【PSU】新ジャンル「パシリ」十三体目

このエントリーをはてなブックマークに追加
368来るべき未来の為に(68):2007/09/27(木) 17:10:56.88 ID:nbC9i5pQ
 手を引いて強引にバスルームへ引っ張りこみ、スポンジとボディソープのボトルを手渡します。
「やさしくして下さいね」
 私のその台詞がとどめになったようで、唖然としていたパパは小さく吹き出し、くっくっくと笑い出しました。
「お前なぁ…言いたい事は分かるし、意味は間違っちゃいないが、それじゃエロコミックとかエロゲーだぞ?」
「え〜っ、そうなんですかぁ?」
「ああ。普通はお前、『パパ、一緒にお風呂に入ろう』って言やぁいいんだ。
 でなきゃ、『一緒にお風呂に入って』の後に『背中を流して〜』とか『頭洗ってよ』とかだっての。
 んで、痛くされたら『洗うのへたくそ〜』とか言って、怒るもんだ。
 突然、自分の娘にあんな事言われたら、リアクションに困るぞ、親として。
 ほれほれ、まずは頭を洗ってやるから、椅子に座って目を閉じろ。
 全く、何処でそんな台詞を覚えてくるのかねぇ、PMってのは?くっくっく」
 ツボに入って笑いが止まらなくなったのか、私を綺麗に洗い終わるまで、パパの小さな笑い声は納まりませんでした。

 洗う役を交代して、私がパパの背中を流し終わると、二人して湯船に浸かります。
 流石にパパが基準だとお湯が多いので、少し少なめに張ってあったのですが、それでも二人で入ると私にはちょっと深すぎです。
 いつものように、椅子を兼ねたパシリ用の段差に腰かけようとしましたが、ふと思い直して、パパの伸ばした左脚のふとももに座り、胸板に上半身を預けてみました。
 手馴れた感じでそっとパパの左腕が伸ばされ、私がパパの脚からずり落ちないように支えてくれます。
 目を閉じると、パパのゆっくりとした心臓の音が聞こえてきます。
 パパが大きく息を吸って、吐き出します。
「はぁ〜、風呂はやっぱり気持ちいいな…」
「うん」
「そういえば、初めてだな、『お前』と入るのは」
 微妙なニュアンスを含んだ『お前』という表現が引っかかり、私は目を開けてパパの顔を見ました。
「もしかして、ローザと…」
 ちょっと苦い表情を浮かべるパパ。
「まぁ、そこそこは、な」
 包み隠さず話してくれるパパ。
「あいつは精神面的に不安定な部分があって、愛情確認の一環として一緒に風呂に入るくらいはしてやらないと、不安感に押しつぶされそうになっていたんだ。
 コンフェラット・ミルトの副作用って奴だ」
369来るべき未来の為に(69):2007/09/27(木) 17:11:27.84 ID:nbC9i5pQ
 コンフェラット・ミルト、擬似恋愛装置。主人を裏切らず、くくりつける為の心理的強制力発生装置。
 幸福を生み出す一方で、多くの不幸を生み出した悪夢のシステム。
 私には存在しない装置。
「…前から聞いてみたかったんだけど」
「なんだ?」
「パパ、ローザが好きだった?」
 躊躇いというよりは、戸惑いの間が空き、
「嫌いだったら一緒に風呂に入ったりしないし、そもそも常時そんな状態じゃ、GRMへ不良品として送り返していると思わないか?」
 冷たい言い回しですが、つまりは、好きだって事なんでしょうけど…
「じゃあ、愛していた?」
 逡巡する間だと分かる沈黙の後、
「お前と同じ位、愛していたよ」
 空いた右手で、私の頬をそっと撫でるパパ。
「でも、それは家族としての愛情なんでしょう?」
 無言で頷くパパは、どこか悲しげでした。
「あいつは最初から、俺に『女として』抱かれたがっていた。
 だけど、それはあの装置が生み出した擬似的なものだったからな。
 だからせめて、本当に自分の心から、俺に対して異性への愛情を抱けるようになったら、あいつの願いを叶えてやるつもりだったんだ。
 そう思っていたんだが…」
 進化デバイスの不良による、ローザという個体意識の消失。
 そして、私が生まれた。
「PMかどうかなんて関係なく、『心を持った存在』として出来るだけ対等に接していたつもりだが、それでも、俺はあいつを『女性』として意識は出来なかった。
 結局、俺はあいつを、単なるパートナーマシナリーとしてしか見ていなかったのかもしれない。
 それに、ひどい話かもしれないが、俺の恋愛に関する心はあいつが、女房が墓の中まで持ってっちまったのさ。
 もう恋愛うんぬんを追っかけるほどの歳じゃないから、あんまり未練は無いがな」
 まぁ、今年で535歳ですものね。
 冷めた笑みを浮かべ、片手で顔を拭うパパ。
「それで?俺にここまで話させるって事は、お前のお願いもそれがらみか?」
「えっと、何の事、かな?」
370来るべき未来の為に(70):2007/09/27(木) 17:12:16.92 ID:nbC9i5pQ
 私は視線をそらして、自分の頬に手を添えます。
「とぼけなくたっていい。お願いの関連ごとに付き合わせるお前の癖なんて、お見通しだ」
「あ、あははははは…ハァ」
 バレバレだったのか…orz
「一緒に風呂に入れ、なんて言い出したんだ。昼間のデバイスERO絡みだろう?」
 お湯の上を漂う私の髪を片手で器用に束ねながら、パパは私の返事を待っています。
 もう、ここまで来たら開き直って言っちゃいます。
「じゃ、単刀直入に言います。
 パパ、私を抱いて『女』にして下さいアダッ」
 フォランの滝から飛び降りる覚悟で言ったのに、間髪いれずに強烈なデコピンで返されました。
「パ、パパ、ひどいよぅ〜」
 おでこを片手で押さえながら頬を膨らませ、パパをにらみます。
「お前、ガーディアンズコロニーの裏町でそっちの修行してくるか?人形専門店なんてのもあったぞ?」
 半眼でにらむパパの首に私は飛びついて、ぎゅっと抱きつきます。
 かすかに残っているローザの意識が、私の意識に同調します。
「い・や!『絶対やだ!』パパ以外の男の人に触られたくないもん!気持ち悪い!
 何が何でも、絶対、『この世で一番最初のエッチはご主人様じゃなきゃヤダ!』ローザだってそう言ってる!
 だから、お願い!
 『お願い、ご主人様!!』」
「………」
 突然、私を脇に下ろして湯船から出て行くパパ。
「――――お湯が冷めすぎだ。お前も上がって、炊き返しておけ。後でもう一度入りなおす」
 抑揚も少なく感情の乏しい声で、私に背中を向けたまま、パパが言いつけました。
「は、はい〜」
「ああ、それと、洗濯は後回しでいい。どうせ洗うものが増える」
「は、はい?」
「さっさと上がって、ちゃんと身体を拭いて来い」
 バスルームから出て行くパパと、その後に続く私。
 そして、お風呂と洗濯の意味が分かったのは、私とパパの関係から一線を越えた『お願い』が叶った後でした。
371名無しオンライン:2007/09/27(木) 17:13:14.70 ID:nbC9i5pQ
とりあえず1話分投下完了です。

ショートカットはもう一話の後につけます。
372名無しオンライン:2007/09/27(木) 18:24:36.10 ID:OTQwKc4j
\ブットバスヨ!!/
  ____
  |\____\
  | |「 ̄ ̄「 |    はい
 ̄\||__.|:|\   ._ _. __
.‐─┴==┘─`  / .Σロ <       ねえ
「「「「||「「「「「||「「「「|.  レ,   ̄)     
|」」」」||」 ||\ ̄ ̄ ̄ ̄lノヽ ノ  [・ω・` ]
 ̄ ̄ ̄ ||  \___f.). ||'l^l  と   |
        ||  ,   _|_l_.'i'/〈 ̄||(_(_⊃
         _  (_レ(__il l__) 

\アンタブットバスヨ!!/
  ____
  |\____\
  | |「 ̄ ̄「 |  ダメです。ご主人様銀コイン一点賭けしますから
 ̄\||__.|:|\   ._ _. __
.‐─┴==┘─`  / .Σロ <
「「「「||「「「「「||「「「「|.  レ,   ̄)      カジn
|」」」」||」 ||\ ̄ ̄ ̄ ̄lノヽ ノ  [・ω・` ]
 ̄ ̄ ̄ ||  \___f.). ||'l^l  と   |
        ||  ,   _|_l_.'i'/〈 ̄||(_(_⊃
         _  (_レ(__il l__) 

\マトメテブットバスヨ!!/
  ____
  |\____\
  | |「 ̄ ̄「 |
 ̄\||__.|:|\   ._ _. __
.‐─┴==┘─`  / .Σロ <
「「「「||「「「「「||「「「「|.  レ,   ̄)     
|」」」」||」 ||\ ̄ ̄ ̄ ̄lノヽ ノ  [;ω;`]
 ̄ ̄ ̄ ||  \___f.). ||'l^l  と   |
        ||  ,   _|_l_.'i'/〈 ̄||(_(_⊃
         _  (_レ(__il l__) 
373某飯店作者:2007/09/27(木) 18:54:50.13 ID:6ZMdTIIJ
>>354
おぉ!?これは…た、たゆん作者様!!ひぃ…みみ、見つかっt(ボギツ
ご、ご迷惑なんてトンでもない!日常ネタを書いてしまいこちらが…汗
…こっそり、お嬢様VSいい人店主も書いてあったり。此処乗せるかは…謎?

ワンサウVS擬似ワンサウなどとネタが書かれている中…
そういえば、ワンサウにも及ばないながら…
ワンサウとは別な形でワンサウのような「規格外」になった子が飯店に…

43X「作者、…どうした?ニヤっと気持ち悪い…」

ふふふ、Xシリーズネタ、…ヒュマ助長編…うふふふふw(暗躍開始
374(1/20):2007/09/27(木) 20:03:13.52 ID:ZYxET7ML
これらのデータ群は、この星に幸せが存在した証である。

私が蒐集したのは文字の羅列。
私が得たものは幸せのカケラ。

ならば、私が集めたのはこの星に刻まれた幸せの証。


故に、私から言う事は何も無い。
故に、ただ書き連ねるのみである。

願わくば、この夜空に満ちる星のように、この世界が幸せのカケラで満ちている事を。

そして、この旅の途中で出会う、数多くの幸せのカケラへ。
375(2/20):2007/09/27(木) 20:03:53.51 ID:ZYxET7ML
Sense a spilit second.
―― 一秒を感じること
Treasure the life.
―― 命を大切にすること
Have goddes on your wings.
―― 女神を味方につけること

rescue log now reading...
...complete

Cst.1 Sylvia
Num.2 Silky
Hum.5 Herbert
PMr.7 Aid
Bst.9 Balletto


recording start
376(3/20):2007/09/27(木) 20:05:49.28 ID:ZYxET7ML
Cst.1「進路クリア。フライヤーよりレンジャーの射出を完了。軌道修正。作戦開始まで5秒」
Bst.9「こちらビーストナイン。通信感度良好」
Num.2「ニューマントゥー、感度良好」
Hum.5「こちらバーニィ、絶好調だ! ッぜ!!」
Cst.1「3.2.1...作戦開始。
    フライヤーはこれより上空から情報支援と転送補佐を行う。
    キャストワンからヒューマンファイブへ。ノイズが多くて聞き取れませんでした。
    それから作戦中は本名ではなくコードネームでお願いします」
Hum.5「聞こえてんじゃねーか。ま、気にしない気にしない。
    コードネームで呼び合うのもカッコイイが、バーニングレンジャーに所属している以上は燃え盛る男バーニィの名を捨てるわけにはいかねーだろ!」
Cst.1「もういいヒューマンファイブ。これ以上何か喋ったらボーナスから差っ引く。マシナリーセブン、状況を報告せよ」
PMr.7「は、はい。こちらエード・・・じゃなくて、マシナリーセブン。通信感度良好。
    作戦区域はブリーフィングで見た通りかなり火の手が上がっています。
    幸い建築物の崩壊には至っていませんので救命活動に支障なし。
    しかし火災原因であるA・フォトンリアクター周辺には、現段階では近づけそうもありません」
Cst.1「上出来よ、エード。ではチームアルファは研究ブロックの人命救助。ブラボーはA・フォトンリアクター周辺の消火を。行動開始。」
Bst.9「了解。まずはリアクターへのフォトン供給を止めるぞ」
Num.2「了解。この火の勢いはただ事じゃないね。イルミナスやSEED絡みじゃないといいけど」
Cst.1「火災の原因は不明。警備ロボットが暴走を始めているがイルミナスの影は現時点では見当たらない。
    念のためガーディアンズに応援要請を出しているが、到着までしばらくかかるらしい。
    今回の我々の仕事は彼らが到着するまでの間に人員救助、及び消火活動を完了する事だ」
377(4/20):2007/09/27(木) 20:06:36.77 ID:ZYxET7ML
Hum.5「ひゃっほおおう! エード、どっちが多く人を助けられるか競争だ!」
PMr.7「え!? あ、はい!」
Cst.1「ヒューマンファイブ、あなたって人は・・・ 人命救助を何だと思っている」
Hum.5「ははは、作戦に不慣れな後輩の緊張をほぐすジョークさ! シルヴィもさっきエードの名前を呼んでやったろ?」
Cst.1「私はいいの。リーダーだから」
Hum.5「エード、負けたら晩飯おごれよ! 隊長は俺だから万事オッケーだ!!」
Cst.1「後輩にたかるな。誰が隊長だ。給料から差っ引くぞ」
Hum.5「俺は給料のために仕事をしてるんじゃない。人々の命を守るためにここにいるんd...」
PMr.7「逃げ送れた人を発見、まだ意識があります! 大丈夫ですか? もう安心してください。座標セット!」
Hum.5「なにぃ!?」
Cst.1「了解。座標を確認。転送開始」
PMr.7「転送を確認、救助活動を再開します。 バーニィさん、私、晩御飯は回らないお寿司を希望します」
Bst.9「はははっ、先を越されたぞバーニィ」
Num.2「エードちゃんも慣れてきたって事だね。二人のスコアは前回の作戦じゃ僅差だったっけ。今回はバーニィのおごりかな? かな?」
Hum.5「く・・・ まだまだァ! こっちも要救助者を発見ッ! おい、大丈夫か! 俺はバーニングレンジャーだ。もう恐くないぜ!! 座標セット!」
Cst.1「座標を確認。転送開始。
    ・・・アンタ達、本ッ当に口が減らないわね。このレスキューログを提出する身にもなりなさい。
    もう全員ボーナスから差っ引く」
PMr.7「す、すみませんん!」
Hum.5「おおっと、エードの減点は俺の方にツケといてくれよ! かわいい後輩だからな」
Cst.1「生憎、アンタにはもう差っ引くボーナスも残ってないわ。それにエードは別よ。かわいい新入隊員だし」
Hum.5「あぁ、キャスト至上主義だ。ヒューマン差別だ!」
PMr.7「バーニ・・・いえ、ヒューマンファイブ、すみません。私のために」
378(5/20):2007/09/27(木) 20:07:22.61 ID:ZYxET7ML
Bst.9「エード、気にすることは無い。シルヴィアの『ボーナスから差っ引く』は口癖みたいなものだ。
    実際は1メセタたりとも引かれてないさ」
Num.2「そうそう。いわゆるツンデレってヤツなのさ・・・ チィ!」
Bst.9「ふむん、こいつは洒落にならんな」
Cst.1「チームブラボー、状況を報告せよ」
Bst.9「進路上に暴走した警備ロボットだ。こちらに対して明確に敵意を持っている」
Num.2「数も多い。このままじゃリアクターにフォトンは供給されっぱなしだよ。どうする?」
Cst.1「あなた達の使っている消火弾は熱エネルギーを安定フォトンに変換するものだけど、
    出力を上げれば対象を吹き飛ばす事もできる。
    警備ロボット程度なら排除可能よ。バレット、シルキー、落ち着いて対処して」
Bst.9「ビーストナイン、了解」
Num.2「ニューマントゥー、了解。それじゃ、張り切って行きますか!」
379(6/20):2007/09/27(木) 20:08:09.40 ID:ZYxET7ML
Hum.5「エード、馬鹿騒ぎは晩飯時まで取っておこう。ここの研究員を一人残らず救助して、二人の加勢に向かうぞ!」
PMr.7「了解! 意識不明者を発見。ヒューマンと・・・ パートナーマシナリーが5体も!? シルヴィアさん、転送します!」
Cst.1「エード、あなたの現フォトン量では6人とも転送するのは危険よ。
    そんな事をすればシールドが持たない。まずはヒューマンの救助と自己の生存を優先せよ」
PMr.7「ダメです、この子たちの損傷がひど過ぎます。6人を一気に転送します!」
Cst.1「もう一度言うわ。ヒューマンの救助と自己の生存が最優先よ。
    周辺ブロックの炎を消して熱エネルギーをフォトンに変換し、その上でマシナリー達を転送をしても間に合う」
PMr.7「この子達、致命傷なんです! きっとヒューマンの方をかばって・・・ 早く修理してあげないと!」

Hum.5「わかったエード、お前の好きなようにやれ!」
Cst.1「バーニィ!?」
Hum.5「ただし約束だ、エード。お前は死ぬな」
PMr.7「了解です。この子達を助けて、私も死にません。 さぁ、大丈夫ですか? もう安心してくださいッ。座標セット!」
Cst.1「・・・勝手になさい。座標を確認。転送開始」
380(7/20):2007/09/27(木) 20:08:45.04 ID:ZYxET7ML
PMr.7「ん、今の子から転送されたデータ・・・? あぁ!」
Cst.1「どうしたの、マシナリーセブン」
PMr.7「この施設に設置されてるスキャンシステムのアクセスパスです!
    これを使えば逃げ送れた人の位置がすぐにわかります」
Cst.1「ではそのパスをこちらへ転送。消火済みの区域を通りつつチームブラボーの援護に向かいなさい」
PMr.7「!? 私が使った方が早くスキャンできます」
Hum.5「わかってねーなエード。ここは俺に任せろ! って事よッ」
Cst.1「この先はまだ火の手が激しい。あなたはシールドを回復する必要がある。つまりそういう事。
    マシナリーセブンは身の安全を確保しつつシールドの回復を最優先に行動し、ブラボーと合流なさい」
PMr.7「りょ、了解しました・・・ ごめんさい、私のわがままで。ご迷惑をおかけします」
Hum.5「いいって事よ。燃えるシチュエーションだぜ」
Cst.1「ヒューマンファイブ、無駄口は禁止。手早く済ませて、早くエードをフォローしてあげなさい」
Hum.5「ヒューマンファイブ、了解」
381(8/20):2007/09/27(木) 20:09:14.13 ID:ZYxET7ML
Bst.9「こちらチームブラボー、警備ロボットはあらかた片付いた」
Num.2「フォトン供給をカット。これでリアクター周辺の火が弱まるはず」
Cst.1「リアクターの停止を確認。 ・・・ちょっと待って、SEED反応!? 二人とも、退避!」
Bst.9「チイィ!」
Num.2「なんとぉ!」
Cst.1「侵食が早い、なんて速度!?」
Bst.9「A・フォトンリアクターへ供給されていたフォトンを食って力を蓄えていたってのか」
Num.2「そう考えるのが妥当なタイミングだね」
Cst.1「この反応・・・ SEED・ヴェナス!?」
Bst.9「ガーディアンズでも苦戦するっていう、ヤツか!」
Num.2「こっからじゃ見えないけど!?」
Cst.1「施設の屋上で目視にて確認・・・ こっちを狙ってる!? 回避! ・・・っぐうぅ!」
Bst.9「大丈夫かシルヴィア!? フライヤーは無事か!!」
Cst.1「大丈夫・・・ 2基あるリアクターのうち1つが損傷。船内設備はまだ生きてる。オートモードで着陸。このまま情報支援を続行する」
382(9/20):2007/09/27(木) 20:09:51.13 ID:ZYxET7ML
Cst.1「絶望的な状態よ。ガーディアンズのフライヤーまで撃墜された。
    幸い人員は脱出できたみたいだけど、こちらに到着するまで30分はかかる、との事よ」
Bst.9「マズいな。当施設の周辺情報を頼む」
Cst.1「火の手が上がっているのは発電所ブロックと研究ブロック。その周辺は市街地になっているわ。
    小さな街だけど住民の避難を終えるには1時間はかかる見込み」
Bst.9「1時間!? どういう事だ」
Cst.1「田舎なのよ! テレポーターもフライヤーも少ないの!」
Num.2「ガーディアンズや他のレンジャーに応援は出せないの?」
Cst.1「無理よ、この区域は交通の要所から遠すぎる」
Num.2「ふうむ。ボクたちが何とかするしかない、って事だね」
Bst.9「その通りだ。SEEDが市街地に出てくれば大被害は免れん」
PMr.7「その任務、私が行きます!」
383(10/20):2007/09/27(木) 20:10:44.43 ID:ZYxET7ML
Num.2「エードちゃん!?」
PMr.7「私がSEEDを引き付けてるうちに少しでも周辺住民の避難をお願いします。
    我々の任務は人々の命と安全を守る事、でしょう」
Bst.9「無茶言うな! ガーディアンズ用の装備はすべて解除されているんだろう。
    第一、1人で立ち向かってどうにかなる相手じゃない」
PMr.7「いいえ、危険な任務はマシナリーの仕事です!
    私はそのためにバーニングレンジャーに提供されました。
    ここで私が何とかしなければ、大勢の人が危険にさらされるんです!」
Num.2「だからってエードちゃんだけが死にに行くような真似、ボクは絶対に許さないよ!」
PMr.7「私は、私が壊れて人の命が守れるというなら、この身を差し出す覚悟です! 私は、あなた達を、失いたくない」
Cst.1「エード、あなた・・・」
PMr.7「シルヴィアさん、後を・・・ お願いします」

Hum.5「かっこつけてんじゃねぇ!」
384(11/20):2007/09/27(木) 20:11:16.99 ID:ZYxET7ML
Hum.5「エード、テメェ!! 歯ァ! 食い!! しば!!! ッれぇぇ!!!!」
PMr.7「ッはぁ!!?」
Hum.2「バーニィ! 何もグーで殴ることは・・・!!」
Bst.9「口をはさむんじゃない」
Hum.5「エード! バーニングレンジャー基本箇条、ひとつ!」
PMr.7「くぅ・・・ い、一秒を感じること」
Hum.5「そうだ。救急の現場ではコンマ一秒を争う。
    お前の決意表明で41秒もメンバーの足を止めた。
    何より俺よりかっこつけた罪は重いッ! 鉄拳制裁はその事に対する罰だと思え!!」
Num.2「・・・・・・うはぁ」
Hum.5「バーニングレンジャー基本箇条、ひとつ!」
PMr.7「ひとつ、命を大切にすること」
Hum.5「そうだ。その命の中には、お前の命も含まれている! そして、バーニングレンジャー基本箇条、ひとつ!」
PMr.7「女神を・・・ 味方につける事?」
Hum.5「そうだ。俺の女神はお前だよ、エード」
385(12/20):2007/09/27(木) 23:16:00.71 ID:ZYxET7ML
PMr.7「え・・・ あ、い、いや!! バーニィさん、関係無いじゃないですか!
    これから多くの人の命が危険にさらされようとしてます。私が行かなくちゃその人達の命を守れないんですよ!?」
Hum.5「だから、俺は俺の女神の味方をするのさ。 俺も一緒に行くんだよ!!」
PMr.7「そんな、バーニィさん・・・ あのSEEDに2人で立ち向かったって何も変わりません!
    私は、もう誰も死なせたりはしないと誓ったんです!!」
Bst.9「おいおい、誰が2人だけって言った?」
PMr.7「・・・バレットさん?」
Num.2「ボクらを忘れてもらっちゃ困るって事さ!」
PMr.7「シルキーさんまで・・・ もう、みんなバカです。馬鹿ばっかりです」
Cst.1「勝手に話を進めてもらっては困るな、エード。私も出るぞ」
PMr.7「シルヴィアさんも!? 周辺住民の避難は!!」
Cst.1「現地の自警団が引き受けてくれたよ。良い手際だ。発電所近くの街ということで危険意識は高かったようだ。
    まさか私の事まで馬鹿呼ばわりするつもりじゃないでしょうね、エード?」
PMr.7「いえ・・・ いいえ!」
386(13/20):2007/09/27(木) 23:16:27.14 ID:ZYxET7ML
Bst.9「ふむん、シルヴィア=シルバーフロンティアのマニューバを生で見られるとはな」
Cst.1「シルバースカッドで慣らした腕を存分に振るってやるぞ」
Num.2「これがたった一つの冴えたやり方、ってワケさ!!」
Hum.5「エード。最初に言っておくが、俺たちは誰も犠牲にするつもりは無いんだぜ!! まだ何か言いたい事はあるか?」
PMr.7「いえ・・・ いえ、はい! あります! 晩御飯は皆で焼肉にしましょう!!」
Bst.9「ははっ、そいつはいい!」
Num.2「もちろん食べ放題なんかじゃないよね?」
Cst.1「ふふん、いいだろう。私のおごりだ」
Hum.5「おいおい、ここは俺がおごらないと示しがつかない展開だろ」
PMr.7「いいえ、今日は私がおごらせてもらいますよ!」
Num.2「こうなったら割りカンだね!!」
Bst.9「いつもの事だ」

Cst.1「さぁ、作戦変更だ。作戦目的はガーディアンズが到着するまでSEEDの足止めをする事」

Cst.1「そして、作戦を伝える。すべての命を守りぬけ! これは命令だ! 命令違反者に食わせる焼肉は無いと思え!!」
387(14/20):2007/09/27(木) 23:17:24.64 ID:ZYxET7ML



―――「「「「了解!!」」」」








作業状況を示すインジケーターが100%を示す。
小さなメモリーカードがスロットから吐き出された。
「それにしてもおかしな子ね。レスキューログが欲しいだなんて」
データのコピーを終えたシルヴィアが静かに笑った。
照明が落ちた情報室。モニタの青白い明りが金属質な笑みを縁取る。
「宝物にしたいんです。ずっと取っておきたいんですよ」
シルヴィアからメモリーカードを受け取って、エード。
「なるほど。それが自身の記憶領域にデータをインプットせず、わざわざ記憶媒体で受け取る理由ね」
ふうん、で、さぁ。と続けるシルヴィア。
「なんで宝物にしたい、って思ったのかしら?」
メモリーカードを大切そうに抱き締めて、エードがゆっくりと話しだす。
「私は・・・。私はご存知の通り、GRM社に一度は破棄されかかった身です。」
388(15/20):2007/09/27(木) 23:18:02.20 ID:ZYxET7ML
「私のマスターが亡くなってしまい、私のメモリーとボディは初期化されて、
 私は新たに別のガーディアンズへ支給されるはずでした。
 ところが突然、私にバーニングレンジャーへ転向せよとの令が下りました。
 マシナリーを初期化するにも費用が掛かります。
 危険な任務が付き物のこの組織への転向は、きっと厄介払いのようなものだろう。そう思ってました。
 それでも、ここの人達はとても優しくて。強くて、カッコいい人ばかりです。
 私は思いました。二度と大切な人を失うものか、って。
 私の心と体が初期化される代わりにここに配属されたという事なら、それこそ死ぬ気で頑張ろう。
 そう思っていたんです。
 でも違ってたんです。バーニィさんと、それから皆が気付かせてくれました。
 ここでの私は、その。何ていうか・・・ 何だろう」
389(16/20):2007/09/27(木) 23:18:28.80 ID:ZYxET7ML
うんうん唸って考えるエードの頬に、シルヴィアがそっと手を添える。
「いいの、言葉に出来なくても。殴られたトコ、痛かったでしょう?」
「はい、すっごく、痛かったです」
「それが、生きてるって事なの」
シルヴィアの手にエードの手が触れる。
「生きてる・・・ 命?」
「エード、あなたは紛れも無く生きてる。
命を持たないものが自分の意志で人を救うなんて出来ないもの。
そのメモリーカードは、あなたがここに生きてる証。そう言う事にしておきましょ」
またうんうん唸って考え始めるエードの頭を撫でて、シルヴィアが笑った。
「今はじっくり考えなさい。そのうちわかるようになるから」
「・・・勉強します」
「急ぐ事はないのよ?
ま、どうしても知りたいって言うならバーニィに聞いてみなさい。
あのハルベルトと言う男は私達の中で、そのことを一番よく知ってるわ。
あれで日ごろの行いがまともだったら最強なんだけどねぇ・・・」
人気の無い情報室で、女2人がクスクス笑う。
390(17/20):2007/09/27(木) 23:18:52.95 ID:ZYxET7ML
「しっかしバーニィもひどいよね。女の子の、しかも好意を寄せられてる女の子をゲンコツで叩くなんて」
「は、へ? えぇ!?」
「おやぁ? おやおやぁ? 隠すことは無いでしょ? どうなのよ。
最近よく2人で遊びに行ってるみたいじゃないの。どこまで進んでるのか興味あるわぁ」
「わ、私はそんな事、一言も言ってません!」
「そうね、そんな事エードは一言も言ってないわね。
でもね、私はすべてのレスキューログに目を通してるの。あなたの発言を俯瞰して見ればバレバレよん?」
「うう・・・ そ、その、何ていうか、私としては、好意はあるのですが、バーニィさんの方が・・・」
「気付いてくれない? あれでしょ。手を握ろうと思っても、手を掴まれて引っ張られるって言うか引きずられるって言うか?」
「・・・ご名答です」
「ま、元気だしなさい。生きてる限り、チャンスはあるって」
これからよ、これから。そうなぐさめるシルヴィア。
と、そこに。
「ひゃっほう! 2人とも途中で抜けるんだもんな。そんな2人にお土産持ってきたぜ!」
391(18/20):2007/09/27(木) 23:19:13.21 ID:ZYxET7ML
自動ドアが開くよりも早くドアをぶち開けてバーニィを筆頭にバレット、シルキーら3人が入ってきた。
「お土産ってなぁ。きょうびドギーバッグなんて恥ずかしくて誰も使わんぞ」
「何言ってんだ。俺が使ってるじゃないか」
「カルビやロースやタン塩なんて女の子に持ってくるお土産じゃないよ」
「ばっか、俺たちは人間なんだぜ? 男オンナである前にな。メシ食わなくて何すんだよ!」
人気の無かった情報室が一気に騒がしくなる。
「おら、この通り酒も買って来た! 肉をつまみに二次会だ二次会!」
呆れ顔の面々。

だがここにいる誰もが、バーニィがエードを含めて「人間」と括った事を意識していた。
そう言う男なのだ。ハルベルト。自称燃え盛る男バーニィと言う男は。
392(19/20):2007/09/27(木) 23:19:37.81 ID:ZYxET7ML
「生憎だけど、私は今回の作戦の報告書をまとめないといけないの。今夜中に、ね」
「フライヤーの破損、独断でガーディアンズと連携、オペレーター自らの作戦行動・・・ まとめる事は山ほどあるな。おい、シルキー」
「と言う事だよ。ボクらはリーダーの補佐をしなくちゃ。二次会は2人で楽しんでねん」
あれ、これって?
「あの、ちょ、ちょっと、みなさん」
エードが呼び止めても、帰ってくるのはイタズラっぽい笑みとヒラヒラ揺れる手。
「ま、まってください! バーニィさんと2人きりって、ちょっと、あの!」
「ほぅら、まずはニューデイズが地酒『クゴの雪溶け』!!」
「倫理的にどうなんですかー!?」
393(20/20):2007/09/27(木) 23:20:00.70 ID:ZYxET7ML
おkおk。
生きてるってのはそーゆう事さ。
エッチなのはいけないと思うけどねん。





>exit
394名無しオンライン:2007/09/27(木) 23:24:05.14 ID:ZYxET7ML
皆がイルミナスに夢中になってるところにコッソリ投稿
バーニングレンジャーを知らない人には情景描写が無いぶん
読みにくい話になってしまったのではないかと心配

えぇ、近所にイルミナスが扱ってなければ妄想で乗り切るしかないと思いました('・ω・`)
395名無しオンライン:2007/09/28(金) 00:07:51.03 ID:lXVxKyrf
NOOOO!日が替わっちまったい!
>>374-393をぶった切るのが忍びなくて、ついでに突然忙しくなって、こんな時間になっちまったよ〜。

>>373
 某飯店作者様、長編楽しみにしてます。

前置きはこんくらいにして、「来るべき未来の為に」本日分?2話目の投下開始だぁ!
ご拝読下さいませっ!


この調子じゃ、寝る時間が減るぞぉ〜!orz
396来るべき未来の為に(71):2007/09/28(金) 00:08:53.15 ID:lXVxKyrf
 パパに続いて脱衣場に出てきた私は、よく乾燥したタオルで、入念に汗の混じったお湯を拭います。自分の汗とはいえ、汗臭いのはちょっと苦手です。
 えっと、下着下着っと…あ、寝間着用は『アレ』しか残ってない。
 私達パシリの衣類は、初期に基本セットがGRMから支給されます。
 衣類の補充は有償ですが、パシリ専門ブティックがありますし、私服も出回っているのでおしゃれにも不自由しません。
 私が『アレ』と呼んだ物は基本セットで届く寝間着で、セクシーな作りの黒いレースの下着上下とパジャマ代わりのキャミソール。
 時々、基本セットの寝間着を使っていますが、これを着るとドキドキして寝付けなくなっちゃうので、あんまり使いません。
 この2、3日は洗濯する時間が無かったし、もう替えもないし、我慢しようっと。
 後回しにしろって言われたけど、替えの下着を確保する為に、乾燥機能付全自動洗濯機に溜まってた洗濯物を入れて動かし、黒いレースの下着セットを身につけます。
 やっぱりドキドキしてきた。
 あ、髪、乾かさないと。
「おい、まだか?」
「きゃっ!」
 トランクス一丁のパパが、頭にタオルを乗せたまま、私を見下ろしています。
「み、み、見てた?」
「当たり前だろう、最初からいるんだ」
 恥ずかしさのあまり両手を頬に当て、かぁ〜っと全身が熱くなってピンク色に染まります。
 し、下着着るところ、見られちゃった…
 いきなり、ふわっ、と頭に乾いたタオルがかぶせられ、ざっと髪の水気を拭かれたかと思うと、お姫様抱っこで抱えあげられました。
「!な、な、なに?!」
 おそるおそる頭のタオルを取ると、そこは既にパパの部屋。私を抱えたままのパパがベッドに腰かけました。
「?、パパ?、なに?」
 気がつくと、私はかすかに震えていました。
「なに?じゃない。さっき言っていた、お前の無茶な『お願い』を叶えてやろうとしているんだが?」
 えっ?今日、今、ここで?
 ま、ま、待って!
 さっき、返事をはぐらかされたせいで、心の準備が!
「言っておくが、今日のこの時間しかないぞ?普段は諜報部に筒抜けなんだからな。
 普段、こんな事してみろ、向こうに全部バレて恥ずかしい思いをするだけだ」
 そうだった、すっかり当たり前になっていたけど、パパと私は常時監視されているんだった。
「本当はな、ジュエルズもいないし、久しぶりにのんびり過ごそうと思って、開放時間を申請したんだけどな」
397来るべき未来の為に(72):2007/09/28(金) 00:09:19.97 ID:lXVxKyrf
「じゃ、じゃあ、どうして…」
 内心でひどく焦りながらも、私のお願いを、と続けようとしましたが、それをさえぎられました。
「お前はさっき言ったな?『『この世で一番最初のエッチはご主人様じゃなきゃヤダ!』ローザだってそう言ってる!』って」
「え、あ、うん…」
「まだ、ほんの少しだけ、ローザの意識が残っているんだろう?」
「うん」
「俺はな、さっきの言葉に自然と生まれたローザの本当の心を感じた。それなら、自分で自分に課した約束を果たそうと思ったんだ。
 お前のお願いを叶える為にも、ローザの為にもな。
 聞こえているか、ローザ」
 あ、また、ローザの意識が同調する。ちょっと優先度を上げて、増幅してあげよう。
 私の瞳の色が、410の色に変化していく。
『あ、ああ、ご主人様、ご主人さまぁ!会いたかった、ご主人様!』
 私とは違う声色が口からあふれ、腕がパパの首に回されます。
「ごめんな、ローザ。お前の気持ちはずっと前から知っていたんだが、俺はそれに答えることは出来ない」
『いいんです、あなたの気持ちがわたしに向いていない事なんて、最初から知っていたんです。
 それでもあなたはわたしを、家族としてですが、愛して下さいました。それだけで十分です。
 そして今、あなたが望んでいた、わたしの本当の心であなたに告げることが出来ます。永遠に伝える機会を失った筈の言葉を。
 愛しています、心から。PMであることなんて関係なく、一人の女として誰よりも』
 ローザはそう言って、パパの唇と私の唇を重ね、長くも無く、短くも無い絶妙なタイミングで離します。
『そして、最後のわがままです。わたしにあなたを与えてください。わたしが消えてしまう前に、最後の思い出として』
 無言で頷くパパ。
『さぁ、ロザリオ。あなたの番です』
 あ、右目だけ元の色に戻ってく。
「え、でも…」
『貴女だって、本当はこの人を『女』として愛したいんでしょう?』
 私の顔が一瞬にして真っ赤になりました。
「あう、あう、どうして言っちゃうかなローザは、もぅ…」
 パパはすごく驚いた表情を浮かべました。
「そう、なのか、ロザリィ?」
 パパが驚くのも当然です。私はそんなそぶりを一度もパパに見せないように、気をつけて振舞ってたんですから。
398来るべき未来の為に(73):2007/09/28(金) 00:09:51.14 ID:lXVxKyrf
 ここまで来たら、開き直るしかありません。
「そうよ!悪い?!
 私だって、何時からか忘れたけど、本当はパパに娘としてじゃなくて一人の『女』として見てもらいたかったの!
 自分の気持ちを伝えたくて、やっとキスの仕方覚えて!
 昼間のお守りのキスだってすっごく勇気を振り絞ったんだよ?!
 お風呂に誘ったのだって、抱いてって言ったのだって、すっごく怖くて、リアクターが止まっちゃうかと思ったんだから!
 誰かを好きになるのが、こんなにつらいなんて!
 誰かを愛するのがこんなに怖いなんて、思わなかったんだからっ!」
 じんわりと涙が滲み、まぶたを閉じると、涙が頬を伝って流れ落ちます。
 今まで溜め込んでいたパパへの想いの全てを、私は初めてパパに向かって吐き出しました。
「ほんとにこわいんだから…」
 こんな時ほど、自分がただのパシリとして生まれて来たかったと、切に願います。
 そっと涙を拭く、大きな手の感触が頬に伝わってきます。
「ありがとう、二人とも。こんな俺を愛してくれて」
 目を開けると、やさしく微笑んだパパの、いえご主人様の顔がそこにありました。
「ん…」
 震えながら再び目を閉じ、薄く開いてご主人様に唇を求めると、ゆっくりと重ねられました。

 甘い口づけと抱擁、そして…

 私はご主人様に『女』として抱かれました。
 私にとってそれは、全てが初めての経験。
 躯体の火照り、ブレインコアが焼きつきそうになるほどの快感、ご主人様と一つになれた事への幸福感。
 内容は克明に憶えていますけど、倫理的に問題があるので詳しくは語れませんが、全てがすんなり行われた訳でもありません。
399来るべき未来の為に(74):2007/09/28(金) 00:10:14.00 ID:lXVxKyrf
 途中でご主人様は、私と交わるのを躊躇いました。
「俺の精子は95%以上がナノマシンに変換されていて、胎児にナノマシンコロニーを形成させる為の基礎として、母体に進入してコロニーを作り出す。
 でも殆どの場合、女性の体内に入ったナノマシンは高速で肉体を侵食、相手の女性はその激痛に耐え切れず、ほぼ即死した」
 だから、たとえパシリである私であっても、怖くて最後まで出来ない、と言って。
 ご主人様の、女性に対する心の傷を垣間見た瞬間です。
「戦争中期の頃まで、俺は自然な次世代の『黄昏の一族』を生み出すために、何人もの女を抱かされた。
 中には俺を慕って志願した一族の女性も何人か居たが、みんな俺の腕の中で冷たくなっていったよ。
 俺が愛したあいつは、お前のママは、受胎不能な代わりにナノマシン浸食を受けない珍しい体質だったんだ。
 俺から唯一、ぬくもりを奪わなかった女だった」
 そう言って、苦い表情を浮かべていました。
 ママを抱いた後、ざっと200年は女性と寝ていない、とも言っていました。
 肌をあわせる事が誰かの死を招くという罪悪感を、今までずっと消すことが出来ずにいたのです。
 だから、私は言いました。
「私はパシリだから大丈夫!それに私を気遣って、ご主人様が気持ちよくなるのを我慢してもらいたくない!私はご主人様の全てを受け止めたいの!」
 私のこの言葉が無かったら、最後の最後まで抱き続けられなかっただろう、と、随分後になって聞かされました。

 私の躯体に、根本的な変化があることにも気づきました。 
 私達パシリの大半は、体内に精子収集器と呼ばれる機器が組み込まれていて、男性のご主人様と交わった時に精子を収集する役割があります。
 古い隊員規定には、当時多かった、独身男性隊員の血筋を残す手段として組み込まれた、とありますが、現在ではその規定は撤廃され、機器は意味を成していません。
 今は、当時の設計の名残として、そのまま作り続けられています。
 ところが私の場合、おそらく再誕時にでしょうが、ヒトの子宮にあたる受胎機構に再構築されていました。
 試験的に受胎機構が導入されたパシリも存在しますが、元々量産品の私にその機構は存在していません。
 その機構が私の躯体の中にあるという事実を知った時、ご主人様の子供が生めるという可能性に、幸せを感じました。
 まだ機能的に未完成なのでご主人様の子供を生す事は出来ませんが、いずれはそれも可能になるでしょう。
 でもこの事は、ご主人様には暫く秘密です。
400来るべき未来の為に(75):2007/09/28(金) 00:10:45.58 ID:lXVxKyrf
 甘い時間も終わりを告げる頃…
 私の中から、ローザとママはいなくなりました。
 ご主人様との想いを遂げたローザ、最後の記憶として愛する人と子を生す行為の全てを私に伝えたママ。
 全てを終えたとばかりに、二人の意識は私の中から消えました。
 今度生まれて来る時は幸せになってね、ローザ。
 最後までありがとう、ママ。
 二人とも、またね。

 全てを終え、すぐに溜まってしまう内部廃熱を強制排出する為に、荒い息を何度もつく私。
 熱が安全域に到達したところで起き上がり、私は喋りだします。 
「もう、これで怖くないわ、ご主人様。例え誰かに襲われても、無理やり犯されても、私は私でいられる」
「お前、最初からそのつもりで…」
「ありがとう『父様(とうさま)』、私に勇気をくれて。そして、愛しています『ご主人様』。一人の女として、心から。」
 私の口からは、『パパ』ではなく『父様』という呼び方が自然とこぼれます。私の中で、何かが変わったのでしょう。
 父様は一瞬、複雑な表情を浮かべましたが、何も言いませんでした。
 そして、父様の胸板に抱きつく私。
 父様の激しい心臓の音が、私に聞こえてきます。
「ありがとう、ロザリィ。でも、お前の気持ちは受け止められても、受け入れられない」
 険しい表情で父様が言いました。
「俺にとって、お前は『娘』なんだ。どんな事態になろうとも、例え、こうやって男女の関係を結ぼうともな」
「どうして?!私じゃ駄目なの?!抱かれただけじゃ駄目なの?!ヒトじゃないと駄目なの?!パシリじゃ駄目なの?!ねぇ!!」
 私は、愛してるって告げたのに、『女』として抱かれたのに、父様はそれでもまだ自分の想いを受け入れてくれない、という事実を突きつけられ、発狂しかけました。
「どうして?!私はあなたのものになりたいのにっ!!!『女』として愛してもらいたいのにっ!!!!どうしてっ!!!!!」
 絶叫する私を静める為か、父様は汗で濡れた私をしっかりと抱きしめます。
 私の口からは、父様に抱きしめられるという精神的快感から、自然と甘い声が漏れ、発狂しかけた心がゆっくりと落ち着きます。
「すまん、こればかりはどうしても駄目だ。俺はあの日、自分に誓ったんだ。『PMのお前を自分の娘として育てる』と。誓いを破る事は出来ない」
 静まった私に言い含めるように、静かに、ゆっくりと言う父様。
 落ち着いた私はその言葉に愕然としましたが、その言い方に何かが引っかかります。
401来るべき未来の為に(76):2007/09/28(金) 00:11:54.10 ID:lXVxKyrf
 そして、父様が言いたかった『ある事』に気づきました。もしかしたら…
「じゃあ、一つだけここで約束して欲しいの」
「なんだ?」
「私がもしパシリじゃなくなって、それでも『父様を女として愛してる』って言ったら、私の愛を受け入れてくれる、って」
 もしかしたら馬鹿にされて終わりかと思ったけど、『正解だ』と言わんばかりに、まじめに頷く父様。
「いいだろう、約束しよう。お前も忘れるなよ」
「うん」
 父様は私に、自分の想いを叶えたいなら自分でパシリである事の壁を越えろ、そう言っていたのです。
 普通なら、そんなむちゃくちゃな事を言うとなれば、それは「あきらめろ」と同義語ですが、父様は何かの根拠があって、私にはそれが可能なのだと信じている様子です。
 それなら私は、自称100年後の『私』が言った、未来への可能性を信じます。
 受胎機能から私の意識にだけ届く、私の躯体がまだ『大人』では無いという警告音が、私に希望を与えてくれます。
 でも今は、希望や約束よりも、一秒でも長く愛する父様に『女』として抱かれていたい、という想いだけが心に満ちています。
 想いを告げ、一線を越えた今なら、父様を求めることに遠慮するつもりはありません。
「折角だから、もっとしましょう?」
「おま、あのなぁ」
 私の言葉に、あきれた様子の父様。
「今度は約束してくれたお礼に父様を、ううん、ご主人様を気持ちよくしてあげる。200年も溜めてるんでしょ?
 この先、いつあなたと抱き合えるか分からないから、今日はいっぱいして、いっぱい気持ちよくなって。
 私、あなたに『女』として抱いてもらえるなら、たとえ壊れるほど抱かれてもかまわない」
 私は艶然とした笑みを浮かべて、ご主人様に濃厚なキスをします。
 何かを言おうとして複雑な表情で考え込んでいましたが、私がキスをしたことで諦めたのか、小さく溜息をつくご主人様。
「分かった。そこまで言うなら、やらせてもらう。でも、俺もお前を気持ちよくさせるからな?」
「はい、ご主人様」
 私のブレインコアが、快楽データの処理に耐え切れなくなって短時間の非常停止、いえ、数分間気絶するまでのほんのひと時、お互いの関係を忘れて抱き合う二人。
 そこには、ただ快楽を求めるだけでは無い『何か』があったように感じました。
 一線を越え、奇妙で複雑な関係になってしまった父様と私だけど、私は後悔してません。
 私はこの時から、『娘』ではなく一人の『女』として、愛する『男』であるご主人様の、生涯の伴侶を目指すという決意を固めたのです。
 たとえそれが棘の道であっても、100年かかったとしても、私は絶対、諦めません!

 ―――つづく―――
402名無しオンライン:2007/09/28(金) 00:36:46.04 ID:lXVxKyrf
本日分の投下完了です。

作者のぼやき…
実はこの第11話、元々書く予定が無いものでしたが、キャラクターに書かされました。
俺の書き方として、大まかなプロットを作ると、頭の中でキャラクターの動きをシミュレートして、それを文章に起こしています。
なので、キャラクターの性格や心理条件を組み込むと、突拍子もない事を勝手にしだす事があるのです。
今回のこれは、正にそうでした。
ほんとはこれ、エロパロじゃないと載せられない内容だった本文を、何とかここまで書き直したのです。
前もって言っておきますが、本文は門外不出です。
これも、一応、エロ注意に入るのかも知れません。表現上はぎりぎりセーフですかねぇ?

 「来るべき未来の為に」ショートカット
第1話:>>244-249
第2話〜第5話:省略
第6話:>>297-303
第7話:>>313-320
第8話:>>331-338
第9話:>>341-346
第10話:>>365-370
第11話:>>396-401
403名無しオンライン:2007/09/28(金) 01:41:50.65 ID:lXVxKyrf
小ビス子氏の「彼女達の一番長い日」、Wiki保管庫にあげたぞ〜
多レスのシリアスに入れておいたので、読みたい方はどうぞ。
ご本人がまとめたUPファイルを、前後編とあとがきに分けてあるだけなので、読みにくいのは勘弁してくれ。
誰でもいいから、見出しつけてくれないかなぁ…

もう今日は限界…おやすみ〜…Zzzzzzzzz
404名無しオンライン:2007/09/28(金) 02:14:32.76 ID:kMrRAx2J
>>402

倫理的にOK!!
405名無しオンライン:2007/09/28(金) 17:19:05.68 ID:2xjMuspP
キャラが生きてる書き方ってのはいいな、と言うわけで倫理的におk!

あぁ後十二体目のログ補完しといた&彼女たちの〜補完お疲れ様
406名無しオンライン:2007/09/28(金) 21:15:32.87 ID:pQ55H+3l
>ID:ZYxET7ML

すげぇ読み難いわw
(3/20)で放棄したw
407名無しオンライン:2007/09/28(金) 21:25:25.73 ID:QnJAVJ2j
超遅レスだが
>>271
なんやかんやでイルミナスはプレイできたのでヨカッタヨカッタ
因みにどうでもいいことだけど、書いた時点で
問い合わせ等をした上で無料での修理は不可能というのはほぼ確定だそうで…
PS2は暫らく死んだままの模様

んで、早速純和風・畳の部屋にリフォームして、
パノンとコルドバのぬいぐるみ作りまくってもふもふしています。ねえ450さん

450「えっ!?」←パノンのぬいぐるみをもふもふしていた

パシリのぬいぐるみとかないのかな… 450の超欲しいw
408名無しオンライン:2007/09/28(金) 21:26:13.80 ID:pQ55H+3l
>>402
やっと読んだ。
マジにぎりぎりセーフと思われ。
よくもまぁ、そこまで抑えられたもんだw
409名無しオンライン:2007/09/29(土) 02:53:06.86 ID:SC42L7Sw
投下しようと思ったら496KBでこれは…と思い 人生初のスレたてに挑戦
こんなんでいいのでしょうか(つ´∀`)

【PSU】新ジャンル「パシリ」十四体目
http://live25.2ch.net/test/read.cgi/ogame3/1191001795/l50
410名無しオンライン:2007/09/29(土) 03:01:29.98 ID:xGMTcrjw
>>409
 スレ立て乙!早速使わせてもらうぜ。
411穴埋め作品「安い餌は問題あり?」:2007/09/29(土) 04:01:10.67 ID:xGMTcrjw
430   :(銃を撃ちながら)「シュバ〜ッ!シュバ〜ッ!シュバ〜ッ!シュバ〜ッ!」


412   :「あの、ご主人様…」
ご主人様:「なんだ?」
412   :「あの430さん、なんで銃を撃つのに、シュバ〜ッ!って叫んでるのですか?」
ご主人様:「主食が『ディラガンの吐息』だったり『はなび』だと、ああいうバグが出るらしい」
412   :「それは嫌ですね」

440   :(パノンにつつかれて、クリティカルでもJAJCでも無いのに普通より大ダメージ喰らいまくり)
       「あ゛ーっ、い゛だだだだだだだだ!助けろ、ご主人!」

412   :「あの、ご主人様…」
ご主人様:「なんだ?」
412   :「あの440さん、なんであんなに痛そうなんですか?」
ご主人様:「主食が『ダン・ボウル』だと、防御力が紙になるバグだそうだ」
412   :「それは怖いですね」
ご主人様:「PMに対する愛もメセタも足りないんだろ。
       ちゃんと再誕させる時には、いいご飯がもらえるだろうさ」
412   :「そうですね。そうあって欲しいものです。
       ところで、私のご飯は最近また滞ってますが…
ご主人様:「う…すまん。穴埋めに、また旨いもの食わせてやるから、勘弁してくれ」
442   :(涙と鼻水とよだれを垂らしつつ)「ほ、本当ですか?本当なんですね?じゃあ、我慢して待ってます」
ご主人様:「(うわ、何時の間に。気配がなかった;)2,3日時間をくれ。リアルが忙しい…」
412&442:「「一品増やしてね♪」」
ご主人様:「おう!期待しておけ」

 ―――続かない。でも約束は守るぜ!―――
412名無しオンライン:2007/09/30(日) 13:29:51.96 ID:EDcTpWn7
うめ
413名無しオンライン:2007/10/01(月) 20:51:42.25 ID:qLOQlzjP
箱「ペギータ6連勝しておいて大本命エブロズィーク失敗って・・・」

450「知りませんよそんなの。そもそも射撃80のぽこさんに作らせるのが問題なんです」

ぽこ「うにー;; ごめんにゃー」

箱「エブロズィーク失敗…エブロズィーク失敗… 引退ごびょーまえー」

450「そんなので引退するなあっ!」ペチッ

箱「ううう…… で、でさー」

450「はい?」

箱「どーしてペギータもふもふしてるの?」

450「えっ!? こ、これは… メンテナンスですっ!」

箱「じー」

450「う、埋め埋めっ!!埋めですっ!!」
414251:2007/10/01(月) 21:52:03.69 ID:HJ+2TWQB
>>413
イルミまで取っておく、というのは万全の状態になる(成功率UP+特化を作る)まで取っておく、
的な意味だと思ったのだが、特化を作るのは含まれていなかったのか…それとも統合まで待てなかったのか…
なんか予言が当たってしまったようで心苦しいので乙と言わせてくれ…

ところでそのペギータ、く れ な い か
415名無しオンライン:2007/10/01(月) 21:57:40.44 ID:qLOQlzjP
コルトバにしてやんよ

   [´・ω・]       ●
   .(o―-o"     彡
  εi⌒ヘ⌒ヽフ
  /(  ̄( ・ω・)    ミ
  .ロしー し─J       ●


コルトバズーカ合成成功記念埋め
416名無しオンライン:2007/10/01(月) 22:09:00.67 ID:zSrRbEDo
投下おわたよ〜
迷惑かけまくって、スマンです。
417名無しオンライン
          ,____________________
         /::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:、           POT
         ヽ二二二二二巫三/             80vc
          /: : : :;.;. : :;.;.;..: : :.Y
           ∧リ┴!! 川 ┴川:.::|
           |:.| ィセ> . くiヌ> |: :.!
           |:.:l :  _.,:.  :  ,!:.:i:l
         |:.:ト、 -_=-  /i.:.::.|
         ヽト:.:\__, イT.:ノ.ノ
        ___\.:}Yノノ(;,;,;;,:;ノ、
        / ////// /:::/_/\
        { ///| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄ ̄|   |||    ●30
           ___ ___ __ ___
           |ダイヤ||ハート ||クラブ| | ハート| サ
           | 5 || 8 || 5 .| | 5 |  ッ
           |   _||   _||   _| |   |
            ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄   ̄ ̄
           ___ ___ __
           |ハート ||ハート ||ハート |
           | K || 7 || 4. |
           |   _||   _||   _|
        ._   ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ,      ●30
 u.´     ヽ .i :_____ ____
u. ● u  ●  | ;|ダイヤ/ハート 7 へ、
  U (,__,人,_,) u :|'.| 6 / 3 //クラブ>      60 vc
   u   J _|.'|   /   / 6/\
    ─── '-─‐'⌒',    /スペード
              ノ `´   K /
どーする!?どーする僕!?

ルミアにボコられた記念埋め。・゚・(ノД`)・゚・。