外国人とサッカー初対戦から100年
日本人サッカーチームが初めて外国人と戦ったとされる試合がちょうど100年前、横浜であった。
このことにちなんで、2月15日、それぞれのチームの後輩にあたる選手たちが横浜市のグラウンドで
記念の対戦をする。
1世紀前に戦ったのは、1896年に創設された東京高等師範学校蹴球(しゅうきゅう)部と、
貿易商らでつくる外国人クラブ「YC&AC」(横浜クリケット&アスレチック・クラブ)。
東京高師は後に東京教育大を経て筑波大となった。
東京教育大学サッカー部史などによると、試合は1904年2月6日、現在の
横浜スタジアムの場所にあったYC&ACの芝のグラウンドで行われた。
同蹴球部は0−9で大敗。当時の「校友会誌」には「我れは初陣の若武者、
(中略)彼れの長脚電(いなずま)の如(ごと)くなるに対しては我れ如何(いかん)ともするに策なく……」とある。
翌年以降も交流試合を重ね、08年には同蹴球部が1−0で初勝利した。
まだ珍しかったサッカーの試合と、同部の活躍が大きく新聞に報じられると
全国から指導依頼が相次ぎ、教員となったOBが各地の中学校や師範学校に赴任。
サッカーの普及に貢献した。