2 :
既にその名前は使われています:2006/06/03(土) 11:54:21.60 ID:soRgBcT7
__,-^^\
__,-^^ \
__,-^^ __,-, /
_,-^^ __,-^^ / /
| __,-^^ / /
|_,-^^ ∧_∧ / __
(;゚Д゚) / _,-^ \
(|⊂.
>>1つ+― \ \
(・ω・´) / | |/. ノ |
─+⊂ >. ミ / ∪∪ _,-^ /
| |\ \ ミ / / __,-^^ _,-^
(_) (_). / (__,--^^ __,-^^
│ _,-^^
\ _,-^^
 ̄ ̄
3 :
既にその名前は使われています:2006/06/03(土) 11:57:26.48 ID:gAVN5ZNl
ヒュム♂金髪F4でナイト4の俺が4ゲット
よん。(エルF4Aが渋い声で)
5 :
既にその名前は使われています:2006/06/03(土) 12:11:50.91 ID:soRgBcT7
生還を果たした茶髪ポニテの白タルっ娘が5ゲット
6 :
既にその名前は使われています:2006/06/03(土) 13:03:47.33 ID:Zqr8aL/m
お花畑を走り回る碧眼白髪ボサの泥棒猫が6ゲット
腹がゼブラなエル♂F7aが7ゲット
>>1 新スレありがとうございます―
8 :
既にその名前は使われています:2006/06/03(土) 15:56:16.62 ID:P1nPGD7j
新スレ乙!
9 :
既にその名前は使われています:2006/06/03(土) 15:57:15.93 ID:R3nZ4K9o
自キャラになったででおに見えた
10 :
既にその名前は使われています:2006/06/03(土) 16:01:54.78 ID:ZOJZhxpk
朝、起きたら自キャラになっていたFFXIプレイヤーたち。
ステキに過酷なヴァナ・ディール、笑いと涙の右往左往。
俺たち“来訪者”を排除していく、謎の集団も現れた!
この異世界に出口はあるのか?
リアルに帰還できるのか?
熱血、友情、ラヴ、バトル! 陰謀、シリアス、ギャグ、微エロ!
俺たちの明日はどっちだ!?
11 :
既にその名前は使われています:2006/06/03(土) 16:02:40.09 ID:ZOJZhxpk
キャラ紹介テンプレ
初出: 別スレ同番の人もいるようなので、スレも併せてお願いします
PC(仮)名: / 中の人:
種族フェイス:
ジョブ&Lv:
特記事項:
活動エリア:
あらすじ:
他キャラとの接触:
独自レギュレーション: 共通設定(?)と目される設定とは敢えて変えてある部分を明記するのはどうでしょう
12 :
既にその名前は使われています:2006/06/03(土) 16:05:04.54 ID:iFQD7H0K
電気もガスもコンビニも車もネットも無いヴァナでは生きていけない
水洗トイレとかも無いんだろうな・・・
中国旅行に行ったとき悲惨だったよ・・・
現代社会に慣れてる人間にヴァナ生活なんて絶対無理
13 :
既にその名前は使われています:2006/06/03(土) 17:29:02.03 ID:JfodQ3J4
じゃーおまえ
ヴァナで生活するのと
世紀末覇者がいる世界で生活するの
どっちがいいよ
14 :
既にその名前は使われています:2006/06/03(土) 18:08:12.07 ID:rSVyhhJr
後者。当然だろ?
15 :
既にその名前は使われています:2006/06/03(土) 18:16:26.60 ID:JfodQ3J4
まじかよ!
おまえ
もしかして肉体には自身あるほうだな?!
だが中途半端な強さだと後者の世界では生きていけないぞ!
最低でも体が鋼鉄以上に硬くなったりとか出来ないと生きていくのは難しい
16 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/06/03(土) 18:23:37.15 ID:soRgBcT7
既に帰還済みの私が8スレ目初投下というのもなんだかな・・・w
初出: 1スレ19
PC(仮)名: ユリフィナ/ 中の人: ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ
種族フェイス: タルタル♀F5(茶髪のポニーテール)S
ジョブ&Lv: 白魔道士70
特記事項: エロモーグリ、レズエルヴァーン、サポ暗両手剣ナイト、ヒゲサブリガの詩人、フェローのリポケケと濃い連中にもまれながらも無事生還。
活動エリア:ウィン→アルテパ→ウィン→タロンギ→ウィン→サンド→シャクラミ→ウィン→オルデール
あらすじ: 朝起きたら体がのっとられてた。
中の人は帰ったけれどもその所為でなんだか大変な事になってる。
中の人が惚れたエルヴァーンまで都合悪く現れてもうどうしたらいいんだか・・・。
他キャラとの接触:ファルシファーさん、リードさん
独自レギュレーション: 特になし
17 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/06/03(土) 18:24:06.60 ID:soRgBcT7
話題が私のほうへ行って周りの騎士や査問官さんはちらりと私のことを見たのだけれど、
シャールカーンさんはちらりとも私を見ない。いや、わざと見ようとしていない雰囲気だ。
・・・ひょっとしてこの人はまだ私にべた惚れ?必死に見ないようにしてるの?
ただ単に気まずいだけかな?あんまりいい方向いい方向にばかり考えてると後がつらくなるし・・・。
って!何かんがえてるのよ私!なんだかんだいってすごいシャールカーンさんの事気にしてるじゃない!
ああ・・・もう・・・。ユリさんのばかぁ・・・。
「ありがとうございます。ただの冒険者ならば、無論その自由は保障されて然るべきです。」
どこかほっとした表情でシャールカーンさんがこう言った。こんな事を意識した後だからか、
彼のさわやかな顔を見た瞬間、ボンッと顔がボムみたいに真っ赤になった。
ところで、星の神子様には私はなんて言ったらいいのだろうか?時空魔法の腕輪は壊れて、
時空魔法の魔力はなくなった。魔方陣は残っているけどダテレポは使えなくなった。
ユリさんはどうやら帰ったらしい。アリアちゃんはサンドリアの騎士達に拉致された。
これを丁寧に言えばオッケーかな?
「だったら私達もサンドリアに行く!」
ユファファがそっとアリアちゃんの手を握り締めた。
神子様への報告も大事だけど、アリアちゃんの処遇も大事だ。
それにアリアちゃんは何もサンドリアに害になるような事は言っていない事、
私個人のために神子様に謁見をして、私個人のために神子様の命令を聞いた事を
証明できるのは神子様と神子様にアリアちゃんと一緒に謁見した私だけだ。
よくわからないけれど、アリアちゃんが連行だか逮捕だかされる原因はユリさんと
私にあるらしい。私にできることはしっかりやらないと。
ふと、クールヴァーンさんの顔が真っ青な事に気がついた。まるで何かに怯えているかのような・・・。
「そこから離れろ!」
突然怒鳴りつけられて私は思わずビクリとする。次の瞬間私の体が軽々と持ち上げられた。
アリアちゃんが私を抱きかかえていた。そしてオヤジさんもユファファとリポケケを小脇に抱えている。
そして、床の魔方陣がなぜかまた光り始めていた。
「腕輪の魔力は無くなったのに!?」
アリアちゃんが信じられないといった表情のままシャールカーンさんの背後へと駆ける。
オヤジさんも二人をかかえたままアリアちゃんに続いた。
そうだ、アリアちゃんの言うとおりだ。私はこの目で腕輪が力を失って砂になるところを見た。
それに魔方陣は魔力がなければただの模様だ。動くはずがない。
「総員、抜剣! 構え!」
シャールカーンさんの檄が飛ぶ。
「外部からの、強制発動!?」
査問官が驚きの声を漏らした。 何?いったい何が起こっているの?外部ってどこから!?
私は先ほどまで自分がいた場所に視線を向けた。光の柱が発生している。
テティスさんを元の世界に帰し、私を裂こうとした後、ユリさんを帰した光の柱。
そしてその柱の中にあるものを見てゾッと背筋が凍った。
黒い長い爪、指が亀裂の内部から現れ、ものすごい力で時空の亀裂をこじ開けようとしていた。
なにあれ・・・。普通じゃない。逃げなくちゃ・・・。タルタルに生まれた事と白魔道士であるおかげで、
無茶をすればこの部屋にいる人達全員をテレポイントまで飛ばすだけの魔力はある。
だけど、だけどよくわからないけれど黒い手をこのまま放っておいてはいけない気もした。
でもでも!ここは素直に逃げたほうがいいような・・・。絶対勝てっこない。
ていうか逃げれるかどうかも怪しい。体が自然にガタガタ震え始め、恐怖で涙があふれ始める。
その私の様子に気がついたアリアちゃんが私の体をぎゅっと力強く抱きしめてくれた。
でも、震えは止まりそうにない。
査問官がさん悲鳴交じりに声を上げた。
「魔方陣の発動を封じていた、この世ならざる呪物があったはずです! おそらく刺さっていた剣!」
剣?あのさび付いたジェイコブさんの・・・。私はサァッと青くなった。
あれはてっきりジェイコブさんが帰りたいって遠まわしに言ったものだとばかり・・・。
「もう、ないのよ」
アリアちゃんも真っ青になって答えた。
「テティスさんと一緒に、元の世界へ・・・」
テティスさああああん!剣もって帰ってきてぇぇぇぇええええ!!!なんかやばそうです!
ばたり、ばたり、と次々と何かが倒れる音が聞こえた。私は恐る恐るそちらを見やると
床に物のように転がっているサンドリアの騎士たちが目に入った。
「やっ・・・!」
死んでるの?眠っているだけ?何が起こったの!?怖いよ・・・。
「大丈夫、大丈夫だから。」
アリアちゃんが私を力強く抱きしめながらまるで自分に言い聞かせるように呟いていた。
アリアちゃんの私を抱きしめる腕も小刻みに震えていた。
シャールカーンさんは!?はっとして私は彼の姿を探した。
膝をついた彼が初老の騎士に助け上げられている。
ケアル、ケアルを彼にかけないと・・・。なのに・・・体が動きそうにない。
私は確かにユリさんみたいに臆病だし泣き虫だ。だけど、ユリさんと違って戦闘の場数は相当踏んでいるし、
絶対に勝てないと思えるような相手にも何度か勝った事もある。
だから、土壇場での思い切りのよさにはそれなりに自信があった。
だけど、今現れようとしている何かはうまくいえないけれど、私が今まで戦ったモンスターなんかとは明らかに異質だ。
たまに聞く冒険者仲間の話に出てくるキリンだとかキングベヒンモスだとかニーズヘッグのような規格外のモンスター。
もしかしたらそれ以上のものかもしれない・・・。
床の魔方陣の光がより一層強くなった。空間の裂け目も広がる。黒い爪がどんどん押し広げるから。
何者かがずるりと裂け目から静かに降り立った。
巨大な黒い龍のような人間が片手には剣を持ち静かに立っていた。そう、本当に静かにだ。
ガッチリした骨格で背はタルタルの中でも小柄な私の何倍あるか分からない。
アリアちゃんの二倍以上あるだろう。そしてその黒いからだに妙に目立つ白いサーコート。
金と銀の派手な装飾がが複雑な紋章を作り上げている。
額からは長い立派な角を見た途端、意識のどこからか『ビークール、ビークール、そうだ、私は冷静だ。』と
よく分からない言葉が現れた。多分、ちょっとだけ残っているユリさんの記憶だろう。
ユリさん、今は邪魔しないで!
「―――“禍神”」
顔面蒼白のまま、さっきまで偉そうにしていたクールヴァーンさんが呟く。
あの黒い人の名前だろうか?私は答えを求めるかのように彼のほうを見た途端、彼の左腕が弾けた。
あたりに赤黒い肉と血が飛散して、真っ白な鍾乳洞を汚した。
「ぐっ・・・ァ!」
私たちは悲鳴をあげることもできずに左腕を押さえながら、ただ苦しそうにうめく彼を見守る事しか出来なかった。
いったい黒い人は彼に何をやったの?全然見えなかったし魔法を詠唱したようにも見えなかった。
「攻撃を受けたのかリード!?」
よろりとシャールカーンさんが立ち上がり、クールヴァーンさんに声をかけた。あの偉そうな人の名前はどうやら
リードさんと言うらしい
「くそったれのウィンダスが・・・」
リードさんが左腕を押さえ、ウィンダス人達の前で平気で暴言を吐きながら首を振った。
「俺の腕に何か仕込みやがった・・・。どうして今頃・・・」
仕込む?何を言っているのだろう。だけど、多分ウィンダスの誰かに(私の勘ではシャントット先生)
腕を改造なりなんなりされたのだろう。
リードさんが血の海を作りながら査問官さんのところまで歩いてゆく。
あわてて査問官さんが彼の腕にケアルIVをかけた。あんなケアルのかけ方じゃリードさんも痛いだろうに。
かわりに私がケアルを施してあげたいけれど、どうしても動けなかった。
「“禍神”は次元の隙間を見つけ、侵略し、破壊する暴君だ。
これが、君たちの引き起こした結果だよ。好き勝手に穴を開ければ報いがあるということ。」
リードさんが痛みに喘ぎながら私たちのほうを向く。
そして顔面蒼白のアリアちゃんに、皮肉たっぷりにこう言った。
「ユリフィナをリアルに返す代償に、君たちは世界を生贄に差し出したんだよ」
・・・さすがの私もカチンと来た。今はこんなこと言っている場合じゃないでしょ!
アリアちゃんを責めてどうなるの!?それにそんな危ないものと知っていたらなんでアリアちゃんの学会に、
時空魔法を研究している学会にいわなかったの!?なによ!偉そうに御託ばっかり並べて!!!
「うるっさいなぁ、もう!」
私よりもずっと気の短いユファファはもう既に両手剣を構えていた。
私も覚悟を決めてアリアちゃんの腕から飛び降り、
皆のサポートに回るために鞄からライトスタッフを取り出し構える。
こんなのが現れたのがユリさんの、いや。私の所為ならば私が責任を取らなきゃいけない。
私は体が震えないようにグッと歯を食いしばった。
「責任とればいいんでしょ、とれば! アイツやっつければいいんでしょ!」
ユファファがだっ、と駆け出す。それに続いてリポケケが斧をしっかりと握って黒い人に向かって駆け出し、
オヤジさんが楽器を構えた。
以上となります。
なんだかリードさんに私の性格を見事に読まれている気がしますw
サンさん。
キィの粛清頑張ってくださいw
初出:1スレ.>>464
PC(仮名:サン・ソコワラメェ 中の人:サン464 ◆PCl7Dh0dlY
ジョブ&Lv シ75/ALL(正しくはシ/白だが、制限付きで色々使える)
種族&フェイスタイプ 碧眼オスラF6A 黒いバイソン一式+ハジャヘッドギア装備
特記事項。肉体人格(サン)の「躯(464命名)」が居た。 現在はキィに乗り移って(?)いる。
最初は普通の眼だったが、侵蝕で左赤・右金の眼色に。
躯ではない危険な別人格が居る。 謎の両手刀(普段は片手刀)所持
活動エリア:ジュノ下層→徒歩でウィン→ウィンダス国内
他キャラとの接触:1スレ317氏 Lead氏 ヒロ氏 メイミィ氏 317氏以外は全て間接的接触
独自レギュレーション:魔法使用は脳内でリストがイメージされ、選んだ後出る文を読み上げる。
侵蝕時:右目周囲黒、左目周囲白に変色。サン人格強制終了(人格のっとり)。能力「代償」制限解除
>>25 粛正ね、粛正。粛清は排除する方ですw きっと書かれない日々はドタバタです。はい。
>>26 わ、わざとですよ(;・∀・)あは、あはははは
リードさんに追いついたので投下しますw
先にあやまっておきます。暴言の数々、【許してください。】
ユファファとリポケケがそれぞれ両手剣と両手斧を手に黒い巨人の正面に走った。
オヤジさんが黒い巨人の背後へ向かって走り楽器をかき鳴らす。
アリアちゃんも最初は慌てていたようだが、しっかりと自身の体を冷静に丁寧に強化してゆき、
得意のエンファイアを唱え、拳を真っ赤な炎で燃え上がらせた。
私も落ち着いてまずはプロテアIVとシェルラIVを詠唱する。
そしてリレイズII、ストンスキン、ブリンク、アクアベール。
誰かが怪我をしたらすぐに詠唱を中断し、ケアルをかけられるように常に意識を皆の方に配りながら自身の強化も
しっかりと済ませておく。私が倒れてしまったら大きい怪我をした人を助けられない。
絶対に私だけは倒れるわけには行かないから。
それにしてもおかしい。すっかり自身の強化を終え、ユファファにヘイストをかけながら思った。
あの黒い巨人は攻撃する気がない。それどころかこちらの攻撃を避ける気配すらない。
私は鞄の中に残っていたメロンジュースを一気にグイッと飲み干してから、
こんどはユファファにヘイストをかけようと意識を集中しようとする。いや、ダメだ。
もうちょっと距離をとらないと黒い巨人のしっぽの射程に簡単に入ってしまう。
私はみんながケアルの射程の外に出ないように気をつけながら少しずつ壁際に後退していった。
「やめろ、逃げるんだ!」
リードさんが壁にもたれかかりながら苦しそうに叫んだ。
・・・この人は・・・。私たちを散々偉そうに責めた後は逃げろ?
ユファファをあんな危ない奴にけしかけたのはあなたじゃない!
しかも何?勝手に腕やられて自分は何もしないで・・・っ!
「口だけの人は黙っててよ。」
私はもう黙っていられなくなり、彼をじろりと睨んでこう吐き捨てる。
今度こそ、ユファファにヘイストをかけないと。
私はもう一度、対象の周りの時間を加速させる魔法の詠唱に集中をした。
「査問官。この世ならざる呪物、剣と言ったな。」
私がヘイストを組み上げて発動させた矢先、また口だけの人が口だけは偉そうに動かす。
査問官さんも可愛そうに。あんな口だけの人のために相当無理をして腕の治療をしたらしくて、
魔力の使いすぎで顔から血の気が引いてきている。
「魔法陣を停止させる方法はある。シャールカーン、手伝ってくれ。」
私は思わずシャールカーンという単語に反応してしまい彼のほうを見た。
彼は私に一度だけにこりと微笑んだ後、静かにリードさんを見つめた。
一緒に戦っている人の命を全てを預かっている身だというのに、
戦闘中だというのに、私はユリさんがやられた笑顔に思わず真っ赤になる。
ダメダメ!・・・集中集中ッ!!
「俺の剣を魔法陣に突き刺す。“道”を作ってくれ。」
ヤなやつは偉そうによく分からないことをいう。何をするつもり?道?
シャールカーンさんに何をさせるつもりなのだろう?
「戦術教本5の3、応用編だな。」
シャールカーンさんにはどうやらピンときたらしい。
「あぁ。訓練通りにやればうまくいくさ。そのあと全力でバカどもを逃がす。」
そう言うとリードさんはニッ、と笑った。シャールカーンさんもニッ、と笑う。
よく分からないけれど、どうやら私たちをけしかけた張本人がけしかけられた私達を逃がすために何かするらしい。
何をするのかはさっぱりだけど。・・・ていうか自分でけしかけておいてバカ呼ばわりはないんじゃない?
「では、行こうぞ。」
初老の騎士さんが温和な顔から一転、鋭い視線を黒い巨人に向けた。
「―――突撃!」
シャールカーンさんが号令を発し、今や二人だけになった騎士小隊が飛び出した。
私に今できること・・・シャールカーンさんにヘイスト?
いや、この二人には第三者の私が下手に何かをしないほうがよさそうだ。
二人の息はぴったりで、下手にヘイストなんかをかけてしまうと逆に足並みがずれてしまうような気がした。
この二人にはケアルとリジェネだけにしておこう。
「たぁっ!とぅ!」
燃えさかる拳を黒い人の右腕に叩きつけるアリアちゃんの声が耳に入る。
私が今することは誰かが怪我をしたときにすぐに治療をする事だ。私は皆の動きに注意を払い、
ライトスタッフの先端に魔力を蓄えなおした。
リポケケが巨大な両手斧を振り回し、勢いをつけて黒い巨人の脛を綺麗に薙ぐ。
「りゃぁぁ!」
それにあわせてユファファが力いっぱい両手剣を振り下ろした。息もぴったり、ネコミミの揺れ具合もばっちり。
二人の攻撃はどちらも見事に決まっていた。
「な・・・っ、なんでよ!?」
アリアちゃんが思わず声をあげる。私もびっくりして声をあげることも出来なかった。
どの攻撃もしっかりと当たっていたのに、黒い巨人の体には傷一つついていなかった。
驚く私たちなどどうでもいいといった感じで無造作に剣が振り上げられた。
その下には
「っ!!!!!」
リポケケ!私はライトスタッフに集まっているケアルの魔力をあわてて散らし、
一瞬で発動する閃光の魔法、フラッシュの魔力を集めようとする。なのに、ケアルの魔力を散らそうとした時には既に、
リポケケめがけて刃は鋭く振り下ろされていた。
この後起こるであろう惨劇を直視できずに、私は思わず目を両手で覆った。
「ユファファ、ナイスフラッシュ!」
リポケケの元気な声に私は恐る恐る手をどけると、リポケケが親指をグッと立ててニッとユファファに笑いかけていた。
ユファファもそれに同じポーズで応える。
フラッシュの効果時間は意外と長い。発動されて数秒は目がチカチカするからだ。
ばっちりとポーズを決めてもう一度しっかりと武器を構えなおすには数秒あれば十分だ。
しかし、チカチカしているはずの黒い巨人の瞳はしっかりとフラッシュを発動させたユファファを捉えていた。
効いていない!?私は次にユファファに襲い掛かるであろう攻撃の空振りを誘うために
今度こそフラッシュを構えた瞬間、黒い巨人のつま先がユファファの腹を思いっきり蹴り上げた。
「―――グぇっ。」
ユファファは軽々と宙に浮かび上がると天井近くの壁にめり込み、蛙が潰れたような声を漏らしてから床に落下した。
そして、落下した彼女めがけて砕けた鍾乳石がドスドスと降り注いだ。
彼女を掘り出さないと!いや、ダメッ!それよりもまずは怪我の治療だ。
私は駆け出したい衝動をぐっと抑え、一度、胸の前で女神様に印を切ってから
まだ息がある彼女に向かってケアルVの詠唱を始めた。
その矢先、私の視界の端に黒い巨人が真横に払った剣がカウンター気味にアリアちゃんに襲い掛かるのが飛び込んだ。
ケアルの詠唱の手を抜いたらユファファが、このまま何もしないとアリアちゃんが危ない。誰かっ・・・!
ギィィン!
金属の打ち合う音が響き、その剣がはじかれる。それと同時にユファファの体の怪我はほぼ完治し、
体力もほとんど戻る。アリアちゃんも無事だ。
アリアちゃんを助けたのはシャールカーンさんだった。
「異界の化け物よ! 貴様の相手は、この私、王国騎士シャールカーンだ!」
黒い巨人の関心がアリアちゃんからシャールカーンさんに移った。黒い巨人がどこかめんどくさそうに振るう
片手剣をシャールカーンさんが丁寧に受け流す。とてもオークにやられてうめいていた人間と同一人物とは思えなかった。
で、だ。
「・・・アナタは戦わないワケ?」
さっきあれだけ偉そうに道がなんだかんだ言っておきながら何もやっていないリードさんに
イヤミをたぁっぷりとこめて言ってやる。
・・・私もみんなを強化してから大してなにもやっていないからお互い様かもしれないけれど。
「魔法陣の中心にこの剣を差すのが、俺の役目だ。」
リードさんはこちらを見ずにジッと戦局を伺っていた。つまりそのための隙をうかがっているのであって、
サボっているわけではないと言いたいのだろう。
「この剣はリアルの鋼で出来ている。この世の物ではないという意味では同じだ。
魔法陣を停止させ、穴を閉じる。その後で撤退する。」
・・・よく分からないけど、とにかく逃げるらしい。
「ワケわかんないんですけどー。」
逃げるなら一度みんなを集めてくれればテレポで飛ばせるのに。ていうかそもそも逃げるつもりなら、
アリアちゃんにイヤミなんて言わないで素直に逃げればよかったのに。
それにしてもこの世の物ではない・・・か。
「・・・そういえば来訪者は、リアルの物を持ち込めるとかなんとか聞いた気も。」
三個だったっけ?ユリさんは何も持ち込まなかったみたいだけど。
リードさんが持っているの剣がユリさんの世界の剣?一見、普通の剣に見えるけれど。
「違う。日本には銃刀法がある。・・・悪いが説明している暇はない。」
ジュートーホー?なんだか辛い食べ物みたいな名前。・・・やっぱりよく分からない。
それに私も説明されている暇はない。黒い巨人の剣の切っ先がシャールカーンさんの腕をかすめた。
私は口だけさんの言った事を頭から追い出し意識をケアルに集中させ、彼の傷口めがけてケアルIIを放った。
隣でカシャンと剣を取り落とす音が聞こえた。
そちらを見るとリードさんが左腕を抑えて苦しそうにうずくまっていた。
「ぐっ・・・、何なんだコレは・・・。」
知るわけないでしょう。さっきからあなたはなんなんですか?と文句を言ってやろうとした瞬間、
黒い巨人の拳がリポケケの左腕を強かに打った。
嫌な音を立ててちょっとありえない方向に折れ曲がった左腕を押さえながら、
リポケケつぶらな瞳いっぱいに涙を浮かべながらも、目は黒い巨人から離してはいなかった。
あれだけ酷い傷の場合はケアルIIIの後、リジェネもかけたほうがよさそうだ。
私がケアルIIIの詠唱を開始したのを見ると査問官さんがそれにあわせてリジェネの詠唱を始めた。
まだまだ子供のリポケケだって、魔力をほとんど使い切ってる査問官さんだって頑張っているのに
リードさん・・・この人は・・・。
「どうしたのよ。行かないの?」
見たところ外傷はなさそうな上、さらにさっき査問官さんにあんなにケアルをかけてもらっていたのだから、
どこかが痛むという事は私には考えられなかった。
・・・よくわかんないけど、魔方陣に剣を刺すんだっけ?
「いいわ。私が行くから!」
そのくらい私にだって出来る。だけどこの人には任せられそうにない。
よくわかんないけど剣を刺す必要があるなら私がやる。
私は床に転がってる剣を拾い上げると、それを落とさないようにしっかりと胸に抱えて、
魔方陣の中心めがけて駆け出した。
黒い巨人のしっぽはまるで尾を掴まれてのたうちまわる蛇のように激しく不規則に動き回り、
何度かヒュンヒュンとうなりを上げて鋭いムチのように私に襲い掛かった。
昔LV60までやっていたナイトとしての経験が生きているらしく、その動きにあわせて体が自然に動き
ダークモールとホーリーシールドで受け流す。
けれどもそう滅多にモンスターの攻撃にさらされないのでどうしてもかわしきれないことも何度かあったため、
結局ブリンクの幻影も全て消滅し、ストンスキンもかなり磨り減ってしまった。
だけど、ちゃんと無傷であっというまに魔方陣の真ん中にたどり着くことはできた。
やるじゃん私!
「ここに刺せばいいんだよね!?」
詳しい話を聞いていなかったので、私は念のためにリードさんに確認した。
・・・なんか目をまんまるにして口をパクパクさせている。
ああぁ!もう!ほんっとうに口だけなんだから!!
「えぇぇいぃ!」
下手な考え休むにタルタル!失敗したらもう一度さしなおせばいいだけだ。
私は思いっきりジャンプして体重を乗っけて剣をまっすぐに地面に突き立てた。
サクッと意外と軽い手ごたえで剣は地面に突き刺さった。
暁の女神アルタナ様、私は白魔道士という立場でありながら戦闘中に刃物を使ってしまいました。
でも事情が事情ですのでどうかお見逃しください。
天罰なのか何なのかわからないけれど、地面に刺さった剣は心持ち傾いていた。
ふっと、ランプの炎が消えるように魔方陣から光が音もなく消えていった。
それと同時に天井付近に発生していた歪みのようなものが掻き消えていく。
よかった・・・多分成功だ。
「リードさん、これで・・・」
いいんだよね?と言う前に、シャールカーンさんが悲鳴のような声をあげた。
「ユリフィナさん!」
「え?」
振り返る。黒い巨人がまだいる。巨人の剣が振り上げられていた。かわせない。
黒い影が割り込む。誰?シャールカーンさんだ。広い背中。ユリさんの記憶に残っている彼に関する最後の記憶と同じ。
ただ、違うのは彼の背中から剣の切っ先が突き抜けているところ。そしてその切っ先が私めがけて・・・。
「ーーーーー!!!」
誰かが叫んだ。
38 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/06/03(土) 22:03:41.05 ID:soRgBcT7
以上です。自分がどうなってしまうのかワクテカしていますw
皆様が次スレを見つけられますように。
わっふるわっふる
39 :
既にその名前は使われています:2006/06/04(日) 00:44:20.05 ID:0jXhXMjH
ほすあげ
40 :
既にその名前は使われています:2006/06/04(日) 01:38:25.17 ID:mrpvYD/i
読んでたら、なんか書きたくなってきた
新しい被害者になってよろしいですか?
41 :
既にその名前は使われています:2006/06/04(日) 02:14:10.40 ID:/aRu4Svm
どんどん書き込むべきなのは確定的に明らか
新スレ乙です。
二日連続朝帰りヽ(´ー`)ノ
>7スレ628
話リンクさせるのって自分もすごく難しいと思います。人様のキャラをちゃんと把握して魅力的に活躍させようと思うんですけど、失敗ばっかりで^^;
一丁目に参じるかどうかはルーファスさんにお任せしたいと思いますので、行った時はよろしくですw
>37
(^ωキ^)これがその時できた傷なのよ
初出: 1スレ609
PC(仮)名: ヒロ・カラミヤ(pokotaso)/ 中の人:ニート
種族フェイス:ミスラ♂4A
ジョブ&Lv:RDM75サポひととおり(現在サポ忍)
特記事項:反抗的で猜疑心に満ちた性格。
活動エリア:サンドリア→ジャグナー→サンドリア→あの世→この世
他キャラとの接触:
ttp://nakaweb.web.fc2.com/nov/wheniawake/cast0.htm 大昔に降臨したらしい人の遺品をゲット。時計→ロスト 煙草→ルーたんに贈与 小銭→まだ所有
独自レギュレーション:というか、ストーリー背景?
ヴァナという世界があります。ヴァナ時間とリアル時間は概ねにおいてリンクしますが、詠唱/リキャスト時間に関しては全く無関係です。
GMと呼ばれる人達がリアルから来て、この世界に色々と干渉・支配しているようです。
リアルから来た人を来訪者、品物を漂流物と呼びます。それらはヴァナの法則から一部外れていて、GM達の理不尽な干渉を阻害します。
最後に。英雄は確かに存在し強力無比ですが、保護はされず理不尽な身体/特殊能力も持ちません。素人に刺されて死ぬ程度の"強力無比"です。
(ヴァナの住人に比して理不尽かどうかなので、リアルの人間から見たら充分理不尽ですが)
わかんない部分は適当に思いつきで埋めてあるので、突っ込みよろです(´∀`)ノ
では、おやすみなさいヽ(´ー`)ノ
45 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/04(日) 09:00:04.10 ID:TD/Lxk51
おはようございますage
>>38 口だけ偉そうなクールヴァーンです。暴言だなんてそんなそんな。
キャラクターが狙いどおりに描写されていて、とても嬉しいw
でも・・・。
ブリンクを自分で使いきってしまうとは何事だ〜!禍神の剣が顔面に当たっちゃうじゃないかー!(悲鳴)
46 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/06/04(日) 09:07:35.26 ID:0jXhXMjH
皆様おはようございます。
>>40 是非是非いらっしゃってくださいw
>>45 ひ、ひぃ・・・((((;゚Д゚)))ま、まさか完璧に死亡フラグ立っちゃいました?Σ(・∀・;)w
ではワッフル上げ
47 :
保守:2006/06/04(日) 09:21:12.48 ID:n+iOqMsq
・・・いや、必然だな…。速く来い来いサンドリア三人集。
というかこの事態を収拾できる娘の意識をのっとっているふざけたエル♂。とっとときてユリフィナさんの顔の傷とシャルカーンさんと部下の皆さんの命
を救ってくださいお願いします。
…俺は洗脳済みで、普通の冒険者+特殊能力しかないしなぁ。
昔の能力はどうだったのかもわからん。
反抗してきた腕利きの来訪者を洗脳時、種族やジョブが全然違う奴に改造するのを俺は見てるしな。
あ。ユリフィナさん。黒色火薬式は暴発があって問題があったので、
こちらから爆発をコントロールして時を止めた上で着用者のみを破壊する、
次元振動爆裂式を採用したのですがご不満でした?自爆機能「も」ちゃんとついている逸品ですよ?
・・・え?今すぐ禍神退治に出勤しろって?やだよ。もう俺勤務時間終わったんだよ。
元々俺、バス担当だし。ああ。猫隊長に萌えたいよー。ツヴァイ(2を意味する)やドライ(3を意味する)達はヨロシクやってるんだろうなぁ。
サンドリア担当の赤い鎧たちはことごとく来訪者に倒されてしまったし、呼び戻ししたくねぇというか関わりたくねぇ。
48 :
既にその名前は使われています:2006/06/04(日) 09:37:01.72 ID:n+iOqMsq
ああ。ユリフィナさん。デザイン変えました。これなら気に入るはずです。
組織の紋章入り白のでかいベルトは「チャンピオンベルトみたいでいやだ」と不評あったため、
ツートンカラーや女性団員の意見を取り入れてコルセット風。
胸が大きく見えて手足もすらりと見えますよ?
(←註訳。何故嫌がられてるのかという根本的なことがわからない洗脳済み)
女性団員や一部ガルカ団員より要望が厚かったVラインを微妙に描くデザインの細身のベルトは装置がでかくて無理でしたが、
次元指定式にしたことでおしゃれなデザインが可能になりました。
俺達は来訪者出身ですが、うちの隊長はユリフィナさんと同じく、こちらの世界の人で、珍しく爆弾ないです。仲良くできると思いますよー。
調理師範のドライはタルタルも好きだといっておりますのでプリンやいて歓迎してくれますよ?
うちの上司は仕事中は厳しい方ですが、優しくて気さくな、いい上司です。
・・・うん?なんだツヴァイ?
・・・そのベルトはお前のもんじゃない!なに?支給品と思った?で、上からつけて取り替えたと?
おいおい古いのはズヴァールに転送済みか・・・取りにいってこいよ。書類やるからさ。
・・・というか胸が盛り上がってないか?髪も伸びてるし!やbぇyo!お前ヒュム♀になってるぞ!?
・・・依頼人装って誰か適当な来訪者を魔法で飛ばそうかな。
おはようございます。新スレありがとうございます。
携帯から逐一状況確認しておりましたが、一難去ってまた一難ですね。
夜までお待ちください、なんとかしに行ったり行かなかったりできるかと思いますw
それでは、わっふるわっふる。
50 :
既にその名前は使われています:2006/06/04(日) 10:51:13.61 ID:YD2+2PfJ
猫隊長
名前 クロエ
赤子のころバスで捨て子だったのをヒュムの夫婦に保護され育てたれる
8歳ごろ武神がひらいた肉体語源道場に通いはじめる
14歳で武神の組み手に付き合えるほどになる
16歳修行のたびに出て、かくちのHNMを修行相手に狩まくる日々をすごす。
16歳 戦闘力に目をつけたフェイトがスカウトにくる
世界を守る仕事だと聞かされてフェイトに入る、そのさい手違いで洗脳処理をはしょられる
バストゥーク担当が空席だったのでそのままバストゥーク隊長に任命
隊長になって初めて人を殺す仕事だと知りびっくりする
自分がバトゥーク担当になっている間は、バスの人間殺さないですむかもしれない。と考えそのままバストゥーク隊長を続ける。
17歳 部下四名配属される
部下の名前 部下1ギンジロウ 部下2コサブロウ 部下3サイラス 部下4セトカイバ
51 :
既にその名前は使われています:2006/06/04(日) 10:54:46.71 ID:YD2+2PfJ
部下の種族は
それぞれ
1ヒューム
2エルバーン
3ヒューム
4ヒューム
ジョブは
猫隊長 モンク
部下1 ナイト
部下2 忍者
部下3 赤魔道士
部下4 召喚市
52 :
既にその名前は使われています:2006/06/04(日) 11:12:57.39 ID:YD2+2PfJ
部下たちのバストゥーク配属理由
部下1
〃〃∩ _, ,_
⊂⌒( `Д´) < ミスラ斬るなんてヤダヤダ!
`ヽ_つ ⊂ノ
ジタバタ
ミスラの少ないバスへ
部下2
同上
部下3
1参照
部下4
洗脳作業の際、
「貴様らポンコツに洗脳される俺ではないわ!」
とえらそうなこと言ってきてウザかったのでバスへ。
初出: 1スレ
>>161 PC(仮)名: Lead、リード / 中の人:161 ◆zmxSLEadCU
種族フェイス: エル♂F4A
ジョブ&Lv: 不明 (ダブレットとズボンを着用)
特記事項:
ヴァナで三年前の世界にリアルの意識が飛ばされ、元キャラと統合。
ジョブチェンジ機能使用不能。はじめ記憶喪失だったが、記憶復活。
管理者側の実行部隊“フェイト”第一世代の元リーダー。エクスカリバー・ゼロを所持→消失。
ウィンダスでサン氏に左腕を吹き飛ばされ、修復の際に何か埋め込まれた。
ユリフィナ氏の中の人がリアルに帰るために開けた次元の亀裂から“禍神”が降臨、絶体絶命。
活動エリア: エルディーム→ジュノ→(機船航路経由)→ウィンダス→サンドリア→オルデール
他キャラとの接触:イッチ、マイウ、ゴイス、サン(?)、レップ、ロック、メイミィ、クルス、ユリフィナ
独自レギュレーション:「死にたくないなら戦場に出てくるな」
人間は心臓を貫かれたり首を刎ねられたり脳を潰されたり、出血多量やビルの屋上から突き落とされたりしたら死ぬ。
死んだ者は甦らない。瀕死はレイズで息を吹き返す。
戦闘やアビリティ、呪文や時間等の描写はあいまい。ひとによってまちまち。
基本はSayとShout。LS会話は通話のみ(映像は見えない)。視界内にいる者同士でTellができる人間もいる。
54 :
既にその名前は使われています:2006/06/04(日) 11:54:00.44 ID:q+XFDRhV
ザザ……お、動くザザ……ブツ――ええとだな、まず俺は、自分を実験材料にしてラミアになった者だ。
言っておくけどヒュームの男だからな。
俺は実験の影響で洗脳が無効になったようだ。
俺のドコに魅力があるのか判らんが、魅力される奴が居る。
そいつらを奴らにぶつけて、俺は今小部屋に潜んでいる。
二本足が恋しい。不便だが、自らの足で立っている実感があるからな。
(甲高い金属音)
……あぁ、あいつら頑張ってんな…俺なんかの為に…。
しゃーねぇ…あいつら見殺しに出来ねーし、俺自ら行くか…。
コレを拾うのが奴らでない事と、理解出来る奴である事を願う。
…じゃあな。――ザ…ザザ……ブツン
55 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/06/04(日) 11:54:03.94 ID:JkpwwqPg
>部下1〜3
洗脳受けてる割にはえらいわがままだなw
>部下4
ちょww攻撃力3000の召喚獣出しちゃうww
初出:7スレ97
PC(仮)名:レグナス(Regunasu)/ 中の人:レグナス ◆/abMGvkWxE
種族フェイス:ヒューム男 F4 金髪
ジョブ&Lv:黒魔道士75(サポ狩)
特記事項:ルックスもイケメンだ
活動エリア:ジュノ周辺
あらすじ:屁理屈並べて黒装束を撃退した
他キャラとの接触:なし
独自レギュレーション:レグナスはただのF4ではない。F4を超えたF4…スーパーF4人2なのだ!
「かんぱーい!」
俺とバルファルはヤグードドリンクが注がれたグラスをカチンと鳴らし乾杯する。
するとバルファルは一気にグラスを傾け、飲み干していく。
「ぷはー!おかわりぃ!」
そう言うと彼は空になったグラスをモーグリに差し出し、更なるヤグードドリンクを要求した。
こいつ、タルタルのくせに酒に強いんだろうか?
ソロムグ原野での戦いの後、フェイト撃破記念にレグナスのモグハウスで祝杯を挙げようぜ!
とバルファルが言い出したので結局そのまま酒を買って宴会を行うことにした。
机の上に置くとタルタルのバルファルは座れないので、床の上に酒やつまみが敷き詰められている。
モーグリは忙しそうにバルファルにグラスすれすれまでヤグードドリンクを注いでいた。
「なぁ、モーグリ。なんか美味いもんでも作ってくんねぇ?」
バルファルがモーグリに肩を回し、顔をぐいっと近づける。…明らかに酔っているな。
早くも顔が真っ赤だし、全然酒強くないじゃないか。
「モグは料理ができないクポ。だからいつもご主人たまに作ってもらってたクポよォ。」
モーグリは助けを請うかのように視線を俺に向けた。料理ができないだって? なんてモーグリだ。
「だから俺もまだ合成には慣れていないんだって。」
そう軽くあしらうと、俺もちびちびとヤグードドリンクを啜り始めた。
「おーい、レグナスぅー。らにやってんだぁ?」
「ご主人たまももっと飲めぇークポ。」
あれから1時間余り。いつの間にか泥酔している2人が俺の傍に寄ってきて、臭い息を吹きかける。
バルファルは耳の先まで真っ赤に染まっている。遠目で見れば赤い風船だ。
「お酒は苦手なんだよ。」
大学の付き合いでたまに飲んではいるが、正直お酒の楽しみ方が未だ分からない。
チューハイなどといった類ならまだイケるのだがこのワインみたいな飲み物はちょっと…。
「なに言ってんだぁ? …ああ、そうか。今のレグナスはレグナスじゃなかったんだったな!」
「そういうこと。」
どうやらそうとう酔っているようだ。どうもバルファルの視点が定まっていない。
「じゃあさぁ…レグナスのこと、レグナスって呼ばないほうがいいのか?」
バルファルの目線は俺をかちっと捉えた。潤いのある亜麻色の大きな瞳が印象的だ。
「レグナスでいいよ。バルファルがそれでいいのなら。俺もレグナスって呼ばれて悪い気分じゃない。
なんと言ってもルックスもイケメンだしね。」
キャラを選択するとき、優柔不断な俺がカカッとすぐに決めることができた。
それだけ魅力的なフェイスだった。ヒュームF4こそ至高の極みだ。ああ、美形って罪だわ…。
「ナルシストなところは変わんねぇな。」
ししし、とバルファルは笑い出した。やはりバルファルは笑っている姿が一番かわいい。
「酒はその辺にしておけよ。いつまた敵が襲ってくるとも知れない。警戒を怠るべきじゃない。」
「なに言ってやがる。酒に溺れている時にやられたとしても、それはそれでいいだろ?」
「いいクポね。」
だ、駄目だこいつら…はやく何とかしないと…。
いや、逆に彼らを見習うべきなのかも知れない。常に気を張り詰めていたら疲れて疲れて仕方がない。
そんなの俺が求めたヴァナ・ディールライフではない。確かにスリルは味わえるが、スリルばかりと言うのもなぁ。
もし世界を自由に行き来できるようになればリアルの情報を色々と持ち込んで、
ヴァナを暮らし易い世界へと変えていけるのに。特にトイレ周りの設備はリアル並にきっちりと整えたい。
しかし、今の状況では…。
「それはそうと、色々と面白いものを見つけてね。」
そう言って俺はポケットから金属製の小さな塊を取り出した。黒装束が奥歯に仕込んでいた自決用の爆弾だ。
スレでこの爆弾の存在を知ってから、それがどの様な仕組みなのか気になっていた。
小型でありながら高い威力を兼ね備えた爆弾。リアルにしたってこんなにすごい爆弾は作れるのだろうか?
俺は歯の形をした小さな金属片を手の上でころころと転がしてみた。
「あーもう、そんなのどうでもいいだろ!飲めったら飲めよぉ。誰のお陰で勝てたと思ってるんだぁー!」
俺の反応に不満を覚えのか、バルファルは両腕をぶんぶんと振り回し駄々をこねている。酒が飛び散るっての。
「そもそもレグナスよぉ、撃てっつー合図が遅すぎるぜぇ。
回りくどい事しねーでさっさと俺が撃ち殺せばそれで勝てたんじゃねーのか?」
そう言うとバルファルはグラスに残ったヤグードドリンクをグイっと飲み干した。
やれやれ。何も分かっていない。
「あれだけ離れた距離だ。彼女なら襲い来る矢に気づき、回避しただろう。
相手がバインド状態でいて、尚且つ平静を失っていなければその攻撃は成功しなかったんだよ。」
攻撃に失敗すれば俺の策は台無しになる。それは嫌だった。
そして、敵は想定以上に手練だった。あんな奴がまた襲ってくるのかと思うとゾッとする。
しかしバルファルのお陰で勝てた、それは事実だ。俺一人では負けていたかもしれない。そう思うと急に胸が熱くなる。
「でも、バルファル…ありがとう。」
「わっ…」
俺はバルファルを強く強く抱きしめた。皮膚を通して彼の鼓動とぬくもりが伝わってくる。
そこには仮想現実ではありえない"確かにここに生きている"という手応えがあり、俺の心を満たしていった。
60 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/06/04(日) 12:44:48.95 ID:JkpwwqPg
以上ですにゃ。
リィィィン・・・・・・。
深紅の色をした球体が、左手から転がり落ちた。俺は反射的に拾い上げる。
鈴のような音を響かせたその球体は、ちょうどピンポン球ほどの大きさだった。
―――時が、止まっている。
禍神の剣がユリフィナの顔面に届く寸前、ふっと彼女の姿が消え失せた。
ずるりとシャールカーンの胴体から剣を引き抜いた禍神が、ゆっくりと周囲を見回す。
シャールカーンの体が力無く転がり、その場で動いているのは俺と禍神だけだった。
「・・・間に合ったようじゃの」
落ち着き払った老人の声が、背後から聞こえた。
見た目はただの壁に見える隠し入口から、ぬっとその姿を現す。
フード付の真っ赤なクロークを着た老人は、その雰囲気にふさわしい長くねじれた杖を携えていた。
「“ハーミット”。相変わらず鎧を着ないのは、規約違反だ」
「老骨の身に騎士鎧は、ちと酷じゃでな」
俺の憎まれ口を気にすることもなく、ハーミットはふふっと笑い、杖を振った。
シャールカーンが、アリアが、消えていく。次々に、魔法陣の中にいる人間の姿が消えていった。
「また厄介なモノが現れたのう・・・。わしにも手におえぬわ」
62 :
既にその名前は使われています:2006/06/04(日) 12:54:02.01 ID:YD2+2PfJ
やべー801くるかとおもってあせった^^;
63 :
既にその名前は使われています:2006/06/04(日) 13:04:18.80 ID:n+iOqMsq
隊長ですが私のイメージでは黒いブレストプレート姿(太ももハァハァ)の白髪なのですが、彼女はモ&ナのハイブリットなんでしょうか?
我々の種族とジョブ、特に配属理由は異論ありません(どうせ改造で変更効きます)。
が、その名前はたとえ元がそんな名前だったとしても拒否します!!!www
それなら「いっちゃん」とか「にったん」(隊長アフター5時)とか、
取り合えず組織で名前がない不具合上呼ばれる1、2、3(あるいはアインツヴァイドライ)のほーがマシです勘弁してください。
あと一応5人目もいます。一応コイツは暗殺担当として本部から送り込まれました(押し付けられた)が普段はほにゅほにゅ言う萌え樽です。でも男です。雌に改造して来い馬鹿。
4は態度悪かったのでボコボコ殴られますが、最近隊長には素直になってきて可愛がられてます。
64 :
既にその名前は使われています:2006/06/04(日) 13:14:55.08 ID:YD2+2PfJ
タイチョは部下5いたのか
すまなかった
1〜3の名前は考え付かなくてテケトーにつけたから、すきななをなのるがいい。
部下5の名前は
クリドグリードだなうん!
♀化後はモココで!
「一人で来たのか・・・?」
「そうじゃ。正確には、初めから魔道実験を観察しておった」
ちょっとムッとして睨みつける俺の視線を流しながら、ハーミットは自分の長いあごひげをしごく。
老人がその目を細めて禍神を見やった。
「倒せぬのであれば、この空間だけ切り離し、彼奴ごと奈落に墜とすしかあるまいよ」
忌々しいことじゃが、とハーミットが一人ごちた。
チャリオットはいない。他の“赤い鎧”は間に合わない。
緊急手段を執る以外に、方法は無い。
「―――書き換えまでの時間を、俺が稼ぐ」
俺は立ち上がった。もう左腕に痛みも異物感もない。右手の深紅の球を握り締めた。
俺以外に動ける者はいない。例え平服しか着ていなくても、防ぎきるしかない。
「魔法陣が停止したおかげで鍾乳洞の呪文列は書き換えられた故、あの剣は抜いて使えるが―――」
ハーミットが杖を振り、俺の体を何種類もの光が取り囲む。すっと身に染み込んでいく。
傷は完全に癒え、体が常より軽くなる。
「ほれ、いつもの“変身!”はどうしたんじゃ?」
「盾も鎧も、昨日で無くなった。かまわない、このまま耐え切ってみせる」
ため息ひとつ。もう一度、ハーミットは杖を振った。
「わしのを貸してやろう」
俺の体が、クリスタルの輝きを思わせる光に包まれる。
次の瞬間、俺は赤い鎧を身にまとい、イージスの盾を持った姿になっていた。
66 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/04(日) 13:25:00.80 ID:TD/Lxk51
とりあえず以上でございます。
では、夜にまた。
67 :
既にその名前は使われています:2006/06/04(日) 13:30:03.90 ID:n+iOqMsq
あ、いえ。暗殺担当ですのでロストナンバーでいいんですよ。
私(アイン=銀次郎)は他の支部の連絡役です。よく飛びます。飛ばされます。
・・・他の皆がうらやましい。
で、時々各支部の要請受けて各支部の仕事を手伝ったり、
腕の立つ来訪者やこの世界に元々いる人をスカウトする手助けするわけです。
ユリフィナさん勧誘は本来俺の仕事ではないのですが、ウィンダスの二人が散々怖がらせやがったらしいので俺におはちが。
なんつったって自分で言うのはあれですが俺はイケメンですからね。気さくですし腕も立つ。
4の奴みたいに隊長萌えの癖に錬金術ギルドの女の子に夢中なわけでもないしね。
普段は俺達4名と隊長が競区売所の受付やったり鉱山区のドブ掃除してます。
暇なのは暇なりに結構便利屋稼業として大変なんですよ?最近は"P"ことロックがバスにいるんで、少々こちらも暇ですが…。
5は「仕事」がないほうがいいので普段は茶くみとか近所さんの子供の世話とかしてます。
自分自身が子供みたいなもんだからアレですが暗殺もこなすだけに子供であっていいときとそうでないときをうまく使い分ける知恵はあるようですねー。
普段はいい奴ですよ。
あとチャリオット様が御殉職後、爆弾もちからウィンダス担当トップに昇格したアビス様がたまにちょっかい出しに来るくらいかなー。
アビス様元上司のデュエル様も時々来ますが、あの人俺嫌いなんですよね。アビス様いじめるし。
アビス様ってなぜかデュエル様にいびられても気にしないというか、いびられてる事実に気づかないというか。彼女も萌え樽ですよ。
5と隊長いなかったら元は同じ爆弾もちの同僚、襲っていたかもしれませんwww
68 :
既にその名前は使われています:2006/06/04(日) 13:38:26.84 ID:YD2+2PfJ
そうだったのか
いろいろ大変だねあんたもぉ!
ていうかー
設定
いろいろ考えてるねえ
もういっそバスフェイトのおはなし書いちゃいなYO!
69 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/06/04(日) 13:46:51.57 ID:0jXhXMjH
>>47 結局何かあったら爆死じゃないですか!w
しかもそれ装備したままファイアくらったら・・・((((;゚Д゚)))
・・・プリンは欲しいけどw
それより青いバハムートを召喚できそうな部下がきになりますw
>>60 お酒って弱い人ほど好きな気がしますw
ひょっとしてこから戦闘に勝つたびにこの光景が・・・w
>>61 私はどこに飛ばされたの!?wホラ?
そしてリードさんはまたもやすごい敵との戦闘にwktk
70 :
バスフェイト保守人1=No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/04(日) 14:00:59.88 ID:n+iOqMsq
無理www番外編2つも抱えたくないwwと作者が申しておりますので、残念ながら私の出番は保守のみになりそうです。
私は作者がレス付けや保守や茶々入れしてコテたたきになった過去があるので、
MMRバス編から生まれたキャラです。が!!wwたまに皆さんのSSでお会いできるかもしれません。
とりあえず監視対象扱いその1になっているバストゥークの便利屋のデータを紹介。
初出:1スレ69
PC(仮)名:"P(長いので省略)"/ 中の人:たるっこに中の人などいない!w
種族フェイス:金髪お下げ樽♂。黄ばんだ白いマントと頭に巻いた布。
ジョブ&Lv:赤75/サポ戦。暗ナ除く一通りのサポあり。
特記事項:来訪者ではないらしいのに看視ゆるいぞとアビス様やデュエル様が文句言いにきます。
活動エリア:バス周辺で便利屋稼業。最近うちの下で研究してるとこを荒らすのでうざい。
あらすじ:確か
>>1を探してるとか言ってましたね。知りませんよ。
他キャラとの接触:来訪者達との接触・・・記録では通り過ぎただけならユリフィナさん。あとはナナシさまとリード様くらいですか?
独自レギュレーション:よくわからんのですよね。彼は。来訪者達が直接魔法を呼び出す「コマンド」を始めて使ったらしいのは知ってます。
よくわからない歌を歌ったという報告はありますが「リアル」の歌ではないらしいので消す理由もないし、
かといってこの世界の歌とは限らんしどうも土田舎出身らしいからわからんし。
看視はしとけというけど、ならアンタが看視すりゃいいではないですかデュエル様。
だいたいアンタはバスでもウィンダス担当でもないですよっと。隊長とアビス様が仲いいからってこっちにこないでください。
俺もアビス様もアンタの部下ではもう無いんです。うざいです。
71 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/04(日) 14:01:30.58 ID:Fy1DJCGc
前スレで一回しか投下しなかったりバス隊が羨ましかったり怪物出てきちゃったり風呂掃除してたり大変ですな(´ー`)
キャラ紹介テンプレ
初出: 2スレ目35
PC(仮)名: Rep-trip/ 中の人: レップ ◆35//hs0Y0Y
種族フェイス: 樽F2A
ジョブ&Lv: 不明
特記事項: 頭に変なのあり。
活動エリア: ウィンダス&サルタのみ
あらすじ: 変な夢を見たが、多分わすれてるw
他キャラとの接触: リードのみ
独自レギュレーション:ジョブチェンジ自分で可能。ただしミスが多く、D2すると下の地面まで消えたり。
実験で、頭に変なの埋められた。
投下は夜あたりに
わっふる〜わっふる〜
72 :
既にその名前は使われています:2006/06/04(日) 14:24:50.11 ID:n+iOqMsq
>>69いえ。大ジョブです。
黒色火薬式はアビス様とかアジルとかク-とかいった、
洗脳が完璧でない可能性のある初期の下っ端や、
クーみたいに洗脳で記憶飛ばしたら頭が緩くなった奴(ミスラに多いですが)に採用します。
まぁ俺も大っ嫌いな(死んでよかったと思った奴はアイツだけですよ)約一名は赤い鎧に昇進してもつけてましたがね!w
頭の緩くなった元来訪者は元の世界の記憶なのか「不正データ」がとか「GMとして」とかよくわからん台詞をはきます。
元の世界の一級ギャグなんでしょうかね?俺にはもう記憶ないです。
>>71今なら間に合う!今なら一人あの世に送ったことを赦して差し上げましょう。その変な装置とってさしあげますんで、我々の洗脳を受けなさい!w
>>56あああ。あの子はちょっと目をつけてたのに倒されたのかぁ・・・。その歯は投げたほうがいいです。
歯自体には爆弾はないですが(あったらおいしいものが食べられないじゃないですか)、
時間を止める力の応用で時間を揺らして爆発させるという単純極まりない命令を出せます。
結構いいんじゃないかと作った研究員をほめてやりたいですね。(洗脳済みなのでちょっとずれてる)
それより、ユリフィナ殿はつけるとグラマラスなヒュム雌になれる機能は無視ですか?ミミズになるベルトよりいいと思うのですが。
・・・ん?なんだ子三郎。・・・ツヴァイと呼べか。お前だって俺を銀次郎と呼ぶじゃないか。
・・・生理で死にそうなぐらい痛い?・・・さっきまでやばいほどオナニー楽しいとかいってただろうが。
「馬路や倍死ぬ」って?そういえば女→男ならまだしも男→女の性転換だけはヤバイって研究員がいってたな。
・・・いいからささっとズヴァいってこいや・・・あん?動けん?知るか。
保守がてら、レスのみにて失礼いたします。
>>69 ユリフィナ氏(と他の人)が飛ばされた先はラテーヌ高原、オルデール鍾乳洞出口付近です。
監獄ではありませんのでご安心を。
ただし、オルデール鍾乳洞エリアは“現在緊急メンテナンス中につき”立入る事が出来ません。
ユリフィナさんを含め、ヴァナ・ディールに属する方々が入ろうとすれば・・・。
(今回ハーミットが張った結界は、自動復旧機能がございません)
>>71 レップ氏が一緒でなくて良かった・・・。もし一緒だったらレップ氏の頭が(ry
74 :
既にその名前は使われています:2006/06/04(日) 16:35:18.04 ID:YD2+2PfJ
あげる
75 :
妄想戦記:2006/06/04(日) 17:12:09.48 ID:YD2+2PfJ
ここは南グスタベルグ
そこに一人の召喚士がたたずんでいる
なぜだかとっても偉そうな雰囲気をまとっている
召:ついに完成したぞ、究極の召喚獣!
見せてやろう、その姿!
いでよ蒼眼の白龍!!
召喚士がそう叫ぶと
空間が割れ
そこから青い眼を持った巨大な白い龍が召喚される
龍が召喚されたのを確認した召喚士は
グスタ山を指差し龍に指示を出す
召:やれ、蒼眼の白龍、滅びのバーストストリーム!
召喚士がそう叫ぶと
龍が山のほうを向きなおし口から閃光を放つ
76 :
妄想戦記:2006/06/04(日) 17:18:31.43 ID:YD2+2PfJ
龍の放った閃光はグスタ山に直撃しすさまじい爆発を生む
龍の閃光は一撃でグスタ山を消滅させ
巨大なクレーターを作り出した
召:見たか!!これぞ我が最強の召喚獣の力だ!
この力は神すら凌駕する!!
強靭!無敵!最強ぉ!!粉砕!玉砕!大喝采!!!
ワハハハハハハハ!!!!
召:という夢を見たんだが、どうだろう?
隊長: 死ぬと良いにゃ
ごめんなんかひまだったからつい
78 :
既にその名前は使われています:2006/06/04(日) 17:39:29.28 ID:n+iOqMsq
隊長燃えw
79 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/06/04(日) 17:45:44.39 ID:0jXhXMjH
>>72 なんだかベルトは副作用とかありそうでw
子三郎さん苦しんでるし・・・w
>>73 了解です。えーと、ということは、ここからは飛ばされた方の話を進めたほうがいいのかな。
>>77 隊長、こういうときは罰ゲームですw
>>79 口だけ男は敵前逃亡して、姿をくらましました。
そちら様は、そちら様のお話を進めてよいかと思われます。
81 :
既にその名前は使われています:2006/06/04(日) 18:38:40.55 ID:0jXhXMjH
>>80 了解しました。これからどう進めようかな〜
82 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/06/04(日) 19:39:18.22 ID:2RRQQc3g
>>62 10話目にジュノ編を終わらせる予定なので、
第一部・完(?)に向けて感極まってるだけですww
>>66 なになに、クラフト?w これで勝つる!?
>>70 69氏だったのか!
>>76 フハハハー!スゴイぞー!カッコイイぞー!!
83 :
作者じゃないけど:2006/06/04(日) 20:26:25.85 ID:XlS/3a/z
召:バハムートの召還はできない。ならばコレだ!
コォールワイバァーン!
出でよ、ブルーアイズホワイトMikan!!
隊長:サポ竜じゃ無理にゃ
赤い鎧に陽炎がまとわりつく。
体が熱い。
まるで丁寧にウォームアップしたかようだ。
限界以上の力を引き出されるような感覚に、軽い興奮とめまいがした。
盾だけレリックなのは素材的に心細いが、致し方ない。
「二つだけ、訊いておきたい」
俺は瞑想準備に入ろうとしていたハーミットに尋ねた。
右手を広げ、握り締めていた深紅の球体を見せる。
「これは“ヒヒイロカネ”だな?」
フードの奥で、ハーミットの目が鋭い光を放ったように思えた。
「然り。・・・御方の計らいだろうて」
―――またしても“あの男”か。
「もう一つ」
俺は、静かに様子を窺っている禍神にチラリと目を戻した。
禍神は、こちらの準備が整わないこの好機を、あえて逃している。
「ヤツと俺を、まとめて奈落に墜とすつもりじゃないのか?」
俺とハーミットの視線が真正面からぶつかった。
バチリと火花が散るのが、他者から見えたかもしれない。
「さすれば」 ハーミットが真剣な表情で応えた。「世界の敵がまとめて片付くのう」
「―――そうだな」
俺は短く応え、禍神の待つ魔法陣へ一歩踏み出した。
真っ赤なレギンスが、ガシャリと足音を立てる。
禍神は剣を捧げ持つと、俺の長剣が差し込まれた場所から数歩退いた。
俺を、自らにふさわしい敵と認めたのだ、と理解した。
強敵には礼を尽くすという思考らしい。前回現れたレーザーライフル乱射野郎とは大違いだ。
「わしからも質問じゃ」 ハーミットが問う。「―――何故、禍神に挑む」
もはや職務でもないのに、他人が引き起こした危険を埋め合わせる理不尽。
赤い鎧に抗う者が、赤い鎧の助けを受けて戦う矛盾。
最後まで命がもつ保証はない。死んだら、それで終わりだ。
何の利益も見返りも無い。誰にも知られず、賞賛される事もない。
「結局は、憤りの八つ当たり。『蜘蛛の糸』だ」
「芥川の? おぬしはどう読んだ」
「たぶん俺は壊れている。知りたければ、終わった後で話す」
ハーミットが、くっ、と皮肉めいた笑いを漏らす。
「乗るとしよう」
長い杖を石床に突き立て、目を閉じる。
「合図があるまで、持ち堪えよ。わしは一切、身動きが取れん」
86 :
既にその名前は使われています:2006/06/04(日) 21:45:56.69 ID:YD2+2PfJ
ほしゅ
禍神が見守る中、ゆっくりと、魔法陣の中心まで進み出た。
魔法陣を停止させた長剣が、ユリフィナが無茶をして差したために少し傾いて立っている。
俺はその柄頭に、右手のヒヒイロカネを押し当てた。
最初はカチン・・・、と金属的な抵抗があった。
しかし、深紅の球体は俺の意思に従い、徐々に長剣へと染み込んでいく。
儀式は、それで終わった。
複雑な手続きも、呪文の詠唱も、神の祝福も、何も無い。
当たり前のように、さもそれが当然のように、あっさりとしたものだった。
見た目には、長剣は何も変わっていないように見える。
否、そう見えるだけだ。
ヒヒイロカネは俺の内で血と魂とを分け与えられて育ち、覚醒した。
長剣は、過去の鍛冶職人がこの世ならざる鋼を匠の技と己の心血を注いで鍛え上げた逸品。
その二つが融合した長剣は俺の一部となり、強力無比な武器となったのだ。
俺は長剣を引き抜いた。
禍神もそれを認め、剣を構える。
両者の間に闘気の火花が散った。
88 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/04(日) 22:36:00.68 ID:TD/Lxk51
以上でございます。
随分強そうな武器を手に入れたかのような説明ですが、結局は時間を稼ぐだけだったりします。
わっふるわっふる。
89 :
既にその名前は使われています:2006/06/04(日) 22:46:31.01 ID:YD2+2PfJ
カブト見てるから火緋色金ってのが出てきてつい
キャストオフ→クロックアップ
でもするのかとおもった
90 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/04(日) 23:30:16.87 ID:Fy1DJCGc
ついにリードさんの腕の中身がわかったわけですが、私のは頭に埋まっているので取り出すなんでとんでもございませんw
では投下します
ワープゲートの前にモンスターの張り込みの様に陣取り、博士が現れるのをじっと待つ。
俺は犬かw
《警告。未確認魔法生物感知。》
次の瞬間、幾つかのことが同時に起こった。
まず、今までほんのりとした光を出していた発光体が、一斉に消え、辺りが闇に包まれた。
次に、地面が数メートル下にズレたような、激しい衝撃。
それに併せるように、ワープゲートも一斉に切断された。
「なにが起こった?!」「わかりません!」闇の中から叫び声が聞こえ、何かが衝突したようなボクッという鈍い音と、人のうめき声。暗闇で走り回るのは危ないのでやめましょう。
「明かりはどこだ?」「ロランベリーはどこに行ったなのぉ!」またしてもボクッという音。
この緊急事態にもロランベリーを探すのとは肝が座ってる。
その時、ぼんやりとした光が5つ近づいてきた。輪郭が、人の顔みたいだ。というか、ヒュームだろう。
「これは一体何の祭だい♪」「うはwww暗ぇwwww盗み放題wwwwww」「本が見えないなあ、バニシュ!」一斉に喋り出す。
バニシュのギュオオオンという光の中で、確かに見た。イケメンヒューム、F4の六人組を。
ハッ、いかんいかん。妄想してる場合じゃなかった。なんとかしなければ。
「うるさいですわ! お黙り!フラッシュ!!」一瞬にして辺りが昼間より明るくなり。人が次々と目を抑えて倒れる。俺もその一人だ。
「神子様は大丈夫か?!」誰かが悲鳴に近い声で叫んだ。遠くで、何か家具が倒れる、ガシャーンという音が聞こえた。
「神子様は無事だ。皆、落ち着いて明かりを確保せよ!」白いクロークを着たミスラが、テキパキと指示を出す。フードは被っているので、セミラフィーナではないらしい。
一体、立て続けに何が起こったというんだ?!
94 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/04(日) 23:36:33.86 ID:Fy1DJCGc
以上です
今のところ、魔力の集合体である天の塔のみが影響受けてるようですねw
ユリフィナさんやリードさんで世界が滅びるかも知れませんがw
95 :
既にその名前は使われています:2006/06/05(月) 01:46:19.30 ID:b3yaJxCW
・・・バス担当フィーア(4)こと召喚士セトカイバは一応フェイト第二世代の中では最強の一人なんだが・・・。
傲慢かつドアホなのは否めないな・・・。コイツも洗脳失敗組?というか素?
ちなみにバス暗殺担当ロストナンバー5のコードネームはフェンフ。0こと猫隊長はヌルです。
フィーアだけは元々洗脳してない可能性甚大。自分からはいったんではないだろうか。こんなかんじ。
セトカイバ「最強の召喚士の俺様には神と呼ばれる資格があるぅううう!」
アイン(銀次郎):「・・・変なの誘っちまったかも」
ドライ(サイラス):「・・・シャウトで面子集めるって案は撤廃しろとバハムート様に進言しとくわ」
セトカイバ:「神の力をもってこの世界を管理するLS!!それは我にふさわしい!我は神なり!神の力の行使者・召喚士なり!さぁよこせ!」
ツヴァイ(子三郎):「そんなマイナージョブ、しらねぇよ・・・」
バハムート(当時バス支部はなくサンドリア支部と各支部で管理されていた)「望む力はなんだね?」
セトカイバ「常時リフレとバラバラがつく能力、同時召喚可能、精霊に使う魔法の指定可能。履行リキャストなし、
すべての履行はスキル依存で履行使用でもスキルアップ、氷鎧でアイスパ並み、雷鼓は赤のエン並の威力は当然。
あと持続時間倍ってところか?あと召喚能力フルメリポ。サポ黒でも75と同じ力だ。」
アイン:「(下っ端なのに望みすぎ!!!!!!修正されろ!!!)」
バハムート様「(あっさり)いいでしょう」
アインツヴァイドライ「へ?????」
バハムート様「僕も召喚士がどういう方向性のジョブかさっぱりわかりませんからそれだけ梃入れても強いのか弱いのかわかりません」アインドライツヴァイ「・・・」
96 :
既にその名前は使われています:2006/06/05(月) 01:59:46.34 ID:ffD6tcx4
召喚士ってマジ不遇だよなww
詠唱モーションは召喚士が一番好きなんだけどなぁ
おはようございますヽ(´ー`)ノ
>88
ヒヒイロカネは熱いですね〜w
そしてついに爺GM降臨!?(゜△゜;)
>94
レップさんとこも大混乱の様相…w
セミタンが無事ならいいや(*´∀`)←!?
「元の世界に帰るのがお前らの目的だろう? 帰る方法を見つけることは、天晶堂に喧嘩売りながらこなせるほど簡単なことじゃないはずだ」
ああもう、わかんねー奴だな!
「だが、もし……」
思わず伸びかけた手が止まる。
ルーファスの声は静かで、かすかに震えていた。
「だがもし、それでも俺を手伝ってくれる気があるのなら、頼む。妹を、エルリッドを取り返したい。在るべきものを、在るべき場所に戻したい」
テーブルに額をこすりつけるように、低頭平身する。
おれは彼を言い負かしたような気分になって、一気に心が冷えるのを感じた。
頭を下げて欲しかった訳じゃない。ただ苦笑しながら、"分かった分かった、手伝ってくれよ"、とでも言ってくれればよかった。
そう思う反面で、形式は違えど、その通りになったのに、どうしておれはショックを受けてるんだろう、と訝しく思うおれがいる。
でも、うだうだ考えてる場合じゃない。ルーファスはおれ達に応えてくれた。なのに、そんなのはいやだって? 駄々っ子か、おれは。
おれはバカ能天気を装って、
「素直にそう言えばいいんだよ」
言ってから、心の中で非礼を詫びた。
「最初からそのつもりでしたから、どうか頭を上げてください」
フルキフェルが優しく促した。
しばしの間の後、顔を上げたルーファスは、いつもの強いルーファスの表情をしていた。
この扱いの差は一体なんだ?
おれがキレてまくしたてたのがそんなに気に障ったのか?
それならちゃんと謝ったじゃないか。心の中で。
おれはぶつくさ言いながら、水を抜いた湯船にデッキブラシをかけ、へりを拭う。こんなでかい水溜りを洗うのは、小学校でプール掃除した時以来だ。
フルキフェルはドラギーユ城、爺さんは自分の情報ソースに当たるべく出かけ、おれとルーファスは今こうして、風呂場を磨いてる。
ったくよー、安全でいいけどよー、それにしたってこの仕打ちはちょっと酷いんじゃねーの?
「腰が入ってねぇなぁ。そんなんじゃ汚れは落ちねぇよ」
あとな、尻尾で拭くのをやめろ、と掃除隊長から檄が飛んだ。
「うるせえ!」
思わず語気が荒くなる。
ルーファスは浴衣に似たゆったりした服を着て、裾を帯に挟んだ岡っ引きみたいな格好をしている。
おれはというと…… あぁもう、なんの因果なんだよ。くそったれ。
おれはメイド服を着てた。
おれは、風呂掃除をするような服が無いと言ったのだが、そうしたらマルトが、
「それでしたら、わたくしの仕事着をお使い下さい」
と来た。
メイドの作業着がメイド服だって、すぐ気づかなかったおれが間抜けなんだろうな。
二つ返事で承諾した時、マルトの目がやたらキラキラ輝いていたのが忘れられない。
その後はもう、断れるノリじゃなかった。
サイズが合わないとか、他にもうちょっとユニセックスな格好は無いのかとか難癖をつけてみたんだが、すごい勢いで論破されてしまった。
マルトが言うには、そもそもミスラは、男も女も同じ服を着るのだそうだ。むしろ女のほうが、乳房を隠す分だけ露出が小さいのだという。
いや、そんな事言われてもなぁ。
部族から離れて一人、北の国で暮らしていると色々溜まるものもあるんだろう。だからって、化粧はいらんだろ化粧は。
おれは逃げるように部屋を出て、フルキフェルやラディールに見つからないようにインビジまでかけて風呂場まで来た。
そうなのだが、あろう事か、というべきか、案の定、と言うべきか、掃除器具を持って先に来ていたルーファスには大笑いされた。
おれのキャラじゃないだろ、こーいうの。
怒ってみても余計笑われるだけなので、ひとまず気にしないと心に決めて、平静を保つ事にした。
掃除が済んですぐ、脱衣所で着替えた。
ワンピースを脱ぎ捨て、ブーツとタイツを着け、タバードの下のダブレットを着た時点で、ふと気になる。
「そういや、その手に付けてるのなんだ?」
ルーファスは朝食の時から相変わらず、腕に赤い龍の彫刻のついた篭手をつけていた。
ガキの頃、こういうのがあった。アニメだか特撮だかのキャラが使ってた、振り回すと音がする奴だ。兄貴が持ってた。
おもちゃか? という問いにルーファスは煩わしそうに眉をひそめて、
「おもちゃで遊ぶような歳じゃない」
と答えた。
いやに気になるので、もっとよく見ようと手を伸ばす。めんどくさそうにはしているが、妨害はしてこないので、手を取って篭手をしげしげと眺めた。
「……さっき話にあがってたプライマルアーツって奴だ」
プライマルアーツ。原初の一。どういうものかはよく知らないが、話を聞く限りすごいものみたいだ。
「へぇ、これがねえ…」
いいな、いかにも勇者の武器って感じじゃん。爺さん、余ってたらおれにもくれないかな。
触れてみると、兄貴のおもちゃとは比較にならないくらい意匠は精巧で、金属かどうかすら分からない素材は重厚だった。
と、その瞬間。龍が身震いをした。今まで三回ほど身をもって経験した感覚。
剣をへし折られた時、体を真っ二つにされかけた時、そして"僕"に足を切り落とされかけた時の、あの感覚。どれもろくなものじゃない。
おれは嫌悪感に任せて飛びのき、立てかけてあったブラシに足をかけて派手に尻餅をついた。
「おぉい! 脅かすなよ!」
102 :
既にその名前は使われています:2006/06/05(月) 02:18:27.12 ID:b3yaJxCW
セトカイバの最大の不遇点は彼がヒュムだということだな。
エルならネタキャラになれたものを。…あれはあれでかっこいいのだが。
どうでもいいが履行リキャストゼロと同時召喚。召喚精霊に任意魔法詠唱命令可能はすごい能力だな。
MPが持つ限り無制限に連携とMBを決めれるわけだからマジで強い。・・・MPが持つかはわからんがw
雷鼓の追加ダメージや氷鎧(反撃ダメージもカスだが敵が麻痺してるの見たことないような)がネタであることは確定的に明らかだしな。ヘイスガも消費の割に持続時間短すぎるし。
セトカイバがこれくらい厨な望みしても文句はいえまい。
それでもアインや隊長にボコボコにされているのか・・・どんだけアインたち強いねん。
必死の抗議を気にも留めず、ルーファスは不思議そうな顔で篭手を見つめる。
「違う、俺がやったわけじゃない」
何たらアーツの"発動"、言うなれば、エンジンがかかったって事だろうか。なら、それ自体に危険はないはず。だけど、こんな激しく躍動するなんて……?
「なんなんだよ、これ…」
ブラシを杖代わりに立ち上がり、再び篭手に近づく。
「知るかよ、俺にだってよく分からないんだ」
頼もしい答えが返ってくる。だったら外せばいいのに、とちょっと思った。
龍は相変わらず、身震いを続けている。
だけど、髭に伝わる感覚は、例の剣みたいに何かを拒絶する印象じゃない。
龍の伝えたい事をもっとよく聞き取ろうと、おれは再び手を伸ばした。ルーファスが左手で篭手を庇う。
邪魔するなよ、龍が何か言いたがってるのが分からないのか。
そこでふと、気がつく。なんでおれにはそんな事が分かるんだろう。ミスラだから、って事か?
ペリィだかハリスだか忘れたが、ミスラの偉い人がいちいち自然だかなんだかを感じ取れとかいうような趣旨の事を話していたのを思い出した。
一瞬早くおれの手が篭手に触れ、それを遮ろうとしたルーファスの手が重なる。
宙をたゆたうような不思議な感覚。
数人の冒険者らしい集団。鍾乳洞…これはオルデールか。妙な機械のある部屋で、床に魔法陣。描かれた術式は複雑すぎて、すぐには理解できない。
そしてその向こうにある、歪み。全身総毛立つ危機感。
我に返ったのは、おれが一瞬早かった。
「おい!」
篭手を凝視していたルーファスが顔を上げる。
「今の何だよ、魔法陣みたいなの」
言うまでも無い。あれは魔法陣だ。だけどそんなものは多分どうでもいい。それよりあの"歪み"だ。
「お前も今の、見えたのか…?」
勢い良く頷く。そこでまた長考を始めるルーファスを尻目に、おれは脱衣場を飛び出していた。
「おい! 場所もわからないのに動いてもしょうがないだろ!」
「ばっか! ありゃオルデール鍾乳洞だ! 行くぞ!」
駆けながらタバードを羽織る。グローブとシャポーは部屋だ。剣も必要になるだろう。
この間ジャグナーまで行った時の感覚から、オルデールまではチョコボを速駆けさせても五、六時間かかるだろう。いや、あの部屋なら一番近い入り口だ。それならもう少し速いだろうか。
グローブを嵌め、シャポーを乗せ、背嚢と剣を引っつかむと玄関を目指す。
ホールを見下ろすバルコニーで、ルーファスと鉢合わせた。
「何が起こってるかもわからねぇのに、駆けつける意味なんざあるのかねぇ…」
やる気満々の格好をしているくせに、ルーファスはまだ半信半疑だ。
「何も起こってなきゃあんなもん見えるわけないだろ!」
一蹴して、階段を三足飛びくらいで駆け下りる。
「ちょっと出かけてくる!」
背後で怒鳴り声が聞こえた。
居住区と南サンドリアを繋ぐ門を潜ったあたりで、ルーファスに追いつかれた。変な被り物をしている。
あぁ、パンサーマスクか。ゲームに出てくる装備なのに、忘れていた。
メイド服の仕返しに指差して笑ってやろうかとも思ったが、存外似合っていたのでやめた。
南サンドリアは、昨日の惨劇などまるで遠い国の話であるかのような賑わいだった。
それもそうか、破壊されたのは通りに面した家が数件といったところだ。それでも十人以上の死傷者が出ているわけだが。
人並みを縫って走る。ルーファスは体格のよさが災いして、うまく進めないようだ。
先に厩舎に入ってチョコボを二つ手配する。
こちらの通貨に慣れずもたついているところで、再びルーファスに追いつかれた。
ルーファスは大振りの銀貨を一枚係員に押し付けると、静止を振り切ってチョコボに跨り、飛び出していく。
係員の注意が彼に向いている隙におれもチョコボを一羽見繕うと、こないだよりは慣れた仕草でチョコボに乗った。
ロンフォールの森は相変わらずだった。
草と土と水の匂い。時々獣臭い羊の匂い。心なしか前より静かに感じる。
ルーファスが颯爽と風を切って先を行く。
ただチョコボに乗っているおれと違い、彼は乗りこなしている。
おれは遅れないようにチョコボの手綱をしっかり握ると、身を低くしてチョコボに負担をかけないように腰を浮かせた。
どうも最近、おれじゃない誰かの思惑で動いている気がしてならない。
いじょです(`・ω・´)ゞ
どこに連れて行ってくれるのかwktk(*´ω`*)
>102
割り込んじゃいましたか、すいません(´Д`;)ヾ
107 :
既にその名前は使われています:2006/06/05(月) 02:23:19.46 ID:b3yaJxCW
いや、こちらこそ割り込んで雑談すません・・・。
なかなか向こういっぱいにならんよな・・・。
109 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/05(月) 07:15:44.27 ID:BSwCUI7H
おはようございますage
オルデールに増援は間に合うのかしら?w
110 :
既にその名前は使われています:2006/06/05(月) 07:54:02.12 ID:tsZyZ3o0
オルデールが変そうなのでバスから救援を送るにゃー
111 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/05(月) 08:01:14.28 ID:M2tx2c2/
おはよーございまし
保守でありますよ〜
112 :
既にその名前は使われています:2006/06/05(月) 08:29:05.70 ID:WOjQ2I+b
ほす
113 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/06/05(月) 09:17:10.27 ID:rNueaj/c
>>88 リードさんなんだかダークヒーローっぽいw
>>94 ちょww内藤wwwwwwwww私ならクピピちゃん盗むwwwwwwwwwwwwww
>>106 もしかしたらオルの入り口であたふたしている私達に会うかもしれませんねw
ほすわっふるー!
114 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/06/05(月) 11:25:02.41 ID:VLwAUifZ
>>109 間に合わせちゃうとまずいですかね?w
といいつつ、間に合わせてしまいますが…
投下しますー
115 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/06/05(月) 11:25:27.39 ID:VLwAUifZ
(226)
ラテーヌ高原に入ったところで、チョコボを止める。
「おい!何やってんだよ!」
「…振動が止まった」
龍の頭から発せられていた振動がピタッと止んでしまった。
左手を重ねてみるが、先ほどのように映像が流れ込んでくることは無かった。
「なんだよ〜、手遅れ?」
「そもそも空振りってのもあるかもな。第一、何が起こってるか確認もしないで飛び出してくるのが間違いなんだよ」
「んじゃ、なんだったか確認くらいはした方がいいんじゃねぇの?」
「いやぁ… ラディールに黙って出てきてるから、あんまりゴチャゴチャやって帰ると後が怖いんだよなぁ」
いや、ある意味もう手遅れと言う可能性もあるんだが…
「そっか、怒ったら怖そうだもんな… でもなんだったんだろう、あれ」
「強烈にイメージに残ってるのは空間の歪みだな。人が数人いたけど、それはあまり重要じゃなかった気がする」
「んじゃ、その歪みに篭手が反応したって事か」
それは分からないな、と言う代わりにお手上げのポーズを取ってみる。この篭手のことは俺にもよく分からない。
ラテーヌからロンフォールに流れ込む風は若干の湿気を含んでいるようで、柔らかい気がする。
「とりあえず、行くだけ行ってみよう」
向かい風の中、さらにチョコボを走らせて谷間の下にあるオルデール鍾乳洞の入り口に進路を取った。
(227)
「今は、ここは立ち入り禁止だ」
谷間に下りる経路には演習中の騎士団がいた。チョコボの前に立ちはだかって帰るように促している。
「…中では何を?」
「国家機密だ」
機密って言っちゃダメだろ…、と思いつつ、結局ここで何かが行われているらしいと言うことは理解できた。
納得した振りをして一度チョコボを向きを元来た方向に取って返した後、反転して騎士の横を一気に抜ける。
悲鳴を上げながら盾を構える騎士に、悪いな、と声をかけてそのまま谷間の底へ駆け出した。
俺が難なく通り過ぎたのを見て、後ろからヒロも付いてきたようだ。
谷底に降りても騎士団が数名いたが、ただ怪訝な顔をするだけで俺たちを止める様子はない。
鍾乳洞の入り口まで来たところでチョコボを降り、中に入ろうとしたところで背後からいくつかの悲鳴が響いた。
慌てて振り返ると、そこにはあの流れ込んできた映像で見えたタルタルの少女達がいた。
俺たちの後ろから来た、という感じではない。中から出て来たのだろう。
「ルーファス!こいつらアレだ!さっき見えたえいz…」
「分かってるよ。適当に話聞いておいてくれ。俺は先に行くから」
今重要なのはこいつらじゃない。俺の直感がそう告げていた。
だが鍾乳洞に入ろうと駆け出した途端、俺は何かに思い切り鼻をぶつけて大きく仰け反ってしまった。
(228)
ぶつかった何かに手を伸ばしてみると、そこには視覚的に何も認められないものの、確かに壁が存在していた。
くっそ、顔を突き出して走るもんだから思い切り鼻をぶつけちまったじゃねぇか…
振り返るとヒロが笑いをこらえてプルプルしてるのが見えた。
しかし、これは何だろう。透明だが、俺がぶつかってもビクともしない程の強度の壁。結界か何かだろうか。
そのまま透明な壁を触って見ると、どうも入り口全体に広がっているらしい。
「パントマイムの練習か?」
「…お前、後で分かってんだろうな?メイド服でこき使ってやる」
そう言いながら右手を透明な壁に当てていると、再び龍の頭が振動を始める。それと同時に、壁の中に右手が沈み込んでいくのが分かった。
そのまま体全体が壁の中に入りきった途端に、強烈な悪寒を感じた。篭手の振動も再び強くなってきている。
振動が止んだのは何か ─ 恐らくこの壁で遮断されたせいだったのだろう。
後ろでは、今度はヒロが透明の壁をペタペタと触っている。
「パントマイムか?」
そう言ってみるものの、どうも聞こえていないらしい。俺は後ろの少女達を指差してから手のひらを広げて見せる。
ここで彼女たちの話を聞いて待ってろ。そう伝えたかったが、上手く伝わっただろうか。
(229)
鍾乳洞の中に入ってみると、入り口近辺にいたはずのコウモリやカニの姿がない。
奥から染み出すように流れてくる悪寒は徐々に強くなっているように感じられる。
何かが起きているの事はもう疑いようがない。足取りは自然と速くなった。
大きなカーブを描いた通路を駆け下りていく。ここにもゴブリンが群れを成していたはずだが、やはりいない。
この気配を恐れてどこかへ逃げたのだろうか。だが、少し進んでみるとそういう訳ではないことが分かった。
せまい通路を抜けた先の少しだけ開けた場所に、ゴブリンやコウモリ、それにこの鍾乳洞に生息していたあらゆるモンスターの死骸が転がっていた。
何かに引き寄せられて、ここで一度に命を奪われたという感じだろうか。血は流れていないし外傷もない、奇妙な死骸だ。
まるで生贄にでもなったかのような死体の横を通り過ぎ、さらに通路を進む。悪寒はさらに強くなるばかりだ。
感覚だけを頼りに進んでいたが、それもある程度進んでみると全く頼りにならなくなった。
気配が強すぎて探りようがない。さらに言うと、なんだか妙な気配が増えたような気がする。
地図で確認してみると、どうもここは『人体洞』と呼ばれるオルデールの心臓にあたる場所らしい。
この先は行き止まりだし、だからと言って見回す限り気配の元と思われるものはない。
ここまできて空振りな訳はないんだ。必ず何かあるはずなんだが…
(230)
途方に暮れながら、もう一度あの映像を思い出してみる。
確か、何処からか陶器のような壁の部屋に入っていったはずなんだけど…
少し考えてから、壁に手を置いて部屋を一周してみる事にした。隠し部屋ならそれで分かるはずだ。
手始めに手を置いたところで、いきなりガクッとバランスを崩してしまった。
手が壁をすり抜けている。ここだ…
そのまま勢い良く体ごと壁に入った途端、今度は何かに思い切り躓いてしまった。
「ぅわっとぉぉ!!」
止まることができずに一回転して受身を取る。
立ち上がって見回してみると、いくつかの人影を見つけることができた。
座っているあごひげの見事な老人、それに赤い鎧を着たエルヴァーンと、なんだか分からない黒い何か ──
悪寒の原因はどうもあの黒い何からしい。だが、その目の前に立つ赤い鎧からもただならぬ気配を感じる。
老人は俺を一瞥して、さも面白そうに笑い始めた。
「あー… なんか取り込み中のところ悪いんだけどさ、こいつ何?」
「禍神、と言う。何かの縁じゃ、貴方もやってみるかね?」
かしん?ケンドー・カシンの友達か?それにしちゃ雰囲気がヤバ過ぎるな。
俺が苦笑いをすると、老人はさらに言葉を続けた。
「プライマルアーツを持つ者と奴ならば、あるいは倒すことも叶うかも知れぬな」
120 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/06/05(月) 11:31:18.03 ID:VLwAUifZ
以上です。
>ヒロさん
ユリフィナさんとの歓談をお願いしますw
>リードさん
来ちゃった…
では、わっふるー
121 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/06/05(月) 11:38:58.71 ID:rNueaj/c
>>120 乱入キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
ヒロさんと楽しくお話させていただきますw
122 :
既にその名前は使われています:2006/06/05(月) 14:55:30.22 ID:TIaLOp2h
クピピちゃんのロランベリーになりたい俺様があげてやる
みなさま投下おつかれさまです! 進むの早いよ−w
三つ巴であんなやばそうなのに挑む事になるとは…ううむ。
天の塔も混乱してますねw 内藤6人衆なにしてんのw
レグナスさんの策士ぶりはほんとにすごいなぁ…もうすぐ第一部完結wktk
サンさんはデュナミスで一体なにをしてるんだ〜
69さんにそんな風にフェイト保守されちゃうとなんだか萌えいたたまれなくなってきます…w
でも面白いのでもっと期待!
>>43 ちょwwwwスプーちがうwwwww
3スレ終盤で冒険者証とモグに名前言わせただけなんで確かに分かりづらかったかもですがw
なんかかっこよさげに描いてくださってありがとです!
それでは投下参ります。
「失礼します。……あれ?」
神殿騎士団の詰め所には、珍しく誰もいなかった。…不用心な。
一瞬また奴らの時間停止かとも疑ったが、室内灯が作るかすかな影の揺らぎ、
それに僕自身は何の問題もなく行動できる事から、その線はどうもなさそう。
単に用事で出払っているだけかな…。一応警戒だけはしておこう。
仕方がないので時計の件は誰かが戻るまで後回しにして、書類が収められた棚に歩み寄った。
国内で確認された来訪者さんの案件。僕も何枚か報告書書きました。
この中から死亡が確認されてしまった人の事は、残念ですが置いといて、
現在生存している来訪者さんと、行方不明になってしまった来訪者さん達について精査してみよう。
誰が無事で誰が奴らの元に下ったのか、あるいは旅先で人知れず命を落としたのか。
操られた連中については、頭をピンポイントに爆砕されるから身元判明に時間がかかるのがなんとも…。
国内だけの件なら神殿騎士団の仕事なんですけどね、
僕含め冒険者ってのは世界中を飛び回る人が多いもんですから。
冒険者兼なんちゃって近衛騎士の僕まで情報収集に飛び回ってる有様ですよ。
ライテさんと彼女の存在がなかったら、とっくに降りてるよなぁ…。
そうして何も知らぬままに来訪者に体を預けて、僕の意志に気づいてもらえるのが先か、
フェイトの手にかかって殺されるか洗脳されるのが先か? …やだやだ。
いろんな意味で、僕は幸運だったんだろうなぁ。
報告書の枚数を確認してから、テーブルの上に置き、よし始めるかー…と席につくべく、
椅子を引いたところで、ふと違和感を感じ、後ろを振り向いてみた。
目の前の空中を、見覚えのあるものがすーっと移動していった。
リアルの技術で作られたという、金属製のとても小さな時計。
あのとき彼女が拾い上げてヒロさんに返して、ヒロさんが、裁定者に向かって投げつけたアレ。
最近は時計も空を飛ぶんですねー、不思議なこともあるものです。
…んなわきゃない。
テーブルの脇に置いていた鞄に意識を向け、神代の錫を喚んだ。
「ぎゃっ!」
椅子に手を掛けたままバニシュガを撃ち込む。悲鳴と共に風へと干渉する魔力が乱れ、消え失せた。
不審者の姿が完全に現れるのを待たず、サイレスとバインドを上から重ねる。
指に紙兵を挟んだまま空蝉の発動を阻まれ、驚きと焦りが滲む表情でこちらを振り向く、
黒ずくめの装備で固めたヒュームの男がそこにいた。
絶対に見つかるわけがない、とでも思ってたんでしょうか。
思ってたんでしょうねぇ。
腰に吊った得物は短剣二振り。シーフサポ忍か…移動制限系に耐性持ってるから嫌いだなぁ…。
やまびこ薬に手が伸びる前にパライズを、抜刀される前にスロウを。
抜き打ちで放たれたボルトが僕の頬を掠めて背後の壁に突き立ったところで、
ウィンドスタッフに持ち替えて放ったグラビデで、シーフ君は床に張り付くことになった。
そこでサイレスが切れたらしく、彼はようよう口を開いた。…なんでこっちが先に切れるかな?
やっぱりジョブの素養とは別に特殊耐性能力を付与されてるんですかねぇ。
「…なんであんた、この世界の人間なのに干渉が効いてないんだよ」
…確定。フェイトの一員だ。
普通のこそ泥は、人の深層意識に干渉して騎士団詰め所を留守にさせたりなんかしません。
「さぁ…世界のの方もいい加減、好き放題されるのがイヤになったんじゃないですか?」
「バカな…俺達は世界を正しい方向に導く役目を…」
「その正しい世界のために、キミの頭は爆砕されるんですねぇ」
虚ろだった目に、幽かに何かの感情が揺らぐのが見えた。
「そんな風に命を使い棄てにされて、どんなに頑張っても目指す世界は見られないって、どうなんですか?」
「…そ、それは」
今まですーぐ自爆されてたから尋問も何もできなかったけど、もしかして洗脳自体はけっこう緩いのか? いけるかこれは?
そう思ったとき、火属性の魔力の作動を感じた。
「"水霊の衣よ"っ!」
とっさにバファイラを二人まとめて展開。コンマ数秒の差で、シーフ君の左下顎が弾けとんだ。
「そう簡単には逝かせませんよ、っと」
喉まで裂けて噴き出す血を止めようと、両手で首を押さえて蹲る彼に、無造作にケアルIIIを行使する。
「……! が…ぁ…」
「さてどうする? 次は舌でも噛み切りますか?」
まあ急激な組織の再生が落ち着くまで、それどころじゃないでしょうが。なんとか生きたまま確保したいものです。
丁度効果が切れてしまったスロウをかけ直そうと、アーススタッフに持ち替える。
言霊を紡ごうとしたところで視界がぐにゃり、と歪んだ。
…!? まさか、さっきのはスリプルボルトか…時間差で効果が出るなんて聞いた事ない…
急激に意識が覚醒する。
目の前にいたのは、顎と首と両手をおびただしい血で濡らして這いつくばる、黒ずくめのヒュームの男。
私はというと、弱体魔法ブーストにアーススタッフを構えていた。
左頬がピリピリする。触って確かめるとぬるりとした感触があった。しかし今は男の人が…。
「だ…大丈夫ですか?」
私の声に応えるように、顔を上げた男と目が合った。
混乱とか、焦りとか、そういう色々で満たされていた男の目から、光がすっと落ちる。
同時に、ここ数時間の記憶が一気に私の頭に流れ込んだ。
「…来訪者は、抹殺する。」
いざ戦いとなったとき、相対する物を慮るという心の動きは、真っ先に窓から投げ捨てられた。
目の前のこれは、怪我人ではなくて、敵。
相手に手加減をしなきゃならない、そんな気持ちも多分その次くらいにいらないものの箱行きになった。
手加減して扱わねばならないほどの力など、私も僕も持ち合わせてなどいない。
やるとなったら腹を決めろ。ロンフォールの森でさして強いというほどでもないオークを
高位精霊で完膚無きまでにカリカリにしたそのときに、私の精神にはそう刻まれたのだと思う。
一言のつぶやきに応え、床の石畳がめくれ上がる。
地面から突き出した岩の顎は、短剣を抜き放ちながら立ち上がろうとした男の左腕に食らいつき、
圧力だけで千切り取ってから砂になった。男は一瞬だけその左腕に注意を向けたが、
ただそれだけだった。眉一つ動かしはしなかった。
>120
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵。∴∵
∴∵∴∵:。∴∵∴∵∴: --─- ∴∵∴∵∴∵∴∵
∴∵゜∴∵∴∵∴∵ (___ 虎___ ) ∴∵。∴∵∴∵ ゜
∴∵∴∵∴:∵∴∵_ i/ = =ヽi ∴∵∴∵。∴∵∴
∴∵☆彡∴∵∵ //[|| 」 ||] ∴:∵∴∵∴∵:∴∵
∴∵∴∵∴∵ / ヘ | | ____,ヽ | | ∴:∵∴∵∴∵:∴∵
∴゚∴∵∴∵ /ヽ ノ ヽ__./ ∴∵∴∵:∴∵∴∵
∴∵∴∵ く / 三三三∠⌒> ∴:∵∴∵:∴∵
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∵∴∵∴∵
∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧
( )ゝ ( )ゝ( )ゝ( )ゝ ムチャシヤガッテ・・・
i⌒ / i⌒ / i⌒ / i⌒ /
三 | 三 | 三 | 三 |
∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪
三三 三三 三三 三三
ヒロ ユリ姫 アリア おやっさん
それはさておき外の収拾はお任せ下さいヽ(´ー`)ノ
ttp://nakaweb.web.fc2.com/nov/wheniawake/cast0.htm 名前だけでも突っ込みいただけると嬉しいです〜
ぐわ…激しく割り込み…
ごめんなさいorz
"刃を携え" "血を望め"
体のあちこちに熱が走り、白兵戦能力を伸ばす装備へと切り替わっていく。
距離を詰め、もう一本の短剣を握ったまま、右手だけで体を起こそうとする男のその手を、
全力で踏みつけ、親の敵のように捻りを入れる。骨が砕ける感触が、靴底越しに伝わってきた。
余談だがゲーム内の数値で表すと、エラントピガッシュ(NQ)はアダマンサバトン(NQ)より防御力が高い。
つまり、そういう事だ。
初めて苦悶の呻きを漏らした男に向けて、私は再び弱体魔法をブーストし、ダークスタッフを握りしめた。
「――"覚めやらぬ迷夢に沈め"」
両手をなくしてもなお、私の左脛に噛み付き、殺気を放ち続けていた男は、
そこでようやっと、頭を床に落とし、おとなしくなった。
「で…どうしようこの人…」
誰に語るでもなく、一人ごちる。しかしその答えは流れ込んだ記憶が告げていた。
どうせフェイトの一員なら待っているのは恐らく過酷な尋問。
自爆で死んでいたはずの命を拾ったところで、その末に待っているものが同じであれば?
"禁忌を望め"
言霊に応え、左腕のスパイクバックラーが光となって崩れ、代わりに赤い盾が現れた。
それと同時に、盾から赤い陽炎が立ちのぼり始める。
「うゎ…!?」
すごい勢いで、魔力が盾に吸われていく。
慌ててリフレシュの言霊を紡ぐが、魔力の流出感は少し軽くなっただけで止まらなかった。
足を男の手の上からどけて、30カウントを待つ。
ケアルをかけるとスリプルが切れて、また暴れだしそうだったので敢えてそのままだったが、
千切れた腕から間欠泉のようにびゅっ、びゅっ、と噴き出す血は
そろそろしゃれにならない量の血溜まりを作っていた。
死んでしまったら、多分どうにもならない。はやく、はやく…!
まるで10分間のようにも思えた、30秒が過ぎた。
世界の一部に過ぎない小さな人が、小さな盾が、世界に属するものを、在るべき姿へと正す。
なんと傲慢極まりない話だろう。だが私は謝らない。
来訪者と心が繋がらなかった、この世界の住人が心を弄られ、たどり着いた姿。
思い切り踏んづけたりストーンIIIぶちかましておいてなんだけど、
できれば今度は、ちゃんと来訪者の人とこの世界の人がお互いを認識し合って、
奴らの声に耳を貸さない道を選べればいいと思う。
床に倒れ伏す男に向けて構えた盾が、低い振動音を発する。
赤い光の輪が男の周囲に生じ、柱と変じて、男を呑んだ。
閃光が収まったとき、そこにはスコピオハーネスにとんがり帽子(多分オプチだろう)、
それからローグキュロットを身につけたロンゲ茶髪のヒュム男さんがうつ伏せに倒れていた。
傍らには腕時計も落ちている。血溜まりと肉片はきれいに消え失せていた。
「大丈夫ですか?」
どうやらもう危険はなさそう。緊張を解くと、魔力の流出がとまり、盾の陽炎も消えた。
声をかけながら肩に手を置いて揺すると、うぅん、と小さくうめき声がかえってきた。
やがて意識が戻ったようで、自分で床に手を着き、体を起こした。
「…ここ、どこだ?」
床に座り直し、周りの様子や自分の姿を確かめている。どこまで巻き戻ったんだろう。
「ドラギーユ城の神殿騎士団詰め所ですよ。貴方はここで倒れてました」
「えぇ!? ドラギーユ城ってマジかそれ? 俺ジュノにいたはずなのに…」
「不思議なこともあるもんですね〜」
どうやらフェイトに洗脳される前のどこかまで、巻き戻ったらしい。
「まぁ、サンドに来たなら、あれだろ? オスラの奴とかいるんだろ? 折角だし探してみるかな」
「…ネ実でスレ見てた人ですか、もしかして」
私がつぶやいたその一言に、シーフさんは驚いたようにまじまじと私の顔を見つめた。
それからしばらくシーフさんに質問攻めにされながら、私もシーフさんから
いくつかリアルの事を聞き出すことができた。彼は5スレ目終盤あたりまでの記憶があるとか。
そうこうしている内に、市内の警邏に出ていたらしい神殿騎士のみなさんが戻ってきた。
「なんかあったらtellくださいな。冒険者証と相手の登録名スペルが分かれば通じるはずです」
「ああ、もしもの時は世話んなりますw」
宰相に話をしてみる事をシーフさんに勧めて、私は床に落ちていたままだった時計を拾い上げた。
文字盤は無事だったが、ベルト部分が少し、溶けたようになって欠けている。
戻ってきた騎士達の中にはクリルラ団長の姿もあった。これで時計について聞ける。
「クリルラ様ー…」
「あぁ、今日も来ていたのね。ハルヴァー様に話はできた?」
昨日の事はわからないけど、さっきの事は分かる。
「はい、お陰様で。あと、一つお願いがあるのですが」
「貴方から頼み事とは、珍しいわね」
本当は大事に仕舞ってあったものだろうに、どう説明したものかと思いながら、
黒い汚れが付いた時計を差し出す。なんだこれ…油って感じじゃないな。
「単刀直入なのですが、この時計、テロ組織を叩き潰すために必要なので、
よかったら持ち主に返してもらえませんか?」
「本当に単刀直入ね…まだ分析が済んでいないから、その後でもいいなら返せるわ。
それにしても…持ち主を知っているって、どういう事かしら?」
う…しまった。ここで洗いざらい語ったらヒロさん重要参考人として城に出頭命令されちゃうよ?
答えに詰まる私を、クリルラ団長が不審な目で見ている。
「え…えーと…ぷらいばしーと情報保護の観点からみてここで名前を明かすのは適切では…」
何を言ってるんだ私はーー!
折角フルさんが、落ち着くまでヒロさんの事は刺激しないで欲しいって宰相に言ってたのに、
これじゃかなり無意味。どうしよう…。いや、宰相にそう言ったんならそれを盾に!
「…さいs」
私が口を開きかけた瞬間、全身を悪寒が走り、左手に装備したままの盾が低く震えた。
びっくりして盾を見やると、淡く赤い光を放ちながら、先ほどとは違う周波数で振動している。
「…この盾は?」
クリルラ団長の問いには答えず、私は時計を持ったままの手に、一緒に足下の鞄を引っ掴んで、
騎士団の詰め所を飛び出した。
そのまま大広間を抜け、正面入り口を抜ける。クリルラ団長も後からついてきた。
ラテーヌ高原の方角に、悪意ともなんともつかない、重い気配が満ちている。
「今度は一体、なんなのさもう…」
胸騒ぎがする。一度シュヴィヤール邸に帰ってみんなと合流したほうがいいだろうか?
盾の振動は止まらない。
「クリルラ様ごめんなさい、時計の持ち主に危険が迫ってます!」
口から出任せを叫び、私は団長を置いて居住区へと駆け出した。
フルさんごめん、始末書とかがあるならお任せしますね。
初出:3スレ258 PC(仮)名/中の人:フルキフェル・ブルムラック/256_Furcifer◆MwNTY7GtwI
種族フェイス:Elv♂F7a いわゆるカッパ金 ちなみにSサイズだったり…。
ジョブ&Lv:RDM75/WHM37 サポ他にも各種。白Lv73にもチェンジ可能。
特記事項:中の人は温厚な学生。肉体的、精神的に弱っていたり隙があったりすると、
体の本当の持ち主「僕」が主導権を取り戻して色々と暗躍するらしい。
「僕」は今の世界の管理者に対して疑いと恨みを抱いており、 色々な策謀を練って彼らに挑むつもりのようだ。
中の人「私」の精神世界もその一環として好き放題に整理整頓され、
心をこの世界の人間と融合させないままに、この世界に適応させられつつある。
あらすじ:ラテーヌで目を覚まし、途方に暮れていても仕方ないという事でサンドを目指す。
運がよければ先に来ていた人に会えるかも? と淡い期待を抱くが、
色々あって成り行きで、赤い鎧と交戦する羽目に。
ただいまシュヴィヤール邸に逗留中。ぱちってきた赤鎧装備の使い方が分かったかも?
他キャラとの接触:Yurifina(ただしお互いに気づかず)、Loufas、ヒロ(Pokotaso)
独自レギュレーション:ゲーム内で台詞に組み込んでいた台詞をトリガーにする事で、通常の魔法・アビのみならず着替えブースト等を絡めた魔法もゲーム内と同じように使用可能。辞書登録を使用した単独着替えや魔法発動も無意識に使えている様子。
魔法やエンチャント物についてのリキャストはゲーム内の感覚に近く、アビのリキャストはヴァナ時間に準拠。ただし「僕」と「私」ではサポジョブをバラバラに設定できるらしく、「僕」が起きているときに限り二人分のアビと両方のサポの能力を行使できるようだ。
世界の見え方、世界への関わり方はどうやら人によって様々。TellやLs会話は条件が整えばゲーム鯖と通じることもごくごく稀にある。tellは会った事があり、かつ互いに冒険者証を所持&冒険者登録名が分かっていないと通じない。
赤鎧/黒装束にはまじめに世界管理してる人と欲望のままに世界にひどいことをしているのがいますね
ここまでです。ここから大人しく待ってたりテレポでラテに飛んだりできるかなw
>121
しましょうしましょう(´∀`)ノ
わっふるしておりますw
>135
修正しておきました〜
最初はいちいちスタイルも書いてたんですが、あまりにも内輪受けかと思ってやめましたw
>>136 修正ありがとうございますm(_ _)m
スタイルは…単にこういうメンタリティですっていう事の覚え書きなんで、
あまり気にしなくても大丈夫だと思いますw 確かに内輪受け…
わっふるわっふるし忘れてました。わっふるわっふる。
>137
確かに通じる人には、「こんなキャラだよ」って説明するのにすごい便利なツールなんですよねw
ちなみにヒロはカブキ●=カゲ=マヤカシ◎、ルークはミストレス◎●、ナナコはクグツ●=マネキン◎でした(`・ω・´)ノ
ルーファスさんは多分カタナカタナ●=チャクラ◎でしょうヽ(´ー`)ノ
>>123 ちょっとすんません
メール欄の呪文は一体何なんですか
暇人の自分が代わりにお答えします(´∀`)
トーキョーN◎VAというゲームは、キャラクターの個性を表す為にタロットカードを三枚組み合わせて使うのですが
そのタロットの種類です。
Vasara=魔術師
Mistress=女帝
Mayakashi=月
Fate=正義
Kuromaku=隠者
Kugutu=吊られた男
で、◎は現在の表の顔、●は裏に秘めた内面の顔、▼はシラネ(´∀`)
詳しくないので定かではないですが、経歴にある顔、だったかな…
で、例えばメ欄&の右側はフルキフェルの"僕"の方のスタイルだと思うのですが
バサラ◎:まんま魔術師。知恵者のカードでもあるので、探求者、策士の一面を表しているのでしょう。
フェイト●:孤独や決断を表すカード。彼の孤高な決意と強さを表しているのでしょう。
クロマク:"私"を色々裏から操ってるからでしょうw
クグツ▼:以前の無力さを表している…のかとw
てな感じかと(´∀`)
多分間違ってるので後ほどツッコミキボンヌです(´∀`)ノシ
ほうほう
なんかすげーな
何かバス空いてるしバストゥークのお話でも書こうかすら。
いつの間にか新スレがっ!遅くなりましたが新スレ立て&皆様お話投稿乙です!
何だかいろんなところで皆様が遭遇しまくってますね♪
そして何だかオルデールで大変な事件が発生している…!
これからの展開にわくわくします(*´д`*)=3ムフッ
>>143 自分一応バスですが、是非是非!おいでませバストゥーク!
それではキャラ紹介テンプレ&本日の分投下しておきます。
初出: 6スレ
PC(仮)名:Tiara ティアラ/ 中の人: Tiara_290 ◆YR20hEcBIQ
種族フェイス: タルタル♀F6A (銀髪おかっぱ)
ジョブ&Lv: BLM75(BRD75も可能である)
特記事項: 思った事はすぐ行動!それで痛い目を見る事多し。元気だけが取り柄です。
活動エリア:モグハウス→バストゥーク鉱山区→ツェールン鉱山
あらすじ: 目が覚めたら、ヴァナの世界の自キャラになっていた!
黒魔法の修行にツェールン鉱山に行くも、迷子になる。
鉱山の中でカニのリバーとガルカに出会うが…
他キャラとの接触: 無し
独自レギュレーション:魔法や詩は集中し、それをイメージする事で発動する事ができる。
歩幅の違いからか、目の前にある広い背中はすぐに遠くなる。
私はその度にダッシュを繰り返し、何とか追いつく。でも、また遠くなる。
ゲームの世界なら同じ速度だったのに、実際はやっぱり違うんだなぁ。
なんて思いつつ再び小走りでガルカに近づいた瞬間、ふわっと身体が宙に浮いた。
「おおおー?!」
「何をジタバタしておるのじゃ。情けないチビじゃのぅ」
耳元から声がしたので驚いて振り返ると、ガルカの顔が視界いっぱいに映った。
石のように固まる私にガルカは豪快に笑って見せると、そのまま肩の上に落とされる。
あぁ、飛んだじゃなくて、掴みあげられていたのか…!orz
この体格差から、タルタルを片手で持ち上げるのは簡単みたいである。
「あの…ありがとうございます」
「ガッハッハ。チビなんぞ鉱石に比べたら石つぶてみたいなもんじゃわい」
「い、石つぶて…それって、いい事ですか?」
「うむ、もちろん良い事じゃ。わしらとて重い物は運びたくないからのう」
うん、それは一理ある。と納得。
そんな他愛もない会話をしながら、ガルカはずんずんと薄暗い洞窟を進んでいく。
相変わらず同じような景色ばかりで、どこまで進んだなんて全然わからなかった。
取り合えず今はガルカのおじさんに行く道を任せるしかない。
広い肩にしっかりと捕まりながら、私は遠ざかる景色を見つめていた。
―――どのくらい時間が経ったのだろうか。
ぼんやりしているうちに意識が飛んでいた私は、冷たい風を受け目を覚ます。
どこまできたんだろう…まだ暗いなぁ、鉱山の中かなぁ…?
そんな事を考えていた私の身体が突然、宙を浮いた。
キョトンとしたまま大人しくじっとしていると、ゆっくりと降下していく。
間も無く足の裏に硬い物が触れる。ざらっとした砂の感触―――地面だ。
土を踏みしめながら少し歩み出て、辺りをぐるっと見回す。
陽は落ちてもうすっかり暗くなってしまったけど、どことなく見覚えのある景色。
うん、ここは―――ツェールン鉱山の入り口!やっと出られたんだ…!
湧き上がる喜びを抑えきれないままガルカを見上げ、私はぺこりとお辞儀をする。
「ありがとうございました!ご迷惑をお掛けしまして本当申し訳ないですっ!」
「リバーと仲良くしてくれた礼じゃ、気にせんで良い」
ガルカは相変わらず険しい表情ではあるが、目元は穏やかに笑っていた。
私もつられて微笑む。
「じゃあ、わしは家に帰るとするわい。もう迷子になるんじゃないぞ」
大きなつるはしを担ぎ直し、ガルカはのっしのっしと歩き出す。
「は、はい!気をつけます!ありがとうございました!」
遠ざかっていく広い背中に感謝の気持ちをこめて手を振り続けた。
すっかり暗くなっちゃったな。モーグリ、怒ってるかなぁ…。
「ご主人様遅いクポー!」と血管浮きまくりのモーグリの姿が思い浮かぶ。
うぅーん、早く帰らないと…で、でも…っ!
急いで居住区まで帰ってきたものの、どこが自分のモグハウスか解らないでいた。
まさに自分の家を忘れた状態である。うわー、かっこ悪い!orz
おまけに暗くなっているので余計にわからなかったりする。うーん、困った。
あっちかなぁ…?こっちかな?いや、そっちだったか…うわーん!!
頭を抱えながら一人であたふたしてると、ふっと視界に"人"が入り込んだ。
ハッとなって見つめる―――ヒューム?冒険者の人かな?聞いてみようかな…。
「私のモグハウス知りませんか?」って質問が怪しいよ!あ、行っちゃったorz
わざわざ扉をノックして聞くのも怪しすぎるしなぁ…はぁ。
誰かに尋ねる事は諦めてずらっと並ぶモグハウスを見渡す。
うーん、やっぱり一件一件調べて行くしかないよね。場所確認しておくんだった…
なんて思いつつ、手近にあったモグハウスの表札を見ようとした時だった。
「ご主人様、そんなところで何やってるクポ?」
聞き覚えのあるあきれ返った声。まさか―――!!
振り返ってみると、おたまを持ったまま窓からこっちを見ているモーグリと目があった。
明らかに"不審人物"を見るような目で私を見ている…こら、そんな目でみるなっ。
お互いに睨み合いながら出方を待っていると、モーグリがふっとため息をつく。
「そこは新婚さんのモグハウスクポ。羨ましいからって覗きとは趣味が悪いクポ」
そのモグハウスの窓から見える室内は薄暗く…ってギャー!!
「いやっ!ちっ、ちっがーーーう!あほモーグリ!何言ってんの!」
「モーグリは真実を言っただけクポ〜♪」
「ちがうったら!覗いてないよ!誤解だー!」
何だか急に恥ずかしくなり、慌てて自分のモグハウスへと駆け込んだ。
結果はどうあれ、案外簡単に家が見つかって良かったァ…。
以上です。
>>128 やはりヒロさんが可愛すぎる件について。オスラなんて信じないっ(゚Д゚)
こうするとキャラのイメージが簡単になってイメージしやすくなりました(*・ω・)
>149
どうもです〜
全キャラ制覇を目指して頑張りますヽ(´ー`)ノ
うそですが(´∀`)
ガルカのおやっさんいい味出してます…
やっぱ世界を作るのはおっさんですよね(*´ω`*)
>>135 踏みつけるシーンでふと、バイオハザードのワンシーンが再生されたり・・・w
リターン便利ですね〜。にしてもやってる事は泥棒のような・・・w
>>143 バスツークいいとこ一度はおいでw
>>149 ガルカいい人ですね、って新婚さんのモグハウスって言われてから覗いちゃだめじゃないですか!!w
>>150 是非是非全キャラ制覇をばwタナPの帽子はああいういみですか・・・w
なんだかピアシュがかっこいいです・・・
では、怒涛の大量投下いきます
「きゃああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
顔面を切り裂かれた私の断末魔は、澄んだラテーヌの空に吸い込まれていった。
「・・・きゃあああああぁぁ?」
あれ?ラテーヌ?私は両手で顔をぺたぺた触ってみる。切れてないし。
私は思わず悲鳴の語尾をあげて何が起こったのかを誰となく尋ねてみる。
「ユリフィナ!!」
リポケケがダッと助走をつけて私に飛びついた。
「きゃっ!」
私は完全に不意をつかれてそのまま草の絨毯に押し倒された。
「よかった!死んじゃったかと思った!生きてて良かった!!」
押し倒された私の胸でリポケケが泣きじゃくるものだからちょっとだけ息苦しい。
私はリポケケのさわり心地の良い柔らかな髪をそっとなでた。
「大丈夫、ケガ一つないから。」
私の綺麗な顔めがけて繰り出された剣の切っ先どころか黒い巨人も次元のひずみも全て消えていた。
いや、私達がオルデール鍾乳洞から追い出されたのだろう。
ここはオルデールの入り口の近くだろうか?
だとしたらこの付近で訓練をしている騎士さん達に助けを求められるかもしれない。
私はリポケケを上に乗っけたまま首だけで回りを確認した。
まるで幽霊のようにあの鍾乳洞にいた人々がすぅっと音もなく次々に現れてゆく。
やっぱり何者かに強力なテレポのようなもので飛ばされたらしい。
ユファファ、アリアちゃん、オヤジさん、査問官さん、すっかり衰弱しきっている騎士さん達、
そして、
「シャールカーンさん!」
「わぁっ!」
私が突然立ち上がったために私に乗っかっていたリポケケが勢いよくコロンと後ろに転がる。
あ!ごめんねリポケケ。でも、今は彼女に謝る時間も惜しい。
私をかばって黒い巨人の斬激をまともに受けたシャールカーンさんの顔からは血の気が引いていて、
胸からはおびただしい量の血が心臓が動くたびに噴水のように吹き出していた。
「誰か!ハイポーションを持っている人は彼の傷口にかけてください!
ユファファ、アリアちゃん、オヤジさん、傷口に向かってできる限り強力なケアルを!」
私は回りで皆が何をしているのかも確認せず、両手を静かに広げて覚えたてのレイズIIIの詠唱を始めた。
まだ数えるほどしか使ったことのない最上級の蘇生魔法は使い手と死体の状態次第では、
本当に死者を蘇らせることもできるという話があるほど強力だ。
だけど、私は精神力が足りないと言われるタルタルだし、まだLVだって70だ。どこまで出来るかはわからない。
ダメよ!そんな雑念はこんな時は捨てないと!!
私はオルデールの魔法陣の上に発生していた次元の亀裂のように、シャールカーンさんの胸に大きく開いた傷に意識を集中させ、
複雑な術式に丁寧に確実に全身の魔力を注ぎ込んだ。私がまぶたを開いた時には、
みんなのケアルの甲斐があって彼の胸の傷はかなり小さくなっていた。
「お願い・・・生き返って・・・ッ!」
右手をそっと天にいる女神様に向かってそっと差し出した。彼の体が光り輝き胸の傷がたちまち消えてゆく。
紫色でかさかさになっていた唇にも温かさが戻り、血色もどんどんよくなっていった。
「うっ・・・。」
彼が小さくうめく。よかった・・・。よかった死なないで・・・。いつの間にか私の頬を涙が濡らしていた。
「・・・ユリフィナさんは?」
彼がヨロヨロと衰弱した体のまま、剣を杖代わりにして立ちあがりまわりを見回す。
「私は大丈夫です。」
泣き顔を見られるのが嫌で顔を伏せたまま私はぶっきらぼうに言い、
魔力を回復させるためにダークスタッフを抱きかかえて地面に座り込んだ。
「・・・よかった。ユリフィナさんに怪我がなくて。」
カァァッと顔が熱くなった。多分彼はフラフラしながらもユリさんを仕留めた例の笑顔で私に微笑みかけているのだろう。
だって・・・死に掛けていたのに真っ先に心配されたのはちょっと嬉しかったから。
「お前はしばらく彼女の側で体力を回復させていろ。私が中の様子を見てくる。
次元の裂け目は消えうせたようだがあの巨人がどうなったか分かるまでは安心できぬからな。」
初老の騎士がなんだか妙なところで気を利かせる。『彼女の側で』ってその一言いらないからっ!
「じゃあ、レイズIIとかじゃないと間に合わないような人がでるまでは私達で回復をしておくね。」
ユファファがニタァといらやしく、でも楽しげに笑うとテキパキと地面に突っ伏している騎士たちに
レイズをかけ始めた。アリアちゃんも私にパチンと一度ウインクをするとユファファの手伝いに回る。
オヤジさんもバラードを一曲歌ったかと思うとユファファ達が走っていった方へといってしまった。
・・・ちなみにバラードの歌詞は恋の歌だった。おのれヒゲサブリガ。
「じゃ、じゃああたしはおじちゃんと一緒に中の様子見てくるね。」
さっきまで地面に転がりっぱなしだったリポケケも立ち上がり、しばらくの間はキョドキョドしていたが、
漠然と、なんだかわからないけどこの場を離れなければいけない雰囲気を感じ取ったらしく、
おじちゃんといわれて少し気を悪くしたらしい初老の騎士の方へと走っていった。
「では、私はこのあたりでオルデールを封鎖などをしている騎士の皆様にも助けを求めてきます。」
査問官さんもどこかへと行ってしまった。ちょっとぉ・・・。
「隣、いいかな?」
ガシャ、ガシャと鎧を鳴らしながらシャールカーンさんが私の方へと歩いてくる。
「・・・どうぞ。」
私は相変わらず俯いたままぶっきらぼうに言い捨てた。
隣に彼が座る気配がして数秒もたたないうちに彼の腕が私の肩に回される。
突然のことに私は思わずビクリと身を硬くした。
「あ・・・すまない。」
彼がぱっと私の肩から手を離した。
「い、いえ・・・ちょっと驚いてしまって。私こそごめんなさい。」
・・・きーまーずーいー!一度ふられたのにこんなことをするなんて、
この人は本当にユリさんの事が好きだったんだな。でも、二日程度の時間で人を好きになれるものだろうか?
私のうぬぼれかも知れないし・・・。ああぁ!なんかユリさんもそんなこと考えてた!
はぁぁ・・・私もこの短時間にすっかり骨抜きにされたのかも。
「レイズIII、ありがとう。普通のレイズだったり、少しでも処置が遅れていたら俺は死んでいたよ。」
「その・・・どういたしまして。でも、私だけの力じゃないですよ・・・。」
なんだか気恥ずかしくて声が小さくなってしまう。
「でも出血が多かったのでしばらくはフラフラすると思います。
帰ったらちゃんと病院でお医者様に診てもらって、ちゃんと輸血とかしてください。」
私はヒーラーミトンで乱暴に顔を拭きながらやっぱりぶっきらぼうに言った。
「ああ。わかった。」
彼が優しげに私を見つめながら微笑んだ。
「もし俺が入院することになったらお見舞いに来てくれるかい?」
「・・・私をかばって負った傷ですから。もちろん行きます。」
顔面核熱マジックバーストファイガIII。だけど、一番言わなくちゃいけない一言をまだ言ってないことに気がついて、
私は静かに燃えるように熱い顔のまま彼を見上げた。
「守ってくれて・・・その・・・。」
恥ずかしくて彼の顔をついに直視できなくなった私は、どんどん温度が上がってゆく顔をプイと横に向けた。
「・・・ありがとうございます。」
「どういたしまして。」
彼が私の髪を丁寧になでながら微笑んだ。
「でも、一歩間違えたら死んでいたんですよ?あんまり無茶はしないでください。」
私がそう言うと彼は少しはにかむ。
「すまない・・・あの時は君を守ろうということで頭がいっぱいで。」
この人は平気でなんて恥ずかしいことを言うんだろう。聞いている私が恥ずかしくなってくる。
だから私の顔は真っ赤なの!うん、きっとそう!ていうか絶対そうなんだから!!
しばらくの間、二人は静かに黙っていた。私は俯き魔力を回復させることに集中して、
彼はぼーっと空を見上げていた。・・・実は私は全然集中できなかったけれど。
「君はやることがある。それをすると二度と帰れなくなる。
帰った後、俺のことを忘れられないとさびしいから俺とは付き合えない。こう言ったよね。」
彼が空に向かってつぶやく。そう言えばユリさんボロボロ泣きながら言ってたなぁ。
「ユリフィナさん、君は『来訪者』なんだね。」
答えるのに少しためらった。だって、彼が好きだったのは私ではなくてユリさんなのだから。
命を懸けて守った相手が自分が愛していた人ではない。そんなことを言ってしまうのは残酷な気がした。
でも、彼をだまし続けるわけにも行かない。私は覚悟をきめて彼の顔を見上げた。
「元『来訪者』です。」
あーあ、言っちゃった。案の定、彼は私のほうを振り向いて怪訝そうな顔で私を見た。
「元?と言うと?」
「私の体に入っていた異世界の住人は先ほどの黒い巨人が現れた魔方陣・・・
ダテレポを使って無事に帰りました。私はユリさん・・・来訪者に使われてた体に元々あった意識です。」
なんだか小難しいな・・・。とくに意識って言葉がなんだか変な感じだ。
「えーと、だからその、私はユリさんじゃなくてユリフィナでもう来訪者じゃなくて・・・えーと・・・。」
あーーーもーーー!だんだん言ってて訳わからなくなった。
シャールカーンさんは、しばらく不思議そうに眉をひそめていたがふっと笑顔に戻る。
「つまり、ユリさんというのかな?来訪者は無事に帰れた。
そして君は俺の知ってるユリフィナさんではないってことだね。」
「ええ、そういうことです。」
よかった、ちゃんと伝わった。
「その・・・命がけで守ってくださったのに・・・ユリさんじゃなくてごめんなさい・・・。」
この言葉を口にしたとたん涙があふれた。今日、私は何度泣いたのだろう?いくらなんでも泣きすぎな気がしてきた。
でも、シャールカーンさんがかばってくれたのは私ではなくてユリさんなんだって考えると、
とたんにものすごく寂しくなって仕方がなかった。
「何を言っているんだ。君は間違いなく俺が愛した人だ。」
もう一度、私の肩に腕が回された。また私は身を硬くしてしまったが、今度は彼は手を離さなかった。
私はまだ少し肩などを強張らせたまま一度涙をぬぐってから彼を見上げた。
「そんなふうにキザな台詞ばっかり言っていると女の子は引いちゃいますよ?」
彼がちょっと頬を染めて困ったように微笑み黙り込む。
なんだか少し寂しげなその表情を見ていられなくて私は俯いた。
「・・・それに、私はやっぱりユリさんとは違います。」
多分、ユリさんがシャールカーンさんにあんなに熱を上げていたのは知らない世界で寂しかったというものが
少なからずあるはずだ。多分、さっきのくっさい台詞を言われたら私みたいにロマンチストなユリさんなら、
『一人ぼっちの私を愛して・・・』なんて悲劇のヒロインになりきって簡単にお持ち帰りされていただろう。
私は自分の気持ちに自信が持てない。今まさに燃え上がろうとしているこの気持ちはユリさんが残した気持ちなのか、
それとも本当に自分の気持ちなのか分からなくて踏み出せない。
「いいや、違わない。」
「あっ・・・。」
彼が私のあごの下にそっと左手を添えてグッと私の顔を持ち上げた。思わず声が漏れる。
「君も、彼女も同じだ。」
「何でそういいきれるんですか?」
「なんとなくだ。」
彼は私の瞳の奥を覗き込むようにまっすぐに見つめ、説得力のない事を言った。
「・・・私を口説くために適当な事言ってませんか?」
「ああ・・・。」
「そこ、嘘でも『違う』って言うところですよ?」
「そうかもな。」
私は反す言葉が思いつかずに思わず黙り込む。ここで『そうかもな。』
なんて言われたらどう返したらいいか分からなかった。私はどうしたら言いかわからなくて
彼の瞳に映る自分の瞳を見つめながら、ドクンドクンと耳の奥で響く自分の心臓の鼓動を数えていた。
「君はもう、いなくならないんだろ?」
「・・・はい。」
「それなら、俺と付き合ってくれないか。」
キザではなく、使い古されたかざりっけのない言葉。でも、だからこそ彼の気持ちが本気だと言うことが伝わってきた。
でも、自分の気持ちがわからないし、なんだかユリさんの代わりにされているような気がして答えを出せなかった。
彼の顔が近づく。
(ちょっと・・・順序違う・・・。)
こう憎まれ口を叩こうと思ったけれど彼の瞳に射止められて口が動かなかった。
自分の意思が本能のようなものに邪魔されてまぶたが自然に閉じられる。彼の息遣いが聞こえる。
肩に回された手が力強く彼の胸の中に私の体を引き寄せた。彼の心臓の音。
私を守った彼の、私が守った命の鼓動が全身に伝わってくる。・・・いいや。このまま流されちゃってもいいや。
・・・シャールカーンさんのバカ。
「大変だよ〜〜〜!!!」
リポケケがネコミミを揺らしながらとてとてと私達のほうへと走ってきた。
ハッと我に返って私は思わずシャールカーンさんを突き飛ばした。
彼は「ウグッ!」と苦しそうなうめき声を上げながらガシャァン!と派手な音を立てて倒れこんだ。
「ご、ごめんなさい!!」
うわーーん、本当にごめんなさい!!突き飛ばした腕があたった場所は胸の傷があるであろう所だった。
私は彼の胸にもう一度ケアルを施す。
「いや、大丈夫だ。それより・・・えーと、」
彼は苦笑いしながらフラフラと立ち上がった。
「リポケケだよ。え〜と・・・おにいさん!大変なの〜!本当に〜〜!」
リポケケが手足をばたつかせなが必死にまくし立てる。
「リポケケ落ち着いて。何が大変なの?」
「鍾乳洞に入れないの〜!見えない壁みたいなものがあるんだよ〜!」
彼女に少し遅れて初老の騎士がガッシャンガッシャンと賑やかな音を立てて走ってくる。
「彼女の言うとおりだ。見えない壁のようなものが現れて中に入れない。」
そう言うと彼は鞄の中から呪譜デジョンを取り出し、蝋でされている封印をビッととく。
「私は次元の裂け目が現れたこと、黒い巨人が現れたことなどを一度本国に戻り報告をする。
それまではシャールカーン、リードの二人でこの現場を指揮してくれ。
あの巨人が現れたらまずは逃げろ。わかったな!!まずは逃げるんだ!これは命令だ!!」
「はっ!」
初老の騎士が言い切るか言い切らないかのうちに彼の周りに現れた紫の光がシュンと彼の体を包み込んだ。
シャールカーンさんはその光に向かってビッとかっこよく敬礼をした。
リード・・・そういえばあのヤな奴はどこに行ったんだろう。
「大変よっ!!!」
今度はアリアちゃんが何故かユファファを小脇に抱えてこちらに向かって走ってきた。
しかし彼女が近づくにつれてなぜ小脇に抱えられているかわかった。
ユファファは魔力の使いすぎのためか目を回していた。
「ユファファちゃんがかわいく目を回してるの!」
「・・・ふざけてる・・・場合じゃ・・・ないでしょ・・・バカアリア。」
ユファファが喘ぎ喘ぎ抗議の声をあげる。・・・たしかにかわいい。
「やーん、息を切らしてるとユファファちゃんちょっとやらしー感じ。」
「バカは・・・ほっといていいから・・・。」
それだけ言うと彼女はアリアちゃんの腕からするりと抜け出し、
キリッとツリ目をつり上げて一度大きく深呼吸した。
「はぁ、魔力戻ってきた・・・。とにかくね、ヤな奴がいないの。」
「リードさんが!?」
こっちにいないから、あの倒れていた騎士達に混じっていると思っていた。
シャールカーンさんもショックを受けているようだ。
「あのヤな奴はもしかしたらまだ中にいるのかも!」
「ええ!あのヤな奴は左手が痛いって言って、何にもしてないくせに動けないみたいだから大変じゃない!?」
「ユリフィナちゃん、ユファファ、落ち着いて。あのヤな奴はただ単に少し遠くに飛ばされだけかも知れないわ。」
「でもさ〜、みんなこの付近に飛ばされたのにヤな奴だけ違うって言うことも考えづらくない〜?」
ユファファ、私、アリアちゃん、リポケケの会話に思わずシャールカーンさんが口を挟んだ。
「彼にはちゃんとリードという名前があるんだ。ヤな奴ではなくてちゃんと名前で呼んでやってくれ・・・。」
「でもね〜!オルデールに見えない壁みたいなものが出来て入れないの!
中にヤな奴だけじゃなくて黒いのもいたらヤな奴は逃げられないかも〜!」
リポケケはシャールカーンさんの言葉を聞いてはいなかった。
「とにかく、まずは現物を見てみないことには。とりあえず入り口にいってみよう。
ところで、他の騎士団員は?」
「オヤジさんとサカサモンさん?だったかが安全なところに運んで治療に専念しているから
あと10分もすればみんなもとどうりだよっ!」
「わかった。」
ユファファの答えを聞くと、彼はしっかりとしてきた足取りでオルデールの入り口へと向かった。
私達もそれに続く。ヤな奴だけど死なれたらあんまりいい気はしない。
緊迫した雰囲気でオルデールの入り口に着いた私達の目にまず最初に目に入ったのは、
赤魔道士のミスラさんの壁のパントマイムだった。
「上手だね〜。」
リポケケが感心してポツリとつぶやいた一言で緊迫した空気がぶっ壊れた事はいうまでもないだろう。
以上です。もっと文章を短く纏める能力を身に着けないと・・・orz
>ヒロさん
外の収拾はお任せしました。
えーと、NPC多いので今更ですがNPCの説明も書いておきます。
リポケケ:タル♀F4AのM(シャントット先生)
戦士のフェローで子供っぽい性格。まわりが濃すぎてフェローなのに影が薄い。
ヒゲヒゲオヤジ(本名リチャードらしい):ヒュム♂F7A(髭男)
ホワイトサブリメンの詩人。実はすごい実力がある(リードさん談)
濃いけど出オチ。
ユファファ:タル♀F5BのL(茶髪ポニテ)
オヤジさんのフェローサポ暗黒の両手剣内藤。好きな言葉はクレセントムーン。ツリ目。
男勝りだけれどネコを被るのが得意。
バトン受け取りました!
全国一億七千万のユリ姫ファンに殺されないように頑張ります(`・ω・´)ゞ
アリア:エル♀F4B(赤髪で髪を後ろで二つに縛ってる)
タルタル♀とセクハラとかわいいものが何よりも好きなモンクサポ赤。時空魔法の専門家。ユリフィナは既に毒牙にかけた。
シャールカーン:エル♂F2A(銀髪のチクチクした長髪)
ユリフィナに告白した、ある意味危険な人。もしかしたらアリアちゃんとタルタルについて一晩語り明かせるかもしれない。
笑顔が素敵でキザ。
モグタン:モーグリ
エロイ。どこかで何かを間違えてタル♀萌えに。このモグがモグハウスにいる限りモグハウスが一番危ない。でも家事の鉄人。
>>167 ファン多すぎですwwwサインの練習しなくちゃ・・・w
続きを楽しみに待っていますね。それではわっふるわふる!
169 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/06/05(月) 20:55:15.10 ID:VLwAUifZ
貼るのをすっかり忘れてたキャラ説明を。。。
初出: 2スレ
>>51 PC名: Loufas=Zoellick ルーファス=ゼーリック (本名はファーロス・S・シュヴィヤール)
種族フェイス: エル♂F2B(黒髪の方)
ジョブ&Lv: モンク 75 /戦士37
活動エリア: サンドリア近郊
他キャラとの接触:イッチ、マイウ、ゴイス、Furcifer、ヒロ
特記事項: 身体的な特性(動かし方とか)がリアルと一致しているせいか、身体能力が異常に向上している。
アビは、最初はエフェクトをイメージすることで発動していたが、今はもう無意識で発動している模様。
性格は慎重なようで大雑把、1を見て10を知ろうとするが勘違いも多々。人情に厚いというよりはそれが当たり前と思っている節がある。
記憶を失った状態の時に妹のエルリッド(エル♀F5A)をフェイトに攫われ、その後戻った記憶を頼りにヴァナの実家に戻る。そこで今までの顛末の実情を知り、現在は妹奪還の方法を模索中。
独自レギュレーション
プライマルアーツについて:
呼称の由来は、フェイトがこの世界で始めて発見した解析不能な物質というところから来ています。
使用者を宿主として能力を発揮するため、プライマルアーツ単体では何の力も持ち合わせません。また、その力も使用者の能力の方向性に大きく依存します。
ルーファスが使用する場合魔法が発現することはありませんが、変化した形に応じた力を発揮することがあります。ちなみに本来の使用者(というか宿主)は、ヴァナディールという世界自体であった、という設定です。
もづく
もづき
世界観について:
世界のあり方に関しては、あくまで情報を集めるというスタンスに徹しています。
見聞きしたことから判断すると言う感じです。
フェイトについて:
上に同じです。
>ヒロさん
素敵な絵をありがとうございます!
名前に関しては、ちょっと後々の都合もあってこちらに修正していただけるとありがたいです。
爺さんとマルトに関してはそのままでお願いします。
ラディールが思わず見とれるような姿で凄く嬉しいのですが… 性別がぁぁぁ;
ではわっふるわっふるー
ウホッwテラホモスwwwwwwwwww
修正しました。【ごめんなさい。】【ごめんなさい。】(´д`;)ヾ
172 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/06/05(月) 21:26:11.68 ID:iAOdsbwm
>オルデール組
テラ燃エス!!百合姫はテラ萌エスwww
>ヒロ氏
umeeeeee!! それじゃ僕はハエ=ジャッキヤちゃん!◯( ´∀` )◯
>タル♀は(今のところ)カバーいないのでぎゃるげとしては不完全ヽ(´ー`)ノ
どう見ても姫との接触により完全体になりました。本当に【やったー!】
[+]<タル♂と表記ミスする事で完全になる不具合を回避した。
つか…スレに張り付きすぎだろ自分…orz
テラキモスwwwwwwwwwwwwwww
雑談しまくりでスレ圧迫してすいません(´Д`;)ヾ
雑談いいじゃん、楽しいしww
それじゃ投下します。
『きゃ!すごいよ、レグナス。今のってさ、サンダーなの?』
『料理ができないことは黙っていてほしいクポ!上にバレるとクビになっちゃうクポポォ。』
『ああそうだった。オレはバルファル。よろしくなっ!』
・
・
・
「…………。」
なんだか眩しく思い、瞼を開ける。窓の外を見るとすっかり日は昇っていた。
どうやら昨晩、結局俺も酔いつぶれてしまい、そのまま床の上で眠ってしまったようだ。頭と腰が痛い…。
辺りを見回すとつまみのゴミやら何やらが散乱している。一晩で随分と汚い部屋になったものだ。
俺の隣ではバルファルとモーグリが寄りかかり合い、静かな寝息をたてて眠っている。
タルタルとモーグリ、か。一見すればぬいぐるみの様に感じるのだが、確かにそれらは生きている。
しかし、今の夢。明らかに俺の見るべき夢ではなかった。胸が高鳴り、鼓動が加速する。
胸に手を当てる。俺の中に誰かがいて、その存在が徐々に大きくなっていくような感覚があった。
いや、寧ろどんどんと侵食され、溶け合っていくと表現した方が近いかも知れない。
その感触の正体は恐らくこの体の持ち主、レグナス本人によるものだと考えるべきだろう。
この感覚を元に、暫定的ではあるだろうが一応計算してみる必要が出てきた。
どき、どき、どき…。首筋には冷や汗が流れる感覚があった。
既に時間はお昼に近かったので、まずは朝昼兼用で食事を作ることにした。また失敗したが。
目の前に真っ黒な料理を出され、バルファルは困惑した様子でその物体を突付いていた。
モーグリは諦めたかのように俺の出した料理を口へと運んでいる。
「どうかな、今日はキュスの香草焼きを作ってみたんだ。」
「まずいクポ。」
「オ、オレは遠慮しておくぜ…。」
俺も黒い物体を口に運ぶが、確かにまずい。発がん性物質とかありそうだ。
「それより、これを食べ終わったらすぐにバストゥークへ飛ぼうかと思う。」
「そりゃまた急だな。何か用事があるのか?」
バルファルはどこから出したのか、アイアンパンをかじっている。
「時間がなくなったんだ。俺の記憶情報とこの体の、レグナスの記憶情報が混同し始めた。」
2人が心底驚いたかのように俺を見つめた。しかしその驚きはすぐに疑問へと変わったようだ。
「なんで…混同したら、時間がなくなるんだ?」
バルファルとモーグリが首を傾げ、手を顎に宛がった。これが不可逆変化だからに決まっているだろ。
2人とも事の重大さが理解できていないご様子だ。
ここまで来た。最早引き返せる道ではない。俺は窓の外に流れる雲を見つめ、大きくため息をついた。
「例えば熱いお湯と冷たい水があったとしよう。この2つを混ぜたら、どうなると思う?」
「ぬるま湯になるクポ!」
モーグリは大きく手を掲げ、自信満々に答えた。
「その通りだ。それじゃ、その温水を再び熱湯と冷水に分離できるかな?」
バルファルが少し考え込んだ様子で答えた。
「無理だぜそんなこと。」
「そう、無理なんだ。それは魂の混同とて同じこと。だから記憶情報が…魂が完全に混ざり合ってしまう前に
その侵食を抑えるか、もしくは元の世界へと帰る方法を見つけなければならないんだよ。」
ただ、希望がないわけではない。当ては幾つかある。しかし全てはこのノートパソコンが鍵を握る…はずだ。
ノートパソコンさえ起動できれば、俺が抱えている疑問は芋づる式に解けていくような気がした。
その為には、バストゥークへ行ってバッテリーを見つけるしかない。
あの国にはリアルの製品が数多く管理されているはず。確か、メキとかいう来訪者の記録にそう記されていた。
「計算によると俺の場合、タイムリミットは約一週間。それ以上意識が交じり合い続けるともう切り離せなくなる。
つまり俺は元の世界へ帰れなくなるんだ。残された時間は、今日を含めてあと4日…。」
来訪者の中には魂の混同がない者や完全に分かれる者までいるというのに。全くやれやれだ。
一気に空気が張り詰める。バルファルもモーグリも何時になく真剣な表情だった。
突然だが、俺の趣味は旅行だ。お金もあまりないのに、よく友達を誘って遠くへ遊びに行っていた。
移動手段は基本的に車だ。免許を持っている友達が多いので運転は代わる代わるローテーションで行う。
なんだかんだ言いながらもいつも俺の我侭に付き合ってくれる。
新しい光景が何よりも好きだった。別に観光したい言うわけではなく、未知なるものと解きほぐす感覚…
"左も右も分からない、とにかく進んでみよう。" そんな子供染みた冒険心が俺にとっては非常に心地よいものであった。
FF11をプレイしている時だってそうだ。例えばアトルガンの秘宝では、アサルトやビシージ等より
リンクシェルのフレンドと共に未知なる新エリアを探索した時の方が遥かに楽しいと感じることができた。
だからヴァナ・ディールの世界へ入り込むことが出来た時には心から喜んだ。
実際に魔法が放てる世界…なんて素敵なんだ。夢でも見ているような気分だった。楽しい楽しい旅行、と考えていた。
しかし、実際この世界に訪れてみて俺の考えは愚かだと知る。この世界での冒険は予想より遥かに厳しいものだった。
俺の求めていた冒険とは、単に安全を保障された箱庭の中での、甘い蜜の部分だけにすぎなかったのだと気づかされた。
黒装束との戦いの後、相手の死体を見た時に、どうしようもない恐怖が体を支配していったのを覚えている。
頭で分かっていたつもりだったのだが、やはりどこか"所詮ゲームだろう"という浮いた考えがあったのだ。
ただのタンパク質の塊となったその姿は非常に生々しいものであった。先ほどまで生きていた彼女は、死んだ。
ならば俺がこの世界を変えるしかない。フェイトもいない、タイムリミットもない、安全で楽しい世界を目指して───
180 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/06/05(月) 22:11:57.68 ID:iAOdsbwm
以上です。
一区切りついたので、しばらく充電しますw
181 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/05(月) 22:27:17.91 ID:BSwCUI7H
皆様、投下乙でございます。
あまりの大量投下に、レスをつけさせていただくだけで時間を費やしてしまい、
続きを書けなくなってしまいますので、ひとり言にて失礼いたします。
私もこっそりスタイルをメール欄に書いてはみたものの、反応がなかったので諦めておりました。
わかる人には、すぐにイメージが伝わるので便利ですよね。
「禍神」は、まがかみ、と読みます。禍津神(まがつかみ)ともいいますね。
カシン、じゃありません・・・。
デザインは、韮っぽいクリーチャーに脳内補完をお願い致します。
爺様GMが、実は某家の老執事だったという筋書きは廃棄致します。
そして、ルーファス氏は老獪な爺様GMの策にまんまとハマりました。
カモが葱背負って、ついでに味噌と鍋まで持ってきて頂けた状態です。本当にありがとうございました。
相手は神様だ。
プライマルアーツとやらが砕け散り、無様に死んでも文句はねェな?
いや、あるかとwwww
すみません、書こうか迷ったんですが、他人の設定やキャラよりご自分のプロットを大事になさりたいのであれば、ルーファスが来なかった事にしてストーリーを分岐させた方がいいかと…
実際ユリフィナさんのストーリーではそういう分岐が既に起こっていますし、誰であれ何らかの形でストーリーに結末をつけるなら分岐は遅かれ早かれするでしょうから^^;
アレが砕ける日、なんてものがが来るとしたら、
それこそGMご自慢の赤鎧のほうが、先に砕けちまってるだろうがねェ。
"驕慢"の虚ろより逃れ得ぬ人の子ら。
どこまでやれるか、みせてもらうよ。
先程までのアレは、ほんの遊びだったのだ。戦闘などと呼ぶのもおこがましい―――。
限界まで張り詰めた空気が、如実にそう語っている。
こうして対峙しているだけで、俺の武者震いが止まらない。
じりっ、じりっ・・・、と互いに摺り足で一足一刀の間合いまで距離を詰める。
いや、相手のほうがリーチは長い。
防御の要のイージスだが、今はあくまで斬撃を受け流す補助だ。
まともに防いではいけない。チャリオットの時と同じように斬り飛ばされる。
ガシャ―――ン!
不意に、そして派手に、呪いのカーディアンが蹴り飛ばされる音が鳴り響いた。
終末の始まりの鐘に弾かれるように、俺と禍神は同時に動いた。
剣対剣。その刃が打ち合わされる。
一合、二合。
両者の剣に帯びた目に見えるほどの霊力が、刃が交差する刹那だけスパークしてあたりを照らす。
剣筋がいい。迷いがない。
切っ先の速さがチャリオットに若干劣るように見えるのは、赤い鎧で加速された感覚のせいか。
だが、重い。一撃、一撃が重い。
たった二度、剣を受けただけで腕の筋肉が痙攣していた。
>>183 あれってなあに?
悪魔将軍の鎧かなんかですか?
互いに間合いを奪い合いながら、俺はジリジリと移動する。
書換え作業中のハーミットが座する場所を、この戦闘に巻き込まないようにと。
“剣はその重量を以って叩き切る武器です”
よく聞く言葉だ。確かにその通り。だが、それですべての剣は鈍重な武器なのだと勘違いしてはいけない。
少なくとも今は、そんなイメージは捨てるべきだ。刃先の鋭さだとか、斬ると切るの違いだとかは関係ない。
十二分過ぎるほどの膂力で振り回される、速度の乗った剣ほど恐ろしいものはない。
両者が打ち合う切っ先は、すでに亜音速に達していた。
刃同士が火花を散らす。
禍神の剣さばきは綺麗で、理路整然としたお手本のように整ったものだった。
剣筋は読めていた。一手先、二手先、そして三手先まで。読めてはいた。
禍神の剣が、俺の間隙をついて袈裟懸けに走る。
これは―――避けられない!
正確なタイミングで魔力を構築する。
切っ先が刹那のうちに赤い胸甲を捉え、抉り、俺の爪先が浮いた。
賑やかな金属音を鳴り響かせながら、深紅の破片が飛び散った。
俺の胸に、大砲の弾を打ち込まれたような衝撃が襲う。
欲しくもない強力な心臓マッサージで、一瞬、本当に心臓が止まったと思った。
赤い鎧の防護と陽炎、五重の防御結界、俺自身の加護。
それらすべてを物ともせず、禍神の剣は易々と穿った。
剣の能力は互角とみた。
ならば、神の名に恥じない身体能力だと、いうことか。
衝撃で後方に跳ね飛ばされる寸前、俺は本能でとっさに禍神の肩口を薙いでいた。
俺はのけぞって倒れることなく、足を踏ん張って耐えた。
直後、構築していた魔力で、俺の肋骨がとりあえずつながった。
たたらを踏んでいた心臓が動き出す。
―――浅い。
長剣で薙いだ傷は浅かった。だが、禍神に与えたショックは大きい。
今まで誰一人として傷を与えたことのない身体に、一太刀浴びせたのだ。
禍神が、今度は慎重に間合いを取り始めた。
終始面倒くさそうだったのが一変し、鋭く並ぶ牙を剥き出しにしてグルルルッル・・・と唸る。
そうだ。
本気で来い。俺に集中しろ。
呵々とハーミットの笑う声が耳を打った。
何だ? 俺のブザマな様子をか?
くそ。笑いたければ後でいくらでも笑え。今は、書き換え作業を―――。
「あー… なんか取り込み中のところ悪いんだけどさ、こいつ何?」
男の声がした。聞き覚えのない声だ。
フェイト? 赤い鎧の増援?
確かめようにも、目の前の敵から視線を外すわけにはいかない。
「禍神、と言う。何かの縁じゃ、貴方もやってみるかね?
“プライマルアーツ”を持つ者と奴ならば、あるいは倒すことも叶うかも知れぬな」
プライマルアーツ!
俺はその名前を聞いて、血の気が引くのを感じた。
実際に現物を見たことはない。ずっと昔、裏切り者に持ち逃げされたと資料にあった。
解析不能な物質でできた、根源の力を引き出すデバイス。
強大という言葉ですら足りぬほどの力を人間はもてあまし、必ず破滅を引き起こす。
狂気の器というべき呪物。
覚醒の為に捧げるべき贄は―――。
―――? タイガー・・・マスク?
俺がつい、チラリと男の姿を見てしまった隙を、禍神が見逃すはずがなかった。
好機とばかりに次々と斬撃を繰り出す。
俺は気圧され、イージスでしのぎ、長剣で受け流し、僅かな合間に癒すしかなかった。
前回の経験が生きて、まだ盾は真っ二つにならずに済んでいる。
まさか今すぐひっくり返して見るわけには行かないが、イージスの“顔”は削れてボロボロだろう。
一撃受けるたびに高価な素材が破片となって砕け散り、俺の左腕は肩ごと逝きそうだった。
癒しの魔力を構築するタイミングが一度でも狂えば、一巻の終わりだ。
これは罠だ。
ハーミットの書き換え作業が完了すれば、この空間は禍神ごとヴァナから切り離される。
事情を知らずに、のこのこプライマルアーツを持ってくる人間など、来訪者しかいない。
あの老獪な爺はそ知らぬ顔でタイガーをけしかけ、禍神と戦わせてあわよくば共倒れを狙っている。
さもなくば、俺とタイガーが禍神と交戦中に、まとめて奈落に墜とすつもりだ。
しかも、俺にはタイガーに説明する時間も、情報を伝える手段もない。
そもそも、そんな事をすれば禍神にだってこちらの意図がバレてしまう。俺を放置して地上へ上がる。
「逃げろ、タイガー!!」
俺は禍神のフェイントを判っていながら避けきれず、剣に腹を貫かれながら声を絞り出すしかなかった。
190 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/06(火) 01:14:42.22 ID:qwgi4qg6
今夜の投下は以上です。
皆様投下乙ですm(_ _)m
各作者様それぞれ熱意のこもった投下をなさるので
自分の文章を見返すたびにアワワアワワな気分に(−−;
今回は自分的にはちょっと長めな投下をいきたいと思います(・ω・)ゞ
右手がなくても人(?)というものは生きていけるもので、
だいぶここでの生活も板についてきた。ゴブ仲間も増えてきて、
軽い情報ならゴブ仲間経由で聞けるようになった。
しかし、ブモに関しては何も知ることは出来なかった。
ジュノへ行けば何かわかるかもしれないのだが、
この身体ではジュノへの独り旅は流石に厳しい…。
旅となるとゴブ仲間に頼もうにも自由意志が強いのと、
平穏に暮らしている彼らを無理やりヤバイ状況に
引きずり込むのも人(?)として駄目でしょう…。
はぁ〜…どうしたもんだか…。
と悩みながら草むらにドカッと仰向けに倒れこんだ。
今日は晴天。晴れ晴れと青くきらめく空が憎い…
遠くのほうに目をやれば、森林の緑が一層濃く茂っている。
その木々を縫って見えるのは、一匹の大羊だった。
そういえば、この辺にも大羊いるんだったなと独り変に納得していると、
白い影が徐々に徐々にと近づいてくるのである。
「ブモォ〜」と啼きながらとこちらに向かってくるのである。
どんどん近づいてくる白いモコモコ。「ブモォ〜」
徐々に大きくなってくる白いモコモコ。「ブモォ〜」
モコモコな白いモコモコ。「ブモォ〜」
モコモコでモコモコ。モコなモコモコ。モコモコもモコ。
モコモコモコモコモ(ry
どぉーんっ!!
白い物体がそのままぶつかってきた…ああ、これなんかのデジャヴだわ…
あぁ〜…あれあれ…そうそうっ!『飼い羊に体当たりされる』!
確か前にこんなこと言ってたわ……俺が…。がくっ…。
そんなことを考えながら、俺の意識はまた遠くの方へと逝ってしまうのであった。
それは不思議な夢だった。
自分は地面からちょっと浮いてて、その下のほうに見えるのは自分なのである。
まったく不思議な夢で、ビデオで逆再生しているようにだんだん過去に戻っている。
その夢は、俺が病院の手術台で息絶えるところから始まった。
次にオペ室から救急車へと戻されていき、どこかへと輸送されていく。
その間に、俺は自分の家族の姿が無いことに気付いた。
あぁ、最後まで見放されていたんだなって独り納得していた。
輸送されていく俺はある事故現場に着いた。
そこにはフロントが白く塗られた大型のトラックが一台壁にめり込んでいた。
酷い事故だったようで、そのトラックを動かすのにさらに大きな車が立ち並んでいた。
夢はさらに逆再生していく。
救急車から事故現場へと輸送されていく俺。地面に置かれる俺。
トラックが衝突したと思われる壁へと運ばれる俺。壁の間に挟まれる俺。
そこを閉じるかのように塞いでいくトラック。集結していく溢れていた真っ赤なモノ。
嫌な音が逆再生によってさらに禍々しく聞こえてくる。
血が、肉が、人が、弾かれる音。
そこで、俺ははっきりと思い出した。
あぁ、俺あの時死んだんだ…って。
携帯でなにげなく2chを開き、実況板へと進んだ。
「自キャラになった、でお話を書くスレ」
FF11を引退した身だったが、それでも面白くて、
数日前からチェックし始めたスレだった。
夢中になってスレを読み進めていくと、
突然、キキッーという耳障りなブレーキ音がした。
ふと顔を上げるとそこには白い大きなモノが眼前に広がっていた。
一瞬だった。本当に一瞬だった。
こんな人生終わってしまえと思っていた頃には終わらなかった人生が、
こんな人生でも良いかなと思えてきた頃になって終わってしまった。
このまま終わるのが悔しかった。このままでは終えられなかった。
せめて、もう少しだけ生きたかった。あぁ〜もう少しだけ生きたかった。
そんなことを思いながら、俺の意識は徐々に遠ざかっていった。
そして、次に意識が戻った時、俺はヴァナディールにいた。
元の記憶が戻ったというのに、俺は全然晴れ晴れとしなかった。
元の世界に戻れないかもしれない事はスレを読んでいたから理解していた。
けれど、元の世界に戻ろうにも、元の世界には俺の身体は無いのだ。
元に戻れるわけがない。元の身体が無いのだから。
だから、俺はゴブリンだったんだ。
データでしかないモンスターに俺の意識がリンクできた理由はわからないけど、
だけれども、俺の元の身体が無いことを考えたら、妥当だと思う。
結局、俺の旅は無駄だったのだ。なんだか疲れてきた。
もうどうでもいいやという気持ちで一杯になってきた。
けれども…
…ん?なんだか頬がくすぐったい。だ、誰だ?俺の頬を舐める奴は?
や、やめろ、なにをするやくぁw背drdrftgtyふじこlp;@:「」
ハッと気付くと目の前に居たのは……ブモだった。
ほかの人には見分けがつかない、ただの羊かもしれない。
けれど、俺には判る。こいつは…こいつはブモだ!
ぎゅっ〜っと自分の頬をつねる。痛っ!夢じゃない!ブモだ!!
寝ぼけた頭が一気に覚醒する。
ブモに抱きつく。久々の白いモコモコの羊毛の肌触りは最高だった。
ブモも喜んでいる。「ブモォ〜」とその名に恥じない雄叫びをあげる。
ふたりして啼くだけ啼いた。片手しかなくておぼつかないけど抱きしめる。
力いっぱい抱きしめる。今までのことを想って抱きしめる。
どうでもいいやと思った気持ちをただひとつだけ考えさせてくれた存在が、
ブモが、今目の前に居てくれる。それだけいいや。これでいいんだ。
いつか言った言葉を思い出す。
大丈夫、大丈夫だから。おまえさえ居てくれたら…
END
『後日談』
ブモをここまで一緒に旅をしてくれたのは、やはり炎の壁兄弟だった。
先に俺を探す旅へと出た炎の壁兄弟だったのだが、やはり捜索は厳しかったようで、
数週間経った後、一旦ジュノへと情報収集がてら戻ってきたのだ。
ブモの様子を見に上層のチョコボ屋へと来た兄弟は、
おかしな行動を取るブモを見ることになる。
しきりにサンドの方向に向かって咆えているのである。
これはなにかあるのではないかと兄が思い、
ブモを連れてサンドへと急いで来たというわけなのである。
いつもいつも炎の壁兄弟には世話になる。
今度おいしい兎料理でもご馳走せねば。そんなことを思うのであった。
199 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/06(火) 01:29:51.80 ID:qwgi4qg6
おやすみ前に・・・目から汗が・・・
(;´д⊂)
というわけで、自分の旅は一応の閉幕を告げることにします。
少年誌的な打ち切りモードになってしまって申し訳ないです…
今後はショートストーリーは書こうかなと思ってますが、
gdgdと続くような長編は今回でお終いにします(・ω・)ゞ
それでは、皆さん乙であります!
それぞれ楽しみながらわっふるわっふるですぞヽ(´ー`)ノ
201 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/06(火) 01:32:28.31 ID:mTL1dmmS
>>185GMを名乗る嘘神集団フェイトの一部の幹部のみに支給される装備のようですが謎が多いですな。
フェイトは異世界から来た何名かの中心人物が、異世界の法則をもって来訪した他の世界を管理支配する組織のようですが、
個人個人の戦闘能力は最高神バハムートをもってしてもトリオンやザイドに勝てない程度(時間とめれば勝てるが)らしいっす。
ただし、トリオンに負けるからっていって現代人に負ける存在なわけねーので来訪者には充分驚異ですが。
鎧自身に何らかの意思がある表現があることから、ひょっとしたら本当の敵はこの鎧かもしれませんな。
判明してる感じでは。
異世界から来た来訪者で、この世界に別の法則を持ち込む「嘘神」バハムートなど
嘘神によってデータを作られ創造された人間。「従者」
この世界の住民ではあるが、勧誘されたなどの理由で嘘神から力を与えられた者。バス隊長クロエなど。
「来訪者」といわれる異世界の住民の意識が入り込んだり、来訪者にのっとられたもので、嘘神に自分から従ったもの。(昔の)リード。アリサ(デュエル)。
来訪者ではあるが、あくまで嘘神に敵対し、結果記憶を消されデータ(存在)そのものを書き換えられたもの。種族や性別なども変わる可能性あり。
別名爆弾持ち。アビス、クー、アジル、バス支部の部下三名。
俺の名前はイッキ。ハイゲーマー
明日は土曜日、お休みなので今日は夜遅くまでPTPT。
午前3時で解散、睡眠タイム突入、めんどくさいのでログアウトは無しだ!ソレデハオヤスミナサイ。
朝・・
「イッキ。 おいイッキ朝だぞ起きろ! いつまでもグーグー寝てるな!オークになっちまうぞ!」
と元気の良い声・。
「なんだよぉ。今日は土曜で休みなんだから起こさなくてもいいってば・・・」
イッキは眠そうに、頭を布団に入れながら答える。
と
元気の良い声がまた響く。
「なに言ってんだ!冒険者にお休みなんてないんだよ!ていうか土曜日って何だぁ!」
ハ?冒険者?!何言ってんだよ。 そう思いつつ布団から顔を出すイッキ、視界に入った白い生物を見て固まる。
そして3秒後 「何でモオオオオオグリイイイイイイイ?!!?」
ご近所、世界中に響きそうな声で叫ぶ。
「だああああああ、うるせえええ!いきなり叫ぶな!ビックリするだろが!」
そう白い生物 モーグリが言い返す。
イッキは混乱しつつ必死に考える、モーグリがいる部屋・ゲーム画面のなかで見慣れた部屋 モグハウス。そこにいる自分。
ハッとして、自分の体を見る、明らかに昨日までとは違う形の体が目に入る。
周りの状況・自分の体を確認したイッキは、静かに右腕を天に掲げる。 そして
「FFに魂ごとINしたどー!!!」 そう叫んだ 。 そう、どう見ても変人さんだった。
そんなイッキにいろいろ心配になって声をかけるモグーリ「お、おいイッキ?大丈夫か?」
「ああ、驚かせてごめんなモーグリ、ていうかいきなりで悪いけどさ、来訪者って知ってる?」
天井を見ていたイッキはモーグリに視点を合わせてこう問いかけた
「あ?ああ、来訪者ね、この世界とは別な世界の魂に取り付かれた冒険者のことだったかな。
モーグリの間じゃ有名な話だけど、それがどうかしたのか?」
モーグリがここまで言ったあとにイッキがモーグリの肩に手を置いて答える
「その来訪者にね、成っちゃったみたい。」
「へ・・な、なあああにいいいいいいいいい!?」
モグが、あの細い目を力いっぱい見開いて叫ぶ。
ここまではどこにでもありそうな本当に日常的なヴァナの朝である。
「うーん、イッキもついに来訪者デビューしちまったかー、これからどうする?
戦闘のやり方わかるか?他の来訪者はレベルに見合わない弱さになったりとか聞くぞ?
サーチのやり方とかわかるか?魔法は使える?俺の名前覚えてる?」
モーグリがすごい勢いでイッキを質問攻めする。
「だー!!いっぺんにいろいろ聞くな分けわかんなくなるだろ!」イッキは頭をかきながらモーグリに抗議るす。
「ごめんごめん、じゃあ俺の名前覚えてる?」
「いや、わいるけど覚えてない・・・」
「おぼえてないのな、まあ良いや、俺の名前はゲイル。カッコイー名前だろ!」 ゆびを突き上げて自慢げに答えるモグ ゲイル
ここで、どうでもいいかもしれない疑問がイッキに浮かび、モグにたずねる。
「あのさモ、、ゲイルさ、 何で君はクポーってつけてないの? それになんで俺のこと呼び捨てなのさ、普通ご主人様って言うよな?」
ここでゲイルは突き上げている指をイッキに向ける
「クポ、なんて、媚売ってそうでいいたくないんだよ!あと!俺はお前のことを主人だなんてこれっぽっちもみとめてないからな!」
「認めてないってどーいうことだよ!お前は俺の世話係だろ?普通こういう関係だと主人と従者ってことあるだろ!!」
認めてないという言葉に反応して、イッキがケチをつける、するとゲイルが言い返す。
「偶々お前の担当になっただけでなーンでお前みたいなヘナチョコを主人と認めなきゃいけねーんだよ!!
認めてもらいたきゃ、マートの爺さんの一人や二人倒せるようになれってんだ、このヘッポコ赤魔道士!!」
「何だとー!モーグリの癖に生意気だぞ!!」
「やるのかヘッポコ冒険者!」
お互い激しくにらみ合い、今にも殺し合いの喧嘩が始まりそうな勢いだった。
一触即発?な雰囲気を砕いたのはイッキのほうだ
イッキがゲイルに背を向け、モグハウスの出口へ向かって歩き出したのです。
「はー、もうどうでも良いや、ちょっと外で魔法使えるか試してくる」 そういうとイッキはモグハウスの外へかけていった。
外は、朝日もまぶしいバストゥーク商業区だった、そこでイッキは頭を抱えた。
「あれ?おかしいな、たしか昨日ログアウトしたときは、ジュノのモグハウスだったのになんでバストゥークにいるんだろ。
うーん、 まあいっか、細かいことは気にしても仕方ないよなー。」
悩むも一瞬、イッキは石畳のバスを、南グスタベルグ目指して走り出した。
ハイハイ駄文駄文ごめんくさいね
バス余ってそうだからバスデビューしましたよ
名前 イッキ
種族 ミスラF2白髪
ジョブとれべる
赤魔道士60
やること不明!
以上!!
209 :
既にその名前は使われています:2006/06/06(火) 02:00:53.17 ID:mTL1dmmS
バスフェイトの五名は前スレ埋めに活躍してくれたw
ただ、一応言っておきますが俺の目から見てもフェイトは悪の組織です。
それにバスフェイトの6名。隊長、フィーア、フェンフ以外はまともな「良心」というのは存在しません。
彼らは洗脳受けて全記憶ぶっ飛んでますし、まともな感性がありません。妙なジョークセンスのみがあります。
それでも、たとえ最大の悪の中でも人はたくましく生きていく・・・それだけのことです。
210 :
既にその名前は使われています:2006/06/06(火) 02:02:03.95 ID:mTL1dmmS
まぁ同じ手法で保守できるなと思って今度はPたんバージョン。
「Hi "P"!^^」「Hi!"P "How are You?」
僕の異国の友達、タルタルの赤魔道士にして狩人にして忍者ヒュー君(仮名)とヒュームの詩人にして白魔道士のリリさん(仮名)。
二人はいつも一緒の仲良しだ。ジュノ下層を歩いていると噴水に腰掛けたリリさんの膝の上にちょこんと座るヒュー君が見える。
ヒュー君はリリさんによくなついてるし、リリさんはヒュー君を抱きしめて離さない。
二人の腕は確かだ。ジュワユースと玄武盾をもってイフリートの釜に生息するワイバーンを見事倒すヒュー。
トレードマークの麒麟大袖を身にまとい、つかず離れず援護するリリさん。
ある日のことだ。リリさんが妙なことを言い出した。「私、モンクやる!」(意訳)
ヒュー君と僕は大笑い。リリさんのガラではない。ふくれた彼女は「いいもん!」といって飛び出した。
「やぁリリ。今日はヒューと一緒じゃねーのか?腕のいい暗黒の俺と組めよ!」「いやいや忍者の俺が」「いやいや。ナイトの俺がきっちり君を護ってやるぜ」
「ナ盾なんてかせげねえ!最高のパートナーの赤魔の俺と組めよ」「アトルガンでは俺は無敵だぜ?忍者なんざに負けねえ!お前も組んでからいいな!」
・・・一ヵ月後。
「【モンク】75 【麒麟大袖】【玄武兜】【スコピオハーネス】MeritpointPT【参加希望】」
「・・・ねぇヒュー君」僕はガルカのおっちゃんの足元に腰掛けながら言った。
「一応、言っておくけど、多分今ガルカのおっちゃんの足元に腰掛けてるってばれたら【夢想阿修羅拳】だよ?w」「Omg」
素敵な白姫兼詩姫は、現在モ姫として暴れまわっている・・・。普段保護者してるのに戦闘では恋人に護られてるから、反動で自分も護ってあげたかったらしい・・・。
211 :
既にその名前は使われています:2006/06/06(火) 02:58:31.23 ID:mTL1dmmS
まとめサイトみてみると、リード氏の初期と現在って超別人なのね。びっくり。
リードさんは殺意の波動に目覚めたあと無我の境地に達してたりするから
初期と比べて現在
超別人に見えるのも仕方のないこと
そのうち百錬自得の極みを見出すからそうなったら誰にもとめられないとまらないカルビーかっぱえびせん
213 :
既にその名前は使われています:2006/06/06(火) 08:42:24.97 ID:ABTuoX+n
>>190 自分でも分からないけれど、逃げろタイガーがツボに・・・w
>>200 おかえりブモ(´Д⊂お疲れ様でした。 ショートストーリー楽しみにしてます!
>>202 ゲイルかっこいい・・・wなんとなく彼からツンデレ臭がw
>>210 一ヶ月で((((;゚Д゚)))
214 :
保守小話:2006/06/06(火) 09:08:16.57 ID:ABTuoX+n
ユリフィナ「モグタンただいま!黒40になったよ〜!それに連邦魔戦士外套も買っちゃった♪」
モグタン「おめでとうクポ〜!でも外套は脱がしづらいからやめたほうがいいクポ。」
ユ「言い残すことは?」
モ「ごめんなさいクポ・・・。」
ユ「もう、謝ればいいと思ってない?ま、いいや。それでね、称号みてみて!」
モ「称号より服の中身見せろクポ。」
パチーーーンッ!
ユ「え?何か言った?^^」
モ「・・・ごめんなさいクポ。」
ユ「もう・・・絶対に反省してないでしょ・・・。諦めてるしいいけどさ。」
モ「ところで、称号がどうしたクポ?」
ユ「ふふふ、シャントット先生の味方になりました!」
モ「・・・連邦魔戦士。」
ユ「え゛」
モ「ユリフィナ、その外套どうしたクポ?」
ユ「えーとね・・・ジュノで戦績と交換してもらっ・・・あああぁっ!!」
モ「・・・おっちょこちょいクポ。」
ユリフィナさん
無茶しやがって!!
おいゲイル俺はとんでもない間違いをおかしていたんだよ!!
何だきばy イッキ一体何を間違えたんだ?!
俺は最初のトウコノ時ログアウトせず放置だと書いていたんだが
最後の投稿の文にログアウトしたとか書いてるんだよ!!
ログアウトしてないのにログアウトしたのかログアウトが行われていたのかまったくわからないんだよ!!
な、なんだってー!!!
217 :
既にその名前は使われています:2006/06/06(火) 13:06:05.74 ID:yzb2AyP1
報告書 本部城内保安部
キメラ化した研究員の件
先日新たに編入された研究員1名が
キメラ化人体実験を提唱し、無断で
ラミアの基本設定を閲覧、自身の構
成情報大半をラミアの情報への無断
書き換えをしました。
研究員は職員数名を魅力し、逃走。
5分後、外郭部小部屋前にて発見。
説得、確保を試みるも抵抗された為
交戦。研究員1名を排除しました。
問題の研究員は、洗脳作業を終了後
初期から、暴走していた模様です。
洗脳の見直しが必要かもしれません
以上
皆様投下おつかれさまです。
イッキさんようこそw ログアウトしたかしてないか等、些細な問題ですよ多分…w
103さん完結…うう。ブモと仲良くね…( つД`)
外はほのぼの、中は修羅場、なーんだ?
倒さなくてもいいなら生き残る目はある!
>>スタイルの話
本当に個人的な覚え書きだったので、同じくスタイル書いてくださったときはニヤニヤしてしまいましたw
ハイランダーかよ(((((;'Д')))))とガクガクしてみたり。記憶喪失スタートだからぴったりなんですけど…w
"僕"については609さんの解説にほぼ相違ないです。ありがとうございます。
▼は封印スタイルといって、かつてその生き方をしていた、という事を表します。
そして彼は、何者かに従うという生き方を完全に忘れたわけではない。
そして"私"は"僕"がちょっと目をはなすと、すぐ見てはいけないものを見てしまうし、
行ってはいけない所へフラフラ寄ってしまうのです。 というわけで短めに投下いきます。
駆け足で北サンドリアの閲兵場広場を通り抜け、居住区へのゲートをくぐる。
盾に吸われて消費した魔力を少しでも稼ぐために、道中何度かリフレシュをかけ直しながら、
雑踏をかき分け、坂道を登り、ようやくシュヴィヤール邸へと帰り着いた。
やっぱりこの世界の人間の体ってかなり強靭だなぁ…後衛メインのこの体でさえ、
これだけ走っても、ちょっと休めばすぐに息が整う。
箱根駅伝とかに出たら、かなりいいタイムが出るんじゃないだろうか。
そんな事を考えながら、私はまだ邸内にいるであろう二人に異変を伝えるべく、
重厚な扉のノッカーを叩いた。
「フルキフェルです、只今戻りました! 二人に伝えたい事が!」
ほどなくして、扉を開けて出てきてくれたのはマルトさんだった。
「お帰りなさいませ。ルーファス様とヒロ様はつい先ほどお出かけなさいました」
「えぇ? 一体どこに…」
「残念ですが、私には分かりかねます…『ちょっと出かけてくる』とだけ言いおいて行かれましたから」
マルトさんは申し訳なさそうに私にそう告げながらも、南――ラテーヌ高原の方へと視線を向けた。
ということはラテーヌ方面で何かが起こったことを既に二人も察して、それに首を突っ込みに行ったのか…。
いつの間にか振動を止めていた盾を鞄に仕舞い、ポケットに時計を突っ込みながら、
私はルーファスさんの冒険者登録名を頭の中で綴った。
/t Loufas ラテーヌに何しにいったんですか? 今そっち大変な事になってるみたいですけど。
……返答はなかった。代わりに不快なイメージのノイズが返ってくる。
人の言葉に直せば、「ログインしていないかエリアチェンジ中のため、tellは届きませんでした。」というところか。
…ひょっとして、今すごくまずい状態なんじゃないだろうか。
ヒロさんにはどういう訳か最初からtellが通らなかったので(昨晩寝る前、一緒に歩いてたときに試した)連絡を取りようがないけど、ルーファスさんにまで通じないっていうのは…。
「私も、ラテーヌに様子を見に行ってきます。二人が入れ違いに帰ってくるかもなので、お留守番はお願いしますね」
「…かしこまりました。どうか、お気をつけて」
Tellは通じなくても、ホラ岩からシャウトすれば意外と連絡取れたりして。
玄関のマルトさんから距離を取り、軽く肩幅に足を開いてしっかりと立つ。
「"そは流れにして扉なり、勇気の祝福ある地へ道を開け"!」
大地から私を取り巻くように、力の奔流が光となって立ちのぼる。
ふわり、と浮かび上がるような感覚を受けて、私の体は宙に融けた。
一瞬の後、放り出されるような感覚と共に、私はピンクと青の光に照らし出された。
景色を見回すと、羊がいて球根や鳥やうさぎがいるラテーヌ高原、ホラ岩の上。間違いなく到着。
重い気配は北西方向にわだかまっているようだった。
台座の右側から軽く飛び降り、チョコガールのお姉さんに声をかける。
小銭入れをちゃりちゃりと振って代金をどうにかぴったり払うと、出してもらったチョコボに飛び乗った。
初めてのチョコボに不安はあったが、体が自然に動いてバランスを取り、チョコボは私の望む方角へ駆け出す。
本当に私ってオートマの例えがぴったりだな…そう思いながら、息を深く大きく吸い込んだ。
「ひーーーろーーーーーさぁーーーーーーん!! ルーーーファスさーーーーーーーん!!!」
――そんな力一杯叫ばなくても…サーチかけましょうよ。
腹の底からの渾身のシャウトは、冷たい突っ込みとその内容によって、ある意味無駄となったのだった。
ここまでです。遠くから乱入してみる。声だけ。
内部の空気を読んで潜入したり、ヒロさん&たるたるずや騎士団に足止めされたりしたいと思います。
ちなみに今は"私"が赤サポ白、"僕"がサポ黒です。と一応書いておく。
それでは、わっふるわっふるです。
最初のレス本文内で、そして、がだぶったわけですが。とてとてアホですね…。
どっちか脳内削除をお願い致します( つД`)
223 :
既にその名前は使われています:2006/06/06(火) 17:44:50.41 ID:2Pe7RhBk
一応保守age
>>218 >外はほのぼの、中は修羅場、なーんだ?
わかった!
水上のアヒルさんだ!!
外 水の上はほのぼの
中 水中では必死であしこぎまさに修羅場!
225 :
既にその名前は使われています:2006/06/06(火) 19:31:11.44 ID:mTL1dmmS
浮気がばれたルーファスたん家。
226 :
既にその名前は使われています:2006/06/06(火) 19:33:05.03 ID:ABTuoX+n
>>218 リバーだな!見た目はただのカニだけど実は彼の体の中では・・・((((;゚Д゚)))
皆様本日も投下お疲れ様です!
>>168 サンドリア組とも合流で何だか凄い賑やかになりそうですね。
しかしシャールカーンさんの惚れ込みっぷりが凄い…!
>>180 いつも思うのですが、バレル君とモーグリコンビが可愛すぎます!
>>190 何だか危険な香りのする終わり方が…!しかし、逃げろタイガーにウケてしまいましたw
>>200 リアルであった出来事が悲しすぎます(⊃д⊂) これからの二人が幸せでありますように
>>208 おいでませバストゥーク!というかモーグリがかっこよすぎます!クポって言わないモーグリ…イイ!
>>221 ラテーヌ高原で力いっぱい叫ぶフルさんが可愛いらしいw
室内はとても美味しそうな匂いに満たされていた。
つられてお腹の虫がぐーっと低く鳴く。あぁ、お腹ぺこぺこだぁ。
今晩のメニューはダルメルステーキに野菜スープ、ウィンダス風サラダ。
ずらりと並べられた時、豪華すぎる夕飯に少々戸惑ったけれど、モーグリ曰く、
「今日はいろいろ迷惑かけたからお詫びクポー」
という事らしい。うん、丁度お腹減ってたから全部食べられそうだけどね!
…でも、やっぱりベークドポポトも添えられてあるのは仕様ですか?
スキル上げとはいえ大量に作って置いておいた事をちょっと後悔。
いざ夕飯を食べてみると味も凄く良かった。うーん、モーグリやるなぁ。
調理の腕前は師範代かな?さすがお世話係と言ってるだけの事はあるね!
「…で、そのガルカさんに助けてもらったわけ!もう迷子はこりごり」
今日あった出来事を掻い摘まんでモーグリに話ながら、夕飯を全てたいらげた。
うーん、我ながら良く食べきれたものだ。ご馳走様でした♪
上機嫌な私に、食べ終えたお皿を片付けながらモーグリがぼそっと言う。
「クププ。ご主人様と迷子は切っても切れない縁クポ」
「わ、私だって10回ぐらい行けば覚えるよ!」
「…普通は2、3回で覚えられるものクポ」
じっとにらみ付けると、モーグリはくるっと背中を向け、いそいそと離れる。
何だかとっても回避スキルをあげられた気がしてちょっと悔しい。
「そうそうご主人様、「ご飯終わったならお風呂に行って来るクポ〜!」
クルクル回転しながら私にタオルと石鹸の入った桶を持たせる。
確かに今日は転んだりしたし、ずっと鉱山にいたもので全身砂まみれだ。
お風呂行きたいな。でもどこにあるんだろう?
「お風呂はモグハウスの裏側を真っ直ぐいけばあるクポ!」
私の質問を先読みするようにモーグリは答えた。やるなモーグリ!
「ありがと!それじゃ行ってくるね」
「迷子の迷子のご主人様♪迷子になっちゃ〜だめクポよ〜♪」
閉めた扉の向こうから聞こえてくる何かの替え歌っぽい歌…。
家帰ったら覚えときなさい…!私は燃え上がる怒りを胸にお風呂場へ向かった。
外は既に真っ暗で、空を見上げれば星がキラキラときらめいていた。
漆黒の闇に浮かぶ仄かに蒼い月の光がとても眩しい…今日は満月か。
満月の夜は何かが起こるとか良く言うけれど…満月って凄く綺麗だと思う。
ずーっと眺めてたら、何だか吸い込まれそうな気分になるなぁ。
こんな綺麗な月夜の下でお風呂かぁ…露天風呂だったら最高だな〜♪
上を向いて歩きながらそんな事を考えている時だった。
「――――!!」
シンと静まり返った静寂の中に聞こえた、小さいけれど悲鳴のような声。
空耳…?でも何だかすごく嫌な予感がする。
どうする?このまま逃げる?だって私が行っても何も出来ないよ?
頭の中で私が私に呼びかける。でもやっぱり、気になるよ、何かあったのなら…。
装備はほとんど置いてきてしまったけれど、そんな事を気にしている余裕は無かった。
桶を抱きしめたまま、わずかに聞こえた声のする方へと走り出す。
最悪の事態はただの思い違いであってほしい。
でもね、もし何かが起こってて、誰かが傷付いて、手遅れになったりしたら―――
あの時行けば良かったとか…後悔はしたくない。
凄い正論並べた正義の勇者気取りな考えだけど…素直にそう思った。
本日は以上です。自分は地獄耳なようだ。
>>226 り、リバーの中で何が…?!ま、まさか((((;゚Д゚))) アワワワ
232 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/06(火) 20:00:14.25 ID:AoW9FFLx
>>96 だってホラ、召喚するときってさ、ガチョーンじゃんw
>>100 メイド服のオスラktkr!w
>>113 内藤さんは私の妄想でありますよww
>>119 ついに接触キタ――――(゚∀゚)――――!!!
一体どうなってしまうのか!?
>>134 プライバシーですかwこの世界にプライバシーの考え方はあるのやら(´ー`)
233 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/06(火) 20:01:08.33 ID:AoW9FFLx
>>148 ガルカたん優しいですね(´∀`*)
&覗きいくn(ry ゴスッ。ボクッ。グアアアァ
>>161 シャールカーンさんwあなた何をwww
>>179 レグナスさんかっけぇぇeeee
旅行、頑張ってくださいw
>>190 リードさあぁぁん!
死亡フラグきたこれ?
234 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/06(火) 20:01:34.83 ID:AoW9FFLx
>>198 ブモが帰ってきたー!!
お疲れ様でありやす(・ω・´)ゞ
>>204 イッチに見えた俺キメェwww
また新たな犠牲者が
>>222 そ、そうか、テレポすれば一瞬でしたねw
>>230 仕様です。知りませんがw
なにが起こるのかwktk!!
投下いきまー
的確な指示を出す連邦戦士を見ているうちに、重要なことに気がついた。
「俺、シャントット博士探してたんじゃなかったっけ?」
そう、ここ、天の塔に来た目的は、誤作動を起こした予測装置の修正をしてもらう為だ。早く探さないと
「アナタ!そこ退きなさい!邪魔!ブチキレますわよ?」探すまでも無かったらしい。遠くからぶちギレた叫びが聞こえる。
声のしたほうを見ると、発光物体に再び魔力を移している数人のタルタルがいた。固まって動いているので、小人の行進のようだ。今話し掛けたらまたブチギレそうなので、用が済んだら話し掛けよう。
「オホホホホ!このワタクシにヘッポコ君の分際で直談とは、ちゃんちゃらおかしいですわ!」
数分のち、やっとシャントット博士を見つけると、ご満悦のようだった。機嫌悪くなくてよかったよ。
そんなにヘッポコヘッポコ言わないでくださいorz 確かにヘッポコだけどさ!
「何かおっしゃったかしら?」「いえ、なんでもありません。そんなことより、」危ない危ない。なんでバレたんだろ?
「………もとい、それよりですね、えと、この予測装置、壊れてるんじゃないかなぁって」自信なさ気だが、しょうがない。確信は持てないのだから。
「なにがどう壊れてるのかしら?」博士が聞いてくる。
「ちょっと前だったんですが、急に変なことを言い出したんです。『強力な魔力波が接近』みたいな事を言ったのに、実際なにも起こらなかったり。」
説明を始める。この原因が解ればいいのだが。
「……アナタ、そもそも魔法のなんたるかを理解していないようですわね。」
「へ?」思わず聞き返してしまう。魔法のなんたるかだって?
「その顔は、やはり知らないようですわね。」呆れたような、納得したような顔でシャントット博士が言った。
「こんな説明を一からすることになるとは思いませんでしたわ。でもまぁ、機嫌がいいから教えてあげないこともないですわよ?」博士が聞く。そりゃもちろん
「お願いいたします。」ぺこりと頭を下げて言う。それとこれとは、意味があるのかわからないが。
238 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/06(火) 20:12:10.46 ID:AoW9FFLx
以上です
シャントットはかせのまほうがっこう☆ 〜真面目にやらないとブチギレますわよ編〜
が天の塔にて開催される模様w
受講希望者は、シャントット博士に直談してくださいw
わっふるーわっふるー
239 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/06(火) 20:54:55.24 ID:qwgi4qg6
>>外はほのぼの、中は修羅場、なーんだ?
ユリフィナ氏のモグハウス。
―――なぜだ?
どうして、俺が闘う時はいつも護るべき者がそこにいるんだ。どこから湧いて出てくるんだ。
そんなに死に急ぐんなら勝手に一人で死ね、ってオマエが言ったんだろうが。
・・・あれは、誰だったかな・・・。
禍神がぐっと力をこめ、俺の腹を刺し貫いていた剣を引き抜いた。
ぐらりと力が抜けそうになるが、あいにくショック死できない体だ。
気を失うことは許されない。全ての痛みを感じ続けるしかない。
すぐさま腹と背の損傷を修復し、内臓がこぼれ落ちるのを防ぐ。
よろよろ下がりながら、がはッ、がはッ、と空気を求めてあえいだ。
反射的に急所だけは外したが、当然“中身”の修復までは手が回らない。
どの道、長くはもたない。
「・・・禍神、まだ早い。この程度で勝った気になるのは、まだ早い」
俺はゆらりと長剣を構えた。既に覚悟はできている。
剣先がカタカタ震えていたのが、ぴたりと止まった。
長剣の帯びる輝きが、しだいに青白い光を増していく。
「行くぞ―――!」 「ユクゾ―――!」
俺と禍神、全力で真正面から撃つ剣は音速をはるかに超えた。
両者の刃が交差した刹那。
相反する霊力が衝撃波を生み、空間は眩い煌きと静寂とに支配された。
ふわっ、と草の匂いがした。
三人が姿を現したのは、明るい日差しの照らすラテーヌの草原だった。
向こうのほうに、騎士やタルタルの集団が見える。
ハーミットが長くねじれた杖を振った。
鍾乳洞入口でパントマイムをやっていたタルタルが支えを失い、内側に転がっていった。
それをニヤニヤと白髭をしごきながら見やり、ハーミットがぼやく。
「やれやれ・・・。わしの鎧が、見る影も無いわい。ズヴァールに送って修理じゃ」
怒った口調ではない。むしろ、よくここまで使いきったと言いたげだった。
あちこちパーツが砕けたり歪んだり、また無くなってしまったりで、無事なところはないくらいだ。
杖を一振りしただけで、俺は元のダブレットとズボン姿に戻った。どっと疲れが押し寄せて、崩れ落ちそうになる。
ポコン! とハーミットが不意に、タイガーの頭を叩いた。
「・・・あれ? 俺は、どうしてここにいるんだ?」
隣にいたタイガーが、素っ頓狂な声を上げた。
きょろきょろとあたりを見回す。すぐに、ここがラテーヌだということは理解できたようだが。
「“心臓”の部屋でカーディアンにけっつまずいて、黒い奴と赤い奴がいて―――?」
ああ、そうか。ハーミットが記憶を修正したのか。真実の記憶に、ほんの少しだけ嘘を混ぜるいつもの手。
当人に害は無く、むしろ当人のためになるような嘘は、来訪者といえども抗いがたい。
俺もそれに協力しよう。栄光と名誉はタイガー、君のものだ。
「君が、黒い奴―――禍神を一人で倒したんだ。その物凄い篭手と体術で」
「俺は全然、憶えていないんだが・・・」
「全てのモンクが目指すという、“無我の境地”というやつか?」
俺は神妙な表情を作り、タイガーを賞賛した。
「なんにせよ君は英雄だ。世界を救ったんだから」
むこうのほうで、ミスラとエルヴァーンの二人組が手を振り、タイガーがそれに応えた。
「ま、いいか」 あっけらかんとしてタイガーは言い放った。「こうして怪我一つ無いんだからな」
タイガーは笑い、彼の仲間と思われる二人組のほうへと駆けて行った。
彼は眩しい。英雄にふさわしい眩しさだ。俺には、強すぎる光だ。
「・・・あんたが口約束を守るとは思わなかった」
「おぬしの『蜘蛛の糸』が面白かったからじゃ。未熟者にしては興味深い解釈じゃったぞ」
タイガーの背中を遠くに眺めながら、俺とハーミットは油断ならない空気を保っていた。
正直言って、もう俺の体に戦闘に耐えうる力は残っていない。
しかし、やらねばならない時は、もう一度、剣を抜くしかない。
「それにじゃ。禍神を切り伏せ、その血にまみれた男がどれほどに呪われておるのか。
これから楽しみじゃでなァ・・・!」
そう言って、かんらかんらと笑った。どこまでも食えない爺だ。
言われるまでもない。
神を屠った者には必ず破滅のあぎとが待ち受けている。それは神代の昔からの運命だ。
「おお、そうじゃ、忘れるところじゃった」
ハーミットはひとりごち、タルタル集団のほうへ近づいていった。
その中でひときわ目立つエルヴァーンの女性、アリアに好々爺の風でニコニコと笑いかける。
「・・・? なんでしょう、おじいさん?」
いきなり、アリアの頭をポコン、と杖で叩いた。
―――記憶修正だ。
ハーミットが記憶をいじる時はいつも、不自然な人格崩壊を引き起こさないよう留意していた。
おそらく、アリアの時空魔法に関する術式のみを少しだけ書き換えたのだ。
アリア本人は正しいと思っているやりかたにも関わらず、今後一切、時空魔法は再現しない。
「いったーっ」
わけがわからず、困惑するアリアと呆気にとられてしまったタルタルたち。
それらを気にすることもなく、ハーミットは杖を天にかかげた。
すっ、とその姿がかき消える。
「さらばじゃ! それでは良い旅を!」
そう言い残して。
「なんなのよ、あのジジイ!」
猫耳タルタルが吼えた。
いつまで、そのフサフサをつけているつもりなんだろう?
「あ、口だけ男。生きてたんだ」
散々な言われようだ。やれやれ、と俺は肩をすくめた。
「洞窟中を逃げ回っていたところ、タイガーの・・・、ほら、あの彼に助けられてね」
そう言って、彼のほうへ注意を促した。
「謎の彼が、あのモンスターを倒してくれた。計り知れない強さの英雄だよ」
「それに引き換え、情けないわね。逃げ回って傷だらけになったわけ?」
ユリフィナがジト目で俺を睨み、それをシャールカーンがたしなめる。
二人はいつのまにか親密な雰囲気だった。
よりが戻ったのかもしれないな。どんな形であれ、友の幸せを願う気持ちに変わりはない。
「ひとつだけ、確認させてくれ」
俺はユリフィナに問いかけた。
「君の中の来訪者は、リアルへ帰れたのか?」
彼女は言いよどみ、うつむいた。なんと説明してよいものか、逡巡しているようだった。
「ああ、そうさ」 シャールカーンが代わりに答えた。「もう、ユリフィナはどこにも行きはしない」
「そう、か」 俺は、友に頷いた。それだけ聞けば十分だった。「―――よかったな、カンダタ」
「カン・・・?」
ユリフィナは頭にクエッションマークをいくつも浮かべた表情で、俺を見上げた。
俺は自然に寂しげになってしまった笑顔を友に見せたくなくて、背中を向けて手を振るだけにした。
そろそろ時間だ。
逝くとしよう。
懐からチョコボの羽根を一枚、取り出した。
それは少し大きめで、黄色い羽毛の先が少しだけ茶色がかったものだった。
軸を手にして、ラテーヌの穏やかな風にそよがせた。
地平線の向こうから、見覚えのあるたくましいチョコボが猛スピードで現れる。
メアの遺跡からサルタバルタまで乗せてくれた、あの彼だ。
俺はチョコボの鞍に這い上がるようにして跨った。ひらり、と飛び乗るほどの体力は、もう残っていない。
チョコボがクェゥゥゥゥ!と、ひと鳴きして、駆けた。
―――行き先は、任せるよ。
チョコボの駆ける緩やかな震動と、風にそよぐあたたかな羽毛の感触が心地良い。
ラテーヌの爽やかな風と明るい太陽が、懐かしい冒険の記憶を、不安と期待で胸一杯の頃を思い出させた。
全身の力が抜けていくのを自然に感じた。騎乗のままチョコボの首にもたれかかり、ゆっくりと目を閉じた。
「それでは・・・、良い旅を・・・」
246 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/06(火) 23:30:04.11 ID:qwgi4qg6
タイガーは死ななかったし、プライマルアーツも砕けませんでした。
みんな助かりました。よかったですね。
以上です。
ありがとうございました。
247 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/06/06(火) 23:33:38.27 ID:hsnBxs0Y
投下乙!この勝利後の安堵感というかエンディング感がイイ!
それで結局のところ、タイガーとクールヴァーンはどっちが強いんだろうか?w
>>200 死んでた;; 完結お疲れ様です!
>>208 新しいタイプのモグだwwゲイルと聞いて竜剣実施時のブルーゲイル思い出したw
>>209 レグナスがバスに到着したら、まったりフェイト一行出したいなw
>>241 あるあr…ねーよwww
>>217 なんかソレっぽくできてるw
>>221 サンド付近は賑やかでいいねー。
>>231 何が起こったんだろ。今こそ特訓の成果が得られるとき!?w
>>238 「魔法」とは…戦闘の手段ではないッ!「魔法」とは!暗闇の荒野に!進むべき道を切り開く事だッ!
248 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/06/06(火) 23:37:00.55 ID:hsnBxs0Y
追記。
>>240と
>>241の間で血みどろの戦闘が行われましたが、そのぶんの時間が(省略されて)飛んでいます。
***************************************************************************
と、間に入れればよかったのかもしれませんね。
おつかれさまです(´∀`)ノ
長くなりそうなので二回に分けて投下する事にします〜
ロンフォールの森を抜けて南にひた走る。
ルーファスの姿はもう視界から消えてしまった。匂いと気配だけを頼りに後を追う。
というより、ラテーヌだったら着いていくまでもなく行けるのだが。
峠を抜け、岩だらけの山道を駆け上がるにつれて、周囲の木々が様変わりする。吹き抜ける風が冷たく荒々しいものになる。高原が近い証拠だ。
ラテーヌ高原に差し掛かった辺りで、ルーファスがぼんやり立ち尽くしていた。
「おい! 何やってんだよ!」
まさか道が分からないとかいう事ないよな?
「……振動が止まった」
ルーファスが呆然といった表情で答えた。例の龍に触れたり、色々試してはいるが、龍は黙したままだ。
「なんだよ〜、手遅れ?」
がっくりと肩の力が抜けた。おれの二時間と硬い鞍で痛くなった尻の補償と謝罪を請求したい。
「そもそも空振りってのもあるかもな。第一、何が起こってるか確認もしないで飛び出してくるのが間違いなんだよ」
「んじゃ、なんだったか確認くらいはした方がいいんじゃねぇの?」
つか、せめてそのくらいはしようよ。さもないとホントに補償と謝罪を請求するよ?
「いやぁ…… ラディールに黙って出てきてるから」
マスクの上から頭を掻く。なんだよ、急に所帯じみやがって。
「あんまりゴチャゴチャやって帰ると後が怖いんだよなぁ」
あぁ……と、大いに納得してしまった。
「そっか、怒ったら怖そうだもんな……」
なんていうか、キレるととんでもない事をするタイプだ。おれもあの女に逆らう自信はないな。
「でもなんだったんだろう、あれ……」
「強烈にイメージに残ってるのは空間の歪みだな。人が数人いたけど、それはあまり重要じゃなかった気がする」
未練がましく呟くおれに、ルーファスが東を見つめたまま返す。
「んじゃ、その歪みに篭手が反応したって事か」
プライマルアーツ、原初の一。訳が分からない事だらけだ。
ルーファスもお手上げといった感じで、両手のひらを示すと肩をすくめた。
「取り敢えず、行くだけ行ってみよう」
東から吹き付ける湿った風を切って、おれ達は鍾乳洞を目指した。
高原は石灰質の地質で、あちこち雨川に削り取られたクレヴァスがある。
オルデール洞はそんな白くむき出した壁面に、無数の入り口を持つ巨大な鍾乳洞だ。
それはまた、人体洞とも言われている。誰が発見したのか知らないが、洞窟の形が大きな人間の内臓に似通っているかららしい。
おれ達が知る鍾乳洞への入り口を目指して一つのクレヴァスを訪れると、王国騎士団に行く手を遮られた。
ルーファスが交渉を持ちかけるが、国家機密の一点張りで道を空けてくれそうに無い。
そうか、とルーファスが肩を落として、チョコボの手綱を引いて取って返す。
注意していなければ、おれも見逃すところだ。返したチョコボの蹴爪先が内を向いて突っ張る。次の瞬間、彼の乗騎は神速の速さで向きを変えると、騎士の脇を駆け抜けていた。
二足な分リアルの馬よりはましだが、チョコボは大きくて小回りが利かない動物だ。
それをあんな風に、しかも初めて乗った鳥にも係わらずあそこまで乗りこなすとは、エルヴァーンがチョコボ乗りに長けた種族というのは本当なんだな。
そんな事を考えながら、おれも鞭を当ててチョコボを走らせる。騎士は完全に虚を突かれて、盾を構えて悲鳴を上げるのが精一杯。おれ達を留める事が出来ない。
クレヴァスの底にも騎士団はいた。おれは駆け抜けるかと思い鞭を取ると、
「平然としていろ」
ルーファスに窘められた。
騎士達はこちらを胡乱な目で見ているが、それ以上何もしてこない。そうか、上の番兵に話を通して、許可を得た上で下りてきたと思っているんだな。
確かになかなか出来る事じゃない。おれはルーファスのクソ度胸に感心し、同時に騎士団の純朴さに少し呆れた。
チョコボを降り、洞窟へと歩を進める。
と、不意に背後で術式の発動。同時に切羽詰った悲鳴が聞こえて、おれ達は慌てて振り向いた。悲鳴は一人ではなかった。
見ると、少し離れた柔らかい下生えの上に、龍に見せられた映像の登場人物達がいた。
「ルーファス、こいつらアレだ!さっき見えたえいz……」
「分かってるよ、適当に話を聞いておいてくれ。俺は先に行くから」
ルーファスは何かに憑かれたみたいに、現れた連中には無関心だ。
煩わしい事はお前がやっとけ、そんなそっけない仕草で奥へと進みかけ、何か見えない壁にぶつかった時みたいに大きく仰け反ると、二三歩後退った。
涙目で鼻を押さえ、こちらを振り返る。
よっぽど痛かったんだろうな。可哀想に。おれは礼儀として、大笑いする事だけはどうにか我慢した。おれって紳士だよな。
右手で鼻をさすりながら、ルーファスが左手で見えない壁をさする。
「パントマイムの練習か?」
そう言いながらも、ここに確かにある壁を感じる。術式は少し詳しく調べないと分からないが、ざっと見たところ拒絶と隠匿。騎兵の進軍路にでも張っておけば有効な罠になるだろう。
「……お前、後で分かってんだろうな? メイド服でこき使ってやる」
マジすいません、調子こいてました。
ルーファスが今度は両手で壁を探る。
龍が再び、躍動を始めた。壁をまさぐっていた右手が不意に抵抗を失って沈み込み、つんのめるように結界の中へと踏み込む。
「え、おい……?」
後に続こうと慌てて壁に手を突くが、熱くも冷たくも無い不思議な障壁に阻まれて先に進めない。
中でルーファスが口を動かす。
何か言っているようだが、全く聞き取れない。
「なんだよ、聞こえねえよ!」
怒鳴ってみるが、聞こえている気配は無い。
ルーファスがおれの背後を指差す。振り向いた先には、先ほど外にワープしてきた連中がいた。
「なに、あのタルタルの女の住所を聞いとけばいいのか? え、実はペド野郎? ホントはラディールよりああいう幼児体系が好み!?」
彼は曖昧に頷くと、踵を返して先に行ってしまう。どうやら本当に聞こえていないようだ。
外を頼む。ルーファスは多分そう言ったんだろう。でも、ほっといたって逃げやしないさ。そんな事よりケアルも出来ないあんたを一人で行かせる方が心配だ。
結界に両掌を当て、術式を計る。おれ達の使う魔法と根本は同じだ。侵入者を阻む拒絶と、退出者を阻む孤立、結界を持続させる維持……。
ドドドド、と背後から足音が聞こえた。振り返ると、先ほどの連中の一人がこちらに走ってくる。甲冑に身を包んだ小さなタルタルの少女だ。
何の用だよ、と、おれは向き直る。少女はそのままの勢いで洞窟に突撃し、あまり聞きたくない音を立てて結界に激突した。
タルタルは仰向けに引っくり返ったまま動かない。さすがに心配になって、手を差し伸べながら呼びかけてみる。
「おい、大丈夫かちびっこ」
「ちびじゃない!」
不意に鋭い声を発して起き上がるタルタル。そのままの挙動で手にした得物の柄でおれの脛を強打する。
「ぎ……ぁ……」
脛当て越しでもここまで痛いとは、一体どーいう腕力してんだ。言葉にならない呻き声を上げて悶絶する。
多分、もしヒュームやミスラと同じ体格のタルタルがいたとしたら、そいつはものすごい怪力なんだろうな。
タルタルも鼻を押さえて痛がってる。二人で痛がっていると、初老のエルヴァーンがやってきた。
「なんだ、貴様は。ここで何をしている」
別にやましい事をしにきた訳じゃないが、ならば何をと言われると困る。
すごいアイテムに導かれてやって来ました。嘘じゃないが、そのすごいアイテムはルーファスが持っていっちまった。
「ここは騎士団により封鎖されている。冒険者風情が入っていい場所ではないのだぞ」
「わたしは近衛騎士のPokotasoである。国家の一大事を負う任務でここに来た。状況を知らせよ!」
嘘じゃないよな、と自分を納得させながら、出来るだけ偉そうな言葉を選ぶ。
騎士の顔色が変わった。半ば以上賭けではあったが、おれの方がこの騎士よりも格上か、悪くとも頭ごなしに命令されないような立場だったようだ。
近衛騎士という肩書きが名前の通りなら、指揮系統の上位は国王だけのはずだ。
「そ、それは…Pokotaso様と気づかず、数々のご無礼をお許し下さい。自分は予備役の従騎士、ランコールと申します」
言葉はへりくだってはいるが、内心穏やかじゃないのが丸分かりだ。そりゃそうだ、おれは確かに近衛騎士だけど、たまたま冒険者が功績を立てただけの成り上がりなのだから。
それに、肩書きの通りなら、おれはこの騎士より位は上だが、指揮系統は別だ。おれはこの騎士に命令していい権限なんてない。
「そうか。従騎士ランコール殿、こちらも貴殿の立場を慮りもせず無礼を述べた事を許して欲しい。話せる範囲で構わないから、この中で起きている事について話してはくれまいか」
こちらも軽く譲歩してやると、それだけで騎士の顔の険が薄らいだのが分かった。そこまで打算があった訳じゃないが、あまりすんなり決まると心配になる。これでいいのかサンド騎士。
機密事項が多い上に話し手が戦争一徹のこの騎士ではいまいち要領を得ないのだが、総合すると、ここで何らかの儀式が行われ、その結果良くないものが呼び出されてしまったのだという。
儀式の内容や、儀式を執り行った人物は機密なんだそうだが、別に知りたいとも思わなかった。
情報の提供に礼を述べると、ちびっこと騎士は連れ立って出て行く。
俺は再び結界を調べに掛かった。
かなり急いで作られた結界だ。鍾乳洞の全域を覆うこの規模だけは人外の域だが、この強度ならおれのディスペルでも消せるだろう。
だけど……と、おれの中で別の声がする。この結界を消していいのか? プライマルアーツはこの結界をすり抜けたけど、消しはしなかった。それはどうしてだ?
パンドラの箱、青髭、鶴の恩返し。開けてはいけないものがある。そんな教訓を秘めた寓話がいくつも浮かんで消えた。
どうすればいい、おれはどうするべきなんだ?
「上手だね〜」
……脱力した。
背後に気配を感じて振り返ると、先ほどの集団がそばまで来ていた。タルタルが三人に、エルヴァーンが二人。エルヴァーンの一人を除き全員女。
冒険者だろうか。どちらかというと、エルヴァーンの男をPLしにきたパーティといった風情だ。
「中には入れない」
「なんでアナタがそんなコト知ってるのよ」
おれに道を塞がれて、白魔道士らしいタルタルが食って掛かる。
「あ、いや。試したらそうだっただけなんだけど」
こちらを見もしないで結界の際まで走り、障壁をぺたぺたと触る。両拳を固めて叩いて、悪態をつきながら最後に一発蹴った。
「中に入りたいんだけど。何とかならないの?」
あんたら、中で何が起きてるのか知ってるのか?
「おにいさんが大変〜なの〜! きっと今頃、泣いてるの〜痛くて〜」
さっきの鋼鉄タルタルが両腕と不思議な倒置法を振り回して訴える。いや、それじゃわかんないから。
「中に一人取り残されている。支援に向かいたい。協力しては貰えまいか」
騎士らしいエルヴァーンの男が進み出て、そして "彼の名誉のために言っておくと、彼は一人戦っている。泣いてなどいない" と付け加えた。
「あんたは?」
銀髪の若い騎士は、一礼して名乗った。王国騎士のシャールカーン、それが彼の肩書きだそうだ。
「あんたも中に入るのか?」
「彼女達だけ危険な地に赴かせる訳にはいかない。守り手が必要だ」
真面目そうな男だ。そして赤魔道士のおれから見ても、大した実力者じゃない事が丸分かりだ。ロンフォの羊と追いかけっこでもして体を鍛えているのがお似合いだ。
「冗談だろ? どう見たって、あんたは守ってもらう側じゃないか」
うんうん、と吊目のタルタルが頷く。結構きつい性格してんな、仲間じゃないのかよ。
シャールカーンは侮辱のあまり顔色を失い、言葉を詰まらせ、そしてしばしの沈黙の後、口を開いた。
「私は確かに文官の子で、武術は未熟だ。だが、国の一大事に彼女達だけが命を懸けるなんて間違っている。死ぬなら最初に騎士が死ぬべきなのだ」
いや、そりゃあんたが最初に死ぬだろうけどさ。
「随分潔い話だな。死ぬのは怖くないってか」
「怖いに決まっている」
茶化すおれに、シャールカーンは迷いのない表情で答える。
「だが、死より怖いものがある。大事なものを…… 先祖の名誉を、国の秩序を、民の平穏を失う事に比べれば、私の命など瑣末事に過ぎない」
中にいる男はサンドリアに取って必要な人物なのだ、と。
死より怖いものがある。言い換えれば、命より大事なものがある。
古臭くて陳腐な台詞だ。だけど、一体どれほどの人間が、こいつほど厭味なく迷いなく言えるのだろう。
「あんた、本物の騎士だよ」
半分の皮肉と、半分の憧憬を込めて言う。
「…分かった、やってみよう」
結界の構造は概ねにおいて把握した筈だ。規模は桁違いだが、強度や構文自体は平凡なもの。
おれは見えない壁に触れると術式を構築し、ディスペルを唱えた。
侵入者を拒む拒絶の術式が一瞬もがいて消え失せ、次の瞬間何事もなかったかのように再び現れる。
「あ、れ…れ?」
一つ術式が隠れていた。障壁の欠損を繕う再生だ。この術式を破壊しない限り障壁は消えないし、拒絶の術式を消さない限り再生の術式には手が出せない。
もしもこれを一人で組んだのなら、多分ヴァナで一番の魔法使いを名乗っていいんじゃないかな。
「何やってるの?」
後ろから辛辣な視線を感じる。それも複数、もっぱら下のほうから。
「悪い、おれ一人じゃ無理だ」
突き上げに耐えかねて、溜息混じりに言う。
もう一人術者が必要だ。連続魔を使えばおれ一人でもどうにかなるが、洞窟の中での事を考えると、今使っていいものか思案に暮れてしまう。フルキフェルがいればなぁ……。
「赤魔道士はいないか?」 見る限り期待は出来ないが、念の為聞いてみる。
シャールカーンが無念そうにゆっくり首を振り、残りの四人が合わせたように揃ってフルフルと首を振った。
ひとまず以上です(´・ω・`)ノ
>>247 タイガージェノサイド使えばクールヴぁーンは一秒でKO
ハンターで言うとタイガーがゴンでクールがキルアだな
俺もタイガーのが強いと思うけど不毛な話
あの二人の戦いをシミュレートすると、小牧・長久手の戦いを思い出しますね(´・ω・`)
家康vs秀吉で、家康優勢になるも、秀吉が家康の挙兵の名目を潰して最終的な政治的勝利を収めた合戦なんですが
同じように武力でタイガーが優勢になるも、最終的にクールヴぁーンが目的を果たすのを阻めない、みたいなイメージがw
264 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 01:56:14.87 ID:TWCHGFJg
道具。エクスカリバー(消失)&赤い鎧&イージス=プライマルアーツの篭手
特殊能力。曲がりなりにも元神(現在は未知数)>強烈な身体能力とリアルの武術の融合
直接戦闘能力 どーみたって殴り合いや斬りあいではルーファスのほうが強そうだ。
卑怯さ。冷酷さ。現在のリード圧勝。序盤の性格と比べ、なんかリアルでいやなことでもあったのかというほどの豹変ぶり。
彼女。質では圧倒的にルーファス。数ではリード。メイミィのキャラはラディールに勝てる(てか主役の一人)が、
リードから自分からフッたのでノーカウント。
作中ヤッた(あるいはそれっぽい描写のある)女の数。リード圧勝。
7項目中3、引き分け2、負け2でリードと見た。
ただし、キャラの強さで言ったが、誇れる強さではないというか、戦闘力でどうかと言うと謎ではある。
しかし。最強な個性的キャラで言えばもっと別の奴であることは確定的に明らか。
セクハラ食らう数ではユリフィナ様。たるっこは69、子供の夢っぽい展開WkWkクリス。
熱血ヒーローではヒロ、サブリガンは髭親父。萌えはフルキュエル(私)←俺の趣味。
ナルシスト兼リアルJOJOはレグナスといったとこか?
265 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 02:56:36.88 ID:JAAvIw47
そして数少ない意味不明というポジションに私が……ふふふ。
投下は無いのでコテ無しで保守ageしときますね。
…内容まとまってないから投下無しですすいませんすいませんorz
266 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 03:24:42.26 ID:TWCHGFJg
残念ながらその「すごいよマサルさん」的ポジションは既にポン吉氏がいるのだよ。
あれは意味不明ではないが、あの独特の空気は圧倒的ではないか我々は状態だ。
267 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 04:11:14.67 ID:TWCHGFJg
保守の仕方。フェイト保守、小話保守に続いて新ネタを考えたぜ。
名づけてアニメ次回予告保守。
涙を拭い。涙枯れたとき人は人を捨てるのか。ダークモールに滴る血がリサコサージュを汚す。
次回「朝起きれば自キャラになっていた」第○○話。
「ザンコクニナレ」。お楽しみに!
卑劣なる赤い鎧ピアジュに、人生を捨てたはずの男、
ヒロの魂が燃え上がる。義憤とは・・・現実に立ち向かう勇気だ!
次回。「朝起きれば自キャラになっていた」第○○話 「男の戦い」赤き帽子にかけて、悪を討て!
・・・いや、「いきなり最終回」ノリな気もしますが。
268 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/07(水) 06:25:40.82 ID:7LniU4A7
ダークヒーローのポジションage
>>264 まぁ・・・(開いた口がry)
名無しさんの一つの評価ですので、各書き手様がたにおかれましては、気にせずわっふるでございます。
リードは、あれでデッドエンドですので。
270 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 08:01:22.96 ID:d6Wxo1tu
お前それでいいのか?
271 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/06/07(水) 08:26:40.01 ID:MELyFQi/
>>221 僕の冷静なツッコミがw
>>231 まさかこれは死亡フラグ?w いじめっこなモーグリがかわいい・・・w
>>238 先生の機嫌がよくてよかったですね。悪かったらきっとサンダガV・・・
>>239 正解かもwさんざん暴言はきまっくているけれどなんだか切なくて暴言吐きづらいですw
たぶんまだ口だけ口だけ言い続けますけどw
>>260 いや、そりゃあんたが最初に死ぬだろうけどさ。ってwひどいww
サンド騎士団、あるいみオークよりも扱いやすそうですw
>>267 次回予告保守おもしろそうwそしてちょっと恥ずかしいですw
>>269 え゛?((((;゚Д゚)))
>221
Uchino鯖の晒し板でこんな書込みが!
272 名前:既にその名前は使われています[] 投稿日:2006/06/07(火) 15:22:02.07 ID:uso-news
さっきラテでソロってたら聞こえてきたシャウト
ひーーーろーーーーーさぁーーーーーーん!! ルーーーファスさーーーーーーーん!!!
Furciferって奴なんだが、テルとかパーティ会話使えよ…
272 名前:既にその名前は使われています[] 投稿日:2006/06/07(火) 15:24:12.51 ID:x68000lv
そんな事で晒すなヴォケガ
273 名前:あぼーん[あぼーん] 投稿日:2006/06/07(火) 15:32:19.17 ID:あぼーん
274 名前:既にその名前は使われています[] 投稿日:2006/06/07(火) 15:55:45.02 ID:uso-news
本人ですか?^^;
他人のログはあなたの日記帳じゃないんですよ?^^;
275 名前:既にその名前は使われています[sage] 投稿日:2006/06/07(火) 16:12:25.32 ID:yamada
タゲ逸らしすんなPokotaso
あとsageろ
>231
おおおうちのもぐたんの救世主ktkr!?(違ったらごめんなさいw)
まとめの方で手直しする事も出来ますので、ヒュム♀乱入の辺りから別ストーリーで書いて頂いてもおkです(´∀`)ノ
>238
シャントット様に教育されると、古代連発する墨が量産されそうな予感wwwww
>246
よい旅を、って普通に聞くといい台詞ですよねw
ゲームのGMもこのくらいだといいのにww
274 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 11:12:24.35 ID:mBjJb1hy
鍾乳洞にこだまする少女の叫び。
時が凍り、ダテレポが彼女の体に起きた異変に気付いた彼等が再び現れる…っ!
次回の「朝起きたら自キャラになった」第○○話
「やば、裂けちゃった…」
遥かなる未来にぶちまけろ!臓物!
だるいぞ体!だるいぞ体!
そんなに若くないー
誤爆
277 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 12:35:12.50 ID:TWCHGFJg
OPテーマソングは個人的イメージではドラグナーの歌だなー。
気をつけて誰かが ウォントゥユー
(新装備で武装する騎士団、新型カーディアン量産、銃を抱える銃士達をバックに赤い鎧と黒衣達が立つ)
背中から君を追い詰めてる
(風景切り替わってパソコンを叩く青年が徐々にクローズアップ)
振り向いたら負けさ
(振り返る"私"とフラッシュする画面。背中合わせのフルキュエルと"私")
決められた道をただ歩むよりは
(飛空挺に乗り、風にたそがれ髪をなでるアルル含め最近出てない人々とトリオンたちのイメージ画像)
選んだ自由に傷つくほうがいい。
(ダークモールを手に泣きながらヤグードに挑むユリフィナ。血に染まるリサコサージュ)
倒れるまで(瀕死のイッチを乗せてチャリで走る98本家) 走るように(にらみ合う"炎の壁"とリード)。
熱く生きてみたいから (唐突に画面広がって「とんかつくいやがれですにゃー」の吹き出しで汗たらり)
バーニングハート バーニングハート 夢だけは(大きく四股立ちして地面を砕くルーファス。砕けた剣を片手にピアジュに挑むヒロ)
フライングハイ(船上で大きく宙に舞い、衝撃波で死者の軍団を吹き飛ばすリード)フライングハイ 渡せない(折れた紙兵を指に挟んでこちらに振り返るメイミィ。瞳から涙が)
熱く燃える地平線(獣人達やその他の来訪者と星振る丘に立ち、夕日を眺めるポン吉たち)
君にかけたデットヒートのアイラブユー(タイトルロゴ)
・・・案は考えたが、フラッシュにするまでにスキルを習得せねばならんようだなwww
278 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 12:36:01.48 ID:kBGRwhHP
誤爆ですかagew
279 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/07(水) 12:36:20.47 ID:SacHUMvR
ホッシュッホッシュッ
あさおきたらZ戦士になってた
しかもヤムチャ
どうしよう
281 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 12:54:46.82 ID:TWCHGFJg
ぶっちゃけるとヤムチャは職(ベースボールのレギュラー)あり、
可愛い部下兼ペット(プーアル)有り、顔がいい上、女にもてる(ブルマには振られたが)勝ち組。
働かないので女房になじられるゴクウ、ピッコロ(半分神様なのに居候)、べジータでなくてよかったなとw
あとフラッシュにするならVer.1 という風にスレごとのハイライトシーンを集めたほうが話の流れわかっていいなと思った。チラシの裏。
絵ならかけるが。
282 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/07(水) 13:02:40.60 ID:SacHUMvR
>>245 お疲れ様です
タイガーさんは生き残ったし、みんな無事ですね?!(マテ
チョコボがどこに連れて行ってくれたのか【楽しみ】
>>260 タルタルズとの遭遇、乙でありますw
王国騎士を騙すのは簡単なようですねwww
>>272 おいィw
「違うわよ!はい、もう一回!さっさとする!」天の塔の一角から飛び出す叫び声に、時々通行人が振り向きながら笑っている。
シャントット博士の魔法講義は恐ろしく複雑で、とてもじゃないが理解できるものではなかった。
「もう一度言いますわよ? 身の回りに存在する魔力をフルに活用できれば、常に魔力の泉は可能。精霊と常に契約すれば、連続魔も可能!さっさとコツを掴みなさい!!」
理論的に複雑ではなく、感覚的に非常に難しい技術である。
「コツ・・・ですか」掴めたら苦労しないんだけど。
「そうそう、わたくしとしたことが、言うのを忘れていましたわ。」もう数回怒鳴ったのち、博士が言った。
「次から予測装置と呼ばず、『シャントット博士の努力の結晶』とお呼びなさい。」
「わかりましt・・・」「よそ見しないでやるっ!」そんなこと言われたってなぁ
284 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 13:03:19.80 ID:TWCHGFJg
・・・これでリードは死ぬのか・・・マジで??って感じ・・・。
これはこれでかっこいい死に方かもしれんが・・・。
とりあえずリードさん、完結お疲れです。独特の毒が良かったです。
ん?あれは死者をよみがえらせる内藤軍団・・・??とか、
バスフェイトアインに脳みそ回収の末再度復活処理
(仮面ライダーみたいなパワーアップだなw)とかされないようにわからない場所で自爆しましょう。
「それでですわ、これは付近の魔力を感知して警告を発するようになっていますわ。」頷いてみせる。
「つまり、向こうからこちらに干渉できるように、向こうの変化速度以上のスピードで魔力を干渉させれば、魔力の泉も連続魔もあっという間ですわ!」力説するシャントット博士。なるほど。言われてみればたしかにそうだ。
「でも、どうやって制御すればいいのかわかりません。」大体、今まで予測以外に使ったことないし。
「オーホホホホ!それは自分で見つけなさい!」どこまでも残酷な先生だ。
286 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/07(水) 13:04:36.29 ID:SacHUMvR
ホッシュッも兼ねてすこしばかり投下しました。
みなさん!わっふる!
287 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 13:20:46.71 ID:TWCHGFJg
割り込みすまんwおいおいシャントット博士。そんな秘密兵器をwww
時間を止めにきたら逆に反撃のチャンスなわけか・・・。
普通に博士最強だな・・・。
問題は時間が止まってない空間で時間をとめる魔力で発動される各種の超強力魔法の数々なのだがw
どーかんがえたって回りに対する被害はシャントット博士が上です。本当にありがとうございました。
だから手を出せないのか。うーむ。おい、アインどうよ?
アイン:・・・管轄が違います。
時を止められるのは赤い鎧だけだったっけ?
(アイン):です。が、嘘神様方や彼らが召喚した来訪者出身の者、第一世代フェイトや従者、原住民からフェイトになったものは代理で時を止めたりするよう申請は可能です。
例を述べるとクロエ隊長、ウィンダス担当の二人組は本部から許可を受けて時を止めるようトリガーアイテムを使うことができます。
逆に第二世代フェイト・・・私やアビス様ですね。望まれぬ来訪者出身者の私やアビス様はフェイトでも屈指の実力を持っていますが、
時を止める権限は基本的にありません。アビス様はウィンダスの二人より上司なので、ルール改正が必要ですねー。
私の嫌いだった約一名はなぜか赤い鎧を支給されてましたから、時を止めれましたが異例です。
うちの面子で時を代理で止めれるのは・・・フェンフは不明。あいつは原住民出身だから受理はされるはず。
フィーアは曲りなりに自分からこっちに来た来訪者ですので、
多分申請可能のはずですが、性格に大いに欠陥があるため受理されたことがありません。
質問のシャントット博士についてですが、彼女はこの世界の一員ですのであえて消す必要はありません。
マガツカミだの、来訪者だのは消さねばなりませんが。
288 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 13:25:25.51 ID:VA9YNSYG
>>269 ルーファス氏参戦ktkr! と思ってたら省略っておいぃ!?
カッコヨスなリード氏のファンだったのに(´・ω・`)ショボーン
横からごちゃごちゃ言われてマンドクセ('A`)か?
リードを蘇らせるべきなのは確定的に明らかおまえそれでいいのか
289 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 13:31:26.68 ID:TWCHGFJg
あと来訪者には確認された限り3つのタイプがあるようっす。(アイン談)
1とある世界(リアルだのちきゅーだの言うそうです)のスレを見て導かれたものたち。
これは嘘神の召喚を受けたものと謎の女性の声を聞いて呼び出されたもの、この世界の人間の助けを求める声に応じたものなどいますが、
この世界の「物語」を共有する身体の持ち主を乗っ取る形で来訪します。
2まったく別の世界から来たもの。マガツカミ含む。排除対象。
3明確な意思を持ってこの世界に来訪しこの世界の法則を掴まんとする侵略者。
・・・我々も含みますねwww
またフェイトになる来訪者ですが、身体ごと来た嘘神、彼らに(身体ごと)召喚された者。
彼らの姿はこの世界に来た時点で選べちゃうらしいので、元の姿とは限りませんが。・・・なんせ神様ですからねー。
同じ第一世代でも嘘神様方が召喚した来訪者と
勝手にこっちに来たが我らの組織に自分から入ったものでは実力が全然ちがうっす。
例外もあります。フィーアは後者ですが、第一世代ほどの実力も地位もありません。
アビス様や私の嫌いだったアイツは圧倒的な実力をもっております。僭越ながら俺もそうですね。
290 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 13:44:05.02 ID:r2XyFLo5
朝起きたら白い豚が目の前を飛んでいた。
「クポォ!朝ごはん食べるクポ?」
うるせぇー、まだ布団かぶってんだろーが。
「今日はご主人様のためにヘルスィなトカゲのスクランブルエッグだクポ♪」
なんか焦げ臭いんですけど…
「遠慮したいでいっぱい食べるクポ♪」
クポ♪じゃねーよ!まじうぜぇ…
「あー、オレラバオ行ってくるわ」
「ク、クポォ…いってらっしゃいクポ」
「ちゃんと布団欲しとけよ。西日になる前には取り込むんだぞ」
「わかったクポ」
「あー、あとお前明日から来なくていいから。金庫だけ3つくらいおいとけ。」
「クポ(´;ω:`)」
「じゃあな」
「待ってクポォ。捨てないで欲しいクポォ:;」
「も、萌え〜ww」
ミスラさんは少し困ったようにこちらを振り向きこちらに向かって無警戒に歩いてきた。
その際、足元の私に気がつかず鍾乳洞に向かっている私を足で通せんぼした。
「中には入れない。」
女の子にしては随分と低いしっかりとした声で彼女は私達に言った。それよりそこどいてよ。
私はちょっとムッとする。
「なんでアナタがそんなこと知ってるのよ。」
わざとなの?わざとなのね!私が足を避けて奥に行こうとするとミスラさんの尻尾が目の前に現れる。
私は何度か彼女の脚の周りを左右に往復する羽目になった。
「あ、いや。試したらそうだっただけなんだけど。」
ふーん、さっきのパントマイムは見えない壁をさわってたってことかな?私はさっきまでミスラさんが
パントマイムをやっていた場所まで走り、そっと手を伸ばす。硬くもないしやわらかくもないし、
温かくも冷たくもないけど確かにそこには何かがあった。いや、やわらかくはないかな?
全速力でこの壁に気付かずに走ってきて激突したら相当痛そうだ。
これ、なんとかならないかな・・・。私はしばらく不思議な感覚を楽しむようにペタペタ触っていた。
もちろんそんなことじゃ壁に変化はない。私は今度は壁を思いっきり両こぶしでガンガン殴ってみる。
やっぱり壁は依然そこにある。じゃあねぇ・・・。
「もう、消えてよ!邪魔ッ!」
思いっきり壁を蹴ってみる。足が痛くなるだけだった。
うぅぅ・・・ちょっと考えればこうなることは分かるじゃない。
そういえばこの人、こんなところにいるって事はひょっとしたらこの壁について何か知っているのかもしれない。
「中に入りたいんだけど。何とかならないの?」
「おにいさんが大変〜なの〜! きっと今頃、泣いてるの〜痛くて〜。」
リポケケが私の台詞を両腕を振り回しながらフォローする。だけど、
これじゃ何を言っているのかいまいち伝わらないような。
ミスラさんもちょっと困っている。アリアちゃんは・・・
なんだか幸せそうにリポケケを見つめている。喋り方がかわいかったのだろう。
私はアリアちゃんがリポケケに飛びつかないようにそれとなくアリアちゃんとリポケケの間に移動した。
「中に一人取り残されている。支援に向かいたい。協力しては貰えまいか。」
シャールカーンさんがが一歩前に出て丁寧にミスラさんに言う。そして
「彼の名誉のために言っておくと、彼は一人戦っている。泣いてなどいない。」
と付け加えた。泣いていたら泣いていたで面白いんだけどな・・・。
彼の申し出を聞いたてミスラさんは渋い顔になる。彼女は値踏みするようにしばらくの間、
彼をジロジロと見つめていた。渋い顔の理由は多分、私達に比べて彼の実力がたいしたことがないからだろう。
実際、ミスラさんの顔にははっきりと「この人あしでまといっぽいニャ」と書いてあった。
「あんたは?」
「私は王国騎士のシャールカーン。」
彼は優雅に一礼して名乗る。だけど、多分彼女が聞きたかったのは名前ではなくて
「あんたはなんでこんな場違いなところにいるんだ?」と聞きたかったのだろう。
「あんたも中に入るのか?」
まさか入らないだろ?という意味の疑問文。初めて会った時に比べれば相当実力はついているだろうが、
それでも私達に比べたら実力も経験も天と地ほどの差がある。
「彼女達だけ危険な地に赴かせる訳にはいかない。守り手が必要だ。」
「冗談だろ? どう見たって、あんたは守ってもらう側じゃないか。」
さらりとミスラさんが結構ひどいことを言う。ユファファもうなづく。
実際、何かがあったときに彼の分も傷を負うのは彼女になるだろうから頷きたくなる気持ちも分かるけれど、
ちょっとひどい・・・。
シャールカーンさんはショックを受けたらしくて顔色がレイズを受ける前みたいな色になってしまった。
そしてしばらくの間口をぽかんとひらいたままの格好で固まってしまう。だ、大丈夫かな?
しーんとしてしまった空気の中で最初に口を開いたのは彼だった。
「私は確かに文官の子で、武術は未熟だ。だが、国の一大事に彼女達だけが命を懸けるなんて間違っている。
死ぬなら最初に騎士が死ぬべきなのだ。」
・・・ていうか鍾乳洞の奥のほうにいるゴブリンが自爆でもしようものならば、
多分シャールカーンさんは最初に死んじゃうと思う。私は喉まで出かかったこの言葉を何とか飲み込んだ。
「随分潔い話だな。死ぬのは怖くないってか。」
ミスラさんが小ばかにしたように彼にこう言った。
「怖いに決まっている。」
彼ははっきりと言い切った。
「だが、死より怖いものがある。大事なものを…… 先祖の名誉を、国の秩序を、
民の平穏を失う事に比べれば、私の命など瑣末事に過ぎない。」
・・・・・・この人はバカだと思った。あなたが瑣末と言った自分の命がなくなったら、
あなたの家族も、仲間も、あなたに関わった全ての人が・・・もちろん私だって悲しむのに。
白魔法は・・・白魔法はその瑣末な命を守るためだけに生まれた魔法なんだよ?
白魔法を扱えるナイトならその事に気付いてほしい。ナイトと白魔道士、どちらも方法は違えど
『誰一人』死なせないためのジョブなのだから。
「あんた、本物の騎士だよ。」
私にはこのミスラさんの一言がイヤミにしか聞こえなかった。
はぁ、自己犠牲が美徳だ!なーんて思い込んじゃってる人は自分の命の重さとかに気付かないんだろうな・・・。
私はすこし沈んだ気持ちを払拭しようと、ミスラさんにちょっと強い調子でこう言った。
「でさ、なんとかならないの?」
私が誰一人として死なせないためには少なくともこの鍾乳洞に入らなければならない。
口だけのヤな奴だからって見殺しにしていいわけじゃないしね。
ミスラさんは先ほどから見えない壁を触ったり叩いたりして時たま首をひねっていた。
私達は彼女の邪魔にならないように、彼女の少し後ろで待機をしていた。
「…分かった、やってみよう」
ミスラさんはこう言うと見えない壁をそっと触れると魔力を触れたところから壁にぶつけ始めた。
この術式はディスペルだ。なるほど、魔法ならディスペルで消せるね!私達の視線がミスラさんに集中した。
ミスラさんのシッポがピンと天を突き、ディスペルが発動される。これで見えない壁は・・・!
「あ、れ…れ?」
・・・消せなかったらしい。ミスラさんのシッポがションボリと力なく垂れ下がった。
「何やってるの?」
ユファファが元々悪い目つきをよりいっそう悪くして睨み上げる。私達も視線を外すに外せなくて
彼女をじーっと見つめてしまう。さらにミスラさんのシッポから元気がなくなってゆく・・・。
「悪い、おれ一人じゃ無理だ」
彼女がため息混じりにこう言うと、あごの下に手を当てて目をつぶり何かを考え始めた。
「赤魔道士はいないか?」
シャールカーンさんが首を横に振りったのに続いて、私たち4人も首を横に振った。
・・・モ/赤、ナ/暗、戦/?、ナ/?、詩/白、(現在欠番)白/黒。今更ながら超バランスのミラクルPTだなぁ。
いじょとなりまーーす!
オープニングとか次回予告とか楽しいですw
シャントット先生の努力の結晶、ほしいな・・・w腕装備?w
シャンットッと先生ならソロでキリンとかキングベヒンモスだかも倒せそうですw
298 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 16:26:45.26 ID:lo2/xyBN
『魔法少女(?)がるがるガルリン♪の冒険』 第一話『メルヘン乙女の大覚醒♪』
朝起きて目覚めたら、わたし魔法少女(?)がるがるガルリンになってたの♪
流石に最初は戸惑ったけど…でも大丈夫!だって念願の魔法少女になったんだもん(*´皿`*)
それに、見て見て♪この"きゅ〜と"で"せくしぃ〜"な尻尾♪
フリフリするだけで軽くエアロも起こせちゃうくらいに"ちゃ〜みんぐ"♪
でもね、目覚めた瞬間は最悪〜↓
目の前に浮遊する白豚さんが居て、クポクポ煩いんだよ?
もう折角のヴァナ初日が最悪だよね〜ヽ(メ`皿´)ノ
だから、自慢のSTR魔法で一撃なの♪
とってもじゅ〜しぃ〜な匂いを漂わせて本日の朝食は白豚の丸焼き♪
さてさて、今日から何しようかなっ♪
↑保守がてら、こんなモノを書いてしまった…後悔はあるが保守ネタと思ってくれ…
299 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 16:39:55.47 ID:wV85NQgo
300 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 16:49:55.98 ID:MELyFQi/
>>298 そのガルカはこれからどうやってジョブチェンジするつもりなんだw
301 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 16:55:53.20 ID:lo2/xyBN
>>300 気合と根性、あとは魔法のステッキでちょちょいのチョイ♪
もしくは食した者の能力を自らの能力に…ニヤリ(´皿`)
…実際のとこ、単発ネタと思って深くは考えてなかったり(´ω`;)ヾ
302 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/07(水) 17:11:17.08 ID:r9hAQaEB
>>287 おっと、気づかんかったorz
お気になさらずw
>>299 【なるほど。】
つまり、こういうことかw
皆様投稿お疲れ様です!毎日読み応えあってとても楽しい(*´д`*)
>>260 タルタルズにペース潰されまくりですねwシャールカーンさんが凄い言われようなのが(ノ∀`)
ヒュム♀さんvs殺タル容疑者は完全に見てるだけ〜でしたが、そう言って頂けるのならばちょっとだけ干渉させて頂こうかと思います!(゚Д゚)ゝ
>>280 DBでのヤムチャはイケメン扱いなので問題は回避した!(えっ)
>>286 シャントット博士…計り知れない凄さです((((;゚Д゚)))
>>297 ヒロさんとの攻防戦がイイ感じに(*・ω・)中々バランス取れたPTになっていた事実が凄い!
>>298 そのガルカさんの元ネタかなり好きですヽ(゚∀゚)ノ
>>269 リードさんデッドEDってマジですか((((;゚Д゚)))
いつもクールな姿が好きだったんですが…これからの活躍もみたかったです(ノд`)
チョコボの背に乗って始まる第二幕希望…orz
305 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 18:52:02.56 ID:LlHb3/C0
>>260 髭さんに魔法のフィナーレしてもらえばいいじゃない
とか思ったら駄目?w
ソレダ!!
オマヘ頭いいなINT500くらいあるんじゃね!
>283
シャントット様の天才理論に萌えましたwwww
>297
シャールカーンが実はすごくかっこよく書けたと自惚れてたので、見事にかっこよくてニヤニヤしてしまいました(´∀`)
>305
いあ…アリアさんがサポ赤なので…(´Д`;)ヾ
308 :
メイミィ-185 ◆ajBPG2hnCs :2006/06/07(水) 19:33:45.43 ID:nq8qGZvC
OPすごいいいなぁ、是非映像化させてほしいです(´ω`*)
技術があれば自分で作るのもいいと思うんですがとてもとても無理です…。
リードさんのお話は完結されてしまったのですか。・゚・(ノд`)・゚・。
まだまだ色々な活躍を見せて欲しいのですが…ひとまずお疲れ様でした。
すっごい今更なんですがキャラテンプレ貼っておきますね。
初出:4スレ185
PC(仮)名: メイミィ / 中の人: 185
種族フェイス: ミスラF2B
ジョブ&Lv: 忍者75/戦士37(サポは色々ある模様)
特記事項: リードに振られて傷心中
活動エリア: ウィンダス→サルタバルタ
あらすじ: 朝起きたら自キャラ→忍術の使い方がわからないのでウィンダスの人に聞き込むもわからず→
忍術練習中にリードと出会う→翌日リード、ロックと共にシャントット博士の家に行くと赤鎧に襲われる→
サンに力を与えられ赤鎧撃破(ほとんど何もしてませんが)→リードに振られ傷心を癒すためにジュノへ→
途中でミスラ(F6B)のトトと出会う
他キャラとの接触: リード、ロック
独自レギュレーション: 魔法・忍術はTab変換語を頭に思い描き念じて使う
そんなこんなで、わたしはジュノに向けて出発してから数時間もしないうちに再びウィンダスに舞い戻って来た。
トトはウィンダス内に入っても繋いだ手を離そうとはしない。
リアルでは女友達と手を繋いで歩くなんて、まったくと言っていいほどしたことがない。
でも、トトと手を繋いで歩くのはなんだかとても心地よい気分で、
少し恥ずかしいながらもわたしも特に手を離そうとはせず、むしろ軽く握り返していた。
ウィンダスに入ってから小一時間ほどで到着したウィンダス裁縫ギルドは、
合成スキル上げに精を出す冒険者たちでそこそこ賑わっていた。
ギルドの売店に並ぶ冒険者を押し退けて、トトは売店の奥で商品を整理している店員に話しかける。
「こんちわっ!」
「あ、トト、いらっしゃい!遅かったね。注文の品、揃ってるよ」
「うん、ありがとー。ちょっと事故があって遅くなっちゃってさ」
ずいぶんと親しげだ。お得意様なのだろうということを差し置いても。
わたしとぶつかったときにも、トトはまるで友達相手のように自然にわたしに話しかけてきて、
それにつられてわたしもいつの間にか普通に話せるようになってしまっている。
人見知りが激しく、口下手で、なかなか他人との距離を縮められないわたしでも、だ。
誰とでもすぐに親しくなれそうなトトは、まさにわたしがなりたいと願うタイプの人間で、とても羨ましくなった。
店員は、商品がたくさん積まれた山から、糸や布が入っているらしい大きな包みを2つ持って来た。
「はい、これ」
トトは店員に礼を言い代金を払うと、包みのひとつを自分で持ち、もう片方をわたしが持つように促してくる。
「荷物運びするって約束したんだし、2つともわたしが持つよ」
「いーのっ」
「でも…」
「いいから!」
そこまで強く言われてしまっては従うしかない。渋々彼女の言葉通り包みを空いている手に持った。
ギルドを出て早速チョコボ厩舎へ向かおうとするわたしを、
トトは手を繋いでいるほうの腕をぐいと引っ張って静止させた。
「わっ…なに?ジュノに向かわないの?」
「せっかくウィンダスに来たんだし、ちょっと散歩とかしてから行きたいー」
唇を軽く尖らせ、上目遣いでトトが言う。
ちょwその表情、卑怯なほど可愛いんですが…!女同士だというのに、どきっとしてしまう。
そういえば、自キャラとしてウィンダスに降り立ちはしたが、満足に見て回りもしていないことをふと思い出した。
(まぁ急ぎの旅でもないし、ゆっくりしてってもいっか)
わかった、と答えると、トトは嬉しそうににっこり笑って、わたしの手を引きながら駆け出した。
「ねー、あのダルメル見てよー。めちゃくちゃ食いしん坊だよー」
「ほんとだ、他のダルメルのエサまでとっちゃってるね」
噴水広場で冒険者に竿と餌を借りて釣りをしたり、サーカス団の妙技を見て感動したり。
今は、サーカス団の団長さんから売ってもらったしょうが風味のクッキーをパクつきながら、
ダルメル牧場のわきの掛け橋に座って、ふたりでのんびりダルメルを眺めているところだった。
日はとうに傾き始め、真っ赤な太陽がウィンダスの人や物すべてを赤く染め上げている。
「ん〜〜…しゃーわせ♪」
しみじみと噛み締めるようにこぼす彼女がおかしくて、わたしはくすくす笑いながら
「こんなことが?」
と言う。ところが、その言葉でトトは急に真剣な表情になりうつむいた。
「だって僕、こんなにのんびりできたの久しぶりなんだ。
最近は仕事ばっかだし、一緒に遊べるような子もジュノやウィンダスにはいないし」
誰とでも友達になれそうだと傍目からは思えるのに、彼女も意外と人見知りするのだろうか?と親近感を覚えた。
「そっか…ごめんね」
「んーん、いいよ。それに、仕事のおかげでメイミィと知り合えたんだしね」
へへ、と照れくさそうに笑う。その言葉が嬉しいのと照れくさいので、今度はわたしがうつむく番だった。
「さてと、もう時間も遅くなっちゃったし、今夜はウィンダスで泊まりかな。宿探さなきゃ」
立ち上がってお尻をぱんぱんとはたきながらトトが言う。
「あ、それならわたしのモグハウスに来たら?お金もかからないし、うちのモグがご飯も作ってくれるよ」
「え、ええっ」
トトはただでさえ大きい目をまんまるにして驚いた様子を見せる。
喜んでくれるだろうと思っての申し出だったが、予想外の反応に戸惑ってしまった。
「…いやだった?」
恐る恐る問いかけると、そんなことないない、とぶんぶん首を振ってはくれた。
でもどこか様子がおかしいような気がする。フードと髪で隠れた顔は、赤く染まっているようにも見える。
まぁ、本人が違うと言っているのだからきっとそうなのだろう。ううん、知らないけど多分そう。
ということで。
「よかった。じゃ、さっそく行こっか」
今度はわたしがトトの手を取って、居住区のほうへと歩き出した。
友達が泊まりに来てくれるのは嬉しいものだ。
決して軽くはない包みを片手に持っていても、わたしの足取りは軽やかだった。
「ただいま〜。お客さんつれてきたよ〜」
「ク、グポッ!?」
勢いよく扉を開いて中へ入ると、モグはわたしのベッドでごろごろしながら雑誌を読んでいた。
シーツの上にはからしせんべいの包みと食べかすが散らばっている。
「……」
モグはものすごく慌てた様子でせんべいの包みと雑誌を床に放り、姿勢を正す。
「どど、どうして戻ってきたクポッ?もうとっくに出発しちゃったと思ってたクポ!」
「ん、ちょっと事情があって……。…それより、モグー?」
わたしの呼びかけに大げさなほどビクッとするモグ。
ひとりになったときにリラックスしたい気持ちはよくわかるし、別に怒ったりするつもりはないのだが。
モーグリにとっては主人のベッドでごろ寝してお菓子をむさぼっていたのを主人に知られたら
死を覚悟するほどにまずいことなのだろうか、そう思えるほどにモグはがちがちに恐縮していた。
「…ぷっ…あっはははは」
不意に笑い声が響いた。振り向くと、トトがお腹を押さえて涙目でけらけらと笑っている。
「モーグリって面白い子だなぁー!僕も一緒に暮らしたくなってきた」
トトにつられて、わたしも笑い出す。モグはどうすればいいのかわからないのか小首を傾げている。
その様子がまた可愛くておかしくて、わたしとトトはなかなかこみ上げる笑いを止めることができなかった。
315 :
既にその名前は使われています:2006/06/07(水) 19:42:54.50 ID:MELyFQi/
>>314 かぁいぃ(*´д`*)
ウィンダスは平和だなぁ( ゚∀゚)
!!
トラップカード「ミスラ保護法」発動!
このカードの効果によってすべてのミスラは俺のものになったりならなかったりする!
ごめん誤爆
318 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/06/07(水) 22:05:01.62 ID:uBOirHxP
ほしゅ(・ー・)
皆様、投下乙でございます。
物語を端折ってデッドエンドにしたのは勢いです。ちょっと後悔しています。
他の書き手様と書き連ねるのは、とても楽しい経験でした。書くのも、読むのも、本当にドキドキしました。
レップ様、ロック様、メイミィ様には、むしろこちらからお願いして参加していただきました。
ただ、あまりに危険な状況で他のキャラクター様を巻き込めない場合もあります。
やんわりと「あんた死ぬよ?」と注意を促しても現場にやってきてしまうし、
それで「いかがなものか」と後々まで責められるのは苦痛です。苦痛でした。
自分で書きたいものが書けないならやめてしまおう、と思った次第です。
稚拙な作品でも皆様に読んでいただければ嬉しい、と思う気持ちは残っていますが、
自分勝手な私は皆様のご迷惑となりますので、これにて名無しに戻ります。
ありがとうございました。リードはどなたかが拾って使ってくだされば幸いです。
・・・とか大見得切ったくせに、復帰したいなぁなんて思う私はヘタレなんでしょうね。
俺はリードさんさえ良ければ復帰して欲しいと思っている。
苦痛よりも書きたい気持ちが上回ったらまた書いて欲しい。
ダークヒーローの帰還、楽しみに待ってるよ。
>>320 >>320 ヘタレだなんてことは無いと思います。書きたいことを書くことは楽しいですし、
それを読んでいただき、さらに感想がいただけるということは私にとっては本当に嬉しい事です。復帰したいと思うのは、私の推測ですので違うかも知れませんが、リードさんにもそのようなお気持ちがあるからだと思います。
現在は一つのお話を共有しているという形をとっていますがそういう型にとらわれる必要は無いと思います。
話が一緒になってしまっても、それが気に食わないのであればはっきりと「私はこのような形で書きます。」と言って、自分の書きたいように書けばよいのではないでしょうか?
もともと、各々の設定が全然違うので、一つの話にする時にムチャなんかが出てしまったり、価値観の違いのようなことも起きてしまうのも当然だとは思います。
それに、平行世界って便利な言葉がありますし、矛盾した事が起こってもフェイトの所為にすれば納得で来ちゃいますしねw
あまり肩に力を入れずにのびのびと書きましょうよ。ヒロさんがおっしゃったように話を絡んだ場合と絡まない場合に分けて書くという手段もありますしね。
もしもお話の続きを書きたくなりましたら白魔道士のユリフィナが突然心配になってチョコボを追いかけてレイズIIIをかけますのでいつでもおっしゃってくださいねw
他にも必殺時空魔法で時間が逆戻りなんて荒業もありますよ?w(私のお話のローカルルールですがw)
長々とお説教のようなお話をしてしまい失礼いたしました。
>>320 繋げる側と繋がった側とのやり取り次第ってとこだと考えてます。
「こうやられた」から「こう返す」というTRPGの面白みの大部分であるやりとりがあるからこそ
今のように一つの話になりがちになってしまうのだと思います。良くも悪くも、
反応があるのはとても魅力がありますからねw
それによってどう進むかは予想し難いところですが…。
実際、リード氏のモグたんに右手をもっていかれましたが、
これはちょっかいを出した事の等価交換ですから、自分としては無問題でした。
結局、その後を進めるか戻すかは書き手が決めることですので、
リード氏はリード氏で進める事をお奨めします。
最後に、最新のまとめが無いのも問題なのかもしれないと考えてます。
まとめがあれば分岐点で違う方向に進んでいる事もわかるのではないでしょうか?
現状を考えるとまとめ氏のサイトは休止状態なので、Wiki系で簡易的にまとめておく事を一案として提示します。
と普段まじめじゃない自分が長文書いてしまいました…皆さんわっふるわっほぉ〜でごじゃります(・ω・;)ゞ
>>リード氏
断じてへたれでは無いです。が、人の事言えないけど、少し暴走気味ではあったかもしれません。
元々がネタスレってのは置いておいて、ゲームのFF11と同じで、過半数はその他大勢の1人です。
一部は特殊な事(フェイト遭遇とか物持込とか)に巻き込まれたりしながらも、その世界にいるだけです。
その中で人知れず世界を救ってたりしながらね(FF11のミッションとか)。
書き手の難しい所は、進行などの関係上、他人(PC含)は死んでも進めますが、自分死んだらソコで終わりな事と思います。
自分(主人公)だけが世界に唯一無二で最強!って感じの、個人書きで他人は読み手のみの小説では無いですし。
独自能力とか、特異装備を持ってるのが大半なので、そうそう死なない…けど、それだと敵が弱く見えますし。
もしそのままいけばFF11版のドラ○ンボールZみたいなもんになるかと。
変に気張らず、気負わず、他の書き手の人と内容を見たり見せたりして、"結果的に"良いのが出来れば良いじゃないですかw
まだ書き途中で次投下は未だ先な私がたれるべき講釈じゃ無いですが、駄長文ではありますが思ってる事を言いました。
ど下手糞な私の言葉で不安が残りますが、言葉に表しにくい真意が伝われば幸いです。
ちなみに復活宣言して戴ければ、恐らく復活に裏の白黒が関与します。禍神の知り合いですしね…。
新たな犠牲者を投下したいのですが
どうかどうか
よろしいか?
(´・ω・`)
>320
自分も、というより、もっぱら自分が「いかがなものか」と言葉も選ばず噛み付いていた輩、ろくに吟味もされていない言葉で責められてさぞかし不快な思いをなさったと思います。
それについてはお詫びします、申し訳ありません。
自分の伝えたかった事はユリフィナさんがほぼ代弁してくれたので、要望だけ。
続きが読みたいです(´∀`)ヾ
難しいようなら、しばらく短編で慣らすのでも構いませんので、貴方の文章が読みたいと思います。
不真面目っぽい文体で恐縮ですが、これが自分の本音です。
乱文失礼致しました。
>325
割り込み失礼(´・ω・`)ヾ
投下しちゃって下さい〜
>>327 いやこれから書き始めるので別に気になさらずにlol
329 :
既にその名前は使われています:2006/06/08(木) 01:17:13.89 ID:8b7ppVci
バハムート様:君の望むものを何でもあげましょう。さぁ来なさい。そして私と共にこの世界を治めましょう。
謎の女性:かのものの言葉に耳を傾けないでください。・・・力なき人々を助けて・・・ください。
ロック:にゅ?
>>69的結論。きたきゃ来なさい。
>>リード氏。うーん。自分で言ってるからね。「来たら死ぬよ?」って。レギュレーションにも明記してる。
だけどまぁ、ブッコロスキャラとして事後承諾で他人のキャラ=シャルカーンを出すのはマズイかな。
事後承諾でも同じ名前の他人という逃げ道を作っておかないとキツイっす。
とりあえず話作るものの業としてというか、話は神が降りてきて「書け」とせっつくもんなので、
ここに他人が来たら死ぬ。絶対死ぬ。ってのはわかりますし書かざるを得なかったのは理解します。
でも他人が来ないとリードも死んでたんじゃないかなとも思うのです。
まぁ荒れる前にリードをデットエンドに持ち込んだのはある種の賢明さを感じますが。
(しかもうまい死に方だ・・・)我らの最愛の友は鳥になって大空に羽ばたいていったのですよ。うん・・・。
>>320 皆さんが仰っているように気楽でおk。それに来てほしくなかったのなら、
「ここは俺の見せ場だから来ないでくれ」とハッキリ言っちゃうべきだと思います。
所詮ここはネ実なんですし、遠慮する必要はないですよ!
しかし、キャラ同士の出会いというのもなかなか難しいものなんですね。
先手の人にとっては楽しいかもしれませんが、
今回の様に、後手の人に苦痛を与えてしまう可能性がある。
キャラ同士の遭遇は事前に許可を取る必要があるのかもしれませんが、
出会いってのは突然だからこそ面白みが出てくるわけで…。
まぁ気楽に考えて、自分の書きたいように書くのが一番だと思いますけど。
招かれざる客が来たら華麗にスルーするのも手かと。
気持ちが落ち着いたら、また気軽にヴァナへと遊びに来てください。その日を楽しみに待っています。
331 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/06/08(木) 02:10:54.08 ID:VzZudIYO
出張から帰ってきたら大変な事に…
>>リードさん
>>109,をみてGOサインが降りたものと判断してしまいました…
一応、私が何をしたかったのかと言うのだけ説明させてください。
先ず、ルーファスとリードさんを会わせたいと言うのは随分前からあって、理由としては立場の違いです。
相容れぬ立場にあると言うやり取りをして、はっきりと決別させておきたいと言う意図がありました。
プライマルアーツという反則ツールを用意したのもそのためで、最悪死んでも特に問題のないような話を考えていたのですが…
そこまで思いつめられたというのは、説明もせずに出すぎた真似をしたせいであると猛省しています。
私は書きたいものを書いていると言うのも勿論ですが、今は投げたボールがどう返ってくるかというのも楽しみで文章を書いています。
ですが文中のルーファス同様機微に疎い部分がありますので、そういった部分でリードさん含め他の方にも不快な思いをさせてしまっていたのかもしれません。
少なくとも邪魔をする意図があったものではないという事だけご理解ください。
私が原因で筆を折るなら私ものうのうと書いている訳には行きませんし、リードさんの話を楽しみにしている方の為にもどうぞ続投を。
332 :
No,1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/08(木) 02:15:45.06 ID:8b7ppVci
僕はご飯をたべている・・・しかし周囲への警戒を怠らない。
冒険者としてではない。なんか知らないけど昨今の傾向としてそうせざるを得ないのだ。
扉を叩き破ってナジが突っ込んでくる&僕のご飯を皆食べちゃう。
天から少女が降ってきて、食事が台無しになる(物語みたいだが本当にあった)。
地面からフェローガルカのムギドがはえてきてテーブルがひっくり返る(冗談ではない)。
何処からとも無く黒衣の謎の六人組が現れ、テーブルの上に立つ(当然食事は台無しになる)。
これだけあれば、ご飯の時間にすら、いやご飯の時間を一番警戒するのは当たり前だと思う。うん。
しかし、今日は珍しく、順調にタルタルライスを柔らかく炊いたご飯を平らげることができた。
次に豆のスープがからになる。・・・仕上げに目玉焼きを完食。
・・・ひっ。久しぶりにまともにご飯が食べれた!!!!
嬉しさと感激に涙する僕にクゥダフのジェンとモーグリのモルルが呆れてみている。
何とでも言うがいい!この感激が君達にわかるか!
333 :
No,1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/08(木) 02:16:34.54 ID:8b7ppVci
上機嫌でお皿とココアの入ったマグカップを掴み、洗い場に持っていく。
テル専用シェルに届いた思念波が音声となってひびいた。
「何故だ?何故護るべきものが勝手に来る?」・・・誰だったっけ?
思念波の主を調べる。Leedさん・・・むー。忘れたかも。
クゥダフのジェンが一言。「昨日言ってた薬を届けに行った先で会ったというエルヴァーンのナイトのことか?」
僕は手を叩いて答える。「おーそれだそれだ!なんか何ヶ月も前な感じ!」モルルが呆れて一言。「ご主人・・・たま。まだ若いのに・・・」
「えーとリードさん。なんでしょうか?」・・・返事は無い。誤爆って奴かな。
このシェル、リンクシェルと違い、旧式なので使いにくい。特に休み無く働く冒険者は前に組んだ人に間違えて思念を送っても気がつかないのはザラ。
「お前だけだ」「ご主人たまはとてもとても誤爆が酷いの」・・・二人とも、その言い草はなんだよ・・・。
・・・誤爆ってことはリードさん、結構長いこと冒険を続行してるってことだよね?
僕は薬を届けてからの日数を逆算してみたが、テルを誤爆するということはロクに休んでいない印だ。
これは何日か休むと会話記録と相手の記録がデリートされるしくみだし。
ちょっと気になったけど、皿を洗うことにする。灰をつけて、シャボンを混ぜて・・と。
そうこうしてるうちにタミさんとこの息子さんがやってくる。今日も早い。
334 :
No,1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/08(木) 02:17:04.57 ID:8b7ppVci
「ししょー、おはようございます」そういって家事を手伝ってくれる。はっきり言ってモルルはモーグリなのに家事が下手。
僕も下手。よって部屋は散らかりほーだい。押しかけ弟子の存在はかなりこの部屋の環境向上に役立っている。
本国ウィンダスにある部屋と違って、このレンタハウスを汚損したら結構な罰金がある。・・・弟子がいてよかった。
剣の稽古が終わって黙想。侍ならウエポンスキルが撃てるトコだけど僕らは赤魔道士だ。形だけである。
・・・装甲をいいことに無茶苦茶打ち込まれる練習台になってたジェンは結構こぼしていたが。
(ジェンは「やっちゃだめ」といってもカウンターを出そうとするので困る)
ジェンの「ここに隙がある」とか「そんな踏み込みではダメだ」とかいったお説教タイムが過ぎていく。
実際のトコ、ジェンって結構世話好きなのかも知れない。勤務が無い日はやることが無いので大抵うちにいるし。
「ししょー?聞いてます?」勿論聞いてない。寝ていた。
「赤魔道士にとって大切なものってなんですか?」「美学」僕は即答した。
リフレヘイスト弱体強化、殴りに敵連行キープなどのルーチンワークを同時進行し、
なおかつこれに美学と芸術性を見出せない人間には赤魔道士を続けることは難しいと思う。たぶん。
335 :
No,1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/08(木) 02:24:17.92 ID:8b7ppVci
・・・キープ分が吹っ飛んだ・・・急いで書き直しますw
336 :
325:2006/06/08(木) 02:34:34.89 ID:Z9FiDiog
リード氏の復活フラグもしくは完全死亡フラグどちらとも取れるように
書いても宜しいでしょうか。
ついでに新たな犠牲者が投下されるような感じで(´・ω・`)
復活されるかどうかについては御本人に任せようかと思います。
尚、新たな犠牲者は相手からの接触がない限りリード氏への接触は
以後しないつもりでもあります。
337 :
No,1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/08(木) 02:52:03.55 ID:8b7ppVci
追記すると美学という奴を重視する人間は他人の美学を護る必要が出てきてしまう。
当然だ。そうでなければただのナルシストだし。
「・・・サンドリアのナイトとどう違うんですか?」どっちも魔法剣士だね。確かに。
「赤魔道士の強さは何処からくる?」「・・・魔法?」それもある。物事の積み重ねとか流れを掴む能力とかいってほしかったが。
まぁ強化魔法のかかってない赤魔道士は劣化戦士なのでそれもありか。
「ナイトはねぇ・・・名誉のために戦うけど」彼らは身代金が出るまで捕虜になっても生きねばならないし、結構大変だったりする。
戦争中でも三国の兵士に分け隔てなく白魔道士が治癒できる背景には、身代金がちゃんと出るか出ないかという大人の事情もあるのだ。
>>リードさん
わたしが思うことはすべて皆さんがおっしゃってくださっていますが、敢えて伝えさせてください。
リードさんのお話の続きが読みたいです。是非続けていただきたいです。
書きたい!と心から思えたときで構いません、リードさんが描くお話が投下されることを待ち望んでいます。
339 :
No,1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/08(木) 03:06:27.47 ID:8b7ppVci
昔話になる。僕が赤魔道士の修行の一環として黒魔道士の修行をしていたときだ。
赤魔道士にとって必要なものはなんだろうかと誰かが言ってぼくは持論を出した。
すると隣にいた仲間がふと笑みをこぼした。彼は言った。自分は昔ナイトだったと。
忍術と武術と剣と白魔法を極め、ウルガラン山の悪魔族に剣を振るう戦士たちに負けぬ強さを手に入れた彼だったが・・・。
「ナイトを名乗る資格が無いってわかってね。僕はナイトを辞めたのさ」そういって苦笑した。
誰も見たことの無い強力な武器や防具を揃え、忍術と魔術を修め、二つの剣をもって魔を砕く。
だが、彼は気がついてしまったという。「その力で護るべき者がいなかったのさ。最後にはね」
護り、護られ、そして労り合う心、人として、人間という種族として大事なもの。個人の力ではどうにもならないところ。
そこに本当のナイトとしての価値があったのだと。そして気がついたときはすべて遅かったと。
「笑っちまうだろ?」そういって彼は苦笑した。
「違いますよ。先輩」リーダーの若き乙女が微笑む・・・彼女もナイトだ。
「今は貴方を護り、護って欲しいと思う仲間がこんなにいます」
「そーそー」「今からでも遅くないですよナイト様」「まもってーw」「俺達が護って差し上げます」
僕らは頷いた。リーダーの手を彼が握る。彼の瞳から一粒の涙が流れた。
340 :
No,1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/08(木) 03:38:48.24 ID:8b7ppVci
「…よくわかんないです」かもねぇ・・・僕も他のジョブのことはよくわからない。
「だいたい、その人の場合はそれでいいとして」
「そーでないひとは?」孤高を貫いて竜騎士になるものもいるし、暗黒騎士になるものもいる。赤魔道士になるものもいる。
「女神様が・・・運命の人を運んでくるんじゃない?」「へ?」そんな顔で見ないでw
剣を握る腕を落とされても、盾を持つ手を落とされても、勇気を捨てずに立ち向かう理由・・・人間としての尊厳。
その守護者なら・・・女神様はほおっておかないと思う。たぶん。
341 :
No,1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/08(木) 03:39:16.29 ID:8b7ppVci
「・・・剣も盾も・・・無くした・・・愛する人愛してくれる人も捨てた・・・友は死に、夢は砕けた・・・貴女は何を私に望む?」
また・・・誤爆・・・なのかな?なんか途切れ途切れだけど・・・。
「お前の力は卑小なり。業は深く、救いようは無く、地獄への道が残るのみ」僕はてけとーに返した。
「お前の両の腕は捥ぎ取られ、両の足は砕け散り、舌は焼ける。お前は盲目。お前は無力」
「・・・そう。俺はそうして消え去る」
「お前が消える?お前のみがか?お前を構成する人、社会、あらゆる物語、すべてがか?」面白いので芝居かかってみる。
「真実の蜘蛛の糸から目をそらすな。お前の忘れし光を眺めよ。お前はタダの肉塊か?」
「・・・"母"よ・・・」「選ぶが良い人の子よ。汝一にして多。其の名は騎士」
声は届かなかった。
「師匠。鳥が・・・」「鳥がどうしたの?」
「手元にいたんです・・・確かに・・・」
僕はため息をついた。ご飯時間を変えるべきかもしれない。
342 :
No,1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/08(木) 03:53:00.19 ID:8b7ppVci
ロック的な死者への手向け・・・作中のパラ忍さんは実際にあった方です。
そのときはなにも言いませんでしたがね・・・。
その人の「騎士の本質は個人の強さにはない。護り護られる人として、種族としての強さが力を生む」という内容の言葉が頭に焼き付いてます。
でも、あとで思ったが、それに気がつく人ならフツーに護って欲しいからパラ忍復活して欲しかったなー。という
>>69的な愚痴。
まぁその。リードさんが書きたいときに書けばいいし、荒れるなら荒れてもいいんじゃよ?と不穏なことを言ってみる。
正直、毒がないと回らん部分もあるしね。
個人的愚痴。バスフェイトアインはリードと種族の差こそあれ、
「瓜二つ」な容姿の持ち主です。フェイトとなる際、
過去の記憶、種族情報を消され、(フェイト時代の)記憶以外のリードの能力を与えられた経緯があります。
(その関係でアリサを滅茶苦茶に嫌っている)
来るべき闘いに備えて、槍スキルAと嘘神の管理の及ばない地域の武器・メザラクを入手。
リードにぶつけるべくSSの用意してましたwwwwやっぱヒーローには悩めるコピー人間ライバルがいるよねwww
(↑お前が石の森ファンだということはわかった)
< welcome to Vana'diel >
=== Area: Upper Jeuno ===
---in Infirmary Monberaux---
ヴァナディール唯一の病院の扉前に
1人の女性が血塗れの男を両手に抱えて立っていた
彼女は乱暴にドアを蹴破り、周囲の注意を引きつけながら
こう言った。
???:モンブロー先生は居るか?!
その後に小声で「設定上居ないわけないんだけど…」と呟く。
看護婦達は目の前に居る唐突な来訪者に呆気に取られていた。
何せ重傷人など滅多に運び込まれる事がない病院であるからだ。
???:おいおい、見りゃ解るだろ?!早くしてくれよ!
と、彼女が苛立ち始めた頃に奥の診察室から出てくるエルヴァーンの男性が1人。
Monberaux:どうしたのですか?あなた程の方がそんなに慌てて。
彼はモンブロー、ジュノ…いやヴァナディールに居る
唯一の医師と言っても良い存在だ。
FFXIのプレイヤーもとい冒険者にとっては
知らぬ者が居ないNPCの1人ではあるのだが…
???:…実際に会って話すのは初めてなんだよな。こっちは…
独り言を言いながら彼女は抱えている重傷人を
モンブロー医師に案内され、奥の病室へと運んでいく。
???:レイズIIIと応急処置でケアルVを何回もぶちまけては見たんですが、
目を覚まさないんですよ。
腹部にあった大きな刺し傷と左肩の傷は塞げたんですが…
Monberaux:…外傷はほぼ完治していますね。この状態ならばわざわざここに
運ぶ必要がない程ですよ。出血が酷かったようなので輸血は必要ですが。
あ、だから運んで来たのですね。
納得したようにポンっと手を叩き、
いそいそと患者の血液型を調べる用意と
その輸血の準備を始めているモンブロー医師や看護婦。
Monberaux:ですが、流石は高位白魔道士ですね、Aotsukiさん。
と、呼ばれている冒険者の彼女。服装は胴以外がブレスド装備に
頭には何も被っておらず、茶髪の短めのポニーテール。
胴がノーブルチュニックという、如何にも高位LVに居る白魔道士と言った様相。
とはいえ、運ばれてきたエルヴァーン♂の出血と思われる赤で白い光沢が
台無しになっているのだが。
AotsukiはMonberauxを見て慌てている。
Aotsuki:あ、いやその、白魔道士は友人に付き合わされて片手間にLV75に
なっただけですよ。そんな高位だなんて、滅相も無いと言うか、メインでは
ないと言うか、メイン白魔道士の人に失礼と言うか;
Monberaux:そうですか?その服装を見る限りでは片手間だなんて
とても思えませんね。
MonberauxはAotsukiに微笑んだ。
Aotsuki:/echo って何やってるんだ自分は;こんな風に和む為に
きたわけじゃなくて…;
Aotsuki:/echo と…っとっとと帰ってこれからの事を考えないと…
Monberaux:どうかしましたか?
Aotsuki:あ、いえ、その…自分の事はどうでも良いとして
だからその!;こいつは偶然拾ったというか、なんというか…
彼女曰く、ホラ岩にテレポしたら偶然この怪我人?を乗せたチョコボが
自分の目の前に止まり、出血が酷かった為に彼女が応急処置
(と言っても既に死亡しているかどうかも解らず蘇生と傷を塞ぐだけだったのだが)
を施した後に、意識が回復しない為モンブロー医師を頼ってきたらしい。
Aotsuki:それじゃ、後の治療については頼みます。治療代なら彼の意識が
戻るまではこちらで立て替えるので。
あ、身元については冒険者認識票を持ってると思うんで、
そいつを見て下さい。
…もっとも、もう死んでいるのかもしれませんが。
Monberaux:……わかりました。ですが、あなたも無理をなさらずに。
あのような事に巻き込まれた直後なのですから、と付け加えるモンブロー医師。
AotsukiはMonberauxにうなづいた
Aotsuki:/echo とは言え、心音も脈もはっきりしないんだよな…あったりなかったり。
Aotsuki:/echo 不気味っちゃ不気味だったんだが…あのチョコボの目を見たらなぁ…
Aotsuki:/echo まぁ、他にこの世界の医者って知らないし、妙な点についても
説明しといたから何とかなるだろう…多分きっと。
そんな事を考えながら席を立ち、彼女はデジョンを唱え始める。
Aotsuki:では、失礼します。…もし死亡が確認出来ても連絡を下さい。
一応同じ冒険者だし、墓くらい作ってあげたいので。
MonberauxはAotsukiにうなづいた。
Aotsukiのデジョンが発動!
→Aotsukiはワープします
初出:スレ8の343
PC(仮)名: Aotsuki/ 中の人: スレ8の325◆/NV2bXE06g
種族フェイス: ヒューム♀F1BのMサイズ
ジョブ&Lv: ナ忍狩白赤詩75 黒60 暗61 シ37 戦38 召25 それ以外は1(からくり未取得)
特記事項:ウィン・バス・ジラート・プロマシアミッション済 世界に在りて君は何を想うのか?済
アトルガン皇国上等傭兵 勤務評価5 現国籍はウィンダス
(特記事項というか、これを前提に話が進んでいます。モンブローの「あのような事」とは
プロマシアミッションの事)
活動エリア: これから考えます(マテ
あらすじ:朝起きたらホラ岩で自キャラになっていt
他キャラとの接触: Lead氏*1(?)
独自レギュレーション:魔法アビWS着替え等その他行動は思い浮かべればメニューが出てきて
カーソルを合わせて選択。ゲーム画面と大差がなく、むしろカーソルを合わせる速度はイメージ次第で
ぱっと選択でき、ゲームより速いらしい(本人談)
*1:Lead氏次第。本人から否定されればモンブロー医院に連れ込んだ怪我人は
一介の冒険者(未名)となります。
書き忘れ。
プロマシアエリアまでの全OPテレポ及びアトルガンエリアの5箇所全てワープ可能
雑感:設定は現在プレイしているキャラのほぼ流用。
返答待たずに投下しましたが、どちらに転んでも大丈夫なようにしてみましたので
失礼ながら御容赦頂きたく存じます(´・ω・`;)
352 :
既にその名前は使われています:2006/06/08(木) 07:04:20.71 ID:ZOEqnxow
保守
そしてOPならアジカンのリライトが(・∀・)イイ!
353 :
既にその名前は使われています:2006/06/08(木) 07:28:08.96 ID:8b7ppVci
新たなる冒険者「青月」登場。
彼女が病院に連れ込んだ一人の男は何者なのか。
リードは本当に死んだのか?
次回。「朝起きたら自キャラになっていた」"新たなる朝"お楽しみに!
保守保守っと。
354 :
既にその名前は使われています:2006/06/08(木) 08:01:35.06 ID:/RQY/4du
1 朝おきたらバナにいた ちょっと驚いたがまあ気にしない
二日目 寝て起きてもけっきょくヴァナ 仕方ないので街をぶらぶら
黒服が襲ってきたこれがフェイトとかいう奴か 何とか取り押さえる
三日目 また黒服の奴が来た 取り合えずまたとっ捕まえる
モグハウスに俺(ヒュム男)とヒュム男ヒュム男(とっ捕まえた奴ら)モグ という人構成 モグハウスが狭く感じる
四日目 またまた来たし まあとっ捕まえた 今度はエル男 モグハウス構成人数増えた
とても狭く感じる 苦しいあと男ばかりでざい
五日目 雨 名のでモグハですごす やることないのみんなで意味もなく漫才の練習をする
六日目 雨がやんだので外に出た 黒服がいた 取り押さえる
最悪だ ガルカである もうモグハウスが破裂寸前だ
てかおとこばかりだ フェイトは何で男ばかり送ってくるんだ ムカついてきた
七日目 やった ついに ヒュム女のフェイトが来た もちろんとっ捕まえる
モグハウスに入れる隙間がなかったので 今まで捕まえた奴らに金渡して宿に行ってもらう
今日捕まえたのと二人でモグハウスへ とても気分がいい
日記はここで終わっている
おはようございます(´∀`)ノ
新ヒロイン登場にwktkですね〜
「でも、ディスペルでよかったら」
お下げ髪のエルヴァーンが提案する。
どう見てもあんたモンクなんだが、サポ赤なのか? そう思いかけて、意味の無い考察だと気づく。使えるというのなら、使えるのだろう。
「あんたは?」
女はアリアと名乗った。異界の魔術を研究しているそうだ。魔法学者であって、魔道士ではないのだという。
仕草がいちいちぐねぐねしていて、魔道士とかモンクよりはむしろ、大変失礼だとは思うんだが、変態という形容が一番似合う気がする。
結界を解く手順を話す間、猫耳をつけた吊り目のタルタルを猫か何かのように軽々抱き上げて頬擦りしている。
タルタルは甲冑を着ているし、嫌がってもがいているのだが、そんな事まるで意に介さないその膂力は間違いなくモンクのものなんだろうな。
二人がかりで解界に当たれるなら、お互いが担当する術式を解くのに一番いい場所にいればいい。
再生はここでいいだろうが、拒絶の術式の心臓部はここから少し西に二百メートルほど行ったところにあるようだ。
「それじゃ、おれが"拒絶"を解除するから、あんたはそれに合わせて"再生"を解いてくれ」
そう言い付けて心臓部がある小さな横穴へと向かう。
「あんたじゃなくて、アリアちゃんて呼んでほしいなー。突っ張った女の子も可愛いけど、語尾には"にゃ"ってつけるともっと可愛いと思うの」
おれの背中にアリアが言う。残念ながらおれはオスラです。まったく大きなお世話ですにゃ。
おれはでかい割にこの中で一番精神年齢が低く思えて仕方ないエルヴァーンの戯言を黙殺して、持ち場に走った。
おれの持ち場は身をかがめて入るような小さな横穴だった。ゲームにはなかったけど、こちらのオルデールにはこんな小さな入り口がたくさんあるようだ。
鍾乳洞全てを覆うほどの結界を構築した術者の手腕に改めて畏怖の念を感じる。
が、畏怖しているだけでは結界は解けない。
見えない壁に再び手を這わせ、術式を確認する。
思えばこれをやる度に邪魔が入っていた気がする。二度あることは三度ある。今回もまた妨害が入るんじゃないかなどうせ。
「──やめろ、結界を解くな」
……ほら、な?
背後に何かが押し当てられる感覚。動けば、ブスリ。全ての身動きが封じられる。
「誰だてめえ」
声が震える。一人ぐらい護衛をつければよかった。これじゃ全くの絶体絶命じゃないか。
「君たちが入る必要はない。そうだな、中は緊急メンテナンス中だと思うといい」
緊急メンテだって? この世界の人間はそんな物言いはしない。
「てめ、赤鎧か……」
全身がこわばる。
「振り向くな。君の背後を取る為に、遮蔽魔法だけでは足りず甲冑まで脱いだのだ。顔を見られたら、不本意ながら君の口を封じなければならなくなってしまう」
声は静かなバリトン。剣呑な内容の割に、敵意は感じられなかった。もっとも、いつでもこちらを殺せるという余裕なのかもしれないが。
「中で起きているのは、確かに大きなトラブルだ。だが、結界を解けば、それが外に漏れ出してくる事になる」
バリトンの声は穏やかで、こちらを優しく諭すような響きがあった。
「意味が分かんねーよ」
見えない壁に手を突いて、深い闇を凝視したまま喚く。解界の儀式が始まらなければ異変に気づくはずだ。時間を稼がなければ。
「彼を信じるんだ。君はむしろ、中のものを出さず、外のものを入れないよう協力して欲しい」
協力だと? お前らからそんな台詞を聞けるとは思わなかった。
「お前ら、なんなんだ」
怯えを気取られないように声を抑え、焦燥に揺れる尻尾を股に挟んで無理矢理黙らせる。
「──世界の完成を、望む者だ」
「おたくらが支配して完成かよ、とんだ誇大妄想野郎だな!」
思わず声が荒くなった。お前らの言う完成ってのは、アマルダみたいな可哀想な女をいいように操って辱める事か。街中でレタスぶっ放して無差別殺人する事か。
男からの返答はなかった。返す言葉がない、という事か。図星なのか。
「否定しないのかよ」
言ってから、ふと思う。おれは否定して欲しいのか、と。
「……仮に」 バリトンがどこか哀しい響きを帯びた。「私が違うと言えば、理想を語れば、君は信じるのか?」
信じる訳がない。おれ達の間にはアットワ地溝より深い溝がある。おれはお前を信じるくらいなら、ジュノの胡散臭い特務機関の連中を信じるよ。
「だが、今から言う事は本当だ。仲間に伝えるといい、エルリッドはバストゥークにいる」
「な……、に?」
「聞こえなかったのか、君たちの探すエルリッドはバストゥークに。その旧港、第三五八倉庫にいる」
まったく意味が分からない。こいつは一体何をしたいんだ?
「信じる信じないは君次第だ。が、どんな情報ソースに当たっても、嘘やでたらめを除けば同じ答えに辿りつくはずだ」
「罠……か」
それ以外に考えられない。こいつの情報を信じてのこのこ行くと、ピアシュみたいな化け物が百人+天晶堂の皆さんがいて、一網打尽になるという寸法だ。
「そうだ」 男はそれをあっさり肯定する。「だから、飛び込むなら罠と知った上でその裏をかくつもりで行け」
男の声に力が篭る。おれは何を信じて何を疑えばいいのか分からなくなっていた。
こいつは今どんな顔をしているんだろう。危険を冒して振り向きたい衝動に耐える。
「なんで…… そんな事教えてくれるんだよ」
「我々は世界の完成を望んでいる。その為には、君たちのような来訪者には生き延びて貰わねば困るのだ」
「おれ達を利用しようってのか」
両腕を壁について踏ん張る。そうでもしないと、おれは振り向いてしまうだろう。
「そうだ。情報はせめてもの代償、と思ってくれていい」
「ルーファスは無事帰ってくるんだろうな」
「プライマルアーツなら、例え十万億度の彼方からでも帰ってくる」
この男の言う事は相変わらず要領を得ない。頭が悪いわけじゃないだろう、わざとはぐらかしているように思える。
「そんなおもちゃはどうでもいい、ルーファスの事を聞いてるんだ。あいつは無事帰ってくるんだろうな」
「私の事は疑ってくれてもいいが、彼の事は信じるべきだ。それがこの世界の意志であるなら、例えバラバラに引き裂かれても無事生還するだろう」
男の返答は澱みなく、動揺や本心を欠片も覗かせないものだった。小悪党風情の立ち居振る舞いじゃない。ならば大悪党かと言えば、どうしてもそうは思えない。
こいつはルーファスの事を信じろと言う。おれは信じていないのだろうか。
「ちょっと、まだなの? 待ってるんだけど!」
内省に傾きかけたおれを、甲高い声が引き戻した。あのタルタルの白魔道士の声だ。随分長話をした。ずっと待機していた向こうのチームが痺れを切らしたんだろう。
背中に押し当てられていたプレッシャーが、ふっと離れた。
──たすかった!
いや、違う。
吐きかけた安堵の溜息を、再び飲み込んだ。ピアシュの圧倒的な暴力が、鮮やかに蘇る。
助かってなんかいない。死体の材料が二つに増えただけだ。
「来るな、逃げろ!」
力いっぱい叫ぶ。切羽詰って、半ば悲鳴になった。
駆け寄る気配が止まる。
タルタルが何事かと問う。おれは答えられない。
何の気配もない空間に、重苦しい沈黙が流れた。
何の気配もない、だって?
「何よ、なんにもないじゃない」
近くまで歩いてきたタルタルの、拍子抜けしたような声がおれを咎めた。
深く深呼吸して、ゆっくり三つ数えてから、すばやく後ろを振り返る。
そこには棍と盾を構え、おれの挙動を不審がるタルタルの白魔道士が一人いるだけだった。
行ったのか……?
あいつの言葉が何度も頭の中で反芻される。
「世界の完成って……どういう事だ」
おれが思い浮かべた世界の完成に、おれ達はどう考えても邪魔にしかならない。なのに、あいつはおれ達がいなくなったら困ると言う。
今はどうして未完成なのだろう。そしてどうすれば完成するのだろう、どういう状態を完成と言うのだろう。
「ちょっと、人の話聞いてるの! 向こうでアリアちゃん困ってるんだけど」
白魔道士に脛を蹴られて、現実へと引き戻された。
「ん、あぁ……」
そうか、障壁を消さなきゃ。だけど……。
あのバリトンの言葉が浮かんだ。結界を解くな、中のものを外に出すな、彼の事をしんじろ、とあいつは言った。ならば、おれのなすべき事はなんだ。
「──やっぱ、ナシだ」
はァ?とタルタルが眉根を寄せる。当然だ、朝令暮改もいいところ、朝令朝改とでも言った方がいい豹変ぶりじゃないか。
だけど、これでいい。
「おれはルーファスを信じる。あんたも信じろ」
「誰それ」
タルタルがジト目になった。清々しく宣言したのに、台無しだ。いや、これも当然だけど。
「世界一強いモンクだよ」
別に比べたわけじゃない。だけど、あれより強いモンクなんて想像もつかない。
「武神より?」
「ヨェーヨェー」
「マートより?」
「左腕一本で勝ったって言ってたな」
へぇ、とタルタルの目がますます丸くなる。
「……適当ぶっこいてるでしょ」
腕組みをすると、口を尖らせて上目遣いで問う。
「……まあね」
おれは肩を竦めた。事実無根で根拠なんてどこにもないけど、だけど、嘘をついてる気はしない。
うー、と唸りながら組んでいた腕を両腰に当てる。しかめ面の視線は相変わらずおれを値踏みするみたいに顔に向けられている。
でも分かった、と、不意にタルタルが明るく言った。
「貴方がルーファスさんを大事に思ってて、信じてるってのも分かった。だから私も信じたげるね」
どんな飛躍だよ。確かにおれはルーファスを信じるが、大事だなんて一言も言ってないだろうが。
「んなこたねーよ、ばーかばーか」
反論するために口を突いて出た言葉は、やたらと狼狽していて自分でも驚いてしまう。
「んじゃ、結界解きなさいよ」
「あ、う……」
おれは今、どんだけ間抜けな顔をしているんだろうな。
タルタルは例のジト目でおれの顔をしばらく覗き込み、吹き出した。
彼女が一頻り笑うのを、おれは立たされて叱られる子供みたいな気分で見守った。
「いいわ、ここで一番偉いのはあなたみたいだし、従う事にする。でも、みんなに説明してよね。みんな突入する気満々なんだからね」
笑いながら言う。そんなにおれの顔が面白かったのかよ。
おれは、わかった、と小声で言うのが精一杯だった。
中の人間を信じて待つ、という提案を皆に受け入れさせるのには骨が折れた。
アリアと鋼鉄タルタルは納得してくれたが、シャールカーンと猫耳のタルタル──ユファファというらしい──が最後まで難色を示した。
白魔道士のタルタル──こちらはユリフィナというらしい──の口添えがなかったら、おれは首筋に両手剣を突きつけられたまま解呪の儀式をする羽目になった事だろう。
ひとまずいつでも解呪の儀式が出来るようにしつつ待機、という事で納得してもらい、おれ達はそれぞれの持ち場でそれぞれの待ち人の帰還を待つ事にした。
おれは先ほどの細い横穴でルーファスの帰りを待った。
今度は護衛兼話相手が一人ついてくれたのだが、おれはこれほど辛くて、終わりの待ち遠しい時間を経験した事がない。
いじょです(`・ω・´)ノ
バストゥーク云々は不都合があればまとめの方で直します〜
365 :
保守話『魔法少女(?)がるがるガルリン♪の冒険』:2006/06/08(木) 10:29:27.99 ID:5xJ1cvXZ
第二話『わたし、この街大好き♪』
今日はわたしの住むこの街、バストゥークを紹介するわ♪
この街には、わたしと同じ"きゅ〜と"で"しぇくしぃ〜"なガルカ族と
わたしたちを奴隷か虫のように扱う意地の悪いヒューム族が多く住んでいるの。
たまにミスラやタルタル、エルヴァーンもいるけど、"しぇくしぃ〜"さではガルカ族がダントツトップねっ♪
それでね、この間、ヒューム族の中でも意地の悪いお役人が、わたしたちの居住区まで来て文句ばかり垂らしていったの↓
もう腸最悪って感じぃ〜ヽ(メ`皿´)ノ思わず直腸にSTR魔法ぶっこんであげようかと思ったぐらい。
でもね、ヒューム族も悪い人ばっかりじゃないの…ごくたまに素敵な人もいるんだ…(照
このまえお仕事に遅刻しそうでパンを咥えながら走ってたら、曲がり角ごっつんこ(泣
「誰だごらぁ〜!魂(たま)とるぞ〜!!」ってはしたなく叫んじゃった、テヘッ
そうするとね、「あぁ、すいません、ごめんなさい。」っていうじゃない。
まぁ〜素直に謝ったから許してやろうかと思って顔を見たら、もうイチコロ…
久々に電波をピピッて感知しちゃった…恋の電波を♪キャッキャッ♪
そのときは、もう浮かれちゃってて名前を聞くのを忘れちゃった…(ションボリ
でもね、あとで調べたら、大統領府で門番を任されてるナジっていう御方だとわかったの!(ヤッタネ
もうそれからはずっとあの人のことしか見てないわ♪待っててまいだ〜りん♪今日もすぐに行くわ♪
(最近、糞忌々しい猫娘と一緒に居るところをみるんだけど…何あの女…わたしというものがありながら…)
そんなわけで〜♪わたし、(あの人がいる)この街大好き♪♪
366 :
既にその名前は使われています:2006/06/08(木) 11:21:29.41 ID:8b7ppVci
「…ただいま」バストゥーク担当フェイト・No.1アインが「家」に帰宅したのは随分経ってからだった。
「おかえりなのなのー♪」ロスト5.フェンフ。裏切りには死を与える為本部より送られた監査役だが、どうみても萌えタルだ。
惜しむらくは彼が男であるという一点である。組織に入った際に女になればさぞかしもてただろう。
「遅いぞ銀次郎」「ああ悪いな子三郎」フリフリのエプロンをつけて家事に励むNo.2、ツヴァイ。
…傍目には情けないと言うか、どうみても悪の組織には見えないが、彼も爆弾を抱えた身である。
調理師範のNo.3ドライことサイクスの持論は「美味いものは月に数度でよい」なのでしかたがない。
そのサイクスはというと、彼が苦手な部屋の掃除に目下挑戦中である。…実に前衛的な内装になって行く「家」を見たアインは慌てて彼を止める。
「フィーアは?」アインが問うと「月に吼えている」とドライ。「…殴っておけ」
フィーアことセトカイパは望まれぬ来訪者ではあるが、自分から組織に参入した変わり者だ。その召喚術は最強といってよいが、
人格に多大な問題点がある。傲慢にして不遜。そして目に余る奇行で人目を引いてしまう男だ。
367 :
既にその名前は使われています:2006/06/08(木) 11:22:33.20 ID:8b7ppVci
「"いったん"おかえりにゃさいー」隊長。No.0ヌル。クロエ。
若干17歳にしてたった一人で長年組織を悩ませたバストゥーク天晶堂を屈服させ、
その功績を認められ、新興国家だった為慣例として支部が置かれなかったバストゥークを独立支部にした女。
…「仕事」が終ればただの少女だ。この奇妙な5人が彼の「家族」(クロエ曰く)であった。
「天晶堂の動きは?」屈服はさせたが、従わぬものがいないわけではない。
「現在の所問題はないな」サイクスが答を返す。「そうか」
奴らはただの商売人ではない。クロエが来なかった時代は油断したフェイトが何人も返り討ちにあったという。
中には赤い鎧を破壊したという者もいたらしいが。…「上の」好きな冗談だろう。
368 :
既にその名前は使われています:2006/06/08(木) 11:23:36.62 ID:8b7ppVci
「"彼女”は?」バストゥーク支部は立派な支部だが、慣例的な問題上、
クロエといえども他の支部の者の「要請」に応える必要がある。
「あの議員の研究所に送った」「そうか。分析は順調か?」「我がバストゥークの!科学力は!せかいいちぃぃ!!」
「フェンフ。蹴れ」こくっとうなずくたるっこ。そのキックは軽々とフィーアことセトカイバを吹き飛ばした。
「…剣はプラスティックとガラスと・・・クリスタル?」
サイクスの報告書に噴き出す元「来訪者」達。そんなものくっつくわけがない。
ヌルとフェンフだけ意味がわかってないらしく膨れている。「仕事終ってるのー」とりあえず無視。
「それはショートソードのほうか?」「ああ。メインウエポンとおぼしき剣はただの剣だ」
「…気になることがある。その剣のほうを調べろ。来歴もな」「?」
「シュヴィヤール家…だったか?ただの戦争屋とはおもえんのだ。長年ドラキーユに飼われているだけの飼い犬は…狼かもしれんぞ?」
鎧の分析は…ゴブリンの鎧と同じくグラスファイバー、カーボンファイバーなどを使った布と皮の合成と、
木材を薄いジュラルミンで補強した要所を覆う装甲板。それを覆う強力な魔法加護と身体強化魔法。・・・魔法?なのか?
369 :
既にその名前は使われています:2006/06/08(木) 11:28:53.54 ID:8b7ppVci
彼は来訪者に敗走し、陸路でこちらに逃げ込んできた男に呪いの言葉を投げた。
「まったく。余計なものを持ち込んだものだな。あの男は」
彼は知っている。この世界が、彼らの持ち込む法則に悲鳴をあげていることを。
そして彼らの存在もまた、この世界にとっては異端であることを。
「あの少女は…ひょっとしたらこの世界が…」
馬鹿らしい妄想だ。彼は頭をふった。この世界を支配せんとする彼らの法則に、
「世界」が拒否をしているなら…なんらかの「免疫」や「薬」を使おうとするのではないだろうか。
「ぎんじろー。ご本読んで読んでー♪」童話を片手にせがむフェンフをなだめながら彼は寝室へ歩く。
フェンフの持つ本のタイトルは「蜘蛛の糸」とあった。
370 :
既にその名前は使われています:2006/06/08(木) 11:32:19.02 ID:8b7ppVci
バスフェイト番外編、終了ですー。 ヒロ氏<問題無し。ワッフルワッフル。
371 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/08(木) 12:35:58.73 ID:8DelaY5U
>>320 みなさんと同意見です。
うまい言葉がみつからないため、投下いたします。
「・・・・・?」ハッとなり、顔をあげる。何か嫌な予感がする。
「まーたよそ見しましたわね? いい加減にしないと、わたくし本当にぶちギレますわよ?」イライラした声でシャントット博士がいう。
「すみません。ただ、どうしても確認しないといけないことがある気がするんです。」そう言い放つと、荷物の中から真珠のような物を取り出す。
――リンクパール。以前リードから受け取ったものだが、まだ数回しか会話していない。
パールを口元に近づけ、声をかけてみる。
「……リード?」返事はない。
「聞こえる? なあ!誰かいないのか?」少し声を大きくして話し掛ける。
「レップちん、どうかしたのかにゃ?」パールから声が聞こえた。イッチだ。
「リード……さんいない?」俺はイマイチパールの使い方がわからない。リンクリストとかの見方さえ知らないのだ。
「むぅ、リンクしてにゃいみたいだにゃ。」大体予想通りの展開だ。
「リードがどうかしたのかにゃ?」イッチが聞いてくる。
「嫌な予感がするんだ。なんか、知り合いがいなくなったような・・・」「どうしてわかるんだにゃ?」イッチが更に突き詰めてくる。
「虫の知らせ……ってやつかな?」そんなものがあるかは別として。
「リードは………ここ最近パールをリンクさせてなかったにゃ。いつものことだと思うけど……心配ならテルしてみるにゃ。」
テルは一部疑っている点があった。というのも、テルをするときには、必ず対象が近くにいたからだ。遠距離でのテルは自信がない。
「なんなら、ウチで試してみるかにゃ?」こちらの心配を見透かされたようだ。ありがたい見透かされ方だが。
「ありがとう。んじゃ、行ってみるよ……」
374 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/08(木) 12:38:18.68 ID:8DelaY5U
「シャントット先生。」パールから口を放し、くるりと博士に向き直る。訝しい表情でこちらをにらみつける博士と目が会った。
「なにかしら?」“失礼な奴だ”と言わんばかりの表情だ。
「テルは空気中の魔力を伝って伝わるんですか?」テルの大元がわからないとなんとも言えない。
「オホホ、少しは身についたかしら?その通りですわ。」空気中、多数に存在する精霊や魔力を伝わりますわ。そう付け加えた。
“イッチ”という固有名詞のみに集中し、魔力をかき集める。何時間も集める練習をしていれば、すぐにかき集めることだってできるようにはなる。一応。
〔イッチ、聞こえる?〕〔にゃにゃ?!〕驚いたようなイッチの声が頭の中に響く。
〔何驚いてんの?〕こっちがビックリするわ!
〔うちがリードに試すって意味だにゃ。レップちん、INTは重要だにゃ!〕なるほど。俺の勘違いか。
〔んじゃ、リードに試してみるよ。〕慣れると便利な会話だ。
〔わかったにゃー〕
375 :
既にその名前は使われています:2006/06/08(木) 12:42:27.20 ID:/RQY/4du
日記の続きを見つけた
八日目 やることが無いので釣りへ行きました 一日つっていたけど何もつれなかった 今日は襲われなかったです
九日目 競売で二人分の飯を買い込む 今日も襲われなかったです
十日目 低レベルあげ またまた襲われなかった 俺の強さにびびったのだろうフェイト 最近ぜんぜん来ない
りあるでガン・カタと対テロ戦闘術習っておいてよかったというところか
十八日目 久々にフェイトが襲撃キタよ! しかも今回は赤い鎧着た上位の奴だ
やはり上位だけあって結構な強さだった ガン・カタを習得していなければ即死だっただろう
戦いは6時間も続いてきつかったです
戦闘が終わったあと 俺と赤鎧は互いの健闘をたたえるために 互いの腕を交差して酒を飲みあった
今度は、“リード”という固有名詞に集中する。「オホホホホ!言った通りにすればあっという間ですわ!」というシャントット博士の意見は無視する。
〔リード?聞こえる?〕反応はない。
〔なあ、オーイ、寝てるのか?オーイ!〕相変わらず、何も返ってこない。
「イッチ、リードから返事が来ない!」今度はパールに向かって話す。
〔こっちからもやってみたけど、反応なしだにゃぁ……〕テルで返ってくる。まあいいけど。
〔リード、なぁ頼むよ、返事をしてくれ!リード! アンタに死んでもらっちゃ困るんだよ!〕相変わらず反応がないリードに向かって、テルながらに叫ぶ。
〔リード、なぁってば! 前に黒装束から助けてくれただろうが! まだ命の借りがあるぞ、オイ!〕
〔アンタだってリアルから来たんだろ?一緒に帰ろうよ!リード!〕両頬に何かが流れる感覚。いつの間にか泣いていた。
「テルは意識のある人にしか届きませんわ。彼はきっと………」「違います。」そんなつもりは無かったのに、不意に声が漏れた。
「リードはきっと………絶対に寝てるんです。」そう言い残し、天の塔を後にした。
378 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/08(木) 13:27:04.53 ID:8DelaY5U
失礼、終了宣言を忘れていました。
リードさん、自分は復帰しろというのではなく、復帰したければ、いつでもどうぞ!
という感じです
皆様投下おつかれさまです。
ちょっと見ない間に大騒ぎになっていたようですね。
僕が思う事も、おおむね皆さんと同じです。
時たま危ういなぁと思う事もありましたが、ここでキャッチボールができたらもっと話が
楽しい方向に転がるかも、と綴られる物語をwktkしながら読ませて頂いたり。
書き手側に回った一人として、そういう楽しみの方面にばかり考えがいきがちで、
思い通りに書いてもらう、そのことを慮ることができなかったのは、ごめんなさい、でした。
しかしそんな事があって尚、リードさんは愛されてるなぁ、とも。
往くも還るもその意志のままであれ、と伏線が張り巡らされる様には感動しました。
ヴァナの冒険者って、なんだかんだ言いつつおせっかいな奴らばっかりなんですよねw
でなきゃLv制限Uzeeeeeとか言いながら流されるままに世界を救いにいったりなんかしないだろう、とw
…おや? 何か話がずれたかな?
ともかく、僕は宰相に一体なんと説明するべきか頭を捻ることになりそうです。
それと、Aotsukiさんようこそ! 人知れず世界を救った英雄キター
どんな冒険を魅せてくださるのか、楽しみにしてます!
では、わっふるわっふるということで。
380 :
既にその名前は使われています:2006/06/08(木) 17:42:57.09 ID:e2JwCjp6
リードさん…恐ろしい子…(AA略)
381 :
既にその名前は使われています:2006/06/08(木) 17:53:48.25 ID:e2JwCjp6
スレ住人たちに愛されるリードさんw
ハイランダー持ちはダテじゃねーなw
わっふるわっふる!
382 :
既にその名前は使われています:2006/06/08(木) 19:02:51.66 ID:/RQY/4du
久しぶりに投下です。
初出: 3スレ
>>73 PC名:Meki
中の人:73 ◆7Q162gjvR6 :
種族フェイス:銀髪ミスラ♀
ジョブ&Lv:赤23/戦11
特記事項:倉庫キャラなのでリンクシェル非所持。
サーチ、tell、メニューを開く等は不可。
性格にミスラの影響を受けている。
活動エリア:バストゥーク
あらすじ:黒装束を撃退したMekiは大工房で働くこととなる。
現在はリアルの技術やアイテムを元に開発をしながら、護衛のミスリル銃士のナジをからかって遊ぶ日々である。
他キャラとの接触:今のところ無し。
「ん〜、久しぶりの外は気持ちいいにゃー」
『スルメ山のロランベリー事件』の数日後、俺に新たな仕事が入ってきた。
錬金術ギルドに『リアル』のモノが持ち込まれたらしく、鑑定に来て欲しいというものだ。
そんなわけで俺は護衛のナジとともに商業区を歩いている。
こっちに来てから大工房に篭りっぱなしで外を歩くのが気持ちいい。
「あー、やっぱり人間、外に出ないとダメですにゃー」
歩きながら思いっきり伸びをし、外の空気とお日様の光を堪能する。
「だな。毎日工房の中だと参っちまう。腕も鈍るしなー」
隣を歩くナジも同意見のようだ。
そのまま二人で雑談をしながら歩く。
「そうそう、この前一緒に酒飲んだとき、スルメでメキが倒れちゃって途中で終わっちゃっただろ?
いいオツマミ持ってくからさ、今夜あたりに続きをやらないか?」
「それはいいアイデアにゃ。ちなみに、猫はイカも食べちゃ駄目だから注意しておくにゃ」
「ええ?い、イカも駄目なのか!?・・・ちょっと帰りに競売所に行っていいか?」
「さてはオツマミにイカを考えてたにゃ!?」
「そ、そんなわけねーよ・・・あ、そろそろ鉱山区に入るぜ。そしたら錬金術ギルドなんてすぐそこさ」
「・・・話題をそらしたにゃ」
ガードに挨拶をして鉱山区に入る。
商業区に比べると華やかさは無いが、寂れているというわけでもない。
遊びまわるガルカの子供達を横目に鉱山区を歩く。
「あ、錬金術ギルドに行く前に鉱山区の競売所を見ていっていいかにゃ?
競売所と錬金術ギルドで水銀の値段がどっちが安いか見ておきたいにゃ」
「りょーかい、じゃあここを右だな」
水銀のためにちょっと寄り道していく事にする。ちなみに水銀は大工房で開発に使うものだ。
しばらく歩くと大きな建物に着いた。
競売所だ。いくつもの窓枠があり、そこに紙とペンが用意されている。
「えーっと、あの紙に見たいものを書き込めばいいのにゃ?」
「そうそう、そうすれば後は従業員さんが品物の値―――」
キィィィィン――――
突然、強い耳鳴りがした。反射的に両手で耳を押さえる。
「うあ、耳鳴りが―――」
そこまで言った時、異変に気がついた。
空気が止まっている。風が無い。音が無い。
さっきまで青く晴れていた空は紫色に淀んでいる。
町が寒く、乾いていた。
「―――ナジ?」
ナジが『止まって』いる。
競売所の窓枠を指さしたまま身動き一つしない。
―――呼吸すら。
あわてて周囲を見回したが、他のヒトも同じだった。
全員が止まっている―――まるで、世界そのものが止まってしまったかのように。
「い、いったい何がおこってるにゃ・・・?」
俺はひどく混乱しながらも事態を理解しようとした。
思考がぐるぐると回り、余計に混乱する。
そして混沌とする思考の中、ひとつの単語に思い当たる。
「デュミナス?」
そう、これはデュミナスの世界に非常によく似ている。
「もしかしたら何かの原因でデュミナスに迷い込んでしまったにゃ?」
だとすれば非常にマズイ。
デュミナスのモンスターはすごく強いから、まず自分独りでは太刀打ちできないだろう。
「逃げるのが一番だけど、ナジをおいていくワケには―――」
『そいつを心配する必要は無い』
俺のつぶやきを遮るように、突如、止まった世界に響きわたる低い男性の声。
「にゃにゃ!?な、何者にゃ!!」
慌ててあたりを見回すが、動くものはいない。
『どうせお前はすぐ、他人を心配する余裕などなくなるのだから―――』
その声が響いてきたのは前からでも後ろからでも左右からでも無く―――
「上!?」
声の響いてきた方向―――上空を見上げる。
・・・黒い点がある。
それが少しづつ大きくなってくる。凍った世界、紫の空の中、黒い太陽を背にはるか上空から降ってくる何か。
いや、何かでは無く―――人影。
ズッガァァァン!!
すさまじい衝撃と共に、人影が競売所前の広場に落下した。
衝撃が地を揺らし、床が割れ、粉塵が巻き起こる。
「うわわ・・・!」
巻き起こる突風と粉塵。腕を顔面の前で交差させて目を守りながら、じっと目をこらす。
その時、落下地点を中心として外側に向かい、強い風が吹いた。
人影の姿がゆっくりと現れる―――。
「俺の名はザルカバードの鋼。停滞し、沈黙するバストゥークのフェイトに代わって裁きを行う者だ」
そこには、真っ黒な侍AFに身を包んだガルカが立っていた。
「お前にはチャンスを与える。選べ。我ら『フェイト』と共に歩むか、来訪者として殺されるか」
ガルカの黒い侍―――鋼は両腕を組み、直立した姿勢で俺に問いを発した。
その非常識な登場と良く分からないセリフは俺を更に混乱させようとする。
だが、鋼から発せられる威圧感と殺気は本物だった。
「う・・・」
気圧されて、後ずさる。
一刻も早くこの場から逃げ出したかったが、
「この空間はバストゥークを覆い、隔離している。お前には逃げるという選択は無い」
鋼が釘を刺す。おそらくそれは真実だ。
突然やってきた不条理なこの状況で、俺はいったいどうするべきなのか・・・
投下終了です。
久しぶりにスレに来たとたんにバスを空間停止させてしまいましたが、都合の悪い方は時間軸をずらしてください。
バスのフェイトチームが現れる前から執筆していたので、敵キャラはザルカバードからの出張フェイトさんです。
それからリードさん、ユリフィナさん、完結おめでとうございます。
とても楽しくて、燃えて、感動する素晴らしいお話でした。
リードさんの気が変わって第2部が始まらないかな、と思っていたりします。
391 :
既にその名前は使われています:2006/06/08(木) 19:44:00.10 ID:5xJ1cvXZ
>>382 ごめんね、投下できなくてごめんね。
現在、中の人はスレの皆さんの為になればと、
とある事(残念ながらフラッシュにあらず)を頑張ってます。
詳細は後ほど(今日中に出来れば良いな…)
392 :
既にその名前は使われています:2006/06/08(木) 19:53:59.99 ID:/RQY/4du
きゃーがるかさーんつづきまってる!
メキよ月を見るんだ
いいか
ミスラ人は満月を見ると大ミスラになれる
大ミスラの戦闘力は通常の30倍だ
皆さん投稿お疲れ様です。私もリードさんのご復活を心待ちにしております。
どうぞ、いつものように華麗に現れて頂きたい…!
>>391 私も魔法少女がるかさんのお話の続きまってます!ファン二号の座はげっつ!(勝手に)
2話も相変わらずきゅーと♪(?)でイイ!(・∀・)
取り合えず、本日の分投下させて頂きますm(__)mちょっと長めです。
あの一回きりの悲鳴以来、声も音も何も聞こえてこない。
やっぱりただの思い過ごしだったのだろうか、それとももう―――。
駄目駄目、きっと何もなかったんだ。それだったら取越し苦労で済むんだから。
見回りながらも行き着いた先は一番端にあるモグハウスだった。
僅かに開かれた扉から光がこもれ出ている。
それに何だろう、何だかとっても血なまぐさい臭い…。
「……クポぉ!」
モグハウスの扉の向こうから苦しそうなモーグリと思われる声が聞こえた。
ご主人様と喧嘩?でも、その割には様子がおかしすぎる。
何かとても悪い事が起こってる、今まさに。…私は確信する。
途端、全身がガタガタと震えだした。わからないものへの恐怖心からだ。
腕の中にある桶をギュッと抱きしめて、深呼吸をする。
行かなくっちゃ…!何か、何かしないとこのままじゃ!
今の私に何が出来るかわからないけど。でも、放っておけないよ。
私は震える足で目先にあるモグハウスへと駆け出そうとした。
その時だった―――巨大な大剣を背負い、闇夜の中を駆けてくる人の影。
その大剣とは不釣合いな小柄な体系から女性に見える。
目指す方向は…あのモグハウス。あの人も向かう気だ…!
でも、私とは全然違う。何のためらいもない。一直線に、真っ直ぐに駆けてくる。
女性はそのまま迷う事無く、僅かに開かれたままの扉を勢い良く開けた。
室内からこぼれ出る光が彼女の顔を映し出し、その表情を捉える。
目を一瞬大きく開き驚いたような表情をみせ、直にキッと何かを睨みつけた。
「何をしてるのっ!」
静寂の中に響き渡る凛とした声は怒りの感情に満ちていた。
あの部屋の中に、モーグリと"何か"がいるのは明らかだ。
女性は大剣の柄を握り締めながら、じりじりと部屋へ入って行く。
何してるんだ私は…行かないと!!そう思い立ち、私も走り出した。
中にいたのは人相の悪そうなエルヴァーンの男と先ほどの女性。
二人は互いの出方を伺うようにじりじりと間合いを詰めている。
とても私のような素人が割って入れるような場面じゃない。見守る事しか出来ない。
先に動いたのはエルヴァーンの男だった。小さく何かを口ずさむ。あれは―――
スリプル。間違いない、相手を眠りに誘う魔法。それが女性に命中する。
男はニヤリとした表情でうな垂れる女性に近づいていった。このままじゃ…っ!
無意識に私は詠唱していた―――癒しの魔法ケアル。
呪文が完成したのは、丁度男が女性の横を通り過ぎようとしたその時だった。
眠りが解け、顔を上げた女性に男の顔が驚きの表情を見せる。
女性の動きに迷いはなかった。
腰をぐっと落として構えると、そのままいっきに突きに行く。
―――勝負は一瞬だった。
私の目に映っていたのは、大剣をお腹に埋め込んでいるエルヴァーンの男と、
全身でその大剣を突き刺しに行ったヒュームの女性の姿。
何だろう、この映画のワンシーンのような一コマ。
それが実際に目の前起こっている出来事になんて思えなかった。
カタン―――と力を失った男の手から刃物が転げ落ちる。
女性が剣を引き抜くと同時に大きな男の身体はうつ伏せに倒れこんだ。
男の身体を中心とし、真っ赤な液体が敷かれた絨毯を這って広がっていく。
私の頭はこの現状についていけてなかった。
色々あり過ぎて情報を整理しきれない…頭がフラフラする。
女性はそんな男を見てギュッと目をつぶると、直に部屋の奥へと駆けた。
しゃがみ込んだ先にあったのは、小さな赤い縫いぐるみ…ううん、違う!
「も…モーグリさんっ」
反射的に私も駆け寄る。
間違いない、この真っ赤になった小さな縫いぐるみはモーグリだ。
火傷、切り傷、打撲…小さな身体に数え切れないほど沢山作られた傷。
「酷い…」
抱き起こしてもぐったりとしたままピクリとも動かない。
桶の中からバスタオルを取り出し、身体を覆うようにかける。
手のひらから伝わる体温が段々下がっているように感じたから。
「モーグリさん、聞こえますか?!」
どうしてこんなになるまで…酷いよ。ぐっと目の奥が熱くなる。
視界がぼやけて見えなくなってきたけれど、それどころじゃなかった。
今は何も考えなくて良い。この子を癒す事だけに専念するんだ。
SJに設定していた白魔導士の力をフルに使ってケアルIIIを何度もかける。
さっきもそうだけど、初めてなのに使えたなんて身体が覚えてたのだろうか。
とにかく私は必死だった、目の前の消え行く命のともし火を紡ぐ為に。
「お願い、死んじゃ駄目。苦しくっても死んだら駄目だからね!」
でも、ケアルを幾らかけても変化はない。どうして?私の魔法が未熟だから?
悔しくてまた目の奥が熱くなる。私はここまで無力なの?
「レイズは使える?」
―――レイズ。戦闘不能になった仲間を復帰させる魔法。
心配そうな表情を浮かべる女性にうなずき、私は目を瞑る。
集中する―――消えかけている意識を再び覚醒させるために。
力を失ったこの小さな身体の奥へ奥へと魔法を注いでいく。
モーグリさんお願いです、生きてください。
願いと共に白い煌く光たちが小さなモーグリの身体へと降り注いだ。
以上です。
今回のお話はヒロさんが以前書かれていたバスにあるモグハウス襲来事件に関与しています。
モーグリのルークの生死に関しては私が関与できない部分なので(死亡した事になっている?)
これにつきましては曖昧なままにさせておこうと思います。
あくまでもヒロさんのお話なので、レイズとかしてますがお気になさらず!
>>390 鉱山区で戦闘が!?((((;゚Д゚)))時間軸などにつきましては了解であります。
頑張って撃退できますことをお祈りしております…!
最後になりましたがAotsukiさん、いらっしゃいませ!
これからのお話に期待しておりますヽ(゚∀゚)ノそれでは、わっふるです
なにやら自キャラスレの首都がサンドからバストゥークに移転する予感ww
うっひょーいw
ザザーンと大きく水しぶきを上げ、飛空挺がバストゥーク港に入港する。
飛空挺は思っていたよりも揺れが少なく、甲板の上で風を受け、とても快適な空の旅を満喫することができた。
石造りの街は、数多くの商人や職人が行き交い、その賑わいからジュノほどではないが騒然とした印象を受ける。
水車が回り、飛空挺の到着のたびに開閉する跳ね橋は圧巻されるものがあった。
岩と石に囲まれた味気ない街であったが、よく観察すれば技術が発達している様子が至る所で確認できる。
「なぁ、レグナスって異世界から来たんだよな。じゃあさ、何でこっちの世界の事、色々と知ってんだ?」
大工房へと至る道の途中、バルファルが両手槍の手入れをしながら俺に疑問を投げかけてくる。さて、どう答えたものか。
「俺の世界とヴァナ・ディールを安全に行き来できるようになったら、またその時に説明するよ。」
「えー、なんだよそれぇ。」
それじゃ納得できないと言った具合に不満を示したが、すぐに関心をなくしていったようだ。
そうさ、それでいい。兎にも角にも今は余裕がない。バルファルに一々説明している気力はない。
バルファルはすぐに両手槍に目を戻した。そして刃の部分を奉書紙でサラサラと丁寧に磨きだす。
どうも見たところ彼はこの両手槍がお気に入りのようだ。
まぁ、画面越しにFF11やってた頃は両手槍ばっかり渡してたからなぁ。小さな体には大きな武器…これ鉄則。
武器に関してはあまり詳しくない為、その両手槍が何なのか判別できない。爪楊枝の様に先端が鋭く尖っている。
と言うか歩きながら武器の手入れとか危なくない?
カンカンカン…
大工房へと辿り着き、奥にあるリフト前まで入って行くと鍛冶士たちが奏でる甲高い音が耳についた。
確かに大工房という名前だけあってそこはまさに工場の様な印象を受ける。職人の熱気で蒸し暑かった。
「オレも鍛冶はちょこっとかじっててさぁ、スケイルメイルくらいなら作れるんだぜ。」
大工房の騒々しい演奏会に触発されてか、バルファルが自慢げに武器を打つ仕草を真似てみせた。
俺だって調理の他にも、鍛冶スキルは60まで上げたんだぞ。眼鏡欲しさに骨細工と彫金もそこそこ上げたな。
しかしこの世界に来てからは、どうにこうにも合成は成功してくれないのだが。
2階に止まっているリフトが来るのをじっと待っているのだが、なかなか降りてこない。
辺りを見渡してみる。そういえば確かここはメキという来訪者が襲い来る黒装束を返り討ちにした場所…。
大爆発を起こしたらしいのだが、その痕跡は確認できなかった。もう修繕されたのだろうか。
やっと降りてきた暢気なリフトに乗り2階へと登り、大工房長であるシドの元を目指す。
「失礼します。」
「おう、開いとるよ。」
シドのいる研究室の扉を開け、奥にいる裸エプロンのおっさんの下へと歩み寄った。
俺とは比べ物にならないほどルックスの劣る男、彼こそがシドだろう。なにやら彼は机を睨んで頭を抱えていた。
「こんにちは、異世界から来たレグナスです。」
実を言うと俺はウィンダスに所属しているのでこの変態おっさんとは面識があまりないのだ。
「なに、異世界から来ただと?」
少し驚いたような表情を浮かべ、俺とバルファルを交互に見つめる。
「2人ともか?」
「いえ、俺だけで彼はこの世界の住人です。」
そう言って俺はバルファルに視線を向ける。ほらほら、挨拶をしなさい。挨拶を。
「ああ、オレはバルファル。よろしくな!」
シドの計らいで、落ち着いて話せるようにと会議室のような部屋に連れてこられた。気が利く人だ。
「そりゃ災難だったな。」
俺がこの世界へ来た経歴や魂混同の事を話すと、彼は惜しみなく来訪者に関する情報をくれた。
謎の集団が来訪者を狙っている事、来訪者は他にも何人もいる事、来訪者が持ち込んだ製品が多々ある事…
どれも既知のものばかりで特に役に立つ情報はなかったのだが、俺にはシドの心遣いが嬉しかった。
「それで、今日はどうしてワシを尋ねて来たんだ? 護衛が欲しいなら…」
「いえ、違います。」
護衛も魅力的ではあるが今はそんなものお呼びではないし、何よりバストゥークに長居するつもりはない。
「幾つかお願いしたい事があります。」
「おう。ワシに出来る範囲でなら、応えてやろう。」
「ありがとうございます。まずは来訪者が持ち込んだ品々を見せてくれませんか? 探し物をしているんです。」
するとシドは助手と思われるガルカに目線を送り、助手は部屋から出て行った。
しばらくして助手のガルカは大きな木製の箱を抱えて戻ってきた。ドサリと地面に置き、俺たちに差し出す。
木箱の中にはリアルから持ち込まれたと思われる製品が、かなり乱雑に放り込まれている。
その中にノートパソコンの充電に一役買えそうな物はないかと、ガサガサと木箱の中を弄り返した。
少年ジャンプ、ラジカセ、穴の開いたビール缶、オカルト本、アイボ、リアルのポーションw、ティッシュ……
古今東西、リアルのありとあらゆる物が入っていた。バルファルも興味深そうに見つめている。
ティッシュは欲しいなと切に思う。この世界に来てから2日目の晩の出来事だ。
詳しくは言わないが、ティッシュがなかったせいで俺はモーグリにカルピスだという苦しい言い訳を強要させられたのだ。
残念ながらノートパソコンの充電に使えそうな物はそこには入っていなかった。
正直、ひどくがっかり。意気消沈だ。もしかしてノートパソコンを持ち込みたいなんて思ったのは俺だけなのか?
やれやれ、遥々バストゥークまでやって来たのは無駄足だったのだろうか。窓から外を見ると、もう日は暮れかかっていた。
貴重な1日を無駄足なんかで終わらせるわけにはいかない。何か、この街で出来ることはあるはずだ。
それにしてもこの量、ちょっと多すぎないか? 嫌な予感がする。この大工房、なにか…不自然だ…。
405 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/06/08(木) 21:16:50.12 ID:XrMO8dRO
以上でございます。
密かなブーム地(?)のバスにレグナスも参戦!
>Meki氏
勝手に名前とか設定とかお借りしました。てへw
皆様、投下乙でございます。
恥をしのんで書き込ませていただきます。
決して誰かに文句を言うつもりではなく、説明と感謝を述べたくて書いた言葉のつもりだったのですが・・・。
私の為に大騒ぎになってしまい、恐縮しております。
皆様からの温かいお言葉が染み入ります。
続投を望まれることが、なんだかこそばゆくて、本当に嬉しく思いました。
いや、もう、恥ずかしいです。自分が。
自分の人間の小ささを思い知ったといいいますか、まだまだケツが青いといいますか・・・。
皆様の求めるところを全部反映しようとして、なんだか勝手に気負いすぎてしまったようです。
肩の力を抜いて、皆様方と裏話などしつつ物語のキャッチボールをすればよかったのに、と反省しきりです。
ほぼ毎日、少しずつではありますが駄文を書くのが日課のようになっていたのが、
急にやめてみたら、正直なんだか無性に寂しいのです。
書くこと、レスを頂くことが楽しくて、このスレと、なにより皆様方に出会えたことに感謝しております。
リードの物語、続けさせていただきます!
本日の投下はございませんが、皆様のご期待にこたえられるよう(ほどほどに)頑張りたいと思います。
これからも、どうかよろしくお願いいたします。m(_ _)m
追記です(・ω・)ゞ
1スレ当たり時間(さらに簡易化できたとして)から計算してみたのですが、
まとめ氏が3スレの途中で止まってるわけなんですね…
で、今8スレも半ば過ぎたあたりなんですよ…ってことは……ガクガクブルブル(((((゜ω゜;))))))
こりゃ暇人じゃなきゃ無理だと思い、まとめ氏の手助けになればいいなと思ってやってます。
それをご理解頂けると幸いですm(_ _)m
409 :
既にその名前は使われています:2006/06/08(木) 23:01:31.39 ID:/RQY/4du
お仕事つかれさまでしたといったところですか!!
>>406 続投されるということで、本当に嬉しいです!
あまり気負わずに、ご自身のペースで書き進めていってください。
これでまたリードさんのすてきなお話が読めるー(*´ω`*)
>>406 おぉ、お疲れ様です!
今までのスレ内容全部をまとめるのはものすごく大変そうですね…。
お手伝いできることがあれば出来る限りさせていただきます_(._.)_
>>392 尻尾を切られるのでダメですw
>>405 全然かまいません。むしろ名前が出て嬉しいくらいですよ。
>>406 リードさん続投来た!楽しみにしております。
>>407 乙であります!ありがたく利用させてもらいますね。
412 :
既にその名前は使われています:2006/06/09(金) 00:17:28.76 ID:x3v0faJ/
自キャラでオナッてやったぞマジでミスラなガンダム
413 :
既にその名前は使われています:2006/06/09(金) 00:26:13.76 ID:x3v0faJ/
誤爆した
死にたい
イ`
415 :
既にその名前は使われています:2006/06/09(金) 00:53:11.85 ID:9A71bcyo
たるっこじゃなくて倉庫キャラのエルメスさんで話を書きたかったな(何度目だ)
死ぬまでオナニーして終わり。超楽www
416 :
既にその名前は使われています:2006/06/09(金) 01:26:13.49 ID:x3v0faJ/
=== Area: Aht Urhgan Whitegate ===
--- in Renta Rooms ---
Moogle:ご主人さま、おかえりクポ〜
お風呂にするクポ?それともごはんにするクポ?
初めて見たこの白く甲斐甲斐しく人に仕える獣人を見て
多少よろける彼女。
Aotsuki:…やっぱり居るんだな。この白豚。
Moogle:モグは白豚じゃないクポ!失礼しちゃうクポ!!
AotsukiはMoogleをバシっと叩いた。
Moogle:い、痛いクポ!いきなり何をするクポ!!!
Aotsuki:クポクポ五月蠅い、ちょっと黙れ…。
彼女の右手には棘の付いた鈍器が握られており、
目も半分据わっている。
Moogle:ク…クポォ…
白豚と呼ばれた彼はその様子に怯えている様だ。
無理もない。
高LVの白魔道士が今にもその鈍器で殴りかからんとしているのだから。
Aotsuki:まぁそう怯えるなって。所で今日は何年の何月何日の何曜日だ?
しかしモーグリは彼女の質問に上の空。部屋の隅に逃げて震えている。
Moogle:つ、ついにご主人さまもおかしくなっちゃったクポ…
Aotsuki:”も”って何…?他にも同じような奴が居るのか?
Moogle:そうクポ!ここ半年位の間に急にご主人さまがおかしくなって
「ここはどこだ?」とか「今日の日付はいつなんだ?」とかワケ解らない
事を口走るようになるってモグネットで話題だクポ!
何でもそういうご主人さまは”来訪者”って呼ばれてるって噂クポ!
彼女はレンタルハウスのベッドに腰掛け、
頭を抱えながら大きく溜め息を付く。
皆様投下お疲れ様です。
リードさん祝復活! 気持ちを新たに、綴られる物語を楽しみにさせていただきます。
そして話の中心はバストゥークへ。
異世界の技術を集積し続けるかの地に、一体何が起こるのか?
現地組の皆様、頑張って下さいw
>>103 wiki作成ありがとうございます!
3スレ目のdatがあったのですが、どこかのあぷろだに適当に上げればいいでしょうか?
あと、金〜日くらいにかけて家を留守にするので、
その間皆様Furciferの事は必要があれば好きに動かしてやって下さい…。
いくつか必要と思われる背景設定などなど置いていってもよいでしょうか。
/wait about 180
しばし、静寂がレンタルハウスを支配していたのだが
Moogle:…クポ?
隅にいたモーグリが恐る恐るおとなしくなった彼女へと近づき、
顔色を伺うと…
Moogle:い、いひゃいクポぉおおおお!!?
Aotsuki:…やっぱ夢じゃないんだなぁ。
Moogle:ひょ…ひょんひゃひゃひゅひんはら、
ひふんのほおひぇひゃひゅひんひゅれはいいひゅほぉぉおおおお!!1
(そ…そんな事なら自分の頬で確認すれば良いクポぉぉおおおお!!1)
彼女は思いっきりモーグリの頬をつねりながらこう言う。
Aotsuki:ばっか、自分の頬だと痛いだろうが。
Moogle:ひゅほぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!111
(クポぉおおおおおおおおお!!!!111)
/wait 300くらい
Moogle:理不尽クポ!!なんでモグが痛い目にあわなきゃいけないクポ?!
両頬を赤く腫らせながらすごむ白豚、もといモーグリ。
しかし所詮愛玩動物とも言える彼の外見からでは
それすらも可愛く見えてしまう。
Aotsuki:なぁ…鏡か、鏡の代わりになるようなアイテム無いか?
彼の抗議など耳にも入っていないようだ。
Moogle:無視するなクポ!そんなものあるわけないクポ!
金庫の中身もロッカーも、収納の中身も全部ご主人さまの装備品でパンパンクポ!!
そうだよな…そうだったしな。と呟きながら金庫を漁り始める彼女。
/wait 240程度
金庫から忍刀を4つ程発見した彼女は、その刃の腹を鏡代わりに使って
自分の顔を覗きこんでいる。
数秒ほどだっただろうか、確認が終わった後
彼女はまたしてもため息をついてしまっていた。
Moogle:ご…ご主人さまがナルシストになっちゃったクp…へぶぁ?!
いつの間にか忍者へとジョブチェンジしていた彼女は、
忍刀の峰でモーグリの脳天を叩き付けていた。
当然、浮いていた白豚はべちゃっと床にはいつくばる事に。
Aotsuki:言うに事欠いて何を…。俺はナルシストなんかじゃねーよアホ。
否定をしているのだが、既にモーグリの頭の上には星が回ってる…
Aotsuki:/echo つまり、自分と同じようなPCが居るって事と
Aotsuki:/echo ここは間違いなくヴァナディールなんだろうな…
Aotsuki:/echo とは言え、フレリストは全員オフライン。
Aotsuki:/echo サーチする限りじゃ鯖も違うようだしなぁ…
Aotsuki:/echo おまけに…
彼女は自分の胸と股ぐらの感触を軽く確かめると本日三度目のため息。
そして目の前にある自ら引き起こした惨劇を見ると、ジト汗をかいていた。
Moogle:クポ…おばあちゃんが向こう岸で手を振ってるクポ…
どれ位の時間が経っただろうか
モーグリは再び白魔道士にチェンジした彼女にケアルを施され、
抱きかかえられていた。
Aotsuki:ん、気が付いたのか。
Aotsuki:さっきは悪かったな。ちょっとパニくっててさ…
そう言いながら彼女はモーグリの頭を撫でている。
しかし、いくら混乱しているからと言って
召使いに峰打ちをカマすのはどうかと思うのだが。
to be continued
レギュレーション一部の挿し替え
独自レギュレーション:魔法アビWS着替え等その他行動はイメージする事によって
メニューが目の前に出現し、ゲーム画面と大差がなくマクロも使用可能。
むしろカーソルを合わせる速度はイメージ次第なので、ゲームより柔軟な対応が出来るらしい(本人談)
本日の投下は以上です。
割り込みごめんなさい(´Д`;)ヾ
やっぱりみんな、最初はモグをいじめたくなるものなんですねw
あるはずのものがないって、やっぱり心細いんでしょうか。
ないはずのものを得てしまった私としては気になるところです。なんつったりして。
>>419 おぉ〜うpしてもらえるとありがたい(´Д`;)ヾ
場所はやりやすいところでどうぞです。
現在4スレ目途中…もうちょっとやったら寝ようと思います…ぐぶぅ〜…
>>427 あ、自分の投下への割り込み等については全く気にしていなかったりします。
人が投下している際の割り込みは躊躇してしまいますが…。
まぁ普段からあの白豚は叩き落として見たいとか、邪魔だとか思ってたんで
臓物をぶちまける代わりに気絶して貰いました(´・ω・`)
コッチのスレで(SSは)初投下になりますサンです。多分現存来訪者中、一番イリーガルですw
>>リード氏
リード氏の話の続きを楽しみにしていマスね
>>バス勢(含フェイト)
ウィン、サンドに続きバスもフェイト活発化キタ!わっふtる!
>>Wiki仮設の人
ガンガレ、蝶ガンガレ!私は無責任に応援するしか出来ないけど、ガンガレ!!
では、草木も眠る深夜に人知れず投下します。
昨晩アジルが、神子様の食事係りとして出向するようにとの通知が来た。
確かに(味は普通で)見た目が凄い。だが、これといって誰かに教えてた覚えは無いハズなのだが……
ん?むくr…キィどうした? 何?俺が(本来の)キィのフリして提案した?なんで?
……マトモだ…キィお前本当に躯か?本物の躯をどこへやった? すまんすまん、信じられなかったからついw
…今なんて言った?w コレでアジルが俺を慕って機会が増える? なんの機会が増えるって?wん?www
今日は静かだ…アジルは今日から天の塔に住み込みだし、躯…もといキィはモグハの屋根上で簀巻きにしてあるし。
「おはようございますクポ〜」
あぁ、コイツが居たか。自分も含めて濃いキャラが多すぎて忘れていた……ここは"モグ"ハウスだったな。
「おはよう、最近静かだったが、あの藁がそんなにお気に入りか?」
「そんな事無いクポ。でも外に居るとみんなに弄られるから、仕方なく藁に避難してるクポ。」
「………ソレ、私はともかく他の2人には言うなよ?」
「クプ?」
「アジルはそんなでも無いかもしれないが、むk…キィにだけは絶対聞かれるなよ?奴はそーいう事するから。」
「わかりましたクポ」
「それでな、モグ。悪いが屋根の上にキィが簀巻きになってるから、回収してきてくれないか?w」
キィが部屋に入った時、明らかに、聞いた顔をしていたのはモグに言うべきなのだろうか……
まぁ、良いか。いくらキィでも、モグが再起不能になるような事はしないだろうし。…放置の方が面白そうだし。
「お帰りキィ。夜空を眺めながら寝る夜はどうだった?」
「………次回があるなら、もちっと厚手の毛布を所望する。夜風が寒くて寝辛ぇ。」
「アジルに変な事しようとしなければ、キィの言う次回は無いよ。…それより、コレを見てくれ。」
キィに、流通している片手刀より一回り大きく、刃が紅い宝石のような物で出来た片手刀を見せる。
「コレの事、昨日のゴタゴタですっかり忘れてたんだ。コイツをどう思う?」
キィが、私の持つ刀を様々な角度から眺める。…刀には触れようとせずに。
「第一印象は、凄く…大きいです…って所だな。刀身がじゃない。コレが帯びてる魔力か何かが、だ。」
キィが普段と違いマジメな声で言う。確かに見てて魅せられるような見た目だが、呪物か何かなのだろうか…。
「俺はコレを全く知らない。だが貴様はコレを、この部屋で…俺の部屋で見つけた。」
「矛盾するけど、そうなる。だけど、コレがどんな類か位は解らないか?」
そう訊くとキィは刀を見つめながら「ふ〜〜む……」と少し考え、お手上げだ、というジェスチャーをした。
「ダメだ。サッパリw 多少物の知識はあるつもりだが、コイツは知らねぇ。形のまま刀って事くらいしか判らんわ。」
その後、しばらくこの謎の刀について、あ〜でも無い、こ〜でも無いと憶測・推測の議論が続いた。
結局、"この刀はなにか嫌な気を発している" というのが、キィの出した結論だ。
私はコレを持っていると、かな〜り落ち着くのだが、キィが言うには「その刀に憑かれてるんじゃね?w」だそうだ。
「そういや、港区にヤグードの移民団が来てたな。」
なんの前触れも無く、キィが最近の出来事を私に振る。…慣れたけど。
「あぁ、なんでも弱っちぃタルが1人で獣人達全体に喝を入れて、捲土重来させようとしてるらしいな。」
「今までは、奴らが俺ら冒険者に甚振られてるようで、いたたまれなかったからなぁ……」
キィはおもむろに、窓の外を、キィの言う"今まで"を思い、どこか物悲しげな横顔で眺めている。
どこがオカシイって訳じゃ無いのだが、キィに…躯に、どこか違和感を感じる。どこが違和感の原因だ?
「族長の話じゃ、件のタルはヤグ・ゴブ・冒険者で固定PTしてるらしいw」
「時代も変われば変わるもんだねぇ……」
…あぁ、判った。ココだ。ココが違和感の原因だ。
「……躯、お前キィになってから性格変わってきてないか?」
そう、性格だ。前はもっと喧嘩腰でぶっきらぼうだった…ハズだ。あやふやで自信無いけど。
「そうか?」
「前は、なんていうか〜…もっと攻撃的な物言いだった気がする。」
「ちょwヒドwワタクシワソンナお下品なネコじゃナクッテヨwwwww」
「まぁ、性格はずっと同じじゃ無いモノだろうし、丸くなったって事にしとくよw……ぁ。性格がねw」
微妙に体型を気にし始めたキィをフォローしつつ、私とキィは、東サルタへと昼寝をしにいった。
東サルタバルタ。ウィンダス出身の、冒険者の大半が初心者の頃に使う、のどかな土地だ。
ロンフォやグスタと違い、萌黄色の若草や、穏やかな小川があり、3国の中で一番平和な土地だと私は思う。
道なりに進み、最初の橋の近くにある木の木陰で、木を挟むようにして座り、そこで昼寝する事にした。
暖かく降り注ぐ日差しが心地良い。穏やかに頬を撫でる風が気持ち良い。
サワサワという、木の葉や草の擦れ合う音にのって、どこからかヤグードの吹く笛の音や歌声も聞こえる。
天の塔から帰る時、クピピの居る部屋前で暗くなって、通過後明るくなったらキィが何故かロランベリー食べてたり、
前〜〜に遭遇した変なカーディアン'sに見つかって走り回ったり。
充実した、しかし心休まる暇も無い日々を過ごしていた為か、私が眠りにおちるまで、そう時間はかからなかった。
真っ白い、空。 真っ赤な、月か太陽。 真っ黒な、草木や地面。 金色の、小川。
生物の気配は無く、殺気などの意思も感じられない。 背後に居るハズのキィの姿も、野生動物も居ない。
30分程であろうか。しばらく、近くの橋の上から周囲を警戒していたが、いっこうに何もおこる気配が無い。
金色の小川以外何も動かないので、仕方なく橋に座り、さっきからただ流れる小川をボーっと見ている。
…ふと、懐が暖かく…いや、熱くなっている事に気付く…って冷静に言ってる場合じゃ無ぇアチチチチチチ!!
…懐で熱を放っていたのは紅い片手刀だった。
黒い柄の部分は、氷のように冷たく。紅い刃の部分は、赤熱した金属と見間違う程の熱を帯びている。
取り出した片手刀は、その刃と柄をゆっくりと伸ばし、重さを変えぬまま、大きめの両手刀となった。
その熱い刃が脈動し、冷たい柄を通して私に、本能に近い警告を与えた。
敵 ガ 来 ル 敵 ヲ コ ロ セ
以上です。…はい。また【夢】【ワールド】です。
精神世界で色々ありますが、実はサンって物理的にはそんな強く無かったりします。ていうか弱いですw
持ってるモノや、サンの中に棲んでるナニカが危険なだけで。
皆さん(リードさん含む)の展開を楽しみにwktkしてまってますwおやすみなさい
437 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/09(金) 06:34:33.86 ID:7PRXVS/E
おはようございますage
103様、Wiki乙でございます。
物凄い労力かとお察しいたします。無修正のモノが並んでいるため、かなり恥ずかしいのですが・・・w
よければ325様に助けられた、という方向で物語の続きを書こうかなと思っています。
ルーファス氏やオルデールに集まっていただいた皆様とのお話をやり残していますので、
昏睡中の回想という形をとれば大丈夫かな?
まだ、どうやったら目覚めるのか考えていませんが・・・。例えばお姫様のキ(ry
439 :
既にその名前は使われています:2006/06/09(金) 07:22:39.53 ID:x3v0faJ/
魔法少女ガルの目覚めの接吻を御所望か
すげーまにあっくだな
440 :
勝手に嘘次回予告:2006/06/09(金) 07:53:12.56 ID:tOzJFUjz
かつてない激しい戦いの末、傷つき倒れたリード
チョコボに揺られてたどり着く先は楽園か!?地獄か!?それとも・・・
リードに今までにない恐怖(魔法少女ガル)が迫る!
次回!「お題:自キャラになった。」題○○話
「ラブラブ☆キッス(〃▽〃)」
お楽しみに!!
441 :
既にその名前は使われています:2006/06/09(金) 08:54:58.70 ID:XVGdDANT
モンプロー医師の接勿で目覚めて腐女子的わっふr
つ(フラッシュバック)
おはようございます。少しだけですが投下します。
>>406 続投キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!私も続きを楽しみにしています。
>>407 Wiki、お疲れ様です。
この膨大な量をまとめるのは本当に大変だと思いますので、
あまり無理はしないでくださいね。私も手伝える事があったら手伝いますよ!
「でも、ディスペルでよかったら。」
アリアちゃんがそう言うとミスラさんがまた疑うような目になり、アリアちゃんを見つめた。
ヴァナディールの常識で考えたらモンクサポ赤なんて人はたしかに珍しいだろう。
実際、ユリさんも結構驚いてたし私も不思議だと思う。
「あんたは?」
「私はアリア。よろしくね。」
そう言ってアリアちゃんは魔法学者であり、時空魔法を研究していることなどを、
テキパキと台本を読んでいるかのようにさらさらと、
でもミスラさんを意識してかかわいこぶって時たまクネクネしながら自己紹介をすませた。
ああ、アリアちゃん的にはミスラも全然オッケーなのだろう。
「じゃあ、結界をとく手順を説明するぞ。」
アリアちゃんからちょっと引きながらミスラさんが言った。
「わかったわ。」
アリアちゃんがやーーっと真剣に・・・なってはいなかった。
アリアちゃんの足元でミスラさんを見上げていたユファファを軽々と抱き上げて、
楽しそうに頬擦りを始めだした。ミスラさんの頬がピクピクと痙攣を始める。
あぁ・・・そりゃ怒って当然だよ・・・。ユファファは、ミスラさんの説明の邪魔をしないように、
小声で、そして甲冑が音を立てないようにささやかだけど、必死な抵抗を試みるが、
アリアちゃんにがっちりとつかまれて全然抵抗になってはいない。
はっ!!まさかアリアちゃんはユファファの抵抗が弱くなるようにワザと説明の時間を狙って!?
・・・アリアちゃん・・・恐ろしい子・・・。
いまいち難しい話で私に細かい事は分からなかったけれど、とにかくこの結界には侵入者を「拒絶」する魔法と、
結界を「再生」させる二つの魔法がかけられていて、その二つを解除しないことにはこの結界は解けないらしい。
アリアちゃんはユファファに頬擦りしたりセクハラしたりで何も聞いていないようでしっかりと説明を聞き、
しかもちゃんと理解しているようだ。彼女はなんだかんだ言ってもやっぱり頭のいい学者先生なんだなぁ。
「それじゃ、おれが"拒絶"を解除するから、あんたはそれに合わせて"再生"を解いてくれ。」
アリアちゃんにそう言ってからスタスタと西のほうに向かって走って行くミスラさんに、
アリアちゃんはちょっとだけむくれて不満そうに口を開く。
「あんたじゃなくて、アリアちゃんて呼んでほしいなー。」
あーあー何も聞こえないと背中で答えるミスラさん。でもアリアちゃんも負けてはいない。
ギラギラした熱ぅぅい視線を突き刺すかのようにミスラさんの背中に注ぐ。あ、よだれ。
たらりと口の端から垂れたよだれがユファファの顔に落ちて彼女がギャアアとあまりかわいくない悲鳴を上げた。
「突っ張った女の子も可愛いけど、語尾には"にゃ"ってつけるともっと可愛いと思うの。」
ミスラさんは無言でそのまま走っていってしまった。
「もぅ、照れちゃってかわいいんだからニャ!」
・・・アリアちゃんってやっぱり本当はものすごく頭悪いんじゃないんだろうか?
私はユファファをギリギリときつく締め上げながらニャンニャン言っているアリアちゃんを見上げて
ひとつため息をついた。
余談だけれど、アリアちゃんに絞め落とされたユファファにレイズをかける羽目になるとは
その時はさすがに思っていなかった。
以上です。それではわっふるわっふるーー!
>390
【にげて!】ヽ(;´д`)ノ
バスがなんだか激戦区になってる予感……(ノ∀`)
>399
うちのもぐたんが大変お世話になりまして…(´Д`;)ヾ
ルークに関しては、ヒロがバスに着いた時点で決めようと思っていたので、筆が止まってしまうようであれば続きを書いて頂いても大丈夫です〜
生死の淵をさ迷って超モーグリに覚醒したとか、愛の無力さを知り悪に走って聖帝十字稜を作るとか、あんまり突飛なのでなければ合わせられると思います〜ヽ(´ー`)ノ
無理だったらごめんなさい(´д`;
>405
バスにまた一人英雄が!?
ティッシュの代わりは紙兵がいいってばっちゃが言ってた!女の子の分身出せば尚良しってじっちゃが言ってた!
>406
安心しました〜 またLead_161さんの文章を読めるのを楽しみにしておりますヽ(´ー`)ノ
>407
おつかれさまです!五時間半って…ものすごい作業量ですね(´д`;
何かお手伝いできる事があったらおっしゃって下さい〜
>416
げえ!対物ライフルで武装した部隊ってwwww
>426
Aotsukiタンヒドスwwwwwwwwwwwwwww
>436
忘れられてるモーグリカワイソスwwww
>446
合わせて頂いてどうもです〜
後追いで台詞を埋めてくだけだとつらいかな〜と思って部分部分描写を曖昧にしてみたんですがどうでしょう(´Д`;)ヾ
「めんどくさいから全部しっかり汁!」て事なら次から気をつけますが。。。
>Loufasさん
私信なんですが、エルリッドの捕まってる場所をバスで書いちゃいました。予定がおありでしたら訂正します〜
不都合なければヒロ自身はこのままバスに先行させようかと思っておりますヽ(´ー`)ノ
自分は待つところまでで、またしばらく後追いに戻ろうと思います。どなたか続きをわっふる!
449 :
外伝。その羽。天高く。 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/09(金) 11:19:37.39 ID:9A71bcyo
「…この娘の回りの時間を止めているのか?」「ああ。応急処置で隊長が施した」
「あまり長時間、時間を止めるわけにはいかんぞ」
…妙な表現に3人は苦笑した。"長時間、時間を止める。"
「そもそも時がとまっているなら分析が不可能だろ」
ツヴァイの言い分はもっともだが、ドライこと赤魔道士サイラスは苦々しく答える。
「仕方ないだろう。この娘の鎧は他人の手に渡ると魔力の供給が途絶えて破壊される仕組みだ」
EXレアというやつか…アインが舌を打つとツヴァイが続きを促す。頷いたドライは続ける。
「おそらくシグネットと関連付けられているのだろうな。他国や他人に製造秘密を知られられぬ工夫満載だ」
「…そうか?先日競売所勤務でフツーに取引されてたが?コレ?」
ツヴァイがおどけて言う。アインと違ってこの忍者は少々悪ふざけが過ぎるタイプだ。
「てか。俺も買ったwww」…買うな。馬鹿たれ。「強力なヘイスト装備だぞ?」
「発信機がついてるぞ。それは」「いいんでない?気にしない気にしない」
450 :
外伝。その羽。天高く。 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/09(金) 11:21:22.65 ID:9A71bcyo
既にこの戦績品は製造資料焼却の上、関係者の記憶を消去済み。
今競売に出まわっている「エアリーシリーズ」は領収をつけるべく、
性能データ報告からうわべの性能を模してフェイトが生みだしたレプリカである。
(余談だが結構な売上金を出した。)
アインはため息をつくと、クリスタルに包まれて眠るようにしている少女を見上げた。
このクリスタルに包まれている限り、少女の時間は動かない。
「あの男は?」という問いにドライは返す「本部との連絡も絶っているようだな」
…おかしな話だ。何故連絡を途絶えさせる?来訪者に敗れたことを恥じて?それとももっと別の理由か?
正直、こんな娘など…来訪者の一人の「肉体」の妹であることを差し引いても今すぐほおりだしてもいいくらいだ。
…この娘を確保したことをが本部に知れたら、本部にいる誰かに有利になるのだろう。
記憶を全て奪われた上、爆弾まで搭載され、オマケに派閥争いで殺されては真っ平だ。
全てはあの男の責任であるように手配を済ませておかねば。
451 :
外伝。その羽。天高く。 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/09(金) 11:22:06.74 ID:9A71bcyo
美しい少女だ…。ふと、「なにか」を思い出しかけたが彼は頭を振って抵抗した。
「免疫」ふとその言葉がよぎった。娘を…その鎧を見る。「抗体」…馬鹿らしい。
来訪者の存在は「薬」とでもいうのか?毒をもって毒を制する為の?
452 :
外伝。その羽。天高く。 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/09(金) 11:59:46.64 ID:9A71bcyo
「…この鎧に関する資料はないのか?」アインの問いに首を振るドライ。
「ない。そもそも現場にあったのは各部品の最低限の製造法の資料だ。完全に分業で作られていた」
「最後はそれを組み合わせて魔法処理して終り。・・・か」ツヴァイの言葉に頷くドライ。
計画の立案者はハルヴァー。だがハルヴァーも製造法などは知らないらしい。
あの宰相は希少な素材を全ての騎士団に投入するより、自国所属のものに効率よく配る為、
そして完全分業にすることでバストゥークのそれを凌ぐ大量生産と品質を両立させたのだ。
…つまり。我々はこの鎧をまったく把握していないと言うことか?
453 :
外伝。その羽。天高く。 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/09(金) 12:00:28.34 ID:9A71bcyo
アインは畏怖に近い感情を抱き出していた。バストゥークの銃弾に対抗するだけ…にしては汎用性が高すぎる。
高レベルの冒険者が用いるには(銃にはともかく)防御が弱すぎる。
が。もしこの鎧があの「時計」と同じ働きをすることが「おこりえる」なら・・・。
「とりあえず。警備を強化させろ」アインは仲間に指示をだすと、研究資料に目をやった。
成分はわかる。しかし時を止めた今はそれ以上はわからない。わからないのだ。
「サンドリアの奴らはなにをやっていたんだ?」サンドリアだけではない。ウィンダスの秘薬もそうだ。
資料はまったく残っておらず、関係者の記憶を抹消のみで「カタがついた」と言うことになっているではないか。
454 :
外伝。その羽。天高く。 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/09(金) 12:00:49.57 ID:9A71bcyo
バストゥークの新型銃は…ヌルがやったことは新型銃専用の弾丸を押さえることだった。
バストゥークのシグネットのかかっていないものに引き金が引けないような厄介な安全機構がついている銃など、
実用性を重んじるバストゥーク人にはまったく意味の無い品物だ。それに銃は弾があって初めて意味がある。
資料は…元の世界の高技術を匂わせる内容ではあったが、目だったことはない。
…籠の中の鳥…は俺達も含むのかもしれないな。
彼は苦笑すると研究室のある倉庫を後にした。この議員にもかなりの投資をしてやった。そろそろ大統領になってもらわねばならん。
455 :
既にその名前は使われています:2006/06/09(金) 12:01:32.53 ID:9A71bcyo
こっちに来られるということで急遽外伝を追加しました。マンドクサ(おい
突っ張った女の子も可愛いけど、語尾には"にゃ"ってつけるともっと可愛いと思うの
ハゲィクドウィ
103をよく見たら、「あ、とーさんだ」って思った103です、こんにちわ(・ω・)ゞ
3スレ目のdat解読に苦戦し、やっと4スレ目の編集の続きに入ったところです…
お手伝いを立候補してくださった方が何名かいらっしゃったのでお言葉に甘えて編集メンバーを募集したいと思います。
現在設定で編集メンバーのみ新規ページを書けるようにしてあります。
編集メンバーになりたい方いらっしゃいましたら、livedoorIDを提示していただければこちらでメンバー登録しておきます。
IDについてよくわからない方は、避難所のほうで説明いたします。
では、皆様わっふるわっふる(・ω・)ノシ
458 :
既にその名前は使われています:2006/06/09(金) 13:13:19.10 ID:XVGdDANT
こちら本部 こちら本部
"5時帰りのアビス"が7時30分頃まで残業した際、
「闇が来る 闇が来る」と自室で騒いだ後、
急に静かになり、状況確認の為鍵を開け侵入。
密室にも関わらずアビスが失踪しました。
移動ログも検出されず、完全にロストしました。
各地捜索員で手に空きがある者は、至急アビスを捜索されたし。 オーヴァ
>>457 編集メンバーに立候補させていただきたいと思います (`・ω・´)ゝ
livedoorID「meku924」です。よろしくお願いしますー!
>457
とうさん、ぼくも立候補するよ!(`・ω・´)ゞ
IDは「akamanbow」です〜
ブログは死んでるので見ない方向でよろよろりヽ(´ー`)ノ
> 69さま
ストーリーに絡められるか分からないので、お手柔らかによろです・・・(´・ω・`)
特に敵方は、どなたかとリンクしてる時に破綻しない程度に似せつつも別物で作ってあるので、絡められなかったらごめんなさい(´;ω;`)
>>459 >>460 ありがとう、ありがとう…とーさん嬉しいよ(;ω;)
メンバー設定しておきました。
もし書けないなどの場合は邪魔にならないように避難所で相談しましょう(−−;
アンカーとかが編集の際、厄介になってくるのでそちらも避難所に説明書いておきますね
現在、4スレ目完了!5スレ目以降はギコナビにdatが入ってるので楽そうですヽ(´ω`)ノ
報告は以上であります、サー!(・ω・)ゞ
463 :
既にその名前は使われています:2006/06/09(金) 16:51:55.89 ID:9A71bcyo
ごめんね。気合入れすぎた・・・Orz
464 :
既にその名前は使われています:2006/06/09(金) 18:11:42.76 ID:9A71bcyo
バスフェイト達はヤバイ時は他人に全責任を押しつける方向で動いてますので、出さなくて結構です。ご迷惑かけました。
あー、いえいえ〜
こちらこそ紛らわしくて(´Д`;)ヾ
466 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/06/09(金) 18:19:46.34 ID:tOzJFUjz
>>390 メキさん、スルメを効果的に使うんですよ!w
>>399 新婚さんのお宅以上に衝撃的なことが・・・赤いぬいぐるみ・・・
冷静に考えるとかわいそう過ぎ・・・
>>405 ヴァナにカルピスはありません!!w
>>426 あおつきさん何気に酷いw臓物をぶちまけるのはやりすぎですw
>>436 サルタバルタで昼寝をしたらきもちよさそうですよね。
目が覚めたらなんだかマンドラとかが集まっていそうですw
>>448 いいえ、今みたいな感じが一番書きやすいです。私はまだ追いついていないですが、追いついたら少し先を書くかもしれません。
>>455 彼らがちゃんと仕事をしてる((((;゚Д゚)))
ユファファとアリアちゃんの不毛なケンカ、と言うよりは締め上げられて怒ったユファファに対して
アリアちゃんが『怒った顔もかわいいーっ!』みたいな返事を返すというやり取りなので、
ケンカといっていいものかどうかわからないが、とにかくその結果、
なぜかアリアちゃんの腕の中にはすっぽりとリポケケが収まることになった。
「こんな時に聞くことじゃないかもしれないけどさ〜。」
リポケケが私の頭の上からのんびりとした声を上げた。
「ユリフィナは帰れなかったの?」
ふっとシャールカーンさん以外の表情が暗くなった。あぁ、きっと私がユリさんだった時と
ほとんど様子が変わらないから帰れなかったと思っているのかもしれない。
「そういえば、ごちゃごちゃしちゃっててみんなに言ってなかったね。」
私はみんなにニコリと微笑んだ。
るーふぁすVS隊長のばとるがよみたい。
「来訪者のユリさんは帰りました。私はユリフィナです。」
「??」
アリアちゃんは納得したようだけれども、ユファファとリポケケは頭に?マークを浮かべていた。
「つまりね、ユリフィナちゃんの中に今まで二人の人がいたの。ユリフィナちゃんと、
来訪者の・・・えーとユリさんだっけ?」
「うん。」
急に真剣な顔になって説明を始めようとしたアリアちゃんにコクッと頷く。
「ダテレポはあるべきものをあるべき場所に帰す魔法。ユリさんはユリさんのあるべき場所、来訪者の世界に。
そしてユリフィナちゃんのあるべき場所、ヴァナディールに体とユリフィナちゃんの魂っ・・・
魂って言っていいのかな?ちょっと非科学的な表現だけど。とにかく、そういうものがヴァナディールに残された
と言うところかしら?そして、ダテレポ発動後のユリフィナちゃんの様子を見る限り、
来訪者であった時の記憶は残っている。つまりこの魔法は記憶、
魂と言った形のないものも『もの』と言うものとして捕らえることにより・・・。」
「わかった!わかったから!!」
ユファファが言葉をさえぎった。アリア先生の楽しい魔法講座、終了〜。長い!長いよアリアちゃん!
アリアちゃんはまだまだ説明したかったらしくて子供みたいに頬を膨らませた。
「いいもん、今度の学会でもっと難しく、高次元に説明するもん。」
なんだかよくわからない拗ね方をする彼女。
「あー!でもちょっとこれだけは聞かせて。」
器用にリポケケを右手で抱えたまま私をひょいと持ち上げた。アリアちゃんといると自分はタルタルではなくて、
人形か何かなんじゃないかという気分にされる。目は相変わらず真剣な学者の目なのだから、
もはやこの行動は無意識なのだろうな・・・。
「異世界の記憶とかは残ってる?」
私は首をかしげて必死に頭の中を漁ってみる。えーと・・・なんだか思い出せそうなんだけど・・・。
「うーん、だめ。残ってない・・・。思い出せそうなんだけどな・・・。」
「そう、つまりダテレポは記憶の選定を記憶が関わる世界を元に行っていt」
「だからわかったから!もういいから!」
ユファファがもう一度魔法講座を強制終了させる。
「いいもん、今度の学会でもっと難しく、高次元に説明するもん。」
なんだかまた拗ねる彼女。ちょっとかわいい。
「あ、そうだ。じゃあさ、ユリさんもヴァナディールの記憶が残ってないのかな?」
「・・・多分、ね。」
少しだけ空気が重くなった。そっか・・・。みんなの事も、モグタンの事も覚えてないのかな。
なんだか悲しいな。あんなに仲が良かったのに・・・。
「あ、でもあくまで想像だからね、実際は覚えていて今頃さびしがってビービー泣いてるかもよ?」
アリアちゃんが一転明るい顔になって私達に微笑みかけた。つられてユファファもニッと笑う。
「『やっぱりみんなに会いたいよぉ・・・』ってね。絶対ないてるね。」
本当にユリさんは愛されてたんだな。ちょっぴりだけどなんだか妬けてくる。
だってさ、考えてみるとみんなは私のためじゃなくてユリさんのために今までダテレポ探したりしてたんだもの。
私にはみんなに関しての記憶があるけれど、ユファファとアリアちゃんは実は「ユリフィナ」に会うのは初めてなんだ。
なんだかみんな私を通してユリさんに話しかけているような気がして寂しくなってきた。
「あ、そうだ〜!」
リポケケがパチンと両手を合わせて話の流れをぶった切ってアリアちゃんから飛び降りる。
そして私の方へといつものようにトテトテと危なっかしく駆けよると、彼女は私を突然ぎゅうっと抱きしめた。
「え?え??リポケケ?」
困惑する私から一度少し離れると、彼女は思いっきり涙をためた瞳で私に微笑みかけた。
「おかえりなさい、ユリフィナ。すごい久し振りだね・・・。」
明らかにユリにではなくて、ユリフィナに向けて送られた言葉が本当にうれしくて自然と頬を涙が伝った。
・・・私ったら何を卑屈になってたんだろう。彼女が着ている鋼鉄製の冷たくて硬い金属の甲冑とは対照的に、
暖かくてやわらかいリポケケの頬が私の頬に触れていた。
「・・・ただいま・・・リポケケ。」
うれしくて、すこし照れくさくて、私はポロポロと涙を流しながら彼女の髪の毛をずっとクシャクシャと乱暴に撫で回していた。
「ごめんね、言うの遅れちゃって。」
「ううん、いいの。だって十分うれしいもん。」
結局私は、また声を上げて泣くことになった。
以上になります。ヒロさんにおーいーつーかーなーいーーー!!w
それでは皆様わっふるです!
473 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/09(金) 19:53:01.15 ID:7PRXVS/E
皆様、投下乙でございます。
続きを考えあぐね中・・・。せめて保守保守。
はたと思い至ったのですが、ルーファス氏が禍神とわざわざ戦わ無きゃならない理由って。
今の時点では、特に無いのですよね。
彼の敵である“赤い鎧”が、正体不明の黒い奴と勝手に戦ってるように見えますし。
「逃げろタイガー!」って言ってるし、じゃぁほっといてもいいやサヨウナラ、みたいなw
禍神バトル編はこのまま端折ってしまい、外の方々と合流してエルリッドさんを救出しに
バスへ向かわれても、それはそれで良いのかな、とか。
そんな事を思っておりました。
というわけで、バトル編の続きはルーファス氏にお任せします〜(卑怯)。
自分は助けられてジュノへ行く続きを練り練り。練り練り。
メイミィさんと再会して気まずくなりたかったり、なりたくなかったりw
「・・・フェイトってのは黒装束の組織かにゃ?活動内容を知らなきゃ仲間になるも何も無いにゃ」
逃げれないなら、時間稼ぎ。問題先送りとも言う。
とっさに思いついた質問でをぶつけ、どうにかできる方法は無いかと思考をめぐらす。。
「フェイトはお前の言う黒装束の組織で間違いは無い。目的はヴァナ・ディールの秩序を守ることだ。
「秩序を守るってのは・・・」
「イレギュラーを消去することでヴァナ・ディールを異世界の侵食から守る」
低く太い声で、鋼が質問に淡々と答える。
「それは・・・イレギュラーの消去ってのは、来訪者を、ヒトを殺しているってことにゃ?」
フェイトとやらの目的は分かった。秩序を守るってのも理解できる。だが―――
「そうだ。世界を守るため、無意味にこの世界を乱すイレギュラーの排除は当然のことだ」
鋼がまたも淡々と答える。
殺人など造作も無いこと。俺と同じ、来訪者を殺すことになんのためらいもない。
むしろ、来訪者とは殺されて然るべきもの。
そんな言い方に怒りを覚える。
「殺人が当然だなんて・・・殺さなくても、別の方法があるはずにゃ」
鋼を睨みつけて反論する。
「殺せば消える、死ねば何も残らない。最善だ」
だが、鋼は全く動じることなく平然と返した。
それが更に俺を怒らせる。
「殺人が最善なワケないにゃ!!」
怒りがそのまま声の大きさになり、叫んだ。
ネックレスに通した小さな車輪を右手で握り締める。
リアルのどこかの誰かが持ち込んだ車輪は遺品となり、俺が受け継いでいる。
一度深呼吸してから、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「命は尊い。私は殺人で物事を解決するのは正しいとは思えない。
それに来訪者がこの世界に来るのには意味があって、例え死んでも何か残る―――そう思うにゃ」
来訪者の意味と死んでも残るモノ、これは俺の考えであると同時に、願望でもある。
それを否定する鋼に、俺は言葉をぶつけた。
「・・・・・・・」
鋼は少しだけ顔を歪めた。
だが、それだけだ。
彼は俺の言葉に返答せず、黙って時を待つ。
風も音も無い止まった世界、両者が沈黙し場が静寂に包まれる。
俺の次の言葉が無いことを確認すると、鋼は最後の選択を問う。
「選べ。フェイトの一員となるか、ここで死ぬか」
もちろん、俺の答えは決まっている。
「フェイトの一員にはならないにゃ。けど、死ぬのもごめんにゃ」
きっぱりと言い放つ。
そして大きく息を吸い込み、
「お前を倒して、生き残ってみせるにゃ!」
フェイトの暗殺者に向かってそう叫んだ。
投下終了です。
アリアさんかわいい・・・w
どうやって倒すんかきになるっぞ!
わっふるわっふる!
パワーーー!(おもにスルメ)
480 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/09(金) 21:22:39.26 ID:9A71bcyo
■E<新規アイテムが追加されました。バランスなんて知りませんwww
するめ
INT+1 VIT-1 STR+1 CHR-1
魔法攻撃力UP+5% 魔法命中+5% 命中+5% 攻撃+5% 効果時間30min
異世界から伝わったスキッドの干物料理。かめばかむほど味わい深い。ミスラには猛毒。
(氷のクリスタル スルメスキッド 岩塩 蒸留水 サケ)
裂きするめ
持続時間5min
タルタルの子供に大人気のおやつ。性能は通常のスルメと変わらない。
(風のクリスタル するめ)
スルメ山のロランベリー
魔法剣&ファランクス効果+5命中10%魔法命中+10%INT+2STR+2 VIT-1 CHR-5 180min
#(追加効果。360Min食事不可能)
バストゥークのミスミル銃士・ナジが友人のために開発した赤魔道士究極の食事。
その独特の味はもはや別の食べ物が喉を通らないほど。
#(註訳:まずいという意味)
土のクリスタル 雪山のロランべリー スルメ 裂きスルメ
481 :
既にその名前は使われています:2006/06/09(金) 21:38:12.32 ID:lgRWodxA
予想
1 何らかの理由により戦闘中に限界を超える力を得て勝つ
2 別の人格と入れ替わってその人格が鋼倒す (銀郎怪奇ファイル方式)
3 ピンチ時の定番 助っ人登場 協力して倒す
4 実は見掛け倒しの鋼 めきがちょっと殴っただけでぶっ飛ぶ
さあ好きなのにはるがいい 正解者にはめきとデートの権利を
はずれた方にはザザーグがブワワーしてくれる権利を得る
この中に正解なくても俺には一切責任がございませんことを明記します
482 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/09(金) 21:49:49.70 ID:7PRXVS/E
5. 現実は非情である。なすすべもなく鋼に陵(ry
すいませんすいませんすいま
ちょ、するめwwwwwwwww
強いけどミスラだと猛毒で使えないw
とりあえずリードさんにはザザーグがブワワーの権利をプレゼント
だが断る!
お と こ わ り だ!w
485 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/09(金) 22:52:12.07 ID:7PRXVS/E
ハガレンのオープニングを“朝起きたら自キャラ”バージョンに脳内変換したら・・・。
意外に燃えたので、妄想をぶちまけさせていただきますw
登場人物をすべて詰め込むのは無理でした。歌詞の内容とその人物は無関係です。
あしからず、でございます。
続き書かずにこんなこと妄想しているなんて・・・orz
オープニング曲:リライト
ギターイントロ
(意味ありげにドアップの魔法陣や電子回路のカットの後、タイトル表示)
軋んだ想いを吐き出したいのは 存在の証明が他にないから
(荒野に立つマジ顔の赤猫。吹きすさぶ風に赤AFの羽根帽子がたなびく。遠くに後ろ姿のエルモ)
掴んだはずの僕の未来は
(荒野に立つ二枚目エルモ。己の拳を握り締める。遠くに後ろ姿の赤猫)
「尊厳」と「自由」で矛盾してるよ
(背中合わせのエラント姿カッパエル。表情は優しい/暗い、二人ともそっくり)
間奏
(リアルの風景。キャンバスですれ違う学生、スパナを持って爽やかに汗をぬぐう青年、携帯で話すスーツ、道場で瞑想する青年等々)
歪んだ残像を消し去りたいのは
(暗い牢獄で剣を抱え、小さな鉄格子から月を見上げる悪人顔エルナ)
自分の限界をそこに見るから
(明るいモグハウスで衣類をたたみながら、窓から月を見上げる忍猫)
自意識過剰な僕の窓には
(ヤグードのお面をつけた猫が高いところに腰を下ろし、下界を見おろす)
去年のカレンダー、日付がないよ
(モーグリがセクハラ。思いっきり手を振り上げる白タル。ブチ当たる寸前で画面が次に)
ギター (かき鳴らすのに合わせてアップになっていく)
(整列する赤い鎧たちの中央・最奥で大仰に手を広げたノータイ黒スーツの青年。隣に無表情なゴスロリ美少女)
(青年と少女にアップ)
(少女の顔にドアップ。口の両はしが、にぃっと釣り上げる)
消してリライトして くだらない超幻想
(エルモと赤猫とカッパエルVS赤い鎧の戦闘シーンをダイジェストで)
忘れられぬ存在感を
(二人乗りした自転車が画面を横切っていく。“とんかつLOVE”と書かれた横断幕をたなびかせながら)
起死回生!
(銀髪猫が手を振りかざすと大爆発。バイクが吹き飛ぶ)
リライトして
(エルメスF6さん、鎌タル、フェイトの皆様の集合イラストカット)
意味のない想像も
(ゴブリンとゴブナイトとゴブ赤が必死に駆け抜ける。その後を突進する超巨大なアマルテア先生)
君を成す原動力 全身全霊を!
(エルナと赤い鎧の一騎打ち。刃が打ち合わされてスパーク、画面が白く飛ぶ)
くれよ 〜 ギターで締め
(遠くにみんなが先に歩いている。カメラを振り向いていた赤猫が踵を返し、決意の眼差しで歩き出していく)
(カメラが彼らの頭上にPAN、青空を、太陽を映してEND)
You Tubeで検索・・・
Fullmetal Alchemist 4th op
これで出るね
489 :
既にその名前は使われています:2006/06/09(金) 23:49:11.64 ID:b2dmVS0W
ハガレンいいね
>>487 映像化できる人いないのかな?(・ω・)
ブモらしきものが超巨大化しててワロタwww
現在5スレ目まで終了しました。残り6・7スレと現行スレです。
土曜は外出するので他の編集メンバー頑張ってください(・ω・)ゞ
引き続き、メンバー募集中です。避難所のほうに書いて頂けるとありがたいです。
それでは引き続き、わっふるわっふる(・ω・)ノシ
491 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/06/10(土) 00:07:25.71 ID:JSRs9Egp
書いてる途中ですがレスだけ…
>>448 何の問題もないのでバスにしましょう!(即決
>>473 ネタがばれたので意地でも戦います!
…というのは冗談で、一応理由を付けたものを書いてる途中でございます。
明日くらいには投下できるかなぁ、と。
では保守わっふるー
492 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/06/10(土) 00:13:35.26 ID:JSRs9Egp
連投スマソ
>>486-487 you tubeで映像見ながら読んでたら脳汁でそうになりました…
=== Area: Al Zahbi ===
マムージャ蕃国軍、バルラーン絶対防衛ライン突破!
市街にてこれを迎撃せよ!
蛮族の皇都攻略を告げる警戒警報が鳴っている。
第一級戒厳令の発令とでも言うのだろうか
Ankoku(仮名):/sh 【ヤーン】
Kuraudo(仮名):/sh【ヤーン】
Sefirosu(仮名):/sh イ【ヤーン】
Naito(仮名):/sh うはwwwwおkkwwwwwww際今日の俺様高輪!!!wwwwww
Senshi(仮名):/sh 俺、この【ビシージ】が終わったら彼女とけっこn(ry
Akama(仮名):/sh うはwww死亡フラグktkrwwwwwwwwww
Naitou(仮名):/sh 皆さん!バニシュは皇国を救います!!さぁご一緒に!バニシュ!!!!
ビシージと呼ばれる皇都防衛戦、自らの戦意を高揚させるべくして叫ぶ冒険者達
>>491 ご返答ありがとうございます。
これで か つ る !
こちらの勝手なアイディアとしましては、三つ(多いですねw)
・ルーファス氏の着ている羅刹?装備は、禍神の攻撃にとっては布切れも同じ。
つまり回避とか、篭手でカウンターとか出来たらかっこいいかなぁと。
・伏線ぽいもので、リードは禍神の返り血をあびてしまいたいなぁ。
・あの空間から脱出する時に“ファイト〜!”“いっぱぁぁっつ!”っぽいことやりませんか?w
しかし彼女は
呑気なものだ、自分が死ぬかもしれないというのに。
そう思わずにはいられなかった。
Aotsuki:/echo それにしても【ヤーン】ってあくびって意味なんだけどな…
Aotsuki:/echo あくびあくびって眠いのか…?
Aotsuki:/echo ってかシャウト五月蠅いな…フィルタをかk……けるのは出来なさそうだな
戦意高揚のシャウトをうんざり聞き流しながら
彼女はShihu-Danhuを探している。
通称「デジョンタル」彼の兄のKaduru-Haiduruとは違い
無料でジュノ近郊及びル・ルデの庭に練習という名目で転送してくれる人物。
Aostuki:アレ?確かこの辺の箱の上に居たはずなのに…
Volunteer:そこの傭兵、何か探しているのか?
Aotsuki:あ、いえ、その…そこにShihu-Danhuって人いませんでしたっけ…?
と、居住区出口にほど近い箱を指差す彼女。
Imperial Trooper:ここにいつも立っているタルタルの事か?
Imperial Trooper:それならば、非戦闘員は蛮族の侵入に備えて避難を完了させている。
Imperial Trooper:人探しならば蛮族を退けてからにするんだな。
Aotsuki:………あ”
Imperial Trooper:貴公もサラヒム・センチネルの傭兵ならば共に蛮族から皇都を守ろうではないか
Imperial Trooper:ん?どうした?顔色が悪いが…。体調が悪いのならば貴公も避難すべきだと思うが。
Aotsuki:い…いえ、大丈夫です…。配置に付きたいと思いますんでこれで失礼します。
AotsukiはImperial Trooperに敬礼した
彼女はいそいそとその場を離れて行く。
勿論、配置になど付く気すらなかったのだが。
.oO○データダウンロード中...○Oo.
まずい、一部間違えてる…
Volunteer → Imperial Trooperに脳内変換よろしくorz
=== Area: Aht Urhgan Whitegate ===
アトルガン白銀貨を1枚、タルタルへ手渡す彼女。
Kaduru-Haiduru:まいどあり、って昨日の人じゃないか。連れの人は助かったのかい?
Aotsuki:さてね…病院に運んでそれっきりかな。それよりも早く飛ばしてくれないか
Kaduru-Haiduru:あんたの恋人なんだろう?そりゃないんじゃない?
Aotsuki:…いいからさっさとしてくれ。余計な詮索されるほど君と親しいわけじゃないだろ
Kaduru-Haiduru:ははーん…さては見舞いに行くつもりで照れてるのか。【なるほど。】ね
Aotsukiは頭を抱えている
説明するのもうんざりという表情。
Kaduru-Haiduru:そういう事情なら早く飛ばさないわけには行かないな、ささ、目を瞑って。
Kaduru-Haiduru:ってその胸のバッジ、サムラヒ・センチネルの傭兵が付けてるバッジじゃないか
Kaduru-Haiduru:今ビシージ中だぞ?へぇ、それを放り出してまd……
彼女の額は青筋を立て始める。
Aotsuki:うるさい!!!良いからさっさと飛ばせよ!!!!!
彼女はそう言葉を遮ると、腰に吊っている蝮刀改を一本抜き
目の前に居るタルタルの首筋に軽く当てている。
冷や汗をかきながら、それ以上の詮索を中止せざる負えなかったタルタルは
特殊なデジョンII?を詠唱し始めた。
.oO○データダウンロード中...○Oo.
=== Area:Ru'Lude Gardens ===
大公カムラナートの私邸や執政室、周辺三国の大使館が並ぶ空中庭園。
そして、ジュノの政治の中心となっているエリアに降り立った彼女は
迷う事なく大公宮へと足を進める。
宮殿の入り口で警備の大公親衛隊に呼び止められるが
冒険者認識票を見せるとあっさり通してくれたようだ。
今更ながらに自キャラの地位と名誉に驚きを隠せない彼女。
Aotsuki:/echo エシャンタール辺りに会えれば何か解ると思うんだけど…
しかし、そもそも一国の首相などにおいそれと会えるものなのかも解らない。
それにミッションで倒したはずのカムラナートとエルドナーシュの事も気がかりだった。
二人ともゲームと同じ様に亡き者となっているのだろうか?
もし生きていたら自分を見てどういう行動に出るのだろうか?
そんな事を考えながら、彼女は大公宮の中央階段を一段ずつ登って行く。
Aotsuki:/echo …待てよ?もしもエルドとカムラが生きていたら
Aotsuki:/echo 姿見た瞬間殺されたりしないのか…?
Aotsuki:/echo どう贔屓目に考えても今の自分は素人同然なんだし…
Aotsuki:/echo かといって、二人共死んでいるなら
Aotsuki:/echo ランク4辺りのミッションとかの対応どうしてんだろう…
稚拙な頭で余計な事へも思考を巡らす。
程なく階段を登りきると、謁見の間の扉前に着いた。
Jeunoan Ducal Guard:そこの冒険者、何の用だ?
そして彼女は謁見の間の警備にあたっているガルカに引き留められた。
つづく(´・ω・`)
503 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/10(土) 00:36:58.10 ID:Mq8AVMIH
割り込んでしまって【ごめんなさい】 orz
脳汁でる!って誉め言葉・・・なのかな。
PC関係のこととか、それほど詳しくなくて自分には映像化は無理〜。
脳内妄想を言葉にするだけで精一杯(それすらままならない)なのです。
わっふるわっふる!
504 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/06/10(土) 00:37:28.98 ID:JSRs9Egp
>>494 偶然にも2つ目までは書いていたりしますw
3つ目了解しました。
>>503 当方の配慮も足りていなかったと思うので気になさらないで下さい。
淡々と進めているので(´・ω・`;;)
>>477 倒す方法が思いつかないんですけど・・・。下手に応えるとザザーグにブワワーされそうなのであえて答えませんw
>>487 とんかつの横断幕ってww
>>502 彼ら、確かにどうなっているんでしょうねぇ・・・。考えた事もなかったな
それではわっふるしております
>>473 おぉ、リードさんと再会ですか(´∀`*)
わたしもその方向でお話考えてみますねw
ってまだ前回の投下から一文字も書いてないのですけどね orz~
>>486 おぉ、かこいい…!映像化されたものが見てみたいなぁ…
>>490 メンバー登録ありがとうございました!
おとーさんが不在の間に編集進めておきますねー(・ω・)ノ
ただ、6スレしか保存してないのでそちらのみになりますが…;
そしてほっしゅ!&わっふる!
皆様投下お疲れ様です!
>>405 そういえばシド裸エプロンでしたね((((;゚Д゚)))
おっさんの逞しいリアル裸エプロンは見たくないなぁw
>>406 リードさん復活宣言やったーヽ(゚∀゚)ノお話楽しみにしております♪
>>426 モーグリさんがっ(ノ∀`)これぞまさに飴と鞭
>>436 またまた夢の世界に行かれたのですね((((;゚Д゚)))しかも敵…?!危険な展開に?!
>>457 まとめ作業お疲れ様です!凄く大変そうですね(ノд`)
土日ちょっと時間とれないので、また取れそうな時私でよければ何かお手伝いしますっ
>>472 リポケケちゃんいい子ですね(ノд`)
>>477 秩序を守るの為に…彼らも彼らの理由があるんですよね。互いに理解し合えない存在なのでしょうか(´・ω・`)
何だか青魔導士を取るときの占いを思い出しました(何故青魔導士)
>>502 ただ今リアルタイムでビシージ待ちしてたんで、何だか凄く親近感が…w
気づいたら辺りは真っ暗。暗いだけで無いもない。そんな空間にいた。
ここ、どこかな?私、確かモーグリさんにレイズして、ケアルIIIをかけてて…
『パパ、ママ、待って〜』
突然、どこからとも無く聞き覚えのある声がした。この声は私だ。ううん、私といっても、この身体"ティアラ"の。
キョロキョロと見回すと、遠くにぼんやり光が見えた。私は光を目指して走り出す。
『あたし、冒険者になる』
光はある映像を映し出していた。"ティアラ"のたどってきた道…なのかな。
映像は次々に切り替わっていく。まるでアルバムを見せられているような感覚。
楽しそうな事、辛そうな事…様々な思い出がそこには映し出されていた。
思い出…そこで気づいた。私は"ティアラ"になったんじゃない…乗り移ったんだ。
この子はこの世界で普通に生活している冒険者なんだ。
人間の手によって作られた世界…でも、そこにも普通の生活があったんだ。
私の存在が彼女の生活を妨げているのは事実…じゃあ早く、返してあげないと。
ぎゅっと握り拳を作り私は決意する。
必ず元の世界に戻ると。そして、なるべく早くこの身体を返すと。
光が段々と大きくなって行き辺りを照らしていく。同時に、私の意識は薄れていく。
「ごめんねティアラ。元の世界に返れるまで…少しだけ身体を貸してね!」
薄れ行く意識の中、"ティアラ"に伝えようと光の中でそう叫んだ。
―――気にしないで。貴女の世界に帰る方法、一緒に探そうね。
気がついたら今度はベットの中に居た。そしてすぐにハッとなる。
モーグリさんは!?あの男は!?あの女性は!?
勢い良く起き上がってみると、ベットの脇で眠っているモーグリの姿があった。
すぅすぅと寝息を立てている…どうやらここは私のモグハウスみたい。
にしても、頭から生えている丸いポンポンが気になる…触っちゃえっ!えいっ。
「クポー!?」
ゴチーン
ポンポンを掴んだ瞬間、モーグリは天井までぶわっと飛び上がり頭をぶつけた。
痛そうに頭を抱えて丸くなりながらゆっくりと落ちてくる。てか驚きすぎだよ!
「…だ、だいじょうぶ?」
「ク、クポ!ご主人様気が付いたクポ!?」
声をかけた途端、モーグリは凄いスピードで私の前までやってきた。
私のおでこに手を当てたり、目の前で手を振ってみたり、血圧計ったり色々やっている。
今日のモーグリはいつにも増して変だなぁ。思わずじーっと見つめてしまう。
すると、我に返ったモーグリが急に自分の顔を両手で覆った。
「そんな不審な者を見る目でみちゃいや〜ん☆クポ」
いつもならハリセン辺りでつっこむところだけど、今日はそんな気にならなかった。
それよりも、この気になっている事を確かめないと…どんな結果だとしても。
私は顔を覆っているモーグリの両手を下ろすと、じっとその細い瞳を見つめる。
「教えて…あのモーグリさんはどうなったの?私、あの子を助けようと思って…」
必死にケアル、レイズをかけて、MPを使い切って意識を失ったんだと思う。
今思うと情けないな…MP管理も出来無い黒魔導士なんて。
様々な事に対し表情を曇らせる私とは対照的に、モーグリはにっこりと微笑む。
「大丈夫クポ」
「ほ、本当に…?」
私の疑問にすぐ答えるように、モーグリは元気よくうんと頷く。
「ご主人様は一生懸命頑張ったクポ!だから、ルークは絶対大丈夫クポ!」
「大丈夫って事は…助かったんだね?」
「…まだ病院で眠ってるクポ。目が覚めない、危険な状態…でも大丈夫クポ!!」
助かった…とはいえない状況なんだ。
あれだけの傷だもんね、やっぱり本業じゃない私の腕ではどうにもならなかたんだ。
でも、モーグリは私を元気つけようとしてくれて―――ありがとう、モーグリ。
「ご、ご主人様!?」
キチンと助けてあげられなかった悔しさが、私の目から涙となってこぼれ出た。
ごめん、モーグリさん。
モーグリは俯いた私をそっと抱きしめながら背中をぽんぽんと叩く。
縫いぐるみのようにふわふわっとした毛が心地いい。
「大丈夫クポ!モーグリ知ってるクポ。あいつは頑丈で真面目なやつクポ。
自分のご主人様のためにすぐまた元気になって働くやつクポ!
だから、ご主人様もいつもみたいに元気なお馬鹿にならないと駄目クポ」
モーグリもあのモーグリさんとは知り合いなんだ。…同じバストゥークだしね。
きっとモーグリだって辛いだろうに、私も落ち込んでばっかりじゃ駄目だね。
めそめそしてるのって私には似合わない…うん。気持ち、切り替えよう。
こしこしと涙をふき取り、顔を上げる。
「って、馬鹿は余計だっ!!」
「もう〜怒っちゃいや〜ん☆クポ♪」
モーグリは腰をひねり、睫毛バサバサのうるんとした瞳でセクシーポーズをとる。
どこで覚えたんだこの憎たらしいポーズはっ!
「モーグリ!そのいや〜ん☆はやめなさいっ!きもいわっ」
「グポッ」
手元の枕を投げたら、モーグリにクリーンヒット!―――ぽてっと床に落ちた。
ごめん、モーグリ…そんなしっかり命中させるつもりは無かったんだよ…!
慌てて床の上でピクピクしているモーグリに走り寄る。
Tiaraの投擲スキルが0.5アップした!…ような気がした。
本日は以上です。
>>ヒロさんへ
ルークに関しては目は開けていないけど眠った状態のまま。という事にしておきました。
死亡、生存に関してはお任せします(´・ω・`)
もちろん、この内容自体を否定してくださってもかまいませんので!
これからバストゥークがどうなるのか非常にそわそわしつつ、本日は撤退します(・ω・)ノ
514 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/10(土) 02:02:18.67 ID:Mq8AVMIH
投下乙でございます。
ビシージをホッポリ出してもジュノへ!? たいへんだぁw
そして、ルーク・・・。きっと彼は強いコ大丈夫!
あ。うちのモーグリは・・・どうなったんd
>>507 そうなったら面白いかな? とちょっと思っただけですので・・・(汗
トトさんとのwktkストーリーのお邪魔になってしまうようなら、スルーでお願いします (´Д`;)
そうだ! 考え方を変えるんだ!
無理にアニメで映像化するんじゃなくて、絵とエフェクトで作ってしまえばいいんだ!
[+]<それでも二十数枚の絵が必要になりますが?
・・・口だけ男ですみません・・・orz
>472
ユリフィナ組の会話はやっぱり本家には全然かなわないなぁ、と思ったり(ノ∀`)
丸投げしてよかった!ヽ(´ー`)ノ
>477
一気に重たいテーマに! どういう結論を出すのかすごく参考にしたくてwktkです(´∀`)
>486
か、カッコヨスwwwww 誰かフラッシュ化してくれないかな・・・w
>491
どうもです〜(´Д`;)ヾ
それじゃぼさっとしながら無事の帰還を待つ事にしますw
>502
なんだか新しいタッチの書き方ですね〜、すごい新鮮ですw
>513
未だにルークって誰だっけとか一瞬考えてしまう駄目作者なんですがw、理想的な形で投げて下さってありがとうございます〜ヽ(´ー`)ノ
ちょっと予告編がてら一つだけ投下します。
─────────────────────────────────────────────────
(231)
篭手の振動が波打つような圧迫に変わった。リズムに合わせるように鼓動を打っている様にも感じる。
同時に俺の体にも変化があった。今まで感じたことがないほど体が軽い。さらに喩えようもないような高揚感が俺を包み込む。
少なくとも俺は、こういうグロい生き物や絶体絶命のスリルを楽しめる性格じゃないはずなんだが…
右手の甲にある龍の頭の口が、僅かに広がっているようにも見える。笑ってるのか?
そう思った瞬間、龍の口が大きく開いた。どうも俺の考えていることが分かるらしい。なら、お前は何がしたい?
そう念じると、また口を閉じて笑うように口の端を歪める。わかるだろう、ってか。
耐え難い高揚感を隠しつつ、眼前で繰り広げられている死闘に目を移した。
黒くてグロい造りの何か─ 禍神と言うらしい─ と赤い鎧は激しく斬り合っている。実力伯仲と言う所だろうか。
僅かにグロい生き物の方が優勢のようにも見えたが、何合か剣を合わせるうちにその状況も変化して行く。
そこに目を移した途端、再び波打つような高揚感に襲われる。
── そうか、アレを食いたいのか。
517 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/10(土) 03:14:24.27 ID:7GT5VvQ5
アニメOP保守やスルメや次回予告保守が大人気で、本編は見向きもされなくてショボンな69であった。
どうも自分は二次創作のほうが向いているっぽいねぇ。
おはようございます。みなさま投下お疲れ様です。
携帯からゆえファイト一発にわっふるわっふるしたり
ハガレンOP風のかっこよさに悶えてみたりする程度にとどめて保守と変えさせていただきます。
Aotsukiさんのお話で大公様の話題が出たので一つ。
腕時計についた黒い汚れ、あれ血です。誰がどう見てもそうは見えませんし思えませんでしょうが。
乾くと結晶様になりパリパリはがれます。
"私"が怪我しても流れるのは赤い血です。
大公様の話とこれがどう関係あるのかよ、という突っ込みには現状スルーしかできませんが、
Aotsukiさんのお話の中での大公様の立場を何ら規定するものではない、とだけここで明記させて下さいませ。
作中で語るべき事項だったとは思うのですが…
ともかく、わっふるわっふるです。
519 :
既にその名前は使われています:2006/06/10(土) 08:25:44.64 ID:oeByD0VR
六日間ほどメール無視ってたら新着メール136件くらいきてたガンダム
その中でスパムじゃないメールがたったの3件だったガンダム
520 :
既にその名前は使われています:2006/06/10(土) 08:26:47.42 ID:oeByD0VR
六日間ほどメール無視ってたら新着メール136件くらいきてたガンダム
その中でスパムじゃないメールがたったの3件だったガンダム
521 :
既にその名前は使われています:2006/06/10(土) 08:27:17.99 ID:oeByD0VR
二回も続けて誤爆した
ごめんなさい
522 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/06/10(土) 09:17:22.97 ID:7GT5VvQ5
こうして見るとメキさんとナジってすっごい仲いいよな。誰がどう見たって恋人同士に見える。
EDも勢いに合わせて考えてみる。今度はNPC達主体。
曲はシティハンターSTLL LOVE HER(失われた風景)で。EDはNPC達中心。
ちなみに本来の歌詞はこっちだ。右クリできないので注意。
ttp://www.jtw.zaq.ne.jp/animesong/si/city2/stillloveher.html イントロ。モノクロ画面の中、唯一真っ赤な血にまみれて倒れるタルタルの少年。バッグに黒い影の集団。
その返り血を浴びて呆然とする河童エルの青年)
歌を聞かせたかった。(ラテーヌの巨大タンポポの間を駆けるリポケケたち)
愛を届けたかった。(シャルカーンと部下達が転んで泣いている子供をなだめている)
想いが伝えられなかった。(タブナジア地下壕の吹き抜けにリアルの玩具、竹とんぼが複数飛んでいく姿。微笑むモンクと疲れた顔で笑う大人たちのカットへ)
僕が棲むこの街を(ジュノ港から中央の塔を望む)君は何も知らない。(みんなで洗濯物に励むモーグリ達。萌え)
僕がここにいるわけさえも。(なぜかメガネを左手で支えて停まったバイクの座席に腰掛けるライダースーツのバス隊長クロエのイメージカット)
もしあのときが(なぜかリアルの服装をして事務処理に励むフェイト御一行)古い煉瓦の街並みに(同様に白衣を着て研究に励むアリア博士)
染まることができていたら君を放さなかった。(女子高生のブレザーを着たエルリッド、ふざける"タワー"をぶん殴る隊長、スーツを着て苦笑するピエージュとクリルラ)
冬の日差しを受ける公園を横切って("安全第一"のヘルメットをかぶって工事現場で獣人達の指揮を取るジェンや現人神様たち。獣人建設株式会社?w)
毎日の生活が始まる(各来訪者達の「身体」がリアルの職で働いているカット)
時が止まったままの僕の心を(ゆっくりと地面に倒れるタルタル。微笑みながら)
二階建てのバスが追い越してゆく。(空に飛び立っていく飛空挺たちのカット。モノクロ)
523 :
既にその名前は使われています:2006/06/10(土) 09:37:07.34 ID:7GT5VvQ5
こうして見るとユリフィナさんキャラがおおいな。
タンポポの間をかけるタルタルにミピピとかジュノ港のシーンに神子様たち、
アリア博士のシーンにシャントットやアジトやその妹やら追加したりしたほうがいいなw
524 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/06/10(土) 11:13:25.57 ID:IkGudWb3
アニメの妄想とか超あるあるwww
「・・・では、仕方ないな」
鋼が腰の鞘に手をかける。
威圧感は先ほどとは比べ物にならないほど大きくなり、殺気がビリビリと俺を打つ。
だが、ここで圧倒されるワケにはいかない。
「クリスタル合成で再現したこの靴。コマンドを書いた羊皮紙を食べることで編集し、手に入れたマクロ。
来訪者の・・・イレギュラーの力、見せてやるにゃ!」
全身に気合を入れ、腰からエアリーソードを引き抜き、叫ぶ。
「蒸着ッ!!」
マクロに設定されたキーワードにより、装備が一瞬で変化する。
左手にはエアリーシールドが装備され、防具はブラックチュニックをベースに改良されたエアリーチュニックに。
そしてブーツはこの世界ではイレギュラーである、ローラーブレードへと入れ替わる。
それを見て鋼がわずかに眉を上げる。
「マクロか。それに、その靴」
刀を正眼に構え、目を細める。
「それは、この世界にあってはならないものだ!」
鋼が動く。両者の間合い約10メートル。それを高速の踏み込みにより、3足で詰めてくる。
ダダン!!
力強い踏み込みが地を震わせる。だが、鋼が踏み込んだ先に俺の姿は既に無かった。
ガガッ!
ローラーブレードが石の床を滑り、火花を散らしながら鋼との一定距離を確保している。
刀の間合いの外を滑る俺に斬撃は届かない。
ダン!!
もう一度鋼が踏み込んだ。
ガガガッ!
俺は靴と脚力をフルに使って滑り、先程よりも遠い間合いを確保する。
くるりと回転しながら、彼に向き直る。
「レベルや接近戦はお前のほうが上でも、どうやら移動速度は私のほうが上のようにゃ」
「・・・そのようだ」
移動速度。ゲーム中でそれはレベルに左右されず、アビや装備によってのみ変化するパラメータだ。
その影響だろう。俺と鋼の素の移動速度を比べたら鋼のほうが早いが、大きすぎる差は無い。
そしてその差は靴により逆転した。
ローラーブレードによる移動速度上昇はかなりのアドバンテージで、俺が間合いをコントロールできている。
このまま遠距離から魔法を打ち込んでいけば、この暗殺者に勝利できるかもしれない。
「私は絶対にお前の間合いには入らない。遠くから魔法で攻撃する。降参するなら今のうちにゃ」
「降参はしない」
鋼はそう言うと刀を鞘に戻し、右手を天に掲げる。
「侍は刀だけにあらず―――重藤弓よ!」
マクロ発動。彼が叫ぶと空になったその右手に黒い、巨大な長弓が現れる。
そして更に、周囲のマナが凝集されて弓に取り込まれていく。
これは―――黙想!!
もし必殺のWSが放たれれば、俺なんてひとたまりもない。
「でも、射程距離にさえ入らなければWSなんて―――」
そう言って回避運動を取ろうとして、凍りついた。
足が動かない。上半身は動くが、下半身はどんなに力を込めても微動だにしなくなっている。
そして自分の影に刺さっている、1本の金の針。
「影縫い!?そんな!サポ狩じゃ使えないはずにゃ!!」
「イレギュラーは世界の法則をねじ曲げる。お前も、俺も」
驚愕する俺に鋼が諭す。
だけど、それはつまり―――
「鋼も『リアル』から!?」
「・・・昔の話だ」
鋼の周りの大気が軋む。殺気が膨れ上がっていく。
彼の事を気にしている場合では無い―――やるしか無い!
「この手に星のきらめきを!連続魔!!」
マクロで連続魔を発動させる。向こうの狙い撃ち発動の光も見えた。
重藤弓に膨大なマナが篭められていく。
俺はそれを凝視し、マナを集めてタイミングを測る。
勝負は一瞬。
威力だけなら全WS中でも最強を誇る技が、来る―――!
投下終了です。
OPカッコイイ!
530 :
既にその名前は使われています:2006/06/10(土) 12:37:39.40 ID:oeByD0VR
バスのような石を貼り付けた道をローラーブレードつけて滑走したら
すぐこけるとおもた
あれ?
そんなに荒っぽい床だったっけ・・・?
冒険者の素敵な身体バランスということでなんとか
532 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/10(土) 12:48:34.69 ID:8GYvpHoS
おばぁちゃんは言ってた。
「素敵なシッポでバランスとってるから問題ないにゃ〜」
うわ確かに、これはコケそうだ。
ゲーム中では平坦だから見落としてたよ。
作者のミスということで、目を瞑って(ノ∀`)
534 :
既にその名前は使われています:2006/06/10(土) 12:56:43.85 ID:oeByD0VR
メキさんのはいてたインラインが
地面から数センチ浮いている
反重力装置内蔵のインラインだということがオレの脳内で判明した
―――熱い。
カラダが炎に焼かれている。無限に広がる灼熱の海に漂う。
呼吸は止まっているのに息を継ぎたくて、燃える海面から顔を出しては、また沈む。
昏い淵へと深く、深く沈みこんでゆく。
チョコボの背で力尽きていた。
誰にも知られず独りで逝く。そんな終わり方も悪くないと、目を閉じた。
それで終わるはずだった。
これはユメなのか。ゲンジツなのか。わからない。
俺の行き着く先は地獄だろう。きっと地獄だろう。堕ちるなら地獄だろう。
閻魔大王に言うのだ。「自分は罪人です。地獄にて罰を与えてください」と。
今までしてきたことに胸を張り、堂々と永遠に責め苦を受けてやろう。
炎が俺のすべてを焼き尽くす。炭にする。灰にする。
遠い上のほうから誰かの声がして、俺のカラダがもとのカタチを取り戻す。
呼吸は止まっているのに息を継ぎたくて、燃える海面から顔を出しては、また沈む。
カラダが炎に焼かれている。昏い淵へと深く、深く沈みこんでゆく。
熱い。熱い。熱い―――。
536 :
既にその名前は使われています:2006/06/10(土) 13:05:40.91 ID:7GT5VvQ5
・・・エアリー装備ってサンドリア戦跡品のEXレアで。
他国の人間の手に渡ると破壊されるんだけど・・・。
だから神様のフェイトといえども素材程度しかわからないわけで。
(バスフェイト外伝。初出時。弐スレ目などでも解説した)
流石来訪者。ルール無用だ!!!!!
そのうち毒消しとスルメ山のロランベリーを合成して食いそうだねw
>>513 新装備「枕」が追加されました。
なんだかお茶目なモーグリがかわいいw
>>515 いえいえそんなw私が書くとなんだかヒロさんが別人になっているような気がして(´Д⊂
>>516 なんだかどえらいものを腕にくっつけることになtってしまったんですね・・・
>>523 絶対数がずばぬけて多いのでwフラッシュ作れたらなぁ・・・
>>533 高性能ローラーブレードなんですよ!大丈夫、光GENJI並みの運動神経があれば!!w
では、投下を・・・
私とアリアちゃんとユファファとシャールカーンさんは改めて自己紹介をすることになった。
みんなが自己紹介の前に一言『おかえり』と言ってくれるのが本当に嬉しくて、
そのたびにうるうると瞳に涙をためることになってしまった。
「ユリもユリフィナも本当に泣き虫ね」と、ユファファに笑われてしまったが、それすらもなんだか嬉しくもあった。
自己紹介が終わってから、私たちはずーーーっとミスラさんがディスペルを唱えるのを待っていた。ディスペルを唱えられたら、
壁を修復するために再生の魔法が動くはずなのだが、再生の魔法はいつまでたっても動く気配がない。
「遅いね〜。」
リポケケがアリアちゃんの顔を見上げながらポツンとつぶやいた。たしかに、
いくらなんでも遅すぎる。ミスラさん、迷子になったりでもしてるのだろうか。
「ああ、俺達がこうしている間にもリードは・・・。」
先ほどから苛立たしげにつま先で地面を蹴っていたシャールカーンさんが見えない壁をにらみつけた。
「アリア博士、再生の結界だけ先に破壊することはできないのですか?」
「残念だけど、無理ね。詳しい説明は長くなるから省くけど、拒絶の魔法が消えているほんの数秒の間しか、
つまりさっきのミスラちゃんがディスペルを唱えた後の数秒間にかけないと効果がないの。」
そういわれ、シャールカーンさんが押し黙った。でも、本当にいくらなんでも遅すぎる気がする。
「まさか・・・あのネコ女の身に何かが・・・。」
ネコミミフードで自分自身がネコ女になっているユファファが酷い暴言を真顔で言い放つ。
ごめんなさい、世界中のミスラ好きー様、ユファファにかわって私が謝ります。
でも実際に彼女の身に何かが起こっているならここでボーっとしてる訳には行かない。
「シャールカーンさん、私がミスラさんの様子を見てきます。」
何かがあったときに彼女がどんな大怪我をしているかわからない。彼女の元に行くべきはやっぱり私だろう。
「ああ、お願いできるか?」
「はい、任せてください。」
コクリと一度頷いてから私は先ほどミスラさんが走っていった場所に向かおうとすると、
ヒーラーブリオーの襟をアリアちゃんにつかまれて私は軽々と持ち上げられた。
「ア、アリアちゃん?」
私は子猫のようにぷらーんとぶら下げられたまま彼女のほうになんとか頭を向けた。
「ユリフィナちゃん、その前に私の蒸留水あげるから顔洗っておきなさい。目が真っ赤よ?」
「あ・・・。」
私は蒸留水とハンカチで手早く顔を洗ってからもう一度ミスラさんのいる場所へ向かって走り出した。
私はラテーヌの風を精一杯浴びて短い距離だけどミスラさんがいる所までかけていった。
なんだか分からないけれど、彼女がいるはずの場所に近づけば近づくほど嫌な予感がしてくる。
ううん、嫌な予感というよりはプレッシャーのようなものだ。そう、まるで黒マントのケルートさんや
アグリッピナさんみたいな絶対的な何かがいるような・・・。
なぜか尻尾を股に挟み、横穴の脇の壁に両腕をついている彼女の姿が目に入った。いったい何の遊びなんだろう?
「ちょっと、まだなの? 待ってるんだけど!」
よかった。嫌な予感はたんなる予感だったんだ。にしても彼女は本当に一体何をやっているんだろう?
「来るな、逃げろ!」
ミスラさんがそのままの格好で、まるで悲鳴のような声を張り上げた。思わずビクリと背中を強張らせ、
脚に急ブレーキをかける私。まさか・・・まさかインビジ・・・!?
ミスラさんはひょっとして見えない誰かにあんな格好をさせられているとか!?
私はあわててダークモールとホーリーシールドを構え、周囲に注意を張り巡らせる。何もいない。
インビジとスニークで完全に気配を消していても、
何かがいると言う事は理論とか感覚じゃないなにか第六感的なもので分かるものだ。
「何よ、なんにもないじゃない。」
私は半ば呆れながら彼女の近くまで歩いてゆくと彼女はバッとすごい勢いでこちらを振り向いた。
・・・本当に何をやっているのこの人。
「世界の完成って……どういう事だ」
しかも彼女は突然電波なことを口走る。なんだか置いてけぼりにされているみたいで面白くない。
ていうかひょっとして私が小さくて目に入っていない?
「ちょっと、人の話聞いてるの! 向こうでアリアちゃん困ってるんだけど。」
私は少しむっとして軽く彼女のすねを蹴飛ばすと、ようやく彼女が私のほうを見た。
「ん、あぁ……。」
やっぱりなんだか上の空で曖昧な返事をするミスラさん。やっぱり何かあったのだろうか?
ちょっと不安になってきた・・・。ぼーっとしたままミスラさんは静かに口を開いた。
「──やっぱ、ナシだ」
「はぁ!?」
突然今までやろうとしていたことを変えてしまった彼女を、思わず眉間にシワを寄せて冷たく見上げた。
しかし彼女はそんな私に目もくれず、さわやかに雲ひとつないラテーヌの青空を見上げた。
その瞳も空のように全く曇りがなくキラキラと輝いていた。
「おれはルーファスを信じる。あんたも信じろ」
「誰それ。」
突然信じろと言われても顔も名前も知らない人を信じろと言われても無茶だ。しかも今はそんなことを言ってる場合じゃない。
中で人がまだ逃げているか戦っているかしているんだ。
彼女はせっかく清々しく決めたのに台無しにされたといった感じで少しだけ不機嫌そうな顔になったが、
また清々しいモードに突入すると清々しく再び言った。
「世界一強いモンクだよ」
「武神より?」
「ヨェーヨェー」
「マートより?」
「左腕一本で勝ったって言ってたな」
・・・うそ臭い。私なんてマートに全身あざだらけにされたり、
あごの骨砕かれたりして何回も殴り合ってやっと降参させたのに・・・。そもそも左腕一本で戦うモンクの姿が想像つかない。
「・・・・・・適当ぶっこいてるでしょ。」
私は腕を組んで口を尖らせて上目遣いでジトッとミスラさんを見上げた。
「・・・・・・まあね。」
なんだかなぁ・・・このミスラさんは結界を解くって言ってたかと思うと、突然やたら強いって言うモンクさんの話を始めるし、
どこか普通のミスラさんと何か違うし・・・。うーん・・・このままでいいのかなぁ。私は組んでいた腕を腰に当てて、
しばらく失礼だとは思いながらもミスラさんを舐めるように眺め回していた。
そういえばそもそもなんでこのミスラさんはここにいたんだろう。やっぱり私達みたいに鍾乳洞から追い出されたのかな?
だけど、きっと恋人のルーファスさんだけは何故か追い出されなかったんだ。だから私たちと会ったときも必死に壁を調べていて、
なんとかして中に入ろうとしていたんだろう。でも、きっとこのミスラさんには恋人がやられる姿なんて想像つかないし、
彼なら悠々とピンチを物ともせずに『黒い奴がいたけどアッパー一撃で沈めてきた。』とか言って平気で出てくるだろうって信じていて、
でもって、彼の見せ場を邪魔しちゃうなんて無粋な事をするわけにはいかないってさっき思って結界を解かないって言い出したんだ!
ううん、わからないけどきっとそう!
あの変なポーズで来るな!って言ったのは彼が心配で震える尻尾を足の間で押さえつけていただけで、壁に手を着いていたのは
泣いていたからなんだ。「来るな!」=「泣き顔なんて見せたくない!」って事だったんだな。
もー、このミスラさん、男っぽいしゃべり方だけど以外と可愛いところあるじゃない!
「わかった。」
なんだかここまで分かってしまう自分の推理力が怖い。私は自然と明るくなった声で彼女に続けた。
「貴方がルーファスさんを大事に思ってて、信じてるってのも分かった。だから私も信じたげるね。」
ミスラさんが尻尾を照れ隠しにか不機嫌そうにぶんぶん振り回しながら私の顔を見ずにぶっきらぼうに答えた。
「んなこたねーよ、ばーかばーか」
照れちゃって可愛いんだからもう!・・・私、ちょっとアリアちゃんに似てきちゃったかな。
「んじゃ、結界解きなさいよ。」
イジワルを言ってじとっと彼女を見つめると、彼女は口をパクパクさせながら汗をたらして 「あ、う……」とうめいた。
ふふふ、困ってる困ってる。しばらく私は彼女の顔を覗き込んでいたが、ついにこらえられなくなってふきだしてしまった。
もうほんっとうにかわいいやこの人!!機嫌悪そうな彼女の表情が目に入らなかった訳ではないが、
どうしても笑い声は止められそうにはなかった。
「いいわ、ここで一番偉いのはあなたみたいだし、従う事にする。でも、みんなに説明してよね。みんな突入する気満々なんだからね。」
私は未だに止まらない笑いを必死にこらえながらなんとか声を絞り出した。彼女はふくれっつらで私の笑い声に
簡単にかき消されてしまいそうなほど小さな声で一言「わかった」といった。
「それでさ、ミスラさん一ついいかな?」
「あ?なんだよ?」
当然といえば当然だけれども不機嫌なまま彼女は私を見ずにずかずかと大股で鍾乳洞の入り口へと歩き始めた。
私は彼女に置いていかれないように早歩きで彼女の尻尾を追いかけた。
「名前くらい教えてよ。私はユリフィナ。よろしくね。って、きゃっ!」
彼女が突然足を止めたので私は彼女の足に激突してしりもちをついてしまった。彼女は何を今更と言った感じで
不思議そうに地面に転がっている私を見つめていたが、照れくさそうに右手を私に差し出した。
「俺はヒロだ。よろしく。」
私はにっこりと微笑んで、握手をするように彼女の手をしっかりと握ると、彼女がグッと私の体を引き上げた。
「よろしく、ヒロちゃん。」
「ちゃん付けはやめてくれ・・・マジで。」
なんだか本当に嫌がる彼女がなんだかおかしくて私はクスリと笑った。
以上となります。見事にリードさんに割り込んじゃいました・・・
それでは皆様わっふるです!
546 :
既にその名前は使われています:2006/06/10(土) 13:11:24.11 ID:7GT5VvQ5
しかし!すべては「主人公だから」でうはOKwwwwwwwwwww
続きわっふるわっふる!!!しかも羊皮紙食うし!!!ww最高です!
ふと毒消しのレシピを見てみるとサンドリアグレープに・・・うは・・・まずそう。
絶対腹壊すね。<スルメ山のロランベリー消化薬毒消し風味。
>>545 投下乙でございます。
ヒロさん萌えw
割り込みだなんて、そんなことお気になさらず。
548 :
既にその名前は使われています:2006/06/10(土) 13:20:32.59 ID:7GT5VvQ5
俺も強烈に割り込んですいません。
そりゃそうとアビス様が失踪されたようですが誰かネタ振らないんですか?
―――何度も何度も何度も何度も何度も繰り返す。
ゆっくり理解した。
俺のカラダが燃えているのは、全身を炎の蛇に絡みつかれているからだと。
そうして、マックラな沸騰するウミに漂っているのだと。
ここは奈落。
昏い淵の底は、「無」。
何もない、光すら逃れ得ない終着点に、炎の蛇は俺を引きずり込みたいのだと。
一緒に堕ちろと。
ジカンの感覚など、もうとっくに崩れて消えている。
ココはどこなのかワカラナくなってきた。
声がする。遠いような、チカいような。
ウエから? 下から。 ナカから。
オレハ誰ダ。
人間。エるヴァーん。禍神―――。
550 :
既にその名前は使われています:2006/06/10(土) 13:28:36.63 ID:7GT5VvQ5
ヒロさん・・・見た目が女の子だからってメイド服着せられたり、
ユリフィナ様には女の子認定くらうし、散々だねぇ。
まぁ男とばれたら発情期状態の女の子(この状態だと男より怪力で強いらしい)に逆レイプされるから・・・ってすごい種族だミスラ族。
冷静に考えるとアルタナ種族同士で子供を作ると、
必ず母親の種族の「女の子」が生まれるらしいから、
ミスラが他国でそれなりの発言権を得るには他国の主要民族に男性の供給を依存していてはいかんわけか。
なにかに依存する民族は発言権弱いもんだ。まぁ日本の○国人除くが。
奴らは拉致監禁やっててもえらそうだな。マジ。
>>548 俺設定ではございますが、アビスはサン氏がフォモって失踪しております。
サン氏の復讐の一端を成す事に使えましたので、あとはどなたか使ってやってくださいませ。
――― リード!
小さな叫び声が、焼け落ちたはずの耳に聞こえた。
誰かが呼んだ。「リード」と。
それは俺の・・・名前・・・?
やめてくれ。熱いんだ。ひどく熱いんだ。
自分がなんなのかわからない。
ほら、また俺のカラダが真っ黒焦げの炭になって、指一つ動かせない。
「ダメなんかじゃねぇ!」 「聞こえてるかにゃ?」 「一緒に帰ろうよ! リード!」
たくさんの声が、俺の中で渦を巻く。
「戻ってきてください・・・」
ふいに何かが、灰燼になってホロホロと崩れていく俺を包み込んだ気がした。
強くもなく、苦しくもなく、やさしい何か。
アツいのに、あたたかかい。
灼熱の蛇に縛られているはずなのに。
それはとてもあたたかく、やさしく、灰になった俺を手にすくった―――。
―――歌が聞こえる。
導かれるように、意識がぼんやりと覚醒していく。
恐る恐る、薄目をあけた。
・・・明るい。どこかに、寝かされているらしい。窓際に誰かいる。
まぶたを閉じても見えていた、あの奈落の光景とは違う。
炎の蛇はいない。昏い淵の底もない。
時間の感覚があやふやで、何日、何ヶ月、何年経ったのか、わからない。
歌が、誰かのハミングが心地良い。
ところどころ調子が外れていて、むしろ気持ちが和んだ。
・・・懐かしい・・・このメロディはリアルの・・・。
ああ、まだ俺は憶えていた・・・“1000の言葉”。
ゲームは遊んだことがなかったけれど、耳に馴染んでいた・・・。
ハミングが止まった。窓の外を眺めていたその人が、俺の気配に気づいて振り返った。
「・・・そのまま・・・歌ってくれ・・・」
再開したハミングにたゆたいながら、静かにまぶたを閉じて、眠りに落ちた―――。
554 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/10(土) 14:35:15.77 ID:8GYvpHoS
投下は以上です!
これでルーファス氏に回想シーンで合流できるw
禍神の返り血で奈落に引きずり込まれる寸前だったリード。
「黄泉の眠り」から彼がどうやって救出されたのか、設定しておりません。
どなたがTELLで呼びかけたのかも、明示しません。
いったい誰が、窓際でハミングしてたんでしょうかw
リードの意識は混濁していたのでわからない。
ということにして、バトンを投げたいと思います(誰にw)
555 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/10(土) 15:38:28.88 ID:8GYvpHoS
[+]<ハガレンOPが好評で嬉しい。保守。
赤猫=ヒロ (ミスラ4A)
エルモ=ルーファス (エル♂2B)
カッパエル=フルキフェル (エル♂7A)
エルナ=リード (エル♂4A)
忍猫=メイミィ (ミスラ2B)
ヤグ猫=サン (ミスラ6A)
白タル=ユリフィナ (タル♀5B)
ノータイ黒スーツの青年=あのひとw
ゴスロリ美少女=謎
赤い鎧1=ピアシュ
自転車二人乗り=本家98(エル♀6B)&イッチ(ミスラ8A)
銀髪猫=メキ(ミスラ2B?)
フェイトの皆様=エルメス6A、タル♀2A、ミスラとかヒュームとかガルカとかたくさん
ゴブリン=103(シーフタイプ。ゴブリン・ザグー)
アマルテア先生=ブモ
赤い鎧2=チャリオット
>>536 頭に王国とか神殿とかつかないから各国の共通戦績品だと思い込んでしまっていました。
都合が悪ければ修正いたします。
>>555 銀髪としか言ってませんでしたが2Bでは無く、6Aのほうですね。
もしかして世間では白髪って言う?
557 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/10(土) 17:22:41.61 ID:8GYvpHoS
休日は落ちていくの早いですね。
>>556 フェイスタイプは6Aのミスラさんだったのですね、失礼しました。
白? 銀? 世間様ではなんと言うか、私も存じませんw
エアリーシリーズですね。
サンド専用のエクレアなんですか?
・俺様は天の道を往き総てを司る男だからキニシナイ。
・ミスを上回るJOJO理論で装備可能。
・まとめのほうで、装備名をオリジナルに修正する。
こんなところでしょうか?
なんにせよ、メキ様のメキ様によるメキ様だけの物語ですから、お気になさらず、です。
558 :
既にその名前は使われています:2006/06/10(土) 17:24:16.02 ID:7GT5VvQ5
まぁいいんでは無いでしょうか?
フェイト謹製のエアリーシリーズと同じ性能の品が競売から売り出される前後に、
これらの品々は一回パワーアップ&これらの装備の技術消失してるから後期型は混乱のドサクサで交換できたんでは無いでしょうか。
と、いうかメキの作品的に来訪者に対しての贈り物とかでいいかと。
正直自分にとって一番残念なのはエアリーシリーズはお陰さまで大好評ですが、
他の品の使い手はまったく現れなかったことだしね!w(他が微妙すぎるからだが)
559 :
既にその名前は使われています:2006/06/10(土) 17:40:15.96 ID:7GT5VvQ5
前に書くといっていたエピソードをちょいちょいと弄って
メキさんを最後に出せば装備できるようになりそう。
むしろネタ提供してくれてありがとうです。
・・・問題は。スルメの次は何を食べさせてあげるかということだ。
こっちのほうが悩むねぇ。
つマタタビで発j
561 :
既にその名前は使われています:2006/06/10(土) 17:44:42.27 ID:7GT5VvQ5
ソレダ。(/grin
562 :
既にその名前は使われています:2006/06/10(土) 17:51:55.62 ID:oeByD0VR
マタタビ発情とかエチイにゃイクナイにゃ
563 :
既にその名前は使われています:2006/06/10(土) 17:57:11.60 ID:UTev7nCt
皆様投下乙でありますm(_ _)m
今朝7時から出かけて、今やっと戻って現状把握しました。スレの伸びが早く早く…
>>507 >>編集メンバー
編集お疲れ様です。詳しい作戦内容はまた避難所でしましょうヽ(´ω`)ノ
それでは皆様、わっふるわっふるですじゃ〜!
565 :
既にその名前は使われています:2006/06/10(土) 20:51:21.79 ID:oeByD0VR
hosyuru
Wiki編集作業お疲れ様でございます。
とりあえず対禍神戦中盤までを投下します。
(232)
「逃げろ、タイガー!」
叫び声で我に帰ると、目の前で赤い鎧が胴を串刺しにされていた。
タイガー、とは俺のことだろうか。そういえばパンサーマスクを被ったままだった。
生憎と、逃げるのはもう沢山なんだ。
視界を広げるためにパンサーマスクを自ら剥ぎ取り、禍神と赤い鎧の姿を正面から見る。
胴を刺されたはずの赤い鎧はすぐさま立ち上がって、気合と共に禍神に切りかかっている。ダメージはそれほどないらしい。
だが息が切れているのか動きに精彩を欠いているようにも見える。
「伏せろ!」
前に飛び出しつつ声をかけて、左手の拳を握り何もない空間に裏拳を放つ。
その瞬間、左の篭手にある龍の尻尾が俺の身長ほどの太さに肥大して禍神の身体をなぎ払った。
同時に右手で、呼びかけに答えて伏せている赤鎧の襟を掴んで後ろに引きずる。
轟音と共に禍神は壁際まですべる様に吹き飛んだものの、倒れてはいない。
俺は赤鎧を引きずったまま適当な距離をとって構え直した。
龍の尻尾は一通り払い終わるとすぐに元の形に戻る。便利と言うか、正直気持ち悪いと言うか…
「息を整えてな」
そう赤鎧に言い捨てて、俺は禍神に向かって一直線に駆け出して行った。
(233)
禍神は右手に持った剣を上段に振り上げて、駆け寄っていく俺に振り下ろすつもりでいるらしい。
俺はその場で飛び跳ねるように右に大きく移動し、側面からさらに殺到する。
その体制とこっちの位置なら、必ず袈裟切りに振り下ろすはずだ。
剣の間合いに入ったところで、予想通り凄まじい勢いで風を切る音と共に袈裟切りの斬撃が振り下ろされる。
左手を禍神の脇から滑らせるように上げて、同時に身体を大きく沈めて避ける。
羅刹作務衣の右肩にある鋼板に剣がかすって、チーズでも切るように綺麗にスライスされて飛んでいく。
そのまま左手で振り下ろしきった禍神の右手を押さえ、脇腹に後ろ回し蹴りを叩き込んだ。
禍神が少し後ずさりした後、今度は俺の頭に目掛けて逆袈裟気味に剣を払う。
前に踏み込みつつ身体を沈めてこれを避けて、横に伸びた禍神の腕で鉄棒のように逆上がりをして後頭部に蹴りを入れる。
そのまま手を離して転がるように後ろに回りこむと、俺の姿を見失ったのか禍神が左右を見るように首を動かす。
一足飛びに背後に近寄り、背骨に目掛けて8回拳を叩き込む。
僅かにうめき声を上げ、身体を捻って振り向くと同時に剣を横薙ぎに払ってきた。
振り向く動作と同じ様に俺も背後を取り続けるように移動し、払い終わる右手に向かって右足の前蹴りと、さらにもう一発左足で回し蹴りを見舞う。
そこまでやって、一度後ろに向かって飛び退る。まるで効いてる様子がない。
最後の攻撃で剣を落としてくれる事を期待したが、それも叶わなかった。
(234)
先制攻撃といっても、しっかりと対応した動きをしている。一筋縄には行かないか…
何かしようとした際の対応が早いため連続で攻撃もさせてはくれない。だったら、先に攻撃をさせて後の先を ── 要するにカウンターを取るしかない。
だが、そうやって攻撃を繰り返してみてもそれが効果があるようには見えなかった。
少なくとも、これでダメージを与えることができたとしても決定打にはならないように思えた。
だとすれば、結局はこの篭手頼みになるのか…
「…もう大丈夫だ」
横から不意に声をかけられるが、禍神から目を離す余裕が無かった。
声の主は、恐らくさっきの赤い鎧だろう。
「寝ててもいいんだぜ?」
「馬鹿な、一人で勝てる相手ではない」
「んじゃ共同戦線と行こうか。俺が注意を引く。とどめはあんたに任せる」
2人になって状況が変わるだろうか、と考えても見たが、結局のところやってみるしかない。
それに、コイツの剣。あの禍神の気配とはまた別の、妙な気配がする。
もしかしたら、コイツの剣なら致命傷を与えることができるのかも知れない。
「当てにさせてもらうぜ、『フェイト』さんよ!」
精々の皮肉を口にして、俺は再び禍神に向かって走り出した。
(235)
禍神に走り寄ると見せかけて、進路を僅かに右に取り、剣の間合いの外にいる事を確認して、左手を外側から内側に大きく振る。
さっきと同じ様に巨大な龍の尻尾が出現し、禍神の正面から後ろに向かってなぎ払われる。
が、今度は吹き飛ばなかった。代わりに禍神の足ものと床がガコッと言う音を立てて少し沈んだ。
禍神は龍の尻尾を左手で掴んで、振り回すように投げ飛ばした。瞬間、俺の体が髭の老人の方へ吹き飛ぶ。
マズい!と思った瞬間に、赤い鎧が禍神に向かって剣を突き出していた。
不意を付いたらしく、鍔迫り合いで押しているようだ。
俺は着地した場所から一直線に赤い鎧の背中目掛けて走り出し、そのまま赤い鎧を飛び越えて禍神の顔面に飛び蹴りを食らわした。
仰け反るような仕草を見せたものの、次の瞬間には左手で赤い鎧を殴り飛ばし、俺の脇腹を剣の柄で弾き飛ばした。
ガードを入れる余裕も無かった。着地よりも先に壁にぶつかり、痛みで顔が歪むのが自覚できた。
壁にぶつかって地面に落ちるまでにチャクラのイメージをする。場所は脇腹。最低限動くのに支障がないようにイメージをしながら。
ガキッと骨が動いた感触があった。どうも一撃であばら骨を持っていかれたらしい。
地面に落ちて膝を付いてへたり込む所に、禍神が剣を突き出してきていた。
素早くつま先を立てて、座ったまま体全体を捻るように回転させ、左手の裏拳と右の肘を側頭部に間髪いれず叩き込む。
禍神の剣は俺がいた場所のすぐ横の壁に深く刺さった。
回転の余勢を駆ってそのまま横に飛び退くと、赤い鎧が禍神の背後から剣を振りかぶっているのが見えた。
そのまま、赤い鎧は禍神の左腕を肩口から切り飛ばした。
(236)
瞬間、絶叫のような空気の振動が洞窟内に響き渡った。さすがに片腕を切断されたのは堪えたらしい。
その絶叫を聞いて、何故か生ぬるい官能のような感覚が体中に走る。
あぁ、どうもこの篭手に宿る意思は筋金入りのドSらしい。高揚感は収まるどころかさらに高まっている。
重力に引かれて一度は地面に落ちた禍神の左腕は、切り口から伸びてきた血によって元の位置に引き上げられた。
赤い鎧もその様子を見て飛び退る。
「おいおい…」
「ああいうものだ」
赤い鎧は動揺も見せず、静かにそう言った。壁から剣を引き抜いて振り返った禍神の顔には怒りのような表情を見て取ることができる。
感情ってのは一応あるんだな…
「次で決める。長期戦になって不利なのはこちらだ」
赤い鎧のエルヴァーンは、汗まみれながらしれっとした表情でそう言う。
そもそもコイツは信用できるのかどうかも分からないが…
「そりゃいい、こっちもそろそろ限界だ」
いい加減、こんな妙な感覚に支配されるのは終わりにしたい。
細かい打ち合わせなんてものは必要ないだろう。俺が引き付けて赤い鎧がとどめを刺す。シンプルなもんだ。
俺はゆっくりと禍神に向かって歩き出した。
572 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/06/10(土) 22:01:24.03 ID:JSRs9Egp
投下終了age
続きは明日の夜くらいに投下予定です…
アレもコレも書こうと思ってたら以上に長い文章になってて、それを削ってる最中ですw
では、皆様もわっふるー
573 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/06/10(土) 22:31:24.85 ID:dyj30QxB
>>545 ヒロちゃんかわいいw
>>556 ジョジョ理論マジオススメww
>>572 ついに最強の2人が手を組んだ!これで勝つる!!
2人が揃えば光と闇が両方そなわり最強に見える w
574 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/11(日) 00:43:54.23 ID:OLWH9wMJ
いやいや〜、もうみなさんエライコッチャエライコッチャですねw
リードさんが復活宣言してくれたりカッコいいアニメ提案しちゃったり、
とーさんが頑張りすぎて案じられたり、
バスフェイトの裏事情わかっちゃったり、
ユリフィナさんとポコタs…………ヒロさん達が羨ましいほど見事な連携かましてたり、
メキさんが心理学者になって大変なことになってコケそうだったり、
ビシージ中に逃げ出したり(逃げれるんだ〜 って改めて知ったorz
瀕死のモーグリさんが助かりそうでほっとしたり、
575 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/11(日) 00:44:22.84 ID:OLWH9wMJ
ルーファスさんのプライマルアーツが感情持ってたり、
リードさんは復活!
はい、ごめんなさい。感想適当ですorz
とーさん、まとめ作業、本当にお疲れ様です。
膨大な量ですので、お体と精神状態に気をつけてくださいね
>>572 うはぁ〜カッケェエ〜(*´д`*)
天の塔から逃げ出したものの………どこに行くあてもない。何をしていいのかもわからない。
シャントット博士怒ってるだろうしなぁ。結局、故障か、正常か、またその原因解明はできなかった。
そういえば、前に天の塔が崩れたけど、あれは何だったんだろう? 赤い鎧………なわけないよな。黒装束をリードがヌッ殺しちまったし。
石の区から水の区へ移動し、モグハウスへ向かう。なんだかんだ言っても、無意識のうちにここに向かって歩いてたらしい。
天の塔に長時間拘束されていたため、時間の感覚がわからなかったが、既に辺りは漆黒の夜が訪れ、所々にある街灯のみが柔らかな明かりを点していた。
今日は、月が見えない、静かな夜だ。前にもこんなことあったな。この後一気に進んで天の塔に搬送されたんだっけ?
あの時は虫の声が無くなって………?
あれ?デジャヴ?今日もやけに静かだが………まぁ気のせいだろう。夜風が顔に当たって気持ちがいい。少し寒いが。
「やぁ。」突然後ろから声をかけられ、慌てて振り向くと、そこにはチュニックに身を包んだヒュームが立ち、こちらに手を振っていた。
「こんばんわ。なんでしょうか?」明らかにこちらより格下の冒険者。まぁ、俺も人のこと言えないほど下だが。
「出て来たら星が綺麗だったからね。話し相手が欲しかったんだよ。短時間、どうかな?」初対面なのに、どことなくフレンドリーだ。タメ口だが、悪い感じはしない。
「いいでしょう。夜風が気持ちいいですよ。」そういうとモグハウスへ登る階段の手前にあるスペースに腰を降ろした。
彼は「ザレン」という名前らしい。ウィンダス出身という、ヒュームにしては珍しい奴だ。
俺はと言うと、「名前も知られてないようなマイナーな国の出身さ。」と言ってごまかした。間違ってもリアルから来たなんて言えない。
「この世界の連中は、みんな酷い奴ばかりだ。」不意にザレンが強い口調で言った。
「この世界?」思わずドキッとした。もしや彼も、リアルから来たのだろうか。
「君や俺の属する、冒険者の世界さ。全く、やつらは残酷きわまりない。」
「ああ、わかる気がするな。」軽く頷いて同意を示す。
「この世界では、ミスが許されない。例えば、何かを倒せと言われる。全力でやっても負けたら、その結果しか見られない。」ザレンが続ける。
「あぁ、わかるよ。」適当に相槌を打ちながらも、頭は別のことに集中していた。
先程から感じる、猛烈な悪寒。何かやば〜い感じがする。ザレンは何も気付いていないのか、未だに喋り続けている。
五感と魔力という第六感を信じ、辺りの気配を伺うが、なにもわからない。
「………わかるかな? つまり、」ザレンの声の調子が急に変わり、ドスの聞いた低い声になった。
その時、やっとわかった。俺は完全にはめられたのだと。
《攻撃感知!》
慌てて後方に転がるが、次の瞬間、体が浮き上がりそのまま重力に引っ張られ、地面に激突する。勢いは止まらず、数回回転して石の壁にぶつかり、ようやく停止した。
「久しぶりだねぇ。前回は予想外のことが起こり、危うく私が死にかけたよ。」嘲るような声が闇の中より聞こえ、怨みとも、怒りとも取れる感情が辺りを支配した。
片腕をついてなんとか立ち上がると、今まで着ていたチュニックは消え、地面までありそうな長い布を身につけていた。『黒装束』だ。
>>◆MwNTY7GtwI
3スレ目うpの件、しっかりとお礼を申していなかったので、遅くなりましたがここにて(−−;
本当に助かりました。ありがとうございますm(_ _)m
>>575 先に、脳汁が出るか霊魂が出るか、それが問題だ!
ってぐらいに病んじゃいますよwwwおひとついかがぁ〜?www
気分転換にガルリン挙げて寝ます…皆さんわっふるわっふる〜!
581 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/11(日) 00:50:17.93 ID:OLWH9wMJ
以上です
最後に一行だけ中途半端に残ってしまいました。
ではでは、わっふるほっふる〜
582 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/11(日) 00:53:50.72 ID:OLWH9wMJ
>>580 今の季節は脳汁と鼻汁と耳汁が同時に出ますね!きっと!
583 :
保守話『魔法少女(?)がるがるガルリン♪の冒険』:2006/06/11(日) 01:07:21.89 ID:b7XnuIBs
第三話『"脳"殺!しぇくしぃ〜音波♪』
来訪者ってリアル世界から三つだけヴァナディールに持ち込めるってこと、皆知ってた?
今日は、わたしが持ち込んだ三つの大事な大事な宝物教えて、あ・げ・る♪(*´皿`*)b
タラタラッタタ〜ン♪カラオケマイク・自家発電タイプゥ〜♪
これの便利なところはね、こうやって横に付いてるハンドルを回すとね。…ギコギコギコギコ…
ほぉ〜ら、こうすると電力が溜まってどこでも唄うことが出来るんだよぉ〜♪すごいでしょ〜?
わたしね、アイドル歌手にもなりたかったんだぁ〜(*´皿`*)
テレビやラジオに引っ張り凧!CDを出せばあっという間にミリオン・ダブルミリオン・トリプルだって夢じゃない!
ネットでブログなんてしてたらアクセスの多さにサーバーダウンの連続!ファンレターで事務所が埋っちゃうぐらい!
そんなビッグアイドルになるためにも毎日このマイクで練習したっけなぁ〜…でも今はそんなことを言ってられない…
だってわたしは…弱きを救い、強きを挫く、魔法少女(?)がるがるガルリンになってたんだもん♪
…でもぉ〜、ちょっとぐらい唄っても、いいよね?いいよね? い い よ ね ? ♪
もぉ〜まったくしょうがないなぁ〜、リクエストにお応えして一曲だけだからね♪
じゃあみんなステージの前に集まってぇ〜♪じゃあ、いつものあの曲から♪『ガルカだって恋い死体』いっくよぉ〜!!
『朝のニュースです。昨夜未明、バス商業区にて発生した騒音騒ぎが起こりました。現在原因を究明中です。
それでは次は天気予報です。ヨツジミさ〜ん。天気予報士のヨツジミさ〜ん。…』
おお…なんかすごい勢いで投下がw
自分の中の脳内主題歌は替え歌で考えたけど、アニメ主題歌のグラ差し替えは考えなかったなぁ(*´∀`)
>529
ローラーブレードカッコヨスwwww きっとライン取りが最強で、石畳の隙間だのなんだのを巧みに縫って進むんですよ。スルメの前にはでこぼこすら急制動かける為のツール(´∀`)b
>536
すいません、ぶっちゃけ名前しか見てませんでしたwww ゲームに出てくる装備なんかも名前とグラだけ見て性能決めてたり(ノ∀`)
自分の物語の中では同姓同名の別人ってことで(´Д`;)ヾ
>545
ヒロちゃんをお嫁に下さい! 駄目ならうちの可愛くないヒロと交換でもおkなので!w
>554
これでガル姫あたりにバトンが渡ってしまったら。。。(´Д`;
>572
ルーファスさんの銭湯描写熱いなぁ… かっこいいです(*´Д`*)
戦闘描写でした('A`)
>578
「………わかるかな? つまり、」に痺れましたwww
>583
ガル姫キテタ。。。orz w
586 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 05:23:28.83 ID:YL/QLfT5
ホシュ
587 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 06:42:41.66 ID:BuA3PvQ2
砲手
588 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 09:32:13.82 ID:BuA3PvQ2
砲手
589 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 11:38:18.31 ID:OKoeMAkk
ルーファスさんヒロさんとフルキュエル(私)さんを男でもいいので嫁にください
590 :
83 ◆W0QmuTI9lM :2006/06/11(日) 12:11:52.92 ID:lBsqybvc
研修から終わって帰ってきたら、スレが2つ程進んでしかも終盤だった・・・。
な、なにが起きt(ry
皆様お久しぶりです。色々あったようですが、メインメンバー勢揃いのままスレが残っていた事を、
とても嬉しく思います。
保守もバリエーション豊かで、とても楽しく読ませて頂きました。
ユリフィナさん、ぽん吉さん。完結お疲れ様でした(百合姫は続投してますが)
さすがに2スレ読みきるのはしんどかったです・・・。前回から一文も書いてないので、
本日は保守ageのみで失礼します( ゚д゚)ゞ
591 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 13:13:56.24 ID:OKoeMAkk
エンディングテーマ案は不評だったかな?ちょっと暗いし。
592 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 13:14:59.73 ID:BuA3PvQ2
めきをください!
593 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 13:18:46.19 ID:l6QpMpnS
俺はとんでもないことに気がついてしまった…
オスラ=ふたなりっ娘だったんだよ!!
594 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 13:26:08.44 ID:BuA3PvQ2
>>593 なにあたりまえのこといってんだよ
ミスラはふたナリでみすらどうし遣り合ってから増えてるんだよ
>590
おかえりなさい!(´∀`)ノ
>591
自分の脳内OPとは比較にならないくらいかっこいいので全然おっけ!(´∀`)ノ
>593
あるあr(´∀`)ノ
ねーよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
596 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 14:07:10.93 ID:glTw2v80
ふたなりとかふたなりじゃないとかはいい。
隊長をください。
>>572 そういうことありますよねw私の場合削るつもりがさらに増えていって・・・orz
雪ダルマ式で文章が大変な事になりますw
二人ともかっこいいなぁ(*´д`)
>>580 まとめお疲れ様です。
>>581 さぁ、シャントット先生のいじめの成果を!w
>>583 恋い死体ってwwwwwwwwガルカが筋肉をうならせながら自家発電をしている姿を想像するともう・・・ねw
>>584 どうぞどうぞw差し上げますw・・・ってあれ?w
ところで、待っている間の続きはどうしましょうか?
>>590 ありがとうございます。完結したはずなのになんで私は書いているのでしょうww
では、投下しますヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
「は?あんた何馬鹿なこと言ってんの?」
ユファファが鋭い目をさらに鋭く吊り上げてヒロちゃんを睨みあげた。ネコミミ効果で怖くないのは仕様です。
「いや、だから中の人を待とうって言うんだ。俺の仲間が既に中に入っているから大丈夫だ。」
アリアちゃんとリポケケは、ヒロちゃんの仲間、ルーファスさんに中のことを任せてもよいと簡単に折れたが、
案の定、ユファファは猛反対した。多分、思いっきり蹴られた事を根に持っていて、
あの黒い巨人に力いっぱい両手剣を叩きつけてやらないと気がすまないといったところだろう。
「そういう意味じゃなくて!!ああもう!!いいからとっとと結界を消しなさいよ!」
ユファファが背負っている両手剣に手をかけながら叫んだ。なんだか黒い巨人の前にこのままではヒロちゃんを真っ二つに
叩き切ってしまいそうな勢いだ。
「彼女の言うとおりだ。あなたは中でどんなことが起きているのかわかっていない。」
シャールカーンさんがユファファを片手で制すると、じっとヒロちゃんを見つめた。
彼の瞳の奥では、静かに怒りの炎が揺らめいていた。
「中には今、異世界の悪魔がいる。そして私の友もだ。私の友は強い。だが、異世界の悪魔はそれ以上に強い。
奴はヴァナディールの常識では考えられない力を持っている。」
シャールカーンさんはそこまで言って一呼吸置くとヒロちゃんの胸倉を掴み上げた。
「キサマは俺にリードを見殺しにしろというのか!!」
「そんなことは言っていない。」
ヒロちゃんは彼の手をめんどくさそうに払うと彼の顔をジッと見つめた。
「見殺しじゃない。俺の仲間がもう助けに入っている。」
しばらくの間二人は無言で見つめあっていたが、しばらくすると彼女はニッと笑った。
「あいつはたとえ相手が悪魔だろうが神だろうが何とかしちまう奴なんだ。」
ピタリとにこやかに決めたヒロちゃんの首筋に鈍く輝く何かが当てられた。ユファファの両手剣だ。
「は・・・?」
突然な事に笑顔を凍りつかせるヒロちゃん。首筋にスッと赤い筋が走り、ユファファの背後から憎悪のオーラがどす黒く滲み出す。
滲み出したオーラは彼女の両手剣を包み込んだかと思うと、彼女の真っ赤な血を音もなく吸い上げた。
「信じられるわけないでしょそんなぶっとんだ話。解呪する?死ぬ?選ばせてはあげるよ?」
ギラリと暗く輝く殺気のこもったユファファの瞳がヒロちゃんを射抜いた。暗黒まで使っているあたり、彼女はマジだ。
ヒロちゃんが瞳だけで鈍く輝く刃を見つめて冷や汗をつぅと垂らす。
「ちょ、ちょっとユファファ、頭冷やしてよ!」
私は慌てて二人の間に割って入っる。なんだかこのままじゃユファファは本当にスパッとヒロちゃんの首を刎ねかねない。
ユファファの鋭い目が今度は私のほうを射抜いた。そのあまりの迫力に私は若干気圧されながらも、なんとか口を開いた。
「ほら、中にいるルーファスさんが本当に強いから彼女は今落ち着いていられるんだよ。
もしもたいした実力がない人だったら彼女だって慌ててるはずでしょ?」
相変わらず彼女はヒロちゃんの首筋に刃を突きつけたまま私をジッと見つめている。
負けちゃダメだ負けちゃダメだ私・・・。
「そ、それに・・・ほら・・・あの・・・。」
・・・負けた。私は必死に口をパクパクさせながら必死に彼女を説得でき言葉を探していた。
突然、彼女は静かに両手剣をしまうと、ふぅ、と一つため息をついた。
「もういいや。本当は私をおもいっきり蹴飛ばしたあの黒い奴を滅多切りにしてやりたかったんだけどね。
ワガママばっかり言ってはいられないか。」
そういって少しふてくされる彼女をアリアちゃんがひょいと持ち上げると、
ネコミミフードの上から彼女をいいこいいこと頭をなでた。必死にその手をつねり上げるユファファを気にも留めず、
アリアちゃんはユファファをもみくちゃにしながらヒロちゃんにニコリと笑いかけた。
「そうね、そこまで頑なに突入を拒むなら何かしらの理由もしくは意図があるという事があるのだろうと思うけれど、
ヒロちゃんは悪い人じゃ無さそうだしね。何があってもいつでも解呪が出来るように待機するという条件をのんでくれれば、
待機で良いと思うわ。」
「ああ、それで構わない。大丈夫だ。ルーファスは無敵だからな。」
ヒロちゃんは自分に言い聞かせるように頷く。アリアちゃんはなかなかトゲのある言い方をしたけれども、
それはあまり気にしていないみたいだ。
「こんなボーイッシュなカワイイ子にそんなに信じられてるルーファスさんがうらやましいわぁ・・・・。」
アリアちゃんは意味深に頬を染めて身をくねらせるとジッと彼女の瞳を流し目で見つめる。
「いや・・・だからちげーって・・・。」
「んもぅ!照れてる顔がほんっとうに可愛いんだから!」
「だあぁあああ!だからそうじゃないってさっきから!!!」
真っ赤になって地団駄を踏む彼女を見つめて舌なめずりするアリアちゃんは、暗黒をつかったユファファよりも
ずううううっと危険な雰囲気を全身から滲み出していた。
「ヒーロちゃん♪」
「だからちゃんづけすんな!!!」
「かーわいぃ♪」
「うがあああああぁぁああああぁあ!!!!!」
ヒロちゃんはついに雄叫びを上げながら頭をかきむしって座り込んでしまった。心中お察しします・・・。
「・・・分かった、私もルーファスとやらを信じよう。」
リードさんは無事だ、口だけの男じゃないんでしょ?左手一本でマートを5秒で倒したモンクもいるんだ。
ヒロちゃんの彼氏だよ?だからちげーって何度言わせれば・・・。
全員で必死に説得した甲斐があって、シャールカーンさんもしぶしぶと折れた。
トドメは多分、私の「仲間を信じて待ち続けるなんてことが出来る人って、素敵ですよね。」だったのだろう。
こう言った後に彼は急に態度が軟化したし。・・・一体この人は私のどこにどう、何でそんなに惚れ込んでいるんだろう。
・・・うーん、わからないな。
「それじゃあさ、私とヒロちゃんはあっちの拒絶の魔法の前にいるからね。
彼女一人だと何かあったときに危ないだろうし。」
「ああ、頼む。でもってみんな、本当にちゃんづけはやめてくれ。」
彼女はそう言うとスタスタとまた拒絶の魔法がある横穴へと私を置いていってしまった。
やっぱり、信じるとは言っていたけれども気が気ではないのだろう。
「あ!待ってよー!」
彼女は聞こえているのかいないのかわからないが、さっさと先にいってしまう。
ちゃん付けで呼ばれて怒ってる?それともただ、ルーファスさんが心配なだけ?
「とにかく、彼女は任せてね。みんなも気をつけてね。」
「わかった〜、ユリフィナも危なくなったら逃げてきてね。」
リポケケの声を背中で受けながら、私は既にずいぶんと小さくなった彼女の背中を追いかけた。
以上となります。なんだろう、どうしてもヒロさんが別人になっている気がして仕方がないですw
604 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 14:59:21.36 ID:TLDjTJZm
初です。
ちょっと長めの投下行きます。
605 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:01:57.12 ID:TLDjTJZm
改行が多すぎるって言われた。orz
しばし編集・・・
606 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 15:05:49.60 ID:glTw2v80
汚い闘きたこれでかつる
607 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 15:06:06.03 ID:glTw2v80
キタないときためいんたてきた
これでかつる!
608 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:15:58.40 ID:TLDjTJZm
≪内藤外伝: 内 藤 の つ と め≫
その時、俺はバストゥーク商業区から、バストゥーク港へ向かう階段を下りていた。
間も無く到着する、ジュノ行きの飛空艇に乗るためだ。
右に曲がる階段を下ると、ダルハ川が見えてくる。
時計と時刻表を確認し、足を速める。
対岸にある飛空艇発着場に、そろそろ飛空艇が接岸する頃だ。
商業区と港を繋ぐ橋にさしかかった俺は、異様な光景を見ることになった。
〜続く〜
609 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:16:30.51 ID:TLDjTJZm
黒い煙のようなものが、対岸の西側一帯を覆っていた。
一瞬、火事の煙かと思ったが、どうやら普通の煙ではないようだ。
上空に昇るでもなく、また風に流されることもなく、半球状の形を保っている。
近寄ってみる。
表面は煙のようにモヤモヤと蠢いているが、全体は半球状の形を変える様子はない。
手が届くほどの距離まで近寄ったのに、物が燃える臭いもない。
やはり、普通の煙ではない。
その時、煙の中から光が見えた。
煙の中からだというのに、眩しく輝いている。目が痛くなるほどだ。
この光には見覚えがある。
〜続く〜
610 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:17:05.02 ID:TLDjTJZm
俺「そこにいるのはリーダーですか?」
リーダー「その声はNaitou君だね♪ C君もここにいるよ」
また歯を出して笑っているのだろう。ひときわ強く光った。
目が痛い。うざい。
俺「そんなところで何をしているんです?」
リーダー「出られないんだよ。煙の壁に触ると電撃を受けるんだ♪」
声が弾んでいる。閉じ込められているというのに、何が楽しいのやら。
〜続く〜
611 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:17:40.62 ID:TLDjTJZm
・・・煙の壁?
俺「中は、煙が充満しているんじゃないんですか?」
リーダー「蒸気の羊亭を中心に、煙の壁が囲っているんだよ。空もね」
外見は半球状、中は空洞、触れると電撃・・・となると、結界のようなものか。
〜続く〜
612 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:18:19.93 ID:TLDjTJZm
ナイトC「バニシュ!」
Cさんが突然バニシュを唱え、俺に着弾した。痛い。
俺「いきなり何をするんですか!」
ナイトC「バニシュで壁を破ろうとしたんだよ」
ありえない。
〜続く〜
613 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:18:51.41 ID:TLDjTJZm
俺「何で俺に撃つんですか!」
ナイトC「さっきまでは壁をタゲれなかったんだけど、今はタゲれたから撃ってみた」
そのタゲは俺だ。見えないとはいえ、そのくらい判別しろ。
Cさんにホーリーを叩き込みたかったが、何故かタゲれない。
外からは駄目なのか? なんて理不尽な。
仕返しは諦めて、状況確認を進めることにする。
俺「デジョンは?」
リーダー「もう試したよ。魔法は発動するけど、同じ場所に出た♪」
ならば、テレポも駄目だろうな。
〜続く〜
614 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:19:26.70 ID:TLDjTJZm
ナイトB「うはwwwww飛空艇来てるwwww」
不意に、橋の大工房側で叫ぶ声が聞こえた。あの声はBさんだ。
まだ煙には気付いていないようだ。
ナイトB「おkwwwwwまだ間に合うwwwwww」
さっき到着してから、随分時間が経っている。もう間に合うわけがない。
ナイトB「スゥパァアァァァァwwwwwwクラァァァイィムゥ!」
砂埃を盛大に巻き上げて、Bさんが跳んだ。
飛空艇に直接飛び乗るつもりか。
〜続く〜
615 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:20:02.77 ID:TLDjTJZm
ナイトB「wwwwwww」
空中のBさんを目で追う。
・・・俺の真上を通って、煙の壁に飛び込んだ。
どうやら、外から中へは素通しのようだ。
ナイトC「バニシュ! バニシュ!」
ナイトB「うはwwwwゴメンwwwww」
CさんがBさんにバニシュを連発している。Bさんの着地点にCさんがいたのだろう。
〜続く〜
616 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:21:10.28 ID:TLDjTJZm
さて、どうするか。
煙の壁の中に入ることはできても、出ることはできない。
俺一人で、どうにかできる状況ではないようだ。
俺「ガードに煙の壁のことを報告して、救援を呼んできます」
リーダー「おkwww頼むよ♪」
大工房からは丸見えのはずだから、既に役人が動き始めているだろう。
とはいえ、煙の壁の性質はまだ知らないだろうから、報告すれば多少なりとも役に立つはず。
振り返り、歩き出そうとした、その瞬間・・・
ナイトD「うはwwwww飛空艇来てるwwwwまだ間に合うwwwwww」
Dさんがとんずらで走ってきた。
〜続く〜
617 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:21:49.81 ID:TLDjTJZm
ナイトD「邪魔wwwwww」
俺はDさんのタックルを食らい、煙の壁に押し込まれた。
ありえない。
ナイトD「うはwwww何だここwwwww」
タックルしたDさんも一緒に煙の壁に飛び込んだようだ。
もう、ため息しか出ない。
〜続く〜
618 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:22:28.38 ID:TLDjTJZm
俺「・・・救援を待ちましょうか」
リーダー「そうだね♪」
腰を下ろした俺は、妙な疑問を懐いていた。
俺がこの煙を発見してから中に入るまで、結構な時間が経っていた。
その間に、最寄のガードが駆けつけていてもおかしくない。
なにしろ、バストゥーク港の3分の1を覆う煙が発生していたのだ。
即座に軍が動いてもいいくらいの緊急事態だろうに。
なのに、ガードはおろか、他の一般人の声さえ聞こえなかった。
港湾関係の労働者だって、沢山いるはずなのに・・・
〜続く〜
619 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:23:07.84 ID:TLDjTJZm
その時。
???「うわあぁぁぁ!!」
誰かの叫び声が、蒸気の羊亭の方から聞こえた。
俺「何だ?」
リーダー「行ってみよう♪」
笑顔がうざい。聞こえたのは叫び声だぞ? 何が楽しいんだ。
〜続く〜
620 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:23:43.85 ID:TLDjTJZm
階段を駆け上り、蒸気の羊亭の前に来た。
俺「何があったんですか?」
近くにいた、名声を教えてくれる人に声をかける。しかし、返事がない。
叫び声がしたというのに、いつものように佇んでいる。無関心にも程がある。
ついカッとなり、胸倉を掴んだところで気付いた。
ピクリとも動いていないのだ。かといって、死んでいるようには見えない。
俺「・・・固まっている?」
リーダー「Naitou君、店の中から話し声が聞こえるよ」
少し開いていたドアから、そっと中を覗いてみた。
〜続く〜
621 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:24:32.66 ID:TLDjTJZm
赤い鎧の背中が見える。
俗にGMと呼ばれる、国家に縛られない治安維持員だ。
その向こうに、ヒュームの女性がいて、GMと向き合っている。
どうやら、彼女がGMに責められているようだ。
違法行為の摘発か?
ヒュム♀「自分が何をしたって言うんだ!!」
GM「罪を犯した者は罰せられる。それだけのことですよ」
ヒュム♀「さっきから言っているだろう! やましいことなんてしていない!!」
・・・ありがちな問答だ。やはり、違法行為の摘発か。
〜続く〜
622 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:25:28.31 ID:TLDjTJZm
GMはかなりの権限や能力を持っているらしいが、妙な煙を出して街を覆ったり、
人を完全に停止させたりするような能力があるとは思えない。
仮に、そんな能力があったとしても、それが必要な状況とも思えない。
対象の人物を停止させて連行すればいいのだから。
そもそも、停止させるまでもなく、強制連行する権限があるはずだ。
・・・俺自身、そうやって連行されたこともあるし orz
だとしたら、問答に夢中で、外の状況を知らないのかもしれない。
いつでもできる問答は後回しにして、先に外の状況の解決に協力してもらおう。
そう思い、ドアを開けようとした瞬間・・・
〜続く〜
623 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:26:20.52 ID:TLDjTJZm
GM「あなたがこの世界に存在すること自体が、それだけで死に値する重罪なのですよ」
ヒュム♀「なっ・・・!?」
死刑? そんな馬鹿な。
ジュノを半壊させても生きてる人が、そこにいるんだぞ?
どんな罪を犯せば死刑になると言うんだ。
ましてや、存在するだけで罪? ありえない。
GM「そして、それ以外に罪はありません。ですから、あなたの言い分を聞く必要は無いのです」
ヒュム♀「・・・」
彼女は、口をパクパクさせているが、言葉にならないようだ。
無理もない。その説明で納得する方がどうかしている。
こいつ、本当にGMか?
〜続く〜
624 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:27:08.04 ID:TLDjTJZm
GM?「気付く間も無く執行してもよかったのですが、それでは罪の重さを自覚してもらえません。
ですからこうして、罪状を聞く時間を与えてあげた・・・というわけです。」
ヒュム♀「・・・朝起きたらこの世界にいた。ただそれだけです。来たくて来たわけじゃない」
・・・? よくわからない。外国から誘拐されてきたのか?
だとしても、誘拐された方が死罪なんて法律は、少なくともバストゥークには無いはずだ。
いや、アルタナ4国に、そんな法律があるはずがない。
GM?「あなたがどうしてこの世界に入り込んだか、その原因は関係無いのですよ。
あなたにその気があろうと無かろうと、あなたはこの世界に入り込んだ来訪者。
それだけで重罪なのです」
無茶苦茶だ。説明になってない。
〜続く〜
625 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:28:18.70 ID:TLDjTJZm
GM?「あなたには、抵抗する自由を与えます。
それがいかに無駄なことであっても、何もせずに死ぬのは嫌でしょうからね」
こいつはGMじゃない。
もし、これがGMの本性だというなら、そんな存在はこっちが認めたくない。
赤い鎧「そのための闘技場として、雷雲の壁で閉じた空間を用意しました。
そして、邪魔されることがないよう、このエリアの全てを停止しました」
煙の壁も、固まっている人々も、全部おまえの仕業か。
ふざけやがって。
〜続く〜
626 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:29:10.54 ID:TLDjTJZm
ヒュム♀「・・・」
彼女は無言で、腰に付けていたバグナウらしき格闘武器に手を伸ばした。
それを見て、赤い鎧も両手剣を握る。
さて・・・加勢したいところだが、赤い鎧の実力が読めない。
彼女が攻撃を開始したタイミングに合わせて、背後から奇襲するか?
それとも、先に名乗り出てこちらに注意を引き、彼女に不意をついてもらうか?
いや、Dさんに攻撃してもらえば、それが一番確実だな。
そう思い、Dさんに頼もうとした時・・・不意に赤い鎧が、頭を右に向けた。
赤い鎧「・・・あなたは、そこで何をしているのですか?」
やばい、気付かれたか?
〜続く〜
627 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:29:44.45 ID:TLDjTJZm
ナイトE「ギルウマーwwww」
店の右側から、Eさんの声が聞こえた。
どうやら、停止している客からギルを盗んでいるようだ。
いつの間に入り込んでいたんだ・・・
赤い鎧「・・・盗みを働いているようですが・・・そんなことをして良いと思っているのですか?」
ナイトE「無理wwwwサポシwwwww」
会話になっていない。
赤い鎧「・・・まぁ、いいでしょう。来訪者ではないようですが、この停止空間で動いている事実だけで、
死罪とするには十分です」
動いている事実・・・ってことは、俺たちも同罪だということか?
〜続く〜
628 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:30:33.40 ID:TLDjTJZm
赤い鎧「少しだけお待ちなさい。こちらの女性への刑を執行したら、あなた方6人への執行を始めますから」
・・・バレていたようだ。
ここで聞いているのがわかっていて、放置してた訳か。
嫌なヤツだ。
リーダー「やれやれ。演出ってものがわかってないね♪」
いつのまにか店内に入ったリーダーが、赤い鎧に両手剣を向けて言う。
リーダー「悪役が高笑いしてるところに、ヒーローが颯爽と登場するべきだよ♪
今からでもいいから、高笑いしてくれないかなぁ?」
赤い鎧「・・・悪役は、あなた方ですから。私はヒーローではありませんけどね」
〜続く〜
629 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:31:12.46 ID:TLDjTJZm
リーダー「じゃあ、ヒーローはどこにいるんだい?」
赤い鎧「ヒーローは、物語の中にいます。あなた方のような罪人でなければ、
誰でもいつかは主人公になれるシナリオが、この世界にはあるんですよ。
あなた方は、その資格を失いました。残念でしたね」
全ては、おまえの掌の上だとでも言うのか? うざい。
〜続く〜
630 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:31:57.95 ID:TLDjTJZm
ナイトB「ヒーローはここにいるさwwww」
天井からBさんが降りてきた。いつのまに昇ったんだ?
ナイトB「ヒーローは高いところから登場するwwwwすなわち、高いところに昇れる俺がヒーローwwwww」
そんな理由でヒーローが決まるわけがない。火葬されて天まで昇ってしまえ。
ナイトB「必殺www!!ペンタスラスロオォォォwwwww!!!」
当たっていない。
ヒーローを自称するなら、せめて当ててくれ。
〜続く〜
631 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:32:41.41 ID:TLDjTJZm
背後からリーダーも攻撃しているが、こちらも当たっていない。
いつも通りの光景だ。
ヒュム♀「そんな・・・全部かわすなんて・・・」
事情を知らない彼女が、驚愕している。
普通に考えたら、敵が避けなくても一発も当たらないなんて思わないよなぁ。
赤い鎧「ははは。涼しいですね」
やけにのんびりとした構えで、赤い鎧が両手剣を横なぎに振る。
手加減にしても遅すぎる。ふざけやがって。
〜続く〜
632 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:33:21.42 ID:TLDjTJZm
ナイトB「ハイジャンプ!!wwww」
赤い鎧の攻撃を、アビで避ける。
普通に避けてくれ・・・
いつもなら天井に突き刺さって退場する場面だが、ここは天井が高いので、突き刺さらずに済んだようだ。
しかし、事務スペースとして使われている2階部分に着地。
意味が無い・・・
ナイトB「うはwwwwヒルダさんお持ち帰りwwwww」
守備範囲広いな。
〜続く〜
633 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:34:00.35 ID:TLDjTJZm
まさかと思ったが、本当に抱えて降りてきたので、バッシュで止めてヒルダ女史を奪い取る。
ナイトB「うはwwwwNaitouもライバルかwwwwww」
うざい。
盾の角で眉間を打ち抜いて気絶させた。どうせ役に立たない。
ヒルダ女史を階段付近に置いてから振り返ると、赤い鎧はCさんが引き付けていた。
〜続く〜
634 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:34:46.77 ID:TLDjTJZm
ナイトC「バニシュ! バニシュ!」
赤い鎧「ええぃ、うっとおしい!」
Cさんがバニシュを連発している。
ダメージを与えている様子は無いのだが、何故か赤い鎧がイラついている。
見ていると、移動しようとするたびに、バニシュのエフェクトで足が止まっている。
俺「どうなってるんですか?」
ナイトC「バニシュ式バインドだよ。こんなこともあろうかと、開発しておいたんだ」
赤い鎧「そんな魔法は存在しない!!」
同感だ。
だが、正規の効果ではなくても、結果的に有益な効果が出ているのも事実。
〜続く〜
635 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:35:29.95 ID:TLDjTJZm
この隙に、Dさんが攻撃すればすぐに終わるかな・・・と思ったが・・・
ナイトD「師匠wwww何固まってるのwwwwww」
Dさんはオグビィ氏を殴っていた。
さっき、赤い鎧が止めていると言ってただろう。聞いてなかったのか?
俺「Dさん! 殴るなら赤い鎧の方にしてください!!」
ナイトD「師匠wwww師匠wwwwww」
駄目だ、夢中になって殴っている。動けない師匠を殴るなよ。
そもそも、ナイトであるあんたの師匠が、何でオグビィ氏なんだ?
〜続く〜
636 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:36:17.13 ID:TLDjTJZm
あの状態のDさんには、何を言っても無駄だ。
他のメンバーでできることを考えよう。
俺「俺の名はNaitou。あなたの名前は?」
ヒュム♀「Akagiです」
俺「Cさんがバニシュで引き付けているので、両脇から攻撃しましょう。
リーダーの両手剣には、気をつけて」
リーダーの両手剣は、何故か味方にだけは当たる。
Akagi「了解!」
即座に答えると、赤い鎧に向かって走り出した。
俺も、彼女に続く。
〜続く〜
637 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:36:52.15 ID:TLDjTJZm
攻撃を開始して、すぐに違和感を感じた。
攻撃が、何故か全く当たらない。
そんな馬鹿な。リーダーやBさんの呪いか?
他のメンバーを見ると、Akagiさんの攻撃も、全く当たっていない。
・・・これは、絶対回避を使われた時の様子に似ている。
しかし、戦闘が始まってから、既に数分が経っている。
その間、赤い鎧は、絶対回避どころか何のアビも使っていない。
仮に戦闘前に使っていたとしても、効果時間はとっくに切れているはずだ。
赤い鎧「ふふふ・・・あなたは気付いたようですね。私に物理攻撃は一切当たりませんよ」
〜続く〜
638 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:37:31.91 ID:TLDjTJZm
俺「どういうことだ?」
赤い鎧「さぁ、どうしてでしょうね?」
しまった・・・リーダーとBさんの攻撃が当たらないのはいつものことだ、と思って油断した。
何か仕掛けがあるはずだが、見当もつかない。
赤い鎧「まずは、あなたから刑を執行するとしましょうか」
ゆっくりとしたモーションで両手剣を振りかぶり、そのまま振り下ろしてくる。
密着状態なら当たるかもしれない。
片手剣で左に受け流し、盾で相手の剣を押さえつけた。
鎧自体は、恐らく相当な防御力があるはずだ。肘の隙間を狙って斬りつける。
全く手ごたえ無く、振り抜いてしまった。
まるで素振りの如く。
くそったれ。
〜続く〜
639 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:38:27.61 ID:TLDjTJZm
こちらの攻撃は全く当たっていないが、赤い鎧の攻撃も当たっていない。
手加減されているせいもあるだろうが、リーダーのフラッシュも効いているようだ。
リーダー「はっはっは♪」
赤い鎧「貴様ぁ!その鬱陶しい笑いを止めろ!!」
無理もない。笑うたびにフラッシュがかかるのだから、さぞ鬱陶しいだろう。
何しろ、味方にとっても鬱陶しいくらいだ。
何とか敵だけに効果を限定できないものか・・・
Akagiさんは遮光眼鏡をかけている。
効果があるのかどうかは判らない。後で聞いてみよう。
・・・いや、彫金スキルを上げるような資金なんて無いから、意味無いな。orz
〜続く〜
640 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:39:43.61 ID:TLDjTJZm
それはさておき・・・このままでは千日手だ。
赤い鎧の体力が先に尽きてくれれば良いが、いつまでも手加減しているとも思えない。
こちらの攻撃を当てなければ、こちらに有利な展開になることは無いだろう。
どうしたものか・・・
その時、赤い鎧の背後にEさんが現れた。今までどこにいたんだ?
不意打ちなら、必中効果が付く。もしかしたら、赤い鎧にも当たるかもしれない。
キュイイイイィィン
シーフのアビ【ぬすむ】のエフェクト音が響く。
こんな時まで盗むのか。帰れ。
〜続く〜
641 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:40:31.32 ID:TLDjTJZm
ナイトE「うはwwwww指輪ゲトwwwwww」
赤い鎧「なっ!?」
首を左右に振る。声の主を探しているのだろう。
背後のEさんを見つけると、慌てて振り向き、手を伸ばす。
赤い鎧「か、返せ!!」
ナイトE「無理wwwwwwwサポシwwwwwwwww」
とんずらを発動し、あっという間に店外へ走り出た。
数秒後、派手な放電音と共に「うひゃwwwwwおきぇwwwwww」の声が聞こえた。
どうやら、煙の壁に触れたようだ。
〜続く〜
642 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:41:29.77 ID:TLDjTJZm
赤い鎧「馬鹿め!気絶しているうちに回収してやる!!」
あのうろたえぶりに、この焦り様・・・もしかして・・・
試しに軽く攻撃してみる。
キィィン!
赤い鎧「む!」
当たった!
ダメージは無いようだが、とにかく当たった。
続けて、Akagiさんの攻撃も当たった。
そのうえ、リーダーの攻撃まで当たった。ありえない。
Eさんの盗んだ指輪に、絶対回避の効果があったようだ。
〜続く〜
643 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:42:13.82 ID:TLDjTJZm
攻撃が当たるようになったのは良いが・・・どうやら、ダメージは殆ど無いようだ。
当たった時の衝撃で、多少は痛みを感じているようだが、その後の動きは全く変わらない。
それに、鎧には傷一つ付いていない。
赤い鎧「邪魔するなぁ!!」
立ちはだかる俺に対して、両手剣を振り下ろす。
さすがに手加減は止めたようだ。かなり振りが速くなった。
受け流して鎧の隙間を狙う。
赤い鎧「痛ぅ!」
隙間に攻撃が入ると、赤い鎧が呻く。
Akagiさんも同じように隙間を狙う。
このまま行ければ、あるいは・・・
〜続く〜
644 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:43:12.80 ID:TLDjTJZm
赤い鎧「ううぅぅぅ・・・もう我慢ならん!遊びはここまでだ!!」
突然、中腰になって唸り始めた。
赤い鎧「うおおぉぉぉ・・・」
何をするつもりかわからないが・・・隙だらけだ。
首の辺りは腕でガードされているので、腰の辺りを狙い、鎧の隙間に剣をねじ込む。
赤い鎧はちらりとこちらを見たが、すぐに正面に視線を戻した。
痛くないはずは無いんだが。
赤い鎧「・・・終わりだ!!」
そう言うなり、両足を伸ばし、両手を斜め上に伸ばす。
その瞬間、視界が真っ白に染まった。
〜続く〜
645 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:44:00.64 ID:TLDjTJZm
何が起きたかわからないまま跳ね飛ばされ、うつ伏せに倒れた。痛い。
かなりのダメージを受けているようで、起き上がれない。
周囲を見渡してみると、倒れているのは俺たちだけではなかった。
停止していた人も含む全員が、赤い鎧を中心に跳ね飛ばされていた。
どうやら範囲攻撃らしい。店の照明も壊れてしまい、薄暗い。
リーダーからは、時折光が見える。
生きてはいるようだが、いつもより歯の輝きが弱い。
BさんとCさんは離れているので、生きているかどうか、よくわからない。
Dさんは、店の壁に張り付いている。
壁にめり込んでいるようだ。
〜続く〜
646 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:44:40.40 ID:TLDjTJZm
Akagiさんは・・・うつ伏せで、時折ピクリと痙攣している。
まずい、瀕死だ。
ケアルIVをかけようとしたが、MPが足りない。そんな馬鹿な。
無いものは仕方が無いので、ケアルIIをかける。
HPは回復したが、起き上がるのがやっとのようだ。
あの範囲攻撃は、衰弱効果でもあるのか?
赤い鎧「ははは。自分を回復すればいいものを」
赤い鎧が、Akagiさんの方に歩いていく。
モンスターならば、ケアルのヘイトでこちらに向かってくるんだが・・・人間相手では無理か。
Akagiさんは、立ち上がれないまま後ずさる。
このままではAkagiさんが・・・いや、全員、ろくに抵抗もできずに殺される。
〜続く〜
647 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:45:32.91 ID:TLDjTJZm
ナイトD「うはwwww」
壁に張り付いたまま、Dさんがつぶやいた。
ナイトD「痛いwwww」
ゆっくりと振り返りつつ両手棍を構え、赤い鎧に近付く。
見る限りでは、特に深刻なダメージは無いようだ。
赤い鎧「馬鹿な!!あの攻撃を受けて、立っているとは・・・」
ナイトD「何こいつwwwww」
やれやれ、ようやく最初の狙い通りになった。
〜続く〜
648 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:46:14.29 ID:TLDjTJZm
赤い鎧「寄るなぁ!!」
両手剣を振り回し、牽制している。無駄なあがきだ。
ナイトD「却下wwwww」
両手剣を両手棍で受け止め、力任せに弾き飛ばす。
そのまま近寄りながら、両手棍を横に構えた。
ドオオオォォォォン!!!
耳が痛くなるほどの衝撃音を立てて、横なぎの一撃が赤い鎧の胴に決まる。
赤い鎧「ぶっ、げほっ・・・ふふふ。効きませんよ」
Dさんの攻撃をまともに受けたというのに、その場に立っている。そんな馬鹿な。
少々咳き込んでいるが、ダメージは僅かのようだ。
〜続く〜
649 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:47:11.08 ID:TLDjTJZm
ナイトD「・・・wwwwwwwwww」
一瞬の沈黙が不気味だ。
ナイトD「負けないwwwww」
両手棍を背中に収めた。
両腕を顔の前で交差させ、斜め下に振り下ろす。
床がひび割れ、岩塊が舞い上がるエフェクトがかかる。
【ためる】だ。そう思った瞬間・・・
Dさんの体から、何かが噴き出した。
〜続く〜
650 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:48:15.15 ID:TLDjTJZm
俺「な、何だ?」
Dさんの全身を、炎のような揺らぎが巻いている。
GMが纏っている、オーラにそっくりだ。
・・・そういえば、Dさんが戦闘中に【ためる】を使うところは、初めて見た気がする。
赤い鎧「な・・・」
ナイトD「うはwwwww」
拳を握り、わき腹の辺りに引く。
ナイトD「おkwwwww」
ゴォォォォン!!
豪快なアッパーカットが、赤い鎧の顎にヒットした。
〜続く〜
651 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:48:51.14 ID:TLDjTJZm
赤い鎧「ぐぼはぁっ!!」
赤い鎧が天井に激突し、そのまま突き抜けた。
次の瞬間、落雷かと思うほどの放電音が響く。
自分が仕掛けた、雷撃の壁に触れたらしい。自業自得だ。
照明が壊れて薄暗かった店内に、天井の穴から、放電による光がスポットライトのように差し込んだ。
その下で、Dさんが右の拳を高々と上げた姿勢のまま、佇んでいる。
何そのわが生涯に一片の悔いなし。
〜続く〜
652 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:49:57.89 ID:TLDjTJZm
5秒ほど放電音が続き、それが収まると、赤い鎧が煙を吐きながら落ちてきた。
床に叩きつけられたのち、仰向けで大の字に倒れる。
髪の毛が焦げた時のような臭いが漂う。
全身から煙が立ち昇っているが、鎧自体には、相変わらず傷一つ付いていない。
鎧は、常識外れの打撃にも、強烈な電撃にも耐えた。
しかし、中の人間は、そうはいかなかったようだ。
ピクリとも動かない。死んだかな?
〜続く〜
653 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:50:47.99 ID:TLDjTJZm
この隙にケアルを配っておこう。とりあえず、死んだ者はいないようだ。
まず俺自身にケアルをかけた。しかし、まるでレイズ直後のような脱力間が抜けず、立てない。
何て厄介な技だ・・・Dさんが居なかったら確実に全滅だったな。
そのDさんは既に興味を失ったのか、店の隅へ行って、ゴロゴロしている。
あるいは、珍しく疲れたのかもしれない。
一通りケアルを配り、MP回復のためのヒールを始めた頃。
赤い鎧が右手を動かし、腰の辺りを探り始めた。
残念ながら、どうやら生きていたらしい。
しかし、動いているのは右手だけで、他の部分は全く動いていない。
〜続く〜
654 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:51:28.63 ID:TLDjTJZm
ホーリーを叩き込みたいが、衰弱も祟ってMPが足りない。
気休めにバニシュを撃ったが、効果が無かったようだ。手の動きは止まらない。
一枚の紙を取り出し、震えながら高くかざす。
赤い鎧「・・・・」
何か言っているが、声が小さくて聞き取れない。
黒い球体が広がって赤い鎧を包み、中心に収束して、赤い鎧ごと消えた。
呪符デジョンだ。
この空間では、デジョンが使えなかったはずだが・・・
奴が作った空間だけに、奴だけは特別か。いまいましい。
何はともあれ、ひとまず危機は去ったようだ。
とどめを刺せなかったのが残念だが、仕方ない。
〜続く〜
655 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:52:18.16 ID:TLDjTJZm
赤い鎧が消えてから、ほんの数秒後・・・
視界にある全てのものが、モゾモゾと動き始めた。
俺「何だ?」
床に散らばっていた大小の破片が、それぞれバラバラの方向に動き出す。
それらは、へこんだ壁、ひび割れた床、大穴の開いた天井など、壊れた場所に集まっていく。
集まった破片が僅かに蠢いたのち、壊れていた箇所が、修復された。
いや、「修復」という感じではない。
「元に戻った」という表現が正しいだろう。
壊れていなかった場所と、全く区別がつかないのだから。
〜続く〜
656 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:52:59.90 ID:TLDjTJZm
その現象は、物だけではなかった。
停止したまま攻撃を受けて、服が裂け、腕がちぎれ、足が潰れていたはずの人々が、
同じように「元に戻った」のだ。
気が付くと、俺たち以外の全てが元に戻り、人々は動き出していた。
これは夢か?
男性客「おい、どうしたんだお前ら?」
俺「え?」
男性客「いきなり目の前に現れたから、驚いたぞ」
・・・停止していた間のことは、認識できないようだ。
それに、建物や客は「元に戻った」のに、俺たちはダメージを受けたままだった。
なんて理不尽な。
〜続く〜
657 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:53:52.74 ID:TLDjTJZm
店の外に出てみると、雲の壁が無くなっていた。
停止空間と同様に、赤い鎧が居なくなったことで解除されたのだろう。
そういえば、Eさんはどうしたかな?
赤い鎧から盗んだ、あの指輪・・・絶対回避の効果がある指輪。
あんなものを、Eさんが所持するのは危険すぎる。
指輪を持ち逃げしようとして、煙の壁に触れたのだ。
商業区へ向かう橋の方か、または飛空艇乗り場に向かう方のどちらかだろう。
〜続く〜
658 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:54:27.52 ID:TLDjTJZm
橋の方へ行ってみた。
橋の途中にEさんらしき人物が倒れており、その脇に誰かが居る。
リーダーだ。
リーダーはEさんを探り、指輪を取り出した。
指でつまんで、クルクルと回しながら、観察している。
リーダー「Naitou君、見てごらんよ♪」
指輪を手渡してきた。受け取って、同じように観察する。
パッと見は、単なるシルバーリングのようだ。
しかし、表面には傷のような模様が、不規則にびっしりと刻まれている。
〜続く〜
659 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:55:20.56 ID:TLDjTJZm
他のアイテムのように効果を見ようとしたが、見ることができない。
それだけでも、普通のアイテムではないことがわかる。
リーダー「装備してみるかい?」
俺「・・・いいえ」
リーダーに指輪を返す。
リーダー「じゃ、もうこんなものはいらないよね♪」
そう言うなり、リーダーは川に向かって指輪を投げた。
遠くに落ちて、小さな波紋を作る。
証拠は何も無いが、この人はそうすると確信していた。何故だかわからない。
〜続く〜
660 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:56:21.20 ID:TLDjTJZm
俺「いいんですか?捨てちゃって」
リーダー「あんなものを持ってたら、いつか身を滅ぼすよ。あの赤い鎧のようにね♪」
いつものように、歯を輝かせて笑う。目が痛い。
リーダー「それに、自分の体を張って仲間を守るのが、ナイトだろう?
避けることで仲間を守るのは、忍者に任せておけば良いさ♪」
その後、Akagiさんを含む7人で、情報交換をした。
交換と言っても、殆どはAkagiさんから話を聞く形だったが。
〜続く〜
661 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 15:57:19.38 ID:TLDjTJZm
「リアル」とかいう別の世界から来たこと。
体は元々この世界の人物で、記憶や意識だけ別人であること。
そういった人は「来訪者」とか「イレギュラー」と呼ばれていること。
来訪者は他にも居るという噂を聞いたが、まだ会ったことはないこと。
モーグリの間で来訪者関係の噂が広まっており、詳しいこと。後で聞いてみるかな。
Akagiさんが聞いた噂によると、来訪者は謎の死や行方不明になるケースが多いこと。
まず間違いなく、あの赤い鎧が殺して回っているのだろう。
・・・赤い鎧の言葉を信じるならば、俺たちも、他人事ではなくなったようだが・・・
Akagiさんはモンクなので、Dさんに興味を持ったらしい。
しきりに、あの【ためる】は?あのアッパーは?と聞いている。
しかし、主な修行がファフニール相手の組み手と言われて、諦めたようだ。
Dさん、あんたいつから武神になった・・・
〜続く〜
662 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 15:59:01.72 ID:TLDjTJZm
Akagi「それじゃ、これで失礼します」
/bowして走り去っていく。
リーダー「さて、僕らも行こうか♪」
ちょうど、飛空艇が降りてきた。全員、ジュノに行くところだったのだ。
いつまた、赤い鎧が現れるかもしれない。・・・が、悩んでいても仕方が無い。
その時はその時だ、と割り切ると、何故かわくわくしてきた。
退屈な日々は去った。またトラブルだらけの日々が始まる。
悪くない。そんな気分だ。
〜完〜
663 :
来訪内藤:2006/06/11(日) 16:05:04.31 ID:TLDjTJZm
投下は以上です。
前スレ489〜510の赤い鎧を見て、完膚なきまで叩きのめしたくなった。
しかし、来訪していきなり倒すのは無理がありすぎる。
ぶちのめしてくれるなら、誰でもよかった。
・・・ということで、自分の知る範囲で最強のキャラクターであるDさんに、ご足労を願いました。
かといって、いきなり現れてぶちのめしてもつまらない・・・と思って、
話を膨らませていたら、こんなに長くなりました orz
自キャラが殆ど動いてないし・・・
今はちと反省中。
664 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 16:05:49.56 ID:glTw2v80
さすが
Dサン最強!
665 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 16:07:55.70 ID:glTw2v80
DさんVS禍神
いやおもすれかった
=== Area: Upper Jeuno ===
---in Infirmary Monberaux---
とある病室からハープの音が響いている。
その音色は何かを主張しているかの如く大きくもなく、
かといって誰にも聞こえないほど小さくもなく。
しばらくすると伴奏が止まり、1つの唄が聞こえてくる。
667 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 16:26:02.21 ID:OKoeMAkk
やっば。涙出るほど感動した!
内藤軍団カッコよすぎ!!皆見せ場を見せた!!これで勝つる!
君の言葉は
夢の優しさかな?
ウソを全部
覆い隠してる
ズルイよね
旅立つ君に
冷めた背中見せて
聞いていたよ
ひとり戦うの?
ズルイよね
「帰ってくるかr…
「…そのまま…歌ってくれ…」
ベッドの上に横たわっている男から呼びかけられた気がして
ハープの持ち主である吟遊詩人が突然唄うのを止める
それと同時に病室のドアが静かに開けられていた。
???:…?
Monberaux:おっと、お邪魔してしまったようですね。
今日は吟遊詩人だったとは。これは失礼、Aotsukiさん
AotsukiはMonberauxに首を横に振って答えた。
彼女はハープを再度奏で始めると、今度はその音色に唄を重ねていく。
称えられるほどの名演奏とは言えないまでも、
静かに病室の空気を満たしていった。
Aotsuki:…慣れない事はするもんじゃないですね。
Monberaux:いいえ、とても良い歌でしたよ
と、演奏が終わった後に拍手をするモンブロー医師。
彼女は少し照れくさそうに軽く頭を掻いている。
Aotsuki:それで、助かりそうなんでしょうか?この男は。
Monberaux:ええ、ですが油断は出来ません。いくら小康状態を
保っているとはいえ、未だに意識が戻らないのですから
Aotsuki:そうですか…では今日はこの辺で。あ、そこに置いてある
果物とかは、この人が意識戻る前に腐ったりしそうなんで、
みなさんで早めに召し上がって下さい。
Monberaux:よほど彼の事を気にかけているようですね。
と、微笑むのはモンブロー医師。
AotsukiはMonberauxに首を横に振って答えた。
Aotsuki:用事でジュノに来たついでですよ。
それに、手がかりになるような事は1つでも多く知りたいですし。
Monberaux:手がかり…?何の手がかりなのですか?
Aotsuki:あ、いえ、その…すみません。失礼しました。
表情をわずかに曇らせた彼女の様子を見ると
どうやら触れてはいけない事だと悟ったらしい
Monberaux:…いえ、余計な詮索でした。こちらこそすみません。
彼女は丁寧にお辞儀をすると
窓際に置いてあった椅子から立ち上がり、病室を後にする。
モンブロー医師がその後姿を見送った後
ふいに病室の棚を見上げると、彼女が持ってきたであろうリンゴやパママ
サンダーメロン等の詰め合わせが置かれていた。
次に彼女が向かった先は、天晶堂だった。
つづく
673 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 16:51:31.30 ID:glTw2v80
天衝動逃げて!
モグハウスに入る前までは他人の家にあがるということで緊張していたのか口数が少なかったトトだが、
モグの一件を見てからは、先程までのように明るくよく喋る彼女になっていた。
ようやくいつもの調子を取り戻したモグに食事を用意してもらい、3人でテーブルを囲む。
「わー、コレおいしい!モグってすっごく料理うまいんだねー」
「クッポポポ♪ほめたって何にも出ないクポよ♪」
そう言いつつも、口調や表情でほめられてものすごく嬉しいという感情を表しているモグ。
トトは本当に幸せそうに料理を次々と口に運んでいる。
わいわいと話をしながら3人で料理をつついていると、いつもよりももっともっと、モグお手製の料理がおいしく感じた。
3人とも満腹になって、トトはシャワーを浴びに浴室へ入っていった。
モグは食事の後片付けで忙しそうに飛び回っている。
わたしはというと、なんだか手持ち無沙汰になってしまったので、旅立つときに用意した荷物の中身を
鞄から取り出しながら整理しなおしているところだった。
寝間着や普段着として使う着替え、洗面用具、飲料水、モグが持たせてくれた日持ちのする食事、武器や防具の着替え。
それから―――
持ち主に返すことができなかったエルヴァーン男性のサイズのガンビスンと、彼から受け取ったリンクパール。
無意識に鞄に詰め込んでいたのだろう、ようやく鞄の奥底に大事そうに入っていることに気付いた。
(…リードさん…今どうしてるんだろ)
リンクパールを着けてみようかと一瞬考えたが、やっぱりやめた。
まだちゃんと話せるかわからないし、話す勇気も持てなかった。
その代わりにガンビスンを取り出して羽織ってみる。わたしには大きすぎて、体がすっぽりと収まってしまう。
なぜか、とても切なくなった。また泣いてしまいそうだった。
感傷にひたっていると、浴室の扉が開きトトがさっぱりした顔で出てきた。
「お先に〜、…ん?そのガンビスンどしたの?サイズ合ってないみたいだけど」
「あ……ううん、なんでもない。わたしもシャワー浴びよっと」
慌ててガンビスンを脱いで手早く畳み、鞄へ突っ込むと、浴室へと駆け込んだ。
わたしは今、きっとものすごく情けない顔をしている。そんな顔を誰にも見られたくなかった。
羅刹一式と下着を脱ぎ捨てて、冷水のシャワーを頭から思いっきり浴びる。
頭を冷やして、気分を落ち着かせられるように。
今すぐ吹っ切ろうなんて、無理なのはわかってる。
少しずつでいいんだ。いつか「そんなこともあったね」って笑い飛ばせるようになるはず。
だから今はまだ、リードさんのことを忘れなくたっていいよね?
もう会えないかもしれなくても、好きでいていいよね?
浴室から出ると、モグがトトの分のベッドの用意を終わらせてくれていた。
トトは長旅をしてきたためかかなり疲れていたようで、既にベッドに潜り込んで小さな寝息を立てている。
わたしもなんだか早く寝てしまいたくなったので、すぐにベッドに入った。
すてきな夢が見られますようにと願いつつ、わたしの意識はいつしか眠りの渦の中に落ちていった。
爽やかに差し込む朝の日差しに優しく起こされた。
なんとなく幸せな夢を見ることができたので、それを噛み締めながら二度寝をしようと寝返りを打つ。
と、おいしそうな香りが鼻をくすぐってくるのに、モグはまだ小さなベッドでぐっすり寝ているのが目に留まった。
不思議に思い上体を起こし、キッチンのほうを見ると、トトが尻尾を楽しげにゆらゆらさせながら
朝食の準備をしているらしい様子だった。
「……あれ?」
寝起きで掠れている声が自然と漏れ出る。声に気付いたらしく、トトがこちらを振り返った。
「あ、メイミィおはよー」
彼女はパジャマの上に自分で持ってきたものらしいエプロンを身に着けて、
手に持ったフライパンからは香ばしい香りを漂わせている。
どうして貴方がキッチンに立ってるの?と言いたげなわたしの視線に気付いたのか、笑顔で理由を答えてくれた。
「モグが作ってくれた昨日のごはん、すっごくおいしかったから。
そのお礼に今日の朝食は僕が作って、できるまで寝かせといてあげようかなーって。
モグっていつも早起きしてごはん作ってからメイミィを起こすんでしょ?いつもそうじゃ疲れるだろうなって」
それはすごくいいことだと思う。ただ、その言い方はなんだかわたしが悪いように聞こえるような…。
(仕方ないじゃない、わたしは料理はまるっきりダメなんだもん…)
すね始めたわたしには気付かずに、トトは寝ているモグにちらと視線を向け、人差し指を唇に縦に押し当てて、
「そういうことだから、起こさないように静かにしておいてあげてね」
とわたしに告げると、また朝食作りに取り掛かり始めた。
わたしは小さくはーいと答えてベッドからそっと抜け出し、テーブルを準備したりお茶を淹れておくことにした。
「モーグー。朝だよ、起きてー」
朝食の準備が完了しても未だにぐっすり寝入っているモグを、揺り動かして起こす。
「……く…クポ?もしかして、モグってば寝坊しちゃったクポ!?」
すぐ朝食を用意するクポ、とものすごく慌ててベッドから跳ね起きるモグだが、
朝食が既にテーブルに用意されているのを見て目をぱちくりさせた。
「トトが昨日の夕食のお礼に作ってくれたんだよ。おいしそうでしょ、早く食べよ」
「ふっふーん、自信作だよ♪」
トトはテーブルの横に立って、笑顔で /welcome motion している。
「…あ、ありがとうクポ!いただくクポー!」
モグは嬉しそうにベッドから飛び立ち、きちんとテーブルについた。
わたしとトトは顔を見合わせてにっこり笑うと、同じようにテーブルにつく。
そして3人揃って「いただきます」。
トトは料理上手だった。料理の上手さなら決してモグにも引けをとらない。
可愛くて性格も良くて裁縫もお店を開くほど上手い上に料理も上手いなんて、トトはずるい。ずるすぎる。
(…わたしも調理スキル上げようっと!)
悔しくなったので、フォークを口に運びながら小さく決意した。
朝食を食べ終えて、わたしとトトはさっそく旅支度をした。
と言っても、わたしは昨夜のうちに荷物を整理し終えてしまっていたので、服を着替えただけだったが。
トトは恥ずかしそうに隅っこでこそこそと着替えをしている。
別に女同士なんだから、着替えくらい堂々としたっていいのに。結構恥ずかしがりやなんだろうか。
「じゃ、今度こそジュノに向かうね」
「はいクポ!いってらっしゃいませクポ」
わたしたちを玄関先で見送るモグに、トトが走り出しながら言った。
「からしせんべいの食べすぎに注意してね〜」
モグが後ろでわたわたと慌てている気配がした。トト、あんまりモグをいじめないようにw
チョコボ厩舎でミスラの背格好に合うチョコボを2羽用意してもらい、それぞれに乗り込んで
わたしたちはようやく一路ジュノに向けて出発した。
トトと一緒なら、きっとひとりよりも楽しい旅になるだろう。
投下は以上ですー。
>603
これはこれでおk!(´∀`)b
中の人は元々人が苦手な引きこもりなので賑やかな雰囲気になったらこのくらいオロオロするはずですw
続きはルーファスさんの本筋が終わってからになるんでしょうか。自分はどちらでも大丈夫です〜
>663
内藤烈伝懐かしいwww
力作おつかれさまですヽ(´ー`)ノ
>672
えぇと、初の吟遊詩人でしょうかw Aotsukiさんの台詞回しなんかいいですね(´∀`)
>679
切ない描写にぐっときます(つд`;)
「ストーン!!」
「サイドワインダー!!」
叫びは俺のほうがわずかに早く、一瞬後れて鋼の技、
ギィィィンッ!!
俺の頬をかすめて、超高速の雷光が突き抜けた。
大気が震え、真空波が俺を打つ―――しかし、矢そのものは、ほんのわずかに外れていた。
―――自分が動けないなら、敵の攻撃を外させる。
「・・・・・・!!」
ストーンが鋼の足元の地面を大きく抉り、体制を崩させていた。
もし地面では無く鋼本人に撃っていたら、間違いなくレジストされていただろう。
この苦し紛れの博打は運良く成功したが、俺と鋼の実力の差は明らかだ。
鋼が足場を失っているこのスキ、そして連続魔の効果時間中に勝負をしかけるしか無い。
「グレネード!」
マクロ発動。一瞬で手の内に出現したグレネードを投擲。
更にブリンクを発動し、鋼に向かってローラーブレードを滑らせ、疾走する。
一方鋼は素早く体勢を立て直し、一瞬で状況を把握するとアビリティを発動させる。
弓引く動作はワンアクション。しかし、放たれるのは4つの光。
「乱れ―――」
サイドワインダーと並ぶ狩人最強の技、乱れ撃ちが俺に襲いかかる。
「サイドといい乱れ撃ちといい、凶悪にも程があるにゃ!!」
悪態をつくが、俺はスピードを落とさない。
エアリーシールドを体の前面に押し出し、地面に倒れるかと思うほどに低い姿勢で分身と共に突撃する。
ガキィィィン!!
1本の矢が盾に当たり、俺の左腕にすさまじい衝撃を与える。
「くうぅっ!」
そのまま腕が折れてもっていかれそうな、そんな感覚。だが、ここで負けるわけにはいかない。
「でっええいぃっ!!」
渾身の力を込め、左手を振り払う。
ヴァナとリアルの技術が融合した盾はあちこち砕け、ひび割れながらもは主人を守り、矢を弾いた。
ヒュィィィィン・・・
残る2発の矢は正確にブリンクを貫いた。分身が空気中に霧散していく。
ギィン!
そして最後の矢はグレネードを貫く。
だが、これは計算の内だ。走りながら、即座に盾で顔を覆うようにガードする。
ドッガアアァン!!
グレネードが爆発し、強烈な光と爆炎が俺と鋼を襲う。
このグレネードは対黒装束の為にシドに特注したモノだ。
赤魔でも装備できるように調整されたソレは、威力は弱いが広範囲に強烈な光と爆炎を撒き散らす。
何の対処もせずに光を見てしまえば、数秒は視界が奪われるシロモノだ。
光が消え、周囲には炎が渦巻く。おそらくだが、鋼の視界はつぶせたはずだ。
ここで勝負をしかけるしか俺に勝機は無い。
姿勢を低く、盾を前面に、剣に力を。
逆巻く爆炎の中、さらにスピードを上げて疾走する。
10メートル、7メートル、4メートル―――
ゴォ!!
片手剣の間合いに入る寸前、いきなり炎がある地点を中心に消失した。
その中心とは鋼。
目を瞑った侍は透き通った輝きに包まれ、刀を上段に構えている。
「明鏡止水!?」
その輝きは侍が持っている真の力を引き出し、脅威の連携を導く。
鋼は俺の行動を詠んでいて、最強の技で仕留めに来ている。
マナが凝集され、刀身が白く輝き、絶対零度の力が宿った。
鋼の両目が開く。
「雪―――」
七之太刀・雪風―――
投下終了です
>>560-563 ちょwwwwwww
>>592 キミも来訪者になってヴァナでアプローチにゃ!
内藤小説面白かったです。DさんにかかればGMさえ楽勝ですね・・・w
687 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/11(日) 21:27:24.53 ID:9mapy01C
皆様、投下乙でございます。
一日だけで凄い投下量。1000いく前に次スレを立てるトコが他にあるだろうか?w
禍神戦はwatkだし、レップ氏は今度は一人で戦わなくちゃいけないし、
とーさんは超乙!だし、ガル姫が枕もとで歌ってなくてホッとしたし、
83氏おかえりなさい!だし、ヒロ氏はふたなりだったし、
ユファファがリードにあんな事したらぶった切ってるだろうし、
内藤軍団が量産されたあかつきにはry、アオツキ氏は吟遊詩人で歌ってくれたし、
メイミィ様がリードの事を好きだと知ってそのまま昇天しそうなほど嬉しかったり。
メキさんピンチ! DIEピンチ!
力作ぞろいで、皆様すごいなぁと。負けずに頑張らねば(*゜―゜)
>>ルーファス氏
VS禍神戦、凄い迫力です。さすが、このスレ最強の漢。
おそらく私が後追いする形で書いていくことになると思いますが、こちらに投げたい時は仰ってくださいませ。
わっふる! わっふる!
688 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 21:31:01.31 ID:glTw2v80
いいとこでおわったーーーーーーーー!!
689 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 21:32:03.09 ID:glTw2v80
>>687 あるぜ
スクライドの奇妙な冒険ってスレを探してみましょう
大体400レスくらいでスレ終わる
>>689 情報ありがとうございます。
ネ実には見当たらないようなのですが、おそらく他のところですね。探してみますね。(*゜―゜)
691 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 21:45:10.87 ID:glTw2v80
692 :
レグナス ◆/abMGvkWxE :2006/06/11(日) 21:48:21.10 ID:Yhnwbbsq
>>603 アリア女史の意見に全面的に同意。ヒロちゃん萌えw
>>663 やっぱ内藤系は最高ww「ぬすむ」が活躍するとか燃え!
>>672 て、天晶堂キター!どうなるどうなる!?
>>680 あうあう、恋は人を強くする;;
>>686 ひ、一人連携しちゃらめぇぇ><
激突した刃で生じた衝撃波が体を押しのけ、互いに距離をとらせた。
だが、そんなものは小休止にもならない。
すぐさま斜め下段に剣を下げ、床すれすれに軌道を這わせて反撃に移ろうとした。
「伏せろ!」
男の声がした。タイガーだ。
背後にゾクリと気配を感じ、反射的に姿勢を低くする。
直後。頭上を人間の胴ほどもある太さの鞭が、唸りを上げて通過した。
不意に襲った一撃に薙ぎ払われ、禍神が壁際まで吹き飛ぶ。
あわやというところで、禍神は足の鉤爪で石床を抉りながら停止した。
かろうじて、倒れることは免れた。
ぐっ。
しゃがんでいた俺は、鎧の襟首をつかまれて後ろに引きずられた。
完全装備の甲冑もろもろの重量がある、今の俺を、だ。
なんという馬鹿げた腕力か。
「息を整えてな」
すでにタイガーのマスクを脱ぎ捨てていたエルヴァーンの男は、そう言い捨てると駆け出した。
精悍な顔、その真っ直ぐに禍神を睨んだ瞳が印象的だった。
すぅっ、と体内の魔力に意識を滑らせた。
着用している赤い鎧を通じ、鼻血が出そうなくらい十二分な量が外部から供給され続けている。
さすがハーミットの所持する赤い鎧は、魔力の枯渇を心配する必要はないということか。
一人で飛び出していった男のたくましい背中を見やる。
正体は知らない。実力を確認したわけでもなく、言葉を交わしたわけでもない。
―――だが、この男ならばあるいは。
そう思わせるだけの何かを持つ、剛の者だった。
力強く、そしてしなやかな身のこなし。間隙を見逃さない的確さと、裏をかいてみせる大胆さ。
その体術は才能だけで成し得るものではなく、長い年月をかけて正しく積み重ねられた鍛錬によるもの。
天才が血の滲む努力を重ねた結果が、いま目前で繰り広げられている戦いで如実に現れていた。
禍神の剣筋はお行儀が良すぎて、先読みしやすい。
拳で闘う彼に、禍神が動きで翻弄されている。
仮に覚醒していない状態とはいえ、あの篭手はプライマルアーツだ。禍神の剣戟にも耐えうる能力を有している。
・・・とはいえ、やはり決め手に欠ける。その拳は僅かに打撲を与えただけに過ぎない。
ならば。
彼が攻撃を引きつけ、俺が神殺しの剣でとどめをさす。シンプルな方法。ゆえに、神をも穿つ勝機となるだろう。
あいにくミーティングをしている時間などないが、こちらの意図は動きで伝わるような気がした。
俺は剣を携え、立ち上がった。
男が時間を稼いでいる間に、無限ともいえる魔力を費やし、受けた致命傷を完全に修復した。
乱暴に骨と肉と内臓がツギハギされる激痛で目がくらむ。
苦痛のうめきを腹に押し込めて、防護の魔法を男に向けて組み上げた。
禍神相手では気休め程度とはいえ、正念場には完全な状態で挑むべきだ。
禍神と組み合いの後、いったん間合いを離した男の横に並ぶ。
「・・・もう大丈夫だ」
「寝ててもいいんだぜ?」
彼は禍神から目を離すことなく言い放った。僅かだが息が上がっている。
いや、むしろこれでウォーミングアップが済んだ、と軽口を叩きそうな気配ではあった。
「馬鹿な事を。一人で勝てる相手ではない」
「んじゃ共同戦線と行こうか。俺が注意を引く。とどめはあんたに任せる」
―――自分と同じことを考えていたか!
不謹慎だが、嬉しくなった。
“ナイトは盾、モンクはアタッカー”などという固定観念が現状では通用しないことを、彼は理解している。
説明などしなくても、この男には通じる。彼を信じることにしよう。
「そうだ、あんた名前は? なんて呼べばいい?」
「・・・名など無用。拳で語れ」
勝手に呼ぶぜ、と男はニッと笑った。
「当てにさせてもらうぜ、“フェイト”さんよ!」
696 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/06/11(日) 23:06:14.61 ID:9mapy01C
今夜の投下は以上です。
勝手にセリフをちょっと付け足してみました。
互いに名前を知らず、「タイガー」「フェイト」と呼び合うのもいいかな、と。
697 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 23:10:21.80 ID:glTw2v80
時間が巻き戻って何故かバトルしてやガル
またもや説明不足・・・orz
*************************************************************************************
と冒頭に挿入です。
夢うつつ状態のリードの回想シーンとなります。
そして次スレ立て乙でございます。
700 :
既にその名前は使われています:2006/06/11(日) 23:19:58.60 ID:glTw2v80
701 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/06/12(月) 00:02:50.48 ID:SAtWCVaF
>>663 内藤がこんなにかっこよく見えたのは初めてですw
>>672 ちょww早速ピンチキタコレwwwww
>>680 トトとモグがかわいい〜・・・。なんだかメイミィさんにはかわいいばかりいっているような・・・w
>>681 それじゃあ、本筋終わるまで待ちましょうか。
それに待っていればファルシファーさんがおいつくかもw
でもって次スレ乙です
>>686 大丈夫!真剣白羽鳥だ!!w失敗したら・・・うーん・・・w
>>687 ぶったぎられないようにあんまり悪口をいわないように気をつけますw
そして「フェイト&タイガーVS禍神!」高次元の戦いにwktkです
702 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/06/12(月) 00:26:06.21 ID:X5mN6A4M
みなさんお疲れ様であります!(`・ω・´)
>>603 策士ユリフィナきたこれwww
>>663 やっぱ内藤ネタはオモスレーw
>>673 モンブロゥ先生との会話は、みなさん本当にうまく書かれますよねぇ
羨ましい!ジュノ行きたい!w
天晶堂でなにが起こるのかwktk!
>>678 トト【くれませんか?】【交換しませんか?】【いたわる】【モーグリ】
あと、メイド服は標準装備で
あれ?どっかで見たよーな?
703 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :
>>686 あぶなーい!危ないヨ!メキた………メキサン!
きっと内藤が助けに来るんですね?!
>>696 かっけ〜w
出したはいいけど戦闘シーンで毎回躓く俺には、本当に羨ましいですorz
投下します〜
といいたいところですが、まだ書けてませんw
わっふるわっふる!