【ましまろな】関西大倉partXIII【お友達の文化祭】
問題1.「もののけ姫」には「人間の世界」として、ひとつの異民族といくつかの政治勢力が描かれている。
そしてその勢力と対立する「神々の世界」がある。以下の@〜Eを埋めろ。
異民族の代表アシタカは征夷大将軍「 @ 」と戦った「 A 」の族長アテルイの末裔とされる。
「 A 」は大和政権の争いに敗れ、絶滅寸前の民という設定である。
縄文人の末裔たる「 A 」は、基本的に森との対立関係にはなく、共生関係を保っていた。
その根幹は「わしらは山に生かされとる」という自然崇拝の「 B 」(精霊崇拝)であった。
「 A 」は、その血を引き継ぐ山の民であったと言われる。
エボシ御前が率いる通称「エボシ C 」は、城塞都市のごとき風貌の製鉄・加工プラントである。
「 C 」製鉄とは、砂鉄から鋼塊を作り出す独特の製鉄法である。太鼓の昔から明治初期までは日本の製鉄技術の主流だった。
「 C 」で作り出された鉄は、世界的な貴重品と言われるほど高い純度と質を持っていたのである、
「 C 」製鉄は、莫大な労力を要する作業であるため、数十人規模の大所帯による共同体を構成しなければ稼動できなかった。
(続き)また、武器・鎧・農具の元となる鉄は最大の必需品であるため、各地の大名や寺院が特権を与えて保護していた。
「 C 」製鉄は、徹底的に森を伐って木炭を作る。動じに山を崩して、土を水とともにトヨに流し、水流で砂鉄を洗い流す。
このために下流域の農民は泥まみれの鉄砲水や山崩れの被害にある。
製鉄民は農民の敵にであり、平地に住めないならず者の仕事とも言われた。
「 C 者」とは製鉄民の蔑称でもあった。
謎の組織である師匠連の一員であるジコ坊は、HIGHかに唐傘連といわれる戦闘集団と砲術集団石火矢衆を従える。
石火矢とは、実在した世界最古の金属製銃器「手把鋼銃(ハンドカノン)」の和名で、中国では14世紀ころから実用化されていた。
着荷装置は指火式と呼ばれ、小枝や棒で直接点火するスタイルである。何故か1543年の「 D 」への火縄銃伝来已然に、
日本に伝えられた痕跡がなく、幻の銃とされている。戦国時代になると新式石火矢が開発され、
「国崩」・「佛(仏)郎機」などの名で呼ばれた薬室カートリッジ型銃(子母式銃)がエボシ御前や女たちが使用しているものである。
アサノ公方の軍勢は、戦国時代の「 E 」による成り上がり大名か、悪党の親玉侍と考えられ、
統率の取れない地侍たちを集めて、武器の源である「エボシ C 」の経営権を狙って、
エボシ御前と男衆がシシ神胎児に出かけた留守を狙って一斉攻撃を仕掛ける。
問2.もののけ姫の舞台である原生林について説明した文の空欄@〜Bを埋めろ
かつての日本の南半分は鬱蒼としたくらい原生林が覆っていた。それは年間を通して常緑に輝く葉を持つ
樫・楠・椎・椿類などであった。これらの常緑広葉樹林を総称して「 @ 」という。太古の昔、「 @ 」帯は
中央アジアのヒマラヤ山脈麓=現在のブータンを起点として中国南西部を経て、日本に至るまで、ベルト状に分布していた。
「 @ 」帯の周辺各地では、よく似た食文化、農業、風習、宗教、伝説が今に伝えられている。同根の文化圏が
時空と場所を越えて発生していたのである。例えば、ヤムイモやタロイモ、粟・稗・稲などのモチ種、
「 A 」など数多くのネバネバした食品を好む性質、茶や紫蘇の栽培、麹から作る「 B 」、養蚕、漆器文化などである。
問3.イノシシ一族の長、ナゴの守はなぜ、祟り神となり荒ぶったのか
問4.もののけ姫サンは村から祟り神を鎮めるための生贄として山犬神モロの君に捧げられたらしい。
山犬神モロの君の「貴様にあの娘の不幸が癒せるのか」という問いかけについてどう答えるか。自分の考えを述べよ。
問5.アシタカの「森とタタラ場双方生きる道はないのか」の問いかけについてどう答えるか。自分の考えを述べよ。
問6.平安時代に怨霊となって祟り北野天満宮に祀られた人物は誰か。
また、この世に祟りは存在するのだろうか。自分の考えを述べよ。
ヒント;国道9号線老ノ坂峠にある「首塚」。
問7.縄文時代に死者の魂の蘇りを防ぐためにとられた葬方は何か。
また、この世に霊魂は存在するのだろうか。自分の考えを述べよ。
ヒント;某ヒロインは火葬。
問8.縄文時代において判断が困難であっただろう死の瞬間は、現在においても脳死問題として多くの課題が残されている。
どのような点が問題となっているのか。また、「脳死状態から臓器移植は、提供者本人と移植を受ける人との合意があればやるべき」
という意見に対して自分の考えを述べよ。
ヒント;幇助による自殺。