藁
岡山市。人口約約63万人、下水道普及率43%。つまり、35万人ほどが下水道の
ない暮らしを送っている。これだけでも驚くべきことだが、まだ続きがある。
この35万人のうち、17万人程は汲み取り式トイレ、いわゆるボットン便所の世話に
なっている。
そこで頭をふとよぎるのは、「下水道もなく、ボットンでもない岡山市民の糞尿
はどこへ行くのだ?残りの18万人分は?」信じられないことに、浄化槽と呼
ばれる一時肥溜に蓄えられた後、そのままドブ川にタレ流されているのである。
とても文明国の都市の光景とは思えない。
ロクに処理もされていない35万人分の生活廃水と18万人分の糞尿、それも
岡山市だけで。結果として岡山県沿岸の海はヘドロで埋まっている。
児島湾 奇形魚騒ぎ
http://www.kumanichi.co.jp/nori/kojima/kojima01.html 「湖底の深い所にたまったヘドロが、浅瀬にどんどん広がっていった」
児島湾 後始末
http://www.kumanichi.co.jp/nori/kojima/kojima03.html 「ヘドロのたい積は家庭排水などが原因。元を絶たなければ、
(しゅんせつ工事で)一時的に水質が改善されても、すぐに戻ってしまう」
まだ、畑の肥やしにしたほうがはるかにましだな。
このような環境汚染都市が、都会度上位に来るわけないだろう。