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ゆめときぼう ◆xcrNWSUCcQ :
いつも言っていることですが、
大学受験においては、後天的に得られる事務処理能力が要求されており、
生まれ持った能力以上に、何を勉強してきたのか、その学習内容が重要になってきます。
となれば、入学時点での学力はあまり大きくなく、
何を勉強したのか、どのくらい繰り返せたのか、その学習内容の量と習熟度によります。
だから、入学当時の学力を表している、どこの学校に所属しているのかは、
さして大きな問題ではないと思います。
与えられた学習内容をこなすことができるのなら、
どの大学であっても、進学可能であると考えています。
12歳時点での中学入試では、6年間も学習期間がありますから、
具体的な数字をあげると、日能研さんでの偏差値で45〜50程度の私立中学校であっても、
高校では、公立高校2、3番手校であっても、無理という文字はないと思います。
私の場合でも、中学時代、数学も落ちこぼれましたが、
高校で、数学は問題解法処理手順の理解と暗記であるということに気づいてからは、
大学入試で、4問中3問完答という結果を収め、合格に大きく貢献しています。
本来なら、私立中や高校の入学当時の成績と大学入試には、それほど強い相関関係はみられないはずですが、
現実においては、大きな相関関係があり、学力層の固定化・硬直化がみられます。
それは、私の高校でもあったことですが、自分の置かれている学力位置に満足してしまって、
強い意欲を持てない人間が多数いました。
偏差値というのは現時点での学習達成度であることに気づかず、
偏差値が低いから、難易度の高い大学には無理であるということで、
自分が努力しないための正当化に使われてきました。
私には、これこそ偏差値のいちばんの弊害であると思っていますし、
都立重点化の気になるところです。
《ポイント》
入学当時の偏差値は、大学進学の結果に直接結びつかないはずである。
しかし、現実には、それほど高偏差値を取れなかった生徒は、強い学力意欲を持たない。
それが、学力の固定化につながっている。