1 :
既にその名前は使われています:
前スレ:
http://dubai.2ch.net/test/read.cgi/ogame/1248520884/ まとめ:
http://www40.atwiki.jp/kenkyotsukaima/ / .:.l .:、.:.:.:. .:.l.:、.:.:.. l
| ..:.:| | .:.:ヽ.:.: .:.: \.:.:.:. .:.|.:.:ヽ.:.: |
| .:..:| | .:.:.:|∧.:.:.:.:.:.:.:.:. .:.:.:.. lヽ.:.:. .:.:ト、.:.:.:.| |
| .:.:.| | .:.:.:.:| ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .:lヽ ! ヽ.:.:/ |∧.:.:| |
| .:.:.| X .:.:| `ヽ.:.:.、.:.:.:. .:.|.;ノ| |,厶/-ーl'/ ,. -─-- 、_
| .:.丁7゙'\_\ \:!.:.:.:.:/ _, -ー'/__ |/ \
| .:.ト,! _`二≧ュー'゙ } X≦弋:: ̄:::ノ ̄/ ヽ
. ∧ ∧´ ̄ヽ:::::::::ノ ノ/ ゝ一' | / l <こいつ最高に
>>2 / ∧ }. ` ̄ | ,' / l / !
.:.ヽ ヽ | | ! / / |
.:.:.∧ ヽ, / | l / / /|ヽ
.:.:.:.ノ ヽ ヽ / }. !-ー' 一 '´ ̄ / \
.:.:.:.rー'::`:ト、 \ r一一っ /ゝ一'∧ | ,イ /
.:.:/:::::::::::::| ヽ .:.:>- 、  ̄ イ {.:. / |´ `ト- 、_ // 〈
:/::::::::::::::/ .:.:.∧ 弋 ー-ー ゙/ !.:.:.:.. ヽ ゝー゙ ヽ
::::::::::::/ .:.:.:/:::::ヽ ヽ / ヽ.:.:.:.:.:.:.:\
2 :
既にその名前は使われています:2009/08/09(日) 05:45:32 ID:FIk8BWjj
パートスレにしてすみつくなしねよ
3 :
既にその名前は使われています:2009/08/09(日) 05:59:21 ID:9hXzKvlF
おい2がついてないぞ
4 :
既にその名前は使われています:2009/08/09(日) 06:47:36 ID:wP1Wl4uS
なにこのスレ?
声優スレってことでいいのか?
キタエリ最高^^
5 :
既にその名前は使われています:2009/08/09(日) 06:49:04 ID:GV+rotI4
>>2 ハゲドウ
いい加減うぜえんだよ。ここでやるな。
7 :
既にその名前は使われています:2009/08/09(日) 06:59:51 ID:G/acFk43
ブロントにさん付けする奴は移民
8 :
既にその名前は使われています:2009/08/09(日) 07:10:27 ID:cFVvX44D
>>7 生ブロントが活躍してた頃ってみんなマジでFFやってて
ブロントととガチで論争してたよなw
俺は傍観者だったけど書き込み見てマジで基地外だと思ったもんw
9 :
既にその名前は使われています:2009/08/09(日) 08:31:34 ID:etDwFHXF
保守乙
パートスレって言い方がいちいち臭え
300スレのうち糞スレが半数だっていいじゃない
だがFEZてめーはダメだ
12 :
既にその名前は使われています:2009/08/09(日) 13:08:14 ID:LAmKIuCQ
これは乙であってポニーテール云々
13 :
既にその名前は使われています:2009/08/09(日) 14:44:30 ID:jth4lllD
二つあるとどっちにレスすればいいんだか分からないんだが?ほすい
14 :
既にその名前は使われています:2009/08/09(日) 14:46:14 ID:0vu2B2hw
15 :
既にその名前は使われています:2009/08/09(日) 16:23:46 ID:fSQDjogp
あっちを早々に埋めてしまうべきなのは明らかでしょう?
16 :
既にその名前は使われています:2009/08/09(日) 18:00:09 ID:fMsvIbQ5
パートスレが嫌だとかいってるやつはvipで氏ね
いちおつ
17 :
既にその名前は使われています:2009/08/09(日) 20:55:07 ID:fMsvIbQ5
ほ
し
19 :
既にその名前は使われています:2009/08/09(日) 21:07:25 ID:HwB742cR
ゅ
ブロント以外召喚する気はにいのか;;
汚い忍者、LSブーメランのメンツ、内藤列伝の内藤ども?
22 :
既にその名前は使われています:2009/08/09(日) 22:03:35 ID:HwB742cR
基本原作通りみたいだから、それは難しいんじゃないのか
23 :
既にその名前は使われています:2009/08/09(日) 22:04:43 ID:Sm/akjOM
博士居たじゃないかwww
24 :
既にその名前は使われています:2009/08/09(日) 22:07:56 ID:wmErdnUJ
内藤列伝のザイドとか
25 :
既にその名前は使われています:2009/08/09(日) 22:40:13 ID:dqKOn+HR
うめ
27 :
既にその名前は使われています:2009/08/10(月) 00:29:21 ID:vmnJ8TGn
アゲに定評のあるアゲ
28 :
既にその名前は使われています:2009/08/10(月) 06:19:16 ID:e2ozHC00
いちょつ
29 :
既にその名前は使われています:2009/08/10(月) 10:07:48 ID:JN2KsBSY
ルイズとプリッシュの百合百合ゼロ魔も見てみたい・・w
30 :
既にその名前は使われています:2009/08/10(月) 11:16:00 ID:hV4hqOX/
今更だが…召「還」でいいのか?
31 :
既にその名前は使われています:2009/08/10(月) 11:17:03 ID:vWFn6ZKH
還ったんだろ
32 :
既にその名前は使われています:2009/08/10(月) 13:30:05 ID:8KctGWEj
バックステッポォ!
33 :
既にその名前は使われています:2009/08/10(月) 14:53:36 ID:J/S3VIyx
いつのまにか13羽が来てた
これはたのしみ
期待が鬼である^^
35 :
既にその名前は使われています:2009/08/10(月) 18:21:40 ID:qkM5M4sS
あげ
36 :
既にその名前は使われています:2009/08/10(月) 20:17:25 ID:ZszEKrsJ
おちるう!
あげ
37 :
既にその名前は使われています:2009/08/10(月) 21:21:03 ID:Qr9GtNYM
age
38 :
既にその名前は使われています:2009/08/11(火) 00:02:17 ID:hV4hqOX/
あげ
39 :
既にその名前は使われています:2009/08/11(火) 00:03:22 ID:cs5N973i
ここでaguるのが大人の醍醐味
40 :
既にその名前は使われています:2009/08/11(火) 00:50:37 ID:S/2/XlJH
ルイズに召還シリーズいくつか読んでみたけど面白いね
HELLSINGが結構多くて驚いたけどロリカードとサイトが十三課になるのが気に入った
41 :
既にその名前は使われています:2009/08/11(火) 01:55:24 ID:NwiSuzbV
zeidを呼んだら、ルイズが色々な意味で危ないwww
42 :
既にその名前は使われています:2009/08/11(火) 05:03:00 ID:NwiSuzbV
ここでaguるのが大人の醍醐味
43 :
既にその名前は使われています:2009/08/11(火) 10:18:47 ID:k2cvP+9h
内藤列伝のザイドじゃなきゃクリスタル戦争で闇王にトドメ刺した英雄なんだがなw
44 :
既にその名前は使われています:2009/08/11(火) 12:23:21 ID:1MkA/RDz
きょうきょage
45 :
既にその名前は使われています:2009/08/11(火) 15:38:26 ID:DRGBbknJ
ageるます!
46 :
既にその名前は使われています:2009/08/11(火) 17:45:53 ID:Sx2Ho3ie
あげ
47 :
既にその名前は使われています:2009/08/11(火) 18:37:36 ID:1MkA/RDz
カカッ
48 :
既にその名前は使われています:2009/08/11(火) 19:18:11 ID:sYoPqkP0
age
49 :
既にその名前は使われています:2009/08/11(火) 19:46:25 ID:xOlpLMvJ
原作準拠なら、ルイズがなんとか敵を倒した後に
ザイドが「こんな仕掛けになっていたのか」といいながら通り過ぎるストーリーになるな
50 :
既にその名前は使われています:2009/08/11(火) 21:21:40 ID:Sx2Ho3ie
あげ
51 :
既にその名前は使われています:2009/08/11(火) 23:19:39 ID:hUHZbH3b
【スーパークライム】
ここの作者書き溜めた分上げる時以外レスしないから無事なのか稀に良く不安が鬼なるが
FFのバージョンアップで焦らされるのには慣れてるので
「何時までに仕上げなきゃ」みたいに変に気負わず作ってほしい限りだ
戦闘力においてゼロ魔キャラが噛ませ犬にされないことを祈るばかり
53 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 00:30:17 ID:ZcU+1nrM
赤あげないで白下げて、白あげないで白上げて
54 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 00:32:15 ID:VQnIpdvx
age
55 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 00:55:29 ID:ET0ETJ8L
>>52 博士やその他NPCが主人公じゃないんだからw
アーカードなどの最強キャラもそれなりにバランス取れてたぞ一応
56 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 01:37:36 ID:lsO1KLrW
少なくてもアトルガン入りしてるから、獣人軍の本拠地に単身乗り込んで総大将とガチったり創造神殺ししてるレベルなんだよなw
おまけにHNMLSの盾役なんて経歴もあるわけで、ある程度の噛ませは仕方ないんじゃないか?
二次創作のバランスなんて作者次第だし、そこをどう描くかを楽しむのが醍醐味だと思うがw
57 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 01:40:44 ID:tb6/mwp5
実際それなりにバランスとってるじゃん。
剣きかーぬ魔法きかーぬじゃないんだからさ
58 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 01:48:21 ID:RZM3tbM1
過去に戻って冒険したっぽい事も言ってたし踊り子も取得してるから
アルタナも経験済みなんだろうなw
59 :
謙虚な使い魔 ◆iUfuf0c7o/N2 :2009/08/12(水) 01:54:25 ID:I9S0Fg4W
>>1 新スレ立てありがとうございます
>>51 14話は水曜or木曜の夜にアップ予定です。
レスするとついついネタばれを漏らしてしまいそうになるので
レスカキコを抑えている感はあります。
今後慣れていけばレスしていくようになるかもしれないですけど
60 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 02:04:07 ID:hh7WgzWV
明日、明後日がたのしみですw
61 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 03:04:33 ID:lsO1KLrW
期待してるけど自分にプレッシャーかけて追い込むようなことはしないようになw
リアル多忙とか重なってるのに無理すると「趣味なのに趣味じゃなかった」という表情になる
62 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 04:40:47 ID:6J7Bux5K
aguに生き、aguに死ぬ。それが孤高のファンタジスタ
63 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 07:15:01 ID:ZcU+1nrM
1000の言葉よりアゲという説得力
64 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 09:54:09 ID:BINXp4Ae
TSってだけで嫌悪してたが中には読める作品もあるんだな
65 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 11:51:22 ID:Y/2nEpQY
俺も深夜アニメで一回見たきりで(明らかにもてそうに無い奴が主人公のハーレム萌え小説は基本嫌い)嫌悪してたが、
主人公がブロントさんになっただけで普通に読めるわ。
実在のネ実の該当スレに降臨していたブロ様はキチだったがなーーーーーーーーーーーーーwwwwwwww
66 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 11:57:03 ID:/OccRGqr
重いでは美化するもんなのだ
67 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 12:00:26 ID:c1KcKess
ダークパワーを薄めまくってナイトらしさを前面に出すと、どこまでも王道主人公気質だからな。
妙な口調と相まって、個性的で魅力的な主人公に成り果てること請け合い。
68 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 13:06:09 ID:Y/2nEpQY
d−くパワー溢れるほうが面白いとおもうがなぁw
69 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 13:09:10 ID:zZsKJNa4
もう少しダークパワー全力で出してもいいと思った
70 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 13:30:52 ID:4ap5kgtv
当初は、
実在したキチなブロント
↓
信者に崇拝されるブロント像
に進化していくものかと思った。
原作もサイトが成長してたような気がするし。
71 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 13:40:02 ID:Y/2nEpQY
たとえ成長していてもハーレム漫画だと評価度がうなぎ下がり。
>>71 マップスのゲンはどうだろう。
続編では妻子をほっぽりだしていたせいで妻(前作のヒロイン)に愛想つかされて不在の間に離婚&再婚されたけど。
73 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 14:33:06 ID:Y/2nEpQY
マップスってそーなってたのかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
古典名作SF漫画のオチとして神すぎるな。
そう考えるとドラゴンボールのチチは凄いな。
死んでフラリと戻ってきたゴクウに「ごくうさあああああああああああああああ;;」だし。
74 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 15:23:11 ID:GbFjOYU9
ハーレム漫画は対象次第だな・・
横島忠雄とかは問題なく行ける
75 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 15:27:34 ID:Y/2nEpQY
横島はハーレム漫画として描かれた主人公ではなく、
気がついたら主役になっていた奴で、初期は非モテ属性(変なのには好かれたが)だったからな。
最初からダメな奴だけど女には理由不明でもてる漫画はダメだ。
76 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 15:35:12 ID:UQqcwT7C
とりあえずポップの話でもしようか
77 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 15:51:00 ID:krDPl17Z
あっぽが楽しみだが、それを強制することをしない俺は紳士
だがあぐる
78 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 16:29:27 ID:BWtoxgJ4
>>70 原作の主人公は成長しているかと思ったら
この期に及んでまだ浮気してたりしてもうだめ
79 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 16:55:59 ID:c1KcKess
原作は軍勢との戦いで終わっとけば良かったんだが。
その後は文才の無さが際立ってきててもうダメな感じ。
80 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 17:02:41 ID:Zdd14uEY
>>76ポップが召喚されて自分で契約解除してるSSがあるぜw
81 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 18:02:39 ID:krDPl17Z
原作わりと楽しみながら読んでルが
浮気→ルイズ怒る→仲直り
浮気(誤解)→ルイズ怒る→仲直り
これを毎巻繰り返すのでもう飽きた
最後はアン様とくっついてENDで頼む
82 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 20:02:59 ID:vsywjl2/
落ちちゃらめっ
83 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 20:34:16 ID:VQnIpdvx
age
84 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 21:27:27 ID:5G5W8wyu
ge
85 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 21:49:47 ID:ryrysY+f
ここってどのぐらいの間隔で保守すればいいの?
86 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 21:56:30 ID:oI7iPCsk
250ぐらいになってるとおちそうかもね
長いと6時間ぐらいは保ってる
87 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 22:45:22 ID:c1KcKess
88 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 22:51:03 ID:wg78ntEb
>>73 念のためフォローしておくが、
甲斐性が無くて離婚されたゲンは前作に出てきた「宇宙を救った勇者のゲン」ではなく、
「リプミラと出会わず、普通の地球人として暮らしたゲン」だからな。
ちなみに続編の主人公のゲンの倅が連れている娘は二人。
リープタイプ頭脳体と血のつながらない姉。
父と比べるとまだまだだなと思う。
89 :
既にその名前は使われています:2009/08/12(水) 23:44:59 ID:EM4St50H
3時間玉出してダメだったらソロってくるは…
90 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 00:33:23 ID:lcnTvCN7
落とさせはせんよ
91 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 01:00:09 ID:PC1hRo3H
浮気して死にかけて息子死んで嫁に逃げられた魏の国王とかいたな
92 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 01:52:10 ID:Y8nkkNUx
生半可な保守では使えないaguを使ってスレを維持していたら3回連続見つめられた
93 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 01:57:59 ID:QxqPAQeJ
ブロスレが立つ度にwktkしたころが懐かしい…。陰陽なんちゃらがなけりゃな。
94 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 02:35:16 ID:NRvZkrW4
ここはageるべきでしょう?まあ一般論でね
95 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 04:19:46 ID:HT9JmYbH
あ、あげるだけなんだからね!
カン違いしないでよね!
96 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 05:08:24 ID:Y8nkkNUx
>95
あ!ルイズたんインしたお!
97 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 08:10:46 ID:mMqinVIr
あぐる
98 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 08:41:33 ID:00EDuZbK
>>93 作者が好きで見てるかもしれないんだから他の二次創作にいちいち噛み付くなと
99 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 08:48:02 ID:ZE1+ggYA
>>75 横島は人間に対しては表向き持てないけど、
実は人間にもモテモテだからな。
小学時代は実は裏で競争率激しかったらしいし。
とりあえず、デルフ復活してください
100 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 11:28:51 ID:lnp3d8EO
バックステッポォ
101 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 12:47:11 ID:pZqXVRBN
グラットんソードに出番はにいのか?
102 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 13:19:28 ID:U9Vc+Ge6
グラットんはタイガー洗車になって出てくるよ
103 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 14:05:52 ID:9/Djoglg
ho
104 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 16:09:26 ID:9/Djoglg
ほ
ほぅ・・・
106 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 17:23:21 ID:lcnTvCN7
今日に出無いぐらいのネガで耐えねば
謙虚な使い魔14話 投下開始
1時間に10レスでさるってしまう様なので
1−2時間かけてのアップになるかと
また、さる中にいつもどおりWIKIに上げます
108 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 19:54:32 ID:2dnNJPzx
謙虚な使い魔〜アルビオンの幻影〜 第14話 「夜に隠れて」
ブロントとワルドが手合わせをしたその日の夜・・・・・・
ブロントは一人、部屋のベランダで重なり合う月を眺めていた。
一階の酒場ではギーシュ達が酒を飲んで騒ぎまくっている。
明日はいよいよアルビオンに渡る日だということで、大いに盛り上がっているらしい。
キュルケが誘いにきたが、一つとなった月を眺めていたい、と言ってブロントは断った。
ブロントが夜空を見上げると、赤い月が白い月の後ろに隠れ、一つだけになった月が白く輝いている。
冒険者であるブロントにとって、白く輝く満月の時は特別な事が起きるというジンクスがあった。
もっとも、毎夜満ちた月が二つも浮かぶハルケギニアでは、そのありがたみも薄かったが、
赤き月を守るように威風堂々と輝く白き月に、何か親近感が湧いていたのかもしれない。
そんな事を思いながらぼんやりと月を眺めていると、後ろから声をかけられた。
「ブロント」
振り向くと、ルイズが立っていた。
「朝の怪我、大丈夫?」
「それほどでもない。軽くぶつけただけなんだが」
「その、ごめん。わたしが勝負の途中でブロントに止めるように命令したから・・・」
「俺はあんな事を気にするような底の浅い人間ではない」
110 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 19:55:20 ID:90Nl+3dr
やっと読むことが許可されたか!
シエンッ
「・・・そう」
ルイズはブロントを真似て、ベランダの縁に寄りかかって一緒に月を眺めた。
「・・・ねぇ、そ、その・・・」
ルイズは何か言い難そうで、言葉に詰まった。
ブロントは何も言わず、しばしの沈黙が続いた。
「・・・ワルドに結婚申し込まれちゃったんだけど・・・」
「婚約者がそうするのは至極当然」
「うん・・・そうだよね。わたしどうしたらいいと思う?受けたほうがいいかな?」
ブロントは鎧をガチャリを鳴らしてルイズに体を向ける。
「お前それで良いのか?」
「・・・よくわからないわ。ブロントはワルドの事どう思う?」
「奴は少し汚いが、それはお前の気を惹くために必死な証拠。だが会ったばかりの俺が言う事じゃにい」
「そっか・・・ワルドの事は昔から憧れていたし、強いし、わたしよりもずっと凄いメイジだわ。そんな人がわたしみたいな『ゼロ』でも必要だと言ってくれている、でも・・・」
「お前は今の自分の殻をやぶり新しい一歩を踏み出すのが恐いのか?」
「そうかもしれない・・・結婚してしまうと、今わたしの側にいる人達がいなくなってしまいそうで、怖いわ。自分が知らない所へと足を踏み入れるって、
こんなにも不安になるものなのかしら。冒険者っていつもこんな不安に立ち向かっているなんて、凄いね」
「それほどでもない」
ブロントは強がるでもなく、さも当たり前な口調で言う。
「あんたのその精神の強さにはちょっと憧れるわ。・・・ねえ、ブロント。
もしも、これはあくまで、もしもの事だからね。もしもわたしがワルドと結婚しても、ブロントはわたしの側からいなくなったりしない?」
紳士だあ
ブロントは目の前のルイズの事を見つめ、しっかりとした口調で言う。
「俺は真のナイトなんだが、ただ使い魔だから仕方なく守っているんじゃない。守りたいと思って守ってしまう者がナイト。この俺がお前の側を離れる事を知らない」
「ありがと、ブロント」
ルイズはブロントの力強い言葉を聞いて、何かとても安心した。
ルイズは皆がいる酒場へと歩き出そうとしていた。
その時・・・・・。
「おいィ!」
ブロントが叫んだ。ルイズは振り向いた。
先程まで輝いていた月が巨大な何かに隠れて見えない。
月明かりをバックに、巨大な影の輪郭が動いた。ルイズは目をこらしてよく見ると、
その巨大な影は、岩で出来たゴーレムだった。
そのゴーレムの肩に、長い髪をたなびかせた人物が座っていた。
「フーケ!?」
ルイズが怒鳴った。肩に座った人物が、嬉しそうな声で言った。
「感激だねえ、覚えててくれたのかい。いい雰囲気の所を邪魔しちまったようだね」
「あんた、牢屋に入っていたんじゃなかったの!」
「そこも静かでいい所だったんだけど、おせっかいな人がいてね。素敵なバカンスに招待してくれたお友達に会いたいだろうって、出してくれたのさ」
フーケは茶化した。暗くて良く見えなかったが、フーケの隣に黒マントを着た貴族が立っている。
その貴族がフーケを脱獄させたのだろうか?
白い仮面を被っているので、顔がわからないが、男のようだった。
「真っ向正面からってのは、あたいの趣味じゃないけど。そういう注文だから仕方ないさ!」
フーケの巨大ゴーレムの拳がうなり、ベランダの手すりに打ち下ろした。
岩でできたゴーレムは、硬い一枚岩から削りだした手すりを難なく破壊する。
「ここらは硬い良い岩しかないからね。この前みたいな軟らかい土のゴーレムで相手できなくて、本当に残念よ!」
フーケがたっぷりと皮肉って見せる。ゴーレムの第二の拳が振り下ろされるよりも早く、ブロントはルイズを抱きかかえると、駆け出した。
部屋を抜け、一階へと階段を駆け下りた。
下りた先の一階も、修羅場だった。玄関から現れた傭兵の一隊が酒場で飲んでいたギーシュ達を襲ったらしい。
ギーシュ達はテーブルを横に立てて、それを盾にして、ギーシュ、キュルケ、タバサにワルドは魔法で応戦しているが、
ラ・ロシェール中の傭兵が集まっているのか多勢に無勢で手に負えないようだ。
傭兵達もメイジとの戦いに慣れているのか、暗闇を背にして魔法の射程の外から矢を射かけてきた。
時間がかかる強めの魔法を唱えようと立ち上がろうものなら、矢の餌食となるだろう。
ブロントはテーブルを盾にしたギーシュ達の下に、ルイズを抱えたまま、駆け寄って滑り込む。
「あら、ブロントさん。気が変わって騒ぎに参加しに来てくれたのかしら?でも、残念ながらお酒はテーブルと一緒にひっくり返しちゃってもうないわよ。
文句があったら無粋なやつらに言ってね」
フーケきたフーケきた
キュルケはブロントの姿を見て安心したのか、冗談の一つをも言ってみせた。
「それにしても参ったね」
ワルドの言葉にキュルケが頷く。
「この前の連中は、ただの物盗りじゃなかったわね」
「捕まった筈のフーケがいるって事は、アルビオンの貴族派が関与している可能性が高いな」
吹きさらしの先にはフーケのゴーレムの足が見えていた。
キュルケは杖を弄りながら呟いた。
「・・・やつらはちびちびとこちらの精神力を消耗させて、魔法が使えなくなったら突撃してくるつもりね、さて、どうしたものかしら」
ワルドが手を挙げ一行の注目を集める。
「いいか諸君、このような任務は、半数が目的地にたどり着けば、成功とされる」
こんな時でも優雅に本をひろげていたタバサが本を閉じて、ワルドの方を向いた。
自分と、キュルケと、ギーシュを杖で指して「囮」と呟いた。
それからタバサは、ワルドとルイズとブロントを指して「桟橋へ」と呟いた。
「いつ行動に出る?」
ワルドがタバサに尋ねた。
「今すぐ」
とタバサは呟いた。
「聞いてのとおりだ。裏口に回るぞ」
「え?え?ええ!」
ルイズが驚いた声をあげた。
支援は意味ないのか
「今から彼女達が敵をひきつける。せいぜい派手に暴れて、目立ってもらう。その隙に、僕らは裏口から出て桟橋に向かう。以上だ」
ルイズはブロントの顔を見た。ブロントは何も言わずに頷く。
「わかったわ。ツェルプストー、こんな所つまらない所で死ぬんじゃないわよ」
「あんたもね、ヴァリエール。そのアルビオンの用事とやらを済ませたら今度こそあの時の決着をつけさせてもらうわ。さ、早く行きなさいな」
キュルケはパシッっとルイズの背中を叩いて行くようにと促す。
「うむむ、ここは何を出すべきなのか。『矛役』で一気にたたみかけるか。いや、ゴーレムが持たないか?どうなのかな」
ギーシュはブロントに教えてもらった事をあれやこれやと思い出して、どうするべきか悩んで、緊張で手が震えていた。
それに去り際のブロントが気づき、足を止めてギーシュに言葉をかける。
「ここは攻撃を二人に任せてしまうのがパーティリーダーの醍醐味。お前ははしっこから目立つ『戦士』でも出すんだな」
「・・・つまり囮役である僕達が動くための更に囮になるゴーレムを作れ、て事かい?」
ブロントは鎧をガチャと鳴らしながら頷き、カバンから壜を取り出すとそれをギーシュに渡した。
「これをおごってやろう」
「な、なんだいこれは?」
壜には危険物を示すものなのか、赤い異国の文字の注意書きが書かれていた。
ギーシュは蓋の上から嗅いで見ると、文字通りにきな臭かった。
「こ、これはまさか!」
ブロントはポンポンとギーシュの肩を叩いて、にやりとして見せた。
「汚い『忍者』にぶち込んで使うのが一般的に常識」
ブロントはそういい残すと、ルイズの後を追った。
さすがきたない
矢がひゅんひゅんと飛んできたが、ブロントがそれらを全部盾で叩き落とした。
酒場から厨房に出て、ルイズ達が通用口にたどり着くと、酒場の方から耳を劈くような派手な爆発音が聞こえてきた。
「うまく、目立ってくれているようだな」
ワルドは出口のドアに身を寄せ、外の様子を探った。
「誰もいないようだ。よし、桟橋はこっちだ」
ワルドが先頭をゆく。ルイズが続き、ブロントがしんがりを受け持った。
そうして三人はラ・ロシェールの街へと躍り出た。
裏口の方へルイズ達が向かった事を確かめると、ギーシュはキュルケを呼び止めた。
「僕がゴーレムでやつらの注意を惹いて、魔法を詠唱するための隙を作る」
ギーシュはテーブルの影で造花の杖を振ってゴーレムを生成した。手には目立つ肉厚な刃を持つ大きな斧、
体の要所には厚い装甲が、だが敏捷性を損なわれぬよう、間接部は剥き出しの帯鎧姿をしたゴーレムを三体だ。
「ねえ、ギーシュ。ゴーレムで囮はいい考えだけど、流石にあの数を一気に蹴散らすにはあたしの炎だけじゃ追いつかないわよ。油か何かでまとめて燃やせればいいのだけど」
キュルケの言葉に何か閃いたのか、タバサがギーシュの袖を引っ張る。
「なんだね?」
「薔薇」
ギーシュが持った造花の杖を指差し、それを振る仕草をタバサはしてみせた。
「花びら。たくさん」
「花びら?」
タバサはポツリとギーシュに命じた。
「錬金」
「ああ、なるほど、そういうことか!」
ギーシュは造花の薔薇を振ると、大量の赤い薔薇の花びらが宙を舞い、それを生成したゴーレムに纏わせた。
ゴーレムの鎧に赤いアクセントがついて、まさに<ウォリアー>と呼ぶに相応しい姿になった。
「では、行くぞ!」
テーブルの影から巨大な斧を持ったウォリアーの三体が飛び出る。
それぞれが傭兵達に向かって駆けながら、派手に斧を振り回して、辺りに赤い花びらを散らす。
傭兵達も突然、朱色染まるゴーレムが三体も登場した事にたじろぎながらも、矢で応戦する。
柔らかい青銅に、鋼鉄の鏃が突き刺さるたびに、まるで血が噴出するかの如く花びらが傭兵達に舞い落ちる。
針鼠のように無数の矢が刺さったウォリアー達は、よろめきながらも、己の姿を誇示するかの様に斧を振り回し続ける。
「ギーシュ、それ位で十分よ」
「よし」
ギーシュが杖を振るって<錬金>をかけると、酒場の玄関に散らばった花びらが一斉にぬらっとした油に変化した。キュルケが続けざま杖を構える。
「舞台の飾りつけが出来上がったところで、主演女優の出番よ!」
キュルケは色気たっぷりの仕草で呪文を詠唱し、花が敷き詰められた場所に向かって、杖を振る。
キュルケの魔法で油が引火して、『女神の杵』亭の入り口辺りでギーシュのウォリアーを飲み込むように一気に炎が燃え盛る。
そこへタバサが魔法で風を起こし、立ち上る炎が油にまみれた傭兵達へと燃え移る。
そして炎に巻かれた傭兵達はのた打ち回り、体についた炎を消そうと大騒ぎになった。
巨大ゴーレムの肩の上、フーケは舌打ちをした。
隣に立った仮面の貴族にフーケは呟いた。
「金で集まった程度の連中は互いに連携がとれなくて使えないねえ。騒いでいるだけじゃ、下手に炎を広げちまうってのにさ」
「あれでよい」
「あれじゃあ、あいつらをやっつけることなんかできないじゃないさ。それともあんたは人が焼けるところを見る趣味でもあるのかい?」
「さあな、炎も悪くは無いかもしれないな」
マントの男は笑ってみせる。
それを聞いてフーケは顔をしかめる。
「とにかく、傭兵どもが奴らを倒さずとも、かまわぬ。奴らを分散さえできれば、もう傭兵どもは用済みだ。むしろここで数が減った方が払う金貨が少なく済んで良いだろう?」
「・・・盗人だったあたいが言える口じゃないけどさ、あんた、やり方汚いよ」
「綺麗事でだけで大儀が成せるものなら見てみたいものだね」
仮面の男が耳を澄ますようにして立ち上がると、フーケに告げた。
「よし、俺はラ・ヴァリエールの娘を追う」
「あたいはどうすんのさ」
フーケは呆れた声で言った。
「好きにしろ。残った連中は煮ようが焼こうが、お前の勝手だ。合流は例の酒場で」
男はひらりとゴーレムの肩から飛び降りると、暗闇に消えた。
「何が『合流は例の酒場で』だ、一銭にもならないというのに、いけ好かない貴族連中に付き合う程、あたいも酔狂じゃないさ」
フーケは苦々しげに呟いた。
「適当にあしらったら、何かうまい方法見つけてずらかるとするかね」
下で男達の悲鳴があがる。炎にあぶりだされた傭兵達がゴーレムの足元で転げまわる。
赤々と燃える炎と夜に響き渡る悲鳴がフーケを苛立たせる。
「ええいもう!ったく、頼りにならない連中ね!」
フーケは地面の岩を<錬金>で土にすると、それをゴーレムで掴み、炎が点いてのた打ち回る傭兵達に土を投げ、被せた。
フーケは下に向かって怒鳴った。
「潰されたくなきゃ、どいてな!」
ゴーレムがずしん!と地響きを立てて、入り口に近づく。
拳を振り上げて、入り口にそれを叩きつけた。
酒場の中からキュルケとタバサは炎を操り、傭兵達を外へと追い出していた。
「見た?わかった?あたし達の炎の威力を!火傷したくなかったらおうちにお帰りなさいよね!おっほっほ!」
キュルケは勝ち誇って、笑い声を上げた。
「君は実に楽しそうだね、まだフーケのゴーレムがいるって言うのに」
ギーシュはテーブルの影から立ち上がった時、
轟音と共に、建物の入り口がなくなった。
「あっちゃあ、前の時もきつかったのに、今度は岩のゴーレムだなんてね」
キュルケは舌をペロッと突き出す。
「なんだい、あの白い使い魔はいないのかい?あの時の礼が返せないなんて残念ね。まああんた達で我慢してやるさ、かかってきな!」
フーケは巨大ゴーレムの腕を振らせ、宿の入り口の残骸をベキベキと音を立てながら薙ぎ払う。
「どうする?岩でできていて何か前よりも頑丈そうだけど」
キュルケはタバサの方を見た。
タバサは、両手を広げると、首を振った。
「スペル・チェインが無いと無理」
そう呟いて、タバサはギーシュの方を見た。
「え?僕かい?そう言われても、昨日教えられたもので、ぼくらでできるものなんてあったかなあ」
その時ギーシュは手に持っていた壜の事を思い出した。
「待てよ、これを使えば・・・ふむ、二人とも、聞いてくれ」
ギーシュはキュルケとタバサに連携の手順を簡潔に伝えた。
「あたしはそれぐらいの魔法を唱える力はまだ残っているけど、一番動いてもらう事になるタバサはどうかしら、行ける?」
タバサはこくりと頷く。
「そ、じゃ、ギーシュ合図頼んだわよ」
「わかっているさ!」
ギーシュは杖を振り、新たに三体のゴーレムを生成する。
先程の『ウォリアー』型とは違い、片刃の短い短剣を二刀とも逆手に持ち、動き易さを考慮に入れ、非常に軽装な姿をしていた。
敢えて酸化させたのか、青銅の表面は暗く黒ずんでいて、まるで闇に溶け込む暗殺者のようだった。
「『ニンジャ』と言って、汚れ仕事をする者達がブロントさんの国ではいるらしいが。とにかく、こいつにこの物騒なものを持って貰うとするよ」
ギーシュは生成した『ニンジャ』の一体にブロントから渡された壜を埋め込んだ。
「よし!いくぞ!」
ギーシュが号令をかけると、三体のニンジャは時間差をおいて一体ずつフーケのゴーレムへと向かって行く。
それと同時にキュルケが牽制用の小さな炎の玉をフーケ向けてばら撒く。
タバサはすでに杖を構えていて、呪文を唱えていた。
「ラグーズ・ウォータル・デル・ウィンデ」
タバサは氷の粒を帯びた竜巻の魔法<アイス・ストーム>を巨大ゴーレムの足に纏わりつかせ、じわじわと岩の表面を凍らせていく。
フーケはキュルケの炎の玉を払いながら、闇に紛れて巨大ゴーレムに飛び移ろうと跳ね回るギーシュのニンジャに目を光らせた。
「へえ、氷でゴーレムの足を鈍らせ、炎であたいの注意を逸らし、その間ゴーレムで本体を直接狙うだなんて。学院のお子ちゃまにしちゃいい作戦を思いついたものね」
経験の乏しい子供のメイジ達だとばかり思っていたフーケは素直に感心する。
「だけど、トライアングルの土メイジにとっちゃ、ゴーレムの位置なんて目を隠したって判るもんさ!」
フーケは自分のゴーレムの右腕に取り付いたニンジャを左の拳で叩き潰し、
背中に飛び移ろうとしたもう一体のニンジャを錬金でただの土に変える。
「後はこの足元の一体を踏み潰せば、あんたらのせっかく考えた作戦も詰んじまうね」
フーケは巨大ゴーレムの足を上げよう、と思ったが、がくんと揺れ巨大ゴーレムがバランスを崩す。
フーケの予想以上にタバサの<アイス・ストーム>の冷気が強く、
巨大ゴーレムの右足の稼働部はもうすでにガチガチに凍りつき、『硬化』していた。
「キュルケ!今だ!僕のゴーレムを!」
「行くわよ!」
ギーシュの合図を受けて、キュルケが残る最後の一体のニンジャに向けて炎の玉を放つ。
巨大ゴーレムの凍りついた足から数メイル離れた位置でキュルケの炎を受けたニンジャは燃え盛るも一瞬、仕込まれた「発火薬」に引火し、眩い閃光に包まれる。
スガーーン!
耳を劈く音を立ててぶつかりあう青銅の破片が飛び散り、爆音を辺りに轟かせ、周りの空気をびりびりと震わせ、『振動』させる。
「何てもの仕込ませてるんだい!おっとと・・・」
突然の爆音に耳を痛めたせいでふらついたとフーケは思っていた。
しかし、巨大ゴーレムの肩にしっかり掴まっても、フーケの視界が下がってゆく。
なんと、フーケの岩でできたゴーレムの両足が崩れていた。
冷気で固められ硬化したゴーレムの足が、震える音の振動によって波紋状にひびが入り、バキバキと音を立てながら、『分解』していた。
「ちっ、なんて見事な連携だい・・・・・・」
フーケは舌打ち、苦々しく呟く。
巨大ゴーレムの上半身を何とか動かし、倒れぬように両腕で体を支える。
「風を!」
ギーシュの合図を基にタバサは杖を振る。
放たれた風の刃<エアー・カッター>が凍りつき、分解してゆくゴーレムの足を掠めるように駆け抜けた。
<エアーカッター>に伴う風により、凍りついた部分が冷やされ、分解の速度を更に加速させた。
そして、勢いを失わず、風の刃が巨大ゴーレムの胴体へと食い込み、『切断』により切れ目をいれる。
「キュルケ!最後に決めてくれよ!」
「ええ!フィナーレはあたしで飾らせてもらうわ!」
キュルケはすでに詠唱を済ませたトライアングルクラスの炎のスペルを杖を振って放つ。
灼熱の業火球がフーケとそのゴーレムを襲う。
せっとくりょくがあってどこもおかしなところがない
「やれやれ、ガキだと思ってあたいが舐めすぎていたようね。ま、ここまで素敵な演出をしてくれたんだ、この『フーケ』、ここで潔く幕を閉じるとするさ」
フーケはため息を吐き、杖を握る。
そして、そのままキュルケの炎に包まれる。
巨大ゴーレムの胴体についた『切断』の切れ目にも容赦なく炎が流れ込み、内側と外側から熱せられた岩肌のゴーレムは燃え盛る炎の中、赤くドロドロに『溶解』していく。
「これで流石にあの盗賊のフーケも終わりね」
キュルケはゴーレムと共に燃え盛る人影を少し寂しそうに見つめて呟いた。
「あのフーケに勝ったて言うのに、何か浮かないようだね?」
ギーシュが不思議そうに尋ねる。
「盛り上がる舞台も終わってしまえば寂しいものよ。それに戦での人の死と言うものは知ってはいるつもりだけど、やっぱり慣れるものじゃないわ」
「そうだな、それはぼくも同感だ。それよりこの場から離れてどっかに潜んで休もう」
「ええ、気持ちとしては早くブロントさん達を追いたいけど、あたしはもう灯りをつけるための精神力すら残って無いわ。タバサはどう?」
タバサは首を横に振る。三人共に魔法を消耗しきったらしい。
「流石に迷惑をかけたこの宿に泊まるわけにはいかないわよね。あーあ、安宿のベッドで寝るなんて肌が荒れて困るわ」
三人は燃え盛るゴーレムを後にし、騒ぎが届いてない宿を探しに夜更けのラ・ロシェールへと躍り出た。
その頃、ルイズ達は桟橋へと走った。とある建物の間の階段にワルドは駆け込むと、そこを上り始めた。
長い階段を上ると、丘の上に出た。現れた光景を見てブロントは一種の既視感を覚えた。
そこには巨大な大樹が聳え立っていた。
ヴァナ・ディールのウィンダス連邦国を象徴する星の大樹のように、
丘の上に立つ建造物を飲み込むように根を張り、夜空の彼方までその頂上は伸びていた。
そして四方八方に伸ばしている枝にブロントが良く知る飛行船の様な形状をしたものが幾つかぶら下がっている。
先を行くワルドが大樹の根元へと駆け寄ると、中はブロントが知る星の大樹のように人が通るほどの空洞が設けられていた。
中には無数の階段が設けられていて、それぞれが大樹の枝一本一本へと繋がっている様だった。
ワルドが目当ての階段を見つけると、一行は駆け上った。
そして途中の踊り場で、何者かが上から舞い降りた。
白い仮面を被った男が不敵な笑みを浮かべながらルイズとブロントの間に立ちはだかる。
ブロントは仮面の男に言葉を発せさせる間も無くデルフリンガーを抜き放つが、仮面の男は剣の間合いの外へと身を翻して距離を取る。
「ルイズ!こっちへ!」
先頭に位置していたワルドが杖を構え、ルイズを呼び寄せる。
ブロントは階段を小飛びに駆け上がり、距離を詰めるが、仮面の男は<フライ>の魔法を使ってそれよりも早くブロントから一定の距離を保つ。
仮面の男が階段の不安定な手すりに器用に立つと、杖を振った。
その瞬間、辺りの空気が冷え始め、男の頭上には小さな雲ができあがっていた。
「相棒!やばい、紫電の雲(ライトニング・クラウド)だ!」
デルフリンガーが叫ぶと同時にブロントは反射的に盾を構えた。
ばつん!と閃光を光らせ、男の頭上から眩い数条の雷光がブロントを目掛けてほとばしる。
金属製の盾が襲い来る稲妻を引き寄せ、バチバチと音を立てる。
しかし、電撃の勢いは止まらず、そのままブロントの左手へと流れ込む。
「おいィイイイ!?」
左腕に電流が走り、ブロントの腕が痺れ、盾とデルフフリンガーを落としてしまう。
帯電した盾がバリバリと音を立てながら分解し始め、元の金属ごとにバラバラに階段下へと音を響かせながら転がっていく。
「いい加減にしろよてめーぶっ殺すぞ!」
普段寛大なブロントが鬼の様な形相になって吼える。
仮面の男は軽く笑うと、落ちたデルフリンガーに向けて風の魔法を放ち、ブロントから遠ざける。
仮面の男はブロントが剣を拾いに行くとばかり思っていたが、その予想を裏切り、ブロントは男に跳び寄り、素手で仮面の男の襟を右手で掴む。
「おい・・・盾が壊れたんだわ・・・修理代払ってもらおうか?」
掴まれた男は慌てた様子も見せず、また新たに呪文を詠唱し始めた。
「ヨミヨミですよ?お前の作戦は」
とスキだらけの相手にブロントは電撃がまだほとばしる雷属性の左を男に叩き込む、
「ギガトンパンチ!!」
ブロントの左手が男のアゴを捕らえ、砕く。
だが、打ち込んだはずの拳が突き抜けるような手ごたえを残して、
仮面の男は煙のように消し飛んだ。
「おでれーた!<ライトニング・クラウド>だけじゃなく、分身を作り出す<偏在>まで使う『風』系統のメイジかよ!
どっちも高度な魔法だぜ、こいつはとんでもねぇ使い手に狙われたもんだな!」
階段の端っこに転がるデルフリンガーが叫ぶ。
132 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 20:12:46 ID:2dnNJPzx
やばい、紫電の雲(ライトニング・クラウド)だ!
「ブロント!」
「大丈夫かい、使い魔くん?」
ルイズとワルドが階段の上から駆け寄る。
ブロントは左手からパチパチと火花を放つ左手でデルフリンガーを拾い上げる。
「お、おい、相棒!ちょっと待った、俺に触る―お、何だこりゃ?まさか今ので雷をその左手のルーンに宿らせたのか?おめ、魔法拳だなんて随分とおもしろそうな事してんな」
ワルドがブロントの様子を不思議そうに確かめる。
「しかし、<ライトニング・クラウド>は、本来なら、命を奪うほどの呪文だぞ・・・盾だけですむなんて、よくわからんが、『ガンダールヴ』のルーンにはそんな力もあるのか」
ブロントは黙って唇をぎりっと噛みながら、階段下に散らばった盾の金属片を拾い集める。
「こいつあ見事に分解されちまったな。あーあ、いい盾だったのによ。だから相棒、前に言っただろ、金はかかるけど<固定化>の魔法をかけてもらっとけって―」
ブロントはデルフリンガーを鞘に納め黙らせた。
散らばった盾の破片をカバンの仕舞うと、ブロントはぼそりと呟いた。
「恥知らずな風使いががいた・・・」
左手をググッっと握り締めるとバチッと火花を放つ。
「さあ、先を急ごう!先程のが<偏在>であればまたいつ襲ってくるかわからないからな」
ワルドはルイズの手を握り、階段を駆け上っていく。
三人が一本の枝の先にたどり着くと、そこには一艘のフネが停泊していた。
突然ワルド達が現れたことに、甲板で寝転んでいた船員が起き上がった。
「な、なんでぇ?おめえら?」
「船長を呼べ」
ワルドは、すらりと杖を引き抜いた。
「き、貴族!ちょ、ちょっと待ってな」
船員がすっ飛んで船長を呼びにいった。
しばらくして、船長であると示す帽子を被った初老の男を連れ戻ってくる。
「こんな夜更けになんの御用ですかい?」
「アルビオンへ、今すぐ出航してもらう」
「そいつは無茶だ、アルビオンがここラ・ロシェールに最も近づくのは明日の朝だ。今出航したって積み込んである風石が足りませんや!今出航しても地面に墜落するだけさ」
「風石が足りぬ分は、僕が魔法で補う。僕は『風』のスクウェアだ」
船長はしばらく船員と顔を見合わせた。それからワルドの方を向いて頷く。
「ならば結構ですが、こっちも寝ていた所を起こされてまだ寝ぼけているんでね。こう、黄金に光るものを見せて貰えば野郎どももしゃっきりと目が覚めると思うんだが・・・」
船長はこすずるそうな笑顔を浮かべて、指を摘んで摺り寄せて見せる。
「いいだろう、積荷の運賃と同額を出そう」
商談が成立したので、船長は矢継ぎ早に命令を下した。
「ようし!野郎ども!出航だ!もやいを放て!」
船長の怒号に反応して、長年この船長の下で熟練された船員達は飛び起き、瞬く間の内にフネを繋ぎ止めていたもやい綱を解き放ち、帆を張る。
大樹の枝から解き放たれたフネは一瞬空中に沈んだが、
風石の力により宙に浮かぶ。帆と舷側に付けられた羽が風を受けると、徐々にフネはアルビオンに向けて前進する。
ワルド達がアルビオンに向けてフネを出航させた頃、
『女神の杵』亭前の焼け焦げた土の中から数十メイル離れた街の物影で、
地面がぼこりと盛り上がり、そこから煤塗れた人物が地面から這い出る。
「ぺっ、ぺっ。これじゃあ『土くれ』じゃなくて『土まみれ』のフーケかね」
キュルケの炎が当たる瞬間、素早く地面に錬金をかけ、掘り起こしたフーケは咄嗟に地面の中に逃げていた。
錬金で掘り返した土を使い炎の熱を防ぎつつ、じっと地面の中から土伝いに外の様子を伺い、キュルケ達が離れた事を確認して地面を錬金で掘り進み、出てきた。
「いくら土のメイジだからって、土竜の真似をする事になるなんてね」
フーケは顔についた土汚れや煤をローブの袖で拭き取っていた。
「だけど、これでめでたくお尋ね者の盗賊フーケは死んだって事にできるんだ。連中には多少感謝しなくちゃね。あの薄気味悪いレコン・キスタとやらも流石に死んだメイジには用は無いだろうさね」
フーケは一人でそう呟き、苦笑いする。
「さて、適当に『土くれのフーケ』が死んだって噂を広めたら、久しぶりにここアルビオンのあの子の所にでも帰ってやるかね」
バサッと煤で汚れたローブをその場に脱ぎ捨てると、フーケは自慢の緑の髪をかきあげて、闇夜の中へと消えていった。
<14話投下終了>
おつおつ
ふーけいきてた
137 :
謙虚な使い魔 ◆iUfuf0c7o/N2 :2009/08/13(木) 20:23:02 ID:ZwVUCcdB
15話アップは早くて今度の日曜、遅くて来週の半ば頃になると思います
りょーかいです
139 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 20:25:35 ID:pogRLjsp
ライトニングクラウドwwww
乙乙
140 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 20:43:42 ID:EC6x70MN
ここでまさかのケーニヒシールドをロストか
分解出来たってことはワルドは彫金師範でもあったんだな・・・
141 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 20:51:44 ID:lnp3d8EO
>>140 おいィ? 思い込みかネタバレかわからないが原作読まずに初見の人間もいるので気を使うべき
142 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 21:06:17 ID:tcLP+GD+
続編の封印がとけられたことで喜びが鬼なった
やっぱ使い魔の能力より世界観がどれだけクロスできるかと性格だよな
原作は魔法VS科学なわけだけど主役は別に頭が良いってわけじゃないし
17歳で出会い系に登録してウヒウヒ言ってるようなやつだからちょっとがっかりだ
144 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 21:19:49 ID:90Nl+3dr
やはりあとで合成するつもりなのだろうか
145 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 21:24:14 ID:nRSaVh72
メイン盾的にはケーニヒの予備に持ってそうな盾って何があるんだっけ?
146 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 21:26:16 ID:5xXjgd3H
シンバ、センチネル、テラー辺りかな
適当だけど
147 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 21:29:48 ID:aSxtkCzC
>>145 イージス持ちのメイン盾な俺には縁の無い話なんだが
盾発動期待:シンバ
カンパニエ:テラー
を持ってるナイトはまれによく居るらしい
148 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 21:33:37 ID:jbnw7U9g
ケーニヒ自体が打ち直し盾だからさらなる派湾アップの布石であろう。
カイザーとか。
149 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 21:38:28 ID:5ah11fKQ
投下乙ー
原作的に左手にデルフで右手に他の武器の二刀流ではないか?
150 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 21:40:49 ID:tF0ohl2l
二刀流とかブロント忍者だろ・・・きたないな
151 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 21:44:09 ID:nRSaVh72
タイプ1はあんまりイメージじゃないからセンチネルかテラーがいいね
原作は知らんけど他の武器で二刀流するよかバッシュ使って欲しいわあ
152 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 21:44:33 ID:jbnw7U9g
そんなこといっても今のFF11はナイトに限り盾発動で詠唱確実に成功だからなあ。
153 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 21:48:26 ID:jbnw7U9g
光の剣と闇の剣弐逗留で西京に見えるのはロードスん等疝気のパーン。
わざわざ持たなくても大丈夫
個人戦以外のデルフの役目は武器の解説と後方の敵を関知するレーダーだから
155 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 22:07:15 ID:jbnw7U9g
パーンって二刀流するのはOVAと古いPC版だけだったっけ?
156 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 22:09:04 ID:0xH0zXRd
これアビリティはどうするんだろう
せんちねるとからんぱーととか
157 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 23:05:59 ID:rbgi6//W
158 :
既にその名前は使われています:2009/08/13(木) 23:27:25 ID:TPPiAkqg
盾なくしたってことは、デルフ両手持ちで伝説の突き技でもやるのか?
キャラが違うぞw
159 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 01:15:27 ID:LTJl+Khp
熱く滾る伊達aguの血を赤に宿して
160 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 01:26:27 ID:F0CZgg5y
ブロントさんはギガトンパンチがあれば十分すぎる戦闘力でしょう?
それよりもゼロ戦どうするのか気になって仕方ないんだが?
召喚者により変更できる便利なもの
・フーケに盗まれる学校の宝(原作はロケットランチャー)
・タルブにある冴えない観光物(原作はゼロ戦)
・シエスタの爺ちゃん
とりあえず関わりがある何かってことで作者に期待だなw
162 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 02:46:05 ID:V9H/DlwW
ついに爺ちゃん役でMaat登場か
163 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 04:21:23 ID:BWqa9igC
>「いい加減にしろよてめーぶっ殺すぞ!」
普段丁寧(というかムチャクチャな)しゃべり方をしてるだけにキレッとしたセリフが出ると印象が強いな
というかガラ悪いなw
164 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 05:36:56 ID:6ovWCsI6
個人的にはリッターシルト辺りを推しておく
まぁイージスあれば一番だが
しかしブロント素が出たなw
165 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 09:43:24 ID:3GRhXvvA
age
166 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 10:02:42 ID:F0CZgg5y
さんをつけろよこのデコスケ野郎
167 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 10:23:58 ID:4LEfYa3a
最近さん付け強要をよく見るな、いつから始まったんだ?
名言集はさん付けだが言行録は様付けなんだが
168 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 10:25:28 ID:Rll65Hr9
さん付け強要自体も既にコピペネタと化してるから気にしなくていい
>>167 グラットン伝説が由来。
つまりニコ厨のMUGEN厨の東方厨の仕業
>>167 言行録はミラテテ様言行録からの引用だからじゃね
同人板でやれ基地外ども
目につくだけで吐き気がする死ね
172 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 12:54:14 ID:OHIUkeb5
会話ログの「こんにちはBurontさん」が最初だろ
173 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 13:13:45 ID:lx8sAeAY
みぐとな連携だ・・・
まだ読み途中だがうれしいので保守
174 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 16:15:43 ID:RGLOO/1W
カカッと保守
175 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 17:09:43 ID:ZQ7mfM7q
1スレ目で「読めない。読むの面倒。漫画にしろ」って意見があったのを思い出して、
カカッと絵コンテを描いてみたのだが、20年ぶりに漫画を描くと線すらかけないことに気がついた。
176 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 17:54:28 ID:VzfjjGxv
俺が保守だ
177 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 18:19:21 ID:lx8sAeAY
178 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 18:32:01 ID:qc3bpsLS
ここでageるのが大人の醍醐味
>>175が感覚を取り戻しながら途中経過をupしてくれるのに期待
180 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 20:02:24 ID:OHIUkeb5
181 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 20:03:56 ID:ISrgWGfw
もう!落ちそうじゃない!!仕方ないから私が上げてあげるわ
別にあんたの為じゃないんだからね!!
そして
>>175の漫画に期待
182 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 20:52:42 ID:eKuNb4K5
183 :
謙虚な使い魔 ◆iUfuf0c7o/N2 :2009/08/14(金) 20:57:52 ID:kpC8725R
184 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 21:38:54 ID:mnHvmsCZ
185 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 21:41:30 ID:5dtP2kD+
お前ら
>>175にあんまりプレシャー背負わせてどうするんだ
とか言いつつもおれも期待しているのはバレバレで・・
hai! 楽しみにしています!
186 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 21:53:05 ID:ZQ7mfM7q
187 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 22:12:06 ID:ZQ7mfM7q
188 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 22:35:34 ID:auvsLK5E
189 :
既にその名前は使われています:2009/08/14(金) 22:54:34 ID:WoErzpGx
kamisuresugiru
190 :
既にその名前は使われています:2009/08/15(土) 00:02:06 ID:ZQ7mfM7q
これおもしれーなw
紙に書いた鉛筆画があっというまに線絵になるんだなー。
191 :
既にその名前は使われています:2009/08/15(土) 00:29:06 ID:3Z4Socrj
寝る前にage
192 :
既にその名前は使われています:2009/08/15(土) 01:12:28 ID:6MM7q8+X
期待させて待たせるだなんていやらしい・・・
193 :
既にその名前は使われています:2009/08/15(土) 02:25:52 ID:eHvphCAX
ちくしょう仮面はバカだライトニんぐでケーニヒ壊せるのはずるい
194 :
既にその名前は使われています:2009/08/15(土) 04:15:57 ID:CtaxL8bn
ライトニングでケーニヒが壊れるなら、×××××の×××××はイージスで防げるかどうかってところか
195 :
既にその名前は使われています:2009/08/15(土) 08:47:47 ID:cvcfGzJV
247からあぐる
196 :
既にその名前は使われています:2009/08/15(土) 11:31:26 ID:K9ZHNBMk
激流に身を任せ同化する
197 :
既にその名前は使われています:2009/08/15(土) 12:45:07 ID:Zpr6xwyN
ケーニヒのデザインは至高
198 :
既にその名前は使われています:2009/08/15(土) 13:16:14 ID:cvcfGzJV
ケーニヒは絵で描きまくるならおふくろに描いて貰った方がいいんだろうか
199 :
既にその名前は使われています:2009/08/15(土) 17:32:49 ID:cvcfGzJV
あぐる
200 :
既にその名前は使われています:2009/08/15(土) 19:26:43 ID:eKDT3Zgj
graphpedia潰れたから絵かきには辛いな
201 :
既にその名前は使われています:2009/08/15(土) 21:32:36 ID:eA3rb8z6
ここでaguるのが大人のだいごみ
202 :
既にその名前は使われています:2009/08/15(土) 22:19:41 ID:qxaoXHET
これは自分も妄想していた。頑張れ!
203 :
既にその名前は使われています:2009/08/15(土) 23:03:25 ID:cvcfGzJV
このドへたくそが!といってネタになっておしまい有頂天のつもりが俺の焦りは。
学生時代に溜め込んで捨て忘れたルーズリーフに14枚ある。
204 :
既にその名前は使われています:2009/08/15(土) 23:13:44 ID:b/P51Jt8
さぁ、遠慮しなくていい
205 :
既にその名前は使われています:2009/08/15(土) 23:55:41 ID:+LSR9+f6
ブロントさんが東方厨にレイプされたようです
206 :
既にその名前は使われています:2009/08/16(日) 00:01:42 ID:eA3rb8z6
東方は自スレにこもってろサル
207 :
既にその名前は使われています:2009/08/16(日) 00:09:30 ID:0xAn+C4B
シャキーンで武器だけ抜き出す方法ってないのかね?
このブロントさん白魔法とかアビとか使わないね。
自制してるのか、このブロントさんは使えないのか。
あとダークパワーとか出したりするのかね? グラットンじゃないから無理なのか?
訳の分からない魔法使うとエルフ扱いされてハルケギニアではエルフだと思われるのは非常にまずい
210 :
既にその名前は使われています:2009/08/16(日) 00:26:11 ID:sHPIjcMI
インビンシブルの使いどころに期待
211 :
既にその名前は使われています:2009/08/16(日) 00:37:05 ID:WU9GqYd7
ロイエ期待
212 :
既にその名前は使われています:2009/08/16(日) 02:23:46 ID:cQY8SPAu
カカッ
213 :
既にその名前は使われています:2009/08/16(日) 02:55:58 ID:bUe455JY
おいこれ面白いから鉄やで読んでしまったぞ続きまだか
214 :
既にその名前は使われています:2009/08/16(日) 02:57:40 ID:CLqKm+yk
215 :
既にその名前は使われています:2009/08/16(日) 03:07:29 ID:cQY8SPAu
今週中には次回分の封印が解けられるようなのでゆっくり待つべき
wikiの方で一から読み直してたら秘薬収集の話の所とか微妙に手入れられてて見事な仕事だと感心することになった
そういえばブロントは学校外での個人行動で仮面常用なのか
217 :
既にその名前は使われています:2009/08/16(日) 08:32:47 ID:RkLfk9yo
ガイアが俺にもっとあげろと囁いている
218 :
既にその名前は使われています:2009/08/16(日) 10:44:07 ID:ytTQSH8A
この世の全てを貫く破裂の白騎士age
219 :
既にその名前は使われています:2009/08/16(日) 12:25:46 ID:ath6+g4p
age
220 :
175:2009/08/16(日) 12:40:17 ID:o6eR1RiY
ネタ書きのつもりが、線をひたすら重ねて絵にしたが、
絵が小学校の頃から進歩してねEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!
…明日からうpする。明日から!
もうすぐ出勤だから逃げたわけではない!にげてぇええええええええええwwwww
221 :
既にその名前は使われています:2009/08/16(日) 14:02:31 ID:iyGQqHHp
>>220 ここには文学の心がわかる自称評論家が沢山おられますので、期待してまっておいでです
222 :
既にその名前は使われています:2009/08/16(日) 15:45:52 ID:M5bXvnRP
あげ
223 :
既にその名前は使われています:2009/08/16(日) 16:38:11 ID:RkLfk9yo
あぶらあげ
224 :
既にその名前は使われています:2009/08/16(日) 18:37:11 ID:GuE10Hjv
追撃のage
225 :
既にその名前は使われています:2009/08/16(日) 20:46:22 ID:lWmnd5uT
我々のルイズ
226 :
既にその名前は使われています:2009/08/16(日) 22:43:36 ID:9l8RlUE3
いやらしage
保守
228 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 00:14:28 ID:ev6Ad5pO
sageいれっぱだった
229 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 02:04:43 ID:vJb2jvGR
【ジャンプ】
230 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 04:58:01 ID:F75MiKS1
おはようルイズ
231 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 09:00:15 ID:0pzNU+zL
あぐ
232 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 10:08:56 ID:cKHSSlA+
楽しく読ませていただきました、
けど説明的なセリフが多すぎて、途中美味しんぼ読んでる気分になりかけた
233 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 10:10:51 ID:ZgE5QPy2
ゼロの使い魔ベースに書くとそうなっちゃうんだよ。多分
235 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 12:45:33 ID:byFsk2P+
あげ
236 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 12:48:31 ID:XhZ3di7F
アンビッチあげ
237 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 13:52:22 ID:PLqNsEYw
age
238 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 13:58:42 ID:E5HiyvSj
239 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 18:17:49 ID:B4lkoiX3
あげとく
ここで15話投下するのが大人の醍醐味
241 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 19:57:24 ID:mRoGlf4S
きた!
謙虚な使い魔〜アルビオンの幻影〜 第15話 「ズヴェルの空に向かう船」
ルイズ達が乗り込んだフネは双月の重なる夜空に向けて航行していた。
先程三人が息を切らすまで駆け巡ったラ・ロシェールの明かりが、
闇夜に吸い込まれて行く様に遠ざかっていた。
甲板の上でブロントは篭手を外して自分の左手を興味深げに眺めていた。
それをルイズは心配そうに見つめる。
「ねえブロント、傷は大丈夫?」
ルイズが近寄り、ブロントの左手に手を伸ばした。
「触らない方がいい」
ブロントは咄嗟にルイズの手を右手で撥ね除けた。
「な、何よ!心配してあげてるのに!」
自分の使い魔が意外な行動を取ったので、ルイズは頭にくるよりか、内心驚いていた。
「落ち着けって。相棒は別に悪気があった訳じゃねーんだ。実際、今の相棒の左手を迂闊に触らない方がいいぜ」
デルフリンガーはカタカタと鍔を鳴らす。
ルイズはいまいち飲み込めていない様子で首を傾げた。
「ま、見せた方が早いだろな。相棒、ちょっとやってみせろよ」
ブロントはカバンから金貨を一枚取り出すとそれを左手に乗せた。
「こっからよく見とけよ?」
ブロントは鍔を鳴らすデルフリンガーを右手で引き抜いた。
武器を手に持ったことで、ブロントの左手のルーンが反応して光を放つ。
その時、ブロントの左手の金貨がパチン!と音を立てて小さな電流が迸る。
そしてバチバチ!と火花を放つと同時に金貨が真っ二つに割れた。
「と、まあなんだ?使い魔のルーンに雷属性も付いちまった、てとこか?」
ブロントはデルフリンガーを鞘におさめると、手のルーンが消えると共に、
左手から流れ出す雷も収まった。
「何で金貨が割れちゃったの?」
「相棒の雷はさっき打たれた魔法のものよりは弱いんだが、持ったものを分解しちまう。<固定化>の魔法がかかっているものか、
俺みたいに『伝説』の域に入る武具じゃないと耐えられねだろな」
ブロントは解説をよく得意気に語るデルフリンガーに任せると、黙って篭手を付け直した。
「それにしてもよ、その雷に耐えられる相棒の篭手はすごいもんだぜ。俺を作った奴みたいにきっとすげえ名工が作ったんだな」
「それほどでもない」
「おい・・・相棒そこは謙虚に行くところじゃないぜ。それじゃまるで俺が―」
デルフリンガーが言葉を言い切る前にブロントが鞘に押し込める。
そんなやり取りをしている二人に船長と話していたワルドが寄ってくる。
「明日の昼過ぎには、スカボローの港に到着するそうだ。それと、船長の話では、ニューカッスル付近に陣を配置した王軍は攻囲されて苦戦中のようだ」
ルイズがはっとした顔になった。
「ウェールズ皇太子は?」
「わからない、まだ死んだと言う噂は聞いてないが」
「とすると、ニューキャッスルの王党派に何とかして接触しないといけないかしら」
「そうだな。反乱軍の包囲を抜けての陣中突破しかあるまいな。まあ、反乱軍も公然とトリステインの貴族に手出しはできんだろう。
夜の闇には気をつけないといけないがな」
ルイズは緊張した顔で頷いた。
「そういえば、ワルド。あなたのグリフォンは?」
ワルドは微笑み、口笛を吹くと、フネの下からグリフォンの羽音が聞こえてきた。
そのまま甲板に着陸して、船員達を驚かせた。
そして捕食者の様な目をしたブロントに三回見つめられて、ワルドのグリフォンは背筋に何か冷たいものをひしひしと感じていた。
「おい、どうした?あまり暴れるな」
ワルドはソワソワと動き回る自分のグリフォンを押さえ付けた。
ブロントは舷側に祈る様な形座りこんで、目を深く閉じる。
そこへルイズがやって来て、隣に座る。
「今のうちに休んでおくわ、着いたら起こして」
そう言って、ルイズはすーすーと寝てしまった。
慌しい船員達の声と眩しい光で、ブロントは目を開けて立ち上がる。ブロントに寄りかかって眠っていたルイズが「うあ」と言って倒れる。
「アルビオンが見えたぞ!」
鐘楼の上に立った見張りの船員が、大声を上げた。
「おいィ!?」
ブロントは上を見上げると息をのんで、驚いた。
上空の雲の切れ間から、黒々と大陸が覗いていた。
ブロントはヴァナ・ディールで、上空に浮かぶ人工島のトゥー・リアを訪れた事はあったが、
ヴァナ・ディールのクォン大陸とミンダルシア大陸の両大陸を合わせた程の大きさを誇る浮遊大陸は見た事がなかった。
「あれが浮遊大陸アルビオンよ」
ルイズはぶつけた頭をさすりながらブロントに言った。
「ああやって、空中を浮遊して、主に大洋の上をさ迷っているわ。でも、こうして月に何度か、ハルケギニアの上にやってくる。大きさはトリステインの国土ほどもあるわ。
大陸の下半分がいつも白い雲で覆われているから通称『白の国』とも」
その時、鐘楼に上った見張りの船員が、大声をあげた。
「右舷上方の雲中より、フネが接近します!」
ブロントは言われた方を向いた。舷側に開いた穴から大砲が突き出ている黒くタールで塗られたフネが一隻近づいてくる。
ルイズは眉をひそめる。
「いやだわ。反乱勢・・・、貴族派の軍艦かしら」
後甲板で、風の魔法でフネを支えるワルドと並んで操船の指揮をとっていた船長は、船員に怒鳴る。
「おい!あれは一体どこのフネだ!?」
そこへ副長が駆け寄ってきて、青ざめた顔で船長に告げる。
「あの船は旗を掲げておりません!」
船長の顔も、みるみるうちに青ざめる。
「空賊か!」
「間違いありません!内乱の混乱に乗じて、活動が活発になっていると聞き及びますから」
「逃げろ!取り舵いっぱい!」
船長はフネを大きく傾けて、空賊から遠ざけようとした。しかし、機動力に勝る空賊の黒船がぴったりと併走し、脅しの一発を、ルイズ達が乗り込んだフネの針路めがけて放った。
放たれた砲弾はフネの前面擦れ擦れを通り過ぎると、そのまま雲の彼方へ消えていく。
黒船のマストに、停船を求める旗信号があがる。
船長は助けを求めるように、隣に立ったワルドを見つめる。
「魔法はこのフネを浮かべるために打ち止めだよ。あのフネに従うんだな」
船長は苦虫を噛み潰したような顔をして命令した。
「裏帆を打て。停船だ」
ルイズ達が乗るフネの横にぴったりと幅を寄せた空賊のフネの舷側には弓や銃を持った男達が並び、こちらに狙いを定めた。
鉤のついたロープが放たれ、ルイズ達の乗ったフネの舷縁に引っかかる。
手に斧や曲刀などの得物を持った屈強な男達がロープを伝ってやってくる。
ブロントはルイズの前に立ちはだかり、剣に手をかけた状態でじっとその場を見守っていた。
乗り込んできた水兵達だけが相手ならブロント難なく打ちのめせる自信はブロントにあったが、
逃げ場の無い上空で何門もの大砲に狙われていては迂闊に手を出す事はできなかった。
それに先程襲ってきた仮面のメイジがいるかもしれない。
それらを相手にしながらルイズを守り通す事は少しばかり難しそうだった。
「ブロント・・・」
ブロントの背中に寄り添うルイズが不安そうに呟く。
乗り込んできた空賊達の中に、派手な格好の空賊が一人いた。
元は白かったらしいが、汗と油で汚れて真っ黒になったシャツの胸をはだけ、
そこから日焼けした胸が覗いている。
ぼさぼさの長い黒髪は、赤い布で乱雑にまとめられ、顔中に無精ひげが生えている。
その左目には黒い眼帯が巻いてあった。
その堂々たる風貌や、周りの空賊の態度から察するにその男が空賊の頭らしい。
「船長はどこでえ」
荒々しい仕草と口調で、辺りを見回す。
「わたしだが」
震えながら、それでも乗組員と乗客の命を預かる船長は己の責務を全うするため手をあげる。
頭はどすどすと船長に歩みより、その頬にぴたぴたと抜いた曲刀で叩く。
「フネの名前と、積荷は?」
「トリステインの『マリー・ガラント』号。積荷は硫黄だ」
空賊たちの間から歓声があがると、頭はにやっと笑い、船長の帽子を取り上げ、自分が被った。
「フネごと全部買った!料金はてめえらの命だ!」
船長が屈辱で震える。それから頭は、甲板に佇むメイジのマントを羽織ったルイズとワルドに気づいた。
「おや、貴族の客まで乗せているのか」
ルイズに近づいた所、二メイルはある白い甲冑をきた大柄の男が間に割り入った。
「こりゃあまた立派な従者だな。だが、もったいないな。お前のかわいい主人には高い身代金がつきそうだが、
お前じゃ払うって奴もいねえだろ。どうだ、おれのフネで働かねえか?もっとも向こう五年は甲板磨きだがな!」
空賊の男達は下卑た笑い声をあげた。
ブロントは鼻で笑うと手のひらを広げて首を振った。
「はっ!こいつは驚いた。こんな状況だってのに肝が据わってるぜ。ま、仲間になりたくねえって言うのなら無理にはいわねえさ。せいぜいお前の主人ともに買い取ってくれる殊勝な奴が現れる事を祈っておくんだな!」
頭は大声で笑った。そしてルイズ達を指差して言った。
「てめえら。こいつらも運びな。身代金がたんまり貰えるだろうぜ」
空賊のフネに捕らえられたルイズ達は、船倉に閉じ込められた。
ブロントはデルフリンガーを取り上げられ、ワルドとルイズは杖を取り上げられた。
杖がなくては簡単な魔法すら唱えられないので、鍵をかけられただけでワルドとルイズは手足が出なくなってしまった。
もっとも、ブロントなら扉を素手で打ち壊せるのかもしれないが、
その先逃げ道の無い空を浮かぶ空賊のフネの中で暴れても仕方がなかったので、
ブロントは陸地に着くまでは大人しくしているつもりらしい。
閉じ込められた船倉は弾薬庫として使われているのか、火薬樽やら束ねた火縄やら、酒樽に詰まった火打石が雑然と置かれている。
重そうな砲弾が、部屋の隅にうず高く積まれている。
ルイズは船倉の隅に腰掛けた時、ついふとした気の緩みからか、お腹をかわいく、くーと鳴らした。
「・・・ッ!いや、これは・・・その!」
ルイズがあたふたと慌てる。
「そういえば、ラ・ロシェールからろくに何も食べて無いな。贅沢は言わないが、連中が人質に食事をだすぐらいの常識を持ち合わせてくれている事を願いたいな」
ワルドも一晩中フネを魔法で支える事に精神力を使い果たし、空腹感を感じていた。
「こういう時の食事は塩漬けの干し肉を戻しただけの水に近いスープと相場は決まっているがね」
ワルドは苦笑いをする。
その二人の様子を見ていたブロントは、何か思いついたのか、
船倉の酒樽から火打石を拾いあげて、一つ一つ手にとって見る。
ブロントは形が比較的均等で丸いものを見つけると、軽く指で擦って磨き
船倉の扉を叩いた。
「なんだ?」
扉の向こうから看守が尋ねてくる。
ワルドとルイズはじっとブロントの様子を黙って見つめている
「水と鍋を貸して欲しいのだが。あと火があれば『石のスープ』作るんだが」
「腹が減ったんで石でも煮て食うってか?こいつはまた変わった貴族様を捕まえちまったようだな!心配すんな、そのうちスープの一杯でもでるだろうよ」
ガハハハと扉の向こうから看守の笑い声が響く。
「お前、水で煮るだけでうまいスープが作れるという石を知らないのかよ?」
「そんなマジックアイテム、聞いた事無いね」
「俺のいたロバん・アカイエの料理なんだが。その味を知らないなんて、勿体無い実にもったいないな」
「何!?ロバ・アル・カイイエからのマジックアイテムだと!?」
煮るだけでスープを作れるマジックアイテムと聞き、好奇心がむくむくと湧いたのか、看守が話しに食いついてくる。
「・・・・・・今日の担当は飯がまずいウェッジの野郎だったけな。奴のスープ飲まされるぐらいなら・・・ちょっと待ってろ」
仲間に相談しに言ったのか、看守はその場を離れた。
「ブロント、一体?変な事するつもりじゃないでしょうね?」
ルイズが不安そうに尋ねる。
「俺はただスープを作りたいだけなんだが」
「そ、そう」
数分後、船倉の扉の前で複数の足音がばたばたとして、扉が開く。
そこには曲刀をぎらつかせた男達が立っていた。
バンダナを目深に被った痩せぎすの男がブロントを指差す。
「火薬が置かれているそこに火を持って来ることはできねえ。だからそこの男、そのマジックアイテムを持って俺らについてきな。変な真似したら切り刻んで空から投げ捨てるからな」
そうしてブロントは空賊の男達にフネの厨房まで連れて行かれる。
再び扉の鍵を閉められて船倉に残されたルイズとワルドは顔を見合わせる。
「君の使い魔、大丈夫かな」
「え、ええ。大丈夫よ・・・多分」
ルイズは胸に下げたリンクパールを指でさする。
フネの厨房は狭く、三、四人も入れば身動きが出来ないほどの大きさだった。
そこには小さな釜戸が設けられていて、換気用の小さな窓が取り付けられているが、
中は蒸すように暑い。
棚の上には大鍋やら皿が乱雑に積んである。
「おい、ウェッジ!連れてきたぜ、こいつに『石のスープ』とやら作らせな!」
痩せぎすの看守の男はブロントの背中をバンバンと叩くと、他の仲間とともに厨房の外でまった。
「煮るだけでスープが作れる石がそれか?見た目はただの石みてえだな。おもしれえ、この鍋に水を沸かせてあるからやってみな」
厨房の中で汗を流している太った男がブロントに大鍋の前の場所をゆずった。
ブロントは手にした火打石を大鍋にぼちゃんと落とすと、そのままぐつぐつと煮立てた。
ブロントはゆっくりと鍋をかき回して、水のスープを匙で掬ってみせる。
「そろそろいい頃なんだが。味を見るべき」
「おい、その石が毒かもしれねえだろ。てめえで味をみな」
そう言われてブロントは自分でそれを煤って味見してみせる。
「これで中々うまいんだが。少し塩を入れるともっと旨くなるのは確定的明らか」
「塩か?ああ、サン・マロンの輸送船からとったものがまだ確かここらに少しあったな・・・」
太った男が厨房の棚を漁ると、そこから岩塩の一欠けらを取り出しブロントに渡した。
ブロントは岩塩を鍋に落とすと、ゆっくりとかき混ぜた。
「どうだ? 良くなったか?」
太った男は興味津々に鍋の中を覗き込む。
ブロントはまた匙で味を見ると、考え込むように首を傾げる。
「かなりマシになったが。隠し味が足りにい。オニオンかポポトが少しあればもっといいんだが・・・」
太った男は厨房の扉を開けて、痩せぎすの男に詰め寄った。
「おい、ビッグス。おめえたしか以前にオニオンの袋をくすねてたよな。そいつもってこい」
「おい、何でてめえがそれ知っているんだよ。あれはお前が担当の日の不味い飯を我慢して食うために取っておいてあるんだぜ」
太った男は痩せぎすの男を指差した。
「いいから、とっととオニオンを数個もってこい、じゃなきゃお頭にお前が食いもんがめてたってバラすぞ。あとよ、隠し味に何かイモみてえなもんがあると味がよくなるらしい、誰かが持ってるだろうから探してこい」
痩せぎすの男は舌打ちしながらその場を離れると、オニオンを数個と他の仲間が隠し持っていたジャガイモを持ってきた。
『石のスープ』を作っていると聞いて興味を持った他の空賊も何人か厨房前に集まって扉を開いて覗いている。
「これらも入れて、どうだ?石のスープって一体どんな味なんだろうな・・・」
太った男はくんくんと嗅ぎながら鍋の中を覗く。
ブロントが匙でスープの味を見る。
「かなりいい出来なんだが。ガーリック一片とソーセージ数切れ手に入れたら高確率で一番最強のスープになる。小麦粉もあると最高なんだが・・・」
「そうか。おい、てめえらもただ見物してねえで探してこい」
そんな調子で船中から少しずつ集めた野菜、肉、香料が鍋の中でぐつぐつと煮えて、とても旨そうな匂いが漂ってきた。
厨房の前に人だかりが出来ていた。誰も行った事が無い、遠く東方のロバ・アル・カイイエからのマジックアイテムで作られたスープと聞いて、面白いものが見れると思い、互いに押し合いながら見物している。
「てめえら、何かこそこそしていると聞いてみれば、こんなとこで何やってんだ?」
「あっ!お、お頭!?」
何と空賊の頭は船員達が不振な動きをしていると副長から聞き、それを自ら確かめにきた。
事の発端となった痩せぎすの男をその場にいた空賊の仲間達がお頭の方へと押し出す。
痩せぎすの男は萎縮した態度で頭に説明する。
「いや、お頭。それがですね、先程捕まえたこの男がロバ・アル・カイイエからのマジックアイテムを持っていまして。何でもその石を煮るだけで旨いスープができるってんで。
今日はウェッジが担当の日でしたから、どうせならと・・・」
「確かにあの臭いスープを飲むぐらいなら、マンティコアの小便のがまだマシに思えるな!」
男達は一斉に笑う。
厨房から木匙が飛んできて、痩せぎすの男の頭に当たる。男達は更にどっと笑う。
頭が厨房の中にはいってみると、そこには色々な具材が入った、確かに旨そうなスープぐつぐつと音を立てて煮えていた。
「こいつが、石を煮ただけでできた『石のスープ』ってか?確かにすげえマジックアイテムみたいだな。悪いが、その石はいただくぜ」
頭はにやりとして手をだしてブロントに催促する。その時周りの男達の目も鋭く変わり、各々が武器に手をかける。
「これはもう『石のスープ』じゃにい―」
ブロントは鍋から匙で石を掬いだして、厨房に転がっていた布巾で軽く石をふき取ると。
空賊の頭の手に石を置いた。
「―ただの『知恵のスープ』なんだが」
ブロントはとんとんと自分の頭を指で叩く。
頭は渡された石を確かめて見ると、それがただの火打石だとすぐわかった。
男達が船をこそこそと動き回っていた事を考え直してみれば、
何が起こったのか、大体想像がついた。
「おい、てめえら、こいつにしてやられたな!皆が大事に取って置いて隠してたものをこんな方法で引っ張り出すなんざ、確かにこいつは『知恵のスープ』だな!」
頭は手に湿った火打石を持ったまま、愉快そうに笑った。
「気に入ったぜ!おい、ウェッジ、俺の部屋にこのスープを四人分用意しておきな。ビッグス、おめえは貴族の二人を俺の部屋に連れてこい」
船倉にいた二人は男達に空賊の船長室まで連れられた。
痩せぎすの男が船長室の扉を開くと、そこには豪華なディナーテーブルがあり、一番上座に頭が座って、その周りにガラの悪い空賊の連中がニヤニヤと笑っている。
そしてテーブルの向かいにブロントは何事もない、といった態度で座っている。
ルイズが思わず叫ぶ。
「ブロント!無事だったの?」
ブロントは何も言わずに頷く。
「ま、そこに座れ。取り合えず貴族らしくテーブルで飯は食わせてやるよ」
頭はそう促しながら大きな水晶がはめられた杖をいじっている、どうやらメイジらしかった。
ブロントの隣の席を見てみると、確かに皿に入ったスープらしいものがルイズとワルドのためにも用意されているのがわかった。
言われたままルイズとワルドはテーブルの席に付くが、二人とも食事には手を出さない。
「安心しな、それはそいつが作ったもんだ。質問は食いながらといこうじゃないか」
そういって頭がスープに口を付けると同時にブロントも口を付ける。
毒が入ってないとわかったルイズはそれを見て色々な具が入ってるスープに匙をつけた。
ごちゃごちゃにモノがはいってどの味が主役なのかはわからなかったが、
各具材が持つクセをうまく互いに消しあって、混ざり合った香料が肉や野菜の味を最大限に引き立てていた。
具の一つ一つが何かと食べながら考えるのも少し楽しかった。
入っている食材はどれもがほんの少量で、それ単体で食すには足りないが、
こうして一つのスープとなって見ると、どの食材も欠かすことが出来ない味となっていた。
乱雑な作りのように見えたが、実に隙が無い、完成された料理だった。
「こいつあ、うめえぜ。このフネにあるもんでこんなもんできるなんてよ。おい、お前本当に俺の仲間にならねえか?ウェッジの代わりに厨房勤めてくれるのなら文句言う奴はいねえぜ?」
ブロントは首を横に振る。
「だろうな。言ってみただけさ」
頭が笑うと、周りの男達も釣られて楽しそうに笑う。
「さてと、ここから本題だ。トリステインの貴族様方、名乗りな」
「大使としての扱いを要求するわ」
ルイズは匙を置くと、毅然とした態度で言った。
「大使?そういや、お前の従者が厨房で面白い事やっている間、俺の部下に聞かせたところ、王党派だとか言ったらしいな」
「ええ、言ったわ」
「何しに行くんだ?あいつらは明日にでも消えちまうぜ」
「あんたらに言う事じゃないわ」
頭は、歌うような楽しげな声でルイズに言った。
「貴族派につく気はないか?あいつらは、メイジを欲しがっている。たんまり礼金を弾んでくれるだろうさ。もちろん紹介した俺の懐にもな」
「死んでもイヤよ」
頭は顔を曇らせ、杖を握り締める。
ルイズが震えているのにブロントは気づき、そっと肩に手をやる。
すると不思議とルイズの震えは止まり、キッと男の目を真っ直ぐに睨み返す。
「もう一度言う、貴族派につく気は無いか?」
ルイズは腕を腰に当て、胸を張って言った。
「くどいわ、その杖を振るのなら振ってみなさいよ。でもわたしとわたしの使い魔は首だけになってもあんたに噛み付いてやるわ」
頭は笑った、大声で笑った。
「トリステインの貴族は、気ばかり強くって、どうしようもないな。まあ、どこぞの国の恥知らずどもより、何百倍もマシだがね」
頭はナプキンで丁寧に口元を拭き、しゃんと背筋を伸ばして立ち上がった。
「失礼した。貴族に名乗らせるなら、こちらから名乗らなくてはな」
周りにいた空賊達もニヤニヤ笑いをおさめ、一斉に直立した。
頭はぼさぼさの黒髪をはいだ。なんとそれはカツラであった。
眼帯を取り外し、作り物のひげもべりべりとはがした。
256 :
◆iUfuf0c7o/N2 :2009/08/17(月) 20:11:44 ID:2Q+1j4k2
さる
きた!
新作来た!!
258 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 20:13:30 ID:50zVe8qw
まただよ(笑)
>>1に封印をかけないためレスの合間にさる避けをいれるべき?
260 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 20:15:22 ID:cF/2he0v
いくつスレ立ててんだw
また反感買うぞ…
261 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 20:16:03 ID:50zVe8qw
262 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 20:54:21 ID:BNRgbiG1
263 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 20:59:55 ID:nO4W6esy
他所の創作物をバカにするのは荒れる原因と言ってる サル!
そこに現れたのは、凛々しい金髪の若者であった。
「私はアルビオン王立空軍大将、本国艦隊司令官・・・といっても、すでに本艦の『イーグル』号しか残っていない名ばかりの艦隊だがね。その肩書きよりもこちらを名乗った方がいいか」
若者は居住まいをただし、威風堂々名乗った。
「アルビオン王国皇太子、ウェールズ・テューダーだ」
ルイズは口をあんぐり開けた。
ブロントは相手が敵ではないとわかり一人堂々と食事に戻る。
ワルドは興味深そうに、皇太子を見つめた。
ウェールズは、にっこりと笑みを浮かべる。
「アルビオン王国へようこそ。大使殿。さて、御用の向きをうかがおうか」
あまりの事にルイズは口がきけなかった。ぼけっと。呆けたように立ち尽くす。
「その顔は、どうして空賊風情に身をやつしているのだ?といった顔だね。いや、金持ちの反乱軍には続々と補給物資が各方面から送り込まれる。敵の補給路を断つのは戦の基本。
しかしながら、堂々と王軍の軍艦旗を掲げたのでは、あっという間に反乱軍のフネに囲まれてしまうだろう。ささやかながらの抵抗を行うにも、空賊を装うのも、いたしかたない」
ウェールズはイタズラっぽく笑って、言った。
「大使殿には、誠に失礼をした。この状況で外国に我々の味方をしてくれる王党派の貴族がいるなどとは、夢にも思わなくてね。きみたちを試すような真似をしてすまない」
目的の皇太子が目の前だというのに、心の準備が出来ていなかったルイズはぽかんと口を開くばかり。
「アンリエッタ姫殿下より、密書を言付かって参りました」
ワルドがルイズに代わる様に、頭を下げて言った。
「ふむ、姫殿下とな。きみは?」
「トリステイン王国魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵」
ワルドは続けてルイズ達を紹介した。
きた!
「そしてこちらが姫殿下より大使の大任をおおせつかったラ・ヴァリエール嬢とその使い魔・・・」
「ブロントだ」
ブロントは口を拭きながら立ち上がる。
「面白い人物だとは思っていたが、まさか君が使い魔だったとは驚いたな。時間が許す限り色々話を聞きたい所だが・・・おっとすまない、話がそれたな。して、その密書とやらは?」
ルイズは慌てて、『一番安全だろう』という事でブロントに預けてあった手紙をカバンから出してもらった。
その手紙を持ってルイズは恭しくウェールズに近づいたが、途中で立ち止まる。それから、ちょっと躊躇うように、聞いた。
「そ、その、失礼ですが、ほんとに皇太子さま?」
ウェールズは笑った。
「まあ、さっきまでの事を考えれば無理はない。こちらもきみたちを疑ったのだから、そちらも私を疑って当然だな。よろしい、証拠をお見せしよう」
ウェールズは、ルイズの指に光る、水のルビーを見つめていった。
自分の薬指に光る指輪を外すと、ルイズの水のルビーに近づけた。
二つの宝石は、共鳴しあい、虹色の光を振りまいた。
「この指輪は、アルビオン王家に伝わる、風のルビーだ。きみが嵌めているのは、アンリエッタが嵌めていた、水のルビーだ。そうだね?」
ルイズは頷いた。
267 :
謙虚な使い魔 ◆iUfuf0c7o/N2 :2009/08/17(月) 21:01:47 ID:wd3hdc1i
「水と風は、虹を作る。王家の間にかかる虹さ」
「大変、失礼をば致しました」
ルイズは一礼して、手紙をウェールズに手渡す。
ウェールズは、愛しそうに手紙を見つめると、花押に接吻した。それから慎重に封蝋をはがし、丸めた羊皮紙をひろげた。
真剣な顔で読んでいたが、そのうちに顔を上げた。
「姫は結婚するのか?あの、愛らしいアンリエッタが。私の可愛い・・・・・・、従妹は」
ワルドは無言で頭を下げ、肯定の意を表した。
ウェールズは再び手紙に視線を落とす、最後の一行をまで読むと、微笑んだ。
「了解した。姫は、あの手紙を返して欲しいとこの私に告げている。何より大切な、姫から貰った手紙だが、姫の望みは私の望みだ。そのようにしよう」
ルイズの顔が輝いた。
「しかしながら、今、手元にはない。ニューカッスルの城にあるんだ。この空賊船に持ち込むわけにはいかぬのでね。多少、面倒だが、ニューカッスルまで足労願いたい」
<15話投下完了>
ああ面白かった
乙でした
次が盛り上がるところですね
ぶろんとさん非出場おめでとうございます
270 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 21:22:49 ID:PMFrwkNy
すでにwikiに載っていた
誰だか知らんが仕事早いなw
271 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 21:38:27 ID:hp7Fhjyy
すばらしいスープだすばらしい
272 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 21:56:09 ID:TFNPUSSD
来た!続き来た! これで勝つる!
今から読むとするぜ作者お疲れ
273 :
既にその名前は使われています:2009/08/17(月) 23:38:40 ID:0qGPrHTm
飯の描写が相変わらず美味そうすぎてどこもおかしなところはにぃ
知恵のスープがまんま民話なんだな
意外な見識に感心した
全40話予定か。
原作はまだまだ続くみたいだからその辺りの盛り上がり所がみれないのは少し残念だな
どうしても定型的に進まざるをにい場面で行動しているブロントが確定的にスパイス
276 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 00:56:59 ID:JWPZrnNV
原作だともたつくのか。
277 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 01:01:12 ID:Jcw7JiGr
>>276 もたついてはいないような。
今のところは原作のヒーローをブロントに変えただけで物語の大筋は変わってないかんじ。
278 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 01:14:45 ID:rW1YO4og
料理も作れちゃうなんてあこがれちゃうなー
279 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 02:14:17 ID:TowEAKe7
シエスタの実家がらみは第二部だっけ
280 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 02:24:04 ID:niEF4Eud
封印がとけられた!
281 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 02:25:00 ID:5qSrmjC8
7万までいくのか気になるところ
282 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 02:44:08 ID:Pq2Cn3fC
283 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 07:50:32 ID:2qDBlp8g
aguを強いと感じてしまってるやつは本能的に長寿タイプ
284 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 08:11:41 ID:qx0GGvyF
石のスープって聞くと昔話で狼に食わせてた記憶がある
何の話か忘れたが
285 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 08:35:51 ID:tBLTSZZ8
狼と7匹の子ヤギ?
ってあれは寝てる間に詰めただけか
286 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 11:02:18 ID:MJJJrg2O
>>284 すっごい昔の世界設定スレか調理スレに
リンク張られてて見たような気がするw
287 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 13:05:21 ID:lTqHKzJV
>>284 うろ覚えだけど、赤ずきんちゃんで狼に石(石のスープ?)食わせて井戸に落とすパターンがあった気がする
288 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 14:18:10 ID:C9HBJ8eG
調理スキルも上がっているブロントさんに隙はなかった
289 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 17:37:44 ID:cxd2WiE/
age
290 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 20:16:25 ID:I546FT5k
アーゲン
291 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 20:28:02 ID:8dpt0NYa
さすがブロントさんあこがれちゃうなー
292 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 21:17:36 ID:5qSrmjC8
だがしかし 我々のルイズは
ズルイになっていた。
294 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 21:35:00 ID:Erwv5hQR
汚いな
295 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 21:56:43 ID:I546FT5k
原作知らないんだが、この作品の流れは原作に忠実なのか?
ゼロの渾名の由来知った際の対応とか
ギーシュが怒る相手がシエスタに変わってたり
と違いはあるけど大筋は同じ。
本編でのそこら辺の展開を不憫に思った人が多かったのか
まとめwikiにあるSSも大体は似た流れだったりする。
297 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 22:24:34 ID:QBIOMMuo
プロントじゃなくただの紳士になってるけど小さなネタがFFやってる感じがするし
面白いから続けてくれ
ただし東方とFEZ、てめーらはダメだ
いやどっちもダメだ
299 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 22:36:34 ID:a715F18g
ID:QBIOMMuoさんが満足できる内容以外は禁止だな
300 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 23:36:26 ID:gA5MVEsO
ID:QBIOMMuoはガルでプロ一章止まり
301 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 23:42:21 ID:Jcw7JiGr
東方の名前がでると荒れるな。
302 :
既にその名前は使われています:2009/08/18(火) 23:49:19 ID:gA5MVEsO
>>301 必ず荒れるわけではないが
関係ないスレで東方の名前出す奴は決まって東方厨だからな
アンチも信者もひっくるめてウザいので大人しく隔離スレにいてください
303 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 01:04:24 ID:42pB2hZ2
このスレで東方が出たのなんてSS保管名乗り出たのがwiki管理人だったのとアンチが発作起こしたのくらいだろw
何にせよ脈絡の無いもの叩いたところでうp主の癇に障る事はあってもモチベが上がることはねーんだから落ち着きたまえ^^
>>296 3回ほどじっと読み返したがシエスタとギーシュの香水云々の話がいまだ理解不能状態
原作は読んだこと無いんだがあれは丸々創作なのか・
304 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 01:13:43 ID:3vCipAVH
>>303 ほかのルイズ召還シリーズ読んだが決闘イベントで必須らしいぞ?
多分原作でもサイトとギーシュの決闘に香水イベントあったんでね?
305 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 01:16:37 ID:h9CZ3LSb
なんかシエスタがギーシュに渡すパターンと、主人公(使い魔)が渡すパターンがあるが、
原作はどっちなんだ
306 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 01:17:37 ID:EXlmWNUQ
サイトが渡すのが原作
主役がケーキ配ってて香水渡したらいざこざになって「決闘だ」
そしてシエスタが「あなた殺されちゃう」ダーッ
結局主役がボロボロにされても引かないからギーシュが剣を作り出して「平民が貴族に報いようと作り出した武器だ」
と、剣を放り投げたら剣を持った主役にガンダールブが発動してギーシュはやられてしまいましたとさ。
そして主役は瀕死の重傷で気絶 一巻完
308 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 01:41:28 ID:h9CZ3LSb
>>306,307
なるほど
他のキャラ召喚の読んだら半分以上が主人公の圧勝だったな
やはり原作読まないと駄目かー
今回の事でそれがよくわかったよ
>>306,307感謝
309 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 01:49:46 ID:3vCipAVH
>>307 フーケ捕まえるところが一巻じゃなかったのか・・・
310 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 01:57:38 ID:EXlmWNUQ
フーケが1巻、アルビオン脱出が2巻、タルブ草原戦が3巻だな
311 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 02:18:52 ID:42pB2hZ2
飯食ってんのに香水出すなバーヤ! って完二か
原作を読んでみようかとも思うがまずはルイブロを最後まで見てからにしたいとも思う なやましい
312 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 03:10:24 ID:iRRysbGt
アニメ版しか見て無いにわかだけど大体判った
313 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 03:41:34 ID:XJK0jXdw
原作だとシエスタの手伝い中(ケーキ配り)ギーシュが香水落として主人公が拾ってそれが原因でギーシュの浮気バレ
ギーシュ逆ギレで決闘の流れ。シエスタは決闘することに恐れおののくだけ。シエスタが拾うのはアニメ版だった気がする
314 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 04:10:21 ID:42pB2hZ2
なるほどな それで2りの貴族が傷ついたとかって話になったのか
「俺が召喚されたんだからゼロじゃないだろ」がデフォだとおもってた.
まさかランスの「やーいゼロー」が公式だとは…….
316 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 04:52:09 ID:FEF85rBJ
謙虚な使いィ魔にはもっとw伯爵がでてにぃので原作小説版みたいだぞ?(リアル話)
317 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 05:47:47 ID:5ZZz9iKM
他の召喚シリーズちらっと見たが
ブロントさんの面白さは格がちがった
318 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 07:39:37 ID:gXH2huR9
日常パートスキーな俺には鞄話や合成品披露の場面は神の賜物と言ったところ
ストーリーの本筋の中にちょろちよろとちりばめられるとニヤリとするw
ageる―それが伊達ワル最終奥義だ!!!
320 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 10:48:38 ID:PL7rGE0j
>>318 本格的同意
原作もFFも好きな俺にはたまらにぃ
321 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 16:32:28 ID:yS+C4zKR
あげ
322 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 16:59:49 ID:6IrZ+OCp
>>317 あんまり他のを読んだことあるわけではないが、ダースベーダー召喚するやつはいいぞ、完結してるし
>>318 だな、うまいなぁと思うわー
323 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 19:48:36 ID:r01g+1/1
カカッと
324 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 21:16:12 ID:b9Npo2pg
落ちそうじゃない!
もう仕方ないわね
私が上げておいてあげる
べ、別にあんたの為とかじゃないんだからね!!
325 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 23:03:39 ID:NJRg5R8V
カカッとアゲ
326 :
既にその名前は使われています:2009/08/19(水) 23:37:59 ID:FEF85rBJ
>324
その言葉でクフタルを思い出してしまう俺にスキはなかった!
為...... 戦死
327 :
既にその名前は使われています:2009/08/20(木) 00:42:18 ID:BuTJL5za
あげかーくご
328 :
既にその名前は使われています:2009/08/20(木) 00:48:34 ID:cJfTJAW9
召還シリーズ未完結が多いのが気になる
ヘルシング系とクロコダインの奴は完結を祈る
>>322 あれはいい話だった
時系列的に全く問題ないはずなのに終始一人称に違和感を感じていたが
クロコダインとかあんのかwww
330 :
既にその名前は使われています:2009/08/20(木) 01:12:04 ID:7ZRd1o7w
ヌーカーバファーアタッカー的な三人が召喚されるのがマテリアルパズル
>>328 原作が継続中なのと最新巻になって明かされた
タバサの双子の妹やアカデミーの研究内容とかもあって、
終着点も無く始めてしまった人や原作設定と違いが生じてしまった人は
ご愁傷様な事になってるな。
召還者によって歴史が変わってるやつは総じて面白いな.ゼロと魔砲使いとか
なのは観たことないのに面白い.あとギーシュの奇妙な決闘はガチ.
けど話作るの大変なんだろうなあ.
334 :
既にその名前は使われています:2009/08/20(木) 03:02:23 ID:T7h/RL0i
このaguが俺の生きるべき道を指し示す
335 :
既にその名前は使われています:2009/08/20(木) 03:17:38 ID:cJfTJAW9
>>332 原作が継続中だとよくある事か・・・てっきりもう完結していたと思ってたよ
昔流行っていた夢小説とかいい例かな
あれもよく原作の展開でエターなることがまれによくある
336 :
既にその名前は使われています:2009/08/20(木) 09:01:56 ID:rrCx2rY5
結構前に切ったけど原作は面倒な事になってるんだな
整合性がとれないなら頑張ってオリ展開に持って行かなきゃならんのか
337 :
既にその名前は使われています:2009/08/20(木) 11:04:53 ID:7ZRd1o7w
ヤン・ウェンリーが召喚される奴も面白かったなぁ
338 :
既にその名前は使われています:2009/08/20(木) 11:47:12 ID:GhgcBKWA
>>337 その話は本スレでは話すこともはばかられる作品じゃないか。
とりあえず無双出来るキャラは大体話が似ている
だいたい主人公の活躍であっさり片付いちゃうしな
342 :
既にその名前は使われています:2009/08/20(木) 12:45:42 ID:rrCx2rY5
vsギーシュとvsフーケ、vsワルドを立ち回って
ルイズ覚醒とギーシュとタバサの強化フラグを立てておくのが基本
後はフーケ改心、ウェールズ生存で特殊分岐って所か
聖地に召喚されたホルホースはかなり特殊だな.
344 :
既にその名前は使われています:2009/08/20(木) 14:14:56 ID:dbZum3vz
強いのは分かるんだがホルホースさんって闘えるのか?w
闘う気が激しくなさそうだが。
(実力は認める。DIOも認めてるし)
>>344 聖地に召喚されたのはスタンド見えない設定だから竜騎士軍団に無双してたな。
一回心配停止してテファに助けてもらったので弱体化中、なところで止まってるけど。
まあ基本闘う気無い奴が闘ってもよろしいように
(ホントの所は不明だが)ルーンに軽度の洗脳効果があると仮定して話を展開してるのもあるな。
346 :
既にその名前は使われています:
服従効果を発揮してる作品は少ないような気がする
ゴーストステップや魔砲使いでは初めからブロックされてるし