公文式 ってどうですか?

このエントリーをはてなブックマークに追加
491実名攻撃大好き教育ママごんさん?
 川島隆太氏の研究については、最近ベストセラーになっている陰山英男氏の
『本当の学力をつける本』(2002年、文藝春秋)のなかでも触れられている。

 彼は、兵庫県の田舎にある公立小学校の先生で、「100ます計算」を中心と
した、読み・書き・計算重視の実践を10年間し続け、指導開始6年後に、名も
ない田舎の小学校の卒業生から、有名大学や医学部への進学者を続出させ、い
わゆる「山口小学校の奇跡」と呼ばれるものを生み出したと言われる人物とし
て知られている。この小学校の実践は、昨年、NHKの「クローズアップ現代」
でもとりあげられ大きな反響を呼んだらしい。

 ここで「100ます計算」とは、縦10×横10ますの罫線の最上覧と左欄に簡単
な数字をランダムに並べ、その交点のますの足し算・引き算・かけ算などをさ
せるもの。全部で100題あり、そのタイムを計る。陰山氏は、クラスのほとん
どが、2分を切るまで実践させているという。

 この方法、本人が著書の中で、「それでは公文と同じではないか」という批
判に対して、「同じです」と言い切っている(同書、p.166)。
(ちなみに彼が公文出身者というわけではないようである。苦労してこの指導
法にたどり着くまでを記した同書の前身『子どもは無限に伸びる』参照)。こ
の実践に加え、教科書の音読と漢字の書き方の実践を集中的かつ反復的に行っ
ている。


陰山氏曰く、

「山口小学校での実践がある程度進んだ比較的早い段階から、私はあることに
気がつきました。それは、読み書き計算の実践は、単純に基礎的な力がつくと
いうだけでなく、子どもたちの脳に何らかの影響を与え、根本的な能力自体が
伸びているのではないかということでした。
そう考えた理由は、読み書き計算に習熟してくると、子どもたちが精神的に
も落ち着き、他の学習でも集中してできるようになり、他の学習にはそれほど
力を入れていないにもかかわらず、いろいろな教科の成績も向上してくるから
です」(p.223)