、世界チャンピオンで金メダル
を取れたのは結局田村と井上康生の二人だけでした。)
156 :
クーベルタン男爵さん:04/09/03 20:30
五輪柔道雑感7・篠原事件
などと書いているうちに、「篠原事件」として国内に語り継がれるであ
ろう事件が起きてしまいました。しかしここまでの内容をお読みいただい
た方にはアレが起こるべくして起きた、そして「世紀の誤審」どころかオ
リンピックなどの大舞台では常に起きてきた必然的な「日常茶飯事」であ
ることを多少なりとご理解いただけるのではと考えたりしています。
この期間中、職場で同僚とダベっていてもこんな会話になってしまいます。
2日目は「とにかく初日に二つ独占しちゃったから当分日本には勝たせない
でしょうね」といわざるを得ず、5日目には「中村兄弟に凄い判定を連発した
から、そろそろ緩めてくれるかもしれませんね」と言ってたら一番期待されて
いなかったダークホースの瀧本に金が転がり込んでくる。「こうなると康生と
篠原の無敵コンビのどっちかがキツいすね」と言っていたら井上康生が
ちぎり投げの金。で当日も同僚たちから「井上勝っちゃったじゃない」と
言われて、「ええ。だから今日の篠原はムチャクチャに厳しい判定くらい
ますよ」と言っていたものなのですが…。
今日も「ホントにアンタの言う通りになっちゃうんだね」と言われましたが、
悪い予想が現実になるのを確かめるだけというのがどんなに虚しいもの
かは皆さんも経験がおありでしょう。吉田が骨折して腕が逆に曲がって
のた打ち回る映像が延々お茶の間に映し出されたりした後半戦をすべて
略して、このことについてダラダラ失礼させていただきたく思います。
157 :
クーベルタン男爵さん:04/09/03 20:33
五輪柔道雑感7・篠原事件
などと書いているうちに、「篠原事件」として国内に語り継がれるであ
ろう事件が起きてしまいました。しかしここまでの内容をお読みいただい
た方にはアレが起こるべくして起きた、そして「世紀の誤審」どころかオ
リンピックなどの大舞台では常に起きてきた必然的な「日常茶飯事」であ
ることを多少なりとご理解いただけるのではと考えたりしています。
この期間中、職場で同僚とダベっていてもこんな会話になってしまいます。
2日目は「とにかく初日に二つ独占しちゃったから当分日本には勝たせない
でしょうね」といわざるを得ず、5日目には「中村兄弟に凄い判定を連発した
から、そろそろ緩めてくれるかもしれませんね」と言ってたら一番期待されて
いなかったダークホースの瀧本に金が転がり込んでくる。「こうなると康生と
篠原の無敵コンビのどっちかがキツいすね」と言っていたら井上康生が
ちぎり投げの金。で当日も同僚たちから「井上勝っちゃったじゃない」と
言われて、「ええ。だから今日の篠原はムチャクチャに厳しい判定くらい
ますよ」と言っていたものなのですが…。
今日も「ホントにアンタの言う通りになっちゃうんだね」と言われましたが、
悪い予想が現実になるのを確かめるだけというのがどんなに虚しいもの
かは皆さんも経験がおありでしょう。吉田が骨折して腕が逆に曲がって
のた打ち回る映像が延々お茶の間に映し出されたりした後半戦をすべて
略して、このことについてダラダラ失礼させていただきたく思います。
158 :
クーベルタン男爵さん:04/09/03 20:34
さて問題の決勝戦。
試合開始直後からドゥイエは、これが中村兄弟だったら6回くらい反則
を取られているような禁じ手を乱発。しかし審判は篠原がポイントを取ら
れるまで決してドゥイエの反則を取ろうとしない。この時点でもう、篠原
にとっては、というより日本にとっては一本でなければ勝てない審判団が
組織されたということはハッキリしました。またも「2日続けて同じ国に
メダルはやらない」今大会の鉄の規律の襲来です。あのもつれあった
技を「ドゥイエの有効」と判定したジャッジングは、たとえ主審の目の前で
ドゥイエが背中から落ちていても宣告されていたことでしょう。ドゥイエに
旗を上げた二人の審判は「未熟」だったのじゃありません、「忠実」だった
だけです。この後に監視カメラのデータを元に連盟内部で実質的に処分されるの
は、この主審ではなく篠原に「一本」を上げた副審の方かも知れません。
159 :
クーベルタン男爵さん:04/09/03 20:36
試合後、解説の岡田さんは「ドゥイエもこんな勝ち方で喜べますかねぇ」
とおっしゃってましたが、そりゃ喜ぶでしょう。言っては何ですが、ドゥイエは
3年前も4年前も、まさに「こういう勝ち方」で「世界一」に認定されて
いる訳ですから。そしてフランスのファンだって「オレたちだってアンタ
達みたいな思いを何度も味わってんだ。勝ちにしてもらった時はバカにな
って喜んだっていいだろ!」というようなもんでしょう。我々日本人だっ
てアトランタで野村の大外刈りを「一本」に取られてムリヤリ負けにされ
たジョビナッツォの事を誰も思い出そうとしないのと同じようなものです。
今回の事件も金を賭けた日本注視の決勝戦で起こったことだからあれだ
けの怒りを呼びましたが、これが日下部や中村兄弟、あるいはアトランタの
小川直也のように三回戦あたりで起こったとしてここまで騒がれたでしょうか?
(アトランタではレスリングの和田だってアレに近いムチャクチャなレフェリングを
2試合続けられて負けにされています。)現実にNHKなどはあの有働キャスター
が涙した生中継以後は極力この試合を流さぬようにして「オリンピックは神聖に
して絶対である」という神話を守ろうと汲々としていました。(あとで放映された
衛星放送版では実況をズタズタに切り張りして判定を批判していた岡田解説を
大幅カットするという離れ業を見せています!)
今回の篠原のような選手が目立たぬ所で山のように存在させられていた、
それがオリンピックの現実でした。そしてマスコミも見て見ぬふりの大本営発表
を続けていたという歴史も明らかになっているわけです。いまも新聞は「審判の
未熟さを何とかしなければ」というおためごかしのカラーで論調を統一するだけ
です。これがこれまでの日本の対応の仕方でした。しかしそれでいいのでしょうか
88年のソウル、ボクシング競技においてブルガリアの選手と対戦していた
韓国人選手は、その選手と同じブルガリアの競技委員長がツカツカとリング
サイドまでやって来て審判に居丈高に何事かを囁いていた意味不明なシーンの
後、一方的にリードしていたはずなのに主審に「負け」の判定を受けました。
さあ韓国の関係者・観客の怒るまい事か。これだけ見え見えのえこひいきを
強行された選手はリングに座り込み(場外に出たら判定を認めたことになり
ますから)コーチは審判に詰め寄り、会場職員は照明を落とし、韓国役員は
「やってられるか」と辞任。しかしこのしごく当然の一連のシーンを、日本の
「ジャーナリスト」たちは「オリンピックにあるまじき卑劣な暴挙である。韓国人は
民度が低くてオリンピック精神を理解できていない」と糾弾していました。
そして12年後の今、篠原事件について日本の作家は「篠原はスゴスゴ畳を
降りてしまうからいけない。役員も篠原や審判を場外に出ないように留めて
即座に抗議すべきだった。観客も盛大にブーイングすべきである」などと書いて
いましたが、今になってみれば日本人にも韓国人の行為の意味が実感できると
思います。そして今、そうした修羅場を煮え湯を飲みながら潜り抜けてきた
韓国人の会長が世界中同連盟・IJFを統括しているのです。
日本は今回の件に付いて組織として抗議すると言っています。まあIJ
Fも誤審を認めるくらいはするかも知れません。金メダルを奪い取るとい
う「実」は取ったのです。頭くらい喜んで何度でも下げるでしょう。今回
の審判団を以後国際大会に出場停止にするくらいの事もして見せるかも知
れません。もともとそのためにいつ辞めても痛くないであろう「柔道後進国」の
審判ばかりこの決勝に集めた可能性さえあるのですから。彼ら「審判」たちも
「任務遂行」の特別ボーナスくらい貰って本国での柔道と関係のない「本職」
に戻って楽しく暮らしているのだろうなどと邪推もしたくなります。
五輪柔道雑感10・そしてこれからの日本
さて、こうした現状にもし日本柔道連盟が怒って「脱会」の姿勢を示し
たらどうでしょう。もちろんIJFは諸手を挙げて大歓迎、上から下まで
大喜びするでしょう。これで自分たちの分け前が増えることが確実に
なるわけですから。かつてヨーロッパが本家のF1の世界で、日本の
ホンダがあらゆる種類の嫌がらせを受けた時のように。異端のブラジリ
アンであるアイルトン・セナがワールドチャンプの地位を窺い出してから、
およそスポーツとは思えないジャッジングを受け続けた時のように。
もしホンダが、セナがその時泣きながら本国に帰還していたら、欧州
を中心とした「旧勢力」たちは、腹を抱えて笑いながら「負け犬」の惨め
な姿をディナーのサカナにし続けたでしょう。しかしセナやホンダという
「ヨソ者」たちはこの差別と無法がまかり通る世界に踏みとどまった。
そして勝った。勝ち続けた。
ホンダが絶対のパワーを誇ったターボエンジンが全面禁止と決定された
その年、ホンダは16戦中15勝するという奇跡を見せつけ、セナはライセンス
剥奪の脅しまでかけられた翌年、ワールドチャンピオンの座を奪回する。
本田宗一郎に、エンツォ・フェラーリ、フェルナンド・ポルシェに次ぐ
世界で三人目の最高の功労賞・「ゴールドメダル」の栄誉が与えられたのは
その年の暮れのことでした。
163 :
クーベルタン男爵さん:04/09/03 20:46
全盛期のホンダの総監督でセナの親友だった桜井淑敏氏は言っていました。
「とにかく彼らは外から来た人間を拒絶してありとあらゆる嫌がらせをするん
ですよ。そういう中に踏み入っていく人間は物をぶつけられ、頭からゴミを
ぶっかけられ、それでも前に進まなきゃいけない。そして歯を食いしばって
前へ前へ進んでいったら、ある瞬間にパッと回りが明るくなって、ドレスアップ
した紳士淑女が立ち上がって自分に向けて拍手してる。代表者が近寄ってきて、
『今まで良く頑張ってきたな、ブラザー』といって握手してくる。ヨーロッパって、
そういう社会なんですよ」
山下監督が「日本に不利にしてやろうという意図じゃなくて、審判が技
を見抜けなかっただけ」と大会後にはそれまでとは打って変わった発言でしか
抗議しようとしないのも、こうした現実を監督在任中イヤというほど味わってき
て、そういう組織の中でこれからも生きていかねばならない人間の悲壮で
タフな決意の表れなのでしょう。代表監督の地位は辞任しちゃいましたけどね。
ぜひ連盟の背広組に姿を変えて敵の中核に切り込み、役員となったドゥイエ
あたりとしのぎを削ってほしいなあ。これまで日本が振り回されるばかりだった
IJFの重鎮となって、「こないだの借りはまだ返してもらってないよ。篠原の
奥さんが何て言ってると思う? 楢崎の旦那さん何て言ってたと思う?」などと
地道にネチネチと「交渉」(笑)に当たってもらいたいものです。それがこれまでの
日本人役員に一番欠けていた所ですからね。(だからオリンピック前に、
長州や猪木みたいな日本人離れした常識知らずの裏舞台用寝技師が欲しい
なぁと書き込んでいたものなのですけど。ったく…)
164 :
クーベルタン男爵さん:04/09/03 20:49
五輪柔道雑感11・そしてこれからのファン
それにしても色々なものを見れば見るほどつくづく実感するのは、
「ショーであるが故に実力の衰えたスターを勝たせなければならない」
「それら勝ち負けは、選手の背後にある組織などの力関係が決める」
「そのためには今がピークの実力ある若手の足を引っ張る必要がある」
「それでものし上がる奴には今までのツケを払うべくどこかで花を持た
せてやる」
「選手もそれを分かっているから、次は俺にいい目を見せてくれと
順番待ちをする」
といった、プロレスというものの特種性だとばかり思っていたことって、
実はあらゆる社会の中で公然と行われていることばかりで、実はプロレスの
役割というのは社会の異端というよりは「縮図」であったんだ、という事なの
ですね。
ワタシはアマチュアスポーツや「表舞台」の裏の汚さにつくづく嫌気が
さしていた頃に、物凄い魅力としてそれまでバカにしていたプロレスに取
り付かれた過去を持つ人間です。だから約十年前のUWFブームの際に、
にわか真剣勝負信者たちが「プロレスは暗黙の了解があるから駄目なんだ
これから時代は技術と真剣勝負のUWF」などとハシカ熱にうかされてい
た時も、いや若いねェ君タチ、などとオジンの心境でいたものです。君ら
あとできっと「裏切られた!」と言って泣くだろうけど、それもいい勉強
になるだろうからねと。結果はご承知の通り。もっとも歴史は繰り返すで
K−1信者、金網アルティメット信者、「武道」信者、パンクラス信者、リン
グス信者、PRIDE信者、コンデコマ信者など日本のあらゆるジャンル
(文学とか映画とか)と同じような勘違いと失敗の歴史をプロ格闘技ファンの
世界もしっかり繰り返していて微笑ましい限りですが。(過去を知らないものは
過去の呪縛から逃れられない、って本当なのですねえ。)そしてそういう
世界全てに共通する「人間」ってものの暗闇とそれを越えて輝くものってのが、
プロレスに限らず全てのジャンルの喜び楽しみであるわけですけどね。
165 :
クーベルタン男爵さん:04/09/03 20:50
篠原酔っ払ってるのかw
世界柔道の時は実況にメンチ切ってたけど
今回の五輪では中居にかなり心開いてたな。
166 :
クーベルタン男爵さん:04/09/03 20:51
ところであの試合の主審モナハンは今回も出てたけど副審二人は出てたの?
セネガルとどこだったっけ?あのセネガルの白人の審判って国際試合でよく見る
けど開始10秒とかで指導とるだよなー!こいつバカかーって思った。
167 :
クーベルタン男爵さん:04/09/03 20:52
40年に亘ってオリンピックの裏も表も見てきた元祖オリンピック小僧・
佐瀬稔氏は吐き気を催すような現実を散々見せつけられながら、それ
でもオリンピックを見続けてきた理由を、「こうした人間や世の中のドロドロ
した中からでも、人が生きている事の喜び・幸福がキラキラ光って見える
瞬間があるから、と語っていました。
「…一場の夢であることは分かっている。しかし百年の夢を見れば、
人間は百年の現実に耐えることもできる…」
(「Nomber」アトランタ五輪特集・「百年の夢、百年の現実」より)
みんなが少しでも幸福でありますように。
失礼しましたーっ!
いや「篠原事件」のおかげで後半戦完全にはしょってしまうことになっ
た柔道原稿、カフェに来られなくてすっかり時期外れになってしまいまし
た、ご容赦。そして五輪格闘技はレスリングに入りましたね。グレコ勢も
踏ん張っていますが、フリーではかつてこのBBSでも「アキレス腱スー
プレックスの使い手」(笑)として話題にした田南部 力のことを某局が
「この名前を覚えておいて下さいよ〜」などヨイショしていましたが、や
はり顔は桜庭と石沢を合わせたようだが(何でレスリングやってる人って
皆ああいう表情になるんですかね)、実績は桜庭と石沢を合わせたよりも
2ケタ上の和田貴広が最後のリベンジをどう終えるかがどうにも気になる
そしてカレリンもたるんだ体で頑張っています。重量挙げのスレイマノ
グルが金を逃し(種目の性質から考えて代表になっただけでも凄い)、こ
れでオーター、サネイエフ、ルイスに続く「五輪同一種目四連覇」の可能
性を残すのは、西洋格闘技の二大カリスマ、フェリックス・サボンとアレ
クサンドル・カレリンの二人となっているわけで、さすがに衰えの隠せな
い二人ですがどうサバイバルするか。歴史的な舞台でもあります。
以上、4年前のシドニーオリンピックの際に、とあるプロレス
掲示板に入り浸っている時に書かせていただいたの写しでした。
失礼しました。
168 :
クーベルタン男爵さん:04/09/03 20:52
指導の時の手を回す仕草はよく餓鬼の時よく真似したw
さっきTBSのアテネ五輪の総集編で篠原さん出てたな。
相変わらず面白いオッサンだw
開催中にもよくテレビに出てたけど、
あんなよく喋って気さくな人だとは知らなかった。
ドイエの一件での篠原さんの印象が強いからかな。
無口で無愛想な感じの人かと思ってたけど面白い人でしたねー。
もっと選手とのトーク見たかったなぁ。ってか俵いらね。
俺も柔道やってたけど、ああいう感じで強くて楽しい先生とかがいると、
キツイ練習でも楽しくできるんだよな。
172 :
クーベルタン男爵さん:04/09/04 11:58
篠原酔っ払ってるのかとオモタw
173 :
クーベルタン男爵さん:04/09/04 12:50
ナカイは久保に相当嫌われてるんだね。
歳一緒なんだけど、元々そりあわないのかな。
それともなんかトラブルあったのか。
174 :
クーベルタン男爵さん:04/09/04 13:03
コピペ凄く面白いんだけど、
出典URLはないの?
>>172 ありゃ確かに酔っ払いのノリだw
選手へのオヤジっぽいカラミ具合なんか絶妙だったぞ。
176 :
クーベルタン男爵さん:04/09/06 02:01
>171
同意。
177 :
クーベルタン男爵さん:04/09/10 09:55
あげ
178 :
クーベルタン男爵さん:04/09/14 13:33:03
age
179 :
135:04/10/06 18:57:02
>>174 新日本プロレス公認「UFO BBS」だったのですけど、今はもう
なくなっちゃってるんですね。その板。
ここに掲載したのが最新版ということでw
今見るといろいろ恥ずかしいですけど。
180 :
クーベルタン男爵さん:2005/06/25(土) 11:03:25
なんかオリンピックも相撲並みの星の貸し借りなのかよ。
競技の普及という名目で、強い日本の選手が犠牲になるのね。
でも、日本マスコミはなぜそういう裏事情載せないの。
週刊誌なら書けると思うんでけど。
181 :
クーベルタン男爵さん:2005/06/25(土) 11:07:38
競技の発展のためメダル振り分けあるの柔道、レスリング、
体操、シンクロ、ボクシング以外では何よ。
でもこれでもなぜ選手が裏事情暴露しないかって疑問あるね。
オリンピック幻想で儲かるはマスコミで、不公平判定で負けて
引退した選手なら告発するだろ。
182 :
クーベルタン男爵さん:
裏事情で言うとなぜあそこまでサマランチ独裁が続くのか。
一応、世界的組織なのによ。腐敗しきった独裁を
マスコミが批判しないのも不可解。