週刊アスキー「なかなか成功しないOLGの幕引き」

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切込隊長の燃料投下中
 先日、オンラインゲームのセキュリティーに関する勉強会の流れで「結構知れ渡ってるんだな」と思った『ファイナルファンタジー11』の
縮小・撤退問題。まだウワサに過ぎない、と銘打って置くけど、世界的には千万アカウントという化け物になった競合の『ワールドオブウォ
ークラフト(WoW)』に惨敗することになり、FFというブランドにキズをつけないようにどう撤退するのだろうと関心が集まるわけだ。FF11が
失敗だった訳ではなく、ナイストライだったと思うし、ようやくゲーム性とコミュニティーが並立する良い状態に向かうのかと思わせる状況
ではあった。競争相手だったWoWがあそこまで生長するとは誰も思わなかったし、サービスエンドを特に設定していなかったためにハード
の更新や安定化も満足に進められなかったというのは結果論だろう。
 オンラインゲーム業界自体は、タイトルの乱立と無料モデルの摩耗で大規模タイトルほど採算がとれない微妙な環境になりつつあるが、
どんな優れたタイトルでも、技術の進歩やゲーム全体のトレンドとともに次回作にうまく引き継いでいく形で終了しなければならない。コン
シューマ向けと違って、オンラインではコミュニティーの維持と互換性の難しさはある。ライトユーザーお断りという点を含めて、非常に対
策が困難であると言える。さて、FFはどうなってしまうのだろう。