【2005年2月25日】
大阪府内生産、愛知に抜かれる──2000年産業連関表で関西経済の不振鮮明
大阪府内で生まれた財・サービスを合わせた府内生産額が愛知県を下回ったことが、
両府県が公表した2000年の産業連関表(5年置きに実施)で分かった。
全国シェアは大阪府が1995年と比べ0.4ポイント低下の7.3%で、愛知県は0.1ポイント上昇の7.7%。
関西経済の地盤沈下と愛知の自動車産業の好調さが影響した。
大阪府内の2000年の生産額は69兆9012億円と95年比で2.5%減。
愛知県の生産額は3.5%増の73兆7554億円。95年は大阪府が4487億円上回った。
産業連関表での生産額は県民経済計算とは異なり、原材料投入額を含むため、
「原材料を多く使う自動車産業は連関表の生産額が大きくなる」(総務省)ことも愛知県が上回った一因だ。
県民経済計算に基づく大阪府内の総生産は02年度で約40兆円と、愛知県を約3兆円余り上回る。
府は「デジタル景気などで大阪の製造業の業績回復もあり、総生産はまだ愛知を上回る」(企画調整部)とみている。
ttp://www.nikkei.co.jp/kansai/news/25143.htmlより