75 :
実名攻撃大好きKITTY:
不安点は、日比谷に進学するような優秀層が都立一貫校にどれだけ進学
したかだろうな。
都立一貫校の予想実績は、東大だと小石川6、両国5、武蔵5、白鴎3
もっと痛いのは楽譜。学芸大附属中から都立一貫校への流出が激しいから、
内進生の学力低下が起こっている。
来年は日比谷がさらに期待できるが、再来年は都立一貫校が一気に卒業生を
出すから、厳しい戦いになる。
76 :
実名攻撃大好きKITTY:2010/05/31(月) 01:44:49 ID:B4l47elK0
都立日比谷高校か東京学芸大附属高校かをマジメに考える
都内の高校受験生の最上位層、特に共学志向の受験生にとっては、
都立日比谷高校か東京学芸大附属高校かで第一志望校を迷う場合が増えていると思います。
ちょっと歴史という観点から2校を振り返ってみます。
日比谷高校は戦前より府立第一中学の流れを汲む一流名門高校。
夏目漱石や谷崎潤一郎、尾崎紅葉、ノーベル賞の利根川進など、
著名人の輩出者数は日本一です。
東京学芸大附属高校は戦後に創立した学校です。
当時、東京学芸大附属の中学校から都立日比谷高校へ進学するのが
「エリートコース」の一つと目されていました。附属高校ができても
上位層は日比谷へ進学しました。
それが崩れたのが、1967年に導入された悪名高き「学校群制度」です。
「日比谷つぶし」と呼ばれたこの制度によって、日比谷に進学したくても
日比谷に進学できなくなりました。無理やり日比谷を潰そうとしたこの制度
の影響で、日比谷に進学できなくなった受験生がやむを得ず東京学芸大附属高
校に進学しました。
学校群制度や学区制度が廃止され、都立トップ校の魅力が増している今、
日比谷高校は奇跡的な復活を遂げ注目を集めています。「復活」の指標となる
東京大や京都大の合格者数は、既に現役合格は東京学芸大附属高校と並びました。
来年は追い越すでしょう。
こうした流れの中で、日比谷高校と東京学芸大附属高校の2校で悩む受験生が増えているのは当然の成り行きといえます。
東京学芸大附属高校というのは「教育実験校」というタイプの特殊な学校です。そのため、教育実習生の授業数が多いといわれ、
授業の進度は早くありません。都立の3番手校ぐらいの早さです。
日比谷高校は、高校2年までに高校内容のほぼ全てを終わらせてしまいます。
残りの1年間は何をするのか分かりますか?答えは、知識定着や大学入試演習です。
2年間でカリキュラムを終わらせて、高3の1年間で東京大や一橋大、医学部などの
超難関大で求められる高水準の学力にまで到達させます。
日比谷が驚異的な大学進学力をみせているのには、カリキュラムに秘密があったのです。
カリキュラムの違いは、卒業後の大学現役進学率の違いになって表われます。
日比谷の現役進学率は63%、東京学芸大附属は49%と半分を割っています。
大学受験は、中1から一貫校型カリキュラムで学ぶ中高一貫生とも互角に戦わなければなりません。
日比谷の濃密で計算し尽くされた3年間のカリキュラムは、中高一貫生と互角以上の実績を出す
原動力となっています。
ところで通常授業は、日比谷も学芸大附属も受験一辺倒ではないアカデミックな面も強いようです。
学芸大附属はレポート重視教育で有名で、莫大な量のレポートを書かされます。
日比谷もまたレポートの作成をする機会が多いようです。
日比谷は全国でも数少ないSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定校でもあります。
そのため日比谷の理科の実験環境は非常に充実していて、大学レベルの高度な
実験環境が整っている魅力があります。夏休みには希望者でハワイのすばる望遠鏡を見学しに行く行事もあります。また日比谷は国会議事堂の目の前にある学校なので、環境を活かした課外授業も盛んです。
日比谷高校と東京学芸大附属高校の差異でもう一つ注目したいのが、内進生の有無です。
学芸大附属には内進生がいます。日比谷に内進生はいません。
日比谷のように、内進生の存在しない学校を「高校単独校」と呼ぶことがあります。
一方で学芸大附属のような学校を「中高一貫校」と呼びます。
内進生と外進生(高校から入学した生徒の総称)の比率はどれくらいでしょうか。
学芸大附属の場合、内進生は220名程度、外進生は100名程度と、内進生の比率がかなり高くなります。
内進生の方が多い環境だと、外進生が馴染めなかったり、部活動や行事で内進生が中心になりがち
といった欠点があります。
日比谷高校は、都内の一流のトップ進学校にはほとんど存在しない貴重な「高校単独校」です。
学芸大附属だけでなく、開成、筑駒、筑波大附属など、私国立はほとんど一貫校です。
日比谷高校は、入学時に内進生や外進生といった区別がまったくありません。
全員がまったく同じ条件のもと高校生活がはじまります。部活動や行事も、みんな同じです。
本来、高校生活というのは日比谷のように全員一斉スタートが当たり前です。
しかし、東京都内では中高一貫校が増えすぎたために、当たり前のはずの
「全員一斉スタートの高校生活」が難しくなってきています。
そのため、日比谷高校のような全員一斉スタートを実現する学校の存在は大きく、受験生の支持を集める一因になっています。
ところで東京学芸大附属の中学校から附属高校に内部進学する場合、外進生と同じように試験を受けるのですが、
合格ボーダーライン偏差値は日比谷よりもかなり下になります。ここ2〜3年で、日比谷のほうが学芸大附属の内部進学よりも偏差値が上になりました。
巣鴨高校・本郷高校は都立トップ校の併願校にふさわしいか
海城の高校募集停止で2011年の併願対策が変わる
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海城学園が、2011年度の高校募集を完全停止することを正式に発表しました。
海城高校は今まで、都立日比谷や都立西といった都立トップ校の併願校として人気のある学校でした。
その海城が募集を打ち切ることで、都立トップ校を志望する男子の併願対策に変化が生じそうです。
男子の私立上位高校である巣鴨高校や本郷高校の高校入試には変化があるでしょうか。
海城高校が高校募集を打ち切った理由
都立トップ校を志望する男子受験生にとって、海城高校は最もポピュラーな併願校の一つでした。
その海城が高校募集を完全に打ち切ると発表がありました。なぜ突然の高校募集停止を決めたのでしょうか。
海城の保護者会では内部生に「完全中高一貫校化は本校の数十年来の悲願」などと説明しています。
つまり、海城としては一刻も早く高校募集を停止したがっていたのです。
高校募集は“仕方がなく”継続していたにすぎませんでした。
それが今年になって完全停止に踏み切った理由は、高校入試の不人気化が挙げられます。
都立人気が年々高まる中で、中高一貫校の途中入学を嫌う傾向も強まり、ここ数年の海城高校
の受験者は、都立トップ校の併願校としての受験がほとんどとなっていました。倍率も低迷して、
2010年度の高校入試は過去最低倍率を記録しています。今年は日比谷高校が
東大・京大に44名もの合格者を出すなど、都立トップ校の躍進は予想を超えるスピードで進んでおり、
来年の高校入試はさらに事態が悪化することは必至でした。もはや高校入試を継続する意味がなくなっていたのです。
大手進学塾講師もブログで、海城の高校募集停止の原因を「都立人気と中高一貫校の途中入学離れ」「男子校離れと共学志向」を挙げています(参考)。
都立トップ校チャレンジ層の第二志望校に浮上するか? 巣鴨と本郷
海城が高校募集を停止する来年度の高校入試では、都立トップ校を志望する男子の併願校対策に大きな変化が生じます。
都立トップ校志望の上位層は、開成高校、東京学芸大附属高校、筑波大附属高校を第二志望校として受験する生徒も
多いでしょうし、早稲田高等学院や慶應義塾などの早慶附属を併願校に選ぶ受験生も大勢います。
しかし、都立トップ校チャレンジ層や大学附属校を希望しない受験生にとっては、
巣鴨高校、本郷高校が第二志望校として挙がると思われます
88 :
実名攻撃大好きKITTY:2010/05/31(月) 01:59:18 ID:q3lRfsMi0
父親が大企業に勤めていると転勤(海外転勤も含め)が多い。中学受験に間に合わず
中1か中2で東京へ戻って来た優秀な生徒は高校で開成、日比谷、西、学附、筑附、
あるいは早慶附属を受験する。日比谷や西へ集まる優秀層はこの広い東京にはまだい
くらでもいる。今後は学附、筑附、開成からどれだけ日比谷や西に流れるのかが興味
のよりどころ。
一方、小石川、両国、武蔵などは学芸大附属中学や他の私立中学からどれだけ優秀層
を奪えるかにかかっている。優秀な子が全て中学で小石川へ進学してしまったので、
高校から日比谷や西へ来るできる子がいなくなってしまうというようなことは無い。
都立の中高一貫へ進む生徒と高校から都立進学指導重点校へ通う生徒とは意外とかぶっ
ていない場合が多い。江戸川区の葛西・西葛西あたりの公立中学は転勤族だらけ。父親
の勤務先(茅場町・日本橋・大手町)に東西線で近いので、あの辺のマンションに住ん
でいる。優秀層はみんな日比谷へ進学。もともと下町で育った子では無い。
巣鴨高校の高入生は3年間別クラス 高入の進学率は都立竹早レベル
巣鴨高校の今年の大学合格実績を見ると、東京大は16名。年々合格実績が下がっており、
凋落に歯止めがかかりません。その原因はいくつかありますが、高入生の深刻な学力低下
も大きいようです。巣鴨高校の高校入試は、中学入試とはまったくの別物です。
最近は高校募集100名に対して、入学者数は50名に満たない状況が続いています。
学力差が中高一貫生と比べてあまりにも大きいため、3年間別クラスとなります。
近年は高入生の入学者数が非常に少ないため、高入クラスは1クラスだけです。
つまり、1クラスの高入クラスが3年間持ち上がるという、中高一貫生の5クラスと比べるとかなり異質な状況です。
高入生の大学進学実績はどうなっているでしょうか。巣鴨高校の東大や医学部の合格実績は、
ほとんど全てが中高一貫生の実績ですから、一貫生と分けて考える必要があります。
説明会資料によると、高入生の現役進学率は30%台。つまり7割ぐらいが浪人します。
卒業後の進路は、MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)や東京理科大、日本大などが多いようです。
早慶大や国公立大はトップ層の一部に限られます。
これらの進学率から考えると、巣鴨高校の高入生は、都立竹早、小山台、三田などの、いわゆる
「都立3番手校」クラスの実績と同等と言えます。小山台は東工大などの難関国立大に多くの
現役合格を出していますから、小山台には負けているかもしれません。
都立トップ校の併願校としてはやや物足りない感じです。
本郷高校の早慶大合格は大部分が中高一貫生、東大は全員が一貫生
本郷高校も、中高一貫生と高入生の進学実績がかなり異なる学校の一つです。
高校受験ガイドなどに掲載されている進学実績を鵜呑みにすることはできません。
高入は2クラスで、一貫生クラスが6クラスですから、高入生は少数派で一貫生が主流派です。
巣鴨高校と同じく、中高一貫教育を売りにしている学校で、高校募集は補完的な位置づけです。
進学実績の違いをみていくと、残念ながら2010年度の最新の実績は持っていませんが、
手元にある資料によると、高入生の実績は早稲田7名、慶應はたった1名。早慶には8名が合格しているにすぎません。
浪人を含めた実績ですから、現役だけに絞るとさらに少数になります。いわんや、東大などの難関国立大は全員が中高一貫生の実績です。
MARCHになると、さすがにそれなりの合格者数を出しています。
つまり、本郷高校の高入生は、上位層がMARCHに合格して、
最上位の一部が早慶や中堅国公立大に進学というイメージでしょう。
都立高校でいえば、巣鴨高校と同じく、都立小山台にはやや劣り、
都立駒場や都立竹早と同じぐらいの実績でしょう。
私立中高一貫校“高入生”の難関大学進学は厳しいのが現状
巣鴨高校と本郷高校の高入生の進学状況を検証してきましたが、
いずれも都立竹早や都立駒場などの都立3番手校と同等と考えるのが妥当で、
都立トップ校とは比較にならず、都立2番手校にも大差で負けている
という現状が浮き彫りになりました。
難関大学への進学希望であれば、都立トップ校ほど環境が整ったふさわしい学校は
ないわけですが、都立トップ校合格は厳しい場合、これらの中高一貫校に途中入学するよりも、
都立2番手校や都立3番手校に進学する方が、難関大へ進学できる可能性が高いということになります。
http://www12.atwiki.jp/toritsu/pages/97.html 要するに、都立トップ合格が厳しいなら、巣鴨や本郷に行くより
戸山、立川、青山、両国などにしろという主張
大手進学塾講師ブログとやらの内容
2010/05/04: 男子校・女子校の入試がなくなる?@
来春の入試に向けて、変更点等様々情報が入り始めました。
どこの学校も夏の前には入試要項を固めることになるため、校内での話し合いも
最終段階を迎えている学校が多いようです。中にはGW中も休みを返上して、会議を行っている学校もあります。
一番驚いたのは、海城高校の募集停止です。まだ公式に発表されたわけではありませんが、
内部の保護者会で学校が明言されているので、間違いないでしょう。
それほど、今年の高校入試が苦しい闘いになったのだろうということは想像に難くありません。
enaはほとんどの校舎が三多摩地域にあるため、毎年海城高校の受験者はほとんどいないのですが、
都立高校第一志望の生徒が増えているため、海城に合格しても、都立に進学する生徒の割合は間違い
なく増えています。合格ラインも以前に比べてだいぶ下がってきているため、高校入学後、
中進生についていけない生徒も増えているでしょう。中学校は依然として人気があり、
かなり高いレベルでの入試が続いています。このギャップに学校が耐えられなくなったということなのかもしれません。
今回のこのニュースを聞いて、改めて2つのことを考えました。
1つは、中学校でかなり優秀な生徒たちを集めている学校での高校入試の
存在意義についてです。何度もお伝えしている通り、優秀な生徒が
都立進学重点校に進学するようになってきている中で、依然とは
明らかに学力層が異なってきている高校が多くなってきているはずです。
今までと同じように中進組と同じことを、しかもカリキュラム等だいぶ
遅れている状態でやらせるのには無理が出てきているのだと思います。
受験生の側の視点から見ても、何も無理して優秀なしかも鍛えられて
いる中進生の中に飛び込んでいかなくてもいいではないか…
ということだと思います。だから、(中進生のいない)都立高校の
人気が高くなってきているという側面もあると思います
2010/05/09: 男子校・女子校の入試がなくなる?A
もう1つの視点があります。それは、高校入試では圧倒的に共学校の人気が
高くなってきていることです。中学入試では人気の高い男子校・女子校も、
高校入試ではあまり人気がないケースが多いのです。そもそも、難関校
レベルでは、高校入試の募集をしていない学校も多いのです。男女御三家
6校のうちで、高校募集があるのは、開成高校だけですね。特に女子校は
この何年かでどんどん高校の募集停止が続きました。現在、女子の受験校
(附属ではなく大学入試を目指す学校という意味です)で、大学入試で
最難関レベル(国公立とか早慶とか)にまとまった数を合格させている
私立高校は、1校しかありません。どこだか分かりますか?
豊島岡女子です。共学校なら他にも選択肢はいくつかありますし、
女子校でも附属校なら慶應女子がありますが…
98 :
実名攻撃大好きKITTY:2010/05/31(月) 02:11:26 ID:B4l47elK0
それほど、男子校・女子校は高校入試では人気が下がっているということです。当然そうなると、中進生との学力レベル差は広がるばかりとなり、
学校側としても、高校入試の募集停止を検討せざるを得なくなるわけです。
近年の都立高校(特に進学指導重点校)の人気は驚くほどですが、
この背景には(当たり前のことですが)都立はすべて共学である、
という点があるように思います。
http://www.ena.co.jp/blog/goto.php?itemid=720