「朝起きたら自キャラになってた」で物語を書く34.5
俺は富士の樹海にピクニックに来た覚えはない。もちろん、自殺志願者やその類のものでもない。そもそも、
ここはどうみても富士の樹海などという生やさしい場所ではなかった。
セコイヤの大木とも見える一本杉が空を覆う霧の向こう側まで伸びている、一体この木は何メートルあるのだ
ろうか、もちろん一本や二本どころの話ではない見渡す限り生えているのだ。博識な俺は真っ先にこう思ったね。
「あぁ、ここはアメリカのレッドウッド国立公園なのだ」と。いやぁ、日本で安眠していたはずの俺が通りすがりの
UFOにでもさらわれて捨てられたのだとしたら、むしろそれはまだ喜ぶべき状況だったのかもしれない。
なぜならば、そこはまだ地球上であり現実世界だからだ。……だから何だって? それはな……
俺の足下をキノコの頭にカエルのような体躯をした奇妙な生物が這いずっているからだ。これが史上初めて
発見された希少種もしくはUMAだとしたら俺は歓喜の声をあげるか、奇抜な外見に驚きもしただろう。
だが幸か不幸か、その生物、いやモンスターと言っていいだろう。そのキノコのモンスターはよく見た事のある
ものだった……ゲームの中で、の話なのだが……落ち着いて考えるまでもなく、ここは聖地ジ・タと呼ばれる
場所に他ならず、ましてや安眠中の俺の夢の中でもなかった。
不甲斐なく俺はそのゲームで自分のキャラクターが最後に居た場所がここだと気付くまで立ち尽くしていた。
先ほどまで遠くで鳴っていた雷は、今やバケツをひっくり返したような土砂降りの雨に変わり、傘も合羽もない
俺の全身を頭上から濡らしている。
ヴァナ・ディールという世界で俺は何をどうすりゃ良いんだ……あぁ、まずそうだな、雨宿り出来る場所から
探そう。そうそう、こんなレアな体験は記録しておかねば。うむ、紙とペンを手に入れられたら……
そうだなタイトルは――「朝起きたら自キャラになっていた」って感じにするか。
前スレ:
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/ogame/1219458422/l50
"リンクしたお話を書いている人向けの"共通設定。これは絶対ではありません。
ある程度共通していた方が、読み手の方も分かりやすいのではという意図のものです。
参考程度に留めて、投下する方が自由に想像し設定してください。
冒険者証明書は金属のカードやクリスタルのペンダント等に魔法で情報を刻んだもの。
競売は魔法紙で取引されている。
LPは映像付きが多い (例:Yurifina氏のSSでは映るが、Lead氏のSSでは会話のみ)。
Say・sh・echoはリアルと同じ。PT・Tellは念話、LSは直接と念話の両方で通じる。
みつめる(/c)はとても嫌な視線扱い。が、気にしない人は気にしないのもリアルと同じ。
リアルからヴァナに入り込んだ人々の事を「来訪者」と呼ぶことが多い。
「来訪者」はリアルの品物を三つまでヴァナに持ち込める、こともまれによくある。
いわゆるGMと同じ姿の連中がいて、「フェイト」という組織を形成し、洗脳した来訪者「黒マント」を使役して
「来訪者」達を狩っている。(マントではない、ただ単に黒装束のやつもいる)
この世界はゲーム内ではない、"実際のヴァナ・ディール"なのかも知れない?
レイズは意識不明(戦闘不能)に有効だが、完全に死んだ者には効果が無い。
キャラ紹介テンプレ。使いたい人はどうぞ。
初出: 別スレ同番の人もいるようなので、スレも併せてお願いします
PC(仮)名: / 中の人:
種族フェイス:
ジョブ&Lv:
特記事項:
活動エリア:
あらすじ:
他キャラとの接触:
独自レギュレーション: 共通設定(?)と目される設定とは敢えて変えてある部分を明記
朝、起きたら自キャラになっていたFFXIプレイヤーたち。
ステキに過酷なヴァナ・ディール、笑いと涙の右往左往。
俺たち“来訪者”を排除していく、謎の集団も現れた!
この異世界に出口はあるのか?
リアルに帰還できるのか?
熱血、友情、ラヴ、バトル! 陰謀、シリアス、ギャグ、微エロ!
俺たちの明日はどっちだ!?
6 :
既にその名前は使われています:2008/08/29(金) 21:59:44 ID:ZuMHp+Mf
ここまでテンプレ。
ゴールデンタイムなどは、あっという間に落ちていくようなのでdat落ち回避の為にも
早めの保守を心がけましょう。貴方の1レスが投下された物語を守ります。
それでは貴方の物語を、聞かせてください。
誰かと共に創る物語でも、貴方だけが紡ぐ物語でも。
完
8 :
既にその名前は使われています:2008/08/30(土) 00:08:52 ID:NM7ISqmR
>>1 乙です_(._.)_
金策中にその場ログアウトでもしちゃったのですね…w
9 :
既にその名前は使われています:2008/08/30(土) 01:01:28 ID:/yFcM0HY
早い!もう立ったのか!これで落つる!
10 :
既にその名前は使われています:2008/08/30(土) 02:54:33 ID:0jatSBNk
スレタイ戻ったのねw
12 :
既にその名前は使われています:2008/08/30(土) 05:57:31 ID:pseUwGIc
おはよぅございました。
13 :
既にその名前は使われています:2008/08/30(土) 09:30:07 ID:pseUwGIc
早めの保守
初出: 3スレ73
PC名:Meki
中の人:73 ◆7Q162gjvR6 :
種族フェイス:銀髪ミスラ♀(6A) ブラックチュニック装備でフードは被らず。
ジョブ&Lv:赤41/黒20
特記事項:マクロの編集・使用可能。
サーチ、tell、メニューを開く等は不可。
性格にミスラの影響を受けている。
活動エリア:バストゥーク→ジュノへ
あらすじ!:バスでのんびり過ごしていたメキに一通の怪しげな手紙が届く
内容は『バスはヤバイぜウィンへ来いよ』
メキは手紙に従い、飛空挺に乗って高飛びする事にしたのであった
他キャラとの接触:レグナス
独自レギュレーション:マクロの編集は羊皮紙にコマンドを書き、それを食べることで可能となる。
港区へ遊びに来た時にも見た事はあったが、飛空挺はゲーム内で見たものよりもはるかに大きい。
もちろん見た目だけでなく、実際に乗ってみるとその凄さが分かる。だだっ広いし、個室も多いし食堂もしっかり。冒険者を何も無い倉庫に押し込めるなんて事も無い。
パスが50万ギルもするのだから、リアルで言えば豪華客船に相当すると思ってもらえれば良い。
さて、そんな飛空挺に意気揚々と乗り込んだ私である。ミケは料理人という設定なので私は厨房で働く事になった。調理服に着替え、コック帽を被って準備万端だ。
「腹痛で休んだコックさんの代理でやって来たミケですにゃ。若輩者ですが一生懸命働くのでよろしくですにゃ」
厨房にいるみなさんにご挨拶。同じ職場で働くのだから印象は良くしておかなきゃね。
「おう、よろしく頼むよ。分からない事があれば遠慮なく聞いておくれ。ところでアンタ、得意料理とかはあるのかね?」
ガルカの先輩コックさんが挨拶がてらに聞いてくる。得意料理か・・・やっぱりアレかな。
「得意料理は―――――――カップラーメンですにゃ!」
リアルでいつもお世話になっていた品を、感謝の気持ちも込めて元気良く叫んだ。
「ダルメルステーキ一丁!あと雪山のロランベリー3セット!」
「はいですにゃー!!」
さわやかな夜の注文が、澄みきった厨房にこだまする。
飛空挺に集うコックたちが、今日も中華一番のような無駄なアクションで料理を作っていく。
汚れを知らない心身を包むのは、白い色の制服。
ダルメルステーキはこんがりウェルダン、雪山のはロランベリーは形を崩さないように、慎重に素早く作るのがここでのたしなみ。
もちろん、慌てた上にすっ転ぶなどといった、はしたないコックなど存在していようはずもない
「うわっちゃにゃああーーー!!」
・・・約1名を除いては。
さんざん粗相をした私はついに厨房を追い出され、アンミラ服を着てウェイトレスをするハメになっていた。
「スカートが短すぎるにゃ。ヒラヒラすぎにゃ・・・」
ヒラヒラの白いフリルにリボンたっぷり。頭にはヘッドドレス、胸元は開いてるし、ミニスカートは絶対領域ギリギリだ。尻尾にまでリボンをつけさせられた。
いかにもギャルゲーに出てきそうな格好なのだ。他から見てる分にはいいのだが、いざ自分が着ると恥ずかしくて死にそうだ。顔は絶対真っ赤になっているだろう。
けれども料理が下手で厨房を追い出されたので、これをやるしかない。ところが、羞恥心以外にもかなり重大な問題があった。
「ひゃっ!」
尻を撫でられた。セクハラだ。慌てて後ろを振り返るが、客はみんな普通にしているように見える。
位置関係から容疑者は数人に絞れる。だが巧妙な奴らしく、そこからまったく掴めない。なので私は普通に業務を続けるしかないのだ。
「うう・・・見つけたらGMに通報してやるにゃ・・・」
ぶつぶつと恨み言を呟きながらも、食器を下げていく。まだ仕事はたくさんある。手を休めてはいられない。
結局、営業時間が終わるまでにもう2回セクハラされた。
明日からはアイススパイクをかけて注文を取りに行こうと思う。尻や尻尾を触った奴は麻痺でカチコチの刑だ。天誅!
投下終了です。
19 :
既にその名前は使われています:
中華一番ナツカシスwwww
旅するって大変だなぁ…(ノ∀`)