【PSU】朝起きたら自キャラになってた、でお話を書くスレ
1 :
名無しオンライン:
どうぞ
2 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 08:01:55.44 ID:uD+5HmzV
2げ
3 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 08:02:39.32 ID:DjswmZpc
2どうぞ
4 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 08:04:45.01 ID:fa7ZZmuK
よん?
5 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 08:06:34.37 ID:fEwy9VRo
ロリキャラならまだしも
量産になってたらヘコむだろうな
6 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 08:10:41.91 ID:yRi+rALO
耳が長いからコンビニいったら捕まった
7 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 08:12:27.91 ID:+Q0DnZJq
ここからは糞スレ立てた
>>1の童貞物語をお送りします。
8 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 08:12:30.60 ID:iUIDknaz
なんか俺華奢じゃね?
さらには肌露出の黒い装甲じゃね?
胸もあるし
9 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 08:16:43.32 ID:2eTYnn4t
ヒューマン以外社会生活やれる自信ないぞ
でもキャストなら受付嬢とかメイドのバイト出来るかも
10 :
無銘ツインセイバー ◆SWLmzWC11I :2006/09/15(金) 08:25:29.05 ID:YfP/RRox
朝起きたら毎日の朝恒例の脱力感は感じず
逆に力がみなぎるようにさえ感じた
なぜだろう・・・
疑問に思いながらベッドから身を起こす
が、ここで一つ疑問が浮かぶ
このベッドは私が子供の頃より使用していたもので
今となっては身体を伸ばさずに横になるだけで
ベットの端にまで足が届いていたはず
そのはずが何故か身体を伸ばしても足が端まで届いていない
「なんで?」
と声を出した筈だが聞こえたのは女の声
それも女の子供の声
ハッ!と振り返るが誰も居ない
不思議に思いつつもベッドから降りようとする
・・・いつもよりベッドの段差が高い気がする・・・
しかも服がゆるいどころじゃない
ダブダブだ
さっきから起こっている自分の異変に気がつき
急ぎダブダブの服を引きずらせながら洗面台に向かう
洗面台についた
だが洗面台の鏡は位置が高く見づらい
必死に背伸びしてみるとそこには・・・
(省略されました 全てを読むにはココを押してください)
11 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 08:43:29.89 ID:ttptLIiB
わっふるわっふる
12 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 08:58:53.88 ID:sasd2jLB
息子起こしに行ったら「おばちゃんダレ?」って言われたんだけどwww
13 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 09:13:24.87 ID:ScOVP2Mi
朝起きたらPSUの自キャラになってた
マイルームで寝て起きたら元に戻ってた
-Fin-
14 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 09:16:33.75 ID:Eti3rwew
朝起きたらPSUの自キャラが他キャラになってた
事実だから困る
-END-
15 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 09:22:03.94 ID:7SWx3Tsj
朝起きたらPSUの自キャラになってた
マイルームから出ようとしたら何故か目の前が真っ暗になって動けなくなった
-完-
16 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 09:44:29.42 ID:EB/GGMzB
朝起きたらPSUの自キャラになってた
マイルームで記念SSを撮ろうとしたら落とされた
-QED-
17 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 10:31:45.44 ID:sxU0PPIz
朝起きて、自分の部屋から出て洗面所に行ったら顔が!?
俺は急いで自分の部屋に入ったんだが、すると急に真っ暗になり、何も見えなくなり何も聞こえなくなった。
部屋に入って、四時間は経過しただろうか、だが
18 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 11:33:32.38 ID:p+iWfuZs
自分で作ったキャラになれるなんて想像しただけでちんちんおっきっき
19 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 11:42:29.10 ID:+DUSoclp
なんという良スレ・・・
スレタイを見ただけでブンブンしてしまったお
このスレは間違いなく伸びるお
( ^ω^)
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
20 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 11:44:03.33 ID:TmTkQyLr
自分の部屋に帰れません
21 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 11:48:07.78 ID:QbpduuML
PSUを買った日、友達が「どんなゲームか見たい見せてくれ」と言ってきた。
しょうがないので友達をうちに呼び、一緒にプレイすることにした。
キャラクター作成画面で、本当は♀ロリニューマンを作りたかったが友達がいたので恥ずかしくて、
ウケ狙いでヒューマン男のチビデブモヒカンキャラを作ってみた。
友達は「本当にそれでいいのか?」と何度も聞いてきたが、
俺は「こういうキャラの方がおもしれーw」と強がった。
こんなキャラ、友達が帰ったらすぐ消してやる。
そしてロリニューマンを作ってやるんだ。
まもなくして友達が帰り、さてキャラを作り直すぞと思った時に、緊急メンテのアナウンスがあった。
俺はログアウトをして、そのまま眠ってしまった・・・
次の日
22 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 11:51:48.05 ID:yH8z+KBs
「おにいちゃん起きて・・・」
む・・・誰かが呼んでいる・・・夢の中か
「おにいちゃんー」
む!?現実で誰かが呼んでる
「だれ????」
「みさくらだよ」
23 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 11:55:56.61 ID:pfNgVrSr
あ、ありのまま 起こった事を話すぜ!
俺はマイルームに足を踏み入れたと思ったら 外に出ていた!
24 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 11:57:33.60 ID:lypalraw
モンスター強すぎ。勝てるわけねぇ。
25 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 11:57:52.96 ID:GcxI38TS
職場でナノブラストを使った。
カッとしてやった。今は反省している。
26 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 11:58:20.91 ID:ZBVeTLZz
なんか外出歩いてるとイチローとロックマンがすごい形相で襲ってくるんだが…
しかも1人に1人ずついるみたいだし
誰か助けてくr…
データがロックされました
27 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 12:01:57.13 ID:QzWrPcIa
朝起きたらPSUの自キャラになってた
08:00 出勤−周囲の目が痛い
電車の中で痴漢にあったが「硬っ!」と言われた
09:00 仕事−同僚の目が痛い
12:00 昼食−ペロリーメイトが食べたいが売ってないのでカロリーメイトを食べる
16:00 営業回り−各社で「なに?ホンダの新しいロボの売り込み?」と言われる
18:00 帰宅−周囲の目が痛い
帰りにコンビニで買い物をしたら店員に「何?メイドロボ?」とか言われる
キャストなのでムカつかない
20:00 入浴−漏電とか怖いので身体を雑巾で拭くだけにとどめる
21:00 PSU −イチローに捕まる
キャストだがムカつく
04:00 就寝−結局イチローを突破できなかったのでフテ寝
キャストなので寝られない
0?:00 気づいたらWindowsUpdateされていたらしく再起動していた
28 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 12:03:20.92 ID:+DUSoclp
29 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 12:04:22.36 ID:ZBVeTLZz
>>27 ホンダの売り込みワロタ
あの会社なら作りかねんな
30 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 12:23:57.04 ID:/gjdLxI3
ででおってPSUやってるの?
31 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 13:36:18.93 ID:VuF7Wy6C
上司への事情説明に小一時間費やしたところで
一緒にPSUやってた同僚が変わり果てた姿で出社してきた件について
32 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 13:57:18.58 ID:p+iWfuZs
自キャラになれるのは20時からです
33 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 14:48:56.05 ID:MxK01L15
やべぇ、キャストだからオナヌー出来ねぇwww
34 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 14:52:58.56 ID:D0eQW9cr
目が覚めたと思ったら、視界の右下で何かがピカピカしてるだけで何も見えない
もう4時間が経った
35 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 15:22:29.28 ID:h41A4r80
朝起きたら自キャラになっていた。
自宅暮らししているので、家族にはどう話そうか最初に悩んだ。
「オレ、ファンタシースターユニバースってゲームやってるんだけどさ・・・」
・・・・・・
だめだ、どうせ信じてはもらえないだろう・・・
こうなってしまった原因はどうあれ、
とにかくオレだと信じてもらわなければ、何も始まらない。
オレだと信じてもらう方法・・・
そうだ、オレや家族しか知らないコトを言えばいいんじゃないか?
さっそく、オレは部屋をでて家族に会いに行った。
オレの部屋からリビングまでは階段をおりなければならないのだが、
段差がすごく高く感じるので、下りるのが非常に恐かった。
リビングのドアを開ける・・・
丁度母親が朝食の準備をしているところらしい。
台所から良い匂いが漂ってきている。
「・・・母さん」
「え?」
当然、声もオレのものとは違うわけで・・・
ロリキャラを選んでおいてよかったと思う。
がたいの良いビーストなんて使っていたら、姿を見た瞬間叫ばれかねないからな。
「ええと・・・とりあえず、オレd・・・あーヒロシだと信じて欲しいんだけど
家族しか知らないことを言うから・・・オレの筆おろし相手って母さんだよな?」
36 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 16:11:41.57 ID:hLFuFqOu
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/: : : : : : :ヽ、
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<yヽノヽ: : : : ::.:.:.: : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:: : : : ヽ人ソ>
\ミ\: : : : : : ./\/\/\: : : : : :::,ィ彡/
\ミヽ : : : : | . | | |: : : :/彡/
ヽミ: : :/\/\/\/\: : :{;/ _ ,イ ̄i \
V: : :| .|:::::::::|:::::::::| |:.:.| {,o.\i-' \.Y}
V: : \/\/\/\/::.:.:| 入\o\/-</
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/ヽiii\ : : : : : : : : : : : : : : /iiii/: : : : : : :.:.::/  ̄
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37 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 16:13:43.92 ID:eGREKveA
ナノブラストしてタバコ買いに行く
38 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 16:50:57.84 ID:Hr+XoHwk
わいせつ罪でタイホ
39 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 17:26:37.54 ID:7Cvhbkgz
今朝のことだ。
イチローが何だと一晩中奇声を発していた兄貴の部屋に行ってみると
ベッドに猫っぽい女の子が寝ていた。
只のゲーオタだと思ってたのに意外とスミにおけねーな、と思ったが
そっと起こしてやると
「ふぇぇ あと十分」
と言いながら寝てしまった。やべえ兄貴には勿体ないくらいかわいいぞ。
十分後、急いで髪をセットし着替えた俺は
どうやってメアドを聞き出す流れに持っていこうかと思案しながら兄貴の部屋のドアを空けた。
アフロのおっさんが寝ていたので
ドアを閉めて朝飯食ってバイトに出かけた。
40 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 17:31:54.36 ID:p+iWfuZs
41 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 17:37:53.64 ID:Nm8nSDqm
ちょっと面白いぞこのスレw
42 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 17:57:30.70 ID:lO9ZuXSp
朝。いつものように起きてすぐ、食パンをトースターへ入れてスイッチを…
「痛いです、ボードスロットに食パン入れないでください」
……トースターが喋った……
気のせいだろうと思い、無理矢理押し込む。
そしてスイッチを……あれ?スイッチ…どこだ…?
「…ったく、これじゃあ今日はパン焼けないなぁ。」
と独り言を言うとまたそれは喋った。
「焼くのですね。成功確立は76%です。こういうのは自信あるんですよ。」
…なんで焼くだけなのに失敗することがあるんだろう…
「…よくわからんが、頼む…」
そう答えると、トースターがピコピコ音を立てた。
「それでは取り出してください。」
…早いな、と思いつつ取り出すと、変な効果音が聞こえてきた。
「すみません…こんなものができてしまいました…」
俺はそのトースターを窓から投げた。
さ、会社行くかな。
43 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 19:11:33.49 ID:fa7ZZmuK
なにこの良スレ
44 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 19:36:29.46 ID:zRv9W4uG
ここはGコロニーの5階ガーディアンズ支部
今日もレンジャーにタイプ変更をする人が後を絶たない
なぜならエネミーの間近で戦うハンターが
後ろから味方の銃弾やテクに撃たれる事件が続発しているからだ
フォースもフォースで、武器を振り回せばいいハンターや
引き金を引けば攻撃になるレンジャーと違って
精神に依存するテクをどうやって出したらいいかがよくわからない
とにかく杖を振り回して、たまにテクが見当違いの方向に飛び出して味方にあたるのである
そんなガーディアンズ達の間では、レンジャーで徒党を組んで
エネミーをとにかく撃ちまくる戦法が人気である
早く私にもレンジャーへのタイプ変更の順番が回ってこないだろうか
45 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 20:41:48.97 ID:p+iWfuZs
自キャラになれるのは22時からです
46 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 21:07:49.47 ID:E40NwMej
このスレ面白すぎwwww
もっと続きを読みたい!
私ですか。。。劣等種だからムリ><
47 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 22:28:04.24 ID:p+iWfuZs
自キャラのヒューマンになってキャストに
「劣等種」って罵られたい
48 :
名無しオンライン:2006/09/15(金) 22:54:48.50 ID:u4GAQySi
>>47 ∧∧ // / // // ノヽ// /// / /´ ', l ∧∧
< 変 >,、 1。 / ̄`メ、./'ヽ /´ /ノ/ ,-‐‐、', l< 変 >
< > | | く ( 。) u ノ' /-、 l〉V l< 態 >
< 態 > il .l1. lヽ ヘ` ===ニ u 、⊥゚⊥ノ / /< !! >
< !!! >', ヽ. Vミキ', \\\\\\〉\\\ 人ノ /VVV
∧∧VVVヽl ,', Yミ彡',. u _______´___. u /. l ノ ノト、
変 >( t、 l ', ! lヽ ./,-------ヽ u l ∧∧ \
> ヽ l ', ヽ、 l. ヽ H´ ________ } ij. / < 変 >ミ
態 >iwi v`-l ,|ヽ r、! uヽ,'/ ' ,d /い< 態 >、
!!! . >iノ H l i 1 ',ヘ、 `,\ 、______ノノ u/',l lハ< !! >ヽ
VVV .ノノ l ! .l ',. `メ、', ` ̄ ̄. /ヽ ', VVVヽ ヽ
49 :
キャス子:2006/09/16(土) 00:16:53.76 ID:yWK40Hmg
私はキャス子
今日も無様な劣等種をののしってやるわ
なに?小星霊?
あんたたちはコスモアトマイザーの基盤でも出して
喜んでなさいよ
50 :
名無しオンライン:2006/09/16(土) 01:08:31.79 ID:5WRkVehN
たまりませんな
俺もPSUの世界に行きたいな、アフロキャラでもいいから
51 :
名無しオンライン:2006/09/16(土) 01:40:12.71 ID:UuUCIJoQ
現実逃避はほどほどに
52 :
名無しオンライン:2006/09/16(土) 05:08:20.52 ID:5WRkVehN
><
53 :
名無しオンライン:2006/09/16(土) 05:29:08.04 ID:29Nm0XN6
やっべぇーーこんな朝早く起きたら
俺の体がガチムチの機械の体になってやがった!
これだけ筋肉あればそこいらの男は一撃だぜ
あーでもなんか脳みそ見えてるけど俺の体太陽とか大丈夫なのかな
54 :
名無しオンライン:2006/09/16(土) 06:03:03.46 ID:OpxOkvX3
「うーん・・」朝の日差しがまぶしい
昨日徹夜でPSUやっちまったから体が重い
胸板が重い
は?
胸元の違和感に急いで確かめる
ふにょ ふにょふにょ
「なんだ、おっぱいかよ」
朝起きたらおっぱいがついてるなんてラッキーだ
「・・・いやねーよwwww」「いやいやいやまじまじやばいだろこれなんだおい」
声も恥ずかしいほどのロリータボイスだ
そして広く感じたベッドから背も縮んでいるのは確かだった
「おいおいこれって・・・オレのロリ巨乳じゃねぇか!!」
そのとき遠くからオカンの声が
「ん?おきてんのー?遅刻するわよー」
ギシギシギシ・・・・・
こっちに向かってきた
55 :
名無しオンライン:2006/09/16(土) 08:49:06.72 ID:TSgivjpr
ネ実のパクリかよw
56 :
名無しオンライン:2006/09/16(土) 10:17:09.98 ID:EqBhm/9e
「うーん・・」朝のぉおお日差しがまぶしいぃ
昨日徹夜れPSUやっちまったから体が重いぃ
胸板が重いぃ
は?
胸元のぉおお違和感に急いぃれ確かめるのぉおお
ふにょ ふにょふにょ
「にゃんら、お゙ぉおォおんっぱいぃかよお゛お゛お゛ぉ」
朝起きたらお゙ぉおォおんっぱいぃがちゅいぃてるにゃんてラッキーら
「・・・いぃやねーよwwww」「いぃやいぃやいぃやまじまじやばいぃらろこれにゃんらお゙ぉおォおんいぃ」
声も恥ずかしいぃほお゛お゛っどのぉおおロリータボイスら
そしてぇぇぇぇ゛広く感じたベッドから背も縮んれいぃるのぉおおは確からったのぉおお
「お゙ぉおォおんいぃお゙ぉおォおんいぃこれって・・・オレのぉおおロリ巨乳に゛ゃねぇか!!」
そのぉおおとき遠くからオカンのぉおお声が
「ん?お゙ぉおォおんきてんのぉおおー?遅刻しゅるのぉおおわよー」
ギシギシギシ・・・・・
こっちに向かってきたのぉおお
57 :
名無しオンライン:2006/09/16(土) 14:24:29.86 ID:5WRkVehN
みさくら乙
58 :
名無しオンライン:2006/09/16(土) 14:28:51.55 ID:zrduB0hU
目が覚めると、目の前にでかい2つの山が見えた
これはっ!と思いワクワクしながらふとんを投げた
するとそこには…
アニキのハート型の頭があった
何だ夢か、そう思って2度寝するノ・ボルであった
59 :
名無しオンライン:2006/09/16(土) 23:28:59.36 ID:5WRkVehN
妄想の世界に出発だ!
60 :
名無しオンライン:2006/09/16(土) 23:46:24.58 ID:qzEMHwxY
「何これ…」
朝目が覚めた時から「なんだか体が軽いな…」とか「視界がおかしいな…」とは思っていたが
いざ洗面台の前に立ったその瞬間、そんな事はどうでも良くなり、同時にその理由もわかった。
「これはないだろ…」
175cmほどあった俺の背が、いまや150…いや下手すると140あるかないかまで低くなっている。
透けるような白い肌、長いロングヘアー、大きな瞳、しかも髪の毛と目が真っ赤。
顔は童顔、どうみても子供だ。
そのくせ自己主張の強い胸…Eカップはあるんじゃないのか、これ。
股間にはいつもの力強い脈動が感じられず、かわりにどうにも心細い空洞感がある。
ああ、実際現実で見ると、性犯罪に巻き込まれそうな外見してるなぁ。
それにやっぱり外人なんだ…、普通に日本語使ったら凄い違和感あるだろうなぁ…。
ふと冷静にそんな事を思いながら、俺は毎日ゲームで見飽きている「ゲーム内の自キャラ」が。
虚構の自分から、現実の自分自身になってしまった事を自覚した。
61 :
名無しオンライン:2006/09/16(土) 23:59:08.19 ID:qzEMHwxY
一人暮らしな為、見つかって困る相手も家にはいない。
せめてもの救いと言えよう、焦らず冷静にこれからどうするかを考える事が出来る。
「う〜ん…」
いや、可愛い声だ。
自分が発した声に思わず惚れ惚れする。
そんな自分の声をもっと聞きたくて、俺は独り言を言いながら考える事にした。
「さて…とりあえず問題なのは仕事だよな…。出勤するわけにもいかないし。」
さりとて「風邪ひいたので今日休みます」などと電話をかけるわけにもいかない。
なにせこの声だ、風邪で喉が荒れてるとかそういうレベルじゃない。
無断欠勤…上司の恐ろしい顔と恨みがましい同僚の顔がちらついたが…仕方ないだろう?
「いや…待てよ?」
別に「俺」として会社に出勤せず…従妹か何かって事にして、会社に行って俺が欠勤する事を伝えればいいんじゃないのか?
せっかくこんな姿になれたのだ、このまま外を出歩きたくもある。
なんせ何時戻るともわからないのだ、思い立ったら…。
「即実行!……ってこんな異常事態にも関わらず、俺結構冷静だな。」
可愛い女の子になれたからだろうか?
不思議と焦ったり不安に陥る事も無く、わりかしこの状況を楽しんでいる様な気さえする。
「とりあえず会社に行って俺が欠勤するって伝えて…それからは先は好きにうろうろしてみるか。」
出かける準備をしようとして……ふと気づく。
「………着れる服がねえ………」
自分がダボダボのシャツ一枚で居る事に。
62 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 00:13:05.56 ID:AP5n5Y/1
「これで何とか誤魔化せる…かな。」
もしかしたらナノトランサーとかも付いてるんじゃ!?
とか思いもしたが、どうやら変わったのは体だけらしい。
仕方なく、なるべく見れる服を見繕った。
持ってる中でも一番短めのYシャツ(これでもロングコート並の長さに…)に
夏の部屋着用に買って置いたハーフパンツ(ボンタン一歩手前だ…)をベルトで絞めて
下着はどうしようも無かったが心細くもあったので、適当にタオルをふんどしっぽく固定しておいた。
もちろん、胸には包帯を巻きサラシっぽくしておくのも忘れない。
「んー……ま、平気そうだな。」
鏡に写る、可愛い少女である自分の姿に少々照れながらも、服装があまり変じゃない事を確認する。
少々パンクな感じもするが、まあアリと言えばアリだろう。
再び洗面台に戻り顔を洗い、そして髪を梳かそうと思ったがそんな必要ない位サラサラで整っていた。
「うっし、行くか!」
今の自分は、街中において一体どれだけの視線を集めるのか…。
考えただけでもドキドキする。
ドアに手をかけて…俺はマンションの一室である自分の家から外へと歩き出していった。
63 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 00:27:38.14 ID:RjAbojwo
ナノブラストして部屋掃除する
64 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 00:42:29.00 ID:JO3Nbgt0
いきなり良SSが投下されて戸惑う俺
65 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 02:18:39.78 ID:eMBvF6kq
ブルァァ
朝起きたらものすごい美声になっていたぜ
66 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 03:34:59.27 ID:Wj657c3G
アフロになってたお\(^o^)/オワタ
67 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 03:52:40.81 ID:Wik53wQF
ソード重くて持てねえ
ハンドガン撃ったら反動で腕が折れた
今パノンとかいう小さいモンスターに食われてる
俺のガーディアン生活\(^o^)/オワタ
68 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 06:57:25.69 ID:JO3Nbgt0
レンジャーマジオススメ、遠くからトリガ―引くだけだから超安全
・・・あ、pp切れたしかもなんか囲まれてるし
パノン殴らないでいたいた
69 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 07:11:06.45 ID:hzN7i/bF
俺は役所勤めだ。公務員といってもすぐやる課は大変だ。
今日もSEEDとかいう変なものを駆除してくれと通報があった。
かゆ
うま
今日もよく働いた。でも死んでるから報酬はなかった。
70 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 14:09:43.74 ID:uK8KWxMn
朝目を覚ましたら知らない部屋にいて背が伸びていた。
周りを見るととても殺風景だった。
今度は自分の姿を見てみると下着一枚なことに気がついた。
外を探索するにもやはり服は必要だろう。
俺は部屋の一角にあった衣装室らしきとこに入った
早速そこで服をいただこうとしたとき謎のメッセージが頭に響いた
「既に服を着ています」
本能的に危険を感じた俺はすぐにこの部屋を出ようと衣装室を飛び出した。
しかし時すでに遅く部屋の出口まであと一歩のところで体が金縛りにあった。
目の前がまっくらになり何もわからなくなった。
俺は考えるのをやめた。
頭の中にはなぜか51という数字が焼き付いていた。
71 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 14:18:38.64 ID:N7yldfOg
72 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 14:34:57.02 ID:D6TiCigL
>>67 マジワロスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
73 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 17:14:22.83 ID:waWIEgu8
74 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 17:30:14.68 ID:4N9lFqU9
75 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 17:31:40.96 ID:azEXTngu
グリードグリード
76 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 17:50:29.30 ID:pHEVD+IB
昨日電車乗ってたらなんか耳のすげぇー長いロリとか脳みそ出てるロボに合ったんだ
びっくりしたよ。隣の女子高生とか写メむっちゃ取ってたしな
コレが今噂になってるPSUの入れ替わり問題って奴か?
ちょっと気になったからPS2でも出てるらしいから帰りに買ってきたんだ
イケメンキャラ作った、これならリアルでモテモテじゃね?
よし。ワクワクしながら床に着くことにしよう。
今
ちょwwwwなんか俺の体青いんですがwwwwしかもなんだよ頭の上のLV0ってwww
77 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 18:40:36.13 ID:JO3Nbgt0
78 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 18:42:16.19 ID:0QwpcjuV
ネ実1のノリをネ実3にも持ち込む低脳
ほんとガキはこれだから・・・消えてくれや
79 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 19:32:13.74 ID:zsLbbBdV
ピロンピロンピロン、ベー!
ピロンピロンピロン、ベー!
駄目だ、繋がりそうにない。このまま連射パッドを放置して眠ろう。
朝にはきっとログイン出来てパーティ勧誘音が連呼されている事だろう。
……。
「起きろ、ジョージ」
……。
「起きろ、ジョージ!」
…あ。
「うわあああくぁwせふじこlp;:」
飛来、ポケモンボールのような何か。
どこかで見た事があるような、無いような……。
「起きたのならさっさと依頼を受けメセタを稼ぎムーンアトマイザーを俺に投与しろ」
なんだ、夢か。
夢でもなければPSUのパートナーマシーナリーが俺に話しかけてくる訳がない。
「早くシロォォオオオオオオッ!!!!」
怒号、響く。
「うわあわえふぁあいqwふぇあdsfsたhふごめんあさいなおごめなさい」
俺は急いでベッドから立ち上がった。
部屋を見回した。無機質な灰色。未だショップオープンもされていない。
夢の中でもPSUか、面白い。
「メセタ稼いで来るよ、バニィちゃん!」
「おうよ!」
バニィちゃんとは俺のパシリの名前の事だ。
可愛らしく、メイド型にする予定なのだ。
しかし夢の中でバニィちゃんは男前だ。
80 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 19:37:11.28 ID:zsLbbBdV
「手持ちのアイテムを確認してみるか、どうやって使うんだ、コレ」
コレとはナノトランサーの事である。
イーサンオフラインの最初で少し説明がされていた様な気がするが。
「適当に弄ってみるか」
ナノトランサーをいじる。このツマミをひねれば良いのか?
「ほれ、どうだ……」
俺は裸になった。
「なんか、スースーします><」
ある意味快感だった。ていうか快感だ。進行形。
ムクムクと起き上がる俺の息子、ヤバイ、ヤバイ。
「ハァハァ」
そうだ、夢の中なんだから、犯罪もし放題じゃないか!?
よし、早速。
「ジョージ、何を見てやがる」
標的、捕捉、浮遊、パートナーマシーナリー。
「誰がご主人様なのか思い知らせてやるよ」
俺は天を貫く怒張と化した我がそそり立つアイアンバーをしごきはじめた
(省略されています)
81 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 19:48:24.11 ID:2MB0yyUK
CMのネタに使われそうだな
82 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 19:50:01.35 ID:t6ro6j9P
俺の名はクズト
人生をやり直す男
そう タイムトラベラー
83 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 20:22:51.31 ID:JO3Nbgt0
84 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 21:35:43.60 ID:IkwRA+4E
糞スレかと思って覗いたら
何この良スレw
85 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 23:38:37.75 ID:1ednhYLg
そう。最初は糞スレっぽく、だんだん良スレ化するが、
最後にはキモいSS披露の場みたいになって、一般人は去り、自称職人と信者のみが残る……。
それが自キャラになってたスレの宿命w
86 :
名無しオンライン:2006/09/17(日) 23:40:47.29 ID:cz5mN9Fc
何はともあれ、女体の神秘をたっぷりと味わうことであろう。
87 :
名無しオンライン:2006/09/18(月) 00:09:31.89 ID:YOzD3Nn/
事前にエロカワイイ女キャラを作る
↓
寝る
↓
朝起きるとおにゃのこになってる
↓
キタコレ
88 :
名無しオンライン:2006/09/18(月) 00:11:24.88 ID:1QkUXgyF
89 :
名無しオンライン:2006/09/18(月) 00:12:42.07 ID:YhNKHN4n
自キャラかぁ…
ガチムチな男ビーストしかいねぇ
90 :
名無しオンライン:2006/09/18(月) 00:17:31.05 ID:dzrNB9Uj
未だキャラクリまで辿り着けていない奴は…
91 :
名無しオンライン:2006/09/18(月) 00:22:45.60 ID:Gpi5Bt2N
>>87 (*゚∀゚)=3ハァハァ (*゚∀゚)=3ハァハァ (*゚∀゚)=3ハァハァ
92 :
名無しオンライン:2006/09/18(月) 00:42:32.34 ID:VJ7+m3dF
彼女と一緒に寝て、朝起きたら彼女がいなくてさ
メェェェギドウゥゥゥとか叫んで、しな作りながらキャーキャー言ってる変なロボットが代わりにいたんだが
93 :
名無しオンライン:2006/09/18(月) 00:45:34.80 ID:yYBcAttb
すぐに下腹部へ手を差し伸ばし、
その割れた部位に指を這わせるにきまってる
94 :
名無しオンライン:2006/09/18(月) 00:51:54.88 ID:vYFcM1EA
>90
みんなイーサン・ウェーバーになります
95 :
名無しオンライン:2006/09/18(月) 01:04:02.79 ID:YOzD3Nn/
96 :
名無しオンライン:2006/09/18(月) 01:08:04.52 ID:2t9ikZeW
姉汁の幼女になっちまうルートは最高だったな
97 :
名無しオンライン:2006/09/18(月) 01:48:10.04 ID:ZcXHEg3C
98 :
名無しオンライン:2006/09/18(月) 02:28:42.55 ID:UgyjGgJm
99 :
名無しオンライン:2006/09/18(月) 04:06:04.56 ID:DyCPiARh
なぁ
起きたら何か「フゥハハハハー! 見よこの肉体から繰り出される弓!」とか言って上半身裸で弓放つ箱Foになってるんだが
足がでか過ぎて壁にガンゴン当たるわ、床凹むわ、オイルが欲しくなるわ散々だ
とりあえず両親に相談したら「黄色と黒の色だし、そのイメージで行くと土木作業が良いんじゃない?」
とか言われてなし崩しに土木作業員のバイトさせられそうだ。
俺…これからどうなっちまうんだろう…
100 :
名無しオンライン:2006/09/18(月) 08:41:15.36 ID:QbbiAFJk
夜さー 家に帰ると たまに はじかれるんだよね・・・ あと ふらって気を失いかけると、なぜか 夢の中でイチローにかたないと意識がもどらない。
101 :
名無しオンライン:2006/09/18(月) 08:44:44.96 ID:d17DA6xh
とりあえずおっぱいでも揉んでおくか
102 :
名無しオンライン:2006/09/18(月) 14:33:05.01 ID:YOzD3Nn/
最近やたらとPSUのキャラになったという話を聞くので
自分もそろそろなれるのではないかと思い、自分好みのキャラを作ることにした。
やはり、ロリビス子がいいな。野良犬の物を突っ込んで貰いたい。
そんなことを思いつつキャラを作ってみた。
深夜、心拍数が上がりっぱなしでなかなか眠れない・・・
色々と妄想を膨らませつつ、無くなるであろうチンコの
最後の感触を楽しんだりしているうちに眠りについていた。
次の日。
ついにPSUのキャラになれた。
しかし、何故かピンクアフロと凄いヒゲ。そして筋肉隆々の体。色黒。
そうか、これが自キャラ入れ替わりバグというものか。
104 :
名無しオンライン:2006/09/18(月) 21:14:29.04 ID:m71SXBPO
キャストになったのでとりあえずヒューマン虐めてきますね
保守上げ
106 :
名無しオンライン:2006/09/19(火) 07:43:02.93 ID:ITZ3AvOo
朝起きたらコルトバになってた
107 :
名無しオンライン:2006/09/19(火) 08:14:34.03 ID:TyfF8kvN
でお話って何?
>>106 最前線に送り込んでフルルは折れが貰いますね。
昼寝してただけなんだ。午後3時、目が覚めたら俺はPSUを付けた。それから飯を食べにリビングへ行くんだ。
「あれ、いつも届く食器棚に手が届かないぞ?」と思ったが、
まぁ、良くある話だ。気にしない。ご飯は…、食欲が無いのかな?少し減らして食べるか。
腹一杯食べた次は少し休憩してから歯を磨いた。清潔感に満たされて良い感じだ。
よし、トイレ行ってからPSUやるか!と言うわけでトイレに行ったのだが…。
「……無い!無いぞ男の勲章が!!」
なんだとっ!立ちション体勢だと見えないではないか!しかも今まで気にしてなかったが胸も結構ある。とりあえず便座に座って用を足し部屋へ行ってログインする。
「イチローイチローイチロー……ッ!!!1!1!!」
どういう事だ!?キャラクター選択に俺が居るじゃないか!!
……鏡の前に立ちしばらく考えた…
「フフ…そういうことか……やってくれたな!?ソニチ!!」
うーん
狙ってやってるのか素なのか
イマイチ
何が?
111 :
名無しオンライン:2006/09/19(火) 16:27:04.34 ID:ITZ3AvOo
浮上
くそう、またNO57(´A`)・・・・
もう寝て朝に店まわりでもするか。
・・・・
ふう、よく寝たなぁー。メガネメガネ・・・・あれ?
なんかメガネが無くてもよく見えるな。
そうか、これが巷で有名な入れ替わりってやつか!
今日から俺もチビキャス娘っ! まぁ取りあえずPSUでもするか。
・・・・・・5時間後
バッテリーも減って来たし、充電するか・・・・・あれ?
どうやって充電するんだっ ぽまいらボスケt・・・
114 :
名無しオンライン:2006/09/20(水) 00:20:52.05 ID:VNQEHXEy
さあ早くふとももスマタスレに戻るんだ
朝起きたら、なんだか体がごつごつしていた。
まぁいい気のせいだろう。
歯を磨こうと、洗面台に行くと、青白い顔をしたおっさんがこっちを見ている。
誰だこいつ?って叫んだところアナゴさんの声がした。
冷静になって考えると、どうやら俺がアナゴさんになってたようだ。
その晩フグタ君とヤケ酒を飲んだ。
朝起きたらマシーナリーがチビマガシになってて
「おはようございますメェギドォゥ!!」
メギドで殺られた。
それは日曜の朝だった。ドタドタを階段を上がってくる足音が、俺の寝ぼけた耳に届いてくる。
この足音は、俺の友人のものだ。間違いない。体重99.9キロという1グラムのケジメもない友人だ。
ノックもせずに無造作に俺の部屋に入ってくる。眠い頭の中で、いいかげんにしやがれと思いつつも
昨夜この友人とPSUで盛り上がった事を思い出していた。
「おい、起きろ!今日はでかける約束だろ」
俺はすっぽりと布団をかぶっているので友人の暑苦しい顔は見えない。
「うーん、うるさいなぁ、、まだねみぃ、、」
「あれ、お前なんか声が変だぞ。女みたいな声だしやがって」
「はぁ?なにをわけのわからんことを、、、あれ、、、?女みたいな声だ、、、」
「ふざけてんなって」
友人が俺の布団を剥ぎ取った。
「おふぉああおあああおあ!!」
「な、なんだよ!でかい声だすな、びっくりするじゃねぇか」
「お、おま、お、おん、おんな、女が!!」
118 :
117:2006/09/20(水) 01:10:18.39 ID:l+KugktR
随所にミスしてもーた( ̄○ ̄;)
あんな長い耳になったら困る。
起きたらアナゴさんの声になっていた。
「笑えよ、ベジータ。」
まじ一度でいいからロリ巨乳になってみたい
ミニスカはきたい
モテなそうな冴えないけどちょっとカッコイイ優しそうなお兄さんに誘惑したい
朝起きたらテトゥ○ンと同じ格好のキャラになってた。
人生オワタ
朝になったら自分がPSUのキャラになっていた……最近良く聞く噂である。
俺のマイキャラはイケメンニューマンだが、正直こんなキャラに変われるなら万々歳だ。
―――PSUのキャラはどれも良い。
♀キャラが現実に現れるって言うのも俺的にはアリな話しだ。
昨日、一緒にミッションに行った貧乳ロリキャストは良かった。
容姿もアレだったが性格もツボにハマッタ。
所謂、萌キャラだ。
あんな女を彼女に欲しいいなぁ……と思いながら起床後に鏡を見る……。
いつもの俺の顔だ。ツマンネ。
まぁ、そんな上手い話が有るわけ無いと階下のダイニングに向かう。
……親父の席で誰かが朝刊を読んでいた。
昨日のキャス娘、オマエかよ……orz
124 :
名無しオンライン:2006/09/20(水) 14:03:52.34 ID:VNQEHXEy
ワロスwwwwwwwwww
127 :
名無しオンライン:2006/09/20(水) 17:30:56.77 ID:fydhDI2V
キャス子になったのに平然と新聞読む親父モエスwww
128 :
名無しオンライン:2006/09/21(木) 00:52:46.29 ID:fExE/1bA
朝起きたら部屋がキノコだらけなんだが
俺の部屋は便器だらけになってた
朝起きたらロリキャス子になっていた
折角だから秋葉に行ったら外人に捕まって
「oh!ユーナ!ユーナ!」
と連呼された
外人の言っていた意味を理解した時
俺はその懐かしさについ涙を流した
だがキャス子だから涙は出ない
どうでもいいけど焼き芋おいしいです
正直泣いたよ、俺の負けだ。
「……きてください! 起きてください!」
靄のかかった意識に、機械的な声が響いた。
目覚まし時計……? 薄っすらと目を開けて、音の発生源を見る。
赤いメイド服を着た女の子が、起きてください!っと何度も繰り返す。
メイド……? なんでメイドさんが居るんだろうか、あれ? 何処かで見たような。
――そう、気が付いた。
そのメイドは、PSUのパートナーマシーナリーだった。
驚いて部屋を見回すと、まさしくPSUのマイルーム。
「もう、†暗黒邪神大聖魔カオス†様!起きて下さい!」
ああ……俺のキャラ名だ、今は後悔している。
――って事は。
気が付けば小さな身体。
服を押し上げる双丘は、存在を自己主張している。
そして股間にも……あるべきはずのモノが無い。
「ははは……マジかよ。PSUの世界に来ちまった……?」
透き通った声が、自分が発したモノだと気付き少し驚く。
本当に俺、自キャラのチビロリ巨乳ビス子になってしまったみたいだ。
冷静になると、部屋が臭い。
宇宙の泉が大量に設置されているからだろう。
困り果てて頭を掻こうとしたが、ズボッと髪に手が突き刺さった。
なんかムカついたので、パシリにアフロをモフモフさせた。
133 :
名無しオンライン:2006/09/21(木) 02:42:32.21 ID:fExE/1bA
金貯めてエステだな
俺幽体離脱して巨乳ロリのPSUキャラやるんだ
てか幽体離脱いけたら余裕でなれるな・・楽しみ
PSUやってるTSF好き専用スレみたいになってるなw
朝起きたら自キャラに→とりあえずマンコいじる
>136
それなんて天使たちの午後?
あ…あれは胸だったか。
しかし、なんですな。ココ見てると、いかにロリキャラが多いかを再認識させられますな。
俺もだけどさ…。
見吉「マンコはまだ未実装です。
10月頃に実装する予定です」
酒井「それまではオマンコグウでお楽しみください」
-‐-
, ´, ヽ
! ! !リノ从ハ.〉
l r! krェ rァ|.| <はしたない話題は自粛することね。
| | l、 ー .ィ!l
| /'\V/、ヽl.|
! i く小> リ
とりあえず妹か何かという事にして友人を誘惑して遊ぼうと思う
ゆ、友人にヤラれちゃうのはちょっときもちわるいなぁ・・・
>>142 ヤラれるんじゃなくてギリギリまで誘惑して反応を楽しむんだよ。
そして恋に落ちていくんだな
でセクロスする時に元の姿に戻るんだな
うっぎゃー
147 :
123:2006/09/21(木) 20:42:28.86 ID:RVAO/eWm
少し私の話しをしよう。
私は某企業の役職を勤める会社員である。
最近は時間があると年甲斐も無く、ネットゲームに興じている。
若者に交じり深夜までゲームに興じるのは年齢的に辛い。
昨夜行動を共にしたパーティーの一人は大学生らしかった。息子と同じ位の年齢である。
自分の事は棚に上げ、やれやれ、この若者は明日の講義に出られるのだろうか?
と、モニターの向こうに居る筈の他人を心配してしまう。
そして午前零時を回った頃就寝し、朝目覚めると……私は自分が生み出したキャラクターとなっていた。
寝室の姿見の前に変わり果てた我が身を写し、ロビーアクション【セクシーポーズ】をとってみる。
機能美を求めたが故の胸周りが悔やまれる……。
取り合えず一通りのポージングを極めてみて、何故、私がこんな姿になってしまったのか考えてみた。
人生で学ぶ事は多い。
年月を重ね、安定してきてしまった私の人生において、もっと苦労し学び取れと言う天啓なのであろう。
私は、この事態を甘んじて受け止める事にした。
だが、気に掛かるのは息子の事である。
一夜にして父親の姿が、こんなにも変わり果てていると知れば衝撃を受けるだろう。
此処は私が一番平常心を保っていなければならない。
そう考えた私は、平常通り朝食の準備を整えると、落ち着いて何時もの自分の席に座り、朝刊を開いた。
階段を息子が下りて来る気配がする。
私はこれまでと変わらず。そして、これからも変わらず続いてくであろう朝の挨拶で息子を迎えた。
「おはよ〜♪ 今日もよろしくだよっ!」【カットインチャット@00】
「おもいっきり、馴染んでんじゃねえよっ!(#゚Д゚) 」
148 :
名無しオンライン:2006/09/21(木) 21:43:16.35 ID:fExE/1bA
朝起きたらテンゴウグになってた
お腹が空いたのでとりあえず辺りを飛び回ってたら必死で走っている親子を見つけた
早速大きい方を捕まえて巣に持って帰った、とてもおいしかったです
朝起きたらラッピーになっていた
出来るなら自キャラがよかったが、なってしまったものは仕方ない
どうやったら戻れるのか必死になって考えていた所
突然テンゴウグが降って来た、どうやらコイツも入れ替わったらしい
少し話しを聞いてみた所、プレイヤーに殺されれば戻れるとの事
さっそく俺はC遺跡に逝った、そこで殺人鬼の様なキャス男に撃たれまくりながらも必死に耐えた
そしてついに俺のHPが0に・・・!
そこで突然体が勝手に動きだし、穴を掘ってどこかにもぐっていっってしまった
気が付いたら俺はまだラッピーだった・・・
っていうかラッピーは死ねねえええええええ!
誰か助けてくれええええええええ!
朝起きたら自キャラになっていた。
折角なのでナノブラってみることにした。
気が付いたら部屋が瓦礫の山になっていた……
ちくしょう、一体誰がこんな事を!
俺は捕まった。
^^;
154 :
123:2006/09/22(金) 17:46:36.87 ID:O8E4Y50V
朝目覚めたら、俺の親父がPSUのキャラクター、ロリッ娘キャストになっていた……。
既にアレから一週間が経過しているが、親父は一向に元の姿に戻らない。
大学の親友に、その事を相談したが、友は俺の話を笑って信じようとしなかった。
俺は、俺の周りで起こっている『事実』を友に解らせる為に、渋る友人を無理やりに俺の家に招いたのだった……。
父 「こんばんは〜! いらっしゃいませですぅ♪」
満面のカットインチャットでのお出迎えだ。
板状のスカートが特徴のエラシエル・パーツが、何だ……その……。
友 「これは……驚いたな……」
流石のコイツも、やっと事態を理解してくれたか。
友 「小父さん、今は昼間だから挨拶なら『こんにちは』ですよ」
父 「あ、そうかショートカット直してなかったですぅ」
友 「ハハハ、いやぁ驚きました」
俺 「お前の驚く所が違―――うっ!(#゚Д゚)」
父 「まあ、立ち話もなんだから上がって御昼でも食べて行くと良いょ!゚+.(・∀・)゚+.゚。」
父の奨めでダイニングに通される俺と友人。
父は俺達の為に昼食の準備をする為に背面型キッチンに立っている。
俺 「……で、どうなんだ。今現在、俺が陥っている状況への感想は……?」
友 「ん?……まあ、世間じゃ良くある話しだろう?」
俺 「お前の世間は、どこの漫画やエロゲですかっ!(#゚Д゚)」
友 「でも何だ。母親を小さい時に亡くしてしまっていて女気がない、お前の家には丁度良かったんじゃないか」
俺 「そうは言うが……」
父 「あ、スプーン落としちゃった。よいしょっ……と」
ロビーアクション【拾う】
ヒラリとひるがえる、エラシエル・レッグのスカート部分。
目のやり場の無さに俺は思わず目を逸らした。
( く そ っ 、 何 て 破 壊 力 だ ! )
俺 「わかるかのか! 俺の苦悩が!?」
友 「泣くな、取り合えず落ち着け、ペドフィリア」
俺 「俺は『ペド』じゃねえ! 『ロリ』だと何度言えば……! それにアレの中身は立派な大人だぞっ!」
友 「錯乱してるな……カミングアウトは結構だが、自分の親父に萌えるな、犯罪者」
俺 「き、近親相姦って犯罪なのか?」
友 「その前にどう見ても中学せ……いや、待て落ち着け貴様」
父 「ハイッ! お待たせですぅ! ペロリーメイトと、搾りたてコルトバジュースですよ〜♪」
俺 「……搾り……たて?( ; ゚Д゚)」
父 「調理のコツはミキサーの角度なのょ♪」
俺 「コルトバジュースって、コルトバ搾って作ってんのかよっ!((;゚Д゚)ガクガクブルブル」
父 「フッ……如何にも男の手料理と言うやつで……雑すぎるかな……」(低い声で)
俺 「素に戻んなよ! 萎えるわ!(#゚Д゚)」
友 (駄目だこいつ……早くなんとかしないと……)AAry
気が付いたらテロップが流れていた
〜明日自キャラになりますがご理解とご協力をお願いします〜
どういう事だ・・・?そういや聞いた事あっぞ
朝起きたら自キャラになってる事があるって・・・
まさか自分がなるとは思わなかったのだが俺は恐る恐る自キャラに視線を戻した
そこにはロリ巨乳金髪ツインテールがベットにちょこんと座っている
「な・・なれるのかコイツに・・?」
俺は入れ替わったら何をするか・・などと、いやらしい妄想をマッハでしてしまった
━━━今思えば・・疑うべきだった。
翌朝、俺はやかましい目覚ましの音で目を覚ました
夜中まで妄想にふけっていたせいか瞼が重い・・・
しかしそんな眠気もすぐに消し飛ぶはずだ
なぜなら今の俺は可愛い女の子になってるからだーーー!!
なっていたはずなのだが・・・・
「だっ誰だコイツ・・・!?」
鏡に映っていたのは可愛い女とはかけ離れたモヒカンビーストのオッサンだった
俺はナノブラストした
156 :
名無しオンライン:2006/09/22(金) 19:15:05.26 ID:bTans69s
age
サブキャラのほうだったのねおバカちゃん
158 :
名無しオンライン:2006/09/23(土) 04:42:12.90 ID:/rRnKbZw
キャストになったのでSUVウエポン出したら
銃刀法違反で逮捕された
人なぐらねーとゲージたまんねーから
違う罪で連行されそうだぞ
目が覚めたらツインテールのニュマ子になってた。
とりあえずツインテールをにぎにぎしてみるか…。
161 :
名無しオンライン:2006/09/23(土) 05:54:46.49 ID:/rRnKbZw
正直に言えよ、おっぱいにぎにぎしたんだろ?
機械の体になったあの朝から、何週間か経った。
相方の耳が、画面の同じように伸びたのもすっかり慣れてしまった。
今日も声をかけられて一緒に出かけている。
私は相方の魔法があたりやすいようにと、敵をまとめるように立ち回る。
HPゲージが減り後方にさがると、すかさずレスタが飛んでくる。
そしてまた前線へ。
我ながら良いコンビネーションだと思った。…思っていた。
相方がフォースと知って私はこっそり職業を変えた。
本当はレンジャーになりたかったんだけど。
後衛二人じゃきっと大変。守ってあげなきゃね。
そう思ってハンターになった。
けど最近、彼の隣にはいつも護衛がいるようになった。
最近やっと進化したんだ、と彼は嬉しそうに言った。
彼にべったりとくっついて離れない、その子。
「フォース様が一緒なら怖くないの!」
短い赤いスカートひるがえし、彼のために身に合わない大剣を振り回して戦うその子。
彼女は背丈が小さくて、振る舞いひとつとっても私よりも全然可愛かった。
同じ機械なのに。
私、いらない子なのかな。
悲しかったけど、鋼鉄で出来た目から涙は出なかった。
何ですかこの良スレは。
赤い子は反応悪いからなぁ
重い
肩がこる
走るとめっちゃ痛い
巨乳がこんなに辛いものだったとは…
お前らおっぱいおっぱい言ってんなよ!!!!1
166 :
名無しオンライン:2006/09/23(土) 14:58:17.27 ID:Kk+zQRms
9月23日
朝、目が覚めたら…というか気が付いたら身体が嫌に重かった
まさに鉄のような…と自分の目を擦るとなんと金属の質感…
あわてて立ち上がり鏡を見てみると、黒いロボットがそこに立っていた
まさか自キャラになってしまうとは…所詮は2chのネタだとタカをくくっていたら
よりによって自分がなってしまうとは…
とりあえず飯でも食おうと思ったが(自分でもなんでそのときそう思ったのか思い出すとわからないが)
口に飯を運ぼうとしたら口が開かない。当然だ。ロボフェイスなのだから口なんてない。
マスクら辺が納豆臭くなってしまった。(俺は納豆が大好きだ)
とりあえずバイトに行くかと足を運んだら誰も信じてくれなくて、
手を動かしたらわかるかなとカウンターに作業に向かったら掴まれてしまって、思わず力を入れてしまって
社員の人を吹き飛ばしてしまった。壁に凹みが出来ており、社員の人は血だらけで泡を吹いている。
そんな自分の圧倒的な腕力に狼狽する暇もなく、警察を呼んでいる同僚を尻目に俺は急いで駆け出した。
恐ろしいことに全く息が切れない。よく考えてみれば当然だ。ロボットなのに呼吸器官などあるはずがない
とりあえず家に帰ろうかと思ったが、先ほど自分の名前をバイト先に出している以上、
警察が家にたどり着くのも時間の問題だろう。
この身体じゃ警察の拘束や銃撃など全く通用しないだろう。しかし、人を傷つけるのは忍びない。
俺は仕方なく町を出ることにした。エネルギー補給には何をすればいいかなど、わからないことだらけだが、少なくともここにはいるべきではないだろう
9月24日
丸一日は走ったろう…気が付けば聞いた事のない田舎の山村に来ていた。
心なしか身体の動きが悪くなってきた気がした、そうか、これがエネルギー切れか…
消えそうな意識を必死に振り絞りながら人目につかない廃屋に足を踏み入れた。
薄れゆく意識の中で「ああ、俺も今日で終わっちまうのかな…」と、強い衝動に駆られた。人であったころは涙を殺せなかったぐらいの。
しかし、涙など出ない。徐々に視界が狭まっていく中、手にも力が入らなくなり、ついに俺は動けなくなった
ふと気が付いた。どうやらフォトンリアクターというのは動かなければ徐々に力を回復していく代物らしい
時間としては8時間ほど。辺りはすっかり夜になっていた。
しかし、視界は全然暗くない。どうやら自動的に暗視モードになっているようだ
辺りを見回してみると、突然ガサっという物音がした。音の出た方向に向かってみると、5歳ほどの少年が一人隠れていた。
どうやらここは彼の隠れ家だったらしい。俺は「驚かせて悪かったな。大丈夫か?」と声をかけた
すると少年が「す…すげえ、仮面ライダーだ!仮面ライダーだ!」と叫びだした。
確かに特撮ヒーローっぽくつくったから子供の目ではそう見えなくもない。
夢を壊すのも忍びない。子供だし問題はないだろう、そう思った俺は
「ああ、仮面ライダーだよ。今は敵を倒すためにここを秘密基地にしている。だからみんなには秘密にしておいてくれ」
頬を真っ赤にしながら首を猛烈に縦に振る子供を見て、俺は少し気分がほぐれた。
こんな子供の笑顔を見たのは、何年ぶりだろうか
すると、子供を必死に探す女性の声がした。「やっべ!お母さんが探しにきちゃった!また来るよ!仮面ライダー!」
俺は軽く頷きながら手を振った。
辺りが、虫の声に支配された。その中で俺は、自分のやってきたことや、これからの事に突然不安になり、
胸が苦しくなってきた。これから、俺はどうなるのだろう
パパは萌えキャス子〜コルトパジュースは禁断の味〜に続く名作の予感
放浪戦機Hucast第1話「決別」第2話「孤独」と勝手に題をつけさせてもらおう
9月30日
それから少年は毎日俺に会いに来ている
俺は特撮オタの知識をフル活用して、ウソの武勇伝をさも誇らしげに話していた。
少年はそれを目を輝かせながら必死で耳を傾けている。
少し良心が痛むが、少年の楽しそうな顔を見ていると、まあいいかなと思っている。
しばらくすると、少年の方も少しずつ自分の話をし始めた。
少年は一人っ子、友達の輪に溶け込めず、また両親は農家と役員の仕事で多忙で、
夜が更けるまではいつも一人ぼっちだった。少年の一番の友達は、家にあるテレビであり
そこにかっこよく映るヒーロー…仮面ライダーであった。
そのせいか、夜に家に帰るとき、とても名残惜しそうな顔をする。
そんな楽しい一時を過ごしつつも、不安の答えをいつまでも出せずにいた。
少年を家に帰した後、また俺は眠りにつく。
フォトンリアクターの消耗を抑えるように、人間の暮らしと同じようにスリープモードになることにしたのだ
まどろむ意識のなか、ふと何か聞こえたような気がした
胸騒ぎがして、可聴域を広げてみる。すると、少年の悲鳴が聞こえるではないか
急いで外に出てみた。
町が 燃えている
ごめ、最後は
村が 燃えている
にしとくわorz
173 :
名無しオンライン:2006/09/24(日) 00:22:06.43 ID:Y/bRPP/t
仮面ライダーキャストのスレはここですか?
続きがきになるぜええええええぇぇ!!
やっべ。wktkしてきた。
異形の外見で迫害されつつも、子供の味方。
すばらしい正統派ヒーローじゃないか!
突如ネットゲームのキャラクターと入れ替わってしまい、日常に背を向けてあてもない旅に出た青年。
自らの終焉を覚悟した彼は、とある寒村で一人の少年に出会った。
2人の間に、少しの欺瞞を交えながらもゆったりとした時間が流れていく。
だが、束の間の安寧は突如として終わりを告げた…
村が、燃えていた。
灼熱に包まれた家並を、黒鉄の機体が駆ける。
速く、さらに疾く、駆動機関の限界を超えて。
破壊と殺戮のためのその手で、ただ1人の命を救うために。
小さな絆を繋ぎ止められるなら、忌まわしきこの身体さえも厭いはしない!
次回、放浪戦機Hucast第4話「業火」
護れ、お前の護るべきものを。
とか煽ってみる。wktk
9月30日(続)
少年の事が心配だ。急いで村の様子を見に行かなければ。
俺は夢中で走った。
村は逃げ惑う村人でパニック状態になっていて、現在の状況、そして少年の位置が把握できない。
とりあえず少年の位置を把握しなければ。
聴覚の指向性を強くし、少年の位置を探る…
…居た!しかし様子がおかしい。何者かと口論しているようだ。
村人に見つからないように少年の下へ向かう…もっとも村人は自分らの事で手一杯で
俺の事に構う暇などなかっただろうが
まもなく、少年は見つかった。しかし、俺は同時に目を疑った。
少年の前に居るのは、耳の長い奴や、耳に毛の生えている奴ではないか。
アレは紛れもなくニューマンやビーストと呼ばれる種族である。
どうやら、自キャラになったのは俺だけではなかったらしい…
そして、凄まじい力を手に入れた奴らがそれを悪行に使う。これもある意味自然であると言えるのだが。
人数は4人、しかも武器を持ち完全武装…丸腰の俺一人では到底敵うはずのない相手である。
人生でただの一度も感じたことのない、本物の恐怖。俺は、その場から動けなかった。
「あぁ?ガキ、何生意気な口聞いちゃってくれてるの?」
「ヒック…う、うるさい!お前たちのせいで…お母さんは…お父さんは!」
「へっ!黙れよこの腐れガキァ!!」
容赦なく振り下ろされるビーストの拳。少年は正に言葉どおり、吹き飛ばされてしまう。
しかし少年は、歯を食いしばり、立ち上がり、血を滴らせるその小さな口で、こう叫んだ
「…ライダーが、仮面ライダーが!お前たちをやっつけてくれるんだ!!」
「はぁ?プッ、こいつ馬鹿じゃねえ?ライダーなんているわけねえじゃん!!」
その通りだ。ここにいるのは、たまたま自キャラに変わってしまった、単なる特オタなのだ。
現に俺は、少年を助けに行けないではないか。
「いるもん!ライダーはいるもん!お前らをきっと…必ず倒すんだ!!」
「うるせえ!いい加減黙りやがれ!このガキ!」
更に、二発、三発と殴りつける…しかし、少年は涙を浮かべながらも、反抗をやめようとしない
「言ってたもん…敵を倒しに来たって!言ってたもん!!」
「いい加減にしやがれ!」
やめろ、もうやめてくれ
「ボス、このガキ、どうします?」
「…殺っちまうかあ…うぜえし」
その言葉を受けたビーストが、薄ら笑いを浮かべ、ナイフを取り出す
ニタニタと笑いながら、一歩、一歩、少年の前に足を運ぶ
「やめろぉぉぉぉぉぉぉ!!」
気が付いた時には、俺の拳がそのビーストの頬を貫いていた
「…へぇ、見たところ…あんた、俺らと同類さんかい?」
「俺は…仮面ライダーだ」
すまんそろそろ寝ないとならないから残りは明日な(・ω・`)
>>179 こんな中途半端な状態の俺を放置するのか!?
やばいこれはやばい
GANTZ的なwktkがある
応援sage
184 :
名無しオンライン:2006/09/24(日) 19:56:01.64 ID:Y/bRPP/t
応援sageるなageろ
9月31日
気づけば日付も変わってしまった嫌に明るく騒がしい夜
俺はかつての戦友かもしれない者たちと対峙していた
一人でも対等に戦える能力を持った相手が…ビースト3人、ニューマン1人の計4人
どう考えても丸腰の俺に勝ち目はない、俺はそんな相手と対峙していた
人間のころの俺なら、座り込んで小便をちびってしまうぐらい頭の中が真っ白になっていただろう
しかし、今の俺は、”仮面ライダー”なのだ。俺は少年を助けなければならない。
俺はそれを心の中で唱え続け、砕けそうな足を奮い立たせていた
「て、てめえ!誰に手をあげたかわかってるんだろうな!!」
「いくら同じ境遇だって言っても容赦はしねえぞ!!」
そのうちのリーダー格を除いた3人が、じりじりと詰め寄ってくる
フォトンの武器を携えながら…ん、フォトン…?
「ケッ、丸腰で命乞いをしようったって…そうはいかねえんだよォ!!」
そのうちのビーストの一人が襲い掛かってくる。こいつは先ほど俺が殴った奴だ
俺はその眼前にある刃物にすくんで、足が凍りついたように動かなかった。
「う…わあああああっ!!」
慌てて腕で受け止めようとすると、シールドが自動発動した
「くっ…おい!お前ら!やっちまえ!!」
「おう!」
もう一人のビーストが大剣を腰溜めに走りこんでくる。もう一人はどうやらテクニックの詠唱をしているようだ
このままではやられる…なにか、なにか武器は無いのか…!!奴らが出せているなら俺にだって…
左手で必死に身体をまさぐるが何も反応は起こらない。
「死ねやぁぁぁぁぁ!!」
このままでは…やられる!!
「う…ああああああっ!!」
苦し紛れに出した拳が、敵のみぞおちにめり込んでいる。
相手はシールドラインを展開している…並の攻撃ではめり込むほどまで達するはずがない。
ふと頭の中に「戦闘モード、起動」という文字が流れてくる。泡を吹き崩れ去った敵の方をふと見ると
俺の手にはGRM社製の、ナックルが装備されていた。また、身体のシールドラインの線が発光しだした。
どうやら、危険感知システムによって、戦闘モードが強制的に起動されたようだ。
頭の中でナノトランサーにもアクセスが可能になった。
「あ…!!き、貴様…よくも!!」
その光景にふと我を忘れていたニューマンが、火球を数発、俺を目掛けて放ってきた。
「ぐ…あああああっ!!」
俺は渾身の力を込め、ビーストの剣を弾き飛ばすと、横にジャンプし、火球を回避する
後ろ側から火球を打ち込み、その相手がいなくなる、とすると…
「うわっ、とあちちっ!!おい!がむしゃらに撃つな!!」
どうやら先ほどのビーストも紙一重で避けていたようだ
俺は回避した刹那、ニューマンの方にまっしぐらに駆け出す。
「な…はや…」
油断をしていたか、敵はたじろいてノーガード状態で狼狽している。
俺の身体は、脳で命令する前に、既に攻撃の姿勢に入っていた。
身体が覚えていた。というか、キャストの身体にまさにプログラミングされているようだった
俺はニューマンの腹に、ワンツーパンチを叩き込み、続けざまにフック、アッパーを繰り出した
「う…あ…」
「コオオオオオオオ…!!」
更に俺の身体は、拳にエネルギーを集中させ、デンプシーロールのような、3連撃のパンチを繰り出した。
フォトンアーツ…目の前には白目をむいて、膝をつき、ガクガク震えながらよだれを流す、ニューマンの姿がいた。
「けっ、後ろががら空きだぜぇ!!」
先ほどのビーストが剣を振り下ろし、すぐ近くにいるではないか。ニューマンに集中していたせいで気づけなかった
しかし、俺の身体は、そんな敵の動きも、見逃さなかった
「…おおおおおおおおおおっ!!」
高速で相手の脇腹に裏拳を突き出す。
「な…」
「…てぇぇぇりゃああああっ!!」
一瞬姿勢を崩した相手に、容赦ない回し蹴りが叩き込まれる。
まるで鎖のちぎれたサンドバッグのように、ビーストは遠く吹き飛ばされていった。
「ほう…」
俺が咄嗟に後ろを振り向くと、腕を組み頬に手をさすり当て、
鈍く光る赤い目で俺を睨む、ビーストの姿があった
先ほどのビーストが剣を振り下ろし
→先ほどのビーストが剣を振り上げ
たびたび修正すまんこ
188 :
名無しオンライン:2006/09/24(日) 22:25:27.90 ID:4AXixk/m
機体AGE
「お前がリーダーか」
「ああ、いかにも。」
リーダー格のビーストがニヤリと笑う。
「何故だ…何故こんなことをする」
ビーストはまるでこっけいなものを見るかのようなおどけた顔をしている
「…俺の言ったことがそんなに可笑しいか?」
「ああ、可笑しいともさ!…ああそうそう、あんたはキャストだったな。飯を食う必要もないか」
そういうと先ほどのにやけた口元がすっと引き締まった
「決まってるだろう?生きるためさ」
俺はその言葉が信じられなかった。
「生きるなら、他にいくらでもやりようはあるだろう!」
「だったらどうして、あんたは、こんなところにいる?簡単だ。俺たちは化け物だ。人間に受け入れられるわけがない。
ヒューマンならどうやってでも生きていけよう。しかし、俺たちは異質な存在だ。俺も、あんたもな」
「あ…あ…」
そうだ、俺は居場所をうしなったどころか、あまつさえ周囲の人を傷つけてしまう化け物だ。
出会った人があの少年でなければ、恐れおののいただろう。
そして、このまま一生、人間社会の中に溶け込むことは出来ないだろう
それは、彼だって同じなのだ。
顔を隠せば人間社会に潜伏できるかもしれないが、金を稼ぐとなればそのままではいかない。
彼の姿をよく見ると、たくさんの傷跡がある
「ああ、これか?力の制御が出来なくて、ナノブラストしてしまってな…誰も傷つけちゃいなかったのに、
警察に蜂の巣にされてこのザマだよ。それから俺は人間っつーもんに失望しちまってな…こうやって、飯を食うことにしたわけだ
あいつらも俺と同じ…気がついたらちょっとした強盗団の誕生さ。
そうだ…あんたも、俺たちの仲間にならないか?あんたなら、俺の片腕にしてやってもいい」
「…」
「あんたがこのガキを助けるメリットもないし、このままじゃあんたは一生日陰者で生きていく羽目になる。
一生追われる者として生きることになる。そんな生き方で、あんたは満足か?それぐらいなら、派手に一花咲かせないか?」
彼は、俺と同じなのかもしれない。孤独という選択肢しか選べなかった可哀想な男なのかもしれない
同情の余地はある。しかし、そのために傷ついていった少年はどうすればいい?
少年だけではない、たくさんの人たちの日常を奪って、彼らの笑顔を奪う
そんなこと、許されるはずがない。
「…人を捨てるぐらいなら、日陰者でいるほうがマシだ!」
「…なるほど、少し痛い目にあわないとわからないみたいだな…」
突然ビーストは眩い閃光を発し、息を荒げつつ、巨大化していく
身体は毛で覆われ、顔を徐々に禍々しい獣のものに変えていく…
「これが、ナノブラスト…」
「さあ、スクラップになる覚悟は出来たか?」
ごめんなんか今日は文章のキレが悪いや(´・ω・)
もう楽しみにしてる奴なんて誰もいないかもしれないけど
とりあえず明日終わらせるから今日はもう寝るね
少なくとも俺は楽しみにしているぞ
ありきたりの萌えに走らない
王道過ぎる王道のヒーロースタイル
それだけでも十分だ
クダクダになっても良い 必ず書いてくれ
192 :
名無しオンライン:2006/09/25(月) 01:13:07.72 ID:BYbIVbLh
73pY4QDgを応援age
マジで楽しみにしている俺ガイル
漏れもめちゃくちゃ楽しみにしてる
テスト勉強しながら読んでるお
195 :
名無しオンライン:2006/09/25(月) 01:19:35.51 ID:OoRlxF/v
やべぇ。泣いた。
うわ〜 73pY4QDgに超期待age
198 :
名無しオンライン:2006/09/25(月) 04:18:27.27 ID:OoRlxF/v
>>「さあ、スクラップになる覚悟は出来たか?」
悪役もやばいカッコよさだぜww
>>「ああ、これか?力の制御が出来なくて、ナノブラストしてしまってな…誰も傷つけちゃいなかったのに、
>>警察に蜂の巣にされてこのザマだよ。それから俺は人間っつーもんに失望しちまってな…こうやって、飯を食うことにしたわけだ
悪に転じた理由もしっかりあってイカス。
FFのこのスレだと、自分が向こうの世界に行くやつだったから想像できたけど
こっちのは自キャラになってこっちの世界だからなぁ。
難しいよな。あんまり思いつかない。
PA二段目かぁ
201 :
名無しオンライン:2006/09/25(月) 08:50:56.95 ID:OoRlxF/v
そーか?ファンタジーの世界に行くって言われても、
たとえばトイレがやばいほど不衛生かどうか?とか、
伝染病関係はどうなってるか?とか、
保険とかはどうなってるか?とか、
ゴキブリがあちらの世界に存在するか?とか、
主人公がしゃべる駄洒落も日本語依存でいいのか?とか、
・・・作中で語られないそういうしょーもないことを全部考えないといけなかったから、
もし書くのならキャラだけこっちのほうが俺には楽だなぁ。
世界設定も普通の現代SFになるから説明が大幅に省けるし。
これならドラえもん形式で「変な奴」の設定を作ればなんとかなる。
個人的には自キャラよりも、PSOにでてきた毎回毎回スクラップになっちゃう先輩ハンターとか、
ラッピーみたくこの世界の住人にもなってみたいな。
202 :
名無しオンライン:2006/09/25(月) 10:42:05.17 ID:0sH/Codu
ライダー期待age
中世ファンタジー世界じゃ、毎日風呂入れるわけじゃないし、
トイレも紙があるかどうか怪しいし、
大荷物になるから服も着替えずそのまま
そこらじゅう浮浪者みたいな匂いのやつらばっかで
現代人が行ったら死んでしまうな
だからこそ、中世では香水が発達したんだぜ
ファンタジーであるなら、汗臭いエルフとか大好きだからおっけーだ
流石に毎日水浴びしてそうだけどw
ライダーの続きにwktkしながらぷすやってると、ウチにも「明日自キャラに云々」というアナウンスがきた。
俺にもキタァと思いながら画面に目をやると、見た目はヒゲデブアフロ、だが廃人プレイとバグを駆使したオレ様TUEEEEEE!キャラが。
こんなんになったら人生悲劇の始まり、ためらいはあったものの、4枠全部可愛らしい女キャラに作り直し床に就いた。
…そして朝……アレ?なんもねーじゃん??ゲームを軌道させると、メンテでバグ修正したとかどーとか…。
ふふふ…そうか、そういうことか…やってくれたな!ソニチぃ!!
俺にはレベル1の女キャラ4枠だけが残った。
バロスwww
209 :
名無しオンライン:2006/09/25(月) 17:57:10.75 ID:qTwxFEgk
キャラつくりなおす前にアイテムとか倉庫に預けとけよw
朝起きるとナイスボディーのギャルになってたから友達に見せに行った
友達「あははははは!!!まじで女になってるよ!!コイツ!!」
友達2「うるせーってアフロwwww」
俺「ギャハハハハ!!よーし!!オマエらにおっぱい見せてやるぞー!!」
友達1・2「おおおおお!!!」
俺「ちょっとまってえええ!!前らも女キャラになって俺におっぱい見せろ!!!!!」
全てを包んでしまいそうな漆黒の闇
辺りは虫の声一つ聞こえないほどの静寂に包まれていた
足元の草が一本一本逆立つような威圧感。
こいつは、先ほどの奴らとは明らかに違う。
「先ほどの威勢はどうした?ではこちらから行かせてもらうぞ!」
赤い瘴気のようなものを纏い、こちらへなんと一飛びで急接近してくる。
なんと凄まじい跳躍力か。俺はたじろぎながらも、着地の瞬間を狙い、拳をボディに叩き込む
1発、2発、3発…手ごたえはあったはず…しかし…
「ん?蚊でも止まったか?」
どうやら全く通じていないようだ。その異形はボリボリと胸を掻きながらニタリと口を広げている
「そぉら、軽く行くぞ!!」
ビーストが、ゆっくりと手を振り上げる、咄嗟に両腕を前にガード体勢に入る…が
「な…ぬああああっ!!」
身体が宙を舞う。軽い張り手の筈なのに…
そのまま襤褸切れのように弾き飛ばされる俺の身体。
何とか立ち上がろうとするところに、異形の容赦ない踏み付けが襲う。
「がああああああっ!!」
一瞬の激痛の後、腕の感覚が無くなった。振り向くと、腕が肘から砕け散って千切れている
金属製のキャストの腕が、いとも簡単に破壊されてしまった
「おいおい、もっと楽しませろ、よっ!!」
地べたに這いずり回っている俺を今度は蹴りで少年の家の外壁にたたきつける
外壁はその衝撃に耐え切れず、まるでポテトチップスのようにパラパラと崩れ去る
身体の所々から、オイルが染み出してきている。
俺は、一瞬何が起こっているかさっぱりわからなくなった。わかっているのは、痛い、動けない
頭の中でも耳障りなほどに警告音がなりっぱなしだ
「どうだ?そろそろ理解できたか?まあ加減が出来なくならないうちに、心変わりしておいたほうがいいなァッ!!」
今度は胸に足を叩き落す。装甲が軋む。火花が走る。このままでは…死ぬ?
「…う…」
ふと首を横に傾けてみる
少年が、涙を溜めて、俺の事を心配そうに見ている。
ごめんな、俺、君の事を助けられない。
俺は君の仮面ライダーなんかじゃない、俺は…ヒーローになんてなれない
「ん?…そうだ、あのガキをぶっ殺したら、あんたも心が変わるかい?」
「あっ…!!」
異形の目に射抜かれ、少年の顔は凍りついた。
全身をガタガタ奮わせる少年に、大きな足音でゆっくりと近づいていく。
「いい面してるなあ、ガキ!恨むなら、そこのライダー気取りの出来損ないを恨むんだな!」
ごめんよ…身体が、もう言うことを聞かないんだ…
俺も、すぐ行くからな…
「うっ…うっ…ライダーは…負けないもん!ライダーは…“ふじみ”なんだ!ひぐっ…だから…おまえなんてかいぶつ、すぐにやっつけてやるんだ!!」
「ハッハッハッ!!おもしれえガキだな!あんなスクラップに今更何が出来る?」
「ひぐっ…言ってくれたんだ!ひっく…たすけるって…!かならずたすけるって…約束してくれたんだ!!」
ヤ…ク…ソ…ク…?
「〜というわけで、俺はこわい怪物を倒したのさ。」
「うわあ!すごいね!!…ねえライダー、僕もかいぶつにおそわれたら、たすけてくれる?」
「ああ。助ける。いつでも、どこに居ても、必ず助ける!」
「ほんとう?」
「ほんとうさ。」
「ほんとにほんとう?」
「ああ。約束だ。」
「うわあ、約束!!」
そうだ…約束したんだ…
必ず助けるって…
約束したんだ…!!
「ぬ…うおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
「なに…!」
暗黒の夜空に一筋の閃光が走る。
それはヒーローの、不屈の瞳の輝き。
そうだ…立て…俺は…“仮面ライダー”なのだろう?
213 :
名無しオンライン:2006/09/25(月) 23:55:08.65 ID:pMm4eyyX
王道キター!!
214 :
名無しオンライン:2006/09/26(火) 00:26:06.37 ID:SAoXJ4jX
キタタタタタター
待ってたお
215 :
名無しオンライン:2006/09/26(火) 00:33:35.81 ID:v6UenEZr
感動age
「面白い…実に面白い…ますます欲しくなってきたぜ…!」
ふとわれた鏡の破片に目を向けてみる。すると、深いブルーだった俺の目が
鮮やかな真紅になっている。身体からは力が滝のように溢れ出している。
どうやら、リミッターが解除されたようだ。
フォトンリアクターは精神状態により大きく出力を左右される代物である。
フォトンというエネルギーは、俺の中の“人間”に応えてくれたのだろう
「あ…あああああああっ!」
けたたましい金属音と肉がちぎれるような音が静寂を塗り替える。
俺は、潰された右腕を、付け根から抜き取った。
痛みなど既に感じない。感じるのは切れていく神経ケーブルの感触だけ。
「クッ…クックック…ついに壊れちまったか?おい?」
首を傾げ嘲笑を浮かべる異形を尻目に、俺はナノトランサーにアクセスを開始する
すると、まもなく俺の左手に、新品の右腕が転送されてきた。
俺は右手の繋がっていた付け根にそれを充てると、先ほど切れた神経ケーブルが蛇のように絡みつく
ものの数秒で、右腕は完全に復元した。
そして俺は、口元を緩ませ、物欲しそうにしている化物に背を向け、少年の方に身体を向ける。
少年は、笑っていた。涙をこぼしながらも、いつものあの笑顔を俺に向けてくれていた。
「がんばったなあ…。だけど、もう大丈夫。俺がこの怪物をやっつけてやるからな。」
「ふ…ざけるなああぁぁぁぁぁ!!」
異形の爪が俺に襲い掛かる。しかし、見える。先ほどとはうってかわって遅い。
いや、俺が速くなっただけなのだろう
「何…消えただと?」
俺はもう後ろだ。驚くビーストの肩をつかみ後ろ側へ振り向かせ、顔面に裏拳を浴びせる
「ぎゃああああああっ!!」
ハエを振り払うがごとく振り回される両手を俺は紙一重で避け、続いて腹に一発。
返ってきた手を再び避けワンツー。一撃を浴びせるごとに敵は後ずさりしていく
「まさか…こんな…こんな筈じゃ…」
「はっ!!」
たじろぐビーストの顔面に回し蹴りを炸裂させる。熊のような巨大な図体が、数メートル後方へ弾き飛ばされる。
「うわあ!ライダーキックだぁ!」
「グ…ギギギ…」
しかし異形はゆっくりと起き上がり、歪に折れた鼻から血を滴らせ、よたよたとふら付きながら少年の方に足を向けた。
「ヒ…ヒヘヘ…せめてこのガキだけでも…ぶち殺してやるぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「うわ…うわあああああっ!!」
「!!」
異形の兇爪が少年の喉元めがけて襲い掛かる。
俺は咄嗟に少年とビーストの間に割って入り、背を向け盾となった。
異形の腕が、俺の体内を貫通した。
「ヒャハハハハハハハハァァァァァァ!!終わったなあライダー気取り!!」
「いや、終わったのはお前の方だ。」
「何!?」
ビーストが腕を引き抜こうとしたとき、既に俺の両腕はがっちりと異形の腕をホールドしていた。
虚空の闇に、歪みが生じた。吸い込まれるかのごとく、風が渦巻く。
「まさか…おい!離せ!!」
その歪みから現れたのは…あまりにも巨大なガトリング砲。
SUVウェポン、ヘーゲルバスター。
「や、やめ…」
「Au revoir.」
けたたましい銃声が鳴り響く。
衝撃波が辺りの草花を根こそぎ引き裂いていく。
音が鳴り止んだ時、そこには四肢が千切れ、元に戻った“ヒトならざるヒト”の姿のみが残っていた。
217 :
名無しオンライン:2006/09/26(火) 00:49:44.70 ID:SAoXJ4jX
テスト勉強しながら読みますた
かっこよす…age
そろそろクライマックスでwktk最高潮
219 :
123:2006/09/26(火) 01:05:46.86 ID:L6xaTE9k
人気に嫉妬(゚∀゚)
ワクテカしすぎで、こっちの続きが出せそうにないぜ!
>>219 いつもROMってるけど楽しく読んでるYO!
うわぁ面白い。やっぱ面白いよコレ。寝る前に覗いてよかった。
「ク…クク…負けた…?この俺が?」
ビーストは血だらけでほぼ四肢が残っていないにかかわらず、相変わらず血の滴る口元を緩ませて笑っている
「ああ…お前の負けだ。」
ビーストは残っている右手を震わせながら腰に向け、タバコを取り出し、ゆっくりと咥えだす。
くしゃくしゃで血が染み付いているタバコ。口元はそのくしゃくしゃのタバコすら咥え続けていられぬほどに震えている
「ヘ…ヘヘ…俺たちを認めようとしやがらないヒトに味方するあんたが…俺より強いなんてな…まったく、不条理にもほどがある…」
「お前だって…元は人間だったじゃないか…」
「ケッ…まだ奇麗事を言ってやがるよ…所詮、俺もあんたも…ヒトの中では生きられない存在なんだよ…」
突然、ビーストの身体から光が漏れ出す。そしてゆっくりと足の方から分解されていくように光に包まれていく
「な…なんだこれは…消えていく…!?」
「…そうか…俺は…これでやっと…」
ヒトならざるヒトは、最後に唇を動かし、光の渦へ包まれていった。
俺にはその唇が「ア・リ・ガ・ト・ウ」と言っているように見えた。
−彼は、どこへ行ったのだろうか?元に戻れたのだろうか。それとも…
緩やかに、夜が明けようとしていた。
「警察だ!!」
突然、静寂が途切れた。
完全武装をした警察が俺を包囲しだした。
少年は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして驚いている。
「貴様には逮捕状が出ている!A市で飲食店従業員に重傷を負わせ…アルバイト店員を一人行方不明にし
…今度は放火殺人か…?この化け物が!」
機動隊のリーダー格が拳銃と逮捕状をこちらに向け、じりじりと迫ってくる。
そこに少年が突然腕を広げ、俺の前に立ちふさがった。目は赤く腫れあがっている。
「この人は…仮面ライダーは…僕を助けてくれたよ!悪い奴なんかじゃない!」
「子供は黙ってなさい!…さあ!どくんだ!」
「い、痛い!離してよ!!」
機動隊の隊員に少年はむりやり引っ張られ、後ろに居る隊員に手を渡され、包囲の輪から追い出された。
残されたのは、俺一人。そういえば、伸びていた下っ端ビーストたちが見当たらない
「さあ、抵抗はやめて、おとなしくするんだ…!」
「…クッ!!」
俺は力の限り跳躍し、包囲から瞬時に離脱した。
そして、しばらく森の中を走りぬいた。
結局…こうなるのか…
しばらくすると、急に力が入らなくなってきた。
そうか、夜にエネルギー充填もせずに、フルに戦闘をこなしたツケが回ってきたのか…
ビーストが光に包まれて消える光景を思い出したのを最後に、俺の意識は途切れてしまった
すまん
途中で本当に申し訳ないが
>>185からの一連の日にち、9月31日→10月1日の修正orz
そうだ…9月に31日は無いんだよな…
というわけで今からエピローグを書くから待っててくれ(・ω・)
226 :
名無しオンライン:2006/09/26(火) 01:20:35.22 ID:SAoXJ4jX
227 :
123:2006/09/26(火) 01:21:48.90 ID:L6xaTE9k
>>211の次のところで
「くははっ! 止めだっ!」
「!!」
「待つですよっ!」
どこからともなく、声高な少女の声が響く(ry
「!?……ほぅ、良い法撃だな……貴様の作戦目的とIDは?」
「『萌』! その子達のではないけど……一人の『父』ですょ!」
とか言うネタを思いついたが、 正 直 邪 魔 を し な く て 良 か っ た
>>225氏
頑張ってください(゚∀゚)ノシ
【F5】カチカチ
229 :
名無しオンライン:2006/09/26(火) 01:35:18.35 ID:9K2i2o45
FFスレのほうのネタ氏、保守人たちはこっちに移動しちゃってたのね・・・。
そりゃそうと燃える!!!リンクせずとも単独でおもろいわ・・・。
お、こんなスレあるのか。さぞかし萌えるんだろうな
とスレ覗いたら・・
あれ?なんで燃えてるんだろう(゚∀゚)
231 :
名無しオンライン:2006/09/26(火) 01:38:07.50 ID:DkSvjsdh
ロボ作りてええええ!
10月8日
村は、少しづつの静寂を取り戻しつつある。
さすがに焼け落ちてしまった家を復元するのにはもう少し時間が必要ではあるが。
幸いにも少年の両親は、何とか避難に間に合い、無事だった
アレから、少年は毎日あの廃屋に来ている。
だが、仮面ライダーはいつになっても現れなかった。
少年は、今日もあの廃屋に足を踏み入れる。
人の気配がしないことにすこし落胆しながらも、とりあえず、いつも彼が居た部屋まで足を運ぶ。
すると、そこには一通の手紙が置いてあった。
少年は、その手紙をおもむろに開く…
『ひさしぶり。悪者に殴られた傷は治ったかい?
俺は新たな敵を倒すために、旅立たねばいけなくなった。
大丈夫。君は強い男だ。だってあの怪物に怯むことなく、何度も何度も立ち上がったじゃないか。
だから、俺がいなくても大丈夫。
ただ、本当に困ったら、いつでも俺を呼んでくれ。大声でな。
そうすれば、必ずすぐに助けに行く。約束だ。
それじゃあ、またな。
仮面ライダー』
「仮面ライダー…約束だよ…!!」
「…ああ…約束だ…!!」
どこからともなく、あの声が聞こえた気がした。
少年は涙を拭い、その廃屋をあとにした。
おもむろに天を仰ぐ。すがすがしい青空だ
ふと振り向くと、少年と同世代の子が手を振って呼んでいる。
少年は駆け出し、その輪に溶け込んで行った
俺はまた、当て所ない旅に、足を運ぶ。
―所詮、俺もあんたも…ヒトの中では生きられない存在なんだよ…
あのビーストの声が頭をよぎる。
アレは、将来の俺そのものなのかもしれない…
俺はいったいどこへ行き、どうなっていくのか
まだその答えは見つかっていない。
しかし、こんな俺でも出来ること…それはおぼろげながら見えてきたような気がする
「今度会うときは、ウソは無しだ」
Fin.
修正
村は、少しづつの静寂を取り戻しつつある。
→村は、少しづつ元の静寂を取り戻しつつある
最後の最後ですまんこ(´・ω・`)
はい。予想以上に長くなってしまったです
でも喜んでくれた人が居たので本当にありがたいです
また気が向いたら今度は違った感じのを書きたいと思います
ありがとうございました
234 :
名無しオンライン:2006/09/26(火) 01:51:50.34 ID:JKWbgPYN
>>233 ネトゲの妄想スレでこんな名作に出くわすとはなぁ…
あんたすげーお、マジ面白かった
・・・キャスト作りたくなってきた
なんというか初代ライダーに通じるテーマに感動した。
237 :
名無しオンライン:2006/09/26(火) 01:56:10.82 ID:SAoXJ4jX
>>233 感動したお…
この小説のエピローグにぴったりの名曲ってなんだろうとか考えてます
これだの良作が出ちゃうとくだらないモノupしにくいぜw
どんどんうpしてくれよ
コミカルやお下劣なのも好きよw
ありがとう。寝ずにまってた甲斐があった
またYOUの作品が見たいZE!
>>238まったくだ(;´∀`)
>>237そこでPSOのエンディングだ
よみたいんだがどこが始まり?
誰かまとめて!
>>242 まとめかたわかんないのでとりあえず、
167 168 171 178 185 186 189
211 21 216 224 232
となっていたはず
とりあえずこのスレは神スレでおk?
>>236 初代ってか原作版だな
人ならぬ身でありながら、人々のために戦う者の
孤独と悲哀ってのは
すげえわ、久々に熱くなったお
>>233 最高だった、もう俺燃え尽きた
こんな名作をリアルタイムで見る事が出来るなんて、俺は幸せ者だなあ!\(^o^)/
>>237 俺はFF11の"Ronfaure"がピッタリかな、なんて思ってる
248 :
名無しオンライン:2006/09/26(火) 06:11:28.00 ID:9K2i2o45
しかもだらだらせず、さくっと終わらせた・・・もう神過ぎます。
>>233 最初からずーっと見てたけどかなり熱くなったよ・・・
ほんとすげぇ・・・感動をありがとう!
250 :
名無しオンライン:2006/09/26(火) 07:25:58.78 ID:S6HDyTm5
>>247 やだよ、あれ某所で
さんどりあおうこくまーんーせー
ああ さんどりあおうこくまーんーせー
さんどりあおうこくまーんーせー
さんどりあおうこくいって よしー
だって教えられてから、とっくに引退した今でもそうとしか聞こえないもん
エンディングじゃないけど、精神に応じて云々〜でパワーアップする場面でカブトのOP「NEXT LEVEL」が脳内に流れたよ。
〜君が願うことなら 全てが現実になるだろう 選ばれし者ならば〜
254 :
名無しオンライン:2006/09/26(火) 10:12:25.21 ID:EAwZSNv/
25日〜29日がきになる!
(・ω・)PSUの小説があるところはここですか?
感動記念パピコ
先生の次回作に期待
257 :
名無しオンライン:2006/09/26(火) 20:11:12.35 ID:lXdpvcJp
期待age
朝起きたらキャス子になってた
外を歩いたら拉致された
なんとか家に帰るとマスコミが来てた
次の日は秋葉特集のマスコミが来てた
次の日はヲタクが聖地巡礼に来てた
次の日はまた拉致された
次の日はソニーの人が来た
次の日は子供に蹴られた
次の日は襲われた
次の日はまた拉致された
次の日はマスコミが来てた
次の日は郵便局から手紙が来たけどヤギに喰わせた
次の日は誰も来なかった
次の日は誰も来なかった
次の日は誰も来なかった
>>246 原作版と聞いてデビルマン思い出した
PSUネタから懐かしい昭和ヒーロー物に会えるとは思いもしなかったぜ
弟「おーい、姉貴起きろ」
姉「んー、あと5分…」
弟「飯出来てるんだから、さっさと食わないと冷めるぞ」
姉「昨日PSU徹夜してて眠いのよ…」
弟「母さん怒ってるぞ、いい加減起きろよ」
姉「(もぞもぞ)」
弟「ほら、いい加減起きろって!」
姉「やー、布団取らないで!」
弟「…」
姉「…?」
弟「姉貴…、その耳…何?」
姉「へ?」
もしも朝起きたら、姉がビス子になっていたら
261 :
名無しオンライン:2006/09/27(水) 01:38:59.12 ID:40uKcXQP
襲うしかないね
なにこの良スレw
朝起きたら自キャラになってたってのは
現実世界で見た目が自キャラになってたのと
目が覚めたらそこはPSU世界で自キャラになってたって
二通りの意味でもとらえられるけど、話の題材は前者でもいいのかな
どっちでも面白ければいいお
どっちでもOK面白くなくてもいいから気楽にどうぞ
PSOの武器よさらばに並ぶ大作だな・・・
目頭が熱くなった
弟「で、姉よ。その耳はなんだ」
姉「知らない」
弟「本物?」
姉「わかんない」
弟「…」
姉「…」
弟「ぎゅー(耳を引っ張る)」
姉「痛い痛い痛い」
弟「痛覚あるのかよ!」
姉「本物みたいだね…」
弟「…」
姉「…」
姉「どどどどどど、どうしよう!!!!!!!!」
弟「俺が知るかよ!つーかなんでビーストの耳が生えてきてるんだよ!」
姉「知らないわよ!」
弟「心なしか、顔もビーストっぽいし!」
姉「嘘!ちょっと鏡とって!」
弟「ほれ」
姉「うわぁ…、鼻なんかもう完全にビースト(♀)の奴だねぇ…」
弟「一体どうしたもんか…」
姉「アレ?この顔って…」
姉、PS2の電源を入れる
弟「おいおい姉よ、この非常事態にゲームなんぞ始める気か」
姉「違うわよ、ほらコレ見て」
映し出される、PSUのゲーム画面。そこに映っているのは…
弟「姉のキャラクター…?コレが一体…、ってアレ?このキャラクターの顔って…」
姉「今の私と同じ顔じゃない?」
それなんて5年前のヲタアニメの会話のノリ
>>270 弟「姉のキャラクター…?コレが一体…、ってアレ?このキャラクターって…」
姉「リアルの私じゃない?」
弟「プレイ、してみよっか?」
姉「そうね、わたしの強さ見てみたいし」
弟「うは、ハンドガン撃ったら腕が折れたww」
姉「パノンにカジられてるwww わたし弱すぎwwww」
リアルに戻りますか?
ニア はい ピッ
いいえ
姉「( ゚Д゚)」
弟「(゚Д゚ )」
姉弟「((( ゚Д゚ ))) 」
273 :
名無しオンライン:2006/09/28(木) 00:39:21.83 ID:VbAmIo1p
良スレあげ
「ご主人様、本日の定期メンテナンスは終了しました」
右上から響く機械的な声で目が覚めた。おかしい、こんな目覚ましはセットしていないはずなんだけど…
「………」
目を開けるとどこかで見覚えのある天井が、身体を起こすと精巧なパーツの集合である自分の身体が目に入った。無駄に豊かな胸がたゆんと揺れる。機械なのに。
「どうかしましたか?ご主人様」
目の前に顔つきのボールが浮いている…これはひょっとして…
「え、…えっと、ここどこ?」
「ご主人様のガーディアンズ宿舎ですが。メンテナンスに問題がありましたか?」
正直、声に抑揚が付くのに表情がないので少々気色悪い。
何はともあれ普段より軽い身体で立ち上がってみた…確かに自分の煩悩のままにクリエイトした長身巨乳キャス子そのものだ。
「……ご主人様、ご主人様と同様に今朝方からガーディアンズ職員に不可思議な行動がみられる、と言う報告が入っておりますが…」
じろじろと自分の青い肌を眺め回しているとパシリが何か言っている。…どうやらゲームの中に閉じこめられたのは俺だけではないらしい…まるでどこかの未帰還者だ。
「ご主人様、わたくしのスキャンによれば身体機能に明確な障害は見受けられません、混乱している職員が多く大至急人手が必要だと本部より呼び出しが掛かっておりますが…」
……NPCはNPCのままのようだ、なんだかよくわからないが、行くしかなかった。
「…え、えぇと…」
「あ、えーと…あなたもゲームの中に?」
「は、はい…・」
ぼそぼそと声を潜めてミーティングルームに数人のガーディアンズがおどおどと情報交換。
NPCも人格を備えてはいるようだが、やはりゲームの外のことは知らない様子…別に聞かれて困ると決まったわけではないが、こっそりしたくなるのが人情だろう…
まぁ、宿舎から出てここまで来ているのは相当落ち着いている人間ばかりだろうが…
そんなことを思いつつなれない身体を操って椅子に腰掛けようとしてエラシエルのレッグパーツをぶつけた。
……まぁ、スカートが板だからなぁ…。
「諸君らの行動が今朝から明らかに不自然になっておるのは承知しているが、ともあれ、コロニーに落着したSEEDは一刻も早く排除する必要がある
割り当て表に準じて各自浄化作業に当たるように。」
おそらくNPCであろう警備担当者がそう締めくくった。「NPC」のガーディアンズがどれだけ居るのかはわからないが、そもそもどれだけの人数がゲームに取り込まれたのやら。
ともあれ、リニアラインの最寄り駅でチームと集合、地形図は機械によるサポートがあるとはいえ、汚染区域に入る前に迷いそうだ…
そもそも、俺はよりによってFOキャストなんぞ育てていたが…いくらタイプによるサポートやら何やらがあるからといってテクニックなど使えるのか。
うだうだと悩みながら集合場所に向かって歩いていった。
たぶん続かない。
朝起きると俺はロリ巨乳ビス子になっていた。
170↑だった身長は150↓に、柔らかく震える乳房は脅威の90台を更に越えていた。
仕方無しに俺は学校に登校する。
学校に認めてもらい、普通に授業を受けられようになったものの、周囲の異変はすぐに現れた。
それは体育。
水泳などあろうものなら、ハイスクール水着では絶対に有り得ないパイポロを夢見て全校の男子が授業をエスケープする。
生徒を戻す振りをして非常勤の男性教員や教頭、校長まで覗きに来ているのは気のせいだろうか?
それは球技大会。
噂を聞きつけたカメ子が県内外を問わず大挙してグラウンドに押しかけ、俺はさながら客寄せパン…いやビス子。
「おっぱい、おっぱい!!」
腕を振りまくって五月蝿かったのでナノブラストしたら、それすら写真に収めようと最前線争いをする始末。
ウザかったので巻き込むように何発か殴っておいた。2〜30の肉塊を生産したが、罪には問われなかった。
学校だけでは留まらない。
それはお風呂。
実の父が取り付けた盗撮カメラを発見するも、家庭崩壊を恐れ言えず仕舞い。
わざと見せ付けるようにM字開脚でパクーリしたら、案の定、出血多量で倒れた。
救急車で運び込まれる時、「星霊、星霊のお導きじゃぁ…」とうわ言の様に呟いていた。
「ちょっと、そのエロい身体どうにかしなさいよ」
最近もてあましている風な母に言われるが、自分でどうにかなるならとっくに戻ってる。
「自分の息子に負けるなんて…」
そんな恨めしい顔で俺に言われても困るんだが。
それは休日。
「だから、もう家に電話すんなって言ってるだろ。そもそも俺は男と付き合う趣味はない!!」
ロリボイスで言ってもあんまり効果は無さそうだが、ともかく言ってやった。
「…代わった方が良かったか?」
目を真っ赤に晴らした妹が立っていた。
兄バカな俺が言うのもなんだが結構可愛かったのに彼氏に振られたようだった。
彼曰く、『俺に乗り換える』だそうだ。愚かな。
「お兄ちゃんのバカ!!」
妹は自分の部屋に駆けて行ってしまった。
「もう限界か…」
寮に入ろう。俺は家を後にしたのだった。
[END]
276 :
名無しオンライン:2006/09/28(木) 06:27:05.45 ID:Lp12ZiIE
朝起きたら
オカマ声のムキムキビス男になっていた。
布団にもぐって泣いた。
>>275 そういうのをスレ立ち当時からずっとまっているんだがあまり書き込まれないな
つかリアルビス子だと顔がやばくないっすか
278 :
名無しオンライン:2006/09/28(木) 07:06:14.21 ID:xvl12zKO
仮面ライダーキャストとパパキャス子の競演が見たい訳だが?
ライダーはいい 萌えをよこせ!
280 :
名無しオンライン:2006/09/28(木) 10:13:53.36 ID:locD8tfV
仮面ライダー・キャスト。
・・・恐ろしく違和感がないな。
仮面ライダー・キャスト「行くぞワーム!キャストオフ!!」
『キャスト・オフ!』
バキャーーーン!
仮面ライダー・キャスト「ぎゃーーー!俺のボディーガァァァ、アガガガガ…ピーーーー・・・」
その後、彼の姿を見たものはいない。
めでたしめでたし。
死んでるじゃねぇかwwwwwwwwwwwwwwww
キャストオフしたらクロックアップしろよwwwwwwwwwww
キャスト至上主義者と他種族の軋轢は今も根深いみたい
ホルテス・シティでの市民権を得る為に同盟軍入りしたのは
丁度カフェで目覚めて1週間後、ろくに運動もしてなかった私が軍隊なんて入れるのか不安だったけど
よく考えればキャストは生まれた時の規格で身体能力が固定されてるから、何の問題のなかったわけね
モヒカンと2メートルに届きそうな長身の姿はいかにも戦闘規格に見えるらしくて
同盟軍前で衛兵にスカウトされたのが切っ掛けだった
今は訓練生として同盟軍の寮で生活している
訓練と言っても、そのほんとんどは知識の詰め込みで
忘れるという事が無いキャストに反復での教育は必要ないらしい
元人間だった私にもキャストの能力はそのまま引き継がれているようで
人間だったら何年も掛けてようやく手に入れるような
運動能力と知識をわずか半年で習得してしまった
後は最後の能力測定を残して、ほんとんどの訓練課程は終えている
一応他種族の訓練生も居るには居るらしいが
キャストなら僅か半年内で済む訓練課程も、彼らには数年が必要となる為
訓練カリキュラムもキャストとは大きく違うわけで
当然ながら訓練生の同期に他種族は居ない
キャストはキャストと、他は他は
能力が違うのだから当然の区別と言えばそれまでだけど
見ていて理不尽な事は幾つもある
ただし私もキャストである以上余計な事は言わないつもり
最近では自分がキャストである事に誇りを持っているし
ペロリーメイトだって美味しく食べられる
それでも違和感が無いと言ったら嘘になるかな、なんて言うか
好きとか嫌いとか、そういった好みがどんどん薄れてるような
暖かい寒いが、温い冷たいになるような味気無い感覚
心をガラスケースに入れて持ち歩いているような
キャスト独特の心有り様には今も慣れていない
何はともあれ、今日で最後の能力測定を終えれば
晴れて実働部隊に配属され、同盟軍の正規兵になれるわけね
ベッドに座って訓練生用に与えられたシューターのチェックをしていると
ピピッピピ
私のビジフォンが鳴っている、ベッドから身を起こして
キャストになっても不快に思える電子音を、受信ボタンを押して黙らせる
「1492訓練生に告ぐ、予定にあった最終課程の能力測定は中止、各自支給された装備を持って0130時に32番ゲートへ集合」
訓練中止?どうゆう事かしら
うーん難しいね、いや仮面ライダー・キャストの才能に脱糞
ホルテス・シティのカフェで目覚めて自分がキャストの女になってしまった事に気づいてからもう半年が経った
人間だった私がキャスト社会でキャストとして生活している
なんてキャスト至上主義の連中が知ったらどう思うのかしら
キャストの合理社会は人間だった私にもわかり易いし
だからこそ他種族との共生もそれなりに行っているんだろうけど
キャスト至上主義者と他種族の軋轢は今も根深いみたい
ごめん上の部分ぶった切れてた(・ω・)
最近、朝起きると胃が痛い……精神的なモノなのかはわからないが、とにかく痛い。
しばらくすると痛みは消えていくので医者にはいかないではいるが…。
そして今日もPSUの世界へとインをする。
オレが使っているキャラはヒュマ子Fo身長最大で巨乳だ。オレはおっぱい好きだ。
そういえば最近こんな話を聞く。
『朝起きると自キャラになっていた。』
…どんなポルナレフだよと思った。
自キャラになる…今使用しているこの巨乳ヒュマ子にオレがなってしまうということだろうか…?
知り合いは自キャラになってみたいなどといっているが、冗談じゃない。オレはごめんだ。
たしかにおっぱいは好きだ。
常に見ていたい。
朝も昼も夜も食事時でも入浴時でも就寝時でも。
しかし、オレはこう思う。
『おっぱいはつけるモノじゃなくて見るモノだ。』と。
そんな思いをうちに秘め、今日もドラA周回へと行く。
気がついたら朝になっていた。
……いつの間にか寝落ちをしていたみたいだ。
相変わらず今日も胃が痛む。
それに加え、今日は胸まで痛い…。
まるで何かに乗られているような?
胸の辺りを触ってみることに。
──むにゅ。
柔らかいものに触れた感覚があった。
それと同時に胸の辺り何かに触られた感覚もあった。
(な、なんだ、今の感触は?)
恐る恐る布団を持ち上げてみる。
見慣れない物体が胸の辺りに2つ…しかも大きい。
起き上がり鏡の前で下着を脱いでみる。
胸の辺りにぶら下がる物体をみてオレは声が出なかった。
「ちょ、これ、お、お、おぱ、おぱ……っ!」
今まで鏡越しで胸にしか見ていなかった視覚が自分の顔を認識した。
認識した顔はいつも見ているキモオタフェイスのオレじゃなく、女性である。
しかも、この女性の顔は見たことがある。
寝落ちする寸前まで自分で操作していたヒュマ子の顔だ。
どうやら、オレは自キャラになってしまったようだ…。
(どうしたものか。)
としばらく考えた後、2chにおっぱいをうpしてみた。
好評だった。
『おっぱいは見るモノだけじゃなくつけるモノでもある。』
そう思うことにした。
なんかシュールでいいな
287 :
123:2006/09/28(木) 19:37:42.39 ID:l35Qiyrh
私の朝の日課は朝食準備後、息子が起床する前に新聞を読む事である。
社会面に目を通すと、最近世間を賑わす記事が目に飛び込んできた。
父 「波及する深刻なゲームキャラクターとの入れ替わり現象……
差別により暴徒と化す若者達に壊滅させられた○○県××村……
法務省、法改正を検討……
渦中のS社、緊急の釈明会見……を延期、『皆様には御理解と御協力を(ry』……
ふ〜ん、最近の世の中は怖いですねぇ〜、いつ何処で、どんな事が起こるか解らないのですょ」
俺 「いや、あんたが言うなよ」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
拝啓、これを御覧になっている皆様方。
『俺』の父です。
周知の通り、この様な姿に変わってはいるが、ある程度の社会的地位も持ち合わせている為、おちおちと会社を休む訳にもいかない。
幸いにも我が社は寛容な会社であり、変わり果てた私も直ぐ受け入れられ、こうして日々変わりなく出社する事ができている。
だが、周囲の人間との間に壁を感じる事が多々ある。
通勤で地下鉄を利用する際の周囲の人々の余所余所しさ、まるで異物を見るかの様な視線。
父 「世間の偏見!……今なら、あのビーストHuの気持ちが解らなくもないのですょ……。・゚・(ノд`)・゚・。 」
客 「いやいや、そんなド派手なコスプレ少女が電車に乗ってきたら、普通はドン引き引するって!」
父 「精神的な痛みと苦しみで、ゲージがマックス! SUVを転送起動!ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!! 」
客 「すんなよ!」
父 「ムシャクシャしてやった!」
客 「早く降りてくれ! むしろ降ろしてくれ!」
程なく、私は会社に到着した。
父 「おはようございま〜すぅ!」【カットインチャット@00】
受付嬢 「お、おはようございます……(;´Д`).。oO(やっぱり慣れないわ)」
専務 「やあ部長、おはよう」
ロビーで遭遇した専務が、挨拶と共に私の肩に手を掛けた。
良くある話しだと思うが、我が社にも派閥と言う物が存在する。
上層部寄りの『専務派』と、一般社員に近い意見を持つ『部長派』である。
担ぎ上げられて派閥の長になっている私とは違い、専務は生粋の『会社側の人間』である。
表面上は私と普通に接するが、腹に一物あることだろう。
社員A 「オイ、専務が部長の剥き出しの肩を触ってる! 環境型セクシャルハラスメントだ!」
社員C 「何、専務が部長にセクハラを!?」
社員B 「女性の敵! ふてえ専務だ! 取り押さえろ!」
専務 「な!? ちょ……おま……! き、君は(専務派の)B君! 何故、君まで!?」
社員B 「昨日の味方が、今日も味方だとは思わない方が良いですよ専務 (・∀・)」
専務 「おのれ!……裏切ったなっ!(#゚Д゚)」
社長 「騒々しい、何事かね!?」
専務 「しゃ、社長!」
社員B 「社長! 聞いて下さい、実は……」
……
288 :
123:2006/09/28(木) 19:38:31.63 ID:l35Qiyrh
社長 「なるほど。専務……君、三ヶ月の減給ね。大変な目にあったね部長(*´д`*)ハァハァ」
専務 「あんたもかっ! このロリコン共めっ!(#゚Д゚)」
父 「本当に理解のある会社なのですょ(ノд`)」(ホロリ)
社員女 「明らかに間違った理解の様な気が……」
社員B 「何だ、嫉妬か? 女の嫉妬は見苦しいぞ」
社員女 「ブチッ!・∵.(#゚Д゚) 昨日や今日、女になった偽女と一緒にすんな―――っ! こっちは正真正銘、中身も女だっつーの!(#゚Д゚)」
社員B 「偽?……ああ、部長はロボ娘だしな……確かに偽か……」
父 「そうですねぇ〜(゚∀゚)」
社員女 「逃げんなよっ、現実から!」
父 「それもそうですねぇ〜。と言うわけで、今から会議なのですよぅ(゚∀゚)」
社員女 「(;゚д゚)ァ.... 」
我が社は今、大きなプロジェクトを抱えている。
このプロジェクトの成功が、むこう10年の業界トップを争うと言われているだけに、ライバル会社との戦いは熾烈な物になっている。
白熱する会議の主役達は、今や若手社員だ。
指導の賜物か若い社員は着実に実力を付け、活発な議論を展開している。
頼もしい限りと共に、自分も年をとった物だと、しみじみ思う。
父 「若いと言うのは羨ましいのですょ!」
課長 「どう見ても、今は部長の方が年下です。本当にありry……。それより部長、遂に企画がまとまりました。こちらの資料に目を御通し下さい」
私は課長から資料を受け取ると、早速それに目を通す。
推敲に推敲を重ねまとめられた企画資料である。
良し行ける! この企画なら他社を出し抜き、勝つ事ができる。
そう確信した私は、会議に参加してくれた社員を見渡し、開口一番に告げた。
父 「これがあれば負けないよ♪」【女性ボイス2番】
課長 「部長、声だけでも何とかなりませんか?」
父 「こ〜れ〜が〜あ〜れ〜ば〜負〜け〜……」
課長 「部長! ピッチ下げても駄目ですってば!」
父 「君達は時々、無理難題を私に押し付ける……」(低い声で)
課長 「部長、素に戻るのはお止め下さい!」
社員B 「萎えるからっ!」
社員女 「オマエuze―――!!!(#゚Д゚)」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
父 O 。(´∀` )「……と言う一日だったのよぅ」
俺 「俺も働いてる親父の姿、見てええええぇぇえぇぇぇっ―――!!!(*´д`*)ハァハァ」
友 「……オマエ、純粋な意味で言ってないだろ?」
ごめん、長すぎた……orz
仮面ライダー・キャストの無事終了 執筆者お疲れ様でした。
シリアスも書きたいけど、私はあえてネタ路線を突き進ませて貰います!(゚∀゚)
GJ、思わずプレイ中断して読みふけったw
作者の皆さん乙。とても面白いッス。
なんだか某サウンドノベルの「街」みたいで面白いッスね。
ゲームのキャラになっていた、というキッカケは同じなものの、歩む方向(作品の方向)が別々なのが面白いッス。
>差別により暴徒と化す若者達に壊滅させられた○○県××村……
ちょw
仮面ライダーキャストの話とつながってるw
292 :
123:2006/09/28(木) 19:55:34.03 ID:l35Qiyrh
次の回までに、ちょっとした設定を書いたので合わせて投下しておきます。
【俺】
PSU好きの大学生。父親との二人暮し、母は12歳の時に死別。
ロリコン気味だが公言するのが恥ずかしい為、プレイヤーキャラはニューマン♂なヘタレ。
密かに用意した2ndキャラ(ニューマンロリFo)に貢ぐ毎日。
【友】
『俺』の高校時代からの親友で同じ大学に通う。PSUの持ちキャラはヒュム♂
だが、リアル見た目が『箱』、PSO時代にオフ会に参加し、待ち合わせの場所にバイクで乗りつけたところ
集まっていた参加者から『箱はカエレ!』と言われた逸話(トラウマ)を持つ。
【父】
『俺』の父。某企業で部長を務める会社員。日々のストレスをネトゲで癒していたが、ある日目覚めるとPSUのキャラになっていた。
現在の姿は標準より低めの身長で人型顔のキャスト♀、エラシエル・パーツも可憐なロリキャス子。順応力高過ぎ。
実は未だにキャラが掴めていない(;´Д`)
ただのネタスレだったのが、普通に良さげな読み物スレになってるな
楽しく読ませてもらいました(´Д`*)サンクス
『むしゃくしゃするむしゃくしゃするむしゃくする!』
オレは愛車(軽自動車)を走らせながらそう思っていた。
どこにもぶつけようのない想いをどこかぶつけようと考えながら……。
『今朝目が覚めたら自キャラになっていた。』
そこまではいい。…いや、よくないけど。
ヒュマ子に変身してしまい、一人で騒いでいるのを不審に思ったのか父と母がオレの部屋に来た。
水知らずの人間が自分たちの息子の部屋にいるのは驚いたハズである。
オレは「やばい」と思い、この状況をどう切り抜けるか、考えた。
次の瞬間、母がいきなり泣き出した。
「A(オレ)ちゃんにもついに彼女ができたのねっ!」
(…ハァ?)
「A(オレ)の父です。人間的にはアレですが、どうか息子のことをよろしくお願いします。」
(……アレってなに?)
どうもヒュマ子になったオレを『息子(オレ)の彼女』だと思っているらしい。
ニューマン、ビースト、キャストに変身していたらこんな反応はしないだろう。
面倒なことにならなかったのはいいことだ。……多分。
とはいえ、誤解を解かないといけないのは確かだ。
オレは正直に全てを話した。
PSUのこと、自分のキャラクターに変身してしまったこと、イチローのことやロックマンのことも。
オレが全て話し終わり、それまで黙って聞いていた父が重い口を開いた。
「そうだったのか……。」
「ごめん、せっかくここまで育ててもらったのに、こんなことになってしまって…本当にごめん!」
「……もう起きてしまったことは仕方がない。それに──」
「それに?」
「正直、男より女の子供が欲しかったしな。」
「そうですねぇ、お父さん。男の子でもイケメンならよかったんですけどねぇ……。」
……おいィ?
『むしゃくしゃするむしゃくしゃするむしゃくする!』
オレは愛車(軽自動車)を走らせながらそう思っていた。
どこにもぶつけようのない想いをどこかぶつけようと考えながら……。
ぶつける前に警察に捕まった。
スピード違反で。
イチローやロックマンの事は話さなくてもいいだろw
「にゃ〜、これでラスト〜…かにゃ?」
「うぃース」「はい。」「応。」「ほい。」「…の様だな。」
人間がPSUのキャラクターに置き換わってしまう現象が起き始めて2年。
置き換わるのは人間だけに止まらなかった。
昨日まで従順だった家畜が生物が、見たことも無い生物に変質し人を襲う。
そんな非常識な現実に、政府は珍しくも現実的かつ合理的な対処法を打ち出した。
変異した生物が出現した地域に、PSUキャラクターに変質した人間…その多くは現実離れした
戦闘能力を持ち、それ故に人間社会に溶け込めずに居る…を分隊規模で派遣し、
危険な変異生物を駆逐、あるいは捕獲させる。
金食い虫の現代兵器で武装した自衛隊を出動させるよりもリーズナブルで、
そして何よりも、ともすれば人外の戦闘能力を持った凶悪犯罪者になりかねない、
変異者を囲い込むことが出来た。
「みんなお疲れにゃ〜。各自少し休んでから、えーと。」
大きな毛の生えた耳を持つ少女は、その場に居る全員を見渡すと言葉を続けた。
「にゅま娘ちゃんとおっちゃん、キャス娘ぽんと旦那、それぞれペアで回収班の人達の誘導お願いにゃ。」
「はい、了解です。」「判った」「ほい。」「……」
「シャルは、一応この先の滝まで偵察に行ってくるにゃ。ヒュマ君手伝いお願いにゃ。」
「はいッス!」
ヒュマ君と呼ばれた若者がどこか緊迫感に欠けた声で応じた。
「…隊長。気にしすぎじゃないのか?」
旦那、と呼ばれた金属の甲冑を着たような人影…キャストのハンターが落ち着いた声で告げる。
とても隊長という役職名が似合いそうも無い金髪の少女…ビーストのハンターは、少し顔を曇らせた。
「気にしすぎならいいんだけどにゃぁ…今回はパルムの草原に居た連中が出たみたいにゃ。
目撃されたのもコルトバだけだから、多分居ないとは思うんにゃけど…」
「ポルティは水場を好みますし、意外に賢いですから…上流に隠れてるのかも知れません。」
控えめにそう言ったのはにゅま娘と呼ばれた、枯れ木のように手足の細い耳の長い少女。
そこに浅黒い肌の精悍な中年…隊長と同じくビーストのハンター、おっちゃんが言葉を続ける。
「気になるなら見るだけ見てくりゃいい。回収班の誘導なんて大して手も掛からん。」
「反対する気は無い。問題があれば連絡を。…行くぞ。」「ほい。」
巨大な銃器を抱えた…何故か真っ赤なメイド服のような格好のキャストを従えて、旦那はさっさと行ってしまった。
「んじゃ、みんなもお願いにゃ。」
「はい、お気をつけて」「はいよ。」「了解っス!」
頭が重い・・・
目が覚めて最初に感じた感覚がそれだった・・・
最初は疲れてるのかな、とも思ったが別に体の方に異常は無い、ただ一つを除いて
「成る程、これが噂の・・・」
そう、巷で噂の入れ替わり現象にあってしまったようなのだ。
短くなった身長、ほっそりした腕、そしてろりきょぬー
まごうことなきMyキャス子だったのだ。
とにかく起きない事には話は始まらない。
そう思って起き上がろうとしたがどうも頭が持ち上がらない
どんなに力を入れても頭が持ち上がらない。
体の方は正常に動くし思考もはっきりとしているので動作不良というわけでもないようだが・・・
そこでふと原因に気がついた
「あんな重そうな頭パーツ・・・付けるんじゃなかった・・・」
どうしてこんなことになったのか、私にはわかりません。
これをあなたが読んだなら、その時、私は死んでいるでしょう。
…うつ伏せか、仰向けかの違いはあるでしょうが。
これを読んだあなた。どうか真相を暴いてください。それだけが私の望みです。
何だこの新作ラッシュは
301 :
名無しオンライン:2006/09/28(木) 23:57:21.45 ID:htROR3iy
さくっと。
「何も居ませんねえ。」「…頼むから、少し黙って警戒してにゃ…」
待合室でも任務中でも、戦闘の真っ最中ですら緊張感の無い軽口を欠かさないヒュマに、
流石に少しげんなりした口調で注意した。
が、確かにここまでモンスターの気配は全く無い。
グラール星系の生物に合わせて調整した特殊レーダーにも反応無し。
本当に気のせいだったかにゃぁ…と思い始めた頃、突然視界が開けた。
滝。
「おー、ニューデイズみたいっスねぇ。」
「ニューデイズが日本みたいなのにゃ。 …何も居ないみたいにゃねぇ。
ちょっとここで休んでから戻るにゃ〜〜」
言うが早いか、居心地のよさそうな木陰に陣取ってナノトランサーから弁当を取り出す隊長。
「速攻っスね。」
「休める時にはやすんどくのにゃ〜」
早くも二つ目のコルトバサンドに食いつきながら、ふとヒュマの異変に気がついた。
滝を見ながら川べりの岩をガスガス蹴っている。間違っても蹴ったぐらいで落ちそうな岩ではない。
「…おべんと忘れたのにゃ?」
「いえ、実は…頼みがあるんです。」
キャラが違う。とうとう狂ったか?いや何か幻覚作用のあるものがこの辺りにあるんだろうか。
本人に言ったら色々起こりそうな事を考えながら、隊長は残りのコルトバサンドをミックスジュースで
胃に流し込んだ。
「聞くだけ聞いてやるにゃ。」
ヤな予感はするが。
「隊長、ナノブラストゲージ溜まってます?」
「??? まぁ、今回よわっちいのしか居なかったから、溜まったままにゃ。」
「良かった。俺、夢があるんです!」
こいつ、ここで始末した方が人類の為だろうか?とか物騒なことを考えながらも、隊長は黙って聞いてあげた。
ごすごすっ。(打撲音
「どこの世界に年頃の乙女に向かって『ナノブラした巨大なふわもこのおっぱいでパフパフしてください』なんて言う変態がいるのにゃ!!!!」
「…乙女だったんスか。」「つっこむ所違うにゃ!!」
シールドラインのお陰か、手加減なしのナックルの一撃にも拘らず飄々と起き上がるヒュマ。
「ダメったらダメ!死んでも絶対ダメにゃ!」
「そ…そんなっ…おっぱいは…おっぱいは男の夢なんです!片側だけでも顔よりも大きい、しかも美乳なんて
ナノブラしたビースト以外存在しない! 力士の腹みたいな脂肪の塊の巨乳とは世界が違うんです!!
それどころか毛皮でふわもこだなんて、もう神の気まぐれとしか思えない最高のおっぱいなんです!!!!!」
あぁ…いろんな意味でダメだこいつ…
だからってこんな奴の為に前科者になるのもヤだにゃぁ…
「あ〜…も〜……シャルのナノブラ、無敵だから30秒だけにゃよ?」
「いいんでスか!?!?」
「…あんましよくないにゃ。さくっと済ますにゃ…せーの」
両手を広げ全身のフォトンを活性化。
「ま、待ったーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「何にゃ?」
とりあえずフォトン非活性化。
「立ってたら変身後すぐにパフパフできないっス!30秒しか無いんスよ!?」
「…んじゃ膝ついて…」
「膝ついても背が届かないっス!」
なんだかにゃーもうこの変態は。いったい何をどーしたいのにゃ。
どんよりどよどよとした視線に気がついたのかつかないのか、嬉々とした顔でこんなこと言いやがったにゃ。
「仰向けになってください!」
何かもう呆れ果てて反論する気も起きんにゃ〜…
仰向けに転がったまま、今度こそフォトンを活性化。
体内で膨れ上がったそれを右手の文様に走らせる。
文様に意味を与えられた蒼いフォトンがそのまま体内を走りぬけ、文様に従い肉体の構成概念を書き換えていく。
無敵の具象化、獣神の気高き勇気の化身がそこに姿を現した。
…世にも情けない目的で。
「うう、こんな格好でナノブラしたの初めてにゃ…」
「うほぉぉぉぉぉ!!!」
正しく奇声を上げて乳房に殺到するヒュマ。隊長ドン引きだが気にする様子も無い。
「もふもふぅぅぅぅぅぅふにふにぃぃぃぃぃ!!!!」
隊長にとってもヒュマにとっても(無論逆の意味で)永劫とも思えた30秒が過ぎた。
「……………」
「♪〜♪〜〜♪」
「…30秒、とっくに過ぎたにゃよ?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴという擬音を背後に、隊長がそう告げた。
が、ヒュマは隊長の上から退く様子は無い。しかも小柄な割に結構豊満な乳を、
ふにふにふにふに触り続けている。
「ん?いーじゃ無いっスか、このまま一発」
「ふーざーけーるーにゃぁぁぁぁぁぁ!!」
ナノトランサー起動、愛用のワイヤークラブを転送。
組み敷かれたまま脇腹に渾身の一撃。
がきぃん。
「にゃ…」
「効かないっスよ〜、俺ギイセンバつけてますから。」
鼻歌交じりに胸以外の部分にも手を這わせるヒュマ。
「っ…くっ…ヒュマ…その姿になる前は何歳だったにゃ?」
「? …ンなことどーでもいいじゃないっスか〜、楽しまなきゃソンっスよ〜」
「そう、んじゃいい事教えてやるにゃ。」
「ン?」
「シールドラインを初めとする、力場を発生させるタイプの防護装備はにゃ?」
がしっ、とヒュマの顎と額を掴み、
「サブミッションは防いでくれないのにゃ!!」
手加減なしに思いっきり回転させた。
ゴキュッ。(ちーん。
「東部方面隊、変異生物対策本部、応答願うにゃ。こちらガーディアンズ『突撃こにゃんこ小隊』。」
『突撃こ…こにゃんこ小隊、こちら東部方面隊司令部。状況知らせ』
「当該地域の変異生物の殲滅・回収終了にゃ。残存生物は居ないっぽいにゃ。
んで…約一名が任務中の不注意により負傷したにゃ。死にゃぁしないと思うので、
担架だけヘリに用意しといて欲しいにゃ〜。 いじょ。」
『了解。担架だけでいいのか?』
「担架でももったいない位にゃ。」
『…了解。交信終了』
PT全員の汚物を見るような視線に晒されながら、首が変な方に曲がった男がぴくぴくと痙攣していた。
303 :
名無しオンライン:2006/09/29(金) 00:07:50.59 ID:CdjjyIUs
【呪いのレス】
このレスを見たあなたは朝起きると自キャラになっています
他スレにコピペしても無駄です
今日事故を起こした。
それはスケボーに乗っていて自動車にぶつかり宙を舞った…
気づいた時には
どこかで見た覚えのある不良青年が俺を覗き、大丈夫ですか!博士!と
叫ぶ声が聞こえたが時すでに遅し…
なぜだか息が苦しかった。事故を起こしただけなのに、なぜか体の中が痛む…
意識が無くなる中、マガシの姿が見えた気がする…
305 :
名無しオンライン:2006/09/29(金) 01:29:48.47 ID:CJih5TeC
朝起きたらロリビス子になっていた。
会社を休むわけにもいかないので耳を髪の毛に隠し
ダボダボのスーツを着て出社。
電車にゆられながら
(会社に着いたら何て説明しようか・・・・・ゲームのキャラになったって説明しても信じちゃもらえないだろうし、
皆俺の事変な目で見るんだろうな・・・・・入社早々会社首かなぁ orz)
と後ろ向きな事を考えているうちに会社に到着。
受付嬢の視線を気にしつつ部署に到着、意を決して扉をあけ、挨拶を言おうとした瞬間
「おう、山田君も変わっちゃったのか?」
とロリボイス×2が飛んできた。
へ!?
部長の席にロリニュマ・・課長の席にグラマーなビーストが座っている・・・・・・・
昨日まで二人とも思いっきりオヤジだったのに・・・・・
混乱した俺は事務室を見回した
(お局様の坂元さんもロリニュマだった。しかも満面の笑みでこっちを見てやがる・・・・・・畜生かわいいじゃないか・・・・・)
混乱しながらPSUをやっていたのですかと?質問をすると
部長がすかさず
「ああ君は入社してまだ暦が浅いから知らなくて当然か
私と課長はゲームが好きでねPSOドリームキャスト版から二人でやっていたのだが、
何だかんだで部署の人間も巻き込んでそのままPSUに流れてきたのだよ。まだ出社してるのは私たち4人だけだがこれから
来る連中も全員変身してるかもなはっはっは。」
そうこうしてるうちに続々と同僚が出社してきた。ヒューマン、ニューマン、キャスト、ビーストよりどりみどりだ。
始業の朝礼が始まると
「全員変身したが変身しても仕事は出来る!各自しっかり仕事をしましょう!まあそのうち元の姿にもなれるだろうと
私はこのままでもかまわないがね♪」
と部長がカットイン付きで激を飛ばした
皆変身したけどまあ仕事は回っているし何とかやっていけそうだ
女として生きるのもそう悪くないかもしれないな〜
「お休み〜」
「んでは!お疲れ様」
いつも別れの挨拶。
PSUを終えると俺は死んだように眠る。平均4〜5時間程度の睡眠
仕事はしている。が、しているだけだ
食っていく為、世間の体裁を繕うためだけに働いているだけ…
当然、楽しい訳が無い。かといって辞める訳にもいかない
出社しなければならい朝が来るのを嫌って夜遅くまでネトゲに走るわけだ。
しかし現実の世界である。それでもダルい朝が来る。
「クッソだり〜。会社休もうかな・・・」
愚痴りながらも起きた。
時計を見ると朝7時をちょっと回ったばかり、何時もより30分ほど早い目覚めだ。
チラっと自分の手足を観察する・・・何も変わりない自分の手足
近頃2chではmyキャラとリアルの自分が入れ替わる
そんな、都市伝説のような話がでてるそうだ
「馬鹿馬鹿しい・・・普通にありえないだろう」
軽く悪態をつく。
アリエナイと思いつつ、もしかしてといった淡い期待。コレは仕方が無い
「まあこれでもネトゲ暦4年を迎えた筋金いりのオタだしな・・・」
軽く自分を慰め、朝食と身支度を整え終えた俺。
頼んでもいないのに出勤の時間だ。
これまたいつものように玄関のドアノブをまわした・・・回そうとした…回せなかった
バタン!!
そうして…
------ 唐突に開いた玄関のドア。驚いた俺の前に現れたのは
「す・・すいません!」
------ 日本人特有の出会い頭の謝罪と…
「わ、私 み見た目はあの…で、でも物事は見た目で判断しない方がいいんです!!」
------- 国語の点数は低かったと思われる言い回しに…
「えと・・逃げないください!!」
------- 金属で出来たとは思えない、滑らかな曲線美を身に纏った
「私、今はロボットですけど本当は人間なんです!」
------- 純白のキャシールだった…
>>123と仮面キャスターのコラボを狙ったんだが・・うはww俺には無理wwwwwwwwwwwww
これまたいつものように玄関のドアノブをまわした・・・回そうとした…回せなかった
バタン!!
どういうことだこれ?いまいちよく状況がわからんのだが
回す前にドアがキャス子に開けられた…ということだろう
E3<やってみなくちゃあわからないだろ!
朝起きると見渡すかぎりの草原だった
周りをよく見るとカラムとノルフェがコルトバにえさをあげている
おかしい‥‥‥昨日はここで仕事をやりパラム支部の宿舎で休息していたはず‥‥‥
首を動かそうにもうまくいかない。声を出そうにも「ブヒーブヒー」としか言わない
ふと目をやると近くに川が流れている。
近づいて自分の顔を見てみる
コルトバ?
自分の目疑った‥‥‥
数時間が経過‥‥どうにもできそうにないので川のほとりでポケーとしていた
カラムとノルフェが近づいてくる。
ノルフェが俺の体を洗ってくれている「これはこれで良いかもとか思ってたりしたが
なんでカラムが泣いているのかが気になる
カラム「えぐえぐ」
ノルフェ「カラム泣かないでください。これも皆の食料のためなのです」
カラム「う、うん」
ノルフェの右手にはフォトンのナイフ‥‥‥
俺はいやな予感がした。ま、まさか‥‥‥‥
END
スピード違反……30キロほどオーバーしていたらしい。
「それじゃあ、免許証だしてください。」
(こんなネズミ捕りなんかやるなよ…)
ブツブツと文句を言いながら、渋々と免許証を差し出す、オレ。
免許証に写っている自分の顔を見てハッとする。
(しまった、今、オレはヒュマ子になっているんだ。)
今のオレの顔と免許証に写っている顔はまったく別人だ。
もしばれたら……。
「あれ?ちょっと顔みせてもらえます。」
やばい、ばれる。
(これって無免許扱いになるのか?いやでも中の人は同じなんだ。
正直に話せば解ってくれる……わけないよな。)
「もしかしてAさんじゃありません?」
オレの顔を見た警官がオレがPSUで使っている(いた?)キャラ…もちろんこのヒュマ子の名前を呼んだ。
「な、なんでその名前を?」
「いやだなぁ。ボクですよボク、Bですよ。」
「『B』だって?」
警官が出した『B』という名前には覚えがある。
よくオレと潜っていたHuの名前だ。
ここ数日見かけなかった気がするが…。
「あ、もしかして信じてません?しょうがないなぁ。」
そう言いながら、白バイの警官がヘルメットを脱ぐ。ついでに制服も脱ぐ
おいおい、露出狂か?この警官…。
って、ちょっと待て。
ヘルメットと制服を脱いだ警官を見てオレは驚いた。
顔は人の顔ではある。なんか薄紫色っぽい感じがするが…。
問題は顔から下だ。
オレの目に映ったのは日本人特有のである黄色の肌ではなく真っ赤でいて金属感のある身体。
──キャスト。
PSO,PSUでのアンドロイドの総称である。
待てよ、キャスト…そういえば『B』というHuはたしかキャストだった。
よく見れば顔も『B』に似ている。
もしかしてこの警官──
「もしかして君、『B』君かっ?」
「さっきから言ってるじゃないですか『B』だって。」
「数日見かけなくなったからてっきり辞めたかと思ってたけど、君も自キャラになってたんだなぁ。」
一人で納得しウンウンと首を振る。
「初めはおどろきましたよ。でも仕事やる分にはまったく問題ないですよ。」
「ああ、そういえば警察官だっていっていたねぇ……。周りはおどろなかったのかい?」
「顔はリアルとそっくりでしたし、SUVウェポン使うまではバレませんでしたね。」
「SUVウェポンつかったのかっ!」
「えぇ、ちょっと暴走族の取り締まり中に愛車にキズをつけられてカッとしちゃったもので。えへへ。」
照れくさそうに頭を描くBをみて、コイツは怒らせないほうがいいな。そう思った。
「Aさんも自キャラになっちゃったんですねぇ。」
「んむ、姿形は人だが性転換してしまったよ。」
一応、♀キャラを使ってはいるが、一度ネカマを演じて酷い目にあったからリアル性別は明かしている。
Bがオレを見ても驚かないのはリアル性別を知っているからであろう。
「でも、自キャラになれてよかったんじゃないですか?いつもおっぱいおっぱいいっていたし。」
「おかげで今までの人生を否定されたわけだが……。」
とりあえずBにもおっぱいを見せてみた。
好評だった。
お礼に違反を帳消しにしてくれた。
『おっぱいは見るモノでもつけるモノでもあり、見せるモノでもある。』
そう思った。
オレはまた一つ成長した。
なんかシュールでいいな
313 :
名無しオンライン:2006/09/29(金) 14:39:13.52 ID:S4FmT/+R
>>311 ちょwwwwおまえ昨日のやつかwwww
なんか質の良い物書きが増えてるな。
今後に期待、勃起age
朝起きるとキャス子だった。
うほ!と思い、アソコを見た。
ちんこがないので立たなかった。
316 :
名無しオンライン:2006/09/29(金) 17:02:14.19 ID:Axy6eTiC
このおっぱいマニアがーーーーーー!!!www
ってマジでいいな。このパイ乙マニアの成長?っぷりは光ってるぜ。
これで謎の組織とか変なこと言い出す奴がいなければいいのになぁ。
俺?ああ無理無理。PSOまでしかやってないし、
PSOの自キャラの見た目=俺の見た目だったし、
既にFFやって、たるっ子になってしまったから。
・・・マジどうしよう。Orz
ショタヒューマンになってしまった・・・・今日女湯に入ろう
318 :
名無しオンライン:2006/09/29(金) 20:25:23.91 ID:Axy6eTiC
銭湯には魔物が潜む。超巨根30センチ超のHNM。
>>317のような自キャラになった男でどうみても女、
それに戦闘状態で9センチのミニマムファイター。
レアPOPの幼女。なんかわからんロボット。
・・・普通の日本はどこにいった。
朝起きたらブラスター+9になっていた。
今日は持ち主が超星運の日。
ドゴォォォォォン
\(^O^)/
そんなに無理しなくても日本語でいいんだよ
321 :
名無しオンライン:2006/09/29(金) 20:37:21.29 ID:U/QVhM+Q
朝目が覚めた
気がつくと俺は巨大な龍に、目の前には強そうな六人組
声をかけようとした
声が出る前に切り刻まれた。
勃起した
キャスト男の日記
【7:12】携帯のアラームで起床。まだ眠い。鏡を見た。自キャラになっていた。顔を洗うのをやめる。なんか怖い。
【7:22】とりあえず食事を取る。身体が重い。イヤになる。
「わーガンダムだー」近所のガキの言葉だ。うるさいんだよ。俺はガンダムじゃないただの箱なんだよ。
「3倍で動いて!」うるせぇんだよこのガキが。
【7:35】ダルいけど大学に向かう。あちこちから写メの音が聞こえる殺すぞ。
【7:43】「助けて〜!」えらく耳の長い男が叫んでいる。俺にどうしろっていうんだよ。
【7:50】ニュマ男救出。マスコミやギャルの群れに追い回されていたらしい。うだつの上がらない奴だ。
【8:03】今日は曇りだ。気分が盛り上がらない。早く家へ帰りたい。
【8:46】近所のガキがニヤニヤしている
【9:30】大学到着。
【18:40】帰宅。
改変力尽きた('A`)
休日の朝。目が覚めると俺はロリ巨乳ニュマ子になっていた。
胸が重くて起きた。巨乳がこんなに苦しいとは思わなかった。
ともかく、ベッドから降りた。以前とは比べ物にならないくらい細くなった腰から、トランクスがすとんと自然落下した。
シャツの袖はブカブカなくせに、胸だけはぴっちりして苦しかった。これぞ、ロリ巨乳の脅威。
上着は袖捲くりするとして、下の服は今持っている物では着られそうな物がない。
「妹の服。借りるか」
胸はともかく、身長はこの身体とそこそこ近い。俺は妹の部屋のドアを開けた。
「………」
そこにはピチパツのピンクのパジャマを着て、シコシコシコシコしているガチムチビースト♂がいた。
「?!」
妹のパジャマを着たビーストは物凄い勢いで股間を隠した。いや、見たから、もう見ちゃったから。
も、もしかして。お前もなのか? …妹よ
「あ、お兄ちゃんもPSUキャラになっちゃったんだ。わたしの服貸してあげるから部屋に入りなよ」
「あ、ああ…」
俺は、妹から服をいくつか見繕って貸してもらった。
「お兄ちゃん、髪、すんごく跳ねてるよ。そうだ、身体の洗い方も教えてあげるよ。長い髪は手入れが大変だからね」
「そ、そうか?」
二人で居間に下りてくると誰もいなかった。親はどっかに買い物にでもいったのだろうか。
先に入ってて、そういう妹に勧められ。俺は先に風呂に入った。
――ふむ、妹と風呂に入るのも何年ぶりかな?
といっても、今の妹は男なんだよな。
ガラッと音がして妹が入ってきた。振り向くと胸と股間を押さえ、しなっとしたポーズのガチムチビースト♂がいた。
「ゲロ、ぉぇ」
マジ吐きしそうになった。いいんだよ、隠さなくて。キモいから。そういうポーズしていいのはぬめぬめ[゚д゚]たんだけだ。
「じゃあ、男の洗い方から教えるか…っても、特になくて普通に洗えばいいだけだぞ」
「そ、そう?」
石鹸を泡立てた手が、シコシコシコシコ動き出した。見る間にその部分が有り得ない大きさに膨らんでくる。
「ちょっ、やめっ。なにやってんだwww」
「お兄ちゃん、止まらないよぉwwww」
「お前、わざとだろ!」
「あたり〜♪ ウヒヒヒヒ、バカ正直にお風呂で待ってるのがいけないんだよぉ。そんな性犯罪に巻き込まれそうな外見してるお兄ちゃんがいけないんだよぉ!!」
「・・・っ!!」
俺は妹の脇をすり抜けると走った。ただひたすら走った。捕まったら死ぬ、そんな気がしたから。明日はそっちにあると思ったから。
「シクシクシク…」
「いつまで泣いてんのよ。何度も良くなってた癖に」
「えぐえぐ…」
「泣き顔までエロ可愛いんだから。…もう一回いいよね、ね?」
「アッ―――――」
キャラチェンジ一日目はこうして終わった。湯治に出かけた両親は、一週間は戻ってこないという。
[END]
まだ繋いでない俺はイーサンになるってことか?
ちょっと、カレンのとこ行ってくる!!!!!!!!12
カレンなら俺の隣で寝てるよ
「PSUをやっていた人間って多かったんだな。」
店内お見渡しふと口にだした。
今朝、自キャラに変身してしまってから何も食べていなかったので食欲を満たす為、オレは行きつけのカフェにいた。
味は不味くもなく美味くもなく、ウェイトレス見たさに行きつけとなっている。
しかし、お目当てのウェイトレス(おっぱいが大きい)が、獣の耳の生えた──ビーストと呼ばれる種族になっていたのは驚いた。
さらにウェイトレスからウェイターになっていたのは、誠に残念なことである。
筋肉質な胸元を見せ付ける元ウェイトレスが運んできたトーストを口に押し込みながら、人生について考えた。
「そうですねぇ、某企業の方もPSUやっていたとか話がありますしねぇ。でも──」
昼食時だったので一緒に食べることにしたBがコーヒーカップに口を付けながら返してくる。
キャストの体になっても空腹にはなるらしい。
「自キャラになっても、社会に受け入れられずにいる人達もいるらしいですよ。
ボクやAさんは運がいい方なのかもしれませんねぇ。」
「ふ〜〜ん……」
Bの話を話半分に聞きながらオレは店内を見渡す。
「それにしても小さい♀キャラが多いな。」
お目当てだった元ウェイトレス以外にもこのカフェには何人か従業員がいる。
その元ウェイトレス以外はみな小学生低学年並の身長の♀キャラになっていた。
俗にいう『ロリキャラ』である。
何人かの元の性別に関しては追求しないでおこう。
Bがコーヒカップに口を付け先程と同じように返してくる。
「そうですねぇ、某企業の方もロリキャ──」
ガシャンッ!!
Bの言葉を遮るかのように、何かが割れた音がした。
店内にいる全員の視線が音のした方向へと集中する。
どうやらロリニュマウェイトレスが足を滑らせて転んでしまい、食器類を割ってしまったらしい。
「ふえぇ、やっちゃったよぉ〜〜。」
えんえんと泣くロリニュマウェイトレスの元へ、他のウェイトレス達が心配そうに駆け寄る。
「ニュマ子ちゃん、大丈夫ですかっ!」
「ほら、泣かないでくださいですぅ。」
「ニュマ子ちん、涙を拭くニャ><」
等、他のロリウェイトレスに励まされ、さっきまで泣いていたロリニュマウェイトレスの顔色が明るくなる。
「うん、もう私泣かないよっ☆みんなありがとう〜〜♪」
その瞬間、店内にいた男性客全員が立ち上がり涙を流しながら拍手をしはじめた。スタンディングオーベーションだ。
どうやらここにいる男性客はロリキャラ好きらしい。
「変態ばかりですねー。」
Bが冷静に言う。
そんなBを尻目にオレは
(やはりロリキャラは自分でやるもんじゃなくて他人様のを見るに限るな。)
そう思い、コーヒーカップを手に取る。
ふと誰かに見られている気した。
辺りを見回すと、お目当てだった元ウェイトレス(ビースト♂)がこちらを食い入るようにみている。
視線の先はオレの胸元だ。
(まさか狙われている……!?)
戦慄を覚えた。
今は女の体をしているとはいえ、中の人は男のままである。
男にアレコレされるのはごめんだ。
オレの胸元を凝視している元ウェイトレスの息遣いが荒々しくなっている。
(おっぱいおっぱいと喜んでいたが、ここにきて思わぬ落とし穴があろうとはっ……!)
『おっぱいは見るモノでもつけるモノでも見せるモノではあるが、見られるモノではない。』
そう思った。
『見せる』ということは『見られる』という意味でもある。
『見せる』と『見られる』はどう違うのか、その違いがわかる人間になろう
そう決意し、オレは震えながらコーヒーを胃に流し込んだ。
何この糞みそパラレルテクニック
でもGJだ。
トウロを見ていた。
仄暗い光の奥に昨夜の光景が幻影となって写る。
「強化は確実でしょう」
無機質な店員の笑顔を一瞥し
「お願いします」
そう言ってカウンターを離れる。
強化する時の音はどうも聞くに耐えない。
たとえ確実であったとしてもだ。
そっと煙草をくわえポッケットのライターを探る。
コツン
何かが指先に振れた。
何気なく引っ張りだしてみる。
「グラインダー+10?」
ハッとしてカウンターを振り返る。
豚鼻が笑っていた。
さっきよりずっと素敵な笑顔だった。
「キュインキュインキュイン…」
>>329 アーアーアー、聞こえない聞こえないAA(ry
[゚д゚]の日記
【07:42】携帯のアラームで起床。まだ眠いが洗顔の為に洗面所に赴き鏡を見て自キャラになっていた。顔を洗うのをやめる。なんか怖い。
【08:00】とりあえず食事を取ろうとする。が、マスクが剥がれない。しかたないので補助ドリンクをストローでなんとか飲み干すが、なんか苛立つ。
【08:30】出勤。ダルイ。家を出るとき、近所のおばさんの会話が耳に入る「あれ、コスプレってやつ?」「オタクだったのね?」耳が痛い。
【09:05】自転車で信号待ちしていると、「わーホンモノのロボだー」とバスのガキの集団がこっちを指差す。保育士の方のスルーさせようとする行為に萎える。
【09:30】机に向かって講義を受ける。写メの音が周囲のいたるところから聞こえる。ぶち壊すぞ。
【10:30】窓から外をみてると、軽自動車が宙を飛んでいた。だれかがPAでもしたのだろうか。スロットに装備しておけばよかったと後悔する。
【12:20】「助けて〜!」えらく耳の長い男が叫んでいる。しるかボケ。
【14:12】携帯に着信、とおもいきやマイカ着信をしていた。画像左下に点滅がウザイ。
【16:22】今日の分の講義が終わりバイトに向かう。道中も写メの音がカシャカシャと聞こえるので、サウンドOFFにしておく。
【17:30】バイトのロッカールームで、同僚の女の子がビス♂に変わっていた。もうこのバイト辞め時かなと考える。
【20:20】自転車で移動中、背後から「もう、ゆるさないんだから!」とか連発してるキャス子がいた。正直うるさい。
【21:00】帰宅。マイカがいいかげんウザくなってきたので、処理をするも、同じ文面ばかり到着している。
【22:20】PSU起動してみるも、何故かイチローに出会って先に進めない。ウザくなったので別の事をする。
【00:12】就寝。今日一日でかなり疲れた。
【02:20】寝苦しくなり目がさめる。頭部パーツがジャマで寝返りが難しい事を体感するが、無理やり寝る。
「お疲れ様でした〜」
ショートカットに登録した良く使う挨拶。昨日もそのコマンドを最後にちゃんとログアウトをメニューから選んでおちたつもりだ。
連休の初日だった事も有り、次の日も朝からガンガンレベル上げに行きたくてパルムの中継でおちたつもりだった。
そう、なったことは無いけれど噂やネットでよく見聞きするロックマンが怖くてちゃんとログアウトしたはずだ。
「違う‥考えなきゃいけないことが間違ってる」
自分以外誰も居ない部屋で自分に言い聞かせるためにこうして喋るのも独り言というんだろうか?
「‥‥マテマテマテマテ、違うってだから、今考えなきゃいけないことはそういうことじゃないんだ」
いつも通りベットに腰かけ、起きてすぐにタバコが吸えるようにベットの真横に置いてあるテーブルの上に常備してあるタバコに手を伸ばす‥
「腕短っ‥」
いつもと同じ位置に腰かけているはずなのに、テーブルのタバコにまったく手が届かない。
そもそも今着ているシャツがワンピースのようにブカブカになっている時点でどれだけ自分が小柄かなんて分かっていたはずだ。
タバコに手が届くはずが無い。
ダメダ、何か行動をおこそうとすればするほど自分が如何に混乱しているのかだけが分かってしまう。
「おちつけ おちつけ おちつけ」
言葉がが力を持っているとか、そんな事を自分が考える人間では無い事は理解している。
だがこうして何か喋っていないと不安でしかたがないんだ。
該当の無い夜道を歩いていたら物音がして、想像以上ビビル。それでつい用もないのに友人に携帯で直ぐに連絡を取ってしまうのと同じ事だ。
大丈夫、自分はおかしくない。
そうだ誰だってこうなるはずだ。
朝起きたら『ショタニューマン』になっていたら、ダレダッテフアンニナルハズダ。
起きてからずっとしている“目眩”は今も絶賛継続中。夢であって欲しい。
この目眩がひき起こしてくれた幻覚であって欲しい。
買うたびにドキドキして当たれと願う宝くじ、
そのクジの結果発表の掲載された新聞を見るよりドッキドキの動悸と
そのクジが当たれと願うよりも強く物事を願う事なんて人生26年生きて初めてだ。
ようやく口にしたタバコに火をつける。
考えろ、落ち着け、この1本吸い終わるまでによく落ち着いて考えるんだ。
“何がどうなったのかを”
「ゲフゥッ」
肺がタバコを受け付けない。そうそれはとあ事実を俺に突きつける。
「タバコってこんなに不味かったの・・・か?」
チ ガ ウ
それは、指し示している。
自分の体が昨日まで美味しくタバコの吸えていた“自分”の体ではなくなっているという事を。
朝起きたら、マイキャス子になってた…らいいなぁと思う俺がいる。
334 :
名無しオンライン:2006/09/30(土) 21:24:04.06 ID:nNNjnGTx
age
>>123さん
かなりツボったGJGJ.
こういうの好きだよ、続編に期待。
>>335 123氏は既に続編イパーイではなかろうか?
減速?
しかし俺には投下できるようなネタが無い…ヒューマンしか育ててないから想像しにくいんだ
それにしてもキャスト人気?まぁ一番PSUのキャラになったってわかりやすいっちゃわかりやすいが。
338 :
名無しオンライン:2006/10/01(日) 22:13:28.94 ID:v2J54qh7
朝起きると自キャラになってた
ヒューマン子だ
本当は巨乳ビス子とかロリニューマン子とかにしたかったが
2chでの評価を気にして身長は標準、おっぱいも控えめにしておいた。
周りを見渡すとここはどうやらマイルームのようだ
現実世界で自キャラになった、という話は2chで良く聞くがどうやら俺は
PSUの世界に入ってしまったようだ、それも自キャラになって
だが元のキモオタから可愛い自キャラになれたのでちょっと嬉しかった。
せっかくPSUの世界に入れたのだ、少し外を歩き回ってみるか
ageちゃった><
340 :
名無しオンライン:2006/10/01(日) 22:28:27.88 ID:m4TQVg8O
朝起きると最小ヒューマン男になっていた、この続きはやおい坂で
341 :
123:2006/10/01(日) 23:00:03.87 ID:Y7ge0pkS
一人の男は現実を捨て、新たな生き方を模索し始めた
一人の男は現実を守り、変わらぬ生き方を貫いた
重なる筈の無かった運命が巡り合う時
虚構(ゲーム)を超えた戦いの幕が上がる……
他の人のコラボネタを見てたら自分も思いついたので、次の休みまでには書き込もうと思います
仮面ライダー・キャストの作者様、少しキャラをお借り致します
>>341 面白そうだから遠慮せず使っとくれ
俺も新作考えてることには考えてるんだが
正直前ほど頻繁に更新できる自信がないのと
頭の中でまだはっきりとした映像が沸いてきてないから
もし踏ん切りがついたら俺も行かせてもらうお
といっても誰かとリンクとかじゃなくて全く別のもんだけd
俺の外見がPSUの自キャラになって、はや2週間が過ぎようとしていた。
毎日自キャラで行動していたせいか、LVは50の頭打ち。
普段の生活で行うあらゆる行動に、EXPが着いて回る。
ゴミ箱にティッシュを投げ入れるのでさえ、成功すれば5PtのEXPが加算される始末だ。
それでも俺は平静を装い、ボディーチェンジ以前とまったく変わらない生活を送っている。
会社の帰りにアキバへ行って、予約していたエロゲを買ったり
書店で月刊誌を立ち読みしたり。
昨日などは、久しぶりにアフタヌーンなどを手にとって立ち読みをしてしまった。
丁度くじアンの連載が始まった11月号。
巻頭カラーで描かれた小梅けいとの萌絵に、俺の鋼のハートはどきどきポヤッチオ。
なんて事をやっていると、方々から小声で聞こえるヲタの囁き。
「なんか、キャス子がくじアン見ながらニヤついてますが」
「アキバでは良くあることwwww」
などなど・・・
携帯から聞きなれたアラーム音が聞こえてくる。流れている曲から寝坊しているらしい事を認識する。
そして「昨日は寝苦しかったな・・・・」とか「1限は現国か・・・・」呟く。が、寝ぼけた視界はまだ起きようとしない
メガネを探して右手が動く、しかしケースに手が届かない。違和感を覚えながらも立ち上がうと目を開けて----
驚いた。目の前に知らない女の子の手がある・・・ある?いやあるにはあるのだがどう見ても俺の手があるはずの場所に
・・・・・・・・・ 瞬く間に低スペックのマイブレインはオーバーヒートした
「俺の体が女の子の体で!?俺の腕に女の子の腕が生えてて!?」だが長い間錯乱させても貰えないらしい。
「何を朝から裏声で騒いでるの!さっさと学校へ行きなさい!!」「分かってる!」出来るだけ低い声で叫び返す。
説明出来るほど現状を把握していないし、家族に本人だと認めさせる証拠もない=情勢は悪化する一方
仕方がないので弟の服を拝借しサイフを持って公園まで来たのはいいがますます混乱した脳をどうするべきか・・
このどうにもならない現状をさらに悪化させたのが要因が次の二つ。一つは先ほど見た鏡に映っていた自分の姿
もう一つは目の前の友人を名乗る全身純白の長身アフロ機械・・・・ふざけている
悪態をつきつつも現状の把握が出来る自分はとうとう壊れたのか?
整理すると
・昨日の夜まで体は正常だった
・視力は回復しており全体的に身体能力は向上している
・四肢が短くなっているため急な反応には対応できない
・脳に明確なイメージを描けば武器が出てくる
・どう見てもPSUの自キャラである
・目の前のアフロは友人の使用キャラでその友人を名乗っている
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・最悪
これ以上悪くなりそうもない現状を打開する策をアフロと考えようとするが、どう見てもこのアフロは目立つ
現に 「ママあの人たちなぁに?」 「見ちゃいけません」の光景が広がっている。
こいつ置いていこうかな・・・・その考えが頭をよぎった時にどうにもならないはずの現状がどうにかなった
つまりさらに悪くなった。
ビースト(?)がナノブラスト化して我を忘れたのか、手当たり次第に物を破壊している。その先には先ほどの親子
助けるつもりはなかったのだが、手に槍が握られていた。この体はどうやらやる気らしい事を理解すると
一気に駆け出した。予想以上に早い疾駆、自分と同じ大きさの槍が軽く感じられる筋力 いつもより早い思考速度
「これなら行ける!!」そう思ったときにはもう間合いを3メートルまで詰めていた
終わり
小説って難しいですね・・・・読むのは好きなんですがw 目を通していただいた方には謝罪をorz
345 :
名無しオンライン:2006/10/02(月) 08:38:06.70 ID:tb7bg4cg
そうだねプロテインだね
ある朝、私が目を覚ますと耳が伸びていた。背も縮んでいた。
声も甘ったるくなり、さらには乳もしぼんだ。目なんて緑色だし。
何が起こったか簡単に言ってしまうと、PSUの自キャラになっていたのだ。
別に子供に戻ったと思えば、たいした事無いが、いかんせん横にみょーんと伸びた耳が
目立ちすぎる・・・。帽子とかでも隠せるレベルではないし・・・。
さて、どうしたものかと考え抜いた結果、私が選んだ方法は「誰とも会わない。」
つまり、引きこもるという方法だ。
幸い、大学の単位はほとんど習得済みな上に、一人暮らしだ。きっと何とかなる。
とはいえ、いざ引きこもり始めると想像以上にこれは大変な事だという事が分かった。
まず、食料。非常食のチキンラーメン以外、野菜が少々、卵残り2個、
特売で買いすぎたもやし一袋と半分、牛乳残り少々、生茶。これしかない。
そうだ!お米は・・・・・・からっぽだし・・・。そういえば、
昨日食べきったから今日買いに行く予定だったんだ・・・。
ついていない・・・。流石は名前の横が光らない事で有名なニューマン女だ。
仕方ない、この格好で外に出るのは気が引けるけれど、食料を買い溜めしに行くか・・・。
さてはて、どういうわけついていない。流石は名前の横が光らない事で有名なニューマン女だ。
「え、えぇとですねぇ・・・。」
自分の想像以上に甘ったるい声に自分でイライラしながら私は目の前にいる、ガラの悪そうな警官を見上げていた。
服はサイズが合うものが全くなかったので、最初から着てたカラワイシリーズのまま出てしまった。
なので食料以外にも子供服も買わなければならなくなってしまった・・・。この服は本当に目立つ。
大丈夫、イトー○ーカドーはなんでもある。
「学校・・・いってないんです・・・。」
外に出て30秒後の出来事だった。通りがかった警官にいきなり捕まった。
ついてない。本当についてない。ほら、警官、超疑ってるし。
「学校にいってないってなぁ・・・。小学校は義務教育だよ?」
「大学生ですっ!!!!」
しまった!子供扱いされて思わず・・・。ああ、こういうところがまだまだ私、子供なんだね・・・。
とかいってる場合じゃない。ハッとする私に向かって警官がさらにいぶかしげな視線を送る。
「失礼だけど、どうみても小学生か中学生にしか・・・。」
「気にしているんです!ほっといてください!!」
ええい!もうこの際、キレてキレて丸め込む!まあ、身長130くらいしかない大学生なんて私も聞いたことないけど。
「あれ?でもさっき学校にいってないって。」
「単位はもう取りきったんです!卒論も提出しました!」
大学生という説得力をガンガン奪うロリ声でイライラさせる芝居がかったビックリ顔の警官に強めにこう言うと、
さらに驚いた顔でさらに質問をどんどん投げかけてくる。どこの大学?とか卒論のテーマは?とか、
その耳は?とか一人暮らし?とか住所は?とか・・・ていうか、これはもはやプライバシーの侵害でしょ・・・。
ついていない。本当に本当についてない。結局30分くらいこの警官につかまる羽目になった。
さらに言うと、イ○ーヨーカドーが珍しく休みだった。ついていない。どうしょうもなくついていない。
流石は名前の横が光らない事で有名なニューマン女・・・だorz
バイトに行く為、眠いながらも急いで起き上がる。
なんか体に違和感が。うわ、これが噂の自キャラに変わるやつか
と感心しながらキャス子になってる自分を暗いながら観察する。
観察していると隣に気配が・・・。
暗くてわからない・・とりあえず電気をつける。
隣を見ると白い物体が・・・。よく見るとキャス男じゃね〜か。
「アーーーーーーッ」
焦って声をあげると声が後ろからも聞こえる。
ドキドキしながら振り返るとそこにも2体のキャス男が・・・。
「え・・・ええええぇぇぇぇ」×4
よく聞くと全員俺と同じく声がハモッてる、しかも剥ぎ取られてみっともない。
「ちょ!自キャラになるってサブまできてどうすんだよ」×4
朝目が覚めるとビス子になってた。。。。。
最大身長最大横幅で作ったので、身長240cm、体重220Kgになんなんとする巨体だ。
布団から膝がはみだしてる。仰向けに寝ると超巨乳と出腹の重みで呼吸が苦しい。
もう少しスマートにつくっときゃよかったと後悔した。
まだ朝は早い。現実から逃避する時間は十分にある。俺は股間に手を伸ばしてみた。
股間は無毛だった。一般に動物の生殖器は無毛だから、ビーストもそうなのだろう。
あるべき棒や玉がなく、ぺっちゃんこになってるのが何となく寂しい。
クリを探し出してみた。ヒューマンとと比べて圧倒的にデカい。まさに牝馬並みのクリだった。
長さはさすがにないが、太さは元々の体の勃起したチンコ並にある。つまり尿道のない
勃起亀頭がワレメの間にはさまってるような感じなのだ。そこから尻の方に手を伸ばすと
膣口があった。膣は広い。ビーストの太い指5本が余裕で入る。処女膜というのはないようだ。
これもビーストという種族の特徴かもしれない。小便を我慢するような感じにして膣を締めてみると
指が千切れるほどの膣圧を感じる。同時に内部がヌルヌルになってくるのを感じる。膣液は
人間女のに比べると粘張度が高く糸を引く。この穴に入れるすべがないのが返す返すも残念だ。
急に尿意を感じたので起き上がって部屋から出ようとするが、これが大変だ。もともと乱雑な部屋で
文字通り足の踏み場がない。ドアの高さは180cmしかなく、横幅は90cm。アクロバティックな姿勢で
ようやく部屋から出てトイレに行く。なんとかトイレの小さいドアから中に入ったが、洋式便器がこれまた
絶望的に小さい。おそらく座ったら割れるだろう。俺は下半身丸出しにして、便器をまたぐように立つと、
両手でワレメを押し広げて立ったまま小便した。ワレメから真下に凄い勢いで小便が発射されていく。
便器から小便が飛び跳ねて両足を濡らした。このあと大便はどうやってやろうか、と悩んだ。
見せたいものがある。
朝10時、彼女からの突然の電話で目が覚めた。
大学の課題を仕上げようと遅くまでおきていたため、かなり億劫ではあったが
あまりにもうれしそうな声におされ、彼女の部屋への招待を断ることはできなかった。
眠たい目をこすりながら歯を磨き顔を洗い、寝癖を入念になおす。
あれほどはしゃいでいた彼女はここしばらく記憶にない。よほど面白いものを手に入れたんだろう。
目が覚めるにつれて「見せたいもの」への興味が段々とわいてくる。
服を急いで着替えて小走りで部屋をでて、早足で歩き出す。
目的地のマンションは目と鼻の先だ。
5分ほどで到着し、彼女の部屋のインターホンを鳴らす。
「見せたいもの。」なんだろう。
俺の誕生日はまだまだ先、なにかの記念日でもないはず。そもそも彼女はそういうものにこだわらない。
おそらくプレゼントの類ではないだろう。
部屋を出る前に芽生えた興味は、俺の胸を高鳴らせるほど大きくなっていた。
しかし、彼女が出てこない。
もう一度鳴らす。
出ない。
控えめに扉をたたく。
やっぱり出ない。
待ちきれなくて彼女も出てしまったんだろうか。入れ違いに?
仕方無しにポケットから彼女の部屋の合鍵を取り出す。鍵穴に差し込み、まわす。
「いらっしゃ〜い。」
扉をあけると、そこには見知らぬ少女がたっていた。
やや高めのかわいらしい声。身長は150cmくらいか?特徴的な耳に猫のような口。
必死に誰なのか思い出そうと試みたが、こんな人間離れした友人は俺の周りに見あたらなかった。
「す、すみません・・・。間違えました・・・。」
急いで扉を閉めて、視線を上に向ける。
215号室。間違いない彼女の部屋だ。それ以前に俺の持っている鍵で扉が開いたのだ。
間違えているはずがない。
扉の前で右往左往していると、215号室の扉がゆっくり開き、先ほどの少女が顔を出す。
「うひひ。ドッキリ大成功〜。」
ドッキリ大成功。いたずら好きの彼女がよく口にする言葉。
よく浮かべるいたずらっぽい笑み。面影がある。
「あかり・・・か?」
この時は、今世間で騒がれている事件に俺が深く関わることになるなんて、
思ってもみなかった。
今日で何度目かの朝日を見ながら自分の体と装備を確認する。
「チェック終了・・・異常無し、システム稼働率70%」
スリープモード前と変わりなく、いつでも戦える状態だ。
視線をまわせば周りには疲弊したキャストたちが休んでいる。
「朝起きたら(略)」という現象があるという話を聞いたのはいったい何時のことだっただろう・・・
俺が目覚めた場所、そこは戦場だった。
混乱するより、
思い悩むより、
武器を渡され戦場にいた。いや立たされていたと言うより、生きるために立たざるをえなかった。
ヌルイソニチのPSUの世界より、SEEDの侵攻が激しいPSUの世界に来てしまったらしい。
見上げれば、かすんだ太陽と変わってしまった二つの惑星が見える。
ここは惑星パルム、荒野になってしまった星・・・
御粗末でした。
>>336 もちろん読んでる!
けど、どれにレスすればいいか分からず・゚・(ノ∀`)・゚・。
「とりあえず、説明してもらっていいかな・・・?」
あかりに部屋の中へ招かれ、出されたオレンジジュースに口をつけ一息ついたあと
一番聞きたかったことを口にした。
「まさか見せたいものってこの手の込んだコスプレじゃないよな?」
「コスプレじゃないよっ。ほらこの耳、触ってみなよ。」
おそるおそる手を伸ばす。
フワフワの耳。くすぐったいのかあかりが身をよじる。
信じがたいがこの奇妙な耳はあかりの顔からしっかりと生えているようだ。
「なんとまぁ・・・。」
「ね?」
あかりがうれしそうに笑う。その顔も目にかろうじて面影があるものの
その他の部位は人間のそれとは明らかに異なっていた。
特殊メイクなんてレベルではない。整形だとしても昨日の今日では包帯もとれないだろう。
それに他人を驚かせるためだけに顔にメスを入れるような馬鹿な女でもないはずだ。
驚くべきことにあかりはたった一日で人間から別の何かに変わってしまったのだ。
「最近さ。よくニュースでやってるでしょ?PSU事件。聞いたことない?」
「あるよ。ゲームのキャラクターになるとかならないとか・・・。
ありゃ大規模な悪ふざけだと思ってたんだけどな。」
PSUというゲームを俺はやったことがないため、具体的なことはわからないがおそらく彼女のこの姿も
ゲーム内のキャラクターにそっくりなのだろう。
「まさか本当だなんてね〜。」
まるで他人事のように笑っている。この能天気さ。間違いない。俺の彼女だ
ようやく落ち着きを取り戻して、ふと気づいたことがある。
部屋の隅にもう1人、少女が静かに座ってこちらを見ているのだ。
緑色の髪、特徴的な服装、やけに細い体。小学生・・・か?
こんなに存在感のある人間に気づくことができないほど俺は動揺していたのか。
「・・・あの子は?」
「ああ!」
あかりも今気づいたというように立ち上がり、少女のもとへ歩いていく。
「この子ね。あたしのパートナーなの。ほら自己紹介。」
少女は音もなく立ち上がると、丁寧に頭をさげ口を開いた。
「私、エリーナ・ローズ様のパートナ・・・」
「ぎゃあ!」
突然、あかりが奇妙な叫び声をあげて少女の口をふさぐ。
「エリー・・・なんだって?」
「ちがっ違うのっ気にしないでっ。」
(ゲームの名前で呼んじゃだめっていったでしょ!)
小声で少女に注意をするが、俺に全て聞こえていた。
なるほど。ゲーム内ではあかりはエリーナ様と呼ばれているようだ。
あかりから開放された少女が再度、口を開く。
「失礼しました。改めまして私、あかり様のパートナーマシーナリーをつとめさせて頂いております。
GH430ローズマリーと申します。以後よろしくお願いします。」
「あ、あぁよろしく・・・。」
少女、ローズマリーの言っていることがほとんどわからなかったが、ゲーム内であかりのサポートを
するような役割を担っているのだろう。
キャラクターに変わるだけでなく、その他の要素まで現実に飛び出してきたということなのだろうか。
「えぇと、イマイチ状況が飲み込めないけど、これからどうすんの?そんな姿じゃ外も出歩けないだろ。」
「え?なんで?今からコンビニいくつもりだけど。」
あかりの予想外の言葉に、俺は絶句した。
「ちょっちょっと待ったっ。まずいだろ。さすがにその顔で、その耳で出て行くのはまずいだろっ。」
「どぉしてよ。事件のことならみんな知ってるし、今更変わった人が外歩いててもみんな驚かないわよ。」
鏡を覗き込んで髪の毛を整える。
「それにほら、帽子。」
壁にいくつかかけてあった帽子の中から大きめのものを選び、深めにそれをかぶるとこちらに振り返る。
「こうすればパッと見ただけじゃわかんないでしょ?」
満面の笑顔だ。俺は小さく溜息をつき、残ったオレンジジュースを一気に飲み干した。
「お前の器のでかさが羨ましくなるよ。俺なら慌てふためいて引きこもってる。」
「正直なところ、ワクワクしてるんだ。ゲームのキャラクターになっちゃうなんて普通ありえないもん。
引きこもってちゃもったいないと思わない?楽しまなきゃ。」
俺の前でうれしそうにクルクルと周り、ポーズを決める。
「ゲームのあたし、かわいいでしょ?」
俺は再度溜息をもらし、静かに立ち上がる。
「コンビニ、行くんだろ。俺も付き合うよ。起きて何も口にしてない。腹へった。」
「おぉいいよ。一緒にいこうっ。」
こうなった彼女を止めることは俺にはできない。
「じゃあローズマリー。留守番お願いね。」
「かしこまりました。」
ローズマリーに一声かけて、部屋を後にする。
一緒に歩いているだけで若干緊張してしまっている俺とは違い、
あかりは人目を気にすることなく飄々と笑顔で歩を進めている。
「お前、ずっとそんな調子なの?もっと別のリアクションが欲しいよ俺は。」
「朝起きた時はすっごい驚いたんだけどね〜。なんか美少女になってるし、部屋に知らない女の子いるし。
でもすぐ見せたくなったね。この可愛さを見せたくなったね。」
「それで即電話かよ。」
「イエスアイドゥー。」
右手を握り親指を力強く立てる。
物事にとらわれず、前向きで聡明な女だが、たまにどうしようもなくバカに見える。
「エリーナ様は肝がすわってるねぇ。」
「ちょっとっそれは忘れてってば!恥ずかしい・・・。」
あかりは顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
普段からかわれてばかりだったからこの反応は新鮮だ。しばらくこのネタを使わせてもらおう。
他愛ない話で盛りあがっていると、突如あかりが顔をしかめた。
「どう・・・。」
理由を聞くその言葉を言い終わる前に、気づく。鼻が異臭をとらえたのだ。
視線を上に向けると、空に黒煙が上がっているのが見えた。
「火事か・・・?」
「いってみよっ。」
俺の返答をまたずあかりが駆け出す。遅れて後を追い、ほどなくして黒煙の下へとたどり着く。
民家が、燃えていた。
「こりゃ、ひどいな。」
あたりにはすでにかなりの数の野次馬が集まっていた。
その中の1人、ある少年に自然と目がとまった。
とがった耳、不自然なほど色白な肌、奇抜な服装、そしてうっすらと浮かべた、笑み。
「犯人、たぶんあの子だ。」
あかりがその少年をみて、ぽつりともらした。
黒い煙にまじったとてつもなくやばいにおいを俺は感じ取っていた。
一回が長いな。ごめん
調子にのって一杯書いてしまった
反応なければ身の程わきまえてこの辺でやめておきます
>>355 続きあるのなら最後までやってくれとしか言えません。
これはまた熱い展開になりそうでwktk
今日は上司に怒られた。
ふざけたナリしている上に、仕事のミスも増えたということで。
元々相性の悪かった相手だけに、輪を掛けて不愉快だオーラを滲ませている。
まぁ端から話など聞いていなかった俺は、ハイハイと言う返事マクロを組んで
キャストである利点を活かし、携帯電話回線を一部乗っ取り、VIPで盛り上がっていた。
数本束ねた回線でそこそこ速度も確保できたので、VIPの連中に俺の上司の
常套句をストリーミング動画配信してやった。
流石はキャストの電脳、リアルタイムに編集を掛けて、テロップ入れやカット割り
SEからBGMまで何でもござれだ。
一通り文句も出きったところで、適当に詫びを入れて俺はデスクへ戻った。
・・・もう暫くは、この体で楽しめそうだ。
>>355 普通におもろい
遠慮なく書きまくってくれ
「あいつもゲームから飛び出てきたクチか。」
「うん。ニューマンって種族だと思う。テクニック・・・魔法が得意なのよね。」
「ふぅん・・・それで魔法で燃やしたんじゃないかって?」
「うん。」
首を軽くひねって考えをめぐらせる。確かにあやしい少年ではある。
火事現場をみてヘラヘラ笑っているのだ。あの特異な風貌を抜きにしたとしても
誰もが疑うだろう。しかし、
「ちょいと強引すぎないか?」
あやしい、魔法が使える、犯人だ、ではあかりも人のことを言えたものじゃないだろう。
「でも、わかるのよ。あの子だってば。」
「だから、なんでさ。」
「あ〜、もうっ、じゃあ勘でいいよ勘でっ。」
「勘って、お前さ。」
そうこう押問答をしていると、少年は火事現場に背を向け、野次馬の列から離れていく。
とめようとする俺を振り切ってあかりは少年を追いかけ、その肩に手をおいた。
「ちょっと、いいかな?」
振り向いた少年の目は驚くほど冷たかった。
「なんすか?」
火事現場でも浮かべていた、不快な笑み。この少年が犯人でなかったとしても
俺はこいつのことを好きになれないだろう。
「あの火事、君じゃないの?」
「おいっあかり。」
あかりの無遠慮な物言いに思わず口を挟む。しかし少年は動じることなく
口をさらに歪ませて不敵に言い放った。
「なんか証拠でもあるんすか?」
いくら鈍い俺でもさすがにピンとくる。犯人は、こいつだ。
あかりは少年との距離をつめ、彼の右手に視線を落とす。
俺にはよくわからないが、棒状の、杖のようなものを少年はもっていた。
「そのスタッフのフォトン、赤いよね。これって証拠にならない?」
あかりの言葉に少年は初めて表情を変えた。どうやらフォトンというものが核心を突く言葉だったらしい。
確信があったのなら早く言ってほしかった。
「スタッフもってるだけじゃ強引かもしれないけど・・・なんでそれしまわないの?まだ燃やすつもりだった?」
次々とあかりは言葉をつなげる。
それに対し小刻みに肩を震わせ、唇を強くかむ少年のその様子は、自分が犯人であることを物語っていた。
「あかり、その辺にしとけよ。逆上させて暴れられても困るだろ。」
少年に聞こえないようそっと耳打ちする。
「う、うん。ね、警察いこう?私たちもいってあげるからさ。」
やさしく微笑んで、そっと少年の手を握る。
だが少年はその手を乱暴に振り払うと右手の杖をあかりに突きつけた。
「あ、あんた、うっざいなっ。」
全身の毛が逆立つ。
これは、やばい!
「あかりっ!」
「せいっ!」
俺が動くよりも早くあかりは杖をはじき飛ばし、目にも止まらぬ動きで少年のみぞおちに拳を叩き込む。
気づけば彼は足元に崩れおち、地面にキスをしていた。哀れな。
「お・・・お前すごいね。」
俺は咄嗟に差し伸ばした手を、所在なさげにポケットにつっこんだ。
「イェイ。」
満面の笑みでブイサイン。その手にはどこからとりだしたのか篭手のようなものが装着されていた。
「いやぁ、さすがのあたしもちょっとびっくりし・・・た・・?」
突然の破裂音。あかりの胸を何かが貫いた。
「・・・え?」
笑みが消える。
「あ、か・・・り?」
地面を這う少年の手には、銃が握られていた。
361 :
355:2006/10/02(月) 22:29:11.47 ID:TanuAq9S
最後まで書けってのはもっともだな。
こういうことしたことなかったから自信なかったんだスマン。
最後までやりとげる決心をしたものの一ついわせてくれ
調子にのって色々考えすぎた。すごく長くなるかもしれない。
申し訳ないが生暖かくヲチしてくれるとありがたい限りです
>>361 頑張れ、今後の展開を楽しみにしてます。
ふらつく華奢な体を抱きとめる。
支えた手にべっとりとした何かが触れた。
「・・・血、か・・・?」
全身が痺れたような錯覚を覚える。これは現実なのか?あかりの呼吸は徐々に荒くなり、体からは力が抜けていく。
「ふはっ・・・ざまぁみろ。」
ゆっくりと立ち上がる少年の顔には歪んだあの笑みがもどっていた。
瞬間、俺の中で何かがきれた。
「てっめッ何したかわかッてんのかッ!」
「わかってるって。あんたも死ぬか?」
ぬらつく笑みを浮かべながら銃口を俺に向ける。ためらいもなく引き金が引けるんだ。こいつは、おかしいッ!
「あ、だ・・・めっ。」
あかりのうめき声で、逆上した頭から血が下がる。あのかわいらしい声はかすれ、その色を失っていた。
「あかりっ!」
苦しそうに身をよじる彼女に、名前を呼んでやることしかできなかった。混乱してどうしたらいいかわからない。
救急車を呼ぶという当然のことすら、俺の頭にはうかんでこなかった。
「くっ・・・あ・・・からだ・・・。」
「大丈夫か?おいっあかり!」
「か、ら・・・だ、あつっ・・・。」
「おい・・・っつ!」
あかりの体から異常な熱が発せられ、思わず手を離してしまった。
「あ、・・・うっ、なにこ・・・れ。」
愛嬌のある顔は苦痛でゆがめられ、今にも倒れそうなか細い足はかろうじて体を地面に立たせている。
しかし、支えてやろうにもあまりの熱量に俺はそばにいることすらできなかった。
「あ、だっめっ・・・たすけっ、!」
小さく叫んだ彼女をまばゆい光が包んだ。そして、気のせいかその体が徐々に大きくなっているように見えた。
いや、気のせいじゃない。あかりの体は確実にその体積をましていた。
「お・・・い、ナノブラストか、よ・・・。」
少年の顔から血の気が失われていく。どうやら、とんでもないことが起きている様だった。
「―――ッ!」
耳をつんざぐような咆哮。体を包む光が消えたとき、彼女はそこにはいなかった。
ほのかな赤い光をまとう猫のような、巨大な獣。
その口からは荒い息がもれ、目はあやしい輝きを放っていた。
「ころっ、ころすッ!」
少年が叫ぶ。その敵意に反応したのか、巨大なソレはすばやく振り返り、
成人男性の身長ほどもあろうかという長い腕を無造作に振り下ろした。
アスファルトに叩きつけられる少年。ソレの激情はおさまることなく、
すでに意識がないであろう少年の頭をつかむと乱暴に塀に叩き付けた。何度も何度も。
時折少年の体からバリアのようなものが見えたがそれもたいした役割を果たしていないようだった。
動かなくなった獲物に興味をなくしたあとも、ソレは暴れ続けた。
電柱をなぎ倒し、アスファルトに亀裂をいれる。
周囲を大災害にでもあったかのように荒廃させたのち、ソレはようやくおさまった。
呆然とたたずむ、不自然なほど美しい少女。
「これ・・・あたしがやったの・・・?」
情けないことに、俺は腰を抜かしてその場から動くことができなかった。
「そういえばB君。」
「なんですか、Aさん?」
昼食を終えカフェを出たオレはBに質問をしてみた。
「さっき『カッとなってSUVウェポンを使った』って言ってたけどサ。」
「ええ、今は反省していますよー。」
「SUVウェポンが使えるってことはスキルとかテクニックも使えるのか?」
「う〜ん……、テクニックは使用できるかどうかは知りませんが──」
キャアアアアッ!
先程と同様、今度は女性の悲鳴がBの言葉を遮った。
声がした方を見ると悲鳴の主であろう女性が倒れていた。
「ひ、引ったくりー!だ、誰かあの男を捕まえてっ!!」
指をさした先に一人の男が走っているのが見える。
どうやらあの男が犯人らしい。
オレは走りだした。
その刹那、イヤ、オレよりも早くBが拳銃を構えて引き金を引く。
パァン!と乾いた音が響き、拳銃から飛び出した弾丸は男に命中。
思わずBを見る。
「お、おい、B君、幾らなんでもやりす──」
「Aさん、テクニックは使用できるか知りませんが、バレットならこの通りですよ。」
「え……?」
男の方へ目をやると、大きな氷柱がそびえ、その氷柱の中心に引ったくり犯の男がいる。
「ね?」
フローズンヒット──命中した相手を凍結状態にすることがあるハンドガン専用のバレットだ。
氷漬けにされた男は微動だにしない。
「ついでに言うとスキルも使用できます。」
「それより、生きてるのか?あの男……。」
「大丈夫ですよ、何度かやりましたしー。PSUでもモンスター大丈夫だったでしょ?」
「現実の人間とゲームの世界のモンスターを一緒にするのはどうかな、と思うぞ。」
「じゃ、ボクはあの男を逮捕してきますから、Aさんは女性の保護をしばらくの間お願いしますね。」
そう言うとBは手錠を取り出し男の方へと掛けていく。
「あ、ああ。」
オレは女性の元へ駆け寄った。
「大丈夫ですか?」
「えぇ、ありがとうございま……痛ッ!」
膝から出血している……倒れた拍子に膝を負傷したかもしれない。
命に別状はない、とは消毒くらいの応急処置はしておかないと傷口から雑菌が侵入する危険もある。
(どうしたものか……)
辺りを見回しても薬局などはない。
(そうだ、スキルやバレットが使えるならテクニックも…っ!)
今、オレはPSUでの自キャラ…ヒュマ子になっている。そして、テクニックを扱うことができるFoだ。
女性の膝に手をかざし、精神を集中させる。
「レスタ!」
レスタ──自身および周囲に仲間の体力を回復させるテクニックだ。
これで膝の傷も治……ってない。
「あれ?」
もう一度精神を集中させ、
「レスタ!!」
……やはり治らない。
「なにやってるんですかー?」
引ったくり犯を逮捕したBがこちらに歩いてくる。
「ん…スキルやバレットが使えるならテクニックも使えるかな、って思ったんだが駄目らしい。」
「うーん、そんなはずはないと思いますけどねー。」
Bが首を傾けながら考える。
「あ、もし使用できてもAさんじゃ無理じゃないですかー?」」
「どういうことだ?……もしかしてフォトンを使用しているスタッフあらワンドを装備していないから?」
「いやいや、それ以前の問題ですよー。」
「ム?」
「ホラ、Aさんテクニック一個も覚えてなかったじゃないですかー。」
「え?」
「『おっぱいあれば何もいらぬ、殴りフォマールでいくぜぇ!』って言っていたじゃないですかー。」
「あ。」
自分の道を貫こうとした結果がこんなことになってしまうとは……。
『(おっぱいが)あればイイってもんじゃない。』
その日は夕焼けが目に染みた。
泣きそうな顔をした彼女を俺はただ、口をあけたまぬけな面でみることしかできなかった。
遠くでサイレンの音が聞こえる。
耳につく騒々しい高音のおかげでようやく我に返ることができた。
立ち上がり、深呼吸。徐々に冷静さを取り戻す。
少年に駆け寄ってその様子を見る。よかった。生きてる。すぐさま彼女に向き直り、その手を引っ張る。
「いくぞっ、逃げるんだ。」
「でっも。」
「いいからッ!」
有無を言わさず駆け出す。
ただがむしゃらに、自分の中に湧き上がる認めたくない感情を必死に抑えながら、ただひたすら駆けた。
しばらく走ったところでふいに、俺の手からあかりの体温が消えた。
「あかり?」
振り返ると力なくうつむいて、彼女はたっていた。
「どうした?できるだけ遠くにいかないと。」
彼女は答えない。
「あいつの心配してるのか?大丈夫だよ。息はあった。」
顔を上げない。
「あ〜、そういえばコンビニいくんだったよな。なんか買って、食おう。そうすれば落ち着くよ。」
「あたし、化け物みたいだね・・・。」
ぽつりともらしたその言葉に俺の心臓が激しく脈打った。
「そりゃ、怖いよね。街あんなふうにしちゃってさ。どれだけ力すごいんだって」
「あかり。」
「道路ぐちゃぐちゃだもん。普通じゃないって。」
「あかりっ!」
びくりと体を震わせて、おそるおそる顔をあげる。彼女の瞳はおびえていた。
「俺はっ、俺はお前を怖がったりしないよ。ほら、いこうよ。」
手を差し出す。だが、彼女はその手を握らなかった。
「ウソだよ。」
ゆっくりと首を左右に振る。
「手震えてた。つないだ手っふるえてたっ・・・!」
言葉を失った自分が情けなかった。
もっとも彼女に知られたくない気持ちを、悟られてしまった。
「あんなにはしゃいで・・・バカみたい・・・。」
なにか、なにか言わないと。
「こんな風になっちゃってごめんね。」
はやく、なにか言えよ!
「もし・・・もし、もとに戻れたら・・・。」
大粒の涙がこぼれる。
「また彼女にしてね。」
「あかっ・・・」
「さよなら。」
背を向け駆け出す。
「まて!あかり!いくな!いくなッ!あかり!」
必死に追いかけるも数分もしないうちに俺はあかりを見失ってしまった。
思わずその場にへたり込む。うまく呼吸ができない。苦しい。
俺は、彼女をとめることができなかった。
ただ情けなく腰を抜かして、茫然と見ていることしかできなかった。
愛している彼女に恐怖した。
彼女を、泣かせた。
「ばっかやろう・・・。」
367 :
名無しオンライン:2006/10/03(火) 01:38:10.69 ID:AoJYphdX
こういうスレって一スレ目は神過ぎるよな・・・。
この旬の時期に見れて幸せです。
キュイン
隣の店の自動ドアの音で目が覚める。
誰か客が来たのだろう。
そしてすぐに
キュイン
と音がする。
どうやら基盤が検索にかかったらしい。
体をお越しふと窓に写る自分をみる。
トンガリ耳のひどい顔だ。
そして恐る恐る自分の頭上に視線を移す。
光はない。
トイレにいったらまた一眠りしよう。
明日が良い日でありますように。
369 :
351:2006/10/03(火) 16:30:09.62 ID:CxFkI+QY
自分の中の何か大事なものがごっそりと抜け落ちてしまったような、虚脱感。
何度も何度も、あかりの携帯電話を鳴らした。だがつながることはなかった。
くさいセリフをはいて、強引に抱きしめて、キスして。
そうすればよかったのか。そうすれば今あかりは俺の隣にいたのか。
いや、何か最善の行動を俺がとったとしてもあかりは笑ってくれなかっただろう。
彼女が泣いているそのときですら、俺の体の震えは止まっていなかったのだから。
「かっこわりぃ彼氏だ・・・。」
誰に言うわけでもなく、つぶやく。
彼女を探す手立てはない。見つけたとしてもどうして良いかわからない。
もうしてやれることは1つしか思い浮かばなかった。
ゲームショップに立ち寄り、あるゲームソフトを手に取る。
ファンタシースターユニバース。
これが今起こっている事件の、あかりをあんな風にした元凶のはずだ。
レジで清算をすませ、急いで自宅にもどる。
もう、これしかない。
ユーザー登録を済ませ、説明書も読まずにゲームを起動する。
ネットワークモード、これだ。
ユーザーパスワードを入力する手が震える。はやる気持ちが抑えられない。
規約内容を無視してボタンを連打し、キャラクター作成画面にたどり着く。
ビースト、これか?変わるなら、あかりと一緒がいい。
あかりと似たような姿なら、あいつも俺に何も遠慮することなんかないんだ。
顔立ち、スタイル、彼女の好みのタイプを選んでいく。
名前入力、完成。
これでいい。これであかりを迎えにいける。
キャラクターがゲーム内に誕生し、チュートリアルが始まる。
さっき思いついたことをやってやろう。
好きだっていって、強く抱きしめて、やさしくキスをする。
教官の指示に従って敵を倒していく。
じゅうぶんだ。余計な言葉はいらない。それで仲直りできるさ。
チュートリアルが終了し、教官からパートナーカードなるものを受け取った。
あとはあいつを探すだけだ。なのに、
「なんでかわらないんだよっ!」
コントローラーを床に叩きつける。
俺の姿は、いつもの俺のままだった。
「だ、め・・・なのか・・・。」
たった1つの思いつきさえ、・・・やり遂げられないのか、俺はっ。
370 :
351:2006/10/03(火) 16:32:41.87 ID:CxFkI+QY
「くっそ、まて、落ち着け・・・。」
くじけかけた気持ちをなんとか立ち直らせる。俺はゲームキャラクターになれない。
あかりと同じ境遇にはなれない。あかりは俺を拒むかもしれない。
でも、今はそれはいい。とにかく会おう。探すんだ。
会えば何かがかわるはずだ。
頭を切り替え、あかりを探す方法を考える。
俺もあかりも下宿生だ。このあたりの土地勘はほとんどない。行き先の見当はさっぱりつかない。
デートもほとんどが映画やらショッピングやら、人通りの多い場所しかいったことがない。
今のあかりがそんなところに行くとはとても考えられない。
考えろ。考えろ。
ふとつけっぱなしのゲーム画面が視界に入る。
画面の中央に浮かぶ赤い物体。確かパートナマシナリーといったか。
パートナー・・・?
俺の頭に閃光が走った。
「バカかッ!俺はッ!」
自分の鈍さに舌打ちをしながら、部屋を飛び出す。
いるじゃないか。俺よりもあかりに近い人間が、すぐ傍に!
自分で感心してしまうほどのスピードで走り、記憶にないほどの早さで目的地に到着した。
扉を勢いよく開け、その人物の名を叫ぶ。
「ローズマリー!」
飛び込むようにして部屋にはいる。いた。ローズマリーは朝と同じ定位置に静かに座っていた。
「随分あわてているご様子ですが、どうかなさいましたか?」
「あっかり・・・のッいば・・・」
息が切れてうまく喋れなかった。少女は首をかしげ、俺の様子を伺っている。
大きく深呼吸して息を整え、口を開く。
「あかりが、いなくなったんだ。君なら居場所がわかるんじゃないかと思って。」
「あかり様が?」
「探すことはできないか?」
少女がゆっくりと目を閉じる。心臓の鼓動が速まる。
だめなのか・・・?
「やっぱり・・・」
「可能です。パートナーカードによりその居場所を随時検索することができます。」
「できっ・・・え、できるの?」
胸をなでおろす。某司会者のように間の取り方がうまい少女だ。心臓に悪い。
「しかし私のデータにはこの世界の地名は登録されておりません。そのため詳しい場所まではわかりませんが。」
「いや、十分だよ。だいたいでもわかれば、それでいい。」
ローズマリーに近づきその小さい両肩をつかむ。
「頼む。手伝ってくれ。彼女に会いたいんだ。」
ごめん。まだ続くんだ。
371 :
名無しオンライン:2006/10/03(火) 17:18:07.43 ID:vE09m7ZH
凄く楽しみにしてるよ。
のんびり続きに期待〜。
wktk
ワッフルワッフル
これは続きが楽しみですね(´ω`)
「構いませんが・・・。」
ローズマリーの表情がわずかにくもる。
「じょ、条件か?俺今ガムしか持ってないけど・・・。」
「いえ、手を離していただけますか?」
「あっああ、ごめんっ。」
あわてて手を離す。彼女の服には俺の手の跡がくっきりとついていた。
よほど強くつかんでしまったらしい。
「あ〜、あぁ。」
何か話そうと思ったが、彼女の端整ではあるが無表情な顔立ちに気おされ意味のない言葉を発してしまう。
重くなった空気をどうしようか思案している俺を意に介さずローズマリーは優雅な動作で服を調えていた。
あかりを探している間ずっとこんな調子なんだろうか。いや、それはたまらない。
「ガム、たべる?」
「結構です。」
俺の作戦は失敗した。
「あっそうだあかり、あいつ今ドコにいるんだ?」
「・・・少々お待ちください。」
衣服の皺を伸ばし終わったローズマリーは静かに眼を閉じる。
おそらくあかりの居場所を検索しているんだろう。
「・・・。ここより東へおよそ30km地点。あかり様の反応があります。」
「30Kmだって?」
あれからまだそれほど時間がたっているわけではない。
いくらあかりが強靭な体を手に入れたといってもその足でたどり着ける距離ではないだろう。
「交通機関を使ったのか。」
「おそらくそうでしょう。現在も高速で移動中です。」
「よしっ。いこう。」
「心当たりが?」
「大丈夫。ここら辺で遠くへいける交通機関なんて1つしかない。ついてきてくれ。」
あかりの部屋を後にし最寄の駅へ向かう。
マンションを出てすぐのところであかりの部屋の鍵をかけてないことを指摘され、
あわてて引き返す羽目になった。彼女は几帳面すぎる。
改めて駅にむけて走り出す。
「急ごうっ。タイムロスした。」
勢いよく足を前に出す。ここから駅まで走れば10分ほどでいけるはずだ。
朝から何も食べていないにもかかわらず、あかりのことを考えるだけで力がわいてきた。
まってろ。すぐ見つけてやるからな。
しかし、3分ほど全力疾走したところで問題がおきた。
「ゼッ・・・ハァハァ・・・ゲホッゲッ・・・オェ。」
俺の体力が尽きた。
あまりの苦しさに座り込む。
「急ぐのでは?」
「ごめっ・・・ちょっまって・・・。」
今日は走ってばかりだ。大学に入ってからこれほど走った記憶はない。
認めたくないが気持ちに体がついていかない。
「普段からもっと運動をされたほうがいいと思います。」
まったくだ。
「よっし、いっくぜっ・・・。」
思い切りよく立ち上がる。
結局駅へはタイミングよく通りかかったタクシーでいった。
375 :
351:2006/10/03(火) 20:21:25.58 ID:CxFkI+QY
タクシーを降り、急いで切符売り場へ向かう。
ローズマリーは無料で乗れるんじゃないかと思いはしたが、子供用の切符を購入した。
どこまで行くかわからないので終点までを2枚。
買ってすぐ乗り越し清算すればいいのだと気づいたが、遅すぎた。
この出費は痛い。
改札を抜けると丁度電車が到着したところだった。
行き先を確認する。東へはこっちでいいはずだ。
電車に飛び乗り、空いていた席に並んで座って一息つく。
俺の心臓はまだ落ち着きを取り戻してはくれていなかった。非常にだるい。
電車が静かに走り出し、車輪の音をバックに静かな時間が流れ出す。
息を整えながら横目で隣に座る少女をのぞき見る。
あかりの姿が変わると同時に現れたパートナーマシナリー。
不自然なほど整った容姿を持つ彼女の存在は、車内の空気にまったく溶け込んでいなかった。
いったいどういう仕組みなんだろうか。
人の姿を簡単に変えたり、存在すらしないものを出現させる。
PSU事件、あまりにも俺の常識を超えすぎている。
「キャラクターに変わってしまった人ってのは何が原因だったんだろうな。
なにか基準があったんだろうか。」
ぽつりと疑問をもらす。
答えなどまったく期待していなかったが、彼女の言葉は予想外に明確なものだった。
「ハルは強者を欲しています。選ばれた者たちはトライアルの中でその資質を示しました。」
「なんだって・・・?」
「あなたはトライアルに参加して間もないと認識しています。プレイヤーの資格を得るにしても
まだ先になるでしょう。」
俺の中で言葉に表せない、気持ち悪い何かがひっかかった。
ハルって誰だ?
トライアルというのはPSUのゲーム自体のことか?
プレイヤー?
なぜ俺がゲームを始めたばかりだと知っている?
様々な疑問があとからあとから湧いてくる。
「どうもおかしいことが多すぎるんだ。こんなに問題になっているのになぜPSUは回収されない?
そもそもキャラクターに変わってしまった人間が何かやらかしたってのはよく聞くけど
逮捕されたとかそういう報道はほとんど聞いた覚えがない。せいぜい2人か3人だ。
これはハルってやつの意思が絡んでいるのか?ハルは何がしたいんだ?
君はっ、もしかしたらこの事件の全容を説明できるんじゃないのかっ?」
腹にたまったものを全てぶちまけた。
間違いない。彼女はなにか重要なことを知っているのだ。
ローズマリーは口を開く代わりに目を静かに閉じた。
沈黙の意思表示と言う事だろうか。構わず俺はしつこく食いつく。
「どうなんだ?」
だが、ゆっくりと開いた彼女の口からは、俺の求める答えは発せられなかった。
「あかり様の反応がかなり近づいています。次の駅で降りましょう。」
「ちょっと、俺の質問にっ。」
電車が停車し扉が音を立てて開く。
俺の言葉を無視しローズマリーは艶やかな動作で席を立ち、電車を降りていった。
仕方無しに俺も席を立つ。
「わかったよ・・・。」
彼女を追って電車を降りる。
おそらくこれ以上食い下がっても答えを得ることはできないだろう。
残念だが彼女の纏う他を寄せ付けない空気がそれを語っていた。
今はあかりのことだけに集中しよう。
もうすぐ、もうすぐ会えるはずだ。
必ず見つけてみせる。
目覚ましの音がした。
いつも通り音を消すためスイッチを押す
「カツン」
いつもと違う音がした。
朝の寒さが身に凍みた
でもいつも以上に寒い
肌が青い
風邪かなと思い今日は学校を休もうとおもった
ベッドから降りた
「ゴツン」
いつもと違う音がした
歩くたびに
「ゴツン、ゴツン」
いつもと違う音がする
鏡の向こう
ゲームのやりすぎだったのか
夢のなかなのか
いつもと違う顔がある
>>375 脳噛みフイタ
GJ!
よもやネウロネタをもってくるとは・・・
>>377 やっぱりそのハルなのか?
他に思い当たる節もないんだが。
ハルってグラールチャンネルのあいつじゃないのか?
380 :
351:2006/10/04(水) 15:00:36.70 ID:EE2B2xAO
申し訳ないがネウロがなんなのか俺は知らないんだ
グラールチャンネルの存在感がありそうでなさげな彼女をからめたかったんだけど
予想以上に認知されていないことにびっくりしている
わかりにくくて申し訳ないw
でも反省はしてない
ハルでした バイバーイ
381 :
123:2006/10/04(水) 15:09:29.43 ID:jUbQe+OY
文明が発達し、人間が夜の闇を克服したと言っても、世界の中に必ず闇は存在する。
ビルの路地裏―――。
閑静な住宅街、街灯と街灯の間に潜む―――闇。
闇の中を疾走する人影は、市内の高校のセーラー服を身に着けていた。栗色の髪の愛くるしい顔の少女である。
だが、少女の髪の間から覗く耳は、常人の物とは比べ物にならないほど長かった。
ニューマン……。
それは人気ネットワークRPGゲーム『PHANTASY STAR UNIVERSE』(略称【PSU】)の中で操作可能な種族の名称である。
最近になって突如として発生し始めた、TVゲームのキャラクターと、それを操作する人間とが入れ替わってしまう、キャラクターチェンジ現象。
彼女もその被害者の一人だった。
「はぁ……はぁ……」
彼女は先程から感じている追跡者の気配から逃げていた。
十分距離を取った所で少女は足を止め、背後を振り返る。
だが背後の闇に紛れ、尚闇の気配を放つ『ソレ』の存在を少女は確かに感じ取っていた。
この周辺にも最近、変質者が出没すると聞いている。
そして彼女は十分に人の目を引く可憐な外見なのだ。
だが……。
「ひっ……!」
少女が短く悲鳴を漏らす。
闇の中から夜行性の獣の様に輝く双眸がゆっくりと近づいてくる。
その気配は変質者とも、通り魔とも違う、もっと異質な何かを感じさせる。
恐怖は、相手の目的が解らないからこそ沸き起こる物なのだ。
「いやあああああああああぁぁぁっ!」
深夜の住宅街に絹を裂く様な少女の悲鳴が響き渡った。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
悲鳴を聞きつけた住民の通報により、直ちに警察が現場に出動した。
「通報によると現場はこの周辺の筈だが……」
パトカーに搭乗していたのは二人の警官。
運転手を務める警官が現場を探していると、助手席の警官が突然叫びを上げた。
「おい、見ろ! あれは!?」
人気の無い住宅街の路上、パトカーのライトに照らされた人影が浮かび上がる。
ボロ布の様なインバネスを纏った長身の人影。その人物の頭部は特撮物のヒーローの様な仮面を被っていた。
その足元に人間が横たわっている。栗色の髪をした少女の周辺のアスファルトには血の染みが広がっていた。
「あいつは……!?」
二人は気付いた。それは署内で緊急に配布された手配書の中で見た覚えがある。助手席の警官が急ぎ無線に手を伸ばす。
「こちら東京○○号! 急行した現場で手配中の人物を発見! 繰り返す、先日の『○○県××村襲撃事件』の重要参考人と思われる人物を発見! 男の特徴は……!」
『MASKED RIDER-CAST』
コントを期待してくれてる方には申し訳ない。
今回は多分、コント分は無いッス('A`)
キャラ使用を許可してくれた
>>342さんサンクスです。
ピピピピピピピピピ…
カチャッ
「ふぁぁ…」
朝からうるさく騒ぐ目覚ましを止め、大きなあくびをする。
そしてごろん、と寝返りを打つ。
「いてっ!」
なぜか耳に違和感のある痛みが走った。まるで反対に引っ張られるかのような感触。
そしてその直後もうひとつの違和感に気づく。
俺以外の声が聞こえる。
というより、俺の言いたい事を俺以外の誰かが言っている?
「…どういうことだ?」
そう声に出し、ようやく気づく、自らの声が変わっている事に。
そして次の違和感に気づいた、体が小さい、服がだぶだぶしている。
「まさか…」
ふと自分の手を胸に当てる、ほんの微かにだが、胸が前に出て自己主張しているのがわかった。
慌ててベッドから飛び出す、と同時にバランスを崩してこけた。
「あいったぁ〜…」
身長が縮んでいることを忘れていた、普段着地しているタイミングでまだ空中にいたため、体勢を大きく崩してしまったのだ。
(と、とにかく鏡へ行かないと!)
洗面所に向かい、鏡に自分の姿を写す。
そこにいたのは、身長は殆どなくて、耳が長く、目はくりくりと丸く、可愛らしいショートカットで、胸は殆ど無い少女だった。
ていうかぶっちゃけ
「俺の…PSUのキャラ?」
自キャラ化現象、というものが起こっているという話は聞いたことがある。
とは言えとうてい信じられる話ではなかったので、どうせ根も葉もない噂だろとタカをくくっていた。
しかし現に今俺はキャラと入れ替わっている。
こんな状況下では噂が真実だったと思うしかない…ん?入れ替わり?
「本当の俺はもしかして…ゲームの中に??」
透き通ったように良く通る声に戸惑いを感じながらも、パソコンの電源を入れ、キャラクター一覧を見ようとする。
『ピロン ピロン ベー! No.51』
「くそ!こんな時までイチローかよ!!」
この打率9割5分の打者は容赦がない、この分では当分キャラクターサーバーに接続することすらままならないだろう。
ふと、時計に目が行く。そういえば今日は大学の講習がある日だ。
とはいえ…
「この姿じゃなぁ…」
学生証の写真を見る。そこにはまだ俺が俺であった頃の俺の姿が写されていた。
決してイケメンではないが、本当の俺自身。
「…このまま戻らなかったらどうしたらいいんだろう…」
はぁ、と溜息をつく。もし戻らなかったら、俺は女として生きなければならない…?
「どうしよう…」
こんな事、誰に相談することも出来ないし…
そもそも外を一歩でも歩けばすぐに好奇の目を向けられるだろう、この大きな耳のせいで。
「…腹、減った…」
コンビニに、行くか…
腹が減っては考え事は出来ない、そう思い俺は外に出ることにした。
持っていたYシャツを無理矢理着て(かなりだぶだぶだが…)、耳を隠すためにニット帽を深く被ると、俺は外に出た。
案の定、好奇の目が俺に突き刺さる。
だがそれもそうだ、俺だってこんなエロゲ的シチュエーションの美幼女が歩いてたら目を擦りながら見てしまう。
しかし、それにしても男のエロい視線がこんなに居心地の悪いものだったとは…
少し女の気持ちがわかった気がする、そそくさとコンビニへの道を急いだ。
「いらっしゃ…」
店員の声が詰まる。気持ちはわかる。
俺だって(ry
さっさと買い物を終えて家に帰りたかったので、さっさとおにぎりを4つほど握り、レジに持っていく。
ああ、そうだ、煙草が切れてたんだった。
「ラッキーストライクのソフトください」
…しまった。
ひそひそと店内から囁き声が聞こえてくる。
…この身長とロリ声じゃどう見ても小学生、贔屓目に見ても中学生、ヘタすりゃ園児レベルだった。
「…おじょうちゃん?たばこなんかどうするの?」
「い、いえ!なんでもないです!」
俺は大急ぎで取り消し、胸ポケットから500円玉取り出し、素早く店員に差し出した。
「500円お預かりします…65円のお釣りですね、ありがとうございます」
お釣りを素早く回収するとぱたぱたとサンダルを鳴らしながら、俺は大急ぎで店を出た。
危なかった、それでなくても怪しい身なりなんだから、もっと気をつけないと。
帰り道、特に問題なく…いや、好奇の目に多少慣れただけだが、とりあえず行きと大して変わらず部屋に戻ってきた。
帽子を脱ぎ、買ってきたおにぎりにかぶりつく。4つぐらい余裕で食えるかと思ったが、1つ残ってしまった。
「これは後で食べるか」
余ったおにぎりを冷蔵庫の中に入れて、ごろんとベッドに横になる。
何故だか、無性に眠い…
寝ちゃダメだ、どうやったら戻れるか考えないと…
…だめだ…意識が………かすれて……………
384 :
351:2006/10/04(水) 16:48:24.20 ID:EE2B2xAO
駅を出て無言で歩き続ける。
視界いっぱいに広がる緑と黄金、たまに鼻をくすぐる稲穂の香りが心地よい。
道の脇の用水路ではチョロチョロと小気味いい音を立てながら水が流れている。
「ド田舎だなぁ・・・。」
俺の下宿先も十分な田舎なのだがここはそこからさらに輪をかけたのどかさだった。
もう歩き始めて随分たつがコンビニすら見当たらなかった。
・・・あかりは、こんな静かな場所で、どうするつもりなんだろう。
最悪の結果がふいによぎるが、頭をふってそれを追い出す。
あかりに限ってそれはない。あいつは、自分で命を終わらせるような馬鹿な選択はしないはずだ。
―もし、もとにもどれたら―
これから1人でその方法を探すつもりなんだろうか。
胸が、痛む。
20分近く歩いただろうか、ほどなくしてT字路にぶちあたった。
「こちらです。」
ローズマリーは迷うことなく体を左に向け、進んでいく。
舗装すらされてない山道。やはりあかりは人のいない場所を選んでいるようだった。
それほど自分の力に恐怖しているんだろう。
「急ごう。」
土を踏みしめる。
車がギリギリ通れるくらいの幅はあるが、タイヤの跡はみられない。
地元の人間すらもあまり使わないような道のようだ。
「あかりの反応は近いのか?」
「ええ。あかり様は1時間ほど前からここより数Km先の地点から動いておりません。
あと数10分もすれば合流できると・・・」
言葉の途中でローズマリーが唐突に足をとめる。
「どうし・・・」
「気をつけてください。」
どこからともなく拳銃を取り出し、構える。
「えっ?えっ?」
「SEEDです。」
385 :
351:2006/10/04(水) 16:50:23.13 ID:EE2B2xAO
聞いたことがあった。
「・・・ガンダム?」
「いえ、SEEDです。」
数メートル先の茂みが揺れる。そこから現れた黒い巨体。
ようやく事態を理解する。SEED、そうか、見たことがある。こいつは、
「デルスパーン!」
「デルセバンです。」
間違えた。
ローズマリーはデルセバンに狙いをつけると躊躇なく発砲する。
一発、二発。
異形は地に沈み、煙のようにその場から消滅した。
「おぉ、すげっ。」
「まだ気を抜かないでください。」
再びゆれる茂み。木の陰からいくつもの光がこちらをねめつけていた。
数が多いっ!
「何か身を守る道具は持っていますか?」
「身を・・・?え〜っと。」
光がゆっくりと近づいてくる。なにか、なにかないか。
ポケットを必死にまさぐる。と、右手が何かを探り当てた。
「あ!」
すばやくそいつを取り出す。
「ガッ・・・ガムっ!」
ローズマリーは小さく溜息をつくと、一歩前へ進み出た。
「下がっててください。私だけでも大丈夫でしょう。」
期待した私が間違っていた。小声で呟いたその言葉を俺は聞き逃さなかった。
間違いない。彼女は俺を軽蔑している。
華奢な足が地をける。正面に発砲、2発。2対の影が瞬く間に煙と化した。
続けて発砲、デルセバンの頭部が発泡スチロールのようにはじけ飛ぶ。
スカートをたなびかせ、しなやかな動きで、まるで踊っているかのように、ローズマリーは次々と敵を葬っていく。
思わず見とれてしまうほどの無駄のない動き。
銃をしまい、衣服を調える。
俺の協力など必要なく、彼女はあっという間に全ての敵を倒してしまった。
「お怪我は?」
「え?あぁ、大丈夫。」
呆けていた口をあわてて閉じる。
「あ〜えっと、このSEEDってヤツもハルの意思なのか?」
「いえ・・・。」
はじめてみる険しい顔。
「エネミーの出現はまだ先の予定です。これはハルの意思ではありません。」
「えぇと、つまり・・・。」
「何者かの介入を受けた可能性がある、ということです。」
あまり理解はできなかったが、どうやら予定外のことが起こったらしい。
まだ先の予定・・・。
どちらにしろ、いずれプレイヤーってヤツとさっきの化け物をぶつけるつもりなんだろうか。
「あかり様が心配です。先を急ぎましょう。」
すばやく踵を返す。
「あぁ、ちょっと待って。」
「?」
呼び止めて、右手を差し出す。
「ガム、食べる?」
「結構です。」
俺を残し、ローズマリーは走り出した。
SEED、予定、プレイヤー、ローズマリー・・・ハル。
いったい何が望みだ。
右手をポケットにつっこみ、俺は彼女を追いかけた。
ガム大好きだなオイwwwwwwww
終わりかな、乱入スマンコ
388 :
名無しオンライン:2006/10/04(水) 18:38:44.18 ID:SCQiS8/E
うんこがデルセバン
まずアフロとヒゲを整えるんだぜ?
まずアフロとヒゲを整えるんだぜ?
391 :
名無しオンライン:2006/10/04(水) 19:03:24.72 ID:jcjhvgG9
俺はだれだ
そうだおれは
おれの名前は あ
なんだ!?身体が勝手に自身のパーツを剥ぎ取りボックスの中にソレをいれた
う うわぁぁぁぁぁぁ
あ ってキャラ観た事ある
パトカ伝って部屋行こうとしたらその人のキャラ名の一つに
俺は今日、今世紀最大の良スレを発見した。
作者さん頑張ってください。
近頃「朝目が覚めると、PSUの自キャラになっていた」などと言う事件が頻発しているらしい。
俺もCβからPSUをプレイし始めて現在に至るが、自分の身にそんな事は起こっていない。
というか、俺には関係のない話だと思っていた。
昨日までは・・・・。
今朝目が覚めると、例の事象が俺の身にも起こっていた。
「はぁ〜、とうとう俺の所にも来たか・・・」
起き抜けに大きなため息をつき、ベッドの縁に腰を据え
軽く頭を抱えていたのだが、俺は心なしか違和感を覚えていた。
まさか!と思い、周囲を見回すが、間違いなく其処は俺の部屋であり
何時もと変わらない室内風景が広がっていた。
そう、何時もと同じ俺の部屋、何時もと同じ風景、窓際にはGH-430が微笑つつこちらを見やり
彼女の右後方にはビジフォン・・・・・
びじふぉん・・
そう、確かに俺は自キャラになってしまっていた。
PSUというネットゲームの世界の中で・・・・。
「ぎゃふん」
395 :
123:2006/10/04(水) 21:17:02.15 ID:jUbQe+OY
その男の朝は、新聞を読む事から始まっていると言っても過言ではない。
そんな彼の愛読する新聞は、ここ数日、首都圏を騒がす、ある事件の話題で持ちきりだ。
『通り魔事件被害拡大! 遂に6件目の被害者が!』
『何故? 被害者は全員、社会問題となっている【PSU】キャラチェンジ現象の被害者』
見出しには、こんな文字が躍っているが、今日は一つ犯人逮捕へと繋がりそうな一つの記事で結ばれていた。
「被害現場で目撃されたのは、先日○○県××村襲撃事件の首謀者を殺害した容疑で指名手配されている人物と同一の可能性が高い。警察は引き続き、自称『仮面ライダー』の捜索に全力を挙げている……。と……本当に世の中は危険で怖いですねぇ〜」
人事の様に、のほほんと少女……いや彼は言った。
某企業で役職を務める会社員。こう見えても一児の【父】である。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「実際、人事ではないだろう」
と大柄な男が言った。
身長180cm強の体格の良い身体で、レザージャケットとレザーパンツと言う、典型的なバイカースタイルである。箱を連想させる、その体躯でヘルメットを被れば、見た目まんま【箱】になりそうな青年である。
「例の通り魔事件か? 確かに家の親父も【キャラチェンジした者】だ。だけど幾ら『キャラチェンジ』した奴が集中的に襲われてるっつっても、そんな人間が日本中で何百人いると思ってんだよ」
【箱】青年に連れ立って歩く、もう一人の青年が呑気な表情で答えた。
こちらの青年は取り立てて特徴の無い、平々凡々な男である。
だが彼は、朝起きたら実の父親が【PSU】のキャラクター、キャストと呼ばれるアンドロイド(貧乳ロリッ子型)になっていたと言う奇特な家庭事情を持つ青年である。
「実の父が【キャラチェンジした者】だと言うのにオマエは楽天家だな。最近のニュースを見ていないのか?」
「悪いかよ!」
「通り魔事件はこの東京で頻発しているんだぞ」
「……」
【友】の言葉に彼は黙り込んでしまう。
「件の通り魔が首都圏に出没する事は理解できる。東京は日本で最大の人口を持つ都市だ。人口に比例して『PSU』のプレイヤーは多い。
故にキャラチェンジ現象に巻き込まれたプレイヤーの数も東京が一番多い……本当に通り魔の狙いが【キャラチェンジした者】だとすれば都内で事件の発生が集中しているのも頷ける」
二人の話は大学の構内を移動しながら続く。
「俺でも思い付く位だから、警察やマスコミ関係者はとっくに気付いていると思うが……もしかしたら犯人はキャラチェンジ後も、普通に社会生活を送っている者達を狙っているかもしれない」
「……どう言う事だ?」
【彼】は眉間に皺を寄せ【友】の言葉の先を促した。
「気になって今までの記事を見ていて、ある事に気付いた。襲われた者達は深夜に掛けて帰宅中の会社員、塾帰りの高校生、アルバイトに向かう途中の大学生ばかりだ」
「……話が見えん? それでどうしてさっきの話になるんだ? 全然普通の事じゃねえかよ」
「この前の事件を忘れたか? 『○○県××村襲撃事件』の様に、キャラチェンジ現象に巻き込まれた人間全員が社会に受け入れられてる訳じゃない。むしろ以前と変わらずに社会に受け入れられた者達の方が幸運だ」
二人は駐輪場までやって来ていた。駐輪場に駐車されている一台の目立つ大型バイクの所で二人は立ち止まった。
DUCATI MULTISTRADA 1000DS
【友】が長年のバイト代を貯金して買った、念願のイタリア製大型バイクである。
「そしてオマエの親父さんは、幸運な事に社会に受け入れられ、変わる事無い日常生活を送っている。……俺の推測が正しければ、オマエの親父さんが狙われる可能性も十分考えられると言う事だ」
「俺の……親父が……」
自分の父親が通り魔に狙われるかもしれない……そんな可能性を微塵も感じていなかった【彼】は【友】の言葉に絶句していた。
『おはようですよぅ! 今日も元気に頑張ってくるですょ!』
可憐な笑顔で微笑む父の姿が脳裏を過ぎる。
この笑顔が理不尽にも奪われて良い筈が無い!
「……させない! 親父の笑顔は……俺が守る!」
決意の言葉と共に【彼】は強く拳を固めた。
「気付くまで何度でも言ってやるが、オマエの決意は動機がちょっと間違ってるぞ」
PSUのキャラクターに変身してしまう現象、あれはもう10年前の騒ぎだが、
PSUという言葉を聞くと、高校時代の頭の悪い同級生を思い出す。
その同級生は吾郎(仮名)と言った。とにかく寝ても醒めてもセックスのことばかり
考えているような奴だったが、ある日PSUのキャラクターである男性キャストに変身した。
当時すでにキャラクター変身現象は広く知られており、PSUというゲームをやらないか、
あるいはキャラクタークリエーションを慎重にやることが常識だった。ニューマンや
ビーストならともかく、キャストに変身してしまうと後が大変だからだ。
奴がキャストに変身した日、奴は学校を休んだ。同じクラスの連中と見舞いに行くと、
意外に明るい態度だったので、不思議というか不審に思ったものだ。その後も以前と
変わらない学園生活を送っていた。
隣のクラスに洋子(仮名)という、クスリで頭が半分逝っちゃってる子がいて、その洋子を
同級生の自宅に呼んで脱がせてオナニーさせ、それを数人で鑑賞しつつチンポをしごく、
という催し(?)が行われた。なぜかその催しにキャストに変身した吾郎がついてきた。
みんなで洋子の股間をみながらチンポをしごいていると、吾郎も特殊合金の股間を
しきりに揉んでいる。「そんなんで気持ちいいのか?」と聞くと、「少し気持ちいい」と答えた。
その後、突然吾郎は学校に来なくなり、一人でバイクにのって暴走するようになった。
半年ぐらいして吾郎はダンプ数台を巻き込む事故にあい、鋼鉄の体がぺっちゃんこになって
死んでしまった。その葬式で、親戚の人から真実を教えてもらった。なんでも近所の工場の人に
「人工ペニスをつくってやるから落ち込むな」と言われたのだそうだ。その後人工ペニスとは、
単なる金属の筒で、オナニーもセックスもできない代物だと知った時に自暴自棄になり
バイクを飛ばすようになったのだそうだ。性欲のことしか頭にないような吾郎にとって、
それは死よりもつらいことだったにちがいない。
朝、目覚めた
というか気づいたら森のような所にいた
綺麗やな〜と思って辺りを見回したらピンクの髪をした女の子がいた。
(ゲッここ見た事あると思うとったらPSUの中やん)
「イーサンどうしたんですか?急ぎますよ」
(うは。俺イーサンかよキャラチェンってストーリーで俺がPSUに入りこんじゃってるじゃん)
「イーサンです、はい!」
(ちょ待てよつまり死んだら俺どうなるの?しかもここアナゴさんが出る章だよな・・・)
「急いでください、イーサン」
「イヤだ、帰る」
「カレンさんがどうなってもいいのですか?」
「うーむ・・・・・・」
・・・・・・・・・・
「アナゴ、ゴルァァァァァかかってこいカレン様は俺のもんだーー」
「何かわかりませんがやる気満々なようですね。
そろそろ巫女の幻視も終わってる頃ですし急ぎましょう。」
走れ俺かっこいいぞ、カレンちゃんが待ってるんだぜ俺!
などとヘラヘラしながら走っていると当然悪魔が降ってきた・・・・
(やば・・・台詞覚えてない適当でええか)
じっとアナゴ見据え・・・
「きめぇぇぇぇぇ。リアルだとこんなキモイのかよ」
なにか台詞を言ってるアナゴを無視して突撃する俺
「お気に入りのリアルハンドガン喰らえアナゴーーーー」
パシュン・・・・
「ギャーーーーー折れた腕折れた」
見かけによらず銃である事に変わらないハンドガンの反動で腕が逝った俺
「却下・・・これ・・・いだずぎ」
泣きながらリアルハンドガンを捨てる
「メギドゥゥゥォォォォォォォ」
(キターーーーーー死ぬーーーーー)
「イーサン危ない」
突然俺の前に立ち盾になるルゥ
「モモーーーー」
(あ・・ルゥだった・・・てかこれ貫通しなかったっけ?)
とりあえず横に思いっくそ飛ぶ俺
「システムフリーズ」
(うわ・・・やっぱ貫通した)
ワロタ
確かにモモだよな
400 :
351:2006/10/04(水) 22:36:33.27 ID:EE2B2xAO
どれだけ走っただろうか、突如、視界が開けた。
のびっぱなしの雑草、所々に転がる腐った材木。
その中の一つにかすれてはいるが文字の書いてあるものがあった。
バーベキ・・・貸・出・・・円・・・。
「キャンプ場か・・・?」
捨てられて随分たつのだろう。あたりを見渡すといくつか建物の存在が確認できたが人の気配は感じられなかった。
「ここにあかりが?」
「ええ、あと数十mです。」
材木に躓かないよう気をつけて進む。木で作られた門をくぐり、廃墟の中を突っ切る。
ベンチがいくつか並べられた広場のような場所に出る。そこにあかりは、いた。
こちらに背を向けてベンチに腰かけ、空をじっと見つめていた。
やっと・・・みつけた。
ここに来るまで、ずっと考えていた。あかりに会ったらどうしよう。なんて声をかけよう。
愛をささやくとか、抱きしめるとか、そんなこと考えていたっけ。
ゆっくりあかりに近づく。
でもそんなことはもうどうでもいい。普通でいいんだ。
ゆっくりと、音を立てないように、細心の注意を払って。
いつも通りの俺でいれば、それでいい。
「こらっ!人の土地で何してる!」
「あっ!ごめんなさっ・・・。」
あかりがベンチから飛び上がってこちらを振り返り、すごい勢いで頭を下げる。
「ははっ、ドッキリ大成功?」
「え・・・?う、そ・・・。」
顔を上げたあかりの顔は笑っちゃうくらい間が抜けていた。
「なん、で・・・?」
「彼女に案内してもらった。」
親指で俺の背後をさす。少女が丁寧に会釈するのが視界の端に見えた。
「ローズマリー・・・。」
呆けた表情。まだあまり現状が飲み込めていないようだった。
「ほんと大変だったぞ?走りすぎて吐きそうになるし、電車賃で財布寒くなるし。」
「あ、ごめん、なさい・・・。」
口から少しだけ空気を吐く。あかりを見つけられた安堵の息だ。
「帰ろうぜ。ここ何もないし、楽しくねぇよ。」
満面の笑顔。不自然ではないはずだ。今は、あかりに会えたことが心からうれしい。
「でも・・・。」
あかりがうつむく。
俺は拳を軽く握って、あかりのおでこに勢いよくそれをぶつける。
「いったっ!」
鈍い音がした。
「な、なにすんのさ!」
「その方がお前らしい。」
にやりと、笑ってみせる。
「あ・・・。」
「さ、帰ろう。」
「う、うん!」
ようやくあかりに笑顔がもどる。うん、これが自然だ。ドラマみたいなまどろっこしいやり取りはいらない。俺たちはこれでいいんだ。
「あの、ありがとね。」返事をする代わりに頭をかく。どうにも照れくさかった。
「ローズマリーも、ありがと。」
「パートナーですから。」いつも通りの無表情。だがその声は心なしかうれしそうに聞こえた。
3人でゆっくりと歩き出す。もう急ぐ必要はない。ゆっくりと、話しながら帰ろう。
先ほどくぐった門を通り抜ける。ふと、地面に大きな影が落ちた。日が隠れたのか?
何気なく空を見上げる。
「な・・・んだ・・・?」
愕然とする。そこには、おそろしく巨大な何かが、雄雄しく飛翔していた。
401 :
351:2006/10/04(水) 22:37:09.42 ID:EE2B2xAO
そろそろクライマックスです
もうちょっとだけ付き合ってくだちい
402 :
名無しオンライン:2006/10/04(水) 22:50:48.74 ID:+LEZftBb
403 :
351:2006/10/04(水) 23:43:25.15 ID:EE2B2xAO
赤黒く光る硬質な皮膚。アスファルトすら切り裂くことができそうな鋭利な爪。象なんて比ではない、その圧倒的な、巨躯。
それは、獲物を品定めするような目で俺たちを睨み付け、廃墟を踏み潰しながら、威圧的に地に降り立った。
地球が傾いたんじゃないかと思えるほどの振動。一瞬、体が宙にういた。
「ディ・ラガン・・・?」
あかりが呟く。これもさっきのデルセバンみたいにゲーム中の化け物だっていうのかっ。
「うそ・・・ありえない・・・。誰が・・・。」
ローズマリーも驚きを隠せない様子だった。
「どっ・・・どうすんだあんなのっ!」
とても勝てるとは思えなかった。ディ・ラガンと呼ばれたその巨躯は、人を軽く丸呑みできてしまうような大きな顎を開き、
「―――――ッ!」
咆哮。鼓膜が破れるほどの大音量に、周囲の大気が震える。
「おっい・・にげっ・・・にげるぞっ!」
駆け出す。だが、あかりは動かなかった。
「あかり・・・?」
「うん・・・うん、うん・・・よしっ。」
あかりは胸に手を当てて、何度も何度もうなずいていた。なにか、決心をかためるように。
「おっい・・・まさか戦うなんて言わないよな?」
「うん、戦う。」
「あかり!」
腕を乱暴につかむ。行かせる訳にはいかなかった。
「無茶言うなよ!逃げるぞ!」
「大丈夫大丈夫!ゲームの中で何回も倒してるし。」
ディ・ラガンは少しずつ、様子を見るように俺たちとの距離をつめていた。
「ゲームの中って、お前・・・アホかッ!」
「大丈夫・・・お願いどっか遠くに逃げてて。すぐ追いかけるから。」
あかりが俺の手をほどき、やさしく握る。
「ね?大丈夫だから。」
そっと手を離す。
「あかっ・・・。」
「いこう!ローズマリー!」
「わかりました。」
駆け出す2人の少女。また見てるだけかよ・・・俺はまた見てるだけなのかっ!
404 :
351:2006/10/04(水) 23:46:14.96 ID:EE2B2xAO
「あかりっ!」
ローズマリーが両手に握った拳銃でディ・ラガンの鼻先に弾丸を何発も叩き込む。
それが怒りをかったのか再び、咆哮。反射的に耳を押さえる。全身の毛が逆立っているのがわかった。
ローズマリーが注意を引き付けているその隙に、あかりはやつの腹の下に潜り込んでいた。
拳を突き立てる。何度も何度も。
苦しそうにもだえる巨躯。
「あかりっ!」
再び名を呼ぶ。これは、勝てるっ・・・いける!
あかりは体をしならせ、円を描くような独特な動きで休むことなく拳を叩き込んでいく。
が、一瞬の油断。巨大な爪があかりを捉えた。
「あかり!」「あかり様!」
よろめくあかり。ディ・ラガンはあかりをにらみつけ、喉を大きく鳴らした。
ローズマリーはヤツの次の行動を察したのか、頭部めがけてトリガーを引き続けた。
だが、動きを止めることはできなかった。
放たれる、火炎。それは容赦なくあかりの体に襲いかかる。
「ぐっ・・・うぅぅー!」
あかりの悲鳴。俺はこのままで良いのか。本当にみてるだけでっ!
なぜ、彼女を好きになったのか。彼女と一緒にいたいと思ったのか。
あいつが弱かったからだ。弱いくせに諦めず、なんにでも立ち向かっていくやつだったからだ。
別に守りたかったなんて高尚な理由じゃない。俺も弱かったから、一緒に支えあって生きたかったんだ。
一緒に笑って生きたかったんだ!なのにっ!
業火に焼かれ満身創痍のあかりをディ・ラガンの巨大な尻尾が追い討ちをかけた。
吹き飛ばされるあかりを必死で受け止める。
傷だらけだ・・・火傷もひどい。
なんで・・・なんで彼女だけが血を流してる?なんで彼女だけが歯を食いしばって苦痛に耐えている?
違う!こんなものを俺は望んでいたわけじゃない!俺は守ってもらいたかったわけじゃない!
頼む!
あんたに人をどうこうしてしまうような力があるのなら!
頼む!あんたの望むようにしてやる!あんたの思うとおりに動いてやる!
だから!頼むハル!俺に、
「俺に力をよこせぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
俺の叫びが空に吸い込まれる。
熱い衝動が体を駆け上がってくる。
自分が別の何かに変わっていくような、不思議な感覚。不快ではない。
俺の中で何かが
はじけた。
405 :
123:2006/10/05(木) 00:28:53.28 ID:W4oUSX9n
都内の某駅―――。
コスプレ嬢も裸足で逃げ出す、スカート状の板状パーツも可憐な純白のエラシエル・パーツに身を包んだ少女が、黒い通勤鞄を片手に、疲れた様子の中年男性に交じって駅の改札を出てくる。
「ふぅ……今日も遅くなっちゃったですょ」
少女は疲れた様に溜息を吐いた。
少女が勤める会社は、今大きなプロジェクトを抱えている所である。連日会議の連続で、今日も帰宅は23:00を回ってしまっていた。
「息子は、ちゃんと御飯食べたのかなぁ……何て、心配したら怒るんでしょうねぇ〜」
少女は小さく呟き、少し寂しそうに微笑んだ。
息子も二十歳を越え、手が掛からなくなったとは言え、男で一つで息子を育てて来た身としては少し寂しい物がある。
「まぁ、それが成長していく事なんでしょうねぇ〜」
独り言ちながら自宅までの道程を辿り、途中のトンネルまで差し掛かった時、それに気付いた。
「って……ふぇぇぇぇええっ!?」
トンネルの内部を照らす筈のライト、それが全て消えていたのだ。良く見ると蛍光灯が割られているらしく、地面には割れた蛍光管の破片が散乱していた。
「子供達の悪戯ですかぁ!? と、とんでもない事をするですよぅ!」
だが家まで続く道は此処しかない。何としても、このトンネルを通過するしかないのだ。
少女は意を決して暗いトンネルへと足を踏み入れた。
「ふええぇぇぇぇ…」
涙目になりながらも少女はゆっくりと足を進める。何歳になろうとも暗がりは怖い。闇は人が恐れる原始の恐怖の根源なのだ。
「あ、そうだ! 良い事思いついたですょ!」
ふと少女は名案を思いつき、首筋のナノトランサーのスイッチを操作した。
空間を制御する事で物質を湾曲空間に収納するシステム、それが『ナノトランサー』だ。
少女は目前に出現した法撃用の長杖を掴む。長杖の先にある球状のコントロール装置が淡いフォトン光を放ち、静かに周りを照らし出した。
「コレなら灯りの代わりになるですょ! 我ながら冴えてますね〜」
光源により勇気を取り戻した少女が再び歩みを再開させる。
僅かな灯りが照らすトンネル内には、少女が割れた蛍光管を踏む小さな足音が反響している。
そして少女は気付いた。反響に雑じり、もう一つの足音が後ろから響いてくる事に!
「だ、誰か……居るですかぁ〜……」
恐る恐る後ろを振り返り、少女は小さな声で後方の暗闇に話しかける。
フォトン光が及ばぬ闇の先に、その闇は在った。
闇の中で闇よりも暗く蠢く存在が……。
その闇は虚構より生まれ、現実を喰らう。
と、タイムアップ
本日は此処まで('Д`)
今日は連載モノが多くて重なっちゃったけど大丈夫かな……
なんだろ、ゲーム自体より面白いな
作者のかたがた、乙かれさま〜
なんとも続きが気になる(*´Д`)
ついてない。やっぱり私はついていない。流石は名前の横が光らない事で有名なニューマン女だ。
引きこもったからにはとPSUをやっていても、どういうわけかレアが流れてこない。
さっきから何度も何度もレアはでているのに、順番ランダムなのに私には流れてこない。
さらについていないことに、なんだか午前0時近いというのにお客さんまで来る。
長い耳に緑の目という普通の人間ではありえない見た目。
最初に着ていたカラワイワンピースとかは明日服等を買いに行くときに着て行くので汚さないように
大切にクローゼットにしまったので。今は服がないからTシャツ一枚というみっともない格好。
私は今こんな状態だから誰とも会いたくないというのに・・・。
最初は居留守を使っていたけれど、ピンポンピンポンやかましい事この上ないので、
いったいどこの馬鹿野郎かと顔ぐらい拝んでやってから、文句の一つや二つ、三つや四つ、
五つや六つ言ってやろうとちいさな覗き窓を覗こうとして、また自分がついていないことに気づいた。
ロリッ子になった私の身長じゃ覗き窓を覗くなんてことは背伸びをしてもできなかった。
自キャラをチビッコにしたのをひとしきり後悔した後、私はしっかりとチェーンがかかっているのを確認した後、
少しだけ玄関のドアを開けた。
「・・・さっきから誰ですか?」
相手に不満を伝えようと怒気を思いっきり含ませてこういったものの、
このセリフをドアの向こうの不審者に伝えるのは凄みも何もないロリ声。自分で自分が情けなくなる。
「警察です。捜査に来ました。」
「・・・は?」
酒臭い息が私の頭上からモワァと気持ち悪く降りかかる。捜査と言われて困惑した私が見上げた先には、
昼間であったガラの悪そうな警察官の顔があった。
「登校拒否の少女を保護しに来ました。チェーンを開けてください。」
「ですから、私は登校拒否ではないです。大学生です。」
丸っこい緑の目で酔っ払い警官を睨みつけるが、この警官は気に留める様子もない。
しょうがないだろう。私だって小学生くらいのガキンチョに睨みつけられても怖くはない。
はぁ、本当についていない。
にしても、この警官はなんで私の住所を・・・・・・あ・・・そういえば昼にされた質問に答える際に
住所も言っちゃったんだっけ・・・。ついてない・・・ていうか女の一人暮らしなのに危機感がなさすぎた。
「あの、あまりしつこいと人を呼びますよ?」
もしかして最悪、引越しを考えなくちゃいけないのかな?こんな人に住所を知られたら安心して生活できない。
・・・この小学生みたいな姿で引越し?この小学生みたいな声で引っ越したと親に電話?
あ、でも免許証とかで年齢を確認してもらえば・・・。だめだ。免許の写真と今の顔は違いすぎる。
そんなことをだらだらと考えながら酔っ払い警官を睨みつけていると、その警官が何かを取り出した。
巨大なチェーンカッター。
「え?」
一瞬、突然現れた見慣れない工具に目をぱちくりとさせていたが、それが意味する事をすぐに悟り、
慌てて玄関のドアを全身を使って閉じる。閉じない。
「オイ、いてーじゃねーか?」
男が血走った肉食獣のような目でギロリと私を睨みつける。警官の革靴が、ドアの間に挟まれていた。
「早くどこかいってください!!警察呼びますよ!!!」
ほとんど悲鳴に近い声をあげる私。誰か・・・この声に気づいて外に出てきて・・・。
私、斜に構えているけど本当は臆病だから・・・。
何も言わずに巨大なチェーンカッターが安いアパートのチェーンを断ち切る。
私は悲鳴をあげることもできずに慌てて部屋の奥に逃げ込む。誰か・・・誰か・・・!手遅れになる前に誰か・・・っ!!
バタンとドアの閉じる音とガチャリというカギのかかる音、私はもう逃げられない。
・・・いや、ベランダ!ベランダから逃げて助けを呼べば!!
「動くな。」
下品な声のするほうを思わず振り返った私は、次の瞬間にはヘナヘナとその場に崩れ落ち、
ベランダへと逃げることができない事を悟った。
黒く鈍く光る拳銃の銃口が私へと向いていた。
「死にたくなければ服を脱げ。」
見ているだけで吐き気がする顔を下品に歪ませた男が静かに言う。
絶対に嫌だ。そんなことを言われて脱ぐ馬鹿はいない。私がビーストだったらナノブラストをしてギタギタにしてやるのに・・・。
私の不幸は、PSUを買って、ニューマンを選んだ時からはじまっていたような気がしてくる。
「早くしろ!!」
怒鳴り声に思わずビクリとする。こんな声を聞けば誰だって不審に思う、ここは素直に従うふりをして
時間を稼げば・・・。私はできる限りゆっくりと服を脱ぐ事にした。
けれども、恐怖の余り歯がガチガチなるくらい震えている私はなかなか服の裾を掴む事すら出来ない。
この状況を何とかしようと冷静に、冷静になろうと頭は動いているのに、心と体はまったく言う事を聞いてくれない。
「・・・とろいな。」
「やだ・・・こないで・・・。」
大股でずんずんと奴がこちらに向かってくる。少しでも奴よりも遠くへ逃げようと
へたれこみながらも部屋の隅へ隅へと必死に逃げようとするが、奴はもう私のすぐ目の前で
値踏みするかのように濁った瞳で私を見下ろしていた。
恐怖の余り、もう声も出なかった。ついてない・・・私・・・本当についてない。
自分の不幸を呪いながら私は覚悟を決めて、これから起こるであろう惨劇を少しでも記憶しないために、
目をぎゅっとつぶった。
「ハルカ様になにしようとしてんの!このド変態!!」
メキッと嫌な音と短いうめき声。そして今の私も真っ青なロリロリボイスがほぼ同時に私の耳に飛び込んだ。
そしてそれから若干の間をあけてドサリという重たいものが地面に落ちる音も。
「ハルカ様、目を開けて?なんかヨワヨワだったからもう大丈夫。」
何が起こったかはわからなかったが、私は言われたままに目を開ける。
怯える私には、言われた事に従う事しか出来なかったから。
私の視界に最初に飛び込んできたのは、活発そうな小さな青い髪をポニーテールにしたネコミミの女の子だった。
私は、この子供を知っていた。
「顔つきボーリング玉?」
とんでもなく酷い名前のままGH420に成長した私のパシリ、パートナーマシーナリーだ。
「そうですよ、ハルカ様〜やっと見つけましたよ〜。」
ニコリと微笑む顔つきボーリング球と、意識を失っている暴漢を確認した途端、
鼻の奥がツンとなって、涙と嗚咽が止まらなくなった。
「こわ・・・かった・・・こわか・・・ったよぉ・・・・・・。」
「ハ、ハルカ様〜?」
チラリと、テレビ画面に映った自キャラ、ハルカの名前の横が少しだけ光っているのが目に入った。
ニューマン女にも、少しだけ運が向いてきたらしい。
寝る前に適当に何かを、と書き始めたらいつの間にか一時間。
眠いけど反省はしていない。
他の作者様のようにいつかは面白いものが書けますように・・・
411 :
名無しオンライン:2006/10/05(木) 02:21:39.84 ID:R4trP8jW
どきどきしたよ・・・。
>>404それってなんてデビルマン???熱すぎる。
でも現実では力を望んでも力は振って湧いてこないんだよね。
生物としての恐怖をしのぐ、大切な人を失う恐怖をしった時、
人はひ弱な生身で恐怖にすら立ち向かう。それが勇気。
やりたくなってしまったじゃないかPSU!!
・・・PS2弟が千葉に持っていってしまったOrz
なんだか盛り上がっているじゃないか。
と、いう俺も「仮面ライダー キャスト」をみて感化されたので投下。
自分以外にもキャラクターになっているという設定が気に入ったので、使わせてもらいます。
俺がプレイしているゲーム、PSUにちょっとした噂が流れている。
接続人数に耐え切れなくなって、ログインゲームを繰り返していたのが、次第にその回数が減り、最近ではNo.051エラーの文字すら見なくなった。
その理由が、ゲームをしていたプレイヤーがなぞの失踪をしているから。と、いう噂が流れているのだ。
失踪したプレイヤーはゲームに繋げられなくなるので、接続数は減って入りやすくなる。現に、サーバーの人数は減っている。
俺は、それはプレイヤーがPSUの管理に愛想を尽かしていなくなっただけだろう。としか、思っていなかった。
だが、こんな突然な形で・・・その真実を知ることになるなんて、誰が予想できただろう。
おそらく“失踪者”と呼ばれている奴らも予想なんてできなかったはずだ。
だって、今、俺の体は―――ゲームのキャラクターになっているのだから。
小さなため息が漏れる。
ずっとディスプレイに映し出されていた人物が、鏡の前に立っているのだからよくわかる。
これは、間違いなくPSUで作った俺の1stキャラだ。
キャラを細かく作るのが苦手だからって、男ヒューマンのデフォルトそのまま。
中肉中背だった俺の体は、いっきに長身で引き締まった肉体の男へと変化していた。
早朝目が覚め、これを知った時は突然のことで声すら出すことができず、数時間ほど放心し続け、しばらくしてから、頭の中にゲーム内での噂を思い出し、失踪者は皆、こうなってしまったのではないかと思い始めた。
こういうときはどうすればいいのだろう。そうだ、SEGAに連絡をするべきか。
でも「俺、ゲームのキャラクターになっちゃったんです!」なんて言ってみろ。もし、これがSEGAとまったくかかわりのない異変だったとしたら、頭のどこかがイカレてる狂人にしか思われないじゃないか。
「うがあああああ、どうしたらいいんだああぁぁぁぁぁ・・・」
と、こんな具合に一日中部屋の中で、頭を抱えながら過ごしている。
夢なんじゃないかと、試すことは放心から立ち直ったときにいろいろしてみたけど、なにをやっても、この体から通して感じ取るものは現実とまったく変わらないリアルなものだった。
そりゃそうだ、現実なんだから。
唯一の救いは、一人暮らしをしていたことだ。もし、他の誰かがいたら、不法侵入罪なんかで警察に突き出されていただろう。
「はぁぁぁ…それにしても、これからどうするんだよ。こんな姿じゃあ、大学なんて行けもしないし、身分が証明できなきゃ金も稼げないだろ。
どうやって食ってけば・・・キャストでつくらなくてよかったな。もしキャストになったらどうやって物を食べるかもわからなかっただろうし。」
頭が落ち着き、いろんな考えが浮かぶも、根本的な解決法が考え付かず、どうでもいいことばかりが思い浮かぶ。今おれに必要な考えは、どうすれば元に戻れるかなのに。
「あ…そうだ、PSUのデータはどうなっているんだ?」
結局深夜まで床にねっ転がっていた体を急いで起こすと、パソコンを起動させる。そして、早速ログインをするためにエンターキーを連打した。イチローオンラインで鍛えられた俺の指先は、あの高橋名人とだって戦える筈。
…だが、画面に映し出された文字は、新しいキャラクターという文字が4つ枠に囲まれてあるだけだった。
「う、嘘だろ。またリセットってわけじゃあ…い、いや、これは…まさか…」
「データが丸ごと、俺の体に…?」
ゲームのキャラクターになったといっても、服や装備はついてこなかったみたいで、結局現実の俺が着ていた服を、ゲームの俺が着ている。
鏡に映るその姿は、やはり違和感を感じるも、こうやっていろんな服をも追加されればなぁ。なんて考えが頭の隅に浮かんでいた。
「とにかく、情報を集めなきゃな。失踪した人は絶対、俺みたいになってるはずだ。じゃなきゃ、この事実がゲーム内で噂になったりするはずがない。」
でも、きっと、俺の姿の画像をUPしても、そっくりさんだけで済ませられてしまうだろう。
だから、晒すだけじゃあ、だめなんだ。
俺と同じような状態になった奴に送るメッセージを込める。そうすれば、ゲームキャラクターになってしまったやつと連絡がとれて、今よりも、この現状を知ることができるはずだ。
早速俺は、PSUを終了させて、某巨大掲示板を開いた。すると、俺と同じような考えをした奴らのレスがいくつか立てられているものの、まったくスレが伸びていない。
それどころか、次々と削除されてしまっている。しかも、それを掲示板の住人は、そのスレが立てられていることを、まるで気づいてもいないかのようだった。
一瞬、背筋に冷たいものを感じる。
「どういうことだ、これ。まるで、この異変に関わった奴らが、隔離されてるみたいじゃないか・・・この、スレを立てた奴はどうなったんだ。削除されて、また同じスレを立てたりしないのか?」
嫌な予感がする。それも、とてつもなく嫌なモノだ。
「・・・スレが削除されるどころか、俺自身、削除されるとか・・・?い、いやいや、まさか、ゲームのキャラを削除するみたいに、簡単にできるわけないじゃないか!!」
心臓がバクバクなりっぱなしの俺は、自分に言い聞かせるように大声で叫んだ。
「・・・でも、俺、今・・・ゲームのキャラクターじゃん。」
独り言を言い終えたあとで、ますます嫌な予感が大きくなっていく。それは予感というものよりも確信に近いほどのものだった。
「ッ―――!!」
急いで俺は、今もてるだけの金を持ち、財布に入れて家から飛び出すように駆け出た。
(スレが削除されて、もう次のスレがたてられないってことは、つまり、その、スレを書き込んだから、自分の状況を外に漏らしたから“削除”されたってことだ。だから、それは…スレを立ててからそう時間のうちに“削除”されたというわけで!)
住んでいたマンションから駆け出してから数十秒もたたないうちに、俺の後方からなにやら黒い影があとを追うように駆け出し始める。俺の予想はおそらく、当たっていたのだろう。
(俺がこの体になったときから、最初から見張られてたんだ!!)
思えば、この体になってからはじめての運動。
必死すぎてはじめのうちは気づかなかったが、駆け出す俺の足は、まるで陸上選手なんじゃないかと思うほどに速くて、意識よりも体のほうが先にいってしまっているかのようだった。
それでも、その体が全速力ではしっているというのに、背後の影との距離はまったく広がらない。それどころか、詰められていた。
「な、なんなんだよ、なんで、俺、こんな目にっ」
目頭に涙があふれそうになった瞬間、チリチリと空気が燃えるような感じがした。
次の瞬間、巨大な爆音と同時に俺の体は宙に浮く。
地面に体が衝突してから、ようやく全身が痛みを感じる。肌は焼け焦げ、嫌な臭いがした。
「ひ、ひっ・・・ひぃいいっ!?」
炎で燃え続ける衣服を慌てて脱ぎ、下着姿のまま痛む体を必死に我慢して、再び住宅街を駆け抜ける。あの爆発は一体なんだったのか、理解もできずに、ただ、逃げなければ死という予感が現実になるという確信があった。
「おや、意外とタフだな。」
後方の影は、逃げ出す俺に向かい小声でつぶやいた。
距離が離れているはずなのに、何故か鮮明に聞き取ることができ、逃げ出そうとしていた足が止まる。
よくみると、黒い影はニューマンのコスプレをした男の姿だった。
(ち、違う。コスプレじゃない。アレは、テクニックだったんだ・・・コイツも俺と同じ、ゲームのキャラになった奴なんだ・・・。つか、アイツなんでゲームの装備してるんだよ。なんで俺だけ装備がなくて、こんなパンツ一丁なんだよぉ!?)
「これだから低レベルは面倒なんだ。手間をかけて侵食させなきゃいけない。」
ニューマンの男は背中から杖を取り出す(恐らくナノトランサーだろう)と、両手に持ち、構えをとった。次の瞬間、再びテクニックがくるとわかり、体が萎縮した。
こういうときは、かわさなきゃいけないときだろうと思いながらも、俺の体は全然戦いなれなんてしてないし、殴りあう喧嘩なんか小学生以来したことがなかった。
「や、やめろおおおお!!」
悲痛な叫びを聞き入れることはなく、ニューマンの男は杖を振り下ろす。
その瞬間だった。
突然俺の目の前に何かが現れ、爆炎を光の輝きで防ぐ、小さななにか。
「隊長、無茶しないでくださいよ!」
背中から声がして、ふりむくとそこには心配そうに俺のほうへと駆け寄ってくる獣人の男と、そのさらに後方に機械人間がいた。多分、アレはビーストとキャストだ。どこか気弱そうな男ビーストが俺の横を通り過ぎると、小さな何かに向かい緑の輝きを当てる。
「ちょっと怪我しただけだ。お前のレスタで治ると思ってるし。」
小さななにかは、差し伸べられたビーストの手を払いながら振り返ると、しりもちをついていた俺を見下ろした。
「大丈夫か?突然の事で混乱してるとは思うけど。」
小さななにかは、耳のとがった少女の姿をしている。俺を殺そうとした男と同じ種族。確か、フォースが得意な種族だったと思う。しかし、少女の両手に握られているのは、自分の身長以上にある巨大な大剣。
こんな華奢な体が、どうやってこんな巨大な獲物を持つことができるのか、不思議だった。
「なんなんだ、あんた達・・・」
俺は掠れた声で尋ねると、ニューマンの少女は軽く微笑む。
「ガーディアンズだ。」
そう、短く告げると、ニューマンの少女はニューマンの男へと振り返り、大剣を向けた―――
はい、連投しすぎですね。
なんか妄想がとまらなくなって、文章力もないくせに長々と書いてしまいました。('A`)
ちょ、続き無いのかよwww
謝罪はいい、続きをよこせっ!
ID:HKn/pm5wのクオリティなら100連投だって読んでみせる!
だから続きの執筆にとりかかるんだ!
すいません・・・あの・・・
ボクも書いてよろしいでしょうか・・・?
どうぞどうぞ
おじゃましますです・・・
誤字脱字が多い上低クオリティですがご理解もご協力を(・з・)
季節は秋
暑苦しい夏も終わり
ようやく涼しくなって虫の音色が夏から秋に切り替わる頃
ソレは学生である自分の『夏休みの終わり』を意味する
外を見上げると、日も昇りきり・・・空は清々しいほどの晴天
さて、普通の学生なら、億劫になりつつも学校に行くのがセオリー
学校が始まり学生なら学ぶ為に、学校に行く
これは当然の事
特にやりたい事が無いので、学びたい知識があるわけでもないのに
大学に入って、3度目の秋──
俺は、「普通の学生」より少し長めの夏休みを取っている・・・
単位が足りないわけでもなく、学校に友人が居るわけでもなく
学校に急いでいく理由も無いので
もう暫く「長めの夏休み」を堪能しようと思っている
友達も居ない、学校にも行かない俺が何をしているかというと
ダラダラとインターネットを見たり最近はまり出したネットゲームを一日中してる始末だ
元々内気で友達が出来づらい性格な上、面と向かって物事を伝えるのが苦手なので
俺にはネットの世界が居心地が良かった
いつもの日課でまず眼を覚ましたらPCの電源を入れる
液晶モニターにうっすらと写る自分の姿など眼もくれずに
OSが立ち上がるのを待つ
普段より、液晶の画面が大きく感じるのは少し気のせいだろうか
そんな小さな疑問が一瞬脳裏に流れるがOSが立ち上がるのですぐに失念する
普通の人間ならここで異変に気がつき自分の体を確認したりするのだろうけど
「自分自身」に興味の無い俺は
そんな小さな事を気にもせずPCから眼を離さない
いつも見ているホームページを見ながら
昨日の見かけの冷めたコーヒーを口にする
ホームページを見飽きたら次にネットゲームを起動させる
さて、今日はどこまでレベルを上げようか・・・
と考えながら起動画面を見ていると
ネットゲームはメンテナンス中なのか
サーバーにアクセスが出来ない
馬鹿みたいに何度も何度もアクセスをしようとするが
結果は全て同じ
調べてみると、明日の夕方までメンテナンスのためサーバーが落ちているようだ
さて、今日のやる事が無くなってしまった
することも無いし
顔でも洗って飯でも作るか・・・
俺は見飽きた顔を洗面所でご対面し
蛇口を回し水をじゃばじゃばと出す
ここで初めて気がつく
鏡の中にいるのは
見慣れた顔ではなく
耳が長く、綺麗な顔立ちをした少女だか少年だかわからない
中世的な顔をした人物
初めて見る顔だった──
俺は鏡に映る姿を見て少し混乱する
誰だ?コイツ?
何で俺の部屋にいるんだ?
というか耳長すぎだろ、身長も自分よりも20センチほど小さい小柄な子
全く見覚えの無い少年?か少女?の姿をしている子だが
着ている衣服は、どうみえも自分の服だった
鏡に映っているのは「他人」ではなく「自分自身」である事を理解する
ああ・・出来が悪い夢か
最近外にも出ないでずっと引きこもり
ネットゲームばかりしてる・・・
まさか自分がネットゲームで使っているキャラクターになる夢を見るなんて・・・
歳ばかり取って中身は小学生の頃と全然進化がねぇなぁ・・
高い金を出し、大学を入学させてくれた上一人暮らしまでさせてくれた親に
少し申し訳なくなってきた
はぁ・・・とため息をつくと
俺は夢の中でも腹をすかしているので
遅めの朝食をとることにする・・・
時間的に朝食ってのはオカシイかもしれないが、俺にとっては眼を覚ました時間が「朝」なので
朝食でいい・・・と無意味な弁解をした
空腹も満たし、やる事が無くなった
現実でも暇をもてあましているのに
夢でも暇だなんて・・・
自分自身どれだけつまらない人生を過ごしているか
再確認させられるような夢だな
暇を持て余しているくせに
何もすることが無く退屈なのが凄く嫌いな俺は
久しぶりに外でも出てみるかなんて思えてきた
・・・夢の中だけど
夢の中のくせに妙にリアリティがある
タンスを開けると、現実で持っている衣服と全く同じ種類と同じ数
元々衣服なんて沢山持っているわけでもないけど・・・
夢の中での俺は現実よりも20センチ身長が低い
俺が持っている服では・・・サイズが
困った・・・さすがに夢の中でも少しは格好をつけたいものだ
そういえばだいぶ昔、好奇心で入ったデパートで
やたら饒舌な店員に無理やり買わされた謎の服
俺が着ても「似合わない・見苦しい」服があった
結局一度も着ないでタンスのしまったままだが・・・
普段着ている服より圧迫感のある
フリフリとした服を身に着ける
どうやら夢の中での俺には
この服は似合うようだ
買った後即後悔した服も
使い道があるとうれしいものだ
夢の中だけど
一緒に買わされたサイズの小さいシークレットブーツも取り出し
俺は外に出る事にした
耳が長いせいか・・・
それとも着ている服のせいか・・・
通りかかる人の目線が痛い
振り返る奴もいれば、凝視するやつもいる
あ、また見た
お前で25人目だ
普段、通行人に見られるなど経験もしたことがない俺には
今の状況はストレス以外のなにものでもなかった
イライラしてきた
夢の中だし、遠慮する事は無い
次に見てきた奴は声をかけてやろう
優しく声をかけてやろう
夢の中だ何してもいいだろう
いつでも出せる確信がある
ゲームと同じ世界の武器
ソレでご挨拶しよう
小学生の時鶏で試したような
挨拶を
俺はわくわくしてきた
これは・・・
悪役派のSSが無かったから新鮮だな
435 :
351:2006/10/05(木) 10:24:02.38 ID:dlbxQFwM
あかりをそっと地面に横たわらせる。
細胞の1つ1つから非常識な力があふれ出てくる。あかりやローズマリーがいってたわけのわからない用語も今なら理解できた。
恐怖は、ない。あるのはヤツを倒せるという、確信。
視線をあかりから移す。
ローズマリーはディ・ラガンを食い止めようと引き金を絞り続けていたが、それほど効果があるようには見えなかった。
立ち上がり、力強く地を蹴る。20mほどあった距離が一瞬で縮まる。
跳躍。ヤツの後頭部に強烈な回し蹴りを打ち込む。
よろめき、崩れ落ちる巨躯。
「あなたは・・・。」
冷静なローズマリーが見せる、困惑した表情。気分がよかった。
「どうやら、ハルが俺にもプレイヤーの資格ってヤツをくれたみたいだ。」
丸太のように太くなった腕をグルグルと回してみせる。
俺の言葉で全てを理解したのかローズマリーはゆっくりと銃をおろし、目を閉じた。
「ハルは英雄を好みます。あなたにその資質を見出したのでしょう。特別な力の息吹を感じます。」
目を開き、曇りない目で俺を射抜く。
「示してください。あなたが値するかどうかを。ハルに、私たちに。」
苦笑しながら、頭をかく。
「全てはハルの掌の中ってわけか・・・。でも、感謝するよ。」
ひとまわりも大きくなった拳を強く、握り締める。
「これで戦える。」
ヤツがハルからの課題だというならこえてみせるさ。なんでもしてやるって約束だ。
ディ・ラガンはゆっくりと起き上がると喉を鳴らしながら俺をにらみつける。
よほど俺の一撃が頭にきたんだろう、その目には烈火のような怒りをたたえていた。
「気をつけて。来ます。」
「わかってるさ。」
轟音とともに灼熱の赤が眼前に広がる。
だがそれが俺を覆うよりも早く、ナノトランサーから武器を取り出し、ディスクをセットする。
―フォトンアーツ・スパイラルダンス―
獲物を回転させ、その風圧で炎をなぎ払う。
青い刀身のダブルセイバー。ハルが俺にくれた力。
「レスタってやつ、使えるんだろ?あかりを頼む。」
「わかりました。」
柔らかな会釈。考えてみればローズマリーが俺に頭を下げるのはこれが初めてだ。
「ご武運を。」
「軽くひねってやるさ。」
武器を構え、ゆっくりと、大きく息を吐く。
「さぁ、戦闘開始だ。」
今日の夜には終わらせます。たぶん。なんとか
もうちょい、もうちょいだけ付き合ってくれ。
まかせろ!いくらでも付き合うぜ!
むしろ途中下車は勘弁だぜ!
中年の親父が凝視してくる
まるで、視姦するような眼で見つめている
俺は喜んだ
誘うようなしぐさで
声もかけず
路地裏に誘いこむ
胸のボタンを少し外したり
馬鹿が喜びそうな素振りをする
馬鹿な中年は、ついてくる
いつのまにか待ち行く人に見られていたストレスが消え
これから起きる事に
これから自分がする事に対する期待が膨れ上がっていた
夢の中だしいいよね
何してもいいよね
どーせ夢だ
刺激のあるほうがいいじゃないか
いつも俺は殺されて眼が覚める
なら殺して眼が覚めてもいい
すいませんまざっちゃいました
終わるまで待ちます
439 :
351(携帯):2006/10/05(木) 11:18:01.97 ID:2ez5wxtb
あぁ、申し訳ない。
朝出かけるまでに書いたヤツを書き込んだだけなんだ。
こちらこそ邪魔しちゃって申し訳ない。
気にせず続けちゃってください。
辺りは人気が無い路地裏
まだ、昼が過ぎて間もない明るい時間
事件が起きるのはまだまだ早い時間
でも夢だし問題ない
夢で何をしようと社会的に問われる事も無く
誰が損する事も無い
突然俺は
振り返る
中年は驚く
俺はいつもと違う声で驚く中年に声をかける
「こんにちは」
突然声をかけられて少し戸惑っている中年を無視して
いつのまにか握られている
セイバーで中年に襲い掛かる
早い早い早い
凄い早い
ありえない速度で動ける
人間技ではない
気持ちがいい
よく視てませんでしたごめんなさいです
いつも楽しく読ませていただいております
夜楽しみにまってます(・з・)ノ
まるで自分が神になったような感覚
恐ろしいスピードで斬りつける
一回だけ
何事も無かったように剣を収める
まるで時代劇の主人公になったような気分だ
返り血も浴びずに敵を倒す
凄くユカイだ
ゴロっっと音が聞こえる
中年の親父「だった」モノが倒れる音
返り血を浴びる間もなく
終わってしまった
一度だけ振り返り亡骸を視る
上半身と下半身が見事に両断
1つだった身体が二つになり
そして赤黒い血で埋め尽くされた路地裏
むせ返る鉄の匂い
「またつまらぬモノを斬ってしまった」
下らないセリフを吐いて
笑顔で人の世界に戻る
。 。
/ / ポーン!
( Д )
書き込みに間があくとID変わる謎仕様なPC
そんな時のために、SSのタイトルか1話目のレス番あたりを名前欄に入れといてくれると検索とかが楽になるわけですよ。
続き物が多くなってくると、一瞬混乱するからタイトル欲しいですよ先生方。
メンテで暇だと変なスレが延びるなw
SSスレは統合してくれ。3つくらいなかったか?
統合っても後から際限無く立つしキリがない
いいじゃん、良スレだし
朝起きたら系は他と混ぜると反発するの出てきそうだから別でいいと思うぞ。
普通のPSU内でのSSと混ざると混乱するしあんまりメリットない。
だな、これは「朝起きたら自キャラになってた」のが大事だからな
。 。
/ / ポーン!
( Д )
451 :
412:2006/10/05(木) 15:13:18.37 ID:HKn/pm5w
「侵食が酷い。あれは元には戻せないだろう。」
後方にいたキャストはいつのまにか俺の背後に立っていて、ライフルを構えだす。続けてビーストも左手に短銃を持ちながら、右手に小さな杖を構えだす。
「そうですか、それじゃあ浄化するしかありませんよね?」
「当然だ。」
オドオドした様子で尋ねるビーストに、ニューマンの少女は短く答える。
どこか聞きなれた単語が会話の中を飛び交っている。しかも、ごく最近聞きなれたものだ。
「まさか、ガーディアンズが出て来るとはな・・・」
男ニューマンの表情が曇る。俺を殺そうとしたときはあんなに雰囲気に余裕というものがあったのに、今ではその欠片もない。
今の俺ほどの余裕のなさではないものの、それは追い詰める者の表情じゃあ、なかった。
(こいつら、いったい何者なんだよ・・・ガーディアンズって、一体・・・)
「援護はFoだけでいい。RaはSEED汚染者を逃がさないことだけを頭に入れろ!」
「「了解」」
俺が考えている間に、新たに現れた3人はニューマンの男へと襲いだし、少女がビーストとキャストに命令し、大剣を構えて突っ込んでいった。相手に攻撃するためらいは、ニューマンの男同様に欠片もない。
「ちぃっ!」
迫るニューマンの少女を吹き飛ばそうと、男のニューマンは杖を再び振りかざす。空気がチリチリと燃える感覚が再び感じる。
「ま、またあの爆発がくる!」
多分、俺を助けていると思われる3人組へと、腹のそこから叫ぶようにして言葉を伝える。
「爆発!?くっ・・・!」
真っ直ぐ突っ込んでいった少女の体は、次の瞬間爆炎に飲み込まれていく。
先ほど俺が受けたように、吹き飛ばされる程度のものじゃない。少女は爆炎を体の中心に受けてしまっていた。
そうだ、あのテクニックはラ・フォイエ・・・!
452 :
412:2006/10/05(木) 15:16:06.76 ID:HKn/pm5w
「隊長!」
ビーストは爆炎に飲み込まれた少女に向かい駆け寄ろうとするが、キャストがそれを制する。
「落ち着いて情報を確認しろ。隊長の状態に異常はないどころか、ダメージすら受けていない。」
キャストは落ち着いた声質でビーストに語り、自身はライフルを構えたまま微動だにしない。先ほどニューマンの少女の命令のとおりに、ニューマンの男が逃亡の気配を見せようとすれば、それを全力で妨害するつもりなのだろう。
すると、炎上する炎は次第に渦を巻くようにして、四散していく。
「な、に・・・!と、トルネードブレイクで弾いたのか!」
男ニューマンの表情が酷く歪む。その視線の先には、爆炎の中から姿を現す、ニューマンの姿があった。それも、まったくの無傷で。
少女は大剣を大きく回転させるように振り回すことで強烈な衝撃波を生み、爆炎をなぎ払っていたのだ。
「はあああああっ!!」
ニューマンの少女は大剣の遠心力を利用して宙に飛び、更にそこから体を縦に回転させ、大剣の刃をニューマンの男へと振り落とそうとした。
男のニューマンは、少女を迎撃するかのように再びテクニックを放とうと杖を構える。
「させない!」
それに気づいたビーストは同じように杖を振るう。
すると、爆炎が起こるはずの空間に冷気が溢れ出し、炎上する炎そのものを凍らせてしまった。
「そして、これ以上の抵抗もさせるつもりも、ない。」
キャストは静かに告げると、一発だけライフルの銃弾を放つ。
それは現実で見るような鉄の固まりではなく、ゲーム内で何度も見た光の玉。フォトンだった。
「―――しまった、これでは!」
キャストの放ったフォトン弾は、的確に男ニューマンの手元に直撃し、掴んでいた杖を弾かせる。杖を失った男ニューマンには、これ以上身を守るすべはない。
「これで終わりだ・・・!」
少女の動きは止まることなく、凍らされた爆炎をフォトンの刃で砕きながら真っ直ぐに突き進み、男ニューマンの体を一刀両断にする。
縦に真っ二つに断たれた男ニューマンは悲鳴を上げることなく、地面に崩れ落ちる。
俺は人が切断された瞬間、グロテスクな状態になってしまうだろうと、内心覚悟をきめていたものの、切断された跡は、まるでフォトンの輝きのように光り輝いている。
そして、切断された男は数秒も立たないうちに光の粒子となって消えていってしまった。
・・・まるで、キャラクター削除されてしまったかのように。
453 :
412:2006/10/05(木) 16:37:51.41 ID:HKn/pm5w
「援護はFoだけで十分って言ったはずだ!」
ニューマンの少女はキャストの男へと詰め寄る。
「隊長、貴女の行動は無謀すぎる。アレは高レベルのラ・フォイエだった。もし直撃を受ければ、レスタで治る傷かどうかもわからない。」
「・・・もういい。とりあえず、こいつを保護して帰還するぞ」
淡々とした口調で言葉を並べるキャストの様子に、ニューマンの少女は深いため息を漏らしながら踵を返し、俺のほうへと近寄ってくる。
「なんなんだよ、お前達・・・」
「もう一度言おう・・・ガーディアンズだ。」
少女は倒れている俺へと手をさし伸ばし、もう一度先ほど見せた微笑を向けてくる。
その姿はとても可憐で可愛らしく、少し前に人ひとりを切り倒した奴とはおもえないほどだった。
「・・・ガーディアンズ?」
この3人も、男のニューマンのように正体がわからない。けれど、命がけで俺を助けてくれたという事実には変わらない。その感謝の意味を込めて、さし伸ばされた手を掴むと、少女は掴んだ手を引き、俺は体を起こしてもらう。
「そう。ゲームと同じように、SEEDから人々を助けたりするんですよ。」
ビーストの男は柔らかい笑顔で俺の問いに答える。
「こちらの世界では、SEED汚染が発覚してから組織ができたという、意味合いの違いはあるが、な。」
キャストは戦闘のときとまったく変わらない、静かに淡々とした口調で続く。
「更に困ったことに、SEED汚染は、ゲームキャラクターになった人にも侵食できるらしい。」
ニューマンの少女は、俺が立ち上がると手を離し、片手に持っていた大剣を背中のナノトランサーへと収納した。そして、大剣よりも小さな物を取り出し、俺へと差し向けた。
「これからお前をガーディアンズで保護する。だが、その間にも侵食者が襲ってくる可能性もある。下着姿じゃあ、無防備すぎるだろう?これで自分の身くらい守れ。」
そう、少女が俺に差し出したものは片手剣だった。
「・・・武器か。俺、こんなのゲームでしか・・・」
手に持ってみると、意外と馴染む。
ゲーム内で何度も振るった武器を、体は覚えているのかもしれない。これでゲームの服装さえしていれば、彼らと同じ、PSUのキャラクターが現実に現れたかのような姿になるだろう。
「・・・そ、そうだ。俺、ずっと下着姿のままで!」
着替えを除かれた乙女なんてものじゃないけれど、少女の目の前でこんな格好をしているのは無性に恥ずかしく、身を縮めてしまう。
「安心しろ。俺は元々男だったからな。」
少女は堂々としたまま口元に笑みを浮かばせた。
「そうですよー。隊長はPSUではネカマプr・・・あぶひっ!」
「うるさい!女キャラでプレイしてただけだ!」
ニコニコ顔のまま話し続けるビーストの顔に、ニューマンの少女の蹴りが直撃する。
「痛いっ!僕、Foなんですよ!?」
「ゴホン・・・とにかく、このままでいるのは面倒なことになりかねない。ガーディアンズ本部までついてきてもらうぞ。」
中身が男であるという少女は軽く咳払いして、再び俺の腕を掴むと、強引に引っ張るようにして歩き始める。
「ガーディアンズとか、SEEDとか・・・な、なにがなんだか。」
「・・・現実になったのは、ゲームのキャラクターだけではないということだ。」
引っ張られながらの独り言に、キャストは相変わらず静かに答える。
454 :
412:2006/10/05(木) 16:39:18.16 ID:HKn/pm5w
どこにつれていかれるのか不安だが、漠然と恐怖に怯えているよりはマシなはずだ。そう思っていると、ふと、視界に何かが収まる。
先ほど男ニューマンが使っていた、杖が地面に落ちていたままだった。
どうやら、消えたのは男だけで杖はそのまま残っているらしい。
(ま、待てよ。男だけ消えるなら、男が着ていた衣服だって残るはずだろ?なんであの杖は残ってるんだよ。)
再び、嫌な予感がこみ上げてくる。
これほど戦いなれしていそうな3人が傍にいるのに、不安がまったく消えない。
「どうした、顔色が悪いぞ。」
少女は心配そうに俺の顔を覗き込む。それは、彼女にとって心の油断を生んでしまったのだろう。
突如、足元から伸びてきた触手のようなものにニューマンの少女は捕獲され、空中へ持ち上げられていく。
「し、しまっ・・・!」
「隊長!」
ビーストとキャストは急ぎ武器を構えるも、彼らの足元にも触手が現れ、体を捕獲されてしまう。
「どういうことだ!?何故、本体が見えないのに俺達の位置が・・・!」
少女は触手に体を締め上げられ、苦悶の表情を浮かばせながら身悶える。その背後に触手が忍び寄り、背中のナノトランサーへと強烈に先端を突き立てた。
「ああっ!?」
ニューマンの少女は悲鳴を上げ、その衝撃に体を仰け反らせると、体に纏っていた装備が衣服と同時に消えていく。
「これは・・・ナノトランサーに反応しているのか」
キャストは捕まっているこんな状態のときでも冷静に、現状を把握しているようだった。
「だが、これは間違いなくSEEDのもの。本体が近くにいるはずだ。」
「そ、そんなこといわれても、相手の場所がわからない上に僕たち身動きとれないんですよ!?」
キャストの冷静な声の横で、いまにも泣き出してしまいそうに瞳を潤ませながら、ビーストは泣き叫ぶ。
(・・・本体?ま、まさか)
俺は、先ほど見つけた嫌な予感の元へと視線を向ける。
そこにあった“杖”からは、何本もの触手が地面に向かい伸ばされている。おそらく、この触手が地面の中を通って、彼らを捕縛したのだろう。
「あ、あいつだ。あの杖が…」
無意識のうちに、両手が片手剣を握り締めている。
「杖・・・そうか杖か。あれが、先ほどのニューマンを侵食していた核<コア>だ」
俺の視線に続いて、キャストも杖を確認した。
「・・・俺なら、できるかもしれない。ナノトランサーをつけてない俺なら・・・」
小さく呟く俺の声に、3人の視線が集まる。
「無茶だ、お前は何も装備していない!」
「あ、あんたらからもらったコレがある!」
ビクリと体を震わせながら、ニューマンの少女の問いには片手剣を見せつけながら答える。
俺の足元は竦んでいて、あまりにも頼りない姿に見えるのは仕方のないことなのだろうが。
「いや、つけていないから良い。あの杖、こうして話をしているというのに俺達にしか攻撃意思が向けられていない。つまり、視覚も聴覚も無い。ナノトランサーにしか捉えることができないようだ。」
「それでも、彼はまだ一度も戦ったことなんてない。戦闘経験なんてないんですよ!?」
ビーストがキャストの言葉に大きく首を横に振る。
それでも、やるしかない。今ここで彼らがやられてしまえば、俺だって殺されてしまう。
ガチガチよ音を立てる歯軋りを押さえ込むように歯を食いしばり、更に剣を握り締める手に力を込める。
やるしかない。
こんなパンツ一丁の無防備すぎる姿で、俺が。
455 :
412:2006/10/05(木) 16:42:47.78 ID:HKn/pm5w
送ってみてからわかる誤字脱字。
文章も相変わらずな上にアホみたいな連投です。
それでも妄想が止まらないんです。('A`)ユルシテ
許して欲しかったら続きを書くんだ( ´∀`)σ)∀`)
一回メモ帳とかで書いてちょっと時間おいて読み直しすると多少は誤字脱字減ると思うよっ
てことで、続きwktk
458 :
351:2006/10/05(木) 17:45:36.03 ID:dlbxQFwM
袈裟懸けに、一閃。青白く光る刃は分厚い皮膚を易々と斬り裂いた。
噴出す鮮血。
喧嘩もしたことのない様な俺が、今こんなわけのわからないものと戦っている。
命のやり取りをしている。だが、血を見ても揺るぐことはない。
背負っているのは、俺の命だけじゃないんだ。
続けざま横に薙ぎ払い、巨体に十文字の傷をつける。
ディ・ラガンは体を暴れさせ、俺を弾き飛ばそうと大きく足を蹴り上げる。が、鋭い爪が俺をとらえることはない。
軽く飛んでかわし、その勢いでセイバーをヤツの足ごと地面に突きさす。
「―――――ッ!」
苦痛の咆哮。まだだっ。
セイバーの柄を蹴り上げ、強引に引き抜く。宙に舞う青刃を片手でつかみ、構え、駆ける。
柄を回転させながらすれ違い様、何度もヤツを斬りつける。
ふいに、視界の隅に影が落ちる。
咄嗟にセイバーで受け止めるが、巨大な尾はかまわず俺を数メートルほど吹き飛ばした。
「ちっ。」
大丈夫だ。ダメージはない。
満身創痍の巨龍は上体を起こし、翼をはためかせる。飛ぶ気か。
空を飛ばれては手持ちの武器でヤツにダメージを与えることは適わなくなる。
「その前に、決めさせてもらうっ。」
体の奥から新しい力が噴出してくるのを感じていた。そのまま、その力に身を任せる。
大丈夫だ。あかりのようなことにはならない。今の俺なら扱える。
「おぉぉぉォォォォォオオオオッッ!」
俺を青い光が包み、筋肉が隆起していく。体がより強靭なものへと変化していく。
「コォォォォッッ!」
地を蹴る。
瞬間、世界の色が消えた。音もない。自分以外の全ての時間が止まってしまったかのような感覚。
わかる。今の俺は誰の目にも捉えられることはない。
思うがまま、体を動かす。
爪を振り下ろし、薙ぎ払い、殴りつける。
もっとだ。俺はもっと速く動ける!
風よりもはやく。
音よりもはやく。
光よりも、はやく!
世界に色がもどる。時間にして5秒ほど。どうやら俺のナノブラストはあかりのものと違い、それほどもたないようだ。
だが、
「――――ッッッ!」
俺には十分すぎた。
ディ・ラガンの翼は飛び立つ力を失い、体の随所から血が噴水のように噴き出していた。
柱のように太いその足は力を失い、巨大な体を地に落とす。
勝負は、ついた。
ゆっくりと近づく。口からは荒い息がもれていたが、その瞳は煌々と光り輝き、空の王者としての誇りをまだ失っていないようだった。
「一応、予定ってヤツがあるらしい。」
ダブルセイバーを振りかぶる。
「しばらくしたら、また会えるかもな。」
力強く、その額に刃をつきたてる。直後、ディ・ラガンの体はフォトンの粒子とかし、
「・・・じゃあな。」
虚空へと消えていった。
459 :
351:2006/10/05(木) 17:53:05.24 ID:dlbxQFwM
肺から息を吐き出す。
・・・終わった。
改めて自分の容姿をじっくりと見てみる。ずいぶんとまぁ・・・きんにくんになってしまったものだ。
武器をしまい、踵を返す。
「お疲れ様です。」
笑顔ならよかったのだが、俺を迎えてくれたローズマリーはやはり無表情だった。
「あかりは?」
ローズマリーに抱えられるようにして横たわる彼女をのぞきこむ。
あれほどひどかった傷も火傷も、キレイさっぱりなくなっていた。
「今は眠っておられますが、直に目覚めるでしょう。」
「すごいんだな。レスタってのは。」
どっかりと腰を下ろす。随分と、疲れた。
「・・・うっ・・・。」
あかりが小さくうめき、うっすらとまぶたを開ける。
「お?起きたか?」
「・・・う・・・ん・・・ハァ?」
思わず吹き出してしまう。目が覚めてすぐ、知らない筋肉質の男が目の前にいるんだ。そりゃ驚くだろう。
俺は拳を握って力こぶをつくってみせる。
「どう?ゲームの中の俺かっこいいだろ?」
「えっえっ・・・?」
まだあまり飲み込めていない様子のあかりは目を丸くしてローズマリーと俺を交互に見る。
「え・・・うそ。この人って。」
小さくうなずくローズマリー。
「うそぉ!」
「俺もお前と同じになっちゃったみたいでさ。」
頭をかく。今からいいこと言うぞ。
「俺も化け物だ。だから、なんていうか俺以上にお前にふさわしい男はいないと思うんだよね。」
心の中で舌打ちする。あまりうまいことを言えなかった。
が、俺の言葉はあかりの胸に届いてくれたらしい。
あかりはうつむいて大粒の涙をこぼしていた。
そっと肩に手をかけ、抱き寄せる。
ちらりと、視線を右にやる。ローズマリーはこちらに背を向けていた。中々気の利くやつだ。
やさしくあかりの頬に手をそえる。そして・・・。
460 :
351:2006/10/05(木) 17:53:34.14 ID:dlbxQFwM
ぐぅぅ〜〜〜〜。
あかりの腹がなった。
「ごめっ、あはっあははっ!」
「ほんと、雰囲気のかけらもないね。」
呆れて空を仰ぎ見る。
「だって、朝から何も食べてないんだもん。」
「俺もだけど・・・あっそうだ。」
ふと思いつき、ポケットをまさぐる。あった。右手をポケットからだし、あかりの眼前へ持っていく。
「ガムならある。」
「チョコがよかったな。」
うれしそうに受け取り、頬張る。そのまま右に手をスライドさせ、その小さな肩越しにガムを差し出す。
「ガム、たべる?」
小さく溜息をつくローズマリー。
「頂きましょう。」
俺の手からガムを1つ取り、上品な仕草で口にいれる。やっと食べたな。
「でもさ。」
あかりが声のトーンを落としてつぶやく。
「これからどうしよ。」
「なぁに。」
もう俺の中にそんな不安はなかった。
「2人ならやっていけるさ。」
視線に気づく。ローズマリーがこちらを見ていた。心なしか寂しそうに。
「ごめん。3人だ。」
自然と俺の顔に笑みがこぼれる。大丈夫だ。他人からどんな目で見られようと、どんな仕打ちを受けようと
俺たちはやっていける。
「腹減った。なんか食いにいこう。あかりのおごりで。」
「なっなんで!?」
「そりゃそうだろぉ。」
俺たちはゆっくりと歩き出す。
「私もそれが妥当かと思われます。」
「ローズマリーまでっ!」
もう決してその手を離してしまわないように。
「わかった!おごってあげる!焼肉いくぞお前ら!」
「イェーイ!」
お互いの手を、しっかりと握って。
〜fin〜
461 :
351:2006/10/05(木) 17:57:09.83 ID:dlbxQFwM
やりきった!
ベタな展開の上に演出のためにはった伏線が未消化ですが
この2人には関係のないことなのであえてそのままです
というか戦闘描写なんて書いたことないのでかなりちゃっちい 申し訳ない
最後に、読んでくれた人ありがとう
また思い立って伏線の消化を試みるかもしれないけど
そのときも暖かく迎えてやってくれるとうれしいぜ
>>461 GJGJ
wktkしまくりで面白かった
俺も自キャラになったらどうなるかこのスレ見ると妄想が溢れ出すw
そんな俺長身ヒューマン男/(^o^)\ナンテコッタイ
>>461 お疲れGJ!
大丈夫、ベタな展開ほど燃えるものだ。
続編も楽しみにしてるぜ!
464 :
412:2006/10/05(木) 20:42:20.48 ID:HKn/pm5w
俺は片手剣をまっすぐに構え、杖を見据えた。
迷っている時間はない。けれど、失敗してもいけない。
恐らく、俺が真正面から当たって勝てる相手じゃないことは、よくわかっている。
(だから、一撃だ。一撃で仕留められなきゃ俺がやられる!)
全身から汗が噴出し、剣を持つ両腕が震えだし始めてきた。
怖い、怖い、怖すぎる。
なぜ、こんなことになってしまったのか。
俺はただ、友達の付き合いでPSUをしただけなのに、いつの間にかこんなことに巻き込まれてしまって・・・。
けれど、これが現実だと認めなきゃいけない。
そして、認めた上で覚悟を決めなきゃいけない。
俺は一歩だけ、杖に向かい足を進めた。
(・・・反応が、ない。)
俺が杖に接近しても、相手は俺のことなどお構いなしに、3人を締め上げ続けていた。
「はっ・・・ぁ・・・っ、なん、だ、これ・・・体が・・・」
ニューマンの少女の声は次第に掠れはじめ、弱弱しいものになっていく。
「・・・隊長はナノトランサーを破壊され、防具を失った。これではSEEDに侵食される。」
キャストは冷静に物事を判断しているようだが、仲間の危機に、声のどこかに焦りようようなものを感じた。
そう、時間がない。ここで怖気づいている場合じゃない。
相手に気づかれないのなら、俺のほうが絶対的に有利なのだから。
一歩、また一歩と杖に接近していく。
すると、近づけば近づくほど、杖から心を奪われてしまうような鼓動音が大きく聞こえてくる。
「生きてるのか・・・この、杖・・・?」
杖との距離がもう1メートルほどという近さになっても、杖は俺に反応しない。
だが、その心の余裕が俺に油断を与えてしまっていた。
片手剣にフォトンエネルギーの込められた刃を生成し、杖を叩き割ろうとした瞬間、杖から触手鋭く伸び、俺の左腕を貫く。
「――――――ッ!!」
465 :
412:2006/10/05(木) 20:43:32.95 ID:HKn/pm5w
焼かれた肌の痛みなんて消してしまうほどの激痛が体全体を支配する。
「ひっ、ひひっ、ひぃいいっ!!?」
だが、貫かれた場所から感じた痛みは一瞬だけだった。突然痛覚がなくなると、貫かれた部分から体全身に伝わるように、何かが進入してくる。
「ナノトランスだけじゃない、フォトンのエネルギーもわかるんだ!どうしよう、あのままじゃ侵食されちゃうよ!」
ビーストは、涙目を浮かばせながらキャストを見やる。彼も完全にパニクっているようだった。
「ヒューマン、はやく杖を叩き割れ!侵食されるぞ!」
柄もなく、キャストは声を張り上げて俺に言葉を伝える。
その一言に、俺はやるべきことを思い出し、両手に持っていた剣を右手だけに持ち替える。
(痛いのや、気持ち悪いのは忘れろ!今は、今だけはこいつを壊すことだけを―――ッ!)
強く片手剣を握りなおすと、勢いよく杖に向かい振り下ろす。
だが、次の瞬間。また、あのチリチリを感じた。
(なにか、クル・・・!)
それは杖のフォトンの部分から。
俺が体を仰け反らすと同時に、杖からは巨大な火の玉が放出さて、夜空へと舞い上がっていく。
「か・・・かわした?予測したのか、あの至近距離から・・・!あいつ、フォースの流れを読み取ったのか・・・!?」
すっかり弱りきったニューマンの少女が、信じられないような視線で俺を見下ろしている。信じられないのは俺も同じだ。相手の攻撃を確実に、予測できていたのだから。
でも、それに驚いている場合じゃない。俺が今、しなきゃいけないことは一つだけ―――!!
「うああああああああっ!!」
咆哮するようにして、片手剣を振り下ろした俺の一撃は、杖に直撃する。
反発されるような反動がかえってくるも、気合で強引にねじ込む。すると、パリィン・・・と、音を立てて、杖のフォトンは砕け散った。
すると、俺の腕を貫いていた触手は光の粒子となって消えていき、3人を捕縛していた触手もまた、消えていった。
「や、った・・・のか?」
緊張の糸が切れると、俺は両膝を落とし、体を崩すように座り込む。
「う、後ろー!」
ビーストは体が開放されると、俺に向かい駆けだした。
すると、背後から再び触手が伸び、俺の背中を貫こうと襲いだす―――!
「っ!!」
だが、触手は俺の体をいつまでたってもつらぬくことはなかった。
「最後の一撃を交わしたときは、とんでもない奴だと思ったが・・・まだまだ未熟だ。」
触手から開放されたキャストは、すぐにライフルを構えなおし、俺の背後にあったフォトンの欠片を打ち貫いていた。それは、1pの狂いもない、的確な精密射撃で。
466 :
412:2006/10/05(木) 20:43:58.91 ID:HKn/pm5w
「は、はぁぁぁぁ・・・」
崩れかけていた俺の体は腰を抜かし、地面にうつぶせに倒れてしまう。
「大丈夫ですか、隊長。」
ビーストはニューマンの少女に駆け寄ると、倒れそうになる体を支えた。
(おいおい、俺のことは無視ですか。)
「ああ、こっちは大丈夫・・・。それよりもアイツだ。戦闘訓練もまともに受けてない奴なんだぞ。」
「そ、そうですね」
少女に指摘されて、ようやく俺に気の回ったビーストは、俺の元へと駆け寄り、杖を構えた。
緑の輝きが体を包むと、次第に痛みが体から消えていく。
「危ないところでしたね。あと少しで侵食されるところだったんですよ」
「俺がやらなきゃ、あんた達がやられてた。どうせ、あんた達がやられたら、次は俺だったんだ。」
「そ、それはそうですけど。」
ビーストは俺の返答に眉根を困ったように寄る。その後ろでは、小さな笑い声がした。
「は、ははは。俺よりも無茶なことをする奴がいたなんてな。フォトンの流れを読んだりと、面白い奴だよ、お前。」
ニューマンの少女はインナー姿のまま笑い続けている。例え中身が男でも、その姿はあまり直視できるようなものではなかったため、顔を赤く染めて目をそらしてしまう。
「・・・このまま保護させるのも、なんだかもったいないな。そうだ、お前、ガーディアンズに入らないか?」
「「「は?」」」
キャストとビーストと、俺の声が同時に重なる。
「防具がなくても敵に突っ込んでいく、無謀にも近い根性。戦闘訓練もしてないのにそんなことができるなんて、相当なもんだぞ?」
「いや、あれはそうしないと俺自身の危機だったというか」
どうやら、ニューマンは俺の取った行動をどこか勘違いしているようだった。
「心配するな、俺が上司に頼み込んでおいてやる。安心しろ。」
「いや、安心しろとか、そういう問題じゃなくて・・・」
満面の笑みを浮かべる少女の様子に、ビーストとキャストは半ばあきらめ気味にため息を漏らしている。
多分、この様子だと、このニューマンは一度言い出したら止まらない。そんな奴なんだろう。
でも、このまま保護されて生活するよりも・・・こうやって、一つのことをやり続けたほうが、不安な気持ちは消せるかもしれない。それが、たとえ危険な事だとしても。
「まあ・・・自分の身が、自分で守れるくらいには、なりたいけどさ。」
弱気な発言だと、自分でも思う。だが、そんな俺をニューマンの少女は笑うことなく、まっすぐに俺を見据えていた。
「ああ、それで十分だ。」
467 :
412:2006/10/05(木) 20:44:35.29 ID:HKn/pm5w
こうして、俺はガーディアンズの一員として入隊することとなった。
変わってしまう以前の俺は、ガーディアンズの組織が色々と根回ししてくれたおかげで上手く隠蔽され、外国に留学するということになったらしく、騒ぎにはならなくなった。
どうやら、このガーディアンズという組織の隊員達は、PSUのキャラクターになってしまった“失踪者”人を外れた力を持つプレイヤー達によって結成されているらしく、
SEEDに侵食されたものを、人知れず“浄化”させたりするほかに、元に戻るための方法も探したりしているらしい。
自分の気持ちを落ち着かせ、自分を守る力を手に入れるために入隊した、現実のガーディアンズで働くうちに、次第に俺の意識は変わっていくことになる。
けれど、それはまた別の話。
兎にも角にも、俺は現実なのに現実からはかけ離れた、奇妙な世界を生きることとなった。
俺と同じように失踪者となった“仲間”達と共に・・・
468 :
412:2006/10/05(木) 20:46:23.78 ID:HKn/pm5w
モトゥブまで暇して見つけたスレで、未熟ながら話を一つ書かせてもらいました。
いやあ、しかし 仮面ライダーキャスト はよかったなぁ。
それではモトゥブにイッテキマース(*´д`)ノシ
469 :
名無しオンライン:2006/10/05(木) 21:15:23.98 ID:1d/bZsTd
>>461 GJですよーっ!
毎日楽しませて頂きました、一話見るごとに〜
『次は!次は!?』と気になってしまう程に。
もしまたネタがありましたら是非是非書いちゃって
ください。楽しみにしています。
自分で書いた文章にGJってむなしくならないか?
>>470の方はどの記事の事を言ってる…のだろう?
ネガキャン厨は無視に限るよ
(´・ω・`)Γ ( ^∀^)Φ ( ^ω^)‡
…(´・ω・`)Γ キャーテキキタワー( ^∀^)Φ マカセルオッオッオwww( ^ω^)‡
…パスンパスン(´・ω・`)Γ ・ ・ レスター( ^∀^)Φ* アリガトwwww( ^ω^)‡
パスン…(´・ω・`)Γ ・ ・ ワーイヤッタネー( ^∀^)Φ タオシタオwwwww( ^ω^)‡
…(´・ω・`)Γ サキススミマショー☆( ^∀^)Φ ガンガンイクオwww( ^ω^)‡
…(´・ω・`)Γ オイシイネー☆
…コオラナカッタナァ…(´・ω・`)Γ
(´・ω・`)Γ
ブワッ…(´;ω;`)Γ
>>473 同情するけど激しくスレ違いな感じがするの
アレだ。
朝起きたらレンジャーになって、こんなことになったんだな。
ちょっとスレ違いな駄作ですが(・ω・)
朝起きるとなぜかPSU自キャラになっていてのPSU世界の住人になってしまっていた。
厳密に言うとゲームのPSUの世界でなくPSUが現実の世界に取り込まれてしまった様だ。
最初は戸惑っていたが何もしないと飢えて死ぬのでミッションをこなしてなんとか日々の生活を送っていた。
ある日ショップで買ったテノラワークス社製ショットガンのパッケージを明けるとアンケート葉書が同封されていた。
「なになに、お客様の御意見を弊社製品にフィードバックし、よりよい製品を云々・・・・こっちの世界でもこういうのがあるのか。」
ちょっと苦笑いをしながら俺はアンケートを記入し、葉書を投函した。
そんな事もすっかり忘れて日々のミッションをこなしていた俺に、後日テノラ社から連絡があった。
連絡の内容はこんな感じだった「新規商品のテスターをお願いしたい、テスターについてはアンケートを投函されたお客様より無作為に選出させていただきました
引き受けていただけるのであれば○月×日にテノラワークス本社にお越しください」
タダで新商品が使え、自分の好みを武器に反映できるとあって俺はテスターを引き受ける事にした。
とりあえず夜遅いのでここまでで(・ω・)
478 :
名無しオンライン:2006/10/06(金) 09:05:59.62 ID:h8u2JFjM
続きはまだかね
朝起きたらキャス子になってた。
〜その後はご想像にお任せします〜
自重で床が抜けて大家にこっ酷く叱られた、と
朝起きたらニュマ子になっていた・・・
1stのFOに疲れて作った2ndだ、なぜニューマンかっていうと「ニューマンとか好きだから!」
鏡を見つめながら思いだす、「朝起きたら自キャラになっていた、何このネタw」
友達と笑っていたが本当だったのね?
それにしてもニュマ子でよかった、1stのニュマ男ならともかく
遊びで作った3rdのアフロなビス男、アフロダインA(仮名)になっていたら
鏡の前で手首を切ってしまうかもしれん。神様にお礼を言った。
とりあえずPSUをやっている友人に見せに・・いや合いに行ってみよう。
482 :
名無しオンライン:2006/10/06(金) 20:49:51.88 ID:dBZkfRZu
age
朝起きたら巨乳Lサイズになっていたので、体を揺すってGを感じてみた……
……なんか……とても良いものだと感じた。
484 :
123:2006/10/06(金) 23:16:17.99 ID:T0rV0GMn
闇の中の『ソレ』がのそりと身を起こす。長い腕をだらりと下げ、やや猫背気味の人影の頭部には、夜行性の獣を思わせる双眸がギラギラと光っていた。
「ど、どなたですかぁ〜……?」
少女が闇の中の人影に声を掛けるが反応は無い。どころか人影は僅かに腰を落とし身構える。それは猫科の動物が獲物に襲い掛かる一瞬の溜めを連想させた。
「―――ひっ!」
予感―――。
少女が咄嗟に身を翻すと同時に、人影が突然飛び掛って来た。
胸元を掠めた鍵爪が触れた、エラシエル・トルソに傷が走る。
シールド・ライン・システムの防御を抜けて!
「きゃっ!」
初撃をかわしたのは運が良かったが、バランスを崩し尻餅をついてしまう。
攻防の最中で、その隙は致命的だ。
座り込む少女の前に、ゆらりと人影は立ちはだかる。
「あ……」
声も無く目を見開き、ソレを見上げる少女。
人影は鋭い鉤爪を持つ腕を、ゆっくりと持ち上げる。
人影からは性犯罪者の変質性も、通り魔的な狂気も感じない。
それが持つのは只、機械的で熱のない冷たい殺意。
恐怖を感じる間も、自分が狙われた理由を考える間も無く、少女は高々と振り上げられた『死』を見つめていた。
理不尽な『死』が振り下ろされ様とした、その時……。
485 :
123:2006/10/06(金) 23:16:47.24 ID:T0rV0GMn
「おおおぉぉぉぉりゃあああぁぁぁぁぁぁっ!」
雄叫びと共に何かが視界に飛び込んできた。素人丸出しの跳び蹴りが黒い影を蹴り飛ばす。蹴り飛ばされた黒い影は、蛍光管の破片が散らばるアスファルトの上を激しく転がった。
「俺の親父に何してやがる! コンチクショー!」
倒れた影を指差しながら、妙にハイテンションな叫びを上げているのは間違いなく少女の『息子』だった。
遅れてやってきた黒い車体のドゥカティが、HIDの眩いビームを迸らせながら二人の前で停止し、黒塗りのフルフェイスのバイザーを上げ、【友】がバイクから降りる。
「ちょっと待てっ! 何でバイクの俺より、オマエの方が早いんだっ!?」
「愛の力じゃね!?」
「そんな理由で納得行くかっ!」
「演出!(#゚Д゚) 」
「ぶっちゃけやがったな!」
「……ど、どうして君達が此処に!?」
突然の展開に驚いている少女に【彼】は得意げに言った。
「ヘッ! 礼は『頭脳は大人、身体は [ ゚Д゚] 』のコイツの推理力に言ってくれ!」
「俺を [ ゚Д゚] と 言うなっ!」
パラパラと蛍光管の破片を散らしながら、黒い影が何事も無かった様に、のそりと身を起こした。
それを見て【息子】が舌打ちする。
「……結構なクリティカル・ヒットだと思ったんだがなぁ」
「オマエは鍛え方が足りないんだ。兎も角、コイツは此処で取り押さえて警察に突き出してやる!」
言いながら影の怪人に掴み掛かり、その腕を掴んだ【友】、だが……。
怪人はその細身からは信じられない怪力で【友】の腕を振り払った。
「何っ!」
「!?」
【友】も【息子】も、その事態に動揺の声を漏らす。
【友】は高校時代ラグビー部に所属しており、現役の柔道部員を投げ飛ばした事もある。腕っ節には自信があったのだ。
驚愕している【友】の隙を付き、怪人が振り上げた鉤爪を振り下ろす。
鉤爪はヘルメットを霞めただけだった……。筈だが、頑丈な筈のヘルメットは削り裂かれ、破壊されたバイザーが中を舞う。
怯んだ【友】に追い討ちを掛ける様に、更なる一撃が迫る。
「―――フォイエ!」
朗々とした言葉と共に、空中に発生した火球が怪人に命中した。爆裂する火球を受けた怪人が炎に包まれる。
火属性の法撃テクニック 『フォイエ』
余熱を吐き出す長杖を振り回しながら少女が叫んだ。
「ま、魔法が使えた! 今ですょ! 逃げてくださぃ〜!」
少女はテクニックを魔法と勘違いしている世代である。
「逃げるだと!? 俺はまだ負けちゃいない!」
その言葉に反発する【友】を【息子】が止める。
「馬ッ鹿野郎! 良く見て見やがれ!」
【息子】の示す先を見て、【友】は愕然とした。
身を焼く炎に包まれながら、怪人は尚平然と此方に向かってくるではないか!
「何だか解らねえけど、そいつは『普通』じゃねえっ! 取り合えず逃げるんだよっ!」
【息子】の言葉に冷静さを取り戻した【彼】だったが、【彼】のバイクは怪人の背後にあった。
(くっ! 足を使っての逃走は出来ないか……)
「逃げるですょ! 早くっ!」
「くっ!」
未練はあったが少女の言葉に従い、【友】は二人と共に駆け出した。
486 :
123:2006/10/06(金) 23:17:31.48 ID:T0rV0GMn
空には明るい月が昇り、月下の都心を照らしている。
怪人の追跡から逃れ、三人は夜の街を走り、そして……。
「辿り着きましたのですょ。この廃工場に!」
「何で、こんな人気の無い所に逃げ込んでんだよっ!(#゚Д゚)」
「様式美と言うか……特撮では、お約束の展開? みたいな(゚∀゚)」
「この状況で、そのお約束はいらNEEEEEEEEEE―――! 警察に駆け込めよっ!(#゚Д゚)」
「逃げてる時に言ってよ!ヽ(`Д´)ノ」
「いや、気付けよ!(#゚Д゚)」
「コントはもう良いっ! それより……来るぞっ!」
この状況で、いつもと変わらぬ親子のやり取りにウンザリし、半ば投げやりな口調で【友】が指差した方向。
工場内の配管状の設備の間から、月明かりに照らされた怪人の影が延びてくる。
「撒いても、撒いても……何故、アイツは此方の居場所が解る様に後を追ってこれる……?」
これまで逃走中に湧いた疑問を【友】が口にする。
「解らない……けど、君達は早く逃げなさい」
「何……だって?」
唐突な少女の言葉に、彼の息子が詰め寄る。
「私の魔法なら、あの怪物にも効果があるかもしれない……それに、狙われていたのは私なのですょ」
「ふざけんなよっ! キャストのテクでどれだけの事ができんだよっ!」
「その言葉は全てのFoキャストに対する挑戦ですよっ!(#゚Д゚)」
「うるせえっ! 女の子を一人残してノコノコ逃げれるかっ! 逃げるなら親父が逃げろっ!」
「私は、お前の父親なのですょ! 父親が息子を見捨てて逃げる訳にはいかないのですょ!」
「親父……あー、くそっ! 可愛いなぁ、もうっ!(*´д`*)」
「この状況でも『萌』かっ! まあ、その方がオマエらしいがな。仕様が無い、俺も最後まで付き合ってやるさ!」
配管の影からノソリと怪人が姿を現す。
三人は目前の怪人に立ち向かう決意を固め身構えた。
「KADOYAのグローブを舐めるなよ」
【友】が拳を固めファイティングポーズを取る。拳を覆うライダー用のメタルプレート付きのガントレットは、どこからどう見ても立派な武器だ。
「私の息子には傷一つ付けさせないですょ!」
少女が長杖の先端を怪人に向け、法撃をロックオンさせる。
「(;゚д゚)ァ....と、兎に角! やらせはせんぞぉっ!」
少女の【息子】もエモノは持たないが、闘う意気込みは負けていない。
戦う力が有るだけでは戦士にはなれない。
戦う意志が……戦う覚悟を決めた瞬間(とき)が、戦士が生まれる瞬間なのだ。
「その、覚悟だけで十分だ……」
突然、何処からか発せられた男の声が夜の廃工場に響く。
遠くから低い排気音と共に、眩いヘッドビームの明かりが近付いて来た。
「あれはっ!?」
聞き覚え……見覚えのある物に【友】が反応する。
それは間違いなく、先程彼が置き去りにした愛車(ドゥカティ)のエンジン音であり、ヘッドライトのHIDだ。
猛スピードで迫ってきたドゥカティに乗る男は、擦れ違いざまに怪人を殴り飛ばした。
バイクの速度を上乗せし、殴り付けられた怪人は、敷地内の小さなコンクリート製の小屋を突き破って破壊する。
怪人を殴り飛ばした男は【友】のドゥカティをテールスライドさせて停止し、片足でスタンドを駆けると降り立った。
ヘッドビームを背に受け、シルエットを纏った男がボロボロのインバネスを翻し近付いて来る。
「あ、あんた……一体、誰だ!?」
【息子】の問いには答えず、男は身に纏うインバネスを脱ぎ捨て叫んだ。
「 変 ッ 心 ! 」
インバネスの下から現れたのは、特撮のヒーローを思わせる鋼鉄の肉体。
親父と同じ、PSUの機械人間……キャストだ。
「MASKED RIDER(仮面ライダー)……」
男は小さく名を告げた。
487 :
123:2006/10/06(金) 23:18:23.52 ID:T0rV0GMn
悲鳴を聞きつけ駆けつけた時は、もう手遅れだった。
「大丈夫か! しっかりしろ!」
抱き起こした少女の全身は緋色に濡れ、アスファルトには生々しい血の海が広がっていた。小刻みに震える身体、ヒュー……ヒュー……と漏れる微かな息、焦点の定まらぬ瞳で少女はか細く呟く。
「……わた……し……死ぬ……の?」
「……ッ!」
言葉を失い男は黙り込む。
「死に……たく……ない…………ょ」
見開いたままの少女の瞳から光が消えて逝く。
虚構(ゲーム)とは違う。現実の死は終焉だ。
斃れれば、その先は……無い。
生きる事を渇望し、望みを断たれた少女を哀れんでもキャストは泣けない。
傷む心が有るのに涙を流せない。
それでも、胸に消えない物が在る。
(こんな……こんな運命……許せる……ものかよっ……!)
理不尽な運命に対する怒り。
そして、今度は間に合った。
自分が戦えば救える『モノ』がある。
だから戦おう。
理不尽な運命に弄ばれる者の為に……。
この機械の身体は、力無き者達に代わって戦う力!
誰かに出来ない事をする為に!
「 変 ッ 心 ! 」
変化させるのは身体ではなく、『心』
涙を止める為、理不尽を打ち砕く為、怒りを、嘆きを闘志に変える!
(それが俺の『Hen-Sin』だ!)
488 :
123:2006/10/07(土) 00:19:57.34 ID:28Ey+9En
半端になっちゃったけど今日は此処までです
モトゥブにも行かず頑張った努力は認めて下さいつД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
ちいいっ!
いいところで引きやがる!
頑張って下さい、
陰ながら応援してます。
ちいいっ!
いいところで引きやがる!
頑張って下さい、
陰ながら応援してます。
491 :
351:2006/10/07(土) 01:59:09.69 ID:lQSCiZXw
>>488 おつかれっす
モトゥブきたもののなんかこっちの方がおもしろいw
僕はちょいとネタが出来上がってきたので
昼ごろにでも続編をはじめさせてもらおうかなと
また長めになるかもしれないけどよかったら付き合ってくだちい
492 :
477:2006/10/07(土) 03:28:13.34 ID:kixZBl/M
続き
テスターの依頼を引き受ける事にした俺は、惑星モトゥブ、テノラワークス本社を訪ねた。
ビーストの受付嬢にテスターの件をつたえた。
「テスターの件ですね、会議室で説明がありますのでご案内します」
会議室に向かう途中受付嬢がテノラ社について簡単な説明をしてくれた。
「テノラワークスは惑星モトゥブを拠点に高威力、高精度、に重点を置き
熟練のガーディアンズの方向けの製品を提供しております」
当たり障りの無い内容だったので少し悪戯心が湧いた俺はこう質問した。
「御社の一部製品は規格外の非合法品との噂もありますが、本当なんでしょうか?」
受付嬢は分かってる癖にといった表情を一瞬浮かべ
「弊社製品は製品自体が出力規格の上限に近く、カスタム性が高いため
お客様によっては改造しすぎて規格外の性能にしてしまわれるようですね」
あっさりと切返され、俺が参りましたという表情をすると、受付嬢はクスクスと笑った
そんなやり取りをしているうちに会議室に到着した。
俺は思わず目を疑った
「これは・・・・」
会議室の3面の壁、床、天井がチコタイトで作られ廊下側の壁は分厚い強化アクリルで作られていた。
会議室というよりも厳重に警備された独房といった方がしっくりくるような部屋の作りだ。
機密保持のためにしては大掛かり過ぎるな
と思いつつ説明を受けるため分厚い強化アクリルの自動ドアをくぐり会議室に入室した。
「今担当の者をお呼びしますので少々お待ちください」
といって受付嬢は会議室から退室し担当者を呼びに行った。
イスも机も全てチコタイト、そして溶接されていた。
(何のためにこんなに頑丈にしてるんだ・・・・・)
「大変お待たせしました」
考えてるうちに担当の社員数名が布に巻かれた武器を持ち入室して来た。
社交辞令を交わすと担当社員の一人が早速、本題を話し始めた。
「弊社が開発した新型ショットガンを半年間テストし調整していただきたい、
大幅な仕様変更に関しても対応させていただきます。
テスト地域は機密保持のために惑星モトゥブのみでお願いします。
なお貴方のサポート担当として私、社員Aが就かせていただきますのでよろしくお願いします」
一通り説明を受けて契約書に目を通す。
テスト品の情報を漏洩した場合社員全員のナノブラストを受けていただきます。
との一文が気になったが、俺は契約書にサインしテスターとなった。
493 :
477:2006/10/07(土) 03:28:48.21 ID:kixZBl/M
それからと言うもの毎日毎日モトゥブでショットガンのトライアンドエラーを繰り返した。
フォトンを高密度化すれば威力が上がるが一発の消費量が大きくなってしまう
またフォトンを高密度化しすぎると銃の破壊限界を超えてしまい銃身が破壊された事もあった。
消費量を抑えようとすると威力に定評があるテノラ社製の物とはいえなくなてしまう。
毎日が試行錯誤、数え切れない程のショットガンを潰して潰して潰しまくり、
5ヶ月がたっただろうか、1丁のショットガンが出来上がった。
技術革新によりフォトン容量が増えた分をフォトンの高密度化に回し威力を高め、
消費も従来品の感覚で使える高性能ショットガンとなった。
社員Aもその性能に思わずうなった。
「この状態でも販売できるような性能ですよ!残りの期日は微調整を行うだけでよさそうです」
半年がたちテストの期日は終了した。
社員Aが俺に労いの言葉をかけた。
「半年間お疲れ様でした。実は今まで黙って申し訳ありませんでしたが、
他のテスター2名のショットガンとコンペを行い、新規商品の仕様を最終決定します」
「貴方がテストを続け出来上がったこの銃が勝ち残ると私は確信しています」
俺は少し照れながら
「あんたが色々とサポートしてくれたお陰だよ、本当にありがとう」
と社員Aに言うと
「それが私の仕事ですから」
と少し照れながら社員Aは言った。
俺と社員Aは何の憂いもなく最終コンペに臨んだ。
長文駄文スマソ次回で終わりのよていです(´・ω・`)
495 :
351:2006/10/07(土) 11:50:29.10 ID:lQSCiZXw
体の奥にまで響いてくるような喧騒。飯時になると暇なガーディアンズ達が一斉に押し寄せて食堂は戦場のようになる。
やっとのことで見つけた席に腰を落ち着けて、手をあわせる。
いただきます。
割り箸がキレイにわれた。今日はいいことがありそうだ。
熱々のトンカツにソースをかけて口に放り込む。んまい。
「次のニュースは、こちらっ。」
食堂に設置してあるディスプレイから心地よい声が流れてくる。ガーディアンズのアイドル、ハルだ。
「突如として出現した巨大な龍・・・ディ・ラガン。数々のガーディアンズ達がこの強敵に挑み敗れていきました。
ですがなんと!あるチームが見事打ち倒しました!チームリーダーはガーディアンズ1のスピードを誇ると言われるあの『青』さんで―」
またあいつのニュースか。自然と表情が厳しくなる。気に食わない。
青、変わった名前。ガーディアンズにいる連中はそのほとんどがPSU事件の被害者だから、
当然、以前とは似ても似つかない容姿に変化してしまっている。
そんな背景もあって身軽になるためにガーディアンズでは入隊時に一度戸籍を捨て、新しい名を名乗ることが規則化されていた。
いつまでも昔の自分にしばられてても、めんどうごとが増えるだけだ。
本名をもじるヤツ、ゲーム中の名前をそのまま使うヤツ。色々な名前の人間がいるから実際はあいつの名前が特に変わってるわけじゃない。
だけど、妙に気取ってるように思えて、気に食わない。
「隣い〜い?」
右隣をちらりと見る。すでに埋まっている。左隣はない。僕の席は左端だから当たり前だ。
「お邪魔しますよ〜っと。」
声の主はどこからか椅子を引っ張ってきて無理やり左側に席を作る。
「せまいと思わない?」
「わ〜ぉ、トンカツ定食?ここでクイズです。私のメニューはなんでしょ〜か?」
人の話を聞いちゃいない。
「正解は、うどんセットでした〜!」
見ればわかる。
「どう考えてもせまいよね?」
「いや〜んおいしそ〜!いただきますっ!」
コミュニケーションは諦めた。気にすることもやめた。改めて目の前の食事に集中する。味噌汁がんまい。
「はぁ〜、青さんは相変わらずいい仕事してますなぁ〜。」
隣の馬鹿はうどんをすすりながらディスプレイに魅入っている。
そうだった。こいつも青信者の1人だった。あいつはガーディアンズ内にやたらとファンを持っている。男女問わず。
ミッション成功率100%だとか、スピードスターだとか、みんな評判に踊らされてるんだ。
「ミヤビ。」
少しだけドスをきかせて、名を呼ぶ。
「あいつの話はやめてくれ。」
「あらぁ?相変わらず一方的なライバル意識?」
「僕ならもっとうまくやれる。」
「まだ簡単なミッションばっかりでロクに実践に出てないくせに。」
「ガーディアンズは甘すぎるんだ。こんなことならエンドラム機関の方にいけばよかったよ。」
数ヶ月前、僕の体に変化があったころ、はかったかのようにガーディアンズが設立された。
あの時は希望に燃えてその門をくぐったんだけど・・・実際はペット探しだの、荷物輸送の護衛だの、どうでもいい仕事ばかり。
対してエンドラム機関はSEED退治以外の仕事は請け負わない武闘派集団だ。
たびたびガーディアンズと衝突があるから疎ましく思ったこともあるが、今はあっちの方が魅力的にうつる。
「エンドラムって、ここでそんなこと言わないほうがいいんじゃない?」
周囲から刺さるような視線を感じる。関係ない。
「とにかく、SEED退治を任せてくれればいいんだ。すぐに英雄って呼ばれるようになるさ。」
「あははっ!ぶっちゃけありえな〜い!」
体をクネクネとくねらせる。腹が立つ。トンカツにがっつき白米をかきこんで味噌汁で流し込む。
「ごちそうさま。」
食器をそのままにして席を立つ。
「ちょっ、ちょっとぉ!食器!自分で片付けてよねっ!」
「ハルでした。バイバーイ!」
背後で怒鳴り声と快活な声が混じる。
僕は、こんな所で燻っているような人間じゃない。すぐにこえてみせる。
「青なんてっ・・・。」
496 :
123:2006/10/07(土) 20:16:42.06 ID:fSxRZhmk
>>489、
>>351 ありがとう(;つД`)
遅筆でゴメンヨ!
それでも早く書き上げて遊びたい!と頑張って、後から読み直したらクオリティ低くてorz
本当はもっと伝えるべき内容があったのに…('Д`)
あ、ちなみに 【
>>167】の一連の【仮面ライダー・キャスト】シリーズの公式な続編ではないので誤解なさらず。
劇場版仮面ライダーみたいな、アナザーストーリーだと思って下さい。
朝起きたらオカマの私が♀ヒューマンになっていた
私の人生\(^o^)/ハジマタ
498 :
名無しオンライン:2006/10/08(日) 01:41:50.04 ID:L+SGOpdW
age
499 :
477:2006/10/08(日) 03:02:44.41 ID:vwJn2oVk
続き
最終コンペはあの異様な会議室で行われた。新規商品のコンペと言う事もありテノラ社の社長はじめ
重役たちも一同に出席していた。
手前味噌になるが俺が調整した銃も含め、残りの2丁もレンジャーならば必ず飛びつくだろうという性能だった。
しかもその中から一丁を選び出さなければならず議論は白熱し会議は18時間を経過していた。
長時間の会議のため段々口調が荒くなって来た
社員A「だから私らの調整した奴が一番高バランスだって何度も行ってるでしょうが!
技術革新によりリアクターが増量した分を攻撃力と精度を高める事に回し従来品の使い勝手で使用できるんです!」
社員B「全てを威力に回してPPは最小限に留めた、10発撃って倒せる敵を3発で倒せるようにしてある!
これこそテノラ社のフラグシップショットガンにふさわしい製品だ!」
社員C「ショットガンの本文は弾幕を張って敵を牽制する事にあるんです!威力を従来品並に抑えながらも
精度を高め、大容量リアクターにより弾切れ知らずで撃ち続けられます!長期戦や多くの敵が出るところで
コレ以上のパフォーマンスを出せるのは他には無いですよ!」
議論は堂々巡り、重役たちも、どの製品も魅力的でどれを選ぶか頭を抱えてるようだった。
丸1日が経過しようとしていた時、長い間沈黙を続けていた社長が初めて口をひらいた。
「よし!お前らあれだ!わが社伝統の決定方法で決定するぞ!担当者A、B、C以外は廊下に出ろ!」
重役や他の社員達がその手があった、というような顔し表情を明るくしながら続々と廊下に出て行った。
俺は事態が良く飲み込めないが、とりあえず廊下に出る事にした。
会議室の中には担当者の3名のみが残り全員が廊下に出ると、社長が、会議室の外部電話をマイク放送にし
「わが社の伝統に則り全員ナノブラストを発動して殴り合え!最後までたってた奴の銃が正式採用になる!では3、2、1ファイッ!」
「ぶるらあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」×3
その号令と同時に担当者A、B、C、がナノブラストを発動して大乱闘を開始した。
(エーーーーーーーーーー!いいのかよ!そんな決め方でつか今までの議論がまったく意味無いじゃないか)
俺は開いた口がふさがらないまま辺りを見渡すと、
社長はじめ社員、受付嬢達も混じって誰が勝つか賭けていた。
「あの・・・こんな決め方ってありなんですか・・・?」
俺を案内してくれた受付嬢に小声で聞くと
「困った時はいつもこうして決定しています。ところで貴方も一口どうですか?」
と笑顔で答えてくれた。
「あ、はい・・・じゃあ担当者Aさんのを1万メセタ分」
とりあえず俺の担当にかけ勝負が決着するのを見守る事にした
500 :
477:2006/10/08(日) 03:25:54.52 ID:vwJn2oVk
会議室の中で繰り広げられる大乱闘
俺は会議室が何故こんな作りになっているかをやっと理解した。
壁や備え付けの物がチコタイト製なのはナノブラストを発動してぶっ壊されるのを
防ぐ為・・・・そして廊下側が強化アクリルなのは社員がそれを見物する為だった。
「いいぞ!やれやれ!」
「お前に今月の小遣い賭けてるんだからな!絶対勝てよ!こらぁ!」
廊下は熱狂の渦に包まれヒートアップして行く。
会議室の中では担当者BがAとC、の攻撃を同時に喰らいダウン
AとCが激しく殴りあっていた。
両者ともゆずらず刻々とナノブラストの終了時間が迫って来る。
全員が固唾を飲んで見守っていた。一瞬の刹那それは本当に一瞬だった。
Cの攻撃に対しAがクロスカウンターを放ちCがゆっくりと崩れ落ちる。勝ったのか!?
と思った瞬間、同時にAも崩れ落ちた。廊下にどよめきがあふれる。
数秒後、社長が拡声機を片手に
「今回は引き分け!次回AとCの一騎打ちにより最終決定を下す!決闘の日付は2ヵ月後の今日とする!
なお今回の掛け金は次回に持ち越し!全員仕事に戻れ!」
社長の一喝で社員がぞろぞろと持ち場に戻っていった。
俺は倒れているAを起こし、勝負の結果とリターンマッチの日付を伝えた。
後日二人のビーストが西クグ砂漠で殴り合っていた
俺とAだったのは言うまでも無い
「次回は絶対勝ってくれよAさん!」
「ええ!その為に貴方と殴り合ってるんです!」
一応これで終了です長文失礼しました(・ω・)
こんな時間なのにほぼリアルタイムで楽しませて
貰いました。
もし次回作とかあれば期待しちゃいますので
お待ちしています。
ニューマン女にも少しだけ運が向いてきた?前言撤回だ。ついてない。結局ついてなんていない。
もしかしたら、パートナーマシーナリーの登場で運を使い果たしてしまっただけなのかもしれないが。
まず、昨日の夜現れたあの変体野郎は無事に警察のご厄介になってくれた。
なんでもアイツは警察官のフリをして、捜査という名目で不法侵入、婦女暴行を繰り返した前科持ちの犯罪者だったらしい。
そんなやつに目を付けられていただなんてほとほと私はついていない。
さて、もうあんな男の話はどうでもいい。ていうかとっとと忘れたいし。
今、問題なのは食料だ。ていうかその中身だ。昨日、買い物が出来なかったために食料がもやしと
生茶だけになってしまっている。
「ハルカ様〜・・・おなかすいた・・・。」
GH420顔つきボーリング玉、改めアキという名前になったパートナーマシーナリーが床に座り込んでむくれている。
服がないのでダボダボのシャツ一枚の私はベッドの上で漫画を読む手をとめて、視線をアキに向けた。
「アキ、今日は我慢よ我慢。だって・・・台風来てるから。」
そうなのだ。どういうわけか台風が直撃したのだ。昨日は変身騒動で天気予報を見る余裕がなかったので、
まったくしらなかった。ついてない・・・本当についていない・・・。
ネコミミをパタンと倒してプーっと頬を膨らませるアキ。かわいいけれど、無理なものは無理だ。
さっきテレビを見たらベンチが飛んでたし。自慢じゃないが今の私はベンチよりも軽い自身はある。
「・・・あ!!ハルカ様ハルカ様〜!」
「何?」
また視線をアキに向けると、彼女はガラス窓にベタッと張り付いて、満面の笑みで首だけを私に向けた。
「晴れましたよ!ほら、天気晴れました!!」
「あ、本当だ。」
たしかの窓の外には青空が広がっていた。台風の目だろうか?
「ほら、はれたから食べ物買いに行きましょうよ!ね?」
アキが嬉しそうにパタパタと部屋中を駆け回った後、寝そべる私の背中にのっかる。
「ね、いいでしょ〜?ハルカ様〜。」
「そうねぇ・・・うん、今のうちに食べ物だけでも買っちゃおうか。」
「わーい!」
そんなわけで、はれている間に私とアキはイトーヨーカドーへと向かった。
それまでの間に雨が降り出さなかったのは珍しくついていたといえるだろう。
様々な商品に目を輝かせてはしゃぐアキをいちいち引き離しながら、インスタント食品をとりあえず三日分ほど買い込み、
イトーヨーカドーを後にしておよそ3分後。滝のような雨が再び降り始めた。あっというまに私たちは
川に落ちたかのようにびしょぬれになってしまった。少しでも早く帰るために走ろうとしても、
強力な向かい風に煽られて吹き飛びそうになってしまう。本当についていない・・・。
かさ?開いた瞬間、複雑骨折になり亡くなられました。
ちなみにインスタント食品の入った袋は濡れないようにアキのナノトランサーに入れてある。
「ハ、ハルカ様〜・・・帰れるの?」
「わ、私に聞かないで・・・。」
私の服の裾を掴んで切なげに私の顔を見上げるアキの顔すらよく見えない大雨。道路で遭難できそうな気がした。
ガランガゴンガジャーンとどこからか豪快に金属が硬いものとぶつかるとてもとても嫌な予感がする音が近づいてくる。
これはやっぱりお約束として、あの音の正体は私の方へと向かっているのだろうか?
「は、早く!早く帰るわよ!!」
『耳の長い謎の少女、ネコ型ロボットと共に遺体で発見』なんて三面記事になんてなりたくない。
急がないと・・・。
突風と同時に、グワシャァアアン!と一際大きな音がすぐ側でした。私は小さく悲鳴をあげて恐る恐るそちらを見ると、
金属製の看板が電信柱に折れ曲がり、引っかかっていた。直撃しなかったのは中星運のおかげだろうか?
「あはははははは!あはははっははははははははははは・・・。」
ベシャッと地面に座り込み、ひたすら強くなる風雨の中、私は途方にくれてもうひたすら笑うしかなかった。
「ハルカ様、ハルカ様〜!壊れるのは早いですよ〜!!」
「あは・・・あはは・・・そうね・・・。うん、帰らなきゃね、あははは・・・。」
フラフラと私は立ち上がり、虚ろな目のまま自分の部屋があるアパートの方を向いた。
しかし、私の死んだような目は、死亡フラグと思われる自転車がこちらに向かって飛んでくるのを映したのを最期に
その役目を果たさなくなった。
ついてない ああついてない 運がない
ハルカ、辞世の句
GAME OVER
目が覚めるとそこは、自分のベッドから見上げた見慣れた天井だった。ああ、
人間も死ぬと最期にセーブした場所に戻されるんだなぁと漠然と考えながら重たい布団を
跳ね除けて、フラフラと立ち上がった。べちょりと嫌な音をたてる布団。
にぅ!という短い悲鳴。・・・恐る恐る布団を再び持ち上げると、
そこにはずぶぬれのアキが目をまんまるくしてキョドヨドしていた。
「ハ、ハルカ様びっくりさせないでよ!」
「あ、ごめんごめん。」
まだ目をクルクルさせたままのアキがかわいらしくて思わず笑顔になりながら私は続けた。
「えーと、何がどうしちゃったの?」
「えーとね、ハルカ様が自転車に激突して、血をダバーっとだして倒れちゃったんです。
それで死んじゃったかもしれないからムーンアトマイザー使ったんだけど起きなくて、
でも早く部屋に連れて行かないといけないかなって思ったから、
頑張って部屋に連れて行って、モノメイトとかで傷をなおして、寝かしておいたの。」
・・・えーと、なんだか分かりづらいけど、とにかくアキが私を部屋まで運んで看病してくれたらしい。
「その・・・大変だったでしょ・・・ありがとうね。」
アキに助けられるのは二度目だ。本当にこの子が来てくれてよかった・・・。
「ううん、ハルカ様のためだもん!」
ニコリと無邪気に笑うアキがなんだか天使のように見えた。
5秒後、玄関が開けっ放しだったために部屋中がびしょぬれなのを確認した瞬間、
アキが小悪魔に見えた。結局私はついていない。
お粗末さまでした。
ところで、今日もニュマ子は光ってないそうですね。
それでもアナタは光ってますよ
507 :
351:2006/10/08(日) 12:22:32.19 ID:y8EneJeB
食堂を離れれば一転、冷気にも似た静けさが僕を包む。
廊下は落ち着く。自動販売機に小銭をいれて、思案する。
コーヒーって気分じゃない。炭酸飲料は好きじゃない。乳飲料が飲みたいが、フルーツオレは売れ切れ。
何を飲もうか。
「私はオレンジジュースが好きなんです。」
背後から手が伸びて白くキレイな指がボタンを押す。止める間もなく。
「あっ、ちょっ・・・えぇ〜?」
取り出し口にカップが落ちてきて、氷が投入され、ジュースが注がれる。
あぁ・・・もう手遅れだ。
「自動販売機でさ〜。人が迷ってるとつい押したくなっちゃうよねぇ。」
「なりませんよ・・・勘弁してくれませんか。」
ジュースを取り出して右に向き直る。
「ヒカリさん。」
「うひひっ。」
全く悪びれず笑っている。この人のいたずら癖には何度困らされたことか。
「いらないなら、お金払うわよ。あたし飲むし。」
「いえ、飲みます。」
カップに口をつける。これはこれでんまい。
「あらそぉ。」
なぜか寂しそうな顔をする。責任取ろうとするならはじめからいたずらなんてしなきゃいいのに。
年は僕よりも3つか4つ上のはずだが、そうは見えない。かわいい人だ。
「あぁそうだ。ご飯食べた?あたし今からなんだけど。」
「えぇ、ついさっき。」
「あらあら、なぁんだ。じゃあ飲みにいこっか。」
じゃあってなんだ。
「いや・・・一応僕未成年ですし・・・。」
「かたぁい。かたいわぁ・・・。アバンチュールもままならないわ・・・。」
この人の言うことはたまに意味がわからない。
508 :
351:2006/10/08(日) 12:22:48.22 ID:y8EneJeB
「まぁしょうがないわね。今度一緒に食事でもしましょ・・・ってあら?」
ヒカリさんが僕をみて目を丸くする。いや、僕の後ろか。
振り返ると、黒い服に身を包んだ非常に背の低い少女がこちらに向かって歩いていた。
「ニナちゃんじゃない。なにしてるの?」
ヒカリさんがブンブンと手を振ると、めんどくさそうにニナと呼ばれた少女は立ち止まった。
「なにひてるのって・・・。帰ふのよ。宿舎ふぃ。」
声も出すのも億劫といった様子で喋る。ガムでもかんでいるのか、口をもごもごさせて呂律があやしい。
「だって、今あの人北海道じゃなかった?ついていかなくてよかったの?」
「いいの。ディ・ラガンは一回見てるひ、つまんない。」
ディ・ラガン。
思い出した。一度だけ一緒にいるところを見たことがある。この子は青のパートナマシナリーか。
パートナマシナリーは性格の違いはあっても外見は大きく5つにわけられるはずだ。
でも、この子はそのどれにも当てはまらない。
特別製ってわけか。ますます気に食わない。
「用がないなら。わたふぃいくけど?」
「あぁ、ごめん。じゃあね。」
パタパタと手を振るあかりさん。だがニナは返すことなく気だるげに去っていった。
「あの子って・・・青さんの?」
「そうよ。あの人のパートナー、っていってもあんな性格だし、パートナーとしての役割はあの人も諦めてるみたい。」
うれしそうに、笑う。あいつの話をしているときのヒカリさんの顔はいつになく優しい。
つい、聞くつもりのなかった言葉がもれた。
「なんで、青さんと付き合ってるんですか?」
「ん?」
かっこわるい。
「なんでって・・・う〜ん。」
考え込む。
「一緒にいると、安心するのよ。そりゃ欠点も一杯あるけど・・・う〜ん、それ以上の理由はないかなぁ。」
破顔する。こんな顔、そうは見れない。
「どうしたの?急に。」
「いえ、すみません変なこと聞いて。」
腹のそこから湧き上がってくる、黒い何か。
「馴れ初めから話したほうがいいかしら?」
「いえ、それはいいです。」
「最初の出会ったのはナポリのある仕立て屋さんだったわ。お互い一目見た瞬間恋に落ちたの。でも私は貴族の娘、あの人は一介の職人・・・。」
ヒカリさんが夢の世界へ落ちていく。あんたら2人とも日本人だろ。
「じゃあ、僕はこれで。」
「あら?聞いてかないの?ここからいい所になるのに。」
カップをくずかごに捨てて軽く頭を下げる。
嫉妬・・・か。それは相手がヒカリさんだからか、ただ青だからか・・・。
とにかく、気に食わない。
509 :
351:2006/10/08(日) 12:28:59.79 ID:y8EneJeB
前編で戦闘を掘り下げて書くには自分の腕じゃムリと悟ったので
お話自体に力をいれようと思ってるんだけど、しばらくタルイかもしれない、ごめん
さらに前編読み返してみると表現がおかしかったり不十分だったりと
急いで書きすぎた感がぬぐえないから丁寧にやってるんだけど
ペースがかなり落ちる そのせいでさらにタルイと思う 重ねてごめん
よかったら最後まで付き合ってねつД`)
510 :
1/2:2006/10/08(日) 13:42:15.08 ID:x1dacBAE
351さんの合間にとうかー
それはちょっと前のこと
「あ、れ・・・?」
いつもよりずっと強くまぶたを差す光で目を覚ますと、
そこには見慣れた部屋の天井じゃなく、1メートルほどの壁
左右を見渡して、自分がどこにいるか確認できた。
そこはなぜかマンションの廊下、僕は部屋の扉にもたれるようにして
寝ていたみたいだ。なんで、僕こんなところで寝てるんだろ?
欠伸と共に頭にやった手に「ふにょっ」っと妙な感触、嫌な予感
ありえないと思いつつも、最近聞いた噂が頭をよぎる
「まっさかねぇ・・・」
背中は嫌な汗をじっとりとかいてるけど、気にしない、したら負けだ
その感触を確かめるべく、恐る恐る自分の耳を確かめ…のびてるー!!
その瞬間、僕の頭は覚醒していた。
いや、覚醒を540°ほど越えていた。何なら二回ひねりぐらい
付け加えたっていい
なぜなら、僕のキャラはニューマン♂、それ自体は問題ない
問題なのは…僕がネコミミ、半裸キャラだからだ。
しかも上半身ではなく、下半身を履いないところがチャームポイント
こんなところをご近所さんに見つかったら!
真っ白になった頭でも、必死にドアノブに手をかける。
ガチャリと言う音とともに、勢いよくドアを開け放ち僕は部屋へと
駆け込んだ…
511 :
2/2:2006/10/08(日) 13:43:03.86 ID:x1dacBAE
「え・・・・」
部屋に駆け込んだはずの僕がいたのは、なぜかマンションの廊下
ドアは開け放たれたままだ。
何度試しても、部屋の中には入れずに廊下に出てきてしまう。
そんなとき、昨日の夜のことを急に思い出し、体の力が抜けた
「確か、昨日マイルームに入ろうとして落ちたから、
そのままふて寝したんだった」
フレにズボン履けと散々つっこまれても履かなかったしっぺ返しがこれかorz
頭の中はソニチへの恨み言で埋め尽くされる。
「ふ、ふふ・・ぜっ・・・してやる」
失意のあまりに周りに気を配って無かったのが敗因なんだろう、
ふと陰があることに気がついて見上げれば、あからさまに不審者を
見る目でorzな僕を見つめるお隣のOLさんがいた・・・
そして今
僕は警察の留置所にいる。
身分を示すものが何もなかったことがそもそもの原因なんだろうけど、
誤魔化すために嘘をついたのもいけなかったと思う。
そして何よりあの時「宇宙の掟により下半身はパンツ一丁に
裸足が正装」などと昔読んだマンガの台詞を言わなければ、
今も下半身パンツ一丁なんてことはなかったと後悔している
512 :
351:2006/10/08(日) 22:33:18.56 ID:y8EneJeB
ヒカリさんと別れてまっすぐ宿舎へ帰る。愛しい我が家、廊下より落ち着く。
ゲームと違って小汚いマンションだけど、住み心地は悪くない。気に入っている。
だが、僕の部屋にパートナーマシナリーはいない。ゲーム中、合成に興味が全くなかったから名前すら付けてない僕の場合は当然かもしれないが、
ある程度育てていたのにパートナーがついてこなかった連中は結構いるようだ。そこらへんの法則はよくわからない。
カレンダーをちらりと見る。明日ミッションは入っていない。明後日も入ってない。明々後日にようやく入っているミッションは
アイドルのコンサート警備。
「・・・。」
ベッドに腰かける。SEED退治のような危険な任務のほとんどは青のような一部のガーディアンがこなしている。その方が確実だからだそうだ。
僕らにはどうでもいいミッションしかまわってこない。そもそも依頼の数に対してガーディアンが多すぎるんだ。
名を上げたくても仕事できない。やっとまわってきても名が上がる様な仕事じゃない。ジレンマだ。
ガーディアンズはPSU事件被害者の隔離施設。体裁だけの依頼。
「よくいったもんだ・・・。」
吐き捨てる。イラつく。僕ら異端者が絶対的な地位を得るには力を示すしかない。アイドルの護衛?普通の人間だってできるだろう。
SEEDが出るかどうかもわからない場所にどうして出向かなきゃいけない。エンドラム機関はそのことをよくわかってる。
SEEDを倒し続けて、その地位をかため始めている。なのにガーディアンズときたらっ。
「あれ?」
突然、部屋の扉が開いた。声の主と目が合う。
「あんた誰?私の部屋でなにしてんの?」
見覚えのある半眼。ニナだった。どうやら僕は鍵をかけ忘れたらしい。
「いや・・・ここは僕の部屋だけど・・・。」
「あれ?」
首を傾げる。
「ここ何階?」
「3階だよ。」
「あぁ・・・もう1階上だったんだ。」
部屋の中へあがる。
「おいおいおいおい、僕の部屋だってば!」
冷蔵庫を開ける。勝手に。
「知ってるわよ。なによ?お茶しかないの?まぁいいか。もらうわよ。」
椅子に座って、ペットボトルに口をつける。許可なく。
「おいおい・・・。」
「うるさいなぁ・・・ちっちゃい男ね。」
「ちっちゃ・・・!」
飛び出しかけた怒りをなんとか押さえ込む。相手はパートナーマシナリー、機械だ。落ち着け。
いや、まてよ。そうだ。パートナーマシナリーなのだ。彼女は。青の。俄然、興味が湧いてくる。
513 :
351:2006/10/08(日) 22:38:08.53 ID:y8EneJeB
「・・・煎餅でも食べる?」
「気が利くわね。もらうわ。」
ニナの向かい側に座って煎餅をテーブルに置く。
「君、青・・・さんのパートナーなんだよね?」
「一応、そういうことになってるわね。」
煎餅にかじりつきながら、目をあわさず答える。僕に興味がないんだろう。
「前、一回だけさ。青さんと一緒になったことがあるんだ。確か大量発生したSEEDを始末しにいったときだったかな。
あの有名な青さんの戦いぶりがみえるってワクワクしたんだけどね。でも実際は期待はずれだった。
てこずってるのさ。僕らが楽々倒しちゃうような奴らにさ。なのに、彼は英雄だなんて言われてる。」
めんどくさそうな視線が僕に向けられる。
「おしゃべりな男ね。」
「まぁ聞いてよ。僕は知りたいんだ。なんであんな弱い人が英雄なんていわれてるのか。ディ・ラガンなんて倒せるわけがない。
そこでこれは、僕の考えなんだけどね。」
ニナを右手で指差す。
「なに?」
「君が青の力の秘密なんじゃないのか?君みたいなパートナーマシナリーは見たことがない。
君が、青になんらかの力を与えてるんだ。」
小さな口から息がもれた。なんだ、その溜息は。
「あなた、なんか知らないけど勘違いしてるわ。英雄なんて誰にでもなれるのよ。みんな可能性を持ってる。
そういう風にしてるからね。」
そういう風に、してある?どういうことだ。
「それに、英雄はここぞって時しか力を出しちゃダメなのよ。いつも強かったらつまんないでしょ?
1人で敵みんな倒しちゃって、無傷で。なにその勇者?盛り上がらないわ。
ピンチのときに力があふれてみんなを助ける。それがセオリー。じゃないと私が楽しめない。」
「君はさっきから、してある、とか楽しめないとか、まるで自分が全部決めてるみたいに言うね。」
小さな指が僕をさす。ニナの唇がにやりと歪んだ。
「あたり。」
「な・・・に?」
「私、帰るわ。お腹一杯になったし。」
空のペットボトルをテーブルにおいて席をたつ。新品だった煎餅の袋の中身は、もう空になっていた。
「おい、ちょっとっ。」
「煎餅のお礼ってわけじゃないけど、これあげるわ。」
取り出されたのは、一切れのガム。
『鼻にぬけるうまさ!わさび味!』
・・・どこで売ってるんだこんなの。
「あ、ありがと・・・。」
「それとね。」
僕の目をのぞき見る。値踏みするような、好奇の視線。
「あなたが英雄になるのは、無理ね。」
「なっ!」
「バイバーイ。」
言いたいことだけ言ってニナは去っていった。
僕が・・・英雄になれないだって?
手に握ったガムを、くずかごに叩きつける。
「馬鹿にして・・・!」
まったく、気に食わないやつばかりだ。
514 :
351:2006/10/08(日) 22:48:07.44 ID:y8EneJeB
読み返してミスに気づく(;´Д`)
495 ガーディアンズ達→ガーディアン達
508 最初の出会ったのは→最初に出会ったのは
513 煎餅の袋の中身は→煎餅の袋の中身も
細かいことだけどすんません訂正です まだあるかも
あとそろそろ話が動き出すと思います ・・・たぶん
515 :
1/2:2006/10/08(日) 23:56:59.67 ID:lENda68r
とっぷりと更けた夜。静かな町に荒々しい足音が響き渡る。
俺は今逃げていた。そりゃもう全力疾走だ。
途中こけつまろびつも、それでもひたすら足を交互に前に出し続ける。
背後の足音はじりじりと距離を詰めてきつつある。
とにかく、振り切らなければ!俺はすでに悲鳴を上げてつつある膝に喝を入れ、さらにスピードを上げた。
一介のヒッキーだった時に比べれば信じられないほどまでに飛躍しているとはいえ、
ニューマンの体力は他の種族より若干劣る。このまま撒くことができなければ
いずれ追いつかれ………その後は背後の獣の餌食だ。
一瞬、獣に食われる自分の姿が脳裏を過ぎる。
頭を振って忌まわしい想像を振り払うと、俺は近くの路地裏に飛び込んだ。
荒い息を整えながら、必死にロッドをいじくる。
本当にこの体が俺のキャラなら覚えているテクニックはフォイエとレスタの二つ…クソッ、
朝起きてなってたのがLv5の作りたて2ndじゃなく1stキャラクターだったら…!歯噛みしながら
テクニックをロッドにセットする。→にフォイエ、↓にレスタだ。杖の先端が淡い緑の光を纏う。
このまま逃げ切ろうにも奴の発達した嗅覚がすぐまた嗅ぎ付けるだろう。
ならば返り討ちにしてやる…それが俺の出した結論だった。
もし敵わなかったら?充分あり得る。その時は……もうその時だチクショウ!!
奴のデカイ吐息が聞こえてきた。もう相手はこちらの位置に気付いているだろう。
それでも歩みがゆっくりなのが、俺を追いかけるのを楽しんでいる証拠だ。ふざけやがって。
ビルの塀に背中をぴったりとつけ、セットを終えた杖を構える。
20歩、19歩、18歩…ずしんずしんと足音が近づいてくる。
10歩、9歩、8歩…ロッドを持つ右手が汗ばむ。
5歩、4歩、3……今だ!!路地から大通りへ飛び出す。
「喰らえ!」
ロッドを勢いよく右方向へなぎ払うと、先端に灯った炎が球となって獣に直撃する。
相手は一瞬驚いたようだが、どうやら大したダメージではないらしく平然としていた。
せめてフォイエではなくバータなら凍らせて足止めができるものを……
あまりの我がテクの効果の無さに呆然として次の手を打てずにいる俺に対して、
どうした、もう終わりか?と言わんばかりに獣がその巨体を揺らす。
そしてその身からは想像もできない素早さで俺との間を詰めると、全体重をかけてのしかかってきた。
とても押し返せる重量ではなく、あっさり潰される俺。
必死に逃れようともがく俺を見下ろし、勝利を確信したかのように獣は白い牙を見せて笑う。
そしてこの追跡劇を始めるきっかけとなった言葉をもう一度、一字一句全く同じに言い放った。
「 や ら な い か 」
516 :
2/2:2006/10/08(日) 23:57:18.62 ID:lENda68r
「ア゛ッー!!」
がばっと物凄い勢いでベットから起き上がる。全身嫌な汗でびっしょりだ。
ちらかったボロアパートの室内が薄明かりでぼんやりとその姿を浮かべている。
枕元のデジタル時計を見れば、まだ朝の5時だった。
……夢、か。
朝起きたらPSUのキャラになっていて、ガチホモビーストに追いかけられるとかどんな悪夢だ。
とりあえず目が覚めてよかった。本当によかった。
おめでとう俺ありがとう俺疲れてんのかな俺PSUのやりすぎか俺。
すっかり目が覚めてしまったし顔でも洗うか、とベットを降りて洗面所へと向かう。
そして洗面所の鏡の前に立つと、俺はまさしくバータでも喰らったかのように凍りつくこととなった。
「これも夢かよ…」
四角い鏡の中に映るのは耳の長い、黒髪の男。自キャラのニューマンそっくりの男。
これはGENZITSU?それともまだ夢の延長線上か?
思わず耳を引っ張ってみるとかベタなことをしてみたけれど痛い。…ちょ、どうしろと。
ピンポーン
しばらく脳内で葛藤を続けていた俺を玄関のインターホンが現実に引き戻す。
こんな朝っぱらから何なんだ一体…?っていうかこんな姿で出られるか!
一応バスタオルを被って耳を隠し、来客へと臨む。
「早朝から非常識な奴…一体誰だ?」
素直にドアを開けるのも躊躇われるのでまず覗き穴から相手の顔を確かめる。
小さな丸い穴を凝視したその 先 に は、 あ の ビー ス ト g
終わり
>>351 エロゲのやりすぎで目敏くなった俺に言わせれば、まあ並みより若干多いぐらいだ<誤字脱字
知ってるかどうか分からんが、ナスほどじゃないから安心しろw
その余りある文才で、それらがほとんど気にならないほどwktkさせてもらってるしな。
続きを心待ちにしている。無理しない程度に頑張ってくれ。
>>515 卑下するようなもんじゃないぞ。十分綺麗に纏まってる。胸を張れ。
また気が向いたら書いてくれよ。
>>512 水を差すようで悪いがパシリには名前付けないと倉庫も使えなかったような
>518
彼女を追いかけるためにPSU購入してキャラクリした程度で、プレイ自体はしてない。
多分倉庫も使ってないんだろう。
520 :
名無しオンライン:2006/10/09(月) 09:29:47.28 ID:iX99jSzm
>>519 更に水を差すようでなんだが、あの彼氏クンとは別人だと思うよ。多分。
521 :
351:2006/10/09(月) 09:53:46.09 ID:+IbH8fI7
おはようございます
>>517 すごくうれしいよ ありがとう
メモ帳で何回も読み直してるんだけどどうにも誤字脱字が減らないわw
>>518 申し訳ないがまったく考えてなかった!
合成興味ない>素材にも興味がない>いらないもの全部NPCに売却>倉庫もいらねぇよ
ってことにしておいてくれ いやほんとごめん(;´Д`)
>>519 重ねて申し訳ないが前編と後編の主人公は別なんだ
前編の主人公=俺 後編の主人公=僕
口調も変えてるつもりなんだけどあまり変わってない
差別化できてなくてごめんね(;´Д`)
522 :
351:2006/10/09(月) 11:18:38.08 ID:+IbH8fI7
ピロンピロン・ベー ピロンピロン・ベー
携帯の着信音で目が覚める。カーテンから溢れ出た朝日がサンサンと僕の狭い部屋を照らしていた。
いつの間に寝たんだろう。確かニナが来て、好き勝手やって帰って、それで頭にきて、
ピロンピロン・ベー
ベッドに飛び込んで・・・そうか、そのまま寝ちゃったのか。今は、午前10時半。寝すぎだ。
ピロンピロン・ベー ピロンピロン・ベー
携帯がうるさい。
「・・・はい。もしもし。」
『グッッッッッモーーーニィィィィィン!!!』
思わず携帯を耳から話す。なんでこいつは朝からこんなに元気なんだろう。
『寝てた?もしかしてまだ寝てた?モーニングコール??』
「もうちょっと声のトーンをおとしてくれないかな。ミヤビ。」
『え?なんで??うざい?私うざい??』
いうまでもないだろ。
「・・・。それで、何か用があるんじゃないの?」
『そうなの、服が欲しいの』
「はぁ。」
『買い物いきたいの。』
「うん。」
『付き合え。』
電話を切る。さて、今日は何をしようか。確か買っただけで読んでない小説が何冊かあったはずだ。
あと作りかけのプラモもある気がする。よし、それを片付けてしまおう。
―がちゃり―
鍵の開く音。
「なに電話きってるのよ!!」
「うわぁ!」
扉を派手に開いて、ミヤビが部屋に飛び込んできた。その手にはキラリと光る小さな金属板。
「なっ!お前!!なんで僕の部屋の鍵持ってるんだよ!!」
「え?」
「え?じゃないよ!な ん で 持 っ て る ん だ !」
「んふふ・・・知りたい?」
鍵を顔の前に掲げて、指揮棒のようにクルクルとまわす。なんだその無駄なアクションは。
「前にこの部屋きた時にね。見つけちゃったのよ。本棚に隠されたこのスペアの鍵を。」
「うん。で?」
「ぱくったわよ。」
「返せ。」
「ああんっ。」
鍵を取り上げる。なくしたと思ったら・・・犯人はこいつか。
「出てけよ。今日は読書をするんだ。」
「えーー!いこうよーーーー!!買い物いこうよーーー!!!」
子供かこいつは。
「近所迷惑だ。出てってくれ。」
ミヤビを扉まで丁重にお連れする。
523 :
351:2006/10/09(月) 11:20:12.80 ID:+IbH8fI7
「ちょっとまって。まってよ。どうしても一緒にいってくれないのね?」
「そうだよ。」
「わかったわ。・・・でも」
小声でポツリ。
「私が本棚からぱくったのが鍵だけだと思うなよ。」
僕の動きが、とまる。まさか・・・こいつ!
「んふふ・・・。返して欲しければ私に従うのが賢明だと思うわ・・・。」
振り返り見せる、悪魔のような笑み。
なんて・・・なんて卑怯なヤツだ・・・!
「女教師美和子、秘密の個人レッ―」
「わかったよ!いこう!買い物いこう!」
「やったー!」
本棚の奥の奥、人目につかないように細心の注意を払って隠していた秘蔵のコレクション・・・。
まさかとは思っていたけど謎の紛失の真相もこいつだったかっ。迂闊っ!
「いやぁ。楽しみだねぇ。」
溜息をつく。こいつには適わない。
「とりあえず、着替えるから出てってくれないかな。」
「うん、わかった。」
床にちょこんと正座してじっとこちらを見る。
「いや・・・、聞いてなかった?着替えるんだよ。」
「うん。」
「出てってよ。」
「え?」
「え?じゃないよ。出てってくれ。」
「急に服を脱ぎだして『もう!お兄ちゃん!服着替えるなら私が出てってからにしてよね!!いくら兄妹だからって・・・恥ずかしいんだから!』って展開は?」
「ねぇよ!出てけ!」
ミヤビを部屋から叩き出す。誰だお兄ちゃんって。あいつといると、ペースが狂う。
上着を脱いで、なんとなしに玄関をみる。扉の隙間からミヤビが覗いていた。
「見るなよ!」
僕は力いっぱいドアを蹴り飛ばした。
僕に殺意が湧いたのは俺だけでいいw
525 :
351:2006/10/09(月) 16:09:04.90 ID:+IbH8fI7
うぉぉ!とんでもないミスしてた!
>>508 パタパタと手を振るあかりさん
ヒカリだよ!俺の馬鹿!!
書き直してぇ・・・orz
やばい・・・すげぇ面白いぞこのスレ・・・。
正直PSUが面白くないから、このスレが唯一の癒しw
先生方、がんばってください><
528 :
名無しオンライン:2006/10/10(火) 12:11:00.73 ID:I0mUwVG9
PSUどころか、PS2本体を弟が千葉に持っていってしまってるのだが、
二つとも買いかね?
PSUはいらないPS2も今買うくらいならPS3を買うって手もある
532 :
名無しオンライン:2006/10/10(火) 15:39:09.34 ID:QDOw9svw
あ…ありのまま 朝 起きた時の事を話すぜ!
『寝巻きがハチ切れて、
ベッドの脚が折れていた・・・』
な、何を言っているか わからねーと思うが
おれも何がおきたかわからなかった・・・
頭がどうにかなりそうだった・・・
身長最大横幅最大爆乳ビス娘だとか
これ身長230cm以上体重150kg以上あるんじゃね?とかじゃねぇ・・・
もっと恐ろしい、体がつかえて部屋から出られない現実を味わったぜ・・・
>>528 おまwwww結構前にも言ってただろ
弟は帰って来ないのかwww
>534
ちょwww
これどうやったんだwwwww
こえー!
冷静になって考えたらどうみてもチートです本当にと思った。
ただのコラじゃね?
539 :
351:2006/10/10(火) 17:33:13.79 ID:W3Kcit51
バスで30分ほど。なかなかの規模のアウトレットパーク。
本部から近いだけあって一般人に混じってガーディアンズの連中もチラホラと目につく。
僕とミヤビはヒューマンだから他の種族ほどでもないが、こうして比べてみればよくわかる。
事件が明るみに出てから随分たつから話題性は薄れてきたけど、頻繁に向けられる特異な視線、
やはり僕たちは異端だ。こうやって人が多い場所にくると少しだけ落ち着かない。
「あ〜ん、これかわいい〜。どうしよっかな〜。」
ミヤビは全く気にしていないようだけど。こういう彼女の強さは、少しだけ尊敬できる。
「これ、どう?似合う?」
「え?あぁ、うん。いいんじゃない?」
「え〜?本当〜?じゃあ買おうかな〜。」
正直言うと、僕はファッションのことが全くわからない。Tシャツ・ジーンズ・ジャケットくらいの言葉しかわからない人間に
どう?なんて言われても判断なんてできない。流行なんてしらないんだ。
ふと、ガラスのショーケースに張られた広告文が目に入る。
『スタンダードというものは一つではないはず。
モダンとクラッシック、クールとエモーショナル、オーセンティックとスノッブ、カジュアルとフェミニン、それぞれ対になる要素をミックスする事によって
スタイリングは進化していく様に思えます。そこで我々は―』
意味がわからない。
「うぅ〜。でももっといいのあるかもしれないな〜。よしっ!次の店いこう!」
「ま、まだ行くの?」
「何いってんの。まだ4軒しか見てないじゃない!」
顔をしかめる。なんだこの無限のバイタリティは。
「なぁに?その顔?せっかくの休日にさ〜。笑え!ほら笑え!」
「せっかくの休日って、仕事より休日の方が多いだろ・・・。」
「そりゃそうだけどさ〜。でももうガーディアンが増えることないんだし、これ以上仕事減ることはないんだから、いいじゃない。」
いいもんか。僕が入った最初の月は2日に1回くらいのペースで仕事が入っていた。毎日仕事で忙しかった週もある。
問題は次の月からだ。現実離れしているなんて理由から報道を控えていたメディアが
ついにPSU事件を社会問題として本格的に取り上げるようになって、そして、PSUのソフトが爆発的に売れた。
好奇心ってヤツだろう。その結果ガーディアンの大量増加だ。今じゃ仕事は3、4日に1度あればいいくらい。やってられない。
最近になってようやくソフトが回収されたからこれ以上の増加はないのだろうけど、問題が深刻化するまでソフトを売り続けたSEGAの商魂には頭が下がる。
「僕は、もっと仕事がしたいんだよ。それもくだらない仕事じゃなくて、SEED関連の。」
「SEEDねぇ・・・。」
SEED討伐任務は最初の月に1回やったきりだ。それからはどうでもいい仕事ばかり。そんなことがしたくてガーディアンズに入ったわけじゃない。
「あのさ、どうしてそうSEED、SEEDってこだわってるの?他の仕事も楽しいじゃない。」
「楽しいもんか。僕は名を上げたいんだ。迷子の犬捜しても有名になんてなれないだろ?はやくSEEDの仕事を任せてくれればいいんだ。誰よりもうまくやってやるのに。」
「まぁたそんなこと言って。私知ってるんだからね。あんたが入ってすぐのSEED討伐任務。一緒に行った人に聞いたんだから。
『新人がヘマやらかしてやばかった。』って。新人ってあんたのことでしょ?」
「知らないよ。そんな話。僕はミスなんてしてない。」
「ふぅん、都合の悪いことはすぐ忘れちゃうんだから。あっ!あれ!あれかわいい!」
話半ばにミヤビが駆け出す。僕はミヤビのようにノンキにはなれない。
彼女を追いかけず、傍らの柱にもたれかかる。
どうしても、僕は力を示したい。認めさせてやりたいんだ。
本来の自分が歩むはずだった人生から抜け出すチャンスを得たんだ。
生かさない手はない。
「少し、いいかな?君はガーディアンズだな?」
540 :
351:2006/10/10(火) 17:34:01.90 ID:W3Kcit51
ふいに、声をかけられる。
赤を基調とした鋭角的なボディ。随分と派手なキャストだ。
「そうですが・・・。」
気づく。右胸に刻まれた紋章。こいつは―
すばやくナノトランサーに手を添える。いつでも抜けるように。
「そう警戒しないでくれ。話がしたいだけだ。」
男は自分に戦う意思がないとでも言うように、両手を挙げてみせた。
「エンドラム機関の人間が僕になんの用です?」
「まぁ待て。立ち話もなんだ。場所を変えようじゃないか。」
無警戒に僕に背中を向ける。本当に話だけなのか?確かに僕に襲いかかるメリットは彼にはないだろうが・・・。
「ちょっとー!な〜んで気づいたら私1人になってるのよ・・・って、えっと誰?」
騒々しい声が張り詰めた空気を破る。ミヤビか。
「・・・知り合いだよ。」
「知り合いって、その人・・・。」
瞳に不安の色が宿る。紋章に気付いたんだろう。
「悪いけど、僕はこの人に用がある。あとは1人で行ってくれ。」
「ちょっとまってよ!」
腕をつかまれ、強い力で引っ張られる。
「何考えてるのよ!あの人エンドラム機関の人でしょ?一緒にいったらなにされるかっ。」
「話があるらしい。僕もその話に興味がある。」
「話って、だめだよ!」
「離してくれ。君には関係ない。」
ミヤビの顔から表情が消えた。
「かんけ、い・・・ない?」
「そりゃそうだろう。別に僕たちは付き合ってるわけでもなんでもない。今日だって君がどうしてもっていうからついてきただけだ。
ただの仕事の同僚だろ。そんな君が僕の行動に意見する権利があるのか?ないだろ?」
「あ・・・。」
目が力を失う。
「わかったら手を離してくれ。」
「ごめ・・・なさい・・・。」
消え入りそうな声で呟き、僕の腕をつかむ手がスルリとほどけた。
「ごめん・・・ね。」
踵を返し、駆け出す。徐々にその背中が小さくなっていく。
「もういいのか?」
男はニヤニヤと笑ってこちらの様子をうかがっていた。下品なヤツだ。
「構いません。いきましょう。」
男と並んで歩き出す。
去り際に見せたあれは・・・涙か。
胸が少しだけ、締め付けられた。
541 :
351:2006/10/10(火) 17:35:56.63 ID:W3Kcit51
これで半分か3分の2くらいいったかな?って感じです
もうちょっと付き合ってネ
しかし自分で言うのもなんだけど嫌なやつだw
>>534 ワロタw
朝起きたら自キャラになっていた・・・・・・・
おいのオニンニンどこー(’;ω;)
朝起きたら視界一杯に変な情報ウィンドウやらエラー表示が大量に出てて訳が判らないボスケテ。
545 :
123:2006/10/10(火) 23:18:33.13 ID:y0pMhbpX
「仮面……ライダー……だと?」
第二の闖入者の登場に【息子】が眉を顰めた。少女と【友】も警戒し、成り行きを見守っている。
「アイツ(怪人)と違いアンタは話が通じそうだ……アンタは何者だ?」
警戒しながら訊ねた【友】に、キャストの男が答える。
「アレの敵だ……そして、お前達が信じてくれるなら……俺は、お前達の味方だ」
「……信じますょ」
暫しの間を措いて少女が言った。
「親父っ!?」
詰め寄る【息子】を少女は『心配するな』と言う様子で、片手で制する。
「ヒーローを名乗る者が人を裏切る筈は無いです……私は信じるのですょ」
少女の笑顔に、いつか見た少年の面影が重なる。
あの日、キャストの男を救ってくれた物と同じ、温かい笑顔だ。
「ちっ……だが最近のライダーはどうだか解らないぞ……」
親父の信頼を得たライダーに納得しないのか、【息子】は小さな声でブツブツと呟いている。
そのやり取りに【友】が割り込んだ。
「俺は、一連の通り魔事件はキャラチェンジした後も、平穏な日常生活を送る人間達を妬んだ【同じ者】の仕業ではないかと思っていた。
……だが実際に現れた犯人の正体はアレだ。そもそもアイツは一体何なんだ?」
【友】の疑問にライダーは答える。
「残念だがオマエの推測は誤りだ。アレは厳密な意味での俺達と同じ【キャラチェンジした者】では無い。
報道が伝えていないだけで、社会に受け入れられない【キャラチェンジした者】達の中にも被害者は出ている」
ヒーローを名乗るキャストの男は、午前中の出来事を思い出していた。
人気の無い橋の下、生い茂る草叢に隠される様に横たわる中年のビーストの死体。
社会から爪弾きにされ、この橋の下でホームレス生活をしていたのだろう。彼の死体は死後既に2週間以上経っていると思われ、かなり腐敗が進行していた。
「道を外し、社会に受け入れられない者の死は……誰に知られる事も無く……孤独だ」
その時、怪人が突っ込んだ小屋が爆発を起こした。
「!?」
小屋の中に引火性の物質が残っていた様だ。外気に触れたせいか、怪人が突っ込んだ影響か解らないが、たちまち炎が広がり夜空に黒煙が上がる。
「……だが、アレは【PSU】をプレイした者ならば誰もが知っている……おそらく、お前達も知っている筈だ」
ライダーが静かに炎の方へと身体を向け、一同の目も燃え上がる小屋に移る。
炎の中から残骸を掻き分け、ゆっくりと怪人が身を起こした。
まるで何事も無かった様に……。
―――戦士達の夜は、まだ始まったばかりだった。
全然、進まない……筆の進まない
>>123を許して……何だか盛り上がる内容じゃないし……
(´;ω;`)ブワッ
許さん。はやく続きをよこすんだ!
朝起きたら、PSUの自キャラになる。そんな事ってある訳ないだろう?
ゲームだぜ、ゲーム。架空と現実の違いが分からない妄想の産物ってやつ。
−−そう、俺も昨日までは思ってた。
「……だるぅ…」
アラームの無遠慮な音で目が覚める。
あぁ、PSUやりながら寝落ちしちゃったからソファで寝てしまったのか。
眠い目を擦りながらその場で大きくのびをする。
……ドスッ
あれ?何で届かないはずの本棚に足が当たるんだ…てか、胸が…重…い?
「うわぁぁぁぁぁぁっ」
ピシッ
思わず上げた叫び声で窓ガラスにヒビがはいる。
「ちょ、待て、あれ? うそ? マジで???」
平均身長だった背丈は2m近く伸び、短髪だった髪の毛はさらさらのロングヘアーに、
耳も羽があるかのように大きくなり、
極めつけは唯の男の胸が、豊満な女性のそれへと変化していた。
紛れもなくビースト♀。PSUの自キャラとなってしまっていた。
「落ち着け…落ち着け…」
落ち着く為には…なんだっけ。素数を数えると良いって、何処かで読んだ気がする。
「よし、素数素数…1、2、3、たくさん…よし、冷静だ」
大きく深呼吸し、頭に上った血が徐々に下がっていくのを感じる。
「ふぅ…。しかし、こりゃ一体全体どういう事だ?」
思わず疑問を声に出してしまう。実際問題、こんな話は聞いたことがない。
そりゃそうだ、こんなこと三流芸能誌でも取り上げない馬鹿げたもんだ。
(実際には同様の現象が全国各地で発生し、大きな社会現象となるのだが、
この時はまだ気がついていなかった)
コチコチコチコチ…
秒針が無機質な音を鳴らしている。
どれ程の時間が経ったのかと時計を見…
「……えぇぇぇっ?!」
パリンッ。ひび割れた窓ガラスが今度は割れた。
「ちちちち遅刻だぁぁぁ」
完全に仕事に向かう時刻を過ぎている。
無遅刻無欠勤を心がけていたのに、この時間では到底間に合わない。
「あぁ、所長に叱られる…うぅ…。ってこれじゃ行けないじゃないかぁぁ」
とりあえず、今日は欠勤という事で、妹の振りをしてやりすごそう。
無理でも無茶でもそれしかない。携帯のメモリから会社に連絡する。
「えぇ、すみません…はい…はい…よく休ませますので、はい…失礼致します」
何とか成功。ボイス12のクールめの声にして良かったと安堵する。
「さて…と、こっからどうしようかな…ってお腹空いたなぁ」
冷蔵庫を開けるが、中身はからっぽだ。昨日きれいに空にしてしまったのだ。
「うぅ…外出しなきゃダメなのか…服、どうしよう」
箪笥の中を物色。何とか大きめの服を探し出す。
幸いなことに、インナーは装備されているようなので、ブラなどの心配はなさそうだ。
「うぉ、大きさぴったりだ…」
大き目の服だったものが、着てみるとジャストサイズ。
「一体どんだけでかいんだよ、俺」
姿見の前で、自分の姿を見る。
「イベントポーズ センター!…なぁんちゃって…って、おぉぉ」
思わず自分の姿に見とれてしまった。う〜んクールビューティってやつ?
「んなことやってる場合じゃない、ご飯ご飯〜」
何を食べよう…。なぜか無性に肉が食べたい。今なら生でもいける気がする。
「財布の中は……よし、なんとかなるな。ではしゅっぱーつ」
靴は入らなかったので、サンダルを履くことにした。
「ふんふふふーん。肉肉肉〜」
ちょっと気分が良くなってきたので鼻歌交じりにドアノブをまわす。
メキ…バギャッ
「しまった…つい力が…ってドア壊れるのかよ!」
あぁ、大家さんになんて言おう…。
稚拙であほあほな文章ですみません。
549 :
123:2006/10/11(水) 00:55:52.70 ID:25R4t2Ye
>>546 許してくだちい('Д`)
明日も早いので今日はもう寝る時間ですのだ……
許さん。早く続きを投下するんだ
あげてみる
552 :
351:2006/10/11(水) 09:40:13.83 ID:/1r29rB8
アウトレットパークの片隅、小さなカフェに僕らは腰を落ち着けた。
周りには買い物に疲れた家族や世間話で盛り上がる年配の女性達、手を握り合って愛を語らう男女。
ガーディアンズの連中はいないようだが・・・場違いだ。
「なにか頼むか?」
「いえ。話ってやつを始めてください。」
とても僕らのような人間が話をする場所として適切だとは思えない。何を考えているこの男。
「いいだろう。もうわかってるだろうが私はエンドラム機関の人間だ。ガーディアンズである君に接触した理由は1つ。情報が欲しい。」
「情報だって?僕みたいなろくに実戦にも出してもらえないような人間がエンドラムの知りたがるような情報を持っているとは思えませんけど。」
「なにも今教えろ、というわけじゃない。」
男の唇が歪む。いやらしい笑みだ。
「レリクス。」
その言葉に心臓がはねる。こいつ知ってるのか・・・。
「我々で直接出向けばいいのだがな。ガーディアンズ本部の地下に存在するとあってはそう簡単にはいかん。」
「僕に調べろってことですか・・・?」
「そういうことだ。」
確かに、本部の地下にはゲーム内の遺跡に似た施設―レリクスがある。いや、正確にはレリクスの上にガーディアンズ本部を建てたらしいが、そのあたりの経緯は僕にはよくわからない。
ガーディアンズ入隊時に見学したのをよく覚えている。ガーディアンズ内で知らない人間はいないだろう。
レリクスの最深部に巨大な装置が存在して、何度か調査を行ったらしいがほとんど解析が進まなくて調査団がサジを投げたと聞いている。
内部にSEEDが発生したことはないし、とりあえず害はなさそうだ。これが結論らしい。
その存在は機密扱いにはなっているが、ガーディアンズ関係者ならほぼ自由に出入りできる。
情報がもれてもかまわない。つまり、その程度の存在なのだ。ガーディアンズにとって。男が知っていても不思議ではないのかもしれない。
「わかりませんね。ガーディアンズはレリクスをそれほど重要視してない。」
「それはガーディアンズが無能だからだ。我々はあそこに非常に重要なものが眠っていると考えている。」
仰々しく背中をそらし、男は椅子にもたれかかった。
「ハルだ。」
なにを言ってるんだ・・・こいつは?突拍子もない発言に思わず呆気にとられる。
「おいおい、そんな顔をするな。まぁ聞け。ガーディアンズにもいるだろう。普段はパッとしないのに、なぜか強い。確か青とかいうやつがそっちでは有名だったかな?
こちらにもいるんだよ。そういうやつが。我々はエースと呼んでいるがガーディアンズでは英雄か?まぁどっちでもいい。そいつらに話を聞いてみると何人かが口をそろえてこう言ったのだ。
『ハルが力をくれた。』とな。奇妙だと思わんか?アイドルのハル、エースたちが口にするハル。偶然かこれは?1人ならまだしも複数人だ。これは無視できん。」
男の口調に熱が帯びてくる。一笑にふすのは簡単だが、そうはさせない迫力があった。
「そこで仮説をたてた。ハルが一部の人間に特別な力を与えることができる存在ならば、我々をこんな姿にし、SEEDを出現させ、操っているのもそのハルなのではないか。」
なぜかニナの言葉が頭をよぎる。
―英雄なんて誰にでもなれるのよ。みんな可能性を持ってる。そういう風にしてるからね。―
あの子は・・・なにか知ってるのか?
「興味がわいてな。ハルを探しているのだが中々みつからん。相手はタレントみたいなものだからな。簡単に見つかると思ったが手がかりすらつかめん。
そこでこうも考えた。見つからないのは存在しないのではないか?データのようなものではないか、とな。そうなると怪しいのは一箇所だけだ。」
「レリクス・・・。」
男が静かに体を起こし、ニヤリと笑う。
本当にそんなものがあそこにいるのなら・・・とりあえず害はない所ではない。
553 :
351:2006/10/11(水) 09:41:33.31 ID:/1r29rB8
「でも、もしそこにハルがいたとして、どうするんです?この事件を終わらせるつもりですか?」
男が突然笑い出す。意外な言葉を聞いたかのように。
「君はおかしなことをいうな。我々がなんて呼ばれているかしらんのか?逆だ。終わらせるつもりはない。現状維持だよ。」
武闘派集団・・・なるほど。
「我々が望むものは戦いだ。ガーディアンズの馬鹿共がくだらん正義感を出す前にこの手に治めておこうというわけだ。そのために、君の力が欲しい。」
どこから取り出したのか、男はディスクを手にしていた。それを目の前に掲げる。
「これは高度な解析ツールでな。こいつを使ってレリクスのデータを入手してきてもらいたい。」
「理由はわかりました。だけど、解せないな。」
椅子に背を預け、男をにらみつける。
「どうして僕にそんな話をもってきた?」
「なに、簡単だ。」
挑戦的な視線が僕を射抜く。
「君は聞くところによるとエンドラム機関に入りたがっているそうじゃないか。」
どこで聞いたか知らないが・・・そういうことか。
「こいつを手土産にすればいい。歓迎しよう。」
「それで僕か・・・。」
ディスクに手を伸ばす。
「でも、まだ信用できないな。」
「おいおい、地位も名声もない君のような男を陥れて私になんの得があるんだ?」
一瞬、頭に血が上る。だが、
「それもそうだ。」
ディスクを、受け取る。
「引き受けましょう。」
「取引成立だ。データを入手したら我々の本部へ持ってきてくれればいい。その瞬間君は我々の仲間だ。」
僕が・・・エンドラム機関に。これで煩わしいことをしなくていい、SEEDだけを相手にできる。
「悪くない。」
「ククッ、また会おう。」
男は席を立ち、去っていく。
僕の手には1枚のディスク。
ミヤビの顔が眼前に浮かぶ。もう会うことはなくなるかもしれない。
「なにを迷ってる・・・これでいいんだ。やってやるさ・・・。」
頭を振って未練を追い出す。いいんだ。僕はガーディアンズでは満足できないのだから。
これは・・・チャンスなんだ。
>>547 スレ初期的なノリの話しで俺は好きだぜ?
555 :
547:2006/10/11(水) 21:18:35.08 ID:8QR9TMkP
「ふ…ふふ…うふふふふ」
薄暗い部屋の中で、怪しい笑い声を出すビースト♀。そう、俺。
何でって?そりゃ、この部屋を見れば笑いたくもなるさ。
1:焼け焦げた台所
2:今も水が流れ続け、水浸しの水周り
3:テーブルの上に山となっている肉…のような何か
「なんでこうなったんだろう……」
ちょっと過去を振り返って見ることにした。
「お肉〜お肉♪ポークにチキンにビーフ♪ビーフ♪」
鼻歌交じりで上機嫌な帰り道。両手には大きな買い物袋が4つ程。
もちろん、中身は全て「肉」である。
俺がPSUの自キャラとなって数時間。空腹の為に買い物に出かけていた。
行く時に壊した玄関は、そおぅっと閉めて見た目は直った…と考える事にした。
それにしても、キャラチェンジが起こってからの物事の捉え方、考え方の変化に少しびっくりする。
根源の変化は無いのだが、ちょっとした考え、瞬間の行動等に若干の差異がある。
さっきまでの鼻歌も、「以前の俺」なら考えもしなかった事である。
ついでに言えば、俺は肉があまり好きではなかったのだ。
「…これがビーストになるってことなのかなぁ、
ってまぁ、そんな事は後で考えよう〜♪お肉っお肉♪」
…修正。どうやらビーストとしての思考は根源まで浸透しているようだ。
556 :
547:2006/10/11(水) 21:19:10.76 ID:8QR9TMkP
「ただいま〜っと。よいしょ」
扉をそぉ〜っと閉め、我が家に帰宅。もちろん目指すはキッチン。
「さぁて、お肉ちゃん?美味しくなって貰いますよ」
山の様な肉を見て、思わずにんまりしてしまう。さて、どうやって料理しよう。
「……そうだ! 昔使ったあれでやれば…」
ゴソゴソと押入れを物色。
「……あれ、確か…ここに置いたと…あ、あったあった」
取り出したるは、大きな鉄板。学生時代にバーベキューパーティ用に購入したものだ。
「ふふふ…これでいっぺんに焼ける…。
しかし、こんな重たいの軽々持てるなんて、やっぱしビーストなんだなぁ」
ひょいと片手で鉄板を持ち上げ、コンロに乗せる。
「それでは、点火!」
三口あるコンロを全て点火。これで鉄板はすぐに熱くなるはずだ。
「…あれ? コンロに鉄板乗せるな、って書いてあったような気もするけど…
ま、いっか。お、あったかくなってきた〜」
いそいそと油を投入。ちょっと入れすぎたけど、気にしない気にしない。
「さ〜って、肉投入しますか!」
買ってきた肉の袋を全て開け、一斉に鉄板の上に落とす。
バチバチバチバチバチ
「あちゃちゃちゃちゃ! 油が! 油が!」
バチバチバチバチ…ボッ!
「油が! 油が! って火ぃぃぃぃ?!」
跳ねた油に火がうつり、たちまち台所は火の海に。
「あわわわわ、消火…消火しなきゃ………水水!」
咄嗟に蛇口を捻る。
バキッ!ブシャァァァァーーー!
「フギャーー! 力入れすぎたぁ!」
蛇口のあった場所から怒涛のごとく水が流れ、水周りは大洪水。
「止まれ、止まれ〜〜!」
メキメキメキ。蛇口を思い切り閉め、何とか水の流出が収まる。もう蛇口の原型はないが、そんな事は些細な事だ。
「ふぅ、危ない危ない……って火がまだだった!」
そう、俺が水との苦闘を演じている間にも火は大きくなり、換気扇の辺りまで達していた。
「やばいぞ…こりゃ…。はっ!そうだ!」
おもむろに風呂場へと駆け込む。バキィ! 風呂場の扉が粉砕したみたいだ。
干してあったバスタオルを持ち、あふれる水に浸す。
「うりゃぁぁっ」
じゅわわわぁぁぁぁ。
濡れたバスタオルが鉄板の上に被さり、火が何とか治まっていく。
「……あ、危なかったにゃぁぁ」
腰が抜け、へなへなとその場に座り込む。
「あ……お肉…」
そおっとバスタオルを上げたそこには…何か見たことの無い物体がプスプスと音をあげていた。
俺…もう料理しない…。パクパクパク
「生でもお肉は美味しいにゃー」
毎度稚拙な文章で申し訳ないです。
…しかも今回PSUと殆ど関係ないしorz
精進しなくては…。
>>554 ありがとうございます。そう言ってもらえると、嬉しいです。
>>556 おぉぉ、なんだか新しい切り口で面白い!
559 :
351:2006/10/12(木) 00:39:46.01 ID:fPe8jd2h
あれから3日たった。
別に下調べに時間がかかったわけじゃない。結論から言えば、いつでもいける。
たまに男女がいちゃついてるくらいだ。レリクス内に人がいることはあまりない。
でも、迷いが僕の足を絡めとっていた。
ガーディアンズには馴染めなかったが、誰の世話にもならなかったわけじゃない。
僕はその人達に背を向けることになる。くそっ・・・気が小さい。
だが今日、やる。僕はエンドラムに行く。
後ろ指さされることも、裏切り者と罵られることも、些細なことだ。失うことに未練はない。
大きな物を得るために、僕は行く。
レリクスに向かって本部の廊下を突き進む。ヒカリさんも僕をなじるだろうか。くそっ迷うな。
つきあたりを右へ曲がる。僕はエンドラムでSEEDを倒して、青をこえる。それでいい。それでいいんだ。
レリクスへと続く階段。そこで僕の足が止まった。
見知った顔。今、一番会いたくない人。
「あ・・・。」
なにを話したらいいかわからない。そんな顔をしていた。僕もそうかもしれない。
「ご、ご飯。食べた?よかったら一緒にいかない・・・?」
「いや・・・、いいよ。もう食べた。」
目があわせられない。彼女は僕を見ているだろうか。
「じゃ、じゃあさ。ケーキ食べに行かない?近くにね、おいしいお店があるんだ。ケーキくらいなら食べられるでしょ?」
「いいよ。食べたくない。」
「じゃあ・・・。」
意を決して彼女を見据える。触れたら崩れてしまいそうな、そんな弱弱しさだった。
「そこを退いてくれ。ミヤビ。僕はその奥に行きたいんだ。」
ミヤビは目をギュッとつぶって、搾り出すように声を発した。
「い・・・や、だ・・・。」
「頼むよ。どいてくれ。」
「いやだ!」
開いたその瞳はなみなみと泉を湛え、今にも決壊しそうだった。
「だって・・・行っちゃうんでしょ?エンドラム機関に行っちゃうんでしょ・・・?」
ぎょっとする。心臓を鷲づかみにされたような、そんな苦しさを覚えた。
「なんで・・・知ってるんだ。」
「あの後・・・どうしても気になって・・・後ついていった。全部聞いたわけじゃないけど・・・エンドラムに行っちゃうって・・・。」
気づかなかった。ミヤビが後をつけてくることなんて容易に予想できたことだったんだ。
僕は・・・迂闊すぎる。
「・・・そうだよ。僕はレリクスのデータを持ってエンドラムにいく。もう決めたことだ。だから通してくれ。」
「いや・・・いやだ!!いやだ!!!」
一瞬で、はじけた。自分でもどうしてかわからなかった。
「うざったい・・・。」
止まらなかった。
「なんだってんだ!なんだっていうんだよ!!いつも僕に絡んできて!もういいだろ!十分だろ!!僕はエンドラムに行きたいんだよ!!
ここにはいたくないんだ!なんで邪魔するんだよ!!君には!関係ないだろ!!」
彼女の瞳から涙が溢れる。
「そうだよ!関係ないよ!」
あとからあとから。
「かんっけ、い・・なっいよ・・・でも・・・。」
体中の水分を全て出しきってしまうかのように。
「関わっていたいんだっ・・・!」
また、僕の心臓を無遠慮につかむ。僕の中の決心が揺らいでいくのがわかった。このままじゃ、ダメだ。
「勝手にしろよっ。」
ミヤビを強引に押しのけて、階段を駆け下りる。
「まって・・・まってよ!」
背後から足音が聞こえる。なんだっていうんだ。くそっ、なんだっていうんだ。
彼女はいつも、僕をかき乱す・・・!
>>559 めっちゃ泣きかけてる・・・
wktkwktk
>>559 前作も楽しませてもらった。今作も期待している。
ただこの主人公は前回以上にピキピキっとくるなw
562 :
123:2006/10/12(木) 03:02:35.62 ID:v+LwboEF
「私達も良く知っている?」
言われて少女達は怪人を注視する。
炎に赤々と照らされ、今はその姿がしっかりと認識できた。
タールを塗った様に黒々とした身体はピッタリとした服を身に着けている様で、細身の身体を現にしている。後ろに撫でつけた髪は長く、よく見ると灰色に近い色をしていた。瞳の無い目は獣のようにギラギラしており、むき出しの額には短い角の様な突起が見て取れる。
……言われてみれば確かに、何処かで見た事がある気がする。
だが、何処で……。
三人が記憶の辿っている最中、殴られた怒りからか、それまで一言も言葉を発していなかった怪人が咆哮を上げた。
「ぶるあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁああぁぁぁっ!!!!」
唐突に三人の記憶が一つに繋がり、声を合わせて叫んだ。
『マガシッ!?』
「……声が判断材料なのか」
ライダーが突っ込むが、それ程にその声がマガシの特徴でもある。
翼状のパーツは装備していない物の、だがそれは間違いなく、【PSU】オフラインモードの敵役、レンヴォルト・マガシであった。
「そんなっ! マガシはオフラインモードのキャラクターですょ!? それが何で現実に!?」
「……俺が最初に遭遇し斃した奴は、ヒューガの姿をしていたよ」
「え……?」
「Σ(;゚Д゚) (゚Д゚(゚Д゚;) !?」
「馬鹿な……それではっ!?」
ライダーが漏らした言葉に三人は凍りつく。
怪人は……通り魔は一人ではなく、二人だったのだ。いや、もしかしたら二人以上……もっと多いのかもしれない。
「奴等の正体はソレだけじゃない……」
ライダーの言葉が終わる前に、ぼとり……と、現実に具現化したマガシの両腕が抜け落ちる。
抜け落ちた腕の中から、青白いネオン光を放つ触腕が姿を現した。
「!?」
息を呑む三人の前で、マガシの顔面に紅い亀裂が走る。その亀裂から顔面と頭部の左半分程が崩れ落ちた。
崩落した頭部からは透明な球状の物体が覗く。球状の物体は触腕と同じ青白いネオンを発光していた。
「あれは……まさか、SEED・ヴァンス!?」
その特徴から【友】が、ある物を連想した。
『SEED・ヴァンス』
それは【PSU】の初期ミッションに登場する、中ボス級の敵の名前である。
確かに、マガシから出現した物体の一部は、SEED・ヴァンスの身体の一部に酷似していた。
563 :
123:2006/10/12(木) 03:04:15.11 ID:v+LwboEF
襲撃→逃走→救援→急転の連続コンボに少女は混乱している。
「な、何がなんだかサッパリなのですょ!」
少女の言葉に、ライダーは無言で首筋のナノトランサーを発動させた。空間にフォトンの光が収束し何かが亜空間より転移する。ライダーの左手にひしゃげた短銃が握られていた。
「これは……って、ゲェッ!」
【息子】それを覗き込み、一瞬仰け反った。
短銃のグリップには生々しい血糊が付着しており、メイン・エネルギーとなるリアクターのフォトン管が砕かれていた。
「事件現場で発見した物だ……。奴等の狙いは間違いなく、この【フォトン・リアクター】だ」
ライダーは抱き起こした腕の中で死んで逝ったニューマンの少女を思い出していた。その時、少女の腕に握られていた物が、この短銃だ。
何かに気付いた【友】が声高に両手を打つ。
「そうか! 奴が俺達を正確に追ってこれた理由が解った! 奴は小父さんの【フォトン・エネルギー】反応を追って来ていたんだ!」
だが【友】の言葉に少女は引っ掛かりを覚えた。
「でも、でも! SEEDが反応するのって、Aフォトン・Eだった筈ですょ?」
少女がオフラインモードをプレイした記憶を思い出し、疑問を告げる。
「フォトン・エネルギーとAフォトン・エネルギーはまったく関係ないものではない。これは公式の設定でも言われています」
「アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ 」
一人だけ会話に付いていけていない者は取り合えず無視し、【友】は記憶を頼りに答えた。
公式のWEBサイトの設定に、確かその様な記載があった筈だ。
「フォトン・Eは人間の強い精神力に影響される。……怒りや恐怖、絶望や憎しみは強い感情を引き出す。
おそらく奴等の狙いはそれだ。より強いフォトン・Eを引き出す為だけに、奴等は人を襲っているんだ」
「そんなっ……!」
ライダーの言葉に少女は目を丸くする。
強いフォトン・E反応を引き出す為に自分は襲われたと言うのか?
いや、それだけでは無い。その為に既に多くの死者が出ているのだ。
真相は実際の所、ライダーにも解らない。だが、複数の現場に向かい、その状況を見ているライダーは確信していた。
「現実世界にAフォトン・Eは存在しない。……その代替としてフォトン・Eを狙う様になったのか……それとも突然変異による物なのか、それは俺にも解らない。
だが、これだけは解る。現実に具現化したのは、【PSU】のオンラインモードプレイヤー……『俺達』だけじゃない……」
炎の中の怪人、いや『SEED・マガシ』を見据えライダーが宣戦布告を叩きつけた。
「キャラチェンジ現象の影に隠れ、奴等は現実の世界にやって来ていたんだ。
そう、アレは正しく【虚構】より来て【現実】を【侵食】(喰らう)する【SEED】(闇)……俺達の敵だっ!」
空気を読まずに続きを投下!(゚∀゚)
こちらも後少し付き合ってください
そろそろコントが書きたくなって来た……(;´Д`)
564 :
名無しオンライン:2006/10/12(木) 09:31:04.91 ID:rctt4Jf8
まぁまぁ。
>>561。
新主人公のコレは若さゆえの暴走って感じじゃん。
存在自体がネタであるエクスカリバーぶん回し、
他人のヒロイン級のキャラをいきなりマブダチ認定で持ち出してきて、
その他人が感動のエンディングを迎えた後、勝手にそのキャラぶっ殺して、
エンディング後に追加ストーリーを書かせるわけじゃないんだから。
ちょっと、そんなことよか朝、覚めたら
箸持ち替えるのも、シャーペン持ち替えるのも、鞄持ち替えるのも
どこからともなく瞬間沸き!
ちょー便利だぞ
音うざいけど・・・
>>565 効果音とともに手元が光りまくるスクールライフを想像したw
板書写してるときとかカラーチョーク使われるたびにあちこちでバシュバシュ光るんだろな
普通に机の上に置いといた方が早いと思ったが黙っとく
むしろ体育とか水泳とかの授業で着替えるのが楽そうだ
巨大ビス子、豚肉の生食は危険だぜ?
ピッポパポポピポパッポリー♪
毎朝だがこの目覚ましの音はおかしいと思う。
とりあえず上のボタンを押すとスヌーズ機能が作動するため、俺は目覚ましの側面にあるレバーを押すことにした。
「ちっ、どこだ・・・・?」
目をあけずに手探りで探す、目覚ましはあったのだが、なかなか側面のレバーは見つからない。
「ええい糞。」
睡眠時間は命と同じくらい大切なのだ。邪魔は許さん、たとえ機械であってもだ。
ややあって俺は妙にまるっこい目覚ましを思い切り上から叩いた。
「痛。」
目覚ましが喋った。
とりあえず何かしら幻聴だろう、昨日も遅くまでゲームをしていた。それのせいに違いない。
音も止んだし、結果オーライだ。
待て、喋る筈が無い。目覚ましは喋らない。絶対に。先日どこぞの店で貰い損ねた生声入り目覚ましじゃないかぎりこの世で喋る目覚ましなどあるわけが無い。
とりあえず起きてみた。
「おはようございます。」
目の前に赤い色のまるい球体に申し訳程度に目がついたような物体が話し掛けてきた。
「うわぁぁあぁあ!!」
正直ゴキブリを見たときより恐怖感を感じた。慌てて手を振り、その球体をはたこうとして気づいた。
「あ・・・れ?」
手が、四角い。
四角いというよりは、少し前まであっていたガンダムとかの腕にそっくりだ。
「何をしているのですか?ガーディアンズ本部で教官がお待ちになっています、早く行ってください。」
待て待て、何を訳のわからんことを。
「なにいってんのか解らないのですけど。」
「寝ぼけてないで早く向かってください、クライズシティ5Fです」
よく見たら部屋の間取りがおかしい。
「俺きのうホテルにでも泊まったっけか・・・・?」
それより何より。ベッドの直ぐ近くにある窓がおかしかった。
満面の星空、というか空と形容するにはおかしすぎるくらいだった。
「うぇ!?う、、宇宙じゃね?これ宇宙じゃね!?すげぇ・・・・・・?」
窓というのは、光の具合で自分の姿が映る。完全ではないが、鏡のようなものだ。
そこに映った容姿は。
アンドロイドみたいな格好だった。
「何が起こったんだよ・・・・・・・・もう・・・」
俺はその場にくずおれた。
「再度申し上げます、早く向かってください。ガーディアンズは民間企業とはいえ。遅刻は恥ずべき行為です。」
とりあえず生意気な目覚ましに体重の乗ったパンチをくれてやった。
とりあえず続きをば。
「まぁ、綺麗なところなんだけど。」
ここはガーディアンズコロニーという場所らしい。さっきの小生意気な目覚ましから聞いた情報だと
このコロニーはグラール太陽系などと抜かす太陽系の中にある大型のコロニーでガーディアンズと呼ばれるわけの解らない企業の
本拠地らしい。収容人数はおよそ100万人。ブラックバスを釣るための疑似餌(ルアー)の針をひっくり返したような形をしている。
階層は5階。その他は食料プラントや観光目的の展望台があるそうだ。
「とは言っても・・・・。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜回想〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「で・・・・すッ・・から・・・・さき・ほ・・・どから・・もう・・・し・あげ・・ま・・すよー・・・・にッ・・」
天井やら壁やら挙句に俺にまで衝突しながら目覚ましが喋る。
慣性の法則だっけか?このままじゃ永遠にぶつかり続けてしまうな。見てて飽きないが。
殴ったのは俺だし、とりあえず静止させよう。窓が割れたらきっと吸い出される。
「あー。待った待った、とりあえず話くらいは聞いてあげますよッ・・・・と」
尚も話を続ける目覚ましを空中でキャッチする。なんか昔オヤジとやったキャッチボールを思い出した。
「もうちょっと大切に扱っていただけると助かります。」
少々ムスっとした声で講義する目覚まし。
「黙れ、目覚まし。さっきから訳のわからない事ばかり抜かしてからに。」
「ワタシは目覚ましではありません。」
「うるさいぞ目覚まし。・・とりあえず此処は何処で俺は何でここに居るのか教えてくれないかい?」
「アナタはガーディアンズの新人でキャストです。此処はガーディアンズコロニーの宿舎でアナタの個室です。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜回想終了〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「訳がわからん。」
昨日はゲームをしていた。でもそれ以外の記憶が一切無い。
記憶喪失だろうか?まぁ、話せるんだからそのうちなんとかなるだろう。気にしない気にしない。
「んで、ここがクライズシティ1F、ね。」
セントラルテーブルと言うらしい。
辺りを見渡す。
広場にある噴水を中心に構成されたフロアらしい。大きさは広い。なぜかヤシの木みたいなのが
等間隔に植え付けてあったりする。
そこそこ人は居て。話をしたり、子供がおいかけっこをしたりしている。
「まぁ。綺麗なところなんだけど」
また同じ言葉をくりかえす
「とりあえず何処へ行けばいいのやら、5Fとか言ってたけど。」
困った時は人に聞くのが一番だ。適当に引っかけて5Fまでの道のりを聞こう。
噴水で誰か来るのを待っていたら、宿舎の入り口からいそいそと出てくる人が居た。
恐らくガーディアンズの人間だろう。
「あの、すいません。」
とりあえず話し掛けてみる。
「え!?何!?今急いでるんだけど!何なの?」
急いでいるにもかかわらず話は聞いてくれるのな。優しい人だねぇ。
「あの、私ガーディアンズとかいうのに所属してる者なんですけど、なんでも5Fに行けと言われまして・・その、よろしければどこに行けばいいか教えていただけませんか?」
丁寧に聞いてみた。その間に少しだけ相手を観察してみた。
背丈は俺と同じくらいの170程度の人間の女性。慌てている。いらいらしてる。
そして人間と違うのは耳が長い。目覚ましが言うには・・・・・・ニョーマン。ニョーマンだろう。きっとそうだろう。
「何!?ガーディアンズ?あんたも!?呼ばれたのね!?じゃ、行くわよ?」
もうちょっとおしとやかに喋られないのか。まったく、淑女ってのは最近減ってきてるな。
「いや、行くって、どちらへ?」
「決まってるでしょ!?クライズシティ5F!私もガーディアンズなの!」
それ以上は言わずに、走っていった
「え?あ、ちょ、ちょっと!まだ!」
慌てて俺も後を追った。
セントラルテーブルは、2日後に迫った記念式典の話で賑わっていた。
つづく・・・・・・・・・・・・・・・・・・かも。
初めて書いた。
誤字脱字、文法、表現の誤りがあったらごめんなさいでしたぁあぁあぁ・・・・・・・。
匿名掲示板とはいえちょっとはずかしいかもなんだぜ?
読み手としては作者さんが増えるのは色々な
種類の物が読めて幸せです( *´∀`* )
メンテのいらいらもここに居るとすっきりです。
>>572
イインダヨ
575 :
1/2:2006/10/12(木) 23:38:05.49 ID:zjhQDrZf
携帯の目覚ましアラームが鳴る。
いつもの通り、寝床でごそごそ止めようとして、ふと気付く。
ベッドが狭い。耳が痛い。頭が軽い。
髪をかき上げようとしていつもより長さが足りないことに気付く。
慌てて目をあけると、目の端に映る髪が何か青い。
完全に目が覚め、慌てた勢いでベッドの上に立ち上がる。天井に頭をぶつけた。
なんで天井に頭がぶつかるんだ。
高校の文化祭の飾り付けを脚立の上でしていた時、教室の天井にぶつけて以来の出来事だ。
耳の痛みは消えていた。そっと手を当てると、もこもこと毛が生え垂れていた。
…頭に敷いている状態で寝ていたから痛くなったのか。
手が浅黒い。
しばらく呆然としていたが、噂に聴いたことがあったので、すんなり可能性に気付いた。
PSUの自キャラ、大柄な女ビーストになってしまったようだ。
せめて顔は可愛くしておいてよかった、と意味のないことを考えた。
一人暮らしで良かった。
台所へのドアをくぐるときに頭をぶつけた。2度目。身長高くしすぎたか。
ヒール履くとレオ越すものな。
コーヒーを入れるべく、やかんを火にかける。
まずは、仕事どうするかな。10秒悩んで、決定。有給。
しばらく悩んで、彼氏にもいっておくことにした。できるだけ明るい声にしておく。
「PSUやってるっていったでしょー?なんかさ、使ってたキャラになっちゃった。
あっはっはっは、どうしようかなあ。ゲージたまると無敵になっちゃうんだよね。
可愛い青い猫になるんだよ。バレーボール選手ばりに背も高いよ!
顔可愛くなったよ!」
「…かなりゴツイ女キャラ使ってるっていってなかったっけ…?
…ごめん…俺、自分より身長高くてつえー女は…えっと…生理的に…」
畜生根性なし。わかってたけど。
ていうかこのあっさりした切り離し方、自キャラになる噂を知っていたな。
そして、今のところ元に戻った人間が皆無という情報も持っているのだろう。
5年つきあってたのになあ。会ってみるとか、とんでもない事態にテンパってる
彼女をなぐさめようとかいう情すらないのか。畜生。
度胸のない情けない男に惚れている自分にも腹がたつ。
大丈夫、他にも仲間はいるはずだ。ネットで情報収集しないとな。
昨日までみたいな、仕事行ってゲームやって週末デートして、って生活に
戻りたいなあ…。
日常に飽きてなんかいなかったよ。
576 :
2/2:2006/10/12(木) 23:38:33.07 ID:zjhQDrZf
視線を感じながら、駅に向かう。見るなら見ろ、異形だけど可愛いだろう。
しかしながら異形。最初は可愛い女の子の気分だったけれど、駅に着く頃には
もう視線はお腹いっぱいになっていた。コスプレの人たちって神経太いな。
いや私の場合は町中でコスプレしている状態なのか…。
なんで外出てきたんだっけ。
そうか、あのまま部屋にいたらぴーぴー泣いて現実から逃げそうだからだ。
元彼氏の私物とか結構あるしな。
取りあえず、泣くのはあとだ。そんな悠長な事態じゃない。
しかしどこに行くという当てもないから、ホームのベンチに座って少し放心。
数回オフでも会ったことのあるネトゲ友に携帯をかける。もちろんPSUもやっている。
「まじで?ネタじゃなかったんだあの話。で、どーすんのそれ」
「んーどーしようねー」
「あんた思考停止してるだろ」
鋭い。
「で、ほんとどーすんの。この時間に電話ってことは仕事は休んだんだ。
親とか彼氏には」
「親にはいえないねー。彼氏には今さっきふられた。ゴツイ女はだめだってさ」
電話先で、絶句した気配。
「どんなつきあいしてたのさ」
「まったくだ」
さしあたり、ネットや他のPSU仲間あたって、同士や報道の動きを確認するから、
あんたも一旦家戻って情報収集しなさい。
ホームの音声入ってきてるけど、行く当てないのに無理して外でることないだろ。
そういって奴は電話を切った。
まあそうなんだけどさ。家にいると泣くんだけどなあ。
とは思いつつ、いわれたことは尤もなので、素直に帰路をたどる。
泣かないように、家に帰ってからすべきことを考える。
考える。
考える。
考える。
部屋に入る前に、少し泣いた。
ドアを開けて部屋に入ったら戦闘開始だ。ナノブラストに注意しないとな。
元の姿に戻るにしろ、このままの姿でいるにしろ、前より楽しく生きてやる。
メンテ中暇だったので書いてみた。続きません。オチもなにもなくてすみません。
ストーリー的に書くのが難しいことを初めて知りました。
578 :
351:2006/10/12(木) 23:55:32.68 ID:fPe8jd2h
永遠に続くかのような長い廊下を走るように歩く。
そのすぐ後ろに、もう一つの足音。一定の距離。一定のリズム。
数分進んだところでたまらず足を止め、振り向く。
「ついてくるなよ。」
「勝手にしろって言った。」
再び、歩き出す。先ほどよりも速度を速めるが、背後の足音は離れない。
「ねぇ・・・。」
「なんだよ。」
足を止めず、答える。
「なんでそんなにあせってるの?」
「あせる?僕が?」
「そう見えるよ。すごく、あせってる。」
確かに、そうかもしれない。ずっと思うようにいかなかった。あせってると言われればそうかもしれない。
「ミヤビは、親に褒められたことはある?」
「そりゃ・・・あるけど・・・どうして?」
別に話す必要があったわけじゃない。だけど、ミヤビには言っておこうと思った。
「僕はない。一回も。」
ミヤビの空気がこわばるのを背中越しに感じる。なぜだかわからない。でも言いたかった。
「別に勉強は嫌いじゃなかったし、自分でいうのもなんだけど運動も人並み以上にできた。でも、兄さんがすごく優秀でさ。
何しても適わない。父さんも母さんも兄さんに付きっ切りで、僕なんかには全然かまってくれなかった。兄さんが大学受験の時なんて
邪魔だから帰ってくるなって、朝にお金渡されるんだよ。そのお金で夜遅くまで時間つぶすんだ。ゲーセンいったりファミレスのドリンクバーで数時間粘ったり。」
もう会うこともないからだろうか。最後に自分を知ってほしかった?わからない。
「誕生日の時もそうだ。兄さんの時はでっかいケーキ買ってきて、プレゼントいっぱい用意して。僕のときなんか、あぁ今日誕生日だっけ?ってお金渡されて終わり。
お金はいっぱいもらったけど、本当に欲しいものは何一つくれなかった。誰も僕のことなんか見てくれやしなかった。兄さんさえいなければって何度も思ったよ。
あいつさえいなけりゃ僕はもっと見てもらえたのに。」
視界が徐々に開けていく。目の前には巨大な装置。最深部にようやくついた。
「朝起きてこの体に変わってるのを見たときは、本当にうれしかった。これでくそったれな日常から抜けられるって。
違う世界で生きられることが素直にうれしかった。」
調査団が放置したままの機器の電源をいれていく。
「クソみたいな家族のいない世界で、手に入れた力を使って、みんなに僕を認めさせてやろうと思った。でも、今度は青がいた。
こえる自信はある。だけど力を振るう場をガーディアンズは与えてくれない。これじゃあ今までと同じだ。」
男から受け取ったディスクを機器に挿入する。
「僕は、こいつを持ってエンドラム機関へ行く。」
ミヤビは、何か喋ろうと口を開いたが、すぐにつぐんだ。言葉が見つからないんだろう。別に優しい言葉をかけてもらいたいわけじゃない。
何も喋ってくれなくていい。構わない。
「だから頼む。ミヤビ。邪魔をしないでくれ。これ以上邪魔するなら、いくらミヤビでも・・・僕は許さない。」
涙がこぼれる。大粒の涙。でも、今度は揺るがない。僕は行く。
「そういうわけにもいかないのよねぇ。」
突然、通路の奥から響くいつか聞いた気だるい声。暗がりから黒衣をまとった少女が徐々に、浮かび上がる。
「ニナ・・・。」「え・・・?誰・・・?」
>>506 >>530 こういうレスはものすごく励みになります。
良作ぞろいでもう一度読み返しても楽しめました。
・・・もう一度読み返し終わってもメンテが終わってなかったことは考えない事にしますw
考えない。
考えない。
考えない。
うあ、割り込み失礼しました。また明日にでも投下します・・・
581 :
351:2006/10/12(木) 23:58:20.08 ID:fPe8jd2h
僕たちに視線を向けることなくニナは装置につながれた機器まで歩いていき、そのモニターを覗き込む。
「くだらないことしてくれたわね・・・。」
苛立たしげにつぶやく。
「なんだよ。君も僕を邪魔しにきたのか・・・?」
「邪魔・・・?」
ゆっくりとした動作で、僕を見る。なんの感情もこもってない瞳。
「別にあなたがどこに行こうと私には興味ないけど、そうね。邪魔することになるのかもね。」
どこに行こうと― この子は、知ってるのか?
ニナは視線をモニターに戻し、キーボードを叩き始める。
「おい、やめろよ!」
「やめろって、あなたこのディスクの中身しってるの?」
「解析ツールだよ。僕はこのレリクスのデータが欲しいんだ。」
「はっ・・・ばっかみたい。本気で信じたの?そんなこと。」
さもくだらないといった様子で、鼻で笑う。こいつ、なんだっていうんだ。
「どういうことだよ。」
「そんな便利なものあるんだったらガーディアンズでも使ってるわ。普通そう考えない?
エサに踊らされて、いいように利用されて、ほんと馬鹿よね。」
「お前っ・・・!」
振り上げた手にミヤビがしがみつく。
「ちょっと、落ち着きなよ!」
「離せよ!こいつっ!」
僕の激昂を意に介さず、彼女は黙々と作業を進める。が、突然手を止めた。
「だめね・・・。後手にまわりすぎた。半分もってかれちゃったわね・・・。」
「半分って・・・なん―。」
突如、重低音が鼓膜を突き破る。地がうねり、とても立っていられないほどの振動。咄嗟に、バランスを崩したミヤビを支える。
部屋の中央に鎮座する巨大な装置がうなりをあげていた。
「起動・・・したのか?」
「今まで何回もちょっかい出してきて、いい加減しつこいと思ってたけど・・・。」
天井から、真っ赤な、血の色にも似たフォトンが舞い降りる。
「人形まで使って人をそそのかして、内から破れないなら外からってわけか・・・。今度はしてやられたわ。」
燃えるようなその赤がゆっくりと集まり・・・人の形をなしていく。
「それにしても・・・。」
そこに現れたのは、真紅のボディに、仰々しいマントを装着した―キャスト。
「随分と小細工が好きなようね。マガシ。」
マガシ・・・だって・・・?
「フハッフハハハハハハハハハ!」
高笑いが響く。確かに見覚えがあった。ゲーム中何度も戦ったあの男が僕の目の前に、存在していた。
「ついに・・・ついに肉体を得た!貴様のおかげで苦労させられたぞ、ハルよ!」
マガシがニナを睨み付ける。今なんていった・・・?
「ニナ・・・君は・・・?これは、なんなんだよ・・・。」
めんどくさそうに、少し間をおいてニナは口を開いた。
「ニナって言うのは青が私に便宜的につけた名前よ。意味なんてない。私がハル。といっても意識だけで、そこの装置が本体。システム部。
で、あんたはそこの男が作った人形に利用されて、システムを掌握する手伝いをさせられたってわけ。あのディスクは解析ツールなんかじゃなかったのよ。
ウィルスみたいなものっていったらわかりやすいかしら。わかった?あなたが何をしたか。」
そ・・・うか・・・。
「小僧、ここに私がいるのは貴様のおかげだ。礼を言わねばならんな。ククッ、クハハハハハハ!!」
「せっかくおさえてたのに・・・ほんと馬鹿なことしてくれたわね。」
不快な笑み。そうだ。あの男もこんな風に笑ってた。こいつ・・・こいつはっ・・・!
「ハルの中から貴様を見ていたぞ。野心に満ちたお前ならうまく踊ってくれる思ってな。実際よくやってくれたよ。クククッ」
怒りがこみ上げる。僕を道化にしたんだ!こいつは!!
582 :
351:2006/10/13(金) 00:00:32.81 ID:dYRwDpHy
「マ、ガシィィィ!!」
セイバーを抜き放つ。
「どうした?やるのか?」
「やめてっ!!」
ミヤビが僕の前に立ちふさがる。その目はおびえの色に暗く沈んでいた。
「危ないよっだめだよ!」
「どけよミヤビ!こいつっ!殺すっ!」
「また痴話喧嘩か?クククッ。」
「マガシっ!」
全身の毛が逆立つ。ついさっきそうしたようにミヤビを突き飛ばして、距離をつめる。
こいつだけは・・・!馬鹿にされて黙ってられるかよ!!
マガシはゆっくりと手をかざし、口の端をゆがめる。
「フンッ・・・分をわきまえておらんな・・・。」
ふいに、影が視界をさえぎり、勇むその足を、止める。
そして僕の体にかかる、人の重み。
「ククッ、女に救われたか。」
「え・・・?」
その華奢な体を抱きとめる。じっとりと背中がぬれていた。
「ほんと・・・馬鹿な男・・・。」
真っ赤に染まる、僕の手。
「だ、・・・い、じょう・・・ぶ?」
「ミヤ・・・ビ・・・?」
何が起こった?・・・僕をかばったのか・・・?
「あ・・・よかっ・・・た・・・。」
ミヤビの額には脂汗がいくつも浮き出ていた。
怒りで染まっていた僕の心に小さな恐怖が生まれた。それはとてつもない勢いで僕を支配していく。
「な、んで・・・ミヤビ・・・っ。ミヤビ!」
腰が砕ける。ミヤビを抱きしめる手は小刻みに震えていた。
「苦しそうだな。楽にしてやろう。」
マガシの掌に高密度のフォトンが収束していく。これにやられたのか・・・?し・・・ぬ・・・?
「悪いけど私も暇じゃないのよね。」
ニナがマガシの前に立ちふさがる。マガシはフォトンの塊を握りつぶし、ニヤリと笑った。
「ハル、貴様から殺されるか?」
「冗談じゃないわよ。この世界は私の遊び場なの。あんたの命も役目も、グラールで終わってるのよ。
イーサンに倒された亡霊が勝手に出しゃばってきて、でかい顔されたんじゃたまったものじゃないわ。
システムの半分、返してもらう。死ぬのはあんたよ。」
強い口調でまくし立てる。
「ニナ・・・僕は・・・っ。」
「ハルでいいわよ。ややこしいし。それとお願いがあるんだけど、さっさとどっかいってくれないかしら?」
「で、も・・・。」
肩越しに振り返る。
「邪魔なのよ。」
冷たい目。凍ってしまうような、役立たずを見る目。
そうか・・・僕は・・・。
ミヤビを背負って、立ち上がる。
僕はニナ― ハルに背を向け、
その場から逃げ出した。
583 :
351:2006/10/13(金) 00:09:38.00 ID:dYRwDpHy
マガシのゲーム中のセリフなんてはっきりいってまったく覚えてないので
こんな感じ?で書いちゃってます。
みんなのイメージと違ってたらごめんね(;´Д`)
そろそろクライマックスです。今夜中にもうちょっと書き上げちゃって
明日の(今日の)夜くらいまでには完結させたいな、と思っております。
長々と書いておりやすがもうちょっとだけ付き合ってくだせぇ
もうちょっとでも、たくさんでも、いくらでもお付き合いしますよ
585 :
547:2006/10/13(金) 00:45:23.14 ID:k3oz2Uc1
時は夜。季節を先取りしすぎた冷たい風が、室温をぐっと下げていく。
窓は閉めている。だが窓ガラスはない。割れちゃったから。
しかも夕方のボヤ騒ぎで、床の大半が濡れて安全な場所が窓のそばしかなかったのだ。
「寒い寒いさむいさむ〜〜〜い!」
毛布を頭からかぶるが、その上から冷気が覆って全く暖かくない。
「ぅぅぅ…おコタが欲しいよぅ…」
ガタガタと震えながらも、やはり睡魔はやってくる訳で、
次第にウトウトと目蓋がいちゃつき始めた。
「………ぐぅ」
──おやすみ、俺。
プゥゥ〜ン
寝静まった部屋に、これまた季節外れのものがやってくる。
プゥゥ〜ン。プゥゥ〜ン。
「……ぅ…うぅ〜ん」
あの耳障りな羽音が耳元で鳴っている。プゥゥ〜ン。
プゥゥ〜ン。プゥゥ〜ン。
「……ああぁぁ! 五月蝿い! 邪魔するにゃ!」
無意識に音の鳴る方に腕を振る。
チキンッ。ドゴォォン!
「ふふふ、私のディーガを食らうが良いにゃ…むにゃむにゃ…」
これでもう五月蝿くない。さてもう一眠り。
…
……
………
「はっ! ちょ、俺! 今何やった!?」
振りぬいた腕に意識を向ける。なんとそこには見慣れない杖を手にしていた。
腕を見る前に、視界に妙に凹んだテレビが映った気もするが、気のせい気のせい。
…気のせいなんだってば! ちくしょうっ!
586 :
547:2006/10/13(金) 00:46:33.83 ID:k3oz2Uc1
「…これ、どこから出てきたんだ?」
改めて右手に握られた杖を見る。寝る前にはこんなもの何処にもなかったはずだ。
思い出せ…、どうやって出した?
「確か…こう、頭に杖をイメージして…うわっ」
シィキン! 高い音ともに杖の形状が変化する。今度は杖の先端が白く光っている。
「なるほどなるほど…んで、どうすんだ?」
くるくると振り回してみるが、今度は何の反応もない。
「う〜ん。 何か足りないのか…なっ!」
ちょっと気合を込めて振ってみる。すると杖から俺の周りに暖かい光があふれ出した。
「おぉ〜! こうやるのかぁ…あったか〜いにゃあ」
まるで春の陽気のような暖かさに、思わずゴロゴロと丸くなる。
「…ふ…ふふ…ふふふふふふ、これは面白いぞ」
湧き上がる好奇心を抑えきれず、俺は夜の川原へと出かけていった。
「よーし! ここなら誰にも邪魔されないぞ!」
外灯一つない土手にぼんやりと光る杖をもつ背の高い女(ビースト)
傍から見れば怪しさ満点ではあるが、幸運にも人通りは皆無であった。
「さて、イメージイメージっと」
右手に杖をイメージする。作り出すのは、一番最初に出した杖だ。
甲高い音とともに、茶色に輝く杖が右手に出現する。
「よーし! ではいっくぞー! そぉ〜れっと!」
ボスンッ ヒュー ベチャッ。
なんだかしまらない音とともに茶色の半固体が放物線を描いて落下する。
「うわぁ…なんか生々しい音…。 ではもう一回! そりゃ」
ボスンッ ヒュー ベチャッ。
何度も何度もディーガを放出する。 東へ西へ、川へ道路へ。
ボスンッ ヒュー ベチャッ。
587 :
547:2006/10/13(金) 00:47:10.79 ID:k3oz2Uc1
「……」
しばらくすると、頭の中に疑問が沸いてきた。
(あれ…どんな感触なんだろう)
見た目はどうみても、う○んこである。じゃあ、触感はどんな感じなんだ?
ボスンッ ヒュー「えいっ!」ベチャッ。
全く手が届かなかった。何度も同じことを繰り返すが、一向に触れられる気配はない。
「むきぃ! どうにかして触ってやる!……はっそうだ!」
土手を駆け上がり、てっぺんに辿り着く。
「ここから駆け下りれば…ふふふふ そりゃーーっ!」
気合を十二分にいれディーガを放出。
ボスンッ ヒュー
ダダダッと一直線に土手を駆け下りる。さすがビースト、一瞬にして下に辿り着く。
「きたきたー! そぉれタッチ♪」
プニッとした感覚が脳を刺激する。
「うわぁ、やっぱし気持ちわる…ぃ…?
『ドゴォォォン!』
…にゃぅあぁぁぁぁぁぁっ!!」
壮絶な爆発音と共に吹き飛ぶ俺。水面を水切りのごとく跳ねていく俺。
対岸に辿り着くもまだまだ転がる俺。てか何で冷静に実況してんだ俺。
「ぁぅぁぅ…わ、忘れてた…」
朦朧とする意識の中、一つ決意する。
「自キャラのディーガ、レベル20だった…」
テクニックは、無闇に使うまい…と。
588 :
547:2006/10/13(金) 00:59:13.46 ID:k3oz2Uc1
うぉっ、
>>351さんの盛り上がる話の直後に俺のバカ話…
まっこと申し訳ない…。
今回はちょっとPSU関連の話にしてみました。
589 :
351:2006/10/13(金) 01:10:41.66 ID:dYRwDpHy
駆けた。息が切れても、心臓が悲鳴をあげても、駆けた。
怖かった。まったくお笑いだ。どんなに粋がってても蓋をあけてみれば、血を見ただけで腰が引ける、ただの臆病者だったんだ。
「あっ・・・おろして・・・。」
ミヤビのうめき声に足を止める。
「はなし・・・した、い・・・。」
背からおろし、腰をかがめて抱きかかえるように支える。いつも薄く桜色に染まっていたその頬は、白く変色していた。
「ミヤビ・・・僕はっ・・・。」
ミヤビはほぅっと息を吐くと、小さく笑った。
「・・・怪我・・・ない?」
「うん・・・大丈夫だよ・・・。」
「よかった・・・。」
細い指が、僕の手に触れる。弱々しく。
「あの、ね・・・私、うっとおしかった・・・よ、ね・・・ごめんね・・・。」
「ミヤビ、いいよ。喋るな。」
「さっき・・・誰もみてくれなかっ、ったって・・・でも私、ずっとみてたよ・・・?」
「いいから、ミヤビ。傷にさわるよ・・・。」
血は止まる様子がなく、床に滴り落ちていた。
「なん、か・・・危なっかしくて・・・ほっとけ・・・なくて・・・ごめん、ね・・・迷惑だった・・・よね・・・。」
ミヤビの息が荒くなっていく。
「でも、最後は・・・役に、たった・・・でしょ?」
ニッカリと笑う。いつも僕に向けてくれた、あの笑み。
「最後とか、最後とか言うなよっ・・・。レスタかけてもらおう。一発だよ。そんな傷。」
弱々しく首を振る。
「も・・・だめ、だよ。苦しい・・・苦しいよ。死に、たっく・・・ないよ・・・。
もっと・・・一緒に・・・いたいよ・・・。」
「いられるよ。ずっと一緒にいるよ。もう関係ないないなんて言わない・・・一緒にいようよ。」
「ほんと・・・?うれし・・・、でも・・・もう・・・だっめ・・・みたい・・・。」
「ミヤビ!」
体から徐々に力が抜けていく。
「・・・君の腕の、中で・・・よかった・・・。」
静かに目を閉じる。
「ミヤビ!ダメだ!ミヤビ!!逝くな!!」
唇が、
かすかに動いた。
――――ス―――――キ―――――――
590 :
351:2006/10/13(金) 01:12:10.68 ID:dYRwDpHy
「あ・・・。」
体をゆする。
「うっそだろ・・・っ。」
頬を叩く。
「目っをあけてっくっれ・・・!」
彼女は動いてくれなかった。
「あ・・・あぁっ・・・あぁぁぁぁ!!!ミヤビ!ミヤビィィ!!」
なんで・・・なんで彼女がこんな目にあうんだ・・・!
「あぁっ・・・!ミヤビ!!僕がっ・・・僕が殺したっ!!」
これが過ぎた虚栄心の罰だっていうのか!
「死なないでっ・・・!!ミヤビ・・・!ごめん・・・僕はっ僕は!!」
本当は知っていた。ミヤビが僕を見てくれてるって。でも君といたら僕は満足してしまって、自分の価値観が崩れていくようで、怖かったんだ。
前に進むのをやめてしまうのが怖かったんだ。だから君を突き放してしまったんだ。でも今ならよくわかる。それで十分だったんだって。君が見てくれるだけでよかったんだって。
僕が望みすぎたせいでっ君をっ!
「神様っ・・・どうか・・・彼女を死なさないでっ・・・!」
失ってから気づくなんて・・・僕は馬鹿だ!僕のくだらない欲が君を殺したっ。取り返しのつかないことをしたんだっ!
危うい僕をどうにかつなぎとめようとしてくれてたのにっ、僕はっ・・・僕はっ!ごめんよミヤビ・・・ごめんっごめん・・・!!
こんなことになるならちゃんと応えてあげればよかった。くだらないプライドなんか捨てて、ちゃんと気持ちを言ってやればよかった!
「神様・・・彼女を生かしてっ・・・!どうか・・・どうか・・・!」
お願いだっ。目を開けてくれっ。どうしても君に伝えたいことがあるんだっ。お願いだ!目を開けてくれよ!
「僕の命と引き換えでいい・・・!どうかっ・・・神様!」
僕は・・・君をっ・・・!
―――トクン―――
「あ・・・。」
彼女の心臓が、脈打った。
591 :
351:2006/10/13(金) 01:19:03.04 ID:dYRwDpHy
文章力があればもっとドラマティックにできるんだけど
すんません これが限界っす
今日は眠いのでここまでっす
>>547 いやいや すんません気を使わせてしまって
長々とやってるもんで俺のほうが割り込んでいってるようなものでw
こちらこそ申し訳ない
あれだな
ここのSS、作者ごとにまとめてどっかに保存とかしたいもんだな
PSU Wikiがいいと思うが勝手に保管庫なんか作ったら怒られそうだ。
ってかホントにPSUよりここの方が面白いな。
595 :
572:2006/10/13(金) 02:40:31.01 ID:yk5SnAy4
続き考えてたら眠くなりましたので。
明日辺りまた僭越ながらお邪魔するかもしれません。
他の人の作品も見てると勉強になりますね。
次はガーディアンズ本部に主人公が乗り込みます。
たぶん、
すごくよくわかるよ。どの作者の物語も本当に面白い。
まとめサイトつくるのもいいよね。
流石にwikiに間借りはできないから面倒くさそうだけど。
597 :
名無しオンライン:2006/10/13(金) 03:36:21.44 ID:cmwpsdRb
sageてしまった。保守ageします。
598 :
名無しオンライン:2006/10/13(金) 04:05:06.89 ID:tiTZb7Tu
ルウの唇を強引に奪いに行く
まさにオナニー野郎ばっかりだなココは
オナニーは人間の自然な性行動ですよ。
>>600 馬鹿野郎、599タンはな
俺様のオナーヌこそ世界一ィィィィィィィィィィィィィ
オマイラの稚拙なオナーヌなど、俺の右手のゴッドフィンガーに及びもつかねぇぜ
と本当は言いたいツンデレタンだ。
大目に見てやれ
あぁっクソっ我慢できねぇ!抜いてくれ!
>>599!
603 :
名無しオンライン:2006/10/13(金) 06:30:41.33 ID:via2FtCs
>600-602
放置してくれよ…。
604 :
名無しオンライン:2006/10/13(金) 06:33:10.88 ID:hL06VAwl
最近空白時間が多くなった気がする
俺の命もあと2週間くらいな気がする
とりあえずキャストになったので
SUVウェポンを呼んでみた。
「ガッガガガ」
「グアぁ、なんだ何かに潰される!タスケ・・・」
「キャーあなた!」
どうやら上が騒がしい。
マンション住まいの俺。
未だにSUVウェポンは降りてこない。
冷静になって考えてみれば、当然の結果なのだろう。もう、これはニューマン女がついていないからとか、
言い訳をしようとは思わない。でも、でもやっぱり自分のせいではない部分が多いから私はついていないのだと思ってしまう。
私は台風の中、高速で飛んできた、比喩ではなくて本当に飛んできた乗り手のいない自転車に激突し、
そして服も、体も、髪もびしょびしょのまま、びしょぬれのベッドの上でびしょぬれの布団をかぶり
意識を失っていたわけだだ。これで風邪をひくなというのはちょっと無理だと思う。
そんなわけで、私は今度は風邪で寝込んでいた。部屋や布団などはアキのナノトランサーに入っていた
フォトンを使った掃除機で私が自キャラのロリっ子ニューマンになる前よりも綺麗になっているので、
とても誰かさんがドアを開けっ放しにしたために水浸しになっていたとは思えない状況だった。
ベッドの側にあるドアからは台風一過のために真夏のように澄み渡った真っ青な空が
高熱のためにボーっとしている私をあざ笑うかのように見下ろしていて妙に腹が立つけれど、
空に文句を言っても意味は無いし、そもそも文句を言う元気すら今の私にはなかった。
「ハルカ様〜、もうお昼ですよ?起きないんですか?」
アキがベッドの端に両手をひっかけるようにチョコンと乗っけて不思議そうに私を見つめていた。
「・・・風邪みたい、起きれない。」
「カゼ?」
目をさらに不思議そうに丸っこくしながら首をちょこんと軽く傾けるアキ。その様子は
本当にかわいらしいのだけれども、体調が最悪なせいか、のんきなその様子にイライラさえもする。
「病気になったのよ病気に・・・。」
この一言をいうだけでも妙に疲れるし、シャツはもう汗でびしょびしょだ。布団をかぶると
暑くて暑くてしかたがないのに、布団を跳ね除けると今度は凍えそうなほど寒くなる。
これは・・・本当に酷い・・・。子供だから体力がないためだろうか?
そういえばニューマンって体力とかはヒューマンより劣るんだっけ?
それってつまりは免疫力とかも低かったりして、このままどんどん悪化して肺炎になっちゃったりして
コロリと死んじゃったりとかもしちゃったりして・・・。
ああ、ダメダメ・・・病気になると弱気になって仕方がないや。
はぁ・・・せめてシャツくらいは替えたいな。でも、自キャラになってからサイズの合う服がないから
シャツしか着てなかったし・・・まだ綺麗なシャツ残ってるかな?
考えてみるといろいろありすぎて自キャラになってからはまったく洗濯とかはしていない。
立ち上がることもできなさそうなのに、タンスをあけてみたら中には着れそうな服はのこっていなかった、
なんてことになったらその場で力尽きそうだ。
「病気・・・ですか・・・病気・・・。」
ふと、天井を見上げてどこか上の空気味のアキが目に入った。
「ね、アキ・・・。シャツかパジャマと水と風邪薬もってこれる?」
なんか頭悪そうなGH420でもアキはマシーナリー。このくらいならそつなくこなしてくれるはず。
ていうかこなしてくれなかったら私は死ぬ・・・。
「あ、はい。ちょっとまっててくださいね!」
彼女ははっとしてからテクテクとタンスを開けてピンク色のパジャマを取り出し、
そしてつぎは薬を・・・・・・そこで私は気づいた。
薬は棚の高い場所に置いてあったということに。私は、私よりもさらに小さな
棚を見上げるアキを見て、さらに元気がなくなった。たぶん、あの身長だと蛇口にもコップにも届かない。
しばらくの間、高い高い棚を見上げて汗をたらしていた彼女だが、手を思いっきり伸ばして背伸びをしたり、
ぴょんぴょん跳ねたりしていたが、最後には瞳に涙をためて私のほうを向き申し訳無さそうに口を開いた。
「ハルカ様ぁ〜・・・届かないです・・・。」
「・・・パジャマだけで。」
しょんぼりとしたアキに苦笑いをしながら私はこう言った。
「ちょっと待ってください、タオルも取ってきますね。」
そう言いながらアキがとてててとパジャマを持ったままタンスへと再び向かった。
「体拭かないと、着替えてもあんまり意味なさそうだもん。」
頭悪そうなアキの口から当然のように出てきた正論に思わずきょとんとする私。
「さっき軽くこの世界のネットワークに接続してハルカ様の症状の原因とか、
症状をよくするための方法とか調べたんですよ。私、すごすぎ?」
「・・・すごすぎ。」
想像以上に高度そうなことをさらりとやっていたタオルとパジャマを持ってきたアキに
本当にびっくりする私。
「ハルカ様の病気に効果がありそうな飲み物とか合成できそうなんですが、
コールドベリー2個とハッスルベリー1個使っちゃっていいですか?」
「うん、もちろんだよ。ありがとうね。」
「えへへ・・・。」
かわいらしく照れ笑いをしながら彼女がベッドの上によじ登った。
「それじゃ、着替えさせますよ〜。」
パジャマをシーツの上におき、タオルを軽くたたみながらニパッとアキが微笑んだ。
「え゛・・・いいよ、自分でやるよ。」
高熱以外の理由で顔がさらに赤く熱くなるを感じながらコロンと彼女に背中を向けると、
問答無用で彼女は布団をめくり上げる。
「そんな状態で何いってるんですか。無理はよくないですよ。」
「でもぉ・・・。」
「女の子同士、なにも恥ずかしいことはないじゃないですか。ほらほら。」
抵抗する元気すらない私は彼女になされるがまま、絞れそうなくらいに
汗でぬれたシャツを脱がされた。柔らかなタオルが私の背中を丁寧に拭いていくのを感じ、
妙にドキドキしながら私は身を硬くしていた。しつこいようだが普通の大学生サイズからロリッ子サイズに
なったためにサイズの合う服がない。そしてシャツしか着ていない。つまりシャツを脱がされたということは、
まぁ・・・たぶん想像されているとおりの格好なわけで・・・。
「ほら、ハルカ様。次は前ですよ。」
「え、いいよぉ・・・。」
「ダメです。良くならないですよ?」
アキが無遠慮に私の体の上をまたぎ、私の正面に回ったので私はあわててベッドの上を転がって
彼女に背中を向けた。
「も〜ハルカ様ったらぁ。治りたくないんですか?」
アキが私の肩をつかんで力任せに私を仰向けにさせたかと思うと、
小さく悲鳴を上げた私に馬乗りになる。私は慌てて腕でほとんどない胸を隠したが、
とうとう観念して静かにその腕をどけた。
「最初っからおとなしくしてればいいんですよ。もう。」
状況的に第三者が見たら誤解されてもしょうがない事をいうアキ。
彼女は私の上からどくと、さっきのように私の体をまた丁寧に拭いていく。
私はというと、いい歳して腕で顔を隠してさっきよりもさらに赤くなって彼女に身を任せることしか出来ずにいた。
「終わりました、今度はパジャマですよ。」
ドクンドクンと心臓がなるたびに熱くなる顔をアキにあまり見せないようにする私をなんだか少し楽しそうに
見つめながら、アキは袖も裾もまったく足りていないダボダボのパジャマをテキパキと私に着せていく。
「ふふ・・・かわいい やっちゃいたいな。」
『かわいい やっちゃいましょう!』じゃないの?と心の中でツッコミながら、アキの恐ろしい発言を
聞かなかったことにして口の中でもごもごと「ありがとう」と言ってから、私は布団を頭からかぶった。
アキが倉庫に溜め込まれていたさまざまな果物を基盤なしで勘と経験を元に次々に合成し、
栄養たっぷりのよく冷えたフルーツジュースが次々に現れた。
私はそれを何度かミルクを飲む子猫のようにちうちうと吸ったりしていたが、
いつの間にか眠っていたらしくて、いつの間にか窓の外は真っ暗になっていた。
まだ若干熱っぽいけれど、体もびっくりするくらい楽になっていたのはアキが収集したデータを元に
合成したドリンクのおかげだろうか?だとしたらアキは相当高性能なのかもしれない。
そういえば、いつの間にか私の額の上に濡れタオルまである。
私が起きた事に気づいたアキが心配そうに私の顔を覗き込んだ。
「ハルカ様、具合はどうです?」
「うん、すごい良くなったよ。」
「よかった〜・・・。」
心底安心した顔のアキを見て、思わずほろりときてしまう。あんなに丁寧に看病をしてもらうなんて本当に久し振りだった・・・。
彼女は私の額の上の濡れタオルをひょいと取り上げると、水の張ってある洗面器にそれを浸してぎゅっと絞り、
再び私の額の上にそれを乗っけた。冷たくてすごく気持ちがいい。
「・・・ありがとうね。」
「いいえ、当然のことをしたまでです。」
穏やかに微笑むアキに私も微笑み返してから、濡れタオルの感触を楽しみながらそっとまぶたを閉じた。
風邪をひいたのはついていなかったけど、今回は結果としてそれほど不幸じゃなかったみたい。
苦しいけど、何故かとても穏やかに眠れたし、内容は覚えていないけれどすごい素敵な夢を見れたような気がした。
今日も今日でいい天気だ。まだ少しだるいけれどもベッドの上で起き上がるくらいはもうできる。
私はベッドの脇に転がしてあったヘアブラシに手を伸ばし、すっかりくしゃくしゃになった髪を丁寧にとかした。
「んにゅ・・・ハルカ様おはようございます・・・。」
もぞもぞもとベッドの脇でネコのように丸くなり、毛布をかぶっていたアキがボーっとしながらベッドによじ登ってきた。
「もう動いて大丈夫なんですか?」
「うん、でも今日は安静にしてるよ。」
「それがいいですよ。ちょっと飲み物作りますね。」
そういうが早いかバシュンという効果音と一緒にアキの手元にフルーツジュースが現れる。
「はい、どうぞハルカ様。」
「ありがとう。」
私は髪をとかす手を止めてジュースを受け取ると、それをちびちびと飲みながらテレビをつけた。
なんだかテレビをものすごく久し振りに見たような気がする。
「こっちの世界のテレビってどんな番組があるんですか?」
「んー、ニュース、歌番組、バラエティー、ドラマ、アニメ、ってとこかな?」
そこまで言ってふと疑問に思ったことを口にした。
「ねねね、アキはどうやってこっちに来たか分かる?」
「・・・?」
質問の意味がさっぱり分からないといった様子で首を傾げるアキ。
「よくわからないですけど、気がついたら目の前でハルカ様がピンチで、なんかいつもと違うところにいました?」
自分で自分の言っていることがよく分からないようで、終始不思議そうな表情でアキが答えた。
「んー・・・そっか。」
私は視線をアキからテレビに写した瞬間、我が目を疑った。
「人間がSEGAのゲームソフト、ファンタシースターユニバースのキャラクターになる事件について、
先日行われた記者会見の様子です。」
「えぇ!」
私は思わず声をあげて画面に釘付けになる。テレビ画面にはいつだったかの写真よりもさらにやつれた見吉さんや、
なつかしの湯河元専務、さらには何故か背方三四郎までいた。
難しい話は正直よく分からなかったが、どうやらリセット前に起こった不具合と似たような現象が起こり、
こんどは自分のキャラクターが現実世界の人間に上書きされてしまう不具合が発生したそうだ。
「現在、原因の解明に全力で取り組んでおります。被害者の皆様にはご理解とご協力をお願いいたします。」
「・・・。」
アキがベッドの上にぺたんと座り込んだまま固まっている私の顔を心配そうに覗き込んでいる。
きっと心配になりそうな表情をしていたのだろう。
「ハルカ様、大丈夫?」
「・・・ご理解もご協力も出来るわけないでしょううううううううう!!!!」
全力で投げつけた枕はボフンと音を立ててテレビに激突した。
なんだか頭まで痛くなってきて、私はヘナヘナとベッドに倒れこみそのまま寝込んでしまった。
以上となります。
朝っぱらからなんかエロくて申し訳ないです・・・
ドラマチックな展開にワクワクしながら続き、待ってます
エロくないエロくない
ハルカ様 超かわいい♪
613 :
351:2006/10/13(金) 12:36:19.98 ID:dYRwDpHy
ミヤビの体からまぶしいほどの光があふれ出してくる。
いや、違う。これは・・・僕がやったのか?僕の手が、白く輝いていた。
青く、生気を失った頬はみるみるうちに朱を差し、体温を失いかけた体に熱い血潮が脈々と流れているのが感じられた。
「・・・泣いてるの・・・?」
澄んだ瞳が、僕を見つめていた。
「あっ・・・よかった・・・よかっ・・・った・・・。ミヤビ・・・生きて・・・・。」
やさしく、僕の頬を撫でる。暖かい手。よかった生きてる・・・生きてる!
「なんか・・・うれし・・・。」
弱弱しく笑って、再び、目を閉じる。
「ミヤっ・・・!」
静かに聞こえる。寝息。ほっと胸を撫で下ろす。よかった・・・本当によかった。
ミヤビを抱きかかえたまま、壁にもたれかかる。安堵で気が抜けてしまった。そして同時に、冷静になる。
これからどうするべきか。ハルは邪魔だと言った。でも、いいんだろうか。
いや、まずミヤビを本部の医務室に連れて行かなくてはいけない。ハルは・・・誰か助けを呼ぶだけでもいい。
身の程を知った。もう、自分だけで何とかしようとは思わない。
ミヤビを背負って立ち上がる。ミヤビ、彼女が最優先だ。
しかし、一歩踏み出したところで、異変に気づく。
耳を劈く爆音。天井が揺れた。
「な・・・んだ?」
最深部・・・いや違う。本部からだ。
駆け出す。徐々に聞こえる怒号、銃声、悲鳴。何が起こってるんだ!
足を速める。飛ぶように走る。本部への階段まであと少し。だが異形の気配に足を止める。
なにか・・・くる。複数の金属音。
姿を現したのは、丸みを帯びたボディ、虫のような4本足。こいつは・・・
614 :
351:2006/10/13(金) 12:37:21.21 ID:dYRwDpHy
「エンドラム機関の・・・マシナリーがなんで・・・。」
数は3機。少しずつ距離が縮まっていく。どうする?いや決まってる。うろたえるな。やることは1つ。
ミヤビをゆっくりと背中からおろして壁にもたれかける。
でも、できるか?いや、やらなくちゃいけない。できるさ。やってみせる。
セイバーを抜き、一歩距離をつめる。
「ミヤビに指一本でも触れてみろ・・・。」
もう一歩踏み込む。
「死んでも・・・殺してやる!」
青眼に、構える。せめて、彼女のために。死ぬなら彼女のために!
「カッコイー!」
通路に響く、場にそぐわない陽気な声。
マシナリーが次々と破壊されていく。四肢をもがれ、頭部を破壊され、吹き飛ぶ。
「今のセリフはしびれたね。」
赤いクローを携えた手がブイサインを作る。
「ヒカリ・・・さん。」
「びっくりしたわよ〜。突然エンドラムが攻めてきて。2人の位置検索したら変なところにいるんだもん。
心配になってきてよかったわ。グッドタイミングってやつ?」
セイバーを構える手から力が抜ける。本当になんて、タイミングだ。
口を開きかけたとき、視界の端で何かが動いた。
「危ない!」
叫び、駆け寄る。間に合わない!
打ち損じたマシナリーがヒカリさんに飛び掛り、鋭い爪を突き立てる。
だが、それが届くよりも速く、弾丸がマシナリーの頭部を打ち抜き、その体躯を吹き飛ばす。
「あらあら、まだ生きてた?」
「ヒカリ様、すぐ油断されるのはあなたの悪い癖です。早急に治してください。」
「あっはっはっ、ごめんね〜。」
透き通るほどのエメラルド色の髪、どこか冷たい空気をまとった少女が、拳銃を握ってそこにいた。面識がある。ヒカリさんのパートナーマシナリー。
「いやいや、そんなことより。ミヤビちゃん大丈夫?」
ミヤビに近づき、覗き込む。
「大丈夫そうだけど・・・一応診てあげてくれる?」
パートナーマシナリーに向き直り、促す。だが彼女は厳しい目つきをして、銃を構えなおした。
「いえ、待ってください。まだ来ます。」
再び響く、無機質な足音。
「あらあら・・・これはやばいわね・・・。」
重なり合う耳障りな音。
「数が・・・多い・・・。」
とてもこの人数で相手にできる数じゃなかった。
「ま、でも・・・やらないわけにはいかないわよね・・・。」
ヒカリさんが両手のクローを構え、腰を落とす。そうだ。やらないわけにはいかないんだ。
僕も、構える。
だが少女は目を瞑って、銃をおろした。
「どうし・・・。」
「彼が来てくれたようです。」
出かける前に投下
続きは夕方以降になんとか
615 :
167:2006/10/13(金) 19:07:45.19 ID:vC7LEcDj
「きゃああああっ!!」
闇夜に響く悲しい旋律
「あんたみたいな綺麗な姉ちゃんがこんな夜中に歩いてるからいけねえんだよ」
「…ヒッヘッヘッへ…恨むなら開発スタッフを恨みな!」
いわゆる「人」とは少し異なったその「ヒト」たちが、女性の服を一枚、一枚と剥ぎ取っていく
「いや…らめ…助け…」
「へへ…いい乳してるじゃねえか…」
「それじゃあ、俺のソードを咥えてもらいま…ヒギャアアアッ!!」
乾いた破裂音が辺りを静寂へと導く
その静寂に木霊する、ゆっくりと、力強い足音
現れるは、闇をさらに闇へ包み込むような、漆黒のボディ
そして、それを貫くような二筋の赤い眼光
「俺の、俺の○○○がああ!!!」
「て、てめえ…!!なにもんだ!!」
「…通りすがりの正義の味方さ」
「ふ…ざけやがってえええええ!!」
急所を破壊され、悶絶している相棒を尻目に、光とともに手に現れた短剣を構え、舌なめずりをしている「ヒト」
「ヒ…ヘヘ…ぶっ殺してやる…ぶっ殺してやるぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ナイフを胸の前に構え、駆け出す。そのスピードは「人」のそれを遥かに超えている
しかし、「彼」にはあたらない。一心不乱にナイフを振り回すも、すべて紙一重で避け続ける。
「この…やろぉぉぉぉ!!」
激昂している「ヒト」は、ナイフを前に突き出す。
刹那、高い金属音のような音が当たりに鳴り響く。
「彼」の右手は「ヒト」の上腹にめり込むように突き刺さっていた。
ナイフは「ヒト」の手にはなく、暗い夜道にむなしい光を燈している。
「…あああっ!」
白目を剥いている「ヒト」へ、さらに容赦ない回し蹴りが襲い掛かる。
紙切れのようにひらひらと宙を舞う「ヒト」。
地面にたたきつけられ、体中を痙攣させ、泡を吹いている
「あ、相棒!!…こ、こいつ、もしかして…仮面…!」
鈍く光る赤い眼が、悶絶していた男に突き刺さる。
「ひ、ひいいいい!!」
慌てて泡を吹いている「ヒト」を担ぎ出し、彼らは漆黒の闇に消えていった。
おびえ震えていた彼女を、使い古された襤褸切れが覆う。
「あ…ありがとうございます!何かお礼を…あ…あれ?」
ハッと気づき、慌てて周囲を見回す女性。
しかし、既に彼もまた、漆黒の闇に消えていた
616 :
167:2006/10/13(金) 19:11:55.86 ID:vC7LEcDj
修正
高い金属音のような音が"当たり"に
→高い金属音のような音が"辺り"に
またやっちまったよ(´・ω・`)
ちょっと前にはまた別のキャラで行くとか書いてましたが
結局こっちのほうでいいネタが思い浮かんだのでもう一度このキャラを使わせてもらうことにしました
今回は導入部なので三人称にしてみましたが次のカキコからはまた従来の一人称視点(?)に戻すつもりです
素敵な物書きさんがたくさん現れて俺の駄作など見苦しくてたまらないと思いますがまたよろしくお願いします
617 :
123:2006/10/13(金) 19:23:09.36 ID:BKL5s/4y
>>616こと【
>>167】
お疲れ様〜(゚∀゚)ノシ
お借りしたキャラクターの話しも間もなく終わります、ありがとうでした
今日はメンテだし、今から書いて……終わるかなぁ?
それでは続編楽しみにしてます
618 :
351:2006/10/13(金) 20:24:01.12 ID:dYRwDpHy
光が、瞬いた。青い、閃光。
何が起きたかわからなかった。一瞬目を閉じたその間に、全てが終わっていた。
煙をあげ、転がる残骸。
フラッシュバック。
初めての実戦、そうだ。この光を見るのは初めてじゃない。
あの時僕は、指示を無視して、一人だけ前に出て、敵に囲まれて・・・。
薄れていく意識の中で確かに見た。今と同じ。青い光。
やっとわかった。なぜあの人をあそこまで嫌っていたのか。認めたくないミスを必死に隠そうとしていたんだ。
超えることで、過去を消そうとした。なんて・・・小さい。
あの時も僕は、この人に助けられたんだ。
「相変わらず、反則よねぇ。そのナノブラスト。」
「そういうなよ。お前のと違っていつでも使えるわけじゃないんだ。大目に見てよ。」
「おかえりなさいませ。青様。」
「あぁ、ただいま。本部についたばっかでこれだ。嫌になるよ。」
全てを受け入れる包容力を備えた、強い意志を秘めた目。
僕はこんな目をできるだろうか。
自分の矮小さが恥ずかしかった。自分しか省みず、大切な人を傷つけ続けたくだらない我が、許せなかった。
自然と目頭が熱くなる。
「そうだ、お土産があるんだ。北海道土産。ほら、君にもあげよう。いっぱい買ってきた。」
『香ばしいうまさ。ジンギスカンガム』
涙が引っ込んだ。反応に困る。ハルのガムの出所はこの人だったのか。
「うっそ・・・北海道いってこれ・・・?最悪のチョイスじゃないのよ・・・。」
「またガムですか・・・。」
口々に文句を言う二人。
「冗談だよ。俺の部屋にもっと良いものがおいてある。そんなことより、この子大丈夫なのかい?」
「あ、そうだ。診てあげてよ。」
「わかりました。」
ヒカリさんのパートナーマシナリーがうなずき、ミヤビの前で腰をかがめる。
「眠っているようですね。特に外傷は見られませんし、このまま安静にしておけば問題ないでしょう。」
「そう、よかった。」
少女はミヤビから視線を僕に移動させる。吸い込まれそうな澄んだ瞳に、思わず気圧される。
「な、なに・・・?」
「あなたの中に特別な力の息吹を感じます。あなたは示せますか?自分が英雄に値するかどうかを。」
「え、英雄・・・?」
追い求めていた言葉。だが、どこか遠くに聞こえた。
619 :
351:2006/10/13(金) 20:25:12.95 ID:dYRwDpHy
僕たちの様子を見て青さんが声をあげて笑う。うれしそうに、懐かしむように。
「ははっ、俺のときと同じこと言うんだな。そうか君もか。」
僕の前に歩み出て、ニヤリと、嫌味のない笑みを浮かべる。
「ここに来たのはヒカリが心配だったってのもあるけど、レリクスの奥でうちのじゃじゃ馬が暴れてるみたいでね。
様子を見にきたんだけど、その役目はどうやら俺じゃないらしい。北海道に行ってるときあいつからメールが着てさ。
おもしろいヤツ見つけたって。たぶん君のことだろう。」
じゃじゃ馬・・・ハルのことか。ハルが・・・そんなことを・・・。
「君はニナ、いや、ハルに認められたんだ。感じないか?自分の中に理不尽に思えるほどの力が湧いてくるのを。俺のときもそうだったよ。
世界中の人間すべてを敵にまわしても勝ててしまうような、そんな錯覚さえ覚えた。
君が手にしたのはそういう力だ。さぁどうする。君はその力をどう使う?」
ミヤビを治したあの力は、・・・そういうことだったのか。
ミヤビを、見る。さっきまでの僕なら、誰かのために力を振るおうなんて考えもしなかっただろう。
でも今は、純粋にこう思える。偽りなく、これが僕の本心だ。
「僕は・・・ずっと彼女にひどいことしてきました。さっきも僕のせいで彼女が苦しみました。
だから・・・せめて報いたい。力を得たのなら・・・それは彼女のために。」
そして、ハルがどうしようもない僕を認めてくれたなら、それに応えたい。
「その意気だ。」
大きな拳が、僕の胸を軽く叩いた。
言葉に言い表せないような気持ちで、いっぱいになる。僕が目指した人ははるか遠くにいる。僕はこの人にはとても及ばない。
でも絶望はない。自分を知った。それがうれしかった。
「ちょっと、かっこつけすぎじゃない?」
ヒカリさんが肘で青さんをつつく。
「一回やってみたかったんだよ。こういう役回り。」
笑いあう。妬けてしまうほどに仲がいいんだな。この2人は。
「ま、やることあるならさ。ミヤビちゃんは私たちに任せておいて。敵が来てもしっかり守るわよ。なんたって私たち2人は―」
「プリキュ―」
「まじめにやってください。敵が来ましたよ。」
ぴしゃりと注意され、ポーズをとりかけた2人の動きが止まる。青さんはバツが悪そうに頭をかいて、小さく咳払いをした。
遠くから響く金属音が敵の存在を知らせる。
「どんな荷物抱えちゃったかは知らないけど、半分は俺たちが背負ってやる。君は、残りをしっかり片付けてきなよ。」
青さんとヒカリさんが親指を力強くたてる。
金属音がすぐ近くまで来ていた。おそらくさっきの数をはるかにこえる敵の群れが彼らに襲い掛かるんだろう。
「さぁて、やるかぁ!流派!東方不敗はぁ!」
「王者のか―」
「いい加減にしてください。」
深々と3人に頭を下げる。
でも、どんな敵がこようとも心配なんていらないんだろう。僕と違って本当の強さを持っている人達だから。
ミヤビの手にそっとふれる。
都合がいいと思うかもしれない。散々君を拒んできた。でも、今だけでいい。君のために戦うことを許して欲しい。
駆ける。一度は逃げた道。今度は違う。戦うために進む。
大切なものを得た。己を知った。恐怖も、こえた。
マガシ・・・あんたを倒す!
今日中に終わらせるとぶっこきましたがどうしてもラストバトルがかけません(;´Д`)
展開はできあがってるんだけど筆がすすまん!
しばらく時間をくださいつД`)・゚・
620 :
572:2006/10/13(金) 21:13:43.56 ID:yk5SnAy4
では続きをば。
「もた・・・も・・・・たして・・・ないで・・さっ・・・さと走る・・・!」
息を切らせながら走るニョーマン。明らかに俺がペースをあわせている。
しっかし、そこそこ走ってるのに息すら上がらない俺は異常じゃないか?あ、いいのか、ロボだし。
「ええと4Fですね。あれ?いかがなさいましたか?」
急に走るのをやめてしまったニョーマン。肩で息をしてるところから答えが返ってくるのにしばらく時間がかかるだろう。
「私は・・・ゼェ・・ここで・・・エホッ・・・ちょっと・・ハァ・・・手続きがあるから・・フゥ・・・あんたは・・そこの・・坂を上って・・ハッ・・なさい」
息を切らせながらもなんとか喋るニョーマン。
「わかりました。道案内をありがとうございました。ええと・・・・・・」
そういや名前聞いてなかったな。
「ミ・・・ミリス・・ミリス・アルト・・・・ミリスでいい・・」
まだまだ回復には時間がかかりそうだ。
「解りました。ミリスさん。俺はクリスと申します。本当にありがとうございました。」
なにかをしてもらったときにはお礼をしよう。ガキの時からの教えだ。
とりあえず後ろ手でミリスは手を振っていた。「さっさと行け。」という事だろう。ありがとうミリスさん。
「んじゃ、俺は行きますねー。そちらも頑張ってください」
と言い残してさっさと坂を駆け上る。ここってバリアフリーなのな。階段ないし。老人設計か?
などとくだらない考察をしながらも目的地のクライズシティ5F・ガーディアンズ本部に到着する。
すこし奥に進んだところに受け付けの人が居たので話し掛けてみた。
「こんにちは。なんかウチの目覚ましに此処に行けといわれて参りましたが。」
受付のお姉さんが”ぱっ”と笑って
「ようこそ!ガーディアンズ本部へ!少々お待ちください・・・・・確認しました、クリスさんですね。まだ教官はいらっしゃってないようなので、奥のミーティングルームへどうぞ。そちらでお待ちください。」
元気のいい受付さんだ。おしとやかじゃないけど、まあ良し。
・・・なんで評価してんだ俺。まぁ良い良い。奥のミーティングルームはもう見えている、少し階段を上ってドアがあるからその
奥だ。 あ、階段あった。バリアフリーじゃないのな。
「解りました。有難うございます。では。」
「星霊のお導きがありますように!」
丁寧な受け付けさんの後にし、ミーティングルームに入る。
中は特に何も無いがそこそこ広い部屋だった。さらに入り口付近にもう一つドアがある。
とりあえず身近にあったイスに座ってみた。
「・・・・・・・・ふかふかだ。」
すごいな此処。イスがふかふかだよ。ふかふか。
・・・どうでもいいか。
621 :
572:2006/10/13(金) 21:14:34.16 ID:yk5SnAy4
さらに続きー
「でっきたー♪できたー♪・・・・・あら?」
なにやら能天気な歌声と共に、入り口近くのもう一つのドアから一人の女性が入ってきた。
「あらぁ〜。アナタガーディアンズの人ね?どうしたの?迷子?」
いやアンタね。迷子じゃないでしょうよ。・・・・いや迷子にはなりかけたけどこの人の思考回路はオカシイよ。
「いえ、迷子じゃなくって。此処に来いと部屋の目覚ましから言われまして。」
とりあえず此処に来た理由を述べる。
ちなみにこの人もニョーマンだ。身長はそこそこ高くて、金髪、ロングでめがねをしている。胸が大きい。
なんか大人の女〜って感じの人である。
「あら、そうだったの?んー・・・・・・」
なにか言いたそうだ。それより両手に抱えてるボールのようなものが気になる。ボールといっても投げたり蹴ったりするボールじゃなくて、
料理なんかで使うボールだ、そこに山盛りに何かが入っている。
「あ、、あの、何か?」
恐る恐る聞いてみる
「あのね、アナタおなかすいてない?食事でもどうかしら?」
やっぱり俺は迷子扱いかよ。
そういや朝から何も食ってないな。この際だ、ご馳走になろうではないか。綺麗な人だし。
「そうですね。そういえば朝は何も食べてません。」
すると思慮深い顔から急転、ぱっと顔を明るくして
「そお!やっぱりそうね!よかった!私、マヤ・シドウ!こう見えてもガーディアンズなのよ?」
自己紹介のタイミングがおかしい。とりあえずご馳走が出てくるだろうと俺は期待した
「ああ、どうも、俺はクリスと申します。よろしくおねがいします。」
簡単に自己紹介を済ませる。すると彼女は両手にもっていたボールを”どかっ”と置いた。
にんまり笑って。
「さ、ここでしょげててもしょうがないわ!たんと食べてね!」
・・・・・・これが、ご馳走・・・?
食べ物、だとは思うが中にはカロリーメイトみたいなものが沢山入っている。
沢山、沢山だ。流石に「結構だ。」と断るわけにもかないだろうから
それに食わず嫌いは良くない。きっと物凄く美味しいに決まっている。こんな女性が作るんだから。間違い無い。
「あ・・・・ああ!ははっこれは美味しそうだなー。んじゃ頂きます!」
俺はひょいっとカロリーメイトみたいなブロックをつまんで口に運んだ。
何か前回に比べて上手く無いと自分でも思いました。
期待なさってた方。ごめんなさい。
誤字脱字があるかも。相変わらず。
ちなみに主人公はニューマンの事をニョーマンと呼び間違えています。
今回は僭越ながら、ゲーム本編に登場するマヤ・シドウを登場させてみました。
さて、マヤが作った食べ物を食べたクリス君の運命やいかに。
623 :
167:2006/10/14(土) 00:01:40.04 ID:jCOdjY0U
12月13日
キャストになって約3ヵ月弱
俺の当て所無い旅に未だ変わりはない
「あ、アニキ!今日の寝床見つけましたよ!」
「あ?ああ…」
ただ一点を除いては…
11月25日
いつものことだが、無用なゴタゴタを起こさないため、俺は人目を避けて山林を抜けていた。
俺には食事は必要ない。休眠するにあたって雨風凌げる場所があればそれでいい
とりあえず俺は洞窟か廃屋を探していた。
すると突然、小柄な男がこちらへ走ってくるではないか
「ハァ…ハァ…助け…助けてください…!!」
何事かと辺りを見回すと、大柄の男たち…しかもキャストやビーストたちに囲まれている
数は…3…4…5人というところか。よく見たらこの男もニューマンではないか…
「おい、そこのデカイ兄ちゃん…そこの坊主を渡してもらおうか」
ビーストは斧を構え、こちらへじりじりと寄ってくる
俺はまだ状況が完全に飲み込めていない。とりあえず探りを入れるしかないようだ。だがしかし、どこまでやれるか…
「こいつが何をしでかしたんだい?」
「貴様には関係ない。とっとと渡せ。」
「助けてくれといわれて、黙って見過ごすわけにはいかないんでね」
「なら、お前も痛い目に遭うか?」
これは参った。典型的な脳筋だ…どうやらやるしかないようだ…
相手は5人。俺一人で何とかなるだろうか
「ブモォォォォ!何をぶつぶつ言ってるんじゃあ!」
豪腕によって振り下ろされた斧は、周囲の木を3本、4本と寸断する
さすがはビースト。凄まじい筋力である。しかし、それも当たらなければ意味がない
「ほら、ここだ。」
すかさず後ろに回りこむ。それにつられて興奮したビーストは、さらに斧を激しく振り回す
どんどん木が薙ぎ倒されていく。
「フモォォォ!!逃げたってムダ…フモォ!?」
かかった。ビーストに向かって巨木が音を立てて倒れていく。
避けていたのはこれが狙いだったからである。
「フモォォォォォ…」
彼は木の下敷きになり気絶してしまった。
残るは雑魚だけだ…が、奴らはこのリーダー格のビーストがやられるや否や、散り散りに逃げ去っていった。
「…何だったんだ…?」
「仕方ないさ…あいつらはこの筋肉バカに脅されてついてきてただけなんだから」
先ほど助けを求めてた小柄の男が顔を出した。どうやら体よく隠れていたようだ。
「ありがとう。さすがは…仮面ライダー…ってところかな?」
!!何故だ…なぜ俺のことを知っている…?
メンテ待ちの チラシ裏もの。
朝おきると自キャラになっていた。
ふと、そんなニュースみたいなのを見た記憶があるが、
他人事他人事。そう割り切っていた。自分には関係の無いこと。
そうしていた。
が、鏡の前の自分は何だ
出張から帰ってきての久しぶりの休日。
休日なので遅くまでプレイしていたのは認める。認めるが・・・
その鏡の前に移っている、無骨で無駄にでかい中太りの機械の体。
いろんな格好をとってみても、どうみても現実と同じ体格にして作成していた自キャラだ。
ただ、鏡に映っている自分をみた特徴を上げると・・・
(何?この頭部のハイメガキャn(ry
しっかりとした感触を手にうけとる、その独特な頭部に、
(うわっ、ネタのつもりでやった奴になっちまってるよ・・・どーするよ俺。)
そんな休日の朝であった。
625 :
123:2006/10/14(土) 01:03:26.09 ID:pEtvQvt0
「るっあああぁぁぁあああぁぁっ!」
SEED・マガシ(以下、S・マガシ)が雄叫びを上げ、右の触腕を大きく振るう。空中で鞭の様にしなった触腕が、まるで蛇を思わせる執拗さで襲い掛かって来た。
狙っているのは……白いキャストの少女!?
「え……?」
突然の攻撃に目を丸くし、迫る触腕を前に少女は身動き一つ出来ない。
「いけない、小父さん避けろ!」
【友】の声も虚しく、触腕が少女の胸元へ伸びる。
「親父―――っ!?」
ガシィィッ!
堅い物がぶつかる衝撃音。
「あ……ぅ……っ……」
目を見開き少女は小さく呻く。
その少女の前に、左腕に触腕を絡め取ったキャストの男が立っていた。
「貴様の相手は……この俺だっ!」
へなへなと腰を抜かし、少女がしゃがみこむ。
ライダーは左腕で絡め取ったS・マガシの触腕を右腕で力任せに引く。力負けでバランスを崩し、前のめりになったS・マガシへ向けてライダーは駆け出した。
挿入歌 【FULL FORCE】
「おおおおおおぉぉぉぉ―――っ!」
間合いに踏み込んだライダーが渾身の右手刀を叩き込む。左の触腕でこれを防いだS・マガシだったが、ライダーは立て続けに左の拳をS・マガシの頭部に叩き込んでいた。
一発……二発!
立て続けに頭に衝撃を受け、一瞬動きが止まるS・マガシ。ライダーが三発目の拳を放とうとした瞬間。それを嫌ったS・マガシが右の触腕を振り上げた。
「ぶらぁ―――っ!」
その勢いで触腕を右腕に絡ませたままだったライダーの身体が中に投げ出される。今度は投げ出したライダー目掛け、S・マガシが左の触腕を延ばす。
「ちいぃぃぃっ!」
ライダーは空中で絡めた触腕を振りほどくと、迫る触腕を左腕で弾く。次に、中空に張り巡らされた設備の配管を足場代わりに蹴り付け、S・マガシ目掛けて跳び蹴りを放った。
S・マガシが半分崩れた顔でニタリと笑い、大きく口を開く。口腔の奥深くに紅蓮の炎が覗いていた。
「しま―――っ!?」
S・マガシの口から火球が放たれ、空中のライダーを襲う。
空中で炎が爆散し、炎に包まれたライダーの身体が弾き飛ばされる。
「ぐあぁぁぁっ! ぐっ!……く……そぉっ!」
背中から地面に叩きつけられ、それでも直ぐ立ち上がったライダーの耳に少女達の声が飛び込んでくる。
『○△※(゚∀゚)ノシ!?』
言葉は重なって聞き取る事が困難だったが、何とか意味のある言葉を拾う事ができた。
「……避けろ?―――ッ!?」
その意味を理解する前に、ライダーの視界に黒い影が過ぎる。
S・マガシの触腕!
ライダーの側頭部を捉えた激しい衝撃に意識が飛ぶ。
視界がグルリと回転し、真っ黒い空を写す。
綺麗な月が輝いていた―――。
626 :
123:2006/10/14(土) 01:05:55.58 ID:pEtvQvt0
やっぱり完成せず('A`)
ゲームもマイルームに戻れないし、もう寝るしか……
627 :
547:2006/10/14(土) 01:07:47.20 ID:kHMdfGhq
チュンチュン…。雀が鳴いている。
深夜のディーガ直撃で、どうやらそのまま気絶していたようだ。
ツンツン…。棒で突かれてる。
登校途中の小学生たちに、どうやら突付かれているようだ。
「う…誰にゃ…」
のそりと起き上がると「きゃ〜」という声と共に子供たちが散らばっていく。
「いたたた…。 うわ…、全身ぐちゃぐちゃだぁ」
水面に叩きつけられ、地面を転がったせいで、服はぼろぼろ、全身泥だらけ。
しかも体中の関節がキシキシなっている。草むらで寝るのは体に優しくない。
「さて…と、帰って寝なおそう」
テクニックの凄さも分かったし、なによりこの格好ではいつ通報されてもおかしくない。
俺はよたよたとした足取りで家へ向かった。
「ふぅ…ふぅ…やっと…着いた……」
対岸まで吹き飛んだおかげで、自宅まで普段の数倍の時間がかかってしまった。
シュオンと玄関の自動ドアが静かに開いて、俺の帰宅を迎える。
…自動ドア?
部屋を間違えたと思い、もう一度表札を見る。51号室、間違いなく俺の部屋だ。
「……ま、まさか…」
嫌な予感がして、家の中に入る。
「な、な、な、にゃんじゃこりゃぁぁぁぁ!」
そう、朝帰ると、今度は自室がPSUのマイルームになっていた。
628 :
547:2006/10/14(土) 01:08:22.95 ID:kHMdfGhq
「ちょ、マイルーム?! 俺の家が? 英語だとマイハウス又はホーム?
だからマイルームじゃない、これはマイルーム。 そうマイルーム。 俺の家じゃない、俺の家じゃ…ない…」
うんうんと一人うなずく。混乱しすぎて自分が何を言っているのか理解できない。あ、ちょっと眼が熱くなってきた。
しばらく心を落ち着かせてから、改めて部屋を眺めてみる。
ちょっと汚れた壁面は金属だか非金属だか良くわからないものに変化し、
幼稚園生の落書きの様な絵が所狭しと描かれている。
焼け焦げた台所には大きなダストボックスが置かれ、水浸しだった床はカラフルなタイル張りになっていた。
「ホントにマイルームになっちゃってるよ…。どうなってんだ…」
独り言を呟いたその時、視界の隅で何か動くものがあった。
「…ん?」
眼をそちらに向ける…と、
「やっと見つけましたよ。 ご主人さまぁぁ!!」
小さな体に似合わず、馬鹿でかい声を上げながら人の形をした何かが向かってくる。
「お会いしたかったです〜。えぇ〜いっ」
ぴょんとその「ヒトガタ」は俺に向かって飛び掛る。
ボスッ! 見事にみぞおちに激突。
「…か、うぐ…」
うずくまる俺。不意打ちにしても強烈すぎる…。どんどん視界が暗くなっていく。
「あは なんかよわよわです〜」
……こいつ絶対わざとだ…。
あぁ、もうダメ、何にも見えなくなってきた…。何か最近こんな事ばっかりだ…。
「あれ…ご主人様? こんなとこで寝ちゃダメですよ? ご主人様? ご主人さまぁ?」
629 :
547:2006/10/14(土) 01:09:57.23 ID:kHMdfGhq
「……ま、…人様、ご主人様!」
誰かが呼んでいる。
「うぅ…はっ!」
飛び起きて周りを見る。そこは見慣れない「マイルーム」…と猫耳をつけた「ヒトガタ」
「よかったぁ。いきなり倒れるから私びっくりしちゃいましたー」
「ヒトガタ」がほっと安堵しながら、話しかける。
「いきなりって、あんたがみぞおちにぶつかるから…って人形が喋ってる!」
「ちょ、ちょっと!何失礼な事を言っているのですかご主人様!
この優秀なパートナーマシーナリー、GH420を人形呼ばわりとは、たとえ巫女様、星霊主様が許しても
この私が許しません。えぇ、許しませんとも。プンプンですよ」
…パートナーマシーナリー? GH420? …ということは……。
「あなた…もしかしてパシ…」
「その略称で呼ぶと八つ裂きです」
「ご、ごめんなさい」
冷たい眼で俺をにらむパシリ…いやパートナーマシーナリー。手にはいつの間にか紫色に輝くクローが…。
こ、怖い……。こんなキャラクターだったのか?
「…え、えと、それで…あなたは……だれ?」
恐る恐る聞いてみる。 予感はあるのだが、実感出来ないのだ。
すると、パートナーマシーナリー(以下PM)の眼がウルウルと潤み出した。
「……ひどいひどいひどーーーい! ご主人様、私のこと忘れちゃったんですか?」
「あの…詳しくは…ちょっと…うん」
「あぁ〜〜! それは『ちょっと知ってる様な事言って被害を軽くしよう』って魂胆が見え隠れ!
そんな優しさいりません! 知らないなら知らないって言ってください!」
「ごめん、知らな…」
「でも知らないって言ったら八つ裂きです」
「どっちだよぉ〜」
理不尽だ…理不尽すぎる…。
「うぅ、ご主人様と別れてから25時間38分42秒。これ程お会いできなかった時間はありませんでした。
募り募った私の想いはきっとニューデイズの本山よりも高くなっているに違いありません。
本当に、ほんとーーーに、覚えてないんですか?」
「う…ごめん」
なんだか可愛そうになってきた…。
「一緒に戦ったディ・ラガンとの死闘も?」
「ごめん…」
「…いっぱい作った高属性ランスも?」
「ごめん…」
「…あの夕日に向かって走った思い出も?」
「や、それはないだろ」
「ちっ。……じゃあじゃあ、……私の…名前…も?」
「うぅ……ごめんよぅ」
名前まで思い出せないなんて、俺って奴は…。
「…よーしっ!」グッ
「え? そこはガッツポーズなの?」
「えっ? ちちち違いますよ? これはあれです。 えーっと、そう!ご主人様をぶつための準備運動です。
そうですとも、もちろんショックですよ。あはははは」
…怪しい。 この上なく怪しすぎる。
「無理がありすぎるんじゃない? 『そば子』」
630 :
547:2006/10/14(土) 01:10:52.80 ID:kHMdfGhq
思わず口に出る名称。
「…あ! あぁ〜〜! そうだそうだ」
とたんに思い出すPMの名前。
「そうそう、貴方の名前は、天玉そば…ひぃっ」
喉元に突きつけられるクロー。眼からは大粒の涙が一つ、また一つと零れ落ちる。
「違います違います! 私の名前は『天玉そば子』じゃありません!
もっとこう、キュートでエレガントな名前なんです! 断じてそんな名前じゃありません! ありませんとも!」
本気で泣いてるPMこと『天玉そば子』。そんな嫌なのか?
「いや、だってそば子はそば子じゃない? それに、『キュートでエレガントな名前』ってどんなのよ?」
「……え? えぇ〜っと、え〜っと…ク、クリスチーネ?」
「剛田? フギャッ」
バチーーン! 突っ込みをいれた直後そば子に殴られる。てか拳見えなかったぞ…。
「誰が主人公の花嫁になるはずが、ネコ型ロボットによって未来が変えられちゃう人ですかっ!」
「いたたた、それしか思いつかないだろ! というか何故そんな事まで知ってるんだ?」
「私はPMですよ?! 情報収集はお手の物です。 ふふふん♪」
やけに偏った情報な気もするが…。
「うぅ…。ご主人様の記憶が無くなって、私の名前をもう一度つけて貰えるチャンスだったのに……」
崩れ落ちて嘆く『そば子』。俺は軽く彼女を抱きしめ囁いた。
「いい? 貴方の名前の由来はね、『【天】使の【玉】子から生まれた、ずーっと【そば】にいる【子】』って意味なのよ?
けっして食べ物じゃないの? 誤解されやすい名前でごめんね」
自分でも想像できない程の優しい声。そば子は眼を見開き動かない。
「…そば子?」
「…様、ご主人様〜! 私、うれしいです! そんな意味だったなんて、気がつきもしないで…。
ごめんなさいご主人様!」
またもそば子の眼からは大粒の涙が零れ落ちる。しかし今度は暖かな優しい涙。
そば子は俺をぎゅっと抱きしめ、わんわんと泣いている。
「ふふふ、よしよし…ふぅ、危なかった…」
「え?…なんですか、ご主人様?」
「う、ううん。何でもないのよ、そば子」
危なかった…。今更本当の由来なんて言えやしない。
発売日の夕飯が「天玉そば」だったから…なんて。
「グスッ…名前の由来がご飯からだったら…」
そば子が泣きつかれた声で呟く。
「……だったら?」と思わず聞き返してしまった。
「108分割してパノンの餌にするとこでした」
…地獄の底まで由来は封印しておこう。
631 :
547:2006/10/14(土) 01:15:12.81 ID:kHMdfGhq
お詫び
420好きの皆様、大変申し訳ありません。
そして、グダグダの長文&落ちなしですみませんorz
朝おきると自キャラになっていた。
「蒸着!」
「宇宙け、以下略!!」
懐かしの宇宙刑事ごっこをしながら着替えてみた。
結構楽しかった
超ショートショートワラタ。
634 :
名無しオンライン:2006/10/15(日) 05:45:49.64 ID:ARb73ih2
千葉から弟を名乗る猫耳?の小娘が帰ってきた。
来る途中車に当てられて車を壊して逃げてきたらしい。
取りあえず一発殴っておいた。
今日も我が家は平和だ。
〜日曜日の昼下がり〜
仕事の疲れも取れて、のんびり起きたら赤毛のポニテヒュマ娘(声:7)になっていた。
「これが巷で噂のキャラ入れ替わりか〜でもなぜ2ndキャラ^^;」
2垢プレイのメインのキャス男じゃなく、サポキャラ少女になってしまうとは予想外だ。
突然、バンっとドアが開いた!
「兄貴、昼飯食いに行こうぜ。」
アパートに同居している大学生の弟だ。
「おはよう。すぐ行く。でも今日はおごらないよ。」
( ゚o゚)ポカーン
予想通りの反応に思わず笑ってしまった。
「噂のPSUキャラ入れ替わり事件って知ってる?どうも・・・」
いいながら布団をめくって仰天した!
Extraでロック解除したビキニ姿?! データが混ざった?!?!
しかも♥マークがヒラヒラ舞ってる・・・セーフティハート、おまえもか^^;;
「兄貴・・・」
「いやはやまいったまいったえべっさんw」
「ヤらせろーっ!!!!!」
不意に押し倒されて目が回る(@@)
「ちょっ、マテ、話せばわか・・・」
「倉庫少女様になにするですか〜っ!」
パキーン☆
ベッドの横から舌足らずな少女の声が響くと同時に弟が氷漬けになった!
「探しましたよ〜倉庫少女様。危機一髪でしたね〜」
「・・・(巻き込まれて凍結中)・・・」
「ああっ、ごめんなさいっっ、今すぐかち割りますです〜」
636 :
635:2006/10/15(日) 17:31:51.16 ID:U6iHLpMD
「〜というわけで不本意ながらゲームの倉庫キャラクターと入れ替わったんだよ。」
カラワイセットに着替えて回転寿司を口にしながら簡単に説明した。
「で、兄貴はこれからどうすんのさ?明日から仕事だろ?」
高い皿ばかり次々と貪りながら促す弟。
「う〜ん、しばらく休暇を貰うかな・・・でも貯金だけじゃ生活費と
税金、来月の軽の車検に任意保険で年を越す前にアパートを追い出されるかな〜♪」
#7ボイスで明るく応じた。
「おいおい、しっかりしてくれよ。そうだ、体を●れば50は逝くらしいぜ。」
値踏みするような視線を這わせながら勝手なことを言ってる。ジゴ■かお前は><
くら〜い話をよそに寿司の回転台をきょろきょろ見ていたウェアハウスことPMがこちらに振り返り
「ガーディアンズの報酬があるじゃないですか〜^^」
一片の悩みも無さそうな舌足らずな声で提案。
「そうだね、この世界にもガーディアンズが来てるといいね^^」
----------------------------------------------------------------------
ネガティブになりそうな会話を思い出しながら湯船に漬かる。
お湯に胸をゆらゆら泳がせていると、肩の疲れと悩みがやわらいでくる。
「胸が意外に重かったみたい」
改めて細身の均整が取れた体を見ながらつぶやいた。
「少女も不便だけど、キャス男になってたらもっと困ってたかな」
くつろぎながら前向きに考えていると
不意にガラガラッ!!と扉が開き
「兄貴、一緒にフロn」 ゴンッ!
お約束のように素っ裸で入ってきた弟の頭にタライがクリティカルヒット★
ブツブツ文句を言いながらしゃがみこむ弟をよそ目に
「まっ、なんとかなるでしょ^^」
名作ぞろいで楽しそうなスレなので、調子に乗って
拙いSS投下してみました。失礼しました( >∇<)ノ
638 :
名無しオンライン:2006/10/15(日) 21:44:52.26 ID:ImpCqwh2
人気の絶えた、夜の公園。
点々と並ぶ灯りの下に、様々な遊具がまるで亡霊のように立ち並んでいる。
昼間の賑やかさなど欠片もなく、重苦しい静寂が辺りを支配していた。
……物語は、この闇の中。二人の人物の会話から始まる……
カチリ。という小さな音と共に、1人の男の姿が浮かび上がった。
日に焼けた、がっしりとした体格。猫を思わせるような黄色い瞳を持ち、
耳からは髪と同じ白い毛が垂れている。【PSU】のキャラクター、ビースト。
火を点けた煙草を口にくわえ、忌々しそうに呟く。
「遅い! 一体何をやってやがる……」
苛立ちを隠せず、がりがりと右腕に刻まれた文様を掻く。
男は【依頼】を待っていた。この時刻に、この場所。――間違いはない。
「久しぶりの【狩り】だと言うのに……ん?」
「お待たせして申し訳ありません」
毒づく男の背後に、微かな気配がした。振り向くと、そこに1人の少女が居た。
鋭い視線を向けるが、怯む様子はない。どうやら彼女が【使者】のようだ。
男はにやりと笑い、煙草を吐き出し踏みつぶす。そして爛々と光る目を少女に向け、声をかけた。
「商談に入ろうか。【お人形さん】よ……次の獲物は誰だ?」
無表情のまま、少女が一枚の書類を取り出した。男が受け取るのと同時に、説明を始めた。
「登録名は【ルナ】。ごく最近【変化】を起こした人物で――」
説明が終わると同時に、二つの影はかき消えるようにして居なくなった。
静まりかえった公園はいつもと同じ様に、夜明けを迎えようとしていた。
ただ一つ、踏みつぶされた吸い殻を残して。
>>638 悪役orハードボイルドものかな?
wktk
640 :
638:2006/10/15(日) 22:25:10.23 ID:ImpCqwh2
いつも、変わらない朝が来るものだと思っていた。
朝、ベッドから身を起こした私は、眠い目をこすりつつ身支度を始めた。
気のせいか、いつもより狭く感じるドアを開け、洗面所へと向かう。
そして歯磨きと洗顔をすませる。いつもと変わらない日常。……の筈だったのだが、
「何……これッ!?」
鏡を見て、私は思わず声を出していた。
そこには、青みがかった長い髪と、緑色の瞳。白と青の鎧をまとったような姿。
私が普段遊んでいた【PSU】のキャラクター。【ルナ】の姿がそこにあった。
「はあぁ……どうしよう。まさか噂は本当だったなんて……」
水の流れる音の中、私は深く溜息をついた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ひとしきり騒いだ後。私はこれからどうするか悩んでいた。
真っ先に思いついたのは、友達に相談すること。現在、社会問題にもなっている
この現象を知っている人は多く、それさえ説明できればなんとかなりそうだった。
まず思い浮かんだのは、彼氏であるリョウの事だった。
電話をかけようとしたが、声が変わっていることに気付いた。警戒されても困るので、
メールで簡単な事情を伝え、会ってもらえないか頼んでみることにした。
彼は、驚きながらも会いに来てくれるらしい。少しだけ、落ち着くことが出来た。
……この時は、この何気ない行動が彼を巻き込んでしまうとは思ってもいなかった。
641 :
638:2006/10/15(日) 22:28:15.80 ID:ImpCqwh2
面白そうなので参加表明。
まずい文章になるでしょうが、よろしくお願いします。
この話は、二つの視点から書いていこうかと思います。
展開は急だし、独断で書いてるので変だったらすいませんw
しかも今書き上がってるのはこれだけだし…w
642 :
1/3:2006/10/15(日) 23:27:32.15 ID:so/yDCpT
「・・・う〜ん・・・」
日曜日の昼下がり、俺はのんびり目を覚ました。
とりあえずTVを付けてみる。おお、おはよう御座います児玉さん。てことは1時半過ぎか。
アタック25をのんびり見ながら、俺は昨晩のことを思い出していた。
確かニューデイズの温泉に行ったんだったな。
初めて行って、全裸になれることを知ってはしゃぎまくった気がする。
俺はキャス男だったんだが、全裸になったのは初めてだった。
妙にマッシブなボディが、エラくツボにきた。
そのままノリノリになって、温泉でドロップキックしたり、セクシーポーズ決めまくったりした。
んで、そのあと全裸のままパルムにいって・・・・寝落ちした。
「あぁ眠ぃ・・・ま、日曜なんざやることも無ぇしなぁ。後でまた繋げるか・・・はぁっ!?」
のそのそと布団から這いずり出て、洗面台の方に向かい、鏡を覗いて――――固まった。
妙に整った顔。頭から謎の突起物。見事に6つに割れた腹筋。肌色と別の色に染まった体。
「・・・これ・・・俺のキャス男じゃねーか!!!」
とりあえず顔を触ってみた。柔らかいけど妙にツルツルした人口的な感覚。
夢か悪夢か白昼夢と思ったが、確実に目は覚めてる。酒も飲んでねぇ。お薬の類も、合法非合法問わず飲んでねぇ。
「は・・・ははは・・・マジかよ・・・なんじゃこりゃ・・・」
とりあえず何がどうなったのか、サッパリ解らなかった。が、何故か妙に落ち着いた思考が出来る。
・・・頭の中もキャストっぽくなったせいだろうか。
そういえばさっきは気づかなかったが、眼前の風景なども少し違って見える。
左下にHpのバーが見えた。それに何か行動を起こそうとするたびに、
キーボードやゲームパッドみたいなインターフェイスが一瞬映る。まるで攻殻の世界だ。
643 :
2/3:2006/10/15(日) 23:28:41.62 ID:so/yDCpT
・・・と、現状把握はさておき、もう一度俺は鏡の前に立ってみる。
なにはともあれ、昨日の俺にGJを送りたい。
全裸のままゲーム終了してたことは、不幸中の幸いだった。これなら服を着れば、なんとか誤魔化せそうな気もする。
仮にパーツが全部付いていた日にはアンタ、服が入りませんよ。イコール全裸。つまり変態。
そんなことを考えつつ、俺は改めて全身を見た。うーん、我ながら良き体なり。
見事に割れた腹筋、そして胸筋。だけどそこに目が行く野郎は素人だ。
玄人は・・・このケツ!!このプリっとしたケツにこそ目が行くものよ!!
・・・いかんいかん。俺は何を言っているんだ。
だけど俺は、少し嬉しかった。以前の俺はまるで貧弱な体の見本だったからな。
一晩寝ただけでこんなになるなんて。深夜番組で宣伝してるアメ公どもに勧めてやりたいもんだ。
「・・・しかしこれからどうすっかなぁ。うーん、いい案も浮かばないしなぁ。」
途方に暮れた上にやりたい事も見つからなかったので、とりあえずセクシーポーズ100連発でもすることにした。
フンッフンッフンッフンッ、あ!
100連発の最後にカーソルが滑り、shiftも一緒に押してしまった。
そして繰り出される無常なセクシーポーズ(女性版)。
おいおいジョニーお前が強調してるのはおっぱいじゃなく筋肉だぜヒャッハー!
・・・軽く鬱になった。
そしてSUVウェポンゲージが少しだけ溜まった。
「仕方ない、ちょっと状況を整理すっか・・・。」
軽く鬱入ったあとで、ようやく真面目に考えることを始める。
原因はわからない。今後どうなるかもわからない。過去と未来がわからなければ、考察できるのは現在しか無いからな。
てなわけで現状把握。
●住まい
これはOK。俺は安アパートに一人住まいだからな。管理人も滅多に来ないし、隣人とも触れ合い無いし。
●仕事
一番の鬼門はこれだ。だが、幸いにも俺の部署は、対外的に客と折衝することが無い。
内部の仕事だが、内部の人とも面と向かっては関わらない。あとは一人だけの上司だが・・・
・・・整形して、ひとつ上野おとこになりました、と言えばいいか。いいのか?まぁいいや。
ちなみに俺の職場は「パソナルーム」と呼ばれている。仕事の詳細は聞くな。
●友人
友人は多いほうじゃない。つーかかなり少ない。そのかわり変人揃いだからなぁ。なんとかネタに昇華してくれればいいんだが・・・。
●恋人
俺はいっちゃ悪いが、こう見えてもモテモテじゃぜ?
常に複数の女達が、俺の帰りを待っているのさ。
・・・みんな恥ずかしがりやだから、画面の中から出てこないけどな!
しかも何故か名前の後ろに、.jpgとか.wmvとか付いてるけどな!!
うるせぇ!俺は泣いてねぇ!泣いてねぇぞ畜生!!悲しくなんかねぇからな!!
だからなんでSUVウエポンゲージがまた溜まるんだよ畜生!!!!
●家族
最近は実家に顔も出してないなぁ。まぁたまに電話でやりとりはするが。
家族といえるのは・・・
「にゃーん」
そう、この茶トラの猫、わさび(1歳半♀)だけだ。
この姿になって怖がるかとも思ったが、いつものように足に擦り寄ってくる。うぅ、俺の味方はお前だけだよ・・・。
さて、以上状況を整理すると、職場の上司だけでも何とか説得できれば、しばらくはやり過ごせるな。
そんなことを考えつつ、ふと時計を見た。だいぶ時間がたってしまっている。しかし腹は減ってない。キャストだからだろうか?
「とりあえず、わさびにエサでも食わすか。」
そしてモンプチの缶を開けて皿にあけた。わさびがまっしぐらエサに向かっていった。
わさび「これ・・・古くないですか?」
ちょwwwwwwwwwwwwwwwwww
645 :
642:2006/10/15(日) 23:34:52.27 ID:so/yDCpT
皆さんの力作に刺激をうけて、拙いながらも投入させていただきました。
シリアスめな話が多いので、アホなのを書いてみたいなぁと。中途半端ではありますが、続きは特に考えてないので、まぁ書き捨てということで・・・
では、皆さんの続きをwktkしながら待ってます。
646 :
638:2006/10/16(月) 00:02:48.18 ID:4oiFslur
待ちに待った昼が訪れた。彼は来てくれるだろうか?
不安と戦いながら過ごす。やがてチャイムの音と共に、聞き慣れた声が聞こえた。
「お〜い、いるのか? ……入るぞ」
「――ッ!」
すぐに跳ね起き、かなりの勢いでドアに駆けつけ、開け放つ。
慌ててリョウが飛び退いた。もう少しでぶつかる所だったようだ。
「あ……ごめん」
「あ、ああ……その様子だと、元気そうだな」
呆れながらも、リョウはほっとしたような表情を浮かべていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「で……これからどうするよ?」
「うーん……」
事情を説明した後、私たち二人は当然の疑問にぶつかっていた。
リョウのような人ばかりではないだろう。現に、社会から爪弾きにされた人々の例は多く、
適応出来ている人々は幸運だと言っていい。また、最近ではキャラクター化した人が、
襲われるという、物騒な事件も起こっている。慎重に、これからを考える必要があった。
「外にも慣れておきたいところだけど。ずっと家にいる訳にもいかないし」
「そうだな。俺は、元に戻る方法が無いかどうか、ちょっと探してみるよ」
様々な事を話し合い、当面の対応策を考える。以前と変わらない彼の態度に、
私は少しずつ落ち着いて物事を考えられるようになっていった。
647 :
名無しオンライン:2006/10/16(月) 00:11:08.87 ID:BeEdqdJb
朝起きて洗面所に向かうと鏡に・・アフロになっとるうううううう
649 :
638:2006/10/16(月) 01:02:38.66 ID:4oiFslur
男が標的―【ルナ】―の監視を始めてから、一週間が経った。
本当ならば、もっと早くにケリをつける気でいたのだが……
「チッ……思ったよりも手こずりそうだな……」
忌々しそうに呟く。力ずくならば楽なのだが、事を荒立てる事は【依頼主】から禁じられている。
ここは、確実に仕留められるような【機会】を待たなければならなかった。
「さて、と……どうしたもんだか……」
ぼやきながら、煙草を口にくわえて火をつける。紫煙を吐き出し、思案を巡らせた。
ここ一週間の動きを見ている限り【標的】は徐々に世間に適応している。
たまに外出もしているのだが、人の多い場所であったり、早いうちに帰宅しているため、
決定的な隙を見いだせそうにもない。――明らかに、最近の事情を知り、警戒をしている。
男は、決定的な打開策を打ち出せずにいた。
「失敗するわけにはいかねえしなぁ……ん?」
ふと彼が視線を向けた先に、1人の若い学生風の男が居た。
帽子を目深に被り直し、何事もなくすれ違う。――確か、見覚えがあった。
「あいつは……? 確か【ルナ】の男か何かだったな……?」
軽く振り返り、急ぎ足で遠のいていく学生の背後を暗い瞳でじっと見つめる。
しばらく後ろ姿を見送っていたが……やがて、男はにやりと口元をゆがめ、呟いた。
「なぁんだ……簡単な話じゃないか?」
男は素早く踵を返し、音もなくその学生―リョウ―の後を追い始めた……
650 :
638:2006/10/16(月) 01:24:08.73 ID:4oiFslur
すいません、眠さが限界です……。
もし期待してる方がいらっしゃったらすいません。
Fateくさいのも面白いがダメだw
体は剣でできている?あればっか浮かんでしまう・・
653 :
名無しオンライン:2006/10/16(月) 12:16:26.47 ID:xK+ztcAM
わさびにいいもの食わせてやれよw
住人的には、シリアスとギャグのどっちが人気あるの?
需要と言うべきか・・・
両方
656 :
名無しオンライン:2006/10/16(月) 14:55:05.00 ID:+Cyqphc9
□■□■□■□■□■□■□■□■□■
ショップでプレゼントは買うな
■□■□■□■□■□■□■□■□■□
店売り価格以上のボッタ野郎やカンスト表示のウザい店に続いて
プレゼント詐欺師多発中悪徳店舗はIDごと晒そう
【PSU】悪徳店主 晒しスレ part1
http://ex9.2ch.net/test/read.cgi/net/1159194268/l50 極悪プレゼント詐欺師
【キャラ名】スリトリク
【ID】10046656
【罪状】プレゼント詐欺、所持金で280万持ち歩きを確認
【キャラ名】TK
【キャラ名】Tai
【ID】10001174
【罪状】バグ利用、プレゼント詐欺、マイルーム足跡逆晒し、晒しスレで必死に捏造
【キャラ名】CAT
【ID】10067111
【罪状】バグ利用、プレゼント詐欺、宣伝、晒しスレで必死に捏造
【キャラ名】 ☆Saya☆
【ID】10105457
【罪状】バグ利用、プレゼント詐欺
【追補】メインキャラ:Ria ?
【キャラ名】☆シャラ☆
【ID】10036197
【罪状】バグ利用、プレゼント詐欺
【キャラ名】トラスティエル
【ID】10020884
【罪状】バグ利用、プレゼント詐欺
【キャラ名】HAMILTON
【ID】10002366
【罪状】バグ利用、プレゼント詐欺
【キャラ名】AKIYO
【ID】10024388
【罪状】プレゼント詐欺
人類のごみ共でぇす(^−^)
657 :
624:2006/10/16(月) 20:00:25.27 ID:BfyY9ACk
自キャラになったのはかまわないが・・・
かまわないが・・・いや、よくない。
どうすんだよ。これから・・・
脳裏に浮かぶこれから起こりうる事を妄想・・・じゃなくて、想定していってみる。
1:近所周り。
2:通勤時に何か起こる可能性。
3:職場での立場。
4:そのほかの要因
う、うーむ・・・
そんな思考をしだし、かなりネガティブな要因が出始めた時、ふと、脳裏(なんてあるのか?)に
「逆に考えるんだ!!この体験が出来るのも今という事を」
確かに、一理ある。キャラクター性を重視しうることに着目すれば、この機会はかなり良い。
ただ・・・ご年配に受ける自身がまったくない。とてもない。とくに、役員クラスは壊滅だろうな・・・
とりあえず、同僚に意見を聞く為に、携帯に電話をしてみる事にしよう。彼も一応はプレイヤーである。
「おぅ、オレだ。」(って、声までかわってる事を今更気付く)
「って、ダレだ?」
「オレだよ、オレ、オレオレ、オレ」
「・・・ハイハイ、オレオレ詐欺オレオレ詐欺。」
「チッ。乗ってくれよ・・・」
「お帰り。お疲れさん。って、カラオケでもいってたのか?」
658 :
624:2006/10/16(月) 20:00:58.75 ID:BfyY9ACk
やはり、カスレ声でトーンが下がってる状態だからか、
そううけとめてくれている。
「いや、まぁちょっとノドやられてな。」
「ふ〜ん、まいいや。それよりも、面白いニュースがあるぜ?
ほら、お前もPSUの変心事件ってしってただろ?」
(む、もう知られていたのか・・・?
この電話が変心してからの初めての第1接触のはずなのに・・・?)
「もしもーし、聞いてるか?」
「あ、ああ、知ってる知ってる。」
「でさぁ、俺たちの会社の中でも出たんだよ、そういう人物が!!ダレだと思う?」
(いや、まさにオレだよなぁ・・・)
「オ・・・オレとか?」
「ブッ、バーカちげーよ!!部長だよ、部長!!」
・・・?
・
・・
・・・
「Σ(゚д゚)!! マジデ!?」
(あの、部長がなぁ・・・やっぱり、ナイスミドルな感じなのかねぇ・・・)
「しかも、ロリキャス子だぜ?w」
・・・
・・
・
( д ) 。 ゚ ポーン
「 ナ、ナ、ナ ナ ン ダ ッ テ ー ! ? 」
続ける?
どうぞどうぞ
最近、ネタ的なものよりもオリジナル小説です!的なものが増えてきたね
662 :
123:2006/10/16(月) 23:26:44.60 ID:yKA36ZSZ
気が付くとキャストの男は地面に仰向けに倒れていた。
背中に感じる地面の感触は朧気で、どこか現実感が無い。
辺りは深い闇で覆われており、真っ黒く星の瞬き一つすらない空には、ただ月だけがぽっかりと浮かんでいる。
耳に痛い程の静寂の中で、キャストの男は横たわっていた。
(なんだ?……俺はいったい……どうなった……)
疑問を抱くキャストの男の頭上から、嘲りを含んだ声が響く。
「―――呑気なものだな『ライダー』気取り」
その声には聞き覚えがあった。
いや、それは忘れたくとも忘れられない記憶の一つ。
「貴様は―――」
「そうだ、俺だ」
闇の中に傷だらけで、幽鬼の様なビースト男の顔が浮かび上がる。
(相変わらず弱者を助けて、仮初の『ヒーロー』を騙っているのか?
だが、オマエは現実で『俺』を殺した犯罪者だ。理由はどうあれ、社会がオマエの罪を許しはしない。
幾ら『ヒーロー』を名乗ろうとも……所詮、オマエは日陰者(アウトサイダー)だ。俺達と同じ様にな)
見下すビーストの嗤いに、キャスト男の闘志が萎えていく。
(俺は……)
確かに男は人を守る為に戦い、結果的に人を殺めてしまった。
男は今や警察に追われる者だ。その事実は変えられない。
『……ラ……ダー……!』
挫けかけた心の中に、いつの日か見た少年の面影が過ぎる。
始まりは小さな嘘……只一つの約束……胸に刻んだ誓い……。
そうだ、それは俺の戦いの時……戦士が生まれた瞬間だ。
(確かに、俺は罪を犯した……それでも俺は―――っ!)
『仮面ライダ―――ッ!』
少年の叫びと、白いキャストの少女が懸命に叫ぶ顔が重なる。
「仮面ライダー!……その名で俺を呼んでくれる者が居る限り……俺は、まだ戦えるっ!」
闇を砕く為、男が拳を掲げる。
背後でビーストの声が聞こえた気がした。
(フン、そうやって自分を誤魔化して生きるのか? まあ良い、行ってこい……俺は待ってるぜ……オマエがこの地獄の淵に、何時かやって来る日をな)
「そうだな、俺もオマエと同じアウトサイダーだ。何時かは貴様と同じ処へ逝くだろう……だが、それは今じゃないっ!」
掲げた拳を渾身の力を込めて振り下ろす。
闇が砕けた。
663 :
123:2006/10/16(月) 23:27:22.99 ID:yKA36ZSZ
視界に現実の月が戻る。
炎の赤が、鉄臭い血の臭いの感触が戻って来る。
ライダーは両脚を踏ん張り、転倒を防いだ。
「仮面ライダ―――ッ!」
キャストの少女がライダーの身を案じ、叫んだ『名前』が男を現実へと呼び戻したのだ。
「馬鹿野郎! 仮面ライダーなんだろ? ヒヤヒヤさせんなよっ!」
「しっかりしろ、仮面ライダー! 敵はまだ健在だぞ!」
気付けば【息子】と【友】もライダーに声援を送っている。
「礼を……言っておこうか」
「え……?」
ライダーの呟きに、少女はキョトンとしている。
(その声が俺を救ってくれた!)
頭部殴打による意識の空白は実は一瞬だった。
混乱から復帰するが、頭の中に激しい警告のアラートが鳴り響いている。
重度の頭部ダメージによるエネルギーライン異常……回復まで208秒。
オフェンス・システム異常……攻撃力11%減少。
ディフェンス・システム異常……防御力9%減少。
(やわな機械じゃねえんだっ、そんな物は全て無視だ!)
「ナックル・フォーム!」
叫びでナノトランサーを音声起動させると、眩いフォトン光が輝き、ライダーの両腕に鋼鉄製のグローブが現出する。
『鋼拳』と呼ばれる撲殺兵装である。
「今度はこっちの番だ、化物野郎!」
S・マガシへ向かいライダーが駆ける。
「ライダ―――パアァァァァンチッ!」
その拳は理不尽を打ち砕く怒り。
無情の運命に抗い続ける『正義』と言う証。
664 :
123:2006/10/16(月) 23:36:51.55 ID:yKA36ZSZ
何か書いても書いても終わらない気がするけど、もう少しで終わりそうです。
お付き合い下さい。
本編である
>>167の作品とテーマが被りませんように(;´Д`)
>>624 部長の事か―――っ!(゚∀゚)
665 :
547:2006/10/17(火) 00:02:31.61 ID:nqdK7POd
チューン。ガリガリガリ。
草木も眠る丑三つ時。とある部屋が時折怪しく光る。
「ふふふ…」
発光元に伸びる一つの陰が笑う。
「ふふふ…。 これは朝が楽しみですよぉ、ふふふ…」
チュイーン。ガリガリガリ。…ポコッ。
「あわわっ、危ない危ない」
朝。部屋に漂う香ばしい匂い。
「……ぅぅーん。 はっ! お肉っ!」
ガバッと起きあがり、鼻に神経を集中させる。なんとも良い匂いが部屋に充満している。
「何の…匂いだ?」
「あっ! ご主人様、おはようございます!」
「…そば子? 一体何してるの?」
部屋の中を忙しそうに動き回るパートナーマシーナリーのそば子。
「あは♪ もちろん朝食を作ってるんですよ〜!」
「朝…食?」
「はぁい! ご主人様の為に一生懸命お作りしました!」
いそいそとそば子がテーブルに料理を置く。しかし…何というか、
「…多い…ね」
大きくはない我が家のテーブルを埋め尽くさんと、料理がところ狭しと置かれる。
しかもどれもこれも、肉肉肉。
「これ、どうしたのよ?」
「そりゃ、ずーっと寝込んでるご主人様を元気にさせたいという、
私の想いの結晶ですよ。 これだけ食べれば元気になります!
ぜーんぶご主人様の好物ばかりです♪」
昨日部屋が変化しPMとの衝撃の出会いの後、俺は倒れてしまったのだ。
そりゃさ、連続で変なことばかり起これば気疲れもするってもんだろ?
666 :
547:2006/10/17(火) 00:03:30.40 ID:adBiA5gR
「あ、ありがとう…。 じゃあ早速頂くわ」
「はい! どうぞ召し上がって下さい!」
恐る恐る目の前の料理を口に入れる……おぉ!これは…
「美味しい! これ美味しいよ、そば子!」
「あったりまえじゃないですか! 私はご主人様のパートナーです!
ご主人様の体調から現在の嗜好までばっちり把握してます!
最近のご主人様は、プラント奪回での死亡遊戯が得意技ですよね!」
「ゴフゥッ! ななな何言い出すんだ!」
「だってぇ、一人でスケープドールも持たずに乗り込んで、死んでは戻って進んでの繰り返し…。
はっ! ご主人様! ご主人様って、もしかして…マz」
「だぁぁ! お肉は美味しいなぁぁぁ!」
「……」
「こっちのお肉は〜〜! おぉ! こっちも美味しいなぁ! いやぁ、そば子は料理も得意だったのかぁ!」
「…ご主人様…ごまかし方が、下手…」
…ちくしょう、なぜ俺はパシリに自分の性癖を見抜かれなきゃならないんだ……!
「…ご主人様。 なぜ落ち込むのですか?」
「落ち込んでない。落ち込んでないぞぉぉぉ…うぅ」
「落ち込んでても、食べる手を休めないご主人様。 素敵ですぅ!」
「落ち込んでないってば!!」
モグモグ…。しかし、この料理は美味しい。 一体何の肉なんだろう?
「ねぇ、そば子? このお肉って何なの?」
「え? これですか? やだなぁ、忘れちゃったんですか?」
「そんなに有名なの? うーん、食べた覚えがないなぁ」
「……です」
「へ? 何って言った?」
今何か聞き慣れない単語がそば子の口から発せられた。
…嫌な予感がする。
「……なんて…言った…の?」
「ですからぁ…」
「アンノウン・ミートです」
…あ、また目の前が暗くなって…きた…。
「あ、また! やっぱりオルアカ・ミートを混ぜたのはまずかったかなぁ。 あはは」
「ん〜おそいな〜ヒデキのヤツ〜」
事件の翌朝。晴天で爽やかな朝のことである。
入れ替わり事件の後、同僚のPSUプレイヤーの御厨ヒデキ(みくりやひでき)に
相談するためにメールで会社前に呼び出したのだ。
服装は洗い替え用のゴジゴッジセット。
留守番のウェアハウスは大丈夫かな……と考えながらのど飴を舌でコロコロ転がしていると
ヘッドフォンをシャカシャカ鳴らしながら175cm位の細身の男━━━ヒデキが近づいて来た。
「おはよう!」
へっ?と、彼は困惑の表情を浮かべながら
「俺?何の用?」
-かくかくしかじかで〜と事件の顛末を話し終えると
「アキラ、ずいぶんちっこくなったな〜」
と私の頭をくしゃくしゃ撫でた。
「前は少し低いだけだったもんね^^」
「でもここは立派に成長して…いてて」
胸をもみくちゃにする手をきつくつねってから
「これからのことを相談したくて……」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
-最近の入れ替わり事件はマスコミや衆議院でも大々的に取り上げられ、得体の知れない物は
強制収容所にいれよ!とか基本的人権は云々とか騒がれているものの、件の代理母出産問題で
みられたような法●省を始めとする政府の遅れがちな対応で対処療法的に事件を起こした者のみ
留置しているらしい。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
「何もしてやれないが、いつでも愚痴は聞いてやるよ」
「ありがとう。とりあえず係長に進退伺いを出そうと思ってるんだけど」
上司に書類を出した後、もう2度と会えそうにない職場の在庫管理PCや
フォークリフト、自動倉庫達にさよならを告げてから社内の
ネトゲ7人衆━━私とヒデキを含む━━に挨拶した。
係長:「気を落とすな。な〜に、そのうち入れ替わりも政府公認になるさ」
同僚:「免許の写真が違うんだしマイカーを売っちゃえw」
他部署1:「めっちゃかわいいな、オレと付きあわへん?」
他部署2:「会社辞めてもネトゲやめるなw」
総務の女の子:「藤林さん…(絶句)」
etc.言葉は違えどみんないい奴だ。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
アフター5に皆でカラオケBOXで騒いだ後、ヒデキと総務のロングヘアーの女の子…水走翔子
(みずはい しょうこ)と一緒に帰る事になった。
「なあ、これからスナックで飲みなおそうぜ」
と真っ赤な顔でヒデキが誘う。
「まだ飲むの?よくウワバミって言われない?」
「ふんっ、ご近所さんから超絶隣人って」ビシッ★
「いてて、デコピンは反則だっ!」
「レディーの前でシーモネーターはシケイ☆」
ヒデキと私のくだらない掛け合いにくすりと笑う翔子が
「あら…? なにか血生臭いニオイが…」
「硝煙のニオイもするね」
二人の言葉に酔いが覚めたヒデキも
「タイヤの破裂音…いや、銃声とサイレンも聞こえるな」
669 :
547:2006/10/17(火) 00:11:02.39 ID:adBiA5gR
なんだろう…書く方向がよくわからなくなってきました。
こんな感じのもので皆様どうでしょうか?
670 :
351:2006/10/17(火) 00:12:21.38 ID:2wIV2qWZ
おぉしばらく見てない間に作家さんが増えてる
俺なんですがすみません 忘れてるかもしれないがもうちょい時間をください・・・
書けない原因はわかってるんだ 途中で盛り上げすぎたんだ
最後グダグダで終わらないようにがんばってるけどなかなか書けません(;´Д`)
もし楽しみにしてる人がいたらごめんなさいねorz
よくみると、繁華街の外れの空が赤く染まっている。
上空からはバラバラバラ…とマスコミのヘリのローター音が聞こえる。
「ひゃっほ〜い!野次馬に行こうぜ!!」
「で、でも危ないですよ」
はしゃぐヒデキと止める翔子を横目に私は辺りを素早く見回した。
…何か嫌な予感がする…
そっとシールドラインを再確認しながら警戒していると
そいつは現れた…突然、目前に!
「きゃ〜っかわいいっ♥」
「ペンギンか〜いてて、こいつ〜!」
パノンと呼ばれる異世界のモンスターとじゃれあう2人をスルーして
両腕のスナップを利かせ、袖口から2丁の拳銃・リョウオルトトルを掌に出し
後ろに振り返りざま
パパパン!パパパン!
9パラよりも軽やかで正確な二重の火線が異形の頭に直撃!
キキー…キキー…
見慣れたはずの怪人デルセバンと野獣センディランの群れは平然と近づいてきた。
-草原にいるザコじゃない?!
視界の端で翔子とヒデキが何か叫んでいるが聞き取れない。
不意に素早いセンディランが目前に…体当たりで壁に叩きつけられる。
「痛っ…まだ…やらせない…」
-昨日から続く生まれて始めての貧血で体調が落ちてさえいなければ…
目前に迫る凶暴なキバを睨みつけながらリアクターが空になるまで乱射した………
拙いですがまた調子に乗ってUPしてみました。
作家の皆さんのギャグからハードボイルドまで
全部楽しいのでもっと続けてください(´¬`)
完全に読み手ですが楽しませて頂いています。
ただ私の頭が弱いのか、各作品の設定がごちゃまぜ
になってるのですよねorz
保管庫とは別に、設定の保管庫みたいのも欲しい
感じ…だけど、どんなのが使いやすいだろう。。
下手に整備し揃えるとFF11版(大本?)と同じ末路が来ますぜ
保管庫だけあれば十分だよね…
朝起きたらライン工になってた
保管庫で各話が通して読めるようになれば、設定とかはそんなに気にならなくなるかと。
現状、数冊の小説を数ページずつ回して読んでるようなものだからな。
そりゃ混乱もするさ。
そして、3レス以上続いてるもののみのしおりを作ってみたら>>多すぎて書き込めない罠
専ブラなら一つだけでも見られるが…
んじゃとりあえず専ブラ用ってことで、暫定しおり(タイトル適当、3レス以上続いてるもののみ
欠勤報告
>60-62
父さんはロリキャス娘 ( 設定 >292
>123 >147 >154 >287-288
>341 >381 >395 >405 >484-487 >545 >562-563 >625 >662-663
仮面ライダーキャスト
-第1部-
>167-168 >171 >178 >185-186 >189 >211-212 >216 >224 >232
-第2部-
>615 >623
おっぱいマニア〜下品でスマソ〜
>285 >310-311 >326-327 >364-365
突撃こにゃんこ小隊
>296 >301-302
ついてないニュマ子
>346-347 >408-409 >502-504 >606-610
ガムたべる?
-第1部-
>351 >354-355 >360 >363 >366 >369-370 >374-375
>384-385 >400 >403-404 >435 >458-460
-第2部-
>495 >507-508 >512-513 >522-523 >539-540 >552-553
>559 >578 >581-582 >589-590 >613-614 >618-619
ガーディアンズ
>412-418 >451-454 >464-467
夢の中
>426-433 >437 >440 >442
テノラのテスター
>477 >492-493 >499-500
ビス子
>547-548 >555-556 >585-587 >627-630 >665-666
目覚まし時計
>569-571 >620-621
ハイメガキャノン
>624 >657-658
赤毛の少女
>635-636 >667-668 >671
ハードボイルド
>638 >640 >646 >649
わさび
>642-644
場所と環境によっては危険だからご利用は計画的にっ
そうかもしれん、下手に出しゃばるのはやめて
のんびり読ませて貰うこととします。
683 :
351:2006/10/17(火) 20:14:01.48 ID:2wIV2qWZ
ただ前をみて、駆ける。不思議と疲れはなかった。体が軽い。
「ハル!」
対峙する、黒と赤。
ハルの右腕はもげ落ち、むき出しのコードがかろうじて腕を肩につなぎとめていた。
「何しにきたの?」
そっけない言葉。だけど、その瞳に先ほど感じた冷たさはなかった。
「僕に、やらせてくれないか?」
「ふぅん。」
僕の目をのぞき見る。初めて出会ったときのように。
「あの時言ったこと、訂正しないとね。」
あなたは英雄にはなれない。ハルはそう僕に言った。その通りだった。僕は器じゃない。
それを知ったとき、力を得た。ハルが認めてくれたんだ。
望んでいた力だ。もしかしたら英雄と呼ばれることも、この力に頼ればできるかもしれない。
でも、驕らない。これは人に誇示するための力じゃない。
ただ1人。たった一人、彼女のためだけに。
「任せるわ。私疲れちゃった。」
「クククッいいのかハルよ。1度は逃げ出した腰抜けだぞ。そいつは。」
壁に持たれかかり、そのままハルは腰を下ろす。
「その腰抜けに、あなたは負けるのよ。」
ハルは笑い、目を閉じる。
マガシの眉がピクリと動いた。だが、すぐにその顔に不快な笑みを張り付かせる。
「それは、興味深いな。どこまでできるか見せてもらおうか。小僧。」
これは、試練だ。こいつを倒さなければ僕は前に進めない。僕の弱さがこいつを生んだ。
「マガシ、ケジメをつけさせてもらう。僕に出来ないと思うなよ。」
セイバーを構え、切っ先をヤツに向ける。
「勇ましいものだな。」
マガシが手をかざし、視界に赤い何かが煌いた。
「―っ!」
考える前に体が動いた。セイバーでそれを受け止め、受け流す。
「ほう、反応したか。だが、」
セイバーの柄が気持ち悪い唸りをあげ、フォトンの刃が消失した。フォトンリアクターが今のでやられてしまったらしい。
「これまでだな。小僧。」
マガシの姿が霞む。はやいっ!
防ぐ間もなくマガシの拳が僕のみぞおちにめり込んだ。
「ぐっ!」
体が後ろに吹き飛び、壁に叩きつけられる。背中から突き抜ける衝撃に思わずうめき声がもれた。
「どうした?小僧。何も出来ないではないか。」
自信に満ち溢れた、見下したような目。そうだ、この目だ。
僕の家族もこんな目をしていた。
役立たず。落ちこぼれ。毎日毎日、そんな目でみられた。
だから、強くなりたかった。見返してやりたかった。
684 :
351:2006/10/17(火) 20:14:34.11 ID:2wIV2qWZ
「マガシ、一つ聞きたい。」
その焦りが、僕の目を曇らせた。
「エンドラム機関・・・あれもあんたの差し金か?」
大切なものは僕のすぐ傍にずっとあったのに、狭すぎた僕の視野ではそれに気づくことが出来なかった。
「あぁ・・・やつらか。お前が動かなかったときの保険だったが、今となってはどうでもいい。お前らもろとも殺してやろう。」
「そうか・・・。」
「単純なヤツらばかりで楽だったよ。フハッフハハハハハ!!!」
自分しか省みず、他者を拒み、躍起になった。全ては自分のためだけに。
「小さいよ。あんた。」
「なにぃ!」
マガシの顔が屈辱で歪む。
「小僧がっ。遊びは終わりだ。せめて楽に逝かせてやろう。」
マガシの掌に黒い球体が生まれる。
「しねぃ!メェェェギドゥゥゥ!!」
ゆっくりと立ち上がる。よけるまでも、ない。
――レンティス――
白い光が僕を包み、迫り来る黒球を眼前で霧散させる。
「な、にぃ・・・!」
「あんたもそんな顔するんだな。マガシ。」
使い物にならなくなったセイバーを放り投げ、ナノトランサーに手を添える。
ハル、君がくれた武器を使うよ。
新たなセイバーを抜く。どこか神々しさを備えた白銀の刀身。
「決着をつけよう・・・。」
「図に乗るなぁ!!」
マガシも抜き放つ。燃える赤い刀身を備えた威圧的なセイバー。
地を蹴る。力強く。
青さんの言った事がよくわかる。体から湧き上がってくる無限とも思える力。
負ける気が、しない。
セイバーを振り上げ、斬りおろす。
交わる赤と白。
だが、受け止めることは適わない。僕のセイバーはその赤い刀身ごと、マガシの体を斬りさいた。
「ば・・・か・・・なぁぁぁ!!」
ごとりと、マガシの腕が地に落ちる。
「この俺が!こんな小僧にっ!!」
いくら力を示そうと、いつかそれ以上の力に潰される。
僕が青さんに嫉妬していたのは、適わないと無意識で悟っていたからかもしれない。
自分以上の力を認めたくなかった。
「やっと・・・やっと自由を得たのだ・・・!この世界には忌々しいイーサン・ウェーバーも!アルフォート・タイラーもいない!
私を破るものなどいないのだ!」
手を、かざす。
「きっさま・・・!何をする・・・!」
マガシに光が収束していく。
「やめろ・・・やめろぉ!」
力を振るうことで自分の存在をしらしめようとした。強引に居場所をつくろうとした。
この男のように。
ミヤビがその身を挺して僕の手をつかんでくれなければ、僕も暗い穴のそこに落ちていた。こいつと同じ道をたどっていた。
マガシは僕が見た幻の末路。虚しいって気づけなかった。
「ようやく得たのだ・・・!俺はもうわけのわからん連中に倒されるだけの存在ではない!」
さよなら、マガシ。
「俺は・・・俺ハァ!!」
もう、幻影は見ない。
――グランツッ!!――
685 :
351:2006/10/17(火) 20:19:00.11 ID:2wIV2qWZ
随分間があいてしまいましたがようやく書けました
栞をみて、ガムたべる?に吹いたあと気づく。
ちょっ俺書きすぎwww
長々と続けちゃってごめんね(;´Д`)
ようやく次でラストです
テクニックを拡大解釈して使ってたり、あれ?グランツってPSUであるの?
と思いつつ出したりしたけどそこは多めにみてくれw
横転しながら辛くもセンディランの追撃を避け、デルセバンの青いフォトンに包まれた武器を銃底で弾き、
全弾を撃ち尽くしたものの…まだ一体も倒れない。
ウオォォォォォォォォォォン…
いきなりの雄叫びにその場の皆が驚き目を向けると二刀流の獣人が立っている…誰だろう?
「ヤァってやるぜっ!!!」
二撃三撃で敵を次々に倒す獣人は恐ろしげな顔で嬉々としているようだ。
「藤林さんっ、大丈夫ですかっ?!」
敵の注意が獣人にそれた隙に翔子が駆け寄ってきた。
「うん、シールドラインのおかげで打ち身だけで済んだみたい」
私の答えにニコリと微笑んで、翔子が何かを回転させ…ヒタっと空に向けるとキレイな長杖が実体化し…振り下ろした。
キーン!
翔子を中心に青白い光が辺りを包み込む…まぶしくて目がくらむ…
「もう痛くないですか?」
回復テクニック・レスタだろうか。彼女の両手を長杖ごとそっとつかみ、笑顔でありがとう、と礼を言い、ウィンクした。
なぜか頬を赤らめて目を伏せながら
「いえっ、お役に立ててよかったですっ!」
ナノトランサーからライフルのブライホーを取り出しセーフティ解除、初弾をロードしながら
「翔子さん、援護を頼めますか?」
「はい!」
うなづくと同時に、再び杖を振り下ろす翔子…今度は杖が放電しているように見える…命中・回避強化のゾディアールのようだ。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
「あースッキリした!リアルのナノブラスト、病み付きになりそうだ」
ちょっと危ない事を言ってるのは紛れもなく、さっきまで一緒にいたヒデキだ。
朝から付けていたヘッドフォンでビーストの耳を隠していたらしい。
翔子はヒューマン・フォースでリアルの外見とほぼ同じなので今まで上手く隠し通してきたらしい。
「二人とももっと早く教えてくれれば一人で悩まずに済んだのにな〜」
冗談交じりにふてくされる私にヒデキはメンゴメンゴ!結果オーライじゃんと言ってかわし、
翔子はひたすらごめんなさい、と頭を下げた。別にこだわらないけどね。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
さらに目的地に向かう途中、
「アキラ、お前ゲーム中であんなに弱かったっけ?」
「サポートキャラだからLVが少し低いし、ユニクロ装備だからね」
ヒデキの疑問にまさか本当の事を言えず、適当にごまかしていると、パッと振り返った翔子が私にひそひそと
「頭とか痛くないですか?よければ私の鎮痛剤を差し上げます…」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
━翔子からありがたく鎮痛剤を分けてもらい、しばらく歩くと…
散発的に銃声が聞こえる陽炎の中から無数の影が…赤い怪人ヴァーラと猛獣ディストバが現れた。
よくみると、その周囲で拳銃を発砲している警官隊が見えた。
どうやら実弾系の小火器は目前の敵に対してあまり有効ではないようだ。
「君達っ!すぐに逃げるんだ!!」
警官達の怒声に一瞬迷った私をよそに、ヒデキがさらに負けない大声で
「ここは俺たちにまかせろっ!そいつらに生半可な攻撃は通じない!!」
敵に斬り込むヒデキに、警官隊は流れ弾が当たらないように発砲を中止したようだ。
「あらら、警官にケンカ売ってるよ…」
「本当に無茶な人ですね^^;」
私と翔子は話しながら仕方なくヒデキの援護を続け…10秒も経たない内に敵を一掃した。
━集まった三人の元に感心したような顔つきの警官隊が近づいてきた。
「結構やるやろ、俺達?SEED退治は任せてや!」
「凶器準備集合罪、および公務執行妨害で逮捕する」
…サーっと血の気が引いた………
688 :
名無しオンライン:2006/10/19(木) 00:03:28.84 ID:meaUga5b
age
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
留置と言っても、凶悪犯罪を犯したわけではないので、取り調べもスムーズに進み、
簡単な質問…銃砲刀剣類の登録を済ませているか?とか、例のモンスターとの関わり、
はたまた迷宮入りの村壊滅事件、男性一刀両断事件、怪物による殺傷事件などの大事件から
街を賑わす数多の珍事件と関わりがないかなどなど、毎日取調べを受けた。
特に、秘密結社などの組織に関して繰り返し聞かれた。
幸いな事にPSUの世界から持ち込まれたナノトランサーはX線や超音波も通さず、
グラインダーやレーザー、ウォータージェット、薬品などでも分解できず、加えて
フォトン系装備はPSU世界に属する者の精神に反応するせいか科捜研や協力機関でも
物証として証明するのはお手上げだったらしい。
━アレはオモチャですよ!という供述を信用してくれたかどうかは今も謎である。
留置期限を待たずに三日目に調書を交通課のように淡々と記入して終わり。
状況証拠も弱く、現場の警官の印象が悪くなかったのが幸いしたのだろう。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
「やっと帰れる…」
ヒデキとは時間差があったので一人で留置所を出た。翔子は非武装でたまたま一緒にいただけ、
ということになり、初日に調書を書いた後、すぐに帰れたらしい。
歩き始めてすぐに弟に声をかけられた。
「ねーちゃん、おつかれ!」
留置所での面会の時以来、兄貴じゃ不自然だからねーちゃんと呼ぶ、と言って聞かない弟。そして…
「久しぶりだな。盆休み以来か」
実の父である。鉄拳制裁をよしとする糸東流空手の有段者。早くに母を病気で亡くしてから祖父母と
協力して育ててくれたのだが…幼少からの刷り込みで思わず緊張する。
「何から話せばいいのかな…」
口篭もっていると、こんなところで話すのも何だ、といい、アパートに行く事になった。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
「倉庫少女様、お帰りなさいです〜!」
会釈するGH-450 ウェアハウスに留守番の労をねぎらった後、父にかくかくしかじかで、と
今までの出来事をかいつまんで話し終えると、父は実家に帰って入れ替わり事件の解決を待つなり、
道場を継ぐなりすればいい、と言った。道場を継ぐといっても、ジュニア空手しかやってないから
今からでは遅い気もするが。
「どちらにせよ、このままお前と仁(弟)の同居は放置できないな。間違いがあってからでは遅い」
何を間違うのか一瞬考え込んだが、考える時間が欲しい、と伝えた。
話の途中で、仁は遊んでばかりいないで学生向けアルバイトでもしろ、と言われて口論になりかけたが、
学校の講義がある、と言い残して不機嫌そうに出かけた。…たぶん学生街の雀荘かパチンコに行ったのだろう。
仁もジュニア空手をやっていたが、なにかと父に反抗的なところは今も変わっていない。
翌朝、父が帰った後、新しいニュースが入ってきた。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
翌朝早く、ヒデキから三人で退所祝いの誘いと、その前に少し買い物に付き合って欲しいとの電話だ。
二つ返事で行くと答え、ウェアハウスに留守番を頼んで赤いプリーティアセットに着替えていると
大きなバイクで黒いレザージャケットとリーバイスのジーンズ、黒いレザーブーツを着たヒデキが迎えに来た。
「ほら、ヘルメットを被ってくれよ」
バイクの後部座席横から取り外された白いヘルメットを受け取り、被りながら
「私は車派だからバイクのことは良くわからないけど、大きくてカッコいいね」
社交辞令で誉めると、悪い気がしないのか
「こいつか?ゼファーって言う族…ツアラーさ。こんな天気のいい日のツーリングはゴキゲンだぜ」
「でも買い物なら車の方が良くない?」
「……」
不意の質問だったのか、間を置いてからポンっと手を叩き
「はっはっは、もちろん、こいつで車庫まで行って乗り換える予定さ」
苦しい言い訳だったのか頭を掻くヒデキに苦笑しながら後部座席に着くと、振り落とされないようにしっかり
つかまっているように、カーブではヒデキと同じ方向に傾くように…と言われ、わかった、と答え出発したのだが…
「た、倒れる〜っ!」
最初の右カーブでバイクとヒデキが右に傾いてそのまま倒れそうな気がして、
思わず叫びながら左に体を傾けると、風切り音とヘルメットで良く聞こえない声と同時に
キキキーっ、と急ブレーキ。
「反対側に体重移動してどうすんだ。曲がりきれんやろ?」
「ごめーん、倒れそうだったからつい」
予想通りやけどな、ハハハっとヒデキが笑ったので、意地が悪いと思いつつもそのまま出発した。
途中、やけに後ろと横の車がピタっとついてくるな、と思っていたら、
マイクロミニがパタついていたらしい。横のドライバーにじと目を送ると、
一瞬目が合って、その車はスーっと後ろに流れて行った。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
乗り心地が固めの白いスープラに乗り換え、某デパートに着くと
「お前、いつもゲームで買った服ばっかりで飽きるやろ?俺が一揃い買ったるわ」
私のための買い物だったのか…とありがたく思いつつ、申し訳ないから、と断ると
「早すぎるバースデープレゼントと思って受け取ってくれ」
と言い張るので顔を立てて買ってもらうことにした。
サイズを測ってもらって、店内の吊り物でピッタリの9号の無地のワンピースを買った。
サポートキャラは生足に限るっ!というポリシーである。ジーンズなどは眼中にない。
「ついでにインナーも買っとこうかな…」
「ちょっ、インナー買うんか? 俺は待合所で待っとくわ」
慌てるヒデキに小首をかしげたが、婦人用インナー売り場にヒデキは場違いだと気付き、苦笑した。
一人でブティックに行くと必ず店員がサービスに来るものだが、デパートのテナントの
サービスの質の違いに感心させられた。
改めて測ってもらうとC65とか未知の領域だが、今まで着ていた近所のスーパーのスポーツインナーとは
全然違う着心地のよさ、PSUのデフォルトのインナーとも違うフィット感である。
ついでにエチケット用のインナーも購入して待合所に向かった。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
途中で休みを取りながら夕方にアパートに着き、ヒデキが挨拶をする前に指で制止し、
「今日はありがとう。退所祝いは歩いていくから…またね」
ヒデキが重低音を響かせながら去ると、後ろに…アパートの入り口に仁が皮肉そうな笑みを浮かべて立っていた。
690のネーム欄にタイトルを書き忘れてショボーンです。
本文に警察が登場していますが、書き手は精錬潔白ですw
昨日から皆さんの投下が少なくて少し残念ですね〜。
693 :
123:2006/10/19(木) 01:47:05.38 ID:orGiaxXL
書こうと思ってたら普通にオンで遊んじゃいました!テヘ
694 :
名無しオンライン:2006/10/19(木) 02:29:37.83 ID:FKBPf3F8
なぁに。慣れると護送中の車両で寝れるようになる。
695 :
名無しオンライン:2006/10/19(木) 02:33:39.83 ID:yd/8t5/w
とりあえずオナった(女キャラ)
ヒューマン男で、自分に似せて作成したら普通に仕事いく。
眠いせいだと思うがスレ一覧を見たら
朝起きたらディマゴラスになってた
に見えた
698 :
638:2006/10/19(木) 14:28:31.98 ID:+J7MH0lD
「う〜ん……まだかなぁ?」
私は喫茶店の窓際の席に座り、リョウが来るのを待ち続けていた。
店内の時計を見上げる。――既に、約束の時間から30分以上が経っている。
あの生真面目なリョウが、約束の時間に遅れるのは滅多にないことだった。
「……何かあったのかな?」
少し不安を覚えながら、窓の外を見る。
リョウの姿は見えない。――連絡する暇すら無いほど忙しいのだろうか。
ぼんやりと、そんな事を考えていたその時。
携帯が、メールの着信を告げるメロディーを流し始めた。いつもと変わらない
音。だが、私は何故か奇妙な感覚にとらわれていた……。
まるで、この平和が断ち切られるかのように。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「……これでいい」
町の死角となっている路地裏。男は満足げに呟くと、手にしていた携帯を放り
投げる。そして足下に倒れている【エサ】―リョウ―を見下ろした。
例え罠だと解っていても、あの女は必ずこの男を助けに来るだろう。
――準備は整った。後は役者と舞台の幕開けを待つのみだ。
「久しぶりの【狩り】だ……楽しませてもらわなくっちゃなあ?」
にやりと口の端をゆがめ、男は笑い始めた。
耳障りな哄笑の中、男に投げ捨てられた携帯が、虚しく鳴り続けていた。
699 :
638:2006/10/19(木) 14:30:58.25 ID:+J7MH0lD
再び投下開始。風邪引いてたりで寝込んでました。
つたない作品ですが、出来るだけ早く終わらせられるように努力します。
700 :
638:2006/10/19(木) 15:44:50.70 ID:+J7MH0lD
私は、夜の公園に足を踏み入れた。【敵】が指定してきた場所と時間。
辺りはひっそりと静まりかえっている。――人の気配など、何処にもない。
リョウは、無事なのだろうか? 私は不安と焦りに駆られ、奥へと足を進める。
ふと、遊具の一つのそばに、1人の人影が倒れているのが見えた。
月明かりに照らされた、その顔は――
「リョウッ!」
思わず叫び声を上げて、駆け寄ろうとしたその時。遊具の陰から1人の男が現れ、
私とリョウの間に立ちふさがった。
思わず足を止める。すると、男がどこか陽気な口調で話しかけてきた。
「よお……待ってたぜ?」
右手にだらりと赤い刀のような武器を下げ、男はにやりと口の端を曲げた。
猫に似た瞳。右の腕の文様を、空いている左手でがりがりと掻きむしっている。
――PSUのキャラクター、ビーストだ。
「そこを、どいて!」
「あん? 焦るんじゃねえよ……ちょっと話がしてみたくってなあ?」
にやにやと笑いながら、男がじっと私を見据えてきた。私は、挫けそうになった
心を必死に抑えつけ、負けじと男をにらみ返す。しばらくの沈黙の後。
口を、開いた。
「……何が、目的なの?」
まだあるの?このオナニースレ
あぁ、あるとも。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
「ん…」
ここは…ベッドの上?
「夢…だったのかな」
「よう寝れたか? かわいい寝顔でうなされとるから見とれてもうたわ」
「不思議な夢を見たの…あなたが獣に変身して、ガンマンの私と一緒にお化けと戦うの」
「ハハハっ、それじゃ美女と野獣やんか。ベタな夢やな」
「もうっ、ムードがないんだから。知らないっ」
カチッ、チッ、シュボッ
「タバコを吸うの? 窓を開けるね」
カラカラカラ…
そよ風が赤毛をふわりと泳がせてうなじをくすぐる。
澄み切った秋の青空。
首を吊っている男と目があった。
「新婚旅行の土産って何がええやろな?」
━ニヤリ━
唇をゆがませて笑う……仁
-The End-
構成も何もない拙いSSで失礼しました。
みなさんの作品を楽しみながら
しばらくROMに戻ります。
SSッつーか散文詩だな。
難解すぎて俺には理解できん
朝、目が覚めるといつも目が乾いて痛いのだが、何故か今日に限って痛みがなかった。
湿気が多いのかなと考えながら体を起こすと、そこには見慣れぬものが。
何者かの腕が、私のベッドの下から、はみ出ていたのだ……!!
恐れながらも確認すると、なんと……
腕 よ り 先 が 無 か っ た 。
世界中に響き渡りそうな絶叫をあげて、一階のリビングにいる母のもとへと階段を下りると、
私は母に泣きついた。
だが、料理中であった母は私を見るなり、右手に持っていたオタマを落としてしまうほどの絶句をしながら、一言……。
あんた、腕、どうしたの……?
さすがにもう旬が過ぎたな
スレ前半の活きの良いピッチピチなネタ、大変おいしゅうございました。
今までありがとう、【PSU】朝起きたら自キャラになってた、でお話を書くスレ。
どうやら、私はキャシールになってしまったらしい。
何かと事態が飲み込めず、状態を落ち着かせるために、その日学校は欠席する事になってしまった。
外れた腕は、すでにくっつけた。PSUでつけかえしていたように、簡単にくっつける事ができた。
母は仰天していたが、良く見ると母もビーストになっていた。私に内緒でPSUをやっていたらしい。
これからは叱られる時が格段に怖くなりそうだ……。
仕方ないので、これからのために自らの能力チェックをしてみる事にした。
キャストという種族になったため、全ての行動が正確無比に瞬時にこなせる。
だが、突然虫やヘビを投げられる等の、精神的攻撃に脆いようだ……もともとだった気もするが。
学校が終わる時間帯になったら、幼馴染(男)の家にいってみた。
幼馴染の家につくなり、私は驚いた。幼馴染はキャストになっていたのだ。これからキャス男と呼ぶ事にする。
「キミも、PSUやってたんだ……驚き。」
キャス男は、私が来るなりそう言った。
だが、それ以上何も言わず、私を部屋へと上がらせてくれた。
「何しに来たの?」
キャス男が一言。私は、自分一人じゃ試せない事を、キャス男と試してみたいと言った。
するとキャス男はあるものの電源をつけた。パソコンである……。
「僕もいろいろ試したんだけど、どうやらPSUがインストールしてあるPCと、無線で通信できるようなんだ。」
PS2でプレイしていたので知らなかった。
どうやら、PC版で入手したアイテムを現実へと持ち込む事ができるらしい。
「キミの体にもついてるだろ?ナノトランサー。」
死角だったのでちっとも気が付きませんでした。キャス男、ありがとう。
「キミもネットワークのアイテムをいろいろ持ってくると便利だよ。
PS2のアカウントはPCでも使えるから、僕のPCを使って、持ってくるといいよ。」
私は何も疑わず、キャス男に身を任せる事にした。それがうかつだった……。
私は、その時のキャス男の緩んだ口元に、気がつかなかったのだ。
(全てを読むにはハコモアイシテ!ハコモアイシテ!と書き込んでください。)
ハコモアイシテ!ハコモアイシテ!
ハコってあのハコ?wktk
私は恐る恐る、キャス男の指示通りに、パソコンの前へと座り込んだ。
私はキャス男のPCで、PSUの世界へとログインした……。
「マイルームに入ってね。」
私のキャラがいつもどおりクライズシティにログインすると、キャス男にそう指示された。
いちいちマイルームに入らないとダメなのか……。
マイルームに入るなり、キャス男があるものを見て瞳を輝かせた。
「キミのパシリ、GH-420なんだね!」
どうやらキャス男は、ネコ耳が好きらしい。
「現実の自分の持つナノトランサーと、ゲームのキャラのナノトランサーをリンクさせたい時は、ベットに座るんだ。」
私はキャラをベットに座らせると、そこで意識を失ってしまった。
目を閉じる瞬間、キャス男のゆがんだ口元が見えた気がした……。
気が付くと、私はキャス男の部屋のベッドの上だった。
キャス男が寝かせてくれたのだろう、私はちょっとしたトキメキのようなものをその時感じたが、後にそれは間違いだったと気づく。
「何か気が付く事ない?」
キャス男がそう言うので、私はあたりを探ってみた。
心なしか、頭の上がザワつく。
……猫耳がついていた!!!
「フヒョホホホホホホウ!!これでキミも猫耳だ!」
わけのわからない奇声をあげるキャス男。いったいこれがどうしたというのか。
「まだわかってないようだな!キミは完全に我が手中にあるのだという事を!!」
……?! 意識の無い間につけたというわけではないのか?
そこで私は、とある異変に気が付く。妙に体調が良くないのだ。
「いやー、苦労したよ。キミが気を失っている間に、何度も何度も狩場を周回して、マヒ状態にしてログアウトしたんだ。」
どうやらキャス男が言うには、ログアウトした最後の情報が現実に反映されるらしい。
ベッドに座れ等の指示は私の注意を向かせるための口実で、後ろで私の回路をいじって気絶させたらしいのだ。
「こっちのほうがキャストの体の仕組みは把握しているのさ……。」
私はこの男を一時でも信用した事を、ものすごく後悔した。
「さぁて、これで脱童貞をする事ができピスタトル。」
わけのわからない事を言い始めるキャス男。だが、内容が私に危機を与えるものである事は理解できた。
「どうした?そんな顔をしてポッガ☆ダンガ。嬉しくてクレアセイバー?」
意味がわからない!でもマヒで声が出ない!とんでもない恐怖が私を襲う。
「脱がすぞ!」
キャス男の毒牙が牙をむいた瞬間、キャス男の動きがピクリと止まった。
「こ、こりゃあマズいピケー。これじゃあ脱童貞できなムカラッド。」
状況が把握できない私に、キャス男は丁寧に説明しはじめた。
どうやら、狩場でログアウトするさい、全てのパーツをはずし忘れていたらしいのだ。
「むぅ……イカン、これでは……かといって再ログインすれば、マヒが解ける……。」
再び配線を外せばいいんじゃないかと思ってしまったが、黙っておいた。
キャス男は一時間以上考え込んだがその答えが出ずにいた。どうやら馬鹿らしい。
「くそっ!こうなったら!!」
キャス男はとある手段を思いついたようだ。この後、私は配線の事をあえて言えば良かったなと後悔した。
「僕は童貞を脱出する事はできないが、恥辱の限りをツクシノコフ0002。」
キャス男はそう言うなり、私の足を開き、股間の周辺をいじくりまわしはじめた。
ふいに、とある感覚が私を襲い始める。
「クックックレモウド。さぁ、外へ行クレソルウド。」
一足進むごとに、私の体を鈍痛のような刺激が襲う……。
「さすがに家の中で歩き回ったら、怪しまれイハロドウ。」
キャス男は直接私の秘部をいじる事ができなかったので、
歩いたときの刺激を快楽として感じるよう足の配線をいじったらしいのだ。
「気持ちよいだろう?ハンゾウ。」
ハンゾウって誰だとツッコむゆとりもなく、私は限界に近づかないよう必死に足を交差させ耐え忍んでいた。
「その姿……よだれがジョギリ。」
うかつな事に、この姿勢がキャス男をさらに興奮させてしまったようだ。
「もっと気持ちよくさせてやろうか。」
キャス男は真剣な面持ちでそう言うと、私の体のありとあらゆるところの配線を変え始めた。
「さぁ、これでキミの快楽はディ・ラガンの炎なみの激しさだ。」
キャス男の言う事はダテではなく、その押し迫る波に、私の目は焦点が定まらないのを感じた。
「これで終わったりはしないぞ。さぁ、ガーディアンズ本部へ行こうか。」
学校へと到着した。
「もう夜中だから誰も来ない。心置きなく実験できるね。」
キャス男の笑顔に背筋を凍りつかせる私をキャス男は抱き上げた。
「フフ、抱き上げただけで感じちゃうんだ。じゃあ、これから向かうところにあるモノを見ただけでも絶頂しちゃうかもね。」
キャス男はそう言うとそのまま私を体育館へと連れてゆく。
そして、そこにあったものは……。
「我らガーディアンズが誇る大型トランポリンさ。どうだい?これで一緒に弾もうか。」
私はその時を想像するだけで、気をやりそうになってしまった。
そして、トランポリンへと私とキャス男が足を踏み入れようとしたその時……。
「うちの子に何をするつもりだい!!!」
凄まじい怒号と共に、巨大な何かが体育館へと入ってきた。
「ひ、ひぃ!!!この恐怖、グッレ・ネイダ……。」
私は意識が朦朧としてよくわからなかったが、キャス男はハッキリとその姿が見えたようだ。
「あんた、隣の○○君ね!!しょうちしないよ!お尻突き出しなさい!!」
巨大な何かはそう叫ぶなり、キャス男をわしづかみにし、お尻を叩き始めた。
「ちょwwwこの衝撃SUVウェポンクラス……。」
「うちの子にイタズラして!!こんなもんじゃすまさないよ!」
見た目は格好いいキャストのキャス男が、巨大な何かに連続でお尻を平手打ちされている。
だんだんと目がハッキリとしてきて、それがあるビーストのナノブラストした状態である事を悟った。
「大丈夫?○○……もう少しでお嫁に行けなくなったところね。」
お母さんはそう言うと、優しく私をトランポリンから下ろして、再びキャス男に叫んだ。
「元に戻さないと承知しないんだから!!」
私はキャス男に元に戻されると、お母さんと共に出口へと向かった。
体育館の出口に着くなり、お母さんはキャス男に一言はなった。
「あなたの野望は完全にぶっ壊れましたwwwサーセンwwwwww」
その時のキャス男の表情があまりにもマガシで笑ってしまい、
それまでされた事を恨む気にはなれなかったのが不思議だった。
最後に、私たちに向かってキャス男が叫んだ。
「『ありがとう!助かる!!』 やべ、ボイス間違えた!!」
最後までよくわからなかったキャス男だった。次は正統派でがんばれ。
待ってるよ。
-完-
終わりました。
スレを利用させて頂ありがとうございました。m(_ _)m
また何か思いつけば再び利用させていただくかもしれませんで候。
なんかワロタw
久々の良スレに出会えた。
PSUはゲームもその管理会社も糞だが、
ここスレだけは最高。がんばってくれ。
おやすみ。
俺も明日はユンゲラー。