朝、起きたら自キャラになっていたFFXIプレイヤーたち。
ステキに過酷なヴァナ・ディール、笑いと涙の右往左往。
俺たち“来訪者”を排除していく、謎の集団も現れた!
この異世界に出口はあるのか?
リアルに帰還できるのか?
熱血、友情、ラヴ、バトル! 陰謀、シリアス、ギャグ、微エロ!
俺たちの明日はどっちだ!?
共通設定。これは絶対ではありません。
ある程度共通していた方が、読み手の方も分かりやすいのではという意図のものです。
参考程度に留めて、投下する方が自由に想像し設定してください。
LPは映像付きが多い (例:Yurifina氏のSSでは映るが、LeadのSSでは会話のみ)。
冒険者証明書は金属カードで、邪魔にならない所に魔法で入っている。競売は魔法紙で取引されている。
みつめる(/c)はとても嫌な視線扱い。時間感覚はリアルと同じ。tell等のSay・sh・echo以外は念話。
リアルからヴァナに入り込んだ人々の事を「来訪者」と言う。
いわゆるGMと同じ姿の連中がいて、「フェイト」という組織を形成し、洗脳した来訪者「黒マント」を使役して来訪者達を狩っている。
レイズは意識不明(戦闘不能)に有効だが、完全に死んだ者には効果が無い。
キャラ紹介テンプレ
初出: 別スレ同番の人もいるようなので、スレも併せてお願いします
PC(仮)名: / 中の人:
種族フェイス:
ジョブ&Lv:
特記事項:
活動エリア:
あらすじ:
他キャラとの接触:
独自レギュレーション: 共通設定(?)と目される設定とは敢えて変えてある部分を明記するのはどうでしょう
5 :
既にその名前は使われています:2006/06/21(水) 03:46:59.09 ID:SdrS2SG2
重複失礼しましたorz ナッパの件了解です。
それでは浮上age
6 :
既にその名前は使われています:2006/06/21(水) 03:54:44.40 ID:wo3/VhCW
こちらこそ重複させてしまい(しかも誤字)失礼しました… orz
9には両方張っておいたので、墜ちない限りは辿り着けるハズです。
では、寝る前ageしておやすみなさい。
見て見て 俺のIDがSEX
8 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/21(水) 04:01:12.99 ID:qXHvmPJN
>>2のとこはリードさんが言わないと絞まらないと思うのは俺だけか?とりあえず。
初出:no.1-
>>69 PC(仮)名"P"自称ロック: / 中の人:貸し自転車屋Sさん
種族フェイス:たるっ子金髪お下げ♂。頭に布巻いてマントつけてマーシャル剣とナイフ、アストラルアスピスもってる。
ジョブ&Lv: 赤/戦75 サポは大抵揃っているようだが暗やナ、新ジョブはない。新ジョブはこの世界に来たときはアトルガンうってなかったしw
特記事項:来訪者ではあるが、既にこの世界のたるっことなってしまったらしく、いかなる手段を用いても来訪者と見分けることができない。
活動エリア: バストゥーク
あらすじ: 初スレ
>>1を求めて旅にでたが、なぜかバスで暮らしている。弟子も取ってしまった。
他キャラとの接触: リード、メイミィ、ナナシ。ユリフィナ&メキは直接の面識無し。
独自レギュレーション:儀式によってあらかじめ付与した魔法のこもった品を起動させる形で魔法を使用します。
9 :
既にその名前は使われています:2006/06/21(水) 07:41:22.37 ID:P4xlrWDQ
10 :
既にその名前は使われています:2006/06/21(水) 08:49:03.21 ID:SanrvXLd
そっちは女湯だって?
ボク子供だからいいじゃない!
何?君はタルタルの歳がわかるの?わからないでしょ?
僕はまだ四歳なんだからね!
女湯にはいっても不思議じゃないよね?
え?タルタルは溺れるからタルタル専用の風呂にいけって?
ざけんな!俺はガキの体に興味はねーんだよ!
いいから黙ってミスラ風呂に…ってあれ?
「何故ここによばれたかお分かりですか?」
ざんねん!わたしのぼうけんはここでおわってしまった!
本スレはこちらかな?
前スレ埋まっているので、誘導がてら上げてみます。
12 :
既にその名前は使われています:2006/06/21(水) 12:24:39.67 ID:SanrvXLd
朝起きたらどうやら俺はナイトらしいがそんな非現実的な出来事を前にしても俺はひどい冷静だった
モーグリは俺の異変に気付いたのかクポクポ騒がしく困り果てていたが「この状況を楽しめないのは二流」というと感激したのか黙った
まずは小手調べにケアルトフイダマを使おうと勘をはたらかせてカカッと発動するとたぶん酷く感動したのだろう
ぼろ雑巾のように惨めな姿になったモーgリが血の池に沈みながらをクポクポと俺を賞賛した
続きを期待されれば書かないことはない
13 :
既にその名前は使われています:2006/06/21(水) 12:33:59.71 ID:P4xlrWDQ
ケアルトフイダマだとー!
それ禁術じゃねーか!
なんて恐ろしいことだつづき書けこら!
14 :
既にその名前は使われています:2006/06/21(水) 13:07:31.50 ID:SanrvXLd
何も知らないlsのメンバーがいつものように俺を頼って「手伝ってください」と言って来たのだが残念なことにリンクシエルの使い方がわからなかったのだが
俺はシャウトを使うことで返事をする問題を回避だが悲しいことに事情も理解せず自分の尺度でしかもの毎を理解できない忍者が「うるさいだまれ」
となんども裂けんでいたが「言葉に頼るのは雑魚の証」というと今日に静かになった
本当は直接グラットンで叩き切ってやってもよかったのだが彼の家族のことも考えた慈愛の心がそれを許さなかった
15 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/21(水) 13:33:13.13 ID:cyn/qPNS
みなさま、おひさーです
一日読むのサボったら凄まじい投下量があふれ、中々読めませんでしたw
新たな犠牲者さんや、僕の設t…………妄想した毒を使ってくださったりなど、楽しいかぎりであります
今更ながら、この毒は湿度の高いところでは片っ端から変化を起こして使えそうにないですねw
《全方位からの攻撃を確認。》
自分を中心に石が隙間なく覆い尽くし、周りの景色さえ一切見えないくらいだ。完全に岩石に閉じ込められた。
《条件分岐による回避方法を立案。起動率不足。起動率修正希望。起動振幅50-150%
〔 Y / N 〕》
起動率変更。それはつまることろ、脳の一時的な『クロックアップ』だ。だがアップさせた後、反動により超低位のまま起動を続けることがあるため、こうして聞いていたのだ。
この高起動状態の間にどの程度戦況を変えられるかに、全てがかかっている。
簡単だ。この石を防いだら、一瞬で奴に接近して一発ぶちのめせばいい。うまくいくとは思えないが。
「Yes。起動率変更許可。」
答えると同時にいままでスピーディーに流れていた景色が急激にスロー再生のように遅くなり、岩の動きさえ簡単に見えるようになった。
「最後に、このことを伝えよう。君と遊んでいる間にずっと考えていたことだ。」岩の壁を通して酷くゆっくりと黒装束の声が聞こえた。おそらく、笑っているのだろう。
「ああ、言ってみろよ。」言い放ってから気がついたのだが、奴には相当早く聞こえたろう。奴の声がゆっくり聞こえるように。
これは、ノウミソの処理速度を一時的に上げたのだろう。通常よりも遥かに早い処理のため、次の空気振動が鼓膜に届くまで時差が生じる。
ううん、知らないけどきっとそう!
「君の勇気は買おう。しかし、世の中には知るべきことと知らざるべき事の二つが存在する。」またしても恐ろしくゆっくり黒装束の声。聞いててイライラする。
「君は負ける。次の攻撃で。」
最後の空気振動を感じると同時に、周りを回っていた岩が一斉にこちらへ向かってきた。
《攻撃開始。全段回避軌道なし。身体への被弾減少を最優先に軌道設定。》
数倍に引き延ばされた時間の中でも同時とも言えるタイミングで飛んでくる岩石。大きな物から小さな物までが一斉に飛んでくるため、まるで岩石のドームが縮んだようにみえる。
一つ当たりの時間差は、ミリセカンドにも満たないだろう。極めて回避は難しい。万事休すだ。
《軌道確保。地下2メートル地点へ潜地開始。潜地不可能。》
地下に行け?ありえない。どうかしてる。
自分で潜地開始とかいいながら、不可能とか、明らかにエラー。つか、絶対におかしいだろう。
《潜地再挑戦。運動量増幅。筋肉修正。酸素不足。エネルギー不足。栄養不足。予期せぬエラー発生。緊急停止モードへ移行。》
石が内臓を引き裂き、骨を砕き、岩が身体を押し潰した。
自分の中で何かが音を起てて切れ、グシャッという何かが潰れる音を聞いた。
「ほ…、決………。」途切れ途切れに聞こえてくる声。凄まじい痛みで意識が吹っ飛びそうになる。むしろ吹っ飛んだ方が楽かも知れないにも関わらず、未だ意識を保ち続けている。
「あ……は自……に任…………う」ほとんど聞こえないが、何か言っているのは間違いないだろう。
不意に、身体が浮き上がるような感覚に襲われた。一瞬の後、すぐに地面に叩きつけられた。
二度ほど地面に叩きつけられると、頬が砂地に当たる感覚がした。
いきなり痛みがなくなり、体が軽くなったようにフワリと浮かび、眼下には血まみれのタルタルが転がっていた。
19 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/21(水) 13:36:34.39 ID:cyn/qPNS
以上ですw
生意気にも新スレに投下してしまいました。
キャラ紹介テンプレ
初出: 2スレ目35
PC(仮)名: Rep-trip/ 中の人: レップ ◆35//hs0Y0Y
種族フェイス: 樽F2A
ジョブ&Lv: 不明
特記事項: 頭に変なのあり。
活動エリア: ウィンダス&サルタのみ
あらすじ: 変な夢を見たが、多分わすれてるw………と思ったが?!
他キャラとの接触: リードのみ
独自レギュレーション:ジョブチェンジ自分で可能。ただしミスが多く、D2すると下の地面まで消えたり。
実験で、頭に変なの埋められた。
ワッフルワッフル!
初出:3スレ258 PC(仮)名/中の人:フルキフェル・ブルムラック/256_Furcifer◆MwNTY7GtwI
種族フェイス:Elv♂F7a いわゆるカッパ金 ちなみにSサイズだったり…。
ジョブ&Lv:RDM75/WHM37 サポ他にも各種。白Lv73にもチェンジ可能。
特記事項:中の人は温厚な学生。
完全に独立したもう一つの意志として、この世界の住人である所の"僕"がいる。
頭の中でよく話しかけてきたりアドバイスをくれたりするが、
"私"が弱っていたり隙があったりすると、体の主導権を取り戻して勝手に活動を始める。
"僕"は今の世界の管理者に対して疑いと恨みを抱いており、 色々な策謀を練って彼らに挑むつもりのようだ。
中の人"私"の精神世界もその一環として好き放題に整理整頓され、
心をこの世界の人間と融合させないままに、この世界に適応させられつつある。
あらすじ:ラテーヌで目を覚まし、途方に暮れていても仕方ないという事でサンドを目指す。
運がよければ先に来ていた人に会えるかも? と淡い期待を抱くが、
色々あって成り行きで、赤い鎧と交戦する羽目に。
エルリッドの手がかりを求めバストゥークへ先行するというヒロさんを見送り、
情報の裏を取るためにラテーヌから再びサンドへ。
他キャラとの接触:Yurifina、Loufas、ヒロ(Pokotaso)
独自レギュレーション:ゲーム内で台詞に組み込んでいた台詞をトリガーにする事で、
通常の魔法・アビのみならず着替えブースト等を絡めた魔法もゲーム内と同じように使用可能。
辞書登録を使用した単独着替えや魔法発動も無意識に使えている様子。
魔法やエンチャント物についてのリキャストはゲームを遊んでいた時の感覚に近く、
アビのリキャストはヴァナ時間に準拠。
ただし"僕"と"私"ではサポジョブをバラバラに設定できるらしく、
"僕"が起きているときに限り二人分のアビと両方のサポの能力を行使できるようだ。
世界の見え方、世界への関わり方はどうやら人によって様々。
ミッションやクエはゲーム内であった事だけが全てではない様子。
ゲーム内ミッションとは違った事をしてランクを上げた人もいるし、空や海へと至るルートも一つではないかもしれない。
TellやLs会話は条件が整えばゲーム鯖と通じることもごくごく稀にある。
tellは会った事があり、かつ互いに冒険者証を所持&冒険者登録名が分かっていないと通じない。
赤鎧/黒装束にはまじめに世界管理してる人と欲望のままに世界にひどいことをしているのがいるようだ。
そういうわけで、皆様投下おつかれさまです!
レップさん魂抜けてるー!?
保守をかねてテンプレ先に投下してしまいました。
歌の正解者、まだ出ておりません。番外編の続きはまた埋め用に取っといて本編に専念します…w
それでは皆様、わっふるわっふるです。
新スレおつかれさまですヽ(´ー`)ノ
>18
そこで自分にバニシュですよ(´∀`)b
赤錆のような大地を往く。
鉄、銅、銀、金、ダーク鉱、ミスリル、幾多の富を埋蔵したグスタベルグ。
富だけを求めた者が落ちる地獄を体現したかのような荒涼の風景に、砂埃を巻き上げて風が吹く。
だけど、バストゥーク人はこの風景を誇りとしているという。
この荒れ果てた風景は富の象徴、サンドリアから独立を勝ち得る為にバストゥーク人が選んだ力そのものなのだ、と。
富の奴隷になる代わりに自由を得たヒュームとガルカの国、バストゥーク。
この国を語る上では、どちらの種族も欠かせない。
難民として流れ込んでこの地の経済を破綻させ、独立のきっかけになると同時に原動力ともなったガルカ。
広大な土地を所有し貴族化したヒューム達、その支配した共和制バストゥークを変えるきっかけとなったのも、ガルカ労働者の底知れぬ膂力だったという。
しかし貴族院と衆議院の二院制を採るバストゥーク共和国となってからも、この国を先導しているのはヒュームなのだ。
おれ達がそのバストゥークの門をくぐったのは、ちょうど昼を過ぎた頃だった。
バストゥークのチョコボ厩舎とAH協会は目と鼻の先だ、おれ達は先にAH協会で荷物を下ろすと、チョコボ厩舎でチョコボを返した。
肩の荷が下りてほっとするおれに、ハエが何かを差し出す。
「おつかれさま、ヒロ。貴方のおかげで素敵な旅だったわ」
受け取るとそれは小さな革袋で、中にはギル貨が入っていた。
「冒険者の貴方には小銭かもしれないけど、取っておいて。正当な労働の報酬よ」
数えてみると、おれが結局セルビナで二人分払わされた宿代の一割くらいの額面だった。
色々言いたい事はあったが、長居はしたくない。
「ああ、ありがとな。それじゃおれ、行くから」
踵を返し、海側の居住区へと向かう。
「待って! ……また、会えるわよね?」
うつむき加減でしおらしくハエが問う。
二度と会わねーよ、と危うく言いかけて思いとどまり、
「おれの故郷には、三度目の正直って諺があるよ」
そう言い残して、その場を後にした。
願わくば、この変な女に、今度こそ二度と会う事がありませんように。
バストゥークの街を歩く。
ここは鉱山に寄りかかるようにして発達した街だ。東の港と西の鉱山の間に行政府があり、市街地があり、居住区があり、倉庫街があり、基地がある。
大量の鉱石を運ぶ為整備された石畳は使い込まれ、ところどころ磨耗してところどころ砕けてでこぼこになっている。
空気も乾燥してほこりっぽく、精錬で大量の火を燃やす為か変な匂いがする。
なのに、この街の人々は活気に溢れている。若い国だからだろうか、皆精力的で、生き生きしているように見える。
不思議な街だ。
そんな事を考えながら、居住区入り口の銃士に照会してモグハウスの場所を尋ねた。
銃士は顔を見合わせ、詰め所から人を呼ぶと、案内すると言って先導して歩き出した。詰め所から出てきた二人はおれ達の後ろをついて来る。
この国は冒険者風情を随分と丁重に扱ってくれるんだな。そんな馬鹿馬鹿しい感想の裏で、頭の中に警鐘が鳴るのを感じながら、おれは銃士に続いた。
バストゥークの家々は、サンドリアのそれと同じく石と木で組まれていたが、形は全然違っていた。
壁を塗ったりせず石組みがむき出しのものが多くて、建替えを意識したようなものが多い。
実際そうなのだろう。新しい家、古い家、小さな家、大きな家が隣り合っていて、どこか混沌とした気配を感じる。
この国のモグハウスは、昔船舶貿易が主流だった頃の港に近い倉庫を改修して使っているらしい。
大きな倉庫は中を仕切って、小さな倉庫や工房はそのままモグハウスに仕立てて、冒険者の為に宛がっているのだ。
国ごとに色々やりくりしてるんだな、などと呑気に感心するおれに、先を行く銃士が尋ねた。
「フィオという冒険者を知っていますか?」
フィオ? 知らない名前だ。フレにもいない。
「いいや、知らないな」
隠す理由もない、正直に答える。
銃士は立ち止まり、おれの顔をじろじろ見て、
「昨晩、そのフィオ氏の遺体があなたのモグハウスから発見されました。あなたのモーグリも一緒に」
なん……だって?
思考が止まる。意味が分からない、誰だよフィオって。なんでおれのモグハウスで勝手に死んでるんだよ。しかもモーグリも一緒にって……
「あいつは! モーグリは無事なのか! あいつも死んでたのか!」
銃士は答えず、おれを値踏みするように見つめ続けている。
問い詰めようと思わず銃士の襟元に手が伸びて、従っていた二人に左右から取り押さえられた。そこでおれはようやく気づく。
おれは今、殺人事件の重要参考人なんだ。
「落ち着きなさい。彼は居合わせた冒険者の手で治療を受け、一命を取り留めました、が……」
銃士が淡々と告げる。その冷静さが、ひどくおれの神経を苛立たせた。
「今だ予断を許さない容態との事です。特に翼は、もう元通りにはならないでしょう」
頭を殴られたような気がした。
いや、いっそ誰かに殴ってほしかった。痛くなければ夢オチという事で万々歳、痛ければ間抜けなおれに少しは救いを与えてくれる。
「フィオという冒険者には、本当に心当たりがないんですね?」
黙って頷く。それは本当だ。でも、モーグリが死ぬ目に遭った理由には心当たりがある。
赤鎧だ。そりゃ、モーグリがスラムでも何でも、危ない場所でやられたんなら違う可能性も考えられる。だけど、ここはそれなりに治安のいいはずの居住区だ。
いいや、違うだろ。人のせいにするな。バカでわがままなおれがあいつの従順さにつけ込んで言いように使い倒したのが原因だ。
モーグリは翼で空を飛び、魔法を使うと言う。おれに仕えていたから、あいつはそれを失ってしまった。そして今なお死の危険と闘っている。
ああ、まただ。おれは口の中で呟く。
アマルダもそうだった。おれが来訪者でバカだという、ただそれだけの理由で、また一人おれの大事な人が不幸になったんだ。本当にこの世の癌だな、赤鎧といい勝負だ。
浮かれていた自分に腹が立つ。自信がついただって? 馬鹿か、何の根拠もないだろうが。
仲間が出来たって? いい加減にしろ、助けてもらってべったり依存しているだけじゃないか。
銃士達の値踏みするような視線がおれの全身を嘗め回す。
圧力をかけてこちらの出方を見ているのだろうが、おれの不甲斐なさを見透かされているようで、悲鳴を上げて逃げ出したくなる。
死刑宣告を受けた囚人と、護送の銃士が三人。傍からはそう見えただろう。おれ達は、交わす言葉もなくモグハウスを目指した。
以上です(´∀`)ノ
バスとかガルカの歴史は嘘っぱちなので信じないで下さいねw
初出: 1スレ609
PC(仮)名: ヒロ・カラミヤ(pokotaso)/ 中の人:ニート
種族フェイス:ミスラ♂4A
ジョブ&Lv:RDM75サポひととおり(現在サポ忍)
特記事項:反抗的で猜疑心に満ちた性格。
活動エリア:サンドリア→ジャグナー→サンドリア→あの世→この世→露天風呂→ラテーヌ→砂丘→セルビナ→コンシュ→南北グスタ→バストゥーク
他キャラとの接触:
ttp://nakaweb.web.fc2.com/nov/wheniawake/cast0.htm 大昔に降臨したらしい人の遺品をゲット。時計、小銭を所持 煙草→ルーたんに贈与
独自レギュレーション:というか、ストーリー背景?
ヴァナという世界があります。ヴァナ時間とリアル時間は概ねにおいてリンクしますが、詠唱/リキャスト時間に関しては全く無関係です。
GMと呼ばれる人達がリアルから来てこの世界に色々と干渉・支配しているようです。フェイトに対応する組織はありますが、呼称は使いません。来訪者を洗脳もしません。
リアルから来た人を来訪者、品物を漂流物と呼びます。それらはヴァナの法則から一部外れていて、GM達の理不尽な干渉を阻害します。
チャットモードやマクロはリアル世界に置かれたサーバ上で発動する機能です。リアル世界に意識の一部がつながった来訪者なら、/t、/pや着替マクロを使える場合があります。
エリアをまたいだリンクパールでの会話は全てFBIに盗聴されています。
冒険者カードはありません。照会は免状と紋章で行います。
最後に。英雄は確かに存在し強力無比ですが、例えザイドだろうと灰色熊と相撲取ったら食われて死ぬ程度の"強力無比"です。
(さすがにザイドなら、熊相手に相撲なんてしないで有効に戦って余裕で勝つだけのノウハウを持ってるでしょうけどw)
ひろさんの絵がけーたいでも見られる用になってた(`・ω・´)
りぽけけカワユスw
僕もひろさんとリンクしたら絵かいてもらえるんだろうかw
30 :
既にその名前は使われています:2006/06/21(水) 17:37:41.70 ID:P4xlrWDQ
むしろ自分のキャラ絵は自分で描け
31 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/21(水) 18:44:03.86 ID:cyn/qPNS
コレを忘れていました
つ
>>1乙
>>22 浄化されちゃいます(/ω\)
>>26 ちょっ、モーグリ(´;ω;`)
>>1 新スレお疲れ様です。
>>28 タル♀3人組の紹介文と絵に噴出しましたwwwwワロスwwww
33 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/21(水) 20:53:49.22 ID:0xu2xx6o
新スレ乙でございます。
メイミィ様もジュノ病院へ到着されたようで、喜ばしい限りでございます。
リードにかけられた呪いはどうやったら解けるのか?
古墳の灯篭にランタンで点火する方法は間違いかもしれません。イッチと協力するも、別行動もよし。
お任せいたします。
初出: 1スレ
>>1 PC(仮)名: イッチ / 中の人: 1スレ
>>1 種族フェイス: ミスラF8A
ジョブ&Lv: 白20、サポシ
特記事項:“朝起きたら自キャラになってた”第一報告者。
リンクシェルオーナー(このリンクシェルは通話のみ可能)。
他キャラとの接触:ミオ(本家)、マイウ、ゴイス、リード、ルーファス
他にも出会っている可能性あり。
新スレ立てお疲れ様です!
重複で立っていたもう一つのタイトルに吹いてしまったのは秘密です、ごめんなさいorz
>>18 ちょ、れ、レップさん、ま、まさか死((((;゚Д゚)))?!アワワ
>>27 グスタベルクに入ると故郷に返ってきた気分になります(*・ω・)
荒れた荒野だけれども、バス人がその風景に誇りを持っている、という所に納得です。
では、本日の分を投下させて頂きます。
突然の出来事に精神が乱れたせいか、詠唱を中断せざるを得なかった。
女の人のような声…誰だろう?私は振り返ろうとする。
「動かないで。動いたら撃つわ」
これは脅しなんかじゃない。女性と思われるこの声は本気だ。
またカチッと金属がぶつかるような音が聞こえた。私はピタリと動きを止める。
もし、鉄砲なんかで撃たれたら、私の命なんて―――
急速に沸いてきた恐怖心に押しつぶされそうになり、心は完全に乱れきっていた。
こんな状態で魔法を生み出すなんてほぼ無理だ。
震えそうになる身体を必死に抑えるように、炎杖をぎゅっと握り締める。
しばしの静寂。
ほんの1分、2分の時間だろうけども、その時間がとてもとても長く感じた。
「…安心して。少なくとも貴女の敵じゃないわ」
くすっと笑いながら彼女は言った。
それって鉄砲向けながら言う台詞なのか!
「―――味方とも言えないけれど」
どっちなんだ!!ヽ(`д´)ノ と震えながらにツッコミかけたのは内緒だよ?
「じゃあ、何なんですか…?」
「そうねぇ…貴女と同じ。って言えばわかる?」
「私と、同じ…!?」
私と同じ…?って事は、つまり…!
「タルタルですか?」
「それはちょっと違うわね」
くすくすと笑う彼女の声からは先ほどのような殺気を感じなくなっていた。
それでも状況が変わったわけじゃない。警戒は怠るな、だ。
「一つ、いいかしら?」
「何ですか?」
「貴女も現実世界に戻る事を望んでる?」
現実世界―――そんな台詞を他の人の口から聞くのは初めてだった。
もしかして、この人も私と同じ現実世界から…?
そうか、さっきの台詞はそういう意味だったのかな?
「…もちろんです」
「そう…」
少し寂しそうに彼女は答えた。
どうしてなのかな?みんな、そう思うんじゃないのかな?
不思議に思いながらも彼女の返事を待つ。
「正直に言うわ。あたしの知る限り、元の世界に帰れた来訪者は誰も居ない。
あくまであたしの知る限り、ね。例外はあるかもしれないけど、あくまで例外。
それよりも、帰還を望む者の運命はもっと辛い方向へと向いているわ」
"帰れた人がいない"という事実に私は気が遠くなりそうだった。
それに運命が辛い方向へ向いているという事が凄くひっかかる。
どういう事なんだろう…?
「帰れる人間はよほど運が良くないと無理なんじゃないかしら。
少しでも運がないと…すぐに消されるわ」
消される…それってつまり、"殺される"ってこと…?
一体、この世界では何が起こっているんだろう。
そういえば、あのスレッドに何か書いていたような…赤い…だめだ、覚えてない。
初出: 1スレ
>>161 PC(仮)名: Lead、リード / 中の人:161 ◆zmxSLEadCU
種族フェイス: エル♂F4A ジョブ&Lv: 不明 (ダブレットとズボンを着用)
特記事項: ダークヒーロー。
ヴァナで三年前の世界にリアルの意識が飛ばされ、元キャラと統合。
ジョブチェンジ機能使用不能。はじめ記憶喪失だったが、記憶復活。
管理者側の実行部隊“フェイト”の元リーダー。エクスカリバー・ゼロを所持→激闘にて消失。
ウィンダスでサン氏に左腕を吹き飛ばされ、修復の際に何か埋め込まれた(魔力測定装置&ヒヒイロカネと判明)。
ユリフィナ氏がリアルに帰るために開けた次元の亀裂から“禍神(マガカミ)”が降臨。
ルーファス氏そして“赤い鎧”と共闘し、撃退する。その後“神殺しの剣”を携えてチョコボでいずこかへと去り、力尽きる・・・。
死亡したかに思われたが、アオツキ氏に救助されジュノの病院へ。
禍神から呪詛を受けたために意識が戻らず、「黄泉の眠り」に囚われたまま。
活動エリア: エルディーム→ジュノ→(機船航路経由)→ウィンダス→サンドリア→オルデール→ジュノ上層
他キャラとの接触:イッチ、マイウ、ゴイス、サン(?)、レップ、ロック、メイミィ、クルス、ユリフィナ、ルーファス、アオツキ
独自レギュレーション:「死にたくないなら戦場に出てくるな」
人間は心臓を貫かれたり首を刎ねられたり脳を潰されたり、出血多量やビルの屋上から突き落とされたりしたら死ぬ。
死んだ者は甦らない。瀕死はレイズで息を吹き返す。
戦闘やアビリティ、呪文や時間等の描写はあいまい。ひとによってまちまち。
基本はSayとShout。LS会話は通話のみ(映像は見えない)。視界内にいる者同士でTellができる人間もいる。
「…ねえ、貴女の"運"を見せて貰えないかしら?」
考え込む私をよそに彼女は突然言い出した。運を見せてって、どういう事?
「"運"は貴女の運命を左右する。
運が無ければ、ここであたしに殺されても仕方ないわね」
バンッと何かが弾き出された音がしたと同時に、何かが壁に当たり弾け飛んだ。
ふわっと匂ってくる何かが燃え焦げた匂い…。
恐怖心が再び湧いてきた。どうしよう、私ここで撃たれるの…?
混乱する私にお構いなく、カツ、カツと足音が近づいてきた。
以上です。
って、リードさん割り込んじゃった予感が((((;゚Д゚)))申し訳ないですorz
あとこれだけ貼って撤退させていただきます。ごめんなさいー!(汗
初出: 6スレ290
PC(仮)名:Tiara ティアラ/ 中の人: Tiara_290 ◆YR20hEcBIQ
種族フェイス: タルタル♀F6A (銀髪おかっぱ)
ジョブ&Lv: BLM75(BRD75も可能である)
特記事項: 思った事はすぐ行動!元気だけが取り柄です。
活動エリア:バス鉱山区→ツェールン鉱山→バス商業区
あらすじ: pokotasoモグハウス襲撃事件に遭遇し、一見平和そうなヴァナという世界の裏の顔を知る羽目になる。夢の中で身体の持ち主であるTiaraの存在を知り、早く返してあげようと元の世界に帰る方法を探す事を決意する。
他キャラとの接触: 無し
独自レギュレーション:魔法や詩は集中し、それをイメージする事で発動する事ができる
彼らは上機嫌だった。
ルシファーの鞄には、雑多な道具類に混じってデジカメも入っている。
バッテリーが勿体無いので、本来の使い方はしていない。
内臓のフラッシュを何回か瞬かせて脅しをかけると、来訪者の女ならすぐに大人しくなる。
つまり、そういう用途だ。
このヴァナ・ディールは、望んで来られるわけじゃないらしい。
以前にスレを読んだ限りでは、リアルの物を三つ持ち込めるかもしれない、とあった。
それには個人差があるらしいが、幸運なことに彼らはそれぞれ三つずつ持ち込めていた。
ならば、それを利用しない手はないじゃないか。
この世界には、自分たちの欲望と妄想を満たしてくれる獲物があふれかえっている。
クラウドとルシファーは、違和感を感じて足を止めた。
ちょうど露店が立ち並び、人がごった返すあたりだった。
ジュノで、いや、世界で一番を誇る喧騒が消えている。
行き交う人の動きも、ピタリと止まっている。まるで息すら、していないかのように。
すぐそこに見える、噴水の流れまでもが停止していた。
ドサッとイッチが路面に落とされた。くぅ・・・とかすかに回復した声を漏らす。
振り返ると、フェローのアイアンブレイカーまでもが動きを止められていた。
その空間で動いているのは、彼ら“来訪者”たちだけだった。
―――時が、止まっている。
競売所の方から一人、ヒールを鳴らしながらつかつかと歩いてくる。
赤魔道士のアーティファクト(に偽装された装備)に身を包んだ、エルヴァーンの女性だった。
長い銀髪を揺らしながら強気な視線を投げかけてくる美人は、彼らの好みだった。
少し離れたところで止まる。
剣を届かすには、少し間合いが遠い。だが、魔法ならば十分に射程内という絶妙のポジション。
立ち止まったエルヴァーンの横で空間が歪み、すっ、と深紅の騎士鎧をまとうヒュームが現れた。
ヘルメットはかぶっていない。
それで、女性と分かった。顎のラインより少し長めの黒髪を分けた、生真面目そうな顔。
「クラウド」
「あぁ。やっとヤツらのお出ましだな」
クラウドとルシファーの二人は、互いに目配せを交わした。
スレで読んだ通りだ。
“赤い鎧”が、自分たち来訪者を狩りに現れたというわけだ。
だが、残念だったな。
赤い鎧が無敵じゃないことは、スレを読んでいる人間にはすでにバレているのだ。
ヤツを倒すための準備は万端だ。
「ごきげんよう、お姉さま」
「ごきげんよう、“ハイプリースティス”。上層担当のあなたを呼び出してごめんなさいね」
ハイプリースティスと呼ばれた赤い鎧が、微笑みながらかぶりを振った。
「いいえ、お姉さまは巡検使ですもの。それに、久しぶりにお会いできましたし」
彼女の言葉に、エルヴァーンの表情が一瞬だけ優しくなる。
―――なにをイチャついてやがる。
忍者のクラウドは、懐から二本の短剣を抜き放った。
以前に通販で買った、法規制スレスレのニンジャブレードだった。
刃渡り的には短剣サイズだが、赤い鎧を倒すならコレでやれるはずだ。
隣に立つルシファーは、自分の受け持ちはあの赤魔のエルだ、と分かっていた。
呪文詠唱の準備はすでに整え終えている。
幸運なことに、二人ともカンストしたキャラそのままの能力を使いこなすことができる。
もし赤い鎧に遭遇した場合の作戦も、この前打ち合わせた。
スレで読んだ他の奴らみたいに、赤い鎧を倒してやる。
「あなた方は、許されない罪を犯しました」
ハイプリースティスが静かに告げる。
それは通常の話し声ではなく、ジュノ下層全体に届くものだった。
「イレギュラーな品物を持ち込んだ罪。さらに、公序良俗に反した行為による罪。
よって“ハイプリースティス”の名に於いて権限を行使し、クラウド、ルシファー両名を排除します」
ふん、とクラウドとルシファーは、死刑宣告とも取れる彼女の言葉を鼻で笑い飛ばした。
「やってみろよ。あんた達より俺たちのが強ぇんだよ」
「てかいいの? 俺ら殺しちゃったりしたら、いま持ってる以外の品物の在りか、わかんないよぉ?」
意外な反撃に、うっ、とたじろぐハイプリースティス。
確かに、彼女たちの目的の一つは物品の発見と除去である。その手がかりがなくなってしまっては・・・。
迷い、逡巡するハイプリースティスの震える手に手を重ね、エルヴァーンの女性が前に出た。
「黙れ、馬糞野郎。お前達から聞く事など何もない、知りたい事は知っている」
エルヴァーンが怜悧な瞳で睨みつけた。
なまじ美人なだけに、ゾクゾクするような迫力がある。
「―――祈れ。お前たちが生きてる間にできるのは、それだけだ」
「・・・ンだと!」
彼らが何かするより早く、ハイプリースティスの宣言が飛んだ。
「I am law... BAN!!」
彼らの命は一瞬で終わった。
一人あたり十二本の刃に重要臓器を刺し貫かれ、立ちつくしたまま絶命した。
なぜ・・・?
クラウドは血濡れた無数の刃でハリネズミになった自分と相棒の体を目で追いながら、思った。
空蝉も張っていた。防御の魔法も完璧にかかっていた。
死角から不意打ち・・・。目の前の二人以外に、気配なんかなかったはずなのに・・・。なぜ・・・。
それが、彼の最後の思考だった。
「―――ふっ」
刃の一本は気道を貫き、確実に声帯を潰していた。
喉元から突き出た刃の隙間から、最期の一息が漏れた。
断末魔の叫びを上げることすら、彼らには許されなかった。
絶命を確認した後、ごりゅっ、とひねりながら体から多数の刃が抜き取られた。
ハイプリースティスが手をかざす。
クラウドとルシファーの姿が、まるで血の一滴すら存在を許さぬとばかりに消えていく。
「あなたたち、ご苦労様」
いつの間にか、十二名の黒装束が彼女にかしずいていた。
物陰に隠れて待機していた残り六名も、その場でこうべを垂れる。
「では、後処理を。そこのフェローは、ジュノ警備隊に任せましょう」
一礼し、音もなく無言の彼らは闇に消えていった。
「では、お姉さま」
「ありがとう。後でね」
ぽっと頬を赤らめて頷き、ハイプリースティスは空間の歪みへと姿を消した。
この間、時間にして一分にも満たない出来事だった。
エルヴァーンは地面にうつぶせたままのイッチを抱きかかえ、噴水の脇へ座らせた。
ふわりと香る良い匂いが、イッチのはっきりしない頭に追い討ちをかける。
「気をつけなさい。世界は、悪意で満ちているの」
軽く癒しの魔力を施した彼女はそう言い残し、人ごみへの中へと歩き去っていった。
―――再び、時が動き出した。
49 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/21(水) 23:11:54.38 ID:0xu2xx6o
今夜の投下は以上です。
また長くなってしまいました。
イッチがムニャムニャされるのをわっふるされていた方々には肩透かしとなりましたこと、お詫びいたします。
>>31 奈落よいとこ一度はおいでw 冥土の土産を差し上げます(?)
51 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/06/21(水) 23:33:39.41 ID:ekILte31
>>19 ちょwwwwwwwwwwwwwww
え?レイズしましょうか?それともバニシュ?
>>27 なんだか、読んでてせつないといいうか、虚しいと言うか、なんだか
モヤモヤした気持ちにされますね・・・。
PS:今日はじめてリポケケにも絵があることに気がつきましたw
でもって、アリアのお話は中々感動のEDが思いつかず苦戦中ですのでもうしばらくおまちを・・・w
>>38 なんかおねーさまキタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
>>49 べ、別に期待なんてしてなかったんだからねっ!
52 :
410:2006/06/21(水) 23:39:50.54 ID:ch8FeTe2
>>1 スレ立てお疲れ様です!
続きはまだ出来てないのでキャラ紹介だけでも〜
初出: 9スレ 410
PC(仮)名:Misanga(ミサンガ) / 中の人:410
種族フェイス: タル♂F5A 通称ドングリ
ジョブ&Lv: 召75/白37 他にも増える予感
特記事項:すぐに特攻するバカ。
活動エリア: ウィンダス周辺
あらすじ:朝起きたらモグハウスに居た。トリビューン(?)を読み、ヴァナで起こっている事を少しだけ知る。
他キャラとの接触:なし
独自レギュレーション:魔法やアビリティは残っている自キャラの記憶から使える。カーバンクルとはどんなときでもテレパシーで会話できる。
それではわっふる〜
53 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/22(木) 00:56:45.09 ID:rWEc6EO1
[+]>死にそうなのが大変好評で嬉しい
タルタル三人組はそれぞれ違った顔付きで、リポケケさんの最初のをみた瞬間に烏龍茶噴いたwww(マジデ
>>40 《死亡フラグの確立を確認》(マテ
>>49 ('A`)ウベァー
>>50 メ、メイドの土産なら(;゜∀゜)=3
54 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/22(木) 00:58:52.01 ID:rWEc6EO1
実はこのシーン、一番最初に考えたシーンなのです(第一話参照
その時に考えた脱出法が3つなのですが、二つは、
・ブブリムをトレインで渡り終えたリードさんに拾って貰う
・修行中の子供に見つけられ、ユリフィナさんがその場で蘇生
という、いま考えると恥ずかしくなるような話でした。(暇な方は最初の方見てください)
※私にバニシュ叩き込むと、バストゥーク中の白魔導師の高位レイズでのみ復活可能となります。
※ナイトな方は、是非とも「バニシュ、その謎に迫る」をお読みすることをオススメします。※レイズIIIじゃなきゃヤダ
わっふるわっふる!
イッチさんりんかんされなくてよかったにゃー。
むしろ女GMの百合っぷりにwktk!!
56 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/22(木) 01:40:21.70 ID:fM+FIpqW
おい。アイン。バニシュがどうとか言ってるぞ。お前得意技はバニシュと初登場時どっかの職人様(たぶんイッキさん)が書いてたが実際どうなのよ?
(アイン)すこし違いますね。私は「バニシュしか使えません」
・・・お前、各支部や支所との連絡役兼、トラブル解決手伝い役兼、バス副隊長じゃなかったっけ・・・。
それで仕事できるのかよ?移動とか怪我の回復とか攻撃とか防御支援とかどうしてるんだよ?
(アイン)バニシュは神聖なる魔法ですよ?
意味がわからん。ちゃんと言え。
(アイン)神の力は偉大です。バニシュの光で怪我を治し、バニシュの光で足止め弱体目潰しを行い、
バニシュで防御結界を張り、バニシュで攻撃を行い、バニシュで光と共に移動し、バニシュで音や匂いや姿を隠せます。
す べ て バ ニ シ ュ で 解 決 す る の で す 。
・・・必殺技はバニシュデスかこやつは。デスもバニシュでやりそうだ。
お前のコピー元になったエルヴァーンさんも同じ力を?確かお前ってフェイト第二世代最強を狙って作られたんだろ?
(アイン)いえ。バハムート様が「全部同じ能力じゃつまんないだろ♪」とおっしゃって私はバニシュしか・・・。
それ、コピーの意味ないし!てかお前ヒュームだし!!!てかなんでナイトの癖に槍スキルA!?
(アイン)まぁその・・・私も差別化?て奴ですか?そのままではつまらないから槍を練習して・・・。
バニシュしか使えない身体の不具合は努力と根性で逆にバニシュ1ですべてを可能に!
この対談は(多分)フィクションです。保守。
57 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/22(木) 02:01:23.71 ID:fM+FIpqW
デュエルの姉御って男も女もなんでもアリですか・・・すごい姉御だ。
=== Area:Pashhow Marshlands ===
--- in Pashhow Marshlands's Outpost ---
Aotsuki:し…しばらくって、予定より遅れているのに?
ってか…ここどこ?それにその…何で自分はこんなところで寝てるの?
まくしたてる様に彼に質問を浴びせる。
多少…いや、大いに混乱していた。
Garnev:落ち着け。一度に質問されてもまとめて答える事は出来ん。
Aotsuki:ご…ごめん
Garnev:謝る必要はないんだがな。まぁ、予定と言ってもこのOutpostに泊まると言う
事以外の日程は決まってはいないしな、急ぐ必要もない。
そう言いながら、彼は壁に掛けられた鳩時計の方を向いていた。
Garnev:丁度4時間半といった所か。
Aotsuki:…何が?
Garnev:お前が倒れてから、先ほど意識を取り戻すまでに経った時間の事だ。
Aotsuki:あ、ああ、なるほど…
- くるっくー くるっくー -
鳩時計の仕掛けが音を鳴らし、正午を告げていた。
同時に自分の腹の虫がぐぅ、と大きな音を立てる…やたら恥ずかしい。
今にして思えば、この世界に来てロクに食べ物を口にしていなかった。
いや、口にする暇と心のゆとりが無かったと言うべきか
Mokto-Lankto,W.W.:腹が減っては戦はできぬ、とね。起き上がれるかい?
Garnevさんもこっちに。昼メシにでもしようか。
このOutpostを任されていると思われる連邦コートを着たタルタルが部屋に入ってきた。
Aotsuki:は、はい、今行きま…
ベッドから起き上がって歩こうとしたつもりだったのだが、力が入らない。
そればかりか、再び天地がひっくり返った。
Garnev:…!おっと。これはダメだな。
すまないが食事はこの部屋まで運んで来てくれないか?
誰かに抱えられている。それだけは解るのだが、
自分のまぶたはゆっくりと閉じてゆく。
その理由が疲れによる睡魔かそれとも空腹かを考えている余裕は無かった。
光を感じる。どれ位時間が経ったのかは解らないが
どうやらまだ昼間の様だ。
Garnev:全く、とんだお荷物だな。
彼は面倒そうに呟いていた。
確かに今の自分は惨め過ぎる。…現実でも大して変わりはないのだが
Aotsuki:すみません…
起き上がりながら出てきた言葉は謝罪くらいしかなかった。
他に何を言うべきかなんて解らなかったからだ。
Garnev:そう何度も謝るな。歩けるか?
Aotsuki:え?あ、はい…
よろけながらも、何とか立ち上がり、今居る部屋を見渡してみた。
壁に掛けられた鳩時計。寝ていたベッドが1つに窓がその近くに1つ。
そして、丸いテーブルが1つに、椅子が3〜4つ程置かれている客室。
簡素な仮眠室みたいなものだろうか。
テーブルの上には昼食と思しき食事が3人分並べられていた。
白パンにサラダ…それに、スープ?
Garnev:早く食卓につけ。お前のせいで俺たちまで昼食をずらす羽目になったんだからな
Aotsuki:先に食べたらよかったんじゃ。別に待つ理由ないでしょ…?
Garnev:Mokto-Lanktoがどうしても、とな。ついでに来訪者であるお前の話を聞きたいそうだ。
Aotsuki:ちょ…ちょっと、こっちが来訪者だって事簡単に喋るな;
信用出来る人なの?その人…
Garnev:と、コイツは言っているが、どう思う?Mokto-Lankto
丁度席についてガルカと話をしている最中に、先ほどのタルタルがドアを開けていた。
彼の後ろには給仕と思われるミスラが1人。
Mokto-Lankto,W.W.:はっはっは、これは手厳しいな。
Aotsuki:え?あ…あ”
タイミングが良すぎて物凄く気まずい。
もっとも、気まずい思いをしていたのは自分だけのようだった。
Mokto-Lankto,W.W.:Aotsukiクンもこの世界に来て間も無いみたいだし、
無理はないんじゃないかな。さてと、私もここで食事を取らせて貰うよ。
タルタルはそう言いながら、給仕のミスラに抱えられてタルタル用の椅子に座る。
こうやって改めてタルタルを見るとその姿は子供そのもの…
さらにその屈託の無い笑顔が眩しい。全く、タルタルはズルい。
幼児体型の上にあどけない表情はやたらと可愛く、抱きしめたくなる。
いやまて、このタルタルは男のはずだ、自分にそんな趣味は…。
あ、でも今は…いやいやいや、何を考えているんだ………
彼女は心の中で妙な葛藤が静かに始まっていた。
Mokto-Lankto,W.W.:いやぁ、旨いねこのナヴァラン
そんな事は露知らず、タルタルは目の前の料理にパクついていた。
Aotsuki:/echo …………待て。こいつは男だ。男なんだ。
Aotsuki:無邪気に食事をしている子供に見えるから愛おしく見えるだけなんだ
Aotsuki:決して自分はショ○なんかじゃなくて…
Garnev:おい、何をぶつぶつ言っているんだ?食わないのか、食わねば体が持たんぞ。
Aotsuki:え?!あ…あ、えっと、ご、ごめん。な…なんでもないから
考えていた事を知らず知らずの内に口走っていたらしい。
幸い内容は聞き取られていなかったようだ。
そして、自分にとっては味の悪い沈黙が訪れる。
しばしの間、3人は静かに食事をしていた。
その沈黙を、タルタルはナヴァランのスープと共に飲み干し、口を開く。
Mokto-Lankto,W.W.:さて、所でそろそろ今までの経緯を聞きたいのだけど、良いかな?
Aotsuki:………
Mokto-Lankto,W.W.:おっと、まだ自己紹介をしていなかったね。これは失礼。
私はウィンダス連邦戦闘魔導団魔戦隊所属のMokto-Lankto。
今はデルフラント地方の監視役の命を仰せつかっている。
Mokto-Lankto,W.W.はお辞儀をした。
そのお辞儀の為に給仕のミスラにいちいち抱えられて椅子を降り、
また椅子に座る際にも同じようにミスラの助けがなければ椅子に座れないらしい。
……ムリしてヒューム用のテーブルに専用の椅子なんか付けてまで、
ここで食事をしなくてもいいんじゃないか?
Aotsuki:ど、どうも。
AotsukiはMokto-Lankto,W.W.に丁寧にお辞儀をした。
釣られて彼女も立ち上がり、お辞儀を返す。
悪い人間では無さそうだ。それに可愛いs…まてまてまてまてまて…
…コホン。ある程度の事なら、話してもよさそうだよな
そう思った彼女は説明が面倒な部分を省き、彼らに経緯を話し始めようとしていた。
つづいとけ。
初出:スレ8の343
PC(仮)名: Aotsuki
種族フェイス: ヒューム♀F1BのMサイズ
ジョブ&Lv:いろいろ 現在は赤75/白37 と言ってもある程度使いこなせるのはおそらく2〜3ジョブ。
特記事項:サンドリア以外のミッションや大半のクエを終わらせている所謂廃人。
中の人は3流大学に通う大学生。
性格は石橋を叩いて渡っているようでどこか抜けていると言う天然気味。
すぐに謝る癖があり、人の事はよく気に掛ける方なのだが、本人は天然気味共々否定している。
活動エリア:ホラ岩→アトルガン白門→ジュノ上層→アルザビ→アトルガン白門→ル・ルデの庭→ジュノ下層
→ロランベリー耕地→パシュハウ沼
あらすじ:朝起きたらホラ岩立っていた。偶然その場にやってきたチョコボに乗せられていたLead氏を救助
その後ジュノへと赴き、重要NPCから情報を得ようとするのだが…。
他キャラとの接触:Lead氏
独自レギュレーション:行動は全てゲーム内と同様にメニューやマクロで選べる。
選択速度はイメージ次第。ゲーム内の仕様に色濃く縛られている。
予定ではさらっと通ってしまうつもりだった場所で
やたら時間を食ってしまっている…ヽ(;´Д`)ノ
バスに着く頃には全て終わっていそうだ…orz
キャラはようやく方向性が固まってきたような気がします…多分。
68 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/22(木) 02:50:24.50 ID:fM+FIpqW
アインとフィーアはキャラ立てることができるが、ツヴァイのキャラが立たない・・・。
ドライは調理師範なので彼はそっちで立てるつもり。平凡な赤魔75だが料理の神様。
・・・ツヴァイ。エル♂忍から以前ヒュム女になっちゃった(ユリフィナ様を勧誘時、グラマラスボディになるベルトをつけてしまった)けど、ずっと女のままで出そうかな。
69 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/06/22(木) 08:59:32.69 ID:6lw6X7kC
>>56 バニシュは最強です。バニシュでタゲを取って喜んでいる臼より
>>65 タルタルのかわいさは凶器です。偉い人にはそれがわからないんですw
わっふるあげ
70 :
既にその名前は使われています:2006/06/22(木) 09:15:06.65 ID:fM+FIpqW
うーん。白でバニシュでタゲとるて・・・それ逆に難しいよーな。
サポ黒魔攻装備で光連携にあわせてMB600出たら即座にホーリーで追撃MBで200ほど削るのだろーか。
回復過多なPTなんだろーか。
そういえば最近墓いかないから敵の防御崩すためにバニシュうたなくなり、
神聖が190程度で止まってるな。うちの子(Pの元になった赤樽っこ)。
ブリザド4が20万だし、モンクなんとか集めていってみたいなぁ
71 :
既にその名前は使われています:2006/06/22(木) 09:18:00.95 ID:6lw6X7kC
>>70 MBしなくてもバニシュIIIで500弱→ホーリーで250強→バニシュガIIで300強
これで大抵ははがせますヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
前衛の火力によりますけど
72 :
既にその名前は使われています:2006/06/22(木) 09:25:13.24 ID:Uyi1HdYS
73 :
既にその名前は使われています:2006/06/22(木) 09:37:43.66 ID:fM+FIpqW
つまり竜/戦*4赤白で墓か!!!!!!w
ケアル多くて前衛の削りも甘い。
これがマムージャ軍なら逆に良編成だ!!!
(竜にはサポ忍やサポ白にしてもらうが・・)
74 :
既にその名前は使われています:2006/06/22(木) 12:05:08.66 ID:fM+FIpqW
バスフェイトと絡みあって保守してるよりは、さっさと外伝終わらせてロックの話の続きかいたほうがいいかもしれん。
明日休みだし、じっくり書こうかな・・・。
>29
ありがとうございますw
そういう事もあるかもしれませんけど、自分の文章は泥臭かったり辛気臭かったりレギュが変だったりするので、リンクしたはいいけどこんなの自キャラじゃない!てなったらごめんなさい(ノ∀`)
>40
【にげて!】
バス勢はみんな修羅場だなぁ…生きて帰れるかしら(´∀`;)ヾ
>48
ちょwww ウォン、リチャード・ウォンじゃないか!w
おれだよおれおれ、玄真だよ!ww
>51
wktkしつつ待ってます(´∀`)ノ
>67
冒険者も始終戦ってる訳じゃないし、個人的には風土とか日常を丁寧に描写してる方が好きなのでおk(´∀`)b
最後に颯爽と現れてMVPげっとですよw
そして小ネタで保守
朝自キャラ学園 〜ホームルーム〜
クリルラ「諸君、今日も一日勉学に励みましたか。それでは一日の締めくくりに、ホームルームをしましょう」
生徒A「先生〜! リード君とイッチちゃんがホテルに行ってました!」
クリルラ「なんですって! 退場よ、退場!」
生徒B「先生〜、ヒロ君が未亡人とセックルしてました〜」
クリルラ「若いうちからそんな限定された趣味に走るなんて! 退場! 退場!」
生徒C「先生〜、学級委員のユリフィナちゃんがアリアちゃんとモグタン君と3Pしてました!」
クリルラ「ブッ(鼻血) 3Pではなかったような気がするけど先生許しません! 退場! 次から先生も呼ぶように!」
生徒D「先生! ルーファス君がラディールさんに逆レイプされてました!」
クリルラ「退場!」
生徒E「先生先生、トリオン先生がアリアちゃん口説いてます!」
クリルラ「こ、この恥知らずのペド教師がぁっ!! 告訴! 告訴!!」
生徒F「せんせ、サン君がたくさんのエロエロミスラさんに逆レイプされました」
クリルラ「まぁ… サン君、後で先生の部屋に来なさい。先生が清めてあげます」
生徒ズ「退場! 退場!」
〜廊下〜
ルーファス「なぁ… 俺被害者だと思うんだけど、なんで立たされてんだ?」
朝自キャラ学園 〜放課後の校舎裏〜
ルーファス「さて、今日もワルの道を極める為に色んな悪事をしてきたと思うが、お前らの武勇伝を聞かせてみろ」
ヒロ「兄貴、おれなんか本屋で立ち読みして、携帯で撮影するふりをしてずっと数独してやったぜ!」
ルーファス「うおぉ、それは店員さんもさぞかしピリピリしただろうなぁ……。お前もなかなかのワルになったな、ヒロ!」
フルキフェル「兄貴、俺なんざ、メイド喫茶で文字入れオムライス頼んで、若作りのメイドに実年齢書かせてやりやした!」
ヒロ「うわぁ… そ、それは……」
ルーファス「細かいコメントは控えるが… メイド喫茶に行く時点で相当なワルだ。さすがだな、フルキフェル」
フルキフェル「へへ、恐れ入りやす。で、兄貴はどんな悪事を?」
ルーファス「ふっ、そう慌てるな。いいか驚くなよ? おれはレジの釣銭が少ないのを知りつつ、チョコボ厩舎ででかい札出してやったぜ!」
ヒロ&フル「うわぁ、さすがはおれ達の兄貴だ! 一生ついて行くぜ!」
ルーファス「はっはっはっ」
トリオン王子に口説かれてたのはアリアちゃんじゃなくてアルルちゃんでした(´д`;
79 :
既にその名前は使われています:2006/06/22(木) 12:28:12.55 ID:IZhIgwxk
最近鯖落ちがひどいから困る
live19鯖が特に落ちまくるから困る
おまけ
朝自キャラ学園 〜大魔法研究部〜
ハエ「今から部長相伝の究極魔法を伝授するわ」
レグナス「それはいいけど… これ、読むのか?」
ハエ「そうよ、魔法は全て言霊に宿るものなの。さぁ、はい!」
レグナス「…きみにはじめてであったとき……」
ハエ「駄目よ!もっと気持ちを込めて!」
レグナス「き、君に初めて出会った時、俺のハートは君に盗まれてしまった。返せとは言わない、代わりに君が欲しい。俺についてこい、俺と一緒にスイート
ホームを作ろうぜハニーぃぃ!?」
がしっ!
レグナス「え、あ゛?」
ハエ「いいわ、一生ついていくわダーリン!」
レグナス「お、おいィィィィ!?!?!?」
81 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/22(木) 15:55:40.02 ID:rWEc6EO1
>>81 ( ゚д゚)
(゚д゚ )
( ゚д゚ )?
先生っっ何が「おk(*´∀`)」なのか解りませんっっw
>>76-77>>80 ちょwwwww飲んでたウーロン茶がモニターに…ッッ!!!
83 :
既にその名前は使われています:2006/06/22(木) 17:22:06.12 ID:uej5X+OJ
自キャラ学園スペシャルメニューはスルメ山のロランベリー
ミスラには販売しない
>>49 めちゃめちゃ怖い((((;゚Д゚)))ハリネズミ
>>56 「白さんバニシュMBお願いします!」マジで言われた事がありました。
バニシュは皆からも頼りにされてます!(ぇ
>>65 あおつきさんはショ○…はっΣ(゚Д゚)Ф
>>76-77>>80 めちゃめちゃ笑えましたwww学園物イイ(・∀・)!!
85 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/06/22(木) 20:37:14.43 ID:LTEfnARO
皆様投下乙です。
>>36 酸素水を思いっきりキーボードにかけてしまいましたよ…
>>76-77>>80 学園モノいいなぁ…
何もかもが懐かしい…
投下しますー
(248)
右腕にかかる重さが、急に軽くなった気がした。
目をやる余裕はないが、赤い鎧が黒い何かの水面部分より上に顔を出しているようだ。
「順番は前後したが、約束は約束じゃからな」
老人が楽しそうな声で呟く。
「書き換えは完了した。この空間を切り離し、もろとも奈落に墜とす。脱出じゃ!」
その声と共に、俺と赤い鎧は光に包まれた。
不意に、あたりに草の匂いが立ち込める。
穏やかな風と太陽の光が、何故か現実感のない一枚絵のように見えて呆然と立ち尽くしていた。
ポコン!
後頭部を何かで軽く叩かれたような衝撃でようやく我に帰った。
「・・・あれ? 俺は、どうしてここにいるんだ?」
見回してみると、どうもラテーヌの谷底らしい。遠くにはエルヴァーンとタルタルの集団、それにヒロとフルキフェルが見えた。
「心臓の部屋でカーディアンに蹴躓いて、黒い奴と赤い奴がいて…」
「君が、黒い奴―――禍神を一人で倒したんだ。その物凄い篭手と体術で」
いつの間にか隣にいたエルヴァーンが口を開いた。
(249)
「俺は全然、憶えていないんだが・・・」
「全てのモンクが目指すという、“無我の境地”というやつか? なんにせよ君は英雄だ。世界を救ったんだから」
白々しい、と思わないのだろうか。明らかに何かを誤魔化そうとしている。
いくらなんでも、若年性認知症でもなければここまでキレイサッパリ忘れたりもしないだろう。
急に、一つの可能性に気がついて背筋が凍った。
しまった、やられた…
ようやく、記憶を操作されたかもしれないと思い至った。
このエルヴァーンは、確か赤い鎧を着ていたはずなんだ。老人にしても得体が知れない。多分『フェイト』の関係者だろう。
だが、このエルヴァーンの妙な信頼のまなざしと言い、老人の屈託のない笑顔と言い、どうも害意があるようには見えない。
何なんだろう…
篭手の振動も止んでいる。
と言うことは、とりあえずこの篭手が感知した何かってのは消滅したらしい。
「ま、いいか。こうして怪我一つ無いんだからな」
この赤い鎧を着ていたエルヴァーンと俺が何かと戦って、多分勝つことができたんだろう。
面倒になってそれ以上考えるのはやめた。何かがあったのは間違いないが、問い質した所で口を割る連中でもなさそうだ。
(250)
ため息をつきながらヒロとフルキフェルの元に歩み寄ろうとすると、向こうもこちらに歩いてきた。
フルキフェルが引きずるようにしてヒロを連れて来た、と言ったほうが正しいのかもしれないが。
「おつかれ」
ヒロが口を開く。
「あぁ」
俺も短く返事をした。コイツのいいところは、あれこれと口煩くないところだ。
「こちらの用事が済んだら、ルテ経由ですぐに追いつきますから。それまで、絶対死にそうになったり、死んだりしないでくださいね」
「別に、そこまで深追いするつもりじゃねーから、まあ心配すんなよ」
そう2人が短く言葉を交わすと、ヒロは俺からはなれて歩き始め、フルキフェルは何か呪文を詠唱し始めた。
何かがあったらしい。
だが、それを尋ねるよりも早くフルキフェルの魔法が発現した。
(251)
「おっと、これは失礼しました」
どこかに到着したのと同時に、フルキフェルの声が聞こえる。
遠くに大地が避けたような地形が見える。ということはホラの遺跡か…
わざわざこっちに飛んだのは何故だろう?
「どえらい失礼だっぺ!全く、驚かさないで欲しいだっぺ。修復が終わっていたからよかったっぺけど、もしも修復前にテレポなんかしてたらどこに飛ばされたか解ったもんじゃないっぺよ?」
下から聞こえた声につられて見下ろしてみると、タルタルが3人、こちらに向かって大声を上げていた。
「それはすみませんでした。ですが私も急いでいたので…」
一通りの謝罪をしたフルキフェルは俺を促してからチョコボに乗り、サンドリアへ戻ると言った。
あそこから歩いても時間はかからないはずだ。チョコボに乗って戻る必要があるというのは、よほど一刻を争う場合でない限りありえない。
「…なぁ、なんで急いでるんだ?」
チョコボを併走させるようにして、フルキフェルに声をかける。
「えーっと…ほら、ラディールさんが心配してるんじゃないかなぁって…」
「お前、嘘が下手だなぁ… それに、ヒロは何処へ向かった?」
「あー…なんか、用事ができたそうですよ?」
なんだか馬鹿らしくなってきた。
(252)
「聞き方を変えようか、何があった?」
そう言うと、フルキフェルは手綱を引いてチョコボを止めた。俺もそれに倣って立ち止まる。
「ルーファスさん、落ち着いて聞いてくださいね。それと、必ず一度サンドリアに戻ると約束してください」
妙な迫力を纏わせながら、フルキフェルが前置きをする。
「…わかった」
「エルリッドさんの居場所が分かりました。ヒロさんは先に向かっています」
「何処だ!?」
「言えません。サンドリアに戻ってください」
「どういうことだよ!!」
「言えばあなたは直接向かってしまいます! …今、しかも何の作戦もないままあなたを送り出すことはできません」
確かに、俺も相当消耗してる自覚はある。その判断は正しいんだろう。
だが、どうしてそれをこの二人が知っていて、しかも一度サンドリアに戻ろうとするのか…
「…戻ったら、話してくれるんだろうな?」
「勿論です」
フルキフェルはまっすぐに俺を見て静かに、だが強くそう言った。
「わかった。少し飛ばすから、付いてこいよ」
一先ず全ての疑問を押しとどめて、俺とフルキフェルは一路サンドリアへの道を急いだ。
(253)
すっかり薄暗くなったロンフォールの森を一目散に抜け、サンドリアの城壁が見えてきた。
だが、この門から入ってしまうと街中を走る時間が惜しい。
「フルキフェル!屋敷へ直接行ける抜け道があるから、そこに向かうぞ!」
少し離れた所にいたフルキフェルに大声で声をかけた。
東ロンフォールに入り、門よりも北にある城壁の片隅でチョコボを降りる。
「ルーファスさん?」
フルキフェルもチョコボを降りているが、何か不思議そうな顔をしている。
俺は黙ったまま城壁の一部を力いっぱい押し込んだ。
ガコッという何かが嵌まるような音と共に、城壁が少しだけ内側に下がる。
そこに地下へ続く階段が現れた。
「降りるぞ。入ったら、右手にあるレバーを引いておいてくれ。入り口が隠れる」
「…あ、はい!」
そう言いながら、明かりもない通路を駆け抜ける。
通路は一本道で、しかも俺はガキの頃何度もここを通っている。いまさら迷いようもない。
やがて、暗闇の中で四角形に切り取られたかのような、扉の輪郭が見え始める。
取っ手のある部分に手をかけて力いっぱい引き開ける。明かりのともった部屋の内部が見えた。
(254)
「お帰りなさいませ、坊ちゃま」
爺さんが、まるでここから入ってくるのを分かっていたかのように待ち構えていた。
出た場所は、シュヴィヤール邸の応接間にある暖炉だ。
帰ってきたときに、爺さんに使えるかどうかを確認した隠し通路。まさかこういう使い方をする事になるとは思わなかったが…
「あぁ、ただいま。早速だけど、出かける支度を… ん?」
「ごしゅじーーーん!!」
暖炉から這い出してきた俺に、白いふわふわした生き物が抱き付いてきた。
「モーグリ!」
「心配したクポよぉぉ!!」
「悪かったなぁ、北サンドリアに放り投げたまま行っちまって…」
「記憶の結晶化と再構成も上手く行ったクポ?」
「あぁ、もうすっかり俺の頭の中だ」
俺は自分の頭を指差しつつ、そう言って微笑んだ。
「ルーファスという名前の冒険者を尋ねて回っているモーグリがいると聞きまして、もしやと連れ帰ってみたのでございますが…」
マティエール爺さんも嬉しそうに言う。
「事情は大体お伺いいたしました。坊ちゃまが冒険者になって以来付き添っていたそうですなぁ…」
俺は苦笑いをした後、そんな事を話している場合じゃない、と話を切った。
(255)
「爺さん、旅の準備をしてくれ。フルキフェル!約束どおり戻ってきたし、さっさとエルリッドの居場所を…」
「バストゥーク、でございましょう?」
爺さんが、まるで当然のようにそう呟いた。
「何故それを…」
フルキフェルも驚いているようだ。どうやら違う筋から同じ情報を得ていたらしい。
「出立の準備は既にできております。爺とマルトもご同道いたします」
「屋敷は?」
「丁度、留守番を得たばかりでございましょう?」
爺さんは俺の胸に納まっているモーグリを指差した。
「大丈夫クポ!このお屋敷の事は大体聞いたクポ!」
「そっか、んじゃ頼む」
そう短く言って、応接間のドアから出ようとしたときに、丁度ドアが開かれる。ちょっと見慣れない格好のマルトが、大荷物を持ってそこに立っていた。
「あ、ルーファス様、お帰りなさいませ」
いつものメイド服ではなく、ウォーアクトンの裾をフレアスカートのように繕った装備で、白い太ももが覗いている。
両方の肩には見慣れない大砲のような装備が二丁、その弾であろうものが腰のベルトに大量にささっていた。
フルキフェルが、着替えてくると言い残して屋敷を出て行くのと、俺が深いため息をついたのがほぼ同時だった。
94 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/06/22(木) 20:42:40.00 ID:LTEfnARO
とりあえず、今日はここまでです。
お待たせして申し訳ありませんでした…
では、わっふる〜
95 :
いっき:2006/06/22(木) 21:26:58.89 ID:qV2xtgrt
れぷさんしにそうだけどまじがんばれ
96 :
いっき:2006/06/22(木) 21:28:25.70 ID:qV2xtgrt
くらうどwしんじゃったww
全鯖のクラウドファンが悲しみに包まれた!
97 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/22(木) 21:31:08.46 ID:Tl+nWCwz
皆様、投下乙でございます。
リードが目覚めるまでの物語とはいえ、やはり反響をいただけるのは嬉しいです。
ファイナルファンタジーXIによるリードの解析結果
リードの77%は成分99 プリッシュで出来ています
リードの8%は成分5 エルヴァーンで出来ています
リードの7%は成分4 ミスラで出来ています
リードの5%は成分6 タルタルで出来ています
リードの3%は成分8 筋肉で出来ています
98 :
いっき:2006/06/22(木) 21:36:34.97 ID:qV2xtgrt
くらうどw
を殺したGMの罪は重いんです><;
みんな戦闘準備しててかっけーかーおい俺もなんか書きてーけどだめだ暑すぎてにゃーにゃーしか思いつかないにゃー
99 :
いっき:2006/06/22(木) 21:44:32.96 ID:qV2xtgrt
,..-‐−- 、、
,ィ":::::::::::::::::::;;;;;:ii>;,
/:::::::::::::::;;;;;;;;iii彡" :ヤi、
.i::::::::::::;:"~ ̄ ::i||li
.|:::::::::j'_,.ィ^' ‐、 _,,. ::iii》
.|:::i´` `‐-‐"^{" `リ"゙
ヾ;Y ,.,li`~~i
`i、 ・=-_、, .:/
ヽ '' :/
` ‐- 、、ノ
クラウドは滅びぬ、何度でも黄泉帰るさ!
ジュノの人ごみの中、雑踏で彼らに注意を向けているものなどいない。
否。誰も、いちいち他人の事など気にもとめないのだ。
颯爽と立ち去るエルヴァーンの後ろ姿を眺めつつ、イッチはつぶやいた。
「・・・かっこいいにゃ・・・惚れたにゃ・・・」
しばらくの間、ぼうっとその場に腰を下ろしていた。
だが噴水から舞い上がる水しぶきを浴びているのもなんだかな・・・と、ようやくイッチは立ち上がる。
腰に下げていた例のランタンは、幸い割れてはいなかった。
シャウトで古墳に行ってくれる仲間を探すのは諦めたほうがいいかもしれない。
これでは危険すぎる。かといって、単身で乗り込むのも、これまた危険。
今のところ、八方ふさがりだ。
「リードの様子を見に行って、それから晩ゴハンにするにゃ」
一日中シャウトを続けたおかげでクタクタだし、おなかもすいた。
いつもはふりふり揺れる尻尾がぐったりさんだ。
ため息一つついてから、イッチは上層へ続く階段をトボトボと上がっていった。
101 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/22(木) 21:48:51.25 ID:Tl+nWCwz
イッチのエピソードは、このあたりでおしまいにしようかと思います。誰か拾ってあげてください・・・。
リード、どうやったら目が覚めるんだろう・・・(ぐったり
102 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/06/22(木) 21:57:23.89 ID:s+Qg9fB2
>>18 タルタルが傷つくのは悲しいんです><
>>27 現場は密室…一見これは自殺に見えるが、何かが不自然だ…!
これは自殺に見せかけた他殺!そして犯人はこの中にいるッ!
>>38 天然少女テラ萌えスww
ティアラんはガラス破片のシャワーを浴びても無傷なほど強運さ^^
>>49 ゲーム上では最強のジョブだが、この世界においても最強だとは限らない。
ただ1つ言える事は、そういう不意打ちを防げるサポ狩サイキョーって事www
>>67 ワッフルシーンをwktkしてます!w
>>80 お、おいィィィィ!?!?!?ww
学園ものテラワロスw「朝自キャラ学園」って語感も素敵w
>>94 なんだか懐かしい気分になれました( ´ー`)ノ
>>101 イッチに右頬から、メイミィに左頬から同時にキスを受ければ復活するって古代の禁書に載ってたよw
103 :
いっき:2006/06/22(木) 22:00:23.44 ID:qV2xtgrt
イッチに右頬
メイミィは左頬
正面の唇はガルミちゃんか
いいこと考え付いたなレグっち
これなら確実におきれるなだぜ!
デッドオアアライブだww
「大いなる大地よ、我が願いに答えよ!」
詠唱しながら頭の中にイメージを描く。
大切なのは距離と高度。強く強く思い描いた。
「ストーンッ!!」
叫びと共に右手を床に叩きつける。
ゴォオッ!!
俺が手を触れた場所から、前方に向かって床に亀裂が走る。
亀裂を中心に床が砕け、無数の小さ目の岩が打ち上げられた。
宙に浮かんだそれらは、手前の岩は低い位置にあり奥の岩は高い所にある。
GMへと続く、歪で小さな階段が空中に浮かぶ。
「後はまかせろっ!」
ナジが跳躍する。
空に浮かべられた岩を蹴り、足場にしながら登ってゆく。
高く、高く―――空を翔け抜けてGMの元へと迫っていく。
「セラフ―――」
翔け上がりながらマナをビンに篭める。
透明だった酒ビンは最初はうっすらと、しかし次第にはっきりと白く輝いていく。
そして、その輝きは留まる事を知らず、膨れ上がっていく。
リアルの物質にマナが宿ったソレは通常のセラフでは考えられ無い程の輝きを放っていた。
聖なる煌きと共に、ナジは空へ飛び込んで行く。
一方、天井まで打ち上げられていたGMは接近してくるナジに気付いて迎撃体勢を取った。
落下しながらも抜き放たれた剣はナジの方へと向けられ、その刀身に赤い炎が燈る。
「レッド―――」
凝縮させられた龍の炎は一瞬で燃えあがり、獄炎は剣全体を包み込む。
彼は間近に迫る敵に向け、その爆炎を振るう。
間合いに入った両者は同時に叫び、互いに必殺の技を放った。
「―――ロータス!!」
「―――ストライク!!」
赤き龍の爆炎と白き熾天使の煌きが交差し、激突する!
ドッガアァァァン!!
二人の技の激突により、大工房を激しい衝撃と音、光と熱が襲った。
「うわぁっ!」
その暴風雨のような衝撃と光に思わず目を閉じ、顔を腕でかばってしまう。
だが、それは一瞬で収まった。
閉じてしまった目を恐る恐る、祈りながら開ける。
広場には2つの影があった。赤い鎧を着たGMと、割れたビンを持っているナジ。
グラリ、と両者がよろけた。
そのまま、赤い鎧が倒れる。
しかし、残るもう1人―――ナジはよろけながらも踏みとどまり、倒れなかった。
「・・・へへ、勝ったぜ」
割れた日本酒のビンを捨て、ナジが親指をグッと立ててキメる。
「みんなの連携の、勝利にゃ」
俺もまたナジに向かって右手を突き出し、親指をグッと立てて返事をした。
デュミナスのような色をしていた空間が元の色を取り戻し始める。
GMが倒された事で時間停止結界が解除されたのだ。
長い長い一瞬が終わり、ようやく時間が動き出す。
投下終了です。
ナジを空中に行かせる為にスカイラブハリケーンを使うかどうか最後まで迷ったというのは内緒のお話。
書き溜め分がキレイさっぱり無くなったので投下の間隔が開いてしまいそうです。
なのでレグナスさん、私を待たずに先に進めてしまってください。
メキは今後、何事も起こらないのであれば壊れまくった大工房の修理の手伝いに追われることでしょう。
長い間バスの時間止めちゃってすみませんでした。2連戦は予想以上にツライですね。
何か起こるようでしたら話に合わせて適当に動かしてしまって結構です。
でわでわ、わっふるわっふる!
111 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/06/22(木) 23:56:45.14 ID:6lw6X7kC
>>72 んなっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww3%くらい白もはいっててくれてもいいのにww
ちなみに、マイキャラの名前を入れたら同じくらいの割合が墨でしたw
>>76-77 >>80 先生!フルさんが鬼畜ですwwwwwwwすごい笑いましたwww
>>94 おじいちゃんは何で知ってるの?w
ところで、マルトの格好を聞いてガンキャノンだかガンタンクだかわからないけど、
それっぽいのを想像した件についてw
>>101 まぶたの上にわさびを乗っけるという治療法は?w
>>110 スカイラブハリケーン詳しくwwwwwww
こういう連携のノリすごい好きです
皆様、投下乙です(・ω・)ゞ
今忙しくて読まずにそのまま、まとめ作業入っている毎日です…すいません(−−;
最近、まとめwikiもそこそこまとまってきた感が出てきたので
そろっと書き込み全解放してもよさそうかなと思い始めてきました。
それについて、皆様のご意見も聞きたいので避難所にてよろしくお願いします。
以上、wiki編集総括人こと、とーさんからでした(・ω・)ゞ
113 :
410 ◆CLkm3KLOzk :2006/06/23(金) 00:25:47.85 ID:kNLlvAr3
>>112 まとめお疲れさまです〜
がんばってくださいw
か、書いてたら落雷で電源が落ちたよママン…orz
皆様投下お疲れ様です〜
ルーファスさんおかえりなさいませ。寝ないで強行軍だとヒロさんより先についちゃいますねw
デュエルさんの趣味は幅広いなぁ…しかしどうやって防ごう、戒めの洗礼(仮)。
くらうどw がやられたのはまあ仕方ないです! "私"的にはCloud以外は全部ぱちもんなので!
(つまりヴァナにはクラウドはいません。ええ、いませんったら)
そして何かに目覚めつつあるAotsukiさんw かわいいかも…w
自キャラ学園…ルーファスさんはオチ担当か。
こんな鬼畜な真似ができるのは"僕"の方に違いないですね(;´Д`)
メキさんが道を拓き、ナジが駆ける! 酒瓶アタックの勝利!
勝ててよかった…
>>112 まとめありがとうございました。
誤字脱字等の修正をお願いする機会を窺ってたのですが、
全解放になるなら、細かい修正などはそれから自分でやったほうがお手を煩わせずに済みそうですね。
それでは、わっふるわっふるです〜
115 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/23(金) 00:42:47.71 ID:kuDGEaFj
>>82 さぁ?w
>>93 完全装備カコ(・∀・)イイ
マルト【計り知れない強さです。】
>>101 バキュームカーか、ダンプカーに跳ねられたあと、ギャルカの大群が押寄せれば万事解決なの!
って誰か言ってた
>>102-103 ソレダ!れっつとらい!
>>108 みんなの大勝利………べ、別に羨ましいわけじゃありませんからね!
116 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/23(金) 00:43:17.80 ID:kuDGEaFj
>>112 お疲れ様です
凄まじい量の編集作業でしたので、脳汁が蒸発しないかと心配していました(シネ
お体に気をつけて頑張って下さいぃ!
>>114 あるあるwww
ファイナルファンタジーXIによるレップの解析結果
レップの55%は成分88 嫉妬で出来ています
レップの39%は成分9 薬パワーで出来ています
レップの4%は成分7 ガルカで出来ています
レップの2%は成分2 ブロントさんで出来ています
砂と岩しかない荒れ地。動くものは、風に吹かれて舞い上がる砂や揺れる植物のみ。しかし、その植物も水をあまり必要としないサボテン等だ。
ここは、ウィンダスと港町マウラとの丁度間くらいにある荒れ地、タロンギ大渓谷だろう。
そこに、一人のタルタルが地に突っ伏している。
見に纏った茶色っぽい服は裂け、血に染まり、砂が付着しどす黒くなってしまっている。近くに転がっている先端の曲がった血のついた杖は彼のものだろうか?
彼のすぐ脇には真っ黒な服を着た男が立っており、手に向かって……失礼、リンクパールのようなものに向かって興奮気味になにか話し込んでいる。
ところで、俺の見ているタルタルは、間違いなく俺だな、うん。なんでこんな所にいるんだ?
考えて見れば、俺は昨日までジュノ下層で誰かとシャウトで喧嘩………内容教えろ?知りたい?
連続でシャウトしてるヤツがいて、皆イライラしてたんだけど、よく見たらソイツ俺の目の前にいるのね。
んで、俺もイライラの真っ最中だったから、後先考えずに殴ったら大騒動に発展しちゃって、慌ててル・ルデのモグハまで逃げたわけw
俺、黒73だし、デジョンとかヨユーなわけよ
まぁ、そんなわけなんだけど、眼下では何が起きてるのか説明してくんない?w
気付いたらタロにいたとか、場合によってはGMモノだしねwww
あ、アイツ何か知ってるかもしれんから、聞いてみるわ。アイツよ、アイツ。あの柄の悪い黒装束ね。
すみませーん、聞きたいことがあるんですがw
「わかった。少ないがそれでヨシとしよう。」
返事なし。無視?むしろ眼中にない?
そうだ、会話内容が気になるぜ〜。近づいて聞いてみるか。
「あぁ、うむ。了解した。後は自然になんとかなるだろう。」
……………………わかんねぇよチクショウ! 考えてみれば、できるはずないよな〜、パールつけてないんだからさ。
「レップ、なにしてんの?wwwwww」元気な大声が耳元からビービー聞こえてくる。うるさいったらありゃしない。
コイツはLSメンの一人だ。テンションがいつも高いことで有名だ。
「なんかバグったのかなぁ?www【助けて!】wwwwww」耳元から外したパールに叫ぶ。助けがくるぞー!
「無視か?w離席か?ww酒飲んでるか?www」「いや、聞こえてるぞ、オイwww」「返事がない。屍のようだwwwww」
センセー、思いっきり無視されましたーw いや、本当に聞こえてないなら一大事だけどさw
うおぃ、黒装束の野郎、俺を無視してデジョンしやがったw
この辺には俺と身体だけが転がってるな、別々にw
ちょっwwww、なんか色々周りにいるぜ?w何コイツ、何コイツwwwwww
ウサギ、ハチ、マンドラ、ヤグ、ゴブやダルメル。
コイツらは、半透明な体でフラフラ浮いていた。
あちこち体のパーツが無かったり、中々グロテスクw俺マトモww
あれぇ?なんか体が身体に近づいてないかなぁ?
引き寄せられてんのか?それならさっさと戻っちまえーw
再び凄まじい痛みが全身を駆け抜け、悲鳴すら引っ込められた。
もはやまともな思考さえできないほど、心身ともに朽ち果てていた。
帰還方法を考えることも出来ず、ただただ時間だけが過ぎ、残り僅かな体力も吹き飛ばすような砂嵐が吹き荒れている。
《再起動完了。》
不意に頭に響く機会的な感情のない声。意識できないが、それは限りなく低い生存を一気に高確率にすることだって有り得るのだ。
《魔力計算。空気魔力正常。身体検査開始。……再検査………失血異常を確認。臓器破損。生命維持活動限界突破。危篤状態確認。ホームポイントチェック。……ホームポイント、ウィンダス水の区ゲートハウス前。安全性確認。緊急デジョン開始。》
一瞬で目の前が真っ暗になり、体がバラバラになるような感覚に襲われ、ガヤガヤうるさい人混みの中に放り出された。
121 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/23(金) 00:49:32.05 ID:kuDGEaFj
以上です
死ね!と思っていた方、申し訳ありません
わっふるわっふる!
>>121 生きてて一安心w
ミサンガの43%は成分53 オーディンで出来ています
ミサンガの35%は成分33 トロールで出来ています
ミサンガの8%は成分10 ぽこたんで出来ています
ミサンガの8%は成分9 薬パワーで出来ています
ミサンガの6%は成分7 ガルカで出来ています
・・・投下しますww
いつの間にか、眠ってしまっていたようだ。布団がかかっている・・・多分モーグリだろう。
「おはようクポ!きっと色々やりすぎて疲れちゃったクポ。」
元気な声が聞こえてきた。起き立てで大声出すのはやめて欲しいんだが。
「おはよう、ミサンガ。」
もうひとつ声が聞こえてきた。まだいたのか・・・カーバンクル。モーグリは追い出すの諦めたのだろう。
「ああ、おはよう・・・。」
俺は寝ぼけ眼をこすりながら返事をした。
「とりあえず、オルデール鍾乳洞の魔方陣を調べてきたらいいと思うクポ。」
起き立てで頭がボーっとしていたのだが、この案で一気に目が覚めた。
「帰った人がいるって言う魔方陣か・・・それはいい案だな。」
もしかしたら、もう帰れるのかも・・・。なんて旨い話を考えていた。
だが、これはまだ序章にも過ぎなかったのだ・・・・・・。
俺はすぐにカーバンクルと一緒にオルデール鍾乳洞に向かうことにした。
モグハウスから飛び出ると、俺はすぐに詠唱を始めた。
「テレポホラ!」
124 :
既にその名前は使われています:2006/06/23(金) 01:14:13.86 ID:G/OUp/x/
戦闘不能からホームポイント帰還を無事におこなった奴は実はレップさんが始めてかも。
10スレも続いてるのに・・・。皆レイズ待つのね。
125 :
既にその名前は使われています:2006/06/23(金) 01:16:22.32 ID:G/OUp/x/
時空の渦が治まり、目を開けてみるとキレイな高原が飛び込んできた。だが、気分が悪い。時空旅行は苦手みたいだ。
少し周りの景色に見惚れた後、チョコボを借りて向かうことにした。
「うおっとっとっと、乗馬なんてしたことねーよ俺。」
〔落ちないようにね?〕
カーバンクルに心配された。だが、テレパシーを返している余裕はない。
なんて考えながら、落ちそうになるのを必死にしがみついて耐えた。タルの乗り方以上にかっこ悪い・・・。
やっとの思いでオルデール鍾乳洞についた。カーバンクルと中に入ったが、外と同じくらい明るかった。
「外と変わらないな。ダンジョンか?本当に。」
「鍾乳石が光ってるからだよ。」
鍾乳石か・・・初めてみた。とてもキレイだが、折って持ち帰る程の力はない。
「ところで、魔方陣ってどこにあるんだろう?」
「さあ・・・。調べなかったの?」
一番大事な事を忘れてた・・・しくじったな。
「壁でカモフラージュでもしてそうだね。」
「なるほど。それは十分ありえるな。」
すぐに俺達は、片手を壁につけながら移動した。
・・・・・どれくらい経ったのだろう?一向に見つからない。もうヘトヘトだ。
「いつになったらみつかるんだ・・・・・・ってわあ!!!」
いきなり体が壁を突き破った。ほぼ壁にもたれてた俺は、見事にこけてしまった。
「大丈夫かい?ミサンガ。」
「ああ、大丈夫だ。・・・ん?あれはなんだ?」
奥をみたら、明らかに謎の装置じゃない物が目に映った。感じ的には・・・・・・BCに近い物だ。
「これが、魔方陣・・・・・・?」
恐る恐ると近づいてみた。だが、明らかにほとんど光っていない。
「この魔方陣、だめだね。魔力がほとんど残ってないよ。」
カーバンクルが魔方陣に乗りながら言った。
「使用済み、ってことか?」
「そういうこと。魔力をこめないと、使えないよ。」
無駄骨・・・一気にテンションが下がる。何時間も歩き回ったのに。
「とりあえず、何か役立つかもしれないからSSに撮るか。」
俺はSSを4・5枚撮った。これが、今のところは最高の証拠だ。SSを撮り終わった頃にカー君が急に警戒しだした。
「ミサンガ、帰還アイテムを急いで使って。強い殺気がする!」
「な!?わかった。」
俺は急いでカバンを漁り、呪符を使った。体が時空の渦に飲まれる瞬間、とてつもない殺気を感じた・・・・・・。
以上です
GMとはまだ戦いませんw
それではわっふるわっふる!
おつかれさまですヽ(´ー`)ノ
>94
おつかれさまです(´∀`)
待ってたのは確かなんですけど、急かすつもりもないのでまったり楽しくマイペース執筆でいきましょう(´Д`;)ヾ
>109
スカイラブハリケーンナツカシスwwww
>114
ゲームの中でも、オルデ入り口でよーいドンしたらコロスケの方が速いですからねw
しかもこっちはチョコボはちゃんと疲れるし、夜は寝ないともたないし、ゲームで一日の半分くらいの道程をだいぶ引き伸ばして書いてるもんで(´Д`;)ヾ
でもふと気づいてしまった… マティエールはともかく、マルトの経歴見てると、ルテ石持ってなさそうですよw
>121
レベルが下がらなくてよかった(ノ∀`)
モグハウスの周りは事件翌日にも係わらず人影は少なかった。この辺りの地区に部屋を持つ冒険者は出払っているのだろう。
ただモーグリ達が、突然の災厄に見舞われた同族を気にして、こそこそと覗き込んでいた。
モグハウスの前には二人のヒュームがいて、片方が他方に食って掛かり、他方がそれを受け流していた。
受け流している方は知らない顔だ。長くて綺麗な黒髪を後ろでまとめた切れ長の目の女で、略式の鎧に帯を巻き、黒塗りの鞘の打刀を差している。
食って掛かっている方は知った顔だ。栗毛をやはり後ろでまとめた目の大きな女で、赤い上着を着ている。ナナコだった。
あんなに会って話したかったナナコを、今こうして目の当たりにしている事が、今はたまらなく呪わしかった。
先導していた銃士が黒髪の女に歩み寄り、小声で報告をする。女はこちらを窺いながら、報告に丁寧に頷く。
ナナコは大きな目一杯の親愛と安堵と不安を湛えて、おれに駆け寄ってくる。
「ヒロ! どうしたの、何があったの?」
飛びつかんばかりの勢いに、護送の銃士がそれを押し留める。ヒロ? と、黒髪の女が怪訝そうな顔をした。
訳が分からないナナコは銃士に食って掛かる。ヒロが何かしたんですか、どうして彼を捕まえてるんですか、彼は何もしていません、放してあげて下さい、と。
銃士では埒が明かないと悟ると、同じ質問をおれにぶつけてくる。その顔は必死だ。多分、おれの事を心配して。
全部話して楽になりたい気持ちと、おれなんかを心配して彼女が不幸になるのを見たくない気持ちがせめぎあって、
「おれに関わらないでくれ」 かすれた声が漏れた。
「私はミスリル銃士のアヤメです。冒険者Pokotaso、少し話を聞きたいわ。私と一緒に来てもらえる?」
報告を聞き終えた黒髪の女がおれに言う。おれを彼女から遠ざけてくれるなら、どこへでも行くし、なんだって話すさ。
「ど…どうしちゃったの、ヒロ。お願い、わたしに話して。力になれるから!」
銃士に止められたナナコがおれの腕を掴む。
「おれに関わらないでくれ」
顔を見れば黙っていられなくなる。だから振り向けず背中で、さっきの言葉を繰り返す。
「どうして!」
ナナコの声がヒステリックな悲鳴に変わる。
何か言わなきゃ。嫌われようと憎まれようと、彼女を思うなら、彼女を遠ざけなくちゃ。
「うぜぇ。失せろブス」
息を呑んでナナコが固まったのが分かった。おれは腕を振り払い、アヤメと名乗った女と共にその場を後にした。
おれの吐いた言葉は、目的を考えれば多分そんなに悪くない。むしろ上出来のはずだ。だけど……くそっ、どうして後悔してるんだおれは。
ちらりと後ろを流し見る。
この世の終わりみたいな顔で呆然とするナナコがいた。
ごめんな、ナナコ。ひどい奴だよな、こんなクズ見捨てちまえ。
ルーファスがおれ達に援助を求めた時、どうしてあんなに苦悩したのか、今なら少しだけ分かる。
あんたは偉大だよ、ルーファス。
おれにはとても真似できない。
今度はアヤメに従って、バストゥークの街を歩く。最初はきついフェミニストかと思ったが、意外とさばさばして気持ちのいい人物だった。
おれは別に不信感など抱いていなかったのだが、ミスリル銃士が何故保安庁の手伝いみたいな事をしているのか、一応の説明を受けた。
冒険者は国政や国際的事件に関わる任務に就いている事があり、保安庁の銀銃士では手出しが出来ないケースがあるのだそうだ。
おれは単純に鋼鉄銃士の上に黄金銃士がいて、その上にミスリル銃士がいると思っていたのだが、銃士は省庁毎の別組織であり、ミスリルは大統領府、白銀は保安庁の下の組織との事だった。
代わりにおれは、フィオという冒険者と面識がない事、一週間ほど前にモグハウスをバスに移した事、三日前までサンドにいた事を話した。
驚いた事に、彼女はおれに事件発生当時の状況を話して聞かせてくれた。
モーグリは全身二箇所の裂傷、三箇所の刺傷、三箇所の単純骨折と一箇所の複雑骨折、加えて無数の内出血、打撲と火傷を負っていたという。
居合わせたタルタルの魔道士の治療が一分でも遅れていたら間違いなく死んでいたそうだ。そのタルタルにはいくら感謝してもし切れない。
骨折や打撲は殴打、裂傷と刺傷はフィオが所持していたナイフによるものとほぼ断定された。更に言うなら、ナイフとモーグリを持っているところを踏み込んだ冒険者に切られて死んだ。
それとは別に冒険者が鋭利な刃物で刺殺、斬殺される事件も数件起こっており、フィオが犯人という事で捜査当局の見解はほぼ一致したらしい。
フィオという人物の風評も聞いた。大人しく真面目で、善良そうな奴だったそうだ。チカティロもサトクリフもそんな評判だったな。
「被疑者に余計な事を教えてもいいのかよ」
情報をくれるのはありがたいが、それが正直な見解だ。
別の被疑者を持ち上げて安心させボロを誘うつもりか。それとも虚偽織り交ぜて話す事でおれを遠まわしに尋問でもしているのだろうか?
アヤメは歩を止め、おれの顔をじっと見る。
「貴方は確かに大事な参考人だけど、もう被疑者ではないわ」
フィオの動機が薄い事や、モグハウスを先に移動して主人が事件の翌日タイミングよく現れた事等から、フィオは単なる第一発見者だったのではないかという意見もあったそうだ。
事実アヤメ自身も、分からない事だらけの現状に、その推理に飛びつきかけたという。
「だけど、現場を改めて調べて、貴方と話してみて確信したわ。犯行の手口は粗雑で乱暴だけど、貴方が実行するには綿密な下準備が必要になる」
手斧のようなもので荒々しく鍵を破壊し、モーグリへの暴行に夢中になってドアを閉める事も忘れる粗雑さ。
その反面で、モーグリだけを先にこの国に移して自分の所在を隠し、こっそり入国してフィオという身代わりまで用意する周到さを見せ、そのくせ捜査当局の熱覚めやらぬ翌日にのこのこ現れる。
これは推理というより、不審な点のある人間をかき集めてどうにか辻褄を合わせようとしているだけではないか。
「少なくとも貴方は、こんな複雑なトリックを用意して知人を殺すような事は出来ない」
そいつはどうも。
「それじゃ、おれはもう好きにさせてもらっていいのかね」
「事件が起こった昨晩のアリバイを証明出来るなら、保釈金を払ってすぐにでも自由になれるわ」
アヤメはリラックスした口調で言う。
それはありがたい。先行したと言ってもこちらは三日かけている。フルキフェルは魔法で移動すると言っていた。
「おれの財産、あんたらが管理してるんだろ。そこから払っておいてくれ。アリバイに関しては、あてがある」
時間がない、気は進まないが、ハエに頼ろう。
「分かった。それじゃ署名を貰うから、詰所まで」
先立って歩き出し、不意に振り向く。
「新しいモグハウスを手配するわ。貴方の家財関係は、そちらに移しておくわね」
ありがたい申し出だ。だけど、おれは黙って首を横に振った。
「いらないよ。おれの金はモーグリの治療費に充てて、余ったら全部あいつにやってくれ」
アヤメが目を丸くする。
「冗談でしょう? 城を新築できるほどの財を溜め込んで、それを全部モーグリに?」
そんなもので償えるとは思えないけど、せめてそのくらいはさせて欲しい。
「あいつが元気になったら、ロンフォールにあるあいつの故郷まで送り届けてやって欲しい。その中から自分であんたの取り分を取ってくれていいから」
金でもいいし、あちこち駆けずり回って集めた高額装備でもいい。
「……お払い箱って事」
険しい顔でおれを見上げる。アヤメは背が高くておれはミスラなので身長はほぼ一緒なのだが、顎を引いているので上目遣いになる。
おれの中ではそうじゃない。あいつはおれに尽くしてくれた、棄てたりなんかするものか。だけど、実質はそうなんだろうな。
「そうだ」
「あの子も?」
「ああ」
ナナコの事だろう。おれがひどい事を言って置いてきたのを、こいつも見てる。
ふうん、と。アヤメが今度は見下すような顔をして、
「男らしいわね」
さすがにかちんと来た。
「皮肉か」
「ええ。いかにも、男らしいエゴだわ」
悪びれる様子もなく言う。おれはフンと鼻を鳴らすほかに返す言葉を持たなかった。
アヤメは先ほどとは対照的に押し黙ってしまい、おれはおれで下らない思考の堂々巡りにはまり込んで喋らず、沈黙を保ったまま詰所を目指した。
銀銃士の詰所は商業区と居住区の境にあった。大統領府の真下ある巨大な庁舎の一角だ。
おれのアリバイはハエの証言ですぐ証明された。銃士たちは北グスタベルグ監視塔に問い合わせ、その証言のより強固な裏づけを得た。
保釈金の支払いと、財産の譲渡の署名をして、おれは晴れて自由の身になった。
アヤメはおれに、当面は銃士の目の届く場所から離れるなと告げ、庁舎入り口まで送り届ける途中二人きりになると、出来る事ならすぐこの国を離れろと忠告してくれた。
快癒したモーグリを故郷まで送り届ける件も、あまりいい顔はしなかったが承諾してくれた。
モグハウスの代わりに、一件の宿を手配してもらった。必要ないと言ったのだが、居場所をはっきりさせる為に必要なのだそうだ。
言われてみれば、根無し草ではルーファス達が到着した時合流できなくなるな。
宿はクラウツ橋の一角にあると言う。おれはアヤメに礼を言って別れた。
「これは修羅になれない私の単なる嫉みかもしれないけど」 そう前置きをして、「捨てるものを間違えないように気をつけなさい。何のために修羅になるのか、それを考え続けなさい」
最後にアヤメが言った。
おれは振り向かず、もう一度礼を言ってその場を後にした。
午後深くなったバストゥークの街を歩く。商業区の石畳は鉱山区のそれと比べて随分きれいに整備されている。
鉱山から掘り出した鉱石などは商業区を通らないで、運河で搬送されるらしい。人ごみの引き始めた炎水広場に向かう途中、今にも沈みそうなほど荷物を積んだ船が何隻も行きかうのが見えた。
炎水の言葉を体現する噴水──常に飲用できる水を湛え、夜はライトアップされるという──で一人の女が待っていた。ハエだ。
三度目の正直ではなく、二度あることは三度あるだったようだ。
「ヒロ、貴方の言ったとおり……また、会えたわね」
おれは逆の事を言ったつもりだったんだがな。
「助かったよ、ハエ」
ずかずかと距離を詰めてくるハエに少し引きながら微笑むそぶりをみせる。リアルでは愛想笑いは得意だったはずなのに、まるで笑顔にならなかった。
「一体何があったの?」
広場を歩くおれに寄り添いながら、ハエが問う。
「大した事じゃない、ただの人違いさ」
ハエがふうんと曖昧にうなる。その仕草がアヤメとのやり取りを思い出させて、ひどく胸を締め付けられた。
それが顔に出たのだろうか。ハエが心配そうに覗き込む。
「うそ。今にも倒れそうな顔をしているじゃない」
おれは大丈夫だからと手を振って、逃げるように大股で歩き出した。
「待って! 話したくないなら話さなくていいから、傍にいさせて。貴方の事が心配なの」
その申し出が魅力的に聞こえるくらい今のおれは気弱になっていたのだが、こんな奴でも知り合ってそれなりに愛着もある。おれと関わって何かあったらそちらの方が耐えられない。
「大丈夫だから。そんなに世話をかける訳にはいかないよ、一人にさせてくれ」
取り付く島のないおれの背中に、ハエが声をかける。
「ヒロ、それは遠慮じゃないわ。貴方はしがらみを恐れてる」
でもね、しがらみっていうのは全ての人に必要なものよ。誰も一人では生きられないのだから。そうハエは言う。
今日はよく説教される日だ。無理もない。今日のおれは最悪だ。いや、多分いつでも最悪で、それにおれは今日ようやく気がついたんだ。
「ヒロ、貴方はパンを食べるわね。そのパンは誰が作るの? そのパンの原料は誰が作ると思っているの?
ヒロ、貴方が誰かに依存して生きるのと同じように、貴方がいないと生きられない人もいるわ。貴方は誰かに頼るくせに、誰かが貴方を頼るのは許さないというの?」
お前がおれを助けるというのなら、依存しているのはおれの方じゃないか。
それは逆だとハエは言う。多分貴方は助けなんてなくても切り抜けられる。だけど、貴方の助けになる事で自分の価値を見出す事もあるの。それは貴方に依存しているって事だわ。
ふと、おれが今日別れた二人が浮かんで、慌てて否定をする。
「そんな奴いないよ。おれはこの世界にも故郷にも、必要とされてない」
振り返らずその場を後にする。ハエはついてこなかった。
アヤメとハエの言葉が頭を駆け巡って、どんどん憂鬱な気分になる。
思考に押し潰される前に、エルリッド探しを済ませよう。
そしてそれが終わったら、また一人に戻ろう。一人でリアルに戻る道を探そう。
でも、それはこの世界で修羅になってまで達成する事なのだろうか?
おれを必要とする者がいないなら、どうしてリアルに帰りたいなんて思うんだろう?
いじょです(`・ω・´)ノ
ヒロの人間のクズっぷりに自分まで欝になってしばらく学園ネタとかに逃げてたんですが、ようやく書けましたw
139 :
既にその名前は使われています:2006/06/23(金) 03:14:36.22 ID:G/OUp/x/
悩み強くなる・・・男だなぁ。
半角
サンの50%は成分96 Sage Sundiで出来ています
全角
サンの78%は成分77 赤魔道士で出来ています
……赤に縁があるようです。
マルトが酒ビン二丁拳銃持ちしてカーバンクルを撃ち出してカー君と激突して幽体離脱して戻って
痛みにさいなまれている所を身近な誰かが慰めようとしてソレを断って怒られて廊下に立たされてみたい。
ずっとジュノに滞在してるように思われてそうなので空の旅に出た所を投下しておきますね。
サンドリア行き飛空挺乗り場から、急ぎ足で出航間近の飛空挺に乗る。
30秒もしない内に出航の旨を伝えるアナウンスと共に、飛空挺は港から離れ始めた。
周囲に他の乗客…もとい冒険者の姿は無い。どうやら貸切のようだ。
乗員に挨拶をされ、多少うろたえながらも挨拶を返してから、色あせた記憶にある、昔のように甲板へと出る。
「う゛ゎ゛……」
風が、思っていたよりも強かった。
いや、早く飛んでるから当然なんだが……こんな強かったか?初めてな気がするんだが……まぁ…いいか。
昔の記憶と同じように、甲板上で到着時間を教えてくれる乗務員の前、階段に座り、風を…楽しむ余裕は無い。
猛烈に押し付ける風が、容赦なく体温をかすめとって後ろへと流れて行く。
サンドリア行きだからなのか、飛空挺がどこ行きでもそうなのかまでは知らないが、5時間近くの旅は船内で過ごそう。
船内に戻り、無人の客室で自分の現状を把握する。
武器は短剣1本。肩掛け鞄(小)には水浴びの時に着替えたトランクス1枚と、手ぬぐい。
それに財布と、最近いつも着てるこの黒い服。故郷の民族衣装と同じ型で気に入ってる…んだよな、たしか。
この短剣は確か、ハートスナッチャーとか言われてる暗器のハズだ。なぜ暗器なのかは知った事ではない。
柄が日本刀と同じで、手に持った時にしっくりくるからという理由で、コレを護身用に持ち歩いている。
足りない装備は、そこらへんで買えば良いだろう。もし品揃えが悪くても、競売があるハズだ。
だが、装備より問題なのは……なんとなくサンド行きに乗ったが為に、特に目的が無い事だ。何しよう……
以上です。
ひととおり終わったサンドリアに何も知らずに降り立つ(ことになる)サン。
夜明けまで待ってバス行きのれば皆に接触できたかもしれないのにねw
>>リード氏
何度も近くに来たりしてる割に、実は名前も顔も知らないんですよね、サン。
撃ち殺した時は黒いターバンまいてて、倒れた時も顔隠れてましたし。
メイミィさんも別人格が会っただけで、サン 本人は 面識ありません。GMも遠目に1度見たっきり。
……こう改めて言ってみると、【夢】以外の現実(ヴァナ活動中)はサンにとって平和ですね……
143 :
既にその名前は使われています:2006/06/23(金) 04:46:30.11 ID:flIrogKJ
カー君可愛いよカー君age
ユリフィナさんのBCエリアは爺様が書き換えて奈落に落としたんだよね?
>>86 勘違いならスマソ
144 :
いっき:2006/06/23(金) 07:27:29.26 ID:1ywsnRaq
145 :
いっき:2006/06/23(金) 07:41:03.55 ID:1ywsnRaq
146 :
いっき:2006/06/23(金) 07:42:52.63 ID:1ywsnRaq
ヒロちゃん
がんばるですの><;
147 :
既にその名前は使われています:2006/06/23(金) 09:16:02.06 ID:gzIio1vk
>>121 次回から天国編が始まります。なんてならなくてよかったw
HPもシャントット先生が関係してるのか・・・さすが先生。
>>128 しかし本人は逃げ切ったつもりでも・・・w
>>138 人間、這い上がる距離が長いほうが素敵になるみたいな事をおさげの人が言ってました!w
>>142 バス行っちゃだめです!絶対に逮捕されます!!w
朝からわっふるage
148 :
既にその名前は使われています:2006/06/23(金) 10:50:54.59 ID:G/OUp/x/
イッキさんってこういうの好きだったんだな・・・。
そりゃそうとじぶんもなんかかこうかな。
149 :
既にその名前は使われています:2006/06/23(金) 11:14:10.51 ID:G/OUp/x/
スカイラブハリケーンとは!
漫画・キャプテン翼に登場する立花兄弟の必殺技である!
その真髄とは片方が地面に仰向けになり、足を空に向け、もう片方がそれに飛び乗ってジャンプ台とし、
神のトスをしてきたボールに超高度からヘディングシュートを決めるという荒業である。
子供心に「着地。やばいんじゃないか?」とか、
「そもそもこんな無茶な動き予測してパスボールを決める仲間のほうがハイテクなんじゃないか???」
とさまざまな突込みを入れたくなったのは内緒だ。
アニメ版では翼がゴールポストを駆け上って空中戦で迎撃する。
(中学生です。念のため)
一応言うとこの時代のキャプテン翼はこういう無茶なノリありました。
なおゲーム版ではジドウ君を発射台にし、二人で空を舞いダブルボレーを決めます。
・・・と、いうかそんな馬鹿どもにボールをトスするほうが神です!!!
150 :
既にその名前は使われています:2006/06/23(金) 13:10:06.02 ID:3zwLl4Kh
アビス様が夜中に俺の部屋に現れたんだが
良いんだよな?w
151 :
既にその名前は使われています:2006/06/23(金) 13:20:38.36 ID:fxnaHqqw
奇遇だな。
俺の枕もとにもクーがたってたぜ
=== Area:Pashhow Marshlands ===
--- in Pashhow Marshlands's Outpost ---
Garnev:む…2杯目のナヴァランには少々塩気が足りないな。
Mokto-Lankto、食卓塩はないか?
自分が一昨日来訪者となってしまった事。
その直後に冒険者を一人助け、ジュノのモンブロー医院に運び込んだ事。
そしてこの世界が今どうなっているのかを知る為に
政治の中心とも言えるル・ルデの庭に向かった、と言う所まで話し終えた時に
彼がおかわりをしたスープの味にケチをつけていた。
Mokto-Lankto,W.W.:すまない、生憎と切らしていてね。厨房にまで行けばあるのだけど。
このサルサでは代わりにならないかな?
と、タルタルは食卓に置いてあった小瓶を塩の代わりにとばかりガルカに差し出す。
Garnev:だめだだめだ、そんなものを入れてしまっては折角の羊肉の甘みや
春野菜の風味が消し飛んでしまう!かと言って厨房まで行くのは面倒だな…
Aotsuki、お前は持ってないか?
Aotsuki:…あるわけないじゃん。ん、ちょっとまって。一応鞄の中漁ってみるから…
Garnev:出来ればルフェ湖の塩が良いのだが…そうも言ってられんか。
お前はどこのカイバラユウザンだよ、と心の中で突っ込みをいれつつ
席を立ちベッドの脇に置かれていた自分の鞄を探ってみる。
勿論あるとは思っていないのだが、もしかしたら岩塩でも入っていないだろうか、と。
Garnev:全く、塩を切らしているとはけしからんな。俺は旅路であろうとも調味料は常備しているぞ。
Aotsuki:じゃあアンタ自分のを使えばいいじゃん…
Garnev:う”…いや、丁度塩だけ切らしていてな……
Aotsuki:…つまり人の事は言える立場じゃないってこと?…ってこれは………
鞄の中に見覚えのある物が入っていた。ヴァナディールの物ではなく、現実世界の物。
…………ガラスで出来た小瓶。蓋は赤いプラスチック。
Aotsuki:日本たばこ産業株式会社 塩専売事業本部…………食卓塩。
その小瓶に書かれた文字を読みあげる。これは間違いなく自分の部屋にあった塩だ。
…なんでこんなものが入っているんだ?もっとマシな物でも入っていればよかったのに。
例えば…………………と、一瞬考えただけでは思いつかない。
そもそも現実世界の物がこのヴァナディールで役に立つのかどうかも怪しいもんだな。
その小瓶を手に取り、食卓に戻る。
Aotsuki:あったよ。ほら
Garnev:すまないな。…ほう、見た事もない文字が書かれているな。これはお前の故郷の言葉か?
Aotsuki:…そうだよ。何でそんなもんが鞄に入っていたのかは知らないけどね…持ってきたつもりもないし。
ガルカは蓋を開け、塩を一振りスープにふりかけ、食をすすめる。
既に自分とタルタルは食事を終えていたので、タルタルは給仕に二人の食器を下げさせた。
Mokto-Lankto,W.W.:それで、そのLeadって冒険者はどうなったんだい?
食後のウィンダスティーをすすりながら、更に質問を投げかけてくる。
Aotsuki:意識不明のまま、入院してるはずですよ。
まぁ治療費はこっちで立て替えるって口約束ですが交わしてますし、
意識が戻っているとしてもいきなり病院から追い出される事もないはずd……
くしゅんっ!んんっ…
彼女はくしゃみを1回。
どこかで噂でもされたんだろうか?
だが、この世界に知り合いなんて居ないはずだ。
Mokto-Lankto,W.W.:おっと、風邪でも引いたのかな。大丈夫かい?
Aotsuki:だ、大丈夫です。
タルタルは心配そうにこちらの顔色をうかがっている。
ああ…そのつぶらな瞳が何とも言えない……
じゃなくてっ!!!………違う違う違う。
落ち着け、落ち着け………;
Garnev:しかしお人好しだな。立て替えるといっても、そいつが払う保証もないだろう?
食べながら話に割り込んでくるガルカ。
食に五月蠅い割りに、食事のマナーがなっていない。
食いながら喋るなよ。
Aotsuki:別に…丁度ちょっとした事をしようとしてて、貯金してたから構わないよ。
名前からして、同じ来訪者なのかもしれなかったしさ。
Mokto-Lankto,W.W.:名前だけでそんな事が解るもんなのかい?
Aotsuki:ええ、まぁ…エルヴァーンの命名規則についてはある程度知ってますし、
それから外れている名前だったんで、自分と同じ世界から来ている可能性は高いと思います。
Mokto-Lankto,W.W.:へぇ、なるほどねぇ。しかし、その”ちょっとした事”はどうするんだい?
治療費を払ったら出来なくなってしまうのではないかな。
Aotsuki:それは…今は他に優先する事が出来たので、とてもじゃないですが
そっちに割いている時間もありません。大丈夫です。
ま、保険がなくても多分軽く支払える金額だと思うしなぁ…
20〜30万ギルもあれば足りるだろう。
と、根拠もなく彼女は心の中で付け足した。
--- near Pashhow Marshlands's Outpost ---
Aotsuki:大変お世話になりました。
彼女はチョコボに乗る前に深々とお辞儀をする。
結局あの後はエシャンタールと会って、天晶堂から使いを頼まれた程度の事しか話さなかった。
……エシャンタールとの謁見の際に会ったあの二人の事については省いた。
内容が内容だ、それに彼らは表向きは20年前の大戦時に3国を纏め上げた指導者達なのだ。
下手に喋って3国間の情勢が引っ掻き回されてしまうのだけは避けたい。
…むしろ、自分がこの世界に来てしまった影響から、歪みを生じさせる事は避けたかったと言うべきだろうか。
そして、これ以上このタルタルに迷惑をかけたくもなかったので、Garnevの食事が終わった後
すぐに出発するようにガルカに頼み込んだ。
日は沈みかけている。夕日とタルタルに見送られながら、
自分達は早々にバストゥークへと出発した。
.oO○データダウンロード中...○Oo.
=== Area:North Gustaberg ===
バストゥークの北に位置する、周囲を高い山脈に囲まれた盆地。
盆地を東西に分かち、川が流れているが、何らかの鉱物が溶け込んでいるためか、
流域には草木はほとんど生育せず、殺風景なごつごつとした岩場が広がっている。
今居るのはその西部。西部からは直接東部へとは移動出来ない。谷だか山だかに阻まれているはずだ。
コンシュタット高地を休み無く走り抜けたおかげか、
周囲はすっかり暗くなっているが、何とかバストゥーク圏内に入る事が出来た。
時刻は…手元の冒険者証明書に備え付けられている時計によると、21時を過ぎた辺り。
Garnev:無茶な走り方をするものだな。それでは体が持たないだろう。
また倒れるつもりか?
隣にいるガルカはぶつくさ文句を言っている。
無視しつつ、北グスタベルグ入り口に居るガードに身分証明書とも言える冒険者証明書をみせ、
身分を確認してもらっていた。
身分照会は3分とかからずに終わった。案外あっさりと通れるものだ。
Aotsuki:もう少し、いや、出来れば今日中にバスに着いておきたくてね。
Garnev:無理難題を言うな。精々南グスタベルグへ出られたら良いほうだ。
今日はもう遅い、グスタベルグの監視塔へは後1〜2時間で着けるだろう。
監視塔に着いたら、宿を取らないか?
AotsukiはGarnevに首を横に振って答えた。
Aotsuki:なら、南グスタベルグまで行けたら野宿、かな…。
Garnev:お前、今日倒れた事をもう忘れているのか?
Aotsuki:そりゃ、忘れてはいないけど……
早くバスに着いた方がそっちの迷惑にもならないかな、何て。
やれやれと肩をすくめて一言。
Garnev:南グスタベルグまでだぞ、良いな?
Chocobo:クエッ!!
彼はあっさりと折れた。
.oO○データダウンロード中...○Oo.
=== Area:South Gustaberg ===
結局、南グスタベルグに着いたのは24時過ぎ。
闇は更に深くなり、視界は既にあってないようなものだった。
テントを張り終えてから、Garnevが手馴れた手つきで焚き火を起こしている。
自分は既にテントの中で横になっていた。
薄い毛布1枚と枕が1つしか寝具がなかったのだが、今日は思いのほか早く寝付けそうだった。
いつもなら、眠るのが恐くて寝付きが悪いのだが。
丁度昨日の夜もそんな感じだった。暗闇が恐いわけではない。
目を瞑る、眠りに落ちるという行為そのものにいつも恐怖を感じているからだ。
目を瞑ると出てくるのは決まって死のイメージ。
……あまり思い出さないようにしよう。昨日もそのおかげでロクに睡眠が取れず、
クゥダフとの戦闘中に倒れてしまったのだし。
焚き火の音と共に、荒野の夜は静かに深けていった。
Garnev:おい、起きろ。……もう10時だぞ
これでは監視塔で宿を取って、朝一で出た方が時間的にバストゥークへと早く着く頃合だ。
Aotsuki:……ん、あと5分だけ寝かせて……って、え、マジ?
テントの中を覗きこんでいるガルカ。彼の言葉が事実なら、無理に野宿に付き合わせた事になる。
自分は慌てて飛び起き、急いで脇に置いてあった羽帽子をかぶり、剣と盾と鞄を掴み取る。
Aotsuki:ふぁあ…ん〜〜〜っ!
テントから出ると、朝日が目に染みる。
あくびと軽く伸びをしてから、近くの枯れ木に手綱を結び付けていたチョコボの許へと走る。
2匹の手綱を持ってテントへと戻る頃には、ガルカが昨日と同じ様にテントを畳んでいた。
その様子を、2匹のチョコボと共に眺めていた。手際が良い。素人目にもそう思える。
Chocobo:クェ…クルックゥ
鼻を鳴らしているチョコボの頭を軽く撫でる。漂ってくるこの鳥の匂いは不快ではなく、むしろ心地よかった。
確かイヴァリースだとこの匂いは嫌われてるんだったかな?
.oO○データダウンロード中...○Oo.
=== Area:Bastok Mines ===
クォン大陸の南方に、技術に長ける民ヒューム族が建国した共和国。
元々は希少金属ミスリルの鉱山から発達した街だったが、
金属の精製や加工が盛んになった昨今では、むしろ工房都市として名高い。
■eの公式HPに書かれていたバスの説明文を思い出す。
バスに着いたのは12時を過ぎた辺り。小腹が空いてきた。
いや、朝食もロクに食べていないのだから、空腹感が続いていたのだけれど。
自分達は鉱山区の入り口で鳥から降り、チョコボ厩舎へと返却をしに行く。
返却の前に軽くチョコボの頭を撫で、頬擦りをし、その労をねぎらった。
Chocobo:クェ…クゥ。クェッ!
厩舎の奥から話し声が聞こえる。
Hae Jakhya:おつかれさま、ヒロ。貴方のおかげで素敵な旅だったわ
Hae Jakhya:冒険者の貴方には小銭かもしれないけど、取っておいて。正当な労働の報酬よ
二人のミスラが同じように鳥の返却に来ている様だった。
好奇心からか、彼女らにカーソルを合わせて名前を確認してみる。
何を調べるわけでもなかったのだが。
1人はHae Jakhya、レザー系の装備に身を包んでいる。
確か…恋愛小説を借りっ放しにしていたNPCだっただろうか。
…サンドリアに居るNPCのはずだ、何故こんな所に居るのだろう?
もう1人は全身赤AFの朱色が際立つ……名前は、Pokotaso?
……ポコタソ……
・
・
・
・
「あ、ぽこたんインしたお^^」
「おいすー^^」
「今日もどっかいくお〜^^」
「お〜^^」
「お〜^^」
・
・
・
・
不意にネ実やしたらば板でたまに見かけるフレーズが頭をよぎり、
プッwwwと、吹き出してしまう。
そんな妄想にふけっている間に、彼女らの姿は厩舎には既に消えている。
急いで厩舎を後にしてみるが、雑踏に紛れてしまったのであろうその姿を見つける事は叶わなかった。
名前からして自分と同じ来訪者なのだろう、だが見つからないのならば気にしていても仕方が無い。
Garnev:どうした?急に飛び出して。
Aotsuki:いや、ちょっと…気になる人が居てね。
Garnev:…?どんな奴だ?
Aotsuki:もしかしたら自分と同じ来訪者なのかもしれない人。
Garnev:良く解るな、そんな事が。
Aotsuki:まぁ…その…女の勘、ってやつ?
芝居がかった言葉が自然と自分の口から出てきたのだが、自分で自分の言葉に寒気を感じる。
現実世界では絶対に言えない言葉だし。
Garnev:だが、この人ゴミに紛れてしまっては探しても無駄骨だな。
居住区の入り口はここから近い。レンタルハウスの手続きでも済ませてゆっくりと休むんだな。
いくら昼過ぎとは言え、昨日の無理が祟っているだろう。
Aotsuki:そうさせて貰うよ。一眠りしたら天晶堂の支店に行かないとね。
Garnev:俺は一足先に支店の方へ向かっておく。Kagetoraと話しておきたい事があるんでな。
後ろ手を振りながら、ガルカと一時的な別れを告げる彼女。
乾燥した荒野の風土とは正反対に街は活気に満ち溢れている。
そんな街中を慌しく走り回る労働者や、平穏な日常を送っている市民たちの人ゴミを掻き分けながら
自分は居住区の入り口へと向かった。
つづくって入れ忘れた…(´Д`;)ヾ
>>102 どういうシーンをwktkしているのか、kwskwwww
>>138 そちらのPokotaso氏と直接接触しても宜しいでしょうか?(´・ω・`;)
多少、強引になると思われますが;
追伸、”わっふる”って何でしょうか?ずっと疑問に思っていたのですが
質問するのを忘れていたので…。
投下おつかれさまです!
ヒロさん…思った事を素直に言えないってつらいですのう…( つД`)
そしてAotsukiさんとの接触来るー!? タゲカーソルあるってちょっと羨ましいw
レップさんはHP帰還できるのか…。
再会したら黒装束、超びっくりするんじゃないですかw
それでは投下参ります。
あやすい影が迫ってたりそうでもなかったり。
サンドリアから飛んできた時と同じように、ピンクと青の光が私たちを迎えてくれた。
そのまま走りだそうとした私は、足下の小さな人影を蹴散らしそうになったのに気が付き、
慌てて蹈鞴を踏んだ。
三人のタルタルさん達も突如合間に踏み込まれて、相当びっくりした事だろう。
「おっと…これは失礼しました」
「どえらい失礼だっぺ! 全く、驚かさないで欲しいだっぺ。
修復が終わっていたからよかったっぺけど、もしも修復前にテレポなんかしてたら…」
くどくどくどくど…と、説教が始まった。って、踏まれそうになった事はいいのか?
どうやら、今さっきまではテレポしちゃ拙かったらしい。
…というか、来るときもテレポ使っちゃってたんですけど。背中を冷や汗が落ちる。
「それは…すみませんでした。ですが私も急いでいたので…」
私がテレポを使った事で、修復に支障があったりしたのかなぁ…だったら申し訳なかったなぁ。
小さなタルさんに頭を下げる私を余所に、あっけらかんとした声が届く。
一一まあ理論がしっかりしてれば、最悪でもクリスタルライン上のどこかには降りられますけどね。
流れがおかしいのは分かってたんですけど、いけそうだったので止めませんでしたw
そんな適当な…自分の身体だってこと、忘れてるんじゃないだろうなこの人は。
ともかく、そのままほっといたらまだまだ説教を続けそうなタルさんからどうにか解放してもらい、
私はサンドリアを目指す、と告げ、ルーファスさんと共にチョコボに乗った。
それにしても、ウィンダスの人はホントに魔法に関しては妥協しないんだなぁ。
ウィンダスにもその内、行けるといいな。…その前に、これから待つであろう困難を越えないと、ですが。
やりたい事もやらなければならないことも、色々残っている…と思う。
予想されうる向こうの戦力に対応するための作戦やなんかも、考えなきゃならないし。
少し後ろを走っていたルーファスさんが、隣に追いついてきた。
「…なぁ、なんで急いでるんだ?」
…これは、ストレートに言っちゃまずいよね…この場で回れ右してバストゥークに乗り込みかねない。
「えーっと…ほら、ラディールさんが心配してるんじゃないかなぁって…」
「お前、嘘が下手だなぁ… それに、ヒロは何処へ向かった?」
放っといてください。人生経験豊富な方々と違って腹芸は得意じゃないんです。
「あー…なんか、用事ができたそうですよ?」
なんとか明言を避ける。嘘じゃないもん。くそ、視線を泳がせるなよ私。
ルーファスさんが、ふー、とため息をついた。
「聞き方を変えようか、何があった?」
静かに、しかし言外にプレッシャーをかけてくるような声。
…やっぱ無理。この状態で黙秘権を行使したままサンドまで帰るのは無理です先生!
意を決して、チョコボの手綱を引く。チョコボは素直に止まってくれた。
それに倣うように、ルーファスさんもチョコボの足を止めさせる。
「ルーファスさん、落ち着いて聞いてくださいね。
…それと、必ず一度サンドリアに戻ると、約束してください」
「…わかった」
一度軽く深呼吸して、それから私は口を開いた。
「エルリッドさんの居場所が分かりました。ヒロさんは先に向かっています」
「何処だ!?」
そらきた。怒鳴ってもだめなものはだめです。
「言えません。サンドリアに戻ってください」
「どういう事だよ!!」
「言えば貴方は直接向かってしまいます!
…今、しかも何の作戦もないまま、貴方を送り出すことはできません」
ヒロさんの配慮を、無駄にさせるわけにはいかないですからね。
私自身も、ラディールさんを取り返すまでは全力でふたりを支える、そう決めたわけだし。
ドクターストップ? タオルを投げるセコンド? 何でもいいや。とにかく、このラインだけは守ろう。
「…戻ったら、話してくれるんだろうな?」
「勿論です」
ルーファスさんが、張りつめていた気を緩めた。
「わかった。少し飛ばすから、ついてこいよ」
この切り替えの速さはさすがだと、いつも思う。
先ほどよりもスピードを上げて駆け出すルーファスさんの背を、今度は私が追いかける事になった。
木々の密度がだんだん濃く移り変わっていく。
ロンフォールの森へと入る頃、いつしか辺りには夜の帳が降りようとしていた。
南サンドリアへと入る城壁のゲートが見えてきた頃、
少し先行していたルーファスさんがこちらに声をかけてきた。
「フルキフェル! 屋敷へ直接行ける抜け道があるから、そこに向かうぞ!」
言いながら東ロンフォへと進路を変えていく。
さすが貴族のお屋敷、面白いもんが準備してあるんですねぇ。
確かに南サンドを抜けるよりはだいぶ近道になりそう。
その後ろを素直に付いていくと、東ロンフォ側の南サンドへ通じるゲートの前を通り過ぎ、
そのまま城壁沿いにくるっとさらに進路を変え、北側の突き当たりまでやってきた。
「ルーファスさん?」
そのままぱっとチョコボを飛び降りる彼を見て、私もチョコボを降りた。
一見、何にもなさそうだけど…
何が起こるのかと見守る私の前で、ルーファスさんは黙って城壁の石を押し込んだ。
何かのからくりが動作する音。ごりごりと城壁の一部が引っ込み、
その下には地下へと降りていく階段が。
「…おぉ〜」
帰れたら実機にもこれあるか探してみよう。…いや、ないと思うけど、夢って大事だよね?
そんな事を考えている私をよそに、ルーファスさんはその階段を降りていこうとする。
「降りるぞ。入ったら、右手にあるレバーを引いておいてくれ。入り口が隠れる」
「…あ、はい!」
危うく置いていかれる所だった。左手に小さく炎を灯し、私はその後に続いた。
ルーファスさんはさすがにこの通路に繋がる屋敷の主というか、
迷うことなくずんずんと進んでいった。
屋敷が丘の上にあるせいか、通路も途中で坂になっていたり、軽く段差があったりで、
私は明かりがあるにも関わらず何度か躓きそうになった。
一本道だと気づいたのは大分進んでからだった。どうりで迷わないはずだ…。
やがてルーファスさんが立ち止まり、その目の前には扉っぽいものが。
ていうか扉ですね。把手に手をかけ、引き開けるとその向こうにはどっかで見た景色があった。
ルーファスさんが身を屈めて明るい方へ出て行く。
「お帰りなさいませ、坊ちゃま」
私もその後に続き扉、なんだか天井の低い通路を抜けてみると、
そこは昨晩通された屋敷の応接間だった。振り返るとそれは、大きな暖炉。…ある意味基本に忠実だ。
わずかについた煤を払いながら、ルーファスさんがお爺さんに応える。
「あぁ、ただいま。早速だけど、出かける支度を… ん?」
速いよ! ヒロさんはテレポじゃないんですから寝ましょうよ! と私が突っ込むより早く、
「ごしゅじーーーん!!」
「モーグリ!」
白いふわふわのモグさんが、ルーファスさんに飛びついていった。
ルーファスさんちのモーグリか…そういや逃亡生活してたんだっけ。心配だったろうなぁ。
うちのモグさんも、そういえば出かけるって言ったきりだなぁ…。
引っ越し準備で荷物片付けさせちゃったから、暇してるだろうなぁ。
そんな事を考える私のことはさておいて、
ひとしきり再会を喜び合った後、ルーファスさんはモーグリさんを抱っこしたまま、
真剣な目をしてお爺さんに向き直った。
「爺さん、旅の準備をしてくれ。フルキフェル! 約束通り戻ってきたし、さっさとエルリッドの居場所を…」
「バストゥーク、でございましょう?」
話を振られた私が反応するより早く、お爺さんはその答えを口にした。
思わず目が丸くなる。
「何故それを…」
お爺さんはその問いには何も答えず、ただ好々爺然とした笑みをたたえているだけだった。
――状況からして、ヒロさんと同じ筋の情報とはあまり考えにくい。
一番喜ばしくない仮定をしてみても、情報の真贋自体はこれで間違いないでしょうね…。
すごーく、嬉しくなさそうな声が届く。やっぱりまだお爺さんを警戒してるんだ。
「出立の準備は既にできております。爺とマルトもご同道致します」
「屋敷は?」
「丁度、留守番を得たばかりでございましょう?」
お爺さんに指さされて、モーグリがおまかせあれ! と言わんばかりに胸を張る。
「大丈夫クポ! このお屋敷の事は大体聞いたクポ!」
「そっか、んじゃ頼む」
まあ、すぐ出るなら私もジョブチェンジしてこなきゃいけないかな…。
そう思い扉へと向かおうとしたあたりで、ルーファスさんが扉に手をかける寸前に、
扉がタイミングよく開かれた。その向こうにいたのは、マルトさん。
両肩にカルバリン? なのかなぁ…狩人の武器には明るくないけど、
なんか大砲みたいなものを担ぎ、服もメイド服から戦闘向けのウォーアクトンに着替えていた。
なんとなく、「サンタ・マリアの名に誓い、全ての不義に鉄槌を」そんなフレーズが浮かんだ。
元ネタが思い出せない。
とにかくメイド服のままこの武装だったらいろいろ完璧だ、と虚ろな記憶は告げていた。
「…と、ともかく私も一度モグハウスに帰って、白魔道士に着替えてきますね。
できればルテ経由だと速いんですけど、デムに飛ぶ事になっても赤よりか安定しますから」
あのタルさんたちは安全第一ってことで、デムに向かうときもテレポは絶対使わないだろう。
また修復中もしくは修復直後の所に突っ込んで、くどくどと怒られるのはイヤだしなぁ。
こちらはこちらで準備を整えるというルーファスさん達に向けてその場を辞し、
私は玄関前で強化魔法を紡いだ。
プロシェルブリンクストンスキン。おまけでリフレシュ。即死しないための習慣。
何分くらいで帰ってこれるかな…そんな事を思いながら、私は坂道を駆け下り始めた。
先輩が一緒にいるときは、こういうとき大体マズルカもらえたんだけどな。
狩られたって言ってたけど、嘘だといいな…。というか言い方が嘘っぽかったしな…。
そんな事を考えながら、モグハウスへの道を急ぐ。
なんだかやけに静かだ。夜だからこんなもんだろうか?
と、何となく変だなーと思い始めたところで、急に横道から人影が。
「うわごめんぶつかるっ…!?」
とっさに止まろうとしたが勢いを殺しきれず、私はその人ともろにぶつかった…はずだったが、
空気の幕を抜けるような感覚とともに、私はその人を突き抜けて、床の石畳に転がることになった。
うう、ストンスキンで痛くはないけどかっこわるい…。
「大丈夫? それにしても久しぶりだねぇフルさん」
そう言って後ろから手を差し伸べてくれる人を見上げてみれば、
赤い忍装束と、ハロウィンイベントのカボチャを目深にかぶったヒュームの忍者さんだった。
ぶつかったと思ったのは空蝉か。それにしてもレリック4カ所ってすごいな…。
頭だけカボチャなのはおしゃれ装備のつもりなんだろう。ほんとは甲賀頭も持ってそうだ。
"僕"のフレの人かな? でも完全にこっちの世界の人なら関わらせるわけにはいかないんだろうな…。
「ありがとうございます…情けない所を見せちゃいまして」
埃を払いながら立ち上がってみると、坂の下に立つ僕と上に立つ忍者さんとで丁度目線があった。
中肉中背って感じで、印象に残りづらい暗殺向け?
「気にしない気にしない。相変わらず根詰めて頑張ってるんだ?」
久しぶりー、で親しげな語り口で、相変わらず云々ってことは、
ミッションとかLv上げとかの行きずりの関係じゃなく、ちゃんと付き合いがある人なのか…困ったな。
その割には全然フルさんが口を出してくる様子がない。もしかして嫌いな人だったりする?
でもそれにしちゃ悪意は感じられないし、向こうの名前も覚えてないとか、失礼に当たりますよね?
そう考えて、なんとか相手の名前を呼ばずに済み、かつ円満にこの場を去る話の流れを考える。
「そうですねぇ…なんとか死なない程度に、頑張ってはいますよ」
「頼むよー、全部落ち着いたら帰ってくる約束、したんだからさw」
名前も呼べず気まずい私とは裏腹に、忍者さんは気安く肩をくるりと抱いて、顔を寄せてくる。
何やら片耳が、ふにふにしたものと固いものに挟まれた。次いで、柔らかく濡れたものが滑る感触。
何をされているのか理解するのに、すこーし、時間がかかった。
「ちょーー何処なめてるんあqwせdrftgyふじこlp;@:」
「あははは、フルさん敏感ーーーwww」
突然のあまりにあまりな不意打ちに、じたばたと暴れると、ぱっと肩を解放されて、
私はまた危うくこけそうになった。ていうかなに? ここまでのスキンシップを許す関係!?
それってどうなのフルさん、マジで返事してーーー!?
…やっぱり返事はない。黙って受け入れろとか拳骨で殴ってよしとか、なんかあるでしょうに…。
「うー…ちょっと急ぐんで、もう行きますね。みんなによろしくです」
帰ってくる約束ってことは、あの壊れてしまったLSの仲間だったのだろうか。
まさかこの人と二人LSなんてことはまかり間違っても絶対ないだろうし…。
再び坂道の下、モグハウスのある区画を目指し、私は歩き出そうとした。
「了解、バスに行くんなら気をつけてな。特にテレポルテで飛んでいくなら…」
「ええ、ありがとうございます」
…ん? なんでこの人、私がバスに行くこと知ってるんだ?
「どこぞのなりふり構わんバカが砂漠の敵配置いじったからな、コロロカまで休めると思うなよ」
「―――!?」
この世界の人なら絶対使わないようなゲーム用語。
とっさに振り返るが、そこには既に忍者さんの影も形もなかった。
遁行で消えたのかも、と一瞬思ったが、忍術特有の空気が揺らぐ感覚すら残さず、
忍者さんは消えてみせたのだ。凄腕だー、等とのんきな事を言っている場合じゃない。
――あいつの事は、気にしないでください。絶対に。忘れた方がいい。
それより、ジョブチェンジをして屋敷に戻るなら、急がないと。
やっとの事で、震える声が届く。気にしないでくれって言い方じゃないですよそれ…。
「…お城でクリルラ隊長に事情説明する時間、取れそうにないですねー」
まあ、どうせ分からない事が多すぎて、そこにほんのちょっと分からない事が増えただけか。
気にするなという言葉には敢えて返事をせず、今は目の前の事に集中することに決めた。
ふと気がつくと、あちこちの民家からお夕飯の香りが漂ってくる。
あー、おなかすいたなー…。
モグハウスへたどり着いて、コンコン、と扉をノックする。
「モグさーん、ただいまー…」
「おかえりなさいクポ〜〜〜! ご主人様無事でよかったですクポー!」
バーン、とすごい勢いでドアが開き、中からモグさんが飛び出してきた。
「シュヴィヤール邸にお世話になってました。連絡できなくてごめん…
私が留守の間、なんかおかしな事はなかったですか?」
私の問いに、モグさんは首を横に振って答えた。
「何にもなかったですクポ、あ、でも一個だけ…ポストにこんなものが届いてましたクポ」
言いながら、モグさんは私に小さな革袋を手渡してきた。中身を開けて、取り出してみる。
小さいながらも、しっかりとしたふたつの質量が手に伝わる、分かる人には分かるたまらんネタアイテム。
「せ、世界最速のサイコロ(シェイプ版)…? なんでうちに届くんだろう…差出人は?」
私のものじゃないんだけどこれ。先輩が一回「買っちゃったwwww」とか言ってサークルに持ってきたやつ。
「分からないですクポ…一応書いてはいたみたいですけど、ぐちゃぐちゃした字で…」
一応見せてもらう。…確かに、これは読めない。
それにしても先輩のものが私に来るってことは、先輩は今どんな状態にあるんだろう?
「まあ、解読は後でするとして…白魔道士にチェンジお願いします。サポは黒でね」
――僕のサポも変えるんで、一度交代をお願いしますね。
ということは装備もけっこう入れ替えだな…装備預かり屋さんに行ってこないと。
白魔道士用のマクロはどんなのがあったっけ…と思い出しながら、
私はブレスドブリオーに袖を通し始めた。
ここまでです。続いて、ちょっとしたおまけ。
>>177 勉強になります。
ルフェ湖に面するサンドリアの港で、一人のタルタルが、月光に照らされながら釣りをしていた。
そのタルタルは少し前まで、北サンドで本を読むガルカの膝に収まっていたのだが、
そのガルカからフナの匂いがしたために、久しぶりに釣りというものがしたくなり、
ガルカが帰ったあと、港の競売所で適当な竿と疑似餌を買ってきたのだった。
身にまとう衣服は吟遊詩人のアーティファクトと似たようなシルエットだったが、
その色は全体に黒く染め抜かれていた。しかしその事を疑問に思うものは、誰もいない。
釣果はぼちぼち、と言った所のようだ。曇り硝子のような瞳が、じっと水面を見つめる。
ふと、そのタルタルの背後で空間が揺らいだ。
赤い忍装束にカボチャ帽子を目深にかぶった、ヒュームの男がそこにいた。
「待たせたね、"オラトリオ"。君のオルフェウスに会ってきたよ」
言いながら、慌てたように釣り竿を仕舞うタルタルを、優しく抱き上げる。
と、足下の堀ブナが詰まったバケツに目を留めた。
「フナ釣りか。懐かしいね…いいだろう、届けておいで」
タルタルは頷きながら男の腕の中から飛び降り、フナの入ったバケツを
いつでも釣りをしている兄弟の、弟の方に持っていった。
彼らが集め続けるフナの量に比べればささやかな数だったけれども、
弟はタルタルに感謝を述べ、しゃがみ込んでその頭を撫でてくれた。
タルタルは小走りに男の元へ戻ってくると、また抱き上げられた。
「次はバストゥークへ行くそうだよ」
「…ふる…、ち」「あ…ちゃ……」
男の言葉にタルタルは男の顔を見上げ、何事かをつぶやいた。
もしその言葉が聞こえたものがその場にいたなら、
タルタルの口から聞こえたそれは、全く違う二人の人間が喋ったように聞こえただろう。
「会いたいかい? …ふふ、彼の地での戦いが終わって、その時まだあいつが生きていたら、ね」
湖上に浮かぶ月を見上げる男の足下に、赤い光の輪が生じた。
いつの間にか、男の体からは陽炎のようなものが立ちのぼっている。
「それにしても…君とあいつの立場が逆だったら、色々と完璧だったのになあ」
流れを面白いものにする企みは次々浮かぶけれども、
考えるごとにその一点だけが、すごく惜しい。しかし男は、それでも楽しげな笑みを浮かべた。
「ワンサイドゲームじゃ面白くない、とはよく言ったものだね。
折角消さないでおいてやったんだ。奴ごときに、簡単に消されてくれるなよ…」
光の輪が柱と変じ、男とタルタルを包みその場から消し去った。
赤い忍装束の男に気がついたものは、結局最後まで誰一人としていなかった。
おまけおしまいです。
私&僕視点からは見せられそうになかったのでこういう形に。
あの赤鎧ってやっぱりなんというかださいって思ってる人もいるみたいですね。
生きていても死んでいても、大した問題じゃないらしいですよ?
うあああ、誤字ってるっっ
>>179 9行目、×遁行 ○遁甲 です orz
>>177 ああ、なるほど、ってちょwww何これwwwww
つまり、続きが早く読みたいって言っているようなものみたいですね。
でもそこにあったレス内容に吹きだしました…w
187 :
既にその名前は使われています:2006/06/23(金) 17:55:33.28 ID:sWQDLjj6
ちなみに今まで起こったワッフルシーンの具体例は
>>76で語られています^^
>>187 うはwwwwwをkkwwwwwじゃないってwwwwww
皆様投下お疲れ様です!
>>94 爺さんがもうNMのような存在に((((;゚Д゚)))爺さん凄い、色んな意味で凄いっ
>>101 リードさんのために頑張るイッチ(ノД`)健気だー
>>109 ナジカッコいい!ナジの見方が変わりそうです(*´д`*)
>>112 まとめ作業お疲れ様です!ありがとうございます。
こちらで作業できるようになればご面倒かけずに済むようになりそうですね!
>>121 幽体離脱Σ(゚Д゚)何はともあれ、生きてて良かったです!
>>127 殺気((((;゚Д゚)))無事逃げれてると良いのですがっ
>>138 ヒロさんの成長が楽しみです…応援してますよっ(ノД`)
>>141 飛空挺の甲板は風凄そうですよね。冒険者はよく吹き飛ばされないものですよねw
>>149 スカイラブハリケーンの詳細きたー!小学生ならぬ神業((((;゚Д゚)))
>>167 長旅お疲れ様です!ヒロさんとの接触来るーー?!
>>183 もしやあの時のGMさん!?((((;゚Д゚)))そのタルさんももしやっ
191 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/23(金) 20:15:10.76 ID:kuDGEaFj
>>124 HP戻ったのはポン吉さんがいました。
私は戻ったというより、デジョンで逃げましたからねw
>>127 何があったのか気になります!
>>138 (´つω;)
強く、より強く………
大切なものさえも突き放してしまう勇気に感動!
>>142 バスは今ドンチャン騒ぎで面白いですよ(´∀`*)←非当事者←黙れ←無責任
>>165 164を見て俺が噴いたのは確定的に明らかw
192 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/23(金) 20:15:33.87 ID:kuDGEaFj
>>181 ちょっwwwおじさん怪しいwww
(`・ω・)∩ 先生!最初に考えていたネタを使い切ったため続きが思いつきません!
もうちょっと頑張ってみますw
193 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/23(金) 22:39:08.11 ID:1s+Cpom0
皆様、投下乙でございます。
>>138 なるほど。ヒロ氏も自分の大事なものを切り離して、削ぎ落としていくタイプでしたか。
しかしそれで得た強さなどロクなものじゃないことは、某が証明しているわけで・・・ガンガレ・・・。
>>142 因縁バリバリにもかかわらず、直接の面識がない・・・。
そういうニアミスな関係もいいかな、とか思ったり。
>>143 あの空間はハーミット爺さんが世界から消去してますね。
>>156 30万!!!?? リードには3万ですら大金です・・・。
これはトンズラしないとダメかもしれんにゃ。
ちなみに私も、ついこの間まで「わっふる」の意味を知りませんでした。ここのスレで教えてもらったナカーマw
>>189 “ハーミット”は仙人みたいなジイちゃんですw
いきなり現れていつのまにか去っていった爺ちゃん。
“ハーミット”
リードの本文投下はだいぶ先になりそうなので、爺ちゃんの設定でお茶を濁してみたいと思います!
ヒュームの爺様です。長い白髭がトレードマーク。水戸黄門が持ち歩くような長い杖がお気に入り。
もちろん赤い鎧も所持していますが、いつもフードつきの真っ赤なクロークを着ています。
そんなことをしても許されちゃう人物。“あの男”も、ハーミットには命令ではなく依頼という形をとります。
魔道士系の能力を備えています。
さらに、唯ひとり、自分一人で世界を「書き換える」事ができるという設定上万能で最強な能力を持っています。
が、しかし。仙人みたいな哲学というか考えをもっているようで、世界クラスの危機じゃないと動きません。
全てを知り見聞きするにも関わらず、めったなことでは動かないのです。
“来訪者”がどうとか、世界征服だとか裏切り者がどうとかいうことに、積極的ではありません。
イレギュラーな物品については、看過できない物は除去、でなければ知ったことではなく。
見聞きするだけで、手も貸さず、邪魔もしない。他の者ができる事なら、自分は動かない。
ありのまま、運命のまま。
殺人もしないが、人命救助もしない。また、死人を生き返らせることを忌避します。
神出鬼没のウンチクじじい。それがハーミット。
好奇心のカタマリみたいな人なので、いつかまた、どこかにひょっこり現れるかもしれません。
>>193 適当に1ギル=1円で想像して、入院費っていくらだろう?とか
妄想した結果ああいう額になりました…
そういやギル円レートってどの位なんでしょうねぇ…
まぁ、金額に関してはモンブローに委ねられてますけど(笑)
そんな自分の最近のFFの金策はバウラウ段丘での草刈…果てしなく地味だけど
それなりに儲かります(´・ω・`)
196 :
195:2006/06/24(土) 00:37:15.63 ID:niCnbb4X
バウラウ→バフラウに訂正…(汗)
197 :
Meki73 ◆7Q162gjvR6 :2006/06/24(土) 01:45:57.47 ID:Ui1FxuC8
オマケ
俺は地面に仰向けになり、空へ脚を向け、膝を曲げる。
ナジが跳躍して俺に飛び乗り、俺と彼の足の裏がぴたりと合わさる。
『スカイラブ―――』
両膝のバネを一気に開放して脚を一瞬で伸ばし切るその瞬間、ナジが俺の足裏を蹴って跳躍する。
『ハリケーン!!』
2倍の運動エネルギーを得たナジは天高く舞い上がる。
その様はまるで、空を愛する竜巻の様―――
レグナス「あの技は・・・酢香射羅武・破裏家炎!!」
バルファル「知っているのか雷電!!」
レグナス「ああ。酢香射羅武・破裏家炎とは立花兄弟が使う伝説の技だ。
一度その技が発動すれば絶対に相手を仕留めてしまう。唯一の対抗策はゴールポス
(省略されました・・・続きを読むにはワッフルワッフルと書き込んでください)
198 :
既にその名前は使われています:2006/06/24(土) 07:13:54.51 ID:g+schTKk
鯖繋がりにくいな・・・。
念のため早めに保守
199 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/24(土) 08:27:22.39 ID:yKdilg15
保守保守わっふる。
201 :
いっき:2006/06/24(土) 12:39:48.59 ID:/qRY42Ld
やあニルおはようさん
202 :
いっき:2006/06/24(土) 12:43:09.38 ID:/qRY42Ld
ゴバ
203 :
既にその名前は使われています:2006/06/24(土) 13:09:45.44 ID:sLlKlm64
age
204 :
いっき:2006/06/24(土) 13:57:29.41 ID:/qRY42Ld
205 :
いっき:2006/06/24(土) 13:57:54.24 ID:/qRY42Ld
ごあーーーー
206 :
既にその名前は使われています:2006/06/24(土) 15:07:06.42 ID:WJ5Y8ac+
もちつけwage
207 :
メイミィ-185 ◆ajBPG2hnCs :2006/06/24(土) 15:28:03.13 ID:Ol19+aKM
既に新スレも200突破していて、あんまり流れが速くて
ついていけてないメイミィです(´・ω・`)
とりあえずキャラテンプレなどを。
初出:4スレ185
PC(仮)名: メイミィ / 中の人: 185
種族フェイス: ミスラF2B
ジョブ&Lv: 忍者75/戦士37(サポは色々ある模様。未だに出てきませんが)
特記事項: 特になし
活動エリア: ウィンダス→サルタバルタ→ウィンダス→チョコボでジュノ
あらすじ: 朝起きたら自キャラ→忍術の使い方がわからないのでウィンダスの人に聞き込むもわからず→
忍術練習中にリードと出会う→翌日リード、ロックと共にシャントット博士の家に行くと赤鎧に襲われる→
サンに力を与えられ赤鎧撃破(ほとんど何もしてませんが)→リードに振られ傷心を癒すためにジュノへ→
途中でミスラ(F6B)のトトと出会う→一旦ウィンへ戻り、改めてトトとジュノへ
他キャラとの接触: リード、ロック
独自レギュレーション: 魔法・忍術はTab変換語を頭に思い描き念じて使う
そっと、病室の中へ足を踏み入れた。
そこにはやはり、他の誰でもない、リードがベッドに横たわっていて。
リードは以前会ったときよりも少し頬がこけたように見えた。あれからたった数日しか経っていないはずなのに。
「リードさん…」
そっと近づく。近づくにつれ鮮明に見えてくる彼の顔色は、決して良くない。
恐る恐る、頬に触れてみる。…冷たい。背筋がすぅっと冷えるのを感じた。
「彼の容態は少しずつですが悪くなる一方で…何かの呪いにかかっているのだということはわかっていますが、
それを解く方法がまだわからないのです」
後ろからモンブローが状態を教えてくれる。
呪いのことなんて、本当に全然わからない。どうして少しでも学んでおかなかったのかと後悔しても、もう遅い。
「彼は…どうして、こんなことに…?」
振り返り問う。
詳しいことはわからない、だがここまでリードを運んできたのはアオツキという冒険者だと、モンブローは答えた。
彼女もこういう事態になった場面を見たわけではなく、たまたま通りがかって重態のリードを見つけ、
怪我の治療を施した上でここまでつれてきただけだとも。
「そうですか…」
ゆっくりと、リードのほうに向き直る。
どうして、どうしてと頭の中でリピートしている。こうすれば良かった、ああすれば良かった、と。
知らず知らずのうちにこぼれた涙が頬を伝った。涙はどんどんあふれてくるが、そんなことはどうでもよかった。
自分がどうなったって構わなかった。
神様、どうかリードさんを助けてあげてください。代わりが必要ならば、わたしがなります。
こみ上げる嗚咽を止めようともせず、わたしはただ彼が横たわるベッドの横で立ち尽くし泣きじゃくった。
どれほど時間が経ったのか、いつの間にかわたしはベッドの横に備え付けてある椅子に座り、
ベッドに突っ伏して眠ってしまっていたらしい。辺りはすっかり薄暗くなってしまっている。
部屋にはわたしとリードの他には誰もいない。
肩には毛布がかけてあった。おそらくモンブローがかけてくれたのだろう。
まだ気持ちをはっきり切り替えることはできていなかったが、少なくともここで泣きべそをかいていたって
リードは良くならないのは理解していた。なんとかして呪いを解く方法を探さなければ。
「すみません…お世話をおかけしてしまって」
診察室でデスクに向かい書類に目を通していたモンブローに謝罪をし、畳んだ毛布を手渡す。
「いえ、お気になさらないでください」
彼は微笑んで、優しい口調でそう言ってくれた。
デスクの横に設置してある椅子に座るよう促されたので、そっと腰を下ろす。
わたしのことは見た目で冒険者だとわかったらしく、その辺りのことやわたし自身のことを2,3聞かれる。
簡単な質疑応答はリードとのことにもすぐに及んだ。
「彼とは親しい間柄だったのですか?」
「…いえ、わたしはそうでありたいと思っていますけど…リードさんにとってはそうではなかった…と思います、多分」
モンブローはその言葉だけでだいたい察したらしく、それ以上深くは追求しようとしなかった。
少し間を空けて、彼が口を開く。
「…今あなたにこんなことを言うのは酷かもしれませんが…リードさんの呪いを解く方法を探していただけませんか?
さきほどもお伝えしたとおり、彼の容態は少しずつ悪くなっています。あまり時間がないのです」
「はい、わたしもそうしようと思っていたところです…このまま黙って見ているだけなんて耐えられません」
そう答えると、モンブローは嬉しそうに頷いた。
「そうですか、良かった」
だが、すぐに彼は表情を曇らせる。顎に手を当て、何かを悩んでいるように見える。
そして小さくかぶりを振ると、決心したというように話し始めた。
「…実は今、リードさんの呪いを解くために頑張ってくださっている方がいるんです。
せっかくですから、協力してみてはいかがですか?…そうするしか彼の目を覚ます方法はない、と思って…」
最後の一言はほとんど呟くように、だが確実にわたしに向けて発した言葉だった。
その意味がわかるのは、ほんの少し後になる。
「へぇー。じゃ、リードの呪いを解くために協力してくれるんだにゃー。よ・ろ・し・く、メイミィ」
最後の「よろしく」はいやに力が篭もっていた。笑顔も引きつっている気がする。
「こちらこそよろしくお願いします」
軽く頭を下げると、イッチにちょっと来て、と人気のなくなった病院の廊下まで強引に腕を引っ張られる。
そして無遠慮にじろじろと見つめられながら質問された。
「あのさ。単刀直入に聞くけど、アンタリードのなんなんだにゃー?」
「なんだって言われても…」
質問の意図が読めずにいると、イッチが更に追求してきた。
「だーかーら、アンタはリードとどんな関係なんだにゃ?」
そこでようやく理解することができた。要するに「ただのフレや知り合い」なのか「男女の関係」なのかを聞きたいのだと。
だが、いきなりこんな不躾な質問をされて、素直に答えるのは癪だ。
「どうしてそんなこと聞くんですか?」
ほんの少し棘を含んだ口調で言うと、イッチの眉が微かに吊り上がった。
「いーにゃ、別にアンタがリードをどう思ってようがかまやしないにゃー」
ため息をつきながら、更に言葉を継ぐ。
「ただ、これだけは覚えとけにゃ。リードはオレのもんなんだにゃ、手ェ出したらぶっ飛ばすにゃ」
その言葉が耳に入った瞬間、頭をがつんと殴られたような気がした。いや、いっそ殴って欲しかった。
殴って正気に戻して欲しかった。空耳だと思い込みたかった。でも、それは適わなかった。
彼を信頼しきったイッチの様子。きっとわたしでは踏み込めない何かがふたりの間にあったのだろう。
「リードはイッチのもの」という言葉も、嘘ではないのだろうとなんとなく感じた。
――…なんだ。今わかった気がします、リードさん。
あのときわたしを誘惑したのは、きっとこのイッチさんと離れていて寂しくて、
こちらの世界に来たばかりで不安そうだったわたしなら簡単に引っ掛けられるだろうと思ってのことだったんですね。
それを途中でやめたのは、きっと彼女に対する罪悪感がわいたからなんですね。
親切にしてくれたのは、全部、イッチさんと同じミスラだから?
どんどん、嫌な感情がわき出てくる。嫌な考えがわき出てくる。
リードがそんなことをするような人間ではないと信じてはいても、彼女らしき人物の登場でその思いも揺らぐしかなかった。
こんなこと考えてもいなかった。なんてバカなんだろう。
こんな事実を知らされることになるのなら、ジュノになんて来なければ良かった。
現実を突きつけられてこんなに苦しい思いをしなければならないのなら、ずっと夢を見ていたかった。
でも、それでもリードが好きだった。事実を知っても。眠ったままでいてほしいなんてどうしても思えない。
呪いなんて吹っ飛ばして幸せになってほしい、たとえその隣にいるのが自分ではなくても。
だから、イッチの「さっき言ったことを忘れないでいてくれるなら協力してリードの呪いを解こう」という言葉にYESと返答した。
リードの呪いを解くことができたら、彼の目が覚める前に姿を消そう。全部イッチの手柄にしてもらえばいい。
彼の口からイッチが言ったことと同じことを聞かされるなんて、きっと耐えられそうもない。
215 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/24(土) 17:14:35.63 ID:806EwXMO
wkwk
いいねぇこういう揺れる想い。
でも、こういう恋愛ネタですらサクッと合わせられるメイミィさんって。
実生活ではとてもノリが良い方のような気がする。
俺は付き合い悪いタイプだしなぁ。うらやましす。
さてロックは当初の予定では他の来訪者に関わらず、赤い鎧にも関わらずエンディングのはずだったんだが、
メイミィさんに召喚されて念願の初スレ
>>1に喧嘩を売りに行くパターンにするか、
あるいはヒロさんとこのモーグリの怪我を治す依頼を受けるパターンでいくか・・・悩むなぁ。
二つに分裂してヒロとメイミどちらにも行けばいいじゃない。
PCから何度書き込んでもスレに反映されないので携帯から書き込んでみる。
多重になりまくってたらごめんなさいorz~
>>211と
>>212の間に↓の文章を脳内で挿入してください(;´д`)
その言葉の直後、玄関のほうから女の子のものらしい声が聞こえてきた。
「こんばんわだにゃー」
モンブローは噂をすれば、と呟いて立ち上がり、茶色い髪をツインテールにした愛くるしい顔のミスラをこちらへ連れてきた。
さきほどの声の主は彼女だろう。
モンブローの話では、彼女はイッチといって、さきほどの話のとおりリードの呪いを解く方法を探しているらしい。
彼はイッチに向かってわたしの簡単な紹介もしてくれたが、その間彼女はずっと不機嫌そうな表情をしていた。
なんとなく、イヤな予感がした。
良かった、書き込めた…
>>215 実生活では多分メイミィよりもいじいじした感じでノリはあんまり良くないかもしれません(つд`)
内気で人見知りで不器用でマイナス思考。…うわぁ、近寄りたくないタイプだろうなorz~
ロックさん参戦wktk!どちらになっても楽しみです(*´ω`)
こちらにいらっしゃる場合は丁重におもてなし致しますw
>>リードさん
筆を止めさせてしまっているようで申し訳ないです。
イッチと協力して一日でも早く呪いが解けるよう頑張りますm(_ _)m
219 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/24(土) 18:29:30.52 ID:806EwXMO
ロックは当初の予定では
>>1に会えずに完結する予定だったんだよなぁ。
うーん。「アイン」(銀次郎)で宜しければ行かせますが。
彼は一日に各部署、支所をハゲしく・・もとい激しく飛びまわる男ですので、
さっきまでオルデにいたからといって今ジュノにいないとは限りません。
ただし、17時になるとクロエちゃんの元に帰ってしまいますが。
…彼のバニシュはヅラを外すと出る・・・ってネタ特化しちゃマズイか。
でもヒュム男で一番かっこいいフェイスはハゲか髭だよな。うん。
大ブーイングだろうと思ってテーマ曲まで考えて印象操作を図ったのに、ヒロが応援されたのは想定外w
>167
レス遅れました。。。
自分の方は大丈夫です〜ヽ(´ー`)ノ
どちらが先行しましょうかw
>180
デムも使えないとは。。。(´Д`;)
>214
修羅場にわっふるしてる自分がいたり…w
でもそれ以上にけなげなメイミィたんに萌え(*´Д`*)
空を見上げる。今の時刻は午後三時ごろだろうか。
おれはまず必要なものを買い揃えて宿で荷を降ろすと、目立たない服装に着替えてから、バスにおける敵の本拠でもある天晶堂へと向かった。
半ば自棄になっていたというのもある。おれの命にどれほどの価値があるのか、と。
賭けみたいなものだ。来訪者を一目で見分ける方法はない。ピアシュだって、アマルダを通じて知るまでおれの事を知らなかった。
だから、たとえ天晶堂が赤鎧どもの隠れ蓑であっても、おれを見ても分からない公算は充分にある。
ただ一つの懸念事項は、オルデールで出会ったあの赤鎧だ。あいつはおれの事を知っていた。あいつの情報がこちらでも頒布されていれば、おれの命はない。
しかしそうでない事は、おれが今こうして生きている事が証拠だ。ハエと二人で旅する間、いくらでもおれを殺す機会はあったはずなのだから。
炎水広場を横切り、大工房の下を潜って北へ向かう。ライ麦橋を渡り、巨大なバストゥーク新港を臨む石畳の道を通り抜けると、飛空挺公社と向かい合う、天晶堂の倉庫群が見つかった。
さすがは禁制品の密輸を手がける天晶堂だ、見張りとおぼしき連中が、浮浪者や博徒を装ってあちこちに配置されている。
いや、その中の何人かが本当に見張りで、大半は本当のろくでなしなのだろう。
おれはそ知らぬふりでそいつらの前を通ってみた。見張りどもはおれの顔をしばし窺って、興味をなくしたようにまた無駄話やさいころ賭博に興じ始める。
誰かが報告に向かった様子もなければ、手信号などをやり取りしているそぶりもない。
天晶堂の店舗に入る時は、さすがに緊張した。しかし、おれの読みどおり、連中はおれの事を知らないようだ。
店舗の一階部分は事務所と商談室になっているらしく、割高な刀や甲冑は地階のストックヤードで直接売買されている。
「圧力をかけろ。手だけは上げるな馬鹿、工房潰したら技術者が分散してますます収拾がつかなくなるぞ。収益の見込み? 知るか、本部の指示なんだから仕方ないだろうが。
いいからエアリーと名のつく装備を片っ端から買い占めて持ってこい! いいか、出荷先も確かめろ、分かったな!」
責任者らしい丁髷が、パールに怒鳴っている。新素材のおかげで確かにこいつらは大忙しであるらしい。
受付の男に誰何されたが、おれも天晶堂に所属させられている人間だ。
「新入りか? 口の利き方くらい覚えろ」
黙らせてストックヤードへと降りる。
元々期待してはいなかったが、ここにエルリッドの気配はない。
「よう、何たら羊の角とやらは、まだ必要かい?」
暇そうに突っ立っていた、見覚えのあるエルヴァーンの男に話しかける。確か紫帯クエはこいつから受注できたはずだ。
「そりゃ、あるならあるだけ嬉しい代物だが……」
男は口元に手をやって考え込むような仕草をし、おれを値踏みするように見た。
「お前もあの帯が欲しいクチか」
「親切心でこんな申し出すると思うか?」
怪訝そうな顔をする。おれは今、ローブを羽織っているだけだ。モンクもする格好ではあるが、いかにもモンクという出で立ちではない。
「そりゃそうだが、お前さん、モンクにゃ見えないぜ」
困ったような笑顔をして、肩をすくめる。だが、咎める意図は薄い。無駄話を楽しんでいる雰囲気だ。
「あんたこそ、人を見る目があるようには見えないな」
にやりと笑う。男は一瞬ぽかんとしてから、声を上げて笑った。
「違いない。分かった、あんたが角を取ってきてくれれば、こちらは帯を出すよ。それつけて、せいぜいそのちっぽけな拳を鍛えな」
上が忙しくて問い合わせても回答が得られず、絶対に承認が必要な仕事は全てストップしてしまっているらしい。
やる事がない訳ではないが、こんな状況では手持ち無沙汰になってしまう構成員もいる。このエルヴァーンのように、管理職で部下に日常業務の指示を出しつつも、自分は身動き取れない者もいる。
おれにとっては都合のいい話だ。おれは世間話などしながら、しばらく内情を伺う事にした。
「相変わらずここは人の出入りが激しいのか?」
さすがにストックヤードで無駄話をする訳にもいかず、裏手に出て話す。ここの露店集積場は船から荷物を積み下ろししやすいように地面を桟橋と同じ高さに整えてある。
ストックヤードは地階にあるが、この集積場から見るとヤードが一階で、事務所が二階に見えた。
「ああ、まぁな。最近の奴らは腰抜けばっかりだ、研修がてら簡単な仕事を任せると、すぐ辞めちまう」
荷物の積み下ろしを見守るふりをしながら、エルヴァーンが答える。そして大あくび。抜け目ないのか抜けてるのか、よく分からない男だ。
「色々と厳しい職場だからな、ここは。次々新人が入って辞めるんじゃ、先輩も大変だろ」
心にもない事だが、同情するふりをする。本音を言うと、大した頭もないくせに利権を盾に下らない仕事を押し付けたり情報を隠したり脅したりするこいつらがおれは大嫌いだ。
「でもな、礼儀ぐらいは教えておいてくれよ。あの赤鎧野郎、人にぶつかっておいて挨拶もなしだぜ」
きょとんとした顔をしている。少なくとも連中は、天晶堂の中で赤い鎧を着ている訳ではないようだ。
「分からないか? ほら、短髪で黒髪のヒュームで……」
ルーファスから聞いた人相を伝える。
「ああ、そりゃサンドリアから来たとかいうシュムザサって奴だ。大怪我して女連れで転がり込みやがって」
男がしかめ面になる。赤鎧は嫌われ者らしい。気が合うな、天晶堂は嫌いだが、あんただけは例外にしとくよ。
「でも、あいつ赤い鎧なんか着てなかったな」
そうか、それじゃ別の奴なんだろう。出入りの激しい場所だからな。
「何にしても、とっとと出て行って欲しいもんだぜ。研究だか何だか知らないが、赤字部署と名高いブルゲールの連中なんぞにどうして在庫を処分してまで場所提供してやらにゃならんのだ」
その後数人と話してみたが、シュムザサの評価はほぼ一致していた。
連れ込んだ女はエルヴァーンであるらしい。子供で色気はないが、シュムザサには勿体無いよく出来た娘だ。その評価もほぼ一致していた。
滞在場所も聞いてみたかったが、さすがに出来なかった。不審に思って警戒を強化されたりしたら、面倒だ。
宿に戻り、背嚢から地図を引っ張り出して三五八倉庫の位置を確認してみる。
動物や人名などいちいち固有名詞をつけて区分しているサンドリアに対し、バストゥークは合理的に数字で区画整理してある。
数字を言われてすぐ場所を思い出すのは難しいが、その代わりおれみたいに知らない場所を探すには数字の方が便利だ。
三五八倉庫は海際にあった。バストゥークの海岸は北から、飛空艇が発着している現在のバストゥーク新港、風光明媚な砂浜と来て、再び岩だらけの岸壁になる。
バストゥーク旧港は岸壁にあり、主に小規模な貿易会社や海軍が使用しているらしい。旧港から更に南に行くと巨大な岩山にぶつかり、その外は南グスタベルグといった次第だ。
岩山に半ば埋もれるように軍の弾薬集積所があり、軍港と集積所の間を縫うように細い民間の倉庫地区がある。目指す三五八倉庫はその民間倉庫区の東端に位置していた。
この辺りの地理を知りたくて、宿屋のおかみを呼んで尋ねてみた。
行ってみたいんだが、どんな場所なのか、と聞いてみると、
「ここは天晶堂が買い占めた倉庫街だよ。あんた天晶堂の人かい。関係者なら、よその宿に行っとくれ」
慌てて誤解を解いた。天晶堂はあらゆる業種に進出している超大手企業グループで、市場を荒らして個人経営の店などを潰して回るので、商売人は誰もが嫌っているのだそうだ。
軍基地と火薬集積所を離したのは、事故等で集積所が爆発を起こしても、基地が被害を受けないようにという理由だ。基地と集積所は運河でつながれ、迅速なやり取りが出来るようになっている。
間にある民間倉庫地区も買い手がなく、元々は空き地であったらしい。
買い手がなくどんどん値段が下がっていたその土地に目をつけ、強引に私有の倉庫街をねじ込んだのが天晶堂だ。自分達も商売で火薬を取り扱うので街外れのここに倉庫を置きたい、と。
釣りでもしようと思って。そんな呑気な事を言いながらおかみにチップを渡して礼を述べ、帰らせる。
エルリッドがそこにいるとするなら、奪還手段も考える必要がある。今日中に回れる限り回って確かめておこう。
旧港はもちろん見るとして、南グスタベルグからの侵入ルートも確かめておいたほうがよさそうだ。
おれは剣を追加で腰に吊ると、夕暮れ近いバストゥークの街に再び出た。
途中ふと思い立って、鉱山区と居住区の間でうろうろしているガルカの子供に声をかけた。
小銭を渡し、ルーファスの人相を伝えて、自分は明日以降の昼から蒸気の羊亭という酒場にいるので、連れて来てくれればもう一度ギルをあげようと提案する。
一も二もなく快諾する少年に手を振りながら、この国の豊かさが国民全てを潤してはいない事を再確認した。
鉱山区の門を抜けて、南グスタベルグに出る。
日は落ち、まだまだ周囲を見るには困らない明るさではあるが、灯台の灯りは既に灯っていた。
ちょっと変わった鞍をつけたチョコボとすれ違う。岩だらけの狭い道でチョコボなんぞ乗ってんじゃねーよ。苛ついて見上げた顔に見覚えがあった。
「……エルリッド?」
騎手が手綱を引き、馬が足を止める。
チョコボの騎手は狩衣に弓を背負い、獲物らしい兎をぶら下げた女エルヴァーンだった。
透けるような銀髪を肩に掛からないくらいで短く切りそろえ、前髪を上で纏めている、どこか子供っぽい垂れ目の女。
「ごめんなさい、どちら様でしたっけ…」
女が困ったような笑顔を浮かべながら誰何する。そりゃ、知らない奴にいきなり呼び止められれば、不審に思うのは当たり前だ。
ていうか、てっきり捕まってるものと思っていたのだが、随分自由に歩き回っているのだな。そう思いかけて、チョコボの鞍に目が止まる。
個人所有のチョコボなのだろう、見慣れないデザインのそれには、簡単な術式が刻まれていた。騎手の所在を術者に報せる術式だ。
「覚えていないんですか」
少し落胆したふりをする。
「ご、ごめんなさいっ。ええと、バストゥークに来たばかりでまだ慣れないものですから、お会いした方のお顔を覚え切れなくて…」
慌てておれに頭を下げる。謙虚で少し抜けたその言動は、好感を持てた。
「いや、サンドリアですよ。エルリッド・S・シュヴィヤールさんですよね? 確か会った時は神殿騎士に属しておられたと思ったのですが、こちらには国務で?」
おれもつくづく出鱈目を言うのが板についてきた。リアルに戻れたら物書きか詐欺師を目指してみるか。
エルリッドはしゅんとなって、肩を落とす。
「いいえ、今は騎士団を辞して在野の身です。やらねばならない事がありますので」
「やらねばならぬ事?」
騎士団の任務に熱心な娘と聞いている。兄であるルーファスを護衛する任についていたのに、それを放棄してまでやらねばならない事とは一体なんなのだろう。
「騎士の栄誉を返上してまでやり遂げる仕事とは、さぞかし困難で重要な事なのでしょうね」
半分は相手に先を促すためのお追従だ、だけど、もう半分は純粋に同情だ。
エルリッドは少し逡巡してから、口を開いた。
「シュヴィヤール家の頭首として、兄さんの…… 兄ファーロスの仇を討たねばなりません。今はこちらで親切な方のところに身を寄せて、修行をしているのです」
背負った弓を撫ぜる。その言葉を理解するのにしばらく時間がかかった。いや、言葉の意味が分かっただけで、意図するところは依然理解出来ない。
ファーロスはルーファスの本名だ。ファーロスが死んだというなら、ルーファスも生きてはいない。だけど、少なくとも三日前までルーファスは生きていた。
あの男を殺せそうな奴なんて考えつかない。グラビデマラソンされて精霊で沈められるとか、強敵相手に単身突っ込むとか、その手の馬鹿ならともかく、彼には生き延びるだけの思慮があった。
あぁ、いや、ルーファスでも敵わないのが一人いたな、斧を担いだおっかない女が。
「る…… 貴女のお兄様を? 腕の立つ武芸者と聞いていましたが、一体だれが…」
「ルーファスという人です。心当たりがありましたら、是非教えて頂きたいのですが…」
「はァ? ルーファス?」
深刻な雰囲気を思わずぶち壊してしまった。エルリッドが不審そうな顔をする。
おれは自分の失言を呪った。
「ご存知なんですか!?」
エルリッドが身を乗り出す。おれなんかにべらべら喋るのは、ルーファスの居場所を知りたいからか。確かにルーファスはサンドリアで指名手配を受けて逐電した事になってる。
おれは身を引いて、言い訳みたいに答えた。
「同じ名前の男を一人知っています。ひょっとするとその男かもしれない、ルーファスというのはどんな人物でしたか」
人相を聞く限り、それはおれの知るルーファスだ。エルリッドは最後に、
「ルーファス…は、強くて暖かくて、大きい人でした。だから、愛…… 信じていたのに……」
言いかけて言葉を選び、ひどく哀しげな顔で故郷の方を見遣った。
「わたしの知っているルーファスは中年のヒュームですね。お力になれず申し訳ないが、もし見つけたら必ずお知らせします。バストゥークではどちらにご滞在ですか?」
ちょうどこの岩山の反対側の、海際で…と、居場所を説明してくれる。地図に会った三五八でほぼ間違いないようだ。まるで隠す気配がないのは、彼女自身にやましい心がないからだろう。
正しい事をやっているのだから、隠す必要はない。正々堂々と仇を探し、協力者を募る。そしていつかは見つけ出して、兄の無念を晴らすのだ。
こちらの風習がどうなっているか知らないが、そんな事をしていたら逆に仇に寝首を掻かれるぞ。ていうか、掻くんでよろしく。
不意にエルリッドを呼ぶ声がして、振り向く。
露出の大きな衣装に身を包んだミスラが一人、こちらに向かって近づいてきた。
「話が長くなってしまいましたね。迎えの方に心配をかけてしまったみたい……。それでは、私はこれで失礼します」
チョコボの頭を回して門に向き直ると、一礼してミスラの方に向かう。
「エルリッドちん、一人で出かけたりしちゃ駄目駄目ニャ! 何かあったらどうするのニャ!」
ミスラはおれの事が気に障ったらしく、ずかずかと歩いてきておれに尋ねた。
「おいお前! 何してるニャ!」
これはまた、随分と訛りのきついミスラだな。
「いや、素材狩りに行こうとしてたんだけど…」
「ほんとニャっ!? ウチのエルリッドちんを口説いたりしてたら手足切り落として口に石詰めてバストア海に放り込んでやるニャ!!」
聞いてるだけで苛々してくる。お前はネカマRPってものを分かってないな。
「口説いてないです。やめて下さいそういうの」
適当にあしらってその場を離れる。出来る事ならエルリッドをこのまま連れ出してしまいたかったのだが、それが出来る雰囲気ではなさそうだ。
彼女一人なら口車に乗せてどうにかやりようもあるだろうが、このミスラがいては事を荒立てずには済むまい。
そうなればそれなりに往来のあるこの道だ、取り押さえられてまた銃士の世話になるのがオチだ。
ミスラの口ぶりを見る限り、こうして一人で行動する機会は稀有であるようだ。
ミスラの敵意の篭った視線を背中に感じながらその場を後にする。
エルリッドは捕まっているというより、騙されているといった気配だ。マーカーつきのチョコボに乗せられて監視されつつ、自分は協力を得てルーファスを倒すつもりでいるらしい。
そう思う反面で、もう一つの可能性が脳裏をよぎる。騙されているのはおれ達なのではないか、と。
南グスタベルグの海岸沿いに倉庫を目指すルートは、岸壁にへばりついてどうにか進めるようなものだった。
身軽な冒険者ならさして問題はなさそうだが、甲冑を来た戦士や赤鎧達には通れそうにない。
幸いおれ達なら全員問題ないだろう。ルーファスは勿論、ラディールもフルキフェルも軽装だった。マティエールが来るならあの爺さんだけは未知数だが、進攻ルートを一つに絞る必要もあるまい。
軍の火薬集積所が近いのでそれなりの警戒があるかと思ったが、戦時はともかく平時の今、ここは警戒ラインの外であるようだ。
岸壁沿いを進む上で適したルートと、危険な箇所だけざっと確認して、おれはその場を後にした。
いい加減暗くなる。実際の襲撃は夜だろう。これだけ暗ければそうそう見つかる事はない。だけど、進攻ルートを確定するには不向きだ。
天晶堂の倉庫区に辿り着いた頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。
倉庫街なのだから、夜は閑散としているかと思ったのだが、港湾労働者向けの酒場があちこちにあるらしい。酔った固太りの男達や、派手に着飾った商売女達が大勢いた。
男達はつまらないホラを吹いては女達の関心を引き、ある商売女は薹が立ってしまった自分の顔を隠すために厚化粧をして、別の商売女は幼すぎる自分の歳を隠すために厚化粧をしていた。
天晶堂倉庫区は、基地と集積所を繋ぐ水路のうち一番東側の流れの向こう一体を占めていた。
バストゥーク天晶堂の商品を備蓄するだけあって、あちこちにかがり火が焚かれ、警備の数もそれなりだ。
目指す三五八倉庫はその南端に位置し、北側を取り巻くように、天晶堂の火薬集積所があった。火薬集積所は地面に半分埋まったトーチカのような建物で、周辺は小さな空き地になっている。
その空き地には芝が植えられているが、手入れされておらず伸び放題で萎び、エルリッドが乗っていたとおぼしきチョコボがつながれていた。
電灯がないっていうのは不便だな。火薬集積所を警備するために、その近くで火を焚かなきゃいけないなんて。
水路の西側はこの時間帯でも人通りがそれなりにある。大通りの人ごみとは比べ物にもならないが、静かに事を済ませるのであれば、かなり遅い時間でなければ難しいだろう。
おそらく見張りもこの中にまぎれているのだろうが、これだけ人がいると全く見つけられない。
お下げ髪に大きな目、派手な赤い衣装の若いヒュームの女が不意におれに近づいてきて、今日泊まる所がないのと強引に腕を組んできた。
おれは思い起こされた嫌悪感に任せて振り払うと、逃げるようにその場を後にした。
この不能野郎! 背後から罵る声が聞こえた。
おれはお前みたいなそっくりさんじゃなく、彼女本人にそんな風に罵倒して欲しかったんだよ。
途中、どうにか開いていた店で粗末な食事を買い求め、宿へと戻る。
財産は全部モーグリにやっちまったが、当面の活動資金なら充分にある。
堅いパンとチーズ、腸詰、しなびた果物。
それを薄めたワインで流し込みながら、エルリッド奪還策を思い巡らす。
赤鎧達は時間停止を使わない。こちらは全員時間を停められても動ける。
その反面、赤鎧達は天晶堂を利用しているに過ぎない。最悪情報が漏れれば敵に回るかもしれない天晶堂を、時間停止から除外しているとは思えない。時間が止まれば天晶堂の兵士も止まる。
逆を言えば、連中が時間停止を使わざるを得ない状況に持ち込めれば、赤鎧どもだけを相手にすれば済む。
「……火、つけるか」
物騒な話だ。捕まれば重罪は免れまい。だけど、火薬集積所付近で火事が起これば、連中は否応なしに時間停止を使うはずだ。
天晶堂の財が破壊されるのは勿論、自分達の住処が吹き飛ぶのも困るし、保安庁に色々と口出しされる口実を与えるのも避けなければならない。
別働隊を組織して天晶堂の火薬集積所に放火、それと同時に南グスタ側から侵入した本隊が倉庫を襲撃。
うまくいけば浮き足立つ連中をあしらってエルリッドを奪還出来るかもしれないし、最悪でも戦力は分散できる。
ルーファスは本隊、面識のあるラディールも本隊の方がいいだろう。おれとフルキフェルは別の隊に入る。魔道士は両方に必要だからだ。
マティエールだけ保留。そもそも来るかどうかも分からないのだが、南グスタから入る事が出来ないようなら別働隊に組入れるしかない。
襲撃が済んだら、水路を辿って西へ。確認する必要はあるが、倉庫街に遅くまで人がいるなら、人ごみにまぎれてそのままバストゥークから離れる事が出来るはずだ。
別働隊はおれが行こう。
叩き台の第一稿としてはこんなものか。後は情報の精度を上げつつ、あいつらの到着を待とう。
足を止めると下らない考えが次々とわき上がってくる。
どうせ今夜は眠れない。
おれは赤い装束に再び着替えると、地味な外套を羽織って、街へと向かった。
いじょです(`・ω・´)ノ
今夜は徹夜で町を徘徊、明日は蒸気の羊亭でくだをまく予定(*´Д`*)
くだはうそですが…w
>>232 先に書かせて貰って宜しいでしょうか?
構想(という名の妄想)とは舞台の時刻がズレましたが
なんとか行けます。その後はこちらはそちらに追従する形になるやと
思われます。
あ、っと、エルリッドのアルファベットのスペルって解るでしょうか?
使うかもしれないので(´・ω・`)
設定細かくてワロス
いやすげー
235 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/06/24(土) 22:53:07.67 ID:sLlKlm64
みなさん投下乙です。
>>232 倉庫誘爆予定なので、その地域一体廃墟になりますねw
>>233 eltrid(エルリッド)・S・Chevillard (シュヴィヤール)
です。
ハクタク討伐の連戦に巻き込まれて投下はできそうにないです…
236 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/24(土) 23:23:25.03 ID:806EwXMO
骨ミッションに続き闇王相手に赤/戦メイン盾…。
>233
了解しました〜
>234
笑われた(つд`;)
>235
こんな感じでどうでしょう(´・ω・`)ノ
自分は最近、FFで遊んでないなぁw
バスは詳しくないので、あちこち歩き回って取材wしたくらいでww
239 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/25(日) 00:51:47.44 ID:7ziHo/S8
闇王あっさり撃破・・・なんかなぁ…。
赤75だと彼の攻撃全然効かないのね。
相方がクリム脚つかってたのでひるんだのは・・・ないしょ
240 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/25(日) 01:05:30.86 ID:wY047P16
皆様、投下乙でございます。
>>200 まだ全部を読んではいないのですが、以前は創作スレがあったのですね。
「自キャラ」以外のジャンル?のスレも立ったら面白いのですけど。
>>218 【/panic】 修羅場!? 修羅場!! リードは酷い奴でFA。
イッチはどう行動するのか、メイミィさんと事前に打ち合わせしてなかった〜。
彼女(男だけど)は順調に侵食されているので、にゃー語で嫉妬丸出し。どうなってしまうのか・・・。
もう、こわくて起きられません(?)
続きはメイミィさんのペースでどうぞです (*'-')b
>>232 ルーファスと愉快な仲間たちの勝利は確定的に明らか。
今までのんびりしていたはずのバスが、無茶苦茶に熱いですね。
241 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/06/25(日) 01:59:04.49 ID:Sb6usLEc
>>109 どう見ても、俺もストックなんてありません。本当に投下が遅いですwww
初出:7スレ97
PC(仮)名:レグナス(Regunasu)/ 中の人:レグナス ◆/abMGvkWxE
種族フェイス:ヒューム男 F4 金髪
ジョブ&Lv:黒魔道士75(サポ狩)
特記事項:もうここまででも十分にF4の勝ちは圧勝に決まったのだがさらに攻撃は続く
次は見た目に注目するのだがF1はただのひょろっとした弱そうな髪
あれでナンパされてもあまり嬉しくはない
しかしF4は尖った部分が多くあの部分でさらに女性のハートに致命的な致命傷を与えられる
雰囲気も黒っぽいのでダークパワーが宿ってそうで強い
ちなみにダークパワーっぽいのはF4に宿ると光と闇が両方そなわり最強に見える
エルヴァーンに宿ると逆に頭がおかしくなって死ぬ
活動エリア:ジュノ周辺→バストゥーク
あらすじ:PKKギルドが現れたり赤い鎧と戦ったりと波乱万丈。運命は加速する!
他キャラとの接触:メキ
独自レギュレーション:フェイトに対抗するPKKギルド「メサイア」が存在する。規模は10人程度。はてさて…
「ストーンッ!!」
ミスラが雄叫びを上げ、片手を地面に叩き尽きる。刹那、床に亀裂が生じ、そこから多量の岩が吐き出された。
よく見ると、それらは赤い鎧目掛けて階段状に伸びている様子が伺えた。まるで天へと続く登り坂の如く。
なんて精密に魔法を放つんだ、この女は…。
なるほど、どうやら彼女は実力の差を引っくり返せる程の技術と頭脳を持ってる様だ。
「後はまかせろっ!」
ヒュームが空に浮かべられた岩を駆け上がり、赤い鎧に迫っていく。無尽蔵に魔力が籠められた空きビンを握り締めて。
一方、打ち上げられた赤い鎧は接近してくるヒュームに対し、怖気づく様子もなく炎の剣を構える。迎え撃つ気だ。
その様子はまるで、天まで登り詰めてきたイカロスを、太陽が猛火によって蝋の翼を溶かし崩さんとしている様に似ていた。
ついに互いの武器が間合いへと入り、両者は同時にウェポンスキルを繰り出した。
赤い光と白い光がぶつかり合う!激しい轟音と眩い閃光が大工房内を駆け巡ったかと思うと、一瞬の内に衝撃は鳴り止んだ。
気が付けば先程までの轟音とは打って変わって、辺りは森閑とした様子を見せていた。
あまりの眩しさで直視できなかった。広場を見渡してみると、赤い鎧と割れたビンを握り締めたヒュームが静かに佇んでいる。
そして赤い鎧は、そのまま力なくバタリと倒れた。ヒュームにも相当のダメージを見受けられるが、なんとか無事の様だ。
「…へへ、勝ったぜ。」
「みんなの連携の、勝利にゃ。」
ヒュームが親指を立て、勝利の合図を送るとミスラがそれに応える様に、彼女もまたグッと親指を立てた。
生気の感じられない不気味な空間は徐々にその色を取り戻して行き、時が再び動き始めた。赤い鎧を倒した為だろう。
場に安堵の空気が流れる。俺を縛っていた長い長い緊張の鎖は、今ようやく解かれた。
俺はリフトに乗り、1階へ降りると同時にミスラが駆け寄って来た。
「助かったにゃ!私はメキ。黒さんも来訪者かにゃ?」
彼女は俺とバルファルを交互に見返した。…メキ。そうか、彼女がメキだったのか。するとあのヒュームはナジ、だな。
「その通り、俺はレグナス。こっちのタルタルはバルファルだ。さっきの技で分かったと思うけど俺のフェローね。」
「おう、よろしくな!」
ヘタリと座り込んでいたバルファルが大きく手を振る。まったく、バルファルの無邪気な笑顔には癒されるってもんだ。
一方、ナジは軽く自己紹介を済ませると、色々と報告する事があると言って、すぐにリフトで2階へと登っていった。
ぐったりと倒れている赤い鎧は一応生きている様だが、鎧は原型を留めていないほどボロボロで、傷は相当深そうであった。
「そうそう、実は君の事は前から知っていたんだ。スレッドで読んだ事があってね。」
メキは驚いたように目を見開き、手を口に宛がっている。そしてどういう訳か、彼女の顔はみるみる赤くなっていった。
「にゃんだか恥ずかしいにゃ…。」
モジモジと俯き、尻尾をぶんぶんと振り回す。思わずその仕草に見惚れてしまった。ふむ、ミスラってイイかも…。
「別に君は自分の行動に恥じるような事はしていないだろ?」
「そういう問題じゃないにゃ!私生活まる見えにゃ!プライバシーの侵害にゃ〜!」
急にメキが暴れ出し、危うく俺の美しい顔が引っ掻かれそうになった。な、なんて奴だ。
前言撤回する。ミスラなんて嫌いだ。世界資産の1つが損なわれるとこだったじゃないか。やれやれ。
「いやー、参ったね。まさかこいつを倒しちまうとは…。」
突如、大工房入り口の方から声が聞こえた。振り向くと、つかつかとやって来るミスラとガルカの2人組が目に入った。
尻尾を巻いて逃げ出したはずのマイとゴイスが戻ってきたようだ。まったく、恥知らずと言うか図々しいと言うか…。
ゴイスが地面に伏している赤い鎧の元まで来ると、スッと持ち上げた。どうやらこの赤い鎧を回収するつもりらしい。
「敵!?」
その様子を見て、メキとバルファルが素早く臨戦態勢を整えた。メキはグレネードを、バルファルは両手槍を構える。
「違う。俺は味方だ。」
ゴイスは短くそう言い放った。しかし、メキとバルファルは依然として警戒を解く気配はない。
まぁ無理もない。あんな悪人面した奴はそうそういないからな。どうしたって赤い鎧の仲間に見えてしまう。
「2人とも落ち着け。彼らは俺の命の恩人さ。完全に信用できるって訳でもないが、まぁ大丈夫だろ。」
そして俺はメキたちに向けた視線を、再びメサイアの2人組へ戻す。
「しかしお前ら、この状況では敵だと思われても仕方がない。これじゃ戦闘不能になったフェイトを助けに来たように見える。」
「えー、そんなんじゃないって。この鎧のデータが欲しいだけさ。」
マイは不満そうに腕を組み、俺を睨み付けている。なるほど赤い鎧のデータ、ね。データ…。
「…ちょっと、全然話が見えないにゃ。どう言う事か説明するにゃ!」
メキが俺のマハトマウプランドの裾をぐいっと掴む。やめてくれ、シワがついちゃうだろ。
「ああ、ウチらはね、君ら来訪者をフェイトの魔の手から守る正義のギルド"メサイア"の一員なのさ。よろしくぅ!」
代わりにマイが答えた。しかし、メキもバルファルもメサイアについて懐疑的な様子だ。確かに、信じろと言う方に無理がある。
「うーん。ま、レグナスが信用してんならオレも信用するぜ。」
そう言ってバルファルは武器を背中に収めた。その様子を見て、メキもグレネードを鞄に仕舞う。
「この赤い鎧に見つかりそうになったとき、彼らはストップを使って俺を助けてくれたんだ。
まぁ俺を助けた後、そそくさと敵前逃亡した辺りからして、こいつらは然程強くないみたいだけど。」
「むっきー!幹部のフェイトが強すぎるだけなんだっつのッ!あんたさっきから一言多いんだよ!」
マイの尻尾はピンと伸び、両足をジタバタさせている。彼らがフェイトに対抗しうる組織だなんて誰が信じるだろうか。
実際、俺自身もストップさえ見なければ、この2人が言った内容はただの妄想だとして軽く聞き流していただろう。
「ふん、お前らにしたってたまたま勝てたに過ぎん。運良く赤い鎧に効果のある異世界の製品を持っていた、それだけの事だ。」
寡黙なはずゴイスが、突然口を開いた。俺たちの勝利にケチを付ける気だ。何やらこいつ、相当な負けず嫌いらしい。
「ねぇ、そんな事よりストップってなんだにゃ? FF11にストップなんてもの、ないはずにゃ。」
メキが真剣な顔つきで俺に訊ねてくる。妙な喋り方のせいで台無しだが。
「ああ、それは彼らのギルドマスターが…。………。…………ッ!」
「にゃにゃ??」
俺は思わず息を呑んだ。そうだ、そうだよ、ギルドマスターだ。全ての鍵はそいつが握っている!
ヴァナに元々存在しない魔法を生み出し、仲間に分け与えるという事は、この世界のプログラムに干渉出来ると言う事。
つまりメサイアのギルドマスターはフェイトと同様に、この世界の仕組み、そして秘密を知っている。
もっと言えば、ヴァナ・ディールと現実世界との繋がりについて知っているって事だ。…そう、ついに俺は辿り着いたんだ。
「なぁマイ、ゴイス。頼みがある。ギルドマスターと話をさせてくれ。訊きたい事が山ほどあるんだ。」
以上で〜す。
=== Area:Bastok Mines ===
居住区入り口に居る銃士に話しかけ、レンタルハウスを借りる手続きをした。
その場で終わると思っていたのだが、ゲートハウスに連れていかれ必要書類を書かされたのには流石に辟易だ。
ゲームなら話して選択肢を選ぶだけだったのに…。
この世界が決してゲーム内の仕様そのもので動いていない事を再認識。
書類を揃え終えて、ようやく手続きが終わった頃に担当の銃士が
Leonie:君のレンタルハウスまでは私が案内しましょう。
Aotsuki:え?いや…地図はありますし、1人で行けますよ。
Leonie:…昨晩居住区で殺人事件が起こりまして、現場検証の為に立ち入り禁止区域が多いんです。
そのせいで迷うかもしれないでしょうから。
Aotsuki:…はぁ、はい。
我ながら気の無い返事だ。殺人と言われてもピンと来ない。
--- in Bastok's Residential Area ---
銃士に案内され、バストゥークの居住区を歩く。
ジュノやアルザビの居住区の様な煌びやかな都会とは違い、
バストゥークのそれは塗装もされておらず、石組みがむき出しで無骨に見える。
この土地の風土そっくりだ。
そんな事を考えながら歩いていると、所々立て看板のような物が置かれていたり、テープが引かれているのが見える。
そしてその場所には、銃士が1名ずつ立っていた。おそらくこれが先に言っていた「立ち入り禁止区域」なのだろう。
立て看板には何か書かれている様だ。しかし、遠目で見ただけなので詳しくは解らなかった。
Aotsuki:あの…あそこの部屋で何かあったんですか?
不意に目に止まったとあるレンタルハウスの入り口。
1人の銃士にヒュームの女性が食って掛かっていて、何やら物々しい雰囲気。
更に何匹かのモーグリ達が集まっており、窓から部屋の様子を覗き込んでいた。
Leonie:そこがさっき話した事件の現場です。
その扉から4〜5mほど離れた所で少々立ち止まって様子を眺めていると、
2〜3人の銃士に連れられてその場へやって来るミスラが1人。
Nanako:ヒロ! どうしたの、何があったの?
食って掛かっていた女性がそう声をかけたのは、先ほど厩舎で見かけた赤魔道士のミスラだった。
ミスラは何か返事をしていた様だったが声は小さく、聞き取れない。
Ayame:私はミスリル銃士のアヤメです。冒険者Pokotaso、少し話を聞きたいわ。私と一緒に来てもらえる?
そして部屋の扉前に居たのはアヤメ…割りと役どころを与えられていたNPCだ。
確か、ミスリル銃士隊の紅一点で侍、ノーグに修行に行った過去を持つ。
今は亡き母は元忍者のヨミで、PCが使う忍術書はヨミの形見だったはずだ。
と、ミッションやクエストで得た記憶の糸を手繰り寄せる。
Nanako:ど…どうしちゃったの、ヒロ。お願い、わたしに話して。力になれるから!
Pokotaso:おれに関わらないでくれ
Nanako:どうして!
Pokotaso:うぜぇ。失せろブス
罵声を浴びせられた女性が固まっている。
ミスラは彼女に掴まれていた腕を振り払い、アヤメと共にその場を去って行く。
……こういう場合、取り残されている女性に何か声をかけるべきなんだろうか。
だけど気の効いた言葉なんて思い付くはずもない。
Aotsuki:あ……
Leonie:Aotsukiさん?どうかしましたか?
案内をしてくれている銃士がこちらが立ち止まっている事に気付き、声をかけてくる。
Aotsuki:いえ、何でもないです。
再び足を進める。二人とも来訪者だったのかもしれないのだが、
何故か声をかける気にはなれなかった。
Leonie:では、何かありましたらゲートハウスまでお越し下さい。
割り当てられた部屋の前に着くと、銃士は深々とお辞儀をしてから元来た方向へと歩いて行く。
中に入ると、当然の事ながら例の白豚が待っていた。
--- in Renta Rooms ---
Montblanc:お帰りなさいクポ〜
このモーグリ、名前はモンブランと言うそうだ。
以前アルザビのレンタルハウスで気絶させた後に
この世界についてモーグリの見聞を聞かせて貰った事がある。
彼の名前はその時についでに聞いた。
彼はぱたぱたと羽ばたいてこちらに近づくと、自分の胸に飛び込んできた。
Aotsuki:ただいま。っとと…。
よろけつつも受け止めると、彼は自分の胸に頬擦りをしていた。
どうやらオスの様だ。同族ではなくヒュームの女性に興味があるのはどうかと思うのだが。
まぁ、小動物のしている事なので気にはとめない。見た目はぬいぐるみみたいで可愛いし。
軽く抱きしめて頭を撫でながらベッドへと向かい、腰掛ける。
Aotsuki:帰ってきて早々悪いんだけど、少し寝かせてくれないかな。
あ、Garnevってガルカが訪ねて来たら起こして欲しい。
Montblanc:クポ?わかったクポ。お昼ごはんは食べないクポ?
Aotsuki:うーん…少し腹は減ってるけど、ちょっとだるさのが酷いから先に寝るかな…。
そう言いながらモーグリを離すと、無造作に服を脱ぎ散らかす。正直言ってバスまでの旅路が体に堪えていた。
ポニーテールを留めていたリボンも外し、下着のみでベッドに潜り込むと、もう一言
Aotsuki:悪いけど脱いだ服とか片付けといてね。
Montblanc:クポ…
彼女は数秒もしない内に静かな寝息を立てていた。
様子を見ていたモーグリはため息をつくと、散乱している彼女の装備品を片付けはじめた。
Montblanc:ご主人さまは来訪者になってもガサツな所は変わって無いクポ…
--- in Renta Rooms ---
Aotsuki:……う
Montblanc:おはようございますクポ〜
Aotsuki:ん…おはよう。どれくらい寝てた?
Montblanc:5時間くらいクポ。晩ご飯は今から作りますクポ。ご主人さま、何かリクエストはあるクポ?
5時間、寝たのは13時過ぎだったからつまり今は18時位か。
Aotsuki:ん〜…特にないな…。ああ、じゃあ自分が来訪者になる前好きだったので。
Montblanc:クポ…そう言われても困るクポ。前もご主人さまは「適当に作っといて」
とか、「モンブランで考えといてw」とかばっかりだったクポ!
Aotsuki:あはは…ごめん。じゃあ…タルタルライス炊いたやつとイエローカレーと何かサラダ頼める?
Montblanc:わかったクポ!
Aotsuki:どの位で出来る?
Montblanc:材料は買い置きとさっき買ってきたのがあるから1時間半くらいで出来るクポ。
寝ている間に買い物にも行ってくれていたらしい。
Aotsuki:じゃあその間ちょっと外をぶらぶらしてくるかな…天晶堂にも行かないといけないし。
Montblanc:殺人事件があったばっかりクポ…あんまり出歩かない方が良いと思うクポ
Aotsuki:心配性だなぁモンブランは。大丈夫だって。
と、ベッドから起き上がり、ドアノブに手をかける。
Montblanc:ご主人さま……その…
Aotsuki:ん?
Montblanc:……行くのなら止めないクポ。けど、下着のまま外を出歩くのはどうかと思うクポ
────彼女は自分の格好を確認した後、爆発した。
--- in Bastok's Residential Area ---
バタン、と扉を閉めた彼女は居住区の地図を覗き込み、港区への道を確認している。
先ほどとは違い、きちんとエラント装備を着込んでおり、シャポーは鞄の中だ。
護身用にと剣と盾も装備し、属性杖や各種状況に応じた装備は鞄に。
ステータスブースト用のアクセサリ類も着けて武装していた。
只、髪は解かれたままだった。なぜなら、ポニーテールに結ぶ方法がわからなかったからだ。
モンブランに聞いても同様に解らなかった。いつも自分でやっていたらしい。
夜間だったので、詩人か忍者にすれば移動速度は上がる。
しかし少々めんどくさかった為にジョブチェンジはしていなかった。
Aotsuki:ん〜っと…ここを右に曲がって、ここを真っ直ぐ行って…
地図と睨めっこしつつ歩いている。どうにも地図を見るのは苦手だ。
Aotsuki:今居る十字路を左に曲がれば港区…か?いや、その先の三叉路を右にまがうぶっ!?
何かにぶつかった。突然の鼻の頭への衝撃に視界が滲む。痛い……
Nanako:いつっ…ぅぅ…ごめんなさい。考え事をしていたので………
Aotsuki:い、いえこちらこそ、すみません
ぶつかって来たのは、栗毛を後ろでまとめた目の大きな女で、赤い上着を着ている。
どこかで見た顔だなと思ったら殺人現場に居たヒュームの女性だった。
彼女は自分に謝罪をすると、とぼとぼとどこかへ歩いて行く。その足取りは見るからに重い。
嫌な予感がしたので、ほんの少し彼女の様子を見ていると────何も無い所でこけた。
べちんという鈍い音がした気がする。………ちょっとこれは
Aotsukiは思いっきり前めりに倒れた女性にかけ寄り、声をかける。
Aotsuki:だ…大丈夫ですか?
Aotsukiは、NanakoにケアルIIを唱えた。
AotsukiのケアルIIが発動。
→NanakoのHPが、15回復。
抱き起こしながらケアルIIを鼻に向けてかけてみた。
どうやら鼻血が出ていたようだが、ケアルのおかげか血は止まっていた。
…鼻から赤い筋が垂れたままだったが。
Nanako:う………
Aotsuki:う?
Nanako:うあああああぁぁぁぁあああぁあああああぁぁ…
……大声で泣き出してしまった。ここらへんは住宅街だ。
彼女の泣き声が響き渡り、何事かと住人達が道路に出てきてしまっていた。
あっと言う間に人が集まり、周囲がざわついている。
A citizen:何かあったんですか?
Aotsuki:…あ、いやそのこれはちょっと、友人がころんじゃって。
あは、あははははは…すみません…;
Nanako:ひっく…ずずず……うぅぅ…
Aotsuki:/echo これは困ったぞ…彼女を放っておくわけには行かないし
Aotsuki:/echo かと言って天晶堂に連れていくわけもいかず………
Aotsuki:あ、あの…モグハウスまでお送りしましょうか…?
Nanako:ふぇ…ずずっ…ふえぇぇ……
ダメだ、会話にならない。それに野次馬が更に集まってきていた。
まぁ、女二人なので、痴話喧嘩とかそういう類のものに勘違いされないだけマシか。
だがこの状況は不味い。これ以上留まっていたら銃士達が駆けつけてくるかもしれない。
そうなると話は少々面倒になる…
Aotsukiは仕方なく自分のレンタルハウスに連れて帰る事にした。
泣いている理由はおおよそ見当が付く。食事でもさせて時間が経てば落ち着くだろう、と。
つづく。
>>232 もう1回の投下で追いつくと思います。とりあえずここまでで。
遅筆でスミマセン(ノД`)
>>218 すみませんが、メイミィさんのアルファベット表記を教えて下さい。
ついでにイッチさんのも。もしかしたら見舞いに行く時にばったり…
なんて事があるかもしれないので。
皆様が着々と進んでいる間に、コチラも変な方向にですが進みます。
投下の中で強化品が出ますが、普通は強化してもこうはならないはずw
ていうかならないでwwwww沢山居たら恐すぎるから。
サンドリア港に飛空挺が着港し、中からは私と、ジュノから運搬されてきたらしい木箱の山が
外からは、ジュノへ向かう様々な冒険者、一般人、荷物が、狭い通路ですれ違い、入れ替わり、飛空挺へと向かう。
木箱の山はいかつい面々が扱っているので近付けないが、冒険者相手なら、簡単に財布をかすめとれそうだ。
……しませんよ?冗談だからね?w ………私は誰に弁解してるんだ。んな事より、これからどうするかだ。
とりあえず錆びた錨亭に入り、一番安物の酒と、最近材料が入荷したらしい野兎のグリルを頂く。…もとい買う。
酒は…さすが安物って訳でもなく、それなりに良いモノのようだ。グリルも塩が程良く効いている。これは美味い。
途中、店の奥から私に…というか手元のグリルに視線を注ぐ者の気配を感じたが、売り切れでは無いので無視。
店の店主に美味かったと礼を言い、どこに行こうか考えながら店を後にする。
遠目にガードから何かを盗む女が見えたが、あれでは私が盗ってますと言う位にバレバレだ。盗る気無いだろ、あれは。
駆け出しらしき冒険者が後を追ったので、放っておいても大丈夫だろう。
ふと、釣り兄弟の辺りに赤い影が居た気がしたが、気のせいだろう。兄弟と妹?以外…誰も居なかったし。
競売へ行くついでに、ブルゲール商会の管理する倉庫へと入る。昔雑用を少しした記憶があるし、大丈夫だろう。
「やw よろしくやってるかい?w」
多少造り笑顔をしながら、強面の男達が居る暑苦しい内部へと入る。奥の競売側に仕切る爺さんが居るハズだ。
入ってすぐの所でゴブリンに何か買わないかと迫られたが、見せた品は要らないので断った。
耳を力なく垂れ、ガッカリとした様子で、さっき座っていた位置に、とぼとぼと戻っていった。…スマンな、ゴブ
「久しぶりw 何か面白いモンあるかい?……競売に無いような奴ねw」
爺さんに声をかけつつ、商売の話に変える。ココは禁制品を多く扱う割に赤字が多く、それ故さらに多く扱う場所だ。
…禁制品といっても、大半はジュノにある天晶堂に無修正のエロ本の密輸したりする程度なのだが。
「おまえさんのような奴が喜びそうなモンはいくらでも揃えてとる。何をご所望で?」
「ん〜、じゃぁ、武器で。銃とかw」
爺さんは「ふむ」と言い、何故か眼光をギラリと一瞬光らせた後、さっき港で見た木箱をゴソゴソと漁り始めた。
「さすがは冒険者、耳が早いですな。」
ゴソゴソと何かを木箱から出しながら、そう言って来た。 …思いつきで言ったって事は伏せておこう。
「こちらが…たった今、我がブルゲール商会がバストゥークから横流しにて入荷致しましたぁ〜……
爺さんが、巨大な何かを抱えて振り向きながら言った。
――― 大工房守護長銃改……もとい、工房特製改造長銃「ハネルコン」にございます。」
「………え?wwwwww」
爺さんは自信作といわんばかりにニッコリと微笑んでいる…いや、大工房ってバスじゃん。ていうか戦績系の名前だし。
いやその前にソレは長銃じゃなく大口径の砲で……あぁもうどこから言えば良いんだwwwwww
「お気に召しましたかな?」
えぇ…とどこから突っ込めば……
「……ソレ、いくら?」
爺さんは私に、これ以上無いであろう極上の笑顔で接した。
以上です。…書き始めたのは確か1時頃のハズだったんだけどなぁ…この量でこんなにかかるのか…
工房特製改造長銃に関しての詳しい説明は次回投下で語るとして、語られない部分を。
工房特製とある、この工房ですが、コレはバストゥークにある、さる個人職人の工房です。
ただし、今の所オリジナル設定ですが……イメージとしては、白門のマトン製造ガルカさんでお願いします。
失礼、追加を。
その工房は天晶堂か、ブルゲール商会と契約をしていて、オーダーメイドで武器を"改造"する職人です。
期限と値段と応対は法外ですが、腕は確かな職人です。
ですが、改造以外…特に製造に関してはまるっきり駄目で、ソレが原因で裏に居ます。
もし使えそうでしたら、名も無い彼を使ってやって下さい。
265 :
既にその名前は使われています:2006/06/25(日) 06:19:27.03 ID:7ziHo/S8
おお。大工房守護長銃登場!
国家機密になる装備(Exレア=他国の人間の手に渡る=自国のシグが切れたら壊れる)の技術者をあっさりサンドリアに持ってかれるバスって・・・。
民主主義やのう・・・。
まぁエアリー装備をメキさんが改造してるからどっこいか。
ちなみに元になってるほうは軽量(この世界と異世界の素材を組み合わせ、1.8キログラムを達成。子供でも使える)
小口径長射程高貫通力のボルトアクション式(この世界の銃はフリントロック式)のものです。後期型は隔300台を達成しています。
=== Area Bastok's Residential Area ===
--- in Renta Rooms ---
Montblanc:お帰りなさいクポ!意外と早かったク……
Aotsuki:ただいま…。
モンブランは声に詰まる。それもそのはずだ。女性を1人連れて来ているのだから
Montblanc:…ご主人さま、また女の子を連れ込んだクポ?
ちょっと待ておい!”また”って何だ…?;
Aotsuki:いや、この人はちょっとそこで転んで泣き出しちゃってさ、
ケアルかけて彼女の家に送り届けようかと思ったんだけど泣き止まなくてしょうがなく……。
Montblanc:説明しなくて良いクポ。こういう事にはモグは慣れてるクポ。だから理由は聞かないクポ。
な、なんだtt(AA略)まぁ待て、ゆっくり落ち着いて考えよう。自分。
──────駄目だ。どう考えても導き出される答えは1つしかない。
Aotsuki:あ…そうだ、この人の………
Montblanc:その人の分の晩ご飯も作るから、ちょっと時間がかかるかもしれないクポ。
Aotsuki:わ…悪いねモンブラン;
Montblanc:気にしなくて良いクポ。モグはご主人さまのお役に立てればそれで良いクポ
モンブランは調理をしながら答える。レンタルハウスは狭い。台所と入り口は目と鼻の先だ。
しかし、察しが良すぎるのもある種問題だな。と、バツが悪い顔をしながら連れてきた女性を椅子に座らせる。
彼女はまだ泣いていた。
Nanako:ひっく……
Aotsuki:どうしたもんかねぇ…っと、モンブラン、何か飲み物ない?
Montblanc:コッファーの中に入ってるクポ。ちょっとモグは今手が離せないクポ
Aotsuki:ああいいよ。自分で取るから
部屋の隅に置いてあった防具箱を開けると、ひんやりとした空気が感じられる。
どうやら、中に氷のクリスタルの結晶である氷の塊をいれて、冷蔵庫代わりにしているようだ。
で、箱の中には…
ヤグードドリンクやグレープジュースという名のワイン。
その他ブランデーやウィスキーのような物がぎっしり入っていた。
どうやら自分のキャラはかなりの酒好きだったようだ。自分は下戸なのだが…
箱の中にかろうじてあったオレンジジュースを1瓶取り出し、
食器棚からはコップを二つ手に抱えてテーブルの前まで行き、そこに置いた。
Aotsuki:とりあえず、これでも飲んで落ち着いて下さい。
彼女の前にコップを置き、ジュースを注ぐ。彼女は無言のままゆっくりと飲み干し、一言。
Nanako:ご迷惑をおかけしました。…もう大丈夫です。
Aotsuki:そりゃ良かった。いやほんと、さっきはどうしようかと思ったよ。
Nanako:…………失礼しました。
彼女は立ち上がり、ドアの方へと向かう。
自分は特に意識してはいなかったのだが、気が付いたら彼女の左手を掴んでいた。
Aotsuki:食事位していきなよ。
Nanako:お腹は空いていませんので…
Aotsuki:そう言わずに、さ?良かったら話聞かせてくれないかな?
…実は昼間の貴女たちの様子見ててね。ほら、殺人事件があったって現場でさ。
Nanako:え………でも……
彼女が驚くと同時にぐぅ〜、と腹の虫が鳴る。
自分ではない。彼女の方から聞こえてきた。
ああ…顔を真っ赤にさせて恥ずかしそうにうつむいてしまった。可愛い。
………はっ!?…いや、これはある種健全な感想なのかもしれないが、何かが間違っている気がする。
Aotsuki:話したく無いって言うのなら無理には聞かないけど、夕食位は、ね?
--- in Renta Rooms ---
テーブルの上には、2人と1匹分の食事が並べられていた。
ライスとカレースープ、そしてウィンダス風サラダ。
食卓を囲むのは、自分とモンブラン、そしてナナコさん。
Nanako:酷いんですよ!連絡くれなくなったと思ったらこんな所で殺人事件に巻き込まれちゃったみたいだし。
力になろうと思ってもヒロは全然話してもくれないし!
どうやら、現場で見かけたPokotasoと言うミスラは冒険者で、この女性の名はナナコと言うらしく
話からすると、彼女は来訪者などではなくPokotaso氏のフェローっぽい感じだ。シグナルパールを見せてくれたし。
だが、Pokotasoとは呼ばれずに”Hiro”と呼ばれているようだ。ハンドルネームか何かだろうか?
Nanako:それに…思っても無い事言って一方的に突き離そうとしてくるし、でも、それでもわたしは……
Aotsuki:…ヒロ君を信じている、とか?
コクリと頷く。健気だよなぁ…それで居て純粋。互いが互いの事を大切に想っている。
傷つけまいと敢えて身を引くHiro氏、反対に寄り添って助けようとしているナナコさん。
……2人の関係は恋人同士か何かなのだろうか?ってーとつまり、Hiro氏は男、か。
何故なら彼女はどう見てもそのケがありそうには無い。むしろそのケはこちらのキャラのが存分に有りそうだ。
そんな事を考えながら、オレンジジュースの入った杯を傾ける。
しかし、良い大人が2人してジュース飲んでいるってのも子供臭い。
幸い酒はたんまりある。ちょっと飲んでみようかな、とか。
Aotsuki:あ、そうだ。ナナコさんお酒はイケる口?
Nanako:え?えぇ、たしなむ程度ですけど。
Aotsuki:そりゃ良かった。じゃあ、今夜の所はぱーっと気分転換してさ、明日またヒロ君に尋ねてみたら?
何かしらの理由がありそうだし、自分も一緒に行ってあげるからさ。
Nanako:あ…ありがとうございます!ヒロの事だし1人で抱え込んでるに違いないです!
ううん、知らないけどきっとそう!
Aotsuki:ま、男なんて生き物は葛藤や悩みなんかは女にはいつも打ち開けてくれないしね。
自分1人で解決出来ると思ってる。そのくせ、すぐに弱音を吐いて、助けを求めたりもする。
とても自分の言葉とは思えないセリフを吐きながら、箱から取り出したワインを2〜3本テーブルの上に。
と、同時にドンッとテーブルを叩き、立ち上がるナナコさん。
Nanako:…アオツキさん!ヒロの事は悪く言わないで下さい!!ヒロは、ヒロはぜっっったいに弱音なんか吐きませんっっ!
Aotsuki:ご…ごめんごめん。ま、まぁその?一般論みたいなもんでさ;
Nanako:一般論でもヤメテ下さい!ヒロに失礼ですっっ!!!
Aotsuki:いやでも、ほら?弱音の一つでも吐いて、甘えてくれる方が可愛くないかな?
Nanako:え…?………確かにそうかもしれませんけど…。
甘えられている場面でも妄想したんだろうか、頬が朱色に染まっている。
いいなぁ、こういうコ。────………まぁ待て落ちつけ。落ちつけ落ちつけ;
はぁ…自分には人の恋人に手を出す趣味なんて無いはずだ。
Aotsukiは彼女のグラスに赤ワイン?を注ぐ。
Aotsuki:はい、どうぞ。
Nanako:あ、ありがとうございます。…んぐ…んぐっはふぅ…おいしいっ…!このお酒物すっごく飲み安いですね。
それでいて市販されてるワインなんかよりずっとまろやかで甘くて。
彼女は一気に飲み干し、感想を述べる。何だこれ?市販品じゃないのか。
Montblanc:そのワインは、ご主人さまが取ってきたロランベリー864からモグが作った特製のロランベリーワインクポ!
そんじょそこらのワインと一緒にされると困るクポ!
…そうですか。ってどんだけ酒好きなんだよ!?自キャラは。ってかこの世界は酒造法とか無いのか?
良いのか?素人が勝手に酒なんか造っちゃって…。
まぁ…喜んで貰えてるし、悪い気はしないけど。
Aotsuki:あはは、気に入ってもらって何よりですよ。
Nanako:……ヒロにも飲ませてあげたいなぁ、このワイン。
Aotsuki:じゃあ、明日は4人で、ね?
Nanako:ハイ!
バストゥークの夜は賑やかに深けていった。
=== Area Bastok's Residential Area ===
--- in Renta Rooms ---
既に真夜中の12時を回っていた。
台所では自分が洗い物をしている。
モンブランはというと、ナナコさんと一緒に酔い潰れてしまっていた。
ナナコさんをベッドに寝かせ、モンブランは彼専用の寝ワラに寝かしつけた。
やはり自分は下戸のままの様だった。確かに、特製ワインは旨かったのだが
少量飲んだだけで酔いが回るのが解った為、2〜3杯で飲むのを止めた。
が…1人と1匹は調子に乗って4〜5本開けてしまった。
テーブルや床にその残骸が転がっている。
ああ見えてワインってのは意外とアルコール度数が高いはずだから当然と言えば当然の結果だった。
食器を片付け終わり、今度は空き瓶を片付けようとテーブルをみる。
ナナコさんが座っていた席の近くに白く光る丸い真珠。リンクパールではない。ナナコさんのシグナルパールだ。
説明の為に出しっぱなしにしたまま寝ちゃったんだな。
Aotsukiはそれを手に取ると真珠の中を覗きこんで見る。
……さすがにこの時間では相手も寝てしまっていr
…いや!画像は真っ暗で何も見えないが、持ち主はまだ起きている様だ。
独り言が聞こえてくる。
しっかし、突き離しておいて、パール持ち歩いてるなんてどういうツンデレなのかと小1時間問い詰めたい。
Aotsuki:こんな時間まで何してるの!?ねぇ、今何処に居るの?何があったの?わたしじゃそんなに頼りない?
声色をナナコさんに似せてみた。まぁすぐバレるだろうけど。
Hiro:なッ!?馬鹿野郎ッ!おれに関わるなって言ったd……まて。お前誰だ?
Aotsuki:ハハハ、流石に一発でバレちゃいますか。でも誰だって人に聞く前に普通は自分が名乗るもんじゃないかな?
Hiro:うるせぇ!!ナナコをどうした?!
Aotsuki:名乗ってくれたら、教えてあげる。
Hiro:なんだよそれ…うぜぇな。ンな事よりナナコに何かあったらテメェ……
Aotsuki:何かあったらどうするワケ?…あのさ、そんなに心配する位なら最初っから側に居てあげればいいのに。
しょうがないなぁ…ちゃんと映像見てる?
と、ナナコさんの寝顔をパールに映す。
Hiro:……
肩でも撫で下ろしたのだろうか、ぴたりと彼の話し声が止まる。
Aotsuki:ちゃんと見れた?この通り、あなたの愛しいフェローは単に酔いつぶれて寝ちゃってるだけですよ、ってね。
別に危害を加える気はないし、身代金とかも目的じゃないから。
あ、管理者側でもないから安心してね。むしろキミと同じ立場、かな?
Hiro:…!!
Aotsuki:で、名前、教えてくれないかな?キミの、さ。
既に名前は聞いているのだが、どうしても言わせてみたかった。
Hiro:お前も名乗れよ?……ヒロ、ヒロ・カラミヤだ。さぁ名乗ったぞ、てめぇも名乗りやがれ!
なるほど、苗字まであるのか。っと、それなら名前で呼ぶのは失礼だな。苗字で呼ぶとしますか。
Aotsuki:…はぁ…耳元でいちいち怒鳴らないでくれる?自分はアオツキ。アオツキ・ケイ
まぁ、そっちの言い方に合わせるとケイ・アオツキ、かな?ハンドルネームだから本名じゃないけどね。
初めまして。カラミヤ君
Hiro:…気にいらねェ。
Aotsuki:ん?……何が?
Hiro:テメェのやり方がだ。どうにも、おちょくられてる気しかしねェ。
Aotsuki:良い勘してるよ?キミ。せぇかぁい♪
Hiro:っんなッ!?てッテメェ!!
Aotsuki:ぷっ…あははははっ!うそうそ。ごめんごめん。ジョーク、ジョーク♪
あれか、自分もこんな風に弄ばれていたのかな。元居たサーバーだと。
…そういやクレアさんたちとか、どうしてるのかなぁ……。
Hiro:てめぇナナコとはどういう関係だ?それに用件は何だ?
Aotsuki:曲がり角でぶつかった関係。用件はあると言えばあるし、無いと言えば無い。かな?
Hiro:…ぶつかっただけ?どんなフラグだっつの。それに用件もはっきりしねぇな。
Aotsuki:ま、単に彼女がしまい忘れたシグナルパール見てたら、カラミヤ君の独り言が聞こえてきたんで
話し掛けて見たくなった。とかってどう?
Hiro:質問してるのはおれだ。質問に質問で返すなよ馬鹿。
Aotsuki:ごめんごめん。自分以外の来訪者って初めてだしさ。話して見たかったのはホント。
Aotsuki:それに、偶然昼間のキミ達のやり取り見ちゃってたからね。彼女、夕方会った時は大声で泣いちゃっててさ。
中々泣き止まないもんだから、しょうがなく自分のレンタルハウスで落ち着かせた、ってわけで。
Hiro:………そうか。すまん。
Aotsuki:ふぅ…そこで謝るかなぁ?フツー。後悔してるのなら初めっからしなきゃいいのに。
Hiro:うるせぇよ。人間そんな簡単に割り切れるもんじゃねぇ。
Aotsuki:でもってここからが本題。彼女引き取りに来てくれない?
Hiro:…………
Aotsuki:引っ切り無しに怒鳴ってたかと思ったら今度はだんまり?
決別するにせよ、一緒に進むにせよ。どちらにしろ会って理由とか事情とか、きちんと説明するべきだと思う。
例えフェローだとしてもさ。そっちのがこの世界の先輩臭いから解ってると思うけど、彼女達だって生きてるんだし。
Aotsuki:聞いてる?映像からすると…ソコ蒸気の羊亭前だよね?今からそっち行くから、
そこで待っててくれない?
Hiro:……ああ。
急いで忍者装備に切り替え、ジョブチェンジを済ませると、レンタルハウスを飛び出していた。
>>232 すみません、妄想神が御降臨されて
もう1回投下しないと追いつけなくなりました。
当初の予定の倍以上に分量増えてるし(ノД`)申し訳有りません。
>246
ギルドマスターがすごい気になります…w
あ、バスにお邪魔させていただいてます(´∀`)ヾ
>259
あ、いえいえ〜
自分の方もレス遅れてましたし(´∀`;)ヾ
で、そっちからリンクですかw
もっぺん突き放す台詞どうしようかなぁ。。。(´д`;
せっしょくきt
282 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/25(日) 10:50:35.13 ID:rem/M7s8
>>214 イッチひどい(´;ω;`)
>>232 放火したらジリジリ行くので、もういきなりファイアとかフレアとかw(マテ
>>246 あれだ、ゴールドアーメットとか、ロードアーメットとか被れば顔に傷がつかないぜ!
[+]>来訪者という理由で黒が装備できない問題を回避し、新素材を用いることで顔が見えない問題を回避した。(勝手に)
>>258 ナナコさん回収お疲れ様ですw
そういえば最近モーグリに会ってないですねぇ。モーグリは干からびてなきゃいいですが
>>232 妄想神キタコレwww
ヒロさんとのドッキリ物語ですね?!(死ね
温かく柔らかい感触と、鼻をくすぐるようないい香りを感じ、暗く沈んでいた意識が次第に明るくなっていった。
ゆっくりと目を開けると、明るい光に照らされたモグハウスの清潔なベッド………ではなく、もうお馴染みの病院だった。
天井の感じから以前と同じベッドに寝かされ、同じように包帯か何かでベッドに縛りつけられているのか、肢体が動かない。
ふと、自分の中に何か違和感のようなものを感じた。肉体的ではなく、精神的に。
慌てそれを振り払う。そんなことはない。俺は生きている。だからまだ行ける・・・・はずだ。
「やぁ、またあったね。」ドアが開いた音と同時に、聞き慣れた声が聞こえた。
ドクター、ルフトハルト。以前もお世話になった。
「おかげさまで。ドクターこそ、元気ですか?
前は眼帯ミスラとのドンチャン騒ぎがあったし、ドア吹き飛んだし、白衣燃えたし。」他にも色々あったが、まぁいいか。
「まぁ、確かに色々あったけど、なんとか復帰できたしね。よしとしてるよ。」以前と同じようなハツラツとした声で喋るドクター。どうやら、無事らしい。立ち直りはえぇなw
「本当に元気そうですね」「患者の君から心配してもらうようじゃ、医者として失格かな?w」楽しそうに笑い、再びドクターは作業に戻った。
手足のギブスを外し、(ノコギリはあらかじめ断っておいた。)神経系のテストをし、(バチッてのは何度やっても慣れないものだ。)
さらに、内臓を調べるとやらで、なにやら大量に魔法をかけられた。
ドクターにいわせれば、「医学の進歩とでも言うのかな?」らしい。
数分後、またしても違和感を感じたが、最初に感じた違和感から、何か絶望やイライラに似た感情が沸き上がった。その原因は、多分・・・・
「ん? どうかしたのかな?」不意にドクターが声をかけてきた。
「なんでもないです。なんでも。」なんでもないわけない。俺は、黒装束に勝つことは無理だった。
「本当かな? 君の言おうとしていることはわからないが、力になれるならできる範囲ならなるべく何でもしよう。」心配そうな顔でドクターがいう。
「いや、大丈夫です。本当に。」
「ん、そうか。」残念そうにドクターが言う。こればかりは愚痴になってしまう。ドクターにあまり心配はかけられないが・・・
「ドクター」これだけは伝えたい。
こちらに振り向いたドクターは、聞く気満々といった感じだ。そんなに聞きたかったのだろうか?
「俺は・・・黒装束には勝てませんでした。」あの時間停止空間内で起こったことは、恐らく誰もわからないだろう。だからこそ、ドクターに伝えたかった。正しい治療のためにも。
「なんだって・・・?!」ドクターが目を丸くして叫びかけたような中途半端な声を出した。
「そうか・・・それでわかった。君の尋常じゃない傷が、どうしてついたのか。」半ば納得したらしい。やはり、この傷はわからなかったか。
「そこでわかりました。俺は勝てない。恐らく、次に会ったら確実に殺されるでしょう。」
「なるほど。君の気持ちはよくわかる。」頷きながらドクターが言う。
「へぇー。本当ですかね?」本当にわかったつもりなのかな?
「あぁ。わかったよ。」平然とした顔で言ってくる。わかってないだろうな。
「わかってない・・・!」不意に声が大きくなった。
「何をわかってないと思うのかな?」
「なーんにもわかってないと思いますけどね。口ではなんとも言えるでしょうから。」わかったふりをするのは簡単だね。
「私は根拠のないことは言わないようにしているけど。君の感情はわかるよ。」
「わかるわけないだろう!」ついに大声が出た。
「俺は負けた!俺も奴もそれを知っているんだ!」感情を全てぶちまけるように怒鳴った。冷静な顔のドクターに怒りをぶつける。
「次は絶対に死ぬ!それを今からわかっていてもどうすることもできない!
赤い鎧はおろか、黒装束にすら勝てない雑魚!その称号は死んでも剥がれない!!
笑うならどうぞ笑ってくれ! ハハハハ、輝かしい未来でしょう?!
今この瞬間にも扉を蹴破って入ってくるかもしれない恐怖! いくら性能を上げても訓練してもどうすることもできない絶望!
それがあんたにわかってたまるか!」
耐えがたい恐怖と絶望。それから逃げたかった。逃げたいが、逃げられないことがわかっている。だからなんとしてもその恐怖を外へ吐き出したかった。
「ウォタガ!」今まで黙っていたドクターが魔法を炸裂させた。頭上に一旦集まった水の塊は、モンスターがいないとわかるとその力を失い、俺に降り懸かった。
「呆れたもんだ!その程度で私がわからないと言ったのか?」今度はドクターが怒鳴る番だった。
「ああそうさ、君は負けたよ。それは知っている。しかし、私が以前何に負けたか知っているのか?」また静かな口調になり、半ば諭すように喋り始めた。
「オークだよ。初期の冒険者でも簡単に討伐できるようなオークにさえ、私は勝てなかった。
サンドリアに運ばれた時、何と言われたかわかるか?『頭脳だけかよ。』そう言われて馬鹿にされ続けた。
私も、次はないと思ったし、魔法が使えない絶望も味わった。しかし、君のように絶望し続けたか。否、修行することで汚名を返上した。
何もしないで喚いている時間があれば、ちょっとは努力するんだな。」
それだけ言うとドクターはまた扉から出ていった。病室には、孤独と痛みだけが残された。
288 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/25(日) 10:57:18.88 ID:rem/M7s8
以上です
LSメンと喧嘩した負の感情をぶちまけた。
今は反省している。あとで謝ろうと思う。
みなさん、わっふるわっふるわっふる!
289 :
いっき:2006/06/25(日) 12:13:45.87 ID:dQhf34pP
昨日は誤爆したりとかあったけど私は元気です
>>280 最初ぶつかる相手はPokotaso氏だったんです。
しかも偶然ではなく、直接後ろから、わざと……。体当たりとかタックルとか
昼間の光景を見物する予定も入れて無くて。
目算で夕方〜深夜までの間に、って思ってたら深夜近くまで進められてて
んで練り直す為に口調を確認する為に過去ログとか洗いざらい調べてたら
アヤメとかとのやり取りを見学させようって思いついて、その瞬間から
何かが乗り移ってきました。
いや、取り憑かれたと言った方が正しいかもしれないlol
と言うか、ナナコさんの性格がまるっきり変わってる気がしないでもない…
どうもすみません;
291 :
290:2006/06/25(日) 13:13:53.28 ID:ZzWxD5c+
練り直す為に→練り直しや(訂正(ノД`)
292 :
メイミィ-185 ◆ajBPG2hnCs :2006/06/25(日) 14:10:43.20 ID:6FM97QGm
>>259 人様の作品に出る可能性があるというだけで嬉しいものです(つ∀`*)
メイミィのつづりはMaimyです。
イッチはわかんないのですけど、多分そのまんまIcchiかな?
>>288 喧嘩しちゃったんですか。・゚・(ノд`)・゚・。
LSメンさんと仲直りできるといいですね。
投下いきますー。
この日はもう遅いということで、明日の早朝にジュノ上層教会前で落ち合おうと約束してイッチと別れた。
居住区へ向かう足取りは重い。
ついこの間「振られた」と言ってモグの前で大泣きしたばかりなのに、今日またそれを繰り返すのは嫌だった。
それに、2度も同じようなことでモグを心配させたくなかった。
つらくないと言ったら嘘になるに決まっているが、モグの前では頑張って普通に振舞おう、そう思った。
どうせ最初から彼の気持ちがこちらに向くことなんて有り得ないだろうと思っていたんだから、
もう以前のように子供みたいに泣いたりはしない、したくない。そんなの本当に間抜けにしか見えない。
いいんだ、もう。彼のことは、少しずつ考えないようにしていこう。そのうち本当に忘れられる。
彼女がいるんじゃ望みはない。彼のことを考えてもつらいだけなのは確定的に明らかだ。
モグハウスの扉を開けると、モグが今にも飛びつかんばかりの勢いで出迎えに来た。
「ご主人さまぁぁぁぁ!どこ行ってたクポ!?何にも言わずに荷物放り出してくから心配したんだクポ!!」
「あー…そっか。ごめんね、心配かけちゃったみたいで」
モグの頭を優しく撫でる。モグはくすぐったそうに表情を緩めた。
「む…まぁ、無事だったからいいクポ〜。そんなに急ぐ用事があったクポ?帰るための手がかりでも見つかったクポ?」
トトに呼ばれてたんだよ、と嘘をついておいた。一緒に出かけようって急かされて、と。
モグは納得したというように頷いて、既に準備しておいたらしい夕飯をテーブルに並べ始めた。
短い旅の間の話などをしながら夕飯を平らげ、シャワーで軽く汗や汚れを洗い流したあと、すぐに床に就いた。
モグは特にわたしの様子を不審がったりはしなかった。普段どおりに振舞えていたのか、それとも気を使って聞かないだけか。
どちらにしても、今日の出来事については深く追求されそうもないので気が楽だった。
…このまま彼のいない世界に慣れてしまえばいい。
翌朝、約束の時間に教会前へ行くと、イッチは既に来ていた。
不機嫌そうに腕組みをして、尻尾を慌しく揺らしている。
多分、極力早くリードの目を覚まさせて、わたしと行動するのを終わらせたいのだろう。
ここまで明らかな敵意を向けられることは初めてだったので、悲しくなった。
でも、わたしがイッチの立場だったら、きっと同じように敵意をむき出しにしてしまうのかもしれない。
「やっと来たにゃ。じゃ、さっそく行くにゃー」
すたすたと工房橋の方向へ歩き出すイッチだが、こっちは説明してくれなければわからない。
イッチのあとを追いすがりながら尋ねる。
「ど、どこへですか?」
「…古墳。あそこの炎を持ってくれば呪いを解くことができるかもしれないって聞いたんだにゃ」
イッチは手短に説明すると、わかったらとっとと行くにゃーと言って、チョコボ厩舎前へと続く階段を降りていった。
なるほど、何か悪いものが取り憑いているとすれば、あそこの炎を嫌ってリードから離れるかもしれない。
そんな感じの話を何かのクエストで聞いたような気がする。
わたしもイッチに続いてチョコボ厩舎へと急ぎ、ギルを払って背丈に合うチョコボを借りた。
ところが、イッチは受付のお姉さんの前で財布の中身を見つめながらうーんうーんと唸っているだけだ。
悪いと思いながらも横から中を覗くと、どうやらお金が足りていないようだった。
わたしは自分の財布から代金を取り出して、
「これ、彼女のぶんです」
と言ってとっとと支払いを済ませ、そのまま自分が借りたチョコボの背に乗った。
彼女は余計なことするんじゃねーにゃーとか、アンタに借りなんて作りたくないにゃーとかぶつぶつ言っていたが、
結局諦めたのか大人しくチョコボに乗っかった。
そうしてわたしたちはジュノを出発し、バタリア丘陵を南下して、
エルディーム古墳へと続く数ある入り口の中のひとつの前でチョコボを降りた。
ここまでほんの20分ほどで着くことができた。ジュノからは目と鼻の先にあるといわれる場所なのだから当然か。
それでも徒歩で来たなら1時間近くかかるだろうが。
ぽかんと開いた石造りの入り口を奥に進むと、生暖かい湿った空気が中から漂ってきた。
「に、にゃぁ…」
イッチは怖気づいてしまっているようだ。不安げな表情で俯いていて、耳もしおれている。
「…大丈夫ですか?」
そっと問いかけると、はっとしたように姿勢や耳を正した。が、表情は明らかに無理しているとわかるほど強張っていた。
「だ、大丈夫だにゃー!オレを誰だと思ってんだにゃ!イッチ様に怖いもんなんてないんだにゃ!!」
自分に言い聞かせるようにそう言うと、ずんずんと先に進んでいく…かと思いきや、わたしよりも前に行こうとは決してしない。
彼女をよく見ると、尻尾を自分の体にぴったりとくっつけている。ほとんど足の間に挟まっているような状態だ。
これは確か猫が怖がっているときにする様子だった気がする。自分の体を小さく見せようとしている、らしい。
あんまり面白いので吹き出しそうになったが、そんなことをしたら絶対に怒るだろうと思い必死で我慢した。
そもそも、だ。わたしだってすごく怖いのである。本当はこんな場所に入りたくなんてない。
なにしろリアルではお化け屋敷に入って怖くて泣いてしまうほどだったのだから。
でも彼女の怯え方を見ていると、自分がしっかりしていなくては、と思わされる。
何しろ彼女はレベルも高くなく、気を抜けばあっという間に襲われてしまうのだ。
わたしはレベルだけは高く、普通にしていれば敵も襲ってこないはずだから、わたしが彼女を護る立場に
ならなければならないのはごく当然の道理だろう。
自分にスニークをかけて行動するようにイッチに伝え、先導するように歩き出した。
スケルトンや布をまとった幽霊、屍犬などがうろうろしているが、どれも襲ってはこない。
大丈夫だから、それらを見つけるたびに私が着ている羅刹作務衣の裾を握り締めるのはやめてください。
しつこいようですがわたしだって怖いんです。でもわたしまで怖がってたら先に進めないじゃないですか。
しばらく進むと、少し開けた部屋のような場所の真ん中に燭台があった。
あれがランタンに火をつけるための燭台のうちのひとつだろう。
曖昧な記憶を参考にすると、四角形の位置に存在する4つの燭台から決められた順番どおりに火をつけないといけなかったはず。
順番はもちろん覚えていないが、何度もやればそのうち成功するだろう。
幾度も試してそのたびに間違え、そろそろイッチが音を上げ始めたころ、ようやくランタンに火を灯すことに成功した。
「「【やったー!】」」
ふたりして手を取り合い、飛び上がって喜んだ。が、すぐにイッチははっとしたようにわたしから離れた。
嫌われていることには変わりないようだ。でも、わたしはだんだんイッチが好きになってきていた。
嫌いなはずのわたしといてもこんなにくるくると表情を変えるイッチは、リードといるときにはきっともっと表情豊かなのだろう。
可愛く思えるのは当然な気がする。こういう子は学校でも男女どちらにも人気だった。
そのままの流れで自分と比較しそうになって、ぷるぷると首を横に振った。…そんなの、なんだかみじめだ。
帰り道も行きと同じくイッチを護るために十分に注意して進んだ。
そして特に何事も起きることなく、無事に古墳から出ることができた。
どれくらい内部をうろうろしていたのか、正確な時間は知らない。
日は高いところにあるが、既に傾き始めているようだから、きっと今の時刻は昼過ぎごろだろう。
そう考えると少しずつお腹がすいてきた。現金なものだ。
イッチはまるで今まで息をしていなかったかのように深く大きく深呼吸している。
気持ちはよくわかる。古墳の内部の空気は淀んでいて、必要以上に吸いたいとはとても思えなかったから。
それに、中には安心できる場所などほとんどなかったから、無事に帰ってこれたことで気を落ち着かせる意味もあるのだろう。
「これで、リードを治せるにゃー…」
感慨深げにイッチが呟く。そうだ、これできっとリードを助けることができる。
「それじゃ、すぐ戻りましょう」
「そうするにゃ。…そだ」
イッチはふと思い出したようにごそごそと鞄を漁り出し、お札のようなものを取り出す。
「なけなしの戦績はたいてもらった呪符デジョン持ってたんだったにゃー。これ使ってとっとと帰るにゃ!」
そう言って、こちらをじっと見つめた。どうやら「お前はないのか」ということらしい。
ランタンを持っているのは彼女なのだから先に帰ってしまえばいいのに、こうやって一緒に帰ろうとしてくれるのは
少しだけでもわたしに気を許してくれたのだろうか?
わたしも鞄の中身を漁ってみる。と、奥のほうで少し皺になった呪符デジョンを発見した。
そういえば入れっぱなしだった、とふと思い出す。
自キャラになるまではどこに行ってもだいたいは微塵して帰っていたからすっかり忘れていた。
ホームポイントはジュノだった気がする。
自キャラになる前はずっとそうしていたし、自キャラになってからも変えた覚えはない。
「よし、じゃ、行くにゃー」
同時に呪符の端を千切ると、そのまま紫の光がふたりの体を包み込んで時空の渦の中に消えた。
以上になります。
ランタンで無事呪いが解けるのかなぁ
イッチはそのままサンドリアとかに飛んで行きそうな感じ
302 :
既にその名前は使われています:2006/06/25(日) 15:06:30.74 ID:OeGMghjS
ネカマのくせにイッチきもいな、と最近常々思う
正直イッチのモデルはうちのLSのフレアさん
というのはガセ
>>302 そういえばイッチって元は男の人でしたね。
きもいのはわたしの書き方のせいかな…なんだかすみません(・ω・;)
いや
ミスラはあれくらいでいいよ
もうね馬鹿かお前は
って言いたくなるくらいにゃーにゃー言ってるのがいい
つまりヒロににゃーにゃー言わせたい
307 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/25(日) 16:04:08.08 ID:wY047P16
皆様、投下乙でございます。
>>246 ギルドマスターwktk
>>259 私も、イッチの綴りはローマ字っぽくIcchiかな、と思います。
Itchだと、確か「かゆい」とか「ムズムズする欲望」とかいう意味だったかな?
>>264 来訪者のせいで新たな人殺しの武器が生み出されるたびに、
ナナシの誘いにのってフェイトに戻ればよかったかな・・・と思う今日この頃。
>>288 挫折から這い上がるのジャー!
308 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/25(日) 16:07:24.82 ID:wY047P16
>>300 呪いが解けるといいですねぇ・・・。
イッチは、セリフとか行動とか、まさにそれっぽくてGJだと思います。
わっふるわっふるですよ〜 (*゜―゜)
そして絞首台の階段をゆっくり上がっている気分でございます。
309 :
既にその名前は使われています:2006/06/25(日) 16:41:00.19 ID:7ziHo/S8
呪いって複合するんだけどリードさん。
具体的に言うと一発呪いをかけられるとそれまでかからなかった呪いがかかる。
呪いというか恨み言とか、そういうのの悪いのが一気にわんさかと来る。
フェイト時代の恨み含めて、イッチとの一件含めても女関係だけでも結構かかってそーですyp!
その辺どうなるの!どうするの!WKWK
310 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/25(日) 17:12:13.80 ID:rem/M7s8
>>300 イッチは幽霊が怖いのね
いやいや、後半は見てて笑えましたw
>>302 なに、イッチは徐々に内面までミスラ化していったから問題茄子w
だからリードと(ry
<LSメン> 2時間PLしたら許してやるw
人の弱みに付け込んでコイツは・・・
わっふるわっふる!
>>309 (゜△゜;) 呪いが複合するソースplz
今後の予定として、メイミィさんとイッチのおかげでリードは目を覚ますけれど、
(まがりなりにも)神サマにかけられた「マガシキノロイ」はついて回る。
呪いは重複しないため他の呪詛は無効、と考えていましたが方針変えなきゃいけないかな?
>>310 このスレでマジレすしていいものか判らぬが
PLするときはオルデールとか過疎ってる狩場を利用しようね
普通にPTいるメジャーなところでPLしてると鯖スレに晒されるだろう
晒されなくても獲物取り合いで不味くなるだけだから過疎ってるとこ行こうね
313 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/25(日) 17:54:00.81 ID:rem/M7s8
>>312 うが!
砂丘でリーチやってた
取り合い少ない奴ならいいかなぁとか思ってナハハハ(´∀`;;;;;;)
314 :
既にその名前は使われています:2006/06/25(日) 17:55:52.43 ID:bigZpcuj
たこやき いじめちゃらめぇ
砂丘のたこ焼きですか
確かにたこ焼きやっているPTはあまり見かけないけど
かりばにPL入ってきたら対象の獲物が違っていても心象はかなり悪いですね
晒される可能性あるデス
晒されるときもPLとしてじゃなく、NM横取りやらの罪を捏造して晒してくるでしょうね。
しかもプロ串使ってID切り替えまくって、自作自演とかする人も居ますから気をつけて。
すれ違い失礼しました。
316 :
既にその名前は使われています:2006/06/25(日) 18:06:24.26 ID:rem/M7s8
(((((゜Д゜;;;;)))))ど、どっか逝きます
スレ違い失礼しました
=== Area Bastok's Residential Area ===
--- in Renta Rooms ---
────バタン
少々乱暴にドアを閉める。
ドアが閉まってからナナコが起き上がり、テーブルの上にある自分のシグナルパールを拾う。
Nanako:ヒロ………
通話は既に切られていた。今は反応がない。向こう側から回線?が閉じられている様だ
真珠を握り締めた彼女は、黙って扉の方を見つめていた。
--- in Bastok's Residential Area ---
Aotsuki:柄じゃないな。あんな事言うなんて……ホント、お人好しにも程がある。
時計は既に1時を回っていた。闇の中を彼女は疾駆する。
街灯は所々あるのだが、電気が使われているわけではない為にさほど明るくもない。
体は軽い。夜間の忍者は伊達じゃない、といった所か。
昼間2人を見かけたモグハウスの前を通り、十字路を左に曲がり、その先にある三叉路を右。
港区は近い。
────H-ID:xx-55xx2 登録名:Aotsuki発見。これより漂流物の回収に入r……
Aotsuki:誰?!
声が聞こえた気がして彼女は立ち止まった。そして振り返り周囲を見渡すのだが、何も無い。
Aotsuki:………空耳?インビジで消えてる…わけでもないのか。誰もいないしなぁ…
頭の上に疑問符を浮かべながら、一応カーソルで確認をすると、彼女は再び走り出す。
────居住区の出口が見えた。
.oO○データダウンロード中...○Oo.
=== Area:Port Bastok ===
貿易の出入り口であるため倉庫や各地の特産品を扱う露店、酒場が立ち並ぶ港。
この港の名所である大きな跳ね橋が目の前に見えた。
真夜中だったのだが、深夜便が発進する寸前のようだ。跳ね橋が上がっている。
ゆっくりと離水していく飛空艇を見送る。…ジュノへの帰りはアレだなぁ。正直チョコボには二度と乗りたくない。
しんどいから……。
降りた跳ね橋を通り、ベリゲン広場抜けると港通りへ続く階段がある。
港通りまで着けば、あとはまっすぐ。蒸気の羊亭が見えてくる前に、天晶堂の支店が見えてきた。
Aotsuki:…あ”支店に来るのすっかり忘れてた……
扉は硬く閉じられている。無理もない、深夜なのだから。
その周囲には見張りとおぼしき連中が、浮浪者や博徒を装って、そこら中に配置されている。
真夜中にご苦労な事だ。だけど場の空気に恐怖を少し覚える。絡まれたらどうしようか……?
--- near Steaming Sheep Restaurant ---
Hiro:……チッ
蒸気の羊亭前、舌打ちをしながら落ちている石ころを蹴っているミスラが居た。
Pokotaso、と言うのはキャラ名。この世界ではヒロ・カラミヤと名乗っている男性だ。
よって、彼の名称はヒロで統一する事にした。…って何説明口調になってるワケ?
???:こんばんわ。カラミヤ君?
Hiro:……?!
彼の周りには誰も居ないが声はする。しかもごく近くから。キョロキョロと見回すが、姿は無い。
Aotsukiは、インビジの効果がきれた。
彼女は自分で遁甲の術の効果を切ると、彼と背中合わせになっているのが見える。
彼女がヒロ氏に寄りかかっているようだ。
Hiro:趣味わりぃな、オマエ。
Aotsuki:お前はやめて。
某王女の真似をしてみる。口調も雰囲気も。
Hiro:…ダルマスカの王女にでもなったつもりかよ。
Aotsuki:ぷ…っ、ごめん。ちょっとからかって見たかっただけ。
彼はため息をつく。まぁ、自分で言うのもあれだけど、今の自分はかなり質が悪い。
そして2人は背中合わせのまま会話を続けている。
Aotsuki:それで?どうするかは決めた?
Hiro:何をだよ。
Aotsuki:…言わなくても解ってるでしょ。
Hiro:うるせーな。お前には関係無いだろ。おれなんかに関わっていたらきっとアイツも不幸になる。
だから遠ざけた。それを初対面のお前に干渉される筋合いはねーよ。
Aotsuki:つれないなぁ…同じ来訪者なのに。今時居ないよ?あんな良いコは。
純粋で一途。おまけにあの可愛s………
──────ジジジ…
彼女がそう言いかけた瞬間。2人を中心に周囲の空間が歪んだ。
歪みは球形に広がり、周囲の暗闇を灰色へと変化させていく。
2人には痛みも影響もない……先ほどまで聞こえていたはずの羊亭からくる喧騒も消えていた。
Hiro:来やがったな…!
Aotsuki:…何それ?
Hiro:わかんねぇのかよ…
Aotsuki:…ご生憎様。こっちの世界に来てまだ日は浅いからね。求む説明。出、ナナコ。
Hiro:ナナコを物扱いすんじゃねェ!
悪態を付きながらも、2人は武器の柄を握りこむ。長剣と忍刀。2人とも、まだ抜刀はしていない。
腰を低く身構えた所で、ヒロ氏の左側10mほど離れた所だろうか?
黒い、どす黒い半径3mほどの影が出てきていた。先ほどまでそんなものは無かったはずだ。
???:これはこれは、仲のお宜しい事で。お邪魔でしたかな?
Hiro:……勝手にこんな奴とカップルにすんなよ。
Aotsuki:…何それ?→Aotsuki:…何?何が来るの?
に脳内で差し替えてください(ノД`)間違えた…
影の中から人が生えて来た。…全身黒尽くめで頭にはシャイルだかワラーラだかのターバンが巻かれている。
表情は見えない。が、その体から滲み出る威圧感だけで十分だった。
Aotsuki:何……特撮か何かの撮影…?
Hiro:馬鹿野郎!ここを何処だと思ってンだ?リアルじゃねェ。ヴァナディールだ。
???:はっはっは。…ハンドルネームID番号、xx-55xx2のAotsuki様。不正データの回収に参りました。
大人しく、出していただけますかね?なぁに、貴方達を消去しに来たわけではありません。
素直に出して頂ければ、ひき続きヴァナディールでの冒険をお楽しみいただけますよ。
Aotsuki:……不正データってなんの事?そんなもの知らない。
???:おやおや…知らないはずは無いんですがねぇ…貴方がリアルから持ち込んだ”漂流物”と呼ばれる物を。
……リアル?持ち込んだ?───────……思い当たる物は1つ。食卓塩か?
???:その通りでございます。Aotsuki様。
Aotsuki:!!! な…何で…今考えた事を…ッ!?
???:おぉ、おいたわしい、折角の美人が台無しですよ。そんなに大声を張り上げては。
Aotsuki:…ふざけるのもいい加減にして。
彼女は後ろ手で腰に吊ったポーチを探ると、小瓶を取り出す。沼の監視塔で使ったあの塩の小瓶だ。
Aotsuki:…これね。
???:ええ。さぁ、早くお渡し頂けますか。
Hiro:テメッ!何やってンだッ?!おい!!!
彼女は右腕をヒロ氏の前に出し、今にも目の前の黒装束に飛びかかろうとしているのを静止させる。
Aotsuki:落としても責任は持たないからね。
─────ヒュッ
???:確かに、回収させて頂きました。では…良い旅を………。
左手で瓶を投げた彼女。黒装束はそれを受け取ると、お馴染みの台詞を吐きながら足元の影へと沈んでいく。
と、同時に周囲の灰色も男と一緒に影へと吸い込まれた。
Hiro:おい!!何で渡しちまったんだよ!!?おい!聞いてんのかお前!!!
Aotsuki:……お前はやめて。
今度は真似しようとしたわけではなかった。
Aotsuki:確かにカラミヤ君1人なら勝てたかもしれない。
けど…自分は絶対に足手まといになってた。下手すれば2人とも死んでたかもしれない。
…あんな小瓶で命が拾えるのなら、安いもんでしょ?
Hiro:ンだよそれ……
Aotsuki:…ゲーマーとしての勘。かな
Hiro:笑えねぇな。
─────ぺたっ
Hiro:…何やってんだ?
Aotsuki:………腰が…腰が抜けた。ごめん…立たせてくれない?;
足の震えが止まらない。たまらずその場に座りこんだ。女の子座りとでもいうやつか
右手を彼に差し出す。
Hiro:馬鹿かお前……ッぷ
Aotsuki:…し、仕方ないでしょ!恐かったんだから!!!
Hiro:しょうがねぇな。
彼に抱えられ、2人はAotsukiのレンタルハウスへと足を運んだ。
=== Area Bastok's Residential Area ===
--- near Renta Rooms ---
Hiro:おい、もう立てるだろう。降りろよ
Aotsuki:悪いね、おぶって貰ってさ。ごめん。
Hiro:いちいち謝りすぎなんだよ、お前。
Aotsuki:お前はやめて。
この口癖、ちょっと面白いかもしれない。
--- in Renta Rooms ---
ドアを開けると、モンブランとナナコが椅子に座っていた。
どうやら戻ってくる間に目を覚ましていたようだ。
Hiro:……ナナコ
Nanako:ヒロ…ヒロ……ッ!
ナナコさんは彼の姿をみるや否や、彼に抱き付いた。
Nanako:ヒロぉ……うぅ…ふぇ…
--- in Renta Rooms ---
結局昨夜は、彼を強引に泊まらせる事に成功。
ベッドは何故かダブルベッドで枕も二つあったから、2人に使わせた。
ダブルベッドが何故1人暮らしの部屋にあるのかという理由については聞かないで欲しい。
左側にカラミヤ君。右に自分で真ん中にナナコさん。
あの後、彼女がまた泣き始めた為に、こういう寝方になってしまった。
流石にカラミヤ君は抵抗したが、彼女がしがみついて離れなかったので諦めたようだ。
あ、誰かさんが期待してる様な事は何もなかったので御心配なく。
って、誰に言っているんだろう?
〜続〜
>>232 これにて接触終了です。
Aotsukiは同じ来訪者として当分強引にでも付いて行くつもりです。
って、旨く動かせたかなぁ、人様のキャラを…。
おー
戦闘やらずに戦闘閉めたりとかかっこええわぁ
>>レップ氏
アジルが食事係を務めるNew天の塔へ/welcome(マテ、入退院を繰り返すってどんな感じなんでしょうか…
>>メイミィ氏
オバケが恐いならバニシュだ!バニシュを呼べ!全てを…吹き飛ばしてッ!!と叫ぶんだw リードさんを起こした後の修羅場が楽しみです
>>アオツキ氏
なにも期待なんてしてなかったんだからね!?本当なんだからね!?
…今までは"来訪者"そのものを取り締まるのしか居ませんでしたが、漂流物を専門に回収する部署もあるようですね。
フェイトが一枚岩のただ悪役では無くなって、だんだん細かくなっていくのが何故か【喜び】
では投下します。
ゴブリンの鞄は偉大だ。
きっとあの鞄なら、平然とコレを石ころ1つと同じ扱いで格納してしまうだろう。
―――ゴッ
「…ぜぇ…ぜぇ……―あ゛ぁ…重かった。」
私は、サンドリア港のレンタルモグハウスの自室に着き、衝動買いした規格外兵器を床に立て、荒れた息を整えている。
借りる時、ガードが明らかに白い目でコチラを見ていたが、王室には貸しがあるので大丈夫だろう…きっと。
レンタルハウスを借りたから、ウィンはポスト開けたりとか出来ないけど、キィ(躯)は鍵開けするし、大丈夫だ。
…さて。この右手に支えられ、モグハに聳え立つ超重量級遠隔武器、はたして私に使えるのだろうか……。
「こちらは、我がブルゲール商会が独自のルートで入手し、専属契約をしている工房でオーダー改造した品です。」
うっとりとした顔で銃を撫でている辺り、改造をオーダーしたのはこの爺さんだろう。…てか使う気だったのか?コレを。
「この銃は専用弾を使用しますゆえ、他の銃との互換性は備えておりません。なにぶんオーダーですゆえ……」
だから嬉しそうに言わないでくれ…というかこの銃が入ってた箱2つあるんだが…もう1つもコレ入りなのか?
「専用弾は、こちらの2種類になります。榴弾と、徹甲弾。どちらも我が国が誇る鍛冶ギルドの逸品にございます。」
そう言いながら、タバスコの瓶に似たモノを木箱からどんどん出していく…絶対コレ銃の弾には見えんって……
弾頭が平たいのが榴弾で鋭角的に丸いのが徹甲弾らしい。
「大工房守護長銃はバス所属国民専用の機密保持機能がございました。しかし、当製品は個人登録機能へと
発展させ、お客様本人にしか使えない専用武器へとする事に成功致しました。登録は貴方様で宜しいですね?」
「えっ…あ、あぁ。私にしておいてくれ。」
「この弾も、やっぱ高いのか…?」
銃があの値段なんだし、やっぱ相当するんだろうなぁ…
「特注で造らせておりますゆえ、1発9800gilと少々値は張りますが…威力はベヒーモスすら軽々と屠る事でしょう。」
「……一発で?」
「急所を狙えば、一発で。」
爺さん、頼むからその笑顔でそんな物騒な事言わないでくれ……いや、威力はある方が良いけどさ……
「最初は、試し撃ちもなさりたいでしょう。2発づつをお付け致します。追加でお求めの際は、我が商会へ…。」
「ありがとう。……ところで、もう一つ同じ箱があるけど、アレにもソレが?」
「その通りでございます。…ですが、アチラは既に売約済みですので……」
「ぁ…、いや…大丈夫。1つで十分だから。………(一体どんな奴がこんなもん使うんだ……」
流石に客が誰かまでは教えて貰えなかったが、 重火器を好む常連客 だそうだ。改造品をよく買っていくらしい。
「お会計は、一括でしょうか?もしお手持ちが足りなければ、後日お支払いでも構いませんが……。」
「・・・一括で。」
「では、銃が800万gil、弾が各10発で19万6000gil、その他備品28万4000gil、計848万gilになります。」
値段を聴いて、改めてめまいがする。少し目頭を押さえながら、なんとかこらえ、財布の中身のほとんどを出す。
「850万gilでございますね。お釣り銭は…「釣りは、やる。次回があれば、その時にまた良くしてくれ…w」
もう、2万多かろうが少なかろうが知らん……どうせそう大金が必要になる事は無いだろ……
「「「「毎度、ご利用ありがとうございました!またのごひいきのこと、宜しくお願い致します!!」」」」
強面の男達に、笑顔でそう言われながら、私は大砲を担ぎ、弾を肩掛け鞄に詰めて倉庫を後にしたのだった。
……で、どうするかな…さすがに街中や、街の近郊で撃つわけにもいかないし……。
鉛色に黒光りする大工房守護長銃改、改め工房特製改造長銃……面倒だ。製品名っぽいハネルコンでいいや。
唐突に、中年太りして背中に妖精っぽい羽を生やし、少しだけ浮いて額に汗を垂らす怪奇生物が脳裏に浮かんだ。
…が、すぐに脳裏から抹殺し、考えなかった事にする。
試しうちはその内すれば良いとして……それより先に……
「モグ。」
「はいクポ。」
「私愛用のゴブ鞄は持って来てあるか?」
「コッチに来る時、必要だろうと思って、持って来ておきましたクポ。ご主人の欲張り鞄。」
「よし、よくやった。コレをやろうw お前の友達が欲しがってるらしいタルタルヒシモチ。」
「ありがとクポ。これでまた面白いモノが見れるクポポポポ〜〜〜♪」
ふと脳裏に この親にしてこの子あり と浮かんだ…私は親になったつもりは無いが。
ゴブ鞄に銃と弾を入れる…さすがゴブ鞄だ。両手剣並みの銃入れてもなんともないぜ!てか軽い!!www
………まぁ、財布も凄ぉ〜〜〜〜〜〜〜く軽くなったが、仕方の無い事だ。また稼げば良い。
「んじゃ、私はサンド一通り見てから、どっかでさっきの銃試し撃ちしてくるよ。」
「了解クポ。街中で撃っちゃ駄目クポよ?」
「大丈夫大丈夫、撃つとしたらよっぽどの時だwww」
「だから撃っちゃ駄目クポ〜!」 気が気でないと大騒ぎするモグを軽くあしらい、私は北サンド行きの近道へと向かった。
以上です。
どう見ても対人弾と対物弾です。本当にありがとうございましt
一部の人は知っている銃の名かと存じますが、イメージし易いよう名前を流用しました。あんな感じです。
バス方面にわっふる…じゃない、wktkしながら銃を抱いて寝ておきますw(躯's tell 早くサンド巡れ!
ベヒンもスが一撃だと?!
なんちゅう物騒なもんだw
スレオリジナル武器だし過ぎ><;
口径が30mmなら立派に“砲”ですね・・・。
弾頭が劣化ウランでないだけマシってことですか・・・(呆れ顔)。
まぁ、あの通りの口径としても、アレは撃つ側が無事なのは身体が常識から逸脱してるからなので、
私が撃ったらどうなることか……うふふふふw
普通に撃った日には肩などの各部位骨折、筋肉裂断、反動で吹っ飛ぶ、など楽しいことになるでしょうw
しまった、銃の感想言ってて本題忘れてた…
ハルコンネンが引用した銃の正式名です。
元ネタは嗜好が激しい内容なので、知りたい方は検索して下さい。
私が言うハネルコンは原作のからすれば、誤って覚えられた名前ですw
ハネルコンでググったら2ヒットしましたw
偽物らしい名前だと思いつつ言いやすいのでコッチの名がつきました。
ググって見ましたよ
対化け物用銃かyp
なんてものをつくっちmっちゃふぇっうぇw
対化け物用・・・物騒な銃が出てきましたねw
では投下させていただきます
目を開けるとウィンダスだった。が、恐怖で足が震えていて動けない。
〔ミサンガ、大丈夫?〕
カーバンクルが語りかけてきた拍子に動ける様になった。あの殺気はなんだったんだ・・・?
〔・・・大丈夫だ。〕
深呼吸をしてなんとか心を落ち着かせ、返事をする。
〔よかった!無事だったんだね。〕
よほど心配していた様で、かなり安心している。とりあえず、一旦モグハウスに戻って作戦を練る事にした。
モグハウスには既にカーバンクルが戻っていた。
モーグリも安心している所を見ると、カーバンクルに話を聞いた様だ。
「よかったクポ!無事で安心したクポ。」
「カーバンクルが言うのが少しでも遅かったら、逃げ切れなかったな・・・。」
「あれはこの世界に元からいる様な者じゃない。多分、ミサンガみたいな人達が来たせいで現れたんだろう。」
確かに、あの殺気は古代竜を見た時の数十倍は強かった。
古代竜より強い者なんて、存在する訳がない。
「他に来た人達で、力をあわせて戦ってる人もいるみたいクポ。」
どこでそんな情報仕入れているんだろう?そんなことより、もっと重大な問題がある。
「・・・僕とミサンガの二人じゃ危ないね。」
そうだ・・・。俺とカーバンクルの二人じゃ、まともに戦っても勝ち目はない。
「だれか協力者はいないクポ?」
「そんな人いる訳・・・・・・待てよ?一人だけ、手伝ってくれそうな人がいる。」
そうだ、あの子なら手伝ってくれる。わからないが、多分協力してくれる。
「なら、早い所その人の所にいこう。」
俺は、すぐに石の区に飛び出した。パールをひとつ持って。
「いってらっしゃいクポ〜。」
Rendezvous Point・・・俺があの子と会う約束をした所だ。俺はカバンからパールを取り出し、呼びかけた。
『・・・ヤワワ、いるかい?』
『あ、ミサンガ!どうしたの?』
元気な声が返ってきた。俺のフェローの・・・ヤワワだ。
『ちょっと、石の区のポイントまで来てもらえる?』
『わかった〜。ちょっと待っててね!』
しばらくまっていたら、元気な声と共に、赤毛のポニーテールのタルタルが走ってきた。
「ミサンガ〜〜!おまたせ〜〜!」
「やあ、ヤワワ。」
「あれ?いつもより元気ないね〜、どうしたの?」
「ちょっと、事情があるんだ。」
どう話そうか悩んでいたら、別の声が聞こえてきた。・・・アレ?この声って・・・。
「えっ!?カー君!?なんで?街中なのに・・・。」
やっぱりカーバンクルだ。ていうか街中でも出れたのかよ。
「君も、聞いたことぐらいならあると思う。・・・急に人が変わった冒険者の事を。」
言い難い事をさらりと言われる。俺が落胆すると同時に、ヤワワの表情が少し険しくなった。
「・・・聞いた事はあるよ。不思議なことが起きてるって。」
知っていたのか・・・やはり結構有名になっているんだな。それ程大規模という事を示している様だ。
「とりあえず、手伝ってほしいんだ。」
当の本人を無視して話が進んでいる。カーバンクルの問いかけに、ヤワワはしばらく悩んでからゆっくり頷いた。
「ありがとう、ヤワワ。」
「友達だもんね!それに・・・楽しそうだし。」
テヘ、と舌を出しながら笑った。タルの可愛さを使うのが上手い。
てか、楽しそうって・・・。ウィンダス人はかなり陽気な様だ。
以上です〜
正直フェローと3人でも勝てる気がしませんww
タルタルの戦闘力は無限大(例:武神様&サントット大先生)
二人のタルの正義を信じる力が頂点を越えたときそれは地球すら破壊する力を生むから何でも倒せるってばあちゃんが行っていた
>>ミンサガ氏
大丈夫。タルタル男女とカーバンクルの可愛さでタルコン赤鎧を味方につけrぐヴぇっ(どこからか現れたソロモンヘアの人影が飛び蹴り
げほ…え?なに?そんな奴に取り入らずとも俺が護る?いや、彼らウィン人ですよ…。
タル好きに国境は無い?いや、タル好きなエル多いのは知ってますけど…流石に貴方の立場でソレは…
あ゛。……ぁの…熱弁中申し訳ないのですが…後ろ……(なっ…!ま、まってくれ!誤解だ!)(うるさい!このペド野郎!!)
………。タルフェローの人とかでも強い人は何人も居るので、きっと大丈夫ですよっ!wwww
年増なあの黒い悪魔(※あれでもタルタルです)に鍛えて貰えば、黒服くらいは瞬殺でk(プチメテオ飛来により通信途絶
>311
リードさんの方の設定にわっふるしておきますヽ(´ー`)ノ
あれですね、「だいじなもの:マガシキノロイ」www
影を引きずりつつ戦うヒーロー燃え(*´Д`*)b
>330
思えば自分の初投下は、FF12の発売を目前に控えた頃だった気がします…w
⊂(^ω^)⊃ アーシェ王女色白で萌えなのでセフセフ!
ミ⊃⊂彡
で、ナナコを初めて出したあたりからずっと暖めてたネタなのでナナコとは仲直りしませんでした…
(^ω^;)⊃ 二度も女の子泣かせるなんてアウアウ!
⊂ミ⊃ )
/ ヽ
>340
次は少佐殿の名物演説を是非(´∀`)b
>346
勝たなくていいんです、生き延びればいいんです(´∀`)b
って電波ミスラが言ってました!
二時間は経ったろうか?
握り締められていた左手が緩んだ気配に、おれは目を開いた。
規則正しい寝息が二つ、いや、三つ聞こえる。
心身ともに消耗しきっているのに、全く眠れる気配がない。
そっと毛布を除けて、体を起こす。左に視線をやると、二人のヒュームが眠っている。
一人はナナコ、もう一人は……ナナコの友人だろうか? アオツキとかいう女。
そっとベッドを抜け出す。頑丈なダブルベッドは、軋み一つあげない。
剣を吊り、帽子と外套を手に取ると、再びベッドを覗き込む。
二人はぐっすり眠っている。
「──元気でな」
そっと囁き、肌に触れたい衝動をぐっと抑えて、踵を返す。
外は夜明け前、そんな季節でもないのに酷く冷えた。
おれのつまらない未練が、結局またつまらないものを呼び込んだ。
その未練を手の中で弄びながら、深夜のバストゥークを歩く。
不意に、切羽詰った足音が背後から響いた。
おれはとっさに隠れる場所を探したが都合のいい場所は見つからない。
駆け出そうとした背中に、聞きなれた女の声がした。
「ヒロ!」
シグナルパールをポケットに落とし込むと、平静を装って振り向く。
大慌てで出てきたらしい、ローブ姿のまま上着を抱えて、半長靴もはかずに下は裸足だ。
「あのおせっかい女はどうした?」
「──寝てる。モーグリにだけ挨拶して、出てきたの」
あっそ。興味のないふりをして、歩き出す。
「待って、ヒロ。説明してよ! わたしがいたら邪魔になる用事なら、おとなしくしてるから。だから……」
逃げたら追ってくるだけだろう。多分こいつは、静かにしている事なんて出来ない。あいつらがおれを探す目印になって、そして多分、おれより先に死ぬだろう。
だから……
「ジュノに行く」
おれが逃げないので、靴を慌てて履きながら、ナナコがきょとんとした顔をする。
上着を持ってやり、肩を貸しながら囁く。
「ここでは話せない。詳しい事は、飛空艇で話すよ」
うん、うん。何度も頷き、寒さに震えながら、ナナコが顔をぐしゃぐしゃにして笑う。
その様を見て、胸が痛んだ。嘘に嘘を重ねて、またおれは彼女を傷つける。恨むぜ、アオツキ。
桟橋を渡ると、飛空艇の早朝便が桟橋に入っていた。この時刻の利用者はほとんどいない。急ぎの仕事を請け負った冒険者と、安い便で大量に運搬される荷物くらいだ。
おれ達は手を取り合って乗り場へと急いだ。というより、逃げ出さないように手を掴まれたまま、走った。
まもなく離水致します、次の便をお待ち下さい。そう勧める係員に強引にギルを握らせ、受付を走り抜ける。
飛空艇がゆっくりと動き出した。乗降用の引き込み式タラップがゆっくりと上に上がっていく。
おれは手を握り合ったままそれに飛び乗り、腕を振ってナナコを強引に引き上げる。
そして、その反動に任せて、おれは再び石造りの桟橋へと飛び降りる。
異変に気づいたナナコが、もうほとんど閉ざされてしまった隙間から顔を覗かせ、何事か叫んでいる。
いくつかは聞き取れて、残りは聞こえなかった。
おれはシグナルパールを取り出して、魔力の充填を待って声をかける。
「聞こえるか、ナナコ」
ナナコも同じ事を考えていたのだろう、切羽詰った、支離滅裂な言葉がパール越しの安っぽい音声になって響く。
「おれは冒険者を辞める。辞めて、金持ちの令嬢と結婚する事になったんだ」
うそ、ヒロがわたし以外にモテるわけないよ! 嘘は嘘だが、その評価はあんまりだ。おれは答えず続ける。
「だからお前がまわりをうろうろしてると迷惑なんだ。分かるだろ、おれの事を思うなら、二度とおれの前に現れないでくれ」
ナナコの声がますます大きくなる。だけど、会話をする気はない。話し合ってお互い同意の上で別れるなんて、子供の理屈、捨てる側のエゴさ。
貧乏な女は嫌いなんだ、お前も結婚するなら金持ちに限るぜ。そう言って通話を切ると、おれの未練を床に落として踵で踏み砕き、破片を海へと蹴りこむ。
涙は出なかった。おれは岩、おれは島。岩は決して苦痛を感じない、島は決して泣きはしない。
体は萎えて気を抜けば倒れそうなほど疲れ、頭は何も考えられないほど弱っている。
だけど、休む気にはなれない。
おれは寝静まったバストゥークの町並みを抜けて、南グスタへと来ていた。
夜明けには今しばらく間がある。今の状態で出来そうなのは、南からの侵入ルートの策定くらいだ。足を滑らせてそのままバストア海の藻屑になるのも悪くない。
岸壁に立ち、そんな事を考えていると、背後で気配がした。剣の柄に手を掛け、振り返る。
「これはこれは。また、お会いしましたな」
さっきの黒装束だ。口元に嫌味な笑いを貼り付けたまま、軽い足取りで間合いを詰めてくる。
「なんだよ、用事は済んだんじゃなかったのか。おれはあんたらが喜ぶようなお土産は持ってないぜ」
黒装束は両手を上に向けて肩をすくめると、声を上げて笑う。
「そう言いながら、あなたはこちらの用事がお分かりのようだ」
「さっきは二人、今度は一人。そういう事だろ」
帽子の庇を下げて男を睨みながら、間合いを計る。男は満足げに頷く。
「なかなか察しが早くて助かります。それでは手早く済ませましょう。次が控えていますので」
あの女の事か。どうして先におれを選んだ?
問いながら、剣を抜く。威圧感に髭が震えるが、そんなものに怯んであげるにはおれは現場を見すぎていた。
「そら、それですよ。戦う覚悟のない彼女は恐らく逃げる。最悪あなたと合流して、わたしはあなた達二人を相手にしなければならなくなる」
あの女、そんなに弱そうには見えなかったけどな。冷静だし、度胸もある。ナナコに似てなきゃ、背中を預けたっていい。
左手を胸の前で組んで、強化魔法の印を結ぶ。男は術式の完成を阻むべく、外套の下から重厚な蛮刀を引き抜くと、疾風のように駆け出す。
「しかしあなたは、そうやって戦いを選ぶ! 勝ち目がない愚かな戦いを!」
男の口元が勝利を確信して歪む。おれは思い切り半身をひねって踏み込むと、捨て身の覚悟で突剣を男の胸元へと突き出した。
おれが強化魔法を唱えていると信じきった男は、刀を大きく振りかぶったまま、捌く事も躱す事も出来ずその胸で剣を受け止める。
刃が振り下ろされるが、交錯したおれの体には当たらない。肩口に男の肘が叩きつけられ、蛮刀が弾け飛ぶ。
「人殺しとか好きなんだろ、たまにはお前が死ねよ!」
歯をむき出しにして叫ぶと、背中まで抜けた突剣を捻り、縦横に揺さぶる。
黒い外套の中は血まみれなのだろう。ぼたぼたと何かが地面に滴る音を感じた。
男の顔が苦痛に歪み、呻き声を漏らし、文字通り顔色を失う。震える手がおれの肩を掴み、すぐ力を失って垂れ下がった。男は弱々しく崩おれる。
何か言いかける男の顔面目掛けて足を振り下ろす。顎が砕ける小気味よくもおぞましい感触があった。
「ほっといたら人を殺しちまうくらい、苛ついてたんだ。助かったぜ」
血の泡を吹いて、男が息絶える。弱い。赤鎧の従者とかいう奴だろうか。
戦う覚悟がなかったのは、お前の方だ。
何をやってるんだろうな、おれは。
男の懐を探って身元の分かるものがない事を確認すると石を抱かせ、引きずって海へと放り込む。
八つ当たり同然に殺された哀れな男の死骸は岸壁で一度バウンドすると、荒れるバストアの波間へと消えていった。
辺りに残った血痕を始末し、返り血を浴びた外套を灰に変える。どれほど効果があるか分からないが、作戦前だ、妙な痕跡は残したくない。
手元には、先ほどアオツキが投げた小瓶が残された。食卓塩。懐かしい日本語が赤く印字されている。
おれには必要ないものだが、ゆで卵を食べる役くらいには立つだろう。彼女にとっては大切なものかもしれない。
塩が? 馬鹿かおれは。
まだおれは正気じゃないらしい。腹を抱えてくっくっと笑いを堪える。
それはそれでいいさ。この塩はきっと彼女の誕生日にパパが買ってくれたもので、これを使って大好きなゆで卵を食べるのが彼女の生き甲斐なんだ。
疲労が高じてまともじゃない思考を楽しみながら、おれはふらつく足取りで居住区へと向かった。
モグハウスはまだ真っ暗だった。おれは思案に暮れ、玄関先に塩を置いて帰ろうとしていると、モグハウスの扉が開いた。モーグリだった。
「どうしましたクポ?」
主人はまだ眠っているのだろう、声を低くして、おれにも静かにするように手で促す。
「そこで黒装束の男に会ってね。この塩おいしくないから返すってさ」
小さな手に小瓶を落とし込む。
このモーグリは、ちゃんと翼で飛べるんだな。おれのモーグリは、もう飛べない。
「ご主人さまに渡しておくクポ。だけどモグが聞きたいのはナナコさんの事クポ」
主人に似て色々と突っ込みの厳しい奴だ。
「ああ、ちゃんと話して、全て終わるまで身を隠していて貰う事にしたよ。おたくのご主人には、本当に世話になった」
モーグリの顔が、ぱっと晴れた。
「それはよかったクポ! ご主人さまはああ見えてお節介焼きだから、きっと喜ぶクポ!」
声が大きくなって、慌てて人差し指を立てて静かにしろという仕草をする。
「それじゃ、おれはこれで。何か用事があるなら、蒸気の羊亭を訪ねてくれと、伝えてくれないか。昼過ぎにはいるはずだから」
信頼できる主人の冒険者がいて、口うるさくも賢明で忠実なモーグリがいる。
そんな当たり前の構図が何だか眩しくて、おれは早々に場を辞して、いい加減疲れきった体を休ませるべく、宿屋へと向かった。
以上です(`・ω・´)ノ
突貫抽出もの好きだからって、物語作るんじゃなくて攻略する方に意識がいっちゃってるなぁ…
ちょっと反省(´・ω・`)
セツネィ
簡単にレスのみ失礼します。
>>331 光栄です(*´Д`*)
>>332 ツンデレwwwwktkr
黒装束の方は、初期に考えていた接触ルートでも同じ様に出てきています。(脳内SSだけd)
言いなりになるのも最初から。いきなりSGMクラスと戦わせても一方的にねぶられるだけですしね。
まぁぶっちゃけ戦闘シーンを描くのもにがt(ry
名前とか何もかも未設定で、殺されない噛ませ犬的存在で、正直この後の扱いに困っていたんですが
ヒロさんが葬ってくれましたwwwww
ごめwwww実はすごい助かりましたwwwwwwww
>>330 やっぱり動かし過ぎてたみたいですねぇ、申し訳ありません;
360 :
359:2006/06/26(月) 00:44:46.45 ID:KJ3bXULZ
わあああああああ、レス番間違えてた;
>>330 やっぱり動かし過ぎてたみたいですねぇ、申し訳ありません;
を
>>349 やっぱり動かし過ぎてたみたいですねぇ、申し訳ありません;
に脳内で差し替えてお読み頂ければ幸いです(ノД`)
361 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/06/26(月) 01:14:17.88 ID:Ei+iX/yz
しばらく離れていたらとんでもないことに〜〜・・・
やーっと読み終わりました。申し訳ありませんが感想はかいつまんで
させていただきます
>>336 ベヒーモスも一撃って・・・。またすてきな超兵器がでてきましたね〜
モーグリに試し撃ちされなくてよかった・・・。ヒシモチネタ、使わせていただくかもしれませんww多分ヒシモチが来る先は想像つくのでw
>>348 タルタルとカー君だなんて最強じゃないか!あとはマンドラとタコヤキを追加すればさらにカンペキに!!
>>357 私を泣かせてどうするつもりですか?w
ナナコ・・・かわいそう過ぎる・・・
「帰るまでにも色々あったクポね〜。」
涙を流しながら私に包帯を巻かれていたモグタンが感心したように呟いた。
ホーリーの傷はちゃんとケアルで直したはずなのだけど、やっぱりまだ痛いって彼が胸にすがってくるので
救急箱をひっくり返して見つけた包帯を適当に巻いてみることにしたのだ。あんまし意味は無いだろうけど。
「そうなの。アリアちゃんはアリアちゃんで誤解は解けたから
もう何をやってもいいらしいけど、なんだか監視役をしばらくつけられることになっちゃってね。
『第一人者アリアはサンド人だから研究はサンドの物』というサンドリアと
『魔法に国境はない。研究の利益は全ての国が享受する権利がある』って意見をもってる
時空魔法の学会がものすごくもめにもめ始めちゃってるのが原因みたい。」
「・・・まだまだ大変そうクポね。」
深刻そうに言うモグタンに私も包帯のはしっこ同士をリボン結びにしながらうんうんと頷いた。
「だけどね、一番大変そうなアリアちゃんが一番この状況を楽しんでるのよね〜。」
「クポ?」
私の言っている言葉の意味が分からずにモグタンが首をかしげる。
それにつられて彼の頭のボンボンもかわいらしく揺れた。
「モグタン、監視役が選べたらアリアちゃんならどうすると思う?」
私は救急箱に薬や余った包帯をもう一度詰め直しながらモグタンににやりとして見せた。
でも、なんだか嫌な汗が私の頬を伝ったのはなんでだろう。
それに、アリアちゃんは監視役を選べたのではない。
国相手に交渉して選べるようにさせたのだ。
「・・・ユリフィナみたいな被害者がまた一人出るクポ。」
うっ!あのおぞましいユリさんの残した記憶は忘れかけてたのに!でもまさにその通りだ。
「・・・なんかね、監視役のミスラの騎士さんがアリアちゃんのこと『お姉さま』って呼んでたよ。」
「アリア・・・恐ろしい子クポ・・・。」
私たちは二人同時にため息をついた。シャントット様とは別の意味でこの人もヴァナ最強の人間の一人だと思う。
モンクよりも獣使いみたいなジョブの方が向いているんじゃないだろうか?そうねぇ・・・女性使いとか?
自分で言ってあまりのくだらなさに何だか恥ずかしくなってきた。
「ところで、ご主人様はこれからどうするクポ?」
「これから?」
そうねぇ・・・特に何も考えてなかったな。そういえば今まではどんな風に冒険者してたっけな?
「ユリフィナ〜、船に魚釣りにいこうよ〜。」
首をひねっていた私に向かって鞄の中のリンクパールからかわいらしい声がかけられた。リポケケだ。
「いいねっ!私達もいこうおやじさんっ!」
「うむ、なら釣竿と光の塊を準備しておこう。」
ユファファとオヤジさんが私よりも先に彼女の声に応える。
「私、ユリフィナちゃんに釣られたい〜♪私もいくいく。」
とーぜん、そうなるとアリアちゃんも来るわけで。
「お姉さま。監視役の私もついていきますにゃー。」
なんだかいろんな意味で大変な事になっていそうな監視係のミスラの騎士さんもついていくことに。
「ユリフィナ、一緒に海を見つないかい?今日は幸運にも非番なんだ。」
そして・・・え?ええええぇええぇぇぇええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!
「シャシャシャシャシャ・・・シャールカーンサン!?!?!?どどどどどど、どうして!?」
何故かパールにはいつもの魅力的な笑顔で眩しいシャールカーンさんが映っていた。
びっくりしたせいなのか、彼の笑顔のせいなのかは分からないけれど、
とりあえず私の顔が熱いということだけは間違いない。
「はっはっは、パールあげちゃった。」
ぺろりとかわいらしく舌を出すキモイだけのヒゲ男をキッとひと睨みしてから、小さくため息をつく。
なんて事をしてくれたんだこのヒゲは・・・。
まぁ、多少ストーカーじみてはいる気もするけれどここまで一途に思われるのは悪い気はしないしいいか。
・・・本当に一途なら、ね。どうもこの人は私をユリさんと重ねてる気がして仕方がない。考えすぎかなぁ・・・。
ま、今日そこら辺のところははっきりとさせるかな。上手くはぐらかれそうな気もするけどね・・・。
「じゃあ、私は釣りギルドでエサをたくさん買い占めておくね。」
「お願い〜。集合はセルビナね〜!」
「わかった。またあとでね〜!」
パールに向かって手を振って私は通信を切ろうとしたところで、アリアちゃんが口を開けようとしたので
慌ててもう一度パールを覗き込んだ。
「わかってるわね!みんなネコミミフード着用よ!そして水着か下着姿で来る事!絶対だかr」
パールの接続をブチッと切り、アリアちゃんのたわごとを途中でカットする。それからモグタンのほうへ向き直った。
「というわけでモグタン。これからはまた昔みたいに自由気ままにその日暮らしの冒険者かな?」
考えてみたらこうだったんだ。お金が無いなら金策に、まだ見てない場所があるならそこを恐る恐る覗いてみたり、
暴れて迷惑をかけているモンスターがいれば退治に向かう。そんな無計画だけど楽しい冒険生活をしてたんだ。
「つまり、何も考えてないクポね。」
「そーゆーこと!」
なんだか呆れ顔のモグタンから水着とネコミミフードと釣竿を受け取りながら私は答えた。って水着はいらない・・・
でも、一応持っていこうかな。
「それじゃ、いってくるね。今日の晩御飯たくさん釣ってくるから!」
ニコッと笑って元気よくモグタンに手を振るとモグタンも微笑みながら手を振り返してくれた。
突然、彼の表情が暗くなった。
「このときは、誰もユリフィナがシーホラーの晩御飯にされてしまうとは思っていなかったクポ。」
「不吉なことを言わないでよ!!」
私の抗議を無視してモグタンは続ける。
「シーホラーではなく、アリアさんかシャールカーンさんの晩御飯になるのは現実的にありえるクポ〜。クププププ!」
「・・・それは笑えない。」
下品に笑うモグタンを私ジトッと見つめる。シャールカーンさんはともかく、アリアちゃんは・・・。はぁ。
「でも・・・。」
「でも?」
モグタンがパタパタと私の側まで飛んでくると、私の服の裾に手をかけた。
「その前にモグのおやつになっちゃうかもクポーーー!!」
バッと目の前に現れる布、ていうか私のヒーラーブリオー。なんというか、呆れてもう・・・ね、
言い返す気も、悲鳴をあげる気にもなれなかった。バンザイの格好のまま、中途半端に首に引っかかっている
ヒーラーブリオーを自分からゆっくり脱ぎ捨てると、私はまだ手近な場所にあった救急箱を手に取り
それを何だか怯えた表情のモグタンに静かに振り下ろした。
すると、ガッ!とそれはそれは痛そうな音がモグハウスにモグタンのうめき声とともに響き渡った。
頭に出来た大きなコブが本当に見事だったから、私は彼にケアルをかけることなく私はモグハウスを後にした。
「いってきます!バカエロモーグリ!!」
まだグポグポうめき声をあげているモグタンを振り返りもしないでバタンッと乱暴にドアを閉じ、
私は真っ青な澄んだ空の下に私はムスッとした表情のまま駆け出した。
この空みたいに綺麗な再出発と行かないところがまたなんだか私とモグタンらしいのかもしれないと思ったら、
なんだか可笑しくなってきて自然と笑い声が漏れてしまった。
〜こんどこそおしまい〜
というわけで、鍾乳洞編も無事完結です!
なんとなく打ち切りっぽい終わり方になってしまったような気もしますが・・・。
>>288 いつか頭の装置が活躍してくれる日を待っています!w
>>300 リードは滅びぬ。何度でも蘇るさ。
>>330 待て、落ち着くんだ。ここは落ち着いて3Pうわなにをするやめ(パーン
>>336 -―- 、__,
'叨¨ヽ `ー-、
` ー /叨¨)
ヽ, おんみょうだんをくらえ!
`ヽ.___´,
`ニ´
>>346 むしろ3人でまったり萌え萌えしててもいいよ(*´Д`*)
>>357 ゆで卵いいよね…食感がたまんないw
ぷにゅっvって感じで…まぁ俺は塩なくてもイケる口だから^^
>>367 シャールカーン、アリア、モグタン…一体誰のルートに入るんだろw妄想が止まらないww
俺はゆで卵には油かける派だな
>>368 うおっまぶしっ!
こうですか?わかりません!
というかググったらその主人公っぽいキャラがレグナスさんとかぶtt
私の方でたまに発生するフラグはご自由にお使い下さいw
もし自分用フラグだった時でも、フラグが必要になるまでに軌道修正しますので。ご安心をw
371 :
イッキ:2006/06/26(月) 03:09:07.93 ID:vlMgXkee
俺は地獄の極悪ボーイ
投下がないみたいなんで
寝る前にちょっぱやで腐れ文を投下してやるぜー
ふぅーはっはっはー
魔法がつかえるようになった来訪者イッキ君、グスタベルグのモンスターを相手に魔法練習
練習に夢中になっていたらいつの間にやら日も暮れてすでに夜、モンスターもほとんど倒しきって、居なくなっていたので、練習終了とモグハウスへ帰っていましたと。
モグハウス内
「ふっふっふー、ついに手に入れたぞ魔法の力!いやまあ前から持ってたらしいけどさ。
魔法を手に入れた俺はもはや無敵最強!」
魔法がつかえたことへの感動で訳の判らない事をのたまうイッキ君
そこへ、イッキ担当モーグリ、ゲイル君が少し疲れたよう、イッキに話しかけるルル
「あのなあイッキ、喜んでるとこ悪いけど、お前程度の魔法力は冒険者なら誰でも持ってるぞ?
レベル60程度じゃあ最強でも、無敵でも、なんでもないって」
そこへすやく手で突っ込みを入れながらイッキ君
「ふっふっふ、そんなことはわかっているさゲイル君!確かに今は弱めだけど、これからちょっと修行して、あっという間に強くなって最強になってみるわけだよ!!」
突っ込みを入れた手はそのまま、反対の手でガッツポーズを取り顔に満面の笑みなイッキ。 そのままの形で固まる。 チョットキモス
ゲイルはフーっとため息。数秒して切り出す
「ああ、そう、すごいすごいがんばってね、何か疲れたし、今日はもう寝ようか。」
「何を言ってんだよゲイルー、夜はこれからさー、今からオレの最強へのロードの計画をかたろうではないか!
最強になるために必要なことそれはレベル上げだと思うんだそこで俺はー」
イッキがそこまで語り始めたとき
「いいから早く寝てくれー!!!」
ゲイルが叫びながらイッキに殴りかかる。
ゲイルのパンチがイッキの腹部にクリーンヒット。
「ぐ…はぁ…ちょ…モグリ・・・」 そう吐いてハウスの床に崩れ落ちるイッキ、そしてそのままおやすみモード、ていうか気絶?
「よーしこれで寝れるな!おやすみイッキ。」
床に転がるイッキを抱えベッドに運び、ゲイル自身も寝藁に飛んでいき眠りに付く。
ていうかLv60冒険者を一撃だと?!オマへは何者だ
そして次の日 ♪
「うーん・・・体が痛い・・・」そんなことを言いながら目覚めるイッキ君。
「オハヨう、、嫌な夢見ちゃったよ、、モーグリに一撃でやられるみたいな夢、、、」 イッキ君、それはたぶん夢じゃあないぞ!
「あれ、ゲイル?」
覚醒したイッキが部屋を見回すが、そこに居るはずのゲイルがいない。
ベッドから体を起こして部屋を歩く、そこでイッキ君は机の上に書置きに気づく。
書置きを手に取り内容を見る。
─ちょっと出かけてくるクポ 、 夕方まで戻れないクポ、ご飯は適当になんか食べとけクポ。─
(うーん、なんでクポ?まあいいけど、、)
「とりあえず、、昨日から何も食べてない気がするし、競売へ食物買いにいこっかな、、」
そう言って、ハウスから出、バストゥーク商業区へ向かうイッキ君。 ちなみに装備はゼンヂツから赤AF一式だったりする。モグに気絶させられたせいで着替える暇なかったんだよね><
どうやら、かなり長く眠っていたようで、太陽はすでに、頭の上で輝きを放っていた。
(これはもう朝飯じゃないなー)
とりあえず、競売へ向かって歩くイッキ。 競売前の噴水広場まであるいて、普通はバストゥークに居ないであろう物が目に入る。
ゴーレムである。それもジ・タに居るタイプのゴーレムが、噴水の前にたたずんでいた。 そのゴーレムを囲むよう、見物人らしき人間が集まっていた。
その光景を見かけたイッキは競売へ行くのをやめ、ゴーレム方へ進む。
(何でこんなとこにゴーレムが居るんだぜ?)
考えながら見物人の最前列へ進む。 前列へ出たとき、ゴーレムの足元にヒューム男が一人立っているのが見れた。
男の外見は長髪の茶髪で、タブレット装備。冒険者なのか一般市民なのかわかり辛いみためだ。
この男の横になにやら看板のようなものが、 看板には≪移動ゴーレム販売店≫と書いてある。
(ゴーレム、販売、なんだそりゃ?!ゴーレムなんて、FFじゃ売ってなかったよなー、どうなってんだー??)
悩むイッキ、イッキが考えていたら、男が見物人に向かって語りだす。
「はーい皆様こんにちわ、移動ゴーレム販売店へようこそいらっしゃいました!私、店主兼販売員のロウと申します。以後お見知りおきをってねw」
「今日はバストゥーク市民様方にとても良い品を紹介すべく参りましたw」
「皆様、最近、大工房が襲撃を受けたり、冒険者や市民が何者かに教われて命を落としています!!あからさまな治安の不安定化!
夜寝ているとき、強盗に押し入られるかもしれない!!家族が人攫いに会うかもしれない!!
そんな不安を解消するためにこちらのゴーレムを購入してはどうでしょう!」
そう言ってロウはゴーレムをパンパンとたたく。
「こちらのゴーレムは、北の地、ボスディン氷河に居るストーンゴーレムを私、ロウが自ら回収、改良した番兵タイプのゴーレムです!」
「自立駆動式で、装甲はアダマンとオリハルコンの合金製で超硬度!パワーも絶大!これ一台あればご家庭の警備は万全!」
自信のこもった声でロウがしゃべり続ける。しかし、見物人の反応は冷たい。 本当にこれがそんなにすごいのか?といった目でゴーレムを見ている。
客の反応がいまいち悪い、ロウはそう感じ取ると手をたたいて提案をする。
「んー、皆様、このゴーレムの装甲やら、パワーが信じられない。 といった感じですねー。ならこうしましょう。皆様の中から一人選んで、ゴーレムの強度を確かめてもらいましょう!」
そう言ってロウは見物人達を見て、右から左、左から右へ誰がいいかと顔を回す。 そして。
「よーし其処のミスラの冒険者さん、こちらへどうぞ。」 そう言ってイッキを指差す
「えぇ、オレェ?!」 指名されたことに驚いて変な声を上げるイッキ君。
「そうそう君君!さあ早くこちらへ!カムヒア!!」ロウの勢いに飲まれ、すごすごとゴーレムの前に立つイッキ
「はーい協力アリガトー、さあその自慢の冒険者ブレードで、ゴーレムを滅多切りにしてみてくれ!」 早く斬れ、切れるものなら斬ってみろ。と自信一杯のロウ。
(しかたないなぁ、ここで帰ったら何かかっこ悪いし、よーっし)
鞘から剣を抜き、剣を持つ手に力を込める。 ゴーレムの脚を全力で斬りつける。
ガキィンという金属同士がぶつかる音。
斬りつけた場所を確認する、、傷ひとつ付いていない。
「どーですかこの強度!冒険者の一撃すら退けるこの装甲!泥棒程度まったく恐くありません!」
おおーっと見物人らから歓声が上がる。 今の実演は効果があったようだ。
「さあ、お次はいよいよ起動実演だ!これで気に入ったらお客さん、買って下さいよー!」
そう言ってロウは懐から、テレビのリモコンサイズの箱を取り出し、起動とかかれたボタンを押す。
ブゥウンという機械音が鳴り、ゴーレムの目に光が宿る。 ゴーレムから機械で合成したような音声が響きだす。
「ワタシハ守衛ゴーレム、ジャララック、デス、、ヨロシク、オネガイシマス。」
おおおー! 先ほどよりも大きな歓声。 最初の無関心さがうそのよう。 このまま買い手が出そうな勢いだ。
「よーしゴーレムお客様にお前の華麗なステッピングを披露するんだ!」
見物人に向かって歩き出すゴーレム。一歩、二歩、あまり華麗とはいえないが、ちゃんと歩いている。
しかし三歩目を踏み出したとろこで動きを止める。
そして、ゴーレム”ジャララック”が声を出す
「ボウケンシャ、ノ、反応ヲ、感知、、ボウケンシャ、闇ノ王サマノ敵、、敵ハ、ハイジョ」
そう言ってイッキに向きを変え、イッキに向かって金属製の巨大な拳をぶつけてくる
いきなりの出来事によけることが出来ず、盾で拳を防ぐ。しかしゴ-レムの一撃は重く、盾と左腕はぶっ壊れ、腕と盾じゃ吸収できない衝撃を受け、イッキは吹き飛ばされる。
吹き飛ばされ地面を転がるイッキ、腕を壊された痛みで立つことも出来ず気絶しかけていた。
止めを刺さんとばかりにイッキに歩み寄るゴーレム。
イッキが吹き飛ばされたのを見て見物人達は巻き込まれたくないとすでに噴水広場から逃げ去っていた
イッキとゴーレムの距離はあと数歩まで縮まりイッキ絶体絶命の大ピンチ!しかーしここで強力な助っ人が駆けつけた!
「まてーい其処の鉄屑よ!ここからはこの最強のナイト、ディザスター様が相手だぁー!」
どこから上ったのか競売の天井にナイトが現れる。ナイトがゴーレムに対して挑発を入れる。 挑発に反応し、ゴーレムはナイトに標的を変える。
ゴーレムがナイトに向かって歩いて行き、イッキと距離が開いたときに。
「 いまだぁ!テンペスタトぉ!あのベリィィディンじゃらすな状態の冒険者にケアルをかけるんだああ」
とナイトが叫ぶとこれまたどこから沸いて出たのかイッキのすぐそばに白魔道士が現れる。
「オゥケエエエエエイ!ディザスター!!この哀れなボロ雑巾は俺様の偉大なケアルで即助けたらああ!!!」
白魔道士がイッキに対しケアルVを使う、 イッキの腕の怪我は一瞬にして治癒される。
傷が治り、痛みがひく。 立ち上がり いきなり現れたあんたたち誰?と聞く。
「われら最強の冒険者! ナイトのディザスター! 白魔道士のテンペスト!!」 拳を天高く突き上げ叫ぶ ディザスターとテンペスト。
(うあ、なんかへんなのきちゃったよ・・・)
「君は!安全な場所に避難せい!! あのデカブツは俺らがやる!」
そう言ってモールを持ちゴーレムに突っ込んでいくテンペスト、 ディザスターも競売の天井からゴーレムめがけて飛び降りる。
(ここは彼らに任せたほうがいいなウンなんか強そうだし)
「大丈夫か?すまんなー。暴走するとは想定外だったよ。」
手を合わせてごめんなさいのポーズなロウ
「ぜんっぜん大丈夫じゃないよ!全身痛いし!あー!ほら、ダークバックラー砕け散ってるじゃん、どうしてくれるんだよ!」
ダークバックラの破片を指す。 キレル
「オーケーオケー弁償するから怒るなって、それより、あいつらがゴーレムやってる間に逃げいやいや応援呼び行こう」
「今逃げようとしただろ、救援よばなくてもいいんじゃない?あいつらやたら自信ありげだったしゴーレム倒すんじゃ・・・」
「イヤイヤイヤあのゴーレム倒すの常人じゃ無理だから!ジャララックの装甲は 武神クラスじゃないとぶっ壊せないように設計したんだ。魔法防御も高いからシャントット呼んでこないと魔法じゃ倒せんぜ?」
「うそーん、、、停止装置とか付いてないの?」
「付いてるけど、さっきから停止ボタン押しても反応ないんだよ!つー訳だからさっさと武神探しに行こうともう。 じゃ」
「ちょっとまてええええええ逃げる気だろ絶対逃げる気だろおお」
こんな感じで漫才やっていたら、ゴーレムと戦っていた二人組みから悲鳴が上がる。
「クソおおオオなんて奴じゃああああ!!俺らの攻撃がまったく通じん!!」
「ぬぅぅぅん仕方なし!テンペストよあの技を頼む!!!」
「あれを使えというのかディザスターよ!!ぬぅぅん・・・仕方ない、使いたくなかったが、、やるしかないようだ!!」
そういうとテンペストは魔力を溜め始める、、長時間、素人が見てもこれは大魔法が出るってのが判る位溜めまくる
おお!これはなにやら期待できる匂いがするぞ!!
魔力を溜め終えたのだろう、手をゴーレムに向けるテンペスト。そして
「ふあああああああ!!!いくぞおおおお テ レ ポ ル テ ! ! !」
叫ぶテンペスト、直後にディザスター、テンペスト二人の体が光に包まれそして、消え去る。
「逃げたああああ!!!!!!!!!!!」
ロウとシンクロして叫ぶ。 それに反応してこちらを向くゴーレム。
ゴーレムはゆっくりだが確実にこちらに向けて進行を開始した。
キュウウウウウウウウウウウキョクのゴオオオオオオレムにターッゲッテェィングされたイッキ君
イッキ君の運命やああアアアアアアあいかにいいいいいいいい???
死ぬか?死ぬか?死ぬしかないのかアアアアアアアアアアアア
381 :
既にその名前は使われています:2006/06/26(月) 03:44:31.19 ID:jDlaOaR4
テレビがソースじゃなぁw
とりあえず霊だの怨霊だののたたりは
たたりがたたりをよぶらしい。
382 :
既にその名前は使われています:2006/06/26(月) 03:56:58.62 ID:jDlaOaR4
ふと思った。気にすることはないぞリードさん。
妾5人をもって生活する知り合いの大工の棟梁さん曰く、
「二人なら揉める。5人6人ならみんな呆れて揉めない。回りも嫉妬しない」だそうです。
アビス様とデュエル様とよりを戻して、あと一人で目的達成だ!!
と、いうか、イッチもメイミィさんもミスラじゃん。
男は部族の共有財産な種族だから将来的には(二人がミスラになりきってしまったら)揉めない。
・・・あ。でもミスラの原罪って「嫉妬」だから、
やっぱり一人しかいない男をめぐっての仲たがいも・・・って、そういう仲たがいは禁止なんだろうな。部族が滅ぶ。
いかんいかん、午前の仕事が終って昼寝していたら寝すぎてしまったらしい
なんか3ヶ月くらい寝てたような気もする 多分気のせいだろう
「あー? おまえ今までどこほっついてたんだよ!」
「もう仕事上がりの時間だよ 給料からしょっぴいとくからなっ」
・・・すまんすまん
尻尾をいきり立てて怒鳴る競売管理人を嗜めながら森の区を後にした
今日の晩は珍しく俺は戦いの鍛錬をしていた
さすがにもうタイニーマンドラゴラに遅れを取るような事はなかったが
自分はまだ魔法もWSもなにもないスッピン魔道士だ
この世界で生きるには俺のような若者は、冒険者になるしかないんだ
冒険者の時代、などともてはやされはいるが俺の感じた現実はちがっていた
俺達は農業の方法も、クリスタルを使わずを作る術も 賢者の知識も学んじゃいない
戦って日々の糧を得るしかない若者が冒険者なんだと思う
「そんな事いうご主人様 初めてくぽー」
「今の世の中は冒険者さんで成り立ってるクポ! 悩むことなんかないクポ!」
ほんとにそうか?
「ク、クポ〜」
冒険者なんて、一歩間違えば二度と剣をもてなくなるし
体にガタきたらお払い箱だぜ?
「・・・クポ」
まぁ冒険者いなくなったらおまえらもお払い箱だしな そりゃ持ち上げるわ
国としても大事な軍隊よりも使い捨てできる冒険者のほうがいいんだろな
「・・・モグはご主人様が無事で冒険を続けられるよう何時も祈ってたクポよ」
別にモグを苛める気はなかったんだ
ヴァナの現実があまりにほんとの世界とリンクしていたから
涙目のモグに先ほど野店で購入したオレンジジュースを投げ渡した
・・・わるかったよ
戦闘訓練やらなにやらしていたらもう明け方じゃねーか
寝よう
寝て全部わすれようぜ モグ
「・・・クポ〜」
ああそうそう おまえがくれた釣りをする時に運を読んでくれるお守り、結構重宝してるぜ?
今日のアサーディンもキュスもその成果さ
すこし笑顔が戻ったようだ 良かった
おやすみモグ
【天昌990年 6月26日】
オッス オラ
>>98とか言われてた奴です
実は続きはずっとブログに掲載していたのでそっちが完結したから
違う筋書きでこちらに復帰します
名前欄に【天昌歴〜●月●日】と入れて書くのでそこで判別してちょ
ん、、、今何時だ
「早く起きるくぽ!」
「11:30クポよっ」
・・・
やっべぇえええええええ
「・・・アンジュリカさんから怒鳴りtellが入ってたクポよ」
俺は慌ててモグハウスを飛び出した ほとんど着のみ着のままだ
「・・・6回よ」
え?
「tellした回数!!!!」
・・・ほんとにすまんです
「ほんとにおいてこうかと思ったわよっ」
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごm
「。。。まぁいいわ 丁度これから博士の家にいくとこだったし」
おおそうか!すぐ行こうさっさと行こうパッと行こう!
「寝ぼけて その格好でついてこないでね」
半裸だった 俺はこの格好でモグハウスから駆けてきたのか
まぁ今は夏だしわりといるんじゃね?
「キミは、からだは、おんなでしょっ! <俺>君」
【答えたいけど表現がわかりません。】
「まぁいいわ あの風呂敷包みもってね 大切なもんだから傷つけないように」
ん、あれが連邦の黒い悪魔にやる絵か
タルタルが魔方陣の中心で鎌を振りかざす構図だった
どう見ても4回攻撃しているように見える
黒にあの技はないはずだが・・・いやあの悪魔なら・・・うーん ブツブツ
「それシャントット様直々のテーマ指定なのよね〜」
しかしこれは、、キュビズム? いや印象派というか
「・・・? 良く判らない言葉を使うわね それなに?」
ん、ああ 俺の世界での美術用語だよ。俺もよくしらないけど
「ふーん、しかkしあなた、、、」
なんだ?
「もうちょっとましな服ないの?いくら冒険者だからって身なりには最低限気をつけるべきよ?」
実はいま身に着けている物は裁縫ギルドでワゴンセールされてる物ばかりだった
冒険者用のものは高いし、普通の服もいい物はそうそう買えないさ
「これ着ときなさい」 ローブとスロップを貰った
391 :
既にその名前は使われています:2006/06/26(月) 08:05:24.90 ID:VU/3mHYE
Welcome Back To 『Vana'diel』
392 :
既にその名前は使われています:2006/06/26(月) 08:36:46.21 ID:jDlaOaR4
>>98氏帰ってきた。これで勝つる!!連邦の黒い悪魔キターーーーw
アルルさんやタブナジア地下壕で奥さんのところに帰ろうとがんばってるモンクさんもかえってこないかな。
>>イッキさん。続き楽しみに・・・ってこれで打ち切り??wあれならゴーレムを倒す物語書きますが。
>>380 すみません、自分のやつに組み込んだ形でその続き書いても宜しいでしょうか?
>>380 すみません、自分のやつに組み込んだ形でその続き書いても宜しいでしょうか?
395 :
393:2006/06/26(月) 10:04:37.63 ID:KJ3bXULZ
二重投稿すみませんorz
朝起きてこのスレを見たら件の鋼錬主題歌のフラッシュがうpされていた夢を見てしまった609です、おはようございます(´・ω・`)ノ
ファイル開く前に目が覚めました。正夢にならないかしら……
>360
いえいえ〜
こちらも「この部分使いたいからあまり触らないで…」とか言ってなかったですし、モーグリについては誰かが書いてくれるのを待ってた部分あるので、同じに取られても仕方がなかったかと(´Д`;)ヾ
大人なヒロを書いて頂いてありがとうございます(*´∀`) 未だ見捨てずリンクして頂けるようでしたら蒸気の羊亭でお待ちしていますがどうしましょうか?
>367
ユリフィナの物語はあとちょっとだけ続くんじゃ、といいつつそれまでの数倍続く感じでいきましょう(´∀`)b
>368-369
ゆで卵で熱く語られるのは想定外w 自分は黄身がちょっと柔らかいのに醤油たらすのが好きだったりしますヽ(´ー`)ノ
>379
いいコンビネーションだw
>387
おかえりなさい!ヽ(´ー`)ノ
【ブログ】【どこですか?】【ヒントだけでもくれませんか?】
>>396 勿論いくつもりです、っていうかちょっと上の【ゴーレムは恐くない!】
に絡めて再会する場面を書き始めてたりします;
>>380 すみません、美味しそうなネタなので絡ませて頂きますm(_ _)m
ちょwwwwwwwwwwwwww
オレの何だかよく分らないワールドに突っ込んでくるとは正気かwwwwwwwwwwwwww
猛者過ぎます><;;
火炉:な、なんじゃ、あれはーーーーーーーーーーーーーーーっ!?
留宇蓮:むぅ!あ、あれは…っ
古木減:知っているのか留宇蓮。
留宇蓮:うむ、あれは究極の魔法生物、凄烈武!
凄烈武とは
その昔、秦の始皇帝が死んだ時、その死を悼んだ忠臣凄烈は、自らを粘土で作った無敵の兵馬俑に改造し、永劫に渡って偉大な皇帝の墓を守る事を選んだという。
始皇帝の墓には世界中から集められた莫大な富が収められ、権力の野望に燃える諸将がこぞって盗掘を試みたが、凄烈の手で守られた始皇帝稜に入る事は出来なかった。
人々は凄烈の強さと忠の心に感嘆し、凄烈の名にその強さを表す"武"の一字を加えて、凄烈武と呼ぶようになったという。
フリーメイソンなどの活動で知られるとおり、石細工の得意なユダヤ人がそれを取り入れ、自分達を守るゴーレムという魔法の守護神を作り出したのは、それから間もなくの事である。
〜民明書房刊・びっくりユダヤ教今むかし〜
留宇蓮:噂には聞いていたが、まさか実在しようとは……
火炉:すげぇ、あのヒュム♀、落ちながら凄烈武と戦ってる!
400 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/26(月) 13:24:18.96 ID:jDlaOaR4
あ・・・俺もいっていいすか?
自分的筋書きは遠くでゴーレムが暴れてるぞー。
→買い物袋にパンをつめたたるっこがてけてけ。
→上から来るぞきをつけろー。
→何事もなくかわすと背中によじよじ。
→額のEMET(ヘブライ語で真理。ゴーレムには書かれている)のEの文字をパンで埋めて消す。
→何事もなかったようにてけてけ歩いて帰っていくたるっ子。
崩壊するゴーレム。METは死を意味する。
というのを書こうと思ってた。倒し方その他は青月さんイッキさんにお任せします。
ちなみに自分は買い物の最中なのでいつものマント頭の布、マーシャルナイフ一本が武装です。
(魔法を起動して劇毒サソリの爪で作られた装甲板を服の下に呼び出すことができるので)
あと、奈々子さんは青月さんに上げるとして、
モーグリはもらいました。ヒロさん。返しますのでお話に使わせてくださいww
>>400 パラレルワールドって事で両方投下しませんか?(´∀`)
8割位書き終わっちゃったので、勿体無くて;
EMETHじゃなかったでしたっけw
それはそれとして、申し出は嬉しいんですけど、モグの方の話を外伝で書き始めちゃってたんですが、どんな風なのを執筆なさる予定でしょうか…(´・ω・`)
403 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/26(月) 13:27:58.92 ID:jDlaOaR4
とりあえず、これからチョコチョコ書きます。
第一部はリードさんの誤爆テルをもらった数日後。ジュノ編。
(邪魔しに行きます。おふた方ww)
第二部はアトルガン?編で時間軸的にエルリッド奪回作戦後?
ヒロさんのモーグリと冒険する話で書くことにしますー。
404 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/26(月) 13:30:17.09 ID:jDlaOaR4
怪我を治す魔法の薬を求めてって話ですー。
「お金なんていらない。いつも一緒に毛づくろいしてくれたり、労を労ってくれたご主人様がいればいい」といって泣くモーグリに感動したPとモルル(モルルはPのモーグリ)が薬を取りにいく話です。
405 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/26(月) 13:42:47.76 ID:jDlaOaR4
仕事行くの15分前wwwヤバす!!
なるほど。それならいまさらリンクは無理ですなw
ではパラレルワールドってことで外伝。
*********************************
「ごしゅじんたまーパンが切れてるのー」
モルルの泣き言でたたき起こされた僕。・・・まぁ昼寝してるほうが悪いんだけど。
「・・・買ってくれば・・・いいんじゃ?」
「無理なの;;」
見ると謎の植物が発芽し、モルルを食おうと襲っている。
パンを買ってこいという前の問題でしょうが!!!!
マーシャルアネラスを一閃。・・・またカリカリクポにしてしまった。
って、普通の家の場合、モーグリがカリカリクポにするらしいけどどーなんだろ。
涙を流して飛びつくモルルを頭に乗っけたまま。僕は商業区へ。
露店が立ち並ぶ中、パンや食材を買って満足。
「ゴーレムだーーーーーーーーーー!!」なんかうるさいなー。
見ると巨大なゴーレムが噴水前で大暴れしている。
オートマトン操りのエルじいちゃんの新作かな?にしては派手だ。
406 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/26(月) 13:43:03.25 ID:jDlaOaR4
僕はパンを抱えたままてけてけゴーレムに近寄る。
目の前に赤魔道士っぽい身なりのミスラのお姉ちゃんがなんか叫んでいる。
ゴーレムが拳を振り下ろす。ひょい。飛び乗る。
よじよじよじ・・・。
僕はゴーレムに登ると頭に抱きつく。振り落とそうと暴れるゴーレムさん。
「わーい。いい眺め」「ご主人様。足元が大変な騒ぎになってるなのなの」
「はーい。じゃ何とかしますね」モルルに怒られた僕は小脇のパンを取り出すと、
パンでゴーレムの額のEMETH(真理)の文字を一部消した。METH(死)に。
崩壊していくゴーレムと呆れるおっちゃんとミスラを尻目に僕はモグハウスに帰るのだった。
「今日のおかずはなにがいい?」「パンなのー」「パンはおかずになりません」
ーパラレルワールド Finー
なぁ、、これどうやって着るんだ?
「ローブの着方もしらないの?!」
あ、これアンダーとトップで別れてんのか
「・・・もしかしてハーネスとかも着れないんじゃ・・・」
そういやどうやって頭とかとおすんだろな? あれ
「あっきれた よく冒険者になれたわねっ」
・・・しょうがねーじゃん 着た事ねーんだもん
ここに来るまで着てた服はもっぱら一般人用の奴だったしな
あっちーな 上は外してもいいだろ?
「そんな格好で博士に会いにいったらファイガで焦がされるわよ?」
めんどーくせーなぁ・・・ これでいいか?
「けっこう似合うじゃない さすがエルヴァーンの女性ね」
なんかあんまり嬉しくないな
「・・・・あんた ほんとに男なのね」
何度もそう言ってるじゃないか、てかなんでため息交じりなんだ
「ねえ 博士にあったら何て言うの?」
んー、そりゃありのままを・・・つっても取り合ってもらえなそうだよなぁ
石の区を歩きながら考えていた
いくら奴がきちg・・・趣向のかわった人間でも俺の話を信じるはずはない
コルモル博士の妄想と同レベルに取られても仕方ないのだ
「あんた、"あっち"の世界の物、なんか持ってないの?」
ん〜 砂丘につくまでは自転車もってたんだが・・・
あれは確かこの世界には存在しないはずだ
410 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/06/26(月) 16:20:43.07 ID:k0mIY3ou
皆さん投下乙です。
>>387 おぉ!お帰りなさいませ!
ブログ【どこですか?】
>>399 知っているのか○○!! ←このビックリマークが重要です。
少しだけ投下しますー
(256)
降って湧いたような状況で、この手回しの良さは普通じゃない。
爺さんは何かを急いでいるようにも見える。爺さんはこういうとき、最も時間がかかって確実な手を選択するタイプだ。
この老人にしては珍しく、焦っているようにも見える。
事態は急を要する、という情報を得ているのかもしれない。
そもそも情報の出所が複数あって、それがこちらに有利な情報だという事も不自然だ。
爺さんの方はともかく、ヒロはどうやってこの情報を知りえたのだろう。
あるいは、無秩序に流されている情報である可能性だってある。
その場合、十中八九罠だと思っていい。
「ルーファス!聞いた!?」
ラディールがいつの間にか応接間のドア近くに来ていた。
「…なぁ、爺さんがエルリッドの居場所が分かったって言い出したのはいつごろだった?」
「そうねぇ、確かあなたが出かけるって大声で言ってからしばらく経った頃だと思うけど… そう言えば、何処に行ってたの?」
「ちょっとラテーヌへ散歩しに、ね」
それなら私も誘ってくれれば良かったのに、と言って彼女は拗ねたような表情をした。
(257)
「爺さん、ちょっといいか」
そう言って応接間の中に取って返し、マティエールの前で腰を屈めて顔を近づける。
「ヒロに、エルリッドの情報を流したのは爺さんの差し金か?」
「私めではございませぬが… 恐らく、『フェイト』の何者かでしょうな」
「何故そう思う?」
「知り得る者がそれくらいでございましょう。さらに言えば、かの組織も一枚岩という訳ではございません」
「内部抗争か… お題目が立派な割に俗っぽいことやってんなぁ」
「お恥かしいことでございます」
「もう一つ、何故そんなに急いでる?」
爺さんの目つきがにわかに厳しくなる。多分、俺が最初にこの話を聞いていたらこんな感じだっただろう。
話に乗り遅れてしまっている分、この状況の異様さが目に付く。
「はっきり言って胡散臭すぎる。その情報が真実だとしても、何らかの罠である可能性だってあるだろう」
「知られるのを承知でバストゥークに潜入した以上、何らかの用意をしている事は間違いございません」
随分と引っかかる言い方をする。
「妙な言い方をするなぁ。それじゃまるで、『フェイト』の支援がないままで黒髪野郎が個人的に動いてるようにも取れるぜ」
「その通りでございます。それだけに、何をしでかすか把握しきれないのでございます」
(258)
うーん、と唸りながら頭を掻いて、ちょっと頭の中を整理する事にした。
今の話からすると、どうもエルリッドをさらっていった黒髪野郎は組織に仔細を告げずにバストゥークに潜伏したらしい。
しかも多分、それほど機密性の高くない方法で。
それ自体に関しては、まぁ腕を切り飛ばされてそれなりに消耗していたのだから仕方がないとして、そこで何をしてるのか…
いや、それは考えても仕方がない。だからこそ爺さんも気にしてるんだろう。
良く考えてみれば、エルリッドがさらわれてから既に丸2日経ってる。いや、今夜が明ければ3日になるか…
「…それじゃぁ、そもそも今の段階でエルリッドが無事だと言う確証は?」
「街で見かけたと言う情報がございます。どうやら、特別拘束されることも無く自由になされているご様子のようで」
「はぁ…?」
思わず、間抜けな声がでてしまった。
「記憶を操作された状態なのでございましょうな」
なるほどね、そういや連れて行かれたときもその状態だった。
「なら、そこまで急ぐ必要はないなぁ…」
「坊ちゃま!お嬢様の危機に何と悠長な!」
「考えても見ろよ。手駒を遊ばせてるって事は、今日明日に何かをしようって訳じゃないんだろ。だったらしっかり準備してからでも…」
「ですから出立の準備は既に整っていると申し上げました」
表情には出していないが、爺さんは内心気が気でないのだろう。こういう物言いをする爺さんを、俺は初めて見たような気がする。
(259)
「それよりも問題なのは、エルリッドが俺を… あー…、なんというか、俺を俺の仇だと思ってることだ」
そういえば、エルリッドがさらわれた段階で既に洗脳されていた事は爺さんに話してない。
案の定、爺さんは鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしている。
「なんと言うか、『ファーロス』を殺したのが『ルーファス』だという記憶を植えつけられた状態らしくってな… さらわれる直前には、俺と戦ったりもしてるんだよ」
「何故そのような大事な事をお話くださいませんでした!!?」
「いやぁ、そりゃ言い辛いだろうよ。妹と戦いました、なんてさぁ…」
爺さんは顎に手を当てて考え込んでしまった。
「…なぁ爺さん、黒髪野郎が個人で動いてるんだったら、少し揺さぶりをかけてから出発したほうが良いんじゃないか?」
「と、申しますと?」
「うーん… 例えば、ファーロス・S・シュヴィヤールがバストゥークに行く、というような情報を流すんだよ」
エルリッドが自由にしているのであれば、その噂を耳にすることもあるだろう。
そうすれば、もしかすると植えつけられた記憶との矛盾に気がつくかもしれない。
「一番困るのは、エルリッドが俺を仇と思って仕掛けてくる可能性があることだからなぁ」
「情報戦でございますか…」
「黒髪野郎にしても俺が『ファーロス』だと知っているかどうかに関わらず、エルリッドを丸め込むために『ファーロス』に接触する可能性だってある」
(260)
「ただいまもどりました〜」
応接間のドアが開かれ、フルキフェルが入ってきた。着替えてくると言っていたのに服装は特に変わってない。
いや、そう言えばヒロと分かれるときにルテに飛ぶとか言ってたから、着替えて来ると言うのはジョブチェンジしてくると言う意味だったんだろう。
「丁度良いや、ちょっと話を聞いてくれ。それとラディールとマルトも呼んでもらえるか」
とりあえず、話してみて意見を求めるのが賢明だろう。あまり杜撰でもいけない。
一先ず考え付いた作戦を話し、嘘の情報を流す事については全員の賛成を得ることができた。
「…では、どうやって情報を流しましょう?」
「それなんだよなぁ… 俺がお尋ね者じゃなけりゃ宰相に頼んで、本当に臨時大使館員にでもしてもらえばいいんだけど」
「あぁ、それなら問題ありません。ルーファス殿の容疑は既に晴れております。宰相も一度顔を見せよと仰せでした」
「それ、早く言えよ…」
アレだ、俺たちはチームワークは悪くないが情報共有がまるでできてない。
「だったら話は早い。宰相に協力してもらおう。フルキフェル、帰ってきたところ悪いけど城まで付き合ってくれ。それと爺さんもかな…」
「私は?」
「ラディールは、マルトと少しゆっくりしてな。これから忙しくなるし…」
どうせ、偽情報なんてのは小細工に過ぎない。行って無事に済むわけはないのだから、少しでも休んでおいた方が良い。
よく考えてみれば、俺も足元が覚束ないほど疲労している。もっとも、今はそんな事を言っている訳にも行かないが。
(261)
登城するのに一応正装に着替える事にした。
冒険者としてではなく一騎士としての登城だから、さすがにいつものような格好では行けない。
「では、お館様がお使いでございました礼服をご用意いたしましょう」
そう言うと爺さんはいそいそと応接間のドアから出て行った。俺とラディールも同じ様に自室に向かって階段を上がる。
「ルーファス、これどうしたの?」
脱いだ上着を見ながらラディールが声をかけてきた。
「鋼板がキレイに切られてるわね…」
「あ、本当だ…」
何だろう、これは…
「…散歩に行ってたのよね?」
「あぁ、そうなんだけどなぁ。いつの間に切れたんだろう…」
多分、オルデールの中で戦ったときのものだろう。俺も詳細は忘れてしまっているから分からないが。
ラディールの疑うような視線を避けながら、爺さんが出してきた赤い色のアクトンに袖を通す。
「お、ピッタリだな」
鏡の前で一回転して、おかしくないかどうかを確認する。
「お嬢様も新しいお召し物を着られたときに、そのように一回転する癖がございましたなぁ…」
「いや癖というか、確認するだろうよ、普通…」
(262)
玄関から外に出たときにはもうすっかり夜も更けていた。
「宰相様なら、恐らくまだお城においででしょう」
フルキフェルはそう言うと、先行してスタスタと歩きだした。どうも口調が違う気もするが、この際気にしない事にしよう。
俺もそれに従って、居住区の北サンドリア出口に向かって早足に歩を進める。
流石にちょっと疲れが出ているせいか、歩いているだけなのに息が切れてきた。
「坊ちゃま、お疲れのご様子でございますが…」
「気にしなくて良い。寝る時間も惜しいからな」
とは言え、正直ちょっときつい。
北サンドリアに出て、そのまま真っ直ぐに城へ急ぐ。
フルキフェルは随分と前を歩いているようだ。それとも俺が歩くのが遅いだけか…
やがて城に入ると、いつもの位置にいつもの人影があった。こんな夜更けまでご苦労なこった。
「10年ぶりと言うべきか、2日ぶりと言うべきか… ともかく息災で何よりだ」
「えぇ、言い付けに背きました件につきましてはお詫び申し上げます」
宰相に何か変わったところはない。良く考えてみれば、俺がサンドリアに戻ってきたのは宰相やクリルラの身を案じてのことだったが、この様子だと特に何もなかったようだ。
「気にする事はない。で、わざわざここに来たからには何か用があるのだろう?」
本当にこのオッサンは話が早くて助かる。俺はニヤリとしながら話し始めた。
418 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/06/26(月) 16:25:16.22 ID:k0mIY3ou
以上です。
自分の書いた文章を読み返してみると、放置された伏線が一杯あってどうやって消化しようか頭を悩ませてますw
では皆様わっふるー
>404
こちらの予定では、何か考えがあるのだろうと、財産は預かった事にして、素直にロンフォに戻って呼び戻されるのを待つ感じでした(´・ω・`)ノ
>410
(゜△゜;)駄目出し!?
古木減:知っているのか留宇蓮!!
こうですか!(≧w≦)ノ
で…合わせてもらってありがとうございます〜
なんか合わせてもらってばっかりで自分では全然他の方に合わせられてないなぁ(つд`;)
ようやく書き終わったと思ったらすごいレス消費しそうな悪寒…
投下します;
=== Area ??? ===
───この世界の命はね。みんなクリスタルから生まれて、クリスタルに還るの。────
─待って!!いかないで!!!駄目、絶対駄目!!そんなの…そんなの嫌だよ…
───命はまた生まれるの。だから…ね?───
─お願い…お願いだから…まだ、まだ駄目だよ……まだ何も言って無いのに。
───大丈夫。きっと、また会えるよ。───
いや…いやだ………
Aotsuki:い…いやぁあああぁアアアアアァアァ!?!!!!!
──ガバッ
Aotsuki:…は?
彼女の来訪者人生は、4日目の朝を迎えていた。
=== Area Bastok's Residential Area ===
--- in Renta Rooms ---
Aotsuki:やられた……
自分の大きな寝言で起きた彼女は、部屋がものけの殻である事に当然気付く。
Aotsuki:おはよう、モンブラン。…あの2人は?
Montblanc:おはようございますクポ。それなら、明け方にカラミヤさんがこの小瓶を渡してくれたクポ。
でもってモグにこう言ったクポ
”ちゃんと話して、全て終わるまで身を隠していて貰う事にしたよ。”クポ。
Aotsuki:え?……話が急過ぎるな。
Montblanc:…あ、ご主人さま?泣いてるクポ?
頬を伝う何かを感じる。…これは涙?
Aotsuki:…いや、泣いてないよ。
右手で涙を拭う。
Montblanc:…クポ???
Aotsuki:いや、何でもないよ。ってそれに小瓶?…あの黒装束に渡したはずなのに。
Montblanc:こっちは”そこで黒装束の男に会ってね。この塩おいしくないから返すってさ”って言ってたクポ。
Aotsuki:…やっぱり、1人なら、か。カラミヤ君に付き纏うつもりだけど、これじゃちょっと自信失くすなぁ。
まぁいっそ彼もノーグに連れ込んでしまえば早いんだけど。
彼女は話を聞きながら、ぶつぶつと独り言を言っている。
Montblanc:もう1つカラミヤさんから伝言があるクポ!
”何か用事があるなら、蒸気の羊亭を訪ねてくれと、伝えてくれないか。昼過ぎにはいるはずだから”って。
Aotsuki:そう…。モンブラン、ありがとね。
Montblanc:どういたしまして、クポ!
時計を見る。……まだ9時34分か。昼過ぎまでまだ時間がある。
そんな事を考えながら、彼女は忍者装備を鞄に詰め込み、専用の装束を着込む。
昨日から彼女の後ろ髪はまとめられていないが、留めていたリボンはポーチに入れ、外へ出た。
=== Area Bastok's Residential Area ===
伝言を信じれば、ハッピーエンドなわけだが。どうにも信じられない。
彼は自分の為に切り捨てるのではなく、人の為に切り捨てるタイプに見えたからだ。
そうでなければ、パールで話し掛けた時に激昂しないし、最初から捨てたりもしない。
思考を巡らせながら、鞄の中に入れていたパールサックから1つのリンクパールを取り出す。
青く光る真珠。…昨夜彼の外套にもこれと同じ物をこっそりと入れていた。
何せ初めて出会えた自分以外の来訪者。釈然としない思いを抱えつつも、発信機代わりに入れたのだった。
LSリストを開いて見る。
── Pokotaso [RDM75/NIN37] Bastok Market ──
Aotsuki:………おはy
Aotsuki:…やめとこう。今パール使っても仕方が無いし、話題もない…。
彼女は青い真珠を腰のポーチに仕舞うと、どこへともなく歩いて行く。
地図を見ないと迷うはずだが、彼女は取り出そうともせず。
Aotsuki:小さな親切、大きなお世話…か。
.oO○データダウンロード中...○Oo.
=== Area:Bastok Market ===
Aotsuki:…皮肉なもんだな。
適当に歩いて出た出口は、バストゥーク商業区。
何やら炎水広場の方が騒がしい。聞こえてくる音色は…赤や灰色が入り混じった破壊音?
Jalha-luck:損傷率0,05%未満。戦闘行動ニ支障無シ。回避パターン:丙 目標補足、マルチロックオン完了。
マナ充填率15%……
Aotsuki:冗談、でしょ……?
Jalha-luckは、クリスタルレインの構え。
炎水広場を通りぬけようとすると、彼女の前に鈍い水色のゴーレムが立ちはだかる。
否、彼女とそれの間にはヒュームの男と赤魔道士のアーティファクトに身を包んだミスラがへたり込んでいた。
Aotsuki:…つくづくミスラと縁があるね…しかも決まって赤魔道士。なにしてるの!?早く逃げなさい!!
素人目にもゴーレムの魔力の奔流が感じられる。
Aotsuki:っく、もう間に合わないかっ!
それに気付いた彼女は慌てて二人を両脇に抱え、後方に飛び退いた。
Jalha-luck:クリスタルレイン……発射。
Jalha-luckは、クリスタルレインを実行。
→Aotsukiに5のダメージ。
→Ikkiに7のダメージ。
→Lowに66のダメージ。
ゴーレムによって放たれたクリスタルレインは広場に降り注ぎ、大勢の市民を襲う。
市民たちは逃げ惑い、悲鳴が聞こえてくる。
Aotsuki:…っぅ…何で町中なんかにゴーレムがいるのよ!?
Ikki:し、知らねぇヨ!このオッサンが実演販売してたんだよ!!!
Aotsuki:…は?……寝言は寝てから言ってくれない?!
Ikki:ホ…ホントなんだって!!!あっ!?
Jalha-Luck:ターゲット再ロック…マナ充填率25%…攻撃パターンBへ移行。
……サンダーブレイク、発射準備。
Jalha-luckは、サンダーブレイクの構え。
ミスラの声に促され、視線をゴーレムに向けると、
ゴーレムの手の平に備え付けられた砲塔がこちらに向けられている。
Aotsuki:………ゆっくり話なんかしてる場合じゃない、か。
Low:い、イテェエエエエエエエエエエエエエ?!!!
Aotsuki:男でしょう!!それくらい我慢しなさい!!!!
よく見ると、ヒュームの男の右ふとももに太さ2cm、長さ30cm程のクリスタルレインの破片が1つ刺さっている。
ミスラと彼女は頬を掠めた程度だったのだが、運の無い男だ。
そして息つく暇もなく、二人を抱えたまま、西に20m程の競売へと駆け出した。
Jalha-luckは、サンダーブレイクを実行。
広場一面に雷撃の炸裂音が響き渡る。整っていたはずの石畳の床は、衝撃によってクレーターだらけだ。
噴水の水はその雷撃を受け、一瞬にして蒸発してしまった。
しかし、3人とも既に雷撃の攻撃範囲外に退避出来ていたのだが。
Ikkiは、LowにケアルIIを唱えた。
Low:が…っぁあああぁァッいてぇえ…
Ikki:オッサン、少し黙っててくれよ。ケアルの詠唱に集中できないじゃん…。
IkkiのケアルIIが発動。
→LowのHPが、66回復。
競売近くの木陰に避難した3人。赤魔道士のミスラが、男の治療にあたっている。
幸い、破片は無事に抜き取る事が出来、大事には至らなかったようだ。
Aotsuki:…あのゴーレム、止める方法は?
Ikki:残念ながら無いらしいぜ…停止装置押しても反応がないんだってさ。
Aotsuki:…マジ?
Ikki:マジ。
Aotsuki&Ikki:…………
顔を見合わせる2人。治療を施された男がその様子を見ながら口を開く。
Low:も…もう1つだけあるにはある…。
Aotsuki:!…早く教えなさい!あのまま放っておいたら商業区一帯火の海よ!?
思わず男の両肩を掴み、目を睨んでしまった。
Low:う…うなじの部分に動力制御回路があるんだ。そこを破壊出来れば、アイツは動けなくなるはずだ。
Low:だけど、制御回路を覆っている装甲は他の部分よりは薄いんだが…それでもサーメット製なんだよ…
Aotsuki:…それだけ解れば十分。ダイナマイトか何か持ってない?
Low:…ダイナ…?何だって?
Ikki:ダイナマイト?!アンタ…もしかして……?
ミスラの質問は軽くスルーして、男にこう尋ねた。どうせこのミスラも来訪者なのだろうし。
Aotsuki:あ、あああ…ようするに爆発物。ボムのうでとかでいいからさ。
Low:ああ…ボムのうでなら1つ持ってる…ほら、やるよ。
と、男は懐からボムのうでを1つ取り出して彼女に手渡す。
うでと言っても形状はハンドグレネードに酷似しており、御丁寧に安全ピンまで存在している。
Low:そんなチャチなもんじゃサーメット製の装甲なんて壊せないとおもうんだが…。
Aotsuki:……やってみなきゃ解らないでしょ。それに、アレから逃げ切れると思う?
Jalha-Luck:ターゲットロスト、索敵パターンβニ移行、行動開始。
ゴーレムが自分たちを見失って南側に歩き始めた。
ふとゲートハウスの方角を見ると誰かが銃士隊に知らせに行っている様だ。
銃士隊ならあれを鎮圧出来るだろうが、死傷者が出ないわけでは無いだろう。…止めなくては。
Low:……思わない。
Aotsuki:そこのキミ!炎系で扱える最高魔法は何?
Ikki:…え?オレ…?
Aotsuki:キミ以外に魔法扱えそうな人が居る?それとも、この加齢臭漂う冴えないおじさんが魔道士とでも言うつもり?
Low:か…加齢臭………
Ikki:ぷっ…確かにこのおっさんはそうは見えないなwファイアIIまでなら何とか扱える。どうするつもりなんだ?
Aotsuki:名前は?
Ikki:イッキだ。ネーちゃんは?
Aotsuki:自分はアオツキ。良い?よく聞いてね。キミの名前を大声で呼んだら、あの制御回路にファイアIIを撃ちこんでくれない?
出来れば今ここですぐにでも発射出来るように魔力貯めといてね。
Ikki:ああ、それはいいが、ネーちゃん…あんたまさか…
ミスラが言葉を言い切らない内に彼女は駆け出していた。
Aotsukiは、Aotsukiに空蝉の術:弐を唱えた。
忍術は本人のマナの代わりに触媒と大気中のマナを使う。
その証拠とも言える梵字が彼女の周囲に浮き上がり、印を形作り、術式を組み上げて行く。
Aotsukiの空蝉の術:弐が発動。
→Aotsukiは、分身の効果。
ゴーレムの15mほど後ろまで来ると、今度は呪縛の印を組み上げる。
Aotsuki:この距離なら忍術は届くはず……
Aotsukiは、Jalha-Luckに呪縛の術:壱を唱えた。
Aotsuki:いける……!
───膝の裏側にある関節部分を狙いなさい。今のままではファイアIIは避けられてしまうわよ。──
頭の中から声が響く。突然出てくるあなたは誰ですか…
Aotsuki:っつう…何?この偏頭痛みたいな声は…集中できないじゃない!
───ホント、余計な事に首を突っ込むのが好きね。あなた。───
Aotsuki:っさい!!ナナコさんの事はアンタの差し金でしょうが!!
Aotsukiの呪縛の術:壱が発動。
→Jalha-Luckは、麻痺の効果。
Jalha-Luck:ギギギ…ターゲット発見、ターゲット発見。攻撃パターンFニ移行。攻撃開始。
呪縛の術を食らい、ゴーレムが彼女に気付く。ゴーレムは彼女の下まで走りよると、右腕を大きく振り降ろした。
彼女はポーチから打竹を4本程取り出すと、迫ってくる拳の上を放物線を描き、ゴーレムの体ごと飛び越える。
そして空中で左膝の裏側にあるわずかな空洞めがけてそれを投げ込んだ。
Aotsukiの遠隔攻撃。
→Jalha-Luckは、0のダメージ。
───あとは、解るわよね。───
Aotsukiは、Jalha-Luckに火遁の術:弐を唱えた。
Aotsuki:うるさいっっ!!!
Aotsukiの火遁の術:弐が発動。
→Jalha-Luckに、118のダメージ。
着地と同時に放った火遁の術が打竹の中のガマ油に引火し、左膝の関節部分で小規模の爆発が起こった。
ゴーレムは直立姿勢を維持できなくなり、左膝を地につけている。
Jalha-Luck:左足関節部分ノパーツヲ中破。移動、不能。コレヨリ、ジョイントパーツノ修復ニ入リマス。
Jalha-Luckは、Jalha-LuckにケアルIVを唱えた。
Ikkiは、Jalha-LuckにファイアIIを唱えた。
Aotsuki:自己修復機能までついてんの?!…ふざけてるッ;
ケアルの詠唱を確認するや否や、彼女はゴーレムの背中へ走り出し、背中によじ登った。
すると男が言っていたように10cm程の長さの突起物がゴーレムのうなじに存在した。
おそらくこれが制御回路を保護している装甲なのだろう。
Aotsuki:ここに…コイツを結びつければ…ッ
その突起物に先ほど男から渡されたボムのうでを、自分の持っていたリボンで括り付ける。
だが、その間にゴーレムの右腕は彼女へ拳打を繰り出した。
Jalha-Luckの攻撃。→幻影1体がAotsukiの身替わりとなって攻撃を受けて消えた。
しかし拳は彼女をすり抜けて行く。空蝉による幻影に阻まれたのだ。
そして制御回路にボムのうでを結びつけ終わると、彼女は後ろに高く跳躍し、空中でこう叫んだ。
Aotsuki:イッキ君!!!今よ!!思いっきりぶち込んでやってぇえええええええ!!!!
Ikki:うっしゃあぁあああ!!待ってましたぁあああ!!喰らえ!!オレ様の最強最大の必殺技!!!
超!ウルトラファイナルブラストアタァァァァァァッッックッッッッ!!!!
正直、そのネーミングセンスはどうかと思うのですが。
IkkiのファイアIIが発動。
→Jalha-Luckに、184のダメージ。
技連携:溶解 →Jalha-Luckに、46のダメージ。
ボムのうでに詰め込まれた火薬が、ファイアIIによって大爆発を起こした。
光と熱がゴーレムを襲う。
爆発はほんの1〜2秒で終わり、周囲には煙が立ち込め、彼女は空中で勝利を確信していた。
Jalha-Luckの、ケアルIVが発動。
→Jalha-LuckのHPが、230回復。
Aotsuki:……これで止まるかな。……えッ?!
神聖な光が煙の中からこぼれ、そして雷光が放たれた。まだ彼女の姿は空にある。
Jalha-Luckの、サンダーブレイクが発動。
→Aotsukiに427のダメージ。
Aotsuki:がっ…ああああ”っ?!!
空中でサンダーブレイクに貫かれた彼女は、そのまま地面に叩きつけられるかに思われたのだが…
────ガシッ
???:…詰めが甘いな。お前。
???のファイアIIIが発動。
→Jalha-Luckに609のダメージ。
技連携:核熱 →Jalha-Luckに、228のダメージ。
Aotsuki:…んんっ…?!カラミヤ君?!…どうしてここに…。
Hiro:クラウツ橋に宿取ってんだよ。すぐ近くだ。…お前、意外と重いんだな。
Aotsuki:…ッ?!!う、うっさい!!
カラミヤ、と呼ばれたオスラが尻餅を付いているような格好で、彼女のクッションになっていた。
右手にはファイアスタッフ握られており、その切先はゴーレムに。
左手は、彼女の腰辺りに回されていた。
そして、その杖の先端に装着されている炎の宝珠には、先ほど放ったファイアIIIのマナの余韻が残っている。
Hiro:話したい事が山ほどあるって顔してるな。
Aotsuki:…おかげさまでね。今はそんな暇も余裕もないけど。
Jalha-Luck:ジジジ…メインセンサー小破。自己修復……開始。
Jalha-Luckは、Jalha-LuckにケアルガIVを唱えた。
2人は既に立ち上がっている。
ゴーレムの制御回路を覆っていた装甲は、先ほどのファイアIIIによる誘爆で完全に破壊されていた。
剥き出しの回路が鈍く青い光を放っている。が、他の装甲表面へのダメージは無い。
Aotsukiは、Aotsukiに空蝉の術:弐を唱えた。
→Aotsukiは分身の効果。
Hiroは、ケアルIVをAotsukiに唱えた。
HiroのケアルIVが発動。
→AotsukiのHPが、380回復。
彼は杖を鞄に仕舞いこむと、今度はサンダースタッフを取り出してゴーレムに構える。
Hiro:6秒だ。
Aotsuki:…え?
Hiro:話はコイツで聞いていた。あの巨人の後頭部にぶち込めば良いんだろう?
Hiro:サンダーIIIの魔力を貯める時間と、アレに狙いを付ける時間の合計。それが6秒だ。
Aotsuki:…聞いてた、って…ちょっと。何ソレ…;
Hiro:ばぁか、お前が仕込んだんだろ、このリンクパール。自分でやっといて良く言うぜ。
Aotsuki:ど…ッどこから聞いてたのよ!?
Hiro:…さぁな。だがまぁ、確かに大きなお世話だったな。
彼は左手に例の青い真珠を持っていた。
Aotsuki:…ごめん。
Hiro:謝んなくていい。で、6秒間あいつを引き付けられるか?
Aotsuki:…やってみる。
Jalha-LuckのケアルガIVが発動。
→Jalha-LuckのHPが、710回復。
開幕の合図はゴーレムの放ったケアルガIVの光。
ゴーレムとの距離約4,5m。先に動いたのは、ゴーレムの方だった。
6…
初め、巨人の視線はオスラへと向けられていたのだが…
Aotsukiの挑発→Jalha-Luck。
彼女の挑発によって向きを変え、振り降ろし気味の左ストレートを放つ。
5…
Hiroは、Jalha-LuckにサンダーIIIを唱えた。
Jalha-Luckの攻撃。→幻影1体がAotsukiの身替わりとなって攻撃を受けて消えた。
Jalha-Luckの攻撃。→幻影1体がAotsukiの身替わりとなって攻撃を受けて消えた。
彼女は蝮刀改を2本鞘から抜き、分身に守られながら背後へと回り込む。
4…
先ほど破壊したジョイント部分に狙いを絞って、太刀筋も糞もなく刀を叩き付ける。
破損はおろか、かすり傷を付けるので精一杯のようだ。
Aotsukiの攻撃→Jalha-Luckに、71のダメージ
Aotsukiの攻撃→Jalha-Luckに、10のダメージ
3…
Jalha-Luckの攻撃。→幻影1体がAotsukiの身替わりとなって攻撃を受けて消えた。
Aotsukiは、分身の効果が切れた。
Jalha-Luckの攻撃→Aotsukiは325のダメージ
Aotsuki:ぐっ…ぁぁア”ッ!?
2…
幻影の鎧が無くなった彼女の腹部に、情け容赦のないアダマン製の拳が突き刺さる。
辛うじてあばらは折れていないようだったが、口から胃液と消化中の食べ物が込み上げ、石畳の床の上に吐き出す。
Jalha-Luckは麻痺している。
1…
Jalha-Luck:ジジジ…マナ充填率45%…サンダーブレイク発射準備…
Jalha-Luckは、サンダーブレイクの構え。
両手の砲塔に魔力が集まる。再度雷光を放つつもりだ。
勿論、ターゲットは─────目の前にうずくまっている女性。
Hiro:…柄じゃねえ。
0
雷光は……………巨人の背に放たれた。
HiroのサンダーIIIが発動。
→Jalha-Luckに832のダメージ。
技連携:光 →Jalha-Luckに312のダメージ。
彼の放った稲妻は巨人の背中を貫き、制御回路に刻まれていた文字ごと回路を粉砕した。
Jalha-Luck:メインエ…ジ…、サ…エンジ…共ニ大破…活…不能、機…停止シ…ス………
─────ブツン
Hiroは、Jalha-Luckを倒した。
=== Area:Port Bastok ===
--- near Steaming Sheep Restaurant ---
巨人が土塊とアダマンナゲットに戻った頃、ようやく保安庁の銀銃士隊がかけつけた。
それを砕いた2人の姿は既にない。
現場に残されていたのは、ミスラの赤魔道士とヒュームの男性、そして元は巨人を形作っていた物の残骸だった。
彼女はオスラに肩を借りて羊亭のドアを開ける。
Hiro:なんだよ?
Aotsuki:…どっかの銃士隊来てたけど、あそこに居なくてよかったの?
Hiro:事情聴取とかはめんどくせぇ。
Aotsuki:…………はぁ。
>>380 ゴーレムと商人のアルファベット表記が解らなかったので
こちらで勝手に付けさせて頂きました。申し訳ありません
>>399 すみません…またヒロ氏をお借りしました;;;;;
[+]<本来精霊魔法だけでは連携は発生しません。
演出上の仕様です。それでは良い旅を!
[+]<ついでに、忍術についての記述も出鱈目です。
それでは良いわっふるを!
タルタル二人とカー君とモグ・・・・・・想像したら(*´ω`)
では続き投下致しますw
ヤワワも手伝ってくれる事になり、仲間は一人と二匹になった訳だ。心強い。
とりあえず、モグハウスに戻り相談する事にした。
「なるほどねえ〜これが言ってた魔方陣か〜」
撮ってきたSSを見ながら、ヤワワが頷いている。
「それを見せたら、何かわかる人がいるかもしれないクポ。」
「なるほど。情報収集をお願いできるかな?ヤワワ。」
「おっけー、任せといて!」
そういうと、すぐに飛び出していった。俺よりすぐに行動する子みたいだ。
「俺は戦闘の練習でもしてみるか。」
「そうだね。まだ戦った事はなかったね。」
俺が戦えなくては意味がない。ヤワワやカーバンクルに任せっきりもかっこ悪いし。
「弱い敵でも、油断しちゃだめクポ。気をつけて行ってくるクポ。」
俺はモーグリに軽く手を振って、外に出て行った。
「でやあああああああ!!!!」
勢いをつけて、思いっきり杖をウサギに振り下ろす。こいつで何匹目のウサギだろう・・・。疲れてきた。
「危ない!」
なんて考えてたら、ウサギが思いっきり体当たりをしてきた。・・・が、それを寸前の所でカーバンクルが受け止める。
「ボーッとしてちゃダメじゃないか!」
「悪い悪い、ちょっと疲れちゃって。」
「しょうがないね、休憩しようか。」
結構疲れる上に、雑魚の攻撃でも避け損ねたら痛手を負っちまう。今の所は、全てカーバンクルが受け止めてくれるから助かっているが・・・。
「この調子じゃあいつに出会ったら逃げるしかないねえ・・・。アストラルフロウもできないし。」
痛い所をついてくる・・・。カーバンクルの言うとおり女神の印は出来たのだが、アストラルフロウはどうしても出なかった。
「でも、召喚士の力じゃどのみち勝てないよな・・・。」
「そうだね・・・僕らに頼るしかない、か・・・・・・。」
でも、ある程度避けれる様になったし、武器で受け流す事もできた。自分の身は、ある程度守れる様になった訳だ。
悩んでいたら、シグナルパールから元気のない声がしてきた。
『ミサンガ・・・話、聞けたよ・・・。』
妙に声に元気がない。ヤワワの場所は・・・石の区。・・・なぜかは誰でもわかるな。
ヤワワの聞いた情報を教えてもらう為、俺達はモグハウスに集まった。
「あの魔方陣ははるか昔に使われていた物だ、って言ってたの。」
ヤワワが肩で息をしながら言う。・・・どんなことされたのか恐ろしくなった。
「やっぱり。感じたことない魔力だと思ったら、古代の物だったんだね。」
カーバンクルが感じたことない魔力・・・相当凄い物だろう。
「古代の物・・・・・・探す場所のヒントになりそうクポ。」
古代の物・・・・・・ふと俺の中にある場所が思い浮かんだ。
「そうだ、クゾッツに行く。」
「クゾッツ・・・そうか、はるか昔に滅びた遺跡があったね。」
カーバンクルも気づいた様だ。どこで聞いたかは覚えてないが、アルテパの地下には古代遺跡があった筈だ。
「決まった!!早速行こう、ミサンガ。」
「だが危険だ、死ぬかもしれない。それでも一緒に来てくれるか?」
この問いで、ヤワワが来なくなろうがかまわない。出来るだけ巻き込みたくない。
「帰れるまでついていく、って決めたもん!大丈夫。」
そう言って、ニーッと笑った。タルタルをやっていれば、可愛い笑い方が出来る様にでもなるのか。
「ありがとう、ヤワワ。」
ジョブを白魔導師に変えてもらうと、手を振って外に出た。これがモーグリとの最後の別れかもしれない。
以上です
帰る方法は見つかるのでしょうかw
それではわっふる〜
皆様投下お疲れ様です!
これなかった間に大量のお話が投下されていまして、熟読させて頂きました(*´д`*)
感想つけたいのですけれど、長くなっちゃいそうなので割愛致します。
それでは本日の分を投下させて頂きます。
逃げようなんて思っても、壁と彼女に阻まれた状況でそれは適わない事実。
背中越しに聞こえてくる足音に神経を集中させながら、まるで何かにすがる様にぎゅっと杖を抱きしめていた。
カツン―――足音が止まる。途端、両肩をふわりと触れられる。
不意打ちの攻撃に思わず私はビクリと身体を震わせていた。
「ふふ、そんなに怯えてたら運も逃げるわよ?」
耳元でそう呟かれた私の心拍数はもう最大限に波打っていた。
「言ったはずよ?あたしは敵じゃないって」
ガチガチに固まっている私は彼女に無理やりくるりと身体を回転させられた。
今まで背を向けていたので、ここで初めて彼女の姿を目にする事になる。
うわぁ、綺麗な人―――素直にそう思った。
白い肌に浮かぶサーモンピンクの唇、金髪のショートボブに澄んだ青い大きな瞳。
同じ女の私でも見惚れてしまう程…でも服装は何だか海賊みたいだけれども。
女性は少し屈んだまま私の手を取り、小さな何かを手のひらに置いた。
赤いサイコロ2つ…?小さな四角いそれぞれの側面にはI〜VIまでの数字が記されていた。
「ルールは簡単。貴女のラッキーナンバーを出せたら貴女の運を認めるわ。
貴女は黒魔導士のようだから、ラッキーナンバーは"V"よ」
「あの、もし"5"じゃなかったら、私は殺されるんですか…?」
何も答えずに女性は口元だけでにやりと笑う。
ふと彼女の腰に掛かっている銃が視界にちらついた。
あぁ、命を賭けるなんて…私はどこぞのギャンブラーじゃないのに。
勝率は1/12。そんな運、あるわけないじゃない…。
次第に冷静になっていく頭の中に、現実世界にいる家族や友人の顔が走馬灯のように思い浮かんだ。
これが死に際に見るっていう思い出なのかな?あぁ、神様…。
「さぁ、あたしは何時までも待ってられないわよ?早く貴女の運を見せて」
女性の手が腰の銃へと伸びた。もう駄目だ、これ以上彼女は待ってくれない。
やるしかないんだ、やるしか…。
私は杖を鞄の中へしまいこみ、サイコロをぎゅっと握り締めたその手を見つめる。
女性は腕組をしたままそんな私を見つめている。
ティアラ、もう覚悟を決めよう。どうしようも無いんだから。
自分の運に全てを賭けよう。大丈夫、私はきっとこの勝負に勝てる!
「ダイス、いきます」
握り拳を前に突き出し、そのままゆっくりと開放する。
支えが無くなり、重力に吸いつけられていく赤いサイコロたち。
ただ真っ直ぐに落下していく…その動きがとてもスローモーションに見えた。
もうすぐ私の運命が決まってしまうんだ―――ぼんやりそんな事を思っていた時だった。
物凄い"熱"のようなものを感じた。空気が熱い…何かが燃えてる?これは何?!
途端、静止した街全体が低い唸り声を上げる。
「…もう一戦始まったわね」
視線を大工房の方へ向けたまま彼女は呟いた。始まったって、一体何が―――?
おろおろする私を他所に彼女は地面に転がり落ちたサイコロを拾い上げていた。
顔を上げた彼女と眼が合う―――口元に小さく笑みを浮かべた。
「決まりね」
空いた手がさっと腰へ伸びた。撃たれる―――!
無駄なのは百も承知だけど、私は反射的に両腕で自身を庇っていた。
以上です。
賑わってきたバストゥークの今後の行方に不安と期待を抱きつつ…
わっふるわっふるですヽ(゚∀゚)ノ
>>438の
空蝉の術:弐
は、誤りです。正しくは
空蝉の術:壱
と脳内変換して下さい(ノД`)
460 :
既にその名前は使われています:2006/06/26(月) 18:29:15.34 ID:oUlM7faS
みんないいところで切るのはどうして?
『わたくし ぶちかましますわよ!?』
とか何とか言われるかとおもったが・・・
博士は以外と親身に話を聞いてくれた
「で、貴女、いえ貴方はその現実世界とやらに帰るための手立てを探している、と」
「そういった用件でよござんすか?」
ああ の見込みが早くて助かる
「はかせーー しんじらんないですよねー? そんな世迷言っ」
アンジュリカは博士宅の壁に自作の絵画を配列しながらちゃちゃを入れてきた
「わたくしの目を見て、話してください」
な、なんだよ
「そう身構えなくても結構ですわ」
シャントットは一瞬おれの目を見つめた後、すぐに振り向いて
テーブルの上のウィンダスティーを啜り始めた
「貴方のお話、信じるというわけにはいきませんが、今すぐ否定もしませんわよ」
「わたくしにも知らない事や知らない世界がありますもの」
なんかごまかされてるみてーだな ようは証拠がねーってことだろ?
「率直に言うとそうですわね 貴方がウソをついていても僧でなくとも・・・」
「現状ではどちらも証拠がありませんもの」
証拠か、うーむ
「その子、ハーネスはおろかローブの着方までしらないんですよ?」
・・・だから、生まれて初めて見たもんだししょうがないだろ
「この世界の人間ならありえないわ」
ありえないったって冒険者ばかりじゃないだろ、一般人もいるんだし
「・・・?」アンジュリカとシャントットの顔がにわかに曇った
「どちらにしろ、今貴方の役に立つ知識をわたくしは持ち合わせていませんわ」
そうか・・・あんたが唯一の頼りだったんだがなぁ
アンジュリカは何やら考え込んでしまっている、俺なにかまずい事言ったか?
・・・あーもうここにいてもしょうがねーな、またマンドラでもしばきにいくか
部屋を出ようとした俺を博士が呼び止めた
「よござんす 明日また来るといいですわ。私は魔法図書館で調べてきましょう」
え?
465 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/26(月) 20:17:24.75 ID:kPFt6DC6
>>330 黒装束遭遇ktkt
>>336 ベヒんもスも一撃ってwww
なんちゅー威力だ!!
>>346 シャントット博士を巻き込むんだ!
みーんな真っ黒です^^(ミサンガさん含)
>>357 ヒロさんつえぇぇ!
ってのと、イ`(´;ω;`)ってのが同時にきました
>>367 乙でありやすw
シーホラーのほうがマシですか?(死ね
466 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/26(月) 20:17:58.25 ID:kPFt6DC6
>>380 おいィィィィwww
>>390 きた!メイン本家きた!
こ れ で 読 め る !
【おかえり。】なさい!
>>418 この先どうなるのかすごいwkwk!
とりあえず自由の身でよかったですねw
>>458 またいいところで……w
《落ち着きましたか?》
脳内に響く声でハッとなり顔を上げる。
「………テル?」考えられる最も有力な仮説だ。
《いやですねぇ。私はあなたの頭の中ですよ?》
頭の中?ノウミソ? 何を言ってるんだ?
《今まで予測装置(仮)と呼ばれていたものに、感情を追加したものです。》
特殊開発型脳味噌高速演算補助機関兼予測装置ですよ。と予測装置は説明した。気絶してる間にバージョンアップされたのかな……?
「感情はあるんだよね?」《機械的ではありますが。》
それなら、やはりこれだろう。
「名前、つけたほうがいいか?」人格や感情があれば、名前に憧れるとおもう。知らんけど。
《くれるならありがたいですね。暇な時にでも考えてください。まぁ、それまでは特殊開発型脳味噌高速演算補助機関兼予測装置と呼んでくだされb》「長いからブービーでw」
なんとなく思いついた単語を言ってみる。あまりいい言葉には聞こえないが、長いよりよほどマシだ。噛みそうだ。
《了解。ブービーに設定します。それと………》「ん?」
《私の事は信頼できる人以外には余り漏らさないようにお願いします。
私の考え方が既にイレギュラーですので。》
意外と頼もしい仲間を持ったものだ。しかも、常時持ち運び可能というスグレモノ。これなんてツール?
《違反ツールですね。違反ツールなのは確定的に明らかです。》
聞いてないっての。感情読まれるってのは結構キツイな。
《読んでるというより、予測しています。私はそういう仕様ですので。》
わかったわかったと言い、ベッドから下りる。とりあえず、ドクターへの謝罪と治療費の支払いが必要だと思った。その後の予定は・・・・未定。
ため息をつきながら俺は明らかに新品と思われるドアを押し開けた。
《ドクターの居場所がわかるといいですね。》
………痛い突っ込みだ。
469 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/26(月) 20:23:22.02 ID:kPFt6DC6
以上です
一人道を外れてイレギュラー街道まっしぐらですが、仕様です。ううん、知らないけどきっとそう!
わっふるわっふる!
そういえばテンプラなんかあったんだね
俺の話はそれと大幅に違うからやめるべきか。
いや このスレがあるのは98さんのおかげだし
何よりも優先していいかと
98さんのおかげだから優先〜て事はないと思うんですけど、テンプレ決めた意図はそもそも「こういうお約束で書きましょう」ってものじゃないので、従う必要ないと思いますよ〜
自分的には、テンプレは「なんか書いておくとかっこよさげだから」くらいの意図で書いてますし、共通設定は「色んな解釈があるんだなぁ」くらいのつもりで眺めてますヽ(´ー`)ノ
473 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/26(月) 21:41:37.84 ID:kPFt6DC6
書きたいので書いちゃえばいいと思いますw
自分もテンプレをあまり重要視してない気がしますし(マテ
自キャラになったででお話に見えた
トリップテスト
8スレで来訪内藤を名乗った者です。
間に1スレも挟んでしまい、何を今更、と言われそうですが・・・
[ +]<内藤が好評でうれしい。
というわけで調子に乗って、貯め込んだ妄想ネタをほぼ全部盛り込んだ話を投下します。
他の場所で、世に出せるとは思えませんので・・・
スレ違い気味ですが、対フェイトってことで、お見逃しを。
≪内藤外伝: 不 滅 の 内 藤≫
妖霧が覆う酷寒の地、ザルカバードの西の果て・・・ズヴァール城。
その城内の、地図には描かれていないエリアに、フェイト本部がある。
ドアに「第八会議室」と書かれた部屋は、10人も入ったら暑苦しい程度の、狭い場所だった。
そのドアを開けて、赤い鎧が入ってきた。
部屋の奥に座っていた同じ姿の男が、伏せていた顔を上げる。
赤い鎧1「・・・どうだ?奴の様子は」
赤い鎧2「酷いものだ」
ドアを閉じながら、首を振った。
赤い鎧2「電撃で全身隙間無く大やけど。かろうじて動かせるのは右手のみ。
その上、首の骨は折れる寸前。生きて戻ってきたのが不思議なくらいだ」
〜続く〜
赤い鎧1「まぁ、仮に全快したとて、懲罰と降格は免れん。再起不能の方が幸せかもな・・・」
赤い鎧2「いずれにしても、自業自得だよ」
そう言いながら、持っていた紙束の一つをテーブルの上に投げた。
赤い鎧2「『ログ』は読んだ。・・・今までも、こんな『勧誘』をしていたのか?奴は」
赤い鎧1「恐らくな。今までの『ログ』は、全て改ざんされていたようだ」
赤い鎧2「選択の余地無く一方的に追い込んで、わざと噛み付かせていたとはな。
真面目に『勧誘』していれば、賛同してくれる来訪者も、あるいは居たかもしれんのに」
苛立ちながら、テーブルの上の紙束を軽く叩く。
赤い鎧1「それより・・・今は、奴と戦った連中の方が問題だろう」
〜続く〜
赤い鎧2「・・・しかし、この『D』とやらの情報は、本当なのか?」
そう言いながら、持っていたもう一つの紙束をめくった。
1枚めくる度に、首を左右に傾げている。
赤い鎧2「この鎧の慣性制御を打ち破っただと? それも、『リアル』絡みの物品無しで、だ」
赤い鎧1「『ログ』を見る限りでは、来訪者の娘が何かをした様子は無い。そして、『D』が絡むまでは、ほぼ一方的な展開だ」
赤い鎧2「・・・『D』個人の力と考えるのが妥当、か」
赤い鎧1「うむ。来訪者ではないといっても、一度戦闘した状態で、野放しにするのは危険。・・・というわけで、これを見てくれ」
一枚の紙を取り出し、テーブルを滑らせるように投げた。
赤い鎧2がその紙を止め、手に取ってタイトルを読む。
赤い鎧2「作戦書だな。どれどれ・・・」
〜続く〜
=== Battlefield of D ===
ナイトD「うはwwwwお前も強いのか?wwwwおkwwwwww」
『D』が、嬉々として向かってくる。
資料によれば、こいつは本気になれば、鎧の防御機能を遥かに超える攻撃をしてくるという。
信じ難い話だが・・・今それを試すつもりはない。
赤い鎧3「グラビデ!」
Dの膝が僅かに折れ、姿勢が若干低くなった。
脛のあたりまで砂地にめり込み、近寄る速度が大幅に落ちる。
ナイトD「うはwwwww」
良かった・・・魔法は普通に効くらしい。
あとは、他の5人が仕事を終えるまで、マラソンしていれば良い。
〜続く〜
=== Battlefield of Leader ===
リーダー「・・・ふぅん♪ D君を足止めしている間に、他の5人を仕留める・・・ねぇ♪」
黒装束1「お前らのPTで、恐ろしいのはDとかいう奴だけだからな。奴が居なければ、お前らに勝ち目は無い」
俺は、作戦のあらましを説明していた。
既に6人同時攻撃の最中だ。知られたからといって、何も変わらない。
黒装束1「そして、一人残ったDを、総力を挙げて始末する・・・という寸法だ」
リーダー「良い所に目をつけたね♪ ・・・でも、彼らを甘く見ない方が良いよ?」
内藤PTのリーダーは、いささかも笑顔を崩さずに、そう言った。
お前こそ、俺たちの戦力を甘く見ているのか?
それとも、自分の仲間に、それほどの自信があるのか?
〜続く〜
面白い。
こいつが、驚き、嘆き、泣き、焦り、喚き、怒る・・・そんな姿が見たくなった。
黒装束1「ふん。それなら・・・」
片手剣を腰に収め、手近な岩に座った。
黒装束1「お前を殺すのは、D以外の4人を始末したとの連絡が入ってからにしよう。
その能天気な笑い顔が、どんな風に変わるか楽しみだ」
リーダー「ありがとう♪」
ニカッと笑うこいつの歯が光った。
目が痛い。
〜続く〜
=== Battlefield of Naitou ===
Naitou「お前は・・・赤い鎧の仲間なのか?」
盾で俺の両手槍を受け流しながら、目の前の男は質問してきた。
黒装束2「あぁ。俺たちの上司だよ」
斜めに振り下ろされた片手剣を槍で受け止め、そこを支点に槍を回し、柄尻を打ち込む。
しかし、それは後方に跳んで避けられた。
Naitou「一人で居るところを襲うとは、それなりに評価してくれているのかな?」
盾を構えつつ片手剣を突き出し、飛び込んできた。
槍の間合いを嫌い、離してもすぐに距離を詰めてくる。
〜続く〜
黒装束2「まぁな。今日は、Dとかいう奴の助けは入らんぞ」
俺は距離を離すべく、槍で牽制し、突き飛ばそうとするも、難無く避けて詰め寄られる。
内藤と聞いたが、結構強いじゃないか。
Naitou「普通の相手なら、Dさんが居なくても大丈夫ですよ?」
軽い挑発。
黒装束2「・・・言ってくれる」
思っていたより、この戦闘は長引きそうだ。
〜続く〜
=== Battlefield of B ===
ナイトB「ペンタスラスロオォォォwwwww!!」
黒装束3「・・・1発くらい当ててくれよ。張り合いが無さ過ぎる」
全く当たらない攻撃に飽きた俺は、武器を構えることさえ面倒になっていた。
特に力を入れず、何も持っていない左手を軽く突き出す。
スパーン・・・
Bの顔面に直撃し、乾いた音が響く。
ナイトB「うはwwwwやるなお前wwww」
黒装束3「お前が弱すぎるだけだ・・・」
〜続く〜
ナイトB「俺の奥の手wwww今こそ見せる時wwwwww」
意外なことを言ってきた。隠し球があるような奴には見えないが・・・
黒装束3「ハープーン+2でも出すのか?」
ナイトB「うはwwwwそれどこで手に入るの?wwwww」
・・・本気で信じたのか?
黒装束3「無ぇよ」
ナイトB「wwwwwお前は今、全ての両手槍使いを敵に回したwwww」
そんな訳無いだろう。
実在したとしても、喜ぶのはお前だけだ。
〜続く〜
黒装束3「いいから、奥の手とやらを早く見せてみろ」
/huhしつつ、煽る。
ナイトB「コォォォゥルッwwww!ワイバァァァアァァンwwwwww!!」
その言葉を聴いて、俺は右手を額に当てた。目を瞑り、頭を軽く左右に振る。
ちょっとでも期待した俺が馬鹿だった。
黒装束3「何かと思えば・・・おまえサポ竜だろう? 百歩譲って呼べたとしても、子竜一匹呼んだところで・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴ
・・・ん? 何だ、この音は?
黒装束3「は・・・」
そこで意識が途絶えた。
〜続く〜
=== Battlefield of C ===
ナイトC「黒い衣装は、バニシュ力(ちから)を良く吸収するから、レジストできない。
つまり、今のままでは、君に勝ち目は無いよ?」
標的のCが、訳のわからない理論を語っている。
バニシュ力など、聞いたこと無い。
黒装束4「御託はそれくらいにして。何を言われようと、私の任務はお前を殺すこと」
ナイトC「ふぅ・・・それならば仕方が無い。僕のバニシュの錆にしてあげよう」
バニシュが錆びるの?
まぁ、いつまでも出鱈目に付き合う必要無いし。
黒装束4「サイレス!」
〜続く〜
→Knight Cは、静寂の状態になった。
よし、入った。
呪文を詠唱できなければ、武器を持たないこいつは、何もできない。
私は短剣を構えた。
間隔の短い攻撃を続けていれば、サイレスが切れても、呪文は中断できる。
ナイトC「・・・・!!・・・!!!」
何か言おうとしながら、羊皮紙を取り出し、何か書いている。
書き終えて、こちらに見せてきた紙には、こう書かれていた。
『よくも僕からバニシュを奪ったな!』
・・・奪ってないでしょう。
〜続く〜
本を右手に持ち替えて、Cが殴りかかってきた。
思っていたより、遥かに鋭い動きだった。
腐っても前衛ね。さすがに甘く見過ぎたかな・・・
しかし、対処できない速度じゃない。左腕を立てて、本を止める。
その直後、左腕に激痛が走る。
黒装束4「いっ、痛ぁ!!」
慌てて飛び退き、距離を取る。何が起こったの?
左腕を見ると、装束の袖が白く泡立っている。
袖をまくると、腕もポコポコと泡立っていた。
〜続く〜
黒装束4「な、何これぇっ!!」
Cが、また羊皮紙に何かを書き、見せてきた。
『バニシュに決まってるだろう?』
何で、バニシュで泡立つの?
そもそも、静寂で詠唱できないはずなのに・・・
得体が知れない。さっさとケリをつけた方が良さそう。
そう思い、短剣で斬りつける。
黒装束4「しゃっ!」
Cが本の背で受け止めた。
その瞬間、短剣の刃が泡立ち、短い刃渡りがあっという間に崩れ落ちる。
訳がわからない。
〜続く〜
またまた羊皮紙に何かを書き、見せてきた。
『この本の、アイテム説明を見てごらん』
じっとみつめて、アイテム説明を読む。
『D10 隔365 バニシュの真の味がわかる 追加効果:バニシュ
エンチャント:バニシュスパイク 1/1 0:30/[10:00, 0:30]』
黒装束4「何!その胡散臭い効果は!!」
思わず怒鳴ってしまった。
どこまで出鱈目なの!?
気にするそぶりもなく、Cが攻撃を再開した。ひたすら本を振り回してくる。
短剣の刃は溶けてしまった。迂闊に素手で殴る訳にもいかない。
嫌だ・・・こんな奴と戦うのは嫌だよ・・・
〜続く〜
バインドで足を止めようにも、攻撃を避けることを意識すると、動いて詠唱が中断してしまう。
避けきれずに本が触れた箇所は、ポコポコと白く泡立っている。
ごすっ
黒装束4「ぐっ!・・・ふ・・・きゅぅ・・・」
ついに本の角が、まともにお腹に入ってしまった。
泡立つお腹から怪しげな煙を噴き出しながら、私は倒れた。
倒れている私の脇にCが立ち、見下ろしている。
サイレスは、既に切れたらしい。
左手で本を脇に抱え、右手で眼鏡の位置を直しながら、こう言った。
ナイトC「極めるとは、こういうことさ」
違う。絶対違う。
そう思いながら、意識が途切れた。
〜続く〜
=== Battlefield of E ===
ナイトE「wwww」
戦闘する気があるのかないのか・・・少し前から、目の前の男は、腰を落とした姿勢で俺を見つめている。
何かを盗もうと、狙っているのかな?
資料によれば、こいつは赤い鎧から指輪を盗み、それが戦況を動かしたらしい。
しかし、俺は今日、特別なアイテムは何一つ持ってきていない。(単に、支給されてないからだが orz)
仮に何を盗まれても、体術だけでこいつを絞め殺せる自信がある。
ナイトE「無理wwwwサポシwwww」
おもむろに、Eが【絶対回避】を発動した。
いきなり、何をする気だ?
アビで、ほんの数十秒を生き長らえて・・・その後、どうするつもりだ?
・・・って、何でサポシで【絶対回避】なんだよ!!
〜続く〜
お前、サポシじゃなかったのか!?
調べてみるが、anonで見えない。この野郎・・・
驚く俺に構わず、次に【とんずら】を発動、更に【かくれる】が発動し、姿が消えた。
【かくれる】まで・・・サポシ内藤のふりをして、実はメインシーフなのか?
逡巡しているうちに、Eは走り出して距離をとってしまった。
まぁ、追跡できるから、無駄なあがきなんだけどな。
【とんずら】が切れる頃にサーチして、そこに飛べば、後はやりたい放題だ。
そう思ってから10秒足らずのうちに、Eが走り去った方角から、砂埃が上がる。
黒装束5「ん? 何だ?」
目を凝らすと、Eを先頭に、ざっと数えても10匹以上のモンスターが走ってくる。
Eが先導するトレインのようだ。
〜続く〜
ナイトE「うはwwwwボスケテwwwww」
この短時間で、よくこれだけのトレインを作れたものだ。
ある意味感心しながら、かつ呆れてあっけに取られる俺を無視して、そのまま走り抜けていった。
黒装束5「・・・あ・・・あいつ! わざとモンスターに襲われやがった!?」
解説しよう!
通常の、人間vsモンスターでは、モンスターに対して占有権が発生し、他の人間からは攻撃できなくなる。
これが人間vs人間の場合は、人間に対して占有権が発生することになる。
そしてこの時・・・同じ相手に対して攻撃の意思を持つ『モンスター』と『人間』は、同格なのだ。
そのため、既にモンスターから攻撃を受けているナイトEに対して、黒装束5は攻撃する権利が得られないのである!
もし、モンスターとPTを組めれば攻撃も可能だが・・・それは無理な相談であった。
黒装束5「馬鹿な・・・奴は、こうなることを知っていたのか?」
後を追うのも忘れて、ただ呆然と立ち尽くしてしまった。
〜続く〜
=== Battlefield of D ===
『D』にグラビデが入ったことを確認した俺は、背中を向けて走り始めた。
適当に距離を取り、適当な範囲を走って回る・・・しばらく、退屈な作業が続くだろう。
しかし、黒装束たちの相手は、内藤だ。そう時間もかかるまい。
のん気にそう考えていたが・・・
ズバアァァン・・・ズバアァァン・・ズバァン・・ズバァン・ズバンズバズバズバババ・・・・
背後から、何やら耳慣れない音が聞こえる。しかも、ほんの数秒の間に、音の周期が短くなった。
そうしているうちに、背中に砂粒らしきものが当たってきた。
何事かと思い振り返ると・・・想定より遥かに近い距離に、Dが居た。
〜続く〜
ナイトD「ラッセルwwwwラッセルwwww」
そう言いながら、砂をものともせず脛で掻き分けて、普通の速度で近寄ってくる。
赤い鎧3「ええええぇぇぇ!?」
そんな馬鹿な。
グラビデって、パワーだけで無効にできる魔法だったのか・・・?
赤い鎧3「バイン・・・」
慌てて唱えたバインドは、間に合わなかった。
速度を落とさずに突っ込んできたDの、タックルを食らってしまう。
慣性制御をOFFにしていたため、派手に跳ね飛ばされた。
ナイトD「wwww」
Dがそのまま近寄ってくる。・・・上手くいったかな?
〜続く〜
先日の戦いで、Dは「攻撃を食らいながらもその場に立っていた」状況を見て、【ためる】を使っていた。
そのため、我々は「Dは『自身の攻撃が有効ではない』と判断すると、攻撃力を上げてくる」と判断した。
ならば、派手に跳ね飛ばされていれば、しばらくは騙せる・・・そう考えた。
直接のダメージは無効化しないと、とても耐えられない。
しかし、跳ね飛ばされた時の衝撃だけなら、何とかなる。
そこまでは、正解だったようだ。
問題は、これから先をどうするかだ。
グラビデは無効にされるし、バインドは、もう詠唱する余裕は無いだろう。
こうなったら仕方が無い。サンドバッグ状態になることで、時間を稼ごう・・・
そう思っていた矢先・・・
近寄ったDが、仰向けに倒れている俺の足首を掴んだ。
〜続く〜
赤い鎧3「えっ!?」
ナイトD「いくぞwwwwWS【フルスイング】wwww」
掴んだ俺の両足首を、腰の辺りに引き寄せると、その姿勢のまま、その場で回り始めた。
Dを支点に、俺が振り回される格好だ。
赤い鎧3「違う・・・これ【フルスイング】じゃ・・・ない・・・」
ナイトD「wwww」
聞こえているのかいないのか、Dはお構い無しに回り続ける。
いや、徐々に加速している。既にかなりの回転速度だというのに・・・
〜続く〜
そのうち、視界が赤く染まった。
これがレッドアウトってやつか・・・意識が薄れる・・・
両手は遠心力で伸びきったまま、動かせない。
武器は、握っていられず、どこかへ飛んでしまった。
ナイトD「まだまだwwww【フルスイング】だからフルパワーwwwww!!」
一段と加速した。信じられない。信じたくない。
頭が・・・体が・・・遠心力・・・で・・・潰れ・・・
〜続く〜
=== Battlefield of Naitou ===
黒装束2「畜生・・・」
俺は、Naitouという男と戦いながら、内心でひたすら悪態を吐いていた。
誰だ、こいつを「平凡な内藤だ」なんて言った奴は?
剣も、盾も、回避も、受け流しも、どれもがトップクラスだ。
誰だ、こいつを「他の内藤を使うのが上手いだけだ」なんて言った奴は?
そこらのナイトよりも、遥かに個人戦闘の経験を積んでいる。
しかも今回の任務では、通常並みのアイテムしか支給されていない。
本部での、指揮官の言葉を思い出す。
「内藤相手なら、君たちの身体能力だけで充分だよ」だと?
奴の方を殺してやりたい気分だ。
〜続く〜
俺自身の動きが鈍くなってきているのは、自覚していた。
Naitou「どうした? そろそろ疲れてきたんじゃないか?」
そういうコイツも、さっきと比べて随分動きが鈍くなってきた。
戦況は一進一退のまま、変わる気配は無い。
黒装束2「あぁ。ここらで、そろそろ殺られてくれないか?」
Naitou「お前が引き下がってくれれば、全てが丸く収まるよ」
知らないからこそ、言える台詞。・・・だが不思議と、腹は立たなかった。
黒装束2「・・・こっちは、丸く収まらないんだよ」
Naitou「なら、決着が付くまでやるしかないな」
黒装束2「あぁ」
〜続く〜
その時・・・
ずがどごぐしゃあぁぁぁん!
?????
一体何が起きたのか、わからなかった。
視界が不規則に跳ね回るのと同時に、色々な音が混じって聞こえた。
視界の混乱が収まると、一面の空が見えた。
どうやら俺は、仰向けに倒れているらしい。
早く体勢を整えないと、奴が・・・
そう思い、起き上がろうとするが、足が動かない。
視線を下半身に向けると・・・そこには赤い鎧が見えた。
下半身に覆いかぶさっている。こいつ、何他人の邪魔してやがる・・・
〜続く〜
蹴り飛ばしたいが、相変わらず足が動かない。
・・・おかしい。人一人が乗っているのに、重さを感じない・・・
あらためてよく見ると・・・腰の辺りが不自然に潰れている。
・・・!!
そうだ、こいつは「D」の足止め役だったはず。
それがここに居るということは・・・ここまで「D」に飛ばされた?
まさか・・・俺に直撃しやがったのか!?
その時に、俺の下半身を潰したってのか!?
〜続く〜
ズキン!!
状況が飲み込めた途端、下半身から激痛が来た。
今まで痛みを感じなかったのは、一時的に麻痺していただけらしい。
Naitouが近寄ってくる。
下半身を潰されては、もう何もできない。
畜生!こんな形で決着なんて・・・
・・・だが、俺は奴を殺そうとしていたんだ。
状況がどうであれ、見逃してもらえるとは思っていない。
見逃してほしいとも思わない。
目を閉じた。
〜続く〜
・・・とどめが、なかなかこない。
この期に及んで、焦らすなよ。痛いんだ、早くしてくれ・・・
ガンッ! どかっゴロンゴロン・・・
至近で何か大きな打撃音がした後、左の方へ何かが転がるような音が聞こえた。
しかし俺は、全く動いていない。
目を開けると、すぐそばに、右足を上げたNaitouが居た。
下半身に目を向けると、覆いかぶさっていた赤い鎧が居ない。
さっき音がした左を見ると、赤い鎧が転がっていた。
・・・? Naitouが、赤い鎧を蹴ったのか?
状況からして間違いなさそうだが・・・何でそんなことを?
お前は一体、何を考えている?
〜続く〜
Naitouは鋼鉄冑を被っており、表情は読めない。
俺をわざわざ避けて、赤い鎧に近寄って行った。
赤い鎧の胸に左足を乗せ、右手の片手剣を逆手に持ち替えた。
そして、左手を柄に添えると、赤い鎧の腹に突き刺した。
赤い鎧が僅かにピクリと動く。しかし、とどめと言うには、浅い一撃だ。
剣を抜いて持ち上げたかと思うと、すぐさま同じように突き刺す。
そんな動作を、ひたすら繰り返している。
前にお前らを襲ったのは、そいつじゃないんだが・・・
あれか?「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ってやつか?
ビキッ!!!
下半身からの激痛が酷くなり、俺は意識を失った。
〜続く〜
=== Battlefield of Leader ===
「・・・!・・・・!!」
リンクパールから声が聞こえた。
戦況報告だな。
黒装束1「おっ、連絡が入ったぞ。どれどれ・・・」
内藤に聞こえるように、わざとらしく声に出して言いながら、連絡用のリンクパールを耳に当てる。
赤い鎧1「今すぐ戻れ! こちらの4人やられた!」
黒装束1「・・・え? 4人って、内藤の方を仕留めたんでしょ・・・?」
赤い鎧1「逆だ!! いいからすぐ戻れ!」
・・・そんな馬鹿な。ありえない。
リンクパールからは、怒鳴り声が続いている。しかし、意味ある言葉には聞こえない。
〜続く〜
リーダー「・・・その様子じゃ、やっぱり返り討ちにあったようだね?」
目の前の内藤が、満面の笑顔を見せる。
歯が光りまくって、鬱陶しいことこの上ない。
リーダー「君は、帰った方が良いよ? 犠牲者を増やすことも無いでしょ♪」
黒装束1「何だと!? 俺が貴様に負けると言うのか!!」
剣の柄に手をあて、一歩詰め寄る。
すると内藤は右手を上げて、俺を制す仕草をした。
リーダー「他のメンバーが勝ったのなら、僕は無理して戦わないよ♪」
人差し指を立てて、左右に振る。
〜続く〜
黒装束1「くそぉ! 貴様だけでも殺してやる!!」
両手剣を抜き、内藤に走り寄る。
リーダー「デジョン♪」
剣が届く前に、内藤が掻き消えた。
相手をするまでもない・・・ってか?
黒装束1「馬鹿にしやがってぇ〜!!!」
叫び声が、空しく響く。
それと同時に、黒い球体が体を包み、強制回収のデジョンが発動した。
〜続く〜
ズヴァール城内、フェイト本部の医務室。
最近、死にかけの患者が、立て続けに担ぎ込まれているという・・・
赤い鎧3「【フルスイング】怖い、【フルスイング】怖い・・・」
黒装束2「・・・・」
黒装束3「デカい何かが・・・黒い何かが・・・」
黒装束4「【バニシュ】嫌、【バニシュ】嫌ぁ・・・」
赤い鎧1「・・・なんてこった」
今回の犠牲者を目の当たりにして、それしか言えなかった。
特に、黒装束2の視線が痛い。
〜続く〜
ドアを閉じながら、ため息をつく。
赤い鎧1「まさか、半壊という結果になるとは・・・しかも無傷だったのは、手抜きをした2人だけときた」
廊下で待っていた赤い鎧2に、愚痴をこぼした。
戦力比較が甘かったのは事実だが、言わずにはいられなかった。
赤い鎧2「まともに戦っていたら、全滅だったかもしれんぞ?」
まさか・・・と喉まで出かかったが、ギリギリ抑える。
確かに、今回まともに戦闘していない『リーダー』と『E』にも、「何かある」と想定すべきだろう。
一見、普通に戦闘していただけに見える『Naitou』も、だ。
赤い鎧1「想定外の事態が多過ぎた。今回収集できたデータを基に、作戦の練り直しだ・・・」
ズヴァール城の夜は更けてゆく・・・
〜完〜
投下は以上です。
なお・・・
[ +]<赤い鎧や黒装束に名前が無いのは、仕様です。良い旅を。
515 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/26(月) 23:39:39.49 ID:kPFt6DC6
べ、べつに内藤ネタ期待してなかったし、面白くないですからね!
wwwwwwwwwwww
PT中に見て仕事に集中できなかったwwwwwwwwww
517 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/27(火) 00:00:54.59 ID:VALNBi/k
皆様、投下乙でございます。
ミサンガさん生還できてよかったですね。ヒロさんそのうちポッキリ折れそうです。
ユリフィナさん完結お疲れ様です。イッキさんきっと武神より強いモンクが駆けつけてくれますよ。
大工の棟梁さんほど甲斐性ないです。本家さんお帰りなさい。
ハガレンのリライトで「朝自キャラ」OP欲しいですね。まとめに載っていますので、是非。
ヴァナにヘブライ語があるとは想定外。
パラレルワールドなのでどうでもいいことですが。
リードはイッチからもらったパールサックを鞄に入れっぱなしなので、LS会話で誤爆はありえなかったり。
ちなみにリードは視界(とそれに準じる範囲)内にしかtellは送れなかったり。
伏線は張っとくだけ張っておいて忘れた頃にポンと出すのもよいかと。
魔法で技連携が出るとはさすがですね。ヒロ氏もかっこいいですね。
サイコロ勝負というのも粋ですね。
イレギュラーな物を排除されたらレップ氏は大変なことになりそうですね。
テンプレは読み手様がイメージを掴みやすいのではという配慮から皆さんで提案されたものでしたね。
内藤もありえないほど独特の世界で楽しそうですね。
わっふるわっふるでございます。
バニシュの真の味がわかるwwwwwwwどんなやねんwww
あれだ、ナイススパイクとか出てきそうw
519 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/27(火) 00:11:38.90 ID:vGQmxDHN
それにしても、自分が(無駄に)書き進めてきた量が増えるにつれて、
「特記事項」に書ききれない事柄はどんどん増えていきますね。
いまだリードという人間を書ききれていない、自分の文章力の無さが一番の原因ではありますが。
例えば、リードはアルタナの女神をまったく信奉していない。
魔法というものは「知識と技術」であって、信仰心が入り込む余地など皆無、とか。
それらのエピソードを入れる暇もなく、デッドリーで微エロでバトルな路線を突っ走ってますから・・・。
思わず縦読みを探してしまいましたwww
設定とか特記事項の類は不足なく書いたら、レスが50とか埋まるくらいにはなりそうですよねw
そういうのは説明文で読ませるんじゃなくて物語の中で見せる事を目指してはいるんですが、なかなか難しくて。。。
特に一人称の文章だと、単なる語り手の見解と、世界の解釈の区別をつけにくいですし。
ちなみに自分の方も白魔法は技術であって信仰の賜物ではないですね。
武道とか武士道の「精神性」にあたる部分が信仰で、実際の技とか鍛錬が魔法、というスタンスですヽ(´ー`)ノ
521 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 01:11:41.85 ID:MIO7Rwj9
ただいまー。魔法のはなし出てるので・・・こっちのスタンスは、
魔法=異世界の「感動」です。
異界の未知の歌や舞いで「感動」という名の奇跡を世界にもたらす。
魔法理論などは既知の世界の人間の脳みそにわかりやすいように跡付けしたものです。
また「魔法」は世界に捧げる贄(ニエ)なので、使うとどんどん関連する記憶を失うことになります。
来訪者がこちらの世界の人間が何年もかけて体得する魔法理論を知らずして、
いきなり魔法が使えるのも、記憶がガンガン失われていくのもこのためということにしています。
初代スレから98氏をおっかけてた自分としてはテンプレは気にしないで独自に書いてほすぃ
俺はあんたが叩かれてた初期からついてきてたんだぜ!!!
98氏の纏めサイト以降の記載(と思われる文)
初代スレ258 260 261 263 268 270 271 274
3スレ目150 152−154 204−207 715−719
524 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 02:12:46.12 ID:MIO7Rwj9
ごめん。リードさん。僕はハガレンとか○○レンと聞くと、
「○○レンジャー」の新作が出たんだなーと真っ先に思いつくんだ・・・Orz
投下しまw
=====In to "P" MoguHouse===========
「ごしゅじんさまー。お手紙なのなのー」モルルがポストを見ていう。
お手紙って魔法屋のチラシとかじゃないだろうな・・・。そう思いつつ「手紙」を見る。・・・。
ウィンダスのマーク・・・本国からだ。・・・手紙から光が発射され、僕の瞳に当たる。
「認証完了。冒険者登録名 P-ロック・・・ミッション内容を記憶に封印します」
・・・ミッションらしい。さまざまなイメージや作戦概要、当地の地図などが頭に入っていく。必要なときには思い出される仕掛けだ。
作戦内容・・・は問題ない。依頼者は・・・うん???
「モルル!!今すぐ逃げるよ!!!!!」
ご飯をたべるのなのなのーというモルルの手を引っ張り、僕は外に駆け出した。
525 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 02:13:53.94 ID:MIO7Rwj9
=======Bastok Mines=========
「・・・"P”はこんな薄汚いところに棲んでいるですのね・・・」
その幼女は苦笑すると歩き出す。足元の排泄物を踏みそうになり顔をしかめた。
比較的端正な顔立ちといえるが、小柄な体格ととがった耳からタルタル族と推測できる。
となると外見から年齢はまったく推測できないということになる。
「・・・ここですね」その幼女はつぶやくとその古ぼけたモグハウスの扉を叩こうとした。
同時に「バタン!」扉が開き、彼女が探していた少年(本当は三十路近い)・・・Pが飛び出してきた。
「・・・スタン」彼女の雷撃をまともに受けた少年は動きが止まる。
「パライズ」「スロウ」「バインド」最後の一撃は魔法ではない。「ブレインシェーカー」
彼女は懐から取り出したローズワンドの一撃(本来は魔法の発動体である。使用誤例)で少年を気絶させた。
526 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 02:14:33.35 ID:MIO7Rwj9
=====In to "P" MoguHouse===========
「・・・ミッションの内容は頭に入っていますね?」その女性はなぞめいた微笑を僕に向ける。
「・・・はい」頭にできたたんこぶをゆすりながら僕。いたた・・・。
おろおろするモルルが僕らにお茶を持ってくる。
「国家のミッションから遁走しようとした罪は問いません。
しかし、それなりの行動を取っていただきます。連邦軍師"P"」・・・いやな名称で呼ぶ。
「国家といいますけどねぇ。実際は貴女の個人的趣味でしょオールルさん!!」
僕の叫び声が居住区に響いた。
527 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 02:16:54.90 ID:MIO7Rwj9
ウィンダス連邦は口の院が誇る黒魔道士団、白魔道士団。
・・・そして赤魔道士団が団長を勤める女性・・・オールル。
「一応」、僕の師匠でもある女性だが、とてもとても弱体魔法マニアである(ひとのこといえないが)。
かなりキョーレツな個性と、とんでもない実力の持ち主なのだが、上に「連邦の黒い悪魔」が引退したとはいえ依然権力を保持しているため、
他国の人間にも本国の人間にもあまり知られていないだけだ。
「それにオールルさん。僕は名ばかりの軍師じゃなくて、一介の冒険者です」
称号だけという奴だ。実際は部下も傭兵団もいない。
「"セルビナの奇跡"の立役者が言う台詞ですか?」
クスクスと笑ってお茶を飲む彼女。・・・恥ずかしいからその話辞めて。
「それに貴方にとっても有益な話ですよ?」彼女の瞳がきらきらと光っている・・・いやな予感。
528 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 02:17:57.52 ID:MIO7Rwj9
有益。有益。新しい弱体魔法や強化魔法を編み出すため、
古墳の古代の死者から「僕が」呪詛をもらって呪いを解く方法を探るとか、
特殊なモンスターの悪疫を「僕が」もらってきて免疫を作るとか、
あるいは静粛の呪いの詳細を掴むべく「僕が」謎の古代竜に喧嘩を売るとか。
とにもかくにも無茶苦茶なことを弟子にやらせる女性なのだ。この人は。
僕を育てたのは先輩達であって、この人ではないと思う。まともに付き合ってたら死んでたし。
状態異常を研究して20余年。状態異常のみに限れば赤魔道士の覚えられる魔法とは異質の魔法を習得し、
それのみならずあらゆる状態異常を癒す能力を得るに至った彼女を、人は「スーパードクターO(オー)」と呼ぶ。
529 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 02:18:26.94 ID:MIO7Rwj9
そのOは職権を乱用し、ミッションという形で僕に趣味を押し付けてきたのだ。
ご丁寧に逃げないよう、本人自ら僕の家にまで来るというオマケつき。
「・・・数日前、とある特殊な呪いのかかった男性がジュノの病院に担ぎ込まれました。
この呪いの詳細はすべての医者のリンクパールに報告されたのですが、
具体的に呪いをとく方法はわからないそうです」
「・・・・僕に、それを解く手伝いをしろと?」くすと笑ってオールル(以下O)。
「貴方は理論だった魔法より、原始的な占いやまじないが得意・・・でしたね」
そりゃそうだけど、呪いをかけるのは連邦の黒い悪魔の技だ。
貴重なサンプルを確保し、その呪いを分析するミッション。僕はそれに巻き込まれたのだ。
ご丁寧に赤魔道士団団長御自ら出陣し、事態の解決に当たる・・・じゃない。これは彼女の趣味の・・・。
「がたがた言わず、ついてきなさい。P・・・新弱体魔法の実験台にしますよ?」
にっこり笑うOの台詞に恐怖しながら、僕らは一路飛空挺に乗り、ジュノへと旅立った。
これから起こることを、僕は知らない。
530 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 02:25:11.56 ID:MIO7Rwj9
投下終了です。とりあえずPをジュノに行かせるフラグ立てました。
よくよく考えたら人にかいてもらう前にばーと書いて、後付で書いてもらってばっかりなので、
もしよければPとオールルの師弟を使ってあげてください。<リードさん=イッチ メイミィさん
お二人のSSを見て続き考えます。
一応、ロックやオールルは呪いを封じる方法を考え付く能力はありますが、
それがいいものかどうかは保障しかねます。
なお、ロックは時々異世界で謎の仕事をやっている謎の夢に悩まされるのはイッチというミスラがやらかした、
「スレタテニゲ」という魔法によるものだと思っていますのでイッチと出会うとちょっと面白い騒ぎになります。
531 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/27(火) 07:10:27.36 ID:vGQmxDHN
おはようございますage
全ての医者のリンクパールに連絡・・・? ((((゜д゜;))))
モンブロー医師には守秘義務など無いらしい。
リードもウィンダスにとっては実験モルモット。
とはいえ、「マガシキノロイ」を元に新しい呪文なり災いなりが生み出されてはいけないし、
あるべきではないとは思いますが、人権無視上等のウィンダスですからね・・・。
とにかく。
情報がダダ漏れである以上、昏睡中のリードを暗殺しようとしてフェイトも動くでしょうね。
時間との勝負になりそうです。
おはやうございます。
一度戦闘シーン書いたらどうなるかなとか思ったら
自分の書き方だとえっらい長くなる事が判明…手直ししたい部分とか
致命的に弐と壱を間違えてたりと色々ボロボロ(ノД`)
おまけにパラレルワールドだけにするのも勿体無くなってきt
>>520 羊亭でくだを巻くのはあれの続きからって事にしていただけませんか?(滅)
533 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 08:42:05.34 ID:MIO7Rwj9
おはようございます。いや。守秘義務とかそういう問題じゃないでしょリードさん。
神がかけた呪いクラスなんですよ?飛び火して他の人にかかるかもしれませんし、ウィンダスとしてはごく当然の対応かと。
フェイトへの情報流出問題については安心を。以下SSで。
モンブロー的に「こういう珍しい症例の呪いがありますが」と、
できうる限り患者のプライバシーに配慮した質問だったのですが、
相談した相手がこの世界最高の呪い病気沈黙をを解く技術をもっていて弱体魔法マニア
・・・もといエキスパートにしてロックが傭兵だったときの口の院時代の師匠=オールルだったという不幸です。
・・・ロックって、傍目アホですが本国や他国軍関係者にとっては、
わずかな手勢で何倍もの獣人精鋭部隊を退けた英雄的傭兵なんですよ?
閑話休題。
弱体状態に関しては0.01を聴いても100000を知る彼女にとっては趣味を満たすためなら手段いとわず。
他の医者や魔法使いに出し抜かれないよう、
口の院伝いで国を動かし(この時間、わずか24時間。12時間後後の処理は他の弟子に任せテレポにてバス到着。)
魔法よりまじないやら占いの専門家である弟子(ロック)を拉致。
リードさんが病院に入り、メイミィさんとイッチさんが古墳に入ってる間にロックを魔法で移動。
(註訳。彼女は赤魔道士ですが、バシルーラ・・・もとい「デジョン」という状態異常をかけたわけです
勿論なぜか赤/白ハイブリットなのに暗黒弱体や黒弱体魔法を使えます)
メィミィさんたちが古墳を出たときには既にリード確保に向かっています。
モンブローさんは魔法を用いない医師だ!!
つー訳で、モンブローが広めた、というよりも流れた噂を大使館なり役人なり冒険者なりが聞き、
「本当に居るのか?」
「ああ。君も治療方探すのを手伝ってくれませんか?」
確認者がウィンか4国共通医師会に連絡
医師会に居たO医師(仮名)が独断で(行く口実に)ミッション発行
使えそうな身内に強制依頼
こんなとこでは?
彼は出来るだけ魔法を用いない治療を目指し心掛けています
それ故魔法主体の医師会からは疎まれて居ると思われ、モンブロー自身で流布するとは考え難い。
が、呪いは専門外でしょうから、患者助ける事を最優先に考え聞かれたら答え、手伝いを頼む。
なった理由どころか、患者の事情で判るのはミスラスキーで、起きたら修羅場になりそうってくらいっぽいしw
赤鎧はおろか黒服の情報すら、踏み込んだ噂を知っているかどうか・・
『"来訪者"を襲う"黒服"が居るらしい』
これより知るとしたら、遭遇した来訪者か誰かに聞かない限り、国家機密クラスで情報管制されてるかと
535 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 09:17:35.53 ID:MIO7Rwj9
534さん正解。SS投下チョイお待ち。
O医師(仮名)はこの世界最高峰の呪いを解く医師の一人なので、
藁をも掴む思いだったのでしょう。
勿論Oさんの独断です。彼女はあとでウィンダスの査問会に呼ばれるでしょうw
ただ、彼女以上に問題児が上にいるのでうやむやになるのを見越してのことでしょうが。
536 :
既にその名前は使われています:2006/06/27(火) 09:26:05.17 ID:q/EorqtC
おはようございます。
内藤強すぎwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
コルセア出てきたり、初代様が帰ってこられたり、頭の中のが意思をもってたり、ゴーレムが暴走してたりw
テンペスト達のノリ大好きですw
>ヒロさん
感動のEDがどうしても思いつきませんorz もうしばしお待ちを・・・
>>534 そしてその修羅場をwktkしてるのは大勢居ると思うのですが
どうでしょうかw
538 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 09:45:20.91 ID:MIO7Rwj9
「・・・面会をお願いします」その青年が上層の医院を訪れたのはミスラの少女達が古墳に向かって直後だった。
「・・・失礼ですがどちら様ですか?」勿論だがモンブローは「あの患者」がかかっている呪いの危険性を知っている。
いくら噂になっていても次から次に面会の人間が来るとは・・・あの記憶喪失の青年は何者なのだろう。
「・・・"兄弟"みたいなものですよ」晴れやかに笑う青年はなるほど。患者に瓜二つの顔をしている。
エ ル ヴ ァ ー ン と 、 ヒ ュ ー ム の 違 い は あ る が 。
左後ろには長身のエルヴァーンの女性の中でもひときわ背の高い若い婦人。
赤魔道士・・・なのだろうか?だが赤魔道士のAFとは明らかに・・・「なにか」が異なる衣装。
「・・・オールル様の紹介状を持ってきました」そういってモンブローに渡す。
勿論嘘だ。現在ウィンダス担当のトップ就任直後に行方不明の幹部・・。
「彼」がプライベートで個人的に親しい幹部である「アビス」の名を借りて、
彼女の部下であるアグリッピ達に作らせたものだ。
ウィンダスのミッションの名を借りたO(仮名)の独断が
階級だけの連邦賢者(自称傭兵隊長)ロックにミッションの名を借りて発動された事実を知らぬ
彼にとってはモンブローの反応は意外なものだった。
「あの患者を癒す方法がわかったのですか?流石はオールル殿!」
539 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 09:47:07.00 ID:MIO7Rwj9
その様子に苦笑する二人だが、裏テルの内容はと言うと・・・。
(違うと思うけど・・・黙っておきましょう。アイン)(お前の思念波など受けたくもない。黙れ買淫)
・・・彼の率直な表層意識が入ったので二人は苦笑したのだ。
(あらあら・・・ずいぶんとクロエちゃんに夢中なのね)(・・・ヌルのことは黙っていてください)
(部下に其処まで言われるなんて切ないわ)(「元」部下です。貴方とは他人です)
(その爆弾には気をつけることね。愛しのクロエちゃんはこの世界の住人よ?記憶操作から逃れえると思って?)
(・・・クロエの記憶を弄る前に、お前の脳が飛ぶとだけ伝えておきます。どれだけ逃れても私からは逃れえません。ご存知でしょう?)
(冗談なのに・・・怖い怖い)
「・・・治せますか?」医師の瞳には患者を救えない葛藤と、ウィンダスから来た医者(勘違いだが)の二人への期待。
患者を救いたいという純粋な意思が伝えられる。
(まあモンブローさん。あなたはこの世界の重要な駒ですので、安心してください)
(・・・後半、皮肉に取れるわ?)(皮肉ですよ?)
「任せてください・・・少し退席してください・・・魔法の巻き添えになったり呪いの巻き添えをうけるかもしれません」
ギンジロウと名乗った青年が穏やかに微笑むと医者の瞳が虚ろになり、医者は機械のような動きで退席して行く。
「普通に退席してもらえばよかったのでは?」青年はつぶやくと彼女は「面倒だわ。早くして」
そして意味ありげに微笑む。医院に来るためつけなかった口紅をつけぬともその唇の美しさは形容しがたい。
「お得意の バ ニ シ ュ で♪」
540 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 09:49:03.73 ID:MIO7Rwj9
後半は冗談交じりだがちょっと皮肉が混じってるのかも知れない。
青年は嘆息すると神聖魔法の詠唱を始めた。術式や詠唱はバニシュのそれだが、
事実はそうではない。失われた神々の力を直接体現することのできる彼の「能力」だ。
「・・・解けました」「早いわね」「そしてまた呪いにかかりました」「?どういうこと?」
青年は両手を上げた「お手上げ」のポーズだ。彼女は苦笑する。
彼はその不遇な境遇ゆえ一方的に彼女を嫌っているが、「組織」において信頼できる相手は彼女を除いて他はほとんどいないことも知っている。
「移植された記憶」のこともあり気が緩めば冗談も言い合う。
「つまり・・・リードにかかった呪いというのは」
「世界中の呪いを呼ぶ呪いです。シンプルでしょう?」
もっとも、かけた主が死に際の神なのが問題なのですが。と嘆息する青年に彼女は苦笑する。
今頃本部近くのウルガラン山にいるデーモン族が「モータルレイが届かない」とあせっているであろう。
それでも死なないリードという男の力も只者ではない。
「ホント。うってつけの呪いね。リード。貴方なら"貴方だけでも"星の数ほど恨まれてるでしょうね♪」
「"組織"にいたままの性格でしたら、女関係とか恨まれてそうですねぇ」「・・・」
「でもリード様はとても親切だったんですよ?"我々"に?・・・ 特 に 女 性 に は 」
541 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 09:52:20.24 ID:MIO7Rwj9
由緒ある家柄の騎士なのだから当然なのだが、
上流階級と縁のない・・・何も知らぬ・・・記憶を失った女性ならなおさら勘違いするだろう。
「・・・その所為でアビスが余計な勘違いをしてくれたけどね・・・」
騎士道における女性崇拝の精神はそのことを知らない女性には致命傷だ。
まして、純粋無垢の少女なら。
「だからといっていじめすぎです」
「・・・あの子、それでも私の事、友達と思ってくれてるようね」
「そうですよ?今度パフェでもおごってあげてください。喜びます。貴女は彼女に"甘えすぎて"います」
記憶を奪われ、すべての「データ」を改竄され、爆弾を背負わされ、偽りの記憶と使命を与えられ、
同胞を殺す仕事を続けた少女は一途に思い人の帰りを待っていた。
「何処に行ったの?アビス・・・」
彼女の表情は帽子に隠れて見えないが、青年は気付かぬ振りをして退席した。
情報の隠蔽は万全だ。この患者(本当は元上司含む)は気に食わないが、今回だけは護ってみせる。
チャリオット様の最後を看取ってくれた男を奴らにやらせてなるものか。
542 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 09:59:10.84 ID:MIO7Rwj9
投下終了。
取り合えずユリフィナキャラとアビス様の名前使わせていただきました。
女性についてはデュエル様と断定するとリードさんのSSに支障がでるので断定をしません。
で、この物語は時間軸的にバス側と同時進行で動いていますので、
バスフェイトたちは副隊長不在のまま戦うことになります。
二人が護っていますので安心して寝ててください。
543 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 10:06:31.98 ID:MIO7Rwj9
(オマケ。)
青年は持っていた異形の大槍をベッドに横たわる青年に向けた。
武器の持つ「気」を封じて回りの人間の意識から排除する達人の技。それが彼にはあった。
「リード様」
青年は続ける。
「我々はこの世界の全てを"法則"で支配することができていません」
病室に差し込む光はあくまで穏やかで、風は心地よい。
「ですが、・・・この槍を見てください。メザラクです」
今、組織は天晶堂を通じて(時には50万ギル払った凄腕の冒険者の後頭部をぶん殴って拉致しても)
多数の冒険者を今まで「法則」の及ばなかったアトルガン皇国へと送っている。
「この世界の人間にとってはタダの槍ですが、私達や来訪者にとっては・・・」
「"世界”は反撃を試みているのかも知れませんよ?」
そういって彼は退席した。
病室に残された男の口元が不敵に微笑んだのを、彼は知らない。
>532
レスしたつもりで忘れてました(ノ∀`)
つよくてかっこいいヒロを書いてくれてありがとうございますw
実は何でも入るゴブ鞄という設定を持ち込んでないので、自分の方ではその辺ぼかして書かせていただきますね(´Д`;)ヾ
>536
なんだっけ。。。と思っていたら、百合姫さんでしたか(´∀`)
いやぁ、感激だなぁ、是非お役に立ててください(´∀`)つ
ttp://kikyou.info/tvp/
>306
言うはずないにゃ
546 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 10:45:25.22 ID:MIO7Rwj9
うーん。ソロ用殴り装備や釣り装備しか持ってないが、
本気で装備揃えたらサンダー3で800でるのかぁ。
雷杖もって600チョイが限度だわ。自分。
メリポではひたすら敵をデリバリー&キープ。
>>544 >実は何でも入るゴブ鞄という設定を持ち込んでないので
Σ(´Д`lll)!! そう言えばそうでした。うあやべっやっぱり把握しきれて無かった。
申し訳ございません;
蛇足
ログのダメ表記については、
連携ダメとか、ケアルの回復量はハーフレジやクォーターレジスト等、
実際の連携法則と計算方法から算出しています。
魔法の射程とかについても同じくゲーム内仕様のデータを調べ上げて使用しています。
ダメージ自体は結構適当だったり、語呂遊びを含んでいたり(´・ω・`)
あとリンクパールとシグナルパールの扱いについては、
実際のゲーム内ではシグナルパールは映像も映しているんで流用。
リンクパールはプッシュトーク機能のみ使える携帯電話ってイメージで。
通話状態のままにしていたのを忘れてポーチに仕舞って、聞かせてしまった
って所でしょうか。
548 :
ユリフィナ:2006/06/27(火) 10:48:46.90 ID:4+lVrasP
>>544 外出中につき携帯から失礼します。
せっかく良さそうなソフトを用意していただいたのに申し訳ありませんがSSなんです…
なんだか物凄く期待させてしまったみたいなのに申し訳ないですヽ(′д`)ノ
更に蛇足。
知人には、マーリド相手に雷3で870くらいのダメージを出す化け物赤が居ます。
まぁ…雷4でマーリドに1280くらい与える怪物黒も知り合いに居たりするんですけどね…
自分は装備揃えて、ジュピター背負ってようやく570ダメ位が限界なんですが…
魔攻装備にエクレアが多くて(特に赤はAF2に多い)
それを取ってない自分と、取っているフレとの差なんだろうなぁと思われます。
数値に関しては、その化け物赤と怪物黒辺りが仕様上最高ダメ近辺だと勝手に仮定して
それを越えないようにはしていたりします。(今回の精霊魔法のダメに関しては。)
納金縛りだよ!朝自キャラ学園
Lead: パラナ下さい。
Loufas: まひ
Aotsuki: まひで挑発つぶされた。。。
Maimy: 麻痺でうs
Loufas: まひ
Pokotaso: まひwwww あとやみwwwwwww
Regunasu: おいィ!?パラナ使える奴いなくね????ちなみにおれも麻痺wwwwwwwwwwwwwwww
全滅しました……
駅前留学だよ!朝自キャラ学園
Aotsuki: NM 【みつけました!】
Loufas: good!
Aotsuki: pull?
Pokotaso: ok
Lead: ok
Pokotaso: so much gils 【やったー!】
Aotsuki: lol
Regunasu: lol
Loufas: hehe
Maimy: ^^;
Zen met she master……
小ネタでした(´∀`)
ルーファスさん微妙にひどい扱いでごめんなさい(´д`;
553 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 10:57:11.85 ID:MIO7Rwj9
うーん。なんでロックが来訪時赤鎧側に召喚されなかった理由がわかった。
欲しいものが根本的にないからなのね。彼。
AF2、帯にと揃えて天候考慮したら結構伸びるね。うちの弟がそのレベルです。
なんか精霊ダメをあげる方法を延々とレクチャされたな。
(黒AF2を彼はまだコンプしておらず、毎週ソロで挑戦している)
>547
あ、いいえ〜
むしろ持ち込んでない方が少数みたいなので、気にしないで下さい(´∀`)ノ
ちなみに自分の方はHPを削りあうゲームっぽい戦闘にはしてないのでその辺は余裕ですヽ(´ー`)ノ
たとえ1点ダメージの武器でも、喉掻き切られれば75レベルすら死にます(´∀`)b
>548
(´;ω;`)ブワッ
というのはうそで、6割くらいはネタなので「(゚д゚)ペッ!!」とか返してくれればおkです(´∀`)b
人様のストーリーでこうしたら面白いかもみたいなネタを時々思いつくんですけど、書く人も書かれる人も読む人も楽しめるストーリーにする自信がなくてつい学園ものとかに逃げちゃいます(´∀`;)
本当に難しいものですね〜
555 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 11:11:50.27 ID:MIO7Rwj9
悪乗りして書いてみた。
ロック:挑発!ふらっとぶれーど!!!きがえーー!ファイアIII!
クルス:暗黒!ラスリゾ!ボーパルブレード!着替えてサンダーIII!
ユリフィナ:ホーリーーー!!バニシュIII!!空蝉の術弐!
ティアラ:サンダガIII!空蝉の術!!
ティアラはInfemal Weaponを倒した。
メィミィ:・・・なにかが。違う。
ソロですか…
1回コスト100万でいくつ何が出るかすら不明のまま出るまで延々とソロ突入……
漢だ……!
>>550 ナ/戦 モ/戦 忍/戦 忍/戦 赤/忍 黒/狩
こう表記してみると、思ってたより普通ですね。少々回復に難はありますが…ヒロさんファイトw
557 :
ユリフィナ:2006/06/27(火) 11:16:46.14 ID:4+lVrasP
>>554 (゚д゚)ペッ
というのは冗談ですw
ユリフィナの話でしたらネタでもシリアスでもお好きにいじってしまっても構いませんよ。
この世にはパラレルワールドなんて非常に便利な言葉がありますしw
ただ、赤鎧に全員惨殺される話しとかは勘弁ですけどwww
赤鎧学園
GM1: Yurifina@(J-8) 【みつけました】
GM1: つよ
GM2: おk
GM1: つりま
GM1: ごめwりんくww
GM3: Aria中心に【スリプガ】IIするニャ。殴ったら駄目ニャ!
GM4: Alphaさん殴らないで
GM5: Alphaさん殴らないで下さい
GM3はAriaに倒された……
GM3: むかついたんで抜けるわ
こうですか、分かりません(><;)
559 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 11:32:12.29 ID:MIO7Rwj9
アイン:「其処の素敵な白魔道士様。
現在LS"フェイト"ではカウンセラー役をやってくださる方を募集しています。
勤務地はズヴァールですが魔法で送迎。出勤も退社も10分で終わります。
高待遇にして給料、得点多し!
今なら素敵な自爆他爆機能つきのワームベルトならぬグラマラス美女になるベルトをつけちゃいます!
(コメンター)すごいですねー!
そして、なんと!もうひとつ自爆機能つき歯型通信機まで準備!
さらに。家族割引まで!
お申し込みは、今すぐ!大阪ゼロロクーゴハチヨンのニニニー日○文化センターまで!」
560 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 11:36:00.95 ID:MIO7Rwj9
そういえば自キャラになった際、別の生物や性別になっちゃった人って感想どうなんだろ。
初期スレの人曰く「女キャラになったら快楽数倍!オナニーやべぇほど楽しい!」とかなってたけど、
確か「私立女子T学園」(古い漫画だな)では野郎が生理痛の激痛を体験したら死ぬ!らしいし、
野郎は朝勃ちしたり、なんの予兆もなくムラムラすることがあるんですが・・・。
ロックはたるっ子になって「性欲がなくなった」といってるね。
フルさんが朝勃ちにうろたえる描写とかあったなw
あの物腰で来訪者だってことを確認し合ってる奴が側にいて、中の人の性別に誰も触れてこないってのは、
なにげにいい環境だな。風呂を勧められた時以外は割と穏やかに過ごしてそうだ。
タルタルになった人のほうが個人的には苦労とか違和感とか、多いんじゃないかと…。
562 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 11:54:12.21 ID:MIO7Rwj9
走ると跳ねるように走って転び、蹴飛ばされ、
ジュノ下層の噴水の側に登れず、
女の人にあっても胸までしか見えず、
近寄ると性欲がないのにエル樽と怒られ、
風呂に入ったら溺れ、買った食べ物は食いきれず腐らせてしまい、
謎のエル♀にターゲットロックオンされて貞操の危機?に陥り、
属性杖の持ち歩きにはゴブ鞄とマクロ必須で、
酒場にいけばタルタルと子供禁止といわれ、
タバコをすえばジュノ警備隊に子供は吸うなと怒られ。
仲間と冒険にいけば飛空挺代金誤魔化すため鞄に突っ込まれ、
風が吹けばかさと一緒に空を飛び、雨が降れば腰までずぶぬれ、
雪が降れば真っ先に埋まり、飛び道具がなくなった仲間に投げられる。
563 :
既にその名前は使われています:2006/06/27(火) 16:45:11.00 ID:h74rrEOQ
ほしゅ
>>444 そんな感じの戦闘描写も逆に新鮮でいいね!
>>451 砂漠地帯は現在、大変な事になってるらしいのでお気をつけくださいw
>>458 ちょっと全然関係ないんだけど、フィーアって召/コだなって思ったw
>>469 このままスタンドまで進化してオラオラするんですね!【なるほど】
>>470 昔、テンプレも他の作者も完全無視して我が道を往った人がいるので無問題w
>>514 内藤tueeeeeeee!!バニシュの真の味がわかる、てww
>>542 ついにアインが動いたwジュノもまた熱くなりそうだ!
>>550 敗因は後衛陣のサポジョブにあるなww
>>556 どうみても黒さんがケアルしませんw本当に赤さんよろww
>>558 ちょwアルメガww
ギルドマスターと話がしたい。メサイアが敵でないと言うのなら、リアルに帰る方法くらい教えてくれるはず。
その方法によっては、俺の理想である"リアルとヴァナの自由な行き来"が可能になる。これはまたとないチャンスだ。
俺はマイとゴイスを祈るような目で見つめた。
「駄目だ。お前の気持ちも分かるが、マスターは多忙な身なのだ。」
「そう言わずに頼むよ。ちょっとリンクパールを貸してくれるだけでいいんだ。な、マイからも何とか言ってくれ。」
「うーん、こればっかりはねぇ。第一、マスターは今こっちの世界にいないし。」
「マイ!」
ゴイスが強く制止する。その様子を受けてマイはしまったと小さく呟き、苦笑いしながらペロッと舌を出した。
"今こっち世界にいない"、つまり現在は別の世界にいるという事になる。別の世界…言うまでもない。リアルだろう。
なるほど、ギルドマスターはリアルとヴァナを自由に行き来する術を持っているという事か。す、素晴らしい…!
しかし、だとすれば幾つかの疑問が残る。そもそも彼らメサイアとは来訪者の庇護を目的としたギルドのはずだ。
ならば態々強敵のフェイトと敵対するよりも、来訪者をリアルへと帰した方が遥かに確実で安全な策ではないだろうか。
マイの言い草からして、恐らくギルドマスターは2つの世界を頻繁に行き来している。マスターは良くて、俺たちは駄目なのか?
…とにかくそいつから話を訊いてみない事には、どうにもならない。
「いやいや、ごめん。今のなし。忘れて。それじゃウチら帰るから、まったね!」
「お、おい。待…」
取り次ぐ間もなく、マイとゴイスはその場から逃げ出すようにデジョンで去っていった。相変わらず逃げ足だけは速い。
「ギルドマスター…気になる存在にゃ。」
「ああ、まったくだ。話も出来ないなんて残念だよ。」
マイやゴイスの対応を見る限りでは、ギルドマスターから脱出の手立てを訊き出す事は容易ではない。
やはり自分が求めた理想へは、自らの足で辿り着かなければならないようだ。まぁこんな所で嘆いても仕方がないか。
「それよりさ、フェイト撃破記念に皆で飲まねぇか?」
突然足元から声が聞こえた。え、ちょ、何言ってんの。昨日飲み明かしたばかりじゃないか。
視線を落としてみると、いつの間にかバルファルが俺の足に絡み付いていた。彼は大きな瞳をキラキラと輝かせている。
「それはいい考えにゃ!積もる話もある事だしにゃ。」
メキが両手をポンと合わせ、くねくねしている。まじで? まじで飲むの? 無理じゃね? 2日連続はきつくね?
「【せっかくだけど遠慮します。】お酒は3人でどうぞ!」
俺は光の速さで大工房をカカッと脱出した。酒は嫌いじゃないのだが、やっぱ無理無理無理無理かたつむりだ!
メキがローラーブレードで追いかけて来たのだが時既に時間切れ。パウダーとオイルで身を固めた俺に隙はなかった。
メサイアみたくデジョンで逃げようかとも思ったが、残念な事にホームポイントはアトルガン白門なのだ。
「仕方ないにゃ、ナジが戻って来るまでバルファルをぷにぷにして遊ぶかにゃ。」
「ぷにぷにって何だよ!オレは鍛えてんだからムキムキだぜ!…ぎゃっ、や〜め〜ろ〜おぉぉ。」
シグナルパールからバルファルの悲鳴が漏れる。
残念だがバルファル。タルタルがいくら鍛えようとも、然程ムキムキにはならない気がするんだ…。
今日も一日が終わろうとしている。沈みかけた夕日がバストゥークの無機質な街を赤く幻想的に染め上げていてた。
街を行き交う人影は疎らになり、すれ違う誰もが疲れたような表情を浮かべている。もちろん冒険者を除いて、だが。
俺は商業区の中心にある競売所へ足を運び、適当な食材を競り落とすと居住区へと向かった。
レンタルハウスを借りる手続きを軽く済ませ、指定された地区を目指す。
居住区の街並みは味気ないもので、俺にはただ倉庫が延々と並んでいる様にしか見えなかった。
しかし、風趣に疎い代わりに利便性は富んでいる模様で、割り振られた番号の場所は簡単に見つける事ができた。
「ただいま。」
「おかえりクポー。」
いつもの様にモーグリが出迎えてくれる。ハウスには埃1つない。事前にモーグリが掃除してくれていたようだ。
バストゥークのモグハウスは、どうしても独房を連想してしまうので俺は好きになれない。
とは言っても、この国にはどの程度の期間滞在する事になるか分からないのだ。さっさと慣れてしまうのが得策だろう。
「モーグリ、炎のクリスタルを出してくれ。」
「ど、どーぞクポ。」
不安げな表情を浮かべ、モーグリは倉庫からクリスタルを取り出し俺に手渡した。…安心しろ。もう不味いとは言わせない。
俺の猛特訓の成果、見せてやる。特訓したのは鍛冶だが、合成自体のコツはもうつかんだ。恐らく調理もいけるはずだ。
炎のクリスタルにイメージを注ぎ込むと、食材がクリスタルに吸い込まれていき、メラメラと燃え出しす。
黒魔法のファイアが放つそれとは違う情動的な輝きに、俺は思わず見入ってしまった。
翌朝──
「…どうかな?」
「今日もおいしいクポー!」
スプーンを使って美味しそうにきのこのリゾットを頬張るモーグリ。どうやら昨晩に引き続き今日も成功したようだ。
その様子を見て俺もリゾットを食べ始める。 ハムッ ハフハフ、ハフッ!
濃厚なスープが腰のあるちぢれ麺に絡みつき、口の中でまろやかな味のハーモニーが奏でられた。…あれ、これリゾット?
「やっぱり、モグは料理の得意なご主人たまが好きクポよぉ〜。」
「ありがとう。イケメン足る者、何事も万能にこなさなくてはいけないのさ。」
「クププ、でもご主人たまが女の人と付き合っている姿なんてないクポよ?」
「どどどど童貞ちゃうわ!」
い、いきなり何を言い出すんだこいつは。あ、ああ…そうか。俺じゃなくてこの体、レグナスの事だよな。ははは。
モーグリは両手を口に宛がい、必死に笑いを堪える様にして俺を見つめている。
俺の主人としての威厳を保つ為に、やはり無理してでもメキたちと共に飲みに行くべきだったか。……。
…レグナス、か。今この瞬間も、彼の記憶が俺の中に止め処なく流れ込んで来ている。侵食速度は多分、計算通りだ。
タイムリミットは一週間と設定したが、もちろん魂の引き離しは早ければ早い方がいいに決まっている。
残された時間は今日を含めて、あと3日───
以上です。
>>562 そんなタルタルも、妖精さんっぽくて好きw
>568
壁|ω'=)チラッ
壁|⊂)
……そうか、あと三日足止めすればいいのか……(´ー`)ニヤリ
ちなみにヒロがサポ忍固定になってるのは、移動魔法、状態回復魔法が充実してるのはなんか物語的に便利すぎるんじゃないかと思ったからで、強い弱いはあんまり関係なかったり(´∀`)
特に移動。SSにバランス云々は関係ないと思うんですが、FFはゲームとしては移動不便だけど、物語としては便利すぎる印象なのでw
そこで謎サポとかサポ戦にしなかったのは…なんでなんでしょうね(ノ∀`)
空蝉の術で避けたり、(実際は関係無いけど)違和感無く剣を二刀流したりするため?…使って無いけどw
モグが居ないヒロ氏がジョブチェするにはノマドが居る辺境に行かなければならないのは確定的に明らか
移動が便利でも、便器(マテ)が止まったり飛空挺がメンテだったり、船が時化で止まったりすると思うのです
チョコボも生物なので、ゲーム中のように強行軍は難しい。………。
[ +]<黒服にジョブ特性:競歩(移動速度+50%)を追加しました。では、良い旅を。
皆様投下お疲れ様です!
>>464 アンジェリカとシャントット博士…この双方に絡まれたら大変そうだと思った(´・ω・`)
>>469 特殊開発型脳味噌高速演算補助機関兼予測装置さん…は長すぎですねwおもいっきり噛みそうですw
>>514 内藤キター(゚∀゚)ー!!今回もかなりワクワクさせて頂きました!
Cさんにサイレス入れたところでバニシュを奪い取る事は出来ないんですね!
>>530 弱体魔法マニア((((;゚Д゚)))
痺れさせて眼を見えなくして動きを鈍くして毒でじわじわ…((((;゚Д゚)))アワワ
>>550-551 自キャラ学園ファンタCM仕立てきたー!って全滅www
>>555 たるっこ軍団に敵なしですね!!
>>568 ついに料理まで極めたイケメン現る!?完璧になりつつありますねw
むむ、レスがもらえるとはw
ありがとうございます(´∀`)ヾ
空蝉はあるかもですね〜
自分の話はhpとか関係ないので、一撃食らうと死んじゃうじゃん、て場面で使おうという意図はあったような気もします
二刀流はやる気になれば誰でも出来るという解釈なので関係ないですが、使うにしても二回殴ってダメージうp!みたいな使い方はしません(*´∀`)
自分の話ではモーグリがいないとジョブチェンジ出来ないなんて事はないので、器材と時間さえあればギルド桟橋でもジョブチェンジは出来るのでおkです(´∀`)b
それをヒロが知ってるかどうかは別問題ですがw
移動は…作者の方で事件起こさなきゃどうとでもなるので…
極端な話、「その時不思議な事が起こった!」つってライドロンが迎えに来たっていいわけで、そういう意味でも無問題w
無理ならテレタクのシャウトでもします(ノ∀`)
>572
割り込み失礼しました(´Д`;)ヾ
575 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/27(火) 19:50:19.16 ID:MIO7Rwj9
飯食いに戻ってきた。帰宅は一時だ保守よろw
です。まさにそー言うのが好き<オールル。
ロックもオールルも精霊魔法は疎く、代わりに弱体や強化魔法、
エンチャント技に長けています。
オールルにいたっては精霊魔法の変わりに各種別ジョブの弱体魔法を習得しているマニアっぷりです。
ただ、アイン達が護っているので、「確保」に乗り込んでもあっさり記憶が書き換わり、
「この患者ののろいについて全力で研究だ!ロックはあっち行ってなさい!」状態になるのは確定的に明らか。
576 :
イッキ:2006/06/27(火) 20:00:03.11 ID:93MrtJaX
うわあい
スレ一日見なかったらゴーレムさん倒されてるー^^v
内藤とかきてる^^内藤って全員強かったのねー(=D)
577 :
イッキ:2006/06/27(火) 20:01:25.94 ID:93MrtJaX
オールルすごいわあ;;
578 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/27(火) 20:18:32.99 ID:mrD10h2C
>>530 弱体マニアですと?!
精霊弱体を強化してくださいw(ヲイ
>>562 タ、タルタルは投擲武器だ!!
…………………ミス
>>569 @3日で大波乱な悪寒!
でもみんな酒好きなのねw
わっふるわっふる!しながら狩ってきます(ナニヲ
579 :
イッキ:2006/06/27(火) 20:41:40.26 ID:93MrtJaX
タルタルは投げる物じゃありませんよ食べる物ですよ
580 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/27(火) 20:59:20.73 ID:mrD10h2C
な、なんだってー!(AA略
投下いきますー
淡青色に照らされた薄暗い廊下を一人歩く。
天の塔のあちこちにあるワープポイントや、発光物質や天井からぶら下がる明かり以外の光源があるのは病室だけぐらいなのかもしれない。
「ブービー。」頭の中で待機している特殊開発型脳味噌高速演算補助機関兼予測装置に話し掛ける。
《はい、こちら特殊開発型脳味噌高速演算補助機関兼予測装置、ブービーです。》あぁ、長ったらしい。聞いてて日が暮れそうだ。
「お前、どんな機能を持ってるんだ?」興味本位ではなく、これは聞いておく必要有りだ。
その機能によって、次また奴と戦うとしたら、それまでに作戦を立てられるかもしれない。
《本来の目的は、敵からの攻撃の早期感知・早期警告ですが、現在は軌道計算、魔力自動充填や、他にも声紋変更なども。》色々あるもんだな。
「魔力の自動充填ってのは?」《空気中から取り込める範囲の魔力を取り込み、そのままMPに代用します。簡単に言うとコンサーブMPですね。》
「声紋変更は?」《本来の声と違う声が出せますよ。》
面白そうだ。これは手品か何かのネタに丁度いい。
「やってみていいか?」《了解。声紋変更します。なお、登録された言葉しかできませんので、悪しからず。》
…………声紋変更になってねーじゃねーか。
《完了です。再生しますね。》
数秒後、ブービーから連絡があった。結構ワクワクするわけだぜ?
「……くし……レ…………わよ…」自分の声とは思えない高い声が喉から途切れ途切れに漏れ出した。
「わ た く し 、 ブ チ ギ レ ま す わ よ?!?!」
近くの看護士らしいミスラ(勝手に俺が出歩いているのに気付かなかった)は、ギニャァアアァーーー!!と叫びどこかへ行ってしまい、近くの病室(なにやらバチッ!という音が聞こえてた)の扉はすごい勢いで閉まり、遠く(遥か遠く)でガラスが砕けるような音が聞こえた。
《いきなり叫ぶから、みんな驚いちゃってますよ?》
確かに驚いているのは他人であるが、俺も相当ビビった。自分の口から出た音出なければ、俺だって『例のあの人』が来たと思うし、『例のあの人』なら、患者を楽にするとか言ってフレアVとかブチ込みそうだ。
《連邦の黒い悪魔、シャントット博士の声ですね。以前のバージョンアップで追加されましたよ。》
………「・会話中にシャントットの音声が流れるようになりました。」どこかで見たような報告が頭の中で反響した。
《仕様です》
どいつもこいつも………
584 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/27(火) 21:02:30.16 ID:mrD10h2C
以上です
物語が停滞する仕様です。
わっふるわっふる!
585 :
イッキ:2006/06/27(火) 21:08:01.12 ID:93MrtJaX
しゃんとっとのこえがでるのか
これはいいそれはいいおじちゃんにもちょっといしょくしてくれないか?
その蝶ネクタイ型変声機
皆様投下お疲れ様です。
リードさんの修羅場はもう楽しみにしてない人の方が少ないんじゃないですか?w
どの方もすばらしい文をお書きになる…
そして間が空くと全レスがどんどこ厳しくなりますねw
というわけで早々に諦めて短め投下いきます。
「戦わなければ生き残れない」と夜毎枕元で睡眠学習。(何
宰相との素敵会談の様子はもうルーファスさんにお任せしちゃっていいでしょうか…
帰ってきてから、また出掛けるまで。
ブレスドはパジャマみたいだから止めさせた説。
白魔道士にジョブチェンジするのは、随分久し振りな気がする。
私が73で白上げ中断しちゃった理由ってなんだっけ…うーん思い出せない。
手と靴はエラントでいいとして…ズボンどうしよう。
片手にブレスドズボン、もう片方の手にクレリクパンタロンをぶら下げながら考え込む。
――迷うくらいなら、増幅変換用と割り切ってエラント着っぱなしでいいんじゃないですか。
それもそうか、と私は着たばかりのブリオーを脱ぎ、ズボンとパンタロンと共に畳んで鞄につめた。
あとは…アクセサリと武器か。
白と赤両方で使えるもの、白だけで使うもの、赤だけで使うもの。
向こうのレンタルハウスで着替えるタイミングが取れなかったりしたら、
白のまま戦うことも考えなければならない。
「モグさん、片手棍出してくださいな」「はいクポ〜」
モルゲンに、リリスに、神代に、アスクレピオス。…ダークモールは売ったんだっけ。
シーウルフ頑張って取ってればよかった。というか厳密には私の自キャラとフルさん自身の関係は
同一の存在じゃない筈なのに、こうまで持ち物とか育ってるジョブとかが一致するって、なんか不思議。
いや、本当は不思議でもなんでもない事なのかも知れないけれど。
こんな事になっちゃう前のフルさんの冒険者生活とか、気になるなー。
――別に、キミとあまり変わりませんでしたよ。
赤魔道士としての修練を積み終えたあとは、適当にフラフラして暮らしたり、
生活費稼ぐためにミッションを受けたら、事態が転がりに転がったあげく事が大きくなりすぎて
気がついたらランク10になってたとか…。
ほんとに、私と大して変わらないなぁ。
基本的にソロは楽〜丁度をからかうくらいだから、超高性能だけど取るのがめんどい装備なんか、
どうにも手出しする気すら起こらなかったし。裏でいっぱいいっぱいだから空なんてとても…。
人間、身の丈にあった暮らしが一番。英雄的行為はやりたいひとに任せとけって事で。
――そもそも、アクセサリや魔力のこもった装備なんかによる能力補正も、
純粋な威力を伸ばすもんだから、日常的な用途ならほんの工夫でなんとでもできますからねぇ。
奴らの言う「仕様」とやらに縛られつつある人は、その限りじゃないようですが。
そしてキミも、そろそろそこから脱却しないと、つらくなってきますよ。
「それってつまり…ヒロさんみたく魔法の式? を自分で組めるようになれって事ですか」
――そういう事です。ちょっと力を抜いて、リラックスして。
言われたとおりにしてみると、体が、手が、勝手に動く。ちょっと気持ち悪い感覚かも…。
「モグさん、リンゴとちょっと深いお皿取ってください」
「はいクポ〜」
そんな風に、なんかお豆腐とかを盛りそうな皿に妖精のリンゴが入れられ、テーブルに準備された。
「ゆっくり、式を組みますから、見ててください」
ウォータっぽいけれど、エアロみたいな式が組まれていく。
"流水にて刻め"
言霊によって式が解放され、目の前に生まれた拳大の水球が、ぱちんと弾けて、真下のリンゴを濡らす。
続けて、テーブルをばんっ!!と平手で叩いた、その瞬間。
皿の上のリンゴがぱかりと八等分され、赤い皮がはらりと剥がれ落ちた。
「アップルララブ〜」
等と言いながら、耳に当たる部分を引っ張って立てる。うまくウサギりんごの形にできたようだ。
「一応は宴会芸ということになっていますが、ぶっちゃけますと所謂その手の人々の技術です」
皿に残っている水を少し手に取り、窓際の鉢植えに向けて飛ばす。
穀物の種で咲かせた花が一輪、首を狩られたように床へと落ちていった。
「武装解除されたけど魔法は使える、って状況自体が今では稀ですが、
上手く使えばサポートジョブの魔力でも、人が死にます。覚えといてください」
魔法で呼び出された水はすでにほどけて皿からなくなり、精霊の姿へと立ち戻っている。
――この斬属性のウォータをできるようになれ、ってんじゃなくて、
魔法の式をどう組むとどうなるか理解して、応用範囲を広げなさいって事ですよね。
どことなく声に怯えが混じっている。まだ割り切らせるには足りないか…。
「そういう事ですね。腹が立つ事に奴らの法則制御にひっかかって、
発動不能にされてしまっている式もあったんですが、キミを含め来訪者達なら、多分それも突破できます」
――…例えば、どんなのですか?
「グラビデの、効果時間を一瞬にする代わりに、通常のさらに何倍もの加重をかけるとかですね」
彼女の知識から得た、異界の物語の魔法になぞらえて式を組む。
耐性のない相手なら、確実に体力を削り取れる。…理論上は。
――家庭用グラビデって訳ですか。
「そういうわけで、向こうでヒロさんに再会できたら、彼の魔法をよーく見ること。
法則を越えるためには、まず法則をよく知る事も必要です」
あれからけっこうな時間が経ち、それなりに来訪者の人とも何人か会うことができた。
彼女がやってきてからは、僕の身体を使って停滞空間でも動けるようになった。
けれど、僕自身が奴らに歪められた理から逃れるには、まだ足りない。
僕にはこの子を死なせないで、彼と共に元の処へと帰す責任がある。
「シュヴィヤール邸に戻ったら、なんとか今夜は休んで、明日以降出発できないか打診してみます。
キミはああ言いましたけど、やっぱり城にはまた出頭しないとまずいです」
不覚にも意識を失っていたとは言え、クリルラ様には悪いことをしてしまった。
それに落ち着いて作戦を立てる時間もやはり取るべきだろうし、
奴が言っていた事も気にならないわけじゃないし。
――割といい人そうだったのに奴呼ばわりですか。どういう関係なんですか?
「…知らない方が、身のためですよ」
奴に比べたら、獣人もデーモンも、連邦の黒い悪魔ですら可愛いものだ。
「モグさん、リンゴの残り、食べちゃってください。
次の移動先はバストゥークですけど、今すぐってわけじゃないんで、連絡するまで待機で」
ひとかけらだけリンゴをつまみ、そうモグさんに告げて席を立つ。
――あれ? そのまま行くんですか? 私は?
「疲れるからってすぐキミにコントロールを返してたんじゃ、いつまでもこのままですからね。
ちょっと鍛錬を兼ねて、キミを起こしたまま僕が歩いて帰りますよ」
彼女の不満げな声を受け流し、鞄を手に、腰にモルゲンステルンを吊り、モグハウスを出る。
バストゥークにいるヒロさんも、世界のどこかにいる彼も、月は等しく照らしてくれているだろうか?
ここまでです。
1レス20行って足りないっすよね…実況板だから仕方ないのですが。
あれとかこれとか、もっと触れて置かなきゃならない事もあった気がしますが、
主に"僕"が「あの爺ちゃんがいるとこでその話するのヤダヤダ(AA略)」とか言ってるので
某装備とか折角拾ってきたのになかなか話題にのぼりませんw
それでは、わっふるわっふるです。
ヒロさんとAotsukiさんかっこいいぞ!
ジュノの女の子達は見てるとなごむにゃー。
そして…内藤さんたちの更なる活躍に期待しますwwww
もう420kb…速いなぁ。
>>533 そもそも別の世界の物語にも関わらず、他人様のアイディアに意見するのは不毛なことでした。
大変失礼しました。申し訳ありませんでした。
>>524 悪乗りしてみました。
=== Area:Twilight zone ===
Pokotaso:猜疑心レッド!
Loufas:武神イエロー!
Furcifer:多重人格ピンク!
Misanga:エスパーグリーン!
Regunasu:イケメンブラック!
Pokotaso:五人揃って!!
Pokotaso&Loufas&Furcifer&Misanga&Regunasu:朝自戦隊!キャラレンジャー!!!
Nanako:ヒロ………
Radille:ルーファス…
Raite-Minte:文ちゃん…
Balu-Falu:レグナス…
Carbuncle:…なにやってんだか。
AotsukiはNanakoを慰めた。
こうですか?解りません!
594 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/06/28(水) 00:58:09.43 ID:aO7CxeLH
>>558 フェイト崩壊の危機wwwwwwww
>>559 だから自爆の押し売りはいりません!w
>>562 一度、お風呂で溺死エンドを考えたのは秘密ですw
>>569 後三日・・・なんだかラストへ一直線な雰囲気が・・・
>>584 変声機ほしぃ・・・w
>>591 斬属性ウォータかっこいいなぁ・・・内藤のバニシュの真の味の仲間でしょうか?w
>>593 放送されないかなぁ(*゚∀゚)
>>564 砂漠が危険だなんて初耳ですww
>>593 そんなの参加したらプチメテオが・・・・・・
砂漠の辺りは分からないので曖昧にしておきますw
では続き書かせていただきます〜
砂漠なんて初めて歩いた。真夏に外を歩くなんてこの暑さの比じゃないな・・・。
「・・・大丈夫〜?ミサンガ。」
返事もできないぐらい暑い・・・死にそう。ヤワワは平気そうだ。冒険者は慣れているのか・・・?
「ほら!ラバオ見えてきたよ、がんばって!」
倒れそうになりながら、俺達はなんとかラバオについた。
ラバオについたらすぐに湖に飛び込んだ。水に感謝したのは久々だろう。
「とりあえず、情報を聞いてみよう。」
ノマドモーグリの前で、召喚士に着替えながら言った。
「そうだね〜広いから、検討つけないとね。」
ヤワワが水浴びをしながら頷いた。
それから二時間程話を聞いて、やっと検討がついた。
アルテパの最も西南にある場所、重力扉があることで有名なところだ。
俺達はすぐにチョコボに乗って、向かうことにした。
チョコボに乗ってむかったが、砂埃と日光でかなりきつかった・・・。
やっとの思いで入り口に辿り着いた。
「みんな、覚悟はいいな?・・・いくぞ!」
俺は恐怖を払い飛ばす様に大声で気合を入れた。全員が頷いたが、正直俺は心の準備が出来ていない。
「こっちから強い魔力を感じるよ。」
カーバンクルが魔力を感知した様だった。カーバンクルの後について、慎重に進んでいく。
一時間程進んだ時に、行き止まりにあたった。
「この壁の向こうからみたいだけど・・・。」
軽く叩いてみたが、結構硬い。
「偽者じゃなくて本物の様だな。」
壊さないと無理そうだが、俺の力じゃ壊せそうにない。
半分諦めていたら、ヤワワが武器・・・俺があげたパタを握り締めた。
「任せて!・・・ハアアアアアアア!!」
ヤワワが気合を溜めて空鳴拳をぶち込むと、壁が大きな音を立てて崩れた。
「すげえ・・・。」
タルタルでしかも女の子・・・のはずだよな?化け物を見た気分だ。
「へっへーん!」
ヤワワが得意気に鼻を擦っている。怒らせたら間違いなく殺されるな。
「ウン、この魔方陣なら魔力が十分だ。」
カーバンクルが魔方陣に乗りながら言った。どこかで見た光景だ・・・。
「これなら帰れるんだな!」
やっと見つけた・・・帰れるんだ!
「でも、使用方法がわからないよ?」
「え、ちょ・・・乗るだけじゃだめなのか?」
「ウン。オルデールのと一緒で、特殊な発動方法があるみたいだよ。」
相談中に言って欲しかった・・・。完全にぬか喜びだ。
「なら、その方法を探しに行こう!」
ヤワワが元気に言うが、今度は検討もついていない。一から探すなんて気が遠くなりそうだ・・・。
「そこまでだ、来訪者。」
その時、背後から声がした。全員、サッと声のする方を振り向いた。この気配は・・・・・・!
「オルデールの時に逃がすんじゃなかったな。もう野放しにはしておけん。」
相手は・・・大きさはヒュームと同じぐらいだ。顔は黒いローブを羽織っていて見えない。
何者かは知らないが、確実にやばい。だが、アイテムを使う暇はなさそうだ。
「誰だ?あんた・・・・・・。」
「貴様が知る必要はない。ここで消えてもらうぞ!!」
一瞬で周囲の空気が殺気に満ちる。相手と俺達が身構えたのは、ほぼ同時だった。
以上です
いよいよ初戦闘の臭いww
曖昧な場所が多いので小話に使えるかもしれませんw
それではわっふる〜
600 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/28(水) 02:19:45.19 ID:hhpsWsAd
いや、謝られても・・・。まぁその。
一時帰宅といってたら、閉店した店の中で貧血起こしてぶっ倒れてた(汗)。
かえりしなに知り合いのたこ焼きや店主が余ったたこ焼きをくれる。その数18個。
そんな69ですただいま。
人権無視っていっても、リードさんの場合・・・記憶失う前の実績が・・・。
この世界・・・アトルガン皇国はマジで人権意識ないからあっちはガチ。
ウィンダスにとって(今の)リードは要注意な冒険者であっても、
人権を不用意に無視する必要はない存在。
(無辜の民を虐殺して回る男なら別ですが「現在は」危険ではないと判断)
ですが、オールルにとっては奇妙な呪いのかかったモルモットであるのはガチ。
この物語のオールルの性格はお嬢様(天然)ですが、
自己の欲望にはとてもとても忠実ということにしています。
彼女は状態異常系魔法の研究に命をかけているため、その副産物としてその異常の治癒方法も必死で研究しています。
戦場ではある意味なくてはならない人でしょう。・・・問題は連邦の黒い悪魔のほうが有名だという事実。
察しましょうよ
602 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/28(水) 03:04:34.74 ID:hhpsWsAd
つ鏡
昼寝しちゃったせいで眠れないので今から続き書こうと思ったのですが、
ちょっと迷ってしまったので
>>69さんにお聞きしたいです。
オールルはリードさんにかかっている呪いを研究するためにリードさんを確保しに来ているそうですが
この場合やっぱりリードさんはウィンダスにつれていかれちゃうんですかねぇ…?
オールルに呪いを解いてもらうべきか、オールルが到着する前にこちらで勝手に呪いを解いちゃうべきか…
うーん、困った(´・ω・`)
>>555 僕の名前だしてくれてうれしい!非常にうれしい!だけどね、一個重大な問題があるんだ!
あのね、僕ね…。
片手剣スキル176なのねwwwwwww
ぼーぱるうてませーんヽ(´―`)ノ
ちなみに必殺技はレタスね!赤タルのいんとをなめちゃいけません!
>>561 うちのクルスは自キャラを9割トレースしてるので、特に困ったことはありませぬ。
もともとミスラとエル♀が好きでFF11をはじめただけあって、違和感はともかく苦労は皆無。
アルミティ最強だし。
まあ、しいていうなら。ミスラやエル♀を、中の人より愛玩動物的な見方をしてるね。
中の人はミスラは性欲の対象でありつつ猫さんでもふもふうにゃーなので。
クルスは元の人と意思が一体化してるだけあって、現状を楽しんでる設定です。
リアルじゃ必死こいても歌えなかった歌が、タルボイスになったおかげで簡単に歌えるようになったし。
ただ、風呂で自分の頭を洗えないのはちょっと問題。まあクーに洗ってもらってるわけですが。
追伸。フェイト視点でクーの名前を出すときは、クーって呼ばないでブラストって呼んでほしかったりする。
ブラストという名前は知ってるけど、クー・メルシアの名前はしらない、という伏線をはりたいので。
っf
でも、
「ともかく 明日もう一度きてくださるかしら? 冒険者さん」
あ、ああ。そりゃーいいけど
「ん?どしたの?<俺>君」
だってさ、博士ともあろう人が俺みたいなペーペーの話聞いてくれるなんてよ
「あんまり人をゴウツクバリの様にいわないでくださるかしら?」
・・・顔はわらっているが目が笑っていなかった
「まぁ院は引退して暇でしたし、ちょっと興味が沸きましたの」
「・・・そうね 私もちょっとあんなの話、気になってきたわ」
なんだよいきなり、あんた今まで半信半疑だったじゃん?
狐につままれた感じだった、
いやきっと今までが上手くいかな過ぎてたんだな うん
「とにかく、今はそんなところですわ」
「私はこれから魔法図書館にいってきますので」
ああ、急に押しかけた上にわるいな
「そんじゃいきましょか! お腹すいちゃった」
飯かー、今日はララブの尻尾漬でもかじるか・・・
「オゴったげるわよ?」
マヂか!!!!! キューピーンと音がなる勢いで振り向いた
「ちょーど博士に絵の代金もらったからね」
へー、ちなみにそれ幾らなんだ?
「たいした額ではございませんことよ」
メガネをかけて自宅を出て行く博士がつぶやいた
「ホイ 領収書みる?」
どれどれ・・・ いち じゅう ひゃく・・・
ま ぢ か !!!!!!!
バコンと音がなるほど驚いた
「ちなみにあんた達がはらって税金の一部からよ/grin」
・・・どこの世界も上級公務員は王様じゃの、
水の区のレストランに向かう途中、さっきの異様な沈黙が気になっていた
自分としては何か問題のある発言はしてないないはずなんだが・・・
なぁ なんでさっき二人ともだまっちまったんだ? オレが何も知らないからあきれたか?
「・・・逆よ。あんなこと考えた事もなかったわ」
あんなこと?
「なんでもないわ。ついたし入りましょう」
・・・? まいっか
マスター、えーと水と、、
「・・・もっとマシなもん頼んで大丈夫よ」
**119:1スレ目の黒魔道士ミスラ
119<<「とりあえず元気でやってるみてーだなw」
ああ、まぁ2−3気になることもあるけどとりあえず順調だな
119<<「知らない事に大してして驚いた、かぁ」
119<<「おれの世界でも1+1を知らないとバカにはされるが・・・それとも空気がちがったのか?」
ばかじゃねーの?って空気じゃなかったな 何かかんがえこんでたしよ
俺は先日吟遊詩人と約束した時間までモグハウスで
>>119とtellで暇をつぶしていた
わりぃ そろそろ時間だしいってくるわ
119<<:ミスラの詩人と仲良しでいいなおいw
うっせぇ 俺はミスラなんか興味ないし
119<<:/cry
まぁいってくるわ 特に収穫は期待してねーけどな
「その服素敵ですね 先日の格好は少しあれでしたので・・・」
森の区のモグハウス入り口で吟遊詩人と落ち合った
ん?ああ アンジュリカからもらった既製品のローブとスロップスだけどな
そういやあんたら吟遊詩人にはなまりがないんだなぁ にゃーっていう
「・・・我々も冒険者の方と似たもの同士で、故郷がない者が多いんですよ」
ふーん 戦争孤児って奴か
少し重い空気が流れた またやっちまったか?
ごめんな。
「あ、いえ・・・今の時代ありふれた話ですし」
森の区の大樹の辺りには、夜の帳と夜光虫があふれていた
おれ、この光る花のオブジェ割と好きなんだよなぁ
「鼻の院の魔法生物ですね 他国にはない幻想的な風景は私も好きですよ」
ウィンダスの建物の前には大型の光る植物が設置されてる
FF11ベータ時代の頃から、夜のウィンダスは好きだった
いまさだだけど他の人の話に自分が出てるとなんか・・・
こっぱずかしいなww /blush
ミオって名前まで貰ってた
615 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/28(水) 07:48:40.12 ID:hhpsWsAd
>>603 自分的には確保にきてもアインがいるのであっさり目的が
「この患者の呪いの研究」に摩り替わります。
オールルの腕をもってガンガン呪いを解いていても、
世界中のあらゆるのろいが次々降りかかるので
彼女の研究は10年分は進むため彼女的にはまったく問題なく幸せです。
問題は師匠を手伝うミッションを受けつつも、
師匠が勝手に「やっぱり研究する!」といいだすので暇になっちゃうロックです。
適当にどうぞw
自分的にはロックには古びたアンピルと古のハンマーと使い古した銀の指輪を使う魔法(?)を用意してるのですが、
(呪いのパワーを逆吸収無効して更に最強に見える鋼鉄無敵騎士誕生)
せっかくですから出会い部分はメイミィかリードさんで書いちゃってくださいな。
ちなみに、アインと某女GMがいるので、邪魔は入りません。
都合アインも適当に動かしてください。
・・・あと、アインとロックを同時に動かしたらバスまで手が回らんw
616 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/28(水) 07:50:56.59 ID:hhpsWsAd
あと、ミッションの名を借りていても実際はオールルさんの趣味の理由付けなので、
ロックからしても師匠が記憶操作うけてもわかりません。いつものことに見えるので・・・w
また、本国につれて帰ると危険(というか独断専行がばれる)ですので、なんとかジュノでやろうとするのではないでしょうか。
617 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/28(水) 08:06:46.23 ID:DyEd4Orn
おはようage
>>585 蓄音機使えばいいと思うyp
>>599 戦闘キタコレ!
>>613 いいですよね〜、夜のウィンダス(´∀`*)
ほかの国は結構リアルだけど、ウィンダスは幻想的な感じですね
618 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/28(水) 08:54:17.93 ID:hhpsWsAd
蓄音機といえば実はジュークボックスがジュノ上層の限定酒場(マーブルブリッジ)にある。
619 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/28(水) 09:19:39.48 ID:hhpsWsAd
とりあえずオールルさんの役割はロックをジュノに連れて行くことで終わってるのでOK。
本当はロックがバスから出る理由はリードさんも別件でいっていた、
「マタタビでメキさんが発情して元に戻す薬をもらいに行く」
パターンで行こうと思ったのですが、どーみてもメキさん戦闘中です。本当に【残念です】
メキさんとナジとアヤメさんで修羅場展開wwwができなくて残念無念。
620 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/28(水) 10:11:36.14 ID:hhpsWsAd
せっかく書いてた今日の投下分がおかんが来た所為で全部なくなった・・・。Orz
>584
ある意味最強の武器を手に入れてる!?Σ(゚△゚;)
>591
それじゃ手始めにヒロにギルをあげる魔法を覚えましょうか(´∀`)
>592
バリバリ当事者ですし、意見は述べられた方がお互いにプラスになると思います(´・ω・`)ゞ
>593
学園もの(じゃないけど)が皆さんにも使ってもらえて大変嬉しい(´∀`)
>599
【にげて!】
>603
個人的にはメイミィさんとイッチでひとまず覚醒に成功するも、マガシキノロイの効果が残る…というリードさんの当初のプロットに一票ですヽ(´ー`)ノ
今のままだとリードさんがずっと受身のまま執筆できないですからね(´∀`)
いざとなったらパラレルワールドとか夢オチの方向でwww
あ、もちろん修羅場が見たいなんてわけではないんですよ?(´∀`)ニヤニヤ
>614
わりとまっとうなシャントット博士に萌えました(´∀`)ノ
623 :
既にその名前は使われています:2006/06/28(水) 10:35:37.25 ID:azrrQiA5
アビス様を最近見掛けたんだが、誰かクリスタルの戦士みたいになるプログラムの解析成功したのか?
プリン歩きながら食べてたし、アポカリプス背負ってたからアビス様に間違いないんだが……
一応言うと俺が見た場所はル・ルデの庭な。
時間は昨日の日没した頃
半年以上放置してたブログに自SSの設定とか
手直したSSを上げようと試みている325です。おはやうございます。
>>621 リード氏の修羅場に居合わせたかったんですが、バスと同時進行なので
無理っぽいですよねぇ…。見物したい何て僕も思ってませんけどね?(´∀`)ニヤニヤ
戦隊物のインスピレーションがちょっと湧いて来たんですが、
書いたらどうなるかなぁ…
>>593 ちょwwwwwピンクwwwwww
やめてください先輩、そんな目で見ないでーー( つД`)
まとめwiki避難所にて背景設定の充実を目指す動きが始動しましたねー。
自分のテンプレを整理し直そうとしたら、独自レギュレーションはともかく
特記事項がやばい長さになりつつあるので、ありがたいことです。
626 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/28(水) 11:42:10.57 ID:hhpsWsAd
じゃ私と師匠はその呪いの無力化に専念しますか。
あ、適当に動かしてください。<お二人とも。
本当はアインがドライ(サイクス)を書類処理手伝いで呼び出し、
アインとドライとでならず者来訪者二人の犠牲者の記憶消去(ついでに来訪者ならその関係の記憶を「夢」という軽い暗示をかけて封印。彼らには消せないので)、
サイクスが書類上の被害を子どもの日記に至るまで消去。
その報告をタブナジア地下壕で行うSSを書いていた。
で、犯された体から新しくし、来訪者二人の痕跡を除去する処理をする完璧っぷりに他のフェイト達が呆れるというSS.
アイン<爆弾つきでよろしければユリフィナ様も素敵な体を用意しますよーw
627 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/28(水) 11:46:59.64 ID:hhpsWsAd
自分的には呪いは残る案と意識は二人が治す案に一票なので、
世界中から来たのろいの力を逆に奪ってリードさんがパワーアップする話を書こうかな。
それで呪いは封じられる(事実上無力化する)ってことで。
幹部になれたのにいまだ行方不明のアビスさんにも決着つけたいし・・・。
とりあえずオールルはお役ごめん。適当にどうぞ。
ただ、殺されると全国1万人の特殊状態異常にかかって駆け込む患者が困るので(お金もらえない)やめてねw
ただし、パワーアッぷの呪いは暗黒と正義の力が合わさって最強に見える・・・第二の右腕wになるかもしれません。
アビスが行方不明になったのって、
直接的にはウィンダスでのvs.チャリオットの最中サン氏トランスモードの手にかかって
フォモル化して、停止空間すら脱出してどっかいっちゃったんですよねぇ。
何のために世界中をあちこちふらついてるのやら…。
もはや恐怖も死も欲望も彼女を縛る事はできず、かつての主が敷いた理も彼女の道標とはならない。
なれば、何を以て彼女に再び形を与えられようか?
ちょびっとだけ投下。
今んとこルーファスさんの流れをなぞる形でおいかけております…。
帰り道は、特に何かがあったというわけでもなく、僕はすんなりと屋敷へ戻ってくることができた。
「お帰りなさいませ」
玄関を開けてくれたマルトさんはまた別の準備をするとの事で、奥へと引っ込んでいった。
当初は戦力を5人と考えていただけに、どれだけの手練かはまだ計りかねるけれど、
素直に、すごく助かる。
「只今戻りましたー」
と応接間の扉を開けると、丁度マティエール老とルーファス殿が顔をつき合わせて
何事かを相談している所のようだった。
「丁度良いや、ちょっと話を聞いてくれ。それとラディールとマルトも呼んでもらえるか」
何か奴らの裏をかける、良い手でも思いついたんですかね?
「成る程。面白いかも知れませんね」
奴らは来訪者達の行動や言動に関しては、逐一全て把握できているわけではない。
向こうが『ファーロス・S・シュヴィヤール』を利用するために接触を取ってくるならそれもよし。
「兄が殺された」という、エルリッド嬢に植え付けられた記憶との矛盾を解消するべく、
さらなる上書き干渉を実行するにしても、何度もやれば歪みや綻びが生まれてくるもの。
ましてやエルリッド嬢は来訪者としてのルーファス殿の影響を受けた身。
そうそう気軽な干渉は、繰り返せる事ではないはずだ。
「…では、どうやって情報を流しましょう?」
僕がそう尋ねると、ルーファス殿は少し考え込むように腕を組み直した。
「それなんだよなぁ… 俺がお尋ね者じゃなけりゃ宰相に頼んで、
本当に臨時大使館員にでもしてもらえばいいんだけど」
何だ、一応ちゃんと考えてあるんじゃないですか。
「あぁ、それなら問題ありません。ルーファス殿の容疑は既に晴れております。
宰相も一度顔を見せよと仰せでした」
渡りに船とばかりに僕がそう告げると、ルーファス殿は小声でなんだかげんなりした声を出した。
「それ、早く言えよ…」
仕方ないじゃないですか。屋敷に帰ったら二人してラテーヌに行ってしまっていたそうですし、
今だって疲れてるのにバストゥークへいく方にばかり気を取られてたみたいでしたから…。
――なんか、昔やったミッションを思い出しますねー。
でもバスとか三ヶ国間に置いてあるのは領事館で、大使館はジュノにあるやつだったような。
まあその通りですがそんな細かい事はどうでもよろしい。言いたい事が伝わりゃいいんですよ。
気を取り直したように、ルーファス殿が僕たちに告げる。
「だったら話は早い。宰相に協力してもらおう。
フルキフェル、帰ってきた所悪いけど城までつき合ってくれ。それと爺さんもかな…」
「私は?」
「ラディールは、マルトと少しゆっくりしてな。これから忙しくなるし…」
自分もヘロヘロになってる癖に、よく言えたものです。
僕は城へ行くという事で鞄から礼服を取り出しつつ、こっそりとため息をついた。
632 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/28(水) 12:18:56.90 ID:hhpsWsAd
ちなみに。今回の犠牲者達には爆弾はつけていません。「痕跡」になってしまうので。
アイン:「爆弾にはロマンがあります。女子供やタルタルにはそれがわからんのですよ!」
いや、わかりたくないからw
633 :
既にその名前は使われています:2006/06/28(水) 12:23:30.55 ID:hhpsWsAd
げ、割り込みごめん。
>>628一応自分的には一旦フェイト側の回収を受けた後、
全身に抗呪結界を展開させられて幹部就任。
しばらく平和に暮らしていたが結界の効果がなくなり失踪。
でも時々プリンは食べに来るwwパターンで動いてます。
一応、彼女には今回のラスボスになってもらおうかなーと。
ここまでです。ほんとにちょっぴりでした。
なんにせよテレポする段には"私"に戻っている方向で。
1.マルトさんがルテ石未所持でしょんぼりしながら無理矢理デムへ。
「またあんただっぺか!修理中(終わったばかり)は危ないって何度言ったらわかるっぺ!」と
タルタルさんに再びしこたま怒られてテンション下がる。
2.ルテに飛んできた一行を、テレポイント周辺ぐるりと「Lv75でも絡むサボテン」がお出迎え。
(普段は流砂洞にいるスタースピネルの奴なんか適当でしょうか)
とっさにスリプガ→泣きながら大トレイン。
「敵配置いじったってこれのことかぁぁぁ!?」
3.その他。さーどれだw
パティシエのプリンの魅力に抗えるものがこの両大陸に存在していようか?
いやおりますまい。ということですねっ(反語)
なるほど一回帰ってきてたのですか…それなら納得。
636 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/28(水) 12:37:35.89 ID:hhpsWsAd
そういうことです。で、今がこの段階。
>>何のために世界中をあちこちふらついてるのやら…。
>>もはや恐怖も死も欲望も彼女を縛る事はできず、かつての主が敷いた理も彼女の道標とはならない。
>>なれば、何を以て彼女に再び形を与えられようか?
今の彼女は空間すら意味をもたない超越した存在ですからね・・・。
でも下層の詩人酒場の雪山のロランベリーと、バスフェイト・ドライ(サイクス)の作ったプリンは食いにくるようですので・・・。
あれです。彼女を捕獲したければサイクスの作ったプリンをおいて、上にでかい籠と支え棒をつけて遠くから紐で引っ張ればいいかと。
637 :
既にその名前は使われています:2006/06/28(水) 12:41:34.64 ID:hhpsWsAd
あとはメキさんとの戦いで戦死した鋼氏の脳みそが利用可能なら体を作り直して再生し、
仮想噴水前あたりで/sitさせて引っかかるのを待ったらどうでしょうか。
638 :
【天昌歴6月29日 日にちとSSは関係なす】:2006/06/28(水) 12:52:41.73 ID:DbO/eBtw
「今日は良くぞおいでくださいました 我らが友 我らが盟友達」
バレリアーノ一座の団長が音頭を取り、吟遊詩人の宴が始まった
部外者は俺だけか?
彼らの親せきや町の子供たちが寄って来ている以外は皆それぞれ、
自分のエモノをもっていた
「ええ 貴女のようにじっくり耳を傾けに来る冒険者の方はあまり見かけませんね」
傾けにきたっつーか、同伴でぇとのお誘いもらってたしなっ
「へ?」
きょとんとした後、なぜか顔を赤らめられた。いや冗談だからな つーか俺エル♀だからな
突如認知されなくなった暗黒騎士やなんでも笑顔で解決?するナイトの武勇伝を
彼らはまるで自分の事の様に音に乗せて語り始めた
ふーん、世の中ヘンな奴ばっかだな
「ナイト6人のPTですか 中々勇ましい方々の詩ですね」
・・・ナイトのズンドコマーチ? INTダウンか?
名もなき詩人『貫通WSの命中率が上がります!!!』
OK把握 それ以上言うな
皆様本日も投下お疲れ様です。
>>574 うわ、変な気使わせてすみませんorz 感想割り込みしちゃってすみません
>>583 声紋変更装置面白そうですねw突然こだます博士の叫び声…逃げ出すのも無理はない(ノД`)
>>591 フルさん白魔verきたーヽ(゚∀゚)ノモルゲンステルンのトゲトゲの破壊力は凄そうですよね
>>593 それをみて、ゴレンジャイを思い出したのは私だけでしょうか?w
>>599 ((((;゚Д゚)))つ、ついに黒い人のお出まし!?が、頑張ってくださいっ
>>639 内藤列伝が歌になってる?!その歌激しく聴いてみたいです(*´д`*)
では、本日の分投下させて頂きます。
―――何も飛んでこない。痛みもない。どういう事…?
恐る恐る腕を下ろし、顔を上げてみる。
開かれた視界に映ったのは、不思議な形をした短剣を差し出す彼女の姿。
眼が合った―――今度はにっこりと綺麗に微笑む。
「気に入ったわ。貴女、あたしと一緒に地獄へ行かない?」
「……へ?!」
突然の申し出に驚いた私は裏返った声をあげていた。
地獄?これはどういう事なんだろう…私は結局ラッキナンバーを引いたのかな?
いいや、「地獄へ行こう」なんていわれてるからきっと負けたんだ!
あれ、でも負けたら命を奪われるとか言ってたような、言ってなかったような…?
って事は勝ったのかな?でも地獄h…
「嫌とは言わせないわよ?」
はっと気づけば、彼女は既に私の本当に目の前まで来ていた。
しゃがんでいるらしく、視線の高さも同じ位置になっている。
双方の大きな瞳にしっかりと捉えられた私は無意識のうちに頷いていた。
彼女はそんな私を見てまたにっこりと微笑む。
「ありがとう。さぁ、これはあたし達が仲間になった証。装備しておいて」
「えっ、でも私、刃物はっ」
「いつか貴女の身を守る事になるかもしれないから、いいわね?」
静かな声で説得されると、凄く信憑性があった。
あのモグハウスでの出来事を思い出したから…無いよりはマシだよね。
私は短剣を頂戴する。そんな私をみて、彼女は再びにっこりと微笑んだ。
「さぁ、まずはこの世界から脱出するわよ」
「脱出!?でも、出口はあんな変な壁が…」
振り返ってモグハウスの入り口を見ると、やっぱり紫煙の壁が塞いでいる。
この壁を破壊する方法をこの人は知っているのかな?
「その壁は壊せない。でも、別の壊せるモノは存在してる」
立ち上がった彼女は大工房の方を返り見た。
さっきから"熱"のような物と、強大な爆発音が響いてくる。
この人はあそこで起きてる事を知ってるみたいだ。一体、何が起こって…
「大丈夫、彼らならやってくれるわ。でも、もしもの時は…」
「"彼ら"って…?」
「詳しい事は後。取り合えず、オイルとパウダーをかけて行くわよ。良い?
絶対見つかってはいけない。それで足を引っ張る事になってはいけないからね」
彼女から手渡されたサラサラしたオイルを靴の裏に塗り、キラキラした粉を被る。
すると、超絶摩訶不思議現象が起こった!
飛び跳ねても足音はしないし、おまけに自分の手すら見えないよ?!
まさしく透明人間って感じかな?でも、ちょっと不便かも…。
「さぁ、行くわよ。見えないから、あたしの手を握っててね。絶対離れちゃ駄目よ?」
「はい!あと絶対見つからないように!っと、手どこかな…これじゃないし…あ、あった」
手探りだけで何とか見つけた彼女の手をしっかりと握る。やっぱり不便かも。
「…貴女が男だったらぶっ飛ばしてたわ」
「えっ!?」
「ふふっ。さぁ、行くわよ」
彼女に引っ張られながら私達は大工房の方へ走り出した。
足音がしないからやっぱり変な感じがするのはしょうがないかな。
以上です。
それでは皆様、本日もわっふるです〜。
646 :
Tiara_290 ◆YR20hEcBIQ :2006/06/28(水) 18:28:55.54 ID:laALzXuw
っと。下がり気味なんで上げておきますヽ(゚∀゚)ノそして謎文章投下
もぐたん:ぐふふ…ユリ、覚悟するクポー!
ユリフィナ:きゃー!誰か助けてー!
???:まてぇーい!
もぐたん:な、何者クポ!?
ヒロ:アカレンジャイ!
メキ:アカレンジャイにゃ!
ルーファス:キレンジャイ!
フルキフェル:ア、アカレンジャイです!
ロック:アカレンジャイ♪
ヒロ:五人そろって!
5人全員:ゴレンジャイ!!!
ユリフィナ:いや、違うでしょ!
もぐたん:ゆ、ユリ落ち着くクポ!
ごめんなさいごめんなさいゆるしてくだs
647 :
既にその名前は使われています:2006/06/28(水) 18:45:55.28 ID:D8YWE11H
にやにやしながらカキコしてる姿が目に浮かぶんだが
読み手に嫌悪感を与える文体だな。
向いていない。
といえばそれまでだが。
>645
投下おつです!
インスニと粉と油は使いたいけどどう描写したもんか迷ってました(ノ∀`)
646のはとんねるずだか何かリアルのお笑いであったネタを自キャラネタに置き換えただけかと
ちなみにココの書き手がコテハンなのは、判別し易い為だけど、裏の理由でIDアボーンできるから。
もし、個人的に見たくない書き手が居る場合は透明処理をお願いします。
万人から拒絶反応が出るようでしたら、さすがに止めるべきとは思いますが。
>>646 来訪者の7割は赤魔だって先日の国勢調査で出てたよww
651 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/28(水) 21:23:28.64 ID:REfq179g
皆様、投下乙でございます。
647_ID:D8YWE11H様の素晴らしいお手本をwktkしてお待ちしております。
>>626 ロック氏の物語を引き継いで、その続きを書くということでしょうか?
そうであれば、お断りいたします。無理です。
保守ネタで登場しただけのアインや、謎の女性(デュエルは女GMではありませんから)、
常軌を逸したオールルが立て続けに登場していますが、私には彼らNPCの思考も行動も把握できません。
またバニシュが解呪に使える等も寡聞にして聞きませんし、そのように世界設定が異なる物語を引き継ぐことは、
私にはできかねます。
ロック氏自らが物語の収拾をつけてくださいますよう、お願いいたします。
振舞われたヤグードドリンクの酔いが回ってきた
いかんいかん、いまここで酔っ払ってふぁ・・・
どうやら現在は主賓の書く語りが始まってるようだ
『・・・彼らには記憶がなかった 自分が何処から来て、何処へ行くのかも』
『彼らは知らないまま旅を続けていた』
記憶喪失の詩か?
「戦いにより記憶をなくしたりする事はそう珍しくはないですが、」
「昨今では、特にそういった冒険者の方が増えているようですね」
ほう
経験が生きたな
爆走!湘南臼姫伝説朝自キャラ学園
リポケケ:駄目だよぉユリフィナ、あぶないよぅ
ユファファ:ユリフィナ下がって!遊んでいられる相手じゃないんだから!
アリア:ユリフィナちゃん〜、わたしの近くにいたいのは分かるけど、静寂が来たらどうするの〜
ユリフィナ:平気平気!ちゃんと薬持ってきてるから!たまにはダークモールにも血を吸わせなきゃ錆びちゃうでしょっ♪
Antican Gamemasterは妨害音波の構え。
→Ripokekeは静寂の状態になった。
→Yufafaは静寂の状態になった。
→Yurifinaは静寂の状態になった。
→Ariaは静寂の状態になった。
Yurifinaは沈黙薬を使った。
→効果がなかった。
ユリフィナ:あ、あれっ?
全滅しました……
こんな感じでしょうか(´∀`)ノ
呪いネタに絡めてもう一本小ネタ用意したんですけど、いやがられそうな話の気がしてきたので自粛しますね(´Д`;)ヾ
それではわっふるです(´∀`)ノシ
ちょw流石にやまびこと沈黙薬は間違えないwwww
657 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/29(木) 01:03:46.96 ID:I5X3Dj0N
バニシュに見える。。だけなんだけどね。まぁどうでもいい。
やっと書けた…
壁に耳アリ障子に目アリ
サンは自分から遭遇しようとしない(むしろ避けてる)ので、接触したい場合は追いかけて拿捕して下さいw
逃げる主な理由は、自身の変色してる部位が怪しすぎる為。
※真っ当な理由で真っ当な格好してても碧眼と爪色で不審者扱いされる(ヴァナにネイルアートの風習はありません
では、投下します。
北サンドリアのモグ前。
「…さすが北サンドだ。誰も居ねぇw」
南サンドと違い、あまり人の往来が無いためかバザーを開く者もおらず、歩哨以外誰も見あたらない。
「ま、ソレだからこそ、コッチから出てきたんだけどな。」
サンドは当然ながらエルが多い。見上げるくらいの奴らが大量にウロついている。大量の奴らに見下ろされる。
よって人ごみは嫌いだ。人数は少ないけど、変な目でコッチ見る奴も居るし。
正直に言うと、手が何か盗りたくてウズウズして、周囲に隙だらけの人々が近くに居るのが耐え難いだけだが。
さぁて、宰相に王子宛の届け物して、さっさと試射か酒場へ噂を聴きにでも行きたいな…っと、ん?
まだ夜明け前で、普通なら誰も出歩かない時間に、赤い派手な格好のエルヴァーン2人組が城へと入っていく。
あの赤いのはおそらくサンド戦績のガンビスンだろう。王国礼服なのか、通称宝塚なのかは遠くて判別出来ない。
ただの冒険者っぽいから大丈夫だろうけど…さすがにこの届け物は人知れず渡すべきだよな…王家の名が傷付くしw
「よ。またトリオン王子宛の届け物を持って来たんだけど、ちょっとワケありでねw あの窓使って良いかい?w」
門前の兵士に挨拶をしつつ、城壁の2階辺りの高さにある窓を指差す。 兵士はソレを見て またか という顔をする。
「仕方ない…許可しよう。しかし…毎回毎回…王子への届け物はそんなに知られてはならぬものなのか?」
「そりゃぁもう。私は平気だけど、王子や国は危険になるかもしれない代物さw」
そう言いながら石の隙間を観察し、最適そうなルートを探す……よし、あった。
「んじゃ、畏れながら、窓から失礼します…よっ」
最初の目標石へジャンプして右手を掛け、左手を次の目標へ素早く掛け、
左手で身体を持ち上げつつ右足で身体をさらに押し上げ、5秒程で窓の枠に手を掛けてから、中の様子を伺う。
誰か居る気配は無いな…? 誰か来る気配も無いな…? …よし。
門前から呆れ気味に見上げている兵士に手を振ってから、全身をバネのように使い、城内へと身体を放り込んだ。
―――――トン
石床の上に敷かれた厚手の絨毯のお陰なのか、それとも元来の身体能力なのか。無音に近い着地。
「…やっと来たか。待ちくたびれるところであったぞ。」
背後にある入ってきた窓の所から、声がした。 私がこう入ると、最初から知っていたかのような口ぶりで。
立ち上がり後ろを向けば、窓際へ寄りかかるようにソロモンヘアの脳k…サンドリア王国の第一王子がこちらを見ていた。
「王子サマにゃ、私程度の動きはお見通しですかぁ…」
「そんな事はどうでもよい。…アレは持って来たのであろうな?」
第一王子は殺気すら漂わせ、商会からの届け物を気にかけている。そんなにコレが大事かねぇ……w
「えーと…、『子ども扱いしないで』と、『わたしはオトn「おっ音読せずともよいっ!!やめぬかっ!!」
お届けモノの表紙のタイトルを音読すると、掌を返したように狼狽する王子。……物が物だし、無理も無いか。
「んじゃ、コレで間違いありませんね?w」
「……(私の手元の本を見ながら)……うむ。」
王子…せめて城へのデリバリーは止めといた方が…と思ったけど、王子は自分で出歩く方が目立つか。
「それじゃ、確かにお届けしましたからねw」
「……うむ。礼を言うぞ。」
礼を言うと言いつつも、視線はさっきから本の表紙…はだけたローブ姿のタルタルに釘付けになっている。
……何かしでかしたらクリルラ様にでも密告してやろう。無いだろうけど。
「帰りは門から出ますね。極秘ミッションは完了しましたのでw」
「……ああ。御苦労。」
王子が視線を本に向けたまま微動だにしない。……マズイな。初回ミッション時の苦い記憶が蘇る…。
「畏れながら王子。 廊下でソレを見ていると、また"あの方"の目に………」
言った途端、王子がビクッと身を竦ませた。既に最初の威厳は欠片も残っていない……これで良いのかサンドリア…
「嫌な事を思い出させてくれる。…言っておくが、コレはピエージェが……まぁいい。」
…本を剥き出しのまま堂々と歩くな!!アピールしているのか!?周囲にしらしめたいのか!?w
「…王子。流石にそのまま持たれては危険です。どうぞコレをお使いください……。」
"偶然"鞄に入っていた草布を王子に渡すと、王子は本を草布でくるみ、去っていった。
堂々と歩く彼が手に持っている草布の包み…あの中に無修正本が入っているわけだが、無用心すぎる…不安だw
私が依頼されたのはブルゲール商会から彼に直接渡す所までだ。"誰が何の為に"は知らないままの方が良いか…
若くして世を去った王妃ローテの愛したという庭に行き、今は亡き王妃に代わり花の世話をするシャルヴァトと会った。
花を美しい常態で保つために、常に良い土を欲しがっている…が、残念ながら私はその土を持って来ていない。
2〜3分ほど当たり障りの無い会話をしつつ手入れの行き届いた花を堪能して、私は花畑を後にした。
本当は何かしようと思っていたハズなのだが、忘れたのでよしとする。大した事じゃ無いハズだ。
ライラックが咲き誇る中庭を通り、王立騎士団控室の前に来た辺りで、話し声が聴こえた。
普通ならば気にせず出ていくのだろうが、どうやら声の主達は作戦かなにかを話し合っているようだ。
私の姿を見たら中断するだろうし、情報も時として重要な商売道具になる。聞いておいて損は無さそうだ。
私は物陰に姿を隠し、エントランスホールという人目に着く場所で行われている作戦会議をこっそり傍聴する事にした。
以上です。
エルコンビな方々の礼服はサンドリア王国制式礼服か、王国騎士制式服だと思いますが、どちらでも大丈夫な書き方にしました。
今回の投下では一部王国の威厳を損ねる内容が含まれております。
もし"禁制品の本"が気に入らない場合は、私自身は以降使う予定が無いので
本を"禁制品"から"恥ずかしい恋愛本"へと脳内変換お願いします。
「恋愛の駆け引き〜恋の魔法編〜」「恋愛の駆け引き〜上手な対応編〜」
投下お疲れ様ですー。
と、盗聴されてるwww 最後まで聞いたらただでは帰さんですよ(゚∀゚)
所で埋めに使うべく番外編の続きを書いていたのですが、
中途半端にえろ、中途半端にグロ、青少年の教育に宜しくなさそうな物体ができあがりつつあります。
…どうしたもんか。
いや、あれです! たまたま超質が悪いのに絡まれた不幸をですね…!
決してそんなえろが書きたかったわけではゲフンゲフン。
投下できるようになった暁には必要に応じてNG指定してもらおう、そうしよう。
オチがまだ書き上がってないのも問題です。うーん。
665 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/29(木) 05:02:25.84 ID:I5X3Dj0N
もう梅(埋め)の時期なのか・・・って違うだろ自分。
初代スレから季節が二回変わったけどね。
初代スレのときゃネタスレだったのにねぇw
666 :
◆V9Blnd6aVs :2006/06/29(木) 07:56:45.59 ID:uLKr6fvr
スレ見て面白そうだったので、即席の拙い文ですが投下致します。
文章が下手ですが、何卒ご容赦を…。
(´・ω・`)
667 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/29(木) 07:58:55.86 ID:pmDYxDD3
おはようage
668 :
◆V9Blnd6aVs :2006/06/29(木) 07:59:49.88 ID:uLKr6fvr
「…ふぁぁ…もう朝なのか…? 昨日は夜更かししちまったから、学校でも寝ないように気をつけないとな…。」
A.M.7:00、多くの人が活動を開始し始める時間に起床。
まだ少し眠たそうな目を擦りながら、ベッドからゆっくりと上半身を起こし、小さく欠伸をする。
そんないつもと何にも変わらない、いつもと同じ朝がくるはずだった…。
しかし、洗面所で顔を洗ってから、タオルで顔を拭いて鏡を見た時に俺は『それ』に気がついたんだ…。
長い耳に褐色の肌、そして少し長い首…。
そして身に着けているモコモコ装備に。
669 :
◆V9Blnd6aVs :2006/06/29(木) 08:00:11.02 ID:uLKr6fvr
「…お…おぉ…おおぉぉ…俺、け、獣使いの、エルヴァーンになってる!!?」
…そういえば、昨日、友人から聞いた『とあるFFのスレを見たら、翌朝自キャラになってる事があるらしい』という噂を聞いて、興味本意でそのスレを見たんだっけか…。
「只の噂でしかないと思ってたけども、まさか本当に自キャラになってしまうとは…。 しかもメインキャラじゃん…コレ…。」
670 :
◆V9Blnd6aVs :2006/06/29(木) 08:01:14.36 ID:uLKr6fvr
改めて自分の装備を見直してみると、両腰の辺りにはモニター越しに見慣れた2本の片手斧…ジャガーノートとウッドヴィルアクスがあり、自分は獣使いアーティファクト2を着込んでいるようだ。
そういえば、最後にログアウトした時はデュナミス-ザルカバードをクリアして、獣アーティファクト2が一式揃って喜んでいたんだっけか。
んでもって、ジュノのモグハでログアウトしたんだっけ。
確か獣サポ忍だったな。
…ってことは、此処はジュノ上層のモグハウスか?
「…さてさて、どうしたものか…。」
671 :
◆V9Blnd6aVs :2006/06/29(木) 08:01:50.13 ID:uLKr6fvr
こうなってしまった以上はどうにかして元の世界に戻る方法を探さなければならない。
…が、何をどうすれば元の世界に…リアルに戻れるのかが見当もつかない。
出来るならば、何か簡単な情報収集から始められればいいんだが…。
そうだ!
モグハウスなんだから、モーグリに話を聞けば、モグの情報網から入った何らかの情報が手に入るかもしれない。
672 :
◆V9Blnd6aVs :2006/06/29(木) 08:02:31.11 ID:uLKr6fvr
そう思い、モーグリを探してみるものの、何処を探してみても空飛ぶ白豚らしき姿は一つもない。
…ニュモモちゃん人形なら見つけたけど、要らないので後でそこら辺のゴミ箱にでも捨てておこうと思う…。
「っくしょう、こんな時に何処行ったんだよ白豚ァ…。orz」
673 :
◆V9Blnd6aVs :2006/06/29(木) 08:04:11.17 ID:uLKr6fvr
とりあえずはこれで投下終了です。
文章の構成から何から全てが下手でゴメンナサイ。
m(_ _)m
おのおのの演奏が終わり、酒を交えた雑談タイムになっていた
久しぶりの酒で俺は既に半分出来上がっており、
ほとんど耳にははいってなかった
「そっちのおねーちゃんは初めて見る顔だなっおめえさんの知り会いかい?」
「ええ つい先日知り合ったばかりですが、吟遊詩人の旅に興味をもたれたようで」
んー、あ ドモ
タルタルの吟遊詩人と彼女が話している中、俺は適当に相槌を打っていた
・・・ところでさー
「はい?」
あんたらの中には冒険者出身の奴もおおいんだろ?
戦い方とか装備の使い方とか誰にならうんだ?
タルタルと彼女は頭の上に?が浮かんだような顔で考え込んでしまった
「・・・知らず知らずに身についていた、意識して身に着けた記憶はないな」
火吹きのガルカが太い声でつぶやいた
おはようございますヽ(´ー`)ノ
>673
ブモ以外では獣使いって初でしたっけ? ともあれおいでませ(´∀`)ノ
ふと気づくと、陽が差し込んでいた。
いくらかは眠る事が出来たようだ。
寝不足と空腹で吐き気のする腹を抱えて、階下に下りる。
太ったおかみが出迎えて、朝食の時間は過ぎたので食事は外で済ませるように、と告げた。
時間を尋ねると、午前十一時ごろとの事だった。
ふらつく頭を抱えて通りに出る。柔らかく降り注いでいるはずの日差しが、目の奥に突き刺さっていやに痛かった。
炎水通りを横切る。いつも通りの盛況だ。なにやら見世物が来ているらしい。
おれはふと思い立って、競売所に立ち寄ってみた。
この世界に来てから、競売所に立ち寄るのは初めてだ。
必要なかったというのもあるし、何となく近寄りがたかったというのもある。
競売所の窓口には無愛想なヒュームの受付がいて、出品リストを見せて欲しいと言うと、安っぽい紙をまとめたバインダーを手渡された。
特に変わった事がしたかったわけじゃない。
ただ、おれはこの世界に来て、まだごく一部の武器しか見ていない。それも、見れば大体の性能の予想がつく単純なものばかりだ。
ここは技術立国バストゥークだ。敵だって変わったものを用意してくるかもしれない。例えば……銃だ。
リストをざっと眺める。さすがにお膝元でバストゥーク制式の装備を売りに出している者はいなかった。
銃はリストにある。が、名前だけでは全く判断がつかないので、実物を見せて欲しいと頼むと受付の男は快く承諾してくれた。
驚いた事に、この男が副業で作って生活の足しにしているのだと言う。
弾も見せてほしいと頼んだが、銃を全部返してからだと言われた。確かにそうだ、強盗になるかもしれない相手に銃と弾を一緒に渡すはずがない。
戦争映画と漫画だけで仕入れた知識で、ヴァナディールの銃器事情を探る。
指一本入れても余るほどの大口径に、旋条溝のない滑腔銃身。
弾丸はカートリッジ式で、引き金を守るカバーがそのままレバーになっていてそれを操作する形式と、銃を根元で折る形式が排莢の主流のようだった。
不思議な事に、カートリッジ式の弾丸があるくせに、弾倉という概念はないらしい。一発撃っては一発込める。ここはリアルの歴史と順番が逆だ。
照準器はと言うと、ないようなものだった。意匠ばかり凝って実質のないサイトがついていて、どう狙っていいのか分からない。
銃を返し、弾丸を一発だけ落札してバラしてみた。
精度の悪いケースに火薬を詰めて雷管と精度の悪いただの塊の弾丸で蓋をした、といった印象で、火薬は黒色火薬にそっくりだった。特性まで同じなら、煙幕は張れてもとても連射は出来まい。
受付が、弾丸は自分で作った方がいいと勧めてくれた。銃の精度が低いので、弾丸はそれに合わせて作らないとまともに飛ばないのだそうだ。
こちらの住人にまで矢弾の自作を求められるとは思わなかった。
あわよくば護身用にと思ったが、これでは話にならない。ゲームで狩人などの専門家でなければ銃を扱えない理由を思い知った。
それでも何か使う事もあるだろうか。そんな事を考えていると、広場の方から轟音と悲鳴が聞こえてきた。
「なんだ、ありゃ」
受付の男が掌を庇がわりにして眺める。
先ほど見世物が来ていた辺りで、閃光が走った。
人ごみの向こうにガルカより頭三つくらい大きな人影が見えた。どうも見世物になっていた猛獣だかなんだかが、暴れているらしい。
立て続けに轟音や閃光が走り、泣き叫ぶ声や何かが砕ける音が聞こえる。
大変だなぁ、などとのんびり構えていると、ふと、その同じ音が自分のすぐ傍からも聞こえている事に気づいた。
音の出所を探して帽子に手をやる。二重になった生地のすきまに、何か丸いものが入っている。
「リンクパール?」
手にとって見ると果たしてそれは、青色のリンクパールだった。それは起動状態のまま仕込まれていて、北グスタの監視塔で着替えた時点ではなかったものだ。
いつのまに……などと思案するおれの耳に、パールから聞き覚えのある声が響いた。
──…修復機能までつい………ふざけてるっ──
これは……あのおせっかい女? おれに盗聴まがいの事を仕掛けて、一体何をするつもりなんだ。
一言文句を言ってやる。それが本心なのか建前なのかおれにも分からなかったが、おれは状況を詳しく知るためパールをつけると、混乱の坩堝の中心に向かって駆け出していた。
逃げる人々の流れに逆行して走る。邪魔だ。もどかしさに全員蹴り倒してやりたくなる。その前におれが踏み殺されるだろうけど。
渦の中心にいるのは、一体のゴーレムだった。故障か不良品か知らないが、術式が綻びて、マナが漏れ出している。
文句を言う相手はそのゴーレムの背中に取り付いて、何事か作業のような事をしていた。ゴーレムは狂ったように腕を振り回すが、背中にいる彼女には当たらない。
それを取り巻くように二人組がいて、野次とも応援ともつかぬ声を浴びせている。逃げ出さないところを見ると、関係者だろうか。
どうせまたおせっかいなんだろうな。おせっかいで他人ちの事情を掻き回して、人に盗聴器仕掛けて、たった一人であんなでかいゴーレム相手にしてんだろうな。
ああもう、くそっ! わけがわからん! あのでかぶつを叩き潰したら、きっちり問い詰めてやるからな!
おれが全力で走り出すのと、おせっかい女──アオツキがゴーレムから飛びのくのはほぼ同時だった。
アオツキが何事か叫んで、近くに控えていたミスラが魔法を発動させる。炎の魔法だ。
炎はゴーレムから漏れ出すマナと絡み合って、より激しく燃え盛る。計算してやったのなら、大したものだ。同時に、ゴーレムの、人間で言ううなじの辺りで爆発が起こる。
彼女が取り付いて何事かやっていたのは、あの仕掛けだろう。あそこに術式が収束して頭へと流れているのを感じる。制御の中枢があるのだろう。パールでもそんな事を言ってた。
だけど、おれがその術式を感じられる時点で彼女の策は失敗だ。術式が破壊されていないという事なのだから。
爆煙の中からマナの奔流が走る。一つは術式に則り秩序だって流れ、もう一つはただ奔放な混沌として溢れ出す。
秩序の流れは癒しとなってゴーレムの組織を修復していく。
間に合うか分からないけど、なんとかしなきゃ……。
漏れ出す混沌のマナに術式を絡めて方向付けを行い、手早く炎の魔法を創り出す。
半分も絡めとる前に、混沌の流れが雷槌となって荒れ狂う。雷は爆煙を吹き飛ばし、同時にまだ空中にいたらしいアオツキの細い肢体も弾き飛ばした。
意識が飛んだのか、人形みたいに力なくアオツキが宙を舞う。それも、狙ったみたいにおれの方に。
関数をいくつかすっ飛ばして術を無理矢理形にし、ゴーレムにたたきつける。誘爆を避ける為だ。
そして体勢を整える間もなく、全身のバネを総動員してアオツキが地面に叩きつけられるであろう場所に体を滑り込ませる。
女の体は軽かった。とはいえ高いところから勢いをつけて落ちてきたのだ、受け止めた腕の筋肉が千切れそうになる。衝撃に地面に引き倒され、全身が悲鳴を上げる。
アオツキの髪が顔に掛かる。ナナコのそれとは違う匂いがした。雷撃の威力を削いだおかげか、傷は浅い。朦朧としていた瞳にすぐ意志の光が戻る。
「…詰めが甘いな、お前」
恨み言の一つでも言ってやりたくなって、言葉も選ばず吐き出したら、そんな呟きになった。
ひとまずここまでです(`・ω・´)ノ
なんだか最近筆が進みません(´д`;
執筆とめちゃって申し訳ないです
684 :
グレン ◆V9Blnd6aVs :2006/06/29(木) 08:26:19.95 ID:uLKr6fvr
>>681 投下乙ですw
ヽ(´ー`)ノ 歓迎していただき、誠に【ありがとう】【ありがとう】
まだ名前すらも出て来てないですが、頑張って一通りは文を書きたいと思っておりますww
/bow
「あんたー あいつらみたいな事いうなー」
ん?あいつら?
ナイフジャグラーのミスラが唐突に話しかけてきた
「こないだコンシュタットのアウトポストで公演してたんだけどさぁ・・・」
そこで出会った冒険者は、冒険者なら誰でも知ってる常識をしらない
いや冒険者ですらない子供でもしってる事をしらなかった
「その二人は記憶喪失らしくてさー」
「しかも自分たちは別の世界の人間だーとか」
「記憶がきえてんのに何でそんな事いえるんだろーって・・・なに?」
知らないうちに乗り出してミスラの顔に近寄っていた
それこそ触れ合いそうになるくらい
686 :
既にその名前は使われています:2006/06/29(木) 08:51:39.13 ID:loE+zL64
新しい犠牲者【始めまして。】
最初の頃は皆名前不明だったりしてる。安心汁w
【あやつる】飛び交うハート【興味】
そいつら! 名前! なんてんだよ!
「グ、、ぐるぢ、、ぐるぢいいいい」
思わず締め付けてしまった
あ、、あ、あ、 わりぃ・・・
「どうしたんですか?? 突然・・・」
詩人の彼女が駆け寄ってきた
場が固まり、視線が俺に集中した・・・
「やいやいおねーさん! 私の団員に何をするのだ!」
ヒエヒュムの団長がすごい剣幕で駆けて来た
・・・わるかった、つい取り乱しちまった
「あーそうか! 貴女はその冒険者のお知り合いとか!」
タルタルの詩人が作り笑顔で場をとりつくろってくれた
そいつら、もしかしたら俺の・・・仲間かもしんないんだ
いや 仲間なんてもんじゃないかもしれんけど
689 :
既にその名前は使われています:2006/06/29(木) 09:50:48.52 ID:W0ocRTpk
自キャラスレのエルヴァーンは男女問わずみんなロリコンだな( ・∀・)
おぃぃ? 俺はタルもミスラも興味ねえ
うわ…執筆途中割り込んじゃってましたか…
すみませんすみません(つд`;)
692 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/29(木) 10:26:58.86 ID:I5X3Dj0N
そーいうやつの足元に限ってタルタルが集まって来るんだよな・・・。
693 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/29(木) 12:15:51.89 ID:I5X3Dj0N
そういえば名無しのガルカの獣使いの物語はどうなったんだろう。
皆様投下おつかれさまです。新スレありがとうございます。ええじゃないかタル好きだって!
気心のしれたタルなら抱えたり担いだりして持ち歩いてもいいと思っている首の数→(1)
新たな来訪者さん、いらっしゃいまし。首S仲間きたーーw
ヴァナの銃がそんな調子だから、リアルの銃がきちゃったら偉い事になるわけですね…。
そして既に歌にされている来訪者の存在…気になります。
というわけで、埋めをかねて前スレ終盤
>>678の続き、キリのよさそうな所まで投下いきます。
一部嫌悪感を催しかねない表現が含まれる場合がありますので、
あ、ちょっとやばいな、と思われましたら名前欄「彼の国のうた ◆MwNTY7GtwI」をNG指定し、
速やかに次スレに飛んでくださるようお願い申し上げます。m(_ _)m
↓次スレこちら
ttp://live19.2ch.net/test/read.cgi/ogame/1151536897/ 前回のあらすじ
来訪者になってしまった先輩冒険者と共に、世界中の名所旧跡をまわってきたフルさん。
ところがサンドリアに帰ってきたところで突然時間が止まり、
なぜかその中で動けた先輩は、現れた怪しい二人組にザクザク斬られたあげく連れ去られてしまった。
生死すらわからない先輩と、謎の二人組の行方を寝る間も惜しんで追いかけるフルさん。
「ちょっとは休めよ」とLSメンに諭されたのもつかの間、
気分を新たに立ち上がろうとしたところで、再び背後から脅威が迫るのだった。
「驚いたかい?」
弾かれたように振り向く。記憶よりもいくらか低く落ち着いた声。
そこにいたのは、陽炎を纏った甲賀装束に、パンプキンヘッドの…エルヴァーン?
「オレ達の事を探してるカワイイ子がいるってんで、仕事を片付けて会いに来てあげたよ」
「違う、僕が探していたのはヒュームの男だ。丁度あんたみたいに、頭だけカボチャの忍者」
腰に吊っていたモルゲンステルンを構えながら、そんな風に反論する。
しかし、とっくに理解はできていた。
今目の前にいるエルヴァーンの男と、彼の亡骸を持ち去っていったヒュームは同一人物だと。
「姿など無意味さ。いくらでも書き換えられる…オレ達は神様だからねw」
「神様…ですか」
言うに事欠いて、神様か。神を名乗れば、人間をあんな風にするくらい何でもないとでも?
それにしても、「達」ってことは…こいつみたいなのが他にもいるというのか。
僕の心中を察したように、男は喉の奥でくっくっと嗤って見せた。
「やっぱり、全部見えてたわけだ。そいつは済まないことをしたね」
「…だったらどうする。僕の事も、消すのか」
あの日あの時のように、時間を止めて、誰にも見咎められることなく。
ところが僕の予想とは裏腹に、男は首を左右に振って答えた。
「いや、今日はそういう話をしに来たんじゃない」
身体の前で構えていたモルゲンステルンはごく自然に横に退けられ、
男はするりと僕との距離を詰めてきた。息が掛かりそうなほど、顔と顔が近づく。
「君のデータを見せて貰った。オレの物にならないか?」
一瞬、何を言われたのか分からなかった。
その言葉を受け取ってから、意味のある物と理解するのに、時間がかかった。
「――断るっ!!」
曇り硝子の目をした女ヒュームの姿が脳裏を過ぎる。
腰骨を砕いてやるつもりで横薙ぎに振るったモルゲンステルンは、
しかしというか案の定というか、空を掻くように男をすり抜けた。
空蝉を潰そうとディアガとバニシュガを平行して構築したが、
発動の段になってまたしても、どちらも巡る力に接続できない事に気が付く。
「まあ、普通はそうだろう。この世界を乱すイレギュラーになってしまったとは言え、
あのタルタルは紛れもなく君の親友で、恩人だった」
ならば幻影も本体も一緒くたに全て叩き潰そうと、左手で腰のポーチからイカロスウィングを取り出す。
しかし解封しようとした処で、その手は男に捕らえられ、万力のような力で捻り上げられた。
こぼれかけた苦痛の声を、噛み殺して耐える。
「魔法が使えない魔道士ってのは、心底無力だね。ところで、
今この街にいる人間に君が触ることも、気付いてももらえないのは、どうしてだと思う?」
言われて、はっと気が付く。
思えばこんなやり取りがされているのは日中の、ジュノ下層の表通りで、
かなりの人の往来があるというのに、誰もこちらの、今この場で起こっている事など気にも止めない。
「…どう考えても、あんたが僕に何かをしたとしか、思えないんですがね」
思えばあの時は、周囲の時間を止めていたのだろう。
しかし今は、僕も世界も、何もかもがつつがなく動き続けている。
ただ此方から彼方へ、働きかけることが一切できないだけで…。
仮にこれが魔法だとしたら、どんな面白い式を構築すればこんな悪趣味な現象を引き起こせるのか?
考え込む僕に向けて、男は微笑んで見せた。
「君は自分が追いかけて、喧嘩を売ろうとしている相手が何なのか、あまりに知らなすぎる」
男が僕の腕を捻り上げるのを止め、空いていた方の手を僕の胸の前に翳す。
丁度、心臓があるあたり。何をする気だ?
こちらがその手をはね除けようとするよりも一瞬早く、
男の手と僕の体の間で、光る文字のようなものが明滅するのが見えた。
一拍置いて、同じ光る文字の波紋が僕の体の表面を疾る。
「うあああああぁぁっ!!」
波紋を追いかけるように、灼熱と生きたまま皮膚をめくられたような激痛が全身を巡った。
掴まれたままだった左手を解放され、なす術もなく地面へと頽れる。
なんとか再び立ち上がろうとしたが、力が入らない。
「ふむ、意識がある人間にやるとこーなるのか…次からはやめとこう」
頭上で、暢気な声がした。ふざけるなよ、僕はあんたの実験台か?
やがて痛みは徐々に引いていくものの、代わりに体の末端から、聞いた事のないような音が聞こえてくる。
指先からだんだん砕けて、体の輪郭を失っていくような心細い感覚が、僕を支配していく。
堪らずに武器を取り落とし、既に感覚の消えてしまった腕で己の体を掻き抱く。
「魔法ですらない…俺達が操るのは世界を組み立てているルール。
そいつをすこしだけ書き換えたのさ。
例えばさっきは、君をこの世界の何者によっても認知、干渉できない存在に置き換えてみた」
男がしゃがみ込みながら、僕の目を覗き込んできた。
カボチャの庇が作る影のなかで、炯々と輝く金茶色の瞳に、僕の姿が映り込む。
「人間だけじゃなく、魔物も、大気や大地に遍く満ちる精霊も、大いなるもの達も、ね」
サイレスなどにより言葉を奪うでもなく、魔法を封じられたのはそういう原理か。
たしかにこの世のあらゆるものとの関わりを断たれたら、人間は無力にして無意味な存在になる。
「つまり…僕はあんたの手の内で弄ばれるだけの存在に過ぎないと、そう言いたいわけですか」
助けを呼ぶこともできず、魔法も使えない僕をこの場で嬲り殺しにするのは簡単な事だろう。
しかしそれ以上に、こいつがこの状態を解除しないままに、僕の前から姿を消してしまったら?
「いや、普通はみだりにこの世界の人間をいじっちゃいかんことになってるんだけどね」
じゃあ一体、あんたは何がしたいんだ!? 勿体つけた言い方に苛立ちが募る。
ふと気がつけば、体の感覚が元に戻っていた。
床に落としたままだった武器を再び握りしめようとしたが、
それより早く男の足が僕の手の届かない所へそれを蹴り飛ばし、
僕自身は襟首を掴まれ、無理矢理立ち上がらせられた。
「君があのおチビさんの歌によって、どのくらい『汚染』されたのか、その検証のため、
今回は色々やっちゃっていいよ、と許可が出ているのだよ」
心底楽しそうな口調でそう言い放ち、男は僕を壁際まで引きずっていった。
そこでやっと手を離され、急激に取り戻された呼吸に咽せる。
「…っ、あの人の歌を、穢れたもののように言うな…」
声がなんだかおかしい。喉をやられたせいで掠れたとかいうんではなく、これはまるで…。
両手をひとまとめに片手で掴まれ、頭上の壁に押し付けられた。
「歌声だけは確かにキレイでいいもんだったが、オレ達が目指すものにとって、ありゃ猛毒だ。
試しに某過疎エリアで歌わせたら、2曲もやらない内に周囲を干渉不可領域にしやがったよ」
「無事なのか!? あの人は、ライテミンテは…!」
「君にそれを聞かせてやる義理はない。まあそんな事より…」
なんとか抜け出そうともがいてみるものの、体全体を押しつけられて動きを封じられる。
衣擦れの音。何をしているのかと思ったら、突然ブリオーの裾から手を入れられた。
「なっ…何してるんだ!?」
「ふうん…精神側はあらゆる形式の干渉を100%拒絶している代わりに、
肉体側は全く問題なく干渉も書き換えも可能…と」
意味の分からない事を言いながら、男はそのまま体をまさぐってくる。
やがて胸元までたどり着いた手が、なにか…あり得ないものをつかんだ。
「あうっ…」
「んー、Bってとこか」
なんだこれなんだこれなんだこれ。僕の胸にはそんな所につかめるものなんかなかったはずだが?
インナーの上から、柔らかくほぐすように揉みしだかれた。
「や…やめっ、嫌だ…ぁっ…」
おかしな声がこぼれる。口を塞いで押しとどめようにも身体の自由は封じられていた。
「これで下はついたままとかだったら、マニアは喜ぶだろうがオレは泣くかも知れん」
そんな言葉とともに、胸元を離れた手が腰のベルトにかかる。
日中の街中で、行き交う人々を男の肩越しに眺めながら、
ズボンの中に手を突っ込まれて、これは一体どういう悪夢だ?
「ふふ…成功してた。元のままでも可愛かったけど、こっちはこっちで、嫁にもらってもいいね」
何をされているのか、理解する事を頭が拒否する。
「放せっ、さわるなぁっ…!」
壁に抑え付けられたままの手を振りほどこうと、必死に力を込める。
「…仕方のない子だな」
そんな声と共に、ふと急に両手が解放され、密着していた身体が離れていった。
あまりにすんなりと要求が通ったことに訝しむ、その一瞬。
左肩に、声を出すことも忘れる程の衝撃。次いで、そこからじわりと広がる、甘い疼き。
目をやると、左肩からなにか棒状の物…いや、片手刀が生えていた。
深い藍色の刀身を持つ、大振りの苦無。大戦の英雄と共に、朧なる地に消えた筈の鬼刀。
「…な、なに……あぁっ!」
続いて右の太腿にも同じものが突き立つ。左上腕を貫き壁に縫い止めるものもあった。
痛みはない。流れ出す血がただ赤く赤く、青と白の法衣を染めていく。
致命的な急所を避けて、次々と身体から生える苦無が増える。
わずかに身じろぐたびに、穿たれたいくつもの傷口からあり得ない感覚が伝わってくる。
血が刻々と身体から失われ続け、末端から痺れていくのとは裏腹に、
それは呪わしくも、ただひたすら悦楽だけをもたらしてきた。
男が右手に嵌めていた籠手の中指を口で銜え、抜き取って素手になる。
その手は再び腰に伸び、先程は触れられなかった場所へ、とうとう触られてしまった。
耳を塞ぎたくなるような音を立てて拡げられ、さらに奥へと指が入り込んでくる。
「濡れてる。気持ちよかった?」
「ふ、ざ…ける、な……あ、あっ、んぅ」
「やっぱ童貞の子を書き換えないと処女にはならんか…要研究だなー」
楽しげな声と共に出し入れされる感覚を、必死で堪えた。
お前らのようなものが、神でなどあってたまるか。
そう叫びたかったが、代わりに喉からこみ上げてくるものもまた血の塊だった。
男の顔が近づき、口の端から流れ落ちるそれを舐め取られた。
僕はここで、こいつに弄ばれながらただ死んでいくのか?
願わくば、せめて一太刀。女神よ、慈悲あらば我に剣を、彼の者に報いを与えよ。
届くはずのない祈りを、途切れ途切れに、吐息に混ぜて紡ぐ。
視界の隅で床に打ち捨てられたままのモルゲンステルンが、涙で滲んで見えた、その時だった。
無音のままだったリンクシェルから、声が聞こえてきた。
『リーダー、吟遊詩人始めたんですかー?』
『うん、なんだか急にやりたくなってねぇ』
『なんでまた脳筋だったリーダーが…バタリアに雪が降る季節にはまだ早いでしょ』
『失礼なw いつ何処で聞いたかは覚えてないんだけど、とても素敵な歌があったんだ』
そうして聞こえてきたリーダーの歌声と、その歌詞。
男の顔色が、変わった。
「……ミンテ、さん…の…、歌……」
彼がいた世界では大地も月と同じように丸い形をしていて、星の海をたゆたっている、そう彼は語っていた。
にわかには信じがたい話だったが、月と「地球」と呼ばれるその大地は、
気の遠くなるような昔から見えない力で結ばれ、離れることなく共にあり、互いを照らしているという。
そんな月と「地球」に恋人と自分をなぞらえ、共にありたいと願う歌。
霧が晴れていくように、近くにありながら無限の距離に引き離されていた、精霊達の世界が戻ってきた。
全身に穿たれた傷は、改めてそうあるべき痛みを送り込んでくる。
「馬鹿なっ…!」
焦りと驚きがありありと感じ取れる声。
立ち消えになっていたはずの魔法が次々に発動する。
ディアガとバニシュガの衝撃が男の身体を引き剥がし、テレポヴァズの力の奔流が、
僕を一瞬にしてジュノ下層から消し去ったのを感じた所で、僕の意識は闇へと融けた。
それは加護であったのか、それとも呪いにすぎなかったのか。
目をそらす事も、自ら心を閉ざすことも許さず、ただ、あるがままにあれと。
…埋まりませんでしたごめんなさいorz
普通のヴァナの住人はこんな物理的にひどい事はされません。
一般の来訪者さんには差し替えも書き換えも通じません。
主任! あいつこの世界の住人なのに精神の書き換えできません!→な、なんだってー→
んじゃ何ができて何ができないのか試しとこうぜ、今後の対イレギュラー対策ってことでww→
ショートカットのエル♀ハァハァ( *´Д`*)
…続きは鋭意打ち込み中です。この後は危険な表現特にないです。
書き上がっても埋まってなかったらこちらに、無事埋まりましたら次スレの埋めに投下いたします。
それでは、次スレもわっふるわっふるー
704 :
既にその名前は使われています:2006/06/29(木) 17:34:32.26 ID:DdQokAnh
ほしゅage
705 :
既にその名前は使われています:2006/06/29(木) 18:36:54.29 ID:PV3FNa5m
黒マント「君のデータを見る前に、俺のデータを見てくれないか?」
来訪者「すごく…ラグナロクです…」
フルキフェルさんのえろえろすとーりーにもわっふるしつつ、穴埋めしますね(´∀`)ノ
小さく呻いて、アオツキが体を起こす。
「カラミヤ君? …どうしてここに……」
そういうのどかな話はひとまずどいてからにしろ。重くて死にそうだ。
その旨を告げると、アオツキは真っ赤になって立ち上がる。
続いておれも立ち上がると、左肩に激痛が走った。痛めたのか、うまく動かない。手持ちの回路は残り少ない、ケアルを使ってしまっていいものか…。
おれは突剣、アオツキは忍者刀、いずれも甲冑で固めていないような相手と戦う為の武器だ、手持ちのカードでゴーレムを相手するには魔法がいる。
手駒は自分を含めて四人。いや、三人か。ミスラは赤魔道士。だがその傍らでおろおろしている男が役に立つとは思えない。
ちらりとアオツキの様子を覗き見る。
「話したい事が山ほどあるって顔してるな」
信頼すべきか疑うべきか、感謝すべきか拒絶すべきか。それを決めあぐねているような顔。
「おかげさまでね。今はそんな暇も余裕もないけど」
すぐにゴーレムに視線を戻す。ゴーレムはおれ達のことなどお構い無しに自己の破損箇所を修復するのに夢中だ。
確信した。あのゴーレムは戦闘用じゃない。少なくとも戦闘用のルーチンは組まれていない。
ゴーレムの急所は背面。ゴーレムを引き受ける係と、魔法を打ち込む係は分担しなきゃいけない。一番きついのは囮役、重大なのは魔法役か。
魔法はおれかあの赤ミスラ。だけどあいつがどれほど動けるのか分からない。なら魔法役はおれで、となると囮役が出来るのは一人。
誰かがこの場を統率しなきゃ、ズルズル負ける事になる。見物人どもは大混乱で逃げ惑っている。退却すればそいつらが代わりに死ぬだろう。
正解は分かってる。アオツキに囮役をやらせて、おれが魔法を使えばいい。
でもそれはつまり、おれが失敗すればアオツキは死ぬって事だ。自分は安全な場所に陣取って、彼女にはおれに命を預けろと言うって事だ。
赤サポ忍の命題は自己の生還だ。その主眼は誰かを守る事でも、癒す事でも、支援する事でもない。
自分自身の生存率を極限まで高めて、その結果として仲間を助ける事もある。そういうスタイルだ。
それを選んだのは偏におれの自己本位さで、それこそがおれの本性だ。
そんな劣等感じみた自責が、おれの決断を鈍らせる。一瞬でも早く指示を出さないと、この場にいる全員に危険が及ぶっていうのに。
再びアオツキに視線を戻す。紙兵の回路を活性化させて術を構築している。
片足を引きずっているが、目は死んでない。怯えてもいないし、冷静さを失ってもいない。
不意に目が合った。
──さあ、あなたは何をしてくれるの?── そんな顔に見えたのは、おれの自意識が過剰だからだろうか。
「……六秒だ」
アオツキの脚を治癒の術式で治しながら言う。
腹なんて据わらない。指揮官なんてがらじゃない、一人で何でもやって、一人で死ぬのがおれの器だと思う。そんな思いを無理矢理押し潰す。
「……え?」
「話はコイツで聞いていた。あれの後頭部にぶちこめばいいんだろ? サンダーVの魔力を貯める時間と、アレに狙いを付ける時間の合計。それが六秒だ」
ゴーレムの挙動を見張りながら言う。ゴーレムはまだ自身の修復を優先している。
パールをつまんで示す。顔は見なかったけど、アオツキは一言、しおらしく「ごめん」と言った。
「謝らなくていい。で、六秒間あいつを引きつけられるか?」
他に選択肢はない。やれと言わないのはおれの責任転嫁だ。
「……やってみる」
出来なかった時は、死ぬ時なんだぞ。
自己修復が済んだゴーレムが身を起こす。次の優先事項は恐らく、危険の排除。
あいつにとっての危険とは即ち、魔法を叩き込んだおれと赤ミスラ、武器を取って切り結んだアオツキ。
「よしいけ!」
情けない指揮官の号令で、一人だけの決死隊が駆け出す。
ゴーレムの優先目標が、後ろで術式を組むおれよりも、武器を抜いて走りこむ彼女に切り替わる。
「そこのミスラ! あの忍者を死んでも守れ!」
全身の回路を総動員して術式を組みながら、傍らで逃げずにいた赤ミスラに怒鳴る。
「ええええ、おれ!? まじ!?」
「あいつに何かあったら、てめーを公開レイプしてSSつきでネ実に晒す!」
躊躇するミスラの顔に必死さが加わる。これでどこまでやってくれるか分からないが、おれはおれの仕事をしなきゃいけない。
それにしても、ネ実って言葉、なんだか懐かしいな。
振り下ろされる金属の腕を掻い潜って、アオツキが向こう側に回り込む。
制御盤が覗く後頭部が丸見えになる。
ただの術式ならディスペルで充分だが、魔法装置のそれは石や金属に実際に刻まれているから、それを破壊しないと術式を解く事が出来ない。
制御盤は金属だ。漏れ出すマナを絡めて、増幅の術式を余分に三つ組み込む。
アオツキが逆手で握った忍者刀でゴーレムに斬りつける。たたでさえ固い相手をそんな持ち方で切りつけたところで効果はあるまい。
案の定、ゴーレムはまるで動じない。
普段使わない回路まで総動員して、莫大な量の魔力を処理する。今おれがくしゃみでもしようものなら、制御を失った魔力でおれは消し炭になるだろう。
アオツキがゴーレムと切り結ぶ。引き付ける事に執心しすぎて、動きが固い。接近しすぎて、紙兵の幻影がみるみる消えて行く。
魔法を精密に撃ち込むおれにはありがたいが、あれではもたない。
精度を上げる術式は七つ。どこかに当たればいいならもう撃ってもいいくらいだが、あの小さな制御盤に当てるならこれが最低線だ。
赤ミスラはよくやってくれている。弱体も回復も強化も、いちいち妙な名前を叫ぶ事を除けば完璧だ。
精度の術式が組みあがるにつれ、意識が制御盤に集中して行く。視界の中の制御盤がどんどん大きくなる。
アオツキを護っていた最後の幻影が消えた。
ゴーレムの拳が彼女の体をとらえる。呻いて膝を突き、石畳の上に盛大に嘔吐するアオツキ。
術式は残り二つ。
うつむいたまま体を起こせない彼女。その頭を砕かんと、拳を高々と振り上げるゴーレム。
どれだけ腹筋を鍛えていようと、あれはさすがに辛かろう。防具の性能のおかげか、内臓にダメージはないようだが。
術式は残り一つ。間に合わない。
ええい、くそっ!
両腕を突き出し、無理やり術式代わりにして術を完成させる。
両掌で形作った輪を通って、膨大な魔力が迸る。その魔力が形作る雷は、ゴーレムの息の根を立つのに充分な力を持っていた。
醜く巨大な金属の巨人は、生命の流れを止められ、振り上げた拳をそのままに動きを止めた。
まったく、柄じゃない。本当にいやになるくらい、こんなのおれの柄じゃない。魔力に灼かれて動かない両掌を眺めながら、そんな事を呟いた。
くそぅ、あと5kB(つд`;)
全然どうでもいい話ですけど、もしも実際にこういう事が必要になったら、噴水の周りをグラビデマラソンして時間を稼げばよさげですね(´∀`)
>>712 そう言えばそうだったぁあああああああΣ(゜д゜|||)!!!!!!!!
ま、まぁグラビデサイレスにバインドに耐性があったって事にして下さい(ノД`)
プロマシア辺りから、特殊戦闘だとマラソンほとんど出来なくなってますし;
>713
あ、いや…
それで話書いても薄ら寒かった予感なのでこれがベストの解決策だったかと(´∀`)ヾ
>>663 流石!王子様は御趣味も人並みならぬ。
ヴァナに入ったからには、何としてでもその禁書を手に入れなければ…!w
あと「【人】【妻】【天】【国】」とかも欲しいぜ!
>>673 獣使いキター!「あやつる」って音がエロいよねw
そしてAF2ですか。俺には遠い話だな、ははは。
まぁせっかくのヴァナ、例の禁書を探す他ない!ww
>>703 どどどど童貞ちゃうわ!w
いいよいいよ!これ!これだよ!これこそ朝自スレの醍醐味!
ミンテさんもかぼちゃのものになっちゃったのでしょうか(゚∀゚)
…さて、フェイトに憧れてきた件
>>711 やっぱヒロさん超かっこいいぜ!早速ハエのご教授が役に立ったのか!?
アオツキが抑えてヒロが討つ。素敵なコンビだ。最早敵なしだねw
ヒロとイッキのにゃんにゃんSS、楽しみにしてます^^
>>555 ネタじゃなくて本当にやってる臼がいるから困る ┐(´∀`)┌
べ、別に短時間で最後の一押しのためのホーリーのマクロには
神聖魔法ブースト、臼にとっては爆発力のバニシュIIIは印とあわせて
MNDブーストとか使い分けてまでMBしたりなんてしてないんだからね!
>>599 タルモンクなめちゃいけませんw
>>613 シャントット様なら競売の品物を勝手に持って言っても文句言われ無さそうwもちろん、御代は税金から・・・w
>>626 だからしつこいようだけど爆弾はずしてwww
>>634 入って即、強盗としてタイ━━━━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━━━━ホ!!
なーんてならないといいですねw
>>644 これじゃないってどれ!?(*´д`*)ハァハァ
でもって赤4人だとおもちゃメーカーの人が作りわけが難しくて
頭抱えちゃいますw
>>652 バレリアーノの内藤の話がすごくきになりますw
>>654 敗因はたぶん、食費をケチってお寿司を食べなかったからですね・・・。
ちなみに、溶解薬と山彦薬を間違えて飲んだ事はありますw
>>663 たしかに、王子が本屋でコソコソしながら物色している方が嫌ですねwwwあぁ、そういえば宰相に嫁に来るように頼まれたような・・・w
>>673 けものさまキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
>>703 エロいです、黒マントゆるすまじ!もっとやれーー!あれ?(゜∀゜;)
>>712 せっかくかっこよく決めたのに変なオチつけないでくださいwww
うまったかな?w
ちなみにヒロさん、正直に申し上げますとアリア編まだまだ投下できなさそうですorz