1 :
夢でしかない、しかして現実よりはやさしくない:
鼻腔に草のにおいが入り込んだ。テレビでしか聞いた事がないこずえのざわめきが聞こえる。
「……?」
目を開ける。見たことがない場所にいる。見たことがない筈だった。
「………」
何気なく自分の着ている服を見る。少し汗臭いがしっかりとした布地に鎖帷子を身につけている。
寝る前には着ていなかった筈の衣装、だがそれには見覚えがあった。
「……はっぴぃ・ばーすでー、私。…お母さん、私は来訪者になっちゃいました…」
誰に、ともなくぽつりと呟く。(あ〜あ、彼氏出来たばっかなのに、最悪)
とりあえずはサンドリアに行こう。
地に手をついて立ち上がる。思ったより腰の片手剣は軽く感じた。
前スレ:
http://live27.2ch.net/test/read.cgi/ogame/1211209208/
"リンクしたお話を書いている人向けの"共通設定。これは絶対ではありません。
ある程度共通していた方が、読み手の方も分かりやすいのではという意図のものです。
参考程度に留めて、投下する方が自由に想像し設定してください。
冒険者証明書は金属のカードやクリスタルのペンダント等に魔法で情報を刻んだもの。
競売は魔法紙で取引されている。
LPは映像付きが多い (例:Yurifina氏のSSでは映るが、Lead氏のSSでは会話のみ)。
Say・sh・echoはリアルと同じ。PT・Tellは念話、LSは直接と念話の両方で通じる。
みつめる(/c)はとても嫌な視線扱い。が、気にしない人は気にしないのもリアルと同じ。
リアルからヴァナに入り込んだ人々の事を「来訪者」と呼ぶことが多い。
「来訪者」はリアルの品物を三つまでヴァナに持ち込める、こともまれによくある。
いわゆるGMと同じ姿の連中がいて、「フェイト」という組織を形成し、洗脳した来訪者「黒マント」を使役して
「来訪者」達を狩っている。(マントではない、ただ単に黒装束のやつもいる)
この世界はゲーム内ではない、"実際のヴァナ・ディール"なのかも知れない?
レイズは意識不明(戦闘不能)に有効だが、完全に死んだ者には効果が無い。
キャラ紹介テンプレ。使いたい人はどうぞ。
初出: 別スレ同番の人もいるようなので、スレも併せてお願いします
PC(仮)名: / 中の人:
種族フェイス:
ジョブ&Lv:
特記事項:
活動エリア:
あらすじ:
他キャラとの接触:
独自レギュレーション: 共通設定(?)と目される設定とは敢えて変えてある部分を明記するのはどうでしょう
朝、起きたら自キャラになっていたFFXIプレイヤーたち。
ステキに過酷なヴァナ・ディール、笑いと涙の右往左往。
俺たち“来訪者”を排除していく、謎の集団も現れた!
この異世界に出口はあるのか?
リアルに帰還できるのか?
熱血、友情、ラヴ、バトル! 陰謀、シリアス、ギャグ、微エロ!
俺たちの明日はどっちだ!?
というわけで、テンプレここまでです。
どさくさ紛れにしれっと復活してみるテスト。
貴方の物語を、聞かせてください。
誰かと共に創る物語でも、貴方だけが紡ぐ物語でも。
7 :
既にその名前は使われています:2008/06/20(金) 10:41:14.13 ID:7iZBLLZT
ほむ
8 :
既にその名前は使われています:2008/06/20(金) 10:57:17.79 ID:Wm7HpaNm
>>1 スレ立て乙〜
ええこのスレ無いと落ち着かないんですよ、実際。
9 :
既にその名前は使われています:2008/06/20(金) 12:47:45.06 ID:zRDAz4/A
スレ立て乙
たしかにこのスレがないと物足りないのよね〜
10 :
既にその名前は使われています:2008/06/20(金) 14:54:42.88 ID:CqL94DW7
ダッシュとな。
ともあれ乙です。
11 :
既にその名前は使われています:2008/06/20(金) 16:56:31.85 ID:wOh7L443
帰還待ちあげ。
スレタイを初期のシンプルなのに戻したので、ででおの話云々は要らなかったかのう(´・ω・`)
12 :
既にその名前は使われています:2008/06/20(金) 18:55:44.47 ID:VfDIeVp6
「夢を見たんだ」
「夢?」
「四角い建物が乱立している場所で、私は誰かを待ちながら、小さな黒い何かを見ていたんだ」
「何か?」
「時間が記されていたから。近くを金属製の箱が去っていったり、壁に絵や文字が浮かんだりしていたかな」
「ふむ」
「まあ、でも夢だよ。気にしないで」
「ああ、いや、しかしだな」
「さ、早く『リアル』に戻る方法を探そう?」
「・・・いや、お前が見たその夢は、『リアル』の夢だろ?」
危うくリアルを忘れるところでした。
>>1さん乙です。
ででおの話は、スレ立ての礼儀だと思ってました・・・
13 :
既にその名前は使われています:2008/06/20(金) 20:28:26.53 ID:CqL94DW7
小さな黒い何かが分からない…
14 :
既にその名前は使われています:2008/06/20(金) 22:43:39.70 ID:wOh7L443
思うに携帯ではないかと
15 :
既にその名前は使われています:2008/06/21(土) 00:08:46.13 ID:APdxCodv
クリスタル合成に失敗したとき、クリスタルの結晶がパリーンと割れるが
あんなに顔の目の前で粉々に弾けていて危なくないのだろうか・・・
16 :
既にその名前は使われています:2008/06/21(土) 02:51:44.35 ID:VlMnCuIs
むしろ、パリンしても真っ正面から受け止められるのが師範。とか。
17 :
既にその名前は使われています:2008/06/21(土) 08:23:08.14 ID:ROmKjvkK
じゃ、素人はパリンやると大げさに驚くとか?
18 :
既にその名前は使われています:2008/06/21(土) 12:09:55.55 ID:APdxCodv
なるほど、そりゃあ、師範になるために何千回、何万回とクリスタル合成してスキルを上げたなら
何度も目の前でクリスタル割れを経験してるんで驚かなくなるか・・・。
19 :
既にその名前は使われています:2008/06/21(土) 15:21:17.77 ID:HVFLV4Yn
「割れるのが怖くて合成ができるかッ」
ぱりーん。
「かけらが目に・・・目が、目が〜!!」
「何をやっているのか・・・」
こうですか?
20 :
既にその名前は使われています:2008/06/21(土) 18:04:07.68 ID:j7LuuyAD
そうしてだんだん、慣れていくんだね(ノД`)
21 :
既にその名前は使われています:2008/06/21(土) 21:04:53.09 ID:HVFLV4Yn
「オレ彫金師範なんだけど・・・合成によって割れ方とか違うのかな」
「さあな。ほら、目を開けろ」
「開けてるよ!目が細いのは生まれつきだッ」
スキルを上げる前に目を傷つけそうです。
22 :
既にその名前は使われています:2008/06/22(日) 00:07:28.27 ID:0ty5oPc7
クリスタルを用いない職人技が廃れない理由がちょっとだけ…分かったかもしれない。
23 :
既にその名前は使われています:2008/06/22(日) 00:08:41.37 ID:kH9JkvAn
実は合成ってかなり危険な気がしてきた気がしなくもなく。
冒険者だから大丈夫なのかなぁ・・・
24 :
既にその名前は使われています:2008/06/22(日) 00:13:39.93 ID:e4uv50B9
眼鏡かけさせて合成するようにしよう・・
25 :
既にその名前は使われています:2008/06/22(日) 00:48:47.28 ID:vX/DtJ3v
でも、眼鏡ってポイント交換品だから
最初のうちは目をつぶってやらないと
クリスタルの破片とか刺さりそうね・・
26 :
既にその名前は使われています:2008/06/22(日) 03:15:12.29 ID:5MbYDjQC
おやすみ保守
27 :
既にその名前は使われています:2008/06/22(日) 07:10:02.00 ID:Ec+Ev9ru
ごほん・・・おはよう保守
寝てないけどナ
28 :
既にその名前は使われています:2008/06/22(日) 09:56:12.53 ID:tHnsbcei
おはよう
29 :
既にその名前は使われています:2008/06/22(日) 12:49:55.25 ID:vX/DtJ3v
お昼休みの保守っ
30 :
既にその名前は使われています:2008/06/22(日) 16:23:18.63 ID:Z0xB95kd
夕方保守だ!
31 :
既にその名前は使われています:2008/06/22(日) 18:48:51.38 ID:vc3CBYPY
いつもつつがなくすべてが巡っていれば、これほど楽なことはない。
そう、誰かが言ったのですよ。
32 :
既にその名前は使われています:2008/06/22(日) 21:40:44.69 ID:vc3CBYPY
でも現実は…
全人類が同じ思考、同じ正しい事をすれば争いなんてなくなる。
誰かがそういった。
「…でもそうなると人類、ひいては生きる物全て、存在出来なくなるよね」
「個々の動き一つ一つで、この世界は成り立っていると?」
「というか、個自身がその状況に耐えられないんじゃないかな」
「?」
「生き物は生まれた瞬間から、生粋のマゾヒストなんだよ」
保守
34 :
既にその名前は使われています:2008/06/23(月) 01:48:34.19 ID:knlxZWIY
とりあえず保守
35 :
既にその名前は使われています:2008/06/23(月) 06:42:45.32 ID:4Kr4fj5Q
なんとなく保守
36 :
既にその名前は使われています:2008/06/23(月) 11:25:58.36 ID:8rajY9Dw
最近、リードさんを見ないage...
37 :
既にその名前は使われています:2008/06/23(月) 12:39:50.17 ID:cSjiAAPB
きっと忙しいんだよ
保守してれば何れまた来てくれることでしょう
38 :
既にその名前は使われています:2008/06/23(月) 14:52:47.12 ID:/NzSUUTP
「そもそも、どうやって来訪者の存在を『リアル』で知った?」
「そりゃあ、『向こう』でスレを見たからさ」
「スレ?」
「来訪者の記録がつづられたもの、かな」
「つまり、スレを見ることで来訪者の動向を知ることができたのか」
「そういうこと。スレってのは、目の院にある魔法の本みたいに、放っておくと消えちまうんだ。だから保守する」
「資料の保守か。だが、そのスレを見ることで来訪者になってしまうのだろう?」
「まあな。しかし放っておくわけにもいかんだろう。非常に扱いが難しい代物だ」
「そういうものか」
「そういうものだ」
39 :
既にその名前は使われています:2008/06/23(月) 17:50:28.40 ID:TQBJGF6w
ちょっぴり夢枕
40 :
既にその名前は使われています:2008/06/23(月) 19:57:18.45 ID:100UWgTY
待ちの態勢ですね
41 :
既にその名前は使われています:2008/06/23(月) 22:09:42.50 ID:TQBJGF6w
なんか板の動きが早い気がする…保守
42 :
既にその名前は使われています:2008/06/23(月) 23:45:33.67 ID:5NV5Alxm
残さなくていい記録は欲望にまみれたもの
残さないといけない記録は立派な人々の生きた証
どちらでもよい記録は自然に掻き消えていく
いらない記憶は何一つ、唯の一つも断じてない
だから私は、これを守ろうと思う
43 :
既にその名前は使われています:2008/06/24(火) 01:54:16.04 ID:tAHI7Xx6
ひとつ、またひとつ。
小さな記録が欠片になっていく。
そのひとつを抓み上げ、光点の定まらぬ薄明かりに掲げる。
誰にも知られぬその記録から無関心な視線を外し、欠片を放る。
欠片は誰の心にも係らず、忘れ去られたまま堆積していくのだろう。
44 :
既にその名前は使われています:2008/06/24(火) 06:29:30.97 ID:XIR/nk0R
忘れたわけじゃないよ、と言いたいけれど
45 :
既にその名前は使われています:2008/06/24(火) 10:40:32.92 ID:UKEc9Jaa
忘れたくなくても忘れてしまう。
そんなことも間々あるわけで。
46 :
既にその名前は使われています:2008/06/24(火) 10:58:33.52 ID:nwXFJO2Z
どうやってageようかと、しばし文を考えてしまったではないか!
だが、俺には文才が無かった・・・。
47 :
既にその名前は使われています:2008/06/24(火) 12:38:05.89 ID:AwdAAY/4
小学生の作文以下なら・・
と思ってみたりもする
48 :
既にその名前は使われています:2008/06/24(火) 14:41:20.98 ID:UKEc9Jaa
古人曰く。
考えるんじゃない、感じるんだ!
49 :
既にその名前は使われています:2008/06/24(火) 17:09:33.46 ID:AwdAAY/4
感じたままに書いたら
えらい事になりますぜダンナ
50 :
既にその名前は使われています:2008/06/24(火) 19:25:14.68 ID:tsd5NAjg
だが、それがいい
51 :
既にその名前は使われています:2008/06/24(火) 19:30:54.19 ID:GF22TMzD
18禁はほどほどに…
200レスくらいで…
52 :
既にその名前は使われています:2008/06/24(火) 21:39:24.73 ID:tsd5NAjg
長いよ! 長いからそれ! Σ(゜Д゜)
53 :
既にその名前は使われています:2008/06/24(火) 23:08:56.10 ID:XIR/nk0R
寝るまえに保守
54 :
既にその名前は使われています:2008/06/25(水) 01:11:06.52 ID:n1EcjPYW
1レス20行×200=4000行・・・
普通の小説サイズくらいかな?
55 :
既にその名前は使われています:2008/06/25(水) 01:38:21.70 ID:Qzy8yvkX
今日ガイアの夜明けを見て
この頃、夢とか感動とか無くなったな〜
と思う今日この頃
56 :
既にその名前は使われています:2008/06/25(水) 06:47:40.05 ID:L+BjaoZL
それは無くなったんじゃなく、ちょっと忘れてるだけ…かも
57 :
既にその名前は使われています:2008/06/25(水) 10:13:21.39 ID:L+BjaoZL
と、保守
58 :
既にその名前は使われています:2008/06/25(水) 13:04:28.22 ID:Qzy8yvkX
忘れかけた何かを探しに旅に出ようとも考えてみる・・
59 :
既にその名前は使われています:2008/06/25(水) 15:12:47.80 ID:L+BjaoZL
お茶の時間
60 :
既にその名前は使われています:2008/06/25(水) 18:42:10.27 ID:L+BjaoZL
まだ日は沈まない
61 :
既にその名前は使われています:2008/06/25(水) 20:50:48.07 ID:53KaKBta
日が墜ちて、眠る。
そして迎える朝は、いつもと同じなのか。
それとも違うのか・・・
62 :
既にその名前は使われています:2008/06/25(水) 23:50:15.62 ID:53KaKBta
或いは、今見ている現実は夢幻か・・・
63 :
既にその名前は使われています:2008/06/26(木) 02:08:19.97 ID:i3T9yGRe
>>54 1レス20行埋める必要はどこにもない・・・
その気になれば、1レス一行、二行・・・
それどころか1レス一文字、二文字すら可能だということ・・・
二文字・・・そう私ならばこう書くだろう「保守」・・・と。
64 :
既にその名前は使われています:2008/06/26(木) 06:03:40.01 ID:Tl65MXdG
無事に朝がやってきたわけですよ
65 :
既にその名前は使われています:2008/06/26(木) 09:44:23.78 ID:RwWa4ljx
目覚めたら、パルブロ鉱山の通路の角に向かってプルプルしてた。
66 :
既にその名前は使われています:2008/06/26(木) 12:43:53.90 ID:ldk8cDCI
「雨だな・・・」
「ああ、雨だな」
「そしたら夏が来るよね。演習名目でまた遊びに行こっかな」
「暑いのは嫌いだ」
「・・・夏は怪談の時期だよな」
「でも、古墳とかでおばけカンタンに見れるしなぁ」
「私は行かない」
「・・・お前ら、グスゲンのあの幽霊ばっかのエリアでさ、ワーカー装束の奴が壁に向かって一心不乱に走ってるのを見たことあるか?」
「寝落ちか・・・」
「軽くホラーだね。カンパニエで死屍累々もアレだけど」
「カンパニエの調整した奴出てこいって話だよな」
「バスのモグハでgkbrしてたけどね〜」
67 :
既にその名前は使われています:2008/06/26(木) 15:05:53.73 ID:Tl65MXdG
あなたの知らない世界 in ヴァナ・ディール
68 :
既にその名前は使われています:2008/06/26(木) 18:00:31.20 ID:zkNS5Kmh
「実はトイレとか、風呂とかって結構普通にあるんだよ」
「プレイヤーが入れなかったり、ターゲット出来ない扉って結構あるだろ? あれだよあれ。」
「プレイヤーは入れないし、そもそも知らない。が、僕たち来訪者は入れる」
「ということは……結構ステキ過ぎるではないか!!」
「……辞めといたほーがいいよ〜」
「俺の情熱、もといsoulは止めらんねぇぜぇっ!」
「あのね…」
「クリルラ、アヤメ、コーネリア、ナナー・ミーゴ、フェレーナ、ライオン、プリッシュまで(タルタルは敢えて除外)!!覗いて覗いてそして出来るなr」
その瞬間、ウィンダス某区画から即死級の魔法弾が放たれたそうな
ホシュ
69 :
既にその名前は使われています:2008/06/26(木) 20:55:35.23 ID:1RGFTJHK
「最近さぁ。来訪者が勝手にあっちこっち侵入してるって報告あるんだよねぇ」
「マジかー・・・ちょっとエリアに規制しとかねーとなぁ」
「俺やだよー?消し炭になったのとか顔面に足跡つけてるのとか引き取りに行くの」
「ったって、ほっとくわけにもいかんだろうが。とりあえずめぼしいとこを教えやがれ」
「えーとー、・・・なにこれ。各国要人の使用する部屋が多いかな」
「何だそりゃ?」
「女性の部屋ばっかり。しかも発見されたのが、部屋の主人が着替えをしてる真っ最中とか」
「おいおいおいおい、外交問題になりかねねぇだろうが」
「外交問題っていうか・・・ウィンダスから、呪い付きの手紙来てるけど」
「・・・・・・。見なかったことにして、厳重に封印しておけ」
70 :
既にその名前は使われています:2008/06/26(木) 22:03:42.62 ID:SuTvNuCI
久々に見たぜこのスレ
71 :
既にその名前は使われています:2008/06/27(金) 01:05:52.94 ID:t619k0uw
ねるまえほしゅー
72 :
既にその名前は使われています:2008/06/27(金) 03:15:25.69 ID:oIRNjgYy
めがさめたage
73 :
既にその名前は使われています:2008/06/27(金) 09:38:39.09 ID:FjxQQEvi
最近、みんな忙しいのか投稿が少ないが、アル○ラーン戦記を待てた俺なら待てる!age
74 :
既にその名前は使われています:2008/06/27(金) 12:05:11.36 ID:DpJ0AioJ
○国の守護者を待っている私も待てます(´ー`)
え?もう諦めろ?orz
75 :
既にその名前は使われています:2008/06/27(金) 15:07:40.36 ID:ho2jMwL1
King 〇f Bandit Jingを待ってる僕もまだ待てますともー
…自分も頑張るべき立場なのは今だけ内緒でヽ(;´д`)ノ
FiveStarSt○ryを待ってる俺も問題ないぜ
77 :
既にその名前は使われています:2008/06/27(金) 17:13:49.64 ID:aFbdjvJh
ごめんねごめんね三国志大戦3に夢中でごめんね(つд`;)
78 :
既にその名前は使われています:2008/06/27(金) 18:13:57.17 ID:URN1juvV
この前のネカフェに籠もったら、えらいこと進んだからまた行こうかな…。
でも割に合わねネェ、字打ってネットやってジュース1リットルくらい飲んだだけなのに5000オーバー。
集中すればするほどコスパが下がるというジレンマ、
どうすりゃいいんだ。
79 :
既にその名前は使われています:2008/06/27(金) 20:48:52.42 ID:DpJ0AioJ
お金の分筆が進むと思えば有意義に・・・なりません?
80 :
既にその名前は使われています:2008/06/27(金) 22:44:19.31 ID:U+DggiPP
電車通勤・通学が電車なら携帯で打ち込んで自宅PCに送ってあとで編集がオススメ。
最初から最後まで携帯で打ち込むよりも、その時書きたい部分だけを書いて
あとでPCで繋げるって感じが手軽で良いけど・・・整合性を取るのが難しくなる諸刃の剣でもある。
81 :
既にその名前は使われています:2008/06/28(土) 01:43:28.39 ID:ROIPgayN
ケータイであらかじめ大雑把に(と言ってもほぼ完成形ですが)話を書き、
PCで投下する際に手を入れているのが私です(*'-')
送信したものを保管しておき、続きはそれを参照しながら書いていってます。
ケータイからだと調べられなかったり分からないところはチェックしておいて、
投下する時に確認しつつ〜と言う方法も取ってますね。
なので、ケータイの予測変換がとんでもないことになってます。
82 :
既にその名前は使われています:2008/06/28(土) 06:32:14.19 ID:JqU8XGGa
一度PCで書いたのをプリントアウトして、それ見ながら携帯で投下したら
1レス分で親指が攣りそうになった事が…
83 :
既にその名前は使われています:2008/06/28(土) 12:20:58.34 ID:jPRI2OOA
キーボードで打ち込むのも大変なのに・・・(´・ω・`)
84 :
既にその名前は使われています:2008/06/28(土) 15:35:14.52 ID:jPRI2OOA
ケータイだと変換能力にも限界があり、時々変な変換もあるんですよね・・・
だからどうして素で馬謖が変換できるのかと(ry
85 :
既にその名前は使われています:2008/06/28(土) 19:14:21.64 ID:D3+w9bXt
お夕飯なのです
86 :
既にその名前は使われています:2008/06/28(土) 23:00:46.16 ID:D3+w9bXt
月の色が変わるのです
87 :
既にその名前は使われています:2008/06/29(日) 02:02:45.93 ID:TIV7zJzn
この手紙を、誰か見つけてくれることを願う。
「古い手紙だな。名前は・・・ありふれた名前だ。特定は難しいか」
「・・・何だ?これ・・・」
「禁断の口?・・・まさか、現代から過去へ行った冒険者か?」
「多分そうだろうな。ほらここ」
「・・・『ガダラルクエを見ないまま、こんなところで終わるなんて』・・・か。今も冒険者をしているなら、見れる可能性もあるだろうが」
「今生きてりゃ40か50か・・・いや、そもそも実装されなきゃ意味なくね?」
88 :
既にその名前は使われています:2008/06/29(日) 08:32:37.34 ID:SyHhrXI7
あぶないあげ
89 :
既にその名前は使われています:2008/06/29(日) 12:51:39.45 ID:lSwG4GQM
ガダラルカワイソス
90 :
既にその名前は使われています:2008/06/29(日) 14:08:40.87 ID:TIV7zJzn
実装される時がサービス終了なんて冗談も、まことしやかに語られたり。
VUのたびに一喜一憂することも稀になってしまったような。
まるで箱○互換待ちのMWCスレのようです。
でも箱○は絶不調のようだし、互換はしなくてもいいのかなぁ・・・
91 :
既にその名前は使われています:2008/06/29(日) 17:51:30.32 ID:CRHcrg8+
本当はどこに行きたかったのだろうか
92 :
既にその名前は使われています:2008/06/29(日) 21:11:21.96 ID:CRHcrg8+
夜もたけなわに
93 :
既にその名前は使われています:2008/06/29(日) 23:33:42.83 ID:lSwG4GQM
寝る前保守
明日は早起き…
94 :
既にその名前は使われています:2008/06/30(月) 03:13:11.76 ID:mwzp+8cR
ボナンザ発表を期待せず、期待しつつ寝る前保守
95 :
既にその名前は使われています:2008/06/30(月) 07:48:34.20 ID:5xZgHkX7
当たるといいね
おはようございます
別の小説スレ立ってるからここの住人かと思って見にきたら・・・。
・・・すごい細々としたスレだった。どうやらお呼びではないらしい。
97 :
既にその名前は使われています:2008/06/30(月) 10:14:05.53 ID:5xZgHkX7
kwsk
…リレースレの事かな? 時間なくて見てないや…。
98 :
既にその名前は使われています:2008/06/30(月) 13:12:12.04 ID:5xZgHkX7
祭の衝撃に備えて保守
99 :
既にその名前は使われています:2008/06/30(月) 15:37:13.49 ID:mwzp+8cR
ど、どうせ当たらないよ!当たらないに決まってるよ!
でも倉庫全員で買っちゃった・・・
100 :
既にその名前は使われています:2008/06/30(月) 17:32:12.78 ID:i6JcdQz5
今日は気をつけないとヤバそうだな。
101 :
既にその名前は使われています:2008/06/30(月) 18:50:30.09 ID:23ZhQj2O
うん。そして即効落ちていた。
ここの人が書いてる作品だったら見たかったのだが。
102 :
既にその名前は使われています:2008/06/30(月) 20:10:59.71 ID:x5rFVqBy
うむう…すまんです
で、抽選番号発表されたので心置きなく保守
103 :
既にその名前は使われています:2008/06/30(月) 22:30:14.20 ID:mwzp+8cR
当たった!当たったよ!
5等が!
・・・そんな、小さな幸せ。
104 :
既にその名前は使われています:2008/07/01(火) 00:21:57.12 ID:2aXR8aHh
ミラテテ様のお言葉をゆっくりかみしめていってね!
105 :
既にその名前は使われています:2008/07/01(火) 01:43:21.86 ID:FlDSmGE4
60口買ってミラテテ4つでした!!!wwww
はぁ・・・ミラテテ様の言葉をよくよくよーく
噛締めて読みます・・;;
106 :
既にその名前は使われています:2008/07/01(火) 06:08:54.75 ID:NWEfnX/d
7月だーッ!
107 :
既にその名前は使われています:2008/07/01(火) 09:38:29.93 ID:zKl69a8L
「お前、当たってた?」
「うんにゃ。カスリもしてなかった」
「予想はしてたが、こんなもんか。まぁ、荷物に空きが出来るから良しとするか」
「でもさ、この玉、何かに似てるよな」
「ああ、なんか昔、見たことある気がするな」
「そうそう。世界中に散らばってるこんな感じの玉を7個集めると・・・」
「レイズが使えるんだっけ?」
『……』
「捨てるか・・・」
108 :
既にその名前は使われています:2008/07/01(火) 13:10:12.87 ID:vn3QGtGL
つっかっもーうぜっage
…何でも叶うはずなのに、確かにそればっかだったよねw
109 :
既にその名前は使われています:2008/07/01(火) 15:15:51.92 ID:uXDQ6IjA
「ギャルのパンティーおくれー!!」もありますよw
あとはレイズとかレイズとか範囲レイズとか・・・
110 :
既にその名前は使われています:2008/07/01(火) 17:24:01.82 ID:K55NyAIN
あとは壊れた町とか、地球を戻したり…
あれってどうやってんだろうなぁ
一番偉いはずの神の神が驚いてたし
111 :
既にその名前は使われています:2008/07/01(火) 19:39:38.26 ID:2aXR8aHh
「あれはだねー、本当は心の清い星の人にだけ許した切り札的なものだったんだけど、
それがどういうわけか清い人もいりゃ腐った奴もいるフツーの星に存在してたから、
神の神がびっくりしてたわけよ」
「そういえばそんな話でしたねー。ところでその愛蔵版すごいですね」
「それほどでもない。あっちくしょー収めるスペース足りねぇな」
「って、うちに置いてくつもりだったんですかその全34巻!
もといそれより、どこから持ってきたんですか!」
「例によって回収した物品だ。んー、本棚足すにもスペース足りないなー…空間引き伸ばすか」
「勘弁してくださいよ人の部屋を勝手に…モグさんが困っちゃいます」
「困らせときなよ」
根本的に問題のある関係だった
112 :
既にその名前は使われています:2008/07/01(火) 21:25:01.37 ID:hTt8kl9s
ブックシェルフでも20冊だしな!
113 :
既にその名前は使われています:2008/07/01(火) 22:53:33.35 ID:M5T5Dtax
「ボナンザの結果…どこで決められているのかな?」
「そんなことを知ってどうするつもりだ?」
「無論、僕の日記に書くことによって“スレ”の住人に情報を漏らす。」
「…お前の利にはならないよな?」
「一等が大量に出れば■も困るだろうからね。」
期末前なのに俺何やってるんだろう。あ、4等が当たってました。
114 :
既にその名前は使われています:2008/07/02(水) 00:59:26.91 ID:6Pa4qML3
おやすみなさい
115 :
既にその名前は使われています:2008/07/02(水) 01:06:11.45 ID:1o0UpjlQ
そういえば、NPCは来訪者と深く関われば赤い鎧の記憶操作を受け付けないなら
NPC全てと、ゲームに登場しない位の一般NPCまで関わらせたらどうなるんだろう。
とか思いながら位置が怖いので期末を恐れつつ保守。
おやすみなさい
116 :
既にその名前は使われています:2008/07/02(水) 03:48:39.46 ID:mUokEWMa
その設定やめたほうがいいんでね?保守だけの読者はいても作家がいないスレになってるぞ。
117 :
既にその名前は使われています:2008/07/02(水) 08:13:43.90 ID:6Pa4qML3
早く其処に帰りたい です
118 :
既にその名前は使われています:2008/07/02(水) 08:25:19.74 ID:W1fwrDEh
筆が進まなくて保守だけになってる作者というのもいるぞ。
まあ、読者と変わらない…というかそもそも、書き手と読み手が重なる同人活動みたいなスレだけど。
119 :
既にその名前は使われています:2008/07/02(水) 12:33:53.26 ID:20n8RNGM
「赤・・・鎧・・・?」
「赤AFならいるんだがなぁ」
大前提は『朝起きたら自キャラになってヴァナにいた』ってことだけですしね。
私のところは二期制だったので、夏休み明けに期末でした。
イタイかもわからんね
121 :
既にその名前は使われています:2008/07/02(水) 16:27:58.01 ID:20n8RNGM
本編・保守問わずネタを仕込んだのに、何事もなかったかのようにスルーされると確かに痛いです・・・orz
122 :
既にその名前は使われています:2008/07/02(水) 16:46:48.98 ID:26v/cvgc
あと、何気に書いたことを深読みされるとか
123 :
既にその名前は使われています:2008/07/02(水) 18:46:15.22 ID:6Pa4qML3
じゃ、これからもっと深読みしてみるから!
もうすぐ帰宅age
124 :
既にその名前は使われています:2008/07/02(水) 18:58:48.53 ID:mUokEWMa
なるほど。部外者からみて使いにくそうな設定だなと思ったので気になった。
下手にオリジナルの設定だしたりするとドンドン書きにくくなる気がしてさ。
朝起きた。自キャラになってた。以上。なら使いやすい。スレは続かないだろうけど。
続かないならソレで終わりじゃね?リセットして普通に書いたら?
GMが敵ですとか、プレイヤーとしての私情を持ち込んでもはぁそうですかで読者がついてこれなくなるし、
厨二設定を持ち出すとファンは一杯つく(アンチ含めて)けど、厨二設定はすなわち俺様最強だから、
作者同士潰しあって金貰って書いてないボランティア同士、その世界が好きで続けてる同士だから筆はとまってしまう、
なんか書いたら潰されるじゃ筆がのらないだろうな。と。
正統派ファンタジーで、英雄のいない英雄物語の偶像劇を目指したソードワールドも、
売れ筋作家水野良が暴れまくって収拾つかなくなってるし、
「平和が戻りました。以上」で一旦切って、
普通にヴァナの生活を淡々と書いたほうがいいんでね?
・・・書いてて実況板なのに実況といえない(でも落ちてない)という時点で奇跡のような貴重なスレと思うのでコレはコレでいい気もしてきた。
長文スマンコッタ
125 :
既にその名前は使われています:2008/07/02(水) 20:19:09.99 ID:W1fwrDEh
長文乙。書く前に
>>2読もうな。
一応補足しとくと、ルールは
>>2だけ。
それ以外は、書きやすいから保守人を含め色んな人が使ってる、ってだけだな。
話を作るのはめんどくさいが、かっちょいい台詞だの泣き系描写だのをちょろっと書きたい
て時は俺も既存の設定借りてきて二次だの三次だのの創作する方を選ぶし。
ふむぅそんな感じに見えますか。
自分的にはGMと物語上のGMは別物と考えています。まぁ俺の物語ではどちらの設定も使っていませんが、
保守はそのように取り扱っています。
リアルと繋がっているというのは色んな意味で避けられない為そのようにしている次第です。
正直な話、赤鎧がどのような存在であるかは現在明確に示唆されていません。
枠組みは出来ているように見えるのですが核心がどうもみえてこない、
ネタバレ必死なため自重しているとしているとしたら判るんですが、他作者に遠慮している部分もあると思います。
物語の芯ともいえるのですがにじりにじりしていても埒があきません。
ぶっちゃけ、はっちゃけてもいいと思うし、メールやメッセンジャーなりでまとめてはどうでしょうか?
幸い朝自スレ専用に掲示板もあるし、秘密裏に相談出来そうですしね。
さて、次は俺が何故投下しないのか?ということですが、
正直今書いている別物語にかかりっきりな為です。だって物語とか複線含み面白くなりそうなんだもん^^:
本編蔑ろにして何本末転倒なことを、と言われればそうですが。
だからこそ他作者様の投下を待ち望んでいます。待ってますよ、マジで。
本編投下ではない長文失礼しました。
127 :
既にその名前は使われています:2008/07/02(水) 23:13:44.38 ID:DvQsR5vK
敵だけど敵じゃないんだ感を出してもやもやさせたい所存なんですが
そこまでまず普通に話を進めようぜと自分で自分を責めてみる保守
128 :
既にその名前は使われています:2008/07/02(水) 23:15:23.35 ID:9OITkayw
まぁ保守してる人がいるってことは
書こうとしてる人と、読もうとしてる人がいるってこった。
朝起きたら自キャラになってたって設定は何となく
現実世界の人間関係から逸脱したい願望的なものもあるかもしれないと
少し思った保守。
129 :
既にその名前は使われています:2008/07/03(木) 00:17:38.47 ID:RzJrkTgL
過去にちょろっと出てた設定持ち出して場を混乱させたようですね、申し訳ないです。
設定は作者同士絡ませたいですねーってなった時のガイドラインで、
他は自分好きなようにやってもいいんだろうな、と私は思ってました。
平凡な生活だけを描き続ける朝自もあってもちろん楽しいと思います。
いつか投下できたらいいなぁとおもってポチポチ打ってる小説は
リンク世界の話だけど誰ともリンクしない(できないだけですがw)話ですし。
いつかみんなが帰ってきて時間が進むのを楽しみにしてます。
その時まで保守を続けます…。
130 :
既にその名前は使われています:2008/07/03(木) 00:32:51.68 ID:Nw3L7ubY
なんなく書けねぇなぁっていう場合もあるかもね
131 :
Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/07/03(木) 01:25:36.89 ID:KQ4/Kel+
え、ちょっ、なんか投下しにくい雰囲気!?Σ(゜Д゜;≡;゜д゜)
ちなみに私はオリジナルの設定出しまくりです。読み手置き去り上等。
ごめんなさい嘘です許してくださいorz
書き手同士で連携を取ることはあっても、オリジナル設定を否定することはないですしね。
公式設定から外れていてもあんまり気にされないですし。
ただ、個人的には、あんまり設定を煮詰めることは好ましくないと思います。
あまり引き合いに出したくはないのですが、内藤スレのキャラが固定されてしまい、
「このキャラはこうじゃないとおかしい」みたいな言い合いになってしまうようなものでして。
ある程度の設定は必要だけど、それ以上煮詰めると自由度がなくなってしまうんですよね・・・
まあ何て言うか、そんなことより好きなこと書こうぜ!ってことで。
前回投下分は前スレ
>>257-261でした。
それでは少し。
煮魚は嫌いだ。
変にカタいし、甘いんだかしょっぱいんだかよく分からない。だったら焼き魚のほうがいい。
それと、生魚をそのまま食べるのは好きじゃないけど刺身は好き。
とにかく煮魚だけは大ッ嫌い。・・・魚のシチューは好きだけど。
「シオン?」
ミガイフォングが私を呼ぶ。
「なに?」
「無言かつ無表情でオニオンを刻まないでください」
刻む?と言いかけ、手元を診る。半月に切るはずだったワイルドオニオンは、嫌いな人でも気付かずに食べられそうなほどのみじん切りになっていた。
そんな時もある。
「お前と料理なんかしているからだろうな」
「・・・絶対、それって好意的な意味ではありませんよね」
「さあね」
包丁を置いて、ボウルにオニオンを移す。合成も可能でほとんどをモーグリに任せられる冒険者居住区に調理スペースがあるというのは、ある意味では合理的ではある。
すなわち合成に頼らない、モーグリに任せたくないあるいは任せられない料理を作る時だ。
カイのように、料理を作ることが趣味でありストレス発散でもあるような人には特に好都合なんだろうな。
などと思いながら、ギルド支給ではないエプロンを着けたミガイフォングが、鍋に具材を入れていくのを何となしに見た。
金髪のエルヴァーンで、いわゆるカッパと呼ばれる髪型のフェロー。狡猾なルト・ミュリラーが利用しようとし、そして結局失敗している男。
生真面目で心配性でいつも私を気遣い、力量で負けているくせに私に負担をかけさせまいと独断に走ってしまいがちな、面倒な男。
最初は、偶然からの付き合いだった。なのに気がつけば、いつの間にか信頼を寄せる相手になっていた。
でも私は、信頼しているとは言わない。信頼されていると知れば、もっと信頼されようと躍起になる。そして身の丈を超したことをしようとする。
あいつもそうだった。いや、あいつは私を助けるためだったけれど。
守り刀程度にしかならない剣を持って、
「・・・?」
あいつ?あいつって誰?大体いつの話だ?
手を頬に当て、思い出そうとする。けれど思い出せない。ただ思い出せるのは、小柄なのに大きく見えた、あの背中。
誰だろう。まあ、パーティを組んだことがある誰かだろうな。特に調子のいい奴は、図に乗って戦闘不能になりやすい。
効率重視のパーティは好きじゃないけどね。楽しければ、それで。
「カイの部屋に戻っているから」
短く告げると、ミガイフォングは具材を炒めながら素っ頓狂な声をあげた。
「ええっ!?手伝ってくれないんですか!!」
「タマネギを切ってやったじゃないか」
みじん切りに。
夕飯を作ると最初に言い出したのはミガイフォングだ。量が多いので手伝ってくれと言われたから私は手伝っただけ。
というか、具材を入れたらあとは炒めて煮るだけのシチューの、どこを手伝えばいいんだ?
そんなことを思いながら調理場を出る。天の塔へお菓子を届けに行ったカイと"彼女"も、じきに戻るだろう。
「あ」
不意にそんな声が聞こえた気がして、
「ッ!」
衝撃。
「い、痛ぁ・・・」
何が起きたか分からず私は仰向けに倒れ、ついでに私にぶつかった『衝撃』も私に倒れ込む。
重いわけではないけれど、それでもやっぱりある程度には重い。
「ちょっ・・・」
「シオン、大丈夫?」
倒れている私へ、カイが覗き込むようにして心配そうに訊いてくる。ああ、帰ってきていたのか。
手にしていたバスケットは今はなく、置いてきたのかあるいはすでに片付けてしまったのだろう。
「・・・って」
くぅ、と小さくこぼして私の上にのしかかっているのは、金髪のヒュームだった。小柄なくせに地味に重い。
見た目は華奢・・・でもないか。男としては小柄なくらいだな。でもやっぱり、男だ。
いや、それよりも何よりも、私にとって許せないのは。
「ん・・・」
状況を把握できていないのか、"彼女"がぺったりと顔を伏せる。
けれどその顔を埋めているのは、
「・・・ひ、人の胸に顔を押し付けるなぁッ!!」
ごっ。
今回は以上です。
絶望した!100レス以上も続いているのに本編投下がないのに絶望した!
そして初の本編投下が私なのにも絶望した!
衝突した後に倒れて唇か胸に触れるのは王道だと思います。
こんなこと書いてるからネオロマンスとか少女漫画とか言われるんですね。
初出:指定避難場所123
PC(仮)名:キーゼル(Kiesel)/中の人:Kiesel◆nu123wJPbk
種族フェイス:ヒュム♂F4金
ジョブ&Lv:自キャラだったキーゼルが戦士だったので自称戦士。しかし赤魔道士であることが判明。
特記事項:中の人は知識も技能も村人A。色々と小さい。キーゼルとシオンは、アカウント上は中の人が同じ。
"凶鳥"は既存のプレイヤーキャラクターではない。ちなみに"凶鳥"は男。
活動エリア:サンド→コンシュ→バス→タロンギ →ウィン:アルザビ
前スレまでのあらすじ:存在意義の真偽に疑問を抱く"凶鳥"を肯定し、"キーゼル"は死んでいると告げるカイ。
一方、ビシージに参加することになった"私"の姿を見て、ザザーグが知己の名を口にした。
それと知ることなく、"私"はルガジーンらによって保護されることとなる。
他キャラとの接触:なし
独自レギュレーション:ヴァナに順応した来訪者による、新規の来訪者のサポートを行う機関がある。
来訪者を狙う組織らしいものが存在する。何らかの方法で、リアルとヴァナをつなげることが目的のようだ。
まとめ:
ttp://wiki.livedoor.jp/jikyaramatome/d/Kiesel%20%a2%a1nu123wJPbk%a1%a1%a4%de%a4%c8%a4%e1
136 :
既にその名前は使われています:2008/07/03(木) 06:21:48.52 ID:Nw3L7ubY
☆-ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノイエーイ
ヤッハァーーーー!!!やっと書き手が来たぜぇぇっ!!
保守したかいがあるってもんです。
で、
あいつって誰?
137 :
既にその名前は使われています:2008/07/03(木) 08:21:52.23 ID:eUJDaR2/
きーぜるさん、皆から忘れられちゃう?
138 :
既にその名前は使われています:2008/07/03(木) 12:01:51.37 ID:mb3Dpd/b
着目するのは、ツンデレなところじゃなかったのか…
139 :
既にその名前は使われています:2008/07/03(木) 15:04:13.49 ID:eUJDaR2/
謎のメンテがあったらすかさず妄想を巡らせる日々
140 :
既にその名前は使われています:2008/07/03(木) 17:49:27.74 ID:eUJDaR2/
ラブコメage
141 :
既にその名前は使われています:2008/07/03(木) 20:05:15.28 ID:sr2ZZgGO
いよいよもってカオスだな…私の理解力が残念なだけかも知れないがorz
142 :
既にその名前は使われています:2008/07/03(木) 21:14:39.08 ID:8tk/+UBR
ショートショートにしようと思ったけど書いてくとどんどん長くなるわ・・・悪い癖だな
143 :
既にその名前は使われています:2008/07/03(木) 23:41:00.89 ID:Nw3L7ubY
起承転結が基本。骨組みを作っていきましょう。
世の中全ての物語は、限界まで集約すればたった四行で事足ります。
四コマ漫画を手本に。
多少多めにスッパスパ容赦なく斬っていくと結構短くなりますぜ、旦那。
ただ、自分が「ここは譲りたくない」ってのは絶対に残しておくように。
自分が一番の読者なのですから、自分が面白くなきゃ話になりません。
144 :
既にその名前は使われています:2008/07/04(金) 03:36:43.04 ID:PrgbrO/P
しかし話を書いていくうちに話が広がっていく不具合・・・
145 :
既にその名前は使われています:2008/07/04(金) 04:06:39.17 ID:pHJCVjxj
あるな、読み切りでぼーっと書いてたら小さい小説本二話分くらいになってた
たまに「久し振りに書くか」と思い立って読み返す必要がある時マジで地獄
16時間くらい読まないとオワンネ。
146 :
既にその名前は使われています:2008/07/04(金) 08:21:44.54 ID:w0+crwQR
広がったっていいじゃない!
16時間とか凄すぐる
147 :
既にその名前は使われています:2008/07/04(金) 12:14:33.62 ID:PrgbrO/P
ぶっちゃけ話が広がりすぎると、「あれ?この話ってどこで出た?」と探すのに本気で焦りますorz
書いてる本人がそうなんだから、読み手さんはもっと大変かと・・・
148 :
既にその名前は使われています:2008/07/04(金) 13:07:56.42 ID:+C6gzFx8
どんなに話が広がっても着いていきますぜ!
149 :
Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/07/04(金) 14:31:08.41 ID:AnyshP+q
実は初期に書いたものは、あまりのこっ恥ずかしさに読み返すと悶えるんだぜ!
でも読み返さないと確認できないんだ!
ということで前回は
>>132-134でした。
それでは少し。
タオルがそっと当てられる。
「・・・だ、大丈夫?キース・・・」
不安そうなカイの言葉に、キースはタオルを口元に当てたまま首を振る。
全力で腹に一撃を入れたのだから、無事で済むはずがない。それでも何とか耐えているのは評価してやろう。胃の中に何もなくてよかった。
でも、だからって人の胸に顔を押し付けたことは 絶 対 に 許せない。不可抗力とは言え。
カイに頭をなでられるキースを見やり、私は何食わぬ顔でクッキーをつまむ。少しだけ、本当に少しだけ、私の胸は気持ちよかったのかな、と考えてしまった。
「シオン・・・もうちょっと優しくしてあげてよ」
「知るか」
たしなめるようなカイの言葉をつっけんどんに突っぱねる。
まだ時折咳込んでいる"彼女"から視線を放し、テーブルに置かれたクロックエッグを何となくつついた。
オルゴールエッグもかわいいけど、クロックエッグもかわいい。ラプトルエッグは・・・レンタルハウスでも鳴き声が聞こえてきてホラーっぽい。
ミガイフォングはまだ調理場だろうか。来客が帰ったあとに自室へ戻ったキーゼルも姿を見せない。
キーゼル。ソルニエとの会話の中で見せたあの表情。照れたような、嬉しそうな、そして、拗ねたような。
普段からは想像もできないその表情は、年相応に、あるいはそれよりも幼かった。
あの表情を、キーゼルは私に向けはしない。"彼女"はあんなにもはっきりと感情を表すのに。
感情?
何かが引っかかった。
そう言えば、ソルニエとの話の中で、"彼女"も何かに気付いたようだった。何に気付いたんだろう。
キーゼルが、サンドリアに現れた。それをもってソルニエはキーゼルの帰還とした。それに対しての疑問。
なぜソルニエはキーゼルの確認をしたのか。本物のキーゼルか分からなかったから。キーゼルは、分からなくなるほどの間姿を消していた?
連絡をしなかったともソルニエは言っていた。リンクパールを持ち歩くことは、よほどの駆け出しならともかく冒険者なら当然のことだ。
ましてやサンドリア貴族の跡継ぎ、しかも義理とは言え一人息子ならならばなおのこと。
それならキーゼルはパールを持っていなかった、あるいは連絡ができなかった?だとしたら、なぜ?
私も時々独りになりたくて、パールをしまいこんだままにしてしまうことはある。それでも、そんなに長い間・・・?
「違う」
不意に冷たい声が言う。
顔をあげると、突っ伏しているキースとその頭をなでているカイが目に入る。それ以外に人の姿はない。
何だ、今の声。聞いたことがある?誰の声だ?
一瞬脳裏に名前が浮かんだ気がした。けれどそれを読みとる前に文字は消え、曖昧な感覚だけが残る。
気味が悪い。とにかく、この嫌な気分はキーゼルから何か情報を得られれば変わるだろうか。少なくとも、冒険者として動いていた時のことくらいは覚えているだろう。
キーゼルが今何をしているかは知らないけれど、雑務があるなら中断させて、寝ていたら叩き起こすまでのこと。
思い立って席を立つと、キースの頭に手を置いてカイが私を見た。
「シオン?」
どこへ行くの、あるいは何をするの、というニュアンスの声だった。それには応えず、私は無言で部屋を出る。
キーゼルの部屋の場所は何となく分かった。だから私は迷うことなくその部屋に入る。
部屋の隅にしつらえられたベッドで、彼は眠っていた。仰向けに、上掛けもかけずに眠っていた。
何でもない風景。けれど不思議なのは、キーゼルは着替えてもいないし、まるでそのまま倒れ込んだかのような姿勢だった。
そんなに疲れるようなことがあっただろうか。・・・ストレッチのやりすぎとか?まさかなぁ・・・
上着の前を中途に開けて、中に着ていたシャツが見える。いつものアンダーウェアじゃない。
冒険者である以上いついかなる時も油断をしてはならない。というのは大げさだけど、とっさの時にすぐ行動に移れるように、ある程度は支度しておくべきだと思う。
その点で、アンダーウェアというのは、その最低限だと思っている。みんなこの上から装備を着るのだし、これがないと動きが阻害される気がする。
あくまで体感だけど。っていうか、ミスラのアンダーウェアって、下着とあんまり変わらないけど。水着のほうがかわいいし。
確かに動きやすんだけどさ・・・もう少しどうにかならなかったのかな。
って、何を語ってるんだ私は・・・
「・・・キーゼル」
気を取り直して声をかけると、キーゼルは小さく声を漏らす。何でこいつはいつも寝ぼけているんだろう。
まぶたをそっとあげ、青い、いや、なぜだろう。その瞳は黒か黒に近い茶に見えた。
「おい、キーゼル」
「・・・ロー・・・ラム・・・」
瞳を移ろわせ、眠たげな(いや実際寝ぼけているんだろうけど)声が何事かつぶやく。
いったいどんな夢を見ているんだろうか。寝言は夢を見ている時だけだとは限らないけど、ちょっと興味はある。
「ちょっ、おい?」
「・・・・・・わも。」
「・・・・・・・・・・・・」
寝言にしても限度があるだろう・・・しかし多少強硬手段に出ても問題はなさそうだ。
「キーゼル・ソルニエ!!起きろ!!」
「ふゃっ・・・!?」
肩をつかんで揺さぶると、仔猫のような悲鳴をあげた。相変わらずこういう反応は幼い。一体いくつなんだこいつは。
「・・・しお、ん・・・?」
「中途半端に萌える反応をするなッ。寝こけてないで起きろ」
覚醒していない頭で私を認識し、キーゼルは上着の襟を引き合わせながら体を起こす。
うん・・・?何だ?
何でキーゼルは、サイズの合わない上着を着ているんだ?
「・・・おん?わ・・・たしは、・・・?」
「なに?」
「・・・ルザ・・・ビシ・・・あれ・・・?」
高くもなく、低くもない、中性的な声がうわごとを呟く。
虚ろに開いた瞳が、一瞬色を変えた。その色が何か確かめる前に、彼の瞳はまた深い色に染まる。
「・・・五蛇、・・・ラルは、落ち・・・ミリは?サソリ・・・関羽どこ?」
何を言っている?五蛇将?アトルガンのか?ビシージの話をしている?
「ルガ・・・守っ、ないと・・・大通り・・・」
「トロール?」
「・・・そう・・・いつも、大通りはいっぱい・・・ね、関羽・・・」
「知るか」
すぱぁんっと頭を叩く。男にしては柔らかい髪に触れた。叩かれた勢いで、キーゼルはぽふりとまたベッドに倒れ込む。
人があれこれ悩んでいる時に、こいつはビシージの夢を見ていたらしい。まったく、のんきなものだ。
「・・・ん?」
シャツの胸元に覗くそれ。どこかで見たことがある。
銀色の、円柱状のペンダント。
誰かが身につけていた。誰か?脳の内側をなぞられるような、不快な感覚。・・・そんなことをされたことなんかないけど。
ああ、もう・・・ちっとも話が進まない。
「・・・キーゼル。聞きたいことがある。お前は冒険者として、どこへ行き何をやっていた?」
「冒・・・険者・・・」
「何かしらあるだろ、冒険者なら」
「・・・・・・」
キーゼルはうつらうつらとしたような瞳で天井を見つめる。
溜息をつく声に似た言葉で、彼は言った。
「・・・私は、」
「・・・それは私じゃないか・・・」
声が震えているのに私は気付かなかった。
どうしてキーゼルは、私と同じ、
「シオン」
突然に背後から抱きすくめられ、口を押さえられた。
柔らかくささやく声が、私をたしなめる。
「シオン。駄目だよ。キーゼルは、自分で起きるまではちゃんと寝かせてあげないと」
幼い子供に向けるかの言葉。そっと私の頭をなでる。
「キーゼルは寝ぼけてるんだ。だから、寝かせてあげよう?」
この声は、聞いたことがある。でも、私の知っている相手だろうか。
振り返れば、きっとあの柔らかな笑みを浮かべて私を見ている。その確信があるのに、なぜかそれを確かめるのが怖かった。
名前を呼ぶべきか。頭の中から引っ張り出した名前は本当に彼の名前なのか。誰の名前?
彼は私の口を押さえたまま、淑女をエスコートするように私の肩に手を起き、ゆっくりと部屋の外へと導く。
「先に戻っていて。後で行くから」
そう言って、扉が閉められる。彼は向こうに、私はこちらに。結局、確かめられなかった。
けれど確かにひとつの疑問がそこにあった。
彼は本当に、キーゼルなんだろうか。
今回は以上です。赤最強伝説(暴力的な意味で)。
すぐ手が出るタイプと言う位置付けじゃなかったはずなんですが・・・
そして忠義関羽はどれだけ厨義だったんでしょうか。
グーフールーは倒したい人と脳筋どもとで奪い合いになる方です。
なぜ行ったことがないはずの場所に行っていたのか。
なぜ持っているはずのないものを持っているのか。
なぜそばにいる/そばに置いているのか。
そのあたりがあまり分かりにくくないように暗示できればな、と思います。
伏線にもなってないところもかなりあるんですが(;´д⊂)
157 :
既にその名前は使われています:2008/07/04(金) 17:36:37.44 ID:w0+crwQR
離れていても、そこはかとなくリンク…してるのか
158 :
既にその名前は使われています:2008/07/04(金) 20:25:40 ID:e41w+QgC
元はひとりですしね。
159 :
既にその名前は使われています:2008/07/04(金) 21:41:46 ID:cYLeuVVW
なんかスレ増えてるなと思ったら、鯖引っ越して保持数の限界も伸びたのね。
やれ、うれしや
160 :
既にその名前は使われています:2008/07/05(土) 00:34:52 ID:1wr4/ZLy
鯖引越でスレ保持数増えたのに行数は変わってなかった。
それは兎も角、保持数増えたのに300以下になるとageたくなる!不思議!
逆にみんな大丈夫だろうと思ってウッカリ落ちちゃったりする可能性も……。
161 :
既にその名前は使われています:2008/07/05(土) 02:07:25 ID:3WwB8/ct
つまり油断は禁物と言う事ですね、わかります
162 :
既にその名前は使われています:2008/07/05(土) 05:48:45 ID:6NeKNPgR
おk それではおはようございます、だ
1
欠伸とともに眠い目を擦る。
寝ぼけてるせいか、妙に頭が重い。
いつものようにセミハイベットから起きだそうと、もう一度、大きく
伸びをした瞬間、天地がひっくり返って床に落下した。
ゴスンッ、という音で完全に目が覚める。
「はあ??!」
目の前にあるのは、連邦式傭兵吊床。
「ええええええええ!」
「これでどうやって寝てたんだ、おかしいだろ! おい! 責任者出てこい」
などと叫んでみるが当然、何の反応もない。
2
置かれた状況が理解できず、周囲を見渡す。
見下すように俺を見つめる白い謎生物と眼があった。
「ご主人さま 大変 大変」と、急に人語を話す白いヤツ。
「掃除していたら飲料樽からグレープジュースが出てきたクポ」
なるほど、ここはどうやら間違いなくヴァナディールらしい。
ついに俺の長年の夢がかなう日が来たのだ。
3
「モーグリよ、俺には夢があるんだ」
俺は溢れる笑みを隠そうとせず、白いアイツに歩み寄る。
「今日、どうやらそれが叶いそうなんだ」
「く、くぽっ?」
俺にがっしりとつかまれた、白い生き物は心なしか青ざめて見えた。
俺は、世界への扉を空ける。
空高く、雲ひとつない青空。
精一杯の力を振り絞って白いあいつを空へ放り投げ、世界への扉を閉ざす。
部屋は、俺だけの空間になった。
「なんて心の晴れ渡るよき日なんだ」
俺は、連邦式傭兵吊床によじ登り、心地よい眠りに・・・
ゴスッ
吊床が回転して落下する。
扉の外から、モーグリの声と扉のノック。
今日もヴァナディールは、平和だ。
166 :
既にその名前は使われています:2008/07/05(土) 13:06:28 ID:6NeKNPgR
吊床をパチンコにして窓から飛ばすのかとひやひやしたぜ…(参考:春くらいのモグハウススレ)
ともあれ、続き期待ヽ(´∇`)ノ
167 :
既にその名前は使われています:2008/07/05(土) 18:08:35 ID:6NeKNPgR
どこでスレ落ち判定なのか分からんのが怖いなー
168 :
既にその名前は使われています:2008/07/05(土) 19:36:19 ID:4gUCRBoo
でもあげよう
169 :
既にその名前は使われています:2008/07/05(土) 22:08:39 ID:+FzKzsiM
800まで保持でしたっけ?
でも怖いから、やっぱり300前後でageたいような・・・
あんまりさがりすぎると、落ちなくても埋もれそうです。
170 :
既にその名前は使われています:2008/07/06(日) 02:00:28 ID:UU07TDHA
下がってるのであげあげ〜
171 :
既にその名前は使われています:2008/07/06(日) 09:08:50 ID:SdCcLrz1
あげとこ
age
>>166 あー そうすればよかった。
ついでに あげ なくてもいいのかな?
174 :
既にその名前は使われています:2008/07/06(日) 22:56:44 ID:BRPk34wQ
保持数800になったからそうそう悲劇は起こらないとわかっちゃいるのだが…
染み付いた習慣は消えないね。
175 :
既にその名前は使われています:2008/07/06(日) 23:18:50 ID:J2Hn8c5l
>>173 ageると「お、誰か投下したのかな」と読んでくれる確率が上がります。
まぁ、最近は荒らしは見かけない(放置ともいえる)からどちらでもおkです。
関係ないけどスレまとめのトップ、ちと弄っていいですか?
パッと見、説明不足だなぁと感じた次第。
176 :
既にその名前は使われています:2008/07/06(日) 23:55:46 ID:J2Hn8c5l
って、
編集してから、報告すれば一手間省けるんでね?
って気付いた。
今から編集してくる。
177 :
既にその名前は使われています:2008/07/07(月) 08:04:55 ID:zwG/ibVI
178 :
既にその名前は使われています:2008/07/07(月) 13:20:07 ID:myvDET/7
ちょ・・・何か言ってよ!!Σ(´□`;)
179 :
既にその名前は使われています:2008/07/07(月) 14:58:21 ID:wAHDzrWY
きっとあぶりだしなんだよ!!
ちょっとモニターあぶってきますネ
180 :
既にその名前は使われています:2008/07/07(月) 18:40:40 ID:myvDET/7
その後
>>179の姿を見た者は・・・ってモニターあぶっちゃダメー!!Σ(´□`;)
181 :
既にその名前は使われています:2008/07/08(火) 01:50:40 ID:5qcxIXEH
500近いと不安です・・・
182 :
既にその名前は使われています:2008/07/08(火) 09:50:36 ID:Hy+KYu49
落ちないと尻… もとい、知りつつage
183 :
既にその名前は使われています:2008/07/08(火) 17:28:50 ID:5qcxIXEH
「エルメスの尻だと!?けしからん、見せなs」
「お前のほうが怪しからんわ」
ヒップラインにはロマンがあると思うんです。
184 :
既にその名前は使われています:2008/07/08(火) 23:57:00 ID:NNX773th
「うむ、マグナMショウスの尻の陰影のなまめかしさは異常と言わざるを得ないな」
「……なんで、こっち見ながら言うんですか…」
「いや、今いちど、君に穿かせたいなと…」
「普通にイヤです。あとこの体は私のじゃないんで本人に頼んでください」
――僕だって力の限り拒否しますよ。
やはり尻のラインに関するロマンはエルメスの方々にお任せしたほうがいいようです。
185 :
既にその名前は使われています:2008/07/09(水) 03:17:28 ID:34FfQQtF
「マグナ・・・白装束ですか・・・」
「おや珍しい、高級種族装備と言わないのか。嫌い?」
「好きじゃないです。だってあの・・・アメリカのSFに出てきそうな謎宇宙人の服っぽいデザインとか」
「ああ、だから普段シアーなのね。男のたしなみのサブリガは?」
「・・・故郷(くに)に帰ります」
種族装備最強はミスラだと信じています。
186 :
既にその名前は使われています:2008/07/09(水) 13:09:40 ID:iVkE07Ew
まぁ、ミスラはエロス全開だわなヽ(´ー`)ノ
187 :
既にその名前は使われています:2008/07/09(水) 17:27:57 ID:34FfQQtF
でも裸ミスラだけは許容しがたいんです・・・
サブリガもハーネスも鉄仮面だってどんとこいなのに、あれだけは・・・
188 :
既にその名前は使われています:2008/07/10(木) 01:45:44 ID:vm+B5Zii
700くらいがボーダーラインなのかねぇ。
怖いのでage
189 :
既にその名前は使われています:2008/07/10(木) 10:35:56 ID:axq69yLp
上げる
190 :
既にその名前は使われています:2008/07/10(木) 13:00:13 ID:IMW+URi3
お昼休みホシュ
191 :
既にその名前は使われています:2008/07/10(木) 16:37:27 ID:6GwFqTmH
まだageなくても良いと分かっていてもage
192 :
既にその名前は使われています:2008/07/10(木) 21:26:31 ID:vm+B5Zii
しかしやはり不安になるもので。
400とか500くらいでageておきましょうか。
193 :
既にその名前は使われています:2008/07/11(金) 01:23:29 ID:QPIy6FEF
400より落ちてる事だし寝る前保守〜
194 :
既にその名前は使われています:2008/07/11(金) 10:20:56 ID:pu4uaqQT
400は何だかageたくなるね。
来週は久しぶりにココのネタでTRPG。
今回はアルテパ砂漠が舞台。
ところで実際のアルテパ砂漠ってどのくらいの広さなんですかねぇ。
足で測量するしかないのだろうか・・・。
195 :
既にその名前は使われています:2008/07/11(金) 18:33:28 ID:BcmghH25
セブンイレブンの日(?)ですね。
だから何だと言われると困りますage
196 :
既にその名前は使われています:2008/07/11(金) 19:17:43 ID:elq7Sjwo
>>194 かつての竜騎士さんは死にかけてたなぁ。
リアル砂漠みたく考えればいいんでは?
197 :
既にその名前は使われています:2008/07/12(土) 01:22:43 ID:E5Z2a+4p
寝る前age
198 :
既にその名前は使われています:2008/07/12(土) 14:03:36 ID:z6kOd03C
500まで落ちてるからageる〜
199 :
既にその名前は使われています:2008/07/12(土) 21:29:00 ID:E5Z2a+4p
暑い・・・実はもう梅雨明けしてるんじゃないのかなー(;´Д`)
200 :
既にその名前は使われています:2008/07/13(日) 01:21:35 ID:b+p18yBs
明日も30度越えですage
ブリザド撃ってくれ
バファイでいい
203 :
既にその名前は使われています:2008/07/13(日) 21:39:21 ID:zQM9BkQ4
いやここはアイススパイク
204 :
Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/07/14(月) 02:33:51 ID:vTC6KAYU
ウォタガくらいなら・・・とか思ったけど、ダメージ痛そうだなぁ・・・
前回は
>>150-155だったと思います。
それでは少し。
「んまーい♪」
スプーンを手に、キースがとてもとても嬉しそうに声をあげる。
黒と緑のリボンで髪をあちこちまとめられているその姿は、どう見ても子供扱いされている。
どうでもいいけど、スプーンの持ち方がドラ○もん持ちなのは何でだ。さっきまでちゃんと持っていたじゃないか。
「まだありますからね」
「うんッ」
苦笑混じりのミガイフォングの言葉に、やっぱり嬉しそうに頷く。
正反対に、キーゼルは無言でシチューをすすっている。まだ少し眠いらしく、時々あくびをかみころしていた。
あ、寝癖・・・言わないでおこうかな。
「シオン、おかわりはどうですか?」
「・・・ん、もらおうかな」
「はい」
空の皿を渡すと、大きな鍋からたっぷりとシチューをすくって皿に盛る。あまり考えなかったけど、かなり具が入っている。
ポポトイモにサンドリアカロット、ワイルドオニオン。それにボスディン菜とシュヴァルサーモン。食べ盛りにはいいのだろうけど。
とは言っても、さすがに山盛りに盛ったりはしない。2杯目だからか、少し少なめに盛られている。
「カイ、あなたはどうします?」
「えっと、じゃあ、少しだけ。・・・フィグの分もお願いします」
「へぁっ!?」
イモをつついていたフィグが、はじかれたように顔をあげた。どうやらイモが嫌いらしい。
「野菜を多めに入れておきますね」
「うん、お願いします」
「あああ、おいもは入れないでぇ〜!」
「駄目です。好き嫌いはよくありませんよ」
「ちょっと、何でおいもだけ入れるのー!?」
相変わらず賑やかだ。ミガイフォングはフィグをいじめるのが楽しいんだろうか。楽しいんだろうな。
我関せずを決め込み、キーゼルとキースはそれぞれにシチューを食べている。ある意味、この神経は見習うべきか・・・
「・・・お前たち、もう少し静かに食べろ。うるさいよ」
たしなめると、それぞれ返事をする。ミガイフォングは、フィグの皿から自分の皿へイモを移した。まったく・・・
なおもイモをミガイフォングの皿へ移そうとして反撃されているフィグは気にしないことにして、私もシチューに口を付ける。
あまり濃すぎない味付けは私好みだ。具材もオニオンがみじん切りなのを除けばちょうどいい大きさで食べやすい。
と、ふと気付く。
カイが、まっすぐにキーゼルを見ていた。
私がカイを見ると彼もまたこちらに気付き、何事もなかったかのように手を動かす。それから、半泣きのフィグの皿から少しイモを取ってやった。
好き嫌いの許容はよくないと思うんだけど・・・そう言えばフィグは、ミルクも駄目だったな。だから育たないんだ。
「明日は、」
ふとキースが言う。
「私、本を読みに行くね。ひとりで行ってくる」
「うん・・・キーゼルはどうする?何かする?」
頷いてカイが応え、キーゼルへ問う。キーゼルは気だるげに顔をあげ、ぼんやりと首を振る。
「ん・・・サンドリアの領事館に行く。調べたいことがある」
「ふぅん。分かった」
やはり短く応えて、それっきり興味をなくしたようにシチューへ意識を向けた。
何だろう。何か違和感を感じる。何が、と言われると答えられないのだけど、間違い探しの違和感だ。
「カイ」
「なに?」
「明日、私の服を仕立ててほしいんだけど。頼める?」
「ん・・・何を作るの?」
私の言葉にカイは少し首を傾げる。別に何か作ってもらうつもりはないのだけど・・・言い出した手前、言わないわけにはいかない。
「えっと・・・エラントウプランドを。予備にもう一枚ほしくて」
「うん、分かった。じゃあ、裁縫ギルドでいい?」
「任せるよ」
カイは家庭系の合成に長けている。調理、裁縫、それに釣り(よく考えると合成じゃない)。木工や鍛冶、彫金も少しかじっているらしい。
ギルドのエプロンまでは揃えていないらしいけれど、それでも多趣味だ。必要性だけで調理しかやっていない私とは正反対。
さすがに錬金術くらいはやったほうがいいのかな。でも買ったほうが早いしな。
ううん・・・やっぱりやめた。また今度、気が向いたらにしよう。
そんなこと言ってると、またカイに「作ることも楽しまないと」って怒られるかな・・・でもめんどくさい。
ジュノやアルザビに行けば、競売でそれなりに買えるし。ジュースが必要な時くらいだな、自作は。
むぅ・・・女としてと言うか、人としてどうなんだろう、それは。やっぱりまずいかな。・・・努力くらいはしてみようかな。
言うだけならタダだし。
「では、私たちは少し離れますね。シオン」
「・・・あ?ああ、うん」
ミガイフォングの言葉に思考をとめる。スキルあげはいつもやろうとしてもやらずに終わるんだよな。
「がんばってくださいね」
「・・・え、あ、う、うん・・・」
にっこり笑って言う。毎度思うけど、心の中を読むな。
と。パンをちぎってシチューにひたしていたキースがふと顔をあげた。顔を向けた先は、フィグ。
顔は動かさずパンを口に運び、咀嚼した後に飲み込んでから口を開く。
「フィグ、合成って何かやってる?」
その問いに、フィグはきょとんとして答えた。
「合成って何ですか?」
ぴしっ。
はっきり、そう、音がした。
ついでにミガイフォングの持つスプーンが曲がっている。
「・・・フィグ。今何て言いました?」
「え?だから、合成って何ですか、って・・・」
あっさりと応えてしまうフィグはやっぱりどこか抜けているのだろう。
す、と立ちあがり、ミガイフォングがフィグへ手を伸ばした。
「合成を知らない?あなたそれでよくフェローが務まりますね」
「・・・え、ええと・・・」
やや低く落とした声を向けられ、フィグの表情が引きつる。
対してミガイフォングは、にこやかな笑みを消さずに続けた。
「手作りもいいでしょう。しかし道具もろくに揃わない冒険者の身で、必要なものを得るためには合成は必須ですよね?」
「・・・・・・その・・・」
ぐ、とフィグが唸る。そう言えば、知らなかったのだけどフィグはミガイフォングに弱いらしい。
意見がぶつかるといつも言い負かされていたり、もちろん体力的な面でも負けているし。
だけど、力関係のトップにいるのはどういうわけだか私らしいんだけど。
などと私が考えていると、ミガイフォングはにっこりと微笑んでフィグへ言った。
「1日で全部印可まであげますよ」
「全部って・・・にぁ〜〜〜〜〜〜!!!!」
小さな両耳を引っ張られ、悲鳴があがる。『きゃー』でも『にゃー』でもないところにミスラの意地を見た気がした。
とりあえず、全員明日の予定が決まったようだ。1日ゆっくりできそうな気がする。
何もなければいいのだけど。思いながら、私はシチューを口に運んだ。
今回は以上です。あらかじめまとめておいたネタの順番が変わってしまってさあ大変。
ネタばらし回避のため削ったシーンもあるんですが、伏線の張り方が下手なので意味もなく。
またスタイルを考えないと・・・必須ではないんですけどね。
もう気付いている人はいるかなー・・・きっと気付いているだろうなー。
そんな感じです。
211 :
既にその名前は使われています:2008/07/14(月) 13:09:59 ID:nObzyk9X
投下おつかれさまです。
ネタばれに関しては難しいですよね・・・
ま、気づいてても皆納得してくれるよ!きっとそう!
・・・・・【ごめんなさい】
212 :
既にその名前は使われています:2008/07/14(月) 23:07:18 ID:Tb3CsiKK
一日で全部印加…ブルジョワめ!
【ハンカチをかみ締めながら】
213 :
既にその名前は使われています:2008/07/15(火) 02:32:38 ID:H6s1Vbr/
しかしフェローは、1500万ギルの報酬の依頼を受けたりしているわけで。
・・・ちょっとフェローをカツアゲしてきますね。
214 :
既にその名前は使われています:2008/07/15(火) 17:57:20 ID:naHG0for
危ないだろ… 落ちないんだぜ、これ
215 :
既にその名前は使われています:2008/07/16(水) 03:41:54 ID:qtxcQsmV
まだ落ちなくてもageたくなる・・・
216 :
既にその名前は使われています:2008/07/16(水) 18:08:33 ID:qtxcQsmV
帰宅age
217 :
既にその名前は使われています:2008/07/17(木) 08:38:50 ID:VcnEG5IT
ageとこう
218 :
既にその名前は使われています:2008/07/17(木) 21:37:36 ID:yvwoKMCy
"ミニクロットが食用になるのなら普通のクロットも食えるはず"
そういい残して、プルゴノルゴ島に出かけていったフレは、まだ帰ってきません。
219 :
既にその名前は使われています:2008/07/18(金) 02:09:50 ID:zhrZK8pq
1日に2度くらいの保守で落ちない(多分1度でも足りる)から、
以前のように保守人さんがネタ保守投下することも少なく…
落ちなくなったのは嬉しいけど、寂しくもあり。
220 :
既にその名前は使われています:2008/07/18(金) 11:26:45 ID:ztCepHFL
確かに前のほうが落ちやすい分、書き込みがあったねぇ…。
色々書きたいのだが、他に浮気しまくってる為全然進んでません。
なんかこう、思いついたらさらっと投下したいもんです。
221 :
Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/07/18(金) 19:13:56 ID:tH1/+1L9
つまりコテ付き保守人の私参上と言うことですね。自分でも分かりません。
実は本編と思っているものもすべて保守ネタだったんだよ!
書いてる本人が言ってるんだから多分間違いない!
前回は
>>205-209でした。
それでは少し。
柔らかな香り。花じゃない。穏やかな、落ち着ける優しい香りだ。
まぶたを通した光も柔らかで、だけどなぜか私は『清潔な空間』という意識を持った。
目を開けると、やっぱりアトルガン様式の部屋だった。壁際にはぎっしりと本が詰まった本棚。ランプや筆記具が置かれた書き物机もある。
薄暗いのは、眠るのにちょうどいい明るさだから。読書などには難があるけれど、ランプを点けて机で読めば問題はない。
「・・・って、ちょっと待て」
どう見てもレンタルハウスではありません。本当にちょっと待て。
体を起こしてもう一度確かめる。きちんと整頓された部屋は、私の記憶にある場所じゃない。今度は誰の部屋ですかここは。
「ここはね、将軍私室のコピー。区画としては存在しているけど、実在はしてないよ」
どこからともなく声がして、遅れてベッドのそばに人の姿が現れた。
落ち着いたモスグリーンのチュニックを着たひとりと、豪奢な装飾が施された鮮やかな真紅の鎧を着たひとり。どちらも銀髪のエルヴァーン。
気だるげな表情のひとりはどこか遠くを見るように視線をやっている。楽しげな笑みを浮かべているもうひとりは、私を見ていた。
きっと、こっちが私に声をかけたんだろう。
おおお、アミール装束ッ。装備可能ジョブがないからあんまり気にしなかったけど、よく見てみるとかっこいい〜。
「将軍私室?」
「そりゃあ、誰だって個室はほしいよね。まして五蛇将だもん、十把一絡げな二等兵なわけでもないしさ」
ああ、確かに。軍隊はよく分からないけど、上から下までみんな一緒、ってわけじゃないよね。・・・って。
「五蛇将の私室?でも、私将軍でもないし、部外者なのに」
「いやぁ、よく分からないけど誰かがいじってるみたい。だからあなたは将軍相当扱い。誰からも咎められないよ」
「何というはた迷惑・・・」
「まぁね」
うんうん、と頷き、それから自分の胸に手をやって彼は腰を折る。
「挨拶が遅れたけど、私はクウ。こっちはリク。分かるかな」
「・・・んぁ?」
何だそれ。変わった挨拶だな。
いや、違う。私が『知っている』相手だから、あえてそう訊いているんだ。
アミール装束の装備可能ジョブ。それから、モスグリーンのチュニック・・・ダルマティカだな。それの装備可能ジョブ。
知り合い?じゃないな。少なくともLSやフレじゃない。・・・んー、誰だっけっかなぁ。大体、私の知り合いにエルオス多すぎ。
そもそもさ、フレでPT組むと私より背が高い人ばっかりだし。ヒュムだってひとりかふたりしかいないってどうなのよ。ミスラはネカマばっかりだしさ。
いやいや、ここは逆に考えよう。そういう人に好かれやす・・・やっぱやだ。確かにこちらからフレ登録した人って少ないけど。
「もしも〜し?」
「あ、え、う?」
つんつんと私の額をつつかれる。
「なんか自分の世界に入ってない?」
「いやいやまったくもってそんなことは」
「・・・入ってたな」
呟き、わざとらしく溜息をつく。ぬ、ぬぅう。えーと、あれだ。落ち着いて考え直そう。
知り合い。知ってる相手なんだよね。日本人っぽい名前だ。けどノーグとかの東方の人じゃなさそう。しかも揃えたような名前。
二人ともよく似てる。双子なのかな。・・・そういや前に、姉貴と・・・
「・・・・・・あ。」
「ん?」
「お前私の倉庫かッ!!」
「そうでっす♪」
ぐっと親指を立て、よくできました☆と笑う。
前に倉庫を作った時に、姉貴の倉庫と同じフェイスにしようって話にしたんだよね。おお、忘れてなかった。
いやいやいやいや?それはさておき、何でそいつらがここにいるのさ。もうやだ、このでたらめすぎるヴァナ・・・orz
「・・・そこまで育てた覚えはないんだけど。なにそのチートキャラ」
「真顔で言わないでよ〜。私も言われるまで知らなかったし」
「ってかお前そういうキャラだったのか・・・」
「来訪者の大半はみんなそんな感想を持つみたいだね〜。まあこれも来訪者になっちゃった弊害ってことで」
「返して私の平凡ッ!!」
のんびりした言い方がまたムカつくんだこれが。叫びたくなる気持ちも察してほしい。
うぅ・・・ゲームの中と全然違う人を何人か見てきたけど、まさか自分の倉庫もとは・・・
「他の倉庫も出てきたりしないよねぇ・・・」
「知らなぁい。バスもウィンも、ジュノも話を聞かないなぁ」
「・・・ならばよし」
「あ、でも は るって」
ノイズ。へらりと笑うその言葉が聞こえない。
「誰が、なに?」
「ん?」
何か言った?と首を傾げる。
なにが楽しいのか、クウはぱしんと両手をあわせた。
「まあまあ。でもね、私たちは『終わり』だから何でもありなんだよね。アクティブなアカウントだと、そんなにいじれないみたい?」
「いじる・・・待った、どういう意味?むしろ最初から説明してほしい」
彼の話は、さっきからなんだか引っかかる。ヴァナの住人らしくない。彼らはどこまで知っているんだろう。
ふと。それまで黙っていたリクが口を開いた。
「私たちは、既に削除されたアカウントに登録されていたキャラクター。システム上は存在しない。そのために、データを改竄して利用している、と聞いた」
「存在しない・・・」
「この『世界』は、あなたたちが知っている世界でも、私たちが知っている世界でもない、らしい」
「どちらでもあり、どちらでもない世界。仮想現実でも、現実でもない。でも一応は、他にプレイヤーはいるし、彼らはゲームと同じみたいだけど」
クウが後を継ぐ。つまり、・・・ええと。
リアルでも、ヴァナでもない。けれどゲームと同じ。ゲームっていうのはリアルでのFFXIのことで、だからつまり、
「・・・リアルとヴァナが混ざってる?」
その言い方は正しくはなかったかも知れない。だけどそんな表現しかできなかった。
リクは再び沈黙し、クウが嬉しそうに話す。
「誰だか知らないけど、私たちに意識を与えてくれて、こうして話すことができる。ううん、そりゃあ最初から存在はしていたけどね。
でも私は、あなたが私たちのマスターだって知らないままで、私たちが存在する『定義』を与えてくれたことを知らないままだったかもしれない」
「定義?」
「人はどうやって存在するの?誰かが存在するための『定義』を与えてくれるから存在できるんじゃない?」
と、特殊な理論を展開するなぁ・・・本当に私のキャラなんだろうか。ごめんなさいバカで。
とりあえず、まとめてみよう。
つまりここはリアルでもヴァナでもない中間のような世界。一応、普通のプレイヤーが操作する(?)冒険者もいる。
クウは私の、"Kiesel"のアカウントにいた倉庫だったけど、アカウントごと消した後に誰かが何らかの力を与えた?
キーゼルもクウも、私の知らない力を持っている。シオンは普通だ。だとしたら、一度削除されたキャラを選んでいる?
多分、だけど、それで間違いじゃなさそう。
でも、ああ、そっか。だって"Kiesel"はもういないアカウントだもの。だから、
だから、なに?
「・・・だから、"キーゼル"は、いない・・・」
何を口にしたのか、自分で分からなかった。そう、いや、私は何を言った?
"キーゼル"は、いない。そうだ。"キーゼル"はいない。本物の"キーゼル"は死んでいる。
じゃあ、あのキーゼルは誰なんだ?あの、私の知っているキーゼルは。
「マスター?」
「・・・ん」
きょとんとクウが私を見つめる。私は分からないまま頷いて返し、首を振る。
そう言えば、カインとケインは王立騎士団に所属している。キーゼルもだ。クウたちは違うんだろうか。
訊いてみると、彼らはエタンダール伯爵家に仕える、従者とか騎士とかそういう感じの一族らしい。
ものすごくかみ砕いて説明してくれたのは、私がバカだと思ったんだろうか。否定しないけど。
いや、うん・・・分かりやすく教えてくれてありがとう・・・
「そんなわけで、私たちはソルニエの命令でキーゼルを探していたし、カインとケインの依頼で来訪者であるあなたを探してもいたのね。
別口でカイも"キーゼル"を探してた。そうして結果的に、カイも私たちも"キーゼル"を見つけたの」
「カイ?カイも?」
「うん。カイ の だけど、キーゼルを るから、あなたをって言うよりはキーゼルを探してたのかな」
また、聞こえない。
キーゼルを、何だって?よく分からない。分かるのは、"キーゼル"を探しているのはひとりやふたりではなかったこと。
"キーゼル・ソルニエ"。ミレイユ・ソルニエの養子であり、王立騎士団に所属する騎士。
年若い上にヒュームの身でその地位にあることは珍しいが、エタンダール伯爵家という後ろ盾を考えればそう難しいことではないのだろう。
「・・・キーゼルは、そんなに重要なのかな」
「いや?まあ、個人的には重要だけど、世界的にはそんなにかな。問題なのは"キーゼル"本人じゃなくて、死んでいるはずの"キーゼル"がどうして生きて動いているのかなのね」
「つまり、"彼"は"キーゼル"じゃない?」
「多分。ああでも、そしたらあなたもそうなんだよね。あなたか"彼"のどっちかがニセモノ。だけど調べたら、あなたのほうがホンモノっぽいんだよね〜」
ニセモノ。・・・偽物。"凶鳥"のように、本物の"キーゼル"を写した存在?
「コピーだとすると、"彼"は適当な記憶を与えられているはず。完全な記憶じゃない。あなたはどう?"キーゼル"の記憶、ある?」
「"キーゼル"の記憶・・・?」
「たとえば、えっとね。伯爵の家族のこととか」
伯爵の、ソルニエの記憶。私が?・・・分かるわけないじゃないか。
顔をしかめ、考えながら口を開く。
「ソルニエは、」
ゆっくり記憶をなぞるように、私はソルニエがまだ伯爵家となる前からの歴史を語り、ミレイユ・ソルニエの武勲を、そして私自身の戦歴を語った。
そっと、私の肩に触れる。
「分かった?あなたが、"キーゼル"だってこと」
「・・・分かりたくない」
「まあ、そうだろうね」
くすくす笑い、ちょこんとしゃがみこんで下から私を見上げた。すぅ、とアミール装束からサンドリアの礼服に変わる。
「だって、『来訪者は自キャラになる』んでしょう?だったら、あなたが本物の"キーゼル"なのは間違いないじゃない」
「自キャラ・・・」
「あなたの自キャラは、誰?」
私の自キャラ。キーゼル。それからシオン。だけど私はシオンじゃない。なぜキーゼルなのか。
"キーゼル"は『終わり』。もう活動していないアカウントだ。だけど、他の来訪者も同じなんだろうか。
違う。スレでは現役のアカウントのキャラになっていた人が多かった。中の人がそのまま行ってしまうこともあったけど。
「『終わり』をいじって、・・・待った。どうしてわざわざ手を入れるの?」
「『リアル』とのつながりがあるからじゃないか、って考えてる。どうせならアクティブなアカウントのほうがいいらしいけど、それだと逆に抵抗されちゃうじゃない?」
そういうもんなんだろうか。少なくとも私は、得体の知れない相手に追い回されたくはないな。
他の来訪者は、でも、アクティブなアカウントの人も・・・ううん。みんな同じじゃないんだ。同じだと考えない。
そう言えば、『赤鎧』なんかには出会っていないな。"狩人"には会ったけど。
"狩人"・・・彼らは来訪者を手に入れて、どうしたいんだろう?見た感じ、普通のキャラと性能はあんまり変わらなかったように思えるけど。
むぅう、やっぱり後で"凶鳥"に訊こう。彼なら教えてくれそうだし。
考えてみれば私、ひとりっきりだ。シオンやカイ、"凶鳥"、それにキーゼルと離れている。
そう意識するとなんだか急に寂しく、・・・違う。薄氷の上に立つような、危うげな薄ら寒さを感じた。
バストゥークでも、ウィンダスでも、独りで在ることがこんなに怖く感じたことはない。
「私・・・帰らないと」
こんなところにいる場合じゃない。早く帰らないと。
帰らないと。
「帰るって、どこに?」
不思議そうな声が問う。
決まっているじゃないか。帰る場所。私の帰る場所。
どこだっけ。そう、あの青空の下。
帰る・・・帰るって、
「サンドリア・・・に・・・?」
それは確かに、私が戻るべき場所で、しかし私が戻るべきではない場所だった。
今回は以上です。
異様に筆(ケータイなのでキーとでも言うべきでしょうか)の進みがよくてなんだか大変です。
しかもどんどん暴走していって、もう何の話でしたっけコレ。
ちなみに、本当にまったく知らなくてもどうでもいいことなんですが。
"私"寄りのキャラは、いくらか幼さを意識した性格設定になっています。
あと双子キャラだからって空と陸はありきたりすぎですね。どこかの鯖に実在したらごめんなさい。
ついでに言いますと、カイの由来は"海"ではないです。陸海空の倉庫3兄弟ではありません(´Д`;)ヾ
将軍私室(個室)のイメージは、某海外SF小説の宇宙軍士官私室が元になっています。
陸軍の兵舎?のイメージがまったく浮かばず、何でかそっちの印象が強かったのでつい・・・
なので、実際の士官個室とはかなり違うかと思います。そもそも軍艦参考ですし。
ちなみに三笠としらせの士官個室を参考にしました。
ぐぐったらヤマトの艦内構成みたいなのが結構出てきた・・・
231 :
ただいま名無し変更議論中@板内を[注意喚起]で検索:2008/07/19(土) 10:19:45 ID:4OLQAGAA
乙です。
侵食されていってますな…
232 :
既にその名前は使われています:2008/07/19(土) 16:12:34 ID:ZsQQfJuQ
なんか板の雰囲気があやすぃので保守
これから読むよ〜
233 :
ただいま名無し変更議論中@板内を[注意喚起]で検索:2008/07/19(土) 23:02:05 ID:RX853CSg
倉庫登場ヽ(´ー`)ノ
自分の倉庫もどんな感じになるのだろうと
かなり気になるこの夜・・
234 :
ただいま名無し変更議論中@板内を[注意喚起]で検索:2008/07/20(日) 09:34:54 ID:JZ2wkklb
消されたはずの「己」がやってくる…。
「彼」と違って、どうやら友好的ではあるようなのが幸いですけども。
今回の話で、個人的には色々と腑に落ちて繋がった気がします。個人的には。
続きもワッフルワッフルですー
235 :
ただいま名無し変更議論中@板内を[注意喚起]で検索:2008/07/20(日) 22:56:46 ID:e2dchFyZ
もし自分の倉庫に出会ったら、絶対に意気投合できる自信がありません。
236 :
ただいま名無し変更議論中@板内を[注意喚起]で検索:2008/07/21(月) 12:49:53 ID:H98eO5pu
自分という存在をめぐる話。
自分は誰なのか。
そもそも自分とは何なのか。
書いている本人も先が読めませんよΣ(´□`;)
何でこんな話に・・・
237 :
ただいま名無し変更議論中@板内を[注意喚起]で検索:2008/07/22(火) 00:53:54 ID:VSN9Aqbz
∧_∧
( ´・ω・) 健康の為に自転車通勤にしたら、携帯打つ時間なくなっちゃった・・・・。
( つ旦O メンテナンス中の冒険者達の無事を祈りつつage
と_)_)
238 :
ただいま名無し変更議論中@板内を[注意喚起]で検索:2008/07/22(火) 15:06:16 ID:bd/+R/gA
まあ健康第一ということで
239 :
ただいま名無し変更議論中@板内を[注意喚起]で検索:2008/07/22(火) 22:40:13 ID:LvFwUEP0
しかし熱射病や熱中症には気をつけて。
240 :
ただいま名無し変更議論中@板内を[注意喚起]で検索:2008/07/23(水) 07:59:00 ID:S9ex1P64
水分補給をしっかりね!
241 :
既にその名前は使われています:2008/07/23(水) 10:28:35 ID:g2QtUIKv
エアコンばっかじゃダメだぞっ!!
242 :
ただいま名無し変更議論中@板内を[注意喚起]で検索:2008/07/23(水) 19:24:16 ID:JTwMLWg0
仕事中、軽くくらくらしていた私が通りますよ。
室温をさげすぎず、水分補給をしっかりしつつ適度に休息をとりましょう。
まだ夏は始まったばかりなんだよなぁ・・・orz
243 :
既にその名前は使われています:2008/07/24(木) 01:17:15 ID:54RKJ3Ic
ヴァナは完全な自然現象による地震とか起こらなさそう
244 :
ただいま名無し変更議論中@板内を[注意喚起]で検索:2008/07/24(木) 10:47:17 ID:4hvsZwp7
土用の丑。
季節の変わり目である土用のうち、日の十二支が丑である日を指す。
また、一般的には土用の丑と言えば夏の土用の丑を指し、この日に暑い時期を乗り切るためうなぎを食す習慣がある。
「・・・十二支ねぇ」
「ヴァナにはないよな」
「でも夏はあるよ?」
「そして、うなぎと米もある・・・と」
「タレがなーい」
「来訪者生活(虚しくなるので伏せました)年、ないものは自作する術を既に身に付けたわ!」
「わーすごい、リアルに戻れたらいいメッシーになれるよ」
「・・・メッシーってお前、いつの言葉だよ」
「いいから早く食べようよ」
「ほいほい」
いつも通りのぐだぐだとした会話を交わしながら、丼をテーブルに置く。
ドラギーユ城内の一室で、騎士たちが箸を手に丼を食すとは、何ともシュールな光景ではあった。
「クリルラにも持っていこうかな。彼女、最近夏バテしてるみたいだし」
「ああ、んじゃひつまぶしにするかな。スプーンで食いやすいし」
言って、口の端についた米粒を指の腹で取り、ぺろりと舐め取った。
245 :
ただいま名無し変更議論中@板内を[注意喚起]で検索:2008/07/24(木) 23:35:32 ID:4hvsZwp7
そしてうなぎで胸焼けしました・・・orz
スイーツもそうですけど、胸焼けしないんでしょうか。
246 :
既にその名前は使われています:2008/07/25(金) 11:32:51 ID:fPJWnDod
クッキー食べたくらいでしばらく満腹になるくらいだから…
ヴァナの料理は不思議すぎる
247 :
既にその名前は使われています:2008/07/25(金) 13:48:16 ID:3qme2ocW
ある日気付いたら、体が勝手に動いていた。
自分の意思とは全く関連無く動き、目の前の生物を斬り殺し、惨殺して、ニヤけていた。
ふと、この体は本当に自分の体なのだろうか?と疑問が浮かんだ。
自分はただこの体に寄生してる思念体か何かにすぎず、本来の持ち主の意思で動いているのでは、と。
それならばと外に出ようとも考えたが、出方が解らず出れなかった。そもそも身動きが出来ない。
何度も獣や人?が襲われる様を見る事しか出来ない自分の無力感と絶望で、私は心を閉じる事にした。
さようなら、私の見知った人達。おやすみなさい、私の愛したヴァナ・ディール。
248 :
既にその名前は使われています:2008/07/25(金) 21:51:46 ID:LsBUHz4k
諦念をもって自らの幕となす、ですか(´・ω・`)
249 :
既にその名前は使われています:2008/07/26(土) 07:52:32 ID:CZSBrhI4
朝
250 :
既にその名前は使われています:2008/07/26(土) 20:40:01 ID:wQidAlB9
力尽き果てるまで抗うか、諦め己を失うか。
小卓の上に、FMVと刻印された黒いノートパソコンが一台。
低く穏やかな駆動音を奏で続けるそれに接続されたケーブルは、机から垂れ下がりある程度床を這ったところで、紅く輝く文字のようなもので構築された輪の向こうに消えていた。
ディスプレイを覗き込んで、マハトマウプランドを纏ったヒュームの美青年が、おお、と感嘆の声を漏らす。
「本当に繋がるなんてな…。仕組みは気になるが、とにもかくにも今はコードだ」
素直には喜べないといった青年の態度に、傍らのベッドに腰掛けていた、甲賀装束を纏いパンプキンヘッドで顔を隠したヒュームの男は、楽しそうに喉の奥で笑ってみせた。
「ま、この局面でオレに話を通してきたのはいい判断だったと言っておこうか。……なぁ?」
その足元には、幾重もの鈎縄で簀巻きにされて床に転がる、金髪を短く刈り上げたエルヴァーンの青年。
目隠しと猿轡を施されてむーむーと唸るその頭を軽く爪先で小突くと、ガラスが砕けるような澄んだ音と共に、足首にまで白く霜が張った。
その様子を見て、学者のAF一式を纏ったヒュームの女性が、心配そうに眉をひそめる。
「そこまでする必要はなかったと思うんだけど…」
「建前上は、この世界に暮らす人間の目に触れさせてはならない概念・現象・物体だからね」
こともなげにカボチャ忍者はそう答えると、なんとか簀巻きを綻ばせようともがく青年の首筋に、お返しとばかりに霜を溶かした雫を垂らしてやった。
声なき声を上げて体が跳ねる様子に、男は愉快そうな笑みを口元に浮かべ、ヒュームの男女は気まずそうに視線を交わす。
「君らには残念だが、用件が済んだら回線は撤収する。こっちもバレると色々めんどくさいからな」
「ということは…私達にはこの結果を知ることは、できないんだな」
ヒュームの女性が残念そうに唇を噛む。けれどそれを見て、カボチャ忍者はくすくすと笑った。
「そんなの、後からこっちに来ちまった奴に、聞いてみればいいさ」
ネ実が2chの有頂天に立ちそうなのにお前らはミュモルか2
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/ogame/1217057727/
252 :
既にその名前は使われています:2008/07/27(日) 00:37:31 ID:loi2ROVz
優勝したよ。おつありおめー
と、ここに書いてもきっと直接は伝わらないんだな。
かぼちゃさんが伝えてくれれば済むことだが…w
253 :
既にその名前は使われています:2008/07/27(日) 11:25:56 ID:4xWyEZsf
「別にどこが優勝しようが関係ねぇよ、畜生・・・」
銀髪の騎士が、カップを握り締めぶつぶつと呟く。
その姿を、金髪と黒髪の騎士が呆れたように眺めていた。
「・・・彼、どうしたの?メリーのミルクの眠さと戦いながら、くだをまいてるけど」
「参加できなかったらしい。気付いた時にはもう終わっていたと」
「あらら」
そんな言葉が交わされるさなか、銀髪の彼がごん。と頭をテーブルにぶつけ、突っ伏した。
気付いたのは、後夜祭スレを見た時でしたorz
おめでとうございますーヽ(*´∀`)ノ
254 :
既にその名前は使われています:2008/07/27(日) 13:43:56 ID:4IPtS9dS
ここが自キャラすれか
255 :
既にその名前は使われています:2008/07/27(日) 13:47:12 ID:Qvy0kQbn
ネ実耐性ない作家を保護するべく誘導した。
住民さん。保護してやってくれ。すまん。
256 :
既にその名前は使われています:2008/07/27(日) 13:55:38 ID:Qvy0kQbn
スレお借りします。携帯からなので
前回までのがコピーではれませんがお許しください。
では、失礼します。
【島に燈る温かい2つの光1】
もうすぐ夏休み…久し振りに行く学校…
ミスラ「いつまでも、めげてちゃ、駄目にゃ!」
歩を終えて教室に入ると、いつものみんながそこにいる。
ヒュムF2♀「あら〜久し振りじゃない、お元気でした?なんでも、お母様が亡くなったとかw」
ヒュムF3「おまえのせいで働き過ぎて死んだんだろw」
ヒュムF1「…」
ミスラ「…え?」
ヒュムF2♀「一か月も、学校こないし、孤児院に行ったとばかり、思ってましたわw」
ヒュムF3「つか、雑具屋のガルカのおっさんとこに、引き取られたんだよなwせっかくなら金持ちんとこに、養子で行けたら良かったのになwなぁ?ヒュムF1w」
ヒュムF1「…ああ、そだな…」
ヒュムF2♀「どしたの?ノリ悪いわね〜」
ヒュムF1「…うるせぇよ!」(ガタンと音をたて、教室を出て行く)
ミスラ「………」
ヒュムF3「…あ、そういえば、アイツ…」
ヒュムF2♀「…なに?」
ヒュムF3「…いや、アイツ、生まれた頃に母親死んだんだった…」
ヒュムF2♀「………」
ミスラ「…ヒュムF1くん」
その日は夏休みの中、4日間を使ってみんなで行く旅行の班分けなどが行われた…
続
260 :
既にその名前は使われています:2008/07/27(日) 14:50:29 ID:Qvy0kQbn
がんばれよ。向こうは保守しておいてやるからな。
(俺が保守するとエロやぜんぜん違う方向に向かってしまうが)
...住民様非常に申し訳ないのですが、
自動保守マシーンが来たと思ってスルーして、
しばらく面倒見てやってください。ネ実は初めてらしいのでいいものは書くんですが、
煽られるとすぐいじけてしまうのです・・・。
キーンコーンカーンコーン…
終業の鐘が鳴り、帰宅するミスラ、
一人帰路を歩く彼女の前に一人の男が待っていた…
ヒュムF1「…よぉ」
ミスラ「ヒュムF1くん……」
ヒュムF1「…あのさ、今日のアレ、…気にするなよな…」
ミスラ「…きょうのって?」
ヒュムF1「母さんが死んだことに対して、おまえ、からかわれただろ?」
ミスラ「き、気にしてないにゃ^^」
ヒュムF1「まぁ、俺も、いつもおまえの事、いじめてるけど、アレはやりすぎだからさ…」
ミスラ「…気にしてくれてたのかにゃ?ありがと^^嬉しいにゃん^^」
ヒュムF1「気になんかしてねーよ…んじゃな」(3歩、歩いた所で立ちどまる)
ヒュムF1「いつも、からかってたけどさ…本当は…うらやましかったんだ…」
「おまえの母さん、優しくて、いつも笑ってて…」
ミスラ「………」
ヒュムF1「元気だせよな…」
ミスラ「う、うん…」
(二人の沈黙をとめるように夏の風がいたずらをプレゼントする)
ミスラ「ち、ちょっと…キャ〜(汗)」
(制服のロングスカートが風のいたずらで捲り上がる)
ヒュムF1「!」
ミスラ「………」
ミスラ「…み、みてないにゃね?」
(頬をいちご色に染めながら)
ヒュムF1「あ…ああ。」
続
【2】
次の日、学校に行ったら、ヒュムF1君も含めて
いつものように、からかわれました…そんなことはさておき…夏休みにゃ…
しかも、今日から4日間!プルゴ島に海水浴旅行なのにゃ!(もちろん学校行事)
ミスラ「は、はじめてマグナリッパーにのるにゃ…ドキドキしてくるにゃ…」
ヒュムF2♀「あら〜ミスラさん…マグナリッパーは、はじめて?」
ミスラ「う…うん」
ヒュムF2♀「しっかりしがみついてないと、振り落とされちゃうから、気をつけてねw」
ミスラ「ありがとにゃ^^気をつけるにゃ〜」
ヒュムF3「んなわけね〜だろwどんだけジェット機だよw」
ヒュムF1「…ぷw」
ミスラ「あ、動くにゃ!発進にゃ!」
(イルカさんがとんでるにゃ…)
(海の色がすごい綺麗にゃ…)
(ママニャに見せてあげたかったにゃ…)
船が島につく…
船が島について、荷物を整理したあと、海水浴が始まった…
ヒュムF2♀「気持ちいい〜やっぱりプルゴ島の海は最高ね〜」
ヒュムF3「女の子の水着が最高〜w」
ミスラ「にゃーも水着買ってもらったにゃ!」
ヒュムF1「!」
ヒュムF3「か、かわいくね?w」
ミスラ「えへへ^^ありがとにゃん〜」
ヒュムF2♀「はぁ?コレ去年物でバーゲン落ちの安物じゃない?w」
ヒュムF3「お、そ、そうなのかw貧乏人水着かw」
ヒュムF1「(ツー)」
ミスラ「あ、鼻血…だ、大丈夫にゃ?」
ヒュムF1「…え?あ、あああ!のぼせたかな…」(慌てて走ってこの場を去る)
…
担任エルF6♀「そろそろ夕食にするから集まりなさい〜!」
夜は、バーベキューだった。
ミスラ「おいしいにゃ〜」
ヒュムF2♀「ミスラさんっ!」
ミスラ「ひっ!な、どうしたにゃ?」
ヒュムF2♀「今日の夜、時間あります?相談したいことがあるんだけど…」
ミスラ「ヒュムF2♀さんが…私に?相談?」
ヒュムF2♀「夜中に抜け出して浜辺にきて…友達でしょ?いいよね」
ミスラ「友達…」
「わ、わかったにゃ〜」
夜中、みんなが寝静まった頃、音を立てないように、浜辺ににゃーは向かった…
続
266 :
既にその名前は使われています:2008/07/27(日) 16:28:00 ID:fpSIUNc2
種族叩きフェイス叩きは、専用スレでやってもらえませんかね?
今までスレ続いてて我が道を行く書き手さん揃いだったが、それだけはやらなかったは…
夜のプルゴ島…月の光が海辺に反射し、
とても、美しい景色を描いている…
ミスラ「ヒュムF2♀さん…どこ…にゃ…」
(木の陰からスッと姿を現わす)
ヒュムF2♀「きてくださいましたのね…」
ミスラ「そ、相談って何にゃ?」
ヒュムF2♀「恋石のお話…知ってます?」
ミスラ「し、知らないにゃ〜」
ヒュムF2♀「ここから、1km離れた所に小さな島がありますの…」
「その島に昔、隕石が墜ちたらしくて、未だにそのかけらが、その島には残っていて…」
「月の光が反射した時の美しさは、どんなものも虜にする…」
「そういう話があるの…」
ミスラ「す、すごいにゃ〜」
ヒュムF2♀「その石をね…採るの手伝って欲しいのよ…」
ミスラ「…え?にゃーが?」
ヒュムF2♀「…友達よね?」
ミスラ「(ママニャが友達は大事にって言ってたにゃ…)」
「わかったにゃ…」
どうしましょう…
話を進めていく展開で種族叩きではなくなっていくのですが、スレ違いなら、ここで終了でしょうか…個人的に移動はもうキツいので、このスレで無理となると…
耐性無さ杉ワロタ
好きなようにやれば良いんじゃよ
とりあえず終了します
失礼しました
ここを荒らす気ないんで原因は私ですが、煽りレスは前スレでお願いします(涙
あらまあ、いらっしゃいませ。
ぶっちゃけ種族叩きやジョブ叩きにいちいち動じてたら、書き手なんかやってませんよ。
なんだか外は雷雨がひどいので、少し雨宿りでもどうですか?
(・ω・、)ヾ(・ω・*)
273 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/07/27(日) 19:23:28 ID:PAqsB7bb
【3】
波が少し荒れているが、浜辺にある小さなボートに二人は乗り、
恋石を求め、離れ小島を目指した…
ヒュムF2♀「…あれよ!」
ミスラ「なんか、島の周りが岩だらけにゃ…」
ヒュムF2♀「わかってるわよ!この船はこれ以上は進めないわ…」
ミスラ「どうやって、島に入るにゃ?」
ヒュムF2♀「私がここで船は停めておくから、ミスラさんが、石を採って来てくれないかしら?」
ミスラ「え?100mくらい泳いでってこと?今日は、なんか波が荒れてて、こわいにゃ〜」
ヒュムF2♀「………ぉょげ…なぃ…の…ょ…」
ミスラ「……え?聞こえないにゃ…」
ヒュムF2♀「…泳げないのよ!こんな話だし、男の子になんか頼めないし、
なんのためにあんたなんか、連れてきたと…」
ミスラ「…わかったにゃ!いってくるにゃ!」
(ザパーン!)
ミスラ「…思ってるより波が強いにゃ…」
ヒュムF2♀「はやく、採ってくるのよー!」
島をめざして泳ぐミスラ…
ミスラ「はぁ…はぁ…はぁ…つ、ついたにゃ…いちちち」
ミスラの足、肘、膝から血が出血していた…
岩礁の中、泳いだせいで体中を切ってしまったらしい…
ミスラ「なんか…波がどんどん荒れてきてるにゃ…」
「はやく、見つけてかえらにゃいと…」
島の大きさは、とても小さい直径で円状になっていて、50mもあれば…くらいな大きさしかない。
その真中が洞窟型に盛上がっていて、
かまくらと形容すればわかりやすいかもしれない。
ミスラ「ど、どこにゃ?暗くてわかりにくいにゃ…」
ヒュムF2♀「……ぁ…」
ミスラ「…あれ?今なんか声が聞こえたような…?」
(洞窟の外に出てボートの方に目をやる)
ヒュムF2♀「……けて!…」
ミスラ「!」
波の荒れがすごい…
ボートが裏返り、
ヒュムF2♀が、海辺に放り出されていた…
続
気がついたら、飛び込んでいた…
激しく荒れる波の中、岩礁に身を打ち当てられ、
傷だらけになろうと…
ミスラ「はぁ…だ、だいじょうぶにゃ…?」
ヒュムF2♀「足を少し切ったくらいかしら…」
(そんなことより…あなたのほうが…)(ミスラの太股が大きく裂けて出血がひどい…)
ミスラ「にゃ…にゃーはだいじょうぶにゃ…」そう、言うと衣服を引き千切り傷口をギュッと縛る。
ヒュムF2♀「寒い…」
ミスラ「洞窟に取り敢えず入るにゃ…」
ヒュムF2♀「…歩ける?」
ミスラ「心配ないにゃ^^」
ヒュムF2♀「頭がボーッとする…風邪かしら…」
ミスラ「…」
(体毛の水気を払い、服を脱いだ)
ヒュムF2♀「ちょっ、あんた!何してんのよっ!」
ミスラ「ヒュムF2♀も脱ぐにゃ…そんな濡れた服着てたら、風邪が悪化しちゃうにゃ…」
ヒュムF2♀「脱いでも脱がなくても、同じよ!素肌で夜風に曝されるだけじゃない!」
(ミスラは、黙って、強引に服を脱がせた…)
ヒュムF2♀「……」
ヒュムF2♀「…寒いわよ」
(ブルブルと身を震わせガチガチと歯を揺らす、唇が紫色になり、顔色がとても悪い)
ミスラ「…」
ミスラ「大丈夫だにゃ…」
ヒュムF2♀の背中から手を回し身体中を重ね、
自らの体毛でヒュムF2♀を温めるように包みこむ…
ヒュムF2♀「…(あったかい)」
ミスラ「…あったかいでしょ?」「にゃーが小さい時にママニャがよくしてくれたにゃ…」
まるで、世界で一番大事なものを守るように、ヒュムF2♀の身体を…心を…ミスラは一生懸命包み込んだ…
ヒュムF2♀「…」
ヒュムF2♀「…ごめんね」
ミスラ「………」
ヒュムF2♀「私がこんな所に連れてきて…こんな目にあわせて…」
ミスラ「……」
ヒュムF2♀「…ご…め…ん…ね」
「…いつ…も…あなた…を…いじ…めて…」
ミスラ「…」
ヒュムF2♀「…私の家ってね…いつも、両親が喧嘩ばかりしてるの…」
ミスラ「…」
ヒュムF2♀「…毎日…毎日、喧嘩ばかり…世間体ばかり気にして…別れようともしない…」ミスラ「…」
ヒュムF2♀「あなたが、うらやましかったわ…あんなに…お母さんに愛されてて…」
ヒュムF2♀「私の親なんか…いつも、自分のことばかり…」
ミスラ「…」
ヒュムF2♀「私をこんなに…大事に…してくれ…て…あり…が…と」(涙が溢れてうまく喋れない)
ヒュムF2♀「こんな…私でも…友達で…いて…くれ…る…?」
ミスラ「………」
ミスラ「…Zzz」
ヒュムF2♀「!…ね、寝てるし…」
ミスラ「むにゃ…むにゃ…友…達…にゃ〜」ヒュムF2♀「…クス」
朝になると島に船がきて軽い騒ぎだった
私とミスラはエル♀F6先生に物凄く、怒られた…
【4】
旅行も最終日になった…最初に乗ったマグナリッパーとも、
別れを惜しみながら…ウィンを経由した飛空挺でジュノにもどる…
ヒュムF3「なぁ?あいつら一緒にいるけど、なんかあったのかな?仲良さそうなんだけどw」
ヒュムF1「…俺が知るかよっ(grin)」
ヒュムF2♀「…だーいぶ遅くなっちゃったね〜昼間から乗り物ばかりだし〜」
ミスラ「そうにゃね〜へとへとにゃ〜」
ヒュムF2♀「月が綺麗…」
ミスラ「飛空挺から見ると、お月様がとっても近いにゃ!」
ヒュムF2♀「ふふ…」
ミスラ「あ、月と言えば、恋石なかったにゃ!」
ヒュムF2♀「ふふ…ちゃんと、とってきたよ…」
ミスラ「…!あったのにゃ?」
ヒュムF2♀「これよ…これ」
(2つの石を手の平に取り出す)
ミスラ「…?ただの石だにゃ?」
ヒュムF2♀「こうするの…!」
(ギュッと握りこんで温める…)
ゆっくりと手を開く…
ゆっくりと…
ミスラ「わぁ…」
ヒュムF2♀「綺麗でしょ?この石はね…体温で温めてあげるの…
そうすれば、こんな感じに光るんだよ…」
「はい!1個ずつ!」
ミスラ「く、くれるにゃ?」
ヒュムF2♀「うん^^1個ずつ持っておこ^^」
ミスラ「ありがとにゃ〜^^」
ヒュムF2♀「…(可愛い)」
ヒュムF2♀がミスラとの友情を越えて、
恋愛感情を抱いてしまうなんて気付かないミスラだった…
続
【彼女と彼氏の恋事情】
夏休みが明けた…
旅行が終わってからもヒュムF2♀さんが、
なぜか、時々、私とガルカおじさんに手料理を振る舞いに家に遊びに来たりしてた…
朝の眠気が抜けない校内集会が終わったあと、
教室がピリッと張り詰めた空気で覆われる…
エルF6♀「今日は、転校生がいるので紹介しますね…入って。」
(ガララ…)
扉が横にスライドして一人の男の子が入ってくる。
身長は180近い…こんがり焼けた色黒の肌。
透き通るような緑の瞳…大きい手…
バサバサだけど、バランスよく乱れた髪…
エルF6♀「はい!自己紹介して。」
エルF2「……ヨロシク…」
無愛想なんだけど、声変わりしたその声は、
なんとも言えず色っぽい…
クラス中の女子がキャーキャーと黄色い声で騒いでいた…
ミスラ「…ぼーっ」
ヒュムF2♀「…!」
ヒュムF2♀「…ア、アトルガンから来たらしいけど、
なんか無愛想で感じ悪いね〜」
ミスラ「……ぼーっ」(目線の先は転校生)
ヒュムF2♀「ね!ねーーってば!」
ミスラ「…ハッ!う、うん…そうにゃね…」ヒュムF2♀「きっと性格悪いよアイツ!」
(ほとんどまわりの声が聞こえていない
ミスラさんな今の心境→)
ミスラ「(ドクン!…何これ…なんにゃのにゃ…
ドクン!…あの瞳を見てるだけで…
ドクン!…)声を聞いただけで…
胸が、すごい苦しいにゃ…なんなのにゃ…これ…病気?」
(バタン!きゅ〜)
ヒュムF2♀「ミ、ミスラさん!だ、だいじょうぶ?」
エルF2「………」
その日は、保健室に運ばれた…病気になったと勘違いしたこと。
激しく鼓動が早くなってさらにパニックに…
保健室で初日を過ごすなんて…
転校生との最初の出会いはたった5分のはじまりだった…
(ガバッ)
ミスラ「(保健室…?)」
タルF6♀(保健の先生)「あら?起きた?気絶してたみたいだけど、
問題ないから、落ち着いたら帰っていいわよ〜」
ミスラ「…せ、先生!にゃーは、病気かもしれないにゃ!」
タルF6♀「病気?どうして?」
ミスラ「心臓がドキドキして…鼓動が早くなって…
倒れちゃったにゃ…」
タルF6♀「ニヤニヤ」「どうして…そうなったのかしら?」
ミスラ「…わから、!…転校生の男の子を見て…たら…
気がついたら、そうなってたにゃ…」
タルF6♀「ニヤニヤ…ミスラさん!」
ミスラ「…?」
タルF6♀「それは「恋」よ!」
ミスラ「!」
「…これは…これが…恋!?」
283 :
既にその名前は使われています:2008/07/27(日) 22:47:32 ID:igqV6eJ9
このごろちょっと思ったのは
ヴァナでクールビズをやるとどうなるのだろう・・
と・・・・
ミスラ「ママニャを好きとか…そういう気持ちとまた違う…」
「先生、ありがとうございましたにゃん^^」
タルF6♀「気をつけて帰るのよ^^」
(ガララ)
ヒュムF2♀「大丈夫?心配で、心配で、ずっと待ってたんだよ〜!」(腕にしがみつく)
ミスラ「ご、ごめんね…心配かけて。」
ヒュムF2♀「ううん…気にしないで、勝手に待ってただけだし…」
「かえろっ…一緒にアイス食べに行こうよ!奢るし^^」
ミスラ「え?いいにゃよ…」
ヒュムF2♀「はやくはやく!」(ひっぱるように連れていく)
ヒュムF3「おまえさ、転校生だろ?感じ悪すぎねぇ?」
エルF2「………」
ヒュムF1「別に、女にモテるのはかまわねーけどさ、
みんな話しかけてるのに無視とかありえなくね?」
エルF2「…」
285 :
既にその名前は使われています:2008/07/27(日) 23:23:57 ID:PAqsB7bb
ヒュムF3「何とか言えよっ!」(胸倉を掴む)
エルF2「…離せ…怪我するぞ…」
14才で180…見下ろされ睨まれる威圧感がヒュムF3を退ける…
ヒュムF3「(手を離し)…もう、いいや…オマエなんかクラスからハブだ!」
ヒュムF1「…転校初日で緊張してるのか?…明日からゆっくりでいいから、打ち解けてこいよ…」
(エルの耳元で通り過ぎにつぶやく)
エルF2「……うざ」
ヒュムF3「なんだとテメェ〜!」
ヒュムF2♀「あ、あれ転校生と…」「アイツら何やってんのかしら…?」
(バタッ)倒れこむヒュムF3
ミスラ「……!」
ヒュムF2♀「喧嘩?ヒュムF3て、うちの学校で一番強いのよ…?一発で…」
エルF2「………」
ヒュムF1「おい!しっかりしろ…おい…!」エルF2がその場を立ち去る…
ミスラ「………」
ヒュムF2♀「だ、大丈夫かしら?ヒュムF3…」
ミスラ「…かっこいいにゃ…」
ヒュムF2♀「え?」
【2】
転校生が来て三か月…もうすぐクリスマスだ…
町中がライトアップされていて、肌は寒いけど、心はとても温かい…
ヒュムF2♀「ねーねー今年のクリスマスふたりでデートしない?」
ミスラ「で、デート?まぁ、彼氏とかいないし別にいいにゃけど。」
ヒュムF2♀「やったぁ〜!お金とか、心配しなくていいからね!」
ミスラ「いつも奢ってもらって悪いにゃ…無理しないでにゃん…」
ヒュムF2♀「えへへ」(まったく聞いていない)
ヒュムF3「エルF2!」
エルF2「…なんだよ?」ヒュムF3「今日、ナンパ行こうぜ!俺とおまえとヒュムF1で!」
エルF2「どうしてもか?」
ヒュムF1「どうしてもだ!」
エルF2「なら、行ってやってもいい」
ヒュムF2♀「…あいつら仲良くなったよねぇ〜
…ヒュムF3が喧嘩で45回
…ヒュムF1が言葉で46回」
「そんだけつきまとってたら、さすがに口説かれちゃうわよね…(笑)」
ミスラ「みんな友達はいいことにゃん^^」
【エルの話少し省略しました】
【以前と考えた方向とキャラが別の道を歩きだしてしまいました】
【話はまだ中盤くらいなので、しばらく凍結します(もう少し考えます)】
【スレ借り失礼しました】
288 :
既にその名前は使われています:2008/07/28(月) 00:42:38 ID:Vr3WOabI
>>283 「バファイでおk! …と言いたいところですが」
――それだと魔道士じゃないジョブで出撃する人には厳しいですし、なにより…
あまり高位の防御効果を仕込めない低レベル向けの装備にこそ、そういう考え方は必要なんでしょうね。
「…でも、うかつに表面積削ると、今度は鎧として意味をなさなくなっちゃいますし」
――みんな我慢してるんですよね、結局…。
「砂丘とか、考えるだに恐ろしいです」
――僕もその砂丘で、昔は修練を重ねてたんですよ?
同じパーティを組んだ黒魔道士さんの、覚えたてのブリザドで氷塊を作って、
みんなで涼をとったのも、懐かしい思い出というやつですよ。
「しみじみ述懐してくれるのはいいんですけど、根本的な解決法にはなってないですねー」
そもそもクールビズという概念そのものがNG判定を出される可能性も!
「温暖化、ねぇ。
そいつもいつか時計を進めたら、まみえる事になるだろう災いの一つ…ってことになるんだろうな」
「当分先のことになるでしょうけどね」
289 :
既にその名前は使われています:2008/07/28(月) 00:51:22 ID:odqW/s8F
みずのはごろもを輸入するんだ!
290 :
既にその名前は使われています:2008/07/28(月) 02:55:25 ID:G/L/ZjMC
>>287 スレとまってたし、保守の手間が省けて、なかなか面白かった。乙。
ミスラ「みんな、友達なのはいいことにゃ^^」
ヒュムF2♀「どうしたの〜いきなり?」
ミスラ「にゃ〜考えたらにゃ〜」
ヒュムF2♀「何を?」(何か嫌な予感がする…そんな不安な顔で)
ミスラ「クリスマスは、みんなでパーティするにゃ!」
ヒュムF2♀「え〜デート…の…約束は…」
ミスラ「お昼にデートしたらいいにゃ!夜にみんなでパーティするにゃ!」
ヒュムF2♀「………よるが…大事なんじゃない…」(口をとがらせて俯く)
ミスラ「なんか、言ったにゃ?」
ヒュムF2♀「う、ううん…わ、わかったよ…」
ミスラ「んじゃ、あの三人にも聞いてくるにゃ〜」
にゃーの笑顔で強引に、みんなクリスマスパーティに
参加させられる事となったのは、言うまでもない。
ヒュムF2♀「ヒュムF3はただの女好き…喧嘩は強いけど、デリケートて、言葉とは無縁…」
「ヒュムF1は、最近なんか変わったわ。なんか昔は流されるまま、ウンウンて、
適当に相槌打つだけの子だったけど、たぶんミスラが前から好きだったんだろうなぁ。
何がきっかけかは知らないけど、思いやりがあってクラスのリーダーみたいになっちゃった…
はっきり言ったら、敵なんだけどね!」
「んで、コイツがまた謎キャラエルF2、夏休み明けからきた転校生なんだけど、
世間一般で言うイケメンなのかなぁ〜
転校してきた理由は過去がどうこう…ただ、コレだけ言ってたわ…
なんか最近、世界各地で現れてる異界の口?だったかな…
それが関係してるみたいだけど、一人暮らしみたいで、両親も見たことないわ…まさに謎…
まぁ、問題はミスラちゃんが惚れてるみたいなんだよね…でも、負けないわ!」ヒュムF2♀の独り言
夕暮れ時のロランにて
ヒュムF3「なぁ?エルF2…」
エルF2「…ん?」
ヒュムF3「おまえさ…自分のことほとんど話さないけどさ…まぁ、
そのことを深く聞くつもりじゃないんだ…」
エルF2「………」
ヒュムF3「俺とさ、俺の家で住まないか?
オマエ一人暮らしだしさ…なにかと不便だろ?」
エルF2「…どうして、オマエと住まないといけないんだ?」
ヒュムF1「それを言うなら、どうしつ俺と住みたいんだ?だろ(笑)」
エルF2「…そうとも言う」
ヒュムF3「俺は確かに45回目のオマエとの喧嘩で勝った!
だけど満足してないんだ…頼む!」
エルF2「ヒュムF1…日本語で頼むわ」
ヒュムF1「…それを言うなら45回目の不意打ちで無理矢理気絶させて写メ撮った、だろ(笑)」
エルF2「……腹減った」
ヒュムF1「ラーメン食って帰ろうぜ」
ヒュムF3「ラーメン!」
エルF2「…俺の話は?」
ヒュムF3「何言ってんだ?ラーメンの方が大事に決ってんだろw」
(ヒュムF1の心の声)
「俺さ、ヒュムF2♀が最初は好きだったんだよな…」
「いっつのまにか…ミスラのこと意識し始めてさ…」
「スカートの…中見てからだっけ…」
「いや、ママニャさんの笑顔が好きでって…俺、マザコンだったのか…」
「ヒュムF2♀は最近ミスラにぴったりひっついて離れないんだよなぁ…
まぁ、アイツは同性からも、モテるみたいだし…
アリっちゃあアリか?いや、アっていいのか?」
「ヒュムF3とかエルF2とかとのホモ路線か?なら、俺は受けいや…あえて攻めか?な、何言ってんだ俺…」
担任のエルF6♀先生「ちょっと、これ運ぶの手伝ってくれる〜?」
ヒュムF1「は〜い」
(この路線か!)
293での
「どうしつ」
という部分は
「どうして」
の間違いです。
他でも誤字脱字はありますが指摘する台詞を、はまずいので脳内修正お願いします。
296 :
既にその名前は使われています:2008/07/28(月) 04:38:14 ID:G/L/ZjMC
君の使命は上げつづけることなのでageなされwwwwwwwwwww
ネ実は常時ageるとこなんだよw
多少スレ違いでもageはこのスレでは貴重なんだw
297 :
既にその名前は使われています:2008/07/28(月) 04:47:00 ID:G/L/ZjMC
なんか一日でイジメられ悲惨ネタからほんわり学園ものにシフトしてきたな・・・。
とりあえずここの住人はどんな煽りがきてもageてさえくれればスルーしてくれるから、
ageは忘れんでやってくれw
あと煽られ耐性はつけるんだ。ID晒して自作自演して指摘されて後釣り宣言とかを楽しめw
つーか。テキストサイトやってて、煽りすら来ない環境は耐えられないぜ?
批判(というかイチャモン)きたらソレでオナニーして絶頂するくらいの変態でないと。
【2】
クリスマスイヴ
ミスラ「ま、待ってにゃやすませてにゃ…」
ヒュムF2♀「え〜あの服もきっとにゃーちゃんに似合うよ〜!」
朝8時から呼び出されて、ずっとこの調子で、
ひきずりまわされているミスラ
ミスラ「も、もう4時だよ…か、かえろうにゃ〜」
ヒュムF2♀「だめだめ!…でも、時間ないか〜しょうがないか…私の家にむかおっか…」
ミスラ「う、うん…」
ヒュムF2♀「あ、これ…」(照れくさそうに、鞄から、綺麗にラッピングされ、
リボンのついた小さな箱をそっと、ミスラの手に渡す)
ヒュムF2♀「えへへ…クリスマスプレゼント…」
ミスラ「わわわ…ありがとにゃ〜」
「にゃ〜もあるよ、いつも奢ってもらってばかりだから…コレ…」ヒュムF2♀「え!嘘…あれ…なんか…涙でて…きた…」
ミスラ「わわ…泣かないでにゃ…たいしたものじゃないにゃ…」
ミスラ「わ、コレ、指輪にゃ…綺麗だにゃ…」
ヒュムF2♀「喜んでくれて…嬉しいな…」
ヒュムF2♀「私もあけていい?」
ミスラ「全然たいしたことないから恥ずかしいにゃ…」
ヒュムF2♀「…これ…」
「う…」(涙で声が出ない)
ミスラ「泣いちゃいやにゃ〜(慌)」
ヒュムF2♀「…ひぐっ…ひぐっ…あ…りがとね…」
ヒュムF2♀「最近…ね…私いつも、ニコニコしてたらね…
なんか、お母さんもお父さんも…ちょっとずつだけど、
仲直りしてくれてるみたいなの…」
「こんな高いもの…ありがとね…えへ…ひぐっ」
ミスラ「なかないのにゃ〜、パーティいくにゃ!」
ヒュムF2♀「…うん!」
ミザレオ2泊3日家族旅行宿泊券 3名分
あげは適当にやっときますね。
学園物はクリスマス編で終了かなぁ
エルF2くんの謎を含めて急展開します…賛否両論でるでしょうが。
下手な文ですが読んでくれると有り難いです。
【3】
クリスマスパーティも終盤にさしかかろうとしていた…
やたら料理ばかり食べて、お手伝いさんに声かけてるヒュムF3とか…
私にべったりでエルF2に近寄らないように監視してるヒュムF2♀とか…
お手伝いさんのお手伝いしてるヒュムF1とか…
ちょっと距離は、離れてるけど、楽しそうに笑ってるヒュムF2の両親とか…
執事さんとマニアックな武器トークを、ずっとしてるガルカF1おじさんとか…
…楽しい雰囲気でパーティが進んで…
気がついたらヒュムF2♀は、お酒なんか飲んじゃってて…座り込んで寝ちゃってるし…
ミスラ「楽しいにゃ…」
エルF2「…そうだな」
ミスラ「…(え?)」
周りを見ても誰もいないですし…
ミスラ「…あ、ゎわ…」
エルF2「…オマエいつもそんなだな?(笑)ちゃんとしゃべれよ…」
ミスラ「にゃにゃ…にゃーはみすらにゃ…」
(意味不明な答えである)
エルF2「ひとつ…聞いていいか?」
ミスラ「にゃーはにゃーにゃ…」
エルF2「…気を悪くしないでくれ…俺も…同じだから…」
ミスラ「………」
エルF2「オマエ…両親いないだろ?寂しいとか、思ったりしたりはしないのか?まだ13だろ?」
ミスラ「寂しい…って思わないって、言ったら、嘘になるかもしれないにゃ…」
「でも、おじさんもいるし、みんなもいるし…にゃーは元気にゃ^^」
エルF2「…そうか、母さんを挽いた馬車が、憎いとか…思ったりはしないのか?」
ミスラ「…ごめんにゃ…その日のことは、はな…わ、忘れちゃったにゃ!あははにゃ…」
エルF2「す…すまん」
(ドーン)
大きな音が空をこだまする…
ヒュムF2♀「ん…なんの音?」(寝起き)
ヒュムF4母「花火かしら…?」
エルF2「………」
エルF2「……!」
エルF2「ちがう!爆撃だ!」
続
303 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/07/28(月) 06:32:10 ID:4gCf2mTr
【ジュノ壊滅】
エルF2「伏せろォオオオ!」
(爆撃が何発か飛んで来る)
ルルデの庭から上層 下層 港区と下を見ると、
港区は全てが一瞬で炎に包まれていた…
ガルカF1「家が…燃えてる…これは…いっ…たい…」
ヒュムF1「下層も墜ちそうだ…」
ヒュムF3「上層のアレ…なんだよ?…獣人?」ミスラ「にゃ…にゃー」
ヒュムF2♀「大丈夫よ…あなたは私が…ついてるから…」
エルF2 「…逃げたほうがいい…」
ヒュムF母「どういうこと…?」
エルF2「あいつらは今の獣人じゃない…過去の大戦で戦った獣人達だ…!」
エルF2「強さは現代の比じゃあない!」
ヒュムF3「オマエ…いったい…」
エルF2「いいから!逃げろ!」
ヒュムF7父「宮殿奥に逃げるしかない…庭は上層を抜けなければ、逃げれない…!」
エルF2「…宮殿奥へ」
ヒュムF7父「わかった…みんな…こっちへ!」
ヒュムF2♀「にゃーちゃん、逃げよ…」
ミスラ「う、うん…」
テーブルに残るミスラのあげたプレゼント…
ミスラ「…あ、にゃーがあげたプレゼント忘れてるにゃ…」
(すぐさま手に握りみんなと逃げようとしたその時…!)
ヒュムF2♀とミスラの前に、オークタイプの獣人が現れる…
禍々しく不気味にたたずみ…
ダボイにいる獣人とは全く違うオーラを放っていた…
ミスラ「わゎゎ…う、うごけないにゃ…」
ヒュムF2♀「…!逃げるのよっ!立って…!」
ミスラ「ガチガチガチ…(震えがとまらない)」
オークがミスラをみつめた…
ミスラはもう立つこともできなかった…
次の瞬間…
オークの槍が降り下ろされた…
こうするしかなかった…
こうするしかなかったんだ…
ヒュムF2♀は自分の身体をミスラの前にさらけ出し、ミスラを庇い…
槍に貫かれた…
ヒュムF2♀「…にゃ…ち…ゃ…ん…」
ミスラ「……!」(涙と震えが溢れ、目の前に貫かれたヒュムF2♀が倒れ込む)
ヒュム父&母「………」
(娘のもとへとっさに走る)
オークはもう一度槍を降り下ろそうとした…その時…
エルF2「逃げ…ろ…」
(剣でオークの槍の一撃を受け止める)
ヒュム父がヒュムF2♀を抱えヒュム母がミスラをひっぱり起こす…
ガルカ「こっちだ!はやく…!」(宮殿奥に皆走って行く)
エルF2「(みんな逃げたな…)」
エルF2 「おまえらの好きなようにはさせない…!」
「く…」
(徐々に力負けし、追い込まれていく…)
「く…くそ…ボスクラスかよっ…」
(カーン)
エルの剣が違う方向からの力で弾き飛ばされる…
エルF2「追加かよ…絶体絶命だな…」
【凍結】
306 :
既にその名前は使われています:2008/07/28(月) 11:15:05 ID:Msz28tH/
慣れてきたとはいえ、どうも300位になると保守したくなる俺ガイル
「朝起きたら…」が元ネタのTRPG、最終回一つ前まで来ました。
リプレイ録音してないのが致命的な致命傷。
まぁ、設定厨が考えた厨二病全開のシナリオなので……ゴニョゴニョ。
最終回は裏ザルカバードから裏ズヴァール城で某プロデューサーTと決戦の予定。
ウチはBGMを流すのがお約束になってるので冒頭からAwakening流しまくりの予感。
ところでプレイ中に質問があったんだけど、アンティカの卵はどこからくるんだろう?
アンティカの女王も見当たらないし。
もう一つあった質問が何故にラバオを襲わないのか?という疑問。
上は「女王アリは、もっと安全なトコにいて働きアリが卵を運んでる」。
下は「砂漠にいる動植物でエサが事足りてるから(人間を狩るのは結構大変だから)」。
とアドリブ説明したんだが……。
今回のシステム、敵からのドロップは最近よくあるダイス制なんだけど、うっかり黒魔道士タイプが
1D6で6振ると高位魔法書落とすと口を滑らせてしまったが為に乱獲されてしまった……。
まぁ、結局アンティカのボロがいっぱい溜まっただけだったんだが。
307 :
既にその名前は使われています:2008/07/28(月) 12:52:08 ID:G/L/ZjMC
>>306 別の大陸で作戦行動中。かえってきたらラバオが滅ぶ。でいいんでは?自動保守装置の300がしばらくがんばってくれるはずだから心配はしなくていいかと。
>>300 楽しそうだなwwwというか、普通に楽しそうに書いてるな。
軒の下借りてるのに母屋を乗っ取るような発言しなければ普通にスルーしてくれると思う・・・。
308 :
既にその名前は使われています:2008/07/28(月) 12:55:13 ID:G/L/ZjMC
>>300 お前は自己主張が激しすぎるから、作品だけ投下して、
他のスレで暴れてストレスを発散してればたたかれないぞ。
とりあえずブロンド様言行録でも読んでネ実の空気を知ってくれw
309 :
既にその名前は使われています:2008/07/28(月) 13:05:05 ID:kc4t7FYZ
>>300 最初のミスラいじめから話が変わってきてるが、面白く読んでる。続きを待ってる。
>>306 普通に楽しそうなんだが?
アンティカといえば、リードさんの物語がアルテパで止まっていて哀しみがマッハ
復活してくれんかのう…
310 :
既にその名前は使われています:2008/07/28(月) 13:18:09 ID:G/L/ZjMC
>>309自動保守マシンのほうが投下数が多いってなんなのさ・・・。
とは思うが、ソレがいいとこなのかも試練。
まぁここ2年はほとんどきてなかったが。
てか、3年やってて帰ってない(完結してない)のか。
>>300まさに水を得た魚のようにノリに乗ってるな!楽しみにしてるぜ!
311 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/07/28(月) 14:20:20 ID:4gCf2mTr
何千匹いるのだろう…絶体絶命どころの話じゃない…
エルF2「残された解放は…3回か…仕方ないな…」
エルF2が目を閉じ スーハーと一呼吸置くと、獣人の動きが一斉に止まる…
男の身体は薄青色の発光を纏いみるみるうちに、
ソレは、人とは似て、人とは異なる、別の生き物へと姿を変える…
男が一呼吸いれ目を開く…
紅く輝く眼
碧白色の肌…
人間に似て非なるもの…
瞬間だった…目を開き時間にして約3秒…
全ての獣人が碧白い炎に身を焦がしてゆく…
エルF2「…なんとかなったか…」「…いるんだろ…闇王…」
「…いや、闇王を造りし者よ!」
エルF2「……」
エルF2「…クッ…」(姿が元に戻り、その場に膝から倒れこむ…)
闇を造りしもの…
人が造りしもの…
あたりが雷雨とともに大雨に覆われ…
その日、ジュノは壊滅した…
【再び凍結】
312 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/07/28(月) 14:54:57 ID:4gCf2mTr
ご飯食べたけど、仕事前の時間が中途半端で、投下は0時過ぎてからに、なりそうです。
ヒュムF2♀が個人的に気にいってて偏る…
ミスラはシリアスにすればするほど、主役色が薄く(笑)
て、ことで仕事前に保守あげ
313 :
既にその名前は使われています:2008/07/28(月) 18:42:11 ID:G/L/ZjMC
まぁ向こうの荒れが解決したらもどっておいでw
314 :
既にその名前は使われています:2008/07/28(月) 18:59:58 ID:wBPIWmiS
なんかえらく伸びてるなぁと思ったら他スレの住人が来たのか、
ご苦労さん。
登場人物の行動描写が独特にみえる。
315 :
既にその名前は使われています:2008/07/28(月) 19:43:16 ID:gDVbI38v
ごめんなさい、その人、典型的なスイーツ脳なんです
ふと、空気が塗り変わる気配を感じて、意識が浮上した。
もたれていた壁から体を起こし、振り向いて膝だけで立ち上がる。
そうして、窓ガラスなどだいぶ前に砕けてとれてしまったのだろう、古い窓枠から、そっと外の様子を伺った。
空の向こう、黄色い月より手前に、それよりずっと大きな円が朧に浮かび上がっているのが見える。
「――――きれいだ」
ラピスラズリのように青と白が混じりあい、刻々と表情を変えていく天体。
もうずっと前に、大事な人が歌って聞かせてくれた歌の一節を思い出した。
ぱた、ぱたた、と何かが落ちる小さな物音に反応して、膝元に目を落とす。
乾いてささくれた床に、雫の跡。
頬に手を伸ばすと、右側だけが涙で濡れていた。
ごめん。
まだ、何ひとつ果たしていないから。
まだ、そこへ帰してあげるわけにはいかない。
右目だけの涙を拭い、また壁に背を預けて座りなおし、目を閉じる。
夜明けはまだ遠い。
あの子が何事も無く目覚められることを祈りながら、僕は再び意識を水底へ沈めた。
【造られし心】
跡形もなく焼き払われ見るも無残な街…
何人の人が死んだんだろう…
何人の人が家を…家族を…友人を…失ったんだろう…
ヒュムF2♀「……うぅ…」
(出血が酷い…胸から血がどんどん滲んでいく…
顔は真っ青ですでに生気がない…)
ミスラ「…ケアルしても…ずっとケアルしても
…血が…血が…とまら…な…い…にゃ…!…」
ヒュムF2♀「…私…死ぬの…ね…」
ミスラ「…死な…ないにゃ!にゃーが…絶体、助け…るにゃ!…」(涙と声が絡む)
戦いを終えたエルがミスラ達をみつけ駆け寄ってくる…
エルF2「…怪我…ひどいな…」
ヒュムF1「ケアル4でも…全く血が…とまらないんだ…(泣きながら魔法詠唱をやめることなく…)」
続
「用事も済んだしへとへとなんだ。ここはもう大丈夫だろ」
そんな事をのたまい、バストゥーク戻るという領事さんを護衛がてら、
彼女と一緒に帰っていくヒロさんを見送ったのが、夜半過ぎ、というか今朝未明の話。
私はと言えば、ヒロさん以上に立ち上がる元気もないほどへとへとで、
また後ほど、と彼が出て行くのを見送って、そのまま為す術なく再び眠りへと引き込まれた。
ガラスなんかずいぶん前に砕けてなくなったのだろう窓から、朝日が斜めに差し込む廃屋。
夜が明けて、これから考えることはたくさんあれど、ちょっとは穏やかに小休止がとれると思ったのに…。
マルトさんに淹れてもらった、朝ごはんの後のお茶に口をつけてから、私はこっそりとため息をついた。
あのあと私がMPを使い果たして力尽きてから、その代わりに"僕"がどうにか、
みんなと一緒にルーファスさんとエルリッドさんを連れてあの場所から脱出してきたらしい。
目が覚めたときにはいきなり事情聴取されるわ、麦茶かと思ったらお酒だったわ
(そもそもなぜあの場に麦茶があると思ったのだ私は)、エルリッドさんは目を覚ました途端に暴れだすわ、
領事さんはそんなエルリッドさんに刃物をほいと手渡すわ…あぁもう。
思い返せば思い返すほど、無事に朝を迎えられたのがなんだか不思議に思えた。
朝ごはん時に再びやってきた領事さんに、どういうわけかヒロさんは同行していない。
何でいないのか尋ねようかとも思ったけれど、疲れてるし領事さんはちょっと怖いし…。
そんなわけで、このままじゃ100円玉借りパクになっちゃうよーと思いつつ、
なんら突っ込みを入れたりする元気もないのが現状だったりする。
「とにかく、私は納得できません!!」
目の前にいる人物が自分のお兄さんであるということを、まだ認めたがらないエルリッドさんを、
おじいさんが嗜め、マルトさんが宥め、ルーファスさんは…といえば、どういうわけかスルーだった。
「お、フルキフェル。それ食わないなら貰っていいか?」
ふと横からそう声をかけられ、顔をあげるとルーファスさんが、
お茶請けに出された私の分のケーキを指さしていた。
朝ごはんからあんなにハイペースで腹に物を入れていたのに、まだ食うのかこの人は。
てか、エルリッドさんの相手を…してあげなくていいんですか。ねぇ。
「え……えぇ、どうぞ…」
手元のケーキをルーファスさんへ向けて押しやる。
と、ルーファスさんはそれをすかさずひょいとつまみ上げ、あーんと口をあけてほぼ一口で食べてしまった。
「……私のも食べていいわよ」
その様子を見ていたラディールさんがそう言って、同じようにケーキが乗ったお皿を差し出すと、
ルーファスさんは口をもくもくと動かしたままくりんとラディールさんの方を向く。
そうして、今まで咀嚼していたものをごくり、と飲み込んでからケーキを頂戴し、
また同じように口にほいと放り込む。
まとう気配はこんなにも、別れる前と違いすぎているのに、
出発前、サンドリアのお屋敷で見た食事風景と変わらない、豪快な食いっぷり。
その、何事にも動じない様子に、エルリッドさんが昨日目覚めてから何度目かになる怒声をぶつける。
「あなたはどうなんですか!?」
ルーファスさんはケーキを流し込むべく、お茶のカップを手に取ったところで、
そう声をかけられてやっとエルリッドさんの方を向いたかと思えば、
右掌を軽く前に上げて、ちょっとたんま、と。
そんな態度に二の句が告げなくなり、口をぱくぱくさせている彼女を前に、
ルーファスさんは紅茶でもって口の中を片付け、ようやっと口を開いた。
「マルト、それはもういい。ありがとう」
……て、彼女にじゃなくてマルトさんにですか。
言われたとおり、ケーキを切り分けようとしていた手を止めるマルトさん。
しかしながら、あーそのケーキ私にくださいー…と言える空気では、残念ながらとてもじゃないけれどなかった。
「…それで、俺がどうってのは具体的にどういうことだ?」
「どうって……あなたの事で話してるんです! それなのにさっきからムシャムシャと食べてばっかりで!」
「そう言われてもなぁ……」
半ば涙目のエルリッドさんにそう言われ、うーんと考え込むルーファスさん。
「まあまあ、ルーファスも3日ぶりの食事だったから、ね?」
ラディールさんがなんとかとりなそうとするものの、それすらも逆効果のようで、
エルリッドさんは顔を真っ赤にしながら、バンバンと机を叩いて言い放つ。
「貴方は来訪者なんでしょう!? 帰りたい世界があるんじゃないんですか!?」
お茶をそれ以上減らすでもなくそのやりとりを眺めていた私は、その一言ではたと思い出した。
322 :
◆MwNTY7GtwI :2008/07/29(火) 00:44:22 ID:s7k+ZE1D
ちょこっと短いですが、一旦切ります。
多少巻きがはいってるのがバレバレです…w
また夜中にどうにか次をもってこれれば、と願うことしきり。
おやすみなさい。
ヒュムF2♀「…無駄よ…もう…楽に…逝かせて…」
あまりにも泣き崩れているミスラが、見るに見兼ねているのだろう…ヒュムF2♀「…やば…目…見えなくなって…きた…そろ…そろ…しんじゃ…うの…か…な…」
ミスラ「…いやにゃー!」
ヒュムF2♀「(…最後に告白して…死のうかな…この気持ちだけは…ううん…困らせちゃ駄目だよね…)フフ…(死にかけでも…告白できないんだ…あたし…よっぽど…好き…なんだなぁ…)…」
エルF2「…おまえは死なない!」
エルF2「(これで、次が…最後だな…)」
傷口に手を触れ、獣人を倒した時と同じように…エルF2は静かに目を閉じる…
皆の目が、エルF2の光る身体に…変化する姿に…
驚きの意を隠せない…。
ガルカF1「…あの光りは…クリスタルの…戦…士…」
続
傷口がみるみる塞がっていく…
それだけでもなく…
周りにいる兵士や住民の怪我までもが…
全て治癒されてゆく…
エルF2「…ハァ…ハァ…こ、これが…限界…だ…」バタッ 倒れこむエルF2を瞬時にヒュムF3が受け止める…
ヒュムF3「…エルF2…」
住民「…見たか?あの姿…」兵士「…化け物だ」
住民「…彼があの獣人達を倒したのね…」兵士「…」
皆がざわつく中…肝心のヒュムF2♀は、閉じてしまったその眼を開かない…
ヒュムF1「…起きろよ!ヒュムF2♀!おまえ…が…死ぬなんて…嘘…だ…ろ…」
ミスラ「…にゃ…」
ヒュム父&母「…」
ガルカF1「…」
エルF2「…ハァ…ま、間に合わな…かっ…た…ハァ…の…か…」
ミスラ「ヒュムF2♀ーーーっ!」
ミスラの悲痛な叫び声があたりに、こだましていた…
続
ヒュムF2♀「……泣かないで…」
みんな「………!」
ミスラ「!ヒュムF2♀〜!」(喜びのあまりだきつく)
ヒュムF2♀「(うわ…超しあわせなんだけど…)」
起き上がったヒュムF2♀はエルF2の方をみつめ…「ありがとう…助けてくれて…」
エルF2「…いや…(ヒュムF2♀をじっとみつめ…)」「……おまえ」
ヒュムF2♀が言わないで、というような表情で、エルF2に目としぐさでうったえる…
エルF2も無言でそれに頷いた。
一日が過ぎた…家を失った人はある大半が三国に帰ると思われたが…
皆、街を一日も早く復興させようと動き出していた…
続
326 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/07/29(火) 06:35:09 ID:btc2Cl2x
ヒュムF2♀「…心臓がとまってるわ…」
エルF2「…やはり…間に合わなかったか…すまない」
ヒュムF2♀「…気にしないで…」
エルF2「………」
ヒュムF2♀「あなたの気のような力が、体内に宿ってるから…私の身体…動くんだし…」
エルF2「…」
ヒュムF2♀「…私に残された時間は…どれくらいなのかしら…?」
エルF2「…保って…10日…」
ヒュムF2♀「……そっか…」
続
327 :
既にその名前は使われています:2008/07/29(火) 10:54:26 ID:/MQldK85
プチャラティage
328 :
既にその名前は使われています:2008/07/29(火) 13:29:09 ID:5fxPXkZH
フルさん来てたっ(;゜д゜)
待ってたよぉ〜
これからも待ちつづけるからね〜
329 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/07/30(水) 00:46:06 ID:4gjDE/pa
あの惨劇から一日しか経っていないジュノに、
三国からの合成職人、大工、大量の補給物資や食料が運ばれ、ごった返していた…
病棟や避難施設で家族や家を失い苦しみ…生きる気力を無くした者にとっては、
心強い助けだったろう…今は動けない者もいるだろうが…
それは、時間をかけて…ゆっくり傷が癒えるのを待つしかない…
そんな中、ルルデ王宮室には、各国からの大使が集まり、
今後の話し合いが行われていた…
「あの獣人達は一体どこから現われたのだ…」
「…異界の口、その存在は知っているだろう?」
「最近、世界中に出現している謎の物体…
近寄る者を全て吸い込むというアレか…」
「あの獣人達がまた現れたら…どうしたらよいのだ…」
「…戦うしかあるまい…」
「一匹一匹が拠点にいる最強の敵に近い…
しかも、ボスクラスは神の強さも越えている…そんな相手にどうやって…」
「…一人いるではないか…」
330 :
既にその名前は使われています:2008/07/30(水) 05:55:30 ID:J0vjqwKN
投下乙です
いつまでスレ違いのまま続行するの?
331 :
既にその名前は使われています:2008/07/30(水) 06:00:01 ID:Yd3GSSq3
面白いので許可する
332 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/07/30(水) 08:26:05 ID:4gjDE/pa
「…あの、少年か。」「…そうだ」
「アレは何なのだ…人ではない…」
「我々が造った兵器だ…」
「貴様っ!ラミアの惨劇を繰り返すつもりか…!」
「あれは…無から造り出した…不滅隊やラミアなどとは、また違う…全く新しい科学だ…」
「ジラード大戦で現れたらクリスタルの戦士…彼等5人の力…全てを合わせてなお越える…それだけの兵器に造りあげてある…」
「この戦いが起こることを予期してか?」
「…さぁ?」
「一歩間違えれば、世界が滅ぶぞ…」
「保険は打ってある…」
333 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/07/30(水) 08:32:56 ID:4gjDE/pa
スレ違いなんですよね(汗)
向こうに戻ると荒れてしまう気がするので、できれば終わりまで…
334 :
既にその名前は使われています:2008/07/30(水) 09:43:39 ID:7z+4jDNT
Xn1B2xiK2gタン萌え。
335 :
既にその名前は使われています:2008/07/30(水) 10:20:21 ID:hn2MyXzS
いつもの保守人さんが出てこれない
336 :
既にその名前は使われています:2008/07/30(水) 11:10:16 ID:tzicZPYm
もういいから終わらせてしまえwwwwwwwwww
保守需要と供給そろって多少のスレ違いはマッハで解決だ。
煽りに保守してもらうよりはいいだろw
337 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/07/30(水) 13:19:11 ID:4gjDE/pa
ヒュム父「…そうか」ヒュム母「……そ、そんな…」
ヒュムF2♀「ごめんね…パパ、ママ…」
ヒュム父「辛いのは…私達より…おまえだろう…」ヒュム母「…うう(その場に泣き崩れる)」
ヒュムF2♀「…泣かないで…ママ…」
(一人バタリアを歩くエルF2)
エルF2「タブナジア…?」「虚ろなる空間に次元の狭間…?」「最後の異界の口か…」
(タブナジアの方角をみつめ、何かを感じとっている)
ヒュムF3「…どこへ行く気なんだ?一人で…」
エルF2「…オマエには関係ない…帰れ!」
ヒュムF3「…ふんっ、たまたま道が同じなんだよっ…俺もこの先に用があるだけだ…」
エルF2「…なら、先に行け」
ヒュムF3「…休憩だ」
エルF2「なら、行く…」
ヒュムF3「休憩終わり!」
エル「…ビキビキ(苛)」
338 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/07/30(水) 14:08:50 ID:4gjDE/pa
エルF2「…か、勝手にしろ!」
ヒュムF3「カチカチカチ…ピッ。」
エルF2「…な、何してんの…?」
ヒュムF3「なにって…メールだよ…」
ヒュムF1「よ!」ミスラ「にゃー!」
ヒュムF2♀「チョコボくらい乗りなさいよ!あったま悪いわね〜!」
エルF2「……」
ヒュムF3「んじゃ、勝手にするわ(ニヤリ)☆」
ミスラ「強制テレポホラにゃ!」
エルF2「…うわぁああああああ」
ヒュムF1「ここか…ルフェーゼのこんな奥に異界の口が現れていたなんてな…」
ヒュムF3「なんか、普通のより…はるかにデカいんだけど…」
エルF2「…王が通るためだろう…」
ヒュムF2♀「闇の王…」
ミスラ「にゃーのサイドワインダーでぬっころすにゃ!」
エルF2「準備はいいな?」
ヒュムF3「…ああ。」ヒュムF1「行こう…」
339 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/07/30(水) 14:10:33 ID:4gjDE/pa
【ジョブテンプレ】
冒頭でミスラは魔法が使えなかったのですが、
白魔導士として魔法を勉強していたので成長しています…
最終エリアを前にして、皆メインジョブにタブナジアで着替えてます。内容はいかの通り。
ミスラ 狩/白 66/33
ヒュムF1 学/白 71/35
ヒュムF3 モ/戦 71/35
ヒュムF2♀ 黒/赤 70/35
エルF2 ナ戦侍竜黒赤の複合ジョブ (ただし、ペットは呼べない)
75 力解放時 99 サポートなし。
両手に両手剣を二刀流装備のアビだけ追加
340 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/07/30(水) 14:25:54 ID:4gjDE/pa
【後先になりますが258以前の話をこっちに移動しときます】
ミスラ「ただいまにゃー」
ママニャ「おかえりなさい…あ…」(くらっ)
バタン、と、倒れこむ。
ミスラ「ママニャ!」ママニャ「だ…大丈夫、少し疲れてるのかしら…」
ミスラ「お、お医者さん、呼んでくるにゃーっ!」
(…その時、母は娘の手をぐっと掴んだ…)
ママニャ「大丈夫よ、心配しないで…」
お金がかかるから、医者を呼ぼうとはしないママニャ
(そして…夜)
頭の冷やしタオルをかえるミスラ
ミスラ「ママニャ…働き過ぎにゃ…」
(少し落ち着いたのか…ママニャは眠っている)
ミスラ「明日からは、にゃーがママニャの分まで働くにゃ…ママニャ…はやく、よくなってにゃ…」
続
341 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/07/30(水) 14:28:43 ID:4gjDE/pa
朝…
ミスラ「ママニャ、しばらくは、ゆっくりやすんでにゃ」
ママニャ「ご、ごめんね…心配かけて…ごほっ!ごほっ!」(熱が下がらず前日より、かなりひどい)
ミスラ「ママニャ、学校いってくるにゃ^^」
ママニャ「き…をつけてね…」家から外へ、いつものように駆け出すミスラ
ミスラ「…お金、」
「なんとかしないとにゃ…」
「しばらくは、学校さぼって、働くしかないにゃ…でも、にゃーは魔法も使えないし、どうしたらいいにゃ…」
300ギル…全財産…
ミスラ「これで竿とエサをかうにゃ…」
店員ガルカ「う〜ん、300だと、たりないねぇ〜最低700くらいないと一番安いのも…」
ミスラ「た、たりないぶんは、また今度になるけど…持ってくるにゃ…」
あまりにも必死な態度に、何かあるのかを感じとるガルカ
ガルカ「…300ギルでいいよ…持っていきなさい」(竿とエサをわたす)
ミスラ「あ、ありがとうにゃー^^おじさん!」
ガルカ「…^^」
ミスラ「(これで…これで…魚いっぱい釣って、お店に売るにゃー!)」
続
342 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/07/30(水) 14:35:39 ID:4gjDE/pa
ミスラ「またいっぴきつれたにゃ、これで5匹…順調にゃ…」
ヒュムF2♀「あ、あれ、ミスラじゃない?何やってんのかしらw」
ヒュムF1「あいつ、今日、学校休んでるよな?w学校休んで釣りかよw」
ヒュムF3「あれじゃね?あまりにも金なさすぎて、釣りで食料取ってんじゃね?w」
ヒュムF2♀「うわぁ〜wかわいそ〜w」
ヒュムF2♀「あんた、何してんのよw」
ミスラ「あ、ヒュムF2♀さん、こ、こんにちは…」
ヒュムF3「ちょっと、貸してみろよ、ガンガン釣ってやるからさw」
ミスラ「あっ…」(竿をとられる)
ヒュムF3「お、きたきたw………バキィ」(竿が折れる)
ヒュムF3「なんだよ〜このボロ竿、よくこんなので、釣ってたなw」
ヒュムF1「なんか、ちっさい魚しか釣れてないじゃんw(かごの中を見て)魚は釣った後、逃がしてやらないとなぁ〜w」
(魚を全部、篭ごと蹴飛ばし、逃がしてしまう)
ミスラ「…」
ヒュムF2♀「つまんないのぉ〜かえろ〜w」
ヒュムF1「またな〜w」(ヒュム達の笑い声が遠間から聞こえる)
ミスラ「…う、…う…」
折れた竿と魚の入っていない篭が転がり、その場で泣き崩れてしまうミスラだった…
343 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/07/30(水) 14:41:20 ID:4gjDE/pa
ミスラ「…どうしたら、いいにゃ…」
「いっぱい、お店に働けるか、頼んだけど、駄目だったにゃ…」
13才のミスラを雇ってくれる店などなく…日は、すっかり暮れ、辺りは真っ暗な夜を迎えていた…
ママニャ「う〜もう…こんな時間…いったい…どうしたの…かしら…ゴホッ!ゴホッ!」
熱に侵され立つことも、ままならない身体を起こし、
ママニャは町へミスラを捜しに…
ミスラ「ただいまにゃ…」
「あれ?ママニャがいないにゃ…病気なのに、どこにいっちゃったんにゃ…」
バタン(家の扉が勢いよく開く)
タルF5♀「…」
隣りのおばさんが血相を変えた顔で…
タルF5♀「あなたの、あなたのママが馬車事故に巻き込まれて…!病院に…今すぐ連れていくから…はやく来て!」
ミスラ「………」
ミスラ「…え?」
続
344 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/07/30(水) 14:51:12 ID:4gjDE/pa
病室で、冷たく外傷など見当たらない…綺麗な身体で
永遠の眠りについたママニャの姿が、そこにはあった…
ミスラ「ママニャ!」
タルF5♀「………」(口を手で押さえ声を押し殺す)
ミスラ「ママニャ!ママニャ!…ママニャどうしたの?どうして、起きないの?」
(13という年齢…もちろん死、という意味は理解している)
看護婦エルF5♀「救急車を呼んでくれた人の話だと、
車輪のはずれた馬車が歩道に逸れて…みんな急いで逃げたらしいんだけど、一人逃げ遅れた人が跳ねられてしまって…」
ミスラ「…それが…ママニャなの?…病気で身体が弱って…逃げることも…できなくて…
にゃーが、家に帰るのが遅かったから…心配…して…
外に捜しに…でた…せいに…ゃ…」
タルF5♀「ミスラちゃん…」
エルF5♀「…」
ミスラ「…」
エルF5♀「しばらく、二人だけに…」
タルF5♀「…そうね」(二人は部屋の外へ)
ミスラ「…ママニャ」「これから…ひとりでどうしたらいいにゃ?…ママニャのシチュー…もう…食べれないにゃ?…ママニャ…ママニャ…」
病室の外では激しい雨が降っていた…
病室の雨音をかき消すように…
345 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/07/30(水) 14:58:27 ID:4gjDE/pa
次の日、ルルデの庭奥で…質素ながら葬儀が行われた…
ミスラ「………」
肩を落とし、ずっと俯いたまま…一言も話すことなく
(葬儀が終わり火葬を終え遺骨を渡されるミスラ)
王国兵ヒュムF7♂「君は身寄りがいないね…しばらくは、自宅で滞在してもらうけど…その後、どうするかは後日、相談に行くから、待っていなさい…」
孤児院 養子 その後の相談とは、そういうことだろう…
ミスラ「………」
遺骨を手に持ち、フラりフラりと家の帰路を歩くミスラ…
ガルカF1 「あれは…このまえの…」
肩を落とし遺骨を持つミスラを見て、声をかける…
ガルカF1「…なにかあったのかい?」
ミスラ「…ひとりに…なっちゃっ…た…にゃ…」
続
346 :
既にその名前は使われています:2008/07/30(水) 15:04:40 ID:4gjDE/pa
ゆっくりと…何時間も仕事を止め、ガルカはミスラの話を聞く
ガルカF1「…辛かったろうに…」
ミスラ「………」
ガルカF1「私にもね…息子がいたんだ…そう…生きていたら、君と同じくらいかな…」
ミスラ「………」
ガルカF1「今から10年も前だけどね…妻と息子が事故にあってしまってね…」
ミスラ「…」
ガルカF1「…(少し考え込んで)おじさんと…一緒に住むかい?」
ミスラ「………」
しばらくの時間が過ぎ…ミスラはガルカおじさんと住むことにする…
母が死んで一か月…
季節は初夏…
傷の癒えはじめたミスラは、学校へと、歩を進める
続
スレ
>>258へ
347 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/07/30(水) 15:05:51 ID:4gjDE/pa
【では、先程の続きの投下に戻ります、失礼しました】
348 :
既にその名前は使われています:2008/07/30(水) 16:30:23 ID:t+ZaH9S3
【ジョブテンプレ】
冒頭でミスラは魔法が使えなかったのですが、
白魔導士として魔法を勉強していたので成長しています…
最終エリアを前にして、皆メインジョブにタブナジアで着替えてます。内容はいかの通り。
ミスラ 狩/白 66/33
ヒュムF1 学/白 71/35
ヒュムF3 モ/戦 71/35
ヒュムF2♀ 黒/赤 70/35
エルF2 ナ戦侍竜黒赤の複合ジョブ (ただし、ペットは呼べない)
75 力解放時 99 サポートなし。
両手に両手剣を二刀流装備のアビだけ追加
痛い人が書いた駄文って書いた本人の痛さがまんま反映されるな
349 :
既にその名前は使われています:2008/07/30(水) 16:31:26 ID:t+ZaH9S3
おっとミスったソーリー
350 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/07/30(水) 16:41:43 ID:4gjDE/pa
【誠に残念だけど破棄します】
【保守目的でスレ違いでもあったし問題ないですよね】
【ではスレ借りありがとうごさいました】
351 :
既にその名前は使われています:2008/07/30(水) 19:31:14 ID:tzicZPYm
>>350 お前これでいいのか!最後の山場なんだぞ!最後まで書きぬけ!
ここで最後まで書き抜けない奴が作品を投下し続けることなんて出来ると思うのかっ!
偉大な彫刻家はこういった。
「中に人がいる!今掘り出してやらないと彼は死ぬ!」
ネ実のネタ職人になるなら、小ネタでも大ネタでもまとめろ!
・・・「投下途中で飽きたからやめた」は認める。
352 :
既にその名前は使われています:2008/07/30(水) 19:38:05 ID:tzicZPYm
てか、この山場で「煽りに負けたから書くのやーんぴっ!」なんて言ったら、
読者も浮かばれないが、作品が成仏できないよっ!
353 :
既にその名前は使われています:2008/07/30(水) 20:11:34 ID:bkwIi1SH
なんというグラスハート…
まぁ、叩かれる覚悟も無いのなら書かない方が良いのは確定的に明らか
354 :
既にその名前は使われています:2008/07/30(水) 20:16:35 ID:tzicZPYm
いっちゃ悪いが、煽りもファンだぜ。
200カウンタとかで終わってるテキストサイトよりは、
定期的に荒らしがくるサイトのほうが読み手にはマシだったりする。
物語は読んでもらって、成仏できるんだしねぇ・・・。
煽りが来ても「保守あり!」
「スーパー小説家の○○さんが見本を見せてくれます」と流してしまうこのスレ住民は激しく見習うべき。
355 :
既にその名前は使われています:2008/07/30(水) 23:51:06 ID:59y3NEl1
【禁じられた】近親相姦専用スレ5【営み】
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/erochara/1205763512/377n- 385 :ライドウ ◆Xn1B2xiK2g :2008/07/21(月) 20:48:59 ID:???
かすみの実力もまだまだじゃな。
(ライドウの前で体力が果てうつぶせに平伏すかすみを見下ろしながら)
(発育した体に目をやり…)
しかし、体の方は一人前に成長しているのかもしれんな。
(うつぶせになり、はち切れないかのばかり食い込んだ尻の肉を軽く撫で)
格闘分野はまだまだだが、男を快楽に落とす分野では、私の調教次第では、
一人前になれるかもしれんのう。
どうだ?試して見るか?
どうもこんばんは。
>>321の続きを持ってまいりました。
昨日は力尽きてPCを起動すらできず昏々と眠りについてしまう有様。いやはや。
書き忘れておりましたが、ルーファスさんのお話を別視点から、のパートがもうちょっとだけ続きます。
傍観者は気楽ですw なんつったりして。
そうだ、ルーファスさんはもう、私の知るルーファスさんじゃないんだ。
それすなわち、彼女の主張に照らせば、今私達の目の前にいる彼は、まごう事なき、
元通りの彼女のお兄さんに相違ないというわけで…。
今二人を隔てているはずの障壁は、もはや無用にして無意味のはず。
それを告げようとした私の言葉は、けれどルーファスさん自身が先に口を開いたことで押し止められた。
「あぁ、それはな。もういいんだ、問題ない」
その言葉に、みんなが怪訝そうな顔をする。
少しの間をおいて、真っ先に沈黙を破り食ってかかったのはやはりエルリッドさんだった。
「問題ないって……どういうことですか!? あなたに問題が無くても私には問題があるんです!」
「言い方が悪かったな…そもそも問題がないんだ。俺はルーファスだからな」
それに対するルーファスさんの返答は、あまりに素っ気無いように私には思えた。
反論がない…というより、簡潔すぎて反応に困っているらしい彼女をちらり、と見遣り、さらに言葉を重ねる。
「それに、だ。お前が駄々を捏ねたところで既に辞令は下りてるし、どの道なる様にしかならん」
そこまで言って領事さんの方を振り向く。領事さんも事もなげに頷いた。
「……事実だな。数日後にはエルリッドの事情聴取を兼ねて騎士数名がやってくる。
その時に略式の叙任式が行われる予定だ」
「納得いきません!!」
もうそれ以上は聞きたくない、そんな叫びにも聞こえた気がした。
エルリッドさんは勢いよく踵を返し、部屋の外につながる扉に手をかける。
「判ってるとは思うが、これ以上シュヴィヤールの家名に泥を塗るなよ」
その背中へ向けて投げかけられた言葉に、応えはなかった。
おじいさんがため息をついてみせる。
「一応、お伺い致しますが……考えあって、あのような言い方をされたのでございましょうな?」
「んなもんあるか。頭から何も信じてないんなら、ああ言う他ないだろうよ」
「もっと言い方があるでしょう? エルリッドだって、何が本当の事か分からなくて戸惑ってるのに……」
「全くだ。これではお前はともかく、他の者に申し訳が立たんだろう」
一言反論したばかりにラディールさんと領事さんからもちくちく責められるルーファスさん。
気まずそうに頭を掻いてみたりなんかしても、時すでに時間切れというやつで…。
「……この兄にして、あの妹あり、ですね」
せっかくなので、私もちくちくとやってみる。
言葉の足りなさすぎるお兄さんと、思い込んだら一直線の妹さん。
なんでも拳で解決できると思ったら大間違いなのです。
「じゃあどうすりゃいいんだよ……」
ルーファスさんはちくちくとやってきた面々を少々恨みがましい表情で見返したあと、窓の外に向けてため息をついた。
そこへマルトさんが、徐に口を開く。
「きちんとお話をされれば、良いと思います。
……ルーファス様は、まだお嬢様と向き合ってお話をされていません」
どこか痛そうな表情を浮かべるルーファスさん。
マルトさんは、淡々とそのまま言葉を紡ぐ。
「その事で、お嬢様は傷ついていると思います。どうか、お嬢様ときちんとお話してください…お願いします」
そこまで言い切って、ルーファスさんへ頭を下げるマルトさん。
「決まりだな。ファーロス、さっさとエルリッドの所へ行け。これは命令だ」
いやぁ…それは言われなくても行くしかないでしょう…。
ともかくも領事さんはそう言い添え、次に私達みんなを見回す。
「残りは領事館に行くぞ。今日も共和国の連中が手薬煉を引いて待ってるはずだからな」
事情聴取その2ですか。という言葉をぐっと飲み込む。
名目上はまだ臨時領事館員のファーロス様(なんだか違和感がある呼び名だ)んところの従騎士、
というのが私の身分。さすがにぶっちするわけには行きそうもない。
やれやれ、と思いながら席を立ったところで、突然ドアが外から開かれた。
「失礼、パレーデ領事はこちらか」
そこにいたのは、鎧を纏ったエルヴァーンの騎士、だろうか?
「騎士ファーロス・S・シュヴィヤール叙任の件にてお伺いした次第です。
領事館はまだ開いておりませんでしたので」
そんな事を言いながら、手紙を取り出して領事さんに手渡す。
「そうか、ご苦労。随分早い到着だな。叙任式であれば領事館で……」
「いえ、まずはお読みください」
騎士さんのそんな言葉に、領事さんは若干首をかしげながら、
懐にしまいこもうとしていた手紙の封を切った。切るというよりは破く、と言ったほうがよかったか。
まず一枚、さらりと流し読みし、それから封筒の方に目をやり、さらにそれを思い切りよく破いてしまうと、
もう一枚別の手紙が出てくる。
一通りその二枚目に目を通すと、領事さんはなにやら忍び笑いを漏らしながら、
ルーファスさんにひらりと投げて寄越した。
「ふふ……我らが宰相殿も中々やるではないか。読んでみろ、面白いことが書いてあるぞ」
一瞬だけ宙を舞うそれを、ぱし、といい音を立ててルーファスさんが受け取る。
「なになに…?」
ラディールさんが、ルーファスさんの肩越しにその書面を覗き込む。
「へぇ…対策部隊、ねぇ」
二人でなにやら興味深そうに読み進めていたようだけれど、ややしてルーファスさんがはた、と顔を上げた。
「色々気になることはあるが、先にエルリッドを迎えにいかなきゃな。
フルキフェル、お前も後でいいから読んどけ」
そう言い、手紙をラディールさんの手に残すと、早足に建物を出て行った。
「…私にも関係あるってことですか」
「というか、来訪者全般に関係がある事っぽいわよ」
ラディールさんが、はい、と手渡してくれたけど、それを開きなおす間もなく、領事さんから声がかかる。
「内容を吟味するなら、先に領事館に着いてからにしたらどうだ?
まぁ、軽く仕事を片付けてもらってからになるだろうが」
それなら仕方ない、と手紙を丸めて懐に仕舞いながら、脳裏を掠めるのは一昨日の晩の、"僕"の記憶。
ああ、また書類に延々ハンコを捺す仕事が始まるお。
――というか、お昼前に僕らはこの国を発てるんですかね。
近くもなく遠くもない所から、不安げなぼやきがこぼれた。
361 :
◆MwNTY7GtwI :2008/07/31(木) 01:14:00 ID:6OYUXjyI
という感じで一旦切ります。
ルーファスさんサイドの最新が前スレなのですが、
おそらく彼らが領事館に帰ってくる前に、フルさんは姿を消している可能性が極めて高いです。
なにぶん、「他にも任務があります」ので。
先に謝っておきますごめんなさい。_(._.)_
では、おやすみなさい。
362 :
既にその名前は使われています:2008/07/31(木) 01:23:00 ID:khLCFLxX
フルさん来てた!!待ってた!!
スレ違いの人のも、楽しんで読んでいただけに残念。GJでした。
363 :
既にその名前は使われています:2008/07/31(木) 07:20:21 ID:siHuFzrw
投下があったからといって油断して落ちるのパターン。
364 :
既にその名前は使われています:2008/07/31(木) 12:40:01 ID:siHuFzrw
嵐が過ぎてほっと一息の保守age
365 :
既にその名前は使われています:2008/07/31(木) 18:26:24 ID:AVkCoe6m
狂おしく乙でありますっ!
366 :
既にその名前は使われています:2008/07/31(木) 20:56:28 ID:6OYUXjyI
ごめんなさいとは書いたものの
本当はコンセンサスを取りたいのがバレバレで
367 :
既にその名前は使われています:2008/07/31(木) 21:48:02 ID:siHuFzrw
「いいよいいよ〜!そのコンセンサスはナイス!」
368 :
◆nu123wJPbk :2008/08/01(金) 02:08:49 ID:5UW1ErPq
金属が触れ合う音がする。
何のことはない、金属鎧を着た誰かが歩いているだけだ。
そう、金属鎧を着た人物が、この部屋に向かって……
書類にサインをしながらぼんやりとそこまで考え、ハルヴァー・M・ボーレルははっと顔を上げる。
こんな時間に、金属鎧を着た人物が来る、だと?
足音からすれば随分とゆっくりだ。急ぐでなく、のんびりと歩いてきている。
一体誰が、と思案する間もなく、静かに扉が開かれる。
そして現れた人物に、ハルヴァーは声にならない悲鳴を上げた。
369 :
Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/08/01(金) 02:34:06 ID:5UW1ErPq
「そりゃあ、宰相閣下も驚かれたでしょう」
ティポットから茶を注ぎ、銀髪の騎士が苦笑して彼女へ言う。
初老の婦人は心地よさそうに笑い、差し出されたカップを受け取った。
「まったく、ハルヴァーったら。デーモンか何かに遭遇したかのような顔をしていたわ」
「マダムがいらっしゃったからですよ。何せあの方は、マダムに随分としごかれたそうじゃないですか」
「私が鍛えてやったのだから、感謝されこそすれ恐れられる筋合いはないわね」
そうでしょう?ヴォーシェル。問われ、リュケイン・ヴォーシェルは苦笑するだけにとどめた。
この、見た目だけは深窓の奥に住まう優雅な貴婦人は、既に老齢と言われる年齢に足をかけていると言うのに、いまだ現役の騎士なのだ。
両手斧を振り回し逃げ惑うモンスターどもを追いかけたとか、単身で敵地に乗り込み一晩で拠点を落としたとか、そんな『優しい』言い伝えは騎士団の中でもよく知られている。
もっとも、それ以上の武勲はあまりに素晴らしすぎて、半ば都市伝説とか神話とかそういったレベルになりつつあるのだが。
ミレイユ・M・ソルニエ。邪魔にならない程度に黒髪を切り揃え、穏やかなヘイゼルの瞳に優しい表情を浮かべている。
動きやすそうな青いガンビスンをまとったこの婦人が見た目通りだと思うのは、恐らく赤子くらいだろう。少なくとも両騎士団の者にはひとりとしていない。
「先日は、アトルガン皇国へ赴かれていたそうですが」
「ええ、楽しかったわ。ビシージと言ったかしら、あの市街戦。こちらでもやってみたいわね」
「あれは、皇国軍や傭兵がいるからこそ成り立つものですよ。こちらでは手が回りきれず、あっという間に陥落しますよ」
「それもそうね。それに、無理矢理にでも奪いたいものなんてないものねぇ……まあ、国を落とすのが最大の目的か……」
穏やかな表情で、さらりと怖い話をする。しかし、この破天荒な老騎士を敬う者が少なくないのも事実だ。
もっとも、それは彼女の人徳だけではないのだが、これについて語ろうとすると何故か突然誰かが来訪すると言う。
370 :
◆nu123wJPbk :2008/08/01(金) 02:48:02 ID:5UW1ErPq
ケインもまた己のカップに茶を注ぎ、マダムの前に席を取る。
「さて、そんな与太話をしに参られたのではないのでしょう?」
ジンジャークッキーとパイを並べた皿を置きなおしながらの言葉に、ソルニエはそうねぇ、とカップに口をつけながら応える。
「来訪者、と言う話を聞いたわ。異世界から来た者たちだと言うけれど、どこまで信じればよいのかしら?」
「まったくの冗談です、と言っても信じやしないでしょう」
唇を引き結び答えた。その瞳はわずかにさまよい、だがその躊躇は一瞬で消える。
来訪者と言う存在。何から説明できるか。どこまで説明できるか。どこまでなら影響を与えずにおけるか。
カップへシュガーとミルクを入れる間にそれの計算を終え、マダムを見つめた。
「正直なところ、来訪者と言う存在について、我々もよく分かっていません。ただ分かるのは、『彼らは突然来訪する』」
「望まれぬ客人、と言うところなのね。それは彼らの意志に従ったものかしら」
「いいえ。望んで来訪するものは稀でしょう。或いは、排他的選択においてはそうだと言えるのでしょうか」
「排他的選択?」
「来訪する原因となりうるものがあるのです。それに接触することで、彼らは来訪することになります」
「では、それに接触した者たちが来訪者となるわけね。彼らは異世界の姿そのままで来訪しているの?」
「いえ、それは……」
答えが濁る。そうだとも言えるし、そうではないとも言える。だが、これに答えることは……しかしこの婦人に、嘘をつくことが得策だろうか?
いいや、ある意味では彼女もまた当事者になりうる。何故なら彼女の養子がそうなのだから。
「……彼らはこの世界に適応した姿となります。彼らは異世界ではヒュームとほぼ変わらない姿ですが、ある者はエルヴァーンに、ある者はミスラに……勿論、ヒュームの姿のままであることもあります。
また彼らは、異世界では魔法も使えず合成もできませんが、こちらへ来る際に何らかの変容を起こし、一般的な魔法やアビリティを使用することも可能となるようです」
371 :
◆nu123wJPbk :2008/08/01(金) 03:03:50 ID:5UW1ErPq
若い騎士の言葉に、マダムはカップの中を見つめながら呟くように言う。
「では、彼らにとってこちらに来ることは、ある意味ではとても幸運なことなのね」
「……幸運、ですか?」
「だってそうでしょう?あちらで不可能なことが、こちらでは可能なのだから。魔法を使えないと言うことは、きっとそれが必要ではないからでしょうね。
魔法を使って戦うことも、合成をして武具を作る必要もない……きっと、彼らが住まうのは戦いのない穏やかな世界なのだわ」
果たしてそうだろうか。戦いはない。そう、確かに彼らの住む国にはなかった。だが、だからと穏やかだと言えるだろうか。
戦わなければ平和だと言えるのだろうか。歪な狂気に苛まれているのではないだろうか。
「分かりません。しかし、彼らにとっては大切な世界なのでしょう。彼らは決して、この世界に留まることをよしとはしていませんから」
「そう……残念だわ。その異世界についての話を、聞けるものなら聞いてみたいものだけど」
「ええ、残念ながら彼らは時間の経過とともに、異世界の記憶を失っていくようです」
「それならば、彼らがその世界に戻ろうとするのは、大切なものを失わないようにするためなのかもしれないわね」
微笑み、カップに口を付ける。空になったカップをソーサーに置くと、ケインが茶を注いだ。
「失う……そう、彼らは多くのものを失います。最悪には己すら……そして失ったものを思い出せず苦悩するのです」
「人は大切なものを失って、初めてその大きさを知ると言うけれど。彼らはそれを知ることもなく失ってしまうのね」
「取り戻せるなら取り戻したいと、誰もが思うはずですよ。だけど肝心の探し物が何か分からなければ、探すあてもありません」
ケインもまたカップに口を付ける。甘い。そう言えばオレ、紅茶に砂糖なんか入れたっけ。
目の前のカップとは違う、白地に小鳥が描かれたカップのイメージが脳裏に浮かんで消えた。
今までいくつのものを失っただろう。数えることもなくなった。日記帳も、いつからか書かなくなった。
今では時折読み返し、もう読めなくなりつつある文字と思い出せない単語をなぞるばかり。
372 :
◆nu123wJPbk :2008/08/01(金) 03:16:12 ID:5UW1ErPq
「そうね。本当の名前も、姿も、記憶も失っていくのだものね。それはきっと、想像も付かないような想いなのでしょうね」
穏やかな言葉にケインは微笑み、しかし次の瞬間に表情を失った。
「あなたも、あの子も、そんな得体の知れない恐怖に蝕まれていったのね」
静かな言葉だった。責めるでもない、慰めるでもない、ただ事実を淡々と口にした声だった。
何故、知っている?いや、何故気付いた?このことは宰相と、ごく数人しか知らないはずだ。
動揺を抑えきれないままでいると、ソルニエは今度こそ優しい笑みを浮かべて口を開く。
「気付かないと思って?私の、あの小さなキーゼルのことを」
「……いえ、その」
「勿論、あなたたちのことも知っているわ。ヴォーシェルの双子……ケイン。あなたは大人しくて、率先して何かをするような子じゃなかったわ。
いつの頃か、あなたたちが少しずつ変わっていることに気付いたの。どうしてあんなに快活で元気な子になったのかしら、って、不思議だったのよ。
……カインはとても迂闊な子だわ。それが可愛らしいのだけど」
成人して久しい男を『可愛い』などと平気で口にできる豪胆さのほうに驚きつつも、ケインはカップに口を付けてから言う。
きっとカインの奴が、何か口を滑らしたに違いない。あいつは前から、いや、"彼女"が来てからそうだった。
「ええ……私たちもそうです。……それでは、来訪者の正体について、おおよその見当は付いていらっしゃるのですね」
「そうね、間違いでなければ。もし間違いがあれば、訂正してもらえると嬉しいわ」
そう前置きし、マダムはゆっくりと言う。
373 :
◆nu123wJPbk :2008/08/01(金) 03:36:28 ID:5UW1ErPq
「来訪者と言うのは、恐らくこの世界と平行した世界から来た存在。その世界には、この世界とよく似た世界を基にした何かがあるのね。
彼らはそれに何らかの形で触れ、知識を深め、或いは己の移し身として演じてきた。だからこの世界に来ても、さほど認識に齟齬を起こしていないのだわ。
そして彼らの姿は、その世界……仮に擬似世界と呼びましょうか……での彼らの姿になるということかしらね。もし彼ら自身がまったく知らないものになってしまったのなら、パニックになってしまうもの。
彼らにとっての擬似世界は、この世界そのものであり、彼らの演じていた人物は、この世界に存在する人物でもある。つまり彼らは、この世界の人物になってしまう。
けれど同じ存在は同時に存在することができないから、どちらかが『消える』しかない……彼らにとって、この世界に来ることは、存在するための戦いでもあるのかしら」
そこまでを言い、ソルニエはケインを見つめる。ケインはそっと首を振る。
まったく、どうしてそんなことを理解できるのだろう、この人は。或いはこの人だからこそなのかもしれない。
ケインの反応に確信したマダムは言葉を続けた。
「ケイン。あなたはこの世界の"ケイン"に勝ったのね。逆にカインは負けてしまった。……あの子はどうなのかしら。キーゼルは……」
「……分かりません。我々も彼に接触しました。しかし……来訪者の気配もなく、彼自身とも思えないのです」
「では、あの子はキーゼルではないのかもしれないのね」
「ええ……マダムの前で言うのはとても心苦しいのですが」
溜息をつくように言い、それから気付く。
いつ、どこでキーゼルの話を知ったんだ?オレたちは彼女に、キーゼルの情報を伝えてはいないぞ?
恐る恐るマダムの顔を見ると、ソルニエは心地よさそうに微笑んだ。
「あらあら。ケイン、私があの子のそばに誰も付けないと思って?間者のひとりやふたり、知られずに付けることは簡単なのよ?」
「…………さようですか」
やっぱ聞かなきゃよかった。
しかし、彼女の間者か……恐らくはソルニエに関係する奴らだろうが、アレン家辺りだろうか。あそこも裏で色々とやっているらしいが。
リュシアンが聞いたらショックだろうなぁ……などとそこまで考え、ようやく現実逃避気味な思考をとめた。
374 :
◆nu123wJPbk :2008/08/01(金) 03:51:33 ID:5UW1ErPq
「とっても楽しいことよ。本人に自覚させず、その役目を果たさせるのは」
にっこり微笑んでなおも続けるマダムに、ケインは耳をふさぎたい気分だった。
何故だか自分も、彼女の駒のひとつでしかないような気がしてきた。ひとつ咳払いをして、気を取り直す。
「……ええと、マダム。そこまで言う以上は、キーゼルについての情報をお求めですか?」
「そうね。いえ、情報は要らないわ。キーゼルにあって確かめてみましょう」
「確かめる……とは?」
「あの子がもし本物なら、私の引っ掛けに引っかかるとも思えないのだけど。そうでないなら引っかかるわね。
……ふふ、楽しみだわ。エティにも手伝ってもらおうかしら」
「ま、マダム?あんまり悪いことをやらせると、リュシアンが本気で泡吹いて倒れますよ?」
「あらあら、軟弱ねぇ。昔はあの子に女装させてパーティに放り込むくらいはしたのに」
「翌日どころか当日その場で、大量の見合いの申し込みがあったとか……」
「あの頃のエティったら髪も長くて、女の子みたいだったものねぇ。何て言うのかしら、萌え〜だったかしら?素敵だったわ」
なんか変な言葉覚えてるし。つーかどこで覚えてくるんですかマダム。
血を吐きそうな思いでツッコミを押さえ、色々な感情のために震える手でカップに茶を注いだ。
「とにかく……我々も彼らの動向には注目しています。ですので、あまり無茶なことはなさらぬようにお願いします」
「あまり深入りしすぎると、赤鎧、とか言うのに狙われるらしいわね。一度手合わせしてみたいものだけど」
「……マダムがこの世界の人間をやめられるのであれば、勝てると思います……」
いや、多分このままでも勝てそうな気もしなくもない……
にこにこ微笑むその姿があまりにも恐ろしくて、ついにケインは視線を逸らした。
375 :
◆nu123wJPbk :2008/08/01(金) 04:07:33 ID:5UW1ErPq
ソルニエもそれ以上追求することはせず、カップに口を付けてから言った。
「話では、ウィンダスにいるそうね。……あちらにも、あなたたちのように来訪者についての情報を扱う存在がいるのかしら」
「ええ……レアとノアと言う、双子のミスラが管理しています。ポワティエのティアロが彼女たちをサポートしていますから、こちらから伝えておきましょう」
「力尽くでやらなくても済むのは助かるわ。ウィンダスと喧嘩はしたくないもの」
微笑み、カップを干す。そして静かに立ち上がった。
「ケイン、お茶と情報をありがとう。あなたたちのことは口外しないわ。勿論、ハルヴァーにもね」
「宰相閣下は、いくらかご存知のはずですが……」
「あの子はきちんと理解していないのよ。あのカタブツのデコッパチはね」
くすりと微笑むその表情に、ケインは目眩がする思いだった。それを無理矢理押さえ込んで笑みを浮かべる。
「ウィンダスまで送らせましょう。それができずとも、せめてチョコボの手配を」
「あら、知らないの?最近はテレポで移動するのが流行りなのよ」
「……なるほど」
苦笑して、老婦人が部屋を出て行くのを見送る。すぐに金髪の女性騎士が彼女のそばに寄り、何事か話していた。
ミレイユ・M・ソルニエ。高雅にして豪胆な伯爵。この婦人の破天荒さを知りなお彼女についていく者が少なくないと言うのは、……ちょっと自信がない。
しかし彼女は確かに信頼に値する存在で、共に茶や酒を酌み交わすことは彼女にとって最大の敬意であると言う。
あいつ、こんな人物に育てられてよく屈折しなかったよな、と思いながら、ケインは彼女が使用したカップのソーサーを取り上げた。
「……さて、これは何に使えるものかねぇ」
ソーサーの下の紙切れを取り上げ、ぽつりと呟く。
やあ(´・ω・`)
本編でもない、どうしようもない適当なネタです。
久しぶりにケインが書きたくなったので、かっとなって書いてみた。
相変わらず適当すぎてしかも会話ばっかりで割腹ものです。
>>369で間違って名前を消し忘れてしまいました・・・嗚呼。
ちなみに時系列的には、ソルニエがウィンダスに行く前の話です。
マダムの姿を目撃したために、宰相閣下は三日三晩うなされたとか何とか。
今後宰相閣下が出る予定がまったくないためにまったく出すことのない話ですが、
ハルヴァーは昔マダムに恐ろしいほどしごかれたとかそんな設定があったりします。
関係ないけどエタンダールもソルニエも、フランスの戦闘機の名前なんですね・・・
フランスっぽい名前を適当につけたつもりが実在してて、結構ショックです(´・ω・`)
377 :
既にその名前は使われています:2008/08/01(金) 13:02:14 ID:hjvRAM+J
復調の兆しで保守側としては
うれしい限りですな
またよろしくお願いします〜
378 :
◆MwNTY7GtwI :2008/08/01(金) 20:21:01 ID:yDiX0uDq
拾えそうな設定を満面の笑顔でチェックしながらこんばんはです。
投下なしにて私信失礼します(´Д`;)ヾ
ただいま三国志大戦にハマリ中のL様、もしおられましたらすかいぷまでお越しいただけませぬかー
読み直してたら実は丸一日猶予があることが判明し、ジュノ編冒頭大幅改稿の危機…w
作戦開始直前の夕方→作戦中→次の日の朝→昼(多分ここまでバス)→
???(サンドに寄る? バスにまだいる?)→さらに次の日早朝(ここでジュノ)
いやはや、迂闊にもほどがあったものです。
ほんとに申し訳ない。
379 :
既にその名前は使われています:2008/08/01(金) 23:16:50 ID:jXhdYGzm
経験値は侵蝕値age
380 :
既にその名前は使われています:2008/08/02(土) 06:37:29 ID:cIfQX0VM
侵食が進むと、読めない文字が読めるように…
あながち間違ってないかΣ(´□`;)
381 :
既にその名前は使われています:2008/08/02(土) 17:41:13 ID:cIfQX0VM
そう言えば、ヴァナで使われる文字ってローマ字基準でいいんでしょうか?
いつもそんなつもりだったんですが・・・
382 :
既にその名前は使われています:2008/08/02(土) 19:21:12 ID:avBkQXys
ヴァナだからヴァナ文字なんじゃないかい?
383 :
既にその名前は使われています:2008/08/03(日) 04:20:52 ID:aI40xUDK
ヴァナ文字ってこう、屍人文字みたいな・・・
ごめんなさい、SIRENとか静岡のプレイ動画の見すぎですね(つД`)
384 :
既にその名前は使われています:2008/08/03(日) 12:26:52 ID:m7s3MxWA
先日スレ違い投下を続けてた可哀相な子たちの原産地が
dat落ちしてるは。こっちに戻ってこないといいけど。
385 :
既にその名前は使われています:2008/08/03(日) 18:17:06 ID:hFsBKSrG
ネ実、dat落ちあるんだ…、無いと思ってたのに。
まぁ戻ってくるとなったなら、生暖かく対処しましょ。
正直あの書き方を長文戦でやられるときっつい。
短文、ワンレスなら違和感ないのにな。
386 :
既にその名前は使われています:2008/08/03(日) 19:45:47 ID:6j2XiFle
もとはといえばこのスレに誘導した奴が悪い、でFA
そいつ巣でこのスレに敵にむき出しだったし、なんだったんだ一体・・・
387 :
既にその名前は使われています:2008/08/04(月) 04:08:32 ID:KidLSPuX
さあ・・・?
あんまりスレを読んでなかったので何ともですが、スレ潰し狙いでしょうか・・・
このスレにとっての最大の脅威は、スレが落ちることなんですけどね。
388 :
既にその名前は使われています:2008/08/04(月) 06:27:04 ID:QKk3hEbf
まぁいない相手を議論してもしょうがない。
今日もあっついですよ。
389 :
既にその名前は使われています:2008/08/04(月) 10:03:22 ID:ELEksvjJ
蒸し暑いねえ…
ヴァナでいうとどのあたりだろ。夏のウィンくらい?
390 :
既にその名前は使われています:2008/08/04(月) 13:13:24 ID:y+/RMmo8
>>384 あれ投下してたの個人じゃないの?
向こうのスレでも叩かれてたけどw
391 :
既にその名前は使われています:2008/08/04(月) 13:33:35 ID:ELEksvjJ
そんなことよりユタンガだよこの暑さ…
392 :
既にその名前は使われています:2008/08/04(月) 16:55:27 ID:CU21erFu
おいおい・・・口ではそう言っておきながら、ダングルフの涸れ谷がすっかりパシュハウ沼じゃないか・・・
393 :
既にその名前は使われています:2008/08/04(月) 17:38:26 ID:ELEksvjJ
くやしい…っ!でも
めんどくさいからザルカでログアウトしたんだよなー
水着で
朝起きて自キャラになってたら寒さで死ねるなー
夏のとても蒸し暑いとある日のウィンダス水の区。タルタルが二人、学校の屋上で十個のオレンジ色の玉を転がしている。
「さて、これが例のモグぼなんとかってやつだよ」
「当たればプリン食べ放題のモグぼなんとかね!」
手近にあったモグぼなんとかを人差し指で弾く。玉は転がり他の玉に振動を伝える。もう1人が机から落ちないようにさっと集める。
「残念ながらギルは当たらなかったんだよ…ギルはね」
「つまりミラテテが当たったのね」
「そう。しかも十個だ」
「あんたってどこかの王子と同じことしたのね」
「その通りだ。あながちあいつもバカじゃあないね……」
「だけどさ、もう交換期間終わったよね? なんでここにこれがあるの?」
「坊やだからさ」
「そんな無理によく知らないネタ言わなくていいよね。それに私女」
「夏は始まったばかりじゃあないか……。ふふふふ……。」
「つまり交換し損ねたってことね」
「八月三十一日までだと思ってたんだ。いや、そうに違いない!」
「現実を見て! 八月一日十五時ってしっかり表記されてるよ! 公式サイトに!」
「仮想世界で現実なんて見たくない! ほら、せっかくヴァナに来たんだ! クロウラーをスカイに飛ばそうぜ!それとも崖上までプギル釣ろうか!?」
「……今日も暑いなー」
ウィンダス森の区学校屋上。今日は夏休みで誰もいない。そんな平和な日。
99%嘘だけどミラテテ十個はリアル話。改行が意外にきついなー
396 :
既にその名前は使われています:2008/08/04(月) 20:30:00 ID:7z63MQ9R
気合で20行にネタを詰め込むんだ!
あと、ネタは簡潔にかつ率直に入れると吉。
ケータイだと長文を書くのがめんどいのです。
397 :
既にその名前は使われています:2008/08/05(火) 03:30:20 ID:koW0GAql
しかし携帯は、ちょっとしたネタのメモなんかには大活躍。
そして予測変換で誤字ってアッー!
398 :
既にその名前は使われています:2008/08/05(火) 10:29:22 ID:h8eztg5K
デュナミスでアトルガンジョブのAF2がドロップするとか
実はタナPの実権は、既に何者かに奪われてるとか妄想
399 :
既にその名前は使われています:2008/08/05(火) 17:30:10 ID:koW0GAql
いや、どう見てもめんどくさかったからとしか・・・
深読みできない私はまだ来訪者にはなれないようです。
400 :
◆Xn1B2xiK2g :2008/08/05(火) 20:09:40 ID:3qrhNunv
ぜんぜん伸びないなこの糞スレw
401 :
既にその名前は使われています:2008/08/05(火) 20:12:46 ID:h8eztg5K
スーパー小説家の
>>400が、別スレを立てて御手本を見せてくださるそうです。
402 :
既にその名前は使われています:2008/08/05(火) 23:06:30 ID:koW0GAql
まあ、急に伸びてたら投下か荒らしですからね。
叩かれても煽られてもマイペースな、雑草的強さのスレだと思っています。
そして本編がちょこっとネタ詰まり気味。
暴走を修正しようとしてたはずなんですが・・・もうこのまま行くしか?
403 :
既にその名前は使われています:2008/08/06(水) 07:06:28 ID:7/ipJtFJ
youいっちゃいなよ
404 :
既にその名前は使われています:2008/08/06(水) 12:28:58 ID:U5MazVHh
他のキャラって魅力的にみえるよね…。気が向いたときに乗り移ってはまた他キャラに、て遊べたら面白いかなぁ。
自分でも何が言いたいかわからないくらい暑いです。
405 :
既にその名前は使われています:2008/08/06(水) 20:44:49 ID:jmsj1008
406 :
既にその名前は使われています:2008/08/06(水) 23:25:44 ID:2HPwJa/y
???
407 :
既にその名前は使われています:2008/08/07(木) 06:16:41 ID:FauikEE4
おはやう
408 :
既にその名前は使われています:2008/08/07(木) 14:02:58 ID:FauikEE4
みんな暑くて戦闘不能?
409 :
既にその名前は使われています:2008/08/07(木) 18:05:13 ID:Pf81TK4s
「・・・暑いな」
「ああ」
「服装規定が恨めしいよ」
「それには同意するけど、そのうろたん仕様の格好はやめろ。誰か来たらどうする」
「だいじょぶだいじょぶ、誰も来ないって」
「お前・・・こないだそう言って部屋にビニールプールもどき作ってクリルラに説教されたろ」
「ついでに、神殿騎士団の控え室の隠し通路とその先のプライベートプールも作らされたけどね」
「・・・やっぱ暑いんだな」
「時々聞こえてくる声に、ハルヴァーが何事かと真相究明に乗り出しかけているらしいが」
「えー・・・国王陛下の許可はもらってるのにな」
「もらってんのかよ」
「『女性陣からの要望です』って言ったら、すごく疲れた様子で頷いてた。ちなみに冬は風呂になるよ」
「どこの世界も、女は強いな・・・」
「そりゃあ、世界の半分は女だもん。性別がないのとか両性のとかもいるけど」
「しかし、ヴァナの女は中の人も女とは限らんしなぁ」
「え、ネナベ前にしてそれ言っちゃうの?」
「・・・恥じらえよ、少しは・・・」
実際やったら怒られました。
410 :
既にその名前は使われています:2008/08/07(木) 20:31:53 ID:NGNLYdDz
キラッ☆
411 :
既にその名前は使われています:2008/08/08(金) 02:01:07 ID:gc5imOqy
ageる!
412 :
既にその名前は使われています:2008/08/08(金) 09:40:30 ID:gc5imOqy
保守人にすらなれないザコだけど
誰か帰ってくるまで落とさせないよ!
413 :
既にその名前は使われています:2008/08/08(金) 12:35:28 ID:sBDOGfSF
414 :
既にその名前は使われています:2008/08/08(金) 17:08:41 ID:+AIzXXUd
やろうと思えば大体何でもできるけど、やりすぎると怖い人が来るからほどほどにね★って、誰かが言ってた!
415 :
既にその名前は使われています:2008/08/08(金) 21:54:43 ID:fBb9NJZ9
[+] チラッ
416 :
既にその名前は使われています:2008/08/09(土) 02:31:03 ID:d2337lKm
こっち見ないでください・・・
417 :
既にその名前は使われています:2008/08/09(土) 15:00:56 ID:eDSLWQuz
銭湯がスルーなのはGMも利用してるからに違いない。
418 :
既にその名前は使われています:2008/08/10(日) 01:50:43 ID:8SWO+AT+
バレちゃあ、しょうがないな
419 :
既にその名前は使われています:2008/08/10(日) 11:10:22 ID:0vX7XyJp
温泉age
420 :
既にその名前は使われています:2008/08/10(日) 12:30:42 ID:0vX7XyJp
朝起きたら自キャラになっていた。
そして、また夏が来た。
チンチチ・・・とエンドレスに鳴り響くノイズから逃げるように、街を離れた。
どこにも帰るあてはなく。
白々しくまたたく星空に、なんだか押しつぶされそうで。
おそるおそる口ずさむ、懐かしい歌。
夢を 見ていました あなたと暮らした夏
それは かけがえのない 永遠の季節のこと
まっすぐに 伸びてゆく
ひまわりのような人でした
黄昏に 頬染めて ひざ枕
薫る風 風鈴は 子守歌
ふと背後に気配がして、振り返る。
そこには、赤い鎧を着た人が立っていた。
「こんばんは。ヴァナ・ディールでリアルの歌は禁止されています」
421 :
既にその名前は使われています:2008/08/10(日) 19:44:20 ID:FjE2h+FS
うとうととまどろむ。
陽炎が立ちのぼる熱気とは違う穏やかな暑さは、微睡を誘って仕方がない。
夢現に口にした名前は、今はもう思い出せもしない相手。けれど今も、変わらずそばにいる。
と。
「エターナル・ヴァナ・イリュージョン☆っ!!」
「ッ!?」
いかがわしくもベタベタな掛け声と共に、突如室内でハートや星が舞う。ぱぁん、と軽い破裂音もした。
「な、・・・!!」
突然のことにまどろみも消し飛び、何事かと周囲を見回し絶句した。
空色のマグナジレにマグナボクサーを着て、ついでに何故かリラコサージュを頭に飾った変態もとい金髪の友人は、ミラクルステッキを手にポーズを決めている。
「どう?似合う?」
「帰れ変態」
即答である。
しかし、これで懲りるはずもない。そもそも懲りていたら、最初からこんな格好をするはずがないだろう。
「えー・・・やっぱりカスタムのほうが」
「捕まるからやめろ」
「変身の呪文は『ピリカピ』」
「その先は言うなっつか、だからやめろっつってるだろうがよ」
すぱぁんっと、分厚い書類の束を後頭部に叩き込んだ。
422 :
既にその名前は使われています:2008/08/11(月) 01:32:46 ID:Llrql3vI
毎年夏に江ノ島へ行くことを習慣づけていた私はヴァナに来ておおいに困った。
そういうわけでセルビナへ来てみたがどうにもこうにも気分が出ない。そもそも水族館がない。
船に行ってマウラへ行ってもあまりよろしくない。そもそも水族k(ry
アトルガンならばとアなんとかかんとか遺跡へ行ってみたが水族館という感じでもない。
だから彼女は決心した。
「そうだ、水族館を作ろう!」
数日後GMに捕まったのは言うまでもない
423 :
既にその名前は使われています:2008/08/11(月) 09:19:14 ID:40ThNOGH
どなたかテレポエノ3000でお願いします〜
424 :
既にその名前は使われています:2008/08/11(月) 17:20:23 ID:tWkli8Zt
[+]<モルディオン経由消去行きなら、無料で承っております。
とりあえずパーティ待ちにでだしだけ書いたけど
だるくなってきた
426 :
既にその名前は使われています:2008/08/12(火) 03:37:40 ID:uad7OwXk
書き続けるのも自由、やめるのも自由。
もちろん、最初から書かないのも自由です。
427 :
既にその名前は使われています:2008/08/12(火) 10:26:22 ID:R2aj0Z6e
すまん。荒らす気はなかったが、うざかったので適当に、
「自きゃらスレいきゃかくまってくれるだろ」といったら一発採用された。
迷惑かけた。すまんかった。
428 :
既にその名前は使われています:2008/08/12(火) 21:52:58 ID:p3tOBjlG
緊急浮上!
429 :
既にその名前は使われています:2008/08/13(水) 01:32:44 ID:sFcrU33G
落ちるの早くないか・・・
430 :
既にその名前は使われています:2008/08/13(水) 11:02:31 ID:cEccEiaC
ウイルスに注意age!
431 :
既にその名前は使われています:2008/08/13(水) 18:00:40 ID:r66qAQPC
最近PCが起動できていない私にぬかりは・・・orz
み、水着ほしいですー!
432 :
既にその名前は使われています:2008/08/13(水) 23:40:20 ID:sFcrU33G
カボチャ兄貴の、ニヤリとした顔が思い浮かびました。
433 :
既にその名前は使われています:2008/08/14(木) 11:12:27 ID:xTqyv81t
530とかすごいな
434 :
既にその名前は使われています:2008/08/14(木) 18:24:36 ID:KeiJL9Ki
700くらいまでは大丈夫みたいですけど、さすがに怖いですねー。
「ふむ、今年こそはちゃんとイベントの水着を着てみたいって?」
盆暮れ問わずいつもの通常業務に勤しむ僕の背後から、暢気な声が聞こえてくる。
…多分プライベート用の経路だとは思うが、一体誰と通話しているのやら。
まあ、大方の予想はついているけれど。
「ははぁん…それで、こっそりとオレの知恵を借りたい、と…そういう訳かい」
聞くでもなしに聞き流しながら、エリアの封鎖要請に応え、また返す手で明らかに物理法則を無視した活動を行っている複数の固体を捕捉・凍結する。
「そんな遠回しにめんどくさい事しなくたって、オレに頼めば即解決すんのに」
ふと、背後の楽しげな声に、嗜虐的な気配が滲んだ。
今度は一体何をしでかすつもりなのか…。
「届けるよ? 水着の一着や二着くらい。 ……遠慮すんなってw」
先方も不穏な気配に気づいたらしい。
何度か遠めに垣間見た、あの人のよさそうな青年が、困り顔で必死に悪魔の誘いを固辞する様を想像して、不謹慎ながら笑みが零れそうになる。
「有り体に言うと、オレも君らの水着姿を目の保養にしたいわけで」
言っちゃったよこの人。いや今更他人の趣味をどうこう言う気もないけれど…。
「……違う。紳士だ」
そろそろ何かしら突っ込みを入れておくべきだろうか、そう思ったところで、背後から炸裂音が轟く。
やれやれ、と思いながら振り向くと、床の上で白く細い煙をたなびかせるリンクパールと、片耳を押さえて悶絶するお馬鹿様の姿が目に入った。
「…懲りませんね、貴方も」
「こういうことができるのも、多分今だけだからなぁ…」
お互いの合意の上で取り決めたこととは言え、難儀な話である。僕は答えずに業務に戻りながら、そっとため息をついた。
436 :
既にその名前は使われています:2008/08/15(金) 10:45:16 ID:/6I6MCCt
さぁ上げよう
437 :
既にその名前は使われています:2008/08/15(金) 18:22:03 ID:k7LGeONt
「…なんだこれは」
「どうしたの?」
「ミスラ用水着1000着分の経費の申請書だ。落ちるかボケ」
なんて暴走する赤鎧っていないもんかね
age
438 :
既にその名前は使われています:2008/08/15(金) 23:12:54 ID:5mjKR7AA
「大変だ! 田中さんがケーブルに足引っ掛けたぞ!」
「あっちで河なんとかさんが不気味なヴァージョンアップ内容書いてるよ!」
「これ以上赤強化すんじゃねぇ! 帽子がぁ!」
こんな感じだから暴走する赤鎧も少ない!
439 :
既にその名前は使われています:2008/08/16(土) 04:56:51 ID:/Tv9K8v5
「帰る場所なんていらない」
虚ろな言葉に、不安げな視線が向けられる。
「でも、帰らないと」
「帰らない。私はここにいる」
膝を抱えてうつむく少年に、彼はそっと溜息をついた。
「どうした」
黒髪の男が、弱りきった青年へ問う。悲しげな表情で、彼は答えた。
「3日間、通しで参加できなくて・・・」
「・・・そんな理由で帰らないと言い張るのか」
明言は避けますがしょんぼりです。
440 :
既にその名前は使われています:2008/08/16(土) 19:42:49 ID:eFZISnK7
日帰りでいい
441 :
既にその名前は使われています:2008/08/17(日) 00:00:41 ID:XU/wWYXG
おいいィ? そこは
9日でいい
でしょう?
442 :
既にその名前は使われています:2008/08/17(日) 14:27:04 ID:ymHxnrOu
九日もあれを開催とか寿命マッハ
443 :
既にその名前は使われています:2008/08/18(月) 00:27:34 ID:qBiSIusp
やっと水着とれたよ・・・
444 :
既にその名前は使われています:2008/08/18(月) 12:48:39 ID:nlpihsiN
「・・・行きはしたんです、行きは」
「何をしたって?」
「行ったの。会場に。」
「把握した。続けてくれたまえ」
「炎天下にじりじり焦がされたの」
「くそ暑かったからな。熱射病や熱中症になった奴もいたらしいじゃないか」
「車椅子に乗った人とか、背負われてる人も見たよ」
「ほんと夏は地獄だぜ。で、目的のものは?」
「・・・着付け手伝って帰ってきた・・・」
「・・・あー」
とにかく暑かったです。
445 :
既にその名前は使われています:2008/08/18(月) 23:39:06 ID:8VcDZS+y
ここに投稿するためにフルキーボードの携帯買ったぜ
行き返りの電車でストレス無くタイピングできるのは良い
しかし書き始めなのにネタ詰まりになる不具合・・・ぐぐぐ
446 :
既にその名前は使われています:2008/08/19(火) 10:46:06 ID:xyJ5NMN6
そこで心のフルキーボード。
使い方は簡単。ボケーっと想像するだけ!!
しかも期間限定で夏仕様!!
ただしネタ作りは各個人、各々にすべて丸投げでございますのでご了承を!!(おい
447 :
Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/08/19(火) 17:29:24 ID:zmZksK8L
心のフルキーボードを「フルさんのキーボード」に脳内変換して、
そりゃあ・・・と思った私惨状。
夏仕様の心のキーボードは、とってもとろけているのです。
前回は
>>222-229でした。
それでは少し。
翌朝は、とても天気がよかった。
朝食をすませると目の院に向かう。正確には、何重にもかけられた特殊な魔法で隠された書庫へ。
堅く閉じられた扉のその奥には、一般には公開されることのない書物が収められている。
そしてその前に、対のようにそっくりなミスラがふたり、同じ姿勢で立っていた。一方は東方装束で、もう一方は黒っぽいシックなアクトンを着ている。
「"凶鳥"だな」
東方装束のほうが私に向かって言う。彼女たちもまた、私を知っているらしい。
敵意は感じないけれど、さて、どうしようか。
「そうだけど。私に何か用?」
「用があるのはそちらだろう?でなければ、この書庫を探し出しはしない」
「ただでさえ、隠れているんだからな」
アクトンのほうが付け足す。まあ、当然衆目にさらしてはいけないものばっかりなんだろうしね。
でも、だからって私も引くわけにはいかないし。
「"キーゼル・ソルニエ"について調べたいんだ。それと、"彼女"の痕跡を」
「ここは招かれざる客人の記憶の果てだぜ?死者の記録はない」
「"キーゼル"は、死の直前に来訪者になったはずだよ。そして"彼女"、ひいては"シオン"に通じる『何か』を遺しているはず」
私の言葉に、東方装束のほうがわずかに眉を寄せた。けれどそれは一瞬で、すぐに元の表情になる。
何か言おうとするアクトンのほうを制して、すっと手を掲げる。それはまるで、古の秘術を始めようとするかのようだった。
もちろん私がただそう思っただけで、彼女は何かするわけではなかったけれど。
「その気配、他の奴らに知られるかもしれない。だから我々はお前を受け入れられない」
冷たい響きのまま、彼女は言った。
私の気配。"狩人"として、あるいは"彼女"による来訪者としての気配。
気配という言い方は少し間違いだ。正確には、規定内でカスタマイズされたデータを見分ける。
普通の冒険者と来訪者はまったく違う。もちろん偽装はできるけど、私はどこまで誤差を隠せるんだろう。
そっと音をなぞる。音は世界の理/システムに干渉する。音が大気を震わせて聞こえるように。
『こちら』では普通は見えることのないウィンドウを展開し、音律でデータを調整していく。とは言っても、あくまで偽装なんだけど。
ある程度まで調整してから、ウィンドウのひとつを東方装束のほうに示す。彼女はしばらくウィンドウを眺め、それから頷いた。
「これなら大丈夫か・・・」
彼女も読めるらしい。もしかして、来訪者も何人かは読めるんだろうか。
だとしたら、その人たちは、もう戻れない。『外部』でなく『内部』からデータを読み取るのは、そちらに依存しなければできない。
『内部』に依存しているということは、
「入るなら入れ。感付かれたくない」
「・・・あ、うん」
東方装束のほうが苛立たしげに促し、アクトンのほうが小馬鹿にするような笑みを浮かべた。
何だろう。むかつく。すごくむかつく。とにかくむかつく。とてもとてもむかつく。計り知れないほどむかつく。
ともあれ、受け入れられたのだから入ろう。いつまでもふらふらしているのも時間の無駄だ。
書庫へ足を踏み入れると、ひんやりとした室内。やや肌寒いくらいに保たれた温度の中に、何か独特の匂いがする。
室温と湿度が正確に管理された、清浄な、『私がいるべき空間』。穏やかで、自分を見失いそうになる。
意識がとろんとなりそうだ。彼女たちもまた、すでに『こちら』の存在なのだろう。
戻れないことを覚悟した、いや、もう戻るつもりはないんだろうか。それとも、最初から戻らないつもりだった?
気だるい意識のまま書棚のひとつに近付き、一冊の本を取る。
ずっしりとした見た目とは裏腹に紙切れのように軽いそれは、ウィンダスの来訪者について記録されているものだった。
来訪者の数は、語られるほど多くはない。けれど彼らに関して記録される情報は、決して少なくない。
『キャラクター』の名前の順に並べられたそれらは数冊にも渡り、インデックスを見るだけでも溜息が出そうだった。
このうちの何人かは野垂れ死に、何人かは存在すら知られぬまま『管理者』に処理され、何人かは・・・
まったく、こんなにいるなら少しくらい分けてくれてもいいよね。悪いようにはしないのに。ちょっと記憶をいじったりするけどさ。
"蜂"や"蠍"、"蜘蛛"もそうなんだって。もともとあった『キャラクター』を書き換えたんだって。
でも、そうしたら『鍵』に使えなくなっちゃって、だから今度はいじらないでそのまま『鍵』にするって、"星"が言ってたっけ。
使えなくなるって、何でだろ?『鍵』って何なのかな。
考えながら本を戻し、別の本をを取る。革表紙の重そうなやつ。こちらはサンドリアだ。
私が本を軽くつつくと本は中空に浮かび、ひとりでに開く。ぱららら、と乾いた音でページがめくられていく。
"K"・・・"Keit"・・・"Khain"・・・じゃない・・・"Kiesel"。
種族はヒューム。性別は男。フェイスはパターン4『ジロー』のBタイプ。サイズはS。メインジョブは戦士。エクストラジョブの取得は・・・
システム上のデータだ、これは。登録日と削除日も記録されている。
いや・・・何だこれ。日付は両方とも全部0だ。0000.00.00。他の来訪者のページを見ると、きちんとした日付になっていた。
"彼女"は確かに"Kiesel"を登録し、削除している。そして新たなアカウントを登録しているのは間違いない。
その文字列を引き出そうと手を伸ばすと、
「ッ!」
ぱちりと軽い音がして弾かれた。
その音に、部屋の奥で頬杖をついて何か書類に目を通していたミスラが、何事かと顔をあげる。
「どうした?」
「なにこれ。ロックがかかってる」
「ロック?」
のっそりと猫がそうするように立ちあがり、私のそばへ来る。ぁふ、と小さなあくびをした。
本を見やり軽く触れ、首を傾げてから何かを呟く。すると本が淡い輝きを放ち、すっと鎮まる。
「・・・何だこれ」
私とほぼ同じことを言う。
「ロックなんてかけていないぞ、俺は」
「でも私、さわれない」
「ティアでもないだろうしな」
呟くようにこぼし、本を手に取る。手近なページをめくり、データを引っ張り出した。
こっちは読めるか、と呟く。
「上位式は『ワタリ』じゃ書き換えられないんだ。もっと深い、『世界』と同化した奴じゃないと」
「ワタリ?」
「いくつものキャラクターを渡り歩くモノ。『世界』に同化しきっていないが、来訪者自身の存在が稀薄になる危険性も持つ」
「ワタリの条件は?」
「複数アカウントもしくは複数キャラクターの所有。但し、ある程度の育成が条件だろうと見ている」
「・・・ふぅん」
つまり、そんなにたくさんキャラがいたんだ。すごいなぁ。
あ、でも。倉庫とか入れると、それなりに人数いるのかな、みんな。多分"彼女"も。
それにしたって、彼ら自身が語る来訪者とは、とても曖昧な言葉ばかりだ。
そもそも、来訪者という存在そのものが世界の関心を集めている。表立っていないのは来訪者自身の危険性と、表面上は保たれている国家間のパワーバランスを崩しかねないからだ。
本人がとんでもない能力を持っていなくても、彼らの持つ知識はそれだけで一国の盛衰を左右する。知識というものは、どんなものでも無視できるものではない。
保護した来訪者が知識だけでなく、特異な能力を持っていたらどうなるか?能力にもよるだろうけれど、それこそこのヴァナ・ディールの覇者となれる。あるいは、すべての破滅を。
もしかしたら、この世界が生まれてからずっと続く無意味な争いの果てを、長い年月をかけずともたったひとりで成し遂げてしまうかもしれない。とても極端な話だけども。
だからこそ彼らは珍重され、まるで新種の動物か何かのように見守られ、あるいは警戒されている。
ふふ。不思議な話。彼らは『リアル』でよりも強くなり、『リアル』でよりも滑稽な存在。怪奇じみた書物のような、あるいは実験動物のような。
ただ存在するだけで、狂気のような存在。あはは。なんて素敵なんだろう。
この『世界』の『鍵』を壊すための私だって、その高みには立てないのに。
"あれ"を壊して私のものにすれば、私もそこに立てるのかな。やっぱり"彼女"じゃないとダメかな?
私が"私"になるために。
「後で、調整者(シンセサイザー)に見てもらおうか。どうせ、まだウィンダスに留まるのだろう?」
ミスラが私へ言う。私は頷いてみせた。
その時どんな表情をしていたのか、私は理解できなかった。笑みだったろうか、それとも無表情?
ああ、どうして"彼女"はいないんだろう?私が壊れていく。"彼女"であるところの私。
"あれ"が支えを失って自律システムだけになっていくように、私は狂気に蝕まれていく。
もしも"彼女"が消えてしまったなら、私たちはどうなるのだろう。本質がこの『世界』と異なる私たち。
私たちの個或いは存在は何らかによって保障されているのだろうか。"彼女"以外に依頼するものが?
453 :
Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/08/19(火) 18:10:57 ID:zmZksK8L
自分が壊れていく。
元から壊れていた?
ふふ。ああ。
そもそも正気なんて誰も証明できない。
神の正気ですら。
といったところで今回は以上です。
"凶鳥"パートは多分に中二病とか邪気眼とかが頑張ってます。
「いや、お前なに言ってるの?」感が出せていれば幸いです。
それにしても今年の夏は暑かったです。
何だったんでしょう、あの暑さは。
455 :
既にその名前は使われています:2008/08/19(火) 18:51:37 ID:3nOuVqEM
曜日に自殺予定の名無しさん:1234/32/10(月) 16:35:43.54 ID:gEtuYouBi0
| ∧ ━┓┃┃ ∧
|/ ヽ ┛ ./ .∧━┓┃┃
| `、 / .....━┛
|  ̄ ̄ ̄ ヽ ━━┓┃┃
| ̄ ̄ ̄ 残暑  ̄ ̄ ̄) . ┃
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.\..━━┛
|ヽ-=・=-′ ヽ-=・=- /..━━━━━┓┃┃
|:: \___/ / ┃┃┃
|::::::: \/ / ┃
━━━━━┛
456 :
既にその名前は使われています:2008/08/20(水) 02:57:40 ID:xspdJq8Q
投下乙です。
狂気じみていると思ったら・・・w
残暑厳しいですね。
457 :
既にその名前は使われています:2008/08/20(水) 15:06:15 ID:U7b0LEVz
北の国はもうすっかり秋なのでございます(´・ω・`)
458 :
既にその名前は使われています:
なんて羨ましい・・・(;´Д`)