札幌北の合格最低点が意外に低かったことが話題になっているようだが、受験情報の結果が正しいと仮定して
その原因は次のようなことによると考えられる。
現在の高校入試システムでは、合格最低点は通常内申点重視に絡んで決まると考えられる。
いま、内申点315点(3年間オール5)でありながら、学力点201点の生徒Aがいたとする。
これに対して、ギリギリのAランク296点の生徒が6:4の内申重視のもとでAの生徒を上回るためには、
230点が必要である。
要するに、Aは通常のAランクの生徒に比べてかなり低い学力点で合格できることになるのであるが、
内申点と学力点とはかなり良い相関があり、3年間オール5もしくはこれに準ずる超Aランクを取るような生徒は
学力点もかなり高いのが普通で、Aのようにギリギリの学力点しかとれないケースは極めてまれであると思われる。
すなわち、ある学校にAのような特異な生徒が一人存在するか否かによって、
合格最低点が10点、20点違ってくることがありうるのである。
当然のことながら、Aのような生徒の存在はその学校のレベルを計るに適切と考えられる合格者の平均点にはほとんど影響を及ぼさない。
このようなことは、Aランクが少ない中堅校よりも、超Aランクが少なからずいる上位校で起こりやすい現象であると考えられる。
このようなことから、合格最低点のみによってその学校の生徒のレベルを判定することは危険であろう。