【MoE】もにこだぁ〜いすき 7もにー

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35名無しオンライン
暇すぎるので短編小説書いてみた。
初作品。しょぼいのでいじめないでほしいもに

****

ビスク西銀行のテラスにあるテーブルの上で、肘をついているエルモニーの少女がいる。
いや、少女と決めつめるのは早いかもしれない。
エルモニー族の外見は、総じて幼く見えるものだからだ。

「ふぅ・・・今日もあっついねぇ〜・・・
もに子は誰に話しかけるでもなく呟いた。
正確にはテーブルの足元でうずくまっている従者兼ペットのエイシスイクシオンにだ。
季節は夏真っ盛り。エイシスケイブに生息するイクシオン族にはツライ季節なのだ。
さらに言うと、このイクシオンはまだ小さい。
イクシオンの幼生時代は、滝が流れ落ちる綺麗な水のあるところで育てられるもの。
夏の日差しはさぞかしキツイことだろう。

「ズズズ〜ジュルルルル。リンゴジュースなくなっちゃった。
「ねぇエラ太郎、おかわり買ってきて。
エラ太郎というのがこのエイシスイクシオンの名前らしい。
エラ太郎は恨めしそうにもに子を見上げるが、もに子はそ知らぬ顔だ。
夏は暑くて大変なのに・・・。

「まだいたの?早くいってきて。ちゃんと持ってきたらご褒美あげるよっ
ご褒美…。いいな、冷たいジュース。
エラ太郎は重い腰を上げてレランのいる露店へ走り出した。
シャカシャカシャカ…暑い。
非常に素早い動きで人ごみを掻き分けていく。・・・あ、今けられた。小さいからこういう事も良くある。
3635:2006/02/11(土) 16:13:05.09 ID:VRygEIet
『グゲッゲェッグッグッェ
エラ太郎は言葉が通じないのは知っていたが、一応挨拶をして、
リンゴジュースを指差しながら、お金を差し出した。

「ああん?何だこのイクシオン。さっきの低マーのペットか。街中で放し飼いしやがって。
「おめーに売るものなんざ何もねぇよ。ほしけりゃてめーからやってこいってんだ ケッ
『・・・。グゲ。
人間はよくわからない。お金はちゃんと持ってきたのに。
種族が違うだけでお金の価値って変わるのかな?
シャカシャカシャカ…
エラ太郎は仕方なく、もに子の所へ戻った。

『グゲ。
エラ太郎はお金をテーブルの上に置いた。背丈がもに子の膝くらいしか無いので、
テーブルの高さまでジャンプしてから置くのだ。

「ちょっと!ジュースのおかわり貰ってきてっていったでしょー?
「これだからエラ太郎はもうー。もっと愛想よくしなきゃダメでしょ?
何か理不尽な事を言われているとエラ太郎は感じたが、黙って頷いた。
もに子は彼のマスターだ。マスターの命令は絶対なのだ。

「ジュースのおかわり貰いに行くから、エラ太郎もおいで。
今度は自分でおかわりしにいくらしい。よかった。でもご褒美はなしかな?
もに子は一見人使いは荒いが、エラ太郎はもに子の事が大好きだ。
ご飯はお腹いっぱい食べさせてくれるし、戦闘で頑張った後はなでなでしてくれる。
このなでなでが気持ちいいのだ♪
3735:2006/02/11(土) 16:19:11.12 ID:VRygEIet
読み直しつつ、コピペしてたら直したくなってきた。。。
ニホンゴもオカシイ。漏れ日本語下手すぎ(;´Д`)

そもそも語尾がもにぃじゃないとこのスレ的にダメだったか!?
λ.....
38名無しオンライン:2006/02/11(土) 16:32:43.79 ID:Oy74iG26
エラ太郎の今後に期待!
39名無しオンライン:2006/02/11(土) 16:38:18.33 ID:mhYRvZ+s
>>35 乙もにっ☆

はやくつづきがよみたいもに。。。
40名無しオンライン:2006/02/11(土) 16:48:24.68 ID:4PqyjITr
エラ太郎に萌えた。ハァハァ

いまマジ続きお願いします
4135:2006/02/11(土) 16:59:36.25 ID:VRygEIet
「街中でペットを放し飼いにする低マーに、俺っちのりんごジュースはうれねぇな!
エラ太郎が考え事をしているうちに、露店まできていたらしい。
何やら言い争いをしているようだ。

「な、なんでよ!エラ太郎は小さいんだから迷惑にならないでしょ!
「うるせい!ちっこくても臭ぇんだ!
「第一こいつ怪物だろ。ガードを呼んだら即killじゃねぇのか?ガハハハハ
どうやら自分が原因のようだ。さらに馬鹿にされているような気もする。

「・・・!エラ太郎は臭くなんかない!
「いつも一緒にお風呂入ってるし、爪だってちゃんと切ってる!
エラ太郎は自分の爪を見た。
爪は磨いでおきたいんだけどな。まぁいいや。

「それに、エラ太郎は強いんだ。お腹のでっぱったあんたよりもきっと強いよ?ふん!
もに子はレランを小馬鹿にしたように目を細めて笑った。途端に顔が真っ赤になるレラン。
もう頭の血は沸騰寸前だ。周りの野次馬もいつのまにか増えている。
「もう許せねぇ!このチビもにっこが!!!そこまでいうなら見せてやろうじゃねぇか!
露店の看板を倒したのにも気づかず、レランはシェイカーを片手に持って表に出てきた。

もに子は、レランの体から立ち上っているオーラを見て冷や汗をかいた。
「あ、あれ?どっかで見たことがある気が。
「ええと・・・拳聖・・・拳聖乱舞?お腹でっぱってるのに拳聖乱舞?あとシェイカー関係ないよね
人はみかけによらないといういい例のようだ。もに子の額に汗が一筋たれる。

緊張が走ったもに子の心を敏感に感じ取ったエラ太郎は、
自然と体が戦闘モードに切り替わっていくのを感じていた。
神経を尖らせ、マスターを攻撃しようとする者を双眸に捕らえる。
マスターはいつも自分に”自動戦闘”を命令しているのだ。
4235:2006/02/11(土) 17:01:43.22 ID:VRygEIet
「ほらよ、一度痛い目見やがれもにっこがぁ!必殺www拳w聖w乱w舞wwwwwww
小太りのレランとは思えない軽やかな動きで、レランは中に舞った。
その手は素手の究極奥義に相応しい”気”で青白く光っている。
「や、やば・・・逃げないと
しかし、もに子は突然の事に足元がすくんでしまって動けない。
直撃したら痛そう・・・。痛いですめばいいけど。

「くらえ!wの数が拳の数wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
その時、エラ太郎が動いた。
俊敏なエイシスイクシオンらしい、影が移動するような滑らかな動き!
エラ太郎はもに子の前に立ちはだかり(小さいので全然庇いきれてないが)、
レランの拳聖乱舞を避けようともせず真っ向から対峙する。
そして(切られて短くなった)爪を構えた。

「だめよ!エラ太郎!町の人を、そのレランを傷つけちゃダメ!
一瞬、動きが止まるエラ太郎。
そして次の瞬間、無数の拳がエラ太郎の小さな体に叩きつけられた。
『グゲッゲゲゲゲッゲゲェッゲッゲ・・・!!
「エラ太郎!
ペットと意識の底で繋がりのあるもに子は、エラ太郎のHPがみるみる減っていくのが感じ取れた。
しかし、体力には定評のあるイクシオン。死にはしないだろう。

最後の一撃もエラ太郎に直撃してしまうと、その場にいた誰もが思ったその時、
唐突に。脈絡もなく。

エラ太郎が動いた。

シャカ・・・
4335:2006/02/11(土) 17:03:09.80 ID:VRygEIet
「え・・・ちょ、ちょっと!も、もももももにぃぃいい
思わず方言が出るもに子。
あまりにも唐突すぎて、当然かわせるはずもない。
「思い知ったか。ガハハハハ・・・っといけねぇ!ガードがやってきた。
「次は東エリアで露店でも出すか!あばよもにっこ!
レランは露店をたたみ、高笑いと共に走り去る。

「いたたたた、私たちも早く逃げないと。
「エラ太郎、後でひどいんだからね!
エラ太郎は何故怒られるのかよくわからなかった。ただ守ろうとしただけなのに。
ちょっと動いちゃったけど。

この命令もしないのに動いてしまうのは、エイシスイクシオンの習性だ。
ある時は、主人に敵をなすりつけ、
またある時は、ターゲットまでの移動を信じられないような遠回りルートをとることもある。
そのルートに敵がいた場合、大トレインの出来上がりというわけだ。

もに子だけでなく、世のイクシオンテイマーもめげずに頑張って欲しい。
彼らは常にふらふらしている。捕獲直後からどんなに育ってもその行動パターンは変わらない。

もに子とエラ太郎の旅はまだまだ続くだろう。
また機会があれば別の物語をお話しようと思う。
おわり。