【自主尊重】女子学院 Part6【反偏差値学歴主義】

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412実名攻撃大好きKITTY
「だれもが女という大学は、共学だったら無理だったかもしれない学業成績の向上と、
課外活動におけるリーダーシップの発揮を可能にしてくれた。なにしろ、女だけで
学生活動を取り仕切るのだ。学生自治会から新聞からクラブまで。しかも、リスクを冒すこと、
間違いをすること、お互いの目の前で転ぶことだって平気だった。クラスの議長も、
新聞の編集長も、その分野でいちばんの学生が女だということが既定の事実だった。
それにわたしたちのだれがなってもいいのだ。わたしの高校時代、頭のよかった女子たちは
従来どおりの生き方をすべきだというプレッシャーに負けて夢を諦めたが、ウェルズリーの
クラスメートたちは、自分の能力と努力、その成果を認めてもらいたがった。
これがたぶん、女性の進出が不当に少ない分野で、女子大卒の数が不釣り合いなほど多い理由だと思う。
 男子学生がいないということで心理的な空間が広がり、月曜から金曜午後までは、
外見を気にしなくていい安全地帯ができた。勉強に集中して気が散らず、授業に出て行く時も
自分の容姿など気にかけなかった。」
『リビング・ヒストリー』ヒラリー・ロダム・クリントン早川書房