朝、起きたら自キャラになっていたFFXIプレイヤーたち。
ステキに過酷なヴァナ・ディール、笑いと涙の右往左往。
俺たち“来訪者”を排除していく、謎の集団も現れた!
この異世界に出口はあるのか?
リアルに帰還できるのか?
熱血、友情、ラヴ、バトル! 陰謀、シリアス、ギャグ、微エロ!
俺たちの明日はどっちだ!?
共通設定。これは絶対ではありません。
ある程度共通していた方が、読み手の方も分かりやすいのではという意図のものです。
参考程度に留めて、投下する方が自由に想像し設定してください。
LPは映像付きが多い (例:Yurifina氏のSSでは映るが、LeadのSSでは会話のみ)。
冒険者証明書は金属カードで、邪魔にならない所に魔法で入っている。競売は魔法紙で取引されている。
みつめる(/c)はとても嫌な視線扱い。時間感覚はリアルと同じ。tell等のSay・sh・echo以外は念話。
リアルからヴァナに入り込んだ人々の事を「来訪者」と言う。
いわゆるGMと同じ姿の連中がいて、「フェイト」という組織を形成し、洗脳した来訪者「黒マント」を使役して来訪者達を狩っている。
レイズは意識不明(戦闘不能)に有効だが、完全に死んだ者には効果が無い。
4 :
グレン ◆V9Blnd6aVs :2006/06/29(木) 08:33:46.64 ID:uLKr6fvr
>>1さん、スレ立て乙ですw
とりあえず不祥ながらキャラ設定などをば…。
初出:10スレ668
PC(仮)名/中の人:Guren/グレン◆V9Blnd6aVs
種族フェイス:エル♂F2B Sサイズ
ジョブ&レベル:BST75/NIN37
メインは獣使い75、暗黒75、侍75が可能。
サポは戦シ白黒赤獣暗忍侍が使用可能。
それ以外はレベル1
特記事項:エルヴァーンなのに背が低い事に多少コンプレックスを感じてる。
その事で弄られると多少なりとも凹む。
何事もその場のノリで決めて動く性格だが、バカではない…らしい。
ペット汁は常備しており、愛用しているのは太陽の水と暖かい肉汁。
活動エリア:(予定)ジュノ→マウラ→アルザビ→ザルカバード→フェ・イン
あらすじ:興味本意でスレを見て、翌朝起きてみたらエルの獣使いになっていた。
情報収集と相談ついでにモーグリに話しかけようとするがモグが金庫拡張のために帰省したので、困っている。
他キャラとの接触:未定
>>1さんお疲れ様です
また犠牲者が増えましたね〜歓迎歓迎w
では続き投下致します
戦闘描写が初で分かり難いのはスイマセンorz
「どうした?来ないのか?」
ヤツは余裕そうだ。こっちの方が圧倒的に弱いのは、お見通しなのだろう。
周囲は殺気に満ちている。どちらかが動けば生死に関わるのは確実だ。
「やられないわよ!!」
真っ先にヤワワがパタを握り締めて地面を蹴った。
「悪いが、来訪者以外は邪魔だ。」
ヤツは平手で思いっきりヤワワを吹き飛ばした。
俺は落下地点を予測すると、急いで向かってヤワワを受け止めた。
一撃でヤワワを気絶させているが、命に別状はなさそうで安心した。
「ナイスキャッチ・・・ってな。」
ヤツは軽い拍手をしている。この野郎・・・なめやがって!!
俺は呪符をヤワワに握らせると、ヤツの方に向き直した。
ヤワワが時空の渦に消えたのを確認したら、ヤツは再度身構えた。
「さて、終わらせてもらおう。」
ヤツの右手が赤黒い光に包まれていく。とても邪悪な光だ。何か分からないがやばそうだ・・・。
「眠ってもらう。・・・永遠にな!!」
そう言った瞬間、間合いを一瞬で詰めて、右ストレートを放ってきた。ヤバイ!!!
「ミサンガ!危ない!!」
ギリギリの所で、カーバンクルが間に割り込んだ。
そのおかげで、ヤツの攻撃はカーバンクルの腹部に直撃した。俺はカーバンクルごと後ろに吹っ飛ばされた。
「チイ!神獣めが・・・!」
急いで起き上がって傷を確認する。俺には吹き飛ばされた傷しかないのだが・・・。
「カーバンクル!大丈夫か!?」
返事はない。ぐったりとして、体の光が赤黒くなっている。なんかやばそうだ。
「てめぇ・・・!!ゆるさねえ!!!」
「強がっても貴様に勝ち目はない。眠らせられないなら殺すまでだ!!」
眠らせる・・・?カーバンクルは眠っているのか?・・・だから消えないのか。
「さあ、今度こそ終わらせてやるぞ!」
ヤツは一瞬で近づいてきて、回し蹴りをぶちこんできた。
俺は両腕でガードしたが、腹部に直撃して見事に吹き飛んだ。
いてえ・・・体が動かない・・・。段々と意識が薄れてきた・・・・・・。
「その体の存在まで消してしまうが・・・この際仕方がない。あきらめてもらうぞ。」
・・・!! この体はミサンガに借りているんだ。そうだ・・・返さないと・・・!
「こんな・・・こんなとこで・・・・・・・・・やられてたまるかああああああ!!!!」
俺は死力を尽くしてなんとか立ち上がった。
その瞬間、大気中の魔力が周りに集まり体を中心に水色の渦を巻いた。
「アストラルフロウ!・・・貴様!!」
ヤツは焦って一気に飛び掛ってきたが遅い!
「くらええええええ!!!ハウリングムーン!!!」
いつ呼んだか覚えちゃいないが、フェンリルが目の前に居たからそう叫んだ。
大きな咆哮・・・その瞬間、ヤツが大きく吹き飛ぶ。今がラストチャンス!!
俺はカバンからスーパーエーテルを取り出し、一気に飲み干すとカーバンクルの所に走る。
急いでカーバンクルを抱えると、テレポホラの詠唱を開始する。
「くっ!逃がすか!!」
「させんわ!」
フェンリルが体当たりをした。ヤツがぐらついた瞬間、俺とカーバンクルは時空の渦に消え去った。
流砂洞には、フェンリルと黒装束の男だけが残った。
「貴様・・・この世界をつかさどる神獣の癖に、来訪者の味方をするのか!?」
「我は我の決めた行動をしているだけだ。貴様なんぞに指図されぬ!」
「くっ・・・!」
「そして貴様も存在してはならぬ!ここで消えてもらうぞ!」
フェンリルの三連撃・・・エクリプスバイトが決まると、黒装束の男は片膝をついた。
「くそ・・・!仕方がない、撤退だ。」
そう言った瞬間、黒装束の男は時空の渦の中に消えていった・・・。
それを確認すると、フェンリルもミサンガを追って消えた。
目の前に高原が広がった。どうやら逃げ切れた様だ・・・。助かった。
俺はフラフラとホラの岩の窪みに入り、横たわった。
眠らされたカーバンクル。魔方陣の使用方法。黒装束の男。ヤワワの安否・・・。
頭の中に謎がたくさんでてくる。だが、俺の体は既に限界を超えていた。
俺はカーバンクルを両手でしっかり抱きしめると、ゆっくりと眼を閉じた・・・。
意識がなくなる直前に、フェンリルの咆哮が聞こえた。誰か呼んでいるのだろうか・・・・・・?
以上です
誰かに助けられるか自力で助かるかは決めてませんw
最後にキャラ紹介テンプレを
それではわっふる〜
初出:9スレ 410
PC(仮)名/中の人:Misanga(ミサンガ)/ 410 ◆CLkm3KLOzk
種族フェイス:タル♂F5A
ジョブ&レベル:召喚75/白37 白71/黒35 物語中に着替えたら増えます
特記事項:魔法、忍術、アビリティは自キャラの記憶が残ってい。2hは窮地に追い込まれると発動する。
活動エリア:ウィン→サルタ→ラテ→オルデール→ウィン→アルテパ→ラバオ→流砂洞→ラテ
あらすじ:目覚めたら自国のモグハウスに。モーグリから聞いた情報を元にオルデールに向かうが、無駄骨。
フェローのヤワワと協力を決め、流砂洞を調べに行く。が、黒装束の男と戦闘に。命からがら逃げ出したが、ラテーヌで気絶してしまう。
11 :
既にその名前は使われています:2006/06/29(木) 17:34:16.27 ID:DdQokAnh
ほしゅage
同時召喚きたー!
ミサミサならセトカイバ倒せるよ!w
13 :
既にその名前は使われています:2006/06/29(木) 21:16:46.45 ID:Y+DeT2JG
このすれおもしろいし保守っとくわ・・・
14 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/06/29(木) 21:32:21.73 ID:W0ocRTpk
15 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/29(木) 22:47:30.76 ID:DnROPz5T
新スレ乙でございます。
新たな犠牲者も増え、喜ばしい限りでございます。
帰宅まで前スレに容量が残っていれば、フェイトにいた頃のエピソードで埋めを・・・
と思っておりましたが、また次の機会にでも。
16 :
メイミィ-185 ◆ajBPG2hnCs :2006/06/29(木) 23:06:57.71 ID:rN9fR71Z
>>1 スレ立て乙ですー!
初出:4スレ185
PC(仮)名: メイミィ / 中の人: 185
種族フェイス: ミスラF2B
ジョブ&Lv: 忍者75/戦士37(サポは色々ある模様)
特記事項: 特になし
活動エリア: ウィンダス→サルタバルタ→ウィンダス→チョコボでジュノ→古墳
あらすじ: 朝起きたら自キャラ→忍術の使い方がわからないのでウィンダスの人に聞き込むもわからず→
忍術練習中にリードと出会う→翌日リード、ロックと共にシャントット博士の家に行くと赤鎧に襲われる→
サンに力を与えられ赤鎧撃破(ほとんど何もしてませんが)→リードに振られ傷心を癒すためにジュノへ→
途中でミスラ(F6B)のトトと出会う→一旦ウィンへ戻り、改めてトトとジュノへ→
ジュノにてリードが呪いにかかって意識がないことを聞く→彼の呪いを解くために古墳へ
他キャラとの接触: リード、ロック、イッチ
独自レギュレーション: 魔法・忍術はTab変換語を頭に思い描き念じて使う
次の瞬間、わたしはジュノ上層モグハウス前に立っていた。
やっぱりホームポイントはジュノのままだったらしい。
イッチは…ときょろきょろ辺りを見回すが、近くにはいないようだ。
まぁ、どこに飛んだにしろ病院へ来ることは確実だろうから、彼女を探すのはやめて病院にそのまま向かうことにした。
病院前で少し待つと、イッチが居住区の方向から走ってきた。
なんでもホームポイントがジュノ港だったらしく、ここまで全速力で走ってきたらしい。
居住区の抜け道を使えばよかったんじゃ?と言うと、なんでそれを先に言わないにゃ!!と怒鳴られた。
そんなこと言われても…と思ったが、口に出すとまた怒鳴られそうなので黙っておいた。
ふたり揃ったので、さっそく病室に向かうことにした。
相変わらず、リードは静かに横たわっているままだ。眠っているようにも見える。
だが、彼は今人知れず全力で呪いと戦っているのだろう。早くどうにかしなければ。
わたしたちが無事古墳の炎を持ち帰ってきたのを知って、モンブローも立会いに来た。
モンブローがベッドの右側に、わたしとイッチは左側に立つ。
「じゃ…、やってみるにゃ」
イッチがランタンをリードの体にそっと近付ける。
「……うぅ…ん…」
リードが小さく呻いて身じろぎした。やっぱり効果はあるのだと確信し、自然とわたしたちは表情を綻ばせる。
だが、それだけだった。いくら待っても、リードは意識を取り戻さない。
何故だろう…?何が足りないの?きっとあともう一息なのに…。
苦悩していると、イッチが唐突に口を開いた。
「…そうにゃ!シャントットが呪いを解くのに反根樹の根とボムのうでを使ってたにゃ!」
いい考えだとわたしも一瞬は思った。だが…
「それを集めても、呪いを解く呪文はシャントット博士にしかわからないですよね…?」
今からシャントットを呼んでくるとしても、数日はかかるだろう。
それに、多忙なシャントットがわざわざ冒険者ひとりの呪いを解くためだけについてきてくれるとは思えない。
「だって!だって…!じゃあどうすればいいんだにゃ…!?」
今にも泣きそうな表情で、イッチはぶるぶると頭を振った。
「……わたしだって…どうしたらいいか…」
「……」
きっとわたしもイッチと同じような表情をしているだろう。3人ともが押し黙り、部屋中に静寂が広がった。
―――ぽたっ…
イッチの目からこぼれた涙が、ランタンの炎へと落ちる。
わたしもいつの間にか涙を流していて、その雫が炎の中へと消えていった。
途端、炎が激しく揺らいだ。先程までよりも紅く、力強く燃え盛っているように見える。
「…え?」
わたしとイッチは、泣き顔のまま顔を見合わせた。
なんだかよくわからないが、今ならなんとなくリードの呪いも解けそうな気がした。
炎の勢いがおさまってしまう前にと、急いでリードにランタンを近付けてみる。
すると、黒い煙のようなものがリードの口から吐き出された。そしてそれは空気に溶けるようにすうっと消えていく。
「…ん…」
リードの目が、ゆっくりと開かれた。焦点を定めるようにぱちぱちと瞬かせる。
そして、こちらにそっとその視線を向けた。
「…イッチ…?……メイ…ミィ…」
掠れた低い声が響いた。それは確かに、耳に残るリードの声だった。
その言葉で、堰を切ったように涙が流れ出した。イッチもぼろぼろに泣きながら、リードにすがるように抱きついている。
わたしもそうやって恥も外聞も気にせずリードを抱きしめてしまいたかったが、そんな資格はもちろんない。
――あぁ、リードが目を覚ます前に、どこかへ消えてしまおうと思っていたのに。
いいや、落ち着いたらすぐに出て行こう。それまでは、ここで彼と一緒に彼の無事を喜びたい。
悩んだのですが、結局オールルその他キャラに呪いを解いてもらうのはやめておきました。
リードさんの体を研究に使われたりしたら、イッチが怒りそうですし。
それにしても陳腐な呪いの解け方でなんかごめんなさいヽ(;´Д`)ノ
>>21 メイミィさんの投下を心待ちにしておりました。乙でございます。
書き手様のお立場としては、今後このままリードと一緒に行動するか、
それとも別行動のほうが続きが書きやすいか、
どちらがよろしいでしょう?
とりあえず、リードの紹介を投下いたします。
初出: 1スレ
>>161 PC(仮)名: Lead、リード / 中の人:161 ◆zmxSLEadCU
種族フェイス: エル♂F4A
ジョブ&Lv: 不明 (ダブレットとズボンを着用)
特記事項: ダークヒーロー。ヴァナで三年前の世界にリアルの意識が飛ばされ、元キャラと統合。
ジョブチェンジ機能使用不能。当初は記憶喪失だったが、記憶復活。
管理組織“フェイト”の元メンバーでコードネームは“リーダー”。
とある目的の為に、組織を裏切り孤独な戦いに身を投じている。
エクスカリバー・ゼロを所持→激闘にて消失。
ユリフィナ氏がリアルに帰るために勝手に開けた次元の亀裂から、“禍神(マガカミ)”が降臨。
ルーファス氏や赤い鎧と共闘し、撃退する。その後“神殺しの剣”を携えていずこかへと去る。
死亡したかに思われたが、アオツキ氏に救助されジュノの病院へ。
禍神から呪詛を受けた為に意識が戻らず、「黄泉の眠り」に囚われたまま昏睡状態。
活動エリア: エルディーム→ジュノ→(機船航路経由)→ウィンダス→サンドリア→オルデール→ジュノ上層
他キャラとの接触:イッチ、マイウ、ゴイス、サン(?)、レップ、ロック、メイミィ、クルス、ユリフィナ、ルーファス、アオツキ
独自レギュレーション:「死にたくないなら戦闘シーンに出るな」
人間は心臓を貫かれたり首を刎ねられたり脳を潰されたり、出血多量やビルの屋上から突き落とされたりしたら死ぬ。
死んだ者は甦らない。むやみやたらの復活は、命の価値を大幅に軽くする。一応、瀕死はレイズで息を吹き返す。
戦闘やアビリティ、呪文や時間等の描写はあいまい。サーチ機能なし。
基本はSayとShout。LS会話は通話のみ。視界内にいる者同士でtellができる人間もいる。
24 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/29(木) 23:21:49.38 ID:DnROPz5T
フルさん式に表すと、リードのスタイルは
“Kabuto◎, Hilander, Katana●”
になります。
イッチの紹介は以下の通りです。
初出: 1スレ
>>1 PC(仮)名: イッチ / 中の人: 1スレ
>>1 種族フェイス: ミスラF8A
ジョブ&Lv: 白20、サポシ
特記事項:“朝起きたら自キャラになってた”第一報告者。
リンクシェルオーナー(このリンクシェルは通話のみ可能)。
他キャラとの接触:ミオ(本家)、マイウ、ゴイス、リード、ルーファス
他にも出会っている可能性あり。
「あら あなたもいたの」
ん? 後ろから聞きなれた声がした
アンジュリカ 何でお前ここにいんだよ
「いるにきまってるでしょ? 画家ですもの」
頭に?を浮かべている俺に彼女が助け舟を出してくれた
「世界を旅する事は、我々詩人や画家にはとても危険な事です」
「だからこうして旅の冒険者の詩を聞き、想像を織り交ぜて絵にするんです」
「この子、また変化事でもいったの?」
・・・うっせえ
「あたしらの話にものすごい食いついてきた そんだけだよ」
ゲホゲホいいながらジャグラーのミスラが答えた
「そうそう シャントット博士からの伝言。」
「『明日の夜、夕食時にでも一席設けませんこと?』 だそうよ」
ん、あ、ああ そりゃいいけど・・・
「君、もし記憶をなくした彼らの話に興味があるのなら・・・」
団長が近づいてきた
「明日の昼にでもまたここに来るといい」
・・・?
「団長 あの話を本気で信じているのか・・・?」
火吹きのガルカが眉をしかめた
「事実、あれはバストゥークの者でもなかった」
あれ? あれってなんだ?
雑段の後、俺はミスラの吟遊詩人にサルタバルタにつれて来られた
広場を去るとき
何やら一座の者と彼女が俺を見ながら話していたのは見かけていたが・・・
「<俺>さん あなたは冒険者ですよね?」
ああ そうらしい
「これを手にしてみてください」と言い
彼女は俺に一振りのショートソードを差し出した
ん、これは・・・ブロンズソード?
「ワックスソード、+1の業物です」
軽くて握りやすい、
使い込まれていはいるが手入れが行き届いておりその刃は光り輝いている
「恐らく今の貴女では装備できる武器はこれとブロンズソードだけのはずです」
んーまぁレベル1だしな
そういえばこの世界の武具を手にするのは初めてだった
ずっと模造刀だったからな
「では参りましょう ホルトト遺跡へ」
へ? なんでよ?
「ミッションですよ 替わりに指令を受けておきました」
なんでこんな夜中に、しかもいきなりミッションを?
「あら 冒険者に昼も夜もないらしいですよ?」
クスリと笑われたがこっちは笑えない
意味がわからない
大体俺は今はサンド人だぜ?
ウィンダスのミッションなんかできねーぞ
「あ、それは心配後無用ですよ、理由は後ほど話します」
俺は流されるまま、東サルタバルタのホルトト遺跡へ向かう事になった
たしか、ウィンミッション1−1は【ホルトト遺跡の大実験】だったな
「ええ 使用済みの魔導球を回収にいきます」
・・ん? なんかアジドマジルドとかいなかったか?
「え。こんな時間に院長がいるはずはないと思いますが・・・」
あれれ? ミッションの依頼書みせてくれ
・・・これは!!
「どうしたんですか?」
読めない
「え??」
文字が読めないんだよ・・・
今まで気にしていなかったが、俺はアルタナ4国の文字は知らなかったんだ
「そんな・・・アルタナ言語はこの言葉を話す者なら、」
施設の判別は、マークでしていたし・・・
これまで字なんてまともに読む機会なかったんだ・・・
「会話は、出来るんですよね・・・?」
ああ 不思議とな・・・
そうだ ここは日本じゃないんだ・・・
「この事については、あとで考えましょう」
「とにかく今は、ホルトト遺跡へ」
彼女の顔から笑みが消えた
遺跡につくまで、会話は無かった。
俺に気づいて絡んできたゴブリンやヤグードは彼女に一刀両断されていく
・・・強い
割り込みかもしれませんが失礼をばm(_ _)m
>>22 リードさんが書きやすい方で(*´ω`)
個人的には一緒のほうが嬉しかったりしますがw
一緒に行動するように書いていただく場合は、メイミィはリードさんの口から「イッチと付き合ってる」と
聞くのが怖くて黙ってそっといなくなるつもりなので、そのへんの説明をお願いできればなと。
リードさんの投下を待って次を書き始めることにしますね。よろしくお願いします(`ω`)
俺自身割り込み上等でかいてるんで 別に気にしないwwwww
「中は暗いです 敵に十分注意してくださいね」
ああ しかしアンタつえーな。
「・・・ここから先 私はサポートはしますが戦闘は貴女にお任せします」
え?
「頼りにしていますよ」
笑顔がこわい 笑えないって、、
遺跡の中を進んでゆく 空気がひんやりとしている
ワックスソード+1を握る手は汗ばんでいた
いくら彼女の助けがあるとはいえ、今の俺にここの敵は・・・
これは、ゲームじゃない
戦闘不能ですまなければ・・・その先に待っているのは
そう思った刹那、暗闇で赤い光が二つ
「ゴブリンウィーバーきます!」
ざく・・・
耳障りな音がした
何が起こったのか判らない
俺の腰に短剣が生えている
いや 刺さっているんだ ゴブリンが ゴブがさした
血がでた 血がでてる
「ウゴゥ・・・」
ゴブリンは短剣を引き抜き、構えなおした
抜かれた表紙に傷口がひらき、血があふれ出た
視界がぼやける 腕が動かない
奴の短剣が俺の眉間の前にきていた
全てがスローモーションに感じていた
死ぬ
41 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/30(金) 02:52:42.91 ID:djZ/4Vs8
これでいいんではないかな?
自分は今までSSを長文でばーと書いて、
リードさんやメイミィさんに後追いで書いてもらってるスタイルだったし、
今回は「いつも二人に後で書いてもらってて恐縮だから今度は自分が後追いしよう」という意図でオールル出したわけだし。
この美しいオチを弄りたくもない。今日メィミイさん来ないからなんかあったんだろと思ってロックを動かしたらバスに帰らせる予定だったし。
その目論見を見事にすっぱずしたので。
オールルは「この患者の研究をします!」といってロックをとっとと返すパターンを考えてたし。
(まぁどっちにせよアイン君が彼女の目的を患者の研究および存命に専念に変更しますが)
自分的にはリードさんパワーアップ、アビス様の領収つける。これが目的だからね。
この二つ放棄してバスに帰っても問題ないしね。
あとデュエル様がGMでない問題はそんなこと知らなかったのでGMと書きました。
機会があればなおしておきます。
わずかの間だが気絶していたようだ
気がつくと、彼女が前に出てゴブと切り結んでいた
傷はふさがっている ケアルをしてくれたようだ
「はやく! 剣を取ってください!」
冗談じゃない、
俺は腰が抜けていた 震えが止まらない
小ネタ
---in Marble Bridge---
Hiro:赤レンジャイ!
Furcifer(Aya):赤レンジャイ!
Crus:赤レンジャイ!
Meki:赤レンジャイ!
Furcifer(Furcifer):赤レンジャイ!
Hiro:5人揃って!
Hiro&Frucifer(Aya&Frucifer)&Crus&Meki:ゴレンジャイ!!
Aotsuki:…ゴレンジャイって言う割りにそもそも全員赤じゃん。って言うか1人だけ二重人格で無理矢理2人にしてない?ああ…もうどこから突っ込めば良いやら…/huh
Hiro:お前が5人目の赤になれば良いだろ!
Aotsuki:そう言う問題じゃない!!
Nanako:ヒロぉ…/cry
Naji:…メキ!ちょっと来い!スルメ食わしてやる!
Raite-Minte:……文ちゃん変わったね。
Qoo:……何か変なものでも食べた?
ごめんなさい(滝汗)ついインスピレーションが…。あ、609 ◆dWeYTO/GKY さん、羊亭の様子はそちらが先にお書きになられますか?ちょっと判断付かなかったので。
44 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/30(金) 03:13:54.21 ID:djZ/4Vs8
98氏の物語の続きがみれて幸せです・・・。
「逃げないで、戦ってください!」
気がつくとすでに退路は無かった
後ろにはゴブリンサグとゴブリンアンブッチャーが迫っていた
だめだ、、、暗くて良くみえねえ・・・
闇雲に剣を振り回した 彼女に当たらないことを祈りながら
なんとか彼女の後ろについた俺は
ゴブリンウィーバーに攻撃を繰り出していた
・・・もっとも"攻撃”なんて立派な物じゃなかった
彼女のサポートがなければとっくに死んでいただろう
「絶対に死なせません、、だから思い切り当たってください」
後ろのゴブリンをひきつけながら優しく力強く言ってくれた
敵の短剣を必死で受け止める
盾はないので剣の柄で受けるしかない
彼女がファイアを右手で発生させてくれているお陰で視界は良好になった
俺だって、無駄にマンドラや兎と戯れてたわけじゃない
本来レベル一桁で相手をできる敵だ
だんだん奴の動きにも慣れてきた
戦闘を開始してからすでに20分以上が経過している
・・・おかしい
彼女も不安を覚えていた
いくらへぼへぼな俺の攻撃とはいえもう数十回は切りつけている
俺のほうは彼女のプロテスにより傷はかすり傷程度で済んでいるが
「く、、魔力がもう、、、!」
気がつけば後ろのゴブリンは恐ろしい数になっていた
いくら彼女が強くても裁ける数には限界がある
元々現役の冒険者ではないのだ
「仕方ありません・・・」
彼女の周りの空間が一瞬揺らいだあと
激しい光を放った
「 連 続 魔 !」
すさまじい光景だった
次々に発生する炎がゴブリンたちを焼き尽くしてゆく
俺の相手をしていたゴブも例外なく炎に包まれていった
終ったのか・・・?
俺と彼女はその場に倒れこんでしまった
あんた 赤だったんだな
「・・・詩人といっても、冒険者のジョブである吟遊詩人というわけではないんですよ」
俺もふらふらだが彼女の疲労は俺以上だったようだ
魔力が無い状態での連続魔ファイア、これが意味する物は。
「生命を魔力に変換する技です、本来そのリスクゆえ、高レベルの赤魔道士でないと
使用は控えるのですが・・・」
笑顔ではいるが本当に辛そうだ
しっかし、あの大量のゴブリンはどこからきたんだ
リンクしたとはいえ あまりに数が多すぎた
それに俺の対峙していたゴブリンウィーバー
一向に倒れる気配を見せなかった
俺達は一時の休息を取る事にした
彼女は暫く動けそうに無い
俺はとりあえず近場の魔導球を調べる事にした
幸いゴブリンの気配は感じない
先の戦闘で全て焼き払えたようだ
彼女をその場で休ませ、俺は行く事にした
なぁに すぐそこだし
・・・カパ
魔力を失い煤ぼけた魔導球があった
よかった 一個目で見つかるとは思ってなかったな
あとはこれを手の院に持ち帰れば終わりだな
しっかしなんで行き成りこんなところに来るハメになったのやら・・・
ブツブツ言いながら彼女の元へと引き返し始めた
迂闊だった。
俺は安心しきってた
とっさに回避行動とったお陰か、腿を軽く斬り付けられただけで済んだ
「ウォォ・・」
てめえ・・・生きてやがったのか・・・
だめだ、彼女は動けない 呼ぶわけにはいかない、
・・・逃げれない オレが逃げたら
俺を見失い引き返してきたゴブに襲われる
こんな死に損ない 俺1人でぶったおしてやる
敵に切りつけ 攻撃は剣で受けとめる
細かく動き回り 敵との間合いを取る
元々二輪スポーツをやっていたので、持久力はあった
なんだ 俺って結構いけるじゃん・・・
元々ファイアで焼かれて瀕死の奴だ このまま一気に!
ダッシュで間合いをつめ、剣を振り下ろした
鈍い音と共に空中を飛んだ
オレが。
いてぇ・・・
ゴブリンサグのラッシュが俺の剣より早く、俺に当たったのだ
リポップかよ・・・ふざけんな
壁に叩きつけられた
プロテスの効果が残っており、致命傷には至っていないが
体中がきしんだ
だめだ 逃げなきゃ
剣をゴブに投げつけ一瞬動きを止めた後
おれは彼女の元に走りよった
「どうかしたんですか・・・?」
ゴブだ! 外にでるぞ!
動けない彼女をカカエ上げて地上への階段を駆け上った
くそ、、重い、、、
力の抜けた人間とは非常に重たいものだった
重心をあわせてくれないのだから
東サルタバルタに出た俺は地面に向かって倒れこんだ
ここまでくりゃ、、いいだろ、、、
二人とも精魂尽き果てている
「ウゴオオオオオ」
げぇ ゴブが遺跡の出口から走ってきやがる・・・なんでだっ
奴は右手に俺の投げつけたワックスソード+1を振り翳していた
あっという間に間合いを詰められた
振り下ろされた剣をとっさに横にあった岩で受け止める
岩は砕かれ、剣は弾き飛んだ
「け、剣をひろって・・・っ」
息切れながら彼女が剣を取ろうと動いた
そこにゴブが突っ込む
やばい
俺はとっさに体当たりをした
いってぇ、、なんて石頭だてめえは
互いにふらふらしていたが俺のほうが回復が早かった
良く見りゃこいつはさっきの瀕死の奴か!
「<俺>さん 使ってっ」
剣が投げ渡された いつの間にかそれは青い光を放っていた
「放って!」
え?? なに!!?
「力を込めて、そいつに打ち込んでください!」
彼女が叫ぶ
わけがわからん、こめるってなんだ・・・っ
眼前にゴブが迫り来る
あーもうしらねーーーーーーー!!
俺は我武者羅に剣をゴブに向かって振り下ろした
その瞬間、腕が有り得ない動きをした
瞬時にVの字を描くように高速でゴブに切りつけた
まるで剣が医師を持つように
すさまじい衝撃と共に、目の前の敵は崩れさった
俺も、倒れこんだ
***医師→意思。
なんだいまの、、、うぉっ 腕がいてえええ
「・・・ウェポンスキル、ご存じなかったんですか?」
彼女が俺の元に駆け寄ってきた 体調は少しは回復したようだ
ウェポンスキル? いまのがか・・・
ちくしょう・・・肩があがらねえ、無理な動きしたからか、
俺の放ったそれは、冒険者なら誰もが取得しているであろう
基本中の基本、ファストブレードだった
64 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/30(金) 06:34:04.60 ID:V0NAFQdh
最近ageしかしてないけどage
キャラ紹介テンプレ
初出: 2スレ目35
PC(仮)名: Rep-trip/ 中の人: レップ ◆35//hs0Y0Y
種族フェイス: 樽F2A
ジョブ&Lv: 不明
特記事項: 頭に変なのあり。
活動エリア: ウィンダス&サルタのみ
あらすじ: 変な夢を見たが、多分わすれてるw
他キャラとの接触: リードのみ
独自レギュレーション:ジョブチェンジ自分で可能。ただしミスが多く、D2すると下の地面まで消えたり。
壮大な実験で、頭に変なの埋められた。
一応ラストまでネタは上がってるんだがよくみりゃこれドットハックやーんとかおもってみた
ゲームの中に入っちゃったらどないしょってネタ自体それだからいいよなみんなっ
(´∀` な?
66 :
既にその名前は使われています:2006/06/30(金) 07:18:57.07 ID:V0NAFQdh
いいともー
67 :
既にその名前は使われています:2006/06/30(金) 07:23:41.78 ID:7SB4XEWD
パクリこそ王道であ byソンガーゲゾ
おはようございますヽ(´ー`)ノ
>21
おかえり、リード!と/tを送りたい人は大勢いるはずw
何はともあれ大役おつかれさまです(´∀`)ノ
>43
あぁ、どうしましょうか。
羊亭までの道中でやりたい事はあったんですけど、着いてからは店舗PRくらいしか考えてなかったりします(´∀`)ヾ
まずお互いのスタンスとこれまでの経歴を確認して、その上で協力体制を築けそうなら協力する、とは思うんですが
アオツキさんが天晶堂の依頼で動いてると分かればヒロは今後の予定を話さないでしょうし、色々ぼかして黙っているならやっぱり話さない気がするんですよねw
で、逆にアオツキさんが内部監査の意図で来ている事を明かして協力を要請するのが最強なんでしょうけど、それってやっぱりヒロが全部話した後じゃないと無理だよなぁ、と。
ニワトリと卵の話みたいなジレンマに陥ってますのでいい解決策がおありでしたら是非お願いします(ノ∀`)
>65
わたしも友人に「それってドットハックだよね」と言われました(´∀`)
>67も自分でした(ノ∀`)
>前スレ716
自己レスしてるしwww 715の間違いですね(⊃ω⊂)
それにしてもこのヒロ、顔がマジすぎて、自分で見てて引くんですけどw
>前スレ720
15-20行くらいの小ネタかと思っていたら、かなりちゃんとしたSSだったのですねw
大いにわっふるしつつお待ちしておりますヽ(´ー`)ノ
あ、入浴シーンは挿絵つきでお願いしますね^^
うそ、>67ではなくて、>68でしたw
朝っぱらから何やってるの自分(ノ∀`)
71 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/30(金) 08:42:32.49 ID:djZ/4Vs8
つまり、こういうことか?
青月:天晶堂の内部監査の意図でやってきたが実際の仕事は手紙を渡せばわかるという内容。敵対<天晶堂バス支店=バスフェイト
ヒロ:エルリッド救出作戦立案中。敵対=逃げ込んできた赤鎧。
バスフェイト5人+監査1人:現在、一時的に指揮権を本部からきた別部署に持ってかれている。
隊長の指揮権が本部から来た連中におよばない現在、別部署の奴らが勝手に内藤軍団に挑んで自爆する。
「実力や影響を考慮したら排除にも勧誘にも値しない」バス来訪者達を勝手に襲い、反撃を食らって戦死する。
加えて勝手に逃げ込んできた赤鎧の馬鹿者が連れ込んだお荷物(エルリッド)に辟易中。
猫隊長は純粋に友達が増えたと喜んでいるもよう?
って事ですか。わかりません!
72 :
グレン◇V9Blnd6aVs:2006/06/30(金) 08:45:12.60 ID:7qJYV99+
おはようございますage
では、編集作業中に書いてる自分自身でも何が何だかわからなくなってきましたが、投下致します。
(;´Д`)ゞ
73 :
グレン◇V9Blnd6aVs:2006/06/30(金) 08:47:19.14 ID:7qJYV99+
部屋全体をくまなく1時間ほど探しまわって疲れたので、丁度近くにあった椅子に座ってもたれかかる。
と、その椅子の近くにある木製のテーブルの上を見てみると、何やら書き置きらしき小さな紙(紙切れと呼んでもいい程小さい紙)が一枚残されていた。
何だろうと思い、見てみると…。
『ご主人様へ。
ちょっとモグは実家に帰省するついでに、親友の結婚式に参加して来るクポ〜。
2〜3週間くらい居なくなるけど、ちゃんとお土産は持って来るから安心するクポ〜。
只でさえ家事が頼りないご主人様だけど、モグがいない間、衣服を脱ぎ散らかしてたり、食器を片付けずに放置したり、寂しがって泣いてたりしちゃダメクポよ〜?w
モグより』
あ、そうだ。
モグ金庫拡張クエで、モグは居ねぇんだったw
モグが居ないんじゃジョブチェンジや金庫内のアイテムなども取り出せないなぁ…。
どうしようか?
74 :
グレン◇V9Blnd6aVs:2006/06/30(金) 08:55:23.32 ID:7qJYV99+
どうしようか考えているうちに、ふと思い付いた。
RPGの基本は酒場での情報収集だったということに。
「そうだ、そうだよ!w 情報収集といえば酒場などの人が少しは集まりそうな場所で行うのが基本じゃんww」
オンラインゲームでは必ずしも酒場では目的に関する重要な情報は手に入らないが、それなりに面白そうな話くらいは聞けるだろう。
と、鞄の中からMBコースターを取り出して、日替わり酒場の入店条件を確認する。
『本日はサンドリア国民限定の日』
よし、入れる!
とりあえず、日替わり酒場にでも行ってマスターや他の人物から、来訪者に関しての何らかの情報が少しでも聞き出せればいいか。
もしかしたら飲みに来ていたり、俺と同じように情報収集などの目的を持って酒場に来ている来訪者の人も居るかもしれない。
でも、何の情報も持ってない、ただの酔っ払いの集まりだったらどうしよう。
絡まれたら嫌だな…"処理"が面倒だし…。
…その時はその時で、対応するしかないか。
ところで、俺って今何ギル持ってんだろ?
75 :
グレン◇V9Blnd6aVs:2006/06/30(金) 08:57:15.54 ID:7qJYV99+
情報を聞き出すとしたら、何か注文しなきゃならん可能性が高いわけだし、それに持ち合わせが無かったらこの先競売などでロクな食事にありつく事さえも出来ないし…。
今後の旅路を進む上で、準備のために多少は食費や雑費が絡んでくるのは間違いなさそうだから、今の段階で財布の中身がどれくらいあるかを知っておきたい。
というわけで、財布を求めて装備や鞄の中を探してみるものの、財布は出てこない。
もしかしたら、家具の中にしまっているのか?
何となく一番近い所にあったチェストを開けてみると、中にはきちんと折り畳まれて詰め込まれているガンビスン系の装備や王国服が入っており、それらの一番上にちょこんと銀色の小さなカードと財布が置かれていた。
この銀色のカードは何だろうかと思い、手に取ってよく見てみると、自分の名前や現在のジョブ、所持しているギルやその他のジョブレベル、称号などなどが詳しく書かれていた。
76 :
グレン◇V9Blnd6aVs:2006/06/30(金) 08:58:05.03 ID:7qJYV99+
もしかして、これが冒険者証明書なんだろうか?
だとしたら、紛失したら怖そうだなぁ…。
ギルの残高も書いてあるし…。
…ん? ギルの残高??
グレンは冒険者証明書をじっと見つめて、残高がいくらあるかを調べ始めた…。
「えーっと…? 壱、十、百、千、万、十万…あ、120万ギルあるんだ? 思ってたよりも持ってんだなぁ、俺。 って、120万んんん!!?」
と、とりあえず120万ギルなんて大金を持ち歩いてたら、後ろから襲われたりしそうで怖いので、別の財布(袋?)に10万ギル(お札)を移し、冒険者証明書とは別に懐に入れたうえでチェストを閉じて、モグハウスを後にした。
まず最初の目的地はジュノ大公国上層、日替わり酒場!
77 :
グレン◇V9Blnd6aVs:2006/06/30(金) 09:02:21.04 ID:7qJYV99+
以上で今日の分は投下終了であります。
やっと動き出したグレン君。
酒場で情報を仕入れるために、お酒を注文しすぎて酔っ払いそうですが、もし酔っ払ってたらどなたか介抱してやってください…ww
(;´Д`)ゞ
では皆さん、わっふるわっふる〜ww
ヽ(・∀・)ノ
森の区のゲートをくぐった頃にはすでに太陽が昇り始めていた
「ど、どどどうしたんですか? た、たおれこんじゃって::」
森の区ガードポストのタルタルが駆け寄ってきた
ああ、俺はいいからそいつを介抱してやってく、アイタタタ
右腕が極度の筋肉痛になっていた 暫く肩は上げれそうに無い
しかしレベル規定外のアビを使うとあんなに反動がくるのか・・・
ゴブを倒した直後、安心感からか彼女はぐっすり寝込んでしまった
気を失った、に近いかもしれない
「そりゃぁ使い切れないアビリティをつかい、魔力を極限まで消耗したんだぃ」
「動けなくなるにきまってんじゃねーか!」
ナイフジャグラーのミスラのところで一息ついていた
かんべんしくれ、、俺も体中ガタガタなんだ・・怒鳴るな・・・
あんたら、昨日の晩 あいつと何話してたんだよ・・・
ミッションにいくよう仕向けたの、あんたらだろ
「バレてたか」
たりめーだ あいつだけだと脈略がねえだろ
「・・・単純に言えば、」
言えば?
「あんたの腕が知りたかったのよ」
はぁ?
「初心者用のミッションもこなせないようじゃ、困るからねぇ」
なにがだよ あんたらには関係ないだろ
「・・・そのうち判る。もっとも、必要なかったことかもしれんがな」
火吹きのガルカがいつの間にか横に座っていた
なんなんだよ・・・俺もあいつも
あんたらのせいで死に掛けたんだぞ!
怒鳴り散らしたかったがその気力ものこっていなかった
夜にはシャントット博士のと晩餐がある
それまでモグハウスで転がっていよう・・・
「・・・あんた 右腕うごかないのかい?」
ああ、おかしな動きをしたもんでな
「ナルホドネ」
そういいながらミスラは俺に神の巻物を放り投げた
んー? なんだよこれ
「ケアルの魔法書よ」
「ファストブレードが打てる程度成長した赤魔道士なら"読める"でしょ」
・・・わりいが俺、こっちの言葉はわからねーんだ
「・・・とんだ田舎者だな、だまって開いて文字に集中してみろ」
ガルカにヤジをとばされカチンと来たが言われたとおりスクロールを開いてみた
なんだこれ、文字がうっすら光ってる
「文字を指と手で追いながらなぞっていくの、それだけ」
「指に魔力を込めながらね」
魔力? どうやって?
「・・・あんた、ほんとに大丈夫? 頭殴られた?」
・・・返っていいすか?
「魔道士はね、手で考えて口で動くの」
「とにかく指に力を入れながら文字に近づけてみて」
こうか?
うぐっ・・・
指から力がすわれる感じがした直後、文字が強く光り始めた
「そのまま横に文字をなぞって!」
んなこといったって・・・・
どんどん力すわれてうごかねえ・・・!
立ちくらみがした 体が傾いた やばい、
地面に倒れこもうとした瞬間、でかい何かに支えられて踏みとどまった
「ケアルの魔法書くらいで倒れてどうする・・・早く読み終えろ」
ガルカに支えられながら何とか行の終わりまで魔法書をなぞり終えた
その瞬間、頭の中に言葉が流れてきた
声? 音? なんだこりゃ・・・
耳鳴りがする
「ケアル 使ってみて」
どうやって
「指に力をこめて 頭の中でケアル、って唱えのよ」
おいおい、、もう力のこってねええよ・・・腕もあがらねえ・・・
「だからやるんだ、その疲労じゃ夜までまっても回復せんぞ」
**「文字を指と手で追いながらなぞっていくの、それだけ」 X
「文字を指と目で追いながらなぞっていくの、それだけ」 ○
くっそ、
僅かにのこっている力を指先に込め、頭の中で ケアル と念じた
ガンッ
ひどい頭痛がした
おぃ・・・話がちがうぞ・・・
「あんた、魔法の詠唱先を考えてないでしょ、自分にちゃんと固定しなさいよ」
「指で力の方向をきめてもいいし、頭で思い浮かべてもいいから」
・・・『ケアル』
瞬く間に俺の周りは青白い光で包まれていった
その光が消えたと同時に体の疲労感が抜けてゆく
・・・つかえた。魔法、つかえたよ!!!
なぁおい! いまの魔法だよな!
「え、あ、そ、そうよ??」
突然大声で歓喜する俺に二人はあっけにとられた
あ・・・
すまん、魔法なんて一度も使った事がなくて・・・な
よ、よし もっかいだ
う、なんだ また頭痛がした、
「・・・もう魔力が残っていないんだろう」
「損だけ回復すりゃとりあえずいいでしょ 夜までモグハウスで寝てきなー」
そういいながらミスラはアップルジュースを俺に渡してきた
「それ飲んで寝てりゃー 夜にはすっきりしてるわよ」
・・・おい まだおれはミッションにつれてかれた理由をだな・・・
「明日になれば、わかるわよきっと いいから帰った帰った」
>>119:てめ! ウソついたろーーー!
<<119「へ? なにが??」
<<119:魔法だよ! 魔法書! 力すいとられちまったぞ・・・」
>>119「アア、ソレハな・・・ウィンダスだからだよ」
<<119:・・・ああ?
>>119「ウィンダスとサンドリアじゃ魔法スクロールの規格が違うんだ」
サンドリアの魔法書はウィンダスほど発展はしておらず、
またタルタルよりも魔力に乏しい種族が多い為
安全性を考慮して知識として暗記する方法がとられているらしい
一方魔法大国としてしられ、タルタル自身も強大な魔力を保持しているため
ウィンダスでは体に直接”取り込む”マスター方式が採用されている
この二つに関して俺たち二人は詳しい事は知らないが魔法の習得方法としては
後者が元祖でありまた優れているそうだ
はは、そりゃエルヴァーンの赤魔にはきっついわけだ、
なぁ・・・モぐ・・・
言い終わる前に俺は深い眠りに落ちてしまった
「・・・ご主人様 モグは、いつでも応援してるクポっ」
モーグリは、オレが帰ってくるまで昨日の夜からずっと
寝ないで待ってくれていた
なんだ・・・ここ
何も無い空間にオレだけが存在して、体が浮かんでいる
夢? ああ 夢か
ゲームの中で夢までみちゃう俺様最強・・・・
ん、、だれだ あんた・・・
もやもやした人型の何かが近づいてきた
「・・・して」
え? なに?
「・・・るしてください だけどこrd」
・・・聞こえないよ・・・ああ、また小火ーとしてきた・・・
次に目を開けた時は、いつものモグハウスの天井だった、
はは、すっかり”いつもの”になっちまったな
ん、なんだ 見たこと無い剣とアクセサリー、あとは薬が少々
モグ しってるか?
「さっきミスラの吟遊詩人さんがきて、おいていったクポォ」
ば、おまっ おこせよ!
「モ、モグは起そうとしたクポよ、、けどミスラさんがそのままでいいって・・・」
「『7時半に手の院で博士達とお待ちしております』だそうクポよー」
博士達? 彼女と博士の他にもいるってのか?
94 :
既にその名前は使われています:2006/06/30(金) 10:21:53.84 ID:5kBRPXpw
ぼや?(´・ω・`)
7時半か 競売所のバイトはシフトかわってもらわねーとな
ちょっくら管理人のところにいってくるわ
森の区のモグハウスから競売所への道のり
すっかり歩きなれて自分が時々この世界の人間ではない事を忘れそうになる
いっけね、すっかり"柄日記"さぼっちまったな
以前アンジュリカから『あっちの世界のことを書くときは、ここで描いて』と
申し出をされていたのだった
それが紙とペンを貸してもらう条件でもあった
「ん、ああ さっき博士がじきじきにきてな」
オレが言うより早く管理人が答えた
今日欠勤する事は博士により知らせがいっていたようだった
「おまえ シャントット博士の知り会いなのか? ペーペーの冒険者なのに」
なにやら胡散臭そうな目で見られた ほっといてくれ
「・・・おまえ」
ん?なに?
「いや、ちっとは冒険者って面になってきたなって思ってな」
ソリャドーモ
うわ上げちゃった…すいません(つд`;)
>71
自分の話にフェイトの人々は出てこないので一概に同じとか違うとか言えないですが、赤鎧達からしたら逃げ込んできた赤鎧はユーザに絡まれて大怪我した可哀想な同僚という意識だろうと思ってます
自分らが道具にされてる事を知らない天晶堂の連中は、上との繋がりで優遇されてる赤鎧を快く思ってないでしょうが(;´∀`)
あ、ちなみに蛇足になるんですけど、スレ8の325 ◆/NV2bXE06gさん、時間停止使う予定あったりしますか?
自分の中で時間停止は、壁で囲ってその中を止めるというものじゃないので、食い違うようでしたらぼかして描いて頂けると嬉しいです(´∀`)ヾ
壁で囲うと否応無しにヴァナ人の注意まで引いてしまうので、自分の中では
時間停止範囲の中心に向かうにつれて、徐々に時間の流れがゆっくりになり、中心付近ではほぼ完全に停止している。というイメージで書く事にしています。
効果対象外の人間からすれば、外から中心に向かうにつれて周囲がだんだんゆっくりになっていく印象
効果対象の人間からすれば周囲に何ら変化はなく、効果対象外の連中が猛烈に速くなっていく印象
化学反応とか、自由落下とか、空気の対流とかがどうなるのかは悩んでます(ノ∀`)
というイメージです(´∀`)ノ
99 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/30(金) 10:42:09.56 ID:djZ/4Vs8
なんかヒロさん案のほうがよさげ。<時間停止。
たしかに糞怪しいわなぁ。
個人の作品なんだからバラバラでいいと思うが‥‥
あ、もちろん>100さんの言うとおりだと思うので、スレ8の325さんのご都合を優先しちゃって下さい(´∀`)ヾ
統一見解を作ろうという意図はないです
>>101 道中でやりたかった事を先にやっちゃってください。
まぁあと表現や独自レギュに関しては全て来訪者達の個人差って事で飲み込ませるつもりでした。ちなみに時間停止は羊亭前での黒装束登場時に使ってます。
かなり表現は曖昧でしたね。でもって自分とこでもフェイトって名前自体は使わない予定。ルーファスさんとかと合流した場合、彼らの口から出る事はあるかもしれません。
少々めんどくさい手法ではありますが、お互いに交互に小出しにしていくと会話や流れとして成立させやすいように思います。
>>102 良く見直さずに勢いで書き込むとこうなるな…
お互いに交互に→交互に に訂正;
何このドアがとじたりしまったりみたいな表現はッ!?(ノД`)
ちなみに漢字に直すと蒼月です(´・ω・`)
今んとこ"壁"は出入り制限する"柵"
周辺エリアは来訪者や一部の汚染者・逸脱者を除き活動停止
読んだ限りだと、コレが現在主流として言われてる時間停止っぽいが、
壁の外でも停止中にNPC動いてる事になってたりするのか?
・・・・すまんコンフュなってきた。リダ攻撃してカウンター喰らっくる。
>103
レスどうもですヽ(´ー`)ノ
道中了解しました。
流れの合わせ云々は小出しの方向でいくのがよさげですね〜
ちなみに壁で囲う方式は自分的に使わないだけで、表現手法としては充分アリだと思います(´・ω・`)
「中で何かが起こってる!」とか「逃げられない!」を強烈に意識させる事が出来ますし
「ちょっと自分なりに書きたいから参戦してこないで」というメッセージにも使えますね(´∀`)
106 :
既にその名前は使われています:2006/06/30(金) 15:32:28.24 ID:necF7q8z
がおー フェイトだぞー!食べちゃうぞー!
ってタルタルに言って泣かせたい
107 :
既にその名前は使われています:2006/06/30(金) 18:50:19.59 ID:nlDKz0sM
保守した
>>前716
【やったー!】
これはえろい( *´Д`*) オラオラと責めるヒロさんが特にいいw
>>21 愛だ!これは愛だ!どんな呪いも愛の前には無力…!
>>65 っていうかこのスレの主旨自体が.hackっぽいw
>>77 なんで偽トリ?ww
お酒はほどほどにね!
>>97 天晶暦1000年おめでとう!^^
>>106 フェイトにタルタルが少ないのは…そうか、そういう事だったのか!
彼らにとってタルタルは戦闘要員ではなく食料要因だったのだよ!!
109 :
410 ◆CLkm3KLOzk :2006/06/30(金) 23:09:19.90 ID:7OBd1pi+
ホシュがてら感想でも〜
>>21 涙で呪いが解けるなんて・・・すばらしいww
後リードさん復活おめでとうw
>>77 お酒はほどほどに・・・
>>106 武器抜いた方がタルタルは泣くでしょうw
とうとう天晶暦1000年ですな〜記念イベントがほしいww
後カー君とジャレたい人は勝手にミサンガを起こしてくださいなw
起こし方考えるのがめんd・・・ゲフゲフ
110 :
既にその名前は使われています:2006/07/01(土) 00:41:54.17 ID:x5rcnAkg
上昇
皆様投稿お疲れ様&新スレ立てお疲れ様です!
>>8 ついに追っ手が((((;゚Д゚)))そしてミサンガさんはかなり負傷のご様子
こうなったら黒魔導師の私が助けにっ!言っても出来るのはファイガーorz
>>21 ついに解呪ですね!リードさん復活おめでとうございます!
これはやはり、二人の愛で…って事ですね(*´ω`*)
>>43 ゴレンジャイきた!これで勝つる!
色で個性を現すんじゃない!がコンセプト!だったはず…っ!
ごっつええ感じ面白かったのになぁ(´ー`)
>>77 新たなる犠牲者様いらっしゃいませ!120万Gも持ってたら確かに不安ですよね
しかしモグったら肝心な時に(ノ∀`)
ウィンダス魔道院 口の院
現在はアジドマジルド院長が納めるウィンダス魔法軍の中枢だ
食卓を囲んでいるのは
俺、吟遊詩人のミスラ、シャントット博士、そして
アジドマジルド院長
「揃いましたわね それでは頂きましょう」
博士 なんで院長までいるんだ?
「まぁ良いじゃありませんこと」
まぁいいけどよ、、モグモグ
ん、上手いなこれ、魚料理はちと苦手だったんだが
うん いけるいける
「褒めても何もでませにんことよ?」
・・・ハイ?
俺は思わずミスラの方を向いて聞いてしまった
これ、博士が作ったのか?
「ん? ええ。私も少しお手伝いさせて頂きましたけど」
・・・これは想定外だ
「冒険者が片手間にやっているような合成料理とは訳が違いますわ」
「あ、博士、<俺>さんも合成ではなくご自分で調理されているようですよ?」
ああ そもそもクリスタル合成のやり方をしらないからな
「・・・二人のいった通りだな、合成も知らない奴なんか聞いたことないぞ」
そう言いながら院長はこちらを見つめてきた。
・・・結構こいつの顔迫力あるな
あー名前欄ぬけてんな まぁいいか
116 :
既にその名前は使われています:2006/07/01(土) 11:14:20.75 ID:x5rcnAkg
ほあ〜!
117 :
グレン ◆V9Blnd6aVs :2006/07/01(土) 12:24:49.92 ID:3UJ6X9Oj
>>108 いや〜、トリもIDみたいに変わるのかなと思いまして…w
変わるとしたら、本人かどうかの証明のしようがないかなと思ったので、自分のキャラ紹介のとこからコピペをしてしまいました…。
>>108-109 一応、飲み過ぎないように注意はさせるつもりですw
ええ…一応…ww
118 :
グレン ◆V9Blnd6aVs :2006/07/01(土) 12:40:05.49 ID:3UJ6X9Oj
>>111 うちのモグは肝心な時に逃げ出す悪い子なようですw
もしかしたら帰省という名目でストレス発散等のために何処かに遊びにいってるのかも知れませんww
119 :
既にその名前は使われています:2006/07/01(土) 12:43:41.71 ID:bWQUg/xv
hosyu
120 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/01(土) 16:17:20.25 ID:LlvQe6Oh
休日にしては投下が少ない日だな。人のこと言えないが。
ほしゅ!
122 :
既にその名前は使われています:2006/07/01(土) 20:31:45.25 ID:bWQUg/xv
あがってない
123 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/07/01(土) 20:36:08.72 ID:vWRXn5T0
ならばageようホトトギス
気がつけば11スレですか、早いものですねぇ…
遅くなりましたがスレ立て乙です。
ちょっと時間が無くって筆が止まりがちで申し訳ないです。
少しだけ投下します。
(263)
「…話は分かった。いいだろう」
宰相はあっさりとそう言うと、ポケットから丸い石のようなものを取り出し独り言を言い始めた。
「そうだ… あぁ、ファーロス・S・シュヴィヤールと言う。 …他に充てる職も無くてな。 …そうか」
誰かと話しているようだ。それがリンクパールだと気が付いたのは、宰相と誰かの会話も終わりに近づいた頃だった。
「職員に休暇が出せるから願ってもない、だそうだ」
「そうですか、ありがとうございます」
「ただしバストゥークとわが国の関係上、新しい職員が行けば警戒される可能性もあるし、人の噂にもなろう」
「願ってもない事です。むしろ触れ回っていただいた方が都合がいい」
そうか、と言った後、宰相はまたしばらくリンクパールに向かって話を続けた。
「しかし、マティエール殿も大変でございますな。このような事件に巻き込まれてしまって…」
宰相が爺さんに話を向ける。爺さんは腰を曲げていかにもか弱い老人の体を装っている。
「いえいえ、本来の当主が戻りましたことは喜ばしい事でございます。このマティエール、粉骨の働きを以ちまして御仕えする所存でございますれば…」
随分と涙ぐましい事を言ってくれる。こういう演技をさせたらこの爺さんの右に出る人間はいないだろう。
ともかく、これで準備は整った事になる。
「さて、では明日の朝にでも手続きをして出発してもらうが、良いか?」
「今すぐ発ちます」
「曲がりなりにも公務なのだ。明日の朝一番で受理し、正式に任命する。今日は長旅に備えてゆっくり休むが良い」
(264)
爺さんは渋い顔をしたが、フルキフェルの勧めもあって明日の朝に出発をするということで話がついた。
フルキフェルは引き続き宰相に用があるからと言って先に帰るように促そうとしている。
いい加減コイツの正体も聞いておきたいところだが、今日はもうそんな気力も無かった。
「それとな、貴様が現れてから国内で冒険者が変死する事件が発生していない。恐らく、あの事件も貴様を狙っている者達の仕業だったのだろう」
返事は返さず、黙ってコクンと頷く。
「…その様子では、もっと深い情報を持っているのだな」
相変らず、無言で苦笑いをする。
「まぁいい、全てを話せとは言わぬ。下手をすれば国が傾くわ」
「そうしてください。あまり詳しい話をすれば、王国はその要を失う事になりかねません。それでは、失礼します」
胸に手を当てて敬礼をした後、爺さんを引き連れて城を後にした。
「マルトめを陸路で先行させます。チョコボで一昼夜かければ到着するものと」
「そうだな。ヒロと合流させて先に情報を集めておいて貰おうか。くれぐれも危ない橋を渡らせるなよ」
「かしこまりまして…」
そう言うと、緩慢な足取りの俺を置いて爺さんは早足に屋敷へ向って走り出した。
老人らしからぬ身のこなしは、やはり只者ではないという事を再認識させる。
1人になり、ゆっくりとした足取りで北サンドリアの居住区入り口に差し掛かると、見慣れた人影がそこにあった。
(265)
「…悪い、肩貸してくれ」
人影に声をかけて、俺は壁に寄りかかった。
「珍しいわね、そんなに疲れてるなんて」
「まぁ、そうだな…」
ラディールは呆れたような顔をして、俺の方に歩み寄ってきた。
「随分とハードな散歩だったのね」
「…ちょっと赤い鎧と一緒に訳の分からない生き物と戦ったんでな」
ラディールが驚いて足を止めるが、笑って見せつつ前へと促す。
「まぁ、悪い奴じゃなかったと思う。どこにだって、いい奴もいれば悪い奴もいるもんだよ」
再び屋敷に向って歩を進める。
「そういう事なら、尚更私も連れて行ってくれれば良かったじゃない…」
「ま、そういう事もあるよ」
「…エルリッドは今頃どうしてるかしら?」
「酷い目に遭ってるわけじゃなさそうだし、案外元気にしてるんじゃないか?」
爺さんが言うには普通に出歩いて目撃されてるらしいし、とりあえず無事ではいるらしい。
後は、植えつけられた記憶をどうにかしなきゃならないって事だけだ。
(266)
屋敷の前まで来ると、両肩から大砲をぶら下げたマルトが早足に出てくるところだった。
「俺が行くまでは暴れるなよ」
「かしこまりました。ヒロ様と合流して到着をお待ちしております」
「気をつけてね」
短いやり取りの後、マルトは南サンドリアに向けて駆け出していく。
彼女は無事に帰ってこられるだろうか。
肩を借りたまま屋敷の玄関をくぐると、爺さんが待ち構えたように明日出発する旨を口にする。
ほとんど内容が頭に入ってこないが、爺さんが焦っていることだけは分かった。
きっと、俺よりもエルリッドの事を心配しているのだろう。
一通り話を聞き、今日は休むとだけ言って寝室へ向った。
うつ伏せにベッドに倒れこみ、転がるようにして真ん中へ移動する。
それにしても、この疲労感はちょっと異常だ。俺はオルデールで一体何をしたのだろう。
ラディールが心配して声をかけてくれているが、一息大きな深呼吸をして目を閉じると、俺はそのまま深い眠りに落ちた。
128 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/07/01(土) 20:40:00.11 ID:vWRXn5T0
今日は以上です。
来週くらいにはもうちょっと話を進展させます…
では、皆様わっふりゃー
129 :
既にその名前は使われています:2006/07/01(土) 21:03:38.14 ID:bWQUg/xv
登校キテタ
コノスレハイツモ愉しく見させてもラッチョリマス
バスデノ激闘編たのし9にマッチョリ増す
おつかれさまですヽ(´ー`)ノ
>128
おいでませマルトたん(´∀`)ノ
>129
外交で決着ついちゃってりして(*´∀`)
想像もつかないですけどw
銃士の連中が駆けつけたのは、それから間もなくの事だった。
おれ達は赤ミスラとゴーレムの持ち主のヒュームにその場を任せると、さっさと退散する事にした。
アオツキと寄り添って大工房の下を潜り、北に向かう。
彼女にはもう外傷はなかったが、精神的なショックだろう、足腰が立たないらしい。聞けばこれが二度目の戦闘で、一度目は仲間に助けてもらって生き永らえたのだそうだ。
緒戦でつまずいて一週間引きこもり、二度目で真っ二つにされかけたおれがどうこう文句を言えたものじゃないな。
彼女の体は高価そうな防具越しでも、柔らかかった。
蒸気の羊への道中、妙な老人に絡まれた。
白髪で大きな体つきのガルカで、おれ達が戦う様を見物していたらしい。
「勇敢なる小さき者よ、お主らの見事な戦いぶり、見せてもらったぞ」
「見てたんなら助けろよ」
もったいぶった口ぶりに苛立って言い返す。そんな嫌味たらしい印象を、豪快な笑い声が打ち消した。
「助けが欲しかったとは気づかなんだ。そりゃあ済まぬ事をした」
友人か何かのような馴れ馴れしさで、おれ達に並ぶ。
ここはバストゥークの中心だけあって、道幅は広いが、それでも怪我人二人に巨漢のガルカが並ぶと手狭になった。
「あの時は薬を持っておったのでな。落として割りでもしようものなら一大事、どうか許されよ」
また笑い、手にした陶器の壜をあおって中身をぐいと飲み干す。
「ほれ、これで空になった。どれ、重かろう。そちらの娘御でもこちらで預かろうか」
笑う息が酒臭い。薬って酒かよ。
悪気があるといった気配ではない。むしろ親切心だろう、おれ達はどう見てもふらふらだ。あとは多少の助平心てとこか。
「──いいです、わたし軽いですから」
だけど、アオツキが差し出された手を嫌がるように身をよじり、その親切を辞退する。
「遠慮しとくよ。それよりあんた誰だ」
三白眼になりながら、ずっと上のほうにあるガルカの顔を睨みつける。
「そういう時は、自分の方から名乗るものだぞ、少年」
ガルカは気分を害した風でもなく、顔に爽やかな笑みを浮かべたまま問いに問いを返した。
「……ヒロだ。冒険者をやってる」
純粋におれ達との会話を楽しんでいる風のこの老人に、なんだか毒気を抜かれてしまった。
「ほう、冒険者か。冒険者にしては珍しく、冒険をしとるようだ」
うるせえな、ほっとけよ。
「わしはオグビィと申す。ただの酔っ払いゆえ、済まんがおぬしのような立派な名乗りは上げられぬが」
「オグビィですって?」
アオツキが耳元で甲高い声を上げる。勘弁してくれ、元気なら歩け。
「ほう、わしを知っておるのか」
有名だからな。意外そうな顔でこちらを覗き込む老人から目をそらして、小さく答えた。なんかイメージと違うな。もっと重苦しくて無口な奴かと思ってた。
特に話すこともない。おれはそれきり黙ったのだが、アオツキはしばらくオグビィと話をしていた。
意外とミーハーだな、とも思ったが、聞いていると、モンクについての立ち入った話もしている。来訪者になる前は、色んなジョブをやってたのかもな。
以上です。
134 :
既にその名前は使われています:2006/07/02(日) 01:54:25.76 ID:11A4zSuT
ageる!
はい
=== Area:Bastok Market ===
彼に寄り添われて大工房の下を潜り、港区への通路を進む。雷撃や殴られたダメージは全て彼に癒して貰っていたのだが、どうにも真っ直ぐ歩けない。
Aotsuki:…ごめん、変な事に巻き込んじゃって。
Hiro:もう終わった事だ。歩けるか?
Aotsuki:あはは…いやちょっと…終わってから震えが止まらなくなって…その…。
Hiro:恐かったか?
こくりと頷いてから、深呼吸。
Aotsuki:ま…まぁ、戦ったのはこれで二度目だからね。この世界に来てから…
Hiro:そうか…意外だな。もっと手馴れているのだと思ってた。
Aotsuki:え?…ハハハ…全然。初戦闘なんてもっと酷いもんだったよ。バストゥークに来るまで天晶堂に護衛を付けて貰ってたんだけど、
そのボディーガードが居なかったらどうなってたか…。今ここに居ないかもしれない。
Hiro:そうか。
彼の顔をちらっと覗き込む。シャポーに隠れていて表情は良く見えない。…てっきりリンクパールを仕込んだ事について問い詰められると思っていた。だけど今はその追及はない。
そればかりか、肩を貸してくれている。彼の両手の火傷の方が明らかに酷いにも関わらず。
レンタルハウスに寄る事が出来れば、白魔道士に変わって治す事も出来るかもしれないのだけど、言い出せる雰囲気ではなかった。
…実は発信機代わりだけでなく、盗聴器にも成り得るリンクパール。やっぱり仕込むべきじゃ無かったな。
羊亭へ向かう途中、1人のガルカに絡まれた。…微妙に嫌な匂いがする。なんだろう?
Oggbi:勇敢なる小さき者よ、お主らの見事な戦いぶり、見せてもらったぞ
どうやらこの老ガルカは、自分たちの大立ち回りを見物していたらしい。
Hiro:見てたんなら助けろよ。
彼と全く同じ事を思った。が、今は言い返す気力もないので黙ってカラミヤ君に寄り掛かっていた。
Oggbi:ガハハ!助けが欲しかったとは気づかなんだ。そりゃあ済まぬ事をした
旧知の仲の様な風体で、ガルカは自分の隣に並んで歩く。
Oggbi:あの時は薬を持っておったのでな。落として割りでもしようものなら一大事、どうか許されよ
そう言いながら、ガルカは持っていた陶器の瓶をあおる。またつんと来る匂いが鼻先に漂う。ああ…中身が何か解った。
Oggbi:ほれ、これで空になった。どれ、重かろう。そちらの娘御でもこちらで預かろうか
Aotsuki:──いいです、わたし軽いですから
酒だ。この匂いは間違いなく酒。それも日本酒か焼酎かその類。匂いを嗅ぐだけでも吐き気がしてくる。
差し出された手を拒絶する。至極当然、あんなに強い酒の匂いを嗅いだらまた嘔吐してしまう。勘弁してほしい。
…わたしなんて一人称滅多に使わないのに、酒の匂いのせいで気分が悪くなり、思わず使ってしまった。とかく、この場から早く離れたい。
Hiro:遠慮しとくよ。それよりあんた誰だ
隣の彼は、上目遣いでガルカを睨み付けている。いや、相手しなくて良いからさっさと移動したいんだけど…。
Oggbi:そういう時は、自分の方から名乗るものだぞ、少年
Hiro:……ヒロだ。冒険者をやってる
Oggbi:ほう、冒険者か。冒険者にしては珍しく、冒険をしとるようだ
意味が解らない。冒険者が冒険してなくて何をするんだろう?…ひょっとしてこのガルカボケてる?
Oggbi:わしはオグビィと申す。ただの酔っ払いゆえ、済まんがおぬしのような立派な名乗りは上げられぬが
Aotsuki:オグビィですって?!
…慌ててカーソルをガルカに向けて名前を確認。Oggbi…確かに名乗った通りだ。
よもやこんな所でモンクAFクエのオファーNPCに会えるとは…って普通は羊亭にいるのだから当たり前か…
Oggbi:ほう、わしを知っておるのか
知っているも何も…一応こう見えてもモンクは60までは上げた。AFも全部取った。
…預け入れNPC実装前に全部捨ててモンクは廃業したけれど。
=== Area:Port Bastok ===
羊亭までの道中、ガルカと話をしていた。AFに纏わる話やトライアルWSの夢想阿修羅拳の事とか。
…と言っても何か新しい発見があったわけでもない、大体の事は知っているから。
強いて興味深い事と言えば、ミスリル銃士コーネリアの生の話が聞けた事だろうか?
それにどうやら再取得しようと思って1万ギル払って記憶を消しておいたから、ガルカと自キャラの面識は無いようだ。
ガルカと話している間、隣を歩いているカラミヤ君は黙って微妙に訝しむような目をしてこっちを見ていた。
それもそうだ。さっきまで恐怖の余韻に怯えていた自分が、今は普通に喋っている。早くどけ、1人で歩け。そう言っている目だ。
…でもまぁ、もう少しだけこのまま体を彼に預けていたかった。
──ナナコさんゴメン。ちょっとだけ彼氏借りてます。心の中でこの場に居ない彼女への謝罪をしながら、羊亭の中へと入って行った。
---in Steaming Sheep Restaurant ---
中に入るとガルカはカウンターで酒を注文している。…まだ飲むのか、この老人。
注文を受けているのはエルヴァーンの女性店員。背も髪も長く、スラリとしたモデル体型。
こんな場末の酒場で働かなくても、職は山ほどありそうなのだが。
自分達はガルカと離れてテーブル席に着く。そして間もなくウェイトレスが注文を聞きにやってくる。
何を頼むかは適当に彼に任せた。そろそろパールについて問い詰められる頃合だろうか…?
注文が終わると、彼は自分にこう問い掛けてきた。
Hiro:さっき天晶堂に護衛を付けて貰ったって言ってたな。
Aotsuki:へ?まぁ、うん。そうだけど、それが何か?
彼の口から出た質問は、こちらの意図するものとは違っていた。怨み言の1つや2つは覚悟していたのだが、拍子抜けしてしまう。
Hiro:どういう理由で天晶堂はお前に護衛を付けたんだ?
Aotsuki:え?何でそんな事を聞いたりするの?
Hiro:…質問に質問で答えるなよ。話題はこの盗聴器まがいの文句でもいいんだぜ。
う”…彼が手にしている青い真珠を見ると罪悪感に苛まれる。
Aotsuki:わ…解ったから、話すからそれ仕舞って。あ…その、それ捨てないで貰えないかな?
これから先連絡取れるように…さ。
Hiro:お前の話す内容次第だな。
え”〜…何よそれ、そんなの卑怯。と抗議をしてみる。それに対して彼は
Hiro:どっちが卑怯なんだ?ん?人に盗聴器仕掛けておいてな。
Aotsuki:…ごめん
Hiro:謝らなくていい。それで何故護衛付きだったんだ?
Aotsuki:んと…アルドから頼まれてバスの支店に行かなきゃいけなかったんだけど、道中危ないだろうからって。
Hiro:支店、か。アルドに頼まれた事ってなんだ?護衛を付ける程の事なのか?
Aotsuki:それはこっちも要領を得なくて…。これを届けろってだけなんだけどさ。
三日前にアルドから渡された封筒を懐から取り出してテーブルの上に置く。
Hiro:なんだこれは
Aotsuki:わかんない。届けるだけで良いって言ってた。中身は気になるけど、預かり物だから封を開けるわけにもいかないし。
Aotsuki:まぁ、支店の動きが変らしいから、査察でもさせようとか思ってるみたいだけど。それ以上はわかんない。
144 :
既にその名前は使われています:2006/07/02(日) 08:34:41.19 ID:Y2wjPmSG
夜間スレ乱立されていたようで、下がるの早いかもなので保守っ
皆様おはようございます。投下乙でございます。
昨日は、私の妹の結婚式でした。
相手は誠実でしかもイイ男。妹GJ! これで一安心です。
末永くお幸せに。
メイミィ様。続きをお待たせしてしまい、申し訳ありません。
足らない頭で思案中でございます。今しばらくお時間を下さいませ。
バス方面も熱いです。早くルーファス氏も合流できるといいですね。
このスレの世界設定は、他の方とのすりあわせが難しくなるために、なかなか難しいところですね・・・。
乗り遅れた感はありますが、自分のトコの設定も、恐縮ながら書いておきたいと思います。
>>128 かつて過疎地と言われていたバスが、ついに村興しに成功!バス編wktk
>>133 2002年頃の過去ログ見たら、みんな冒険してるなーってのが感じ取れたよ…
>>143 自キャラスレの男性はどいつもこいつもモテモテだな!
>>145 これからもよろしくお願いします、お義兄さn…
グサッ(刺される音)
モグハウスを出ると、俺はすぐに大工房へと向かった。情報を手に入れる為だ。
結局昨日はそのまま逃げるようしてに帰ってしまったので、俺は赤い鎧が大工房に及ぼした影響を知らない。
漂流物の回収が目的だと推測こそはしたのだが、あくまで推測だ。実際に赤い鎧が行った事が何であるか確かめる必要がある。
カン、カン、カン…
朝も早いと言うのに大工房内にいたガルカやヒュームたちは重そうな鉄材を手に抱えて慌しく動き回っていた。
どうやら昨日の戦いで、あちこち壊れた部分の修理に追われている様だ。あの赤い鎧、ハデにやってたからな…。
まぁ俺も古代魔法で一部壊しちゃったが、気にしない。悪いのはフェイトだろ。
「おお、レグナス…だったよな? 丁度いいとこに来た。」
急に2階の方から声がかかった。暫く待っていると、ヒュームの男がリフトに乗って降りてきた。ああ、ナジか。
彼もまた大量のインゴットを抱え、俺の前まで来るとその場にカシャンと下ろした。
「見ての通り、大工房内は修繕作業で大忙しだ。な、お前も大工房の修理を手伝ってくれないか。人手が足んねーんだ。」
作業員でもないナジが修繕の手伝いに駆り出されている辺り、満更嘘でもなさそうだ。
「だが断る。そういう雑多はバルファルかメキにでも頼んでくれ。」
「そう言うなって。メキもバルファルも手伝ってくれるって話だったんだけどな、まだ寝てんだよ。」
なるほど、やはり昨晩もバルファルたちは酔い潰れるまで飲んだらしい。よく見ればナジの顔色も悪く、フラフラだ。
「まぁその話はもういいよ。それよりも赤い鎧の目的なんだけど…やはり漂流物を盗られたのか?」
俺の質問を受け、ナジは浅くため息をつくと、積み上げられたインゴットの上に腰掛けた。
「確かに盗られたには盗られたんだが、それだけじゃねぇ。妙な事が起こったんだ。」
「妙な事?」
座り込んだナジを見下ろす。朝っぱらから大工房は暑苦しい限りだ。
「ああ、大工房の連中はどいつもこいつも漂流物に関しての記憶を全部失ってたんだ。シドも含めて、な。」
なるほど、そういう事か。奴らが執行する世界への干渉…
「フェイトは、来訪者以外の人間の記憶を操作する能力を持っているんだ。恐らくその力を使ったんだろう。」
ナジは大きく頭を抱え、項垂れた。その表情はますます青ざめてしまった様に見える。
「何だよそれ…そんな事されたらどうしようもないじゃねぇか…。」
NPCがフェイトに勝てない最も大きな要因がそれだ。絶望するのも無理はない。
弱肉強食の食物連鎖に於いて、彼らは確実にフェイトよりも下にランクされている。絶対的弱者なのだ。
たとえどんなに強い力を持ち合わせていようとも、記憶に干渉されてしまえば抵抗のしようがない。勝つ要因などないのだ。
「…レグナスさんよ、フェイトに関して嫌に詳しいな?」
ナジはジトッと俺を睨み付ける。ネ実の掲示板に書いてあった、なんて言っても理解してはくれないだろうな。
まぁ疑いたいのなら疑えばいいさ。お前がどう思おうとも俺には関係ない。
「あ、いや、なんでもない。悪い…。」
そう言うとナジは立ち上がり、インゴットの山を持ち上げると作業に戻っていった。
「ナジ。お前は、もしかすると大丈夫かも知れない。」
小さくなっていく彼の背中に向けて声を掛けた。君は時間静止の中で動けたんだ、最早ただのNPCではない。
結局俺は3時間、大工房の修繕作業を手伝わされた。しかし流石にこれ以上は時間の無駄だと思い退散する事にしたのだ。
疲れた訳ではない。いくら俺が黒魔道士とは言ってもレベル自体は75もあるので、力作業も特に苦にはならなかった。
しかし、今日、明日、明後日か。俺に残された時間は少ない。
3日以内に俺はメサイアのギルドマスターの様に世界を行き来…せめて一旦リアルへと帰る方法を見つけなければならない。
それが現時点で考えられる"魂を切り離す"為の唯一の策だ。いや、思えば来訪者の中には切り離しに成功した者もいたな。
フル…。駄目だ、名前が思い出せない。名前さえ分かれば念話を飛ばして色々と話を訊く事ができるのに…。
まぁとにかく、どんな方法でもいい。何としてでも魂を切り離す手段を見つけなければならない。
ぶらぶらと商業区を歩く。あちこちの民家や露天から美味しそうな香りが漂ってくる。
…なんか腹減ったな。日の高さからして、丁度今がお昼時だ。一旦レンタルハウスに帰って、何か作るか。
流石にもうバルファルは起きているだろうと思い、シグナルパールで声を掛けてみるが返事がない。
バルファルの様子を確認したかったのだが、どうもそれは叶わない。
このシグナルパールには相手の様子を頭の中で映像化して確認できる機能があるのだが、向こうの了承が必要なのだ。
だから連絡のとれないこの状況では、映像は映らない。
バルファルがこんな時間まで連絡を遣さないなんて妙だ。ま、まさかあいつらに変な事されたんじゃないだろうな…?
下らない思考を巡らせながら足を進める。その途次で寝バザーをしているスキンヘッドのヒュームを見かけた。
居住区でバザーだなんて珍しいな。
禿頭の男を見下ろす。彼はまるで瞑想しているかの様に方膝をついて、その場に静かに佇んでいた。
顱頂に施された刺青には生々しい迫力を感じる。と言うか恐いよこの人。
もしかしてこれはペイントではと疑りペタペタと触ってみたが、どうやら本物の刺青の様だ。
簡素なシートの上に敷き詰められたバザー品に目を移すと、なにやら大量の黒い物体に置かれている様子が伺えた。
ちょ、これは…
プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン
プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリソ、プリン、プリン、プリン、プリン……
「…………。」
パティシエの技が光るブラックプリンが無数に並べられている。
プディング自体は好きなのだが、こんなにも並んでいると気持ち悪い以外の何物でもない。
スキル上げの産物か、もしくはHQを作ろうとした時にできた副産物なのか。どちらにしても好んで作るような物ではないはず。
この男がプディングを作っている姿を想像すると笑える。どうせクリスタル合成だろうけど。
折角なので記念に1つ買う事にした。レンタルハウスに帰ったらデザートとしてモーグリと一緒に食べよう。
デザートの1つくらい自作しようかとも思ったが、今から材料を揃える為に商業区まで戻るのは非常に面倒なのでやめた。
レンタルハウスの近くまで辿り着くと、俺はある異変な気配にたじろいだ。
ハウスの中にモーグリとモーグリ以外の何者かがいる。どうやら俺の知り合いではなさそうだ。
となると新手か。どうする、戦うか? バルファルなしで? か、勝てるのか?
…やれやれ、モーグリを見捨てる訳にもいかない。俺は意を決してレンタルハウスのドアノブに手を掛けた。
151 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/07/02(日) 10:57:37.05 ID:t1f/UhA9
以上です。
初出:7スレ97
PC(仮)名:レグナス(Regunasu)/ 中の人:レグナス ◆/abMGvkWxE
種族フェイス:ヒューム男 F4 金髪
ジョブ&Lv:黒魔道士75(サポ狩)
特記事項:もうここまででも十分にF4の勝ちは圧勝に決まったのだがさらに攻撃は続く
次は見た目に注目するのだがF1はただのひょろっとした弱そうな髪
あれでナンパされてもあまり嬉しくはない
しかしF4は尖った部分が多くあの部分でさらに女性のハートに致命的な致命傷を与えられる
雰囲気も黒っぽいのでダークパワーが宿ってそうで強い
ちなみにダークパワーっぽいのはF4に宿ると光と闇が両方そなわり最強に見える
エルヴァーンに宿ると逆に頭がおかしくなって死ぬ
活動エリア:ジュノ周辺→バストゥーク
あらすじ:PKKギルドが現れたり赤い鎧と戦ったりと波乱万丈なバストゥークであった。
他キャラとの接触:メキ、マイウ、ゴイス
独自レギュレーション:フェイトに対抗するPKKギルド「メサイア」が存在する。規模は10人程度。
そして、どうやらメサイアのギルドマスターは只者ではないらしい。
まとめサイトがいい感じになってますね。
フェイスタイプとか分かりやすい!
****** 以下、私の書く世界設定の為、スルー推奨 ******
○赤い鎧の結界について
これは“赤い鎧”のみが、その権限を有します。
結界を発生させる場合、本部の認可を受けます(事後承諾も認められます)。
結界内での不正を防止するため、“赤い鎧”や“黒マント”の全ての言動が記録されます。
基本的に、その範囲はエリアごとの区画。あらゆる者は出入り禁止。
外からは黒い球体が発生したように見えます。いかなる干渉も不可。
ヴァナに属する者は、無意識に“見えない”、“近寄らない”ことにされます。
世界に与える影響を考慮し、結界発生時間は短くとどめることが望ましいとされます。
内部では時間が停止します。
1.赤い鎧
2.フェイト関係者
3.来訪者
これらは動くことが出来ます。
それ以外の存在は、あらゆるものが動きを(意識も)止められます。
フェローであろうとシャントットだろうと、例外なく時間が止まります。
(続き)
自動復旧機能の有無は、発生させる際の選択項目です。
任務遂行の際の周辺被害を考慮すれば、当然、結界解除と同時に原状回復すべきです。
(ただし例外はあります。オルデール事変では復旧させていません。
せっかく危険な魔法陣を書き換え、心臓エリアは消滅させたのに、それまで復旧されては困るからです)
○“赤い鎧”メンバー
22名で構成されています。タロットの名称で呼ばれます。無論、各個人の本名は別にあるでしょう。
赤い鎧の各人に担当はありますが、ボス以外は基本的に同列です。
ヒューム(?)以外の種族は確認されていません。
“黒マント”の実行部隊を指揮します。
リードが「あの男」と呼ぶ者は“ザ・ワールド”。赤い鎧を統括するボスです。
“チャリオット(戦車)”はウィンダスで戦死。“ハイプリーティス(女教皇)”はジュノ上層の担当。
“ムーン(月)”と“タワー(塔)”は来訪者によって殺害されています。
“ハーミット(隠者)”は気楽な御隠居生活を満喫しています。
相変わらずどこに行っているのかわからない“フール(道化師・ジョーカー)”は別として、
“サン(太陽)”も現在行方不明です。
****************************************************
155 :
メイミィ-185 ◆ajBPG2hnCs :2006/07/02(日) 11:40:11.74 ID:0dFUma/X
>>145 妹さんのご結婚おめでとうございます(*'ω'*)
むしろこちらこそ長い間お待たせしてすみませんでした(つд`)
焦らずリードさんのペースで書いてくださいね。
>>150 強面の男の人がプリン並べてるのはコワイけどどこか可愛いかも…w
どうしてトリッポつけてないやつがいるんだぜ?
話もいきなり途中からはじまってわかんねーんだぜ?
157 :
既にその名前は使われています:2006/07/02(日) 12:05:58.05 ID:OtDzY5oh
だれなんだぜ?
158 :
既にその名前は使われています:2006/07/02(日) 12:06:12.59 ID:OtDzY5oh
おpっと
だぜだぜうるさいんだぜ
159 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/07/02(日) 12:08:54.52 ID:t1f/UhA9
>>154 どうしてワールドだけにtheがついてるのは何故なんだぜ?
>>156 最初期にいた人が最近復活したってノリだ。
トリをつけてない意図は分からないけど。
160 :
既にその名前は使われています:2006/07/02(日) 12:09:58.95 ID:OtDzY5oh
>>159 >どうしてなんだぜ?
時間とめれるから
>153
妹さんのご成婚おめでとうございます(´∀`)ノ
設定の方、まとめサイトに反映しておきますね〜
トリつけないとか読み手にも管理人にも迷惑だぜ?
ぶっちゃけ文章も読みにくいし話の展開もわかんないんだぜ?
あ。
すみませぬ。
×ハイプリーティス
○ハイプリースティス
でした。一文字抜けておりました(´Д`;)
メンバーがタロット構成なのでJOJO?と言われればそれまで。
5人だと少ないかもし、12人ならアレだし、22人ならソレだし。
何かしら既出作品とかぶるのは仕方ないと割り切りましょう。
>143
むむ、実はまだ道中エピソードの途中だったり…
お待たせしちゃってすいません(ノ∀`)
>145
設定とか解釈の違いを擦り合わせるのってリンクさせる時のキモですよね(´∀`;)
お互い違うという事を把握して、際どい部分はぼかして書く、くらいしか今のところ対応策が見えません(⊃∀⊂)
>146
冒険出来ないのは仕様のせいに拠るところが大きいと思うんですけどね(´∀`)
個人的にはかっこいいヒロよりも小ネタに出てくるDQNヒロの方が好きです(*´∀`)ポッ
>151
プリン食いたいなぁおいィ(*`v´)
リアルに帰って赤い鎧達の非道を世間に訴えるしかw
「なあ」
何気なくて、二人の注意がおれに向く。軽く後悔した。馬鹿げた事を聞こうとしたもんだ。
ちょっとだけ躊躇して、おれは疑問を口にした。ずっと考えていた事だ、出来る事なら彼が答えを知っている可能性に賭けたい。
「モンクの神様のあんたに聞くが、どうしても貫けない鎧を着た敵を相手にした時は、どうすればいい?」
アオツキが怪訝そうに首をかしげ、さっきのゴーレムの事だと思ったんだろう、すぐ納得したような顔をする。
オグビィがおれの顔を覗き込んで、内心を見透かすみたいに、ふふと笑った。
「戦の常道か。鎧の間隙を突け。相手が元気に動き回っているなら、引き倒して押さえ込めば突ける。それが無理なら、モンクになれ」
その辺はこちらもリアルも大差ないんだな。それが無理なら坊主になれってあたりもそっくりだ。
「モンクに? なんでだよ」
「どうして古代の修道僧が、武装した鎧武者から教会を守る為に武器を捨て、拳で戦う事を選んだのか…… それを考えるのだ」
年寄りはいちいち回りくどくていけない。そもそもおれはモンクの歴史なんて知らないんだ。
地球の歴史で考えるなら、坊主が武装を辞めたのは、ほんの最近、それも裕福な国だけでの話だ。
少林寺だって、素手での格闘技を研究したのは武装を禁止されたからだと聞いている。坊主ってのはそのくらい血生臭い職業で、いずれにしても自ら武器を棄てたりなんてしていない。
老人はおれが納得していないのに気づいて思案するような仕草をし、
「ふむ、よく見ておれよ」
そう言って、一本の街路樹の傍らに立った。
それは不思議な技だった。
とん、と幹に手を当てるだけ。幹の手触りを確かめるような仕草。
何が始まるんだろうと思っていると、オグビィは全て終わったような顔で再びこちらに戻ってくる。
何も起こらないじゃないか。そう言いかけたおれは絶句してしまった。
まるで戦車が体当たりでもしたみたいに、街路樹は盛大に落葉する。
「む、やりすぎたか。加減したつもりだったのだが…」
振り向き、どこか得意げに言うその老人に、おれは真面目に感動してしまった。
阿呆面で映画のワンシーンみたいにはらはらと落ちる葉に見とれていたおれ達に、オグビィが首を傾げて笑う。
口をあんぐり開けてたおれは気恥ずかしくなって、悪態をついた。
「……でもよ、どうせ教えないんだろ? あんたの弟子嫌いは有名だぜ」
オグビィの表情が、自分の手腕を子供のように誇る武道家の顔から、不意に回想にふける寂しげな老人のそれになった。
「嫌ってはおらぬ。ただ、恵まれぬだけよ。これこそはと思う弟子も何人かおったが、みな途中でいなくなってしまった」
この男が酒を呑むのは、ただ酒好きだからというだけではないのだ。
「コーネリアがいただろ、ミスリル銃士になってみんなに愛される国民の英雄になったって話じゃないか」
言ってから、おれは本当に馬鹿だと思い知る。コーネリアはザルカバードで若くして死んだ。
「ほう、知っておるか。あの娘は惜しい事をした……サルモの所になぞ行かせなければ、今頃はわしに並び立つ武道家になっておったろうに……」
オグビィは太く力強い眉の奥にある目を見開いて驚きを示し、深い悲しみを宿して目を伏せた。
おれの知っている話とだいぶ印象が違うな。コーネリアは粗暴で喧嘩早い性格だったのが、兄の仇のサルモとかいうヤグードを殺して暴力の空しさを知り、大きく成長した、と聞いている。
「おぬしは一面しか見ておらぬ。更に言うならば、サルモが本当に死んだのはごく最近の事だ。そしてあの娘が近づいたラオグリムは、獣人どもと裏で結んでこの地に戦乱を起こしおった」
オグビィが小さく、弱々しい老人になったように見えた。
「……コーネリアさんはサルモが死んだと嘘をついた上、ラオグリムと獣人達の橋渡しになったって言うの?」
アオツキはそれまでとは違った不快感を顕わにしていた。
オグビィは力なく肩をすくめた。
「今となっては全ては推測、それも一つの可能性に過ぎん」
陶器の壜を口元に運び、それが空である事を思い出して苦い顔をする。
「もう一人だけ、これはという弟子がおった。無想阿修羅拳までしか教えておらんと言うのに、そやつも親の仇の毒手を狩ると言って出奔したまま、今はどこで何をしておるのやら……」
へぇ、大変なんだな。実のない相槌を返す。
──おぬしは一面しか見ておらぬ──
その通りだ。全てを知るまで待ってたら、おれは今頃生きてない。
今ある情報でひとまず判断する事で、おれは今までどうにか生き延びてきたんだ。
だけど、と自分に問いかける。
おれのやり方で失われてしまったものには何があるのだろうか?
おれは、今ある情報だけで行動する事で、何かを失うのだろうか?
それからは、アオツキとオグビィが何事か話しているのを半分以上聞き流しながら、蒸気の羊亭までの道のりを歩いた。
オグビィは店の前まで来ると、楽しかったと挨拶して一人さっさと中に入っていってしまった。
「歩けるか?」
アオツキは頷き、おれから離れる。しっかりした足取りで、ちょっとだけ安心した。
「……なんだよ?」
訝しむような、咎めるような視線に気づく。
「…どっかの銃士隊が来てたけど、あそこに居なくてよかったの?」
今更な話題だ、はぐらかされたような気がする。
「事情聴取とかはめんどくせぇ」
はぁ、と気の抜けた返事を背中で聞きながら、おれは酒場の扉をくぐった。
注文を取りに来た店員に少し多めにチップを渡して食い物と果汁を頼み、オグビィにも侘びと礼を兼ねて酒を一杯振舞った。
食事はオートミールにした。もう少し腹にたまるものがよかったんだけど、腹を打たれたアオツキにいきなり肉だの酒だのは無理だろう。
お互いの込み入った話をする前に、確認しておかなきゃいけない事がある。
「さっき天晶堂に護衛をつけて貰ったって言ってたな」
ヴァナに来て一度目の戦いで、彼女はそいつに助けてもらったと言っていた。
「へ? まぁ、うん」
それが何か? アオツキはおれの意図が分からずに、問い返す。
>>164 すみません;
後で139レスと140レスの間にあった出来事を追加します;
「どういう理由で天晶堂はお前に護衛をつけたんだ?」
「え? 何でそんな事を聞いたりするの?」
目を白黒させる。
「質問に質問で答えるなよ」
それともこっちの話がいいのか、と青いパールを示すと、アオツキは降参という表情で両掌を見せた。
「わ、解ったから、話すからそれ仕舞って。あ、その……それ捨てないで貰えないかな? これから連絡取れるように…さ」
それはお前の態度次第だな。
「え〜…何よそれ、そんなの卑怯…」
「どっちが卑怯なんだ?」
アオツキはしゅんとなって謝罪する。
おれが先を促すと、彼女は事のいきさつについてぽつぽつと語り始めた。
「アルドから頼まれてバスの支店に行かなきゃいけなかったんだけど、道中危ないだろうからって…」
アルドから直接特別な依頼を受けるとは、存外重要な人物なようだ。今度会ったら、ミッションに寄生して主役面するなと伝えておいてくれ。
「支店、か。アルドに頼まれた事ってなんだ? 護衛をつける程の事なのか?」
「それはこっちも要領得なくて……。これを届けろってだけなんだけどさ」
取り出されたのは、小さな手紙だった。蝋で封が施され、アルドのものらしい印が押し付けてある。
「なんだこれ」
「わかんない。届けるだけで良いって言ってた。中身は気になるけど、預かり物だから風を開けるわけにもいかないし…」
素直に色々答えてくれる。よほどおれに盗聴器を仕掛けた事を気に病んでいるんだろうか。
アオツキは肩を竦めて恐縮したような仕草で、
「まぁ、支店の動きが変らしいから、査察でもさせようとか思ってるみたいだけど。それ以上はわかんない…」
済まなそうに答えた。
おれはある昔話を思い出した。
鬼だか悪魔だか忘れたが、手紙を託された男がその中身を盗み見ると、自分の事を食べていいと書かれている。
自分が贈り物だと気づいた男は、手紙の内容を書き換え、逆に届けた先から財宝を山ほど貰って帰る。
やってきた食い物を平らげながら、その話をしてやった。
オートミールは乳で戻して、塩と香草で味付けされた質素なものだったが、食べなれない味が新鮮でうまかった。
アオツキはおれの話の真意を探りながら神妙に聞いていた。そんなものはないのだが。
あらかた食べ終えて、席を立つ。ようやく人心地ついた気分だ。
「おれはそろそろ行くよ」
こいつをルーファス達に紹介してやりたかったが、それも難しいようだ。
「え、どこへ? まだ……」
話は終わってない、と言うんだろう。だけど、最後まで話したら駄目だ、と思う。
「おれは多分、天晶堂と敵対する事になる。お前が自分の立ち位置をどう定めるのか聞きたいけど、聞けばおれ達は敵同士で別れなきゃならなくなるかも知れない」
振り向いて、どうにか相手に笑いかける。世界中にネットワークを持つ天晶堂と、何も知らずもがくだけの一冒険者、どちらにつくのがいいかなんて明白だ。
特に赤い鎧どもに目を付けられずに済ませる事が出来れば、リアルに帰る情報だって漏れ聞く事が出来るかもしれない。なら、おれが恩人面してべったりくっついてるのは迷惑だろ。
「あんたとは友人のまま別れたい。ナナコの事、ありがとな」
>>164 すみません;
後で139レスと140レスの間にあった出来事を追加します;
>169
あ、いえいえ〜
無理に全部のエピソードを書かなくても、お互いで補完するんでもいいと思うんですよ〜
自分も325 ◆/NV2bXE06gさんに書いて頂いたエピソード全部自分で書いてないですし(´∀`)ヾ
というわけで以上です。
仲違い好き好き病が発病中ですw
ぐはっ時間差2重投稿してしまった;
176 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/07/02(日) 18:52:01.62 ID:pDfGHsii
――― 確かに、疑ってる間は敵を見抜けるかもしれんがよ。信じてみなきゃ「仲間」は見つかんねえだろ?
って、ばっちゃが言ってた。
それはばっちゃじゃなくて元インターポール捜査官ですね(*´∀`)
ていうかばっちゃが元インターポール捜査官!?(゜△゜;)
くすくすと少女の笑い声がして、目がさめた。
そこは忘れ去られ朽ち果てた天空の城、その庭園。
俺は素っ裸だった。しかし、ストリーキングをする理由がない。
俺は庭園に立っていた。しかし、ここに赴いた覚えはない。
どうやらまだ・・・夢の中にいるらしい。
「久しぶり」
まるで風に舞うように、ふわふわのフリルがひるがえる。
ゴシック調のドレスを着た少女が、俺を振り返った。
「もう二度と会うことはない―――じゃなかったか?」
俺の問いに、少女が無邪気そうな笑顔で応える。
「マガカミをやっつけてくれたから、お礼を言おうと思って」
それで 様が、わざわざ俺の意識に干渉してきたというわけか。
だが、あいにく礼を言われる筋合いじゃない。
「そんなことないよ」 少女が言う。「あのままだったら、“私”は壊れてたから」
「・・・思考が筒抜けか」
あたりまえだよ、と彼女は笑った。貴方の魂をここに呼んだんだから、と。
ほら、と少女は後ろを向いて、しゅるりと躊躇なくドレスを脱いだ。
ほっそりした背中に、大きく斜めに引き裂かれたような傷ができていた。
「あのまま放っておいたら、“私”はバラバラになってた」
「そうだな・・・」 俺は頷く。「原因になったユリフィナを恨んでいるか?」
しかし、少女は寂しげに微笑み、かぶりを振った。
「“私”は恨んだりしない。ただ、あるがまま。それが“私”だから」
世界にイレギュラーなモノが現れるたびに、少女の全身に刻まれる疵は増えていく。
イレギュラーを利用して新たなモノが生み出されるたびに、少女の内臓はボロボロに冒されていく。
疵はいずれ、そう遠くないうちに彼女を破壊し尽くすだろう。
「それもしかたないよ」
ごめんね、ありがとう。少女はそう言って、やっぱり微笑んだ。
「魂を汚してでも守ってくれた」
ひたり、と少女の小さなてのひらが俺の胸に触れた。
魂を、汚して―――?
気がつけば、俺の体のいたるところに真っ黒な紋様が浮かび上がっていた。
「マガシキノロイ」
ささやくように、呟いた。
「マガカミの血を受けてしまった貴方は―――」
続く言葉を、俺はさえぎった。
いつでもそうだったから。
ちっぽけで弱い俺が前に進むには、代償を払い続け、何かを失い続けるしか、ないから。
「疵が増えるたびに、君は壊れていく。ヴァナとリアルが引き寄せ合って、どちらも壊れてしまう」
俺はくやしさと、やるせなさに拳を握り締めていた。
「・・・時間が、ないんだろう?」
噛み締めるような俺の言葉に、少女が頷く。
「“私”は貴方に何もしてあげられないけど。きっと、大丈夫」
少女が、何もないところに突如現れた小さな炎を指差した。
「帰りなさい。貴方を呼んでる人が、いるから」
はじめはランタンほどの大きさだった炎が、いつのまにか等身大にまで成長していた。
かすかに、声が聞こえる。
俺を呼んでいる。
ちょっと妬けるかな、と少女は笑った。
「行くよ」
「うん。ごめんね・・・ありがとう」
俺が、自分で勝手にやってることだから。いまさら後戻りできないだけだから。
一度だけ俺は微笑みかけ、目を閉じて炎の中に飛び込んだ。
今夜の投下は以上です。
次は病院のベッドに戻ってこられるはず・・・(´Д`;)
>181
投下乙ですヽ(´ー`)ノ
ゴスロリ少女は赤いアレの元の持主ぽだったのですね。。。w
んー。あちら様にも自分の構想があるでしょうし、そこまで踏み込んじゃうと悪いかな、と。
そう思ってカットした部分が以下。ルーファス氏の許可が得られれば本文入り。さもなくば没。
******************************
寂しげな瞳を持つ彼は、劫火に飛び込み・・・消えた。自らの戦場へと帰ったのだ。
その背中を虚ろな瞳で見送った少女から、くす、と花のような笑みがこぼれた。
「でもね・・・」
口のはしが歪む。
「汚くなっちゃった貴方は、もういらないの」
―――だって、綺麗な魂を持つ人を見つけたから。
とってもとっても美味しそうな魂を持つハンサムさんなの。
だから、お気に入りだった“私”のペットをあげたのよ。
ふわふわのドレスを再び身にまとい、少女はそよ風の中を散歩しはじめた。
そこは忘れ去られ朽ち果てた天空の城、その庭園。
くすくす、くすくすと、少女の笑い声だけが風にそよいでいた。
*******************************
その辺は難しいとこですけど、実名出さずにぼかして、逃げ場作っておく分にはいいんじゃないかな〜と自分的には思ってたりします(;´∀`)
シドみたいに同じ名前で似た役割のキャラだけどはっきり別人と分かるキャラとして出てきて、「ああ、こっちの話でのこのキャラはこんな書かれ方をするのね」てのもアリだと思います。
逆に「ああ、これはこの人の事なんだな」と分かる程度に似せた別名のキャラを出して〜てのもアリだと思います。
先方の方でそのネタを使ってもらえたらラッキー!くらいでw
あ、自分の見解ですけどね(ノ∀`)
=== Area:Port Bastok ===
--- in Steaming Sheep Restaurant ---
Hiro:あんたとは友人のまま別れたい。ナナコの事、ありがとな
食事を終えるとこんな事を言って彼は席を立つ。
ナナコさんとの別れ際も彼はこんな風にしていたのだろうか?お礼はきっと社交辞令。
立ち去る彼の手…いや、灼けた手ではなくて二の腕に腕を絡ませて強引に引きずりながら羊亭を後にする。
今の装備はWS用のSTR重視のはずだから、赤魔道士の彼がちょっとやそっと抵抗しても振りほどけない。
…魔法を使われる事が無かったら、だけど。
Hiro:お、おい!
苦情は無視。耳元で怒鳴られてはいるけども、このまま別れるのも納得がいかない。
かといって事情を問うつもりもない。どうせ聞いても答えてくれない。
天晶堂支店を素通りし、跳ね橋を通る辺りで苦情を遮り口を開いた。
Aotsuki:火傷の治療くらいさせて。
Hiro:治療くらい自分で出来る。忍者のお前に何が出来るんだ
彼が呆れるのも当然だ。忍術では人は癒せない。だけど、ジョブチェンジしてしまえば話は別。
Aotsuki:その割にはこっちより酷く弱ってるように見えるんだけど。治療出来るだけの魔力が残ってるとは思えない。
Hiro:残っていようがいまいが、お前には関係ないだろ
彼は相変わらず無駄な抵抗をしている。もしも魔力が残っているのなら、
何かしらの魔法を使って自分の拘束を解けばいいのだ。
そうする気配が無いと言う事は、使い切っている事に他ならない。
Aotsuki:そういうわけにもいかないでしょ。原因を作ったのはこっちなんだから。
レンタルハウスに着くまでずっと抵抗をされていた。そんなに関わって欲しくないのだろうか。
まぁ、親切の押し売りをしている自分が言える言葉ではないのだが。
.oO○データダウンロード中...○Oo.
=== Area:Bastok's Residential Area ===
--- in Renta Rooms ---
Aotsuki:ただいま。
Montblanc:おかえりなさいクポ〜。カラミヤさんも一緒クポ?
Aotsuki:ああ、うん。ちょっとね。帰ってきて早々悪いんだけど、メインジョブを白魔道士、サポは…そうだな、赤魔にしてくれない?
Montblanc:了解クポ!ジョブチェンジクポポ〜〜〜〜
ジョブチェンジの光に包まれる。体の中が組み変えられていく気がして、ジョブチェンジはどうも慣れない。
切り替わるとすぐに白魔法の一覧メニューを思い浮かべる。
Hiro:ちょっばっ、おまっ!
Aotsuki:ん?
ベッドに座らせている彼がこっちを見てうろたえている。自分の格好がおかしいとでも言うのだろうか?
はて…?思い当たる事もない。一体何が起こったんだ?
Hiro:服位着ろよ
Aotsuki:……!!!!!1
ジョブチェンジをすれば、着ている装備は基本的に全部外れる。変更したジョブ間で両方とも着られる装備があれば、着けている事もあるだろう。
だが今は忍者から白魔道士に変更したわけで、つまりその………
───今自分は下着姿というわけだ。
--- in Renta Rooms ---
Aotsuki:あはは…人前でジョブチェンジなんかした事無かったからさ、ご、ごめんね。
急いで白用の服装に着替え終わると、彼が座っている目の前にひざまづいて両手に治癒魔法を施す。
頬が熱を持っている。愛想笑いでごまかそうとしているのだがうまくいかない。
一方の彼は、やや面倒そうにため息をついている。
治療と並行しながら、彼には青い例のパールを取り出すように促した。
Aotsuki:そのパールさ、もうしばらく持っててくれない?最低、こっちがどういう立場を選ぶかまで。
敵同士になるか、味方になるか、それをはっきりさせるまでは。と、言葉を続けた。
彼は何も答えない。黙ったまま治療を受けているだけだ。
Aotsuki:どう言った理由で天晶堂と敵対するのかを聞いてみたい所だけど、話してはくれないだろうし。
Aotsuki:はっきりしたら連絡をいれるから、その…荷物にはならないと思うしさ。ね?お願い
しばらく彼の目をじっと見つめ、静かに返答を待った。
>>173 (´・ω・)以上です。次どうぞ
うーん…まぁその、足りない部分も蒼月視点で書いてみたかっただけだったり。
自ブログで構成の見直ししたやつとか上げてるんで、その時に書いてみようかなぁ
190 :
既にその名前は使われています:2006/07/03(月) 01:42:22.20 ID:blbUTvXY
下がりすぎ…
191 :
既にその名前は使われています:2006/07/03(月) 01:43:41.51 ID:HdFOt0kh
元仲間同士の敵対とかそういうの好きよ
だからフルさんの物語の行く末が非常に楽しみ
ドラギーユ城の影からコンバンワ。皆様投下乙様です
私はまだ投下すると相手の自由度を狭める危険があるので、投下待ってから調整して投下します
盗み聞きする為に隠れてるシーフが相手に自分から干渉したら、それこそ隠れる意味無いですからね
>>リード氏
きた!メイン盾来た!これで勝つる!
…ごめんなさいw
Lead氏復活と、リアルで肉親の御成婚おめでとう御座います。新しき夫婦に多くの幸あらんことを。
……ごめんなさいごめんなさい一回言ってみたかtt(フェードアウト
>>ルーふぁす&フルキふぇる氏
盗聴(盗視)してゴメンナサイ
思いっきり黒づくめで目とか色々怪しすぎる上に元々シーフだから出るに出れないの……
>>ヒロ氏&蒼月氏
2人仲良くプリン喰べるんだっ!プリンをみんなで食べればみんな仲良しだ!!(意味不明
記述方式が違うお二人ですが、綺麗にまとまっていて妙に小気味いいです。
>>レグナス氏
美しい者は何をしても似合うのです。なので大工房修理を手伝えば美しい汗を流す美男子g…
そうだ、前スレからの貸しを返さねば…… (カルバリンを構えながら)おんみょーだんをくらえ!
読みにくくて【ごめんなさい。】 投下まだですが、キャラ張っておきますね…
今は安定期らしく、至って普通の来訪者してます、外観変な事以外は。
初出:1スレ.>>464
PC(仮名:サン・ソコワラメェ(冒険者登録名) 中の人:サン464 ◆PCl7Dh0dlY
ジョブ&Lv シ75/ALL(正しくはシ/白だが、制限付きで色々使える)
種族&フェイスタイプ 碧眼オスラF6A 黒いバイソン一式+ハジャヘッドギア装備
特記事項。肉体人格(サン)の「躯(464命名)」が居た。 現在はキィ(F1赤髪→白髪)に乗り移って(?)いる。
最初は普通の蒼眼だったが、侵蝕で左赤・右金の眼色に。現在は爪も右黒・左赤に変色
目立つ為、遮光眼鏡を常時装備している。 サン(躯)ではない危険な別人格が居る。
活動エリア:ジュノ下層→徒歩でウィン→ウィンダス国内→サルタで昼寝→【夢】サルタ→ジュノ下層→ジュノ港
他キャラとの接触:1スレ317氏 Lead氏 ヒロ氏 メイミィ氏 (317氏以外は全て間接的接触
ルーファス氏 フルキフェル氏 (接触というか盗聴です
独自レギュレーション:基本的に魔法使用は脳内でイメージされ、出る文を読み上げる。
戦闘時はその限りではないが、基本的に外では影へ影へと隠れようとする。
魔力・運動能力さえ足りれば習得済み能力は全て4〜8割の効果で使用可能
別人格(特筆下段)の存在をサン(464)本人は知らない。
侵蝕時(別人格時):右目周囲黒、左目周囲白に変色。サン人格強制終了(人格のっとり)。能力「代償」制限解除
訂正、誤
活動エリア:ジュノ下層→徒歩でウィン→ウィンダス国内→サルタで昼寝→【夢】サルタ→ジュノ下層→ジュノ港
正
活動エリア:ジュノ下層→徒歩でウィン→ウィンダス国内→サルタで昼寝→【夢】サルタ→ジュノ下層→ジュノ港
→サンドリア港〜ドラギーユ城
195 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/03(月) 02:59:50.09 ID:3IbZA3ca
初出:1スレ
>>69 PC(仮名:P 自称ロック) 中の人:貸しチャリ屋のSさん
ジョブ&Lv 赤/戦75 サポ各種あり。)
外見。白いマフラーをターバンのように頭に巻き、大きな黄ばんだ白いマント。マーシャル剣とナイフ、アストラルアスピスもってる。
特記事項。来訪者とか紅い鎧とかフェイトとかの存在を(まだ)知らない。また興味もない。
活動エリア:バストゥークから原則として動かない。外伝や他キャラと絡むときは、
スルメだのオールルだのよくわからないものが登場してそれっぽいギミックに。
他キャラとの接触:すれ違い=ユリフィナ、ナナシ、メキ 直接の接触=リード、メイミィ。パラレルワールド?=イッキ
独自レギュレーション:儀式化した魔法を使うため、魔法をあらかじめエンチャントして発動させる方式を採用している。
基本として剣で戦う。
196 :
既にその名前は使われています:2006/07/03(月) 03:54:47.43 ID:L5RVuY3O
このスレの目的が分らない
197 :
既にその名前は使われています:2006/07/03(月) 06:34:51.14 ID:PtRceqBJ
作家気取り()笑とその取り巻きの糞スレ
挙句に作者が本人降臨しまくりの糞SSスレ()哀
198 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/03(月) 07:49:59.82 ID:3IbZA3ca
>>197 よ、お前は表面しかわかっていない・・・。
ここは超絶なネタスレなのだということをな。
199 :
既にその名前は使われています:2006/07/03(月) 08:03:12.13 ID:PtRceqBJ
おいおいwww言うにことかいてネタスレかよwwwww
どうみもきもい作家気取りのアフォとその取り巻きしかいませんからwww
むむ、いよいよ荒れ出したか。
まあしゃーないよ。ここは2chだし。
しかし、よく11スレまで持ったな。みんな頑張ったじゃないか。
>198 よ、貴方は表面しか分かっていない…。
このスレが生き残って来れたのは、この手の煽りのスルーを徹底していたからだということをな。
202 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/03(月) 08:21:57.56 ID:3IbZA3ca
実はネ実であってそうでないスレでもある・・・。
てかTRPG好きおおいよな。このスレ。
あと、書き手同士のスルーもなかなかのもの。
203 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/03(月) 08:25:49.00 ID:3IbZA3ca
そりゃーそーと俺夜勤で生活時間ずれてるんだが、
今日は保守人(
>>197>>199)がいい感じだな。お前も夜勤か?大変やのー。
煽りでも保守乙。
確かに今まで恐ろしいほどに平和だったな
すごい
205 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/03(月) 10:28:25.49 ID:3IbZA3ca
実は荒らしでさえ上げるツンデレさんばかりだしね。
ちなみに俺は話書いてる途中。出勤は1時45分。休みは18時で一時間帰宅、あとは午前1時まで。
生活時間帯が全然合わなくて外人フレと遊ぶかこのスレに適当なこと書いてるという暇人。
・・・ああ、月初めの激務が攻めてくる。
206 :
既にその名前は使われています:2006/07/03(月) 12:22:34.10 ID:L5RVuY3O
このすれはネトゲ実況にあるよりしたらばに在るほうがいいのじゃないかとオモウ
もしくはサイト立ち上げてそこに書いていくとか
今更言われてもなぁ(´・ω・)
ageてるのも同意のレスが欲しいからっしょ
208 :
既にその名前は使われています:2006/07/03(月) 12:39:38.82 ID:L5RVuY3O
したらばいくのめんどいですかね
ネ実にあったら変な荒しにあうとこのスレも元々のスレ消費力も追撃して
次スレの告知できなかったりか投下途中で書き込めなくなったり困る事態に陥ることが稀にあるんじゃないかと思う
まあ俺には関係ないことだけど
今日、夢にモーグリがでてきた。
でもモーグリがブロント語を喋ってた。
俺「ジョブチェンジとかできんの?」
モーグリ(低音で)「何勝手に話しかけてるわけ?」
俺「…ごめん」
モーグリ「お前それでいいのか?」
俺「いいのって言われても…」
モーグリ「やはりナイトと忍者の信頼度は違い過ぎた」
なんて酷い夢だったんだろう
sage
212 :
既にその名前は使われています:2006/07/03(月) 12:47:04.02 ID:C0nxp5NP
なにこのキモイスレ
sageても下がらないということを肝に刻んでおいてクダサーイ
>>212 キ きらきらひかる
モ もーぐりさんのなまえは
イ いけぐち
?
皆様投下おつかれさまです!
いやあ書きに来れなかったらまたえらい勢いでスレが進んでましたね。
リードさん祝復活&妹君のご結婚おめでとうございます。末永く幸せでありますように…。
メイミィさんは…ほんとにピュアで、眩しいです…次は修羅場だ!?
レグナスさんなにげに時間がなかったのですね…もう少しでバス行けますんで【まってろ】
ヒロさんとAotsukiさんはもどかしい関係ですねw そこをいかにすり合わせていくかの仮定も楽しみです。
ミサンガさんの深手は…どうしたらいいんだ…ラテに寄れないw 【誰か】【助けて!】
ティアラさんもグレンさんも、運命が回り始めて…これからどうなってしまうのか?
投下いきます。
シュヴィヤール家先代当主のために誂えられたという礼服を、
ルーファス殿はまるでそれが元から自分のためのものであったかのように着こなしていた。
思わず、感嘆の声が漏れる。
夢の向こう側にいたという、彼と魂を同じくする男もまた、さぞや聡明な人物だったのだろう、と。
マルトさんに見送られ、玄関を出た。
「宰相様なら、恐らくまだお城においででしょう」
そう告げて歩き出す。…頭の中で"私"が暴れている。いいからさっさと寝てください…。
向こうでの戦闘は恐らく転がり込んだという赤鎧と、そいつの配下、
あとは何も知らないままの天晶堂構成員をも交えたちょっとした規模のものになる可能性が高い。
戦力を少しでも削ぐために、時間停止使わせる方向に持っていくことになると思うけれど、
そうしたら僕も多分止まってしまう。キミに頑張ってもらうしかなくなるのだから…。
北サンドリアに出たあたりでふと後ろを振り向いてみた。
出てきたときはすぐ後ろを歩いていたと思ったルーファス殿は、
マティエール老と共にいつのまにか随分と後ろを歩いていた。
一体なにとやりあったら、あそこまで消耗するのだろうか。いや、それとも…。
あの篭手、プライマルアーツ。
赤鎧達が使う武装はあれを元にして作られた、とマティエール老は語っていたけれど、
あれそのものは、そもそも人間が使う事を想定していなかったのではないか?
武装の方は人間だろうがなんだろうが、求められるままに出力を上げ、
その対価と言わんばかりに使用者から、力とかいろいろなものを搾り取っていくとしたら…。
僕たち赤魔道士が使うコンバートは、絶対的な生命の危機に陥る事がないように、
魔力が限界ギリギリまで底を付いてしまっているときには行使できなくなる、
そんな制御式が、修得時に魂に刻み込まれる。例外は、ない。…多分。
僕の考えが杞憂で、プライマルアーツもちゃんと使用者の肉体を気遣ってくれるような代物であれば、
何にも心配する事はないのだろうけれど…。
期待通り、ハルヴァー様はまだ城にいらっしゃった。
再会を喜び合う二人を見守るように、マティエール老と共に数歩引いた所に控える。
作戦を説明するのはルーファス殿に任せて、僕は小声でマティエール老に一つ尋ねた。
「…赤鎧、フェイトの連中が行使できる能力で、例えばある土地の生態系をいじろうとした場合、どれだけの無茶が、可能なものでしょうか?」
マティエール老が元フェイトでなく、今もフェイトの者から指示を受けているという可能性を、
僕はまだ捨てたわけではない。
しかし、この男がシュヴィヤール家に対しては忠義の人であることも、また事実。
「彼の者が、どの程度の権限を与えられて行動しているかにもよりますな」
権限、か。やはりそうそう好き放題、野放図に力を振るう事ができるわけではない、と。
「本部と連絡が取れているのならば、"許可"次第では真龍を降臨させることすらもできましょうが、
今の状況では精々、近隣に棲まう魔物の縄張りを移動させたり、強さを変動させるのが関の山でしょうな」
そこで言葉を切り、マティエール老は僕の事をちらりと見上げた。
「例えば、アルテパ砂漠のサボテンダー族を、流砂洞に住まうそれとそっくり入れ替える、
その程度であれば急拵えの足止めとしては、上出来でありましょう」
僕としてはかなり漠然とした問いを投げかけたつもりだったのに、
返答としてはかなり具体的かつ、ためになる物が帰ってきた。
しかしその情報源の事を思うと、皮肉めいた賛辞しか出てこない。
「スバラシイ情報網ですね」
「フルキフェル様こそ、よくぞこの事について掴んでおられましたな」
そしてこの皮肉は、僕自身にも還ってくるわけで…奴は一体、何を考えているんだろう。
「…まあ、こちらの方は偶然にすぎなかったんですけど、ね」
ふぅ、とため息がこぼれた。ハルヴァー様はLSを用いてどこかと会話している。
バストゥークの領事館に直接連絡でも取っているのだろうか。
ふと、頭の隅でざわめく感覚。…まだ起きてたんですか…。
――フルさん、なんかいます。
その言葉に、自然と王立騎士団詰め所へ続く廊下へと意識が引き寄せられた。
あぁ…確かになんか、いる。
直接姿を確認したいけれど、こっちが気づいた事に気づかれたら逃げられるかも。
昨日の件もあるし、また奴らが懲りずに来てたとしたら速やかに今度こそ捕縛しないと…。
昨日のはキミが盾の実験台にしたついでに逃がしちゃいましたからね。
どうハルヴァー様に説明しようか、僕としては悩ましいところですよ。
――いや…曲がりなりにも、元はおんなじ来訪者なんですし、折角命が助かったものを、
監獄のこわーいこわーい人に引き渡してあんな事やこんな事になるのも忍びなく…。
その気持ちも、分からない訳じゃないけれど。
奴らがぶら下げた餌に誘われるままに、外なる神に頭を垂れ、魂を売り渡した者。
そうでない人もいないこともないけど…全員助けようと思ったら、とんでもない事に。
あの黒は喪服であり死装束。己の欲が招いたこと、諦めてもらった方が、辛いこともない。
――なんか、すごくばっさりと割り切ったんですね。
悲しげな声。あの頃の僕も、こんな甘ちゃんのお人好しだったんだろうか?
「――さて、では明日の朝にでも手続きをして出発してもらうが、良いか?」
「今すぐ発ちます」
ルーファス殿のそんな返答に我に返り、思わず隠しながら構築していたスリプガを
彼に向けて放ちそうになった。いいから寝ろ、マジで寝ろ! どいつもこいつも!
ハルヴァー様も苦笑いしている。
「曲がりなりにも公務なのだ。明日の朝一番で受理し、制式に任命する。
今日は長旅に備えてゆっくり休むが良い」
「しかし…」
マティエール老がそこで渋い顔をする。そこは止める立場でしょうが…もう…。
「休息が必要なのは事実です。エルリッド嬢は今すぐ殺されようとしている、という訳ではない。
それなら、確実な作戦の遂行のために、力を取り戻しておく方が肝要。違いますか?」
僕だって…あの時寝不足の不調でさえなかったら、むざむざ指まで突っ込まれることは…。
ああくそ、すごく嫌な事を思い出してしまった。
ルーファス殿とマティエール老が敬礼と共に退出していった後、
大広間には僕とハルヴァー様、それから守衛の騎士だけが残された。
いや、正確には物陰に潜み姿を見せない、なにかも。
…結局ルーファス殿は最後まで気づかなかったか。こういう時は真っ先に感づきそうなものなのに。
やっぱり調子が悪いのを自覚してもらわないと…。
「さて、それでお前のほうの用件というのは、やはり漂流物の事か」
「…はい。例の、サンドリア居住区での変死事件の折に回収された品と聞いていましたが…」
なるべく、神妙な顔を作る。"私"自身のした事に間違いはないけれど、咎は咎だ。
「うむ。クリルラから聞いた話と総合して、大体の状況は把握できている。
品物の所在も明らかならば、今の所問題はない」
「…え?」
意外な言葉にただ驚く僕に向けて、宰相はにやり、と笑ってみせた。
「ただし、今回の件の責任は一応取ってもらう。お前は今をもって上級近衛騎士より降格、
従騎士としてファーロスの下に着き、今回の任務を遂行せよ」
頭のなかで、ぶふうっ、っと噴き出す声が聞こえた。何笑ってんですかお嬢さん。
いや、僕もびっくりしましたけど…。
二の句が継げない僕をよそに、ハルヴァー様は懐から何かを取り出す。
「お前は以前、髪を染めて変装し、冒険者登録を二重に行った事があったな」
覚えています、覚えていますとも。ランク2に上がって登城した所で速攻バレたんですよね。
地味な暮らしをしていたつもりだったから早々わからんだろうと思ってたのに…。
ちなみにその姿の時に使っていた冒険者証はその場で没収され、
僕はランク10の冒険者に戻る事を余儀なくされた。
それが今、ランク4に書き換えられ、僕の手に戻ってきている。
名前はウィユヴェール・デュシャン。当時読んでいた小説の登場人物から拝借した。
――シグネット、短くなっちゃいますねぇ。
別にクリスタルを出すような敵を相手にするわけでなし、どうでもいいでしょう。
「…ということは、処分の解除までこちらはお返ししなければなりませんね」
ポケットから、現在の自分の冒険者証を取り出す。が、その手は押しとどめられた。
「必要があれば身分を明かす事も許可する。上手く使え」
「ありがとうございます。…任務、了解しました」
ハルヴァー様に敬礼をしながら、素早く拘束用の魔法をいくつか構築し直す。
そのまま退出すると見せかけ、王立騎士団詰め所前の廊下に射線が通る位置まで下がり、
振り向き様に、解き放ってみた。
ここまでです。
サンさんへ:優しく捕縛されるか、厳しく捕縛されるか、それともまんまと逃げおおせるか、
選んでくださると嬉しいです。
当方WHM73/BLM36/RDM36で初手はスリプガの模様です。
そのまま続きを書いてくださっても結構ですw とか言ってみる。
かつてないほど"僕"が出ばっております…どうした"私"。
続けてぼちぼちとテンプレ参ります。
初出:3スレ258 PC(仮)名/中の人:フルキフェル・ブルムラック/256_Furcifer◆MwNTY7GtwI
種族フェイス:Elv♂F7a いわゆるカッパ金 ちなみにSサイズだったり…。
ジョブ&Lv:WHM73/BLM36 サポ他にも各種。ほんとのメインは赤75。
特記事項:中の人は温厚な学生。
完全に独立したもう一つの意志として、この世界の住人である所の"僕"がいる。
頭の中でよく話しかけてきたりアドバイスをくれたりするが、
"私"が弱っていたり隙があったりすると、体の主導権を取り戻して勝手に活動を始める。
"僕"は今の世界の管理者に対して疑いと恨みを抱いており、 色々な策謀を練って彼らに挑むつもりのようだ。
中の人"私"の精神世界もその一環として好き放題に整理整頓され、
心をこの世界の人間と融合させないままに、この世界に適応させられつつある。
意味付けをもった言葉を設定する事で、着替えマクロなどを組み合わせた魔法を自在に操る。
"僕"と"私"ではサポジョブをバラバラに設定でき、"僕"が起きているときに限り
二人分のアビリティと両方のサポの能力を行使できるようだ。
あらすじ:ラテーヌで目を覚まし、途方に暮れていても仕方ないという事でサンドを目指す。
運がよければ先に来ていた人に会えるかも? と淡い期待を抱くが、
色々あって成り行きで、赤い鎧と交戦する羽目に。
バストゥークへエルリッドを助けにいくルーファスに同行するにあたり、
冒険者証を取り替えてランク10じゃない雑魚が行きますよ、と装うことになった。
他キャラとの接触:Yurifina、Loufas、ヒロ(Pokotaso)、サン(?)
独自レギュレーション:世界の見え方、世界への関わり方はどうやら人によって様々。
自分は言葉で魔法やマクロを起動するけれど、まったく違う仕様でそれらを操ったりする人もいる。
魔法やエンチャント物についてのリキャストはゲームを遊んでいた時の感覚に近く、
アビのリキャストはヴァナ時間に準拠。
ミッションやクエはゲーム内であった事だけが全てではない様子。
ゲーム内ミッションとは違った事をしてランクを上げた人もいるし、空や海へと至るルートも一つではないかもしれない。
TellやLs会話は条件が整えばゲーム鯖と通じることもごくごく稀にある。
tellは会った事があり、かつ互いに冒険者証を所持&冒険者登録名が分かっていないと通じない。
赤鎧/黒装束にはまじめに世界管理してる人と欲望のままに世界にひどいことをしているのがいるようだ。
ぱちってきたGM装備について:5~6スレくらいだったかな…
「護界の盾」と呼ばれる。GM装備ことプライマルアーツレプリカの一形態。
赤鎧ピアシュの「万斬の魔剣」をごにょごにょしたら変化した代物。意志等は持たない、ただの道具。純粋なヴァナ・ディールの住人には普通の武具としてしか扱えないようだ。
潜在能力:戦闘態勢に入ることですごいMPスリップ→時々被ダメージ無効
エンチャント:リターン <1/1 0:30/[可変,0:30]>
リターンというのは便宜上赤鎧たちのシステム側の管理の都合で宛てがわれた名称で、その実態は「赤鎧や黒装束が干渉し、改変したり歪めたものを本来あるべきかたちに戻す」効果を持つ。
現在の赤鎧達は、彼ら自身の正義に則って世界への干渉を行っているため、やり直し・元に戻す・といった行為の必要性を感じておらず、それ故に忘れ去られていた形態である。
干渉を用いずに殺されたり破壊されたものは、当然元に戻せない。
対象の取り方には融通が利くが、大規模な巻き戻しを行うとそれに応じてリキャストタイムが増大する。最短30分、最長24時間。
"私"はMPスリップをルーン装備と同じ扱いだとはまだ気づいておらず、 「時間を巻き戻すという反則行為に付随するペナルティ」だと勘違いしている段階である。
225 :
既にその名前は使われています:2006/07/03(月) 15:43:02.29 ID:PtRceqBJ
1スレ目の最初のほうはみてたけど
2スレ目以降まぢきんもーーーー☆
しかもコテハンの名前が全部さむいキャラっぽい名前です()哀
226 :
既にその名前は使われています:2006/07/03(月) 16:32:40.78 ID:vYTPN/uZ
ブロント様はインペリアルガード忍者は重装歩兵なのは確定的に明らか
俺無又三段で普通に100とかだすし
これを誤爆だとか言う奴は相手にならないことが証明される
皆様投稿お疲れ様です。
>>128 爺さんの演技力が相変わらず輝いてますね!爺さん怪しいよ爺さん
>>133 >>143 オグビィ師匠がいい味出してますね(*´ω`*)いつもあそこでお酒飲んでるのかな…w
>>151 ハゲヒュムの頭を触ってしまうとはさすがです!w
真っ白なエプロンを着てあの帽子かぶって合成してる姿はちょっと可愛い気がしますw
>>181 妹さんのご結婚おめでとうございます!いつまでもお幸せに(*´ω`*)
>>209 そんなブロント語モーグリにちょっと会ってみたいですw
>>222 ウィユヴェールという名前を聞いて、FFTにあった小説のミニゲームを思い出しました。
何パターンもやったのに、内容大幅失念…orz
では自分も久々に投下させて頂きます。閉じ込められた空間から脱出しなければ(´・ω・`)
到着した大工房の入り口を少し行き、壁の裏からこっそり覗く。
いつもの大工房とは似つかない、そこに広がっていた光景に思わず息を呑んだ。
ここはどこだろう?イフリートの釜?ゼオルム火山?
破壊された壁や地面は焦げたように黒ずんでおり、所々で炎がくすぶっている。
燃え盛る炎が龍の形を模り、まるで生きているようにうごめいていた。
その龍と対峙しているらしい人たちが見えた…タルタル、ミスラ、ヒューム?
さっき彼女が言っていた"彼ら"とは、この人たちの事だと理解する。
さっと小さなタルタルの身体が動いた…あれは挑発?そんな、危ない…!
無意識のうちに身体が動こうとした。しかし、その動きはすぐに抑え込まれる。
「言ったでしょう?動いては駄目。あたし達は見守るだけでいいの。彼らなら大丈夫よ」
優しく諭すように、静かな声で彼女は言う。
何だろう、この不思議な説得力…強張った身体の力がすっと抜けるのが解った。
次の瞬間、地面から巨大な水柱が上がった。
私はそれを良く知っている…あれは古代魔法フラッドだ。
水柱は勢いを緩めないまま炎の龍を一気に飲み込み、空高く吹きあがる。
「この世界は、あたし達が生活している空間とは別の空間。
そこにあるけれど、ないの。ちょっと難しいかも知れないけれどもね。
この空間で起きている事は、空間外の人間は全く気づかないわ。
そんな世界を一時的に作り出せるのが、"赤い鎧"と呼ばれている者」
水に飲み込まれた炎の龍は天井に叩きつけられていた。
空中に放り出された龍は姿を変え、真っ赤な鎧を纏った人の姿になっている。
あの鎧、私は知ってる。あれは、GM…。
「彼らはこの世界、ヴァナ・ディールの秩序を守る者。
不正なモノを排除し、世界にあるルールを守る存在。だから―――」
ヒュームとミスラの二人が武器を構え、落ちてくるGMに向かって何かを叫んだ。
炎を纏った剣、光を携えた棍が強く輝きを見せる。
「―――彼らは修正する。世界の秩序を守るために。
例えその対象が、あたし達生きてる人間であったとしても変わらない」
「修正するって…それって…」
「破壊するのよ。消してしまうの。この世界からその存在そのものを」
―――ドッガァァァン!!!
ミスラとヒューム、双方の放つ赤と白の光が交差し、強大な音を立てながら爆発した。
あまりにもの衝撃に私は壁の裏に身体を引っ込め、耳を押さえながら小さくなる。
「この空間を作り出した者を倒せば、空間も消え去る。
この世界から脱出する術がわかったかしら?」
顔を上げると、パウダーの効果が薄れたらしく、彼女の表情が薄っすらと見える。
小さく口元に笑みを浮かべている彼女はどこか寂しそうだった。
「さぁ、行きましょうか」
間も無くしてゆっくりと世界が色を取り戻した。
以上です。
レグナスさんとメキさんたちの戦いをこっそり覗かせて頂きました。
今日も変わらずわっふるですヽ(゚∀゚)ノ
233 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/03(月) 18:43:13.21 ID:3IbZA3ca
ただいまー。ちゃーはんまだー?・・・で出勤。投下は後ほど。
234 :
既にその名前は使われています:2006/07/03(月) 18:45:34.55 ID:k1811XT5
∧,,∧
(;`・ω・) 。・゚・⌒) まっててね
/ o━ヽニニフ))
しー-J
235 :
既にその名前は使われています:2006/07/03(月) 22:11:45.77 ID:L4fSQ1nO
あげておきます
236 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/07/03(月) 23:06:56.47 ID:4C9uE9ML
皆様、投下乙でございます。
皆様からあたたかいお言葉を頂き、感謝の極み。
本当にありがとうございます。
―――ドクン。
心臓の音が聞こえる。
―――ドクン、ドクン。
俺の心臓の、鼓動を感じる。
―――ドクン、ドクン、ドクン。
得体の知れない黒い靄が、俺の体内を巡っている。
俺が戻るのを、拒んでいる。
消えろ。これは、俺の体だ。
意識と体を結び付け、黒い靄を一気に外へと押し出すイメージ。
強く、強く、イメージする。
俺は・・・生きたいんだ!
ぐっと強く引っ張られた感覚がして、急に視界が開けた。
明るい。眩しい。焦点が合わない。
「・・・ん・・・」
ベッドに寝かされたまま、かすかに声が漏れた。
誰かそばにいる気配がして、薄目であたりを見回した。
はじめに目に入ったのは、枕元に立てかけられた自分の剣。
武骨で、華美な装飾などない実戦本位のシンプルなデザイン。シルエットが十字架に似た、剣。
そして次に俺の目に飛び込んできたのは、いま俺の近くにいてくれるはずがない二人。
思わず、その名を呼んだ。
「…イッチ…? ……メイ…ミィ…」
声は、少しかすれ気味になってしまった。
堰を切ったように、二人の瞳から涙が溢れ出した。
わああぁぁ、とイッチがボロボロに泣き崩れながら、俺にしがみついてきた。
どこか現実感のない感覚を味わいながら見上げると、枕元の反対側にはモンブローが立っている。
目頭を押さえながら、よかった、よかった、と笑っている。
つまり、ここは・・・ジュノ上層の病院・・・か?
ぎゅうぅと抱きしめてくるイッチの重みを感じ、あぁ俺は戻ってきたんだ、とようやく実感できた。
同時に、憂いをおびたメイミィの表情が気になった。
その理由に気がつくほど意識がはっきりするまで、しばらく時間が必要だった。
239 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/07/03(月) 23:58:18.02 ID:4C9uE9ML
短くてすみません。今夜は以上です。
メイミィ様。この後の展開なのですが・・・
リードが空腹を訴えて、イッチが一緒に手料理を作ろうとメイミィ様を誘ったら、逃げちゃいますか?
皆様投下お疲れ様デス。
>>リード氏
本復活キターーー(゜∀゜)ーーーー これからどう修羅場になるのか【楽しみ】
…すいません冗談ですゆるsyらたjわふぁ
>>ティアラ氏
メキ氏と愉快な仲間達(失礼)の戦闘を間近で観戦できてウラヤマシス。
酒瓶でGMに殴りかかるナジを見たかった…w
>>フルキフェル氏
敵(と認識している相手)が、反撃して逃げようとしたらどうしますか?
……つまり、そーいう事になりますw 焦ると変なヘマする事があるので、きっと逃げ切れませんw
ガラッと性格変わってる気がするかもしれませんが、気のせいですw
影に潜んでみて、この状況が…何かに対して隠れ伺う行為がやけにシックリ来る。が、何か違和感もある。
なんというか、自分らしい行為の筈なのに、自分らしく無い…なにこの矛盾w
「……―――った。――だろう。」
何か話し声が聴こえる……あ〜そうだ、今は違和感なんかより情報収集だ。聞き耳をたてないとね〜
………ファーロス・S…シュイ゛ェ?シュヴィ?エルヴァーンの名前は覚えれんな……いいや、ファルで。
で、そのファルとやらはボサボサか、オカッパの、どっちかだな。……どっちだ?
「職員に休暇が出せるから願ってもない、だそうだ」
「そうですか、ありがとうございます」
ボサ頭の銀髪エルが宰相に答えた。ファルは奴か。…何かやけに無理してるような顔だな。
「ただしバストゥークとわが国の関係上、新しい職員が行けば警戒される可能性もあるし、人の噂にもなろう」
そりゃそうだ。ウィンとバスかサンドならともかく、バスとサンドは昔っから犬猿の仲。警戒されない方がどうかしてる。
「願ってもない事です。むしろ触れ回っていただいた方が都合がいい」
お…?何故だ?何故目立つ事を望む?
………囮か。バスに対して、陽動作戦か何かを挑むつもりなんだろうか?
「―――、―ティエール殿も大変でございますな。このような事件に巻き込まれてしまって…」
しまった…考え事してたせいで最初の方聞きそびれたか……まぁ、腰の曲がった爺さん相手だし、労いの言葉だろう。
…本来の当主とか、御仕えとか言ってるから、あの爺さんは執事か。…名前はマティ…える?…マティだな、うん。
宰相が明日の朝…恐らくはつまり数時間後に出発してもらうと言っている。随分速いな……急ぎの用なのか?
「今すぐ発ちます」
ぉぃぉぃ…公務って名目なのに深夜に発ったら、それこそ不自然じゃないか……そんなに急ぐ理由は何なんだ?
ホラ…宰相にも止められてるし…。 宰相にすら身体気遣わせて…随分と無理をする奴なんだな…ファルって男。
何故か爺さんの方が不服そうな顔をしたが、オカッパ頭のエルヴァーンがファルに、ボソボソと何か言っている。
残念ながら、ミスラの聴力をもってしても聴き取れない……まぁ、おおかた大人しく従っとけとか言われてるんだろう。
ファル…もとい何かに疲れた感じの奴が、オカッパ頭の奴をいぶかしむような目で見つつも、何か納得したようだ。
「それとな、貴様が現れてから国内で冒険者が変死する事件が発生していない。恐らく、あの事件も貴様を狙っている者達の仕業だったのだろう」
追い討ちとばかりに宰相がファルに言う。あぁ、このファルって男が現れて、噂の黒服とやらを仕留めたのか。
ファルは何も言わずに、難しい顔をしながら頷いた。 ……つくづく判りやすい人だ。嘘つけない人なんだろうなぁw
宰相に突っ込まれ、愛想笑いをして誤魔化しているように見えるが、ちょっと無理があるようにも見える。
2〜3物騒な事を言い、ファルはサンドリア式の敬礼をした後、何か違和感があるけど至って普通な爺さんは、門…死角へと消えた。
出来る事ならあの2人を尾行て、"何者か"とか調べたいが、生憎と出口へ通じるホールで会議中なので通れない。
それに、オカッパ頭の方はまだ宰相を話をする様子だし、もう少し隠れておくとしよう。
城から帰るのはそれからでも良い。何より、今は知らない事が多すぎる。知らない事が判れば儲け物だ。
黒服が何者か、赤い鎧とやらが何者か、何故来訪者が狙われるのか、何故来訪者がヴァナに訪れるのか。
知らない事が多すぎて、何をしていいのかすら判らない。 …さぁ、私に良い情報を盗らせてくれよ……?w
「さて、それでお前のほうの用件というのは、やはり漂流物の事か」
知らない単語きたーw まぁ、別世界云々の奴が来訪者とか言われてるくらいだし、その副産物か何かだろうなぁ…
「…はい。例の、サンドリア居住区での変死事件の折に回収された品と聞いていましたが…」
いわくのつきの品…売れ無そうだ。…でも、興味あるから聞いておこう。
………ようはアレか、その件の品はあのオカッパ頭が何かして、今は誰かの手にあると…何か見れなくて残念だ。
で、その責任で格下げされて、さっきのファロだかファルだかに付いて行け、と。
……どっちにしろ同行するんじゃないのか? 2人…じゃない、爺さんいれて3人で来てたみたいだし……。
宰相がガンビスンの懐に手を入れ、何か小さいカードか何かを取り出し、オカッパ頭に差し出した。…金目の品か?
「お前は以前、髪を染めて変装し、冒険者登録を二重に行った事があったな」
【えーっと…】…アレか。私が作って結局まだ使ってない偽造品と同じもんか。 …売れねーw イラネw
「…ということは、処分の解除までこちらはお返ししなければなりませんね」
オカッパ頭が同じようなカード…恐らく本物を取り出し、宰相に渡そうとしたが、宰相は手で制した。意図が判らない。
「必要があれば身分を明かす事も許可する。上手く使え」
あー、そーいう事か。 公式には偽名で同行して、一部の先行しているであろう友軍には本名を明かすのか。
オカッパ頭のエルヴァーンは何故か宰相に礼を言い、任務了解の旨を言うと敬礼した。
なんだ…もう終わりか。 結局ロクに何も聞けていない。 さっきのボサ頭とオカッパ頭がバスに刺客しにいくだけか。
つまらん…身元が判らないから余計につまらん…身元が判れば留守の間に盗みに…じゃない。様子見れるのに…。
オカッパ頭が城を出たら尾行しよう。 そう思った時、不意にそのオカッパ頭がコチラに向き、魔法を放った。
「ぐっ……!」
強烈な…とまではいかないが、睡魔が瞼を襲う。 …が、この程度なら平気そうだ。少し眠いけど。
眠くなる魔法…スリプル系を使ったのか。 ……ちぇー。やっぱバレてたか。うまく行き過ぎだったもんなぁ……。
歴戦そうな相手じゃ、そう簡単に盗み聞きも出来やしない…しかもその割にロクな情報盗れて無いし。
いやまて気付かれてて私を寝かせようとしたって事は捕らえる気って事じゃん!
やばwwwまたあの看守とオトモダチになる羽目にwwww会うのはいいけどあそこ飯不味いから嫌だwwwww
早く逃げ…いや、いやいやいや待て。寝たフリをしよう。
このまま逃げても、夜勤の兵士や仮眠中だった兵員に取り押さえられちまうし。それこそ分が悪い。
さも逃げようとしたが、スリプルに耐え切れず寝かされた風を装い、うつ伏せに顔から倒れこむ。
―――ドザッ(バキッ)
………バキッ?
あぁ!ヤグ帽子の嘴の先端が少し欠けてる……逃げ延びたら即行で直してやる!あ…自作は無理か…くそ……
寝た風を装いつつ心で泣き、警戒しながら近付いて来る足音に、細心の注意を払う。
一歩、また一歩近付いて来る足音。恐らくいつでも何か魔法を放てる状態だろう。…そうで無ければ油断しすぎだw
ヤグ帽子の恨みを晴らして、ダッシュで城の外に逃げるか…城内だと演技した意味無いし。さぁ来い。勝負だw
足音は、手を伸ばさずとも掴めれるくらい真横まで歩み寄り、止まった。
しゃがみこむ衣擦れの音が近付いたのを見計らい、私は不意打ちで、相手の顔目掛けてバックハンドブローを放った。
以上です。
ちなみに、某モンクさんの部分はフルさん投下前に書いたものです
フルさんの名前知らない(誰も言わない)ので、オカッパ頭オカッパ頭言ってます。
…ごめんなさいw
朝のまどろみの中…。
「お姉さま、緊張するよ〜…。」
"…大丈夫、誰だって最初は始めてなんだから…"
…。
「んっ、ふっ…。」
"…そう、その調子…。"
……。
「あっ…!」
"そう、上手…。"
……台所からだ。
「痛っ!血が出ちゃったよ…。」
"大丈夫、すぐ良くなるから…。"
「……お前ら、何をしている?」
「あ、朝ごはんを作ってるんだよ〜。」
飯くらい普通に作れんのか。
ここはウィンダス連邦、僕のモグハウス。
アトルガンでの死闘を終えた僕たちは、体を休めるために里帰りしていた。
「朝ごはんできたよ〜。」
「うむ。」
アルミティとクーが朝ごはんをテーブルに運ぶ。
「今日は私が作ったんだよ〜♪」
"…初めて作ったにしては、上手にできてるでしょ。"
ふむ。
テーブルに並ぶのは、綺麗に重ねられたサンドイッチにまんまるの目玉焼き。
甘そうな玉子焼きにスクランブルエッグ。
…って、待て待て。
「…卵料理ばっかりなんだが。」
「卵料理は料理の基本なんだよ〜。」
まあ、それもそうか。
ちなみに味は普通だった。
「あ、そだそだ。クー。」
"…なに?"
「赤鎧が言ってたけど、何で得意でもない片手剣使ってるんだ?」
食事を終えた僕は、ふと浮かんだ疑問を投げかける。
"…ああ、あれね。私、剣の新しい可能性を追求してるんだ…。"
「ふむ。」
"…バスタードソードって知ってる…?"
「知ってる。」
突きと切りのバランスとかゲルマン風とか色々あるが、簡単に言えば片手でも両手でも使える剣だ。
FF11だとただの片手剣だが。
"… あれを効果的に使おうと思って、片手剣の練習をしてたわけ…。"
ふーん。
"…ああ、そうだ…。"
「ん?」
"…これ、もらっていい…?"
クーはそう言って、赤鎧の遺品の赤い剣を手に取る。
「…まあ、僕はエンハンスソードがあるから構わんが。」
"…ありがとう…。"
クーはそう言って、赤い剣を掲げた。
と。
みょいーん。
剣が伸びた。柄も含めて、130センチくらいに。
「…これは?」
"…ああ、これ。持ち主の好きな形になるの…。"
ふーん。
" …名前はバスタードソード・ルージュでいいかな…。"
「好きにしたまえ。」
と、不意に食器を洗い終えたアルミティが戻ってきた。
「ねーねー、クルス。」
「なんじゃいな。」
「このモグハウス、静かじゃない?」
「そうか?」
「そうだよ〜。クポクポ音がしないし。」
…そういわれてみれば。
"…モグプウ、いないね…。"
「コッファーの中に入ってるんじゃないか?」
そう言って、僕はコッファーを開ける。
と。中には一枚の紙が。
『バハムートって人に呼ばれたのでズヴァール城に行ってくるクポ〜。
なんか、モグはひとじちっていうのらしいクポ。ルージュと引き換えって言ってたクポ。
よく分かんないけど、晩御飯までには帰るクポ〜♪』
「…バハムートって誰よ。」
"…多分、フェイトの最高責任者かな…。"
「ふーん。まあ晩御飯までには帰るって書いてあるから大丈夫だろ。」
「…人質って書いてあるよ〜!」
"…そんなこと言われても…。"
「別にモグプウいなくても困らないしな。」
ジョブチェンジとか普通にできるし。
「だ、だめだよ〜!それじゃ話がすすまないよ〜!」
む、そういう考え方もあるか。
"…不本意だけど、行こうか。"
「それはいいんだが、このまま突っ込んで行っても飛んで火にいる夏の虫だ。作戦会議。」
"…うん、それがいいね…。"
「あ、私。フレアを覚えたんだよ〜♪」
…なんですと。
「…お前、フレアがどんな魔法だか分かってるのか…?」
「よく分かんないけど、かくゆうごうの魔法だよ〜。」
…なんか激しく不安だが、核融合の魔法だってのは分かってるようだ。
「…で、核融合がなんだか分かってるのか?」
「なんか、げんしっていう丸いものがくっついてどっかーんなんだよ〜。」
…不安はさらに広がるが、まあいいや。
「で、原子がなんだか分かってるのか?」
「これだよ〜。」
そう言って、アルミティが取り出したのは、まん丸の石つぶて。…まあ、原子には変わりないか…?
その後、みっちり2時間ほど作戦会議をやってズヴァール城に向かった。
一方その頃。ズヴァール城。
「どうしてここに呼ばれたかお分かりですか?」
「クポ?」
対峙する赤鎧とモグプウ。
「分かりませんか?」
「分かったクポ!」
「そうですか、話が早くて助かります。」
「モグ特製のダルメルシチューが食べたいクポね!?」
「…違います。」
「あなたのご主人様のことを聞きたいのですよ。」
「クポ。」
「あなたのご主人様は、来訪者ですね?」
「多分違うクポ。」
「…いつもと様子が違ったりとかしなかったんですか?」
「様子は違ったけど、それは結局恋のせいだということが分かったクポ。」
…ふむ。ヴァナ・ディールに上手く順応した来訪者ということですか。
まあいいでしょう。時間を止めれば分かることだ。
「それはさておき、せっかくだからダルメルシチューを作るクポ!」
「…いりません。」
「遠慮はいらないクポ!」
…ああ、ダメだこりゃ…。クルスとか言う来訪者も大変だな…。
とりあえず籠に放り込んでおきましょう。逃げないように、一応カギをかけて。
で、ズヴァール城前。
なんか隠し扉があるらしいので、クーが窓から忍び込んで先行してそこを確保。
で、僕とクーとお化けズが正面から突っ込んで退路を確保しつつ進軍。
「つーことで、よろしく頼む。」
『呪〜。』
入ったらいきなり黒マントが5人くらい襲ってきた。
武器を構える僕とアルミティ。
と。
『呪っ!』
ストンガが発動!
ストンガが発動!
ストンガが発動!
ストン(ry
…。
強ぇ。
まあそんな感じで進んでいった。数の暴力ってやつだな。
と。
『呪〜…。』
「ん、どうした?」
「MP無くなったって。」
…まあ、ここまで散々連発してたしな。仕方あるまい。
『呪、呪。』
「リフレしてって。」
「…無茶言うな。何人いると思ってるんだ。」
『呪〜。』
「じゃあバラード歌ってって。」
…え〜…。
「じゃ、こほん…。あいうぉーきんいんざうぇ〜い♪いくあてもなく〜♪」
『呪〜♪』
「MP回復してきたってさ。」
…なんとかなるもんだな。
で、さらに進んでってったわけだ。
「あ、クルス!宝箱だよ〜。」
「くるしふぁいまいらーぶ♪いんざらぶいんぶらいん〜♪…ん?」
見ると、宝箱があった。
「…誰か開けられるか?」
『呪。』
と、前から5番目くらいのお化けが手を上げる。
「…なに、生前はシーフだった?しかも運良くシーフツールがある?よし、任せた。」
かちゃかちゃと宝箱をいじるお化け。
かちゃ。
お、開いた開いた。
「よくやったよ〜♪」
アルミティはお化けの頭をなでなでしている。
『呪〜♪』
「で、中身は…。」
割り込みすみませんm(_ _)m
>>239 もちろんリードさんの頼みなら受けちゃうかと(*´ω`*;)
どんどん消えるタイミングを見失っていくw
中身は、プディング。そして、冷却用っぽい氷クリ。
「…これは…?」
と、陰から見ていた顔の黒い鎌タルがぽてぽてと歩いてきて、中のプディングを手にする。
そして、こちらに一礼して去っていった。
…なんだ、一体。
「いいことしたね〜♪」
…そうなのか?ってかなんでフォモルがこんなところに…。ま、いいや。そんなことを詮索してる余裕はない。
更に進んで行き、ようやくクーと合流した。
"…待ってたよ。"
「おまたせ。」
『呪〜…。』
ん、なんだ。
"…朝になったから帰るって…。"
「そうか、おつかれ。」
「おつだよ〜。」
『呪〜♪』
そういって、お化けズは消えていった。
"…ここから先は、赤鎧クラスの敵がいるから気をつけないと…。"
「ああ。…作戦会議で話した内容は覚えているな?」
僕らは三人で頷きあった。
部屋の中には、軽装を纏ったガルカがいた。
「…誰だ。」
ざっ!
「気高き叡智のエレメント!」
ばっ!ばばばばばっ!ばっ!
「赤い彗星、クルス・ルクスス!」
しゃきーん!
「猛き拳のエレメント!」
びゅん!びゅんびゅんびゅんびゅん!
「アイゼンファウスト、アルミティだよ〜!」
しゅいーん!
"…白き守護のエレメント…!"
ふよんふよんふよん…。しゅたっ!
"…リヒトシュテルン、クー・メルシア…!"
きらーん!
「三人合わせて!」
ばっ!
『殲滅戦隊、スリースターズ!』
きゅぴーん!!
「…。」
…決まった!2時間打ち合わせした甲斐があった!
「…成る程。バハムート様が呼んだという連中か。
我が名はハーベスト。バハムート様の命により、貴様らの力、試させてもらう…!」
そう言い放ち、ハーベストと名乗ったガルカは拳を振り上げる。
と。
ずがーん!
ハーベストが拳を下ろした瞬間、背後の壁が弾け飛んだ!
「なっ!こ、これは…!」
"…STR黒魔法…!?"
「…違うよ…!これはガルカ族に伝わるという、VIT黒魔法!」
…そんなのもあるんかい。
「…知っているのか。さては貴様、STR黒魔法の継承者だな…!」
「筋肉詠唱によって魔法の構築を可能としたVIT黒魔法…。
でも、あまりに全身の筋肉を酷使することから禁呪に指定され、滅んだはずだよ…!」
「…不可能を可能にする。それが、フェイトの力だ。」
僕とクーは、剣を構える。
と。
「…ここは私に任せて!二人は先に行って!」
アルミティが僕らを制止する。
"…大丈夫…?"
「任せて!軽くやっつけてくるよ!」
「…分かった。後で絶対追いつけよ!」
そう言い残し、僕たちは上の階へ向かった…!
「…これで、力を出し切れるはずだよ…!」
「…良いのか?これで、貴様は誰の力も借りることができなくなった。」
「さっき不可能を可能にするのはフェイトの力だって言ったけど、それは人間なら誰でも持ってる力だよ…!」
「フッ…。良いだろう。後は拳で語ろうか…!」
「上等だよっ!」
二人が同時に飛ぶ!
ドッ!!
お互いの右拳がぶつかりあい、空気が弾ける!
びりびりと、右腕に響く…!
一足早くハーベストが半歩下がり、同時に右の蹴撃を繰り出す!
アルミティは左腕でガードするも、大きく吹き飛ばされる!
「…遅いっ!」
さらにハーベストは間合いを詰め、肘を叩き下ろす!
「ストンスキンッ!」
アルミティは拳を床に突き出し、防御を試みる!
しかし…!
ドゥッ!!
「あうっ!」
大地の壁ではハーベストの腕を防げず、アルミティは床に叩きつけられる!
「…そんな小手先の技で我の拳を防げると思ったか。」
「くっ!」
アルミティは跳ね起き、手刀を横に薙ぐ!
同時に、ハーベストの胸に赤い線が走る!
「…ふん、真空刃か!だが、この程度…!」
更にアルミティは舞うように手刀を薙ぎ、ハーベストの胸をえぐる!
「…ぐっ、ストンスキン!」
ハーベストは床に拳を突き立て、真空刃を防ぐ防壁を作る!
「てぇいッ!!」
ドゴッ!!
同時にアルミティが踏み込み、土の壁ごとハーベストを吹き飛ばす!
「ぐっ…!」
「まだまだっ!」
ドッ!ドッ!ドゥッ!!
更に、アルミティのコンボがハーベストに叩き込まれる!
「…思っていたよりやるようだ。我も本気で行こう…!」
再び、二人が同時に飛び込む!!
それから、数時間に及ぶとも感じられる撃ち合いがはじまった。
…実際には5分にも満たない出来事であったが。
「はぁ…。はぁ…。」
「ふぅぅぅ…。」
お互いに疲弊していた。
「次で終わりにするよ…!」
「良いだろう、かかってこい…!」
次にお互いの最大の技が繰り出される…!緊張から、周囲の空気が震えて見える!
「行くぞ!ファイナルヘ…。」
「青竜殺陣拳!!」
ちゅどーん!!
「…見事だ。」
ばたりと倒れるハーベスト。
アルミティは一瞬片膝を付くも、チャクラで傷を治し立ち上がる。
「…早く行かなきゃ…!」
で、上の階。
かん!つんつん!かん!つん!かん!つんつん!
バスタードソード・ルージュとジュワユースで赤鎧を突付くクーと、魔法で援護するクルスの姿があった。
クーは左手に持ったジュワユースを腰に収め…!
"…シックルムーン…!"
こーん!
「ストンスキン!」
赤鎧は石を纏い、その鎧を強化する。
「…こいつ、結構強いぞ。前回はあっさり倒せたのに…。」
"…よく考えたら、こいつ赤だった…。"
「はっはっは!前回は剣の力に頼って不覚をとったが、今回はそうはいかん!赤魔道士としての力を存分に発揮させてもらう!」
対峙するのは先日アトルガンで戦った赤鎧、サーペント。
「ってか、こいつ生きてたんだな…。」
"…サイレス効かないね…。"
ストンスキンかけ直してるってことは一応ダメージは通ってるんだろうが、このままじゃジリ貧だ。
と。
「エンエアロぉ!!」
キーン!どごっ!キーン!どごっ!
「ぐおっ!」
「追いついたよ!」
「アルミティ!!」
アルミティが援軍でやってきた!
「…ハーベストは?」
「吹っ飛ばしてきたよ〜!」
鎧越しにも赤鎧が冷や汗を垂らしてるのが分かる。
「いっくよ〜!ていっ!ていっ!」
キーン!どごっ!キーン!どごっ!
「ぐおっ!」
…ああ、この音。STRエンエアロって拳圧で風を起こして攻撃してるんだと思ったけど、違うんだな。
音速を超えた拳で衝撃波を出して攻撃してるんだ。
「…ヘイスト。」
ためしにその拳の速度を上げてみる。
「ていっ!ていっ!」
ギーーン!どがぁっ!ギーーン!どがぁっ!
「ぐああっ!!」
おお、拳の速度が亜光速に達して威力が上がってる。
「とどめだよ〜!」
アルミティは自称原子である石つぶてを取り出した。…持ってきてたんかい。
「ふれあ〜〜!!」
アルミティは一つ目の石を軽く投げ、赤鎧に接近したところでその石にもう一つの石を投げ当てる。
ちゅっどーーーーーーーん!!!!!!!
高速でぶつかり合った石つぶては激しく弾け飛び、さらにその破片は空気との摩擦で燃え上がり辺りに激しい炎が上がる!!
…これはフレアか?フレアなのか?ああもぅ、フレアでいいや。丸いの二つくっ付いて爆発したし。
"…行こうか…。"
「うむ。」
で、なんか最奥っぽいところにきた。
「…来ましたか。」
そこにいたのは、より豪華な赤鎧を纏った赤鎧。
「お前がバハムートか。」
「ええ、お待ちしていました。」
「モグプウを返せ。一応。」
「ルージュが先です。」
「だってさ、クー。」
"…ほい。"
クーはルージュを投げた。それを白刃取りの要領で受け取るバハムート。
「…思ったより物分りがいいですね。」
"…どうせ勝てないだろうし…。"
「よくお分かりで。私はこの世界に存在するあらゆる魔法、技を身につけています。」
そして、バハムートはアルミティを一瞥する。
「もちろん、貴女が得意とするSTR黒魔法もね。」
えっ、と驚くアルミティ。
「さて、約束は約束です。このモーグリは解放しましょう。」
と、空間が歪みモグプウが現れる。
「クポ〜!!」
「せっかくです。あなた方をウィンダスのモグハウスまで送って差し上げましょう。」
更に、僕たちの体が紫の霧に包まれる。
「あ、待て!」
「何でしょう?」
バハムートは詠唱を続けながら答えた。
「…お前らの目的は何だ?」
「世界の完成です。少なくとも、私の目的は。」
言い終わると同時に、僕たちはワープした。
「それでは、良い旅を。」
で、モグハウス。
「クポ〜!ご主人様、ありがとクポ〜!」
「まあ、いいってことよ。」
「モグはご主人様に多大な迷惑をかけてしまったクポ!もうご主人様の前にはいられないクポ!」
「え、あ?」
「さよならクポ!!」
「あ、待て!」
モグプウはデジョンでどこかへ行ってしまった。
"…行っちゃったね…。"
「うん…。」
「ま、いっか。あいつあんまり役に立たなかったし。」
"…家事全般、私たちがやってたしね…。"
「それより、クー。」
"…ん。"
「ルージュを渡しちゃったけど、良かったのか?」
"…いいよ。これ拝借してきたし…。"
そういうと、クーは黒い剣を取り出した。
「…いつのまに。」
"…二人を待ってる間に…。"
なるほど。
"…これも、思い通りの形になるんだよ…。"
ふむ。
「まあ、とりあえず。」
"…疲れたし…。"
「寝ようよ〜。」
「風呂入ってからな。」
こうして、微妙に忙しい一日は終わった。
〔オマケ〕
一方ズヴァール城。
「…バハムート様、申し訳ございません。」
「サーペント、また負けたんですか…。ルージュが取り戻せたから良いものの。」
「…本当に申し訳ございません。さらに、申し上げにくいのですが…。」
「…まだ何かあるんですか。」
「…シュヴァルツが何者かに奪取されました。」
「…は!?シュヴァルツ!?」
「も、申し訳ございません!」
「…まあ、良いでしょう。アレは誰も使いこなすことができなくて封印していた代物。貸しておいてあげなさい。問題はないでしょう。」
「は…。」
「それより、あなたにはお仕置きが必要ですね…。」
「え…!」
「覚悟なさい!」
「アッー!!」
「…あ、そうそう。一人だけシュヴァルツを扱えそうな人がいました。」
「クー・メルシアというミスラです。しかし彼女は死んだと聞いていますから、問題はないでしょう。」
「…ってサーペント。あなた、聞いてないですね。」
PC(仮)名:クルス・ルクスス/中の人:よんすれ352CrusNXFoww
種族フェイス:クルス→タル♂F8a アルミティ→エル♀F4a クー→ミスラF6a
ジョブ&Lv:クルス→赤75/暗37 アルミティ→モ(不明)/謎 クー→ナイト75/忍37(幽霊)
特記事項:呪われている。たぶん。D値102の異世界のエンハンスソードを所持。フェイトからエクスカリバー・ルージュをぱくった。
活動エリア:ウィン→ジュノ→ウィン→次元の狭間→ウィン→アトルガン→ウィンダス→ズヴァール城→ウィンダス
あらすじ:朝おきたらタルタルだった!来訪者だとばれたらやばい、とりあえず隠す!
色々歩いてたら他の人のデジョン痕から次元の狭間に落下!
黒マントのクーと出会い、死闘の末友情とか色々めざめる。しかし次元の狭間からぬけだした割と後、赤鎧との戦闘にまきこまれ、クー逝去!
悲しみにくれていたら幽霊になって復活!元祖エアリーシリーズをまとったアルミティとも合流!アトルガンへれっつごー!
そしたらなんか赤鎧出現!意外と楽勝!モグプウさらわれる!ズヴァール城行く!ルージュなくなる!モグプウ助ける!帰る!モグプウ脱走!もういいや!
他キャラとの接触: りーど
独自レギュレーション:来訪者、漂流物は次元の狭間という特異空間を通してやってきますが、
その際ヴァナの中でもっとも近い存在に"憑依する"という形で現れます。
また、来訪者及び漂流物は"リアルだけ"から来るとは限りません。
例えば、クルスのエンハンスソードはFF5の世界のエンハンスソードがヴァナのエンハンスソードに憑依したものです。
憑依すると、能力、記憶などが単純に両方のものが合成されます。
クルスのエンハンスソードはFF5の102という威力と、エン系魔法をかけると強くなるという両方の特性を持っていますし、
クルス自身、リアルで持っていた鍵盤楽器スキルをある程度所持しています。後者は使う機会があるか分かりませんが。
また、能力が合成されたことで予期しない新たな能力を得る可能性があります。
更に、次元の狭間はそれ自体がリアルやヴァナなど、様々な世界の空間が掃き溜めのようになって構成された空間です。
ここを通ってリアルに帰還することは理論上は不可能ではありませんが、現実的な手段ではありません。
フェイトは主に過激派とそうでもない派があり、たとえばサーペントは前者でバハムートは後者です。
どちらも世界の完成を目指すという最終目的は同じですが、方法が異なります。
前者は来訪者や漂流物を排除しつつ次元の狭間を閉じ、世界の完成を目指しますが
後者は来訪者や漂流物をさほど重要視しません。バハムートが手を下さなかったのはそのためです。
バハムートは次元の狭間を閉じたのち、来訪者の記憶を封じたり弱体パッチを当てたりと(←!)
どちらかというと穏便な手段で世界の完成を目指します。もちろん、抵抗すれば手荒な手段も取りますが。
黒マントは元来訪者であり、記憶や能力、命を奪われたくない者がなっているようです。
記憶の操作などは基本的にありませんが、代わりに大きな能力を与えられるということもありません。
もっとも、フェイトも一枚岩ではないのでこの限りでは限りではありませんが。
275 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/04(火) 02:11:34.88 ID:FColj93L
ただいまー。ちゃーはんありがとう(ぶわっ
・・・なんというかバハムート様可愛いな。おい。
最強の悪役なのにファンキーなお方だし。
位置的には限りなくFF6のケフカなのね。彼。
まぁ化け物に変身しないだろうからその分潔いけど、
あらゆる物理法則を曲げて自分の意のままに動かすワケわからん能力は驚異だ。
陽気で優しい感じがするが、平気で洗脳はするわ、敵対するものをわらって殺すようなイメージがある。
性格的に陽気で気さくで間抜けだが、知能は激しく高く、善悪の心そのものをもたないって感じだな。この方。
そりゃそうと。りーどさん妹さんごせいこんおめでとうといいそびれてしまった。
276 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/07/04(火) 02:34:29.26 ID:ghju43pz
>>171 ああ、それVIT黒魔法だよ。筋肉詠唱ww
>>189 Hiro:だが断る。この岸辺ヒロが最も好きな事のひとつは、自分で強いと思ってるやつに『NO』と断ってやる事だ…
Aotsuki:このアオツキが頭さげて頼んでいるのに…。ふぅ〜ん、そうかい!君は小さなパール1つ持つだけのことを断るのか…。
いいとも!人に冷たくしといてテストでせいぜいいい点とっていい学校に入りたまえ。
>>192 うおっ!まぶしっ!ww
しかし華麗にバックステッポで回避した俺に隙はなかった
>>222 来訪者同士の戦いktkr。今だ!やれ!ぶっつぶすのだ!!
>>232 みーたーなーwとは言ってもレグナスには気付いてないっぽいな。
まぁその位置からは見えないんだけど><
>>238 久しぶりにリードさんの熱い夜が見れたりするんですかね?^^
>>245 来訪者同士の戦いwktk。そこだ!倒せ!ぎたぎたにするのだ!!
>>276 アッー! アッー!!
ちなみにプリンをバザってた人はサイラスのイメージw
278 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/04(火) 03:36:21.55 ID:FColj93L
かれ(サイラス=バストゥーク・ドライ)、ハゲヒュムだったのね。
個人的イメージはB4だったけどヒュームはハゲのほうがかっこいいし、
何より彼だけ調理以外これといった特技がないから保守ネタも小説もハゲで書こうっと。
いまんとこ彼らの外見とジョブ構成はこうだね。
&はダブルジョブという意味。ジョブチェンジ不可能。NPC(など)はジョブに縛られない。
クロエ=バストゥーク・ヌル(モ&ナ) ミスラグラ不明。
カンパニーソードと黒いブレストプレート、
もしくは唇しか見えない白いフードつきローブを使い分ける(武器は旧レリックナックル。無限夢想阿修羅拳を撃つ)。
ギンジロウ=バストゥーク・アイン(ナ&戦) 独自グラ。エル♂に似てるがヒュム。ナイトだがメザラクを使える。
コサブロウ=バストゥーク・ツヴァイ(忍) エル♂グラ不明A6?。グラマラスなヒュム♀B2に変身可能。
サイラス=バストゥーク・ドライ(赤) ハゲヒュム。男前。他のメンバーが理解不能な能力を保有するのに対して"普通の"赤魔道士。
タルタルには優しい。普通の赤魔道士のスペックしかないとはいえ、ジバソロとかは平気でやりそうだ。
セトカイバ=バストゥーク・フィーア(召&"黒orコ"?)ヒュム♂グラ不明。こいつだけ自分からフェイトに入ったので爆弾ついてない。
特記事項は召喚履行のリキャストがゼロ。および持続時間やエンダメが洒落にならんこと。
番外。名前?ロストナンバー バストゥーク・フェンフ(ピストル使い?現在ジョブ不明)萌え樽。女に見えるが男。でも女にもなれる。
一応裏切ったら5人を殺すため送り込まれた内部監査役だが、どーみても皆になついてしまっている。
279 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/04(火) 03:54:41.83 ID:FColj93L
ttp://www.gametube.jp/html/NzJkMzUzNWVk.html こういうフラッシュ見つけるとハゲヒュムって男前やなと思う。ラストのアニメもいいね。
現在判明している特記事項。フィーアは隊長燃えの癖にちゃっかり錬金術ギルドに意中の人がいる。
キバヤシを襲ったフェイトは体格がタルタルっぽいのでフェンフの変装ではないかと思うが、
キバヤシにいいようにあしらわれているのでフェンフは実は弱いんじゃないだろうか。
神の力を直接行使するだの、無制限に召喚可能で常時バラバラリフレエボガーロールかかってるだの、
姿を変える力を持つ忍者だの、きんぐへびんもすと互角に殴りあう女だのと、
一応互角な能力を持っているらしい「なんのとりえもない普通の赤魔道士」だのと戦えるとは思えん・・。
280 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/04(火) 04:16:55.43 ID:FColj93L
あ、ちなみにフェイト保守に便乗してファンキーな性格で保守してますが、
小説のほうは真面目に書いてます。
いくらなんでもヌル、フェンフ、フィーア以外の3名は爆弾持ちだし、
脳みそ弄られてるとはいえそこまで常時ふざけてるとは思えんのです。
また、あの3名のキャラが微妙にかぶってる(無駄に真面目だったりする)のは洗脳食らってるからです。
「・・・話を本題に戻しますことよ」
「貴女、いえ貴方がこの世界に来るまでの敬意を話してくださるかしら?」
「博士、よもやこんな何処の馬の骨ともしらない奴の与太話を信じてるんじゃないよな?」
少しカチンとしたが、
俺の心中を知ってかしらずか博士は院長を睨みつけた
「黙らっしゃい。己が知る事のみが全てと思わないほうがよろしくてよ?坊や」
「・・・け」
早くも険悪なムードになってきた こんな中で話せってか、
「ごっめーん 遅れましたーっ」
空気を一喝するようにアンジュリカが駆け込んできた
「・・・<俺>さん、どうか緊張なさらず何時もの調子でお話して頂ければ」
吟遊詩人のミスラが優しく促してくれた
「ん、なんかちょうどいいタイミングだったみたいねー」
遅れてきた画家様は無作法に椅子に腰掛けた
ああ、んじゃ始めるか。信じる信じないは個人の自由だが
今から話すことはすべて事実だ
俺の生まれた世界のこと
現実には魔法なんて存在しない事
俺はその世界からやってきた事、
・・・そして、この世界はすべてただのデータに過ぎない事
「ん〜。その でーたぁ ってなにさ?」
なんだろな、平たく言えば、生き物じゃない
人間によって作られた物だな
「・・・そのにちゃんねるってのは、なんなんだ? 掲示板とやらも聞いたことが無い」
院長はいかにも信じてませんな目でこちらを見た。
超大規模なリンクシェルみたいなもんだ、ただしお互いの素性は判らない
「・・そして、そのタナカという人間が作った世界、いえゲームに過ぎない、」
「そう仰るのですね?」
ミスラは別段驚いた顔もせず、淡々と答えてきた
「博士 もう帰っていいか? 俺は公務で忙しいんだ」
「こんなバカな話に付き合っていられるか!」
院長は本気で怒っていた 無理も無いな
「・・・アジドマジルド、貴方」
「な、なんだよ」
「いつ魔法を使えるようになったか覚えていらっしゃるかしら?」
「そんなの決まっているだろう・・・魔法学校で・・・ならって・・・」
「わたくしは、思い出せませんわ」
・・・?
「若かりし頃に魔法学校に通った、という記憶はあっても」
「実感はありませんの。院長を退いてからの生活しか」
どういうことだ?
「・・・博士はつまりこう考えるわけよ」
アンジュリカが口を開いた
「私たちは、知ってて当たり前の技術や知識は勉強したり教わったわけではない」
「創造主に、元々知っているように作られたではないかって」
「・・・しかも、そのことに疑問を持たないようにされていた。と」
詩人の彼女が続いた
「この冒険者が、ただ外の世界から来たとわめき散らしているだけなら・・・」
「当然わたくしも信じようとはしませんでしたわ」
「・・・思い出せない」
院長の顔に影が落ちた
ん、なにをだ。。。?
「魔法学校のクラスメイト、そいつらと過ごした思いでをだ」
クラスメイトがいた事は覚えている、卒業アルバムにも載っていた
・・・それはつまり、あんたらはデータとして作られた時、既に現在の状態だったから
彼らには世界設定を補うための記憶と知識
プログラムされて当たり前のようにおもっていた魔法や装備品の取り扱い
それしかないのだ
「・・・でも」
「私たちは、いまここにいて、自分たちの心を持っています」
詩人の彼女は震えながらも力強く言い放った
そうだよな あんたらは、ただの物じゃないもんな
振舞われた料理は、そのほとんどがすでに冷たくなっていた
「・・・この事、他の誰かに話したのか?」
いや、博士 アンジュリカ 銀入試自陣のミスラ、そしてアンタだけだ
「いっとくがな 俺はこんな与太話しんじねーぞ!」
「だが、、博士と同じで否定する自信はない・・・」
「料理が冷めてしまいましたね、暖めなおしてきます」
そういって彼女とアンジュリカは席を離れた
「もしほんとうなら、博士のいってた"別の世界"ってのが実在することになるのか」
「あれはわたくしの空想にしか過ぎませんわ」
289 :
既にその名前は使われています:2006/07/04(火) 11:20:06.76 ID:O3tDP1Co
フェンフもえもえ
新たな犠牲者書いて見たいなぁとか思ってるんだけど平気だったりしますかね?
291 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/04(火) 12:56:03.20 ID:FColj93L
ジュノ港。空から物資を運ぶという他国にはできない技術で凄まじいまでの経済力を得たジュノ大公国の誇る空の港。
一応、海の船の施設もあるにはあるが、若干、いやかなり寂れた漁船が少々残る程度である。
・・・僕が始めてきたときはまだレベルが低かったときで、
ジュノ入りをサポートするというLSの人々を出し抜く形で入ったんだったっけ?
結局道に迷って高レベルのナイトさんに助けてもらったっけ。・・・そういえば最近ナイトとは縁がある。
よくわからない6人組のナイトとか、両手剣もって不意玉をかますナイトとその愉快なLSメンとか・・・。
思い出に浸る僕を現実に戻したのは傍らの美しい女性(タルタルの基準では。ちなみに断じて彼女ではない)。
「"P"・・・今はロックと名乗っているのでしたっけ?つきますよ」
ざざざ。ざぷんざぷんという水の音。水の匂いが強烈に僕の鼻にあたる。
「ミッションの内容は"頭に入って"いますか?」
意味ありげに微笑む彼女は知らない人間が見たら他種族でも"せくしー”に感じるのかもしれない。
「ええ。地図とか該当患者の名前とかウィンダスの病院に入ってたときのカルテとかもわかってますよ。あと"よくわからない新魔法"も」
僕は呆れていた。このカルテって人に見せないものとなってなかったっけ?弱体マニアとは言え自国の情報を盗むとは徹底している。
それにこの新魔法・・・ミッション用に「ジョブ」の違う僕でも使えるよう使い捨てで一度きりらしいが。・・・正直使いたくないぞ。
292 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/04(火) 12:56:36.65 ID:FColj93L
「で、オールルさん」「師匠と呼びなさい。連邦賢者にして連邦軍師。自称傭兵隊長殿?」
そういって僕の腕に手を回す「ちょ・・・ちょっと。オールルさん胸当たってるよ?」
つんつるてんで表現されるタルタルの女性の胸、ぽてんとでているといわれるおなかだが、
恋をしたりするとある程度胸は張るし腹も細くなる。
性欲の薄いタルタルというのは概して高い魔力を保持するらしいが、彼女は例外だ。
彼女が恋する相手とは弱体魔法だの病気だの猛毒であり、
苦悶にのたうつ魔法の犠牲者や患者なのだ。・・・間違いなく変態だとおもう。
(まぁ僕も弱体魔法の魅力を語れといわれたら一昼夜に及ぶので人のこと言えないのだが)
腕を組み合い、飛空挺のタラップを飛び降りる。段差があってちょっと怖い。
「最強の魔法を教えましょう」「ふに?」「さぁ。前を見なさい」
くすっと微笑むオールルさんに嫌な予感を感じ、首をゆっくりと後ろに向ける。
・・・髪をツーテールにした金髪の異国のタルタルの少女が立っていた。瞳は冷ややかだ。
「"P"sama・・・【何ですか?】」「や、やぁ久しぶり」
彼女の誤解を解くまで、結構時間がかかったことは言うまでもない・・・。
293 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/04(火) 13:24:04.43 ID:FColj93L
>>290 元はネタスレ。思うが侭に。 ・・・一応、自分、小説は真面目に書いてますが。
ここから自分語り。しつこいくらい言ってますが自キャラがエルメスなら
死ぬまでオナニーして終わりだったのですが可愛いたるっ子だったのでネタが続いてしまったという・・・。
何処にでもいるクエストにでてくるNPC達(少なくともぶっ飛んだ味付けされてても私個人の印象)と
何処にでもありそうなクエストに絡んだ、何処にでもいそうな貧乏赤魔道士の物語。
世界を支配しようとする謎の管理者とか、世界の命運をかけた闘いなんてネ実住人の自分には肌が合わない。
正義を名乗るにはあまりにも汚れすぎている。でも、普通の人の幸せを守る普通のたるっ子(くさい)がいたら・・というのがロックです。
まぁ時々「するめww」とか「おーるるww」とか常軌を逸した?ギミックを使って、本来交わることのない人々にからみに行きますが、
普通の冒険者が世界の命運をかけて戦ってる人々の中に違和感なく紛れ込むための大嘘に過ぎません。 スルメはともかく、オールルは既存のNPCだし。
...基本的にネタスレだと認識してるので
リードさんに常軌を逸してるといわれても「 ( ´_ゝ`)フーン」で済んだ。
現実のヴァナでは存在自体がネタの対象のレリックにオリジナル名称つけて出しては、 壊さないと破綻する物語書いてる人に、
既存のNPC使ってバストゥークの便利屋の話書いてる奴が
「お前の設定は常軌を逸してる」といえば大喧嘩になるがネタなので問題ない。
それに其処までぶっ飛んだ設定を読者に納得させる手法は秀逸。
リードさんはブラックジョークには粋なレスで絡んでくれるおもろい人です。
・・とりあえずウェルカム!!
294 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/04(火) 13:25:23.27 ID:FColj93L
・・・日本語でおK・・・自分Orz
まあ、要は/welcomeって事っすよね
>221
陰謀パートはお任せしました(´∀`)ノ
>231
コルセアたんカッコヨス(*´д`)ハァハァ
>239
逃げた魚は大きいの理論で反撃されますよ(*´∀`)
>244
来訪者同士の勝負にwk(゚∀゚)tk 結果はともかく合わせ方とかすごく気になりますw
>246
懐かしいネタを・・・w
>276
採用w
>281
こんなにかっこいいアジドとシャントット初めて見ました。。。(*´д`)
>290
どうぞどうぞ(´∀`)ノ
一方的に言って外に出たおれに、アオツキが強引に腕を絡めてきた。
「おい」
抗議するも、アオツキはこちらを見ようともしないでおれを引きずっていく。
「大概にしろ、迷惑なんだよそういうの」
みっともなく喚きながら、港を見下ろす通りを歩く。
振りほどかなかったのは多分、おれのみっともない期待みたいなものだと思う。
目立った真似をして覚えられ、天晶堂に押し込んだ時に「ああ、あの女に引きずられてたあいつか」と言われるのも情けない話だ。
おれも押し黙り、二人憮然とした顔のままで跳ね橋を渡る。
「火傷の治療くらいさせて」
術式の見えない人間には、これは火傷に見えるんだろうか。
「治療くらい自分で出来る」
忍者のお前に何が出来るんだ。
「その割にはこっちよりひどく弱ってるように見えるんだけど。治療できるだけの魔力が残ってるとは思えない」
そりゃ、これは言わば魔力灼けだからな。肉体が傷ついたわけじゃないから治るのは早いけど、魔力じゃ治せない。
第一、魔法回路がどうこうという話なら、コンバートを使えば済む。
「残っていようがいまいが、お前には関係ないだろ」
だけどそれを指摘しないのは、誰かに親切にされるのが気持ちいいから。それとも単におれのへそが曲がっているからだろうか。
「そういうわけにもいかないでしょ。原因を作ったのはこっちなんだから」
無理矢理にモグハウスに連れ込まれる。
どうも最近、この手の強制連行によく遭遇している気がする。こんな陰気なミスラを構って何が楽しいんだか。
アオツキがモーグリに命じて、ジョブの変更をする。
それには服を脱がなければならないようで、おれはアオツキに背を向ける形でベッドに腰掛け、律儀に目まで閉じて、儀式が終わるのを待った。
彼女は自力でジョブチェンジが出来ないらしい。モーグリがいない時に変えたくなったらどうするんだろうな、と思いかけて、平時ジョブチェンジはモグハウスでやるものだと思いついた。
「……人前でジョブチェンジなんかした事なかったからさ、ごめんね」
さっきまでとは対照的な白い衣装で、アオツキがおれの前に跪く。さすがに恥ずかしかったのか、顔が赤かった。
そこまでおれを買って引き止めてくれるのは嬉しいが、生憎おれからお前にあげられるようなものは何もない。自然と溜息が漏れた。
「さ、手を出して」
好きにさせながら、問いかける。
「本題はこれじゃないだろ」
アオツキはぴくっと肩を揺らして、気まずそうにはにかんだ。
「え、えぇと… さっきのパール、持ってるよね?」
たまたま空いた左手で、青いパールを取り出す。彼女は満足げに頷き、
「そのパールさ、もうしばらく持っててくれない? 最低、こっちがどういう立場を選ぶかまで。……敵同士になるか、味方になるか、それをはっきりさせるまでは」
おれは黙っていた。
「どういった理由で天晶堂と敵対するのかを聞いてみたい所だけど、話してはくれないだろうし。はっきりしたら連絡をいれるから、その……荷物にはならないと思うしさ。ね? お願い」
笑い混じりの軽い口調で言ってから、おれの顔をじっと覗き込む。やめてくれ、その手はもう飽きた。
真っ直ぐ見返す事が出来ず、立ち上がりながら答える。
「荷物になるなんて思ってないよ」
あんたも、このパールも。
そしてそのまま、玄関へと歩き出す。こんな風にこいつに背を向けるのはこれで何度目だろうな。
アマルダにユリフィナ、ハエにアヤメ、ナナコ、そしてアオツキ。女とくれば甘えてばかり。どんな駄目人間だ、おれは。
「え、待って。まだ治療は終わってない……」
手を挙げて、握ったり開いたりして見せる。ショックで動かなくなっていた両掌も、今は少し痺れを残すだけだ。
「おれがオートミール食べるとこ、見てなかったのか?」
あっ、とアオツキが吐息を漏らす。
「しばらくこの街にいる、何かの拍子にまた会う事もあるさ」
指でパールをつまんで示し、
「いずれにしても、どちらにつくか迷ってるならこういう事はやめた方がいい」
引止めに掛かるモーグリに強引にパールを握らせ、押し退ける。どこから足がつくか分からない。おれの死骸からこのパールが出てくれば、お前の立場も
危なくなるかもしれない。
いや、おれが実際に心を砕いているのは、そんな殊勝な事ではない気がする。
「カラミヤ君!」
「それから、あの黒装束」
立ち上がりかけたアオツキを手で制する。
「あいつらは来訪者を狩りまくってる組織の一員で、その母体は天晶堂だ。情報を得るには一番いい相手かもしれないが、感づかれないようにな」
「そんなに一人になりたがって…… 一人で何が出来るの!」
アオツキの声が怒気を孕む。おれの頑なさにいい加減頭に来ているんだろう。
「おれはそんなに頼りなく見えるか?」
振り向き、アオツキの目を見返す。
アオツキは苛立ちの中にどこか迷うような感情の篭った表情で、言葉を選んでいた。
おれは苦笑しながら踵を返し、手をひらひらと振りながら、
「こいつがあれば、チンコいじるくらいなら出来るさ」
そんな薄ら寒い冗談で場を濁して、その場を後にした。
アオツキは追ってこなかった。
彼女の住処もすっかり覚えてしまった。これが役立つ日が来なければいいが。
まったく、何やってんだろうな、おれは。
一応、誰もつけてきていない事を確認して、おれは南に足を向けた。
取り敢えず以上です。そろそろいたちごっこもやりすぎてる感があるので、一旦見逃してくれると嬉しいですw
再会はお互いの美味しい場面で割り込んで登場した時で(´∀`)
テンプレはまとめサイトの方が充実してきてるので省略します(´ー`)
>293
(´・ω・`)ノ【なだめる】
部外者の自分が言うのもなんですが、お互い様って事にして、その話題はもうやめませんか(´・ω・`)
>>301 最初から見逃すというか一旦別れるつもりでした。
ただ、勢いでパール仕掛けちゃったんで、所在をどうするのかはっきりさせたかっただけだったり(´∀`)
所在→パールの所在に訂正(ノД`)相変わらずミスが多い…
ちみっとだけ投下します。
ぶっつぶせとかぎたぎたにするのだーとか言われてますが、期待には添えそうにないです…w
なんでサンさんの存在に気付けたのか? と聞かれたら、
"私"曰く、「えーと…HDDのカリカリっぽいのが…」としか答えられない、と思います。
そしてそれを現世の人間に分かる概念として訳するのに苦慮する"僕"。
陰謀ですか…難しいなぁw
そこに居たのは、真っ黒く染められたバイソン装束と思わしき装備に、ヤグードを模した帽子と、
遮光眼鏡を身につけたミスラだった。ミスラと断定したのは細い尻尾があったから。
ミスラはこちら側…入り口方向へ走り出そうとして、そのままぱたり、と床に倒れた。
しかし手応えは、弱い。赤魔道士で来ていれば確実に、夢も見られない世界へご案内できたものを。
せめて預かり屋でAFを返してもらっていれば、もう少し違っただろうか?
「どうした?」
「不審者です」
ハルヴァー様の問いに簡潔にそう答えてから、小さく口の中で言霊を紡ぎ、ウィンドスタッフを喚ぶ。
普通の冒険者の人が(いや僕も一応普通の冒険者だが)立ち聞きしてただけなら、
素直に間違いでした、と謝るのもいいが、ここまで色々真っ黒だともはや言い逃れはナシだ。
そのまま床に釘付けにするべく、グラビデを構築。"大気の鎮と成…"
――この人違います。フェイトの人の嫌な感じがしないんですけど…。
戸惑うような言葉が届き、慌てて発動を中断させた。
言われてみると、確かに奴ら特有の刺すような悪寒を伴う気配がない。
微妙な違和感はあるものの、普通の人間のそれだ。全く、紛らわしいなぁ…。
しかしながらルーファス殿、いや違ったファーロス様が従者を二人伴ってバストゥーク領事館に赴任する、
という情報自体はどこに漏れても別に構わないけれど、その裏にある色々については、
いきなりここから漏れだすとちょっと困る、と僕としては思うのだった。
別に普通の人ならそれとなくお願いして色々握らせて帰ってもらうもよし、
やっぱりどこぞの諜報員なら監獄のノヴァ殿へのお土産になってもらうもよし。
一応グラビデの術式を維持しながら、倒れているミスラの肩に手をかけようとした、その時。
鋭い裏拳が、僕が纏っていた幻影の一つを引き裂いた。
く…とっくにスリプル切れてたか。やっぱり変な気なんか使わずに、
片っ端から魔法かけて縛っておくのが正解だったな、只でさえ今は白魔道士なのだから。
そのままの勢いで体を起こし、こちらを睨みつけるミスラの目は、遮光眼鏡越しにもわかる、
名状し難い輝きを放っていた。
丁度ストンスキンの維持可能時間が終わりにきていたようで、ミスラの次なる攻撃を待つ事なく、
纏っていた大地の加護が精霊の姿へと解けていく。それはまずい。
「"そは見えざる日輪"!」
『遮光眼鏡の向こう側』に、熱のない閃光、フラッシュを解き放つ。
続けてストンスキンを詠唱しようとしたが、ミスラが目を押さえながらも
左手から過たずこちらへと向けて投げ放った短剣により、それは中断を余儀なくされた。
躱したつもりが右頬を掠り、僅かにちりちりとした感覚を残す。やばい、血出たかな…。
頬を掌で隠しながら体勢を整えなおす僕の前で、ミスラは黒魔法系の印を結び出した。
サイレスで阻止する間も無く、雷の属性を纏った輪がもう一つの幻影を絡め取り、消えていく。
サポ暗か、接近戦に持ち込むのはリスクが高いな。
「ちっ」
先のバックハンドブローと短剣でブリンクを消せたと思っていたのか、ミスラの舌打ちが聞こえた。
追撃するべくこちらへとミスラは突進してくる。だがこちらのグラビデ再構築のほうが、やや速い。
"地は天により見出されん"
ミスラの体が、横の壁に向かってすっ飛んだ。…いや、落下したと言った方が正しいだろうか。
衝撃で、顔から遮光眼鏡がはずれ、ミスラと同じように壁に落ちる。
何が起きた? そう問いたげなミスラの目は、赤と金という常人にはあらざる色を宿していた。
"天与の英知、八曜の理の元に"
そんな事より解説はあとあと! すかさず精霊の印を結び、アイススタッフを喚ぶ。
"凍れる足枷と成し" "白き祈りを" "金色の縛鎖と成せ"
青い光の輪と金色の光の鎖が、壁に手を着き体勢を取り戻そうとしていたミスラを時間差で取り巻く。
しなやかなクァールの動きで僕の首を獲りに、そのまま壁を走り出そうとしたミスラの動きは、
そこでようやく食い止められた。
「クソッ、ここの飯不味いからイヤなんだよ…!」
丁度グラビデの効果が解け、壁からぽろり、と落ちた遮光眼鏡を片手で受け止める。
手足が壁に張り付いたまま、重力は下向きに戻ったはずだから、あまり長時間の放置はできないな…
と、背後からハルヴァー様の気配が近づいたのに気がつき、
慌てて遮光眼鏡を、壁にびったり張り付いたミスラの顔に掛け直した。
「…なんのつもりだ?」
「僕も見なかった事にしますんで、貴女も、見なかった事にしてくれませんか?」
ケアルで傷を塞ぎ、手の甲で頬を拭いながら小声でそう耳元に囁いたところで、背後からかけられる声。
「お前は…トリオン王子の所によく出入りしていた冒険者ではないか」
「「へ?」」
「放してやれ、フル…いや、ウィユヴェール」
ここまでです。
スリプガの後に追加の弱体を「入れなかった」理由を考えるのに難儀しましたw
"僕"的には触られたら負けの気持ちで接しています。
サンさんの名前が分かった時点で来訪者の中にそんな名前の人がいた、と
"私"が思い出す…かも知れません。思い出せないかも、知れません。
情報については、流したり取引に使う内容に気を使って貰えるなら、
お咎めはないんじゃないかな〜…どうでしょうかルーファスさんw
バスに観光にでも行くなら、明朝一緒にテレポしませんか、くらいのノリで。
いや、計画にちょびっと手を貸してくれ(引っかき回しにきませんか)なんて意図は…
ないですよね、いや…あるかもしれないw
ああ、帽子の事はどうしたらいいだろう…うーん。
=== Area:Bastok's Residential Area ===
彼の背中を見送りながら、ゆっくりと彼の言葉を思い出す。
──それから、あの黒装束
──あいつらは来訪者を狩りまくってる組織の一員で、その母体は天晶堂だ。
──情報を得るには一番いい相手かもしれないが、感づかれないようにな
朧げにだが、アルドの話と繋がった。結局、天晶堂はNPCの集合体に過ぎない。良い隠れ蓑というわけだ。
…と言う事は、自分は鯨の口の中に飛び込もうとしているプランクトンか何かか?
それとも彼の話していた鬼だか悪魔だかに手紙を託された贈り物?
実は既にアルドも管理者側の手に堕ちt…いやいやいやいや、それじゃあジラート人達は自分を嵌めた事になる。
従っているフリをして協力している様に見せかけて実は操り人形だった?
何そのトリプルクロス。…いや意味が違う気がするけど。
モンブランが青いパールを手渡してくれた。返却されたリンクパール。…サックがあるからいくらでも取り出せる物だけど
事態が把握出来そうで出来ないもどかしさと、彼に拒絶された苛立ちからか、真珠を地面に叩きつけた。
ただの八つ当たりだったと思う。…会ったばかりだけど、嫌いになれそうにもなかったから。
=== Area:Port Bastok ===
支店へ向かうべきか否かを迷いながら跳ね橋を渡っていた。ジョブは念の為に赤/白に変えておいた。
勿論いざとなったら連続魔テレポで逃げる為に。…ふう、自分の臆病さ加減にはほとほと呆れる。
だけど死にたくはない。…最良の選択をすれば生き延びられるはずだ。
懐から預かった封筒を取り出す。…彼の話を聞くまでは内容など気にも留めていなかったのだが、
今は物凄く気になる。開けようか開けまいか、考えあぐねている所に、聞き憶えのある声が響いてきた。
Garnev:探したぞ。昨日は何をしていたんだ?
Aotsuki:え?あ、ああ…ちょっとね。ここに着いた時に来訪者かもしれないって言ったの憶えてる?その人と偶然会えて話が出来てさ。
Garnev:ほう。それで昨日はその来訪者と酒でも酌み交わしていたのか。
Aotsuki:ちょっと違うけど…似たようなものね。
呆れ顔で肩を竦めるガルカ。ため息を漏らしながらこちらへ苦情を言ってくる。
Garnev:ふう、冒険者ってのは身勝手なもんだ。お前がボスから預かった手紙が要るというのに。
Garnev:さっさと支店に行くぞ。
Aotsuki:ん、うん…ごめん。
--- in branch of Tenshodo ---
Kagetora:尋ね人は見つかったのか、Garnev。
Garnev:ああ、まったくとんだ手間をかけさせてくれたもんだ。
Aotsuki:ごめん…
カラミヤ君やナナコさんと出会ってごたごたしていたのだが、本来バストゥークに来た目的はこの支店に足を運ぶ事なのだ。
そして届け物をしてジュノに帰る。だけど流されるまま支店に来ちゃったけど大丈夫なのかな……
それによしんば何も無かったとしても、このままジュノに戻るべきなのかも微妙な所だし。
「しばらくこの街にいる、何かの拍子にまた会う事もあるさ」
別れ際に聞いた言葉を思い出す。彼は天晶堂を敵に回すと言っていた。
理由は聞けずじまいだったが。
もうしばらくバスに、いやこの支店に留まって居れば、彼の起こす騒動に巻き込まれて会えるかもしれない。
初めて会えた自分と同じ現実世界に居た人。もう一度会える可能性があるのならここに留まる価値はある。
Garnev:おい…おい!ボスから預かった封書を出してくれないか。よもや失くしたわけでもあるまい。
Aotsuki:え?あ、ああああ;ごめん。今出すよ
思案に耽り過ぎてGarnevからの要求を無視してしまっていたようだ。慌てて持っている封筒を取り出し、彼に手渡す。
Garnev:さてと、あまり俺としても疑いたくはないのだが、この令状の通りに従ってもらうぞ。
中身は捜査令状の様な物だったらしい。…ん?封を開けながら喋っているという事は中身について最初から知っていたのか。
さも重要そうに渡しておいて、結局はガルカが持っていた方が手っ取り早かったんじゃないだろうか。
人を驚かせるにも程がある…って、これはこっちの思い込み。
Kagetora:解っている。しかしな、内部査察官がお前だったとはな。
Garnev:すまんな。
Kagetora:謝る事は無い。最近搬入されたブツや伝票に契約書類の一部はこの下だ。残りは三五八倉庫に置いてある。先にここのだけ見ていくか?
Garnev:ああ、そうさせてもらおう。蒼月、お前はここで待っていてくれ。
彼らは支店の下にあるストックヤードへと降りて行った。
つづく。
>>276 ちょwwwwwジョジョwwwwwwwww
315 :
外伝:2006/07/04(火) 22:33:08.24 ID:O3tDP1Co
俺はサンを使い手なんだが相手が残念な事にフルフェンキルを使ってきたので「お前それで良いのか?」と言うと「何いきなり話かけて来てるわけ?」と言われた。
俺の弟がフルフェの熟練者なのだがおれはいつも勝つから相手が気の毒になったので聞いただけなんだがむかついたので「お前陰陽弾でボコるわ・・」と
言って開始直後に力を溜めて陰陽弾したら多分リアルでビビったんだろうな、、ガード固めてたからキャンセルしてカカッっとダッシュしながら陰陽弾うったらかなり青ざめてた
おれは一気に空中にとんだんだけどフルが硬直してておれの動きを見失ったのか動いてなかったからコマンド投げでガードを崩した上についげきのカルバリンショッツでさらにダメージは加速した。
わざと距離をとり「俺はこのままタイムアップでもいいんだが?」というとようやく必死な顔してなんか剣のはしっこからグビラデ出してきた。
おれはしゃがみカルbリンで回避、これは一歩間違えるとカウンターで大ダメージを受ける隠し技なので後ろのバルバーが拍手し出した。
俺は「うるさい、気が散る。一瞬の油断が命取り」というとハルバーは黙った
フルフェキウは必死にやってくるが、時既に時間切れ、下段ガードを固めた俺にスキはなかった
たまに来る下段ガードでは防げない攻撃もバックハンドブr0−で撃退、終わる頃にはズタズタにされたカッパの雑魚がいた。
316 :
既にその名前は使われています:2006/07/04(火) 22:37:04.42 ID:O3tDP1Co
なんて書いてたら朝自スレのキャラで格ゲーにしたら面白そうとか思ってしまった
ここがモンブローの経営する病院ならば、非常に危険だ。
この医者には「枝」がついている。
フェイトに情報が筒抜けになっていると見て、間違いない。すでにウィンダスで実証済みだ。
よくも、こんな地雷原のような場所に俺の体を預けてくれたものだ。
誰とも知らぬ相手に、悪態をつきたい気分だった。いやまったく、身勝手な話ではあるが。
俺は、しがみつくイッチに冷たく声をかけた。
「俺から離れてくれ。マガシキノロイが伝染する」
「そんなことないにゃ。呪いはオレたちがバッチリ解いてやったんだからにゃ!」
得意げにイッチが言う。傍らに立つメイミィは、同意も否定もせず、ただ顔をそらしてうつむくだけだった。
仮にも神様にかけられた呪詛を、一体どうやって解呪できたというのだろう?
俺は自分の腕を伸ばし、手の甲をかざした。
しかし、庭園で見たはずの真っ黒な紋様は、影も形もない。
ベッドから降り(イッチがゴロンと転がって非難の声を上げたが)、俺は入院着を引き剥がすようにして脱いだ。
鍛えられた鋼の体には、そこかしこに古傷のあとが刻まれているものの・・・やはり、漆黒の刻印は見当たらない。
「イッチ、背中を見てくれ。何か黒い紋様のようなものが浮かんでいないか?」
「うん? そんなモノは何も・・・。でもリード。傷、増えた―――」
と、そこでイッチがはたと気づいて声を張り上げた。
「―――じゃねぇぇ! 服着ろ変態ィィィァァアア!!」
「失礼」
俺は誰かが綺麗に畳んで置いてくれていた、ダブレットとズボンを手に取った。
メイミィが顔をそむけて、むこうを向いている。
・・・あぁ、しまった。
周りがタフネスな女ばかりだから、つい忘れがちになってしまう。
メイミィは、俺の記憶が確かならば、最近ヴァナに来たばかりのひと。
現代日本から来てしまった、普通の女性だ。
レディの前で、無遠慮が過ぎた。
イッチと俺は関係を持った仲だと、イッチ自身から聞かされているかもしれない。
きっと、メイミィの心中は穏やかではないだろう。
今すぐここから立ち去りたいはずなのに、それでもここにいてくれるという事実。
感謝しても仕切れないほど・・・だが、その気持ちには応えられそうにもない。イッチに対しても、だ。
とにかく、この病院からは出るのが先決だ。不用意な発言もするべきではない。
「先生。入院費は幾らですか?」
そうですね・・・とモンブローはちょっと思案顔になって、三十万という額を提示した。
正直、俺にとってその額は苦しい。
元々さほど多くもない財産の大半を親友の奥方に渡しているのだし、入院費を払うと、もう幾ばくもない。
「わかりました。後でモーグリに届けさせます」
それでも、カネでゴチャゴチャと縛られるのはまっぴらだった。
とくに、モンブローから代わりのクエストを依頼されるのは、二度とゴメンだ。
「先生。悪いが、ちょっと外してもらっても?」
不躾な俺の頼みに、モンブローは嫌な顔一つせず頷いて、部屋から退出してくれた。
服を着おえた俺は、立てかけてあった自分の剣を手に取り、腰に佩いた。
「ここでお別れだイッチ、メイミィ。呪いを解いてくれて有難う。さようなら。それじゃ・・・」
―――パァン!
乾いた音を立て、俺の頬が鳴った。
「フザけんじゃねーニャ! なんだよその態度は! メイミィがどんな気持ちで・・・!!」
じだんだを踏んで怒るイッチの言葉は、最後は涙声になって消えてしまった。
俺に反論すべき言葉はない。その通りだ。二人に対して、あんまりな仕打ちだ。
「俺は、記憶が戻った。イッチに会う前にどんなことをしてきたのか、思い出した。
ウィンダスで天の塔に監禁拘束されたあげく、拷問でなぶり殺しにされかけて、ようやく、だが」
己の胸から血塊を吐き出すように、言葉を続けた。
「―――俺は、人殺しだ。誰かと、幸せになっていい人間じゃ、ない」
俺には恋だの愛だのを語る資格など、ありはしないんだ。
すまない。イッチ、メイミィ。
俺は目線をそらして、沈黙した。別に同意や叱責を待っていたわけではなかった。
イッチも、俺の顔をまともに見ようとしない。何を考えているのか、互いに推し量れない。
沈黙だけが、そこにあった。
「あのっ・・・!」
突然、メイミィが声を上げた。なぜか挙手のポーズ。
「おなか、すいてませんか?」
「・・・・・・」
「・・・」
「なにか食べたほうがいいかな、って・・・その・・・思うんですけど・・・」
俺は、あまり食欲がない。
だが先ほどまでの鉛のような沈黙をやぶってくれたメイミィに、感謝したい。
「確かにハラが減って、気が立ってしまうのも当たり前にゃ。メイミィ、ないすにゃ!」
親指を立ててイッチがウィンクした。
「メニューは、とんかつに決まりにゃ!!」
「無理だろう。誰が作れるんだ? そもそも材料は?」
思わず突っ込んでしまった。
「私、コロッケなら作れますけどトンカツは・・・お肉が・・・」
メイミィがあごに指を当て、んーと考える。確かに、ヴァナに豚ロースはない・・・。
「あー。んじゃあ、リードは何が食べたいんですかにゃ?」
やれやれ。
先ほどまでのトゲトゲしい空気はどこへやら。
俺たち三人は、晩メシのメニューを一緒に考えることになったらしい。
食欲はない。
だが何か食べて栄養を摂り、体力を回復させなければならない。
こんな時は・・・。
「カレー」
俺は、うっかり口を滑らせてしまった。
「あ、おいしそう」
メイミィがパン、と両手を合わせた。
それを聞いたイッチの瞳がキラーンと輝き、尻尾がふりふりとせわしなく動く。
「“カレーコロッケカレー”! みんなで手作りするにゃ!」
とんでもないことを言い出した。
「オレがリアルにいた頃、よく行った喫茶店の名物メニューだったにゃ」
「・・・なんだか、いろいろ矛盾している気がするんだが」
「カレーコロッケカレーをッ! バカにする奴にはッ! ライダーキックをお見舞いするッ! にゃッ!」
「・・・はぁ・・・」
メイミィも圧倒されて・・・いや、呆れているだけかもしれない。
どうやら三人で料理をすることになってしまったようだ。なぜだ・・・。
「先生、こんにちは。頼まれていたギルド製包帯を仕入れてきましたよ」
病室の外、受付のほうから女性のものらしい声がした。
「あれ? 病室に誰かいるんですか? 患者さんかな?」
322 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/07/05(水) 00:34:19.38 ID:foXrRkY4
今夜の投下は以上です。
ウィンダスで仕入れた包帯を持ってきたのがトト君なのか別人なのかは、
メイミィ様のお返事次第、としたいと思います。
蒼月氏とフロ氏が離別きたー
リード氏の方は調理イベントきたー
カレーコロッケ入りカレー……うまー(゜д゜)
フルキフェる氏ヤグ帽子は先端の
下に曲がってる部分が欠けて、水平嘴になってます
―――ヒュッ
頬があるであろう場所へ放った、裏拳が空を切った。腕の動きと共に向き直る上体によって、自然と相手が視界に入る。
気付いてても見逃してくれてればヤグ帽子が欠けなかったのに!一撃で逃げるつもりだったが予定変更だ!!
我ながら、理不尽なまでに身勝手な意見だなw …ヤグ帽子欠けなけりゃ、一撃も無くさっさと逃げてたけど。
腕に残る慣性をつかい、裏拳を放った左腕を基点に一回転して、オカッパ頭のエルヴァーンと距離をとり対峙した。
ズボンからして白魔道士だろうが、その自分の勝ちを疑わない目が気に入らねぇ。殺……気絶させてやる。
「"そは見えざる日輪"!」
互いに隙を伺う状態で突然、焦りを含んだ声で、オカッパが呪文を放ってきた。
うおっまぶしっ くっそ!確かこの辺だったよな!?見えないから死なない程度にかわしてくれよ…?w
左腰に携えていたホーネットニードル…を開いた左手で掴み、抜き放ちながらそのまま相手の頭があった辺りへ投げる。
……手ごたえ無し!よし、避けた!w これで奴は無理な体勢のハズ…つまり集中出来なくて魔法唱えれない!
コレで止めて首に一撃かまして、サッサと気を失って貰う!!んで逃げる!!w
戻りつつある視界で奴を見据え、両手で素早く魔法印を結ぶ。 よし、行け!奴を止めろ!
スタンを放ち、それと同時に相手へと走り始めたが、スタンを受けた奴は一瞬霞み、平然と立っている。
「ちっ」
…思わず舌打ちをしちまった。そーいや初撃で幻影あったな。白魔だからブリンク辺りか。…じゃぁもう幻影は無いな。
そのまま走りこみ、首筋に手刀で一撃を加えようとする私に、奴は焦っていない。…奴に何がある?ストンスキンか?
疑問を感じつつも、手の届く範囲に入ればコッチの勝ちだと思いながら走ろうとした。…が
「!?」 ―――ビタンッ
次の一歩が石床に触れず空を切り、そのまま何かの力によって壁に押し付けられた。痛ってぇ。
いやに視界が明る…あ!やべっサングラスどこいった!てか何がおきた!?なんで壁に押し付けられてんだ!?
いやまて、押し付けられっぱなしなら壁が床って事じゃないか。じゃぁ問題無いな。壁走れば良いwwwwww
壁で立ち上がろうと手をついた瞬間に、身体と壁を挟み込むように現れた青い輪と金の輪が周囲を回った。
手を動かそうとしてみたが痺れて動かない。胴を動かして腕を引っ張ってみたが、壁とぴったりくっついている。
遅滞と、麻痺の魔法か?こんな使い方も出来るのか……って、感心してる場合じゃ無ぇッ牢屋行き確定じゃん!!
「クソッ…ココの飯不味いからイヤなんだよ…!」
悪態を聞いてムッとした奴に向かって唾を吐き付けてやりたい。残念ながら、もしやれば状況が悪化するだけだが。
急に重力が通常に戻り、ガクンと落ち…なかった。 …あぁ、手足4箇所を全部壁に留められてるのか。
上の方から愛用の遮光眼鏡が落ちて来た。私の横を通過して、オカッパ頭がしたり顔でソレを受け止めた。
返せ!ソレは盗った物じゃねぇ!って言っても返してはくれないだろうなぁ……さて、目の色とかどう言い訳するかな。
背後の宰相が歩き始めた途端、急にオカッパ頭が慌てた様子で、動けない私に遮光眼鏡を掛けさせた。
「…なんのつもりだ?」
何の意図も無しにコッチに利になるような事をする奴じゃ無いのは最初っから判ってる。……何が目的だ。
「僕も見なかった事にしますんで、貴女も、見なかった事にしてくれませんか?」
オカッパ頭は小さく呪文を紡ぎ、頬の軽い切り傷を治しながら、そう耳元に呟いた。
お前が見なかった事にするのは、眼の事か?それとも攻撃の事か?俺が見なかった事にするのは、さっきの会話か?
そう問おうとした所で、オカッパ頭の背後から宰相が顔を覗かせて、目が合った。…愛想笑いするところか?w
「お前は…トリオン王子の所によく出入りしていた冒険者ではないか」
「「へ?」」
思わず出た素っ頓狂な声が、オカッパ頭の声とハモった。 あー…テメェその間抜けた顔をコッチに見せやがれw
そりゃ、結構出入りしてるし、宰相も知ってるだろうけど。今の一部始終見てて第一声がソレか?その年でボケたか?
「放してやれ、フル…いや、ウィユヴェール」
フル?うぃゆ…ヴぇ?……なんでこうエルヴァーンは変な名前好むかなぁ。いいや、最初の方のフルで呼んでやるw
「そーだそーだ、放せフルw」
「お前は少し反省しろ。いくらウィンダスの冒険者とはいえ、スパイならば然るべき処罰を与える。」
わざとらしくお調子者風に言ったら、オカッパ頭がコッチ睨んで来たが気にしないw受け流しは得意でねw
だけど、宰相の方にはそうもしてられないか。 いくら排他的なサンド心酔者でも、一応公平な判断下す人だしな。
「残念ながら、と言うべきかな?w 今回はスパイじゃ無い。今日ココに来たのは王子への宅配さw」
だが、やっぱ素直に言うのはイヤだw って事で皮肉を混ぜてみたが、やっぱサンドリアの民はこーいうの慣れてるか。
「そうか。では、奥から出てきたという事は"宅配"をした後なのだな?」
皮肉を無視し、代わりに鋭い目付きでそう訊いてきたので、大人しく首を縦に降った。…嘘は言って無いしね。まだ。
宰相は「では、確かめて来る。ウィユヴェール。この者と待っていてくれ。」と言い残し、城の奥へと去っていってしまった。
以上です。
サンドの人々の行動詳細はイマイチこう!と胸を張って言えないので、
そちら主導で進めちゃって問題無いです。外れてて欲しい場合は逃げ延びルートでどぞ。
どういう結果になっても大丈夫ですが、盗賊らしく【 】する事もありますw
328 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/05(水) 04:39:33.92 ID:sI+21B/+
おつ。こっちは普通に書いてくか。とんかつにコロッケにカレーか。うまそうだ。うん。
とりあえず謎の騎士様(本人の了解が得られず仮称)にかかった呪い効果を封印するミッションをカカッと終わらせて帰ろうっと。
俺はロックの使い手なのだが相手もロックを使ってきたので
「お前それで良いのか?」と言うと「何いきなり話かけて来てるわけ?」と言われた。
俺のおれはいつも勝つから相手が気の毒になったので聞いただけなんだがむかついたので「お前ふいdばいぱーでボコるわ・・」と
言って開始直後に力を溜めて隠れ玉バイパーしたら多分リアルでビビったんだろうな、、
ガード固めてたからキャンセルして点に現れたモーグリを神速でゲット。サポジョブチェンジ発動。
カカッっととんずらしながら正面から騙しバイパー背後とって不意うったらかなり青ざめてた
おれは一気に空中にとんだんだけど黒ロックが硬直してておれの動きを見失ったのか動いてなかったからベリーロール疎バットカニバサミでガードを崩した上に
ついげきの裏後ろ回し蹴り、ライと人具ボウ+1でさらにダメージは加速した。
わざと距離をとり「俺はこのままポイズンIIでもいいんだが?」というとようやく必死な顔してなんか短剣からドラゴンスレーヤーをおれはしゃがみふらっとブレードで回避、
これは一歩間違えるとWS発生キャンセルカウンターサベッジブレードで大ダメージを受ける隠し技なので後ろのおーるるが拍手し出した。
俺は「うるさい、気が散る。弱体魔法着れが命取り」というとおーるるは黙った
黒ロックは必死にやってくるが、時既に時間切れ、しゃがみこんで丸くなり最小ドットになる俺に隙はなかった。
たまに来るしゃがみこみコロコロで防げない攻撃もアリキックで撃退、
俺のストンスキンファランクスが切れたころにはサイレス食らった雑魚がいた。(俺)
・・・こんな感じか。
329 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/05(水) 06:19:54.20 ID:sI+21B/+
「白魔道士隊所属として我が口の院ではよく働いてくれましたね」とかつての労(ろう)を労(ねぎら)うオールルさんと
隊は違えど、現場トップの一人に声をかけられた光栄にはにかむ異国出身の白魔道士の少女を尻目に、
顔にできた引っかき傷を魔法で癒しつつ、僕は奇妙なスープを飲んでいた。
「魔力を使わず、奇跡を起こすのは魔法使いの奥義です」そういうオールルさんに頷く友達。
なんかなぁ・・・。それだけで友情に亀裂が起きるようなことをしなくてもいいと思う。そういうと二人は「loooooooooool!!」と爆笑した。
閑話休題。今飲んでいるのは大豆という豆類から作ったミソ?とかいうのをミルクで溶かしてシチューにした新料理らしい。
・・・なんか"懐かしい"味だが、懐かしさを味わうためにはミルクが邪魔な気がする。味は上々だ。
トフとかなんとかいうゼリーみたいな食べ物が入っていておいしい。
トマトとかタマネギとかよく下ごしらえしたバタリア菜の和え物が入っていて珍奇な味にはいい感じだ。
「これ、おいしいね」僕が言うと上層の酒場の主はニヤリと笑っていった。
「ああ、最近この街に来たミスラのねぇちゃんがダイズっていう不思議な豆を持ち込んだのさ」
特殊な菌さえあれば、痩せた土地でもガンガン育つ上、栄養価はとてもとても高いいいものらしい。
それを発酵させたりするとトフだのミソだのソーユだのという調理素材になる。
暗闇の中で育てた豆の芽もまたとても栄養価が高いとかいう話を親父さんはする。
「で、これが我がマーブルブリッジの誇る新メニュー。ミソ合えミルクシチューってわけさ!」
その名前、すっごくまずそう。
330 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/05(水) 06:21:02.94 ID:sI+21B/+
「お陰さまで東方料理の好きなタルタルの皆さんには大人気ですよ!」嬉しそうに言う店主の娘さん。今日はウィンダス人の日なのだ。
タルタルやミスラどころか、仇敵のヤグードもちらほらいるのにはびっくりしたが、
当のヤグードが苦笑して両手を広げて笑ったので毒気を抜かれてしまった。
僕はバストゥークに住んでいて知らなかったが、以前からあってなかった停戦条約が大幅変更になったらしい。
人間種族との激闘で損耗したヤグード教団が勢力を盛り返す目的のため、
先住民であるはずなのに一旦ミンダルシア大陸を離れて教団を復興させることにしたとのことで、
ギデアスに残ったヤグードをウィンダスの民として迎える事で同意されたらしい。
(勢力を盛り返したらまた戦争するらしいが、何年後になるのやら)
現在はウィンダスやジュノに限り、ヤグード出身の冒険者が台頭してきており、
元々独自の宗教に基づいた論理感を持つ(人間には理解しがたいが)彼らは仕事に対しての真面目さは抜きん出ていることもあって高い評価を得つつある。
獣人の傭兵や冒険者といえばゴブリンなのだが、ゴブリンはヤバイと思ったらさっさと逃げたり裏切るから、
死ぬまで戦うヤグードの冒険者のほうが案外信頼は得られるのかもしれない。
ちなみに、このダイズとやらの栽培方法は、鼻の院の研究とヤグード族の地味な経験則となんでも事細かに記録する習慣(まぁ宗教集団だし)が相まって生まれたものだとか。
双方とも早いうちからダイズを手には入れていたらしいのだが、育てられるような技術となったのはここ一ヶ月のうちだとか。
331 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/05(水) 06:23:53.71 ID:sI+21B/+
まぁ鍋奉行でトフとかは食ってたけどソユとかミソとかいう調味料は新鮮だった。素材の味が引き立ってうまい。
素材の味はなるべく殺すのが普通の料理だけど、これは本当においしい。別のものだ。
現在、ギデアスで鼻の院の研究者と痩せた土地での栽培技術に秀でたヤグードの農民が協力し、
ダイズがたくさん育てられているらしい。・・・信じがたいな。
そう思っているとおそるおそるといった感じで「やぁ・・同胞・・といっていいのか?」とヤグードの若者が言ってきた。
「・・・僕、君の同胞を両手の指以上に殺してるの。ブブリム半島奪回作戦でね」
「俺もだ。俺の歌を聴いた仲間の力は凄まじい・・・だが歌というのはもっと楽しいものではないかな?」
だね。と僕は言うと懐から小さな竹の笛を取り出し、陽気な曲を吹く。
彼もまたよく通る声で歌い、ドラムであわせる。ミスラが「ひゃっほーい!」と叫んで傍らのタルタルに抱きつき、
ヤグードの侍が歌にあわせてダンスする。
昨日の敵は今日の友。友同士でありながら殺しあう敵であることもある。今宵は剣を止め、歌と踊りで死者を弔おう。
顔で笑って心で泣いて、にぎやかな酒場の夜は更けていく。
332 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/05(水) 06:28:48.83 ID:sI+21B/+
で。次でギンジロウ君との遭遇編。
さりげなくレグナス氏の続きが気になる。
保守で生まれたキャラたちが本編より生き生きしていたり、
本編で脇役だったキャラが保守フェイトたちによって出世していくのはすごいなーと思うのです。
だれか保守フェイトの方、指揮系統(本部直属)の違うフェンフはアレとして、
ツヴァイかドライかフィーア担当してくださいwでもアインはもらいました。コイツは可愛すぎる。
333 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/05(水) 07:03:08.49 ID:sI+21B/+
・・・いま続き書いてたんだけど、
あっさりギンジロウに催眠術(彼は記憶操作の権限がない。古代の神の力を具現化はできるが)かけられるはずだったオールルさんが暴走して、
またまた(ユリフィナさんやヒロ氏にはツボな)かっこいいキャラになっている・・・このパターントリオンやハルヴァーでもやったな。
そして長文化。このパターンはトリオンやピエージュでも以下略Orz
オールルさん暴れすぎ。
結局銀次郎君に会わずにエピソードかけてしまた。
校正後、投下。その次こそ銀次郎君再登場に。
はやくこの二人にはバスに帰ってもらわんと次の仕事が。
心労でブレーン兼書類係兼バスフェイト中比較的まともな人物、
サイクスのハゲが余計にきらめいてしまう。
(サイクス):「私は剃ってるんです!!」
334 :
既にその名前は使われています:2006/07/05(水) 09:08:04.58 ID:wA1j05hl
北ノ国wがミサイルっぽうの5発以上撃ってても平和な本部を誰かなんとかしてくれ
とうとう夢に自キャラや自キャラスレの皆さんが出てきたメイミィですorz~
かなり重症のようです…。
>>322 トトを出していただけるのならその方向で是非(*´∀`*)
リードさんはある程度プロットが出来上がってらっしゃるみたいなので
これから先のお話の展開もお任せしちゃったほうが良いのでしょうか?
わたしはいつも行き当たりばったりで書いてるのでまだ全然先の方に考えが行ってなく(つд`)
336 :
既にその名前は使われています:2006/07/05(水) 10:29:27.88 ID:DqWY72dj
宰相が王子様の素敵なご趣味の本を見つけるのは時間の問題
いや、まさか宰相もそういう趣味で…
はっ!だとしたら他国民に冷たいのはツンデレ!?
337 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/05(水) 10:29:45.90 ID:sI+21B/+
えーと。メィミイさんは「メイミィ」の物語の主人公なんだから
むしろ行き当たりばったりで好きなように書いたほうがいいかと。向こうもそういてるんだからむしろ大暴走気味で結構。
人に合わせすぎるのも考え物ですぜ。トトとか良いキャラじゃないですか。
萌えとか言われても実は私はハァ?ですが、愛くるしいってのは、
他人に合わせすぎて不幸の階段を転がり続ける馬鹿とは違うと思う。
別に俺達がいたから話考えて書き出したわけではないでしょう。
自分だけの主人公の物語、最初になにを書きたかったか考えたらわかるんではないでしょうか。
ちなみに、私はロックの夢にメイミィさんを出してますが、
人様の主人公を馬鹿として描いていません。計算法に問題はある(代償として怪力になる)とは書きましたが。
>>334区留守が攻めてきたじゃないかwまだマシだ。タブナジアなんかマジで忙しいだけだぞ。
あとPOLチャット開いた。「朝起きたら自キャラ部屋」11まで開催。
込み入ったお話、
>>69へのメールボムなどはこちらへ。
338 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/05(水) 10:47:17.59 ID:sI+21B/+
FFの話でファイティングファンタジーの話をチャットしている俺はやっぱり不可能を可能に(違う
11までってなんだ。11時まで。延長もあり。「朝起きたら自キャラ部屋。」丸が抜けてた。
制裁はいいから日本にいる皆様に地上の楽園の本国に帰っていただいたほうが。
と思う俺はとても外道だ。
339 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/05(水) 10:50:15.10 ID:sI+21B/+
「ウィンダス連邦から来ました。口の院所属。赤魔道士団長Ohruru(オールル)と申します。
本日は多忙なる白魔道士団長、ゴルタタ(Goltata)に代わって来ました。」
そういって可愛らしく・・・身長倍、体重4倍はあるエルヴァーンの医者にお辞儀する。
というかあなたも多忙だろ。本当は。
黙っていれば淑女に見える。余計なこと言わなければ名医に見える(患者が恐怖しない)のがオールルさんだ。
実際医者としての腕は世界屈指、最高峰らしい。・・・あくまで弱体魔法や強化魔法、敵の使う毒や病気や呪いへの対抗魔法の研究の副産物だが。
と、いうか予防や治療は白魔道士団の仕事ではないのかな?いくらマニアで、医者の腕がぬきんでてるとは言え、
ゴルタタさんのほーがせーじ的にあとでもめないような気がする。・・・ああ。口の院の練習(なぜか魔法じゃなくて片手棍の練習)で怪我人が絶えないからかな?
「(ぼそっ)ゴルタタさん、どうしたの?」「(くすっ)縛っておきました」「・・・」
会話内容を無視すればしぐさはとてもとても可愛らしい。ここが「連邦の黒い悪魔」との相違点だ。
ちなみに赤魔道士団長だけあって殴りあいでも意外な実力を発揮する。不意を打てば確かにゴルタタさんに勝てるかもしれない。
むかーし戦闘訓練で戦う機会に恵まれたときは、ゴルタタさんの奥義"ぶらっくへいろー"の一撃でKOされた事を思い出した。
白魔道士の癖に、彼は妙に強いのだ。あれも信仰の力の賜物なのだろうか。
「・・・噂はかねがね。リンクパールでは時々お話しますが、合うのは初めてですね」
「貴方も魔法を使わず、金銭面含めて患者に負担にならない医療を心がける名医としてお噂はお伺いしております。
私の不祥の弟子が時々お邪魔になっているようで、この場を借りてお礼を言わせていただきます」
340 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/05(水) 10:52:04.14 ID:sI+21B/+
優雅にウィンダス風の礼をする彼女。傍目から見るとおませな美少女だが、何を考えているのやら。
「・・・患者さんは今どんなシビレルほどの状態になっているのでしょうか?!!!」あ。我慢の限界に来てたか。
彼女の性格ならついた当日にここに来ておかしくなかったのだが、昼飯で入ったマーブルブリッジで、
ヤグードパラサイト(ヤグードは内蔵に棲み付き最終的に仲間を食い殺して成体となるあの巨大ヒルを仲間の生まれ変わりとして扱う)による病気についてヤグードたちを質問攻めし、
気がついたら真夜中。閉店時間だったのだ。
暴れる彼女を友達と二人で宿屋に連れ込み(噂の強姦魔と勘違いされかけ、一名女と証明するハメに・・・というかたるっこなのでスルー)、チェックイン。
隣の部屋から「ぱらいず…スロウ・・・カーズ・・・うぅん…あっ!」と、
怪しげなあえぎ声が聞こえていたが無視してカカッと就寝したのが午前2時。
ヤグード独自の病。そんなのは新部署(で、口の院にできたらしい)ヤグード聖滅隊(と、いっても今のところ10人程度しかいない)の奴に聞けばいいのではといったら、
部隊結成と同時に入った報を受け、北方のデーモン族に襲撃された村を救うべく、
結成30分(テレポの儀式魔法完成までにかかる時間)にして戦闘魔導団の増援としてバルトニアにテレポしてしまったらしい。
・・・バルトニアの一般住民の皆様。ヤグードの軍団が空から来ても味方らしいので石投げないでください。
ついでにヤグードと組んでるからって投票でウィンダスの票を投げないでください。
彼らだって人間嫌いなのに人間救うため空をとぶとこ見られるのは死ぬほど恥ずかしい(少なくとも彼らの宗教では)らしいので正当な評価をお願いします。
閑話休題。弱体マニアがたたって予定が崩れるのは自業自得。それよりその恋をしているようなキラキラな目と頬の所で両手組んだりして内股もじもじとか、
知らない人が見たらすっごく引くので辞めて欲しい。というかモンブローさんお辞儀しながら固まってるし。
341 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/05(水) 10:54:10.92 ID:sI+21B/+
壮絶に引いてるモンブローさん。なんとか言葉を出す。
「それにしてもお弟子さん二人の治療の手際のよさには感心させられます」「・・・弟子??」腕を組み首をひねるオールルさん。
なんだ。僕やシャントット博士以外に呪いだの民間信仰だの異端信仰による異界神話などの
魔法とは言いがたいレベルのまじないに詳しいのがいるのなら一々バストゥークまで乗り込んで僕を連れ出す必要なかったんじゃないか。早く帰りたい。
「・・・なんの・・ことですか?」「・・・貴女のお名前で紹介状を受け取っているのですが」「・・・そうですか」
考えこむオールルさんはとても美人に見えるが・・・身内なら戦々恐々といったところだ。ナニヲカンガエテル。アナタハ。
(ロック・・・聞こえますか?)(・・・なに勝手にテルしてきてるんですか)(・・・"連邦の黒い悪魔"の先手回しなら良し・・・さもなくば)
(さもなくば・・・何です?)(・・・関わりたいですか?私は別にどっちでもいいのですが・・・貴方は別の使命があるはずですよ?)
(・・・遠慮・・・します)(ふふっ・・・。そのほうが幸せです。・・・神を敵に回す愚は避けるべきです)(紙?)
(・・・相変わらず素でボケますね・・・まぁ良いでしょう。・・・貴方には軍人より似合っていますということですよ。・・便利屋?は)
(そりゃ・・どーも)なにをいきなり僕の仕事ぶりも知らずにいえるんだろう・・・。
「お弟子さんを呼びましょうか?」「・・・彼らに任せましょう。私は面会だけで」「了解しました」
「あっ!」「どうされましたオールル殿?」「すみません。私の名前は今から"オリヴィア"です。わかりますよね?」
そういうことですか。といって微笑むモンブローさんに恥ずかしげにうつむいて頬を赤らめ上目遣いで返す。
(口裏を合わせなさい。ロック)(へ???シャントット博士じゃないの???)
342 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/05(水) 10:55:22.75 ID:sI+21B/+
(・・・良いから黙りなさい。貴方のテルシェルが旧式でよかった。思念波式だったら・・・)
「"弟子”の手際を・・・変装した姿で見ることにしたいんですよ。彼らの成長振りをね」そういって艶やかに微笑む。
「変装って。・・・いつものかっこじゃん」あ。声にだしちゃった。睨まれた。怖い。
「タルタルですので・・・」そういうと医者は納得した。それで良いのかモンブローさん。
確かに他種族にはタルタルの見分けはつかないらしいけど!ていうか同族同士でも男女の区別すらつけづらいけど!
オールルさんはジニーティアラを取り出すと頭につける・・・黒魔道士の装備じゃなかったっけ。それ。
「・・・私は"冒険者"ではありませんよ?自ら記憶を封印して純粋な戦闘力を高める代償に習得可能な能力や魔法に規格がある存在ではありません。
強くなるためには限られた命の中で貴方達以上に悩み苦しんで後にやっと強くなることに頭がいき、傷ついた記憶に苛まれつつ訓練をする・・・そんな存在です」
まぁそうだ。普通の人にモーグリは必要ない。"冒険者"が特殊すぎるのだ。
冒険者は戦闘で受けた苦痛や恐怖の記憶は(経験としては覚えているが)モーグリに消してもらい、純粋な戦闘経験のみをつんで強くなる。
そして、その戦闘経験すら一時封印することで、まったく別の仕事の能力すら習得できる。それがジョブチェンジの魔法だ。
普通の人には不要な魔法であるのは明らかといえる。
白魔道士みたく刃物つかちゃダメならわかるが、ジョブチェンジしたら私服着れないのはおかしいし。
すっと右手を口元にやったオールルさんはその手を大きく回してそのまま一回転。僕らに微笑んで「どう?似合うでしょう♪」
似合ってます。とても可愛らしいですよと微笑むモンブローさんに言いたい。この人、40過ぎか40近い年ですよと。
343 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/05(水) 10:58:14.13 ID:sI+21B/+
「じゃ♪いこう♪ろっくちゃん♪」そういって僕の手を握る。不気味だ。・・・ん?汗ばんでるぞ。なんで?
「・・・いいから口裏を合わせなさい」僕の手をぶんぶん回しながら歩く。こちらを振り向く。いつになく真剣。
「急に私が私ではないような妙なことを言い出しても・・・従うこと」「・・・(妙なこというのは)いつもじゃん」「・・・」
「・・・"師匠"、なんで泣きそうなんですか?」「・・・なんでも・・・ないわ」「・・・水臭いじゃん・・・」僕まで泣きそうだ。
「・・・ロック。貴方のこと。・・・変な意味じゃなく、結構好きなんですよ?私は?かわいい弟子ですし?」
どーも隠し事をしているようだけど・・・それもいつものトンでもな事とは別だろうけど・・・。
彼女は現役の口の院実戦部隊の隊長だ。・・・(脱走同然の)退役軍人の僕にいっちゃいけないことなんだろう。
「退役したら。話してくださいよ。全部」「・・・約束します」
退役したら・・・それは儚い望みだ。コンクエスト政策後「平和な世界」になったのに・・・同期はいったい何人散ったのだろう。
戦闘を離れれば愛らしいタルタルや無邪気なミスラだが、死ねば腐った肉の塊だ。
「あのシャントット博士も何度か追放受けたり死にそうになったりしつつ退役できたんです・・・あなたもできますよ。オールルさん」
・・・たぶん。といいかけた。それはとても絶望的な確率だから。
僕がそういうと彼女はいきなり先行して走り、立ち止まった。表情は見えない。震える声。
「・・・やっぱり・・・泣いて良いですか?弟子でもなんでもいいです。涙を見せることができる人がいないんです」
344 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/05(水) 10:59:36.95 ID:sI+21B/+
・・師匠・・・。僕は・・・彼女の肩をたたきかけて止めた。
・・・小さな・・・小さな肩だ。今、励ますため叩いたらそのまま崩れて壊れてしまいそうな。
・・・。「涙を流すのは・・・」
「GO SARUTABARUTA!(約束の地で)」
背中を向けたまま力強く呟き、こちらに振り返った彼女の目端の涙は見なかったことにしよう。
いつものなぞめいた微笑みを向ける彼女に、僕は先祖が夢見た約束の地サルタバルタの太陽のような笑みを投げかけた。
辛いことがあれば泣くのは正しい。でも、辛いときに流す涙はもったいない涙。
その涙は本当に嬉しいときのためにとっておき、今は傷ついた友に微笑みなさい。
まだタルタルが「魔法」の力を持っていなかった時代、氷河をさまよい、砂漠をさすらい力尽きた者が皆に先を促すために。
猛獣や獣人やモンスターに成すすべなく食われていく仲間を背に走りつつ、残ったもの、走る者が。皆で叫んだという合い言葉。
彼女が今日とっておいた涙を、いつの日か思いっきり流せる日を夢見よう。
いつまでも子どもの心と体を持つというのは、
祝福じゃない。呪いだ。
345 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/05(水) 11:01:47.45 ID:sI+21B/+
こんどこそ本当に投下終了。取り合えずストック分は使い尽くした。
オールルが変態だけどシリアスなキャラなのは仕様です。それでは良いたびを。
投下中はPOL開いておくのも悪くはないかもしれない。
/welcomeしてくれた二方ありがとうです、投下する勇気が持てました。
まだほんの僅かですが書き上げて見ましたの投下してみます。
窓から差し込んでくる光で目を覚ます何時もどおりの朝のはずだった。
だが、そこにいつものPCとテーブルだけが置いてある殺風景な自分の部屋の光景はなく、眼にはいりこんでくる光景は無造作に置かれた栽培の鉢とマネキン、そして空中に浮遊する謎の白い生物であった…。
「おや、ご主人様お目覚めになったクポ?」
謎の白い生物が話しかけてくる、いや、謎というかどうみてもFFのモーグリだけど…。
眼を擦って見てもやっぱりモーグリだし、頬をつねって見てもやっぱりモーグリだ。そしてふと自分の姿を見回してみるとどうみてもFF11の赤のAFを着ているわけだ…、部屋においてあった鏡を覗いてみると良く見慣れた自分の顔ではなくヒュームF3の顔が移る。
…………
もしかしてこれってネ実にあった自キャラになっちゃったって奴?
いや、馬鹿なそんなわけないよな…。
「ご主人様?どうしたクポ?」
モーグリの台詞を無視して再びベッドで横になる…。
うん、最近ワールドカップの見すぎで寝不足だったから変な夢を見てるに違いない!
そう!それ以外のなんでもない!自キャラになっちゃうなんてありえない!
寝床に付いて目を覚ませば何時もの殺風景な部屋なはずだ!
それじゃ、おやすみなさい…。
目を覚ますとやはりそこは先ほどと同じ光景が目に入ってくる
どうやら間違いないようだ、俺は自キャラになってしまったようだ…。
「ご主人様、モグを無視して二度寝するなんて酷いクポ」
「ああ、悪かったな白饅頭、ちょっち考え事をしてたんだ」
「ししし、白饅頭?無視に続いて今度は変な渾名クポ、酷いクポ…」
モーグリは変な渾名をつけられて落胆しているようだ…、でも俺にはそう見えるんだからしょうがないよな…。
っと今はそんなことをしている場合ではない、現状確認が最優先だ。
「なぁ、白饅頭、俺の名前は?そしてここはどこだい?」
モーグリは首を傾げながら質問をしてくる。
「ご主人様?どこかおかしくなったクポ?」
「いいから質問の答えをよこしてくれ」
質問を質問で返すモーグリに対する苛立ちから語尾を強め、再度答えを要求する。
その様子にモーグリは脅えながらもこちらの質問に答え始めた。
「ご主人様の名前はヴァリエンテクポ、ここはバストゥーク共和国クポ」
やっぱりそうだ、ヴァリエンテはFF11での使用キャラ名、そして昨日はバストゥークでログアウトした。
間違いない、俺は自キャラになってしまったんだ。
ネ実にあったスレを読むと自分も来訪者になってしまうってやつそのものだ、話が面白いからって真剣になって読むんじゃなかった…、でも、普通そんなん嘘と思うからしかたないわな…。
「あ、あの…?」
「ああ、なんでもない、ちょっち寝ぼけてただけさ」
おっと、思考モードに入っていたようだ…、モーグリをほって置きっぱなしだ。
何とかごまかそうとしてみるが苦しすぎる…。
いっその事全てを話してしまった方がいいのではないか…?自分は昨日までのヴァリエンテとは違う、違う世界から来た別人だと伝えて協力を求めた法が楽なんではないか…?
そんな思いが心を巡るがその葛藤は次のモーグリの一言ですぐさま消された。
「ご主人?もしかして来訪者になっちゃったクポ?」
「え?、ま、まぁそんな所か な…」
そうか、俺だけじゃないんだよな、前例があるからわざわざこっちから言わなくても分かってしまうのか。
というかこれからどうしようか…、元の世界に戻れるなら戻りたいけど、記憶が確かならば帰還できた来訪者は一人のみだったはず、そして大概の来訪者は赤鎧か黒ローブに殺されている…。
今もし襲われたらどうする?勝てる昨日ログアウトしたままの状態ならばジョブは赤/狩でレベルは75だ、戦力的には悪くない、勝てるとは言えなくても逃げること位はできるんじゃないだろうか?
だが、俺自身に経験がない…、たとえキャラが75の力を持っていても引き出せなければ意味がない…。
「白饅頭、装備を出してくれ、そうだな片手剣、短剣に弓矢あたりを頼むよ」
「むむむ、白饅頭じゃないけど分かったクポ」
モーグリが出してくれたジュワユース、ブラオドルヒ、マーシャルナイフ、マイティボウを身に付ける。
とりあえずまずはどれだけ動けるか確認だ…、自分がどれだけ動けるかわからなかったら何にもできないだろうし。
「夜には戻るよ」
ただ一言、モーグリに伝え部屋の外へと足を進めた。
以上です。
とりあえず、シリアス系の話で周りの方とも絡めたら面白いなぁなんて思ってますのでよろしくです。
バストゥークktkr!
楽しみにしてます^^ うう、早くテレポしに行かんと…w
353 :
既にその名前は使われています:2006/07/05(水) 12:49:09.52 ID:wA1j05hl
本部の窓から見えた黒い影はヤグだったのかw
あぁ、本部な、襲撃受けたって言っても、既に一本道になるようにしてあってなw
一部の好戦派とバハ様以外は平常時となんら変わらなかったんだよw
・・・・あ、バハ様こんにちは。何か用事ですか?
・・・・え?何を言ってたか?先日の襲撃に関しt・・・あっえっ!?ちょっまっ――アッ!
……コホン。聞かなかった事にして下さいね♪
354 :
既にその名前は使われています:2006/07/05(水) 13:42:17.51 ID:sI+21B/+
>>290 おー。がんば!
(ツヴァイ):今フェイトに入れば望めばハッピーな洗脳と身体変更。
素敵な次元振動型爆弾搭載:変身ベルト(ガルカベルト、ヒューム♀ベルト、タルタル♂ベルト)
サイコーにいけてる通信機つき歯型爆弾がついてくる!
君もフェイトに入らないか?(洗脳と身体処理は体に慣れるためセットです。いらない。忠誠誓うなら爆弾いりませんよ?w)
>>353 (アイン):まぁバハムート様にとってはいい暇つぶしだったのでしょう。
あとデーモンどもだが、既に戦闘魔導団とヤグード聖滅隊とやらに制圧されたらしいですよ。
「名のある」ヤグード達の集まりのようですねぇ。
それよりツヴァイ。余計なことを言わないよーに。爆弾にはロマンがあるんですよ?
>>337 プロットをある程度書き進めていらっしゃるのなら、それを書き直しさせるのは忍びないので
まだ何の考えもしてないわたしが合わせたほうがいいのかなぁ、と思いまして(´・ω・`)
そもそもメイミィのリードさんに対する気持ち自体、こちらが勝手に抱かせたものですし
今それを中心に話を進ませている以上、わたしが先に進めたら、
感情の赴くまま強引にリードさんとくっつけちゃうかもしれませんよw
まぁそれは冗談ですけど(´ー`)
そこまではいかなくても、まったく想定外な方向に進めてしまったら
リードさんにも迷惑かなと思うと、あんまり安易に進められないんです。
小心者で申し訳ないです。
でも、キャラの行く先をすべてリードさんや他の書き手様に委ねたいわけではないです。
自分で書きたいことがあるからこそこのスレに投下し始めたんですしね。
それはともかくお気遣いありがとうございます(*´v`*)ノ
>>351 いらっしゃいませ(`ω`)
これからどういう方向に向かうのかwktkしてます!
皆様投下おつかれさまです。
新たなる犠牲者さま/welcome(゚∀゚) 赤魔仲間ふーえーるー♪
やっぱり人様のキャラを動かすというのは大変ですね…w
「焦ると変なヘマをするかも」との事で、
最初は蝉を張ろうとして触媒がないのに気付き思考がフリーズする、
というのをちらりと考えたのですが、過去ログをざーっと浚って
忍術使っていた描写がなかったので、結局なんか煮え切らない形になってしまいました orz
そろそろいい加減サンド出発しないとw
うちの兄ちゃんはキン肉マン世代です。
ハルヴァー様、怪しいもんじゃないんだったら最初に言って欲しかったです。
「そーだそーだ、放せフルw」
うるさいよ。大体、こんな色々騒ぎになっている時期にそんな格好で出没するのが悪い。
というかそんな馴れ馴れしい呼び方するな。思わず眉間に皺が寄る。
そのまま振り返ったがミスラはにやにやとこちらを見ていた。腹立つなぁもう…。
「お前は少し反省しろ。いくらウィンダスの冒険者とはいえ、スパイならば然るべき処罰を与える」
そーだそーだ。四国間の協定にも限度ってものがあるんだからな。
「残念ながら、と言うべきかな?w 今回はスパイじゃ無い。今日ココに来たのは王子への宅配さw」
「そうか。では、奥から出てきたという事は"宅配"をした後なのだな?」
おどけたようなミスラの口調を完全に無視し、ハルヴァー様が問う。そちらには素直にうなずいて見せるあたり、まだマシっちゃマシなのかも知れませんが…。
「では、確かめて来る。ウィユヴェール。この者と待っていてくれ」
危うく『嫌です』と顔に出しそうになるのを押しとどめ、城の奥へと退出していくハルヴァー様を見送る。
「で、何を見なかったことにするって?」
「…隠しておく位なんですから、見られないに越した事はないものでしょう? …その目とか」
言いながら、手の甲に視線を落とす。途中で精神力を伸ばすために嵌め換えたブレスドミトンには、
黒インクよりもさらに真っ黒な血が付いていた。乾くまで取れないなこれ…。
「んじゃ、俺が見なかった事にするのは、さっきの作戦会議の内容でいいんだな」
ん? ああこっちの事はもしかして見られてなかったのか?
それならそれで儲けもんだ。頷きながらイレースを構築し、ミスラに向けて発動させる。
「ええ、あくまでバストゥークに赴任するのはさる貴族と従者ふた――」
壁にしたたか背中をぶつけた衝撃で、意識が覚醒した。
それまではなにか、うつらうつらと寝落ち直前な感じで、断片的に見えたり聞こえたものに
突っ込みを入れるのが精一杯な…というところで、横でパラナの術式が解放されるのを感じた。
ん? と思って振り返ると、横にはすっかり自由になったミスラさん。
「じゃ、そこはそういう事にしといてやるよ。という訳で改めて…」
右腕をがっ、と掴んで後ろ側に引かれ、左脚をミスラさんが両脚で挟み込む。
よーく考えたらかなり危険な体勢に持ち込まれたにも関わらず、
なんでサポ暗なのにパラナできたんだろう、と私はのんきに考え込んでいた。そして。
「ヤグ帽子の恨みじゃゴルァァァァァァァ!!!」
「ぎゃーーーー!? いたいいたいいたい極まってますコブラツイストってそんなギブギブギブギブ!?」
ヤグ帽子って何のことですかお姉さんの頭に載っかってるそれの事じゃないんですか!?
左脚に絡んだミスラさんの脛を必死でぺちぺちぺちと叩く。あ、緩めてくれた。
「……なんかさっきとイヤに雰囲気違うな、お前」
「それはその…色々な事情がありまして…っていうかヴァナにもプロレス技があるんですね」
身体だけは絡み合ったまま、微妙な沈黙が、場を満たす。
「お前、もしかして…」
ミスラさんがそう言いかけたところで、宰相様が戻ってきた。
「待たせたな、サン・ソコワラメェ。…何をしている?」
フルネームで呼ばれたその名前に思わず吹き出してしまった所、また締め上げられた。
だから痛い痛い痛い;; でもちょっとこの感覚は懐かしいものが…。
お兄ちゃんやめてー、と関節技を兄にかけられながら悲鳴を上げる、幼いリアルの自分の姿が脳裏に浮かぶ。
そういやうちお兄ちゃんいたっけ。でもなんでミスラの人に技かけられて兄の事が思い出されるんだろう。
ミスラにしては太腿かたいからかなぁ…そういえばスレで見た中でオスラの人がもう一人…。
「んじゃ、これで俺の無実と潔白は証明されたって事で、帰っていいスか?」
その声とともに身体が解放され、両膝を床に着いたところで思考が中断されて我に返る。
「うむ。…しかしな、各国で頻発する暗殺事件についてはお前も知るところだろう。
今後も同じような目に遭わんとも限らん、身につけるものにはもう少し気を遣うべきだろうな」
「はいはい、っと。お疲れ様したー」
何かを手の中で弄びながら、正面玄関を堂々と出ていくミスラさんを、私は呆然としながら見送った。
「…どうした、お前らしくないな」
「え、やー…その、私も疲れてたみたいです」
宰相様が溜め息をつく。ああああごめんフルさん…。
「今夜は騎士団の宿舎にでも泊まっていくか? このまま帰して何かあってもかなわん」
「いえ、ご心配には及びません…装備品の預かり屋にも寄っていかないとですし」
雑念を払うように、頭をふるふる、と振りながら立ち上がる。と、
何かがするり、と髪から落ち、肩にぶつかってから床でかつん、と音を立てた。
拾い上げてみると、黄銅の髪飾り(NQ)。…あれ? 蘇生の髪飾りどこいった…? もしかして…いつだ? いつ盗られた!?
「ちょ、あれまだ一回も使ってないんですけどーー!」
急いで外に出てみるもののすでにミスラさんは影も形もなく。
宰相様が慰めるように、私の肩をぽんぽん、と叩いた。
ここまでです。
前半は勝ちロールで行かせて貰ったので、後半はナサケナスな負けロールでw
というわけで、お待たせしましたルーファスさん、いつでも飛べますw
皆様投下お疲れ様です!
>>274 自分から人質になりにいくモーグリが可愛いw
>>301 ずるずる引きずられる姿が一番似合うのはミスラだと思いますw
>>313 ガルカさんはただの護衛じゃなかったのですね!続きわくわくです。
>>322 お料理キター(・∀・)−!!カレーコロッケの味に期待!!
>>327 ヤグ帽子の恨み晴らしてくれるー!ってやつですね!(・∀・)
>>331 味噌とミルク…い、一体どんな味に…!!でも怖くてできませんw
>>351 おいでませバストゥーク!装備からして赤か戦…ですかね(*・ω・)キラリ
今後のご活躍を期待しております。
>>360 サンさんの盗むの腕前はかなりのものと見ました!ダミーまで用意するとはっ
フルさんどんまいです(ノ∀`)
商業区は私があの世界に閉じ込めらる以前と変わらない雰囲気で賑わっていた。
噴水の淵に腰をかけ、数時間前と同じように色んな表情を見せる空を見つめる。
太陽がほんの少しだけ地面に近くなっているように思えた。
凄く長い時間動いていた気がするのになぁ…とっても不思議な感じ。
「どうかしたの?」
「うわわっ」
突然視界の中に飛び込んできた女性に驚いて噴水の中に落ちそうになるも、何とかこらえる。
この人には驚かされてばっかりな気がする。
鉄砲向けられて脅かされたり、サイコロ勝負させられたり、"赤い鎧"について聞かされたり…。
「いえ、あんまり時間経って無かったんだなぁ…って」
「そうね、確かに不思議な感じがするわね」
くすっと笑いながら、彼女も私の隣に腰を掛けた。
この世界は私が思っていた楽しいヴァナ・ディールとは全く別物みたいで。
"命"の尊さなんて現実世界と同じもの。
今までこの世界には間接的に関わっていて、"システム"という物に守られていたから何とも思わなかった。
死んじゃったらレイズやHPに帰れば良かったんだから。
でも、実際にこちら側に来てしまえば、その守りは無くなってしまう。
今はNPCたちと同じ。彼らはこっちの世界の住人だから、最初からそんな物なんてない。
殺されたらそこで終わり。レイズもHPに帰るなんて事も出来ないんだ。
もしそれが適っていたら、フィックやラオグリムといった人々だって、消えてしまう事は無かったんだから。
現実世界に帰る!なんて意気込んだけれど、私は本当に帰れるのだろうか。
不安だけが心の中を支配して、思い浮かぶのは力無く倒れる自分の姿ばかり。
「さっきから浮かない顔ばかりしてるわよ?ほら、これでも食べて元気だしなさい」
私の顔を覗き込んでいた彼女から何か手渡される…ソフトクリーム?
一口食べてみる…むむっ!美味しい。
「色々あったから疲れちゃったでしょう?今日はゆっくり休むと良いわ。
それと、これを渡しておくわね」
開いてる手を取られ、何かを手渡された。真珠のような輝きを放つ綺麗な玉だ。
おもいっきり高そうなんだけど、いいのかなぁ?
「これはシグナルパールよ。リンクシェルの高級版かしら?
念じるとお互いの映像だって見れちゃう優れものよ」
最近のリンクシェルは便利になったものだなぁと素直に思った。
この世界も日々、進歩しているんだ。そういうところも現実世界と変わらないなぁ。
「何かあったらこれに話かけて頂戴。それと、バス行きの魔行符も渡しておくわ。
貴女、迷子になりかねないものね」
図星をつかれて反論出来なくなる。まさにその通りですorz
情けなくて下を向いていると、彼女はさっと立ち上がった。
ブーツが石造りの道とぶつかり、硬い音を立てる。
「あたしは調べる事があるから行くわね。いい?無茶だけはしちゃ駄目よ」
帽子を深く被りながら肩越しに私を見つめる彼女の姿は格好よかった。
頷くと大きな瞳にウィンクされる―――そこでハッと思い出す。
そういえばお互いの名前知らないよっ?!一番大事な事じゃない!
「あのっ!遅くなりましたが私、ティアラです!」
「リーシャよ、呼び捨てで構わないわ」
帽子を深く被り直すと、彼女はそのまま歩き出す。
「"XI"を出した貴女の運にあたしはもう一度賭けてみるわ」
「えっ…XI?」
疑問を投げようとしたが、足早に去っていく彼女の背中は既に遠くにあった。
追いかけるのもあれだし…また次の機会に聞こうと思う。
手の中に残った大きな宝石を握り締め、私はモグハウスへと走り出した。
以上です。
フェローじゃないけどシグナルパール持ち出してみました(´・ω・`)
それでは、皆様のお話を待ちつつ…今日もわっふるですヽ(゚∀゚)ノ
367 :
既にその名前は使われています:2006/07/05(水) 19:18:06.60 ID:OmNADHbr
保守
>>313のKagetoraの発言一部訂正というか差し換えを。
Kagetora:謝る事は無い。最近搬入されたブツや伝票に契約書類の一部はこの下だ。
Kagetora:残りは三五八倉庫に置いてある。先にここのだけ見ていくか?
を
Kagetora:謝る事は無い。最近搬入されたブツや伝票に契約書類の一部はこの下だ。
Kagetora:残りは三五九から三六一倉庫に置いてある。先にここのだけ見ていくか?
に脳内で差し換えて下さい(ノД`)
--- in branch of Tenshodo ---
2人が下の一時保管所へ行っている間、自分は店舗の一階部分で待っていた。
周囲を見る限り、事務所と言った所だろうか。只、ノーグからの輸入品である忍術書に
暗黒魔法の巻物や東方の輸入食品は一階で取引されているようだ。陳列棚にそれらが綺麗に並べられていた。
事務員に促されて席につく。陳列棚の他は簡素な木のテーブルと椅子のみで、書類の類は全部下のストックヤードにあるようだ。
直接品物をここで取引しているからなのだろうか。
しばらくすると、お茶が出された。これは…紅茶の様な香りが漂う。見た目もそれと似ていた。
砂糖が効いているのか、普通の紅茶よりは甘さが目立つ。
Tenshodo's clerk:どうです?珍しいでしょう、最近ウチが航路を開いたアトルガン地方の紅茶で、チャイって言うんですよ。
事務員が勝手に喋っている。ああ、そう言えばアトルガン地方への渡航は天晶堂経由だったなと思い出す。
この世界でも、天晶堂は既にアトルガン皇国との貿易を開始しているのだろう。
抜け目が無いと言うか、流石はヴァナディールの巨大企業とでも言うべきか。
お茶受けとしてイルミクヘルバスと言うケーキも出された。これもチャイ同様アトルガン地方の物だったはずだ。
その抑えた甘さがチャイと合うとはよく言ったものだ。ケーキの類は滅多に食べないのだが、食は進む。
事務員が先ほどと同様に講釈を垂れていたのだが、自分は無視してケーキとチャイに夢中になっていた。
そして、丁度イルミクヘルバスを食べ終えた頃に、GarnevとKagetoraが戻ってきた。
Garnev:待たせたな。旧港にある倉庫へは蒼月、お前にも同行してもらわねばならん。
Aotsuki:え?何で?
疑問符を浮かべながら2杯目のチャイに手を付けていた。
どうやら彼の話によると、支店が最近仕入れていた物とは、現実世界から持ち込まれた物を利用して作成された武具類の様だ。
そして、三五八倉庫という所には天晶堂支店が特殊なルートで入手した現実世界の物…漂流物と呼ばれているようだが、
それの保管もされているとの事で、自分にそのブツの確認をしてほしい、と。
Aotsuki:…確認した所でどうするの?
Garnev:漂流物に関してはどこの国も極秘事項だ。ウチが持っている等と言う事が解れば責任問題は免れん。
Aotsuki:つまり…漂流物の真贋を確認するだけで良いって事?
Garnev:そんなところだ。もし本物の漂流物ならば、誰の指示で仕入れた物なのかを更に調べなければならんしな。
Garnev:それに漂流物は来訪者と共にこの世界に流れ着く事が多いらしい。お前はうってつけというわけだ。
Aotsuki:なるほど…実際に査察をするのはそっち。自分はブツの監査役ってわけね。
Garnev:物解りが早くて助かる。
自キャラは余程アルドに信頼されているようだ。だがしかしそういった事をさせるのなら予め説明をして欲しかった。
用心の為だ、とガルカは言うがこちら側の事情も考えて欲しい。
そして彼らに促されて、支店を後にする。
Kagetora…漢字を当てると影虎だろうか?彼に案内をされてバストゥーク旧港へと向かった。
バストゥーク旧港は岸壁に存在し、軍や中小企業が使用している、と彼から説明を受ける。
目指す三五九〜三六一倉庫はその旧港にある民間の倉庫地区にあるようだ。
民間倉庫区の近くには、岩山に半ば埋もれるようにして軍の弾薬倉庫がある。
どこの銃士隊かは解らないが、銃士隊による物々しい警備が敷かれていた。
地理的に軍港と弾薬庫の間に挟まれるようにして民間倉庫地区は存在した。
その東端にある三五九倉庫へと案内される。
Kagetora:本部からの指示だと聞いていたのだがなぁ…
Garnev:しかし本店の記録にはその様な指示書は残っていないのだ。
Garnev:モノが物だけに、こうして俺が査察に入る羽目になったしな
三五九倉庫の中へと入る。広さと中の様子は支店とさほど変わらない。
支店と同じように二階立てで一階部分がストックヤード、二階部分が事務所なのだろう。
問題の品は一階部分のストックヤードに保管されていた。それ以外にもエアリーと呼ばれる武具が並ぶ。
Aotsuki:これ…全部1つずつ確認しろ、って?
Garnev:ああ。
目の前にあるのはゴミの山…もとい漂流物の山。漫画雑誌にトイレットペーパー、ビール瓶に壊れたテレビ等々。
懐かしさを感じると同時に、量の多さに驚いた。軽く、トラック1台分程はあるだろうか……
Aotsuki:はぁぁぁ………
倉庫は三五九、三六〇、三六一の3箇所。つまりこれと同じ量があと2箇所あるわけになる。
倉庫に反響する自分のため息を聞きながら、途方に暮れる午後だった。
つづく
ミスがあったので訂正;
>>370 そして、三五八倉庫という所には天晶堂支店が特殊なルートで入手した現実世界の物…漂流物と呼ばれているようだが
を
そして、三五九から三六一倉庫という所には天晶堂支店が特殊なルートで入手した現実世界の物…漂流物と呼ばれているようだが
に差し換えてお読み下さい(ノД`)
また間違えた・・・・
374 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/07/05(水) 23:05:33.61 ID:6vytikMh
皆様、投下乙でございます。
新たにバスにて犠牲者が増えましたこと、喜ばしい限りでございます。
私の場合、プロットといってもたいしたものではありません。
簡単に言えば「こんな感じかな」という漠然としたものでしかないのです。
場所、登場人物、シチュエーション等から導き想定する、だいたいの見通しのようなものでしょうか。
(材料を揃える時点で、もう手に余るようだと困ってしまいますが)
あとは、その場でだらだらと書き連ねているだけです。
「リード、イッチ、メイミィ、トトの四人が、モグハウスで夕飯のカレーコロッケカレー作りに挑戦する」
という、今回の背骨になるシチュエーションが出来上がりました。
人数と場所を限定し、戦闘の予定はない、という安全装置付です。
メイミィ様が先導してくださっても、あらぬ方向へ持っていっても、何らかまわないのではと思います。
どう考えても、私一人で話を進めていくとノーフューチャーな結末しかありませんし。
そこでブレイクスルーが起きるのも、リンクの楽しみなのではないかと思います。
375 :
既にその名前は使われています:2006/07/05(水) 23:15:58.11 ID:bRMJ8v35
何このすれ
>>333 なんかもう、サイクスを勝手に禿げさしちゃってスミマセンv
>>351 バストゥークきたー!そしてサポ狩きた!いいよねーw
>>360 いいえ、サンはとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です。
>>366 謎のベールに包まれたコルセアさん。一体何者?w
>>372 私はさ、紅茶よりコーヒーが好きなの。どうでもいいけどw
>>374 つまりリードの闇とメイミィの光が両方備われば最強に見えるって事か!
「ええ。ですから静かに・・・」 受付からモンブローの声がする。「あ、駄目ですよトト君」
トトと呼ばれたミスラが、ひょっこりと顔を出した。
まだ若い、いや幼さが残る面立ち、と言ったほうが合っているかもしれない。
「あ! メイミィ!」 トトが顔いっぱいの笑顔で、メイミィの胸に飛び込む。
「どこに行ってたの? 僕、すごく心配したんだよ?」
「ごめんね、トト。ちょっと、やらなくちゃいけないことがあって」
トトは怒っているというよりも、嬉しくてしかたがない、というふうだった。
メイミィとは、やけに親密な間柄のようだ。
軽い嫉妬のような感情を覚え、俺は苦笑した。それはいくらなんでも身勝手が過ぎる。
「ふーん、へーぇ、ほーぉ」
なんともわざとらしく、イッチが半眼でトトを見やる。
「どうした、イッチ?」
「トトだっけ? あいつ、オトコだにゃ。オレには匂いでわかる」
イッチは俺にそう耳打ちし、ふん、と鼻息を一つ鳴らした。
「可愛い顔して、やることはやってるってコトかにゃ」
「失礼なことを言うのはよせ、イッチ」
たしなめてから、俺はいまだメイミィに抱きついているトトに声をかけた。
「はじめまして、俺はリード」 ふと、なんと呼んだらいいのか戸惑ってしまった。「ええと―――」
「トト、でいいよ。よろしくね、リード」
そう言って、トトは人懐っこそうな笑顔を向ける。悪い人間ではないようだが・・・。
なんだかものすごく眠いので、今夜はこれにて・・・。申し訳ありません。
メイミィ様の投稿も心待ちにしております。
続きは、また明日・・・。
379 :
No.1-69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/06(木) 01:27:19.97 ID:JhUUQsi/
>>355 プロットというのは書き直すためにあるからOK。リレー小説なら尚更。
>>感情の赴くまま強引にリードさんとくっつけちゃうかもしれませんよw
・・・むしろ料理に昏睡薬混ぜてリードさんを拉致、そのまま結婚式でも問題ないかと。
修羅場やそういった強引な展開のほうが面白いと思ってる人は私だけではないかと。
事前警告で「アンタ俺のSSに出たら死ぬよ」というルールで小説書いてる人ですしそれくらい許容量でしょう。
実際、救援のつもりで来たクルス氏なんかプロット全部破棄してるだろうし。
世界観をあわせるために単独で充分強いルーファス氏は出さなくてもいいプライマルアーツを出さにゃならんし、
(話は面白くしてるけど、「ルーファス」という存在は作者が動きを豪快に描写し、
ヒロ氏か客観的視点で丁寧に補足してその強さをアピールしてるので、
主人公以外に強い存在の武器がなくてもその魅力の表現上問題ないとわたしゃ思うのです)
普通の冒険者が普通に競演するにはワケのわからんギミック。
スルメだの変人魔道士オールルくらいの大嘘が必要。それがリード・ザ・ワールド。
この上、いきなり結婚式になってしまっても問題あろうか。いやない!w
がんばれメイミイ。昏睡薬でGOGO!!!!www
今までの他人と関わってリードさんが食らった(作者本人が了解した)受難。
サン氏に腕吹っ飛ばされる。レップ氏と共に腕に謎の装置を突っ込まれる。
(番外)ロックの夢の中ではカエルになって登場。
・・・結婚式なんてチョロイチョロイ!!いけいけ!!!!!!!!
・・・しかしトト…。彼は何のために出てきたのだろう(涙)。可愛いキャラだけに哀れすぎる。
スルメや変人魔導士さんはリード・ザ・ワールドとは少し方向性が違う気がするのは俺だけだろうか
結婚式まで一直線は同意。いけいけごーごー!
381 :
No.1-69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/06(木) 01:45:42.59 ID:JhUUQsi/
>>376いや、バスフェイトたちの生みの親や育て親はMMRやフェイト保守人様方だし、
自分はそのなかでもお気に入りの部下1にドイツ語アインズを当ててアイン君として頻繁に使ったり、
SS書いてただけだから問題ないっすよ。
むしろ彼らは保守人の皆様のお陰で育っていくと思う。
魅力的なサイクスをありがとうございます。
・・・てか、続きwkwkなんですがそろそろどうですかね?
>>375朝起きたら自キャラになってたらというネタスレ。
ネタなのでネ実住人的にキモがったり嘲笑したくなるかも知れんが気にするな。
冷静に考えたらゲームのこと程度で他人を知的障害だの罵詈雑言浴びせるだの好きでやってる奴を差別するだのしなくてもいい日もあると思うんだな。俺は。
382 :
No.1-69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/06(木) 01:57:48.93 ID:JhUUQsi/
>>380 いや、元々世界が違うからwwwwバスの便利屋と世界の神ですよ?
あの世界に紛れ込むためにはとんでもないギャグをかますか、
ありえない物体Xを出すか、同格の化け物かヒーロー出さなきゃ破綻する。
自分的にはメイミィさんやリードさんにロックを絡ませりゃ面白いだろーな程度だが、
どー考えても世界観的に接点が考え付かないからタゲそらしのためスルメだの変態魔道士だのを使い、
保守用キャラ達の力を借りた。
反省してないというか、ナシでは続きが書けんかった。そのまま書けるなら相当豪の者だ。
>>375あーちなみに、俺もすっかりネ実にはまってるので、
アレだなと思うことは多々ある。俺になくてネ実にあるものは萌えの概念くらいだ。
作者同士で友情とか愛情とかの展開があると実は引く。だが、それはそれで良いと思うのだよ。
ネタスレだけに、ここだけはネ実住人が仲良くしている最大の「ネタ」があってもいいと思う。
383 :
No.1-69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/06(木) 01:59:02.85 ID:JhUUQsi/
豪の者=クルス
・・・あの作者はスゲーと思うんだ・・・いろんな意味で。
385 :
初代1:2006/07/06(木) 06:36:20.23 ID:qUm7X6Jm
いっしょにカレーコロッケカレーをつくりませんか?
. (⌒⌒)(⌒⌒)
. |__|. |__|
○ (・ω・)ノ ッパ
┃ノ/ :/
ノ ̄ゝ
まだみてますよ保守age
386 :
初代1:2006/07/06(木) 06:37:36.96 ID:qUm7X6Jm
うへ・・・ずれた(´Д⊂
387 :
既にその名前は使われています:2006/07/06(木) 06:53:12.87 ID:rV8nXm8C
食パンマンかとおもた
388 :
既にその名前は使われています:2006/07/06(木) 08:53:03.64 ID:+G4XFwCY
やあ。俺俺。
先日に内部情報漏らした奴の後釜w
まじ雑務キツスw何この労基法違反な職場w
なんで俺が赤鎧と黒服の権限行使の調整や後処理を……
現場に…ウィンに帰りたい……
/sh うぉ〜〜〜!!ミスラとにゃんnyゴハッ……
えぇ。はい。はい。
今度のは洗脳時に人格書き換えもお願いします。
あぁ。はい。仕事増やす部下は要りませんから。
389 :
既にその名前は使われています:2006/07/06(木) 12:00:08.67 ID:JhUUQsi/
タブナジア支部よりマシだろ?
いくら今部屋無いからって露天商に偽装して茣蓙だぞ茣蓙(ござ)。
しかも前は最高待遇だったのが、タブ滅んだだろ?
で、天井あるとはいえ部屋無いからもうプライバシー無いも同然。
今はジュノと交易復活した所為で、
アホほど避難民と一攫千金狙いの商人がごった返すタブナジアで
自警団もどきやら雑用しないといけない。
フェイトの仕事どころでは無くてマジで大変らしいぞ。
ただ、あそこの隊長はバストゥーク・ヌルに匹敵する美少女らしいが。
なんかエルにしちゃ背が低いらしいな。170センチくらいの吟遊詩人とかなんとか。
おい。だれかデータもってねぇ?俺あそこの支部いったことねぇわ。
390 :
既にその名前は使われています:2006/07/06(木) 12:04:05.32 ID:JhUUQsi/
なんかあそこの支部の奴曰く、
「70%はタブナジア地下壕の生活と避難民の面倒と自警団参加。
勤務時間の30%しか本業で働けないから給料査定最悪。マジでヒドイ」らしい・・・。
そのくせ、隊長に首を言い渡されたりしたら自分で部署選べる組織なのに、
絶対やめようとしねーんだよな。あいつら…。
391 :
既にその名前は使われています:2006/07/06(木) 12:09:32.36 ID:JhUUQsi/
ところで、お前等、どこの勤務よ?
俺マウラ。・・部下ホシス;;
治安維持任務でクソイソガシスと思ってたらアトルガン行きができて殺人スケジュール。
しかも俺ヒラのまま・…マジこの仕事やめてええええええ!!!!
俺、原住民出身だし、バハムート様に辞表出してもいいよなぁ?
(相談する直属の上司もいねえ!!マジ最悪!!!)
392 :
既にその名前は使われています:2006/07/06(木) 12:37:03.76 ID:rV8nXm8C
さそわるる侭にフェイトに社したら上司がミスランでした大変満足してます
393 :
既にその名前は使われています:2006/07/06(木) 12:41:31.97 ID:JhUUQsi/
>>392おのれバストゥーク・フィーア!俺と変われ馬鹿ヤロー!!
お前はバハ様の気まぐれで無茶ツエエ力あるらしいが、
俺は普通の人間なんだ・・・来訪者と戦いたくナス!!
394 :
既にその名前は使われています:2006/07/06(木) 12:45:37.28 ID:rV8nXm8C
ボクはフィーアじゃないんだそれは誤解だよキヨミ!
許してくれサタケヤマ!
395 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/07/06(木) 12:51:35.86 ID:b4aVx1iQ
皆様投下乙です。
フェイト各支部が面白い事になってますなw
>>183 問題ないので、それ採用させてもらいますw
>>360 では飛びます(´∀`)
投下します〜
396 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/07/06(木) 12:52:17.98 ID:b4aVx1iQ
(267)
なんだか騒がしい空気に気がついて目を覚ました。
部屋の外から足早に歩く音や、何か重い音を置くような低い音が聞こえる。
ラディールの姿は部屋の中にはない。時計を見るとまだ7時頃だ。
そう言えば、最近やたら早起きばかりしてる気がする。昨日の疲労は単に睡眠不足だったんじゃないかと疑ってみたくなる。
部屋から出てみると、案の定バタバタと走る音がする。階段を下りてみると、ラディールがあれこれと玄関あたりで駆け回っていた。
「おはよう、何やってんだ?」
「何って、準備よ」
「準備?もう済んでるんじゃなかったっけ?」
俺がそう言うと、ラディールは怒ったような呆れたような表情をこちらに投げてきた。
「旅の仕度はね。武器とか、あると便利な物がいろいろとあるでしょう?」
そんなものかねぇ、と思っては見たものの口にはしない。彼女を怒らせて良い事なんて何もない。
爺さんの姿は見当たらないようだ。昨日一番出発したがっていた本人が、まさか寝坊と言うこともないだろう。
「そういや、フルキフェルは?」
「さぁ?寝てるんじゃないかしら…?」
「そっか、わかった」
そう言うと、俺は再び2階に上がってフルキフェルの部屋へ向った。
(268)
ノブに手をかけると簡単にドアは開いた。鍵がかかっていない。
まぁ、よく考えりゃ当たり前と言えば当たり前だ。俺もかけてないし。
勢い良くドアを開けると、どうも着替えの最中だったようで上半身をあらわにしたフルキフェルがポカンとした顔でこちらを見ていた。
「よう、そろそろいけるk…」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜!!」
耳を劈くような悲鳴と共に、もはや理解しがたいくらい色々な魔法と物が飛んできた。
慌てて部屋を出て、その場から横っ飛びするようにして飛んできた魔法やらなんやらの対象外に逃げ出す。
なんだってんだ…
物音がしなくなった事を確認して、再び開け放たれたままのドアから手だけを出して振ってみる。
「ご、ごめんなさい… もう大丈夫です…」
その声を聞いて、改めて部屋の中に入る。
「前から気になってたんだけど、お前ってなんか変じゃないか?」
片目をつぶって冷や汗を拭きながら説教でもしてやろうと切り出すと、酷く驚いたような顔をしている。
「裸見られたくらいでピーピー言うなよ、どこぞの小娘でもあるまいに…」
そう言うと、さらに驚いたようにこちらを見ている。
「……………… もしかして、あたり?」
フルキフェルが黙ってコクンと頷く。俺は思わず眉間に手を当てて天を仰いだ。
(269)
「あ〜〜〜〜、そりゃ悪かった。分かってりゃ多少配慮もできたんだが…」
良く考えてみりゃ、そういう事があってもおかしくはない。うん、別に珍しがるようなことでもない。
「そろそろ行くから準備しといてくれ。着替えはどうぞごゆっくり」
そう言ってそそくさと部屋から出て扉を閉める。
「どうしたの?凄い悲鳴が聞こえたけど」
ラディールが手に斧やら銃やらを持ったままこちらにやってきた。
どう説明しようかと頭を悩ませて、一応伏せておく事にした。知っていても知らなくても特に影響はないだろう。
「いやぁ、部屋にネズミがでたらしくってな、驚いたらしい」
「ネズミくらいであんな声を上げたの?なんだか先が思いやられるわね…」
そう言ってやるな…
「もう、色々準備してる最中なんだから人騒がせも程々にしなさいよ!」
ドアの向こうに聞こえるような声で言った後、また階段を下りていった。
俺もその場で深いため息を着いた後、階段の下へ向った。
食堂の方からいい匂いがしてきて、同時に俺の腹がグゥっと鳴る。
マルトは昨日出発してるはずだから、多分爺さんだろう。
厨房を覗いてみると案の定、爺さんが慣れた手つきでペティナイフを振るっていた。
(270)
「よぅ爺さん、朝から精が出るな」
「おはようございます、坊ちゃま。出発前にせめてもと思いまして」
「早めに頼むぜ、昨日は朝食くらいしかまともに食べてないからもう腹が鳴りっ放しなんだ」
「かしこまりまして。では、食堂でお待ちください」
そう言うと、再び食材の切り分けにかかった。
玄関あたりに戻ってみると、ラディールが準備したと思われるものが玄関にズラリと並んでいた。
その横で、彼女は満足そうに腰に手を当てて頷いている。
「…満足した?」
「そうね、とりあえずこれだけあれば大丈夫よ。あとはカバンに詰めるだけね」
「あ、ちょっとフルキフェルの様子みにいtt」
「半分持ってね♪」
後ろを向こうとした俺の体が、肩にかけられたラディールの手で半回転する。目の前には有無を言わさない迫力の笑顔。
数分後、俯きながら背中のカバンにどんどん物を詰められていると、フルキフェルが階段から降りてきた。
「食事そろそろできるから、先に食堂行っててくれ。俺はもう少しかかるから…」
わかりました、とあっさりとした返事が返ってくる。気にしないように振舞ってるのか…?
(271)
いくらカバンに何でも入るとは言え、アレだけ入れられると重くなった気がしてくる。
ようやくすべての荷物をカバンに収納して食堂に向うと、既に食事の準備ができていた。
さっきまで見かけなかったモーグリも席に着いていた。
「マトントルティーヤにダルメルシチューでございます。今後の食事は簡素になりますでしょうから、朝食ですがしっかりと食べておきませんと…」
爺さんが説明する前に、さっさと席について食事にがぶりつく。
フルキフェルとラディールはちょっと苦笑いした後、同じ様に食べ始めた。
爺さんはやれやれといった表情で席に着き、シチューをすすり始める。
「ご主人、食べすぎクポよ…」
モーグリが心配そうにこちらを見ている。フルキフェルも爺さんも呆れたように手を止めていた。
「いやぁ、やっぱり食べておかなきゃ持たないだろ?」
「そうそう。何があるかわからないんだから、食べておかなきゃ」
ラディールも俺に同意して、さらにトルティーヤを手にとって口に頬張る。
胃に収まるごとに身体に力が戻ってくるのが実感できる。やっぱり食事は基本だなぁ…
結局、出てきたものの半分以上を俺とラディールで平らげて朝食は終わった。
「さて、では先ず城に赴き辞令をいただきましょう」
片付けの終わった爺さんが出てくるのを見計らってフルキフェルが声をかけた。
(272)
モーグリが元気に見送る声を背に、城への道を急ぐ。
昨日同じ道を歩いたときに比べると格段に調子が良い。やっぱり、食べる物も食べずロクに寝てないとああなるのか。
なんとなく、ちょっと前にやってた『食事〜睡眠アリ○ミン』ってCMを思い出した。
流石にアリ○ミンはこっちにはないだろうけど…
サンドリアは今日も快晴だ。暖かい日差しに少しだけ冷たい朝の風が気持ち良い。
このまま散歩に行くならどんなに気が楽なことだろう。
フルキフェルはさっきのことなど無かったかのように、肩で風を切るように颯爽と歩いている。
いよいよこいつのことはよく分からないが、まぁなんであれ害意はないのは間違いない。
中身がなんであれ、帰りたいと思ってるのには変わりはないんだろうし、エルリッドの救出を手伝ってくれるのはありがたい事だ。
他愛のない話をしながら歩いていると、眼前にドラギーユ城が見えてきた。
そろそろ気を引き締めたのか、北サンドリアから城までの間に誰かが口を開くことは無かった。
守衛にチラリと視線を送り、そのままドラギーユ城へ入る。
いつもの場所にいつのも人影が立っていた。俺を見るなり、ニヤリとした表情を浮かべる。
「ご苦労、早速だが辞令だ。本日を以って、ファーロス・S・シュヴィヤール及び従騎士2名をバストゥーク領事館勤務とする」
「かしこまりました」
その場にいた全員が、サンドリア式の最敬礼を宰相に向けた。
(273)
「では、早速このまま出発いたします」
俺がそう言うと、フルキフェルがテレポの詠唱を始める。昨日の話し通りなら行き先はルテだろう。
「建前とは言え、領事館に顔を出すくらいにはするのだな」
「勿論、そのつもりです」
「そうそう、バストゥーク領事が貴様の事を『家出少年』などと吹いていたが、知り合いか?」
「ふぇ…?」
俺が間抜けな声を出したのと、テレポが発動したのがほぼ同時だった。
次の瞬間には、目の前に砂漠が広がっていた。
「先ずはコロロカの洞門に向かいましょう」
フルキフェルの落ち着き払った声に無言で頷き坂を駆け上がると、そこには一面の砂漠と見慣れないモンスターがいた。
爺さんとフルキフェルが後ろでコソコソと話をしている。
「やっぱり…」
「ふむ、こればかりは…」
「おい、あれってギーブルだよな…?」
「恐らくかの者の仕業でございましょう。クフタルに生息しているモンスターをこちらに召還したのでございます」
爺さんが話している間に、ギーブルがこちらの姿を認めたらしく、早足で駆け寄ってくる。
「んな事言ってる場合じゃねぇ!逃げるんだよぉぉぉぉぉ!!」
403 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/07/06(木) 12:56:29.46 ID:b4aVx1iQ
以上です。
こんな感じですので、バストゥークに着くのはもうしばらく先になりそうですw
では皆様、わっふる〜
「このルーファス! 作戦の為に一時退却することはあってもッ!
戦いから逃げたことはないッ! ただの一度もなッ!」
>>395 採用していただき、ありがとうございます。
―――小一時間後。
俺は道の端っこにヘタり込んでいた。
悪いが、俺は戦う前から負けモードだ。
ここはジュノ上層居住区、お買い物市場。
モーグリと主婦が毎日、ガルカ顔負けのパワーでしのぎを削り合う戦場。
夕飯の食材を買い求める人々でごった返す風景を眺めた。周囲の警戒は怠らない。常に剣は傍らにある。
記憶が戻る前は無言の集団と認識していた人々の声が、今は俺にもちゃんと聞こえている。
イッチとメイミィが「買い物はバトルにゃ!」と勢い込んで突入してから、もう何十分経つのだろうか。
俺はため息を一つ、漏らした。
本来は、俺がここでこうしているのは非常にマズい。
上層にだって奴らは配置されている。“ハイプリースティス”の担当だったはず。
今この瞬間にも時間が止まり、手練れのフルアラ対一人の状況にならないとも限らない。
お姫様に付き従う従者18人。その士気は、高過ぎるほどに高い。
はっきり言って、そんな猛者猛者した連中の相手なんか御免だ。
「ため息一つつくたびに、幸せが一つ逃げていくんだよ?」
俺に荷物を預けに、いったん戻ってきたトトがにっこり笑う。
ほっそりした体には重すぎる抱きかかえていた米―――タルタルライスの袋を、俺はひょいっと掴み取った。
「・・・そうだな」
無警戒に隣に腰を下ろして一息ついたトトに、それだけ返して周囲の警戒を続ける。
病院でメイミィから話を聞いたトトが、自分の部屋は広いからそこを使ったらどうかと提案した時、俺は警戒した。
奴らの手の者かと思ったからだ。罠ではないか、と。
だが、どうもそうではないらしい。ならば、彼の正体はなんなのだろう。
ミスラ族の男性とは、部族の厳重な垣根の内側に保護され決して外には出ないものではなかったか?
ジュノに服飾の店舗を持ち、高ランクの冒険者顔負けの部屋を持つ。
どうみても海千山千の豪商ではない。実は、大金持ちの息子―――だったりするのだろうか。
やめよう。
事情を窺い知ったところで俺には無関係。ミスラの男性が街に出ている事を吹聴するメリットもない。
「・・・・・・」
「リードってさ、無口だよね」
トトは手持ちぶさたの様子だった。
そうは言うが、俺にはトトと何か話す必要も、話すべき話題もない。
イッチとメイミィの買い物は、まだ終わらないのだろうか。
「あのさ、聞きたいんだけど・・・」
沈黙に耐え切れず、トトが口を開く。
先を促すように、チラリと彼に視線を向けた。
「リードは、メイミィとどんな関係なの?」
メイミィと俺の、関係―――?
随分とストレートな質問に、内心驚いた。俺はどう答えたものだろうか。
メイミィとはウィンダスで出会い、色々あった。
俺の魂が削られる前だったから少々行き過ぎた感は否めないが、それでも俺自身の言動にかわりはない。
“複数の意識が混ざっていた状態だったから、自分のせいじゃありません”―――? それはバカな話だ。
メイミィは優しい人だから、見るに見かねてイッチの手伝いをしてくれたのだろう。
だが、やはり俺の存在はメイミィを困らせるだけ。こうして近くにいるだけで、彼女を傷つけ続けるというのに。
どうして病院で強引にでも解散しなかったのか。悔やまれる。
「戦友だよ。ウィンダスで一緒に戦った」
苦しい言い訳じみた言葉だったが、驚くほどさらりと口をついて出た。
「ふーん・・・。どんな敵と?」
「・・・・・・」
そこで言葉が続かず、俺は沈黙した。
情けないかもしれないが、言えない事、言いたくない事もある。
トトは立ち上がると、パンパン、と小さなお尻についた埃をはたいた。
真っ直ぐに透き通った瞳で俺を見つめる。俺は、それに耐え切れず路面に視線を落とした。
「僕は、メイミィが好き。誰にも譲れない」
それだけ言って、トトはメイミィがいるであろう市場へと走り去っていった。
408 :
No.1-69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/06(木) 18:43:29.58 ID:JhUUQsi/
ええ子や。トト。ほろり。
そしてあわただしくまた出勤。
今日こそ1時には帰りたいOrz
皆様投稿お疲れ様です。
>>373 トラック1台分Σ(゚Д゚)膨大な量の調査大変そうだ…!
チャイとイルミクヘルバス、美味しそうでうらやましい
>>403 フルさんついにばれたΣ(゚Д゚)そしてラディールさんが素敵です。
ギーブルの通った後は死体の山に…((((;゚Д゚)))アワワ
>>405 どこぞのデパートのバーゲンセールのような光景が上層でw
トトが可愛らしい…どうなってしまうのか楽しみです(*´ω`*)
>>381 最近、ってか今月は忙しいのでなかなか投下できないんです><
>>393 バストゥーク・フィーア「ボラーレ・ヴィーア!」
>>403 ついに動き出した!砂漠越えは大変そうですなw
>>407 恋のトライアングルはトトの参入によって、より複雑なものに…!
ガチャリとレンタルハウスのドアを開ける。
やはりその中には、黒いマントを羽織ったヒュームの男がいた。どう見てもフェイトだ。
部屋の様子を見渡す。特に荒らされた形跡は伺えなかったが、ベッドの上にはロープで縛られたモーグリの姿があった。
「ただいま、知らない人。」
「おっと、そこを動くなよ来訪者。こいつがどうなっても知らないぜ。」
そう言って黒装束はモーグリを抱きかかえると、片手刀をモーグリの首に宛がった。
人質をとって戦う気か。やれやれ、また随分とせこい手を使う。まぁ俺は赤い鎧を倒したんだ。警戒されても可笑しくはない。
「ご主人たま、助けて欲しいクポ…。」
モーグリが涙目で俺に訴えてくる。すると黒装束は勝手に喋るなと言わんばかりにモーグリの首筋を軽く斬りつけた。
じわじわと白い毛並みが、赤く染まっていく。
「俺も評価されたもんだな。こういうやり方でしか俺を倒せないって判断したのかな?」
「自惚れるな。俺はただお前にも大切なものを失う悲しみを味わってもらいたいだけだ。」
黒装束は刀に滴るモーグリの血を嘗める。彼の殺気が篭った鋭い瞳は、専ら俺を捉えている。
「お前はセシリアを殺した。お前だけは許せない。この絶望を、この辛苦をお前にも与えてやる!」
だからジュノから遥々来てやったと付け加え、黒装束は俺に刀を向けた。セシリア…恐らくは、あの青魔道士の事か。
思わず噴出しそうになった。暗殺者のくせに随分と人間らしい事を言うものだ。
「そして、お前も…失え。」
術式を組み立て、放つ。すると毒の魔力が部屋を包み込み、その直後に黒装束は痙攣を起こしてバタリと倒れた。
「ポイゾガとスタンだよ。詠唱しているの、気付かなかったのかい?」
「なっ…!」
その隙にモーグリを男から取り返す。ついでに拝借した片手刀でモーグリを縛っていたロープを切り解いた。
「ご、ご主人たま。ありがとうクポ!でもでも、今の強引だったクポ!もう少しで刀が刺さるとこだったクポよ!」
「喚くのは後にしろ。」
そもそも刀は刺さらない。要は角度の問題だ。別にモーグリなど助ける必要はないのだが、死なれても何かと面倒だしな。
スタンの効果時間が切れると黒装束はスッと立ち上がった。懐から予備の物だと思われる片手刀を取り出す。
「ふん…貴様の目の前でこいつをズタズタにしてやろうかと思ったが止めだ。…皆殺しにしてやんぜッ!」
バルファルはいない、モーグリも戦力としては期待できない。だとしたらやれやれだ。俺が殺さなきゃいけないのか。
「君の彼女には悪い事をしたね。そして、今から君にも悪い事をするよ。」
「ああん?───」
パチンと指を鳴らす。すると火花が散ると同時に凄まじい爆音と衝撃が黒装束の下腹部を襲い、跡形もなく吹っ飛んだ。
薄汚い肉片がハウス内一帯に飛び散り、清潔な室内を汚していく。当然俺の服とて例外ではない。あーやだやだ。
そして腹を失った男はそのまま白目を剥き、仰向きで倒れた。苦痛に歪んだ悍ましい表情、いや、表情よりも寧ろ…。
黒装束の腹からは大量の血が溢れ、骨が露出し、内臓…腸だと思われる物がペロンと顔を出していた。……。
俺は満身創痍の男に魔力を注ぎ込む。やがて周囲に佇む空間が歪み、青黒い闇が発生して彼を飲み込んでいった。デジョンIIだ。
冗談じゃない冗談じゃない冗談じゃない冗談じゃない冗談じゃない冗談じゃない…!
俺はドアの鍵を閉めると、バタリとベッドに倒れ込んだ。そして布団に深く潜り込む。駄目だ、寒い。
ドクンドクンドクン───
幾らなんでもこれはグロ過ぎるだろ…。先程の生々しい光景が脳裏に焼き付いて離れない。
お、落ち着け、深呼吸だ。落ち着けよ。俺は悪くないんだ。悪いのはフェイトだ。これは単なる正当防衛。
何が"ジュノから遥々来てやった"だ。何で来るんだよ、お前、あの青魔道士より弱いじゃないか。弁えろよ…。
それにこれで3人目だろ。いい加減に慣れろ俺。
頭では分かっているのだが、心が着いて来ない。だって仕方ないじゃないか。俺はただの大学生なんだ。
ジュノでの戦いで、青魔道士の死体を処理してくれたのはバルファルだった。…バルファル、お前は偉大だよ。
いや、彼だって恐いんだ。昨日も一昨日も浴びる様に酒を飲んでいたのは、その為かも知れない。
レグナス、お前はどうなんだ。やっぱりお前も恐いのか? それとも、お前をこんな事に巻き込んだ俺が憎いのか?
「あーあ、こんなはずじゃなかったんだけどなぁ。」
俺は大きくため息をついた。うざったいフェイトのお陰で、楽しいはずのヴァナライフが台無しだ。
「ご主人たま…。」
「モーグリ。マキシポーションでも何でも使って良いから、ちょっと休ませてくれ。」
布団越しにモーグリに返事をした。今日はもう疲れた。まだお昼だが、暫くは布団から出る気はしない。
翌日───
「ご主人たま、もう大丈夫クポ?」
「ああ、いつまでもクヨクヨしている時間はないからね。部屋の血を拭き取ってくれて、ありがとう。」
部屋には血の跡等は跡形もなくなくなり、すっかり元通りになっていた。
俺に気を遣ってくれたらしく、今朝はめずらしくモーグリが朝食を作ってくれた。とは言ってもゆで卵だが。
贅沢を言うのならば、材料はトカゲの卵でなく鳥の卵を使って欲しかったかな。
「それにしても、昨日はどうやって強盗を倒したクポ?」
…おいおい、いきなり昨日の出来事に触れてくるとは無神経な奴だな。まぁ別に構わないが。
「スタンで敵の動きを止めた時に、青魔道士から奪った歯形の爆弾を仕込んでやったのさ。
そしてファイアで着火させた。ちょっとした改造を施したから、詠唱の必要がない程の小さな火種で効果は十分だったよ。」
「クポポ〜!すごいクポ!かっこいいクポ!」
「それほどでもない。」
スイッチの一部を削り、穴を開けて導火線を付け足しただけの代物だが、これはこれで事足りる。
「それとご主人たま。これっ、お弁当クポ!」
朝食を終えるとモーグリはキッチンの方までフワフワと飛んでいき、小包を持ってきて俺に手渡した。
───俺に残された時間は、今日と明日。流石の俺も激しい焦燥感に襲われる。さて…どうしたものか。
415 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/07/06(木) 21:19:07.78 ID:U0Dkq0k+
以上だにゃ
レグナスさんには申し訳ないのだけれど、私も今月は厳しそうだ・・・
皆様御晩ですw
ティアラ氏がスノールジェラートで買収された!タルスキーのGMサーン!(色々マテ
リード氏の近くに来ちゃいましたが、多分またすぐどっか行っちゃいますw安心を。存分に修羅場を堪能して下さいw
先生!ギーヴル先生が!!ギーヴル先生が緩みきったルテテレポ解散PTに喝を入れにッ!!(違う
レグナス氏、お部屋が血まみれナカーマヽ(゜∀V)メ(゜∀゜)ノ
では、フルキフェルたそとの辛味部分の終盤サン視点を投下します。
………さって、フルとやらが聞かれたく無いらしい宰相が席を外したし、聞いてみるか。
「で、何を見なかったことにするって?」
「…隠しておく位なんですから、見られないに越した事はないものでしょう? …その目とか」
フルとかいうエルは、そう言いながら右手のミトンについた血をみつめている…何そのガッカリ顔w
…まぁ、人目に付くとそれだけ目立つしな。この格好好きでしてる分自業自得だけど。
「んじゃ、俺が見なかった事にするのは、さっきの作戦会議の内容でいいんだな」
…それとも偽造した身分詐称の方か?w ま、コッチで良いのなら偽造の方に守秘義務無いよな?w
フルとかいうエルは、頷きながら治癒系の魔法…おそらくはイレース辺りを唱えた。 …油断大敵w
「ええ、あくまでバストゥークに赴任するのはさる貴族と従者ふた――」
イレースか何かによって手の拘束が解除された瞬間に、フルなんとかにスリプルを放つ。
…手ごたえが微妙だが、よろめいたので問題無いだろう。
若干手に痺れが残ってるが後回しにし、フルなんとかの腕を掴んで、自分が貼り付けられてた場所へ引き倒す。
――ドンッ という音と共に奴は背を石壁にぶつけ、俺は奴が立っていた場所へと立った。
「解呪…麻痺。」
術式と言われる種類を呟きながら印を紡ぎ、身体に残っていた、消えかけの麻痺の呪いを完全に排除する。
「じゃ、そこはそーいう事にしといてやるよ。という訳で改めて……」
寝惚け眼でボーっと、コッチを見てるフルなんとかの背後に、スッと歩いて回りむ。
相手の右腕を強く引き、自分の左脇にガッチリ挟み込み、相手の左腿を左足で、挟み込むように絡めて……よし。
「ヤグ帽子の(欠けた嘴の)恨みじゃゴルァァァァァァァ!!!」
おもいっっっっきり、捻じり上げる。
「ぎゃーーーー!? いたいいたいいたい極まってますコブラツイストってそんなギブギブギブギブ!?」
情けない悲鳴をあげながら、俺が絡めてる左足をぺちぺちと叩いてきた。
………あれ?なんか、違う……。
「……なんかさっきとイヤに雰囲気違うな、お前。」
聴いてみた。
「それはその…色々な事情がありまして…っていうかヴァナにもプロレス技があるんですね」
……ん?プロレス技?あれ…なんだっけ……。
てかコイツ来訪者か?…にしてもさっきとふいんき(なぜかry)が全然違いすぎるし……二重人格か何かか?
二重人格…?来訪者…?なんっか忘れてる気がするな…なんだっけ……あれ…なんだっけなぁ…
「お前、もしかして…」
「待たせたな、サン・ソコワラメェ。…何をしている?」
「―ぷふぅっ」
…てめっ笑うな!俺だって好きでこんな名前なんじゃネェ!こうしてやるっこうしてやるうぅぅぅぅぅぅぅぅう!!!
……ぁ、そうだ。宰相は王子ん所に俺のアリバイ証明確認しに行ったんだっけ。
「…んじゃ、これで俺の無実と潔白は証明されたって事で、帰っていいデスか?」
帰って良いならココに留まる必要は無いしな。……ぉ、良いモン発見。お前なんか黄銅で十分だw
「うむ。…しかしな、各国で頻発する暗殺事件についてはお前も知るところだろう。
今後も同じような目に遭わんとも限らん、身につけるものにはもう少し気を遣うべきだろうな」
…身に着けるもの?………あぁ、黒い格好するなって事かw だが断るwwwって事でさよならーw
「はいはいwっと。お疲れ様っしたーw」
さーって、この髪飾りどーすっかな〜w 売っても良いけど便利なモンだしなぁ〜w よし、持っとくかw
…さて、あとはいつ気付くか知らないが、どう逃げとくかだなw
門を出て、城の橋前で立ち止まって少し考える。
気付いたら追っかけて来るし、地理は奴のが詳しいだろうから〜……観光はまた今度でいいかw
文字通り聞き耳立ててた耳に、乾いた金属音が聞こえた。
「転移…回帰。」
門の影に移動してから素早く印を結び、デジョンを発動させた。
「ちょっあれまだ一回も使って無いんですけどーー!」
情けない叫びをあげながら門の方へ走って来る音が聞こえたが、門が動き始める瞬間、俺は既にジュノ下層に居た。
以上です。
ふるたそ>>蘇生の髪飾りはどうして欲しいですか?w
僕フル>>今度会ったら容赦しませんよ覚悟しなさいシャポー盗ってあげます。
現在のサンは、手で印を結ぶ方法で魔法使っています。言葉は不要ですが癖です。
では、
メイミィさんとこのトトかメイミィさん見掛けたら(酔っ払い親父の如く)絡んで、
(酔っ払い親父の如く)唐突に去っていこうと思いますw…会わずにどっか行くでしょうけど。
もし絡むとしても、数行で語られる程度のものなので、ソチラからのアクションは不要ですw
もし何か別の意図で来られるのでしたら、出来るだけソチラ方に合わせます。
皆様投下乙です(`・ω・´)ノ
取り急ぎ自分も投下しますね
おれのモーグリが運び込まれた病院は、鉱山区と居住区の丁度境にあった。
すぐ裏手に錬金ギルドがあるのは、病院と薬局の関係って事なんだろうか。それとも……と、ひどく不吉なジョークを思いついた。
病院の大きな扉を潜り、受付らしいカウンターにいる中年女に問い合わせる。
モーグリには暇を出した。今更会うつもりもないけど、容態くらいは知っておきたかった。
「ご面会ね、入院患者のお名前を教えて頂けるかしら」
人懐こい笑みを浮かべて、女が言う。
おれはモーグリの名前を知らなかったので、モーグリの入院患者というと、該当者は一人だけだった。
「それならルークさんだわ。彼なら昼頃意識が戻って、今は容態が落ち着いているみたい。Pokotasoさん、モーグリ思いなのね」
いやに詳しいな。そう思って聞いてみると、女は苦笑しながら
「モーグリ達がひっきりなしに見舞いに来たの。あの子達は連帯感の強い種族なのね。説明しているうちに覚えてしまったわ」
そして病室へと向かいかけたおれに、
「それにしても、名前くらい覚えてあげて下さいな。モーグリ族には自分から名乗る習慣がないんだから、貴方の方から聞いてあげなきゃ」
困ったような顔で小言を述べた。
ルーク、というらしい。おれのモーグリの病室は、四階の奥の個室だった。
死ぬほどの大怪我したのが一昨日で、昨日の昼は生死の境をさ迷って、今日の昼には意識が戻ったと言う。
おれには知識がないから分からないが、ヴァナ・ディールの医学は進んでいるのだろうか、それとも遅れているのだろうか。
おれが知っている病院特有の匂いとはまた少し違う、消毒薬の匂い。
壁や石で、床は木だ。薄汚く不衛生に見えるが、ヴァナでリノリウムの床もあるまい。
ルークの病室に向かう途中、一人のモーグリと出会った。
すれ違いざまおれの顔をじろじろ見て、
「ルークに会いに来たクポ?」
「誰だおまえ」
質問に質問で返したおれに、モーグリは特に気を悪くしたような様子もない。
「冒険者のティアラ様にお仕えするモーグリクポ! ひょっとしておまえはPokotasoクポか?」
どうも話がまどろっこしくていけない。
「ああ、そうだ。で、ティアラ様ってのは誰だ?」
モーグリははっとして恥ずかしそうに頭の変な玉を揺らし、短い足をぶらぶらさせながら答えた。
「瀕死のルークに治療をしたのがティアラ様クポ。ルークの容態をひどく気にしていたから、忙しいご主人様に代わってモグが様子を見に来たクポ」
そうか、お前のご主人様が……
「ルークの命を救ってくれてありがとう、お前のご主人様にはいくら感謝してもし足りない」
どうかよろしく伝えて欲しい、と頭を下げた。
まるで自分が褒められたみたいに、喜びと照れを全身で表現するモーグリ。
「ご主人様にきっと伝えておくクポ。きっと喜ぶクポ! ルークが待ってるから、早く行ってあげるといいクポ。まったくあいつはモーグリの鑑クポ、あんなモーグリを持っておまえは幸せクポ」
おれは乾いた笑いで応えた。
ああ、そうだな。あいつは本当に最高のモーグリだ。
「元気になったらまたすぐお仕えしたいって言ってたクポ。それまではせいぜい、普段モグたちがどれだけ大変な仕事をしてるか噛み締めるがいいクポ」
そんな事を言いながら、モーグリが帰っていく。
おれは曖昧に笑いながら手を振って見送り、姿が見えなくなるのを確認してから、なんとなく足音を殺して病室に忍び寄った。
静かに病室を覗き込む。モーグリには大きすぎるベッドに、包帯で全身を巻かれたモーグリが横たわり、今はまどろんでいるようだった。
病み上がりに友人の訪問を受け、疲れたに違いない。
「ルーク、おまえはクビだ。今までおつかれさん。……元気でな」
安らかなその寝顔を確認して、小声で呟き、おれはその場を後にした。
戻りかけたおれは、また一人の人物に会った。見舞い客の多いモーグリだな。
長く艶やかな黒髪を後ろで一つに束ねて垂らした女侍。
「どうしたの、ひどい顔だわ?」
ミスリル銃士のアヤメだった。
「悪いな、この顔は生まれつきなんだ」
あまり会いたくない相手だった。
以上です(´・ω・`)ノ
427 :
既にその名前は使われています:2006/07/07(金) 06:10:01.97 ID:6ak1E1VL
落ちかけていたのだが、なんで俺達(フェイトの下部構成員)ってこのスレ保守してるんだ?
おとしたほうが厄介な新手の来訪者どもがこないとおもうのだが。
あれか?精神だけきた来訪者と違って身体ごとこられたバハムート様とかも一応来訪者ゆえにか?
そりゃそうとタブナジア支部とジュノ上層支部の奴らよ。お前んトコの上司のこともっと語れや。
いくらお優しいからって、廃プリ様は性的に可愛がってくれるわけじゃねーんだろ?
なんか爆弾持ちでも面倒見が良いらしいが。
というかジュノだけ上層地区限定でGM置くのって人材不足の組織にはもったいなくねーか。
チャリオッツ様なんざお一人でウィンダスを担当されておられたぞ。
バス支部にいたってはGM無しで運営されてるしな。
タブ支部はどうよ?お前んトコの隊長についてなんか語れや。
428 :
既にその名前は使われています:2006/07/07(金) 06:18:22.12 ID:6ak1E1VL
そういえばバス支部、大変だよなー。
来訪者どもとの戦闘で一部部署(ブルゲール商会とか)除いて壊滅したサンドリアの奴らやら、
チャリオット様戦死をいいことに好き勝手するアホGMが勝手に押しかけて、
勝手にそれまで無害だったのであえて放置していたバスの来訪者(実は結構いたらしいな。この掲示板に報告されてなかっただけで)どもに喧嘩うって返り討ちにあってるんだろ?
5人、内部監査含めて6人しかいねぇからって勝手に手伝いに来たとかいって隊長無視で暴れまくってことごとく返り討ちテラワロスwww
バス支部の連中、黒服着ないのはなんでだぜ?この服だせぇから変えたいんだが却下といわれるし、目立つし。
隊長は白いローブで唇だけ見える格好だろ。10代にみえねえ反則級の色気だぜ。バス隊長。
だれかー。マウラ転属の書類書けや。こんな激務一人でやれるかボケぇええええ!
429 :
既にその名前は使われています:2006/07/07(金) 06:28:31.38 ID:6ak1E1VL
>>426 あーあそこの従者にやられたモーグリ君かぁ。ご愁傷様です。
アイツは凶暴で組織でも嫌がられてたからなぁ。
一応、俺普通の人間ですが白魔でもありますし、
アイツ嫌いだったし・・・見舞いに伺いましょうか?
ちょっとイカス、スーパーポーション+3くらいなら作れますよ。
俺ムバル水いくらでも手に入れる能力あるし。
えっ?なんでそんな能力かって?水を自在に出す能力もらったんだわ種類問わず。
無能力でこんな激務できるかと先日バハ様に直訴したら、
「あなたは充分有能ではないですか?」「・・・・【えっーと…】」
「竜騎士75は強いですよ?それでも能力を望むならなんか言って見なさい」
「…今までが弱すぎて、どうやればこれ以上ネタにならずに強くなれるのかわかりませんバハ様!」
「ネタ能力?なら宴会芸ができるよう水を呼び出す能力にしますか。今度の宴会楽しみにしておきますよ?」
…水芸ってなんじゃーーーーーーーーーーーー!!!
430 :
既にその名前は使われています:2006/07/07(金) 07:19:55.65 ID:7I1cQDuu
スレも読まずに、流れぶった切ってカキコ。
何度か自キャラになって、ヴァナにいる夢をみたんだが、、、
リアル自分のため、武器は持ってないわ、魔法は唱えても発動しないわ、
殴ってくるゴブリンは怖いわで、けっこうつらかったお。
ただ、味丸、クピピ、神子ちゃんと話せたのはちょと嬉しかったがな。
おはようございます、若干ですが続きが書けたので投下してみます。
バストゥーク商業区…、バストゥークの中でで一番人が多いところである…。モグハウスを出て見ればレンタルハウスを返却して
もらう時に話しかけてたヒュームno
Louliaがいるし、大工房のへの道筋にはガルカのAlert Gazeもいる…、そして道には無数のバザーが開かれていた。
いつもの見慣れた光景のはずだったが画面で見るの自分の目で見るのとではまったく違ったものに見えるから不思議なものだ…。
バザーをみながら商業区の中心である噴水まで脚を進めると噴水の前へと到着した。
噴水の水をすくってみる…、冷たかった…、水なのだから当たり前なのだがいまの俺にはそれさえも新鮮に感じる。
「そこの君、そんなに噴水が珍しいか?」
噴水をじっと見つめる姿が異質に映ったのだろうか?派手な格好をした老エルヴァーンが声をかけてくる。
「いや、別に…、ただちょっとね…」
「そうかい?ところでお前さん、からくり士に興味はないかね?」
そうか、このド派手な衣装どっかで見た記憶があると思ったらからくり士か、この爺さんこんなところにいるけど結構カラクリ士
のなかじゃ身分の高そうな奴だったっけな…?
まぁ、どちらにしてもいまの俺にそんなことをしている暇はないけどな。
「悪いが興味ないよ、それにカラクリを扱えるほど繊細でもないんでね」
軽く返事をしながらその場を去る、老エルヴァーンは若干残念そうな顔をしていたがまぁ仕方ない、そのうち、その技術をついで
くれる誰かが出るだろう。
さてと、商業区見学はこれぐらいにして外へと向かおう、いままで見てたものと現実のあまりのギャップに時間をとられすぎてし
まった…、そろそろ本来の目的にもどらないとな…。
南グスタベルグをぬけ、ダングルフの涸れ谷へと足を踏み入れる、ここならば多少派手にやらかしても問題はないはずだ。
こんなところまで来るのはよっぽどの物好きのみだろうな、しかし熱い…、場所的には最適なのだが熱さのことをまったく考えていなかった自分の能天気さに腹が立つ。
「さて、んでは始めるかねぇ」
腰に下げていたジュワユースを抜き放ち、振り下ろして見る…、剣が空をきる音が辺りへと響く。
実に愉快だ!軽く力を込めた振るだけでこれほど動きができるなんて現実ではありえなかった!
…………
一通りの武器を使ってみたがどれも想像以上に使いこなす事ができ、物理攻撃のほうはほぼパーフェクトなできだった。
しかし魔法は別でまったく駄目駄目だった…。
「ファイア!ブリザド!サンダー!」
この通りである、幾ら叫ぼうともまったく発動しない…、スレに書かれていた別の来訪者が使っている方法のマクロを想像する方法やメニューをイメージする方法もためしたが駄目だった。
さて、どうするかねぇ…、魔法の使えない赤なんて笑い話にもならないよなぁ…。
以上です、しばらく?は魔法の使えない赤魔道士予定です。
そんな状態でフェイトに強襲されたりしたらどうしよって感じですが、戦闘シーンがかけなくて四苦八苦してる感じなので暫くはなんとかなるのかも…?w
>>352 自分の所属国選んで見ました!頑張りますのでよろしくです〜。
>>354 フェイト側は勘弁を!すぐに負けて自爆するはめになりそうですからww
>>355 まだ大まかな方向性しか決まってませんがよろしくです〜。
>>356 /welcomeありがとうです、赤魔いいですよね〜。
>>361 一応赤魔です〜、期待に沿えるように頑張ります〜。
436 :
既にその名前は使われています:2006/07/07(金) 09:05:29.72 ID:ZB1t9m/E
皆さん。バハムート様を見掛けたらズウ゛ァール城本部に一報を。
管理業務の途中で書類の山ひっくり返して…逃げました。
437 :
既にその名前は使われています:2006/07/07(金) 09:57:11.91 ID:6ak1E1VL
>>436 あー。こちらマウラ監視員。マウラにてバハムート様確保。
ゴブリンクでおっかけまわされて【エキサイト】して羽目外してるようでしたが、
周辺住民の迷惑を考慮し、【足払い】
ゴブには居住エリア外のため強制帰還処理をかけて騒ぎを未然に防止。
なお。決め技は先日バハムート様より賜った「水鉄砲」の能力をトリガーとしたヒールブレスIIIでした。
(魔法扱いだったようです。サポ戦なので地味に助かります。40℃程度までなら温泉水なども出せるので風呂代が安くつきます)
お礼は良いですんで、ちゃんと俺の責任を取ってくれたり可愛がってくれる上司と、
ちゃんと仕事を手伝ってくれる部下ください…。
438 :
既にその名前は使われています:2006/07/07(金) 10:07:54.45 ID:6ak1E1VL
・・保守やめて素にもどって冷静に考えたら、
洗脳、拉致、暴行、殺戮いとわぬ傲慢なる嘘神なのに、
とてもとてもふざけていて、とてもとても愛されるキャラだなバハムート=オメガアルファ=ザ・ワールド様。
善の心も悪の心も持ち合わせてない上、手段を選ばぬから結局は悪役だけど、
婦女暴行しないだけギリシア神話のゼウス様よりマシかもしれん。
フラレテばかりに見えて、2/14には結構チョコもらってるんではないだろうか。バハ様。
部下を困らせてばかりだけど、呆れられてばかりだけど、ある種理想の上司かもしれん。仕事は無能なんだろうが。
(やれば神様なんだからできるが、やらないって点でも)
439 :
既にその名前は使われています:2006/07/07(金) 12:24:33.91 ID:ZB1t9m/E
こちら本部了解。
業務外の確保作業までさせてしまってすみません。
ご要望の件ですが、正式な要望手続きを行っていただければ、
新しく入った元来訪者のミスラとタルタル2名を行かせます。
上司の件ですが、人手不足が著しいので、貴方を昇級する形になるかと。
…そうだ、参考までに。
新人2人は可愛らしい女性ですよ。
バハムート様の回収は日没後になります。
それまでに申請されていれば、回収ついでに2人を連れていきます。
貴君の御協力に感謝します。
440 :
既にその名前は使われています:2006/07/07(金) 14:44:30.57 ID:6ak1E1VL
いえいえ。要望書送っておきます。無事今ナナシ様に引渡し護送処理終りました。
直属上司がまったくいなかったので
黒服も着てないヒラの身で本部に書類送ると緊張しますよ・・。
ええと、私は自宅をそのまま勤務場所にしてたのですが、新人2名の宿舎はどうしましょうか?
あと私はヒラの中のヒラ、一般職の監視員でしたので扱いとしてはどうなるんでしょう?
黒服用のLS支給で黒服扱いですか?
マウラは監視員2名とその上司で監視員駐在から支局ほどではないので監視局に格上げですか?
あと待遇について給与面では満足してますが・・。「水芸」の能力を貰った際に違和感を感じてたのですが、
「宴会なら脱がねばね♪」とバハムート様が言ってたのを思い出して…。
…あの。髭ヒュムから20代くらいの若い年頃娘になってるようなんですが・・・。
これ、治せます???バハムート様確保したのは良いのですがさっきから死ねるほどの激痛が…。
これ、噂の月のものですかね!!???この激痛はやばすぎrrr
441 :
既にその名前は使われています:2006/07/07(金) 15:04:39.99 ID:dNQ81RNT
流れぶった切るけど、モーグリが白豚なら
トンカツ作れるんじゃね?
442 :
既にその名前は使われています:2006/07/07(金) 15:09:39.96 ID:6ak1E1VL
作れるかも!!www
おーくの肉なら競売で売ってるけどねぇw
あれ肝臓だろwww
カンタレラでも作る気ですかお前らwwwww
「モグタン、トンカツって料理が私の故郷にはあったんだ。」
私はどういう経緯かはわからないけれど、タンスをあさっていたモグタンのボンボンを左手で思いっきり握りつぶした。
「ど、どんな料理クポー?」
ダラダラと汗を流しながら、それでもしっかりと下着をにぎりしめたままのエロ生物が白々しい声を上げる。懲りているんだか、いないんだか。
ま、どっちにしろきっついおしおきの一つや二つ、三つや四つ、百や千は必要だろうけど。
「えーとね、まず豚をバラして肉にするの。」
私は左手でムニムニとボンボンを弄びながら楽しげに彼に微笑みかける。
「・・・豚って誰の事クポ?」
「それでねー、その肉をビンとかでバシバシ叩いてから
小麦粉、卵、パン粉をまぶして油でカラッと揚げるんだ〜。」
「な・・・何が言いたいクポ?」
私はボンボンを握る手にさらに力を加え、右手をスッと腰にぶら下げてあるダークモールに伸ばした。
「じゃーーん・・・にーくーたーたーきー!」
「ひ、ひぃぃクポオオオオ!!!」
ギラリと目を殺気で輝かせる私を見たモグタンが情けない声を上げてガタガタと震え始めた。
でも、大切そうに下着は握ったままだ。いや、体が強張って手が開かないだけかもしれない。・・・どっちでもいいや。
「今日は、生きたままトンカツを作りたいと思いま〜す♪まずは、お肉を叩きましょう〜♪」
モーグリ虐待ネタに触発されて書いた。後悔は少ししている。
皆様の作品、今も楽しく読ませていただいてます。わっふるわっふる!
すまんモグタン。ワラタw
446 :
既にその名前は使われています:2006/07/07(金) 19:48:53.88 ID:h4hwMDjs
ほしゅ
447 :
既にその名前は使われています:2006/07/07(金) 21:04:18.27 ID:ZB1t9m/E
こちら本部。バハムート様を問い詰めて確認とっていました。
性別年齢改変が施されていますね。正規の改変では無いので、手続きをすれば戻せます。
もし戻りたい場合には1週間後迄に手続きを。
次に、新人2名の宿舎に関してですが、現時点では一般宿に宿泊する事になっています。
本人の申請であれば、場所が動かないの固定地点である限り変更が可能です。
役職に関してですが、新人が黒服ですので貴方が選べる選択肢は2つです。
上位型黒服か、一般管理業務者か。です。
施設名称・呼称変更は申請認可がバハムート様なので…諦めて下さい。すみません。
給与は現時点の15%増し程度になると思います。…ナナシ様?えぇ。はい。はい。わかりました。
「洗脳処理はして欲しいか?死ぬ事もあるからオススメ。」だそうです。もし必要ならばこれも申請を。では、用事があるのでお先に失礼します。
448 :
既にその名前は使われています:2006/07/08(土) 00:40:04.28 ID:jbX37Ji2
ほしゅ
449 :
メイミィ-185 ◆ajBPG2hnCs :2006/07/08(土) 01:31:57.44 ID:6W72pQRU
みなさんありがとう(ノд`)
ではメイミィをわたしの思うように暴走させてしまいたいと思いますw
>>サンさん
もしかしたらサンさんを一瞬お借りするかもしれません。
ただ、わたし書くのが遅いので、続きが書けたらどんどん投下して先に進めちゃってください(´・ω・`)
久しぶりに携帯から書いたものを出先から投下。
リードは彼女と感動の再会としゃれこむのかと思っていた。
そんな場面は見たくなかったので、彼と彼にしがみつくイッチには目を向けずに俯いていた。
だが、予想に反し彼は至極冷たい口調で言う。
「俺から離れてくれ。マガシキノロイが伝染する」
「そんなことないにゃ。呪いはオレたちがバッチリ解いてやったんだからにゃ!」
イッチは気にもせずに得意げに鼻を鳴らした。
あぁ、イッチひとりの手柄にしてもらおうと思っていたのにあっさりばらされてしまった。
不意にリードがベッドから降りて、その拍子に抱き付いていたイッチが振り落とされたらしい。
「に゛ゃっ!?何すんだにゃー!」
その声でわたしはふたりの方に視線を向けた。それでおそらくそういう状況だったのだと理解した。
彼はイッチの抗議にもかまわず、入院着を勢いよく脱ぎ始めた。
(きゃッ…)
リードの引き締まった逞しい裸体があらわになり、わたしはまたしても視線を逸らすことになった。
わたし以外の3人はなにか会話していたようだが、ほとんど耳に入らなかった。心臓が激しく脈打っている。
どうしてイッチは平気なんだろうと一瞬考えて、すぐに思考を停止させた。
そんなの決まっている、彼らは親しい仲なのだから。考えるまでもない。
ようやく頬のほてりも少し引き、冷静になって、リードの声も耳に入ってきた。
「先生。悪いが、ちょっと外してもらっても?」
モンブローは頷いて、部屋から静かに出て行った。
部屋にはカップルとわたしだけが残されている。
そしてふと気付く。これはわたしが一番なりたくない状況ではなかっただろうか?
どうして適当な理由をつけて出て行かなかったのかと、後悔したがもう遅い。
『俺にはイッチという可愛い彼女がいるんだ、だから諦めてくれ』?
聞きたくない、やめて――…。思わず耳を塞ぎそうになる。
だが、短い沈黙を破ったのは想像とは違う彼の言葉だった。
「ここでお別れだイッチ、メイミィ。呪いを解いてくれて有難う。さようなら。それじゃ…」
リードは立て掛けてあった彼の剣を装備しながら、こちらを見もせずに淡々と告げる。
わたしはてっきりこれからはイッチと一緒に行動するのだろうと思っていたのに、
それはどうも違ったらしい、というのは理解できた。
それはともかく、彼の口からさよならを言われたのは堪えた。一瞬頭がからっぽになる。
わたしが何か行動に移す前に、イッチが動いた。
右手を上げ、そのままリードの頬に向かって振り下ろす。
次の瞬間、パァン!という乾いた音が部屋中に響き渡った。
「フザけんじゃねーニャ! なんだよその態度は! メイミィがどんな気持ちで…!!」
おそらくは怒りと悲しみで涙ぐみながら、彼女は怒鳴った。
意外な言葉だった。恋敵のわたしのことなんか嫌いだろうと思っていたのに。
こんな状況のときに自分のことよりもわたしなんかのことを先に口にするなんて、
イッチはやっぱり優しい良い子だったんだ、とこんなときながら実感した。
「…俺は、記憶が戻った。イッチに会う前にどんなことをしてきたのか、思い出した。
ウィンダスで天の塔に監禁拘束されたあげく、拷問でなぶり殺しにされかけて、ようやく、だが」
つらそうな表情で、リードは言葉を紡ぐ。
「―――俺は、人殺しだ。誰かと、幸せになっていい人間じゃ、ない」
その言葉を最後に、沈黙が広がった。
監禁?拷問?人殺し? …意味がわからなかった。言葉としての意味はもちろん理解できるが、そんな非日常的な言葉を彼が体験してきた出来事だと口にされても
実感などわくはずもない。
長い沈黙が続く。誰も口を開かない。誰も目を合わせようとしない。
…なんにしても、こんな状況は、良くない。このままではどんどん暗い方向にいってしまう。
そう考えた直後には、声が出ていた。ご丁寧に挙手ポーズつきで。
「あのっ…!」
ふたりの視線がこちらに向いた。よし。
えーと、えーと…と考えた末に、わたしの口から出て来たのは。
「おなか、すいてませんか?」
「………」
無言のまま突き刺さる視線が痛い。
「なにか食べたほうがいいかな、って…その…思うんですけど…」
勢いよく上げてそのままの右手を手持ちぶさたにしゅーんと下げながら、ふたりの様子を窺った。
「確かにハラが減って、気が立ってしまうのも当たり前にゃ。メイミィ、ないすにゃ!」
イッチがウインクしながら親指をビッと立てた。なんとか空気を変えることには成功したらしい。
わたしは心の中で胸を撫で下ろした。
「メニューは、とんかつに決まりにゃ!!」
「無理だろう。誰が作れるんだ? そもそも材料は?」
嬉しそうに言うイッチの横から素早く鋭いツッコミが入った。
「わたし、コロッケなら作れますけどトンカツは…お肉が…」
顎に指を当てて思案ポーズを作る。
料理があまり得意でないわたしでもコロッケやトンカツは作れるが、豚肉がないのはトンカツにとって致命的だ。
「あー。んじゃあ、リードは何が食べたいんですかにゃ?」
小首を傾げてイッチが質問する。
少し考えて、彼は短く呟いた。
「カレー」
「あ、おいしそう」
なるほど、というように両手を胸の前で合わせる。カレーは一応得意料理だったし、丁度いいかもしれない。
「“カレーコロッケカレー”!みんなで手作りするにゃ!」
そう言って、イッチが目を輝かせる。
「オレがリアルにいた頃、よく行った喫茶店の名物メニューだったにゃ」
「…なんだか、いろいろ矛盾している気がするんだが」
呆れ顔でリード。
「カレーコロッケカレーをッ!バカにする奴にはッ!ライダーキックをお見舞いするッ!にゃッ!」
「…はぁ…」
よく分からないが、変な組み合わせに見えても意外とおいしいメニューなのかもしれない。
作ってみる価値はあるかもしれない、と思うことにする。
以上になります。
わっふるわっふるです(*゚ω゚*)
457 :
既にその名前は使われています:2006/07/08(土) 05:53:56.61 ID:17OKBZA2
そうなんですよねぇ。女の子は我がままに振舞って相手の男ぶん回すくらいの強さは必要だと思うんです。
特に不幸な自分やサドな自分に酔うナルシストな男を好きになってしまうとね。
野郎を【フルスイング】するパワーを持たないとズルズルそいつに巻き込まれて不幸になる。
はぁ?それで野郎が困らないかですって?困りませんよ。
リード様はああいう方ですので、二人とも幸せになるか二人とも不幸のどん底に叩き込まれてリード様遁走かのどっちかです。ファイトですよ。メイミィ様。マウラから応援してます。
女性が我がまましないことで逆に困るのは野郎に巻き込まれる回りの人間くらいです。
男って言うのは昔っから大馬鹿ですからねぇ。女の子がついてやっとまともになると思ったほうがいいっすよー。
えー。本部。女も悪くないような気がして来ました。独身でしたし、
女になった所為で少々母が驚いてましたが納得させましたのでこのまま行きます。
急にヒュムっこ。たるっ子とみすらっ子の孫娘ができたと喜んでますし・・・(ん?)。
待遇は「一般管理業務者」でお願いします。本来黒服より身分下の一般職が上につく不具合は
ウィンダスの事例もありますし申し訳ありませんがそちらで。
あとナナシ様やバストゥーク・アインには自分からフェイトに入団した来訪者や現住民には爆弾や洗脳は不要ですw
…とお伝えください。延々と爆弾の魅力について語りまくったり、洗脳の美学を延々と語ってくれるのは嬉しいのですが、
今私が洗脳もらって仕事内容全て忘れて再出発したら、
マウラから逃げ出す来訪者についてのデータは皆無になりますよ・・・。
たしかアトルガン地方には我らの「法則」は適用されなかったはず。
458 :
既にその名前は使われています:2006/07/08(土) 06:12:46.69 ID:17OKBZA2
監視員3名。アルバイト一名(約一名個人的に母を雇いましたがかまいませんよね?)駐在。
マウラより報告。
本日現時間AM5:53晴天。本日訪れた「来訪者」はまだなし。
「危険」な原住民については来訪者危険度SS、
コードネーム「歌姫」の同行者として今目下捜索中のトリオン公、
ピエージュ公に類似した人間をまたも発見。
ジュノ支部に書類送付しました。
町の前のゴブリン盗賊団の動きですが現在のところ目だった動きナシ。
先日ウィンダス籍になったヤグードの商人や神官たちが相次いでアトルガンへ出航していくのは確認。
オークやクゥダフの傭兵の姿も見られます。
PS。女4名仲良くしております。
休暇の際はこちらにリゾートに来てください。歓迎します。
あーナナシ様に私信。お体に気をつけて。
(最近、ナナシ様と話すと胸がときめくのですが・・・これが恋って奴でしょうか?
と、部下二人と母に打ち明けたら「ナナシ様は私のものです!」と・・・。
若い二人はよしとして…母上。年ガラもなく・・・ま、負けません!!!)
459 :
既にその名前は使われています:2006/07/08(土) 09:21:14.87 ID:17OKBZA2
マウラ監視員 構成報告書。
一般管理業務一名。竜騎士75 白魔道士65 ヒューム♀(元髭ヒュム♂)
特殊能力:水芸。あらゆる種類の水を作り出し、任意の場所から発射できる。即発動タイプ。
修行により、D5クリティカル5%のウォーターカッターにしたり、
アクアベール効果及び回避率を大幅に上昇する水の鎧やエンウォータ、ウォータ1程度の効果にすることは可能。
サポ戦でもヒールブレスのトリガーにできる。
黒服1(実行部隊兼書類処理)タル♀からくり58/獣58(白65も所持)釣り100
黒服2信仰を失ったバーンアウトミスラ白魔道士。現在召喚60
来訪者撃退のため現場指揮にきたナナシに一目惚れして二つ返事でフェイトに。
(ナナシの指示には)非常に従順のため。爆弾、洗脳処理は(今のところ)なし。
アルバイト。戦士65青魔道士60 ミスラ♀
外見上はミスラのため老化していない。20代に見える。
世界をかけまわった凄腕傭兵だが、引退してヒュームの男性と結婚。一児(一般管理業務者)を産む。
現在、息子の手伝いと称して力仕事を担当する元気者。実年齢は60すg
460 :
既にその名前は使われています:2006/07/08(土) 09:24:16.47 ID:17OKBZA2
いかん。アルタナ種族の混血は必ず母親の種族の「女性」が生まれるんだった。
えーと。ドサクサに紛れておかんもミスラになったと解釈をwwww
皆様、投下乙でございます。
―――反論など無用。作品で語れ。
ってばっちゃが言ってた。
のんびり頑張りましょうか。
若い。
そして、真っ直ぐに相手への想いを口にできるのは、強い。
俺は消えていくトトの背中を眺めて、また一つ、ため息をついた。
だが彼はわかっているのだろうか?
メイミィは来訪者。いずれこの世界からいなくなる存在。
悪い癖だ。否定材料ばかりが思い浮かぶ。
メイミィの気持ちがわからない。
俺は敵を倒したんじゃない。敵のHPをゼロにしたんじゃない。
―――人間を、殺した。
それも彼女の目の前で。もっと彼女の知らないところで。
こんな殺人者は、軽蔑し、避けるものだろう、普通は。
“僕は人殺しですけど愛してください。二人で幸せになりましょう”
破綻する。どんな人間なら、臆面もなくそう言えるのか。
以前は狂気と享楽に身を浸していれば、それで済んだのだがなぁ・・・。
よろしい。
イッチもメイミィも、来訪者だ。
いずれ帰還の方法を見つけて、リアルへ帰るだろう。帰るべきだ。
俺は帰れない。この世界に残るしかない。
それどころか、ヴァナとリアルをつなぐ門を破壊して道を断ち切るのが、俺の目的。
もしチャンスが一度きりで、二者択一しなければならない状況なら俺はそれを優先する。
である以上、彼女たちどころか、来訪者すべてを敵に回すのと同義。
―――“赤い鎧”に対抗できる協力者は必要だ。
だが、目指すものが他者とは異なる。
しかも利用するだけして、あとから裏切るなどプライドが許さない、ときた。
このままでは八方塞がりだ。
それでも、彼女たちとは早めに別行動をとったほうがベターだろう。
トトが俺を信用して渡した米袋が腕の中にある。
預けられたものはズシリと重い。
放り出して逃げることもできない、か。説明してわかってもらえればいいのだが・・・。
わずかに色づいた空を見上げた。
恨めしいほどによい天気。
きっと綺麗な夕日になるのだろう。
(死んでしまえ)と誰かがささやいた気がした。
あれこれとループする思案を繰り返すうちに、三人が戻ってきてしまった。
トト、イッチ、そしてメイミィ。
それぞれ両手に食材や酒(!)の入った袋を重そうに下げている。
心なしか、イッチとメイミィは仲良さげに笑顔でいるようだ。
「おっまたせー」
あぁ、と俺は頷いて米袋を左脇に抱えた。
右手は開けておく。いつでも剣を抜けるように。
「悪いが、これ以上は荷物を持てない」
「か弱い女性にクソ重い荷物を持たせる気にゃ?」
イッチが口を尖らせ、俺の態度を責める。
特にイッチの買い物袋が重そうなのは、そのロランベリー・ワインのせいじゃないのか?
「病み上がりサンだからしょーがねーかー」
「うーん、ちょっと買いすぎだったかも」
「だいじょーぶ。この甲斐性なしが全部食うにゃ」
やれやれ・・・。
今夜の食材に幾らかかったのだろう。
あとで二人には適宜を送金しておこう。残金が苦しいが、そこはそれ、だ。
先立つものがないというのは、兵糧攻めの気分だ。
どこかでまともな労働をするわけにもいかず。
冒険者のように、飽きることなく日夜金策に奔走できるわけでもなし。
何か売れるような高価なものを持っているわけでもなし。
入院費踏み倒すか、犯罪で金を稼ぐか。追いはぎ強盗窃盗誘拐身代金PK・・・いやいや。バカな。
経済的に一番安定するのは、フェイトに再就職することなのだが。それこそありえない話だ。
切実な問題だ・・・。
―――“マガシキノロイ”とは、女難と金運低下の呪いじゃないだろうな?
居住区を歩きながら、ふとそんなことが脳裏に浮かび、俺は苦笑した。
「リードさん? どうしたんです」
「あぁ、いや。なんでもない」
ムッ、としたトトが、俺とメイミィの間に割り込んだ。
・・・彼は変に意識しすぎだと思う。
「ついたよ。ここが僕の家さ」
案内されたのは、上層でも官僚たちが住まう高級区画、そのひとつだった。
「すっげー!」
イッチが感嘆の声を漏らす。なるほどこれは、安普請のレンタルハウスとは比べ物にならない。
いわゆるセレブ、というものだろうか。
466 :
既にその名前は使われています:2006/07/08(土) 16:02:57.11 ID:j8nGSexa
上へ参りま〜す
467 :
既にその名前は使われています:2006/07/08(土) 17:44:25.25 ID:17OKBZA2
呼吸ひとつ、水一口すするだけで人は命を散らす。
数え切れぬ同胞を葬り、「扉」を閉じる目標のため人を利用する。
孤独なる騎士リードにメイミィの、イッチの思いは届くのか。
女神の慈愛、差し伸べられた小さな手を振り切り、彼は孤独の道を歩む。
次回。「朝起きたら自(分の)キャラになっていた」"原罪"。
罪とは、摘んできた命の代わりに、
自己と人々を幸せにすることを放棄すること。
おたのしみに!
(上げます)
468 :
既にその名前は使われています:2006/07/08(土) 17:46:09.20 ID:MbLfCXHh
469 :
既にその名前は使われています:2006/07/08(土) 17:47:17.13 ID:ghLFokWV
170キロバイト ZA2
470 :
既にその名前は使われています:2006/07/08(土) 23:39:05.39 ID:AzQpjwXQ
ええい!ベッドシーンはまだか!
-----チョコボ育成が実装された場合@朝自スレ-----
=== Residential Area ===
Nanako:ヒロ!ほら、かぁいいでしょ〜、わたしのチョコボだよ。まだ子供だけど。
Hiro:あ?ん?あぁ…そうだな。
ナナコは仔チョコボを抱えてヒロに見せに来ていた。
Nanako:んもう!上の空って顔してるし…ちゃんと見てる?
Hiro:ああ…みてるって。じゃあそのチョコボ、何て名前にしたんだ?
Nanako:うん、えっとね、アオツキさんに付けてもらったんだけどさ
Hiro:げ…おまっ…何てヤツに名付け親になってもらったんだ…
Nanako:うん?”トラ”ちゃんって名前なのよ。
Hiro:はぁ?虎?…あれか?バタリアとかに居るあの虎か…?
Nanako:ううん。わたしもそう思ったんだけど、アオツキさんは違うって。
Nanako:金色のふさふさした毛並みの獣なんだってさ
Hiro:意味わかんねーな。金色の虎ってーと、ライオンの事か?
Nanako:らいおんさん?ライオンさんは赤毛の女性だよ?
Hiro:ああ…そっちじゃなくてな…
Nanako:それで、雷と炎を吐いて空もとべるんだよ〜って言ってた。
Hiro:余計にわけがわかんねーな…それとチョコボの名前がどう関係するだろうな
Nanako:さぁ…?あ、でもヒロの方がその”トラ”に似てるかも、なんてことも言ってたなぁ
Hiro:相変わらずあの女は支離滅裂だな…
Aotsuki:誰が支離滅裂ですって?^^^^^^^
Hiro:うわっ出やがった!急に出てくるなよ。驚くだろ…
Nanako:あ!アオツキさん、どうしてヒロが”とら”って言う動物に似てるんですか?
Aotsuki:顔の刺青がトラっぽいじゃない
Hiro:なんだよそれ、理由になってないだろ
Aotsuki:あと、金色でぼさぼさの髪の毛もトラっぽいじゃない
Hiro:いや、虎に髪の毛ねーだろ
Aotsuki:それから、口が悪いところもそっくりだし
Hiro:虎はしゃべんねーだろ
Aotsuki:それにほら!カラミヤ君は魔法で雷も炎も出せるしさ!
Hiro:虎は雷も炎もださないだろ!!
Nanako:┐(・ω・)┌
Tora:クエッ!
-----------------------------------------------------
チョコボ実装が楽しみの325です(´・ω・`)
…だけど全然関係ないですね(汗)
チョコボ実装じゃなくてチョコボ育成実装でした(ノД`)
474 :
既にその名前は使われています:2006/07/09(日) 00:43:05.41 ID:IxIOsWeE
チョコボは非常食
475 :
既にその名前は使われています:2006/07/09(日) 01:32:42.94 ID:0rBdKGCV
Icchi:…………あの人……今晩…遅いにゃ……野宿かにゃ……?テルぐらいしてくれてもいいのに
Maimy:……………………
Icchi:あ…メイミィ、さめちゃうから先、食べちゃってにゃ……オレはリードが帰ってから食べるから……
Maimy:………………う…………うっ
Icchi:…………
Maimy:わたしも…………待ってる……よ…わたしも……リードさんが……帰ってから…いっしょに食べるよ……
Icchi:…………そう……ところであんた…最近、背のびたにゃ?
ぼく(ロック)──の住む…ぼくたちの世界……『ヴァナ・ディール』は とても深く傷ついた……
いや…正確に言えば
『田中が生んだ フェイトという 怪物によって ヴァナ自身は傷つけられた……』
イッチはリードの帰りをずっと待つのだろう…
「ミンテ」の家族は 息子が帰るのをずっと待つのだろう………
フェイトに殺された娘や兄弟の帰りを 家族たちは これからもずっと待つのだろう………
傷の痛みが 深くあらわれてくるのは これからなのだろう……
いったい…この「痛み」は どうやって癒せばいいのだろう?
ぼくにはわからない… ヴァナの未来にとって命取りになるのか、 さもなくば いずれ消え去るのだろうか
──ぼくには わからない
476 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/09(日) 02:24:04.07 ID:6FYb0+Nt
おお!名無し様。ロックを出した外伝ありがとうございます!!
こういうセンチなロックもいいなぁ。
普段のロックは明るく振舞ってるが心中複雑なキャラだし。
おれの内心を知ってか知らずか、アヤメは笑い、
「さすがに心配だったみたいね。ちょっとだけ見直したわ」
「元気そうじゃないか。心配して損したよ」
おれ達が会話する通路の先にあるのは個室。人がほとんど通らない廊下の真ん中でおれ達は対峙していた。
互いにくつろいだ素振りを見せてはいたが、おれ達の間には一触即発の緊張感のようなものがあった。
「彼がこんなに早く意識を取り戻したのは貴方のおかげよ、Pokotaso。…ヒロ、と呼んだ方がいいかしら?」
彼女の言う意味が分からず、問い返す。
「どういう意味だ、それは?」
アヤメの話では、ルークは当初、治療費の当てがなかった為、それなりの治療しか得られなかったのだそうだ。それが、おれの財産を譲り受ける事で、この国で最高の医療を受けられた、と。
嫌悪感を顕わにしたら、アヤメは自嘲するような顔で、この国は民主国家なのよ、と呟いた。
結局、金か。
「で、あんたも見舞いか? 意外と暇なんだな、ミスリル銃士ってのは」
アヤメは両腰に手をあてがい、抗議の姿勢を示す。
「そんなはずないでしょう、貴方を探していたのよ。宿に居つかないから、連絡を取るにも一苦労だわ」
それは悪い事をした、早朝から深夜まで大忙しだからな。
「おれを? 何かあったのか?」
「いくつかあるわ。まず貴方を訪ねてきたミスラがいるの」
最初に思い当たるのは、あのAH協会の変なミスラだった。だけど、ハエは証人として出頭してアヤメに会っている。
「おれを? 誰だろう」
「マルトと名乗ったわ。身元の確認が取れなかったから貴方の居場所は教えなかったけど、一応連絡先は聞いてる。どうする?」
マルトだって? どうしてあいつが来るんだろう。確かに身のこなしはその筋の人間みたいだったけど、どれほど動けるって言うんだ?
何にしても火付けで時間停止を使わせる手はこれで潰れた。マルトを人質に取られるだけなのだから。
宿の名前が書かれた羊皮紙の小片を受け取りながら、思考を巡らす。文書用に裁断した余りだろうか。メモ用紙にするほどこの世界の紙は安くないらしい。
「マルトなら、知合いの使用人だよ。本人が来てないのは予想外だったけど、何か事情があるんだろう、後で訪ねてみる」
それでこの話題は終わり。アヤメは軽く頷くと、次の話題を出した。
「それから、サンドリア領事館がお呼びよ。これは貴方だけじゃないみたいだけど」
この忙しい時に役にも立たない連中のお使いクエなんぞやってられるか。
「何でも、新しい駐在領事官が着任するから、その前後であらぬ事件など起こらないよう、護衛をして欲しいそうよ」
少しだけ顔をしかめて、アヤメが言う。
「気に食わない、って顔だな」
「当然よ、まるで騒ぎを起こしたいみたい。わざわざ通常の連絡網を使って回覧するのよ? 護衛をつけたいなら内部の人間を使って内々に伝達するべきだわ」
護衛が必要な人間ならね、とアヤメは付け足す。ただ領事官が赴任しただけなら確かに半民間のモグハウス管理協会を通じて連絡が行くだけらしいのだが。
ふと、興味を引かれて聞いてみた。
「その領事官の名前は?」
「噂の段階だから詳しくは知らないけど、シュヴィヤールとかいう高名な武官らしいわ。ファーストネームは確かファーロス……」
あいつら、テレポで来るんじゃなかったのかよ。
ご多忙なミスリル銃士様をくだらない伝言役に使った事を詫びつつ、暇乞う。
いずれにしてもファーロスの名でこちらに来るのはまずい。エルリッドはファーロスが死んだと思ってる。赤鎧の連中が吹き込んだ嘘なら勿論だが、そうでなくとも一騒動起こるだろう。
それとも、それが狙いなんだろうか。いずれにしても早急に真意を問いたださねば。
「待って、まだあるの」
アヤメがおれを呼び止める。
「ナナコさんとはどうなったの?」
またその話か。
「関係ねぇだろ。絞め殺して埋めましたとか、色々あったけど今はラブラブですとか言って欲しいのかよ」
「わたしの見解を言わせて貰うけど、貴方は本当に彼女の為を思って決別したの?」
アヤメは大真面目だ。この間よりも切羽詰ってるようにも見える。
「遠ざければ安全だと本当に思うの? 一緒にいて守る方がより良いとは思わなかったの?」
そして言う事はいちいちもっともだ。おれの本心は多分、ナナコやモーグリの心配なんてこれぽっちもしちゃいない。ただあいつらに煩わされたくないだけなんだ。
だけど、そんな事いちいち突きつけないでくれ。わざわざ追いかけてきてまで、おれの醜さを直視させないでくれ。
「ならどうしろって言うんだよ。 ──ああそうだよ、おれは二人も三人もしょいこんで生き延びる自信がないんだよ。おれは弱いんだ、他人の心配までしてられるか!」
声が怒気を孕んで大きくなる。患者らしい連中が数人立ち止まって、心配げにこちらを見物しはじめる。
「貴方はそうやって、いつまでも弱いままのつもりでいるの?」
哀れみすらこもった眼に、顔が痺れるくらいかっと熱くなる。
「大概にしろや。てめぇのその優等生理論にはうんざりだ、反吐が出る」
「一人前なのは格好だけで、中身はとんだ子供みたいね。聞きなさい、わたしは真面目な話をしているのよ!」
無視して立ち去ろうとしたおれの肩に手を掛けてアヤメが留める。
「黙れって言ってるんだよ。なんなら黙らせてやろうか!」
かっとなって振り払い、怒鳴りつける。
「どうぞ? 泣きながら土下座でもしてくれれば、黙ってあげない事もないわ」
アヤメが口元を歪めて、それを見た頭の中で何かが弾けた。
先に挑発したのは、お前のほうだからな。
背中に手が伸び、一挙動で引き抜いたナイフをアヤメの喉元に走らせる。
アヤメは反応しない。いや、仮にこいつが抜刀術の達人でも、この呼吸で無傷でなどいさせない。誰かの悲鳴が響いた。
ただじっとこちらを見つめるアヤメの双眸が、冷たい焼きごてみたいに脳裏に焼きついた。
どれくらい時間が流れたろう。
それでどうするの? という風にアヤメが首をかしげる。
その細い首には傷一つついておらず、刃はその数センチ手前で止まっていた。
分かった事は、おれが女一人斬れない腰抜けだって事。
「分かったでしょう。貴方は優しい。だけど、だからこそ誰かが傷つくのを直視できないのよ」
ふと気がつくと、アヤメの顔は少しも笑っていなくて、それでも優しかった。
だけど、見ないという事と、起こらないようにするという事は全く別物だ、と彼女は言う。問題の回避と解決くらい違うとおれも思う。
病院の中で刃傷沙汰とは、随分へたれた真似をしたものだ。駆けつけてきた警備や看護士達にアヤメが事情を説明する。
捜査の過程でかまをかける意図で挑発したのだそうだ。おれは参考人で、これから保安庁まで連行。全く適当な事を言う。
「会った人間一人一人にそうやって説教して回ってるのかよ」
毒気が抜かれてしまった。ナイフを背に戻してアヤメの後を歩きながら、溜息混じりに問いかける。
さすがに命懸けだったんだろう、振り返ったアヤメの顔は蒼かった。
互いに武器が届く間合いでも抜かずに相手を挑発するのは、下手に心得があるだけに相当なストレスだったはずだ。
「そういう訳ではないわ。ただ……」
口ごもる。
ただ、なんだよ。
「安置所にあったフィオの死体が消えたの。民間の病院とかではなくて、銃士の目が光っている大工房の安置所からよ?」
「……なんだよ、それ」
誰かが盗み出したのか、それとも自分で出て行ったのかはしらないが、いずれにしても普通の事じゃない。
「意味するところはまだわたしにも分からない」
再び歩き出したアヤメの顔は見えない。後ろでまとめた黒髪の向こうに時おり覗くうなじが白かった。
「ただ、気をつけて」 そのまま続ける。
「貴方は多分、自分が思っている以上に困難な立場に立たされているわ。切り抜ける為に何かをするのは構わない。でも、それを半端な見通しで、浅薄な考えでやったのでは破滅するわ」
そして何もしないよりもっと酷い結果になる。アヤメはそう言う。
それは不吉な予言だった。
以上です(´∀`)ノ
おやすみなさい(*´д⊂)
483 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/09(日) 07:33:20.55 ID:6FYb0+Nt
てけてけと二人は連れ立って病室まで歩いていく。オールルさんの手はすべり落ちそうなほど汗ばみ、
握り締める手は痛いほどだ。二十年もの長きにわたって剣をとって戦ってきた彼女の手は、
女性として、タルタルとして本来あるべき柔らかさと剣タコの硬さが同居している。
病室への廊下にタルタル二人の足音。
「あなたは"運命"を信じますか?」…何を唐突に。「信じます。ただし、人にはそれを変える力があるとも信じています」
「…あなたはまだ若いのですね」寂しげに微笑むオールルさんは今にも壊れそうだ。
柔らかな日差しが窓から差し込み、レースのカーテンを揺らして風が僕らの頬を撫でる。
「…そういえば、聞くのを忘れていましたが…本国に戻れば地位も部下も保証されるあなたが何故一介の冒険者に留まっているのですか?」
「オールルさんはどーして軍人さんを続けてるの?お医者さんになればいいじゃん」
質問に質問で返すのは無礼というけど、僕はそれが普通だ。
「…そうです…ね。結婚して子どもを作って、好きな研究と趣味の医業をやって…いいかもしれません」
…うーん。こういう師匠は初めてだ。やっぱりなんかオカシイ。「師匠。休暇を取られては?」
そういう僕にいつもの意味ありげな笑みを浮かべる。
「そうですねぇ…結婚して引退というのもアリですね。たとえば貴方とか?」
…へっ???!!!!(/panic motion)
484 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/09(日) 07:34:01.28 ID:6FYb0+Nt
オールルさんはニヤリと笑って「私に逆らえますか?」逆らえるわけがない。でもそれはwww
「…まぁ、そんなのは卑怯ですので辞めておきましょう。年も離れていますし」
僕が固まっていると彼女は微笑み、「冗談ですよ。ロック。…ちょっとふざけてみたんです。でも気が和らぎました。ありがとう」という。
そして歩き出す。あわてて追う僕。
「えーと…オールルさん、なんか今日は格別変ですよ?昨日の飛空挺の時の件といい」
一体全体、何に脅えてるのやら。「シャントット博士に余計な事されたんですか?」
それを聞くと「違います。余計な事を、聞かなくても良いことを聞いたのは私です」と笑って返された。余計わからん。
「"連邦の黒い悪魔"は、貴方が考えているより…もう少し思慮がありますよ?」そういって笑う。
「えーと。いくら僕が普段そういうからってオールルさんまで言わなくても」
…なんかあの博士ならここからミンダルシア大陸まで聞こえる耳ありそうだ。
「…彼女は言いました。あなたは知らなくていいと…」でも私は無理やり聞いたんです。と呟く。「これ以上は言えませんね♪」
「…退役したら、全部話してもらいますよ?」「"忘れていなければ"教えますよ」意味ありげに微笑む。
「忘れさせられていなければ…私の存在の記憶が消されてなければ…ね」
その微笑の不気味さに僕は身震いした。
アヤメの後について、大工房を目指す。
彼女は喋らず、おれも内省に耽って口を噤んでいた。
大工房の入り口で別れ、おれは領事館を目指す。
大工房は奇妙な施設だ。ドーム状の施設を連ね、重ねて大きなドームにしたような形をしていて、そのそれぞれから騒がしく音が響いている。
その一つ一つが工房や研究室なのだそうだ。どうしてそんなものを行政府に併設したのか理解に苦しむが、それだけ重視しているのだと解釈する事にしよう。
粗末な昇降機のところで身分を照会し、ガタガタと揺れるゴンドラに乗せられて行政府のあるフロアへと上がる。
ずっと不便さを感じていたが、ここで不審者をシャットダウンする仕組みだったのか。
行政フロアは大工房の屋上にあり、そこは巨大な水車のオブジェがある、ちょっとした広場になっていた。
夕暮れ近い広場を横切り、市民に向けられた大砲を眺めながらサンドリア領事館の門扉を叩く。
領事館はバストゥーク特有のドーム状の建物で、同じようなドームがあちこちに建っていた。
歩哨の王国騎士に身分を証し、おれは中へと通された。
総領事のパレーデ女伯爵はきつそうな顔立ちの女エルヴァーンで、銀髪をオールバックに撫で付け、高価そうな黒いスーツに身を包んでいた。歳は人間なら四〇かそこらだろうか。
「領事館は暇じゃないんだ。冒険者の好きな時間に気まぐれでこられても困るんだよ」
玄関ホールで開口一番、ずいぶんな挨拶をされる。おれを出迎えてくれた訳ではなく、単純に帰ろうとしていたようだ。
「暇じゃないのはお互い様だ、用事があって呼んだんだろ。さっさと義務を果たせ」
無礼には無礼。この手の輩にはどうしてもへりくだってやる気にならないな。
パレーデ総領事は憮然とし、そしてすぐ口を開けて笑った。
「相変わらずだな、お前は。で、その大口に見合っただけの働きはしてくれるんだろうな」
こいつ本当に爵位を持った貴族なのか?
「まず内容を聞いてからだな。空を飛べとか首を吊れとか、そういう働きは期待しないでくれ」
物言いに慌てた周囲の文官や兵士がおれを黙らせようとしたが、パレーデがそれを制する。
「順を追って話そう。近日中に現任の領事官と交代する形で、シュヴィヤール領事官が赴任する」
羽織りかけた外套を傍らに控えた優男の文官に押し付け、奥の総領事室へと大股で歩き出す。見た目どおりのおっかない女のようだ。
女豪傑を小走りで追うおれの背後で、
「あたしの送別会……」
そんなぼやきが聞こえた。
「本国の古狸が何を考えているのか知らないが、今回の赴任は不自然すぎる。帰還を望む者が多かったので応じたがな」
領事官はそれなりの地位でなければ務まらない。だが、肩書きの通用しない外国で野蛮人相手に頭を下げるのを嫌う貴族は多く、人手が足りないのだそうだ。
「生憎とわたしはシュヴィヤールに関する知識を教えられるほど持っていない。お前は本国より来ているそうだな、何か聞き知ってはいないか?」
おれは知る限りの中から、当たり障りのなさそうな部分を選んで話した。
「そうか、それだけ知っていれば充分だ。あの家出少年の護衛には適任のようだな」
「家出少年?」
「気にするな、世迷言だ」
不審に思いパレーデの顔を見上げると、きつい顔に笑みなど浮かべていた。
「ともかく今回の赴任は通常のそれではないと知れ。領事官到着までのお前の仕事は、目となり耳となり、領事館に情報を伝える事だ」
遺体だの、身代金の請求状だのになってバストゥークに届くような事があってはならない。そりゃそうだ。
「シュヴィヤール領事官が到着し次第、領事官の護衛に就いてもらう。これはひとまず状況が把握出来るまでだ、そう長い日数にはなるまい」
あの男に護衛なんて必要なのかね。それが正直な感想だ。しかもラディールにフルキフェル、それに爺さんが側近でついてるんだろ。
「──毎朝に報告に来るように。私からは以上だ。お前の方からは何かあるか?」
「忘れてるのか誤魔化したいのか知らないが、報酬はいくら出るんだ?」
パレーデ総領事は口をあんぐり開けて呆れ返り、少しして、大声を上げて笑い出した。
お前ほど冒険者らしい冒険者は久方ぶりだ。そのくらいがめつくなくてはな。
褒めているのかけなしているのかわからない評価をしながら書いた誓約書と、ずしりと重い前金を受け取ると、不気味なくらい上機嫌な総領事に見送られておれは領事館を後にした。
誓約書には達筆で総領事のサインが書かれていた。バストゥーク駐在サンドリア領事館総領事サーヴァエ・E・パレーデ女伯爵。
前金はというと、以前のおれからすればはした金だが、今のおれからすれば充分な額だった。
以上です(`・ω・´)ノ
489 :
既にその名前は使われています:2006/07/09(日) 14:24:09.57 ID:ywfgaeSP
落ちるぞぉぉ───!!!
>>メイミィ氏
返事遅れてすいません。
無差別に物盗ってまわったりは流石にしませんが、サンで勤まる役ならば是非。
>>ヒロ氏
世の中カネれすよカネ。チャリチャリな音らよー!ぴっかぴからよー!
私はまだサンが次にドコへ行くか決めかねてるので、
ウロついてるインスニ見破りアクティブなサンに【気を付けてください。】
ところで領事の名前の読みは適当です
どなたかホントの読み方知りませんか(´・ω・`)ノ
492 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/09(日) 19:42:18.01 ID:6FYb0+Nt
ぐぐる。
493 :
保守人:2006/07/09(日) 19:57:22.08 ID:6VZa3tWi
自キャラになった夢を見た。まじで。
仲間に誘われて、なぜかモンクにジョブチェンジしなきゃなんないんだけど、
部屋にあった段ボール箱からは緑色の初期装備しか出てこない。
しょうがないのでジュノまで電車に乗って取りに行くことにした。
電車に乗るならスーツ着なきゃ、と黒い鞄をもったビジネスマンの格好で乗り込んだ。
電車というかロープウェイのような乗り物だ。
なぜかジュノは山の頂上付近にある。
一番先頭の一番前の座席に座ると、スキー場のリフトのような乗り物に姿を変えた。
自分の体が外にむき出しだ。そんな状態で電車はカーブを切りまくる。
自分の体に竿竹が刺さるところだった。ああ危ない。
電車を降りる時、自分の鞄が無いと、鞄をしっかり手に抱えながら探し回っていた。
駅員のお姉さんに言われてそのことに気付く。
そしてようやくモグハウスに向かう。モグハウスは駅に繋がった超高層ビルだ。
高層ビルの割には、ボロボロのエレベータにのって上の階に目指す。
そして、エレベータを降りてホテルの廊下のような所で自分の部屋を探していた。
そこで目を覚ました。
考えてみると、この夢のFFらしいところがほとんど無い。なんだったんだage
494 :
既にその名前は使われています:2006/07/09(日) 21:41:22.26 ID:epwJjeqB
>>493 えれべーたーあくしょんだな
スーツ着てるとこでわかった
495 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/07/09(日) 21:46:54.32 ID:+B3+ie5R
みなさま、お久しぶりであります
PCアボンしたり、忙しかったりでなかなか来れませんでした
暫く見ない間に新たな犠牲者の方や、リードさんが戻ってきたり、モグタンさんがトンカツにされたりと楽しさ盛り沢山です!
明日あたりに再び投下に走れるかと思いますw
=== Area:old Port Bastok ===
---in warehouse No,359---
影虎から何かの書類と羽ペン、それと黒インクを手渡された。
物品は全て細かく分類分けされているから、それに従って真贋をチェックするだけで良いのだそうだ。
書類にまとめる暇があったのなら、ゴミの山を整理して欲しかったんだけど…
パラパラと書類を斜め読みすると、見た事もない文字で埋め尽くされていた。だが、何故だか全て読む事が出来た。
理由は不明、おそらくこの体の元の持ち主、つまり自キャラの記憶なのだろうと都合よく解釈することにする。
こんな事で悩んでいては何の特にもならないから。
Garnev:ああ、そうだ。ボスから連絡が入っている。お前に取り次げとな。
Aotsuki:え?アルドから?
Garnevが白いリンクパールを一つこちらに放り投げた。取り損なって落としそうになる。
装着すると、白いパールからはアルドの声が聞こえてきた。
Aldo:よう。無事にバストゥークに着いた様だな。調子はどうだ?
Aotsuki:ん…まぁおかげさまで。って、世間話するためだけに連絡してきたのなら切るよ。
Aotsuki:目の前にあるゴミ処理しないといけないしね…全く、予め説明位して欲しかったんだけど。
Aotsuki:じゃ、切るy……
Aldo:ああああああッちょっと待て!まだ切るな!それについてはすまない。説明するにしても私室だと盗聴されている恐れがあったんでな。
Aotsuki:…だったら別の場所とか、部下に説明させるとか方法はいくらでもあったでしょ?
Aotsuki:それに、このリンクシェルの通話も盗聴されてるかもしれないんじゃないの?
Aldo:こいつは俺専用のLSとパールだ。信頼出来る部下にも、使うときにしか渡さない。
Aldo:使用が終わればこちらから逐一破壊している。だから盗聴される事なぞ考えられん。
Aotsuki:だといいんだけど…。それで?何の用件?
Aldo:ああ、ノーグ行きの件だ。実は、丁度お前たちが出発した後に、支店の方でノーグとの商談が持ち上がった。
Aldo:その商談は、支店の方から汽船を出して、ノーグまで直接物資を運ぶ。本来は定期的なんだが、まぁ、年に数回はこう言った予定外の取引をやっている。
Aldo:そこでだ、ついでに乗船させてお前をノーグに連れて行かせようと思ってな。
Aotsuki:やけに都合がいい商談ね…まるでこっちを行かせる為だけの様な…
Aldo:かもしれんな。
即答されたので一瞬呆然としてしまった。はたと気付いて怒鳴るように捲し立てる。
冗談ではない。わざわざ殺されに行けと言われているようなもんだ。
Aotsuki:ちょっ!?かもしれないって、何よそれ!!みすみす罠かもしれない場所に飛び込めとでも言うの?!
Aldo:冒険者ってぇのは死中に活を見出せる存在だろう。特にお前なんかはな。
Aotsuki:買い被りすぎだって!英雄だったのはこの体の元々の持ち主なんだから!!
Aldo:そうか?商業区で派手に立ち回ったそうじゃないか。勘はそれなりに取り戻せたんだろう
Aotsuki:何で知ってるのよ…
Aldo:あのなぁ、バストゥークで派手にドンパチやっといて、俺の耳に入らないわけがないだろう。
Aldo:どっかの銃士隊もお前を参考人として捜索しているそうだしな。
Aldo:もう1人現場に居合わせた冒険者の所在は掴めたらしいが…っと、話が逸れたな。
Aldo:まぁそういう事だ。出港までまだ数日はある。その間に銃士隊にでも取っ捕まったら面倒だろう、ウチの支店でゆっくりしていけ。
Aldo:近い内にまた連絡する。じゃあまたな
───ぶつん
Aotsuki:あ、ちょっ…
Aotsuki:……なんだよ全くもう、言いたい事言い終わったら切っちゃうし
Garnev:話は終わったようだな。そのリンクパールはお前が持っておけ。ボスからまた連絡が来るだろう
通話が切れた後、すぐにパールを叩き割ってやろうかと思っていたのだが、Garnevの言葉によって制止させられた。
リンクパールを鞄に仕舞い込む。
流され過ぎている今の自分の状況に辟易しながら、物言わぬ漂流物の山を眺めていた。
短めですがここまでで(´・ω・`)ノ
サッカー見ながら続きを書き上げたので投下しますー。
結局夜まで様々な方法を試してみたが魔法は一向に使えなかった…、色々試しているうちに体内の魔力は把握できた…、そして魔
力を消費し筋力の強化など体内での行使はできるようになった。
疲れや気持ちを落ち着かせるために横になる、落ち着かせるといえば聞こえがいいが実際は不貞寝だ。
ていうかさ、無理やりヴァナに召喚したんだ魔法ぐらい使えたっていいでしょうに。これじゃまるっきり救いがないじゃないか!
なんで俺だけ魔法使えないのかねぇ、他の来訪者は簡単に使ってるってのに。
不貞腐れながら寝返りを打つとカバンから白いパールが落ちてくる、シグナルパール…、契約を結んだフェローとの連絡手段のパ
ールだ。
ふむ、そうだな、フェローにでも魔法の使い方でも聞いてみようか…?
「ベアトリス、いるかい?」
パールを起動して声を掛けて見る、現実世界では何度となく呼び出しているヒューム♀F3いわゆるユウナフェイスのパートナー、
しかしこの世界ではしっかりと信頼関係を気づけているとは限らない…。心に不安な気持ちを抱きながら返事を待つ。
「あら?、珍しいじゃない、ヴァリエンテから声を掛けてくるなんて」
こっちの世界の俺は余りフェローをよびだすことをしてなかったようだ、少々驚いたような様子で返事が返ってきた。
「ああ、少し聞きたい事があってね…」
ここまで口を開いて少しいい淀む…、魔法が使い方を教えてくれないか?なんていったらどんな反応をするだろうか?
赤魔道士なのだから使えて当たり前のはず…。
「何黙り込んでるのよ!あ、さては私に甘えたくなったとか!?」
その後もやっと、ヴァリエンテも私の魅力が分かったのね等と見当違いな事を楽しそうに語り始めるベアトリス…。
いいなぁ…、気楽で…、俺もあれぐらいこの世界を楽しみたいよ…。
「やっぱりいいや、大した事でもなかったから」
「なによ〜、照れなくてもいいじゃない、契りをかわした仲じゃない〜」
うん、彼女を巻き込むのはやめよう…、俺に関わっていたら最悪フェイトと戦う事になってしまうかもしれない、フェローとはい
え彼女も生きているんだ、あんなにも楽しく生活している彼女を巻き込む権利なんて俺にはないし、そんな事は俺のポリシーに反
するしな。
というか頭痛がしてきた、うん、契りってフェローの契約のことに違いないよな、てか俺は何にも知らないから関係ない。
うん、そうに違いないってか、何かあっても責任は取らないからな…。
「じゃあ、またな…」
返事を聞かずパールを止める、魔法の問題は解決しなかったがとりあえず今日はモグハウスに帰って寝よう…。
剣術や魔力による強化が使えるようになっただけでもましってことにしておこう…。
505 :
290 ◆JMUNf1M.LE :2006/07/10(月) 05:09:55.96 ID:cRggIiaT
以上です。
とりあえずフェローを登場させて見ました、再登場するかは不明ですw
今回ギャグ要素をいれて見ましたけど中々難しいものですね…。
以下、まだ書いてなかったキャラ設定などを
初出: 11スレ290
PC(仮)名: ヴァリエンテ(Valiente)/ 中の人:11_290
種族フェイス:ヒューム♂F3B
ジョブ&Lv:赤魔道士75狩人75 サポに忍戦暗白黒あたり
特記事項:基本的に冷静でクールな性格だが、自分のペースを乱されると混乱する事もあり…。
現時点では魔法を使うことができない(いずれは解禁すると思います)
独自レギュレーション:魔力による体の強化ができる(強化魔法とは別)
活動エリア:バストゥーク→ダングルフの涸れ谷→バストゥーク
他キャラとの接触:現在のところなし、バス方面に絡んでいくかも?
こんな感じです、バス方面の皆様、もし使用できるところがあったらがんがん使ってくださってもOKですー。
506 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/10(月) 09:13:55.82 ID:yo0UP1yT
警察のお世話になって帰ってきたのが4時でした。
今起きた。眠い。
追記。カツどんをもらえる話は嘘らしい。
(超苦手な)知り合いの刑事さん曰く。
(あれは○○庁じゃないか?そんなもんやったら食い物もらったから話したとか言われて逆にマイナスだよ)
507 :
609 ◆dWeYTO/GKY :2006/07/10(月) 12:47:57.86 ID:uB/KXWrE
保守age(´∀`)
>496
景虎だと思ってましたw
使われてる蒼月タンに萌え(*´ω`*)
>505
ヴァリエンテのスペルを気にしてる方がいましたけど、そう綴るんだったんですね(´∀`)
そしてF3♀フェイスにwktk(*´∀`)ポッ
>506
御勤めご苦労さまです(´ー`)ノ
カツ丼を食べさせて貰える事はあるらしいですが、後で請求書が来るそうです。
ご馳走しちゃうと買収した事になるとかw
皆様投下おつかれさまですー。
サンさんへ:蘇生髪は差し上げます…好きにしてくださいw
まあ換金するのが妥当なとこでしょうけども。
シャポーは駄目ですあげません! 取られても着替えマクロ起動で帰ってきますw
ルーファスさんへ:ギーヴル先生を始末or普通に逃げる手段は執筆中でしょうか?
もし何も無かったら、ちょっと考えた事があるのですが…。
ジュノ組のみなさんのこじれ具合を見ていると(主にリードさんが独りぐるぐるしてますが)
なんだか頬がにやけてきてしまいますね…らぶこめらぶこめ。
マルトさんは時間停止で止まってしまう事をすかっと忘れてました。
後方支援orバス脱出時の手引き等裏方に回ってもらう?
それとも…動けるようにしてしまえ作戦始動とか。何する気だ。
レグナスさんのタイムリミットが迫ってますね。
仮に完全に混ざってしまったら…どうなるんだろうw
現状混ざってる人も多いようですけど、ね。
魔法は使えないけど魔力を体内に通せる!
なんだか魔道士の新境地が開拓される予感です。
そういえばスノールジェラートをリアルで作ろうって企画で、腕どうするのって話がありましたねw
コルセアさん怪しいなぁ…一体どんな勢力の手の者なのか、わくわくです。
それでは軽く投下します〜。
ヒロさんには中の人と外の人の同時存在がばれ、ルーファスさんにはネナベがばれ…
先が思いやられるのです。
510 :
609 ◆dWeYTO/GKY :2006/07/10(月) 14:58:53.27 ID:uB/KXWrE
ゲームを攻略する訳じゃなし、穴を残したまま突入して大ピンチ、みたいなんでも楽しいと思いますよ(´∀`)
敵方はその情報を持ってないでしょうし、案外平気なのかもです
っつーかヒロが勝手に「止まるに違いない」と決め付けてるだけで、ホントは動けるのかもですねw
何にしてもルーファスさんの判断にお任せできるようにヒロの思惑を穴だらけにしてあるのでよろしくですヽ(´ー`)ノ
あまり気持ちのよくない朝だった。
夢も何も見ずにとろりと寝入ってしまったはずなのに、変な焦燥感のようなものに駆られて目が覚めた。
しかし完全に目が覚めてみると、そんな感覚もどこかへ行ってしまい、
いい加減三日目ともなると諦めがついて、ベッドの中でじっとしている時間も苦ではなくなってきた。
ごろごろしながら、昨晩のことを振り返る。
結局あの後、城門前にデジョン発動の残滓というか空間の揺らぎを確認して、
ミスラさんの行方を追うことは諦めたのだった。
サンっていう名前はスレの中で見たことがあった。でも動きなんかかなりこなれてて、
もう殆どこの世界にとけ込んでしまったんだろうなぁ。それにしてもソコワラメェって実在する姓だったのか。
ヒロさんと再会できたら教えてあげよう。蘇生の髪飾りはそれで諦める。リレゴルも使いかけのがあるし。
それはさておき…思い返せば昨日の交代はかなり不安だった。
スリプルをまともにもらったのも確かだけど、それにしたってあんな意識の途切れ方はない。
電気のブレーカーが落ちたような感じ、というと近いだろうか。フルさん大丈夫だろうか…。
――敵じゃない、と完全に認識してしまったのが敗因でしたね。僕なら平気です。
ちょっと長い間同時に意識がある状態で僕が動くのは、まだきつかったみたいですね。
うわびっくりした。…まあそれはともかく、そこがわかんないんですよね。
なんで私が自由に動けてフルさんも意識がある状態は平気なのに、
フルさんが自由に動けるときには私の意識がなかったり、あっても昨日みたいになっちゃうのか。
――本来は同じものであり、放っておけばだんだん混ざり合っていくものを、
無理矢理分けている状態ですから。難しいんですよ色々と。
「それって、ルーファスさんみたいな状態のが本来は自然で楽ってことですか」
問いかけが思わず声に出る。しかしそれ以上の返事はない。
私がこうしている時、"僕"も昨日の私みたいに半分寝落ちみたいな感じなのかなぁ…。
まあいいか、続きはまた調子よさそうなときに聞こう。のろのろとベッドから起き上がり、着替えを手に取る。
ブラが要らないのは楽でいいけど、なんかねー、早くも適応し始めている自分がイヤだ。
男の体だから男らしく振る舞わねばと思っていても、やっぱり守らなきゃならない一線ってありますよね。
ばさりと寝間着を脱ぎ、肌着に手をかけたところで、がちゃり、と背後のドアノブが回る音がした。
うん? と思い振り向いた私の目の前で、勢いよくドアが開く。
「よう、そろそろいけるか…」
扉の前に立っていたルーファスさんと目が合った瞬間、私の口からほとばしったのは
エル♂が上げてはいかんだろう、というような悲鳴そのものだった。
冷静な思考ができていれば、悲鳴なんぞ上げなくてもいいようなものを、
私が上げたその声が含む拒絶と排除の意思を、周囲の精霊達はまことに忠実に汲んで実行した。
閃光が、闇の帳が、氷塊が、突風とそれに巻き上げられた枕が、
ついでに私自身が鞄の中から喚んで投げつけた片手棍やディバインシールドやらが、
ごく普通に男の部屋を訪れたつもりだったであろうルーファスさんを襲う。
慌てて扉の前から退いたルーファスさんが私の視界から消えたところで、はた、と我に返った。
違うだろう、守るべき一線はもう少し別の所にあるだろうよ私。
「ご、ごめんなさい…、もう大丈夫です…」
改めて部屋へと入ってきたルーファスさんは、案の定呆れ顔だった。ああもう恥ずかしい…。
「前から気になってたんだけど、お前ってなんか変じゃないか?」
拾ってもらったモルゲンその他を受け取りながら鞄にしまっていた手が、思わず固まった。
「裸見られたくらいでピーピー言うなよ、どこぞの小娘でもあるまいに…」
いや確かに小娘ですけどねぇ。…って…そんなに小娘な振る舞いをしてましたか私…。
どうしよう…まいった…何か言おうとしてルーファスさんの方を向いたが、
もう何を言ったらいいのか分からない。
「………………もしかして、あたり?」
もはや、ただ頷くことしかできなかった。ああ、消えてしまいたい。
「あ〜〜〜〜、そりゃ悪かった。分かってりゃ多少配慮もできたんだが…」
いや、わざわざ中身女性ですって強調するのも痛いと思って…
ルーファスさんが悪いということは全然まったくもって微塵もこれっぽっちもなく…ああああ。
「そろそろ行くから準備しといてくれ。着替えはどうぞごゆっくり」
未だ軽いパニックに陥っている私にそう言い残し、ルーファスさんはそそくさと出て行ってしまった。
ややあって、廊下からラディールさんの声が響く。
「もう、色々準備してる最中なんだから人騒がせもほどほどにしなさいよ!」
それに謝罪しようとしたけれど、返事にもならないような消え入りそうな声しか出せなかった。
朝からこんなにテンション下がって、やっていけるんだろうか。
――みんなと顔合わせるのがつらいなら、朝だけでも休んでますか?
どうせ向こうもそう重大には捉えてないでしょう。寝て起きたらどうでもよくなりますよ。
「……いや、いいです。ここを越えないと、後々またきっと引きずることになる気がする」
――まあ、そういう事なら。
思いのほかすんなりと引き下がってくれたフルさんに頭を下げつつ(なんか電話口で頭下げる人みたい)、
私は無理矢理気持ちを切り替えるべく、手早く着替えを済ませ、洗面用具を持って部屋を出た。
身だしなみを済ませて階段を降りていくと、そこには背中を丸めて背負ったままの鞄に、
背後から色々な荷物をラディールさんに詰めてもらっているルーファスさんの姿があった。
先ほどの出来事を全力で頭から追い出す。と、ルーファスさんの方もこちらに気づいたようだった。
「食事そろそろできるから、先に食堂行っててくれ。俺はもう少しかかるから…」
「わかりました〜」
自然な返事だったろうか。声は震えたりなんかしてなかっただろうか。
なるべく顔を見ないようにして、食堂へと向かう。
お爺さんとルーファスさんとこのモーグリが朝食を準備してる所だった。
「何か、手伝うことありますか?」
「大丈夫ですクポ。席に着いてお待ちくださいクポ〜」
「さいですか…」
そういえば、最初は掃除洗濯なんでもするから泊めてください、って言うつもりだったんだよなぁ。
なんかすっかりお客様扱いで申し訳ない。ヒロさんはお風呂掃除したのに…。
やがてお爺さんが湯気の立つワゴンを押してきて、モーグリと二人でテーブルに配膳を始める。
マトントルティーヤにダルメルシチュー…うう、朝から濃ゆいなー…。
配膳が終わってモーグリが席に着いた所で、丁度鞄の準備が済んだ二人も食堂に入ってきた。
ルーファスさんとラディールさんのの食べっぷりは、
見ているこっちまでお腹いっぱいになってきそうな程だった。
やっぱり前衛やってる人ってあれくらい食わないとやってられないもんなのかな…。
片付けもやっぱり手伝わせてもらえなかった。所在なげに伸ばされた手を引っ込める私。
まあいいか。それよりお城だ。辞令をもらわないといけないんでしたっけ?
――そうですね。あとバストゥークに着いたらR10の方の冒険者証は出しちゃ駄目ですよ。
言われてポケットからもう一枚の冒険者証を取り出し、内容を確かめてみる。
Name:Oeilvert = Duchamp
Race/Realm/Rank:Elv Male/San'd oria/4
Job:WHM73/BLM36
Homepoint/MogHouse:Ru'Lude Gardens/San'd oria North23-19
あ、名前とランクだけ書き換えて、あとは一緒なのか。Lvが下がらないのはありがたい。
――正確には、名前をそのままに、ランクを4に上げて、あとは本来の僕のデータと
同じものを写して出来上がり、です。もの自体は正式な手続きによって発行されてますから、
シグネットその他の申請等も普通にできるはずです。あとは髪染めかな…。
ウィユヴェールってセカンドキャラの名前だったんだけど、まさかこんな扱いになってるとは。
ついでに言うとカッパ赤でサイズは同じSだ。趣味がバレる…誰に説明してるんだ私は。
そうこうしている内に、片付けを終えたお爺さんとモーグリが戻ってきた。
「さて、ではまず城に赴き辞令をいただきましょう」
サンドリアからアルテパに飛んだら、そこはもう相手側の勢力圏。気を引き締めていかないと。
青い空の下、心地よい風が頬をなでる。
ちらりと盗み見たルーファスさんの横顔は、昨日よりもずっと調子良さそうだった。
軽い雑談を交わしながら思った事には、ルーファスさんは私の中身について触れない所を見ると、
どうやら他の人に言ったりする気が特にあるわけじゃないっぽい。
なら私もこれ以上あまり悩まずに、堂々としているべきだろう。うん。
色々あって従騎士として同行する事になりました、と一応話を振りながら
証拠の冒険者証を見せた所、「随分物騒な偽名だな」と笑われた。
リアルとこちらのルーファスさん、一体どちらの知識に照らしてのコメントだったんだろう?
もしどちらの世界にも同じ書物が存在するなら、何かこの世界とゲームのヴァナと、
リアルとの関係を探る手がかりにもなるかも知れない。本と言えばウィンダス目の院。
そのうち行けるといいな。いや…リアルのほうは本じゃなくてサウンドノベルだけどね。
「ご苦労、早速だが辞令だ。本日を以て、ファーロス・S・シュヴィヤール及び従騎士2名を
バストゥーク領事館勤務とする」
宰相様のよく通る声が大広間に響く。それに応え、全員が敬礼。
「では、早速このまま出発いたします」
ルーファスさんの言葉に私は頷き、記憶からテレポルテのマクロを検索する。ああ、あったあった。
"そは流れにして扉なり、託宣下る地へ道を開け"
編み上げられた術式が、クリスタルラインの流れを掴む。
後ろで宰相様とルーファスさんが何か話していたようだったけど、解放された術式はそれらを意にも介さず、私たちを遠くアルテパ砂漠へと運び去った。
ここまでで一旦カットです。
いやー、マルトさんが止まっちゃう描写がルーファスさんのお話の中であったので、
ああこりゃしまったw と思っただけでして。
きっとマティエール老がなんとかしてくれるでしょう。ううん、しらないけd(ry
深く考えずに大暴れする展開もまたよし、です。
この世界はまだ、完全に「仕様」によって縛られきっている訳ではないのだから。
あ、忘れてた。
全鯖のウィユヴェールさんごめんなさい。
このお話は実在の人物・団体・キャラクターとは一切無関係ですw
ちょっと変装(と称してセカンドにスイッチ)は唐突かなーと思った。
反省はしていない。しかし下手をすると金髪のまま事態が進行する可能性も。
それでは、わっふるわっふるです。
519 :
609 ◆dWeYTO/GKY :2006/07/10(月) 15:21:02.41 ID:uB/KXWrE
>517
投下乙です〜
割り込み失礼しました(つд`;)
そういえば止まってましたね〜
完全に忘れてましたヽ(´ー`)ノ
自分適当杉(つд`;)
皆様投稿お疲れ様です!
>>415 戦うとなると、そのような酷い現場に立ち会ってしまいますよね(ノω;)
>>421 蘇生の髪飾りはあると便利ですよね(・∀・)フルさん南無〜ですがw
>>456 イッチとメイミィさんのコンビが最近のお気に入りです(*´ω`*)可愛い
>>465 マガシキノロイがそれだったら…それはそれで大変そうだΣ(゚Д゚)
>>484 博士といい、オールルさんといい…ウィンダスの位高いタル♀は強い!
>>488 領事館ほとんど行かないので名前すら知らなかったり…orz
そしてうちのモーグリが失礼してすみません(ノ∀`)
>>499 山のような漂流物調査お疲れ様です(ノ∀`)アルドさん結構愉快な人だ
>>505 精霊魔法が使えるようになれるのか?!フェローが明るくて楽しそうだ(・∀・)
>>518 このあとクフタルの悪魔、ギーブルとご対面ですね((((;゚Д゚)))どうなるどうなるっ
顔を出したばかりの太陽の光の眩しさに驚き、私は目を覚ました。
ふと隣を見てみると、モーグリが小さく丸まりながら穏やかな寝息を立てている。
起こさないようにそっとベットから降りた。
ちらりとモーグリの様子を確認してみると、まだ眠っている様子。
よしよし、私の忍び足スキルも上がったな!心の中で小さくガッツポーズ。
部屋の中心まで行き、石造りの天井に向かってぐーっと一つ大きく伸びをする。
あぁ、何だか平和な朝の一コマだ。でも実際は、問題だらけなんだけどね。
現実世界へ帰る方法、赤い鎧…考えただけで頭が痛い。
朝起きたら現実世界に戻っていた!なんて事、起こらないかなぁ…。
冷たい水で顔を洗い、眠気を覚ましながらそんな事を思う。
「くぽぅ…むぅ、ご主人様、起きたくぽぉ?」
「あ、おはようモーグリ!」
上半身を起こし、眠たそうに眼を擦りながらモーグリは小さく欠伸をする。
「すぐに朝ご飯用意するくぽぉ」
「ううん、いいよ。もう少しゆっくりしてて」
ふらふらと飛んでくるモーグリをそのままベットに押し戻す。
ちょこんとベットに座ったモーグリは眠たそうに目を擦りながらまた一つ欠伸をした。
昨日夜更かしでもしたのかなぁ?
私は家に帰るなり直に眠りこけてしまったので、昨晩の事はさっぱり知らないでいた。
「昨日夜更かしでもしたの?」
「し、してないクポっ!健康的に眠ったクポ!」
どうやらこのモーグリは嘘をついてもすぐにばれるタイプのようだ。
明らかに目が泳いでいる。何をやらかしてたんだろう?気になるなぁ。
うつむくモーグリの顔を覗き込むように見上げ、意地悪に笑ってみせる。
「私に言えないようなやらしー事でもしてたの?
昨日遅くまで帰って来なかったみたいだけど…」
あの後モグハウスに戻ってみたものの、モーグリの姿は無かった。
モーグリを待ちながら夕方過ぎまでゴロゴロ過ごしているうちに眠ってしまった私は、結局いつモーグリが帰ってきたのか知らなかった。
「やらしー事じゃないクポ。
昨日はご主人様が出かけてからすぐにルークのお見舞いに行ってたクポ」
あの事件の被害者のモーグリさん。
私が高位白魔法を扱える白魔導士であったなら、事態は変わっていたかもしれないって、いつも思う。
「そっか。それで、容態は?」
しゅんと耳と頭のボールが元気を失ってうな垂れた。良くない返事が来る事が解った。
「今日が峠だって…お医者さんは言ってたクポ。
それで、モーグリたち、みんなでルークをずーっと応援してたクポ」
「みんなの応援、きっと届くよ。モーグリの応援は私達冒険者にもよく効くから」
ベッドの上でしょんぼりしているモーグリの頭を軽く撫でる。
「それに、モーグリが私に言ってくれたはずだよ?絶対大丈夫!って。
だから大丈夫!ルークさんは必ず峠を乗り越えて、また元気に笑ってくれるよ」
ぴょこんと耳と頭のぼーるが元気よく伸びた。
はっとした表情で顔を上げたモーグリは私の顔を見るなりわたわたとし始める。
「クポ…!!ご、ごめんなさいご主人様!モーグリは解ってるクポ。
あいつが大丈夫なのは解ってるクポ!ちょっと応援しすぎて疲れてただけクポ!
でも、もう大丈夫クポ!モーグリ元気いっぱいクポポ〜♪」
ふわりと空中に飛び上がり、くるくると回転して見せる。
「よし、じゃあ今日は一緒にお見舞い行こうか!もう元気に飛び上がってるかもしれないよ?」
「クポー!ご主人様も一緒に行くクポー!そしたら早速…」
そう、私達が意気込んで出発の合図を上げようとした時だった。
―――リィン…リィン…
鞄のポケットに入っていたシグナルパールが小さく音を立てた。
ちょっと長くなりましたが以上です。
スレと関係ないのですが、WCも終わっちゃいましたね。4年後どうなるか…
それではっ(・ω・)ノ
526 :
保守人:2006/07/10(月) 22:45:44.05 ID:w8/MPRNT
前回、自キャラになった夢を見たことを考えたんだが、
暇なんで、モグハウスがどーなってるのか考えてみる。
知っての通り各国に一カ所。各地区それぞれの入り口がモグハウスに通じている。
で、中はマンションというよりホテルの部屋のようになっていて、
番号の付いた鍵か札かなんか貰って中に入る訳だな。
なぜかっていうと、中にモグがいるから鍵をかける必要はないんだけど、
番号を渡さないと絶対に中で迷う。
なんせ数千人から数万人でも収容できる施設でなければならんからだ。
常にログイン人数は2000〜4000人で、更にそれらのプレイヤーに倉庫がいると考えると、
それぐらいの冒険者が居るのは当然のことだ。
で、大阪にある適当な大きめのホテルで600室とかぐらいだから、
そういった建物が少なくとも30〜50棟が立ち並んでいるわけだ。
自室以外に、どんな設備かあるのか想像するのも面白いが、
そこまでして各国が力を注ぐコンクェスト政策の規模や、
そしてモーグリ一族の全体像と本当のねらいや企みがあるのかないのか、
数値的な観点からいろいろ妄想してみるのも面白そうだ。
で、1レス最大20行を使い切りそうなのでここまでにしよう。age
527 :
既にその名前は使われています:2006/07/10(月) 23:00:24.94 ID:3NheKzvK
このスレ的には居住区には風呂場や市場があるっぽい
ただジュノの居住区は入り口から見た感じで言うと
超巨大なホテルみたいだよな
528 :
既にその名前は使われています:2006/07/10(月) 23:15:55.49 ID:cTJdb8sE
良スレ上げ
皆様、投下乙でございます。
各個感想を述べますと大変な時間を要してしまうため、申し訳ありませんが割愛させていただきます。
ジュノ組、特にリードは今しばらくゆっくりと話が進んでまいります。
メイミィ様からの強引な(?)アプローチを心待ちにしつつ、
破綻した人格でグルグルして、メイミィ様の投下が追いつくまで時間を稼ぐ所存。
投下は明日以降になりますが、
トトが積極的に、メイミィのポイントを稼ごうと空回りするところを織り交ぜつつ、
今後の進行は以下を予定しております。メイミィ様がこの流れを変えてくださるのは、もちろん大歓迎です。
全員でカレーコロッケカレーを料理。リードがダメ人間であることが露呈する。
↓
食事。そして食後の会話。リードから自己中心的な見解に基づく説明があるが、誰一人納得しない。
↓
イッチの中の人が、実は男であることがメイミィに知られる。リードは801だと糾弾される。
↓
メイミィとイッチに二股をかけていたとして、リードが責められる。
↓
解散。というか、全員から嫌われて一人ほっぽり出されるリード。
↓
リードはレンタルハウスに帰る途中、暗がりから飛び出してきた鉄砲玉に背中を刺されて野垂れ死ぬ。
530 :
既にその名前は使われています:2006/07/11(火) 00:26:46.64 ID:kS1v6l5g
↓
モンブローの元へと担ぎ込まれる
↓
以下ループw
↓
何回目かでループしてる事に気付くが止まらない
↓
ナナシが出て来てリードを指差しながら笑いころげる
↓
ナナシ笑い死。フェイト実行部隊が稼働率20%切って事実上機能停止
↓
何もしてないのになぜかリードが祭り上げられ酒馳肉林
↓
リードやりすぎで腹上死 イッチとメイミィが上層教会で祈りを捧げ、一筋の涙を流してfin
↓
そして百年が過ぎた・・・
533 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/11(火) 01:31:11.02 ID:BFA18Ps6
いい加減にせんか!!wwwwだいじょぶだいじょぶ。頭撃って記憶なくせば、イッチの惚れたリードにもど…それって解決というのかぁああああ!!
まぁ俺はあぽーんになってるのでOKOK。
(外伝。朝起きなくても自分にはなっている。)
俺はいつものように夜勤をしていた。
流石に日曜は客もまばら。「帰ったら獣でもあげようかな。アサルトでもいこうかな」などと考えつつ、
事務に追われる
>>69(=外道)。・・・で。その客はやってきた。
取り合えず店のルールだのの詳細は省くとして、そのお客さん。
>>69の制止を聞かず、指示を聞かずでしかも逆切れを起こす。
暴れる。壊す。「お前の所為で怪我したぞ」(覚えない)
「前に俺ともめて謝らされたから逆恨みしてるだろう」(誰だお前)
…警察召喚。
しかしうちの店にはカメラもなけりゃ目撃者もまばら。お互いの証言が食い違うので警察は呆れまくる。
客曰く「暴れて壊したのはこいつだ」ハァ???俺が壊したら俺が治さないといけないんだが?
パトカーに乗って署を目指しつつ、爆睡する
>>69(なぜか暴行罪被疑者)
534 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/11(火) 01:47:09.54 ID:BFA18Ps6
「やぁ
>>69君。また君か」ぎゃああああああああああああああああ!!!
「ごめんなさいごめんなさいお手数かけてすいません!!!」頭を抱えて謝る
>>69。
鬼も悪魔もいまさら怖いとは思わんが、「仏」は怖い
>>69。担当は知り合いの刑事だった。
「いやいや。俺に謝らんでええからw」「すいませんすいません深夜にお手数かけますっ!Orz」
カギだの財布だの武器になるものを持っているのだが、ボディチェックなし。それで良いのか泣く子もびびる大阪の警察。
「
>>69君。悪いけどコンセントさしてくれんかー」「はい」
「悪いのう。俺だけタバコ吸って。君もうすわへんもんなー」「ええ・・」
「なにみとんじゃ。コイツは逃げも隠れもせん。大丈夫や」「まぁ。逃げませんけどね(苦笑)」
(和気藹々だが、取調べ受けてる被疑者と刑事である)
「いや、
>>69君。君マズイことになっとるぞ」「はぁ」「はぁってワカットルンカイw」「はに?」
「…ええとな。あの男にすりむき傷できとるんやが、君がつけた言うとるんや」「覚えない・・・というか何処でつけたかもわからんもん言われても」
「いや、そうは言うけどな。あの男、怪我のうちはいらんちゃう?てゆうたら、
"医学部出てるか?"といいおった…この辺の医者悪いぞ?かすり傷でも全身打撲とちゃんと医学部でた医者が書いて50万請求とか普通やぞ?君が相手にしてるのそういう奴やぞ?」
…ああチョ…といいそうになって黙る。
「とりあえずあっちは君が謝ればええ言うとる。」
「とはいえ、何処でつけたかもわからん傷に謝れ言うても困りますがな。それいうたら、こっちはあれに店のもん壊されまくっとるわけですが器物破損で訴えますが」
「まて、単純な引き算や。向こうは何やってくるか知らんが50マンくらいは請求してくるわ。
君のほうは・・・良くて10万くらいしかとれん。それも会社がお前知らんといったらそれまでや。だいじょぶか?」
535 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/11(火) 02:05:12.37 ID:BFA18Ps6
(だから私は冷静です!)(まておちつけ!)
「なんか外騒がしくないっすか?(69)」「そうやなー(刑事)」
取調室はカギ開けっ放し。扉開けっ放し。嫌でも外の騒音が入る。
「まぁとりあえずや。君がなんと言おうと、怪我してるんや。
向こうがスパスパタバコ吸いながら全身打撲のふざけた診断書もってきおるわ。
そんな全身打撲で動けるわけないんやがな。こまっとるんや。でも大学でたちゃんとした医者がかいとるから言えん。
で、告訴状出たとしい。そしたら俺ら君が何言おうが、取調べしなあかん。何度もよばなあかんねん。
しかもなあ。誰も見てへんやろ・・わからんのや。マジで…だれか様子見てた人おったら君にも有利なんやが…」
「こまりますなー(69)」「いや君の事やしw」
(えーい!面倒見切れん!かえってええぞ!)(なんでそんな事言うんですあんたら警察でしょ)
「…なんですかアレ・・・外」「…騒がしいのう」
「とりあえず、君のその頭抱えて謝るのはズキューンと来るくらいきくんやし、謝って済むならそうしいや」
「はぁ・・・怪我させたいうても殴りもしてないし、むしろ掴みかかられたり唾飛ばされたり暴言吐かれたりしたんですが!w
それやったら、今後店のルール守って、店の物品壊したのはお客さん自身やと認めてもらわんことには」
「・・・まぁそれでお互い謝ればOKとするか…
>>69君それでええか?」「はい」
てくてくと向こうの取調室へと歩く
>>69と刑事。…笑撃の続編まて。
536 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/11(火) 02:30:53.53 ID:BFA18Ps6
「じゃ俺に怪我させたこと、お客様の言うこと聞かん事謝ってもらおうか」
「・・・はぁ身に覚えないことあやまるんやったら、お客さんもうちの物品壊しまくったこと謝ってもらわんと」
「おいおいwそれは君が壊したんやw俺やないw」
(自分で治す必要あるもん、あえて壊す馬鹿おらんって・・・)
(二人)「刑事さん、話ちゃうぞ!wwwwwww」
刑事二人。お互いに。:「・・・・お前、なに言(ゆ)うた?」
自己理論を語る客に呆れる俺と刑事*2。
「お前ら、警察で面倒見切れん。帰れw」そりゃそうだ。
「・・・ああ。この人、俺引き取りますわ。刑事さんの手煩わしたくないし」
「おーい。俺、おごるから酒場で話そうやwww」という
>>69に「お前なんぞにおごられたくないww」という客。
「…
>>69君。ちょっとこっちに」言われるままに戻る
>>69と連れ込む刑事。
「ありゃあかんってwww無理wwwあんなんは酒に応じんww」「でっか」「そw」
「もーええな?君あとでこなあかんかもしれんし、調書取るから3時間は帰れんで。いいたくないことは言わんでええ権利あるからな」
「はーい」長丁場だ。まったく。
「カツどんでます?」「・・・でえへん!w」「えーww」
「そんなんくいもんに釣られて言うたとか言われてマイナスやんか!w」「ああwそうですねw」
537 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/11(火) 02:31:31.62 ID:BFA18Ps6
(だからなんで【某大企業の】上司よばなあかんのですか!)(だって暴行になると診断書や被害届じゃ動けへんもん)
(そりゃ出しますよ!勿論出してやりますよ!で、なんで上司よばなあかんのですか警察でしょちゃんとしてよ)(あーwうるさい!ちゃんと手続きして、告訴状をだすんや!わかったな!)
「向こう、早く帰れるんちゃいましたっけ…俺暴行ですよね?」という
>>69に、
「君の場合素直やし・・・わざとちゃうのはハッキリしとるからなー」あれ?なんか風向き違うぞ?
「向こうは故意に壊しとるやろ・・・で、器物損壊やからちゃんと君が手続きしたら向こうも・・・」
(【某大企業】はそんな社員教育しとるんかw)(いや、してませんよ!へんなこと言わんでください)(余計わるい!w)
「・・・なんか、俺のほうが早く帰れそうですが?」「…あれ、帰らんもん」
(なんで俺が犯罪者みたいにいわれなあかんのですか!)(いや…君も言うたやろ。向こうがなんと言おうと君が訴えたら向こうは傷害罪やと。逆に向こうが器物損壊で訴えたら君はそれで・・)(なんでですか!)
「…あれ、出会いがアレでなければ、一緒に飲んでるかもしれませんwあんなアホは好きですわw」「そーか…(呆れ声)」
結局、あまりにも向こうがDQNだったので、警察がこっちに味方し、
お互い謝る気がないならなかったことにしろ!となって誓約書書いて帰ることになる。
そんな客は。いまでも店にいる。(了)
538 :
保守人:2006/07/11(火) 06:36:53.64 ID:FttRbbD9
一番使用されて居るであろう魔法はなんだろうと考えると、
それはデオードだろうと思われる。薬品についてももちろん消臭剤だ。
まさに今の真逆な話ではあるが、ちょっとレベル上げPTについて考えてみた。
誘われ待ちに小一時間、PT開始してから終了まで3時間とすると、
ヴァナ時間はざっくり計算して4日の時間が経過することになる。
誘われ待ちから出発までに大急ぎでシャワーを浴びて出立するにしても、
3〜4日は風呂に入らず着替えもせずの状態だ。
グリーンなんとかっていう映画だったか、
女剣士が「修行の旅に出れば何日も風呂に入らない」とかあったと思うが、まさにそれじゃないかと。
体臭を気にする女性冒険者は現実的にはひっきりなしに消臭につとめ、
女性に嫌われたくない男性も同じだろう。
まぁしかし、デオードなんてものは一時的なもので消臭というより臭い止めであるし、
なにより戦いの中で臭いに気を遣っている暇などあるとは思えないし、気にしている冒険者も居ないであろう。
そんなことよりも、化粧直しなんてする暇も無いはず。女性冒険者は大変だ。
そんな中、冒険者同士のヴァナ婚が発生している。
おそらく相手の見た目も気にせず臭いも含めて相手を抱きしめ合う仲だ。
純粋なフェロモンに刺激されたとも考えられるが、そこに真実の愛だけで結ばれていると私は思いたい age
539 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/07/11(火) 10:13:29.81 ID:ih7bS31e
ageついでに・・・
>>508 ギーブル先生撒くために爆薬使用して砂埃を立てる。
↓
聴覚感知モンス反応。やぶへび。
↓
コロロカ入り口にはもう一匹ギーブル。
↓
流砂洞に逃げ込んで、そこですかさずアンティカにサンドリア名物ドラギーユ城クッキーを差し出す。
↓
優雅なティータイム
まで考えてるところでまだ書いてませんw
先に書いてもらえれば、それに上手く乗せていくのでどうぞ〜
540 :
既にその名前は使われています:2006/07/11(火) 10:16:02.01 ID:BFA18Ps6
アンティカ族はロックの剣の師匠。
いかん、そっちのほうが楽しそうですw 到着が遅れた言い訳もできるwwww
おのれフェイトめ…急ごしらえの足止めなのになかなか成功してるじゃないか…w
542 :
609 ◆dWeYTO/GKY :2006/07/11(火) 10:34:03.76 ID:ddT5marj
>525
うちのルークを気にかけて頂いてどうもです〜
ロンフォに帰ってゆっくり休んで、でぶモーグリになって再登場する事でしょう(´∀`)
|∀`)<うそですが
543 :
No.1>>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/11(火) 11:10:14.86 ID:BFA18Ps6
他の人間種族はどうかしりませんが。ロックはアンティカ族と1ヶ月寝食を共にしています。
特にダインスレイフNMのおっちゃん(ロック談)とは懇意らしい。
544 :
No.1>>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/11(火) 11:34:50.55 ID:BFA18Ps6
ちなみに跡付け設定ではなくて文中でもロックは「ダインスレイフのおいちゃん元気かな?」といってます。
>>529 リードさん死んだららめぇ。・゚・(ノд`)・゚・。
早く追いついて流れを変えたいのですが、これから忙しくなるため
なかなか投下できなくなりそうです…うぅ orz~
546 :
既にその名前は使われています:2006/07/11(火) 16:05:20.42 ID:12qny8FH
バハ様が遊び半分で自分の外観したオートマトン量産して遊んでるんだが。
どれが本人か判らん。てか恐え。
547 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/07/11(火) 20:39:29.29 ID:VqdjnCaw
ルーファス。「オレにとってのこの状態は、昼下がりのコーヒーブレイクと何ら変わらない平穏なものだ。」
>>545 メイミィ様がお忙しいにも関わらず、私のエピソードに巻き込んでしまい申し訳ありません。
不器用ながら少しずつ心を開いていくという描写のためには、長い時間と話数が必要です。
他の書き手様のキャラを私一人が動かす事を快く思われていない方もいらっしゃいますし、
何よりもリアル事情が優先ですから。
ジュノ組のエピソードは適当なところで終わらせ、別行動といたしましょう。
再びメイミィ様とリードが出会ったときにでも、またリンクしていただければ幸いです。
リードが野垂れ死ぬ結末は修正しますね。足らない頭で思案いたします。
メイミィ様。
ジュノ組の結末ですが、どのような別れ方がよろしいでしょうか。
現状維持 or リードをゲット or メイミィさまが再び振られる or トトと結ばれる etc...
ご希望をお教えくださいませ。
550 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/07/12(水) 00:05:24.55 ID:fNjEWQA8
もうベッドシーンに突入する気はないのか?;
>>549 書く暇がなくなるほど忙しくなるかと思ってましたが、そうでもなくなりそうなので
引き続き投下をお願いしてもよろしいでしょうか(´・ω・`)すみません…
急いで追いつきますm(_ _)m
552 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/07/12(水) 06:24:15.47 ID:+8SQ4msk
おはようございますage
>>551 続投、了解です。こちらこそ無理を言ってしまい申し訳ありません。
急ぐ必要はありませんので、どうぞご自分のペースで投下してくださいませ。
553 :
290 ◆JMUNf1M.LE :2006/07/12(水) 06:59:06.70 ID:HQZqd3lP
皆様投下お疲れ様ですってことでage
>>507 フェローはこのままあのキャラなのか、真面目キャラになるのか自分でも想像できません!
>>509 魔力を通せる設定をどのように生かしていこうか模索中ですw
>>520 精霊魔法、気軽なつもりで封印しちゃったんですけどどうやって解禁しようか、と困ってますw
フェローはなんていうかノリであんなんなんでこれからどうしようかなぁとかw
>>537 警察【畏れ】((((゜Д゜;))))
>>538 アンティカと優雅なティータイムって面白そうですね〜。
554 :
No.1>>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/12(水) 08:45:28.69 ID:3s4Qgsf6
保守小ネタ。自キャラになっていた人々。アサルトに挑戦する!
フルキフェル(私):「るーふぁすさぁん。アサルトいきましょうー」
ヒロ:「結構いいものが貰えるらしいぜ」
フル(僕):「命中の上がるズボンとか、魔力を高める装備とか魅力ですよねぇ」
ヒロ:「…命中なんか赤魔が上げてどうするんだ…」
ルーファス:「OK。行こうか。俺がリーダーで良いんだな?」
=======リーダーよりアサルト開始命令発令!========
フル(私)「インスニかけますね」
ルーファス「…お前等どこいった?はぐれるなよ」
フル(私)「きゃーーーー!どこ触ってるの!!」
ヒロ&ルーファス:「・…」フル「ご、ごめん。いこう」
フルキフェル「"私"と交代の時に橋から落ちちゃいまして…先に行っててください」
ヒロ「しゃーねぇな…ルーファス、俺面倒見に行くから先行しておいてくれ。時間がないんだ」
頷き、扉の前にくるルーファス。
ルーファス「…この扉の奥に皇国エージェントがいるのか…カギもないしどうしたもんかね」
「しっかし暑いとこだよなぁ…」胸元を軽く広げるルーファス。「なぁ。あんたもそう思うだろ?」(挑発。かまえる)
マムージャ:「侵入者発見!!」ルーファス:「っまったく。余裕のないトカゲだぜ」
555 :
No.1>>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/12(水) 09:04:03.64 ID:3s4Qgsf6
「やるなお前!」「お前もな!」激しく殴り合うマムージャ(つよ)とルーファス。その一方…。
フルキフェル(扉の前でヒーリングしながら「ルーファスさん?どこにいます?」
ヒロ(別の扉の前でヒーリング)「あんま遊んで、怪我すんじゃねーぞ?」
マムージャ達「エイ!エイ!」・・・ボコボコ殴るマムージャ達だが、ファランクスに阻まれ全然ダメージ与えられない。
時々ストンスキンが切れて「よっこらせ」と立ちあがった二人はブレイズスパイクとストーン1を連打。ストンスキンをはってまた座る。
ブレイズスパイクの炎に包まれ、見る見る衰弱していくマムージャ。
「もうそろそろ諦めてこの扉あけてくださいよ。マムージャのステーキは好みじゃないんです(僕)」
「ふあああ。眠くなるぜ。たく。あいつ等の酔狂には付き合い切れねぇ(ヒロ)」
ーーーマムージャのファイアースピット!⇒ルーファスに400のダメージ!
「ハハッハ!人間ニシテハ【よくやった!】」
しかし、ルーファスの体が光に包まれ、ルーファスは再び立ちあがった!
「チッチッチッ♪」「リレイズアイテム…??ふざけるな!その衰弱した体で俺に勝てるか!!」
「悪いが楽勝♪」ルーファスの夢想阿修羅拳!!マムージャに1100のダメージ!
(No.1-
>>69註訳。エルモンクは衰弱中でも「かまえる」発動によりこの作戦で盾可能です!!)
「ぜぇぜぇ…やっとあけた…ってスカかよ!」(/angry)
556 :
No.1>>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/12(水) 09:04:29.64 ID:3s4Qgsf6
/tell フルキフェル&ヒロ「なにしてるんですかー?」「あいた。救出したから帰るぜ。ルーファス」
ルーファス「…もうお前等とこの作戦いかねぇ…(苦笑)」フルキフェル「なんでですかー;;」
後日、なぜかメイド姿でマムージャ藩国軍に挑むカッパエルとオスラが見かけられたと言う報告が成されたが、
皇国軍ではその報告は無視されたと言う。
557 :
No.1>>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/12(水) 09:08:52.83 ID:3s4Qgsf6
追記。忍者タイプなら本当にファランクス張っとけば被弾は15程度で済みます。
(サポ白で挑んだとき、時間がキビシイからケアルガでタゲをとって敵の目の前で土杖もってヒーリングでタゲとってみた)
チェビオットケープ忘れたが、スキン無しで15、あるなら0。全然効いてない。
早い話、赤*3かナ&白&詩がいいということです。(皇国エージェント作戦)
ナなら同時に3匹相手できるそうですよ。
558 :
既にその名前は使われています:2006/07/12(水) 12:27:10.38 ID:EVELtzk9
バハ様達(本人+バハ様型マトン軍団)がパッと見全員同じ外観な訳だが……。
多目的ホールでバハ様達が全員バハ様達と戦い始めて…マジ殺し合いしてる。でもどれが本人か判らん。
バハ様…せめて偽物のオイルは赤以外にして下さい。赤だと死んでもマジ判りませんから。
てか仕事して………
偽物(マトン)もバハ様と同じように喋るから激しくウz…とても煩わしいデス。
559 :
既にその名前は使われています:2006/07/12(水) 12:41:54.75 ID:JitTkDjL
最近お話の投下がなくて悲しい
お久しぶりです
編集用PCが使えなくなって続き書き直し中です
あまり進んでなかったのが幸いですがww
次スレ辺りから投下できると願ってますw
=== Area:old Port Bastok ===
---in warehouse No,359---
Aotsuki:白いリンクパールか…
アルド専用の白いリンクパールを見て不意に思いあたる事があり、鞄の中を探る。
…彼女が探していたのはもう1つの白い真珠、シグナルパールだ。
鞄の底に手を入れ、懐かしむ様な、それでいて、まるで初めてその真珠に触るかの様に、恐る恐る二つのシグナルパールを取り出した。
2つ真珠は既にひび割れていて、使い物にはなりそうにない。
本来シグナルパールと言う物は、交信相手の持っている真珠と対になっていて、対となっている真珠としか通話は出来ない。
シグナルパールが複数あるのならば、その数だけ交信相手が居るはずだ。
つまり、彼女にはシグナルパールでの交信相手が2人以上いる事になる。
Garnev:シグナルパールか。珍しい物を持っているな。
Aotsuki:これ…珍しいの?
Garnev:ああ、リンクシェルなんぞよりはよっぽど高価な素材、高度な技術が使われているからな。
Garnev:それを二つも持っているとは、流石に違うな。
Aotsuki:………何か勘違いしてるみたいだけど、これはもう使えないよ。壊れてるし、形見だもの。
Garnev:ふむ?
2つ真珠→2つの真珠
に訂正(ノД`)
=== Area ??? ===
───この世界の命はね。みんなクリスタルから生まれて、クリスタルに還るの。────
─待って!!いかないで!!!
─駄目、絶対駄目!!そんなの…そんなの嫌だよ…
───命はまた生まれるの。だから…ね?───
─お願い…お願いだから…まだ、まだ駄目だよ……まだ何も言って無いのに。
───大丈夫。きっと、また会えるよ。───
─いや…いやだ………
─い…いやぁあああぁアアアアアァアァ!!!!!!!
--- two years ago in Vana'diel ---
話はヴァナディールの2年前に遡る。
=== Area:Upper Jeuno ===
Luto Mewrilah:あら? ねぇ、あなた暇だったりするかしら?
Luto Mewrilah(以下Luto):ちょっと、聞いてほしいことがあるの
Aotsuki:…ん?私?
久しぶりにマーブルブリッジに寄ろうとして、ジュノの上層を歩いている。
不意に声をかけられ、周囲を見渡す。時刻は丁度18時前後、夕飯時でもある。
Luto:そうよ、そこの貴女♪鋼鉄装備の凛々しいあ・な・た♪
Luto:たった1人で、どうしようかなって困ってたところなのよ。
声をかけてきた銀髪のミスラ。彼女の名前はルト・ミュリラー。
何でも、とある名簿に載っている人物達の中に鏡を持っている人がいないか調べているらしい。
初対面の割りに慣れ慣れしく、どうにも胡散臭い。
Aotsuki:…報酬は?タダ働きはゴメンなんだけど。
Luto:勿論報酬は弾むわよ。じゃあ話を聞いてくれるかしら?
Aotsuki:まぁ…話だけなら。
〜鳴らないシグナル〜
1.ミスラと少女
=== Area:Port Jeuno ===
Aotsuki:あぁぁぁ…もうめんどくさい!!冒険者は探偵じゃないっての!
Aotsuki:引き受けるんじゃなかったかなぁこの仕事。折角マスターから幻の名酒アムリタが手に入ったって連絡来たのにさぁ
Aotsuki:これじゃあ…マーブルブリッジ閉まっちゃうよ…
貸して貰った名簿を元に、ジュノのあらゆる場所に足を運ぶ羽目になった。
ようやく情報を集め終えた私は手元の時計をみる。時刻は既に22時を回っていた。
ああああああああ…夕食も口にしてない事に気付いた。空腹からか、胃が痛む。
報酬ついでにルトに食事も奢らせよう…そんな事を考えながらルトの待つ上層民家へと急いだ。
=== Area:Upper Jeuno ===
Luto:まぁ……。こんなに情報を集めてくれるなんて思ってなかったわ。
Luto:あなた、見かけ以上にいい仕事するようね。気に入ったわ。
Aotsuki:気に入るとか要らないとかどうでもいいんだけど、ちょっと付き合ってくれる?
怒気を含みつつ、強引に彼女の二の腕捕まえて引き摺る。勿論行く先はマーブルブリッジ。
---in Marble Bridge---
〜女性限定の日〜
Zuber:やぁアオツキ、遅かったじゃないか。どうしたんだい?
Aotsuki:どうもこうも無いよ!この馬鹿ミスラのおかげで手間食ってたのよ!
Luto:なッ!馬鹿はないでしょ、馬鹿は!?
Zuber:おいおい…店で喧嘩はやめてくれ。やるなら外でやってくれないか。
Zuber:アムリタの瓶が割れでもしたら大変だからな。
Aotsuki:!!!!!
”アムリタ”と言う言葉に反応した蒼月は、ミスラを開放してカウンターに身を乗り出し、つんのめる。
Aotsuki:ててて…手に入ったんですよね?!アムリタ!!!!幻の名酒!!!!!
Zuber:あ、ああ…知人の冒険者から特別に分けて貰ったんだ。手紙送っただろう
Aotsuki:嗚呼、愛しのアムリタ………は、早くその…飲ませて頂けませんか?!
Zuber:そう焦るなって。
ルトはやや呆れ気味に蒼月の隣のカウンター席につく。
Luto:それが目当てだったのねこのコ。いつもこんな調子なのかしら?
Zuber:はっはっは、アオツキ君は酒の事となると目の色を変えるからねぇ。
グラスにアムリタが注がれる。琥珀色の液体は店内の照明の光が反射され、眩いばかりの光沢を放っている。
一方蒼月は目が虚ろ…いや、まるで生き別れた恋人に再会したかの様に頬を朱に染め、見つめていた。
Luto:酒が恋人の女性冒険者、か。…寂しい人生送ってるわね、貴女。
Aotsuki:【むむむ…】解って無いなぁ、酒は百薬の長。人生の最良の友なの。
Aotsuki:それに今目の前にあるのは、伝説の名酒、いや、神酒アムリタなのよ?!これを飲まずして人生を語るのはおこがましい!!
Luto:大げさねぇ…マスター、スタウトビールとスティルトン、あるかしら?
Zuber:おっ、いけるクチだねぇ。ブルーチーズだなんて
Luto:ちょっと隣に居る飲んだくれにあてられただけよ。
ワイングラスを手に取り、うっとりしている蒼月。が、しかし傍と何かに気付いた彼女は、グラスをカウンターに置いた。
Aotsuki:マスター、ちょっと奥の部屋借りてもいい?着替えてくる。
Aotsuki:こんな鎧姿じゃアムリタに失礼だから、ね。
Zuber:あ、ああ…。構わないが、ちょっと大げさすぎやしないか。
Aotsuki:いーの!一生に一度御目にかかれるかどうかって代物なのよ?!
Aotsuki:あ!ついでにサンドイッチとベークドポポト、お願いね。夕食まだなのよ…
Zuber:あいよ
駆け足で店の奥に入って行く。それと同時に入り口のドアが開けられていた。
──ちりんちりん
ドアに付けられいた鈴が軽く鳴り響く。客がもう1人きたようだ。
連邦軍師のローブに身を包み、ミスリル製の長剣と盾を下げたミスラの冒険者。
そのミスラはルトを一瞥し、奥のテーブル席へと歩いて行く。
Zuber:いらっしゃい
Sufhi:グレープジュースとマトントルティーヤ、オーダー出来ますか?
Zuber:ああ、すぐ出来るよ。っと、スタウトビールとスティルトン、お待ちどうさま。
そのミスラがテーブル席に着いた頃、蒼月が着替えを終えて戻ってきた。
ウィンダスの礼服にリネンズボンと言う格好。先ほどと同じ席へとつき、ワイングラスを手に持つ。
彼女の目の前にはそれ以外にオーダーしたつまみが既に用意されていた。
Aotsuki:女神様、男神様、アムリタ様…それでは……いただきます。
彼女はまず香りを確かめてから一口含み、ゆっくりと味わう。
そしてグラスの残りは一気に飲み干す。そしてベークドポポトを一欠片口に放り込み、噛み砕き、飲み込んだ。
Aotsuki:…………デーヴァが愛飲していたってのも頷ける。
Luto:何の話なのよ、それ。
Aotsuki:ううん、こっちの話。うん…うん…………
彼女は何かに納得しながら2杯目を手酌し、今度は一口目から一気飲み。
ふう、とため息のようなものをついた後、恍惚の表情を浮かべている。
ビール片手に様子を見ていたルトは
Luto:…頼む相手を間違えたかしら。
と、愚痴をこぼしながらブルーチーズをつまむ。
──ちりんちりん
ドアの鈴の音がまた鳴り響く。今度はヒュームの女性が入ってきた。
Laurana:夜分に失礼します。…わたくしの娘の姿が見当たらないのです。御存知ないかしら?
Zuber:神隠しか何かかい?それならジュノの警備隊とかに任せた方がいいんじゃないかい。
Laurana:既に警備隊の方々には捜索願いを出しているのです。ですが…どうしても心配で……
Zuber:そりゃ大変だな。その娘さんの格好とかはどんなのなんだい?
Laurana:わたくしの娘は、背丈はこの位で、金髪で、焦げ茶色のワンピースを着ていて、
Laurana:きっと焦げ茶色の帽子を、かぶっているはず。出かけるときは、いつもかぶっていますの。
ヒュームの女性は7〜8歳程度の子供の背丈を手で表す。
Zuber:奥さん、それじゃあ娘さんはここには来ないよ。こんな酒場なんかにはね。
Laurana:そうですか…。あぁ……。とても心配だわ。どこへ行ってしまったのでしょう…
途方に暮れている女性。ドアは開けっぱなしにしていたのだが、そこへ男が1人駆け込んできた。
息を切らせながら、目の前にいるヒュームの女性に話しかける。
Bheem:お、奥さん!!娘さんの姿をエルディーム古墳で見かけたって冒険者が!!
Zuber:おいおい…今日は女性限定の日なんだがなぁ…
Bheem:そんな事言ってる場合じゃない!!あのモンスターやアンデッドがうようよ居るエルディーム古墳なんだぞ?!
一報を聞いた女性はショックが大きかったようで、その場に座りこむ。
すると、テーブル席からその様子を見ていたミスラが挙手をしながらこう言った。
Sufhi:あのぅ…あたしが探しに行きましょうか?
Laurana:本当ですか?!お願いします!!!あぁぁ…わたくしの可愛いパロメッタを、どうか、どうか……!
Sufhi:えーっと…そこのワイン飲んでるキミも来てくれないかな?
Sufhi:まだここら辺の地理に疎くてさ、エルディーム古墳の場所とかも解らないし
Bheem:それなら俺が案内します!早く行きましょう!!
指名を受けた蒼月は、アムリタに魅入られていてまるで聞いちゃいない。
無視されたミスラはむすっと頬を膨らませ、蒼月まで歩み寄る。
Luto:今はダメよ。このコ、店入ってからずっとこんな調子だから。
Sufhi:…キミも冒険者でしょ?!困ってる人が居たら助けてあげないと!
Aotsuki:冒険者はボランティアじゃない。…報酬がなかったら私は動かない。
Luto:あら、聞いていたのね。
Sufhi:損得勘定だけで動くだなんてつまらない人ね!いいからキミも来るのッ!!
Aotsuki:つ、つまっ…って、ちょッ、わわわっ?!解ったから!手を離して!!
Sufhi:手を離したら、来てくれないでしょ!!
手を掴まれ、心底恨めしそうな顔をしながら引き摺られていく彼女を見て、ルトは吹き出していた。
Aotsuki:ぁ”っ!、マスター!!勘定はそこのミスラのルトから貰っといて!!
Luto:ちょっと!何よそれ!?
Aotsuki:さっきの仕事の報酬!アムリタの代金は入ってないから、そんなにしないはず!
Luto:あ〜もう…わかったわよ。払っておくからさっさと行って来なさい。
=== Area:Batallia Downs ===
Aotsuki:全く…なんで私が…
Sufhi:ぐちぐち言わない。困った人がいたら助けてあげないと。
Sufhi:人の道から外れる事になるのよ?
チョコボが二頭、並走している。Bheemという男の案内でエルディーム古墳へと向かう途中だ。
蒼月はミスラに強引に後ろに乗せられて、2人乗りをしている。
Sufhi:あたしはスフィ、スフィ・ウチヌゥマ。貴女は?
Aotsuki:……あ〜あ…折角の名酒が…
Sufhi:お酒くらいでいつまでも文句言ってないでさ、名前位教えてくれない?
Aotsuki:ケイ、アオツキ・ケイ…ファミリーネームがアオツキ。
ぶっきらぼうに答えた彼女は、スフィと背中合わせになって鞍をしっかりと両手で握っていた。
手綱を握ってチョコボを操っているのは勿論スフィ。
Sufhi:珍しい名前ね、貴女東方の出身?
Aotsuki:さぁ…?知らないよそんな事。それよりもアムリタが…はぁ……
Sufhi:そんな事って、自分の事じゃない
Bheem:見えてきた…あの入り口です!あの近辺で娘さんを見たって聞いたんです。
エルディーム古墳、古エルヴァーン族が少しでも女神アルタナに近づこうと築いた塚山で、
コヴェフ墳墓群のひとつ。クリスタル大戦時、この地で激戦が繰り広げられた際、
おびただしい戦死者が地表に合葬されたため、古墳は墓標が針山のように立ち並んでいる。
その内部は8つの区画に分けられており、第3区画の入り口付近に彼女らは案内された。
Bheem:それじゃ俺はジュノに戻ります。居ても邪魔にしかならないと思うんで…スンマセン。
Sufhi:いいのよ。後はあたしたちで探すから、吉報を待っててね。
Aotsuki:なぁにが「あたしたち」よ…無理矢理引っ張ってきたくせに…
Bheem:後の事はよろしくたのみます…
スフィと蒼月は既にチョコボから降りていた。一方、男の方はチョコボに乗ったまま礼をして踵を返す。
彼の背中を少し見送った後、スフィは蒼月を引き摺るようにして古墳の第三区画入り口へと入っていった。
=== Area:The Eldieme Necropolis ===
Aotsuki:ちょっと待って、鎧とか着けるから。いくらなんでもこんな軽装で探索出来る場所じゃないし。
Sufhi:ん、うん、いいよ。なんならあたしが着替えさせてあげよっか?
Aotsuki:1人で出来るからいい。先に行ってて
Sufhi:遠慮しなくていいから、さ?
と、蒼月を後ろから抱きしめるスフィ。
今自分たちが置かれている状況を解っているのだろうか
Aotsuki:ど、どさくさに紛れて何処触ってるのよ!?
Sufhi:ん〜、ちょっとしたスキンシップ♪ほら、急がないとパロメッタが危ないよ
Aotsuki:急ぐも何も、どこの世界にこんな状況でスキンシップする馬鹿がいるのよ?!着替えられないじゃない!
Sufhi:だからあたしが着替えさせてあげるって。それに触っても減るもんじゃないんだし、少し位いいでしょ。
Aotsuki:良くない!!
Sufhi:んもう、我侭だなぁ。
Aotsuki:はぁ………
無理矢理スフィを引き剥がし、蒼月が白い鎧を装着し終えると、2人は第三区画の階段を降りて行った。
地下一階の石造りの狭い通路をスフィが先導して進んでいく。中は基本的には集団墓地なのだが、手入れがされているわけでもない。その為にモンスターがいつの間にか住み付き、更にはアンデッドの巣窟となっている。
Sufhi:薄気味悪い所ね。出そうな感じだよ
Aotsuki:出そうじゃなくて実際に出る場所なんだけど、ココ。
Sufhi:嘘?
Aotsuki:ほんと。…ほら、言ってる側からもう出てきた。
彼女らの目の前に現れたのは、Lost Soulと呼ばれるスケルトン族。
古墳の中で出現するアンデッドとしては比較的弱い部類に入る。
2人はスケルトンよりも早く武器を構え、いともあっさりと斬り捨てた。
Sufhi:ふふん♪なーんだ、弱いじゃない。
Aotsuki:…気を抜かないで。奥に行けばもっと恐ろしいアンデッドなんて山ほどいるんだから。
しばらく歩いていると、地下二階への階段が見える。
その先は地下一階のような石造りの壁がなく、地層が剥き出しになっていた。
Aotsuki:ホントにこんな所まで女の子が1人で降りていくのかな…
Sufhi:それも…そうだよねぇ。……あ!
スフィが落ちている何かに気付き、拾いあげた。
焦げ茶色の帽子、パロメッタが被っていると思われる物だった。
帽子の落ちていた場所のすぐ側にある灯篭に、誰かが隠れているようだ。泣き声が聞こえてくる。
Palometa : ……うぅ。……っひっく。……おかあさん。はやく、おうちに帰りたい……。
Aotsuki:…まさか。
Sufhi:ええ、そうね…。
スフィが物影に駆け寄ると、少女が泣いているのを見つけた。
Sufhi:もう心配いらないよ。ほらほら。泣かなくていいんだよ
Palometa : でも、……こわいよ。うぅ。はやくおうちに帰りたい……。
Aotsuki:! ウチヌゥマ!!危ないッ!!
───ガキンッ
先ほどのスケルトンよりは一回り大きい骸骨が棍を振り上げていた。
それに気付いた私は、彼女らと骸骨の間に割って入り、盾で棍の一撃を受け止めた。
Namorodoの攻撃。→Aotsukiに15のダメージ。
Aotsuki:何なのよコイツは!?ウチヌゥマ!早くその子を連れて逃げて!
Sufhi:で…でも…
Aotsuki:3人まとめてアンデッドの仲間入りでもしたいの?!
ようやく意図を解ってくれたスフィはパロメッタを脇に抱え、入り口へと駆け出していく。
スケルトンは2人を追いかけようとするのだが、私が立ちはだかり、それを阻む。
ソイツは邪魔された事が可笑しいのだろうか。まるで笑っているかの様にカタカタと歯を噛み合わせ、音鳴らす。
Aotsuki:アンタはもう死んでるんでしょ!生者の邪魔しないでくれる!?
意味もない抗議を口にしながら、私は盾を前に構え、スケルトンへと突進していった。
=== Area:Batallia Downs ===
Sufhi:パロメッタ、大丈夫?
Palometa :うん…でもさっきのおねえちゃんが……
ようやく落ち着きを取り戻した少女が、声を絞り出す。
2人が古墳から逃げ出してもう10分程経つ。蒼月はまだ戻ってこない。
Sufhi:…まさか、ね。パロメッタ、ちょっとここで待ってくれないかな?おねえちゃんの様子見てくるから。
Palometa:うん…ミスラのおねえさんも気をつけてね…
再び古墳の地下へと降りようとすると、スフィを制する人影が入り口から出てきた。
Aotsuki:何がまさかなのよ。ん?
Sufhi:ケイ…無事だったのね。よかったぁ……
Aotsuki:ファーストネームで呼ばないでくれる?馴れ馴れしい。
そう言いながら、先ほどの戦利品である骨くずを手で弄んでいる。
そして、スフィに骨くずを手渡すと、足早にその場を立ち去ろうとしていた。
Sufhi:あ、どこに行くのよ
Aotsuki:レンタルハウスに帰るだけ。どうせ報酬もでないだろうし。
Aotsuki:あーあ、骨折り損のくたびれ儲けって正にこの事ね。骸骨相手だったしさ。
Sufhi:ちょっと、その言い草はないんじゃない?
Aotsuki:何よ?きっちりその子は助けたでしょ。面倒だから母親に送り届けるのはそっちに任せる。
Sufhi:待って。頬に切り傷があるじゃない…治すからちょっと止まって。
Aotsuki:ん?ああ、いいよ別に。こう見えても一応騎士なんで、この程度自分で治せるから。
そういうわけにもいかないと右手を掴まれる。全く、馴れ馴れしいったらありゃしない。
Aotsuki:はいはい、解りましたよ。ほら、早くしてよ。さっさと帰りたいんだからさ
スフィは、にたーっと獲物を捕まえた獣の様な笑みを浮かべて癒しの術式を構築している。
私のそれよりは遥かに構築速度が速い。赤魔道士の高速詠唱だろうか
構築が終わると…普通は片手か両手に魔力の奔流が感じられるのだが、彼女にはそれがない。
どういうことだろうか?
Sufhi:ちょっと目を瞑っててくれない?
Aotsuki:は…?別にいいけど……
言われた通りに目を瞑ってすぐに、頬に何かが滑るような感覚が感じられた。
……頬を舐められた?彼女の舌先から魔力を感じる。舌先から癒しの術式を行使したのだろう。器用な事をするもんだ。
少々奇怪に思ったが、治療も終わっただろうと目を開けようとすると、今度は唇に湿り気を感じていた。
Aotsuki:んっ?!んんっ!!!?
数秒、間があって彼女の唇が離れる。なんて事をしてくれたんだと顔を真っ赤にしながら怒鳴った。
Sufhi:何、ってほら。この子とわたしを助けてくれた報酬だよ
Aotsuki:ふぁ……
Sufhi:ふぁ?
Aotsuki:ファーストキスだったのに!!!なんてことしてくれるのよ?!それも女同士で!!!!!
Sufhi:ぷっ…怒った顔も可愛いね。えへへ、ケイのファーストキス貰っちゃった♪
Aotsuki:…………………はぁ
ダメだ。こういう類の人間を相手にしていると疲れるだけだ。相手にせずにこの場を立ち去ろうとすると、スフィに腕を掴まれていた。
Sufhi:ほらほら、パロメッタをお母さんの所に送り届けないとね。
振りほどこうと思えば振りほどけない事もないのだが、私は半ば諦めて彼女と共にパロメッタを送り届けた。今にして思えば、これが彼女との縁の始まりだったのだろう。
=== Area:old Port Bastok ===
---in warehouse No,359---
Garnev:おい!蒼月!!おい!!!
Aotsuki:え?あ、うん…?
Garnev:どうしたんだ。シグナルパールを持ったまま呆然として…
Aotsuki:ごめん…ちょっと、昨夜みた夢を思い出しただけ。
Garnev:そうか。では俺は行くぞ。査察の続きがあるのでな。
Garnev:外は官憲の手が回っているだろう、あまりうろちょろするなよ
Aotsuki:出来るわけないじゃない、ゴミ処理があるんだし……
Garnev:ははは、そうだったな。まぁ、無理にとは言わん。出来る範囲でやってくれ。
そう言い残したGarnevは、三五九倉庫を後にした。
(´・ω・`)ノ 以上です
仲良さそうなのに、形見なんだ。・゚・(ノД`)・゚・。
584 :
609 ◆dWeYTO/GKY :2006/07/12(水) 19:45:16.91 ID:+l8Js5gN
>554
うはwwwいい三悪wwwww
>580
_ ∩
( ゚∀゚)彡
⊂彡
585 :
609 ◆dWeYTO/GKY :2006/07/12(水) 19:46:16.36 ID:+l8Js5gN
そして小ネタ(´・ω・`)ノ
ルーファス:何書いてるんだ?
フルキフェル:もしもの時の為に、自分達の事を書き残しておこうと思って。なんて……はは、辛気過ぎますかね。
ルーファス:この名前と名前の間についてる×はなんだ?
フルキフェル:それはカップリングのマークで、左が攻めで右が受けです。
ルーファス:??? えぇと、それだと、ヒロが敵を引きつけて、俺が攻撃するって事か。
ラディール:駄目よフルキフェル、貴方は分かってないわ。ヒロが強気攻めでルーファスが受け、これは絶対よ!
フルキフェル:ラディールさんいい加減にして下さい、それは貴女が読みたいだけじゃないですか。
マルト:……わたしはマティ×ルーがいいと思うんですが……
フルキフェル:あ、あ、今アイデアの神様が降りてきました! ちょっと待って、忘れないうちにメモらないと!
ルーファス:……(((´皿`;)))
586 :
609 ◆dWeYTO/GKY :2006/07/12(水) 19:46:37.60 ID:+l8Js5gN
朝自キャラ学園 〜楽屋〜
ヒロ:おつかれさまですー
アオツキ:おつかれ。ちょっとあなた、さっきの演技。あれは何?
ヒロ:え…… な、なんですか…
アオツキ:少年役女優だかなんだか知らないけど、飛空艇に引っ張り上げるだけのカットで何回リテイクしたと思うの?
ヒロ:す、すみません…… ああいうロケって初めてで…
アオツキ:言い訳するんだ。あなたそれでもプロ? 才能ないから辞めたら? あーもう何回も引っ張られて腕痛くなっちゃった。
ヒロ:え、ででも……さっきのカットはナナコさんが……
アオツキ:はァ!? 冗談で言ってるの? わたしが二役やってんのよ、二役! 気づいてないって何、脳に障害でもあるんじゃない?(怒)
ヒロ:あぅ… あ、あの…その……
アオツキ:あーもぅいいわ。のど渇いたから飲み物買ってきて!
ヒロ:は、はいっ! ………
アオツキ:なによ、さっさと行きなさいよ。
ヒロ:あの、お金を……
アオツキ:そのくらい立て替えなさいよ、ホント愚図ねあんた。もう芸能界辞めたら? みんなに迷惑だから!
GM:おつかれさま〜、次の撮影は18時からなので、移動お願いします〜
アオツキ:はぁい♪ さ、いきましょヒロちゃん♪ どうしたの、顔色悪いけど…疲れてるんじゃない? 頑張りすぎだよ^^
GM:あはは、二人とも本当に仲がいいんですねぇ^^
アオツキ:んもぅ、からかわないで下さいっ。わたしがヒロちゃんに仲良くしてもらってるだけなんですよVv^^ ね、ヒロちゃん?^^
ヒロ:……はい。
587 :
既にその名前は使われています:2006/07/12(水) 19:54:06.07 ID:JitTkDjL
あおつきひどすwwwww
>>585 男性には分からない、麗らかな女性の嗜みですね^^
ちなみにヒロは総受けがよろしいかと^^^^^
とりあえず昨日は体を清める事もなく眠ってしまったので、今日は朝一で沐浴所へと向かう事にした。
いくら俺がイケメンだとは言え怠慢する訳にはいかない。常に身だしなみに気を遣ってこそ一流の紳士だと言えるだろう。
居住区を暫く歩くと、割と近くに沐浴所を見つける事ができた。沐浴所と言うよりは公衆浴場と表現した方が近いかもしれない。
受付の女性に代金を渡すと彼女は小さく会釈し、代わりに番号が彫られた銅製の鍵を渡された。
男性用のゲートを潜り、脱衣所で手早く服を脱ぐ。最初はローブの着脱方法に戸惑ったが、仕組みが分かればどうと言う事はない。
部屋の端に無数に積み上げられたコッファーに脱いだ服や荷物を入れ、先程受け取った簡素な鍵を使った。
沐浴室の扉を開けると、石造りの広い浴槽と一面を覆う湯煙が目に入ってきた。
「おお、銭湯みたいじゃん。」
やはり風呂はこうでなくてはいけない。基本的にバストゥークの街並みは嫌いだが、ここだけは好きになれそうだ。
体を清め、浴槽に身を沈める。
広い浴室の割りに人は疎らな様で、俺を含めても2,3人程しかいない。まぁ朝から風呂へと入りに来る客は少ないのだろう。
大浴場をよく観察してみると浴槽の一部に浅い箇所があるのを見つけた。
あれは何だろうと考え込んでいると、てくてくとタルタルの青年がやってきて、浅い浴槽にちょこんと座った。
どうやらタルタル用に設けられた箇所の様だ。なるほど、リアルにはないヴァナ・ディールならではの仕様って訳か。
リアル…か。一体どうすれば、何処へ向かえば俺はリアルへと帰る事が出来るのだろうか。
風呂場は俺にとっては閃きの場だ。暫くここで思考を巡らせる事にした。
俺の記憶にある限りでは、リアルへと帰還できた来訪者は存在しない。
ただユリフィナという来訪者。彼女は俺がスレッドを見ていた時点でリアルに最も近い位置にいた。
ダテレポとか言う特殊なリングを所持し、オルデール鍾乳洞へ赴き、魔方陣を起動させた。
はたして彼女は無事、リアルに帰る事が出来たのだろうか。はたまた失敗し、未だヴァナを彷徨っているのか…。
ならば俺もオルデール鍾乳洞へと向かってみてはどうだろうか。…いや、恐らく無駄足になる。
何故なら俺には帰還の為のキーアイテムを所持していないし、魔方陣を起動させる方法すら知らないのだ。
しかも魔方陣自体、俺は信用できない。これ以上の時間の無駄は避けたいところだ。
湯船から身を起こし、浴場を出て脱衣所に向かう。
そして、コッファーからタオルを取り出して湯気を纏った体を軽く拭いた。
右手で熱を、左手で風の術式を組み立て、黒魔法による模擬ドライヤーを作り出し、濡れた髪に熱風を当てる。
思わず自分の行為にハッとなった。魔法の応用。無意識の内にやってしまった事だが、恐らくこれはレグナスの技だろう。
やはり魂の侵食は大分進んでしまっている様だ。
これ以上2つの魂が混ざり合えば、それらは完全に1つの魂となり、切り離せなくなってしまう。
つまり、俺はリアルへと帰れなくなってしまうと言う事だ。
「くそっ!」
足元に合ったコッファーをガンと蹴飛ばす。コッファーは倒れ、荷物が飛び出た。焦慮する気持ちは抑え切れない。
沐浴所のロビーで各種ドリンクをバザーしている冒険者がいたのでセルビナミルクを1本買って飲んだ。
随分と商売上手な奴だ。浴室から出た者がこのバザーを見たら、きっと誰もが乾いた喉を潤そうとするだろう。
気持ちが落ち着いたところで、再び思索にふける事にした。
仮にユリフィナが無事にリアルへと帰還できたとしよう。彼女は特別なアイテムを持ち、特別な場所へと向かった。
オルデール鍾乳洞と言う場所では、ダテレポが籠められたリングが必要だった。
ならばリングなど必要ないほど、もっと簡単なきっかけで世界を渡れる様な…ヴァナとリアルが近い場所はないだろうか。
パソコンが使えれば何か進展しそうなものだが、バッテリーがない以上は…。バッテリー、電池? …………。
「そうか、エジワ蘿洞だ!」
思わず声に出してしまった。バザーをしていた男は何事かと俺を見上げたが、気にしない。
エジワ蘿洞にはオルドゥーム文明の遺跡が存在する。
その遺跡からは賢者ラムウが開発したとされるもの、雷池、雷動掃磁器、雷動車などが出土しているのだが、
これらの品々は明らかにリアルの製品、例えば電池や掃除機を意識して"設定"されたものだ。
つまりこれらの製品は、2つの世界を繋ぐ架け橋はオルドゥーム文明にあると言うメッセージなのではないだろうか?
しかし、仮にそうだとしたら…スクエニはこの世界に干渉している、もしくは作り上げた本人だと言う事になる。
いや、そんな事どうでもいい。とにかくエジワ蘿洞へ行くしかない。まさに藁にも縋る思いだ。
強引な推測だし、単に妄執に囚われているだけなのかもしれない。でも他に当てもなければ、時間もないのだ。
「バルファル、聞こえるか?」
シグナルパールでバルファルに声を送る。暫くすると元気な返事が来た。今日こそは連絡が取れるようだ。
『あ、あははは!昨日はごめんな。その…あれだよ、あれ。色々と。…何だっていいだろ。ねっ? ねっ?』
バルファルがおどけた声で応える。彼の身に何が起きたのかはとてもとても気になるが、今はそれどころではない。
「そんな事よりもバルファル、お前には今すぐアトルガンのアルザビに飛んでもらう。今すぐだ。」
『アトルガンだって? でもオレ、近東行きの船のチケットなんて持ってないぜ。』
「なら天晶堂のフォルセールって男を訪ねるんだ。そうすれば彼から渡航免状を50万ギルで買える。
アルザビまで到着したら、連絡してくれ。」
そう言って俺はシグナルパールの回線をブツリと切った。
彼には諸経費として事前に100万ギルを渡している。流石にまだ50万ギルくらいは残っているだろう。
ホームポイントは白門なので、俺一人であれば瞬く間にアトルガンへと飛べるのだが、流石に一人と言うのは心細い。
バルファルから連絡が来るまでの間、大工房にでも行ってナジやメキに挨拶してくるか。
さて、無事にエジワ蘿洞に辿り着けたとして、そこで俺はリアルへと帰る事が出来るのだろうか。正直、可能性は低い。
かと言って、アトルガンにて魂を切り離す画期的な方法が都合良く見つかるとも到底思えない。
魂が混ざり合うなんて奇禍に遭うのは、世界広しと言えども来訪者くらいにしか起こりえないからだ。…来訪者、か。
時間さえあれば魂の隔離に成功した来訪者を、例えばフル…を探すと言うのも悪くない手なのだが…。時間さえあれば。
俺は大きく溜息を漏らし、沐浴所を後にした。
593 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/07/12(水) 20:07:57.80 ID:WFEGuL1y
以上をもちまして、本日の投下を終了させて頂きます。
594 :
609 ◆dWeYTO/GKY :2006/07/12(水) 20:23:05.67 ID:+l8Js5gN
>588
ははは、こやつめ^^^^
アトルガンエリアは全然行ってないのでSS読んで行った気になる気満々ですヽ(´ー`)ノ
超wktk(´∀`)
595 :
既にその名前は使われています:2006/07/13(木) 00:50:43.38 ID:cMVjAy+E
レグバル期待age
596 :
既にその名前は使われています:2006/07/13(木) 01:02:16.88 ID:rNh+JuEp
自キャラになった、ででお
に見えた。
597 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/13(木) 01:12:31.26 ID:dxwwaest
ロックとオールルはロック総受け(猛毒悪疫静寂呪詛)でガチ・・・あれ?w
>>584やっぱりルーファスさんといえば「や ら な い か」ばりのセクシービームを放ってるという印象があるんで再現に苦労しました。
タダの保守ネタなのに・・・。
598 :
既にその名前は使われています:2006/07/13(木) 07:02:13.82 ID:mCc4/faQ
おはよう保守
599 :
既にその名前は使われています:2006/07/13(木) 07:13:30.23 ID:MXrY3w1C
600 :
既にその名前は使われています:2006/07/13(木) 10:00:43.76 ID:c6jnINfO
もはやテンプレ
(外伝。ブラザーオブグリムならぬぶらじゃーらぶふるきふぇる)
「…慣れちゃったな」
胸がない(肩が若干軽い)のもブラなし胸なしのスースーした感じも。
朝起きたら股間が隆起しているのも時々意味なくムラっと来る戸惑いも。
「でも長いことつけてたのをつけないのって」
と、思ってるとハルヴァー様より託された"漂流物"が目に入った。
(ハルヴァー:「ところでフルキフェル。これはなんだ?特殊な防具か?」)
…こっちの世界では望むべくもない細かい刺繍が施された可愛い下着上下。ネグリジェつき。
―――いいや。…つけてしまえ。―――
よからぬ考えに戸惑う"私”。
―――でっ!でもそんなことしたら後でフルさんが困るだろうし!
何より今"私"男だし!!!つけたら変態といわれちゃうかも!!!
―――びーくーる。びーくーる。落ち着け私。―――はぁはぁ。何を考えてるのだ。私は。
そもそもこんなものつけた格好を先輩に見られたら…。
ふと。姿見(鏡)に目が行く。
端正な顔立ち。短髪だがつやつやの髪。嫉妬するくらい極め細やかな肌。
・・・。
―――ちょ。ちょっとくらい…い、いや、いかんいかん。
でもでも、だってフルさん、私の意識をしょっちゅう寝かしたり色々してるし!
ちょっとくらいこの身体弄っても…いやいやそんなこと理性が許しません―――
とりあえず。座ろう。なんか手元に「漂流物」の口紅とかマスカラとかメークとかあるけど。うん。知らない。私覚えてない。
「あーいいなぁ。肌が綺麗過ぎてちょっとノリが悪い…フルさん唇の形と色合い良すぎ…これじゃ弄れないじゃん。まぁちょっと色っぽくて可愛い方向で…。
思ったより素肌がちょっと黒っぽいなぁ…でも粉のノリ悪いから美白はダメだな…血色をよく見せて陰影を極める…と濃い顔になっちゃうな。童顔を強調する方向で攻めるか。
かつらは・・・いらないな。髪型をちょっと弄って…あ。髪が柔らかすぎてセットうまくいかないや。スプレースプレー。あったあった」
「くっ!関節構造が違うのか!パンツがはいらん!あとフルさん脚長すぎ!…お。通った通った。
…アンダーバストきつっ!!!ってか、フルさん以外と大胸筋あるし!」
「…あ…我ながら可愛いかも…」思わずうっとり。上出来だ。
…"彼"の目が覚めたときの復讐が怖いが…。もうどうにでもなれ。だ。
「おーいフルキフェル。入るぞ」えっ!ちょっとま・・・。
「きゃー!!今だめ!絶対ダメ!!ダメダメだめったらダメ!!」
ヒロ:「…ほどほどにな」(パタン)
…ありがとう。ヒロさん;;
ルーファス「…すまん。裸のときに来て…。フルキフェルの奴に
お前、うちの屋敷に女連れ込むなと伝えてくれ…じゃな」
…素…だと信じたい。うん。…素だよねぇ!!騙されてくれたよねぇ!??
…るーふぁすさん!!!私は変態じゃないから!信じて!!
…でもフルさんって…ちょっと綺麗…うん。多分絶対そう!
コレで外歩いても絶対怪しまれないって!いやいや、それはダメだろ私!
でもでもやっぱりたまには可愛いスカートとか着てみたいし!
AFとかエラントも可愛いけどこの世界にはゲームにはなかった私から見ても綺麗な服や可愛い服、いっぱいあるし!着たかったし!!
…数分後、遮光眼鏡に連邦軍師コートに身を包んだ「私」はコソコソと南サンドリアのバザー街を歩いていた。
…ちょっと怪しいかな…いやかなり怪しいね…もっと堂々としていいような。だって可愛いし!うん。自信ある!あたし可愛い!
目に付いた女性服屋さんに全速力ダッシュで飛び込んだ。
「これもこれもコレも可愛いーー!!!」漫画ならはぁとマークが飛び交っているのだろう。うん。絶対そう。
「お…お客様…彼女にプレゼントですか?」店員さんが引いているけど。気のせい。きっと気のせい。
それにこの身体フルさんだから恥かくの私じゃない。それより…。
「コレもコレもコレもコレも…コレも全部ください!!!!!」
今の私は、狂っているか可愛いものに飢えていたか、抑えてたタガが外れているに違いない。
…だってこの服、可愛いんだもん!だってこの鞄!素敵なんだもん!!
ゴブ鞄とかゴブポーチは便利だけどちょっとダサいんだもん!匂うんだもん!
今までこの世界に来て可愛いものいっぱい見たけど着れなかったんだもん!つけれなかったんだもん!
「…しめて15万ギルになります。…うちは露店商ですが貴族の方も来るので…大金ですよ?」
ポンと払う。懐がちょっと軽くなったけどいいもん!
急いで着替える。ゴブ鞄は鞄の中に突っ込んだ。
思わず呆然・・・すごく。綺麗。
なんで私はエルメスを選択しなかったのだ。このときだけはそう思った。
ああっ!道行く人が私みてるっ!!!あっ。私見てた人がこけたっ♪
…こんな快感。めったにない!!私綺麗杉修正しないでっ♪♪
どんっ。誰かがぶつかった。「あ。ラミエール君。お母さんは元気?」
ラミエール「…うん。達麝香茸(タチジャコウダケ)のおかげで元気だよ綺麗なお姉さん…って。
…え"え"え"え”?…ひょっとしてフルキフェル兄ちゃ…」
思わず首筋に当身を入れて黙らせてしまった。
ごめんなさい。ラミエール君。配達は代わりにやってあげるね。
===次の日。===
「ふああ。ちょっと寝すぎました。まったくマイウもゴイスも飲ませすぎなんです」
漂流物調査があるからこいといわれて赴いたら、すっかり出来上がった二人に無理やり飲まされ…。
ガタッ。
ルーファス「…お前。そんな趣味あったのか…てっきり昨日は…まぁ良いから支度してくれ」
ノックもせずにあの方は相変わらず…姿見を何気なく見る。えええええええええ!!!!
な、なんですかこの見たこともない細かい刺繍のついた下着は!というか何故僕、化粧を!!?
それとこの大量の女性の服とか鞄とかは???!!…50万ギルの請求書???何故!!??
とりあえずこの下着を脱いで誤解を解かねば!!ぬっ!パンツが脱げない!!
こ、これどうやって外すんですか?この金具が引っ張っても取れない!
マティエール「(コンコン。)フルキフェル様。お客様です」
え、ええと、今取り込み中です!絶対ダメです着替え中です!
とりあえず下着を外すのを諦め、エラント一式を着る。
というかこの胸にはりついたパットモドキは何ですか。ご丁寧に。(註訳。パットがなかったのでヌードブラの上から下着着てます。)
「ど…どうぞ」
「やっと見つけた…愛しの君」…。…誰ですかあなたは。
「いえいえ。この方は私のもの」「なにを言っている。私の妻にこそふさわしい」
…男性に興味はありませんよ。僕は。
「君が男性でもかまわない!!私の妻になってくれフルキフェル上級騎士殿!」げげっ!君はいつも城で嫌味をいう…。
と、いうより、何故今までの敵対心丸出しの視線が女性を見る目になってるんですか!
「なにーーーーー!!男性だと!!!!」「ええい!私も!!…男性でもいい!愛人になってくれ!一生面倒見る!」
―――悪いけど、お断りです!!!【みなさん】【かえれ】!!!―――
「フルキフェル殿、幸せな家庭を築きましょう!!」追いかける追っ手に必死でグラビデバインドをかけて逃げる僕。
重力波も金縛りも意にも介せず「ラッセル!ラッセル!」といって追っかけてくるエルヴァーン♂達。…いくらなんでもNOUKIN過ぎるでしょうーー!!
パウダーブーツを十個発動、必死で逃げても振り切れない。エルメスエクステンチャをのむ。せめてチョコボ厩舎まで。
「…"文ちゃん"…起きていますよね?wどーいうことか解説してくれませんか♪♪」
―――寝ています。ごめんなさい。御用のある方はピーっとなったらお名前とご用件をどうぞ―――
僕は走りながらも、結構冷静だったと思いますが…。額の辺りが引きつるのは何故でしょう?♪
「聞いていますよね…??…人の体で遊びまくって…覚えて…おきなさい♪」
――― きいてない。きーてない。私知らない…。きーてないきーてない。私知らない…覚えてない。
意識朦朧により責任能力はありません。弁護士と相談します。かっとなってやってしまった。今では反省している―――
僕は追っ手を振り切り、チョコガールにオルデール銅貨を投げるとチョコボを奪って逃走した。
…全力疾走で夕焼けに走るチョコボたち。コレを青春という(違)。(了)
609 :
既にその名前は使われています:2006/07/13(木) 10:55:03.32 ID:DjKnzkId
朝っぱらから、何かいてるんだか…。
3行読んで終わったしw
生活時間帯が違う。君にとっての朝は自分にとっての正午。
611 :
既にその名前は使われています:2006/07/13(木) 11:31:43.84 ID:6zrsNTsE
次はヒロちゃんに女装してほしい
そこで敢えて夢を壊す(´∀`)ノ
朝自キャラ学園 〜帰路〜
フルキフェル:お二人は、リアルに帰ったらまず最初に何をしたいですか?
ルーファス:んー… 取り敢えず同僚とか友達とかに電話して、話がしたい。あとあいつにも会いたいな……
フルキフェル:おおおお、お安くないですね〜(ニヤニヤ)
ルーファス:うるせぇな、そういうお前はどうなんだよ。
フルキフェル:はは、わたしも似たようなもんです。家族や、友達の顔を見て、声が聞きたい。
ルーファス:そっか、そうだよな。ヒロ、お前はどうだ?
ヒロ:(……HDD二つ分あるエロ動画とエロ同人誌の無事を確認したい…)
613 :
既にその名前は使われています:2006/07/13(木) 12:28:28.88 ID:MXrY3w1C
とぉりすがりのミスラスキーですが、ひろばっちこーい!!
614 :
No.1>>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/07/13(木) 12:30:51.69 ID:dxwwaest
自キャラ学園編では女の子だから脱いでもらおう。
あとトトも俺が貰う。男でもOKwww
615 :
既にその名前は使われています:2006/07/13(木) 12:38:24.10 ID:KgojyvE2
朝起きたら自キャラが女装してた
616 :
既にその名前は使われています:2006/07/13(木) 12:45:50.23 ID:MXrY3w1C
自キャラじゃなくてプーチンがヴァナに行けばいいのに
617 :
既にその名前は使われています:2006/07/13(木) 12:53:35.66 ID:vKNtbRh5
朝起きたら武器になっていた
だったらイヤだなぁ
みなさま投下おつかれさまです
>>614 まさしくそんな感じでした。スレを見に来たら自キャラが女装してた。
ヒロさんはもうメイド服着ましたし、どうでしょうねw
>>584 というかナチュラルになじみ過ぎですwwww
もうあれですか、サンドリアチームのヨゴレ担当ですか"私"は。
バストゥークのお風呂も楽しみです…入ってる暇があればいいのですが。
焦燥感が手に取るようで読んでるこっちも焦ってきますね…w
シグナルパールの向こう側の人はもういない…なんてことだ(つД`)
外伝なので普通に呼ばれてますが、本編では訳あって"僕"は絶対に"私"の本名を呼びません。
いわゆる封印の要みたいなものなので。
呼ばれる時が来るとすれば、それはきっと"僕"にとって必要とされる"私"の役目が終わるときでしょう。
ティータイムからの続きを主に書きためつつ、梅用の昔話を進めております。
今スレで本編へとつながるところまで書いて終わりとしたいのですが、はてさて〜
メイミィさんはリードさんをゲットしないのか…うぅむw
あれー、取得ミスってアンカーがずれてる
脳内変換お願いしますm(_ _)m
ラッセルラッセル保守
621 :
既にその名前は使われています:2006/07/13(木) 18:14:09.38 ID:Wa+/ZngZ
癖で下げてしまったorz
ああ。本編では絶対名前で呼ばないのは知ってましたがそーいう深い意味があるとは知りませんでした。
普通言わないけど脅迫めいた言い方になるから名前でいいやと書いた。君に脳内変換お願いします。
いやブラが云々というときに「つければ?」とレスしようと思ったらネタを考え付いた。
男⇒女組は格好とかまったく気にしてない&からだの記憶で何とか対応で棲んでるけど、
(野郎どもから女になった人々はおしゃれとか気になってないor素でやっている)
フルキフェルだけは意識して男らしく動いてるわけで、コレは絶対ストレスになってるだろうなとw
でもまぁ"僕"も内心苦笑いしつつ、許してくれるんではないでしょうか。
(「…フルさんって私を寝かしてこの部屋ー深層意識ーを好きに弄ってるよね…?やっぱりあんなこととかこんなこととか…」
「してません!断じて!そんなことぜったいしません!」
「何ですって?」「・・・・???」
「女を寝かしつけて手も足も出さないとはどう。いう態度だーーー!」
という脳内内輪もめも書こうとしたが領収がつかないので放棄。とってつけたドラえもんののびた逃亡エンドにした)
あと、本人のフリで外伝投下はヒロさんの特技。真似した。楽しかった。
じゃロックにはオールルを押し付けて、
メイミィさんもトトもヒロちゃんも俺(外道の
>>69)が頂いていこうw
「さぁ、どうぞ」
通された部屋は、想像どおり“高級”といえる空間だった。
メイミィとイッチは、目を真ん丸くして驚いている。
「ふふ。そんなに立派じゃなものじゃないよ」
トトは片耳をピクピクと動かしながら、やはり鼻高々の様子だった。
俺は素早く注意をめぐらせて、部屋の構造を把握することにした。
各部屋の出入り口や窓の位置を、俺の知る情報で補完する。
襲撃のための侵入経路を頭の中で組み立て、逆にそれを迎え撃つポイントを複数用意する。
無論、逃走経路も同時に把握しておく。
・・・ふむ?
基本的に4LDKでバス・トイレ付。各パーツの広さは日本のそれではない。
それはいい。だが、考えれば考えるほど、部屋の位置や構成はよく練られている。
置かれた家具類も、一見控えめな装飾を施されたサンドリア式高級家具だ。
しかし見る者が見れば、十二分にバリケードとして実用に耐えうる頑丈さを備えているのがわかるだろう。
ウィンダス製ではなく、あえてサンドリアのそれを用いているのはその為か。
まるであらかじめ襲撃を予想しているかのような、隙の無さだ。
ここは、本当に服飾商人の自宅なのか?
俺の猜疑をよそに、三人はキッチンに食材を運び終えていた。
フリルのついたおそろいのエプロンをつけ、なにやら楽しげに料理の準備をはじめている。
どんな調理器具でも揃っていそうなキッチン。贅沢に水道までついている。
イッチが、“カレーコロッケとは!”とレクチャーする。
何もしないで一人だけただ待つのも、居心地が悪い。
「俺も、何か手伝うよ」
「リードは疲れてるみたいだし、料理は僕たちに任せてさ。ソファーで休んでて」
間髪いれず、無邪気そうな笑顔で、あんた邪魔、とトトが言う。
「ねぇメイミィ。僕、コロッケって作ったことないんだ。作り方教えてよ」
「うん、いいよ」 知ってか知らずか、メイミィが頷く。「慣れると簡単だから」
二人はカレーコロッケの下ごしらえに取り掛かってしまい、俺はなんだか宙ぶらりんになってしまった気がした。
なんだろう、この違和感は。
どうやらここに俺の居場所はないようだ。
「・・・・・・」
「リードはオレとカレー班にゃ」
そんな俺を見るに見かねたのだろう、イッチが助け舟を出してくれた。
「オレたちで究極のカレーを食わせてやろうにゃ」
俺の分のエプロンはなかったが、手を洗い、イッチの差し出した野菜を手に取った。
626 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/07/13(木) 23:56:04.85 ID:NlR8BXMS
今夜の投下は以上です。
訂正です。
× 間髪いれず、無邪気そうな笑顔で、あんた邪魔、とトトが言う。
↓
○ 間髪いれず、トトが無邪気そうな笑顔で“あんた邪魔”と目で語る。
628 :
既にその名前は使われています:2006/07/14(金) 03:16:59.00 ID:JDdf7mMx
保守だ!
629 :
既にその名前は使われています:2006/07/14(金) 08:40:06.68 ID:LxJZssTE
投下ラッシュwktk
630 :
290 ◆JMUNf1M.LE :2006/07/14(金) 11:40:56.56 ID:tDbwFmDF
日が暮れる頃にはバストゥークに帰ってくる事ができた。
出かける前の街と変わらない光景だったが、誰かに見張られている気配があった事…、街をうろついて見るも一向に気配が消える事はなかった。
いいだろう、そっちがその気ならこっちもそれなりの対応してやろうじゃないか!
人気のない港の倉庫街まで足を運び、通りの角を曲がったところで待ち伏せをする。
追跡者は姿が消えたのに焦ったのか小走りでこちらへと向かってきている。
足音が近づいてくる。
5メートル、………まだ遠い、これではだめだ。
3メートル、……まだ早い、これでもまだかわされる。
1メートル、…いまだ!
631 :
290 ◆JMUNf1M.LE :2006/07/14(金) 11:41:26.73 ID:tDbwFmDF
腰からジュワユースを抜き死角から飛び出し、一気に斬り上げる!
しかし一撃は避けられてしまう。すぐさま俺は足に魔力を通し一気に地面を踏み切って相手を追撃をかける。
相手は予想外の速さで迫ってきた俺の動きに対応する事ができず、俺はその隙を見逃さず、相手を組み伏せマウントポジションを取る。
「チェックメイトだ!恨むなら尾行なんて真似をした自分を恨んでくれな!」
死刑宣告と共に剣を振り下ろすはずだった、相手の顔を見るまでは…。
632 :
290 ◆JMUNf1M.LE :2006/07/14(金) 11:42:10.36 ID:tDbwFmDF
「あはは、優しくしてね…」
そこに入たのは青ざめた表情をしたベアトリスだった…。
この状況で良くそんな冗談が言えると感心するよ…。
急いで俺はベアトリスを解放し彼女の手を取り起き上がらせた。
「ベアトリス、君はこんな所で何をしてるのかな?事情によってはただじゃおかないよ?」
若干の怒りをこめながら質問する、多分顔には、青筋が立っていたと思う。
黒マントあたりの襲撃だと思っていたのがいざ蓋を開けて見たらフェローが尾行してただけなのだから。
安心したってのもあるけど紛らわしい行為をした彼女への怒りの方が若干強かった。
633 :
290 ◆JMUNf1M.LE :2006/07/14(金) 11:42:56.10 ID:tDbwFmDF
「そんな脅さなくたっていいじゃない!ただ心配だったのよ!」
ベアトリスが叫びだす。
「ヴァリエンテの様子がおかしかったから影から見守ってただけじゃない!」
「私に心配ばっかりかけないでよね!馬鹿馬鹿!」
そこまで叫ぶとベアトリスは俺の胸に縋り付き泣きながら胸をたたき続ける。
これは反則だろうに、飛びっきりの美女にこんなことされたら俺はこれ以上何もいえないじゃないか。
「ああ、俺が悪かったよ…、ごめんな、ベアトリス」
頭を撫でながら謝罪の言葉をかける…、うん、俺が間違ってたんだ、彼女は純粋な好意で俺の心配をしてくれていただけ、俺が勝手に黒マントにつけられていると勘違いしただけだし…。
634 :
290 ◆JMUNf1M.LE :2006/07/14(金) 11:44:00.45 ID:tDbwFmDF
「悪かったよ、なんでも償いはするから許してくれよ」
ベアトリスもようやく落ち着いたのかこちらを見つめつつ何かを考えだした。
うう、これはつらい、現実世界でも女性に見つめられる事なんかそうそうなかったし…。
「なぁに、顔赤くしてるのよぉ、さては本格的に私に惚れちゃったなぁ?」
どうやら意図せず顔が赤くなっていたらしい…。
はぁ…、すっかり元通りだな…、ま、でも泣いた顔より全然いい。
「うん、まぁ、それじゃデート1回で許して上げる!」
おいおい、顔はユウナだけど中身はエアリスときましたか…。
ここは興味ないなと言いたいところだけど、迂闊な事いってからかわれるのも癪だから素直に従っておこう。
「OK分かった、まぁデートは後日としてとりあえず食事でも行こうか、奢るよ」
てか今気づいたけど俺達はまだ抱き合ったままだった…、人に見られるのは恥ずかしすぎる。
体を離し歩き始めるとベアトリスが微笑みながら腕を組んできた、正直それでも十分恥ずかしいけどこんなのもたまには悪くないか。
とりあえず今この瞬間だけはこの世界を楽しんでおくとしようか。
635 :
290 ◆JMUNf1M.LE :2006/07/14(金) 11:46:04.19 ID:tDbwFmDF
以上です。
あれ、フェイトが襲ってくるはずだったのが変な3流ラブコメもどきになってる?
なんだか当初の方向性と全然違うんでそろそろシリアス路線に戻さないとw
皆様投稿お疲れ様です!
>>542 それはそれで見てみたいかもですw
>>582 形見ってことは…(´・ω・`)出会いあれば別れあり…ですね
>>593 エジワきたー!あの辺はクエストで行ったっきり行ってないので気になります
>>626 リードさんvsトトの行方も気になるけれど、カレーコロッケも気になりますw
>>635 ラブラブですね(*´ω`*)ベアトリスさん積極的だなぁ
鞄に急いで駆け寄り、ポケットに入っていた少し大きな真珠を手に取る。
リーシャからの連絡かな。でもこれ、どうやって使うんだろう…?
そういえば説明受けてなかったなぁ…と今更ながらに思う。
手の平の上で淡い光を放つ珠をじっと見つめていると、次第に何か映像が見え始めた。
「おはようティアラ。って、怖い顔しちゃって何かあった?あ、もしかしてまだ眠ってたかしら?」
ぼんやりと浮かび上がってきた映像は、ちょっと驚いた表情のリーシャだった。
浮かびあがる映像を見ようと目を凝らしていたので怖い顔になっていたらしい。
ちょっと恥ずかしくなって苦笑いを浮かべる。
「おはようございます!私は別に何でもないですよ!あはは」
「それなら良いんだけどね。それで早速だけど、ちょっと話があるの。
"コウモリのねぐら"にある私の部屋まで来てもらえるかしら?」
モーグリと一緒にお見舞いに行こうと思ってたところにやってきた呼び出し。
思わずモーグリの方へ視線を向ける。きっと私は困った表情をしていたんだと思う。
しかし、モーグリはこくんと頷き、にっこりと微笑んだ。
「お見舞いはモーグリに任せて、ご主人様はやる事をやって来るといいクポ」
選択肢をあっさりと選んで提案するモーグリは私なんかよりよっぽど役に立つ。
ありがとう。と呟きながら頷くと、私はシグナルパールに呼びかけた。
「わかりました。直に向かった方が良いでしょうか?」
「ええ、直に知らせたい事だから。お願いするわ。それじゃ、待ってるわね」
にっこりと微笑みながら手を振るリーシャの映像はそこでプチンと途切れた。
いまいち通信方法が掴みきれないな…まぁ、いっか。
それにしても、話したい事って何だろう。昨日言ってた、"調べたい事"かなぁ。
何も映さなくなったシグナルパールを鞄のポケットにしまい込んだ。
壁に掛けたままであったソーサラー一式を着込み、簡単に身支度を済ます。
時間が無いので今日は髪を結わえてないけど、さほど変わりないからいっか。
未だに良く整頓できていないゴブリンの鞄を腰に結びつけ、扉に手を掛けた。
「それじゃ、行って来る。モーグリごめんね、私の分まで応援頼むよ!」
「任せるクポ!墨パワー全快デジョンカジェル振り回して応援してくるクポ!」
「…だ〜れが墨だってェ?」
「なんて事ないクポ!ただの冗談クポ!早く行くクポポ!」
慌てた様子で私の背中を外に押し出すと、バタンと扉を閉める。
おのれモーグリ!さっき褒めたのは撤回だ!
窓からこっそり覗いていたモーグリににっこりと微笑みかけると、慌てて引っ込む。
そんな姿がちょっと面白かったのでくすっと笑うと、私は走り出した。
目的地はただ一つ。バストゥーク鉱山区、コウモリのねぐら―――
本日は以上ですm(__)m
だいぶ暑くなってきましたが、皆様お体にお気をつけて執筆作業をヽ(゚∀゚)ノ
641 :
609 ◆dWeYTO/GKY :2006/07/14(金) 17:46:24.73 ID:C4wIYyXJ
むむ、偶然というか何と言うか・・・(´・ω・`)
642 :
609 ◆dWeYTO/GKY :2006/07/14(金) 17:46:53.43 ID:C4wIYyXJ
鉱山区の「蝙蝠のねぐら」亭の門扉をくぐった頃には、陽はすでに暮れかけていた。
この辺りはガラの悪い住人が多く、通りも薄汚れて妙な匂いすら漂う。こんな場所に小奇麗な格好で踏み込んだりすれば、たちまち財布をすり取られるか、脅し取られてしまうだろう。
狭い通りに覆いかぶさるような勢いで二階から三階建てのアパートメントが立ち並び、ベランダに板で渡して道路の代わりにしている。
通りの中央には小さな流れがあって、そこに汚物を棄てているようだ。時折でかすぎる糞が流れを淀ませて、ひどい悪臭を放っていた。
剣をぶら下げ、いかにも冒険者然としたおれを咎める者はいないが、マルトみたいな少女が滞在するには危険すぎる場所だ。
もっとも、潜伏するには最適なのかもしれないが。
宿のおかみに聞くと、滞在しているのはマルト一人だそうだ。先行の理由は分からないが、露払いとか、情報収集だろう。あるいはおれに伝言でもあるのかも知れない。
今は出かけているらしい。荷物を預けて行ったらしいので、食事か情報収集、その辺りか。意外と羽目を外して楽しんでいたりしてな。
どこに行ったかおかみは知らないと言ったが、小銭を握らせたら思い出したようだ。
なんとなくだが、この世界でやっていくコツみたいなものが掴めてきた気がする。
マルトは出かける前、倉庫街について尋ねていたという。
こちらに着いて早々に情報収集か、呆れるくらい勤勉な奴だ。
おれは小さくため息をついて、再びごった返すバストゥーク居住区へと足を向けた。
道中見かけた、異臭の元になっていた汚物は撤去されていた。治安は悪いが、その分ブロックごとの住人が自治の意識を強く持っているのかもしれない。
643 :
609 ◆dWeYTO/GKY :2006/07/14(金) 17:47:31.74 ID:C4wIYyXJ
倉庫街は既に、仕事を上がった労働者と彼らから金を吸い上げたい酒場や商売女でにぎわっていた。
半数が冒険者向けのモグハウスに改装された地区。この辺りは特に賑やかだ。
冒険者向けの装備を売る者、逆に希少な動物の甲殻や毛皮などを買い求める者、疲れた冒険者を癒す楽しみを売る者。
ふと、巻物の露店を覗き込んでいる長身の赤魔道士が目に付いた。
転売屋だろうか、随分上級者のようだが、今更あんな初歩の魔法を物色して何をするつもりなんだろう?
怪しい奴だ、と思ったのには、もう一つ理由がある。
どうしてあの男はあんなに殺気立ってるんだろう。さりげないふりをして幾度も周囲を伺い、少しずつ立ち位置を変えては、また周囲を確認する。
殺気というより怯えだな。まるで兎だ。
そんな事を考えながらぼんやり見ていると、目が合った。
馬鹿馬鹿しいとは思ったが、気まずかったので話しかける。
「取り込み中済まない、人を探してるんだ」
男は怪訝そうにシャポーの向こうの顔をしかめた。
「メイド服を着たミスラを見なかったか?」
胡乱げな顔に、はっきりと不審感が浮かぶ。
ああ、やめときゃよかったな。
「メイド服? いや、そんなものを着てるミスラ自体、見た事がないな」
「そうだよな、済まない、忘れてくれ」
馬鹿な事を聞いたもんだ。おれは男に詫びて、背後に突き刺さる視線に肩をすくめながらその場を後にした。
644 :
609 ◆dWeYTO/GKY :2006/07/14(金) 17:48:04.44 ID:C4wIYyXJ
倉庫群の間を縫うように続く歓楽街を歩きながら、マルトを探す。
人、人、人ばっかりだ。小男のおれには、前を歩く男の向こうにいる人の顔も分からない。
全員リーチにグラ差し替えでもすればどんなに楽だろうな。
半ばやけくそになり、露天で果物を売っている中年の女に話しかけて、先ほどと同じような質問をしてみた。
結果は似たようなものだった。おれは「メイドフクってのはなんだい」と、逆に質問を返されて逃げるように退散した。
どうも全員が知ってる用語ではないらしい。
おれはこの人込みの中からどうやってマルトを探し出したものか思案し、うんざりしながら東へと歩いた。
案ずるより生むが易し。
実のところ、マルトはあっさり見つかった。
運河近くの柄の悪そうな酒場の前で何事か言い争いが起きていて、おれは軽い野次馬根性でそれを覗き込んだ。
口論の渦の中心には三人の人間がいて、うち二人は屈強そうな人足、最後の一人がマルトだった。
マルトはサンドリアで着ていたメイド服ではなく、幾分活動的な作りの黒装束を着ていた。
口論の内容は下らないものだ、人足がマルトを口説いて、たまたまマルトが看過できない侮辱的な事を言ってしまったらしい。
マルトは訂正を求めて顔を真っ赤にしているが、人足二人はというと片方は半笑い、他方はいい加減腹を立てている。
マルトと腹を立てている方の男が泡を飛ばして口論し、半笑いの男がなだめたりからかったりしながら楽しんでいる、と言った風情だ。
ちらりとマルトの腰に目を遣る。武器の類は持っていない。ナイフの一本でも持ってれば、話はついていたかもしれないのにな。
645 :
609 ◆dWeYTO/GKY :2006/07/14(金) 17:48:31.80 ID:C4wIYyXJ
おれは舌打ちして、帽子を目深に被り直し、人足とマルトの間に割って入った。
「ヒロ様!」
マルトが頓狂な声を上げる。おれがこの場に現れるのは全く予想外であったらしい。
「探したぜ、マルト。本当に無事でよかった」
人足に全く背を向けて、ひとまずわざとらしいくらいの仕草でマルトの無事を慶ぶ。
無視された男達が凄みを利かせて、おれの事を誰何する。
おれはさっと振り向くと、自分でも気味が悪いとは思うんだが、満面の笑みを浮かべて礼を述べる。
「おたくらが相手してくれてたんだろ? この街に来たのは初めてだから、心配してたんだ! 本当にありがとう!」
まくし立てられて、男二人があっけに取られた顔をする。
さすがに白々しかったか? 知るか、ここで我に返ったら、結局事態は悪化する。
「お礼をしたいけど、友達が待ってるからもう行かなきゃいけないんだ。本当に済まない。…そうだ!」
予め握り締めていたコインを、さも今思いついたかのように取り出し、様子を伺っている酒場の店員に放る。
「この人達にこの店で一番高い酒を!」
多すぎる、何十人に奢るつもりだと言う声に、
「それならこの場にいる全員に。余った分は騒がせ賃だ」
わっと挙がる歓声。ノリのいい連中で助かる。
おれは嫌がるマルトの腕を掴むと、酒に群がる野次馬の海を掻き分けてその場を退散した。
646 :
609 ◆dWeYTO/GKY :2006/07/14(金) 17:49:05.72 ID:C4wIYyXJ
しばらく行った所で、マルトが強引に手を振り解いてきた。
文句の一つでも言ってやりたくなって振り返ると、マルトは顔を真っ赤にして、目に涙まで溜めていた。
「えっと……」
気勢を削がれて、無意味な呻きを洩らす。
喧嘩をうやむやにされて、強引に連れ出された事がどうしようもなく不満であるらしい。
「──彼れらはご主人様の故郷を侮辱しました…っ!」
よほど悔しかったらしい、涙声で訴える。
あぁ、聞いてたよ。連中はサンドリアを田舎だ未開の興進国だと馬鹿にしていた。
「なら…!」
信じられない、という顔で地団太を踏み、おれに食って掛かる。
「ならば、貴方がご主人様のご盟友であるなら、その侮辱を晴らして名誉を回復させるべきなのではないのですか!」
「おれもサンドリア人だ」
その一言で、マルトは押し黙る。
「そういうのは、観光に来た時にでもやれよ」
そして歩き出す。背後でか細く謝罪の声がして、マルトが後をついてきてくれるのが気配で分かった。
まずはマルトの宿に戻ろう。話はそれからだ。
647 :
609 ◆dWeYTO/GKY :2006/07/14(金) 17:50:18.94 ID:C4wIYyXJ
以上です(`・ω・´)ノ
色々お借りしました(´∀`)ヾ
マルトタンと合流しちゃいましたけどよかったでしょうか・・・
649 :
609:2006/07/14(金) 21:46:56.33 ID:zj+JHcM6
オラすんげぇわくわくしてきたぞ!(゚∀゚)
早く帰りたいおorz
650 :
既にその名前は使われています:2006/07/14(金) 22:44:01.74 ID:LE1UAt3C
トーさん
何故ここに?!
651 :
既にその名前は使われています:2006/07/14(金) 22:45:47.74 ID:LE1UAt3C
尻鯖のオーバーロードうぐいさんがこのスレに興味を示したようです。
なんかかいていいの?
653 :
既にその名前は使われています:2006/07/15(土) 02:27:58.37 ID:d2lnSWIZ
深夜の保守
最初ラジオきけねえと思ってたら掲示板すら見れなくなってた・・・結局どうなったんだ?
>>654 今日夕方(16〜19時)と明日夜(21〜23時)にやる予定ってことで落ち着きました(−−;
でも、見れなくなったって…今は大丈夫なんですか?(´Д`;)ヾ
今は掲示板見れる・・・なんでやろ・・・。
う〜ん、よくわからないです…あと三時間くらいしたらまたやるので、その時確認よろしくです(´Д`;)ヾ
それではスレ汚しすいませんでした、巣にもどりますorz