1 :
既にその名前は使われています:
2 :
既にその名前は使われています:2006/04/13(木) 17:51:39.83 ID:g8uwb2Vs
_
/"' ̄フ/) 、
,/ ,--、  ̄、__フ //
,ヘl⌒ノ > ,/ /_ 2getチョコボ
( _l_"_ニ_ く_ /) / /
゛ ,> フ、 、、> 人間がチョコボの速さについていけると思うな
<" ( フ __>
ヽ \、、 _フ' ノ
\、__、、,_ノ゛
〉ニ〉ニ〉
,、_/ニ/ニ/
∠l∠l、ニ>
3 :
既にその名前は使われています:2006/04/13(木) 17:51:46.85 ID:4+cqvxxf
2げと
4 :
既にその名前は使われています:2006/04/13(木) 17:52:14.58 ID:Zc6SROiq
5 :
既にその名前は使われています:2006/04/13(木) 17:53:07.54 ID:c0uc3Hxs
>>2 ダチョウの亜種が粋がるな!
ダチョウ様画本気出せばお前なんてぶっちぎりなわけだが?
6 :
既にその名前は使われています:2006/04/13(木) 17:54:02.17 ID:c0uc3Hxs
7 :
既にその名前は使われています:2006/04/13(木) 17:55:22.55 ID:c0uc3Hxs
2のせいで熱くなってしまいテンプレ貼るのを忘れてしまったじゃないか
すまなんだ
前スレ最後の464さんの御話続きまだー??
9 :
既にその名前は使われています:2006/04/13(木) 18:01:12.83 ID:rMPvcFLa
自キャラになった、ででお話を書くスレ
に見えた('A`)
あーお
スレタイ前のだと紛らわしいんじゃボケって人がいたから変えたけどそのせいでSS書いてた人がスレ見失ってたりしてたらどうしようとか思ってきたぞ?
人が書き込めなくなって焦って立てようとして建てれなくて
挫けてる間に次スレが…… orz
続き投下前に、前スレのキャラ設定コッチに引っ張って来ますw
キャラ紹介テンプレ
初出:
PC(仮)名: / 中の人:
種族フェイス:
ジョブ&Lv:
特記事項:
活動エリア:
あらすじ:
他キャラとの接触:
何回か連続して引っ張って来る度に名前入れるの面倒なので、464のみでトラクタしてきます
13 :
464:2006/04/13(木) 18:23:26.12 ID:gz0r/xLY
あらすじ等は変わってるので本人様自身で解説を。
初出: 1スレ
>>161 PC(仮)名: Lead、リード / 中の人:161 ◆zmxSLEadCU
種族フェイス: エル♂F4A ジョブ&Lv: 不明
特記事項: ヴァナでの、自キャラに関する記憶がない。ジョブチェンジ機能使用不能。
初出: 1スレ
>>1 PC(仮)名: イッチ / 中の人:
>>1 種族フェイス: ミスラF8A ジョブ&Lv: 白魔20、サポシ
特記事項:“朝起きたら自キャラになってた”第一報告者
あらすじ:
朝起きたら自キャラになっていた。
リアル世界に帰る方法を求めてヴァナを放浪するも、ある日、瀕死の重傷を負う。
まともな治療を受けさせるため、
>>100が担いでマウンテンバイクでサンドを飛び出すが、砂丘でゴブに絡まれ絶体絶命。
>>100を助けようとケアルで自分がタゲを取り、砂丘の闇夜に消えた。
他キャラとの接触:1スレの
>>100、
>>119、
>>120、
>>161。
他にも出会っている可能性あり。リンクシェルオーナーらしい。
14 :
464:2006/04/13(木) 18:24:27.68 ID:gz0r/xLY
初出: 1スレ
>>19 PC(仮)名: Yurifina / 中の人: 19 ◆/GKRtxSDWQ
種族フェイス: タル♀F5B
ジョブ&Lv: 白70 他にもいろいろ
特記事項: エロモーグリと同棲。 リアルには妹がいる。
頭には妹のキャラクターが作ったリラコサージュをいつも装備している。
活動エリア: 主にウィンダス
初出1スレ目>464での愚痴の一言。初投稿は1スレ目>566
PC(仮)名:サン 中の人:サン464 ◆PCl7Dh0dlY
ジョブ&Lv シ75/ALL(正しくはシ/白だが、制限付きで色々使える)
種族&フェイスタイプ オスラF6A(女装) ※女装癖って訳では無い。
特記事項。高Lvでしかも元々親和性に富む為侵食の境界が曖昧。守銭奴。
戦闘面は回避、逃げを基本。正々堂々真っ向勝負は超不得手。
手癖悪し、いつのまにか何か盗ってたり持たせてたり。
オーク以外の獣人とは出来るだけ仲良くしたいと思ってたりするが襲われたら殺す偽善者
う?
前スレ容量オーバー?
16 :
464:2006/04/13(木) 18:29:39.19 ID:gz0r/xLY
初出: スレ1
>>228 PC(仮)名:Miena(ミーナ) 妹:Mepipi/ミピピ 母:Nanami/ナナミ 父:Rungo-rango/ルンゴランゴ
中の人: 228 ◆EqtePewCZE
種族フェイス:樽♀5A
ジョブ&Lv:白71/詩74/黒61/狩46/忍30、その他20以下
特記事項:ヴァナ内ではウィンダスに家族アリ、もちろん本人一切知らない (現在は家族と居ます)
ウィンのランクは6、他は一切手付かず。
活動エリア:今の所ウィン国内限定
あらすじ:前スレ
>>228にて初めてヴァナに取り込まれ、モグをいぢめつつシャントット様にいぢめられつつ
この後、シャントット様の協力(?)により元の世界に戻れる方法を探す旅に出る。
初出:スレ1
>>69 PC仮名:P、自称ロック(
>>69)
中の人の仮名:S。ただ、リアル友人とかぶるのでKにしようか検討中。
種族フェイス:たるっこ。金髪お下げ♂
ジョブ:赤/戦75.戦闘系スキル白し。
特記事項。中の人は非社交的だったが、 たるっこと同化して徐々にこの世界に取り込まれつつある。
活動エリア:おそらくバスだけで完結。
あらすじ:ジュノで生活だけはなんとかなっていたが、なにをトチ狂ったのかアンティカ兵団に訓練を受けさせてもらい、
>>1探しのたびにでた先のバストゥークで、 国家転覆計画を察知して諜報活動?に乗り出す。
2ちゃんねるはすれようりょうが500kが限界だから
450Kいくあたりで新スレ立てといたほうがいいんすよ先輩
まあ専用ブラウザじゃないとどれだけ消費してるか確認できないけどね
>>16 てかそこら辺もテンプレなのですか
SS貼るお方が書く前に貼るのかとおもってた。
19 :
464:2006/04/13(木) 18:32:11.79 ID:gz0r/xLY
初出: スレ1の898
PC(仮)名: 自分のキャラ名晒すわけもいかんしなぁ…未定でw
中の人: 898
種族フェイス:タルタル F6 B
ジョブ&Lv: 黒30
特記事項: 基本的にリアルからそのまま来た感じ。
tell、サーチなどおおよそ現実ではできないことはできない。リアル追求志向でいきます。
初出番号:2スレ目 51
名前(仮):ルーファス(Loufas)
種族:エルヴァーン
性別:♂
フェイスタイプ:2A(黒髪)
ジョブ :モンク 75 /戦士37・シーフ37・忍者37・白魔道士37
活動地域:当面はサンドリア周辺
ほんとだ…w
スレ立て&テンプレ乙です(`・ω・´)ゞ
21 :
464:2006/04/13(木) 18:37:08.15 ID:gz0r/xLY
初出: 2スレ目 35
PC(仮)名:Rep-trip(レップ・トリップ) / 中の人: 35 ◆35//hs0Y0Y
種族フェイス: Tarutaru♂ F2A
ジョブ&Lv: 全1から再スタート
特記事項: 地球での記憶は全部・ヴァナでの記憶はわずか
あらすじ:
やけにリアルな夢を見て、そこからモグハウスへ移り変わる。
この夢を気にしながらも、元の世界に戻る方法を探る(仮)
>>18さんので間違いないのですが、もし書き忘れてSSのみだと「?」になる人が居るので
独断で情報引継ぎしました。細部は本人様に任せます。
22 :
464(69氏による追加アイテム):2006/04/13(木) 18:38:30.38 ID:gz0r/xLY
新しい戦績品が追加されました。
これは異世界侵食イベントの一環として導入された一時的なものです。
イベントが終了して無くなっても交換に使用した戦績は戻ってきません。
バストゥーク(ランク4)
大工房守護長銃
異世界の技術を一部用いた銃身を使った銃。
玉は小さいが、射程はきわめて長く精度が高い。
D20 隔400 飛命+10 クリティカル率+10% Lv40 戦赤シ暗吟狩侍忍竜
サンドリア(ランク4)
エアリーシールドシリーズ
まとめて預けることが可能です。詳細は【>>こちら】
ウィンダス(ランク2すべてEXレアの秘薬です)
異世界の金属、裁縫技術と魔法とを融合し、
使用者の衣服などを一時的に強化する。
本来はカーディアン用。
防御薬30min物理防御および魔法防御50%Up。
生命強化薬(バリスタの巨人の薬と同じ効果です)
23 :
464(69氏による追加アイテム):2006/04/13(木) 18:39:34.34 ID:gz0r/xLY
エアリーシールド(盾) EXレア
防御力10攻-5回避+10命中-1 リジェネ Lv1 ALLJob
(表示にない隠し効果:シールドバッシュダメージ50%ダウン 物理&ブレスダメージ1%カット)
異世界の技術と魔法を融合させた透明な盾。
とてつもなく頑丈で軽く扱いやすい。
エアリーソード(片手剣)Exレア ALLjob Lv40 戦黒赤シナ暗獣吟狩忍竜
D20間隔200 クリティカル率2%UP追加効果:回避率ダウン(この剣での攻撃時敵の回避は半減で判定)
素材不明の透明な剣。壊れないよう強化魔法がかかっている。
24 :
464():2006/04/13(木) 18:39:57.70 ID:gz0r/xLY
アイテム解説。全種共通。
魔法強化された布と皮、異世界の金属と魔法で作られた。
服同様動きやすいが、要所要所を紙のように薄い金属板で補強している。
(ALLjob40装備エンチャントは24Hに一回で無制限)
頭 エアリーバンダナ 防5 回避+5AGI+3INT+3敵対+2リフレシュ
胴 エアリーブレスト防18 回避+10攻撃+10命中+10 AGI+2 マズルカ
腕 エアリーグローブ 防5 DEX+5 AGI+1 回避+4命中+4
脚 エアリートラウザ 防10 AGI+5 攻+10 ヘイスト6%
足 エアリーブーツ 防5 AGI+3 回避+5 リジェネ ヘイスト4%
■<バランス?シラネwwwww
25 :
464:2006/04/13(木) 18:45:56.29 ID:gz0r/xLY
初出: 2スレ目83(74で初だけど、本文開始予告したのが83なので、こっちを)
PC(仮)名:Rain(出てきてないけど、一応) /中の人: 83 ◆W0QmuTI9lM
種族フェイス:ミスラF6A
ジョブ&Lv:モンクLV12、サポなし
特記事項:メイン鯖ではなく、知り合いと遊ぶのに作った別鯖の倉庫。
よって、装備や所持金も・・・orz~
情景描写多め。あとはシステム周りを脳内でw
朝おきたら自キャラになってたの58%はカルシウムで出来ています。
朝おきたら自キャラになってたの25%は乙女心で出来ています。
朝おきたら自キャラになってたの10%は白インクで出来ています。
朝おきたら自キャラになってたの4%は努力で出来ています。
朝おきたら自キャラになってたの2%は欲望で出来ています。
朝おきたら自キャラになってたの1%は愛で出来ています。
実際はカルシウムなワナ((((;゚Д゚)))
※コレは違いますw
26 :
464(この方はまとめでの97氏です):2006/04/13(木) 18:47:57.88 ID:gz0r/xLY
初出:1スレ98(本文は100より)
PC(仮)名: Mio(ID:wfMT4t1Oより、M1Oを拝借)/ 中の人:100(ID:wfMT4t1O)
種族フェイス: エルヴァーン♀F6B
ジョブ&Lv:ALLジョブLV1サポ無し。現在は赤。
特記事項:自転車・模造刀・トイレットペーパーを持ち込み。
活動エリア:サンドリア→バルクルム砂丘→汽船経由→ウィンダス
あらすじ:スレを覗きヴァナへ。サンドリアへ降り立ち、ガードを殴ったり色々。
ロンフォにて
>>1と遭遇。その後しばらく一緒に活動する。
宅配の仕事を終えて
>>1のモグハへ行くと、危篤状態の
>>1から知らせを受ける。
>>1を担いで自転車で砂丘に赴くも、ゴブリンクで重態を負い
>>1と離別。
近くに居たフレンドに助けを求め、汽船でウィンダスへ。
そこで宅配の仕事をしつつ、移籍金を稼ぐ日々。
他キャラとの接触:1スレ目の
>>1 >>119 >>120 2スレ目の
>>83 かなり勝手に弄りました。【許してください】w
*本文中のサラシは、腰装備の「さらし」とは関係ありませぬ。
27 :
464:2006/04/13(木) 18:50:34.12 ID:gz0r/xLY
初出:2スレの319
PC名(仮):319
種族フェイス:ヒューム(顔は未定
ジョブ&Lv:暗黒騎士みたいだ。本当はなんのジョブかは分からない。
活動エリア:モグハウス
あらすじ:モグハウスで目覚めた。まだそれだけ…。
まとめの人:一応まとめサイトのしきい値として
1.書く宣言をしている
2.ストーリーとして2レス分以上投下している
のどちらかを満たしている場合に掲載することにしています。
もし、著作権者としての削除を希望しているのであればその旨お伝えいただければ削除致します。
(それなりの本人確認はさせていただきますが。)
28 :
464:2006/04/13(木) 18:56:00.87 ID:gz0r/xLY
2-319
SS書いて貼ってみたものの話が続かなさそうなので
しばらく書くのやめますorz
ジュノで気絶してるので誰かSSに載せてくれたらいいなぁ…w
ちなみに…/echoが下手な60Lvあんこくwです。
躯(464の身体の元人格、464寝てるので口調普通)
「いや、俺最初から男だしw てか気がついたら視聴覚(464の見た景色が見える)
と、口以外使えねぇ状態で、 頭ん中に勝手に誰かの思考が流れて来るんだゼw
躯動かせねーし。ホント冗談じゃねーw 金貰えるとしても絶対やりたくないなw
女装してんのは、親父が出した冒険者する条件が、"女装する事"だったからだw趣味じゃネーからな!!w」
29 :
464:2006/04/13(木) 19:11:11.60 ID:gz0r/xLY
初出:1スレ
>>119 PC(仮)名: マイウ / 中の人:1スレ
>>119 種族フェイス: ミスラ7B
ジョブ&Lv: 黒20、サポ白
初出:1スレ
>>120 PC(仮)名: ゴイス / 中の人:1スレ
>>120 種族フェイス: ガルカ6A
ジョブ&Lv: モ20、サポ戦
※上記2名はサンドに居る人のSS内に居ますが、SSは書いていません。
ほぼ全SS共通設定
LPは映像も映る。 冒険者証明書は金属カードで、邪魔にならない所に魔法で入ってる。競売は魔法紙で取引されている。
みつめる(/c)はとても嫌な視線扱い。時間感覚はリアルと同じ。tell等のSay・sh・echo以外は念話。
レイズは意識不明(戦闘不能)に有効だが、完全に死んだ者には効果が無い。
464での設定(他SSで違う場合もある設定)
身体には元人格があり、ソコに現実人格が入り込んでいる。
元人格は現実人格と似ており、通常時操られていた意識は無く、自分で動いていた。
元人格は、上書きで身体に眠っているか、現実の身体に入れ換わっている。
上書きの場合は急激な情緒変化等で覚醒する事がある。
抜け等があったらすいません。
>>まとめ様、dat落ち【気をつけてください。】
もし保管庫への移送が諸事情で厳しければ、
保管庫へはこちら(書き手)で追加してく形にしましょうか?
保管庫の操作は再説明お願いしますw
では、続き投下します。
やたらエロ方向にもっていきたがる躯と1人漫才をしていると、
ふと躯に、"下着の中に何か隠して無いか調べないのか?"と言われる。
もし持ってたら危険な物だなぁと、意図は理解した。(躯の声が楽しそうだったのは気にしないでおく)
だが、もし脱がすならマネキンから外す必要があるのだが、今拘束を外すのは間違いなく危険だ。
「ぅん…ん……」
気が戻りかけてる。女狩人だからと油断は出来ない。サポ無視で魔法使えた私がその理由だ。
この女の格闘術が弱いとは誰も保障出来ないし、回避に優れるシーフといっても、避けるのは私自身だ。
だが、かといって下着の中に武器や自決用品が入ってたら洒落にならない。どうしたものか…。
「痛ッ」癖で頭を痒くも無いのにボリボリと掻き、爪が猫耳に食い込んで少し涙目になる。
「……仕方ないかにゃぁ。女よ、許せw」
聴いているハズ無いが、一言断ってから女をマネキンに完全固定し(右腕は間接外れてるのでそのまま)、
下着と身体の間に手を突っ込んで何か無いか調べる。
背中から脇、袖にかけて、服・身体に変な所は無し。
そんなに胸は大きく無かったので、前は軽く調べるだけで済んだ。気絶した敵相手なのに恥ずかしい。
首輪のような布も調べたが、特に何も無かった。腕の布の内側に、毒針のような物を発見。
蜂の針に猛毒薬辺りを仕込んだ物だろう。両腕とも毒針を布ごと外し、家具にしまう。
足は既に裸足なので調べる必要無し、あと調べる必要があるのは…パン…ツの中…。
……なぁ躯よ、やっぱココも調べなきゃ駄目なのか?
「何言ッテヤガル、コノ手ノ女ガ一番何カ隠ス場所ハ、十中八九ソノ布切レノ中ダゼ?」
もっともらしい言葉の裏に下心を感じる。こういう時、躯の使える部位が口だけでよかったとしみじみ思う。
躯は黙り込んだのか、反論も突っ込みもしてこない。
まぁ、下心の有無に関わらず調べないといけないんだけどな…
とりあえずショーツを下ろし、内側に縫いつけなどが無いか調べる。特に変な所は無し…後は……
「んん……ん!?」
気を取り戻した女と目が合った。私は跪く形で見上げ、女は半裸にガルマネキン拘束状態で見下ろす形だ。
お互い礼服とか着てマトモな場面でこの体勢だったら、恋だのなんだのとなるポーズなのかもしれないが…
(女装した)男ミスラと、拘束されて下着脱がされかけてる女ヒューム、どう見ても私が悪役です。
女は事の次第が理解できずに呆然としている。
「貴方何して…痛ッ!痛い痛いヤメテッお願だからッヤメテ下さい!!」
変に叫ばれたら文字通り色々な意味でゲームオーバーな展開になりそうだったので
何か言おうとした所でおもむろに左手を伸ばし、少し動かしてみた。やはり痛いようだ。
猿轡…はあるわけ無いが、喋れないようにするのを忘れていたのを少し後悔しつつ、私は女に尋問を始…
「女、貴様ハ処女カ?」 ち…ちょっ躯ッ!!!
少ないですが以上ッw
スレ3での最初の投下が私で、しかも下ネタである事を深くお詫び申し上げます。
他SS書き手様、容量制限知らなくて次スレ誘導出来ず申し訳ありませんでした orz
スレ3に無事全員来れる事を切に願います…。
34 :
既にその名前は使われています:2006/04/13(木) 19:45:11.87 ID:c0uc3Hxs
乙ageワッフルワッフル
新スレ乙ですヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
無事3スレ目にこれましたよ。
なんだかうらやましい展開になってますねぇ・・・wwww
他の皆さんも無事に来れますように。
「いってきますっ!留守番よろしくねヘンタイッ!!」
バタンッと力任せにモグハウスの扉を閉める。
私は左ほほに鮮やかな赤色の手のあとをつけた新しい性癖を目の前で晒した白い奴を
モグハウスに残して水の区方面へとむかった。
(まったく・・・あれさえなければ完璧なんだけどな・・・。)
半ばあきれながら昼下がりの太陽の下を相変わらず白AFとリラコサージュ、
そしてホーリーシールドで武装してのんびりと帽子屋へと向かって歩いていた。
・・・ダークモールは鞄の中だ。血は全てモグタンの手で拭われていたけれど
やっぱり腰から下げる気にはまだなれない。
「ユリフィナー、聞いたよ〜!仕事見つけたんだってね〜。」
どこからかリポケケの声がする。鞄の中?
「私が教えてあげたんだよっ!」
鞄の中から猫かぶりモードのユファファの声もする。
あ、リンクパールか。私は鞄を漁ってパールを取り出す。
「教えたって言うよりも押し付けたじゃないのぉ?」
私はパール越しに白い目でユファファを見つめた。
「あら?一日中暇するよりはましじゃない?」
「・・・そーだけどー。」
なんかはめられたみたいで嫌だ。
「ほらほら、不満いってても仕方ないでしょっ!」
「むー・・・。」
まぁ、たしかに引き受けたものは仕方ないか。ユファファも忙しいのだろうし、
帰る方法を探してもらっている挙句ワガママを言うなんてどうかしてると思う。
・・・今言ったばっかりだけどさ。
「それで何の仕事なの〜?」
リポケケが興味津々だ。目がなんだか子犬みたいにキラキラしている。
「帽子屋の忘れ物をサンドリアに届けるの。」
「へ〜、ユリフィナなら簡単だね!テレポ使えるし。頑張ってね〜!」
「うん、ありがとう。」
帽子屋か〜。忘れ物ってなんだろう?やっぱり帽子かな?
私は危なっかしい手すりのない木製の橋の上を歩き始めた。
相変わらずウィンダスの気候は穏やかだ。一歩外にでれば常に死と隣りあわせだというのが
まるでウソのように感じる。まるでウィンダスだけヴァナディールではないかのように
錯覚しそうになるくらい空気も雰囲気も独特だ。
鬼ごっこをして遊ぶ子タルタルと子ミスラ達。井戸端会議に花を咲かせるタルタルの主婦。
花を売るミスラに何かを必死に運ぶヒューム。なんか平和だなぁ・・・。
ぼーっと街を眺めながら歩いているとあっという間に帽子屋についた。
「失礼しま〜す。」
私はそーっとドアを開けながら帽子屋へ入る。すると初老のタルタルの店員がにこやかに挨拶をした。
つられて隣にいた若い女性のタルタルも私に挨拶をする。
私も条件反射でペコリと軽く一礼。
帽子屋はさすが専門店、という雰囲気だった。
ちょっと薄暗い店内には革の匂いと木の匂いがたちこめていて、
壁にはタルタル用と思われる低い位置に大きな鏡、
その他の種族用と思われる高い位置にも大きな鏡がいくつかの帽子と一緒にかけられている。
そしてその周りには数え切れないほどの帽子が飾られている台。
質素なカウンターにもいくつもの帽子がのせられており、
この店内にいったいいくつの帽子があるのだか皆目見当もつかない。
そして店員の背後には・・・
「・・・ネコミミフード?」
確かランデブーポイントでユファファとヒゲオヤジさんが話していた奴だ。・・・かわいい。
タルタルのおじさんがそれに見とれている私をみてニコッと微笑む。
「お客さん、お目が高いですね。よかったら試着なさいますか?」
ネコミミフード。たぶん初登場は我らが田中さんプロデュースのファイナルファンタジーIIIの
導師が身に着けていたネコの耳がついたフードだろう。
正確にはモグ耳らしいが初めてこれを見たものは全員『ネコの耳がついてる。』と思ったに違いないだろう。
それにFF3のモーグリってにゃーー!とか言ってた気もするし。
「おぉ、お客様おにあいですよ!」
「そ、そうかな?」
私はちょっと照れながら鏡に映った自分の姿をみた。真っ白い清潔感あふれるフードのてっぺんには
三角のでっぱりがあり、そこの三角の中にはまたピンク色の三角が。どう見てもネコミミです。
本当にありがとうございました。
フードは両肩のあたりまであってちょっと暖かい。
胸の前には装飾の赤い大きなリボンがついていてこれがまたかわいい。
ブカブカなフードだから余計頭が大きく見えるけれど、これはこれでイイネッ!と思えてしまうくらいかわいい。
ちょっと自画自賛はいっているのはたぶん気のせいだ。
「ちなみにこれおいくらでしょうか?」
ワクワクしながら私は店員に聞いた。
「こちらのお品物は少々値段が張りまして50万ギルとなります。」
「・・・え?」
ごじゅうまんぎる?
「50万ギルになります。虹布などを使っておりますのでどうしても高くなってしまうのです。」
あぁ・・・聞き間違いじゃなかった・・・。
50万ギル・・・。いくらヴァナ経済がインフレーションを起こしていると言っても、
安い金額ではない。これだけのギルを稼ぐにはバーニングサークルへ行ったり
まめな合成で着実に稼いでゆくしかない。
「ありがとうございました。」
頭ではわかっていたのに・・・。結局買ってしまった。でも後悔はしていない。また貯金すればいいだけだもの。
私はニコニコ笑いながら帰路についた。
「えへへ〜、買っちゃった〜♪」
憧れのネコミミローブをかぶったまま思わず独り言が漏れてしまう。
「・・・えへへ〜じゃないでしょ21歳。」
鞄の中からユファファの冷たい声が私の胸をえぐった。
一番痛いところを突かれた気がした。
「・・・歳は言わないで。」
私はちょっと涙目になってパールに向かって訴える。
そんな私を冷たい目で見つめるユファファ。
「それよりユリフィナ。忘れ物はあった?」
「・・・っ!!!あ、ああああ、あれねあれ!!忘れ物!!」
ワスレテタ。完璧に忘れてた。恐るべしネコミミフードの魔力・・・。
ユファファのもともと鋭い目がさらに鋭くなる。彼女の瞳には一言「呆れた」と書いてあった。
「・・・ちゃんと取ってきなさい。」
「・・・はい。」
私はその場でユーターンしてもう一度帽子屋へ向かった。
ついでに投下しちゃいました
今日は以上です
43 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/13(木) 21:46:59.20 ID:rrAyrREm
新スレ立て乙です!
「朝」で検索していたので、気づきませんでしたっ!w
もうちょっとで重複で立てるところだったわ(ぇ
わっふるわっふる!
では、あらすじ修正版を。
初出: 1スレ
>>161 PC(仮)名: Lead、リード / 中の人:161 ◆zmxSLEadCU
種族フェイス: エル♂F4A
ジョブ&Lv: 不明 (初期装備着用)
特記事項: ヴァナでの、自キャラに関する記憶がない。ジョブチェンジ機能使用不能。
活動エリア: エルディーム→ジュノ→ラテーヌ→バルクルム→セルビナ→機船航路→マウラ→ブブリム→タロンギ
あらすじ: 片手剣、正義バッジ、100紙幣のみ持って、墓場で“目覚め”る。
さまざまな人(?)と出会いながら、リアルへの帰還方法を求めてウィンへ移動中。
他キャラとの接触:イッチ(1スレ1)、マイウ(1スレ119)、ゴイス(1スレ120)
3スレ目、のっけから暴力シーンの予定death。
とりあえず、現在までの情報ですが・・・。
“赤い鎧”は、矛盾をはらんだ都市伝説のような存在です。
“赤い鎧”は、いわゆるGMとは違うようですが、よくわかっていません。
イレギュラーな存在を捕獲・連行、または削除するようです。
見た者に激しい恐怖を与えるようです。
どこにでも現れる可能性がありますが、行動には何らかの制限があるようです。
メ○ターと呼ばれる手下を使うかもしれません。
“黒マント”は、何らかの条件に合致する者(イレギュラー)を“狩る”ようです。
中の人のスキルによりますが、カンストレベル(モ75等)で倒せるようです。
行動目的はいまだ不明ですが、多々確認されているようです。
皆様のSSで、徐々に明らかになっていくかもしれません。
>>44 申し遅れましたがうちのフェダを出してくださってありがとうございます。
まさか出るとは思っていなかったので嬉しさよりもビックリがwwww
他の人の作品に自分の設定が反映されるのってこんなに嬉しいものなんですね
アダマン鎧のエルヴァーンは、こちらに向けて次々と射掛けてきた。
矢は強い風にあおられて、ひょろひょろと情けない放物線を描く。
何本かに一本は、風の切れ間を縫ってヤグードの背に突き刺さった。
そのたびに、ヤグードはくるくると踊るように回転して、悲痛な叫びを上げた。
「おい、動くな! 今、抜いてやるから!」
俺はヤグードが敵であることを忘れ、叫んでいた。
ちょっと脅かしてやるだけでよかったんだ。
それで、この虚勢を張ったヤグードは逃げ出すハズだったんだ。
俺はマントをひるがえし、流れ矢をはたき落とした。
殺傷力の低い、安い矢だった。
「あいつ、遊んでやがるのか・・・!」
俺はアダマン鎧を睨みつけた。
エルヴァーンはニヤけた顔で、わざと放物線を描くよう空に向けて矢を放ち続けている。
まぐれ当たりの狙撃に、一瞬でも感心してしまった自分を恥じた。
「やめろ撃つな! やめろって! あぶねッ」
「ぐぎゃぁあぁぁっぁぁあ!」
くちばしから赤い泡を吹きながら、ヤグードはめったやたらに両腕を振り回した。
折れた太刀が俺に触れそうになったが、寸前ではじき飛ばされた。
俺は自身に、対物四層・対呪三層の防護結界を張っていたからだ。
マウラを出発してからは常時、切らさないようにしていた。
「ごの・・・ごの・・・卑怯者べぇぇぇ・・・」
ヤグードの血走った目が、俺の姿を捉えていた。
すでに正気でないのが判る。
説得はもう、手遅れだ。
「あぁ・・・」 俺はため息を漏らした。「そうだな・・・」
ごう、と赤い砂風が吹いた。
濃密な錆びた臭いが鼻をつく。血の臭いだった。
喉の奥から奇声を搾り出しながら、ヤグードが折れたままの太刀を突き出す。
俺は、あえてヤグードの利き手側に避けた。
ヤグードは好機とばかりに腰をひねり、俺の剥き出しの目を狙って横薙ぎに繋ぐ。
一手先など読んで当然。
頭の中に、例のウンチク声がする。
俺は短く、コンパクトに剣を振るった。横に振り払われるヤグードの右肘を狙って。
インパクトの刹那に手の内を締め、鋭く、刃を引き抜く。
ゴリュッ!
ヤグードの腕力をも利用して、俺は奴の肘から先を斬り飛ばした。
降り注ぐ血も避けず、俺は水平に刃を寝かせて腰だめにヤグードの体を刺し貫いた。
断末魔の叫び。
これほど、耳が痛くなるほど大きいのか。
睫毛が触れ合うほど、互いの顔が近づいた。自然、見つめあう。
ブツブツと呪詛のようにうわ言をつぶやくが、対呪結界が反応して阻んだ。
ヤグードの眼から、急速に光が消えていった。
俺は、とめていた息を一気に吐き出した。
瞬発力を出したい時、息をとめるのが癖だった。
身体が硬直する前に、肋骨の隙間から鎖骨まで貫いた剣をねじって抜いた。
力無くくず折れる、ヤグードの遺骸。
乾ききった砂と岩が、血溜りをつくることもなく貪欲に体液を吸い込んでいく。
タロンギの土が赤錆色なのは、こうして幾度も血潮を吸い込んでいるからだ。
そんなことを、誰かが言っていた気がする。
次は、俺が転がっているかもしれない。
葬ってやりたいが、岩石を掘る手段がない。
俺は血まみれの剣を手にしたまま、ずかずかとテレポイントの階段を登った。
歩み寄る俺に、ニヤケ顔のエルヴァーンが冑を小脇に抱え、軽く手を上げた。
俺は、剣の鍔で力任せに殴り倒した。
ぼんやり光る床に転がったアダマン鎧が、派手な音を立てる。
「やめろって言っただろ! 殺さなくて済んだんだ! それを!」
俺はわめき散らした。
カッコ悪いよ。八つ当たりだよ。でも止まらない。
鎧の継ぎ目に蹴りを入れた。何度も、何度も蹴り飛ばした。
エルヴァーンは悲鳴交じりの英語で、必死に何か言っていた。
あいにく正確な意味はわからないが、弁解だ。
「【ごめんなさい】【許してください】 F****** J**」
コイツは言ってはいけないことを言った。
「ファッキン・ジャップぐらいわかるよバカヤロウ!」
俺はブーツをニヤケ顔に叩き込んだ。
硬い爪先が、顔のなにかを割り砕く音がした。
知るかよ。
あんたらケアルで治るんだろ。なぁ?
いきなりの連投スマソ
新スレが嬉しくてついやってしまった。今は反省している。
今夜は以上です。
>>46 でもフェダ君が死んでしまうのは確定的に明らかw
保守しとこ。
54 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/04/14(金) 00:21:27.36 ID:Hyz/MxLO
ようやくたどり着きました…
ケイシーライバックの件で無駄にスレ消費してしまいましたね…
申し訳ありません。
>>1 スレ立て乙です!
投下しますー
(114)
城を出て南サンドに行く途中、閲兵場を横切ろうとするとあるものが目に留まった。
黒いマント。
フードを開けているので見落としてしまいそうだったが、外灯に照らされたそれは昨日見たマントだ。
マントを着ているのは、威厳の漂う髭面のヒュムだった。
俺と目を合わせた後、顎をクイッと動かしてどこかへ歩き始めた。付いて来いって事か…
工人通り方面へ進んでいく黒いマントを、俺は迷いなく追いかけた。
十中八九罠なんだろう。しかし、連中の情報は何もない。
しかも、こう言った形で接触してくると言うことは全く予想外だった。
何かを掴んでおきたい。
頭の隅では最悪の事態を考えながら、結局シグナルパールでラディールに連絡を取ることも敢えてしなかった。
ふと、これが罠で俺が死んだらどうなるだろうと暢気に考えてみる。
死んだら、現実世界には戻れるだろうか。
俺の死体を見たら、この世界で会った人々はどう思うだろうか。
誰かは悲しんでくれるんだろうか。覚えていてくれるだろうか。
死んだら、俺がこの世界に来た意味がわかるだろうか。
(115)
北サンドリアからロンフォールの見張り台へ続く長い回廊は、夜と言うこともあり無人だった。
回廊の中ほどで、髭面の男は振り返った。あの髭の生えた口元は、昨日俺が見たものではない。ということは、別人だろうか。
と、突然ビリビリと音を立てて髭が剥がれていった。変装してたのか…
そうだ、あの口元だ。昨日、俺が見た不敵な笑みの口元。
「あんた、昨日逃げた奴だな。俺に何か用かい?」
出来るだけ感情を出さずに、俺は言った。
「はい。昨日のご無礼をお詫びに参りました」
「無礼、ね…」
「えぇ。あなたを、『イレギュラー』を生かしたまま逃げたと言う無礼を、今お詫び申し上げます」
音もなく剣を構えた。
「俺に詫び入れに来たって事だよな」
「はい」
「んじゃ、剣を引っ込めな。話くらいなら聞く準備はある」
「そうも行きません。あなたのような『イレギュラー』は、この世界にあるだけで、焦り、迷い、心を痛めます。
私は、その苦しみからあなたを救いにきたのです。どうか、昨日の無礼をお許しください。そして…」
「どうか安らかに」
言ったのと、男が動いたのが同時だった。
(116)
俺の3歩ほど前まで一気に駆け寄ってきて、胸の辺りを狙って片手剣を突いてきた。
半歩引いて、体を開いて避ける。
俺の胸の前を、男の片手剣が掠めた。
腕を掴もうとするが、すばやく後ろに跳び退った。
「俺は元の世界に戻りたいだけだ。あんたに殺される謂れはねぇよ」
「あなたの魂とをお救いするため、この世界の秩序を守るためです」
あっさりと言ってのけた。こっちの事情は聞く耳持たないようだ。
「この世界は秩序で成り立っています。あなたがもたらすかも知れないものは、その秩序を乱します」
「さっきと言ってることが違うな」
「同じことです。あなたを殺すことで、安息の世界を保つことが出来ます。それはあなたのためでもあります」
会話のキャッチボールが出来ないクチらしい。
「なら、俺が死ぬ以外にあんたの望む形に収める方法はないのかい?」
「ありません」
今度は俺の右側面から回りこんで仕掛けてきた。そのまま払うようにして剣を振るう。
ワーグバグナウを腰から抜いて、こちらからその剣を受けに行った。
乾いた金属音と火花が散る。
俺は、男の剣の根元部分に左手のワーグバグナウを当てて受けていた。
(117)
受けて動きが止まったのを見計らい、右手で脇腹を思い切り殴る。
男はその瞬間に後ろに飛び、さらに剣を横に払っていた。
頬に一筋、焼けるような感覚が走る。
骨の軋む手ごたえがあった。折れたか、ヒビくらいは入ってるはずだ。
だが、男は再度猛然と突進してきた。
とっさに右手のワーグバグナウを飛ばす。
男は右手に持った片手剣を、内側から払ってワーグバグナウを弾き飛ばした。
その動作で、若干男の体が開く。俺は素早く踏み込んで払う動作を終えた腕を取ると、腕を捻り上げる。
さらに、前に引き落としながら体ごともう一回転捻りあげた。
体重が男の背中に落ちると同時に、イヤな音が2回鳴る。
すぐさま、左の腕の下に手を入れて上に引き出し肩を極めた。
「もう一度言って置こうか。俺は話を聞く準備はあるぜ」
右腕は、肩と肘が変な曲がり方をしてる。もう使い物にはならないだろう。
もう片方の腕を押さえたのは、昨日のように自爆する可能性があったからだ。
「やはり、あなたは危険だ…」
うつ伏せの状態で、俺の顔を見上げるような仕草をした。
(118)
「殺すつもりはない。すこし話を聞かせてくれ」
「あなたはこの世界のことを知る必要がない」
即答だった。
「なら俺のことだ。今、俺が危険だと言ったな。その理由を聞かせろ」
少しの沈黙の後、男は口を開いた。
「…この世界が秩序ある世界であらんことを」
言い終わって、奥歯を噛み締める様な動きをした。
その週間、破裂音と共に血飛沫が舞った。
思わず腕を放し、後ろに転がる。
爆発…?奥歯に何か仕込んでいたのか?
だが、昨日の爆発と比べると規模が小さい。
よろよろと立ち上がって男のほうを見た。そこには首から上が散乱した死体が転がっていた。
目にした瞬間、どうしようもない吐き気に襲われた。
死体を見たせいじゃない。何かよくわからないものに命を投げ出す、理解できない感情に。
壁までよって、胃から逆流してきたものを吐き出す。喉が焼けるようだ。
ビチャビチャと音を立てて出てくるものは、液体ばかりだった。
そういや、昼飯食ってなかったな…
投下終了です。
ついでにキャラ紹介も貼っておきます。
初出: 2スレ
>>51 PC(仮)名: Loufas ルーファス / Loufas ◆TTnPTs4wAM
種族フェイス: エル♂F2B(黒髪の方) ※Aが黒いほうだと思ってました…
ジョブ&Lv: モンク 75 /戦士37 ※他のサポには変えない予定なので削りました
特記事項: 身体能力が異常に向上している。
活動エリア: サンドリア近郊
あらすじ: 目覚めるとサンドリアのモグハウスに。情報を求めて宰相とやりあった挙句和解。
護衛についている神殿騎士団所属のナイト(エルリッド:エル♀F5A)と共に、黒マントと戦闘。
他の『来訪者』を探すような流れだが現在思案中。
他キャラとの接触:イッチ(1スレ1)、マイウ(1スレ119)、ゴイス(1スレ120)
では、皆さん新スレでもわっふるわっふる!
61 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/14(金) 00:58:20.26 ID:UUN/r/be
>>60 投下乙です! あいかわらず引き込まれる戦闘シーン!
前スレの方々、このスレ見つけてくれるといいなぁとage。
わっふるわっふる!
あ、そうだ。
まとめサイトの161、今回分まで自分で更新してみました。
まとめの中の人の負担が減るかな?
トップページにキャラ紹介の項目増やすのは、中の人じゃないとできませんね・・・
63 :
既にその名前は使われています:2006/04/14(金) 06:22:59.24 ID:S51q9WBU
わっふるわっふる
64 :
既にその名前は使われています:2006/04/14(金) 07:17:28.63 ID:UUN/r/be
age
65 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/04/14(金) 09:24:09.95 ID:aDb3/V4L
>まとめサイト様
今まで投下した分は自分で追加してみました。
初出: 1スレ
>>19 PC(仮)名: Yurifina / 中の人: 19 ◆/GKRtxSDWQ
種族フェイス: タル♀F5B
ジョブ&Lv: 白70 他にもいろいろ
特記事項: エロモーグリと同棲。 リアルには由佳という妹がいる。
頭には妹のキャラクターが作ったリラコサージュをいつも装備している。
活動エリア: 主にウィンダス
あらすじ:星の神子様に元の世界に帰る方法を探すように言われたユリフィナ。
だけれど命の取り合いにすっかり嫌になってしまったため冒険者は廃業、
フェローのリポケケと知り合ったユファファ達に探す方法を探すことをクエとして依頼する。
このまま帰る方法が見つかるまでエロモーグリとぼーっと生きていく・・・事にはならずに
ユファファの依頼を受けてサンドリアまで荷物運びの仕事をこなすことにする。
66 :
既にその名前は使われています:2006/04/14(金) 12:33:42.50 ID:JP1Ysuh4
WaffleWaffle
67 :
既にその名前は使われています:2006/04/14(金) 14:54:01.91 ID:kp9a0MT0
あげ
68 :
既にその名前は使われています:2006/04/14(金) 15:01:55.16 ID:b8746SXj
書き手紹介はるなら98氏のは絵描きに会いに行った所までやらないとわからなくね?
とりあえず現実世界を忘れないために98は羊皮紙に現実の風景を書き始めるが
ヴァナでは画材は高級品 ウィンダスにいる画家アンジュリカの所に立ち寄る
当初は紙を分けてもらうだけのつもりだったが意気投合(?)
アンジュリカはウィンダスでは有名な画家で4博士にも顔が聞き、
こんどシャントット博士に絵を納品に行くからその時98も同行することに
だっけ?
朝起きると何かが違っていた。
「あれっ、なんか全体的に感覚もおかしいし……それに回りも変?」
辺りには細長い通路のような町並み、そして目の前には閉じられた何かの受付のようなカウンター。
「ここってまさか……ジュノって事は」
しかし、どう見渡してもFF11のジュノの世界にしか見えない。
「おい、sayを使うな。ログが流れる」
やけに身長が高く、耳の長い人からそう言われた。
「/tell はい、すいません。以後気をつけます」
相手の名前をチェックした後、tellでそう返し周囲の人並みを確認する。
「さっきの人はエルヴァーンだよね。でもって小さい人がタルタルで、でかい人がガルカ……」
やはり、間違いなくここはFF11の世界でありジュノ下層の街中であると再確認する。
『ミアちんどうしたのー? さっきからLSに誤爆してるよー?w』
耳元で聞きなれない音質の声が発せられる。
『あ、ごめん。誤爆してた?』
すかさずそれを確認して返答をした。
耳元聞こえた声の招待はリンクシェル、そしてこの声の主は……。
『ミアちん、掘るの手伝ってー(;д;)』
その頼りない一言で思い出した。
いつも良く分からない思考能力を持った天然気味の白タルちゃんだと。
70 :
69:2006/04/14(金) 15:46:41.33 ID:Rkl4udbM
『もう良いLvなんだし、そろそろ一人で行ったら?』
いつもの通り返答をする。確かこんな返答が毎日のやり取りだったような気がする。
『わーん、ミアちんのいじわるー(;д;)』
どうやらほかのLSメンバーは不在らしく彼女以外の応答は無かった。
そして、上層の様子を確かめるべく螺旋階段へ足を運ぶが、ふと気になった事を思い出し、モグハウスへ寄り道をする。
「ご主人様、お帰りなさいクポー」
通称白豚のモーグリーが顔を出すが、そんな事はお構いなしに鏡を覗き込む。
「やっぱり……」
自分の姿を改めて再確認する。
服は赤いサンドリアの戦績服、の後ろから尻尾が生えている。
それ以外の防具はモンクのアーティファクト。鉢金の上からはピンク色に近い髪が垂れている。
腰につけていた武器は普通の格闘装備のパタだ。
この姿はかつて自分が使っていたFF11のキャラ……Miaだった。
勢いで書いた、今でも反省してない。
好評だったら続きを書く、かも。
71 :
既にその名前は使われています:2006/04/14(金) 17:28:49.41 ID:S51q9WBU
うほ、
ピンク髪のガルカきたこれ。
ミスラ多杉
ようし・・・俺も投下してみる
74 :
73:2006/04/14(金) 19:08:08.33 ID:hSf+vnQ1
「うーん・・・」
もぞもぞ。
ベッドの中から手を伸ばし、いつもの定位置にある目覚まし時計に手を伸ばす。
スカッ
スカッスカッ
・・・スカッスカッスカッ
・・・・・・
毛布を頭までかぶる。めんどいから2度寝しよう。
「クポー。ご主人、もうお昼クポー。いいかげん起きるクポー」
誰かに毛布ごと体を揺さぶられる。
せっかくいい気持ちなのに、いったい誰が・・・
そこで急に目が覚めてきた。俺一人暮らしだし。今のは誰だ!
ガバッと毛布を跳ね除けて起き、体を揺さぶる『誰か』を確認する。
・・・そこにいたのは、
「クポー。ご主人、やっと起きたクポー。
ずっと寝てるからお花と同じでカリカリになっちゃわないか心配したクポー」
そこにいたのは、白き謎生物・・・モーグリだった。
75 :
73:2006/04/14(金) 19:10:00.27 ID:hSf+vnQ1
これが夢かどうか確かめるのは簡単だ。
右手で頬をつねってみた。
・・・普通に痛い。
「ご主人、何やってるクポ?」
モーグリが不思議そうに尋ねる。
「しばし待ちたまえ、モーグリ君。俺の脳はまだ寝起きで未活性だ。
昨晩の記憶を呼び覚まし、この謎と君の正体を解明してみせよう。」
「つまり、まだ寝ぼけているクポね」
モーグリはそう言ってうなずくと、その場に座った。
俺の言葉どおりに、律儀に待っているようだ。
「さて、昨日の記憶だ。俺はいったい何をしていたのか。
確か、飲み会があったな。それで酔っ払った後、
家に帰って、風呂に入って・・・」
76 :
73:2006/04/14(金) 19:11:20.76 ID:hSf+vnQ1
そこで、思い出した。
ネ実でスレを見た。朝起きたら自キャラになっているという・・・
「マジで?」
ゆっくりと、耳に手を当ててみる。
ナイ。あるべき場所に無い。
そのまま手を上へ持っていく・・・あった。
頭の上に、ある。
人類の夢とロマンの結晶・・・ネコミミが。
胸を見た。パジャマの上からでも、ふくらみがあるのが分かる。
お尻の上のほうに何かある。
力を入れて動かすと、それは目の前までやってきた。尻尾だ。
間違いなく、どう見ても、ミスラだった。
「ねぇ、モーグリ君。ここはもしや、ヴァナ・ディール・・・ですかにゃ?」
「ご主人、まだ寝ぼけてるクポ?
もちろん、ヴァナ・ディールに決まってるクポ。
もっと詳しく言うなら、バストゥークのモグハウスクポ〜」
77 :
73:2006/04/14(金) 19:13:20.36 ID:hSf+vnQ1
俺の脳はこれを夢だと言いたがっている。
しかし、これは・・・この質感と声、そして雰囲気は『リアル』だ。
そして今、俺はごくごく自然に、語尾に『にゃ』をつけてしまった。
本当に、ヴァナディール、なのかもしれない・・・にゃ。
「モーグリ君、俺のジョブは何だっけ?」
「赤魔のLv19クポー。サポは戦士クポー」
間違いない、コレは俺のセカンドキャラだ。
俺はこれからしばらくは、ヴァナで活動しなきゃならない。そういうことだろうか?
戸惑いはあるが、ひとまずそれは置いておこう。
まずは落ち着いて、思い出す・・・スレの先人達はまず最初に何をした?
確か、まず耳と尻尾があるのを確かめ、
次にその感触を堪能し、次第に官能の世界へと旅立ち、
わっふるわっふる。
って、なんか違う。
そうだ、相談だ。この、謎のカリカリクポクポ生物、モーグリと。
「モーグリ君。実は相談したことがあるんだ」
「?ご主人様が相談なんて珍しいクポ〜」
「実は、俺・・・」
78 :
73:2006/04/14(金) 19:15:44.10 ID:hSf+vnQ1
ゲームという話は伏せて、俺が異世界からの来訪者であることを伝えた。
「なるほどクポ。そういう話はモグ達の間でもウワサになってるクポ〜」
「やっぱり、そうか・・・」
スレの通りだ。モーグリの間では異世界からの来訪者は有名な話になっているらしい。
「あ、じゃあもしかしたら『アレ』も『リアル』からご主人と一緒にやってきたモノかも知れないクポね」
「・・・アレ?アレって何?」
「モグハウスの入り口に、見慣れないモノが落ちてたクポー」
「それはもしや・・・『リアルから持ち込める3つのモノ』か!?」
「クポー。確かに3つあったからそうかも知れないクポー」
やった!これは心強い!
それが何であるにしろ、リアルからヴァナに持ち込んだモノならばなんらかの形で役に立ちそうな気がした。
「まずは、コレクポー」
そういって、モーグリは一本のビンを差し出した。
中には液体が入っている。って・・・
「コレ、どうみても日本酒じゃん・・・」
「モグは知らないクポ。ただ、家の入り口にあったものを渡しているだけクポ。」
そ、そうだ・・・だんだん思い出してきたぞ。
俺は飲み会の後、家に帰って、スレを見た。そして・・・
79 :
73:2006/04/14(金) 19:16:51.86 ID:hSf+vnQ1
「スレを見て、そして・・・何気なく俺は選んだんだ。
もしヴァナに3つ持ち込むなら何がいいか、酔った勢いで・・・酔った状態で!」
そして適当に手元にあった酒を一つ目に選んだ。選んでしまった。
すごく、嫌な予感がする・・・
「次に、この本クポ。モグには何て書いてあるか読めないクポー。
そういってモグは1冊の本を取り出した。
そのタイトルには日本語でこう書いてある。
『FFXI ジラートの幻影・プロマシアの呪縛 ヴァナ・ディール公式ワールドガイド』
「うおおおおおおおおお!!」
超高速でモーグリの手から攻略本を奪い取った。
今の俺の動きはモンクの百列拳やシーフのぬすむより早かった。断言できる。
「ハァ・・・ハァ・・・」
「ご主人、何をするクポ!」
「だ、駄目だ・・・この本は禁書だ!危険すぐる・・・!」
こんな本があることが知れたらFFのボス達に抹殺されかねない!
とりあえず、この本はブロンズベッドの下に隠しておく。
後で安全な隠し場所を考えよう。
80 :
73:2006/04/14(金) 19:21:00.62 ID:hSf+vnQ1
投下終了です。
続きは今夜か明日にでも。
81 :
既にその名前は使われています:2006/04/14(金) 21:04:29.06 ID:aDb3/V4L
>>79 禁書キタコレwwwwwwwwwwwwwwwwww
82 :
既にその名前は使われています:2006/04/14(金) 21:11:03.21 ID:S51q9WBU
ていうかさ、
ミスラ多すぎ。
いやおれもなんだけどさ?!
83 :
既にその名前は使われています:2006/04/14(金) 21:12:27.98 ID:KdqurTco
禁書バロスw
「えっ?……な、なんで私がそんな事答えないといけないのですか。」
そりゃ普通こう反応するよなぁ…。ていうか躯、聴く内容が違うんじゃ……
「/echo マダ女ガ何カ隠シテル可能性ガ無クナッテ無ェ。貴様ハ黙ッテ身体動カシトケ。」
「質問シテイルノハコチラダ!!答エヨ!女ァ! /echo サッキミタク右腕揺スッテヤレ。」
尋問とかよくわからんので大人しく従い、女の顔を見据えたまま右腕を掴み、さっきより強く動かす。
肩の骨が外れているせいか、女の右腕が本来行かない方向に大きく動く。
「イ゛ィ゛ッ!!クッ…ァ゛ァァァッ!」
「女ヨ、答エロ。処女カ、否カ。」 拷問してまで聞く内容なのか?…そんな事が
「クッ…こっ答える訳が無いでしょぅう…!この程度の゛ォっ拷問でェッ!!」
しばらく躯(正確には私が実行してる訳だが…)は女を拷問していたが、
右腕を背中側に引っ張り、360゜近く捻った所で女は気絶し、今は躯と相談…になるのかな。会話している。
ぃゃ、だからさ、なんで拷問してまで聞く内容がソレなのさw
「理由ハ教エタラ貴様ガ出シャバルカラ教エネェヨ。ダガ、第一目標ハ達成出来タゼw」
何だよ第一って。…まさか、怪我を責める事が目的とか言うんじゃ無いだろうな。
「ンナ悪趣味ナ趣味、道徳心溢レル俺様ニャァ無ェヨwww」 ……ど〜だか。
「俺ダッテ好キデコンナ事シテル訳ジャ無ェヨ。ンナ事ヨリ、奴ノ口ン中、調ベテ無カッタヨナ?」
ぇ…あぁ、確かに身体の内側はどこも調べては無いな。麻薬の密輸みたく腹の中にでもしまってるってか?w
「麻薬ガ何カ知ランガ、アナガチ間違イデハ無イカモナ。口ン中調ベテミロw」
言われて調べてみると、何か"歯じゃ無い物"が奥歯の位置にある。……加速装置?w
「阿呆カ。俺ガ腕動カセリャ手ェ突ッ込ンデ、トックニ引ッコ抜イテルンダガナァ……」
口の中に手を突っ込み、黒い物体をつまんで引っ張ってみる……ぁ、とれた。
唾液まみれの手を引き抜くと、複雑な形をした黒い塊。…何か突起になってる所があるな。
…押してみ「止メロ馬鹿野郎ッ!死ニテェノカ!!貴様ガ死ヌノハ構ワンガ巻キ添エハ御免ダゾ!」
情けない話だが、突然の大声にビビり、竦んだお陰で、
指が突起に触れかけたがなんとか触れずに済んだ。
「貴様ハ判ワネェダロウカラ教エテヤル。ソレの仕組ミハサッパリダガ、ソノ黒ェ物体ハ絶対、陰火薬ダ。」
陰火薬って……火薬って事は〜やっぱり〜……
「ソリャ自決用ダロ。腰帯ダケジャ飽キ足ラズ、口ン中ニモ仕込ンデヤガルトハ物好キダナ。」
…そりゃ用意周到なこった。……躯ありがとな、お陰で助かったよ。
「…助ケネェト、俺ガ死ヌカラナ。」
何の気無しに、気絶したままの女を見る。
半目で口から唾液を垂れ流し、下着姿で、パンツ下ろされたままガルカのマネキンに拘束されている。
…えろすぐる。はたから見たら絶対淫行したとしか思われないんだろうな……欝だ。
「ンジャ、本当ニ淫行スルカ?俺ハ構ワンゾ?w」
いや、こーいうやり方は趣味じゃ無い……
「…ソリャ残念。サテ、口ガ硬イ女ヲペラペラ喋ラセル物デモ作リマショウカ?w」
モグを起こし、躯がリストアップしたモノを競売に買いに行かせる。
窓から朝日が差し込んでいる。結局ほぼ一晩拷問してた事になるのか…気が狂いそうだな。
「貴様ガ狂ウノハ構ワネェガ、俺ニ身体ヲ返シテカラ狂ッテクレヨ?」
はいはい…戻れたらね…
「買って来たクポ〜こんな食材と錬金術の素材どうするクポ?」
「モグ、ソレヲ全部潰シテ、コレ混ゼテクレw /echo 左腰ニアルポーチノ小瓶渡シテクレ」
左の腰のポーチ……コレか。で、中の小瓶……【えっ!?】
青い硝子瓶、上部にはプラとしか思えないモノがくっ付いている…え?なんでコレがココに?なぜ?え!?どこから!?
「/echo 貴様ガ現レル前ニ拾ッタノサー♪」
どっから調達したかは追々聞くとして、問題は何を作らせてるのかだ。室内まで異臭が漂ってくる。
しばらくすると、モグが怪しげな紫色の煙が出ているスープの"ような"モノをカレー容器に入れて持って来た。
…ナニコレ……パッと見ハーブスープだけど、私は認めない…絶対に料理だと認めないからなッ!!
ていうかこの肉っぽい物の素材って不死の…いや、いい…何も言うまい…どうせ喰わされるのは奴だ。
うっ……強烈な匂いで鼻が曲がりそうだ…だがモグは平気な顔して持ったまま近付いて来る。
「えぇいッ私より風上にソレを持ってくんじゃねーーーー!!!」
「窓を開ければ扉側は風下になるクポ!自分で開けて欲しいクポ!!」
テーブルに何故か置いてあったブーメランを窓に投げつけ、"バガンッ"という音と共に窓が開く。
「モグのブーメランを乱暴に扱わないで欲しいクポ−−−!!!」
「ありゃ、モグのだったかw っと、ありがとな」
毒々しい煙が収まった、(見た目)ハーブスープ(の物体)を受け取り、
窒息したりしないよう注意しつつ女の口に少しづつ流し込む。
気絶してたら窒息するかな〜と思ったが、いつの間にか眠っていただけらしい。
最初2〜3回むせた後、普通に飲んでくれた。一応普通のローブを着せてあるせいか、モグは変な詮索はしなかった。
「ん…ぅん……?」
女はぼんやりと…いや、とろんとしたような目で辺りを見回し、私の顔を見てこう言い放った。
以上デス。
>>79(73氏)
攻略本持ち込みキタコレw
預言書!預言書!!
>>まとめの人
半角英数の、小文字と大文字などを組み合わせた
3文字トリップなのですが、システムに嫌われているらしく受け付けてくれません orz
来訪者にミスラ率が異常に高い不具合wwww
逆にガルの人はゴイス(120)さんしか居ない気がしますw
私は元々戻る方法捜索動機が「帰りたい」では無いので、フラフラと迷走しながら進みます。
銭湯は苦手なので基本1人ですw(戦闘の誤変換だけど、女装してる手前あながち間違いじゃ無い気が…)
89 :
既にその名前は使われています:2006/04/14(金) 22:36:05.16 ID:S51q9WBU
ガルカはゴイスさんだけかよ!
てか今気がついたけどヒュームがイネ!!!
ゴイスさんって名前見てたらジャンクメタルのゴイック思い出して鬱になる
90 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/14(金) 22:56:00.45 ID:UUN/r/be
皆様、投下乙であります。
Flash職人様がこのスレ見てたら、作ってくれないかなァw
>>73 禁断の書キタ――(・∀・)――!
御自分で死亡フラグを用意されるとは、なかなかやりますねぇ。
いやそれよりも日本酒! 日本酒ですよ!
たのむ、ゆずってくれ
→ ころしてでもうばいとる
>>69 Miaさん
実は1スレ69さんという方が既に・・・。
続きをワッフルワッフルなので、できればお名前を入れてくださいな。
「おや、あなたは先ほどの。」
「こんにちは、フードに夢中で本当の目的忘れてました・・・。」
私は忘れ物の件を話した。すると、店員はカウンターの下から
大きい赤色のリボンでラッピングされたとんでもなく巨大なピンク色の箱を取り出した。
「ユリフィナさんね。ユファファさんからお話は伺ってますよ。
これを南サンドリアのアリアさんに届けてください。どこにいるかは南サンドリアの衛兵とかが知っていると思います。」
店員さんがそういいながら箱に手を当てると箱はみるみる小さくなっていった。
「はい、任せてください。」
私は手のひらサイズになった元巨大な箱を受け取ってちゃんと鞄にしまった。
小さくなったからか受け取った箱はとても軽い。一体中身は何なんだろう?
気になったけれども勝手に開けるわけにもいかないのがもどかしい。
まぁ、いいか・・・。
「たしかに受け取りました。それでは届けてきますね。」
そういって私は両手を広げて大量の魔力にテレポイントホラへとつなぐ道を開くために使い始める。
・・・前に。
私は詠唱を止めてフードの端をちょこんとつまんで店員に尋ねた。
「このフードのタルタルのMサイズとLサイズってありますか?」
タロンギと違いラテーヌ高原はなんとなく穏やかな雰囲気がした。
風が吹くたびに草の匂いや甘い花の香りが鼻をくすぐる。
真っ青に晴れ渡った空には雲ひとつなく、遠くでは白い綿毛がフワフワと待っている。
しかし、さわやかな高原には似合わないタロンギよりもさらに濃い血のにおいのために
素直にこの風景を楽しむことができなかった。
そうそう、フードはどちらもまだあるらしい。ためしにLSメッセージ機能を使ってその旨を書いてみた。
うん、多分成功。
私はテレポイントの側のチョコボ屋でチョコボを借りに行った。
チョコボ代の900ギルを手渡すと、チョコボ屋が笛を取り出してそれを一吹きした。
ピ〜〜ッと甲高い音が高原に響き渡り、
それに答えるようにクエーッとどこからかチョコボの鳴き声があがる。
どこからか草を踏みしめる音がどんどん近づいてくる。
そちら側を向くと一匹の小柄なチョコボがすごいスピードでこちらへと向かっているのが見えた。
チョコボは私の目の前でキューブレーキをかけると、私が乗りやすいようにしゃがんでくれた。
「ありがと。」
私は一声かけてチョコボにまたがり手綱をしっかりと握った。
「キミ、サンドリアまで乗せて行ってね。」
こういうとチョコボは一言クエッと答えた後猛スピードで駆けだした。
想定の範囲外だったこと。それはチョコボが自動車並みに速いこと。
いや、実際はそこまで速くないのかもしれない。でも、でも・・・
「いやああああああああああ!!!」
振り落とされないように私は必死にチョコボの首にしがみついていた。
正直言ってチョコボの首は相当チョコボくさい。でも手を離す勇気は出なかった。
「も、もうちょっと!もうちょっとゆっくりでいいから!!」
「クエェッ!!」
光のように私の周りを飛び越えてゆく風景となぜかさらに加速するチョコボ。
髪の毛の先がブンブン暴れている感覚が後頭部から伝わってくる。
フードはとっくにずり落ちていてマントのように背中ではためいている。
「おぉろおおしいいいてえええええええええええええ!!
絶叫系は苦手なのおおぉおぉおおおおお・・・」
必死に叫ぶ私。なんだかさらにさらに加速しているらしいチョコボ。
このチョコボはひょっとしなくても私の反応を楽しんでいるのではないだろうか?
泣きながらチョコボにしがみつく私を見て、革製のマスクをかぶったゴブリンが呆れ顔になっていたような気がした。
ぐったりと力なくチョコボの首にもたれかかるようにしがみついてた私は、
いつの間にか周りの風景が森のようになっていることに気がついた。
ロンフォールだろうか。
チョコボも疲れたのか今はゆっくりと簡単に舗装された道を歩いていた。
「・・・うん、私このくらいのスピードのほうが好きだな。」
「クー。」
分かっているのかいないのか、たぶん分かっていないのだろうがチョコボが答える。
どうやらこのチョコボは私の最初の言いつけ通りサンドリアへと向かっているようだ。
それならばしばらくはチョコボの暖かい布団のような首の羽にうもれてぐったりしていようと思った。
ロンフォールは北国のためかウィンダスに比べてぐっと寒かった。
木々の間から差し込むやわらかい光の線も見た目ほど温かくはなく、
たまに枝葉をざわめかせるカラッとした冷たい風がひんやりと私の体温を奪った。
「なんか秋っぽい雰囲気ね〜。」
伝わるわけはないと分かってはいたがチョコボに語りかけてみる。
チョコボはまた分かっているのだかいないのだか分からない曖昧な返事を返した。
以上です。言われてみればミスラ多いですね〜。
>>59 シリアスな展開の連続ですね。目が離せません
>>79 禁書は本当に危険ですねwwwwwwwwww
最期の一個が気になります
>>69 ガルカキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
>>87 _ ∩
( ゚∀゚)彡 わっふる!わっふる!
⊂彡
俺は顔を真っ赤に濡らしたエルヴァーンを捨て置いて、テレポイントを降りた。
貸チョコボ屋には、エルヴァーンの女性が立っていた。
制服だろうか、皆、同じような騎乗スタイルをしている。
肝心のチョコボの姿はない。近くに繋いであると思ったが、どうも違うようだ。
「いくら?」
俺はエルヴァーンのチョコボガールに尋ねた。
ひっ、とチョコボガールは短い悲鳴を上げた。
「わわわわ私は初めてはすすす好きな人に捧げるんです!」
「・・・・・・?」
俺は血しぶきを浴びた真っ黒なマントに、真っ黒なターバンを巻いて目だけ出した覆面姿。
彼女の目前でヤグードを容赦なく斬殺。
さらにアダマンを着たエルヴァーンを殴り倒してヤクザキック連打。
どう見ても悪者です。本当にありがとうございました。
「レンタルチョコボは、いくら? 一番速い奴を」
ギルを払うと、彼女は笛を鳴らし、遊牧していたチョコボを一羽、呼び出した。
なるほど。
俺はチョコボに乗って走り出した。
チョコボ免許証の提示を求められなかったのは、幸運だと思おう。
チョコボ屋では、言えばちゃんと鞍も貸してくれる。
はじめて乗る身としてはありがたい。
リアルでも、裸馬に乗るなどベテランのカウボーイでなければ無茶な話だ。
振り落とされないように必死にしがみつくなんて、正直カッコ悪い。
手綱を片手に持ち、鐙に足をかけて、俺は南へ騎首を巡らせた。
ヤグードの遺骸が目に入った。
無数のアグババが、その肉をついばもうと群がっている。
俺が斬り落とした、太刀を握ったままの右腕をギャァギャァと数羽が取り合う。
謝罪の言葉は浮かばなかった。
こうして何も感じなくなっていくのかと、そちらにぞっとした。
「ハッ!」
俺の掛け声で、チョコボは駆け出した。
俺の長い黒マントと、チョコボのふわふわの黄色い羽毛が、吹きつける風になびく。
たくましい二本の脚が土煙を上げ、徐々にスピードが増していった。
例えるなら、リッターバイクの加速感だ。しかも、悪路も段差もお構いなし。
速い!
これなら夕方にはサルタバルタを抜けて、ウィンダスに到着できそうだ。
切り立った崖が両側から迫る大峡谷を、チョコボは苦もなく走り抜けた。
複雑に曲がりくねった道も、騎手を振り落とさない絶妙のコーナリング。
このチョコボは賢い。アタリを引いたのかもしれない。
大峡谷をあっという間に抜けると、目の前には大草原が広がっていた。
サルタバルタだ。どこかホッとする印象がある。
タロンギとはうって変わって、午後の日差しがおだやかに降り注いでいた。
そよそよと草をゆらす風が、さわやかな植物の匂いを運んでくる。
それに比べ、マントや服についた血の斑点が湿気を帯びたのか、また錆び臭くにおってきた。
まだ日は高い。
俺はふと思いつき、小川のほとりでチョコボを降りることにした。
腰から剣を抜き、こびりついた血糊を洗い流した。
小川の流れが赤く染まっていく。
と、それにくちばしを突っ込むチョコボ。さすがに走り通しで喉が渇いていたらしい。
「・・・ホントに飲むなよ」
俺は苦笑しながら、チョコボの首を撫でてやった。
「また次も、お前が乗せてくれたらいいな」
クゥー! とチョコボはひと鳴きすると、挨拶は終わりとばかりにタロンギの方角へ帰っていった。
俺の手のひらには、大ぶりの黄色い羽が一枚、残っていた。
今夜は以上です。
次回は、ようやくウィンに侵攻かも!
皆様の投下を期待しつつ、わっふるわっふる!
102 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/15(土) 00:52:48.03 ID:unC7/Obv
念のためageます。
スレタイに合わないかもしれないと思いつつ、
どうしても書いてみたくなったので投下させて頂きますm(_ _)m
・・・・・・。
あ、あのさ・・・俺って飲み込みの早い方だって
自負してるけどさ・・・これってあり?
た、たしかに百歩譲って、俺がFF11引退して
もう数年経つけどさ・・・だからって・・・これは・・・
ゴ ブ リ ン
はないでしょう〜〜〜!!
普通なら自分の使ってたキャラなんだから、
俺の場合はヒューム♂になってるはずなのに、
倉庫キャラならミスラで(*´Д`*)ハァハァだったはずなのに・・・。
なんで俺だけ獣人・・・orz
俺、どうなるんだろう?
くよくよしてもしょうがない。
まずは、自分の置かれ状況を確認しよう!
・・・って俺は誰に言ってるんだorz
白豚さんすら近くにいない俺って・・・
ゴブリンは寂しいと死んじゃうだぞ!!
嘘です。ごめんなさいorz
さてと、独りボケツッコミ終わったので。
まずは自分の持ち物を確認してみよう。寂しいなorz
持っている武器はと・・・手持ちのこのナイフだけみたい(´・ω・`)
しか〜し!バックの中に爆弾ハッケソ!!(`・ω・´)
けど使い方わからないから無用の長物(´・ω・`)
他にもバックの中にはたくさん入ってました。
ガラクタが・・・orz
けど、飲食物に関してはかなりの量の蓄えがあったので
ひとまず一安心。味については・・・聞かないで・・・orz
次に、現在自分がどこにいるかを確認するとこなんだけど、
周りにいるモンスターと地形でだいたいをすぐに把握・・・
懐かしの肉焼きポイントじゃないか。
(バストゥーク鉱山区出入り口近くの山頂)
ここでガルカな弟と一緒に肉焼いたっけかなぁ〜
ガルカといっても「うほ。兄者 やらないか 。」
という漢臭溢れる弟ではなかったので、
俺のお菊さんはいまだ純潔を誇るが、
シーフであった俺が羊を後ろから、
直腸に直行で「改心の一撃!」な勢いで
掘りまくっていたのはここだけの話だwww
あの頃と比べると殺伐とした世界になっているんだなと
掲示板や友人からの知らせで知ってかなり思い深かった。
辞めた時期が良かったせいで嫌な思いは。。。
害人被害だけだったけど、今はどうなっているんだろう?
そんな事を考えていると、羊肉を焼きに来たのか
冒険者が山頂に向かってくる姿が見えた。
「あ、どうも〜こんにち・・・」
ってヤバイ!俺、今ゴブリンじゃん!!まずい、まずい・・・
どうしよう?このままのほほ〜んと出て行って、
もし話も聞いてもらえずに攻撃でもされたら俺死ぬよな?
瀕死状態でも冒険者じゃないからHPに戻れるわけないから
かなり死への可能性高いよな・・・
いや、それより、もっとまずいのは、
『赤い鎧』ってのいう奴とか『黒ずくめの集団』とか
そっちの方に知られる可能性のほうがヤバイ。
俺が見た最後のレスで書かれてたので
問答無用で斬りかかるわ、自分がピンチになったら速攻自爆するわ
俺たちゴブリンより立ち悪い。って俺いつの間にゴブリン族・・・orz
ああぁ〜もう凹み癖がついてしまった。まずは、隠れて様子を見よう・・・
数十分後、そこには無残にも冒険者によって
切り殺されたゴブリンの死骸が横たわっていた。
本日は以上ですm(_ _)m
こんなゴブで規制外な生物でも生暖かく迎えて戴ければ、
後衛です、もとい光栄です。
・・・すいません、オヤジでorz
最後に一言、わっふるわっふるw
109 :
既にその名前は使われています:2006/04/15(土) 02:02:32.11 ID:Xgqr4bdF
あ、初代スレ69はNo.1-
>>69と名乗ってますのでご安心をー。わっふるわっふる。
投下は・・ごめ
みなさんレスありがとうございます。
禁書は確かにヤバイ。
しかし俺は禁書よりももっとヤバイモノを持ち込んでいたのだ!!11
「それでモーグリ君、最後のひとつは・・・?」
そう尋ねながら、俺の記憶は徐々に蘇っていた。
俺は確か、ヴァナには絶対に無い、とんでもないものを持ち込もう。そう思ったはずだ・・・。
「それが・・・」
モーグリが不安を掻き立てるようなコトを言う。
「それが・・・?」
「大きいし重くてモグじゃ動かせなかったクポ。
まだモグハウスの外にあるクポ」
俺はそれを聞くなり脱兎のごとく駆け出し、
モグハウスのドアを勢いよく開けた。
そして、モグハウスの外に出た俺の目の前にあったものは・・・
大きいし、重い。そして早いし、高いし、硬いし、黒くてカッコイイもの。
その名も
「バイクだとぉ!?」
これはヤバイ。何より目立つ。それに、外に放置していただって?
急いで隠さないと。]
バイクや攻略本を持っているなんて普通の冒険者じゃない。
バスの役人に見つかれば必ずやっかいなコトになるし、
スレの内容が真実ならば、『来訪者』を襲う敵を呼び寄せかねない。
「早く隠さないと・・・誰かに気がつかれる前にモグハウスの中へ運ぼう!」
その時、少しだけ、ほんの少しだけ何か『違和感』を感じた。
ミスラの鋭敏な感覚のおかげか、敵の存在を思い出し、
注意深くなっていたからだろうか。
予感にしたがい、俺は上を見上げた。
『ソイツ』はそこにいた。
黒いマントで身を包み、モグハウスの屋根の上にたたずんでいた。
毛が逆立つ。耳と尻尾がピーンと立つ。すごい威圧感。
やつは、『計り知れない強さ』だ。
上を見上げた俺と視線が合う。
その瞬間、
黒装束はマントの下からナイフを抜き、
同時に俺はバイクに乗り、エンジンをかけ、アクセルを目いっぱい踏んだ。
ヒュンッ
何かが俺の耳元すぐを駆け抜けた。
そしてすぐ、カインッ!という音。
ミラー越しに後ろを見れば、ヤツが抜いたナイフが投擲され、
一瞬前まで俺がいた場所で地面に当たり、跳ね返っていた。
恐怖が俺を支配する。後ちょっとでも遅ければ、俺は死んでいたのだ。
そしてその恐怖は・・・追いかけてきている。
ミラー越しに、モグハウスの屋根の上をすごいスピードで、
滑るように駆け抜けて追ってきている黒装束が見えた。
そして走りながら、バイクで駆けている俺に向かってナイフを投擲してくる。
ヒュンッ!カインッ! ビュッ!カイィィィンッ!!
「にゃにゃにゃにゃにゃ・・・!!ヤ、ヤバすぐる!!」
ヤツの狙いがだんだん正確になってくる。バイクの起動を読んでいるのだ。
このままじゃ、殺られる。助かるには、あの場所へ逃げ込むしかない。
バストゥークの心臓部、もっとも警備の厚いところ。
そしてミスリル銃士のいるところ。
「大工房に、逃げ込むにゃ・・・!」
住宅街を抜け、商業区へ出た。あとは、一直線だ。
大工房のガード達が遠めに見えた。
バイクで疾走する俺を見て、唖然としているようだ。だがこっちはそれどころじゃない。
「助けてにゃ!ヘルプにゃ!黒装束の男に命を狙われてるにゃ!
あとそこどけにゅあああああ!!」
ガード達が戸惑いながらも武器を構えた。
状況はさっぱり分からないがまずあの鉄チョコボを止める、ってことだろう。
しかしこっちは、止まってられる状況じゃないのだ。
「どかないのが、悪いんだにゃ!!」
問答無用で、立ちふさがるガードをバイクで吹っ飛ばした。
そしてバイクは大工房へ突入する。
あぜんとする職員達を横目に駆け抜け、エレベーターが見えてきた。
「あとはこのまま、ナジのいる2階まで逃げ切る!・・・にゃ?」
・・・俺は全速力のバイクで、どうやってエレベーターに乗るんだろう。
一瞬、ボケボケな思考で緊張が緩んだ。
そして、それが命取りになった。
ヒュンッ!ガインッ!!
後方から投擲されたナイフがタイヤに刺さり、それが異物となってタイヤの回転を止めたのだ。
バイクは横転し、俺は投げ出され、床を転がって滑っていく。
「うにゃああああ!?」
ズザザザザー!
6〜7メートルほど俺は転がった。すごく痛い。
だけど、痛みなんかを気にしている場合じゃない。すぐに立ち上がる。
エレベーターに走ろうとした俺は、それができないと知って足を止めた。
俺とエレベーターの距離は約10メートル。
そのエレベーターのすぐ直前に、黒装束がいた。
投下終了です。
続きはまた明日。
なんか結構取り込まれてる人がいるな〜、ヴァナも大変だw
お〜「望まない来訪者」を普通に皆さん使ってる!!
自分が作った名称が使われるのは嬉しいもんです。
って普通に考えつくか… orz 黒服の人物は「イレギュラー」って呼んでるな。
おお、なんか凄いな…。
>>84 自白剤作れるのか、躯…。一体何してたんだ…
>>103 おお!! ゴブ化した引退者キタ――(・∀・)――!
>>73 禁書!! バイク!! そりゃ狙われるますわな…
さて、自分の分を自力で追加していきます。前スレ全表示できなくなってるんで…
みなさん ワッフルワッフル!!
まだ追加できません…、まとまった時間がないもので…
皆様、投下乙であります。
>>103 確かにスレ違いですが面白かったです。
ただモンスにまで範囲を広げると収集つかないですよねぇ
>>109 了解! 杞憂でしたかw
>>73 バイクチェイスキタワーwwww
ヴァナでハリウッド映画wwwwwww
わっふるわっふる!
119 :
既にその名前は使われています:2006/04/15(土) 08:06:25.31 ID:Xgqr4bdF
ミスラミスラ>>たるっこ♀>エル>ガルヒュム樽♂ってとこ?
この物語の主人公達の種族。
× まだ追加できません…、まとまった時間がないもので…
○ 続き投下できません…、まとまった時間がないもので…
皆さん、筆早すぎ…。
ゴブ化してる引退者です(・ω・)ゞ
>>118 やっぱり収集つかなくてダメですかね?
ゴブリンを選択した理由としては、
@引退して長いので現状のプレイヤーの様子が見えづらい。
Aゴブリンという立ち位置から現実世界に戻れる方法を探すのに
独自のアプローチが出来る、または引っ掻き回すことが
出来ると思ったので投下してみました。
今現在、仮死亡中なので皆さんの意見次第で
ROMに戻りますのでご意見よろしくお願いします。
122 :
既にその名前は使われています:2006/04/15(土) 15:38:30.05 ID:pNF9/Drv
_ __
/´=:ミ´二.ヾ\
/ '/ '´rー=、ヽ.ヽ 、ヽ
i / 〃,イ| | |_L| l l 当スレは誰でもウェルカム
|.l.l ル'__リヽ ヘl_Nヽ!.l | ROMもSS書きも
| |.バ ̄o` ´o ̄,"|l | どうぞお気になさらず
. レ1  ̄ 〈|:  ̄ !`| ご自由にお楽しみください
ド」 、ー-----‐ァ ,lイ!
_,,... -‐| l ト、`¨二¨´ ,.イ.l lー- ...._
,ィ''"´:::::::::::::::| l.l ::::ヽ、__, .::´ :l.l |:::::::::::::::::`¨lヽ r'つ
. /:::|:::::::::::::::::::::::W \ ::::::::::: /lル:::::::::::::::::::::::|:::ヽ / 丶-‐''つ
/:::::: |::::::::::::::::::::::::l. \ / .l::::::::::::::::::::::::|::::::ヽ ,.< )ヽヾニニ⊃
. /:::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l /\ .l::::::::::::::::::::::::|::::::::::ヽ /\\ i lニ二⊇
/:::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l/\_/\.!::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::ヽ /::::::::::::\.ゝ-─'ー-- '
:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l ハ /:::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::\ /::::::::::::::::::::/
:::::::::::::::::: l:::::::::::::::::::::::::::! ./ ヽ ./::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::/
ヽ::::::::::::::;イ:::::::::::::::::::::::::::V V::::::::::::::::::::::::::::ト、:::::::::::::/::::::::::::::::::::::/
:::::::::::::::/ |::::::::::::::::::::::::::::ヽ ./::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ::::::::::::::::::::::::::::/
::::::::::::/ | :::::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ::::::::::::::::::/
_:/ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \_:/
123 :
既にその名前は使われています:2006/04/15(土) 17:45:26.28 ID:COVY4SqK
設定厨uzeeeeeってことで、好きなようにしていいんじゃないかな
書きたいように書けばいいと思う
125 :
既にその名前は使われています:2006/04/15(土) 19:11:02.20 ID:IXciuwcH
だな
持ってって良かったPSP 。
何か首が長い。
_ __
/´=:ミ´二.ヾ\
/ '/ '´rー=、ヽ.ヽ 、ヽ
i / 〃,イ| | |_L| l l 私は設定の穴を埋めるSS多いですが
___|.l.l ル'__リヽ ヘl_Nヽ!.l |___ 絶対の設定ではございません
ヽ___ム| |.バ ̄o` ´o ̄,"|l |ム___ノ どうぞお気になさらず
. レ1  ̄ 〈|:  ̄ !`| ご自由にお書きくださいw
ド」 、ー-----‐ァ ,lイ!
_,,... -‐| l ト、`¨二¨´ ,.イ.l lー- ...._
,ィ''"´:::::::::::::::| l.l |:::ヽ、__, .::´|:l.l |:::::::::::::::::`¨lヽ
. /:::|:::::::::::::::::::::::W \ ::::::::::: /lル:::::::::::::::::::::::|:::ヽ
「ふぁれ?………お父…さぁん…?」
私を見ているが、焦点が定まってない……何か別の物を見てる感じがする。幻覚か何かだろうか。
……ていうか今、私見てなんて言った!?お父さん!?女の格好してるのにお父さんかy…じゃない!
一体このスープに何が入ってるんだ……ぃゃ、素材だけならさっきメモ書いたから知ってるんだけどさ……
「愛シク可愛イ私ノ娘、今、オマエハ何ト名乗リ、何ヲ生業トシテイルンダイ?」
躯が猫を被った穏やかな口調で、女に語りかけた。 ……普段とあまりにも違いすぎて寒気がする。
「今…わぁ…アジルって…名前…だけど…私…は……私…だよぅ……?」
「愛シキ娘ヨ、今ハ何ヲ仕事ニ、シテイルンダイ?」
「今……のぉ…ぉ仕事ふぁ……ぉ掃除…屋サァン…ぇへへ……世界をぉ…護っふぇ…るんだよぉ……。」
ゆっくりと、躯(…私だが)を父親と思ったまま質問に答えていくアジル。口から涎が垂れてきている。
「可愛イ娘ヨ、"世界ヲ護ル"トハドウイウ事ナンダイ?」
「世界をぉ…壊しちゃぅ…わぁるうぅいぃ…人達をぉ…ぉ掃除ぃしちゃうのぉ……偉い…でしょぉ…♪」
心なしかさっきより滑舌が良くなってきている気がするが、目は逆に、焦点が完全に定まらなくなってきている。
サンと名乗った女に着せたローブが、垂れてくる涎で首周りがグショグショになってる。もう着れないな……
「サン、誰ガオマエ達ヲ束ネテイルンダイ?」
「赤ひ…赤ぁいよろひを着たぁ……ゆらゆらしぃいた男のしとぉ〜…お金をいっふぁぁぁいくれるぅんだよぉ〜♪」
…ゆらゆらを、光の屈折か何かだと考えると、赤い鎧に湯気をまとうGMしか思いつかないw
だけど、あんな役立たずなGMが、こんな事出来るわけないのでGM説は除外しとこう。
ゆらゆらは保留して、赤い鎧…何があったかな…コーラルハーネス…クリムゾンスケイル…スコピオブレスト…
王国従士鎖帷子は違うだろうし、侍の胴衣は鎧じゃ無い。知ってる装備で「赤い鎧」はせいぜい3種か。
恐らく、このどれかを着ていて、ゆらゆら揺れてるか、湯気かなにかに包まれた男が、黒幕。
うぅん、知らないけどきっとそう!
……朝なのにさっきより部屋が少し暗くなった気がするが、気のせいだろう。
世界を護るという名目で、外部を内部に持ち込むかもしれない…モグ達が言うには"来訪者"を、排除してたのか。
「サン、お前の仲間はどんな人達か教えてくれないかい?」
「他のぉ人達わぁ…よくわかんなぁぃのぉ……みいぃぃんなぁ私と…ぉ喋りしれふれぬぁかったのおぉぉ。」
「そう…教えてくれてありがとうな。」
「えへへへぇ…ぉ父らんにぃ……誉うぇられちゃっらぁ…♪」
相変わらず焦点が定まらず、口から涎を垂れ流しながらだが。純粋な、小さな子供のような笑顔で喜ぶサン
後ろめたさに、胸の高さに肩骨があるサンの右腕にケアルを掛ける。コキッという音と共に腕が元の位置に戻った。
「んっ――!」
涙目になりながら、骨が無理矢理戻る痛みをグッと我慢するサン。あぁ、これでもし逃げられたらまた襲われるなぁ…
「…これでよし…っと、右腕は治したぞ。」
「…‥‥………。」
「ん?……―――!!」
こちらを見るサンは、痛みに潤んでいた瞳で、虚像の父親では無く、確かに私を見ていた。
「/echo ……貴様ガ掛ケタ治癒魔法カ、骨ガ戻ル時ノ痛ミデ正気ニ戻ッチマッタヨウダナ。」
……まじスマン。
サンは何も言わずじっと潤んだ瞳でコチラを見続けているが、
彼女の目に憎しみの光が再び映し出される事は無かった。
いじょ。
AA改変してソコで言った通り
私の設定穴埋めるような内容ではありますが、確定ではないです。
比較的固定設定になってる部分(冒険者証明証とか)以外は、個々の自由な解釈ですw
今回GMじゃないとか書いてますが、私はまだ黒服(サン)としか接触してないので、こうしました。
書きたい人は獣人でもメインでもサポでもおkkwwww ……ですよね?
132 :
既にその名前は使われています:2006/04/15(土) 21:07:36.90 ID:Xgqr4bdF
…アジルでサンなの?
ぁ〜……名乗った後の呼ぶ所全て入れ替わってますね、名前。
すいません、名前のサンところアジルですw orz
134 :
既にその名前は使われています:2006/04/15(土) 22:33:38.29 ID:DzLIOfr/
パパの運命はいかに!?
wktk
>>121 誤解させてしまったようで、すみません。
なかなか言いたい事って伝わらないですよね。
「収拾つかない=ダメ」と言ったつもりではありませんでした。
収拾つかない、と言ったのは、ゴブOK?じゃぁオークもヤグもその他も?
だったら何のモンスターでもいいんじゃね?
ワームやモルボルになってアンナコトヤコンナコトを・・・。と、妄想しちゃったのは自分だけではないハズ。
次にレスする人も同じ妄想をしたはず。
ううん、わからないけど、きっとそう。
というように、投下される主人公の範囲が広くなりすぎて、スレがめちゃめちゃにならないか?と。
スレタイ程度の縛りは必要なんじゃないかな? なんて、余計な心配をしてしまったのでした。
自分は原理主義者でもなし、自分が獣人に、でもOKだと思います。
勇気ある変り種を最初に投下された
>>103さんの、続きを楽しみに待っています。
私のレスで気分を害されたようで、申し訳ありませんでした。
投下は自粛いたします。
わっふるわふる!
ヤツは俺をエレベーターに行かせないように、塞いでいる。
戦うか、逃げるか。
戦うにしても俺と黒装束のLv差は歴然としている。それに、俺は素手だ。
真正面から戦ってもまず負ける。
援軍が来るまでなんとか持ちこたえるしかない。
「・・・」
黒装束がマントの内側からボールのようなモノを4つ取り出し、
周囲に投擲した。
そのボールは地面に当たると破裂し、
周囲に真っ白な煙をばら撒いて視界を塞いでいく。
俺を確実に仕留めるため、ガード等が来ても状況を分からなくするため、
そして俺を仕留めた後に逃げやすくさせるための煙幕だろう。
俺は周囲をチラリと見渡した。逃げるならバイクを使うしかない。
煙幕で完全に場所が分からなくなる前に確認を・・・
あった。俺の後方、1メートルといったところだ。
だが、相手はかなり強い。
もしバイクに乗ろうとすれば、その瞬間に俺は殺されるだろう。
その時、俺の視界にあるモノが入った。
バイクが横転した時にシート下スペースから放り出されたヘルメットだ。
「・・・!」
それを見て、ひとつの作戦が浮かんだ。
もちろん、確実な作戦じゃない。成功率は低いだろう。
だけど・・・このままじゃ殺されるのは確実だ。
俺はまだ、これを現実だと思えていないのだろう。
だからそれ故に、こんなイチかバチかの作戦を思いついた。
1発勝負、できても勝てないかもしれない、できなきゃ絶対負ける。
それでも、やるしか無いのだ。
大きく息を吸い込む。力を貯める。不安と恐怖を押さえ込んで、叫んだ。
「やああああぁっってやるにゃあ! 連・続・魔!!」
体中に力がみなぎり、思考がクリアになっていく。
血液が沸騰したように熱い。
連続魔の発動に成功した!
だが、喜んではいられない。
黒装束がこの絶好のスキを見逃すはずが無いのだ。
煙幕の中で投擲は確実性が低い。
黒装束はこの煙の中、ものすごい速度で俺に切りかかってくるはず。
コッチ辿り付けて無い書き手の人、何人居るんだろう……
>>136氏
スレ1の完全版戴きますにゃーありがとにゃー。
スレ2は、スレ容量が500越えたとかで、
書き込めなくなっちゃったので次スレ誘導すら出来なかったので…。
仲間が増えると【喜び】
リロ… orz
割り込み発言失敬。マタタビにまみれて逝ってくる……
「だから、連続魔発動と同時に、
尻尾で拾っておいたヘルメットを投げつけてやったのにゃ!!」
ガキィン!!
金属と金属がぶつかる音がする。ヘルメットがナイフで弾かれた。
だがしかし、これで黒装束の突撃は一瞬遅れた。
そのスキに、俺は後方へ跳躍する。
・・・問題は発動のタイミングだ。黒装束が早すぎたら俺は殺されるし、
遅すぎたら仕留め損ねる。
だけど、俺は黒装束の速さなんて知らない。
だから、これはギャンブルだ。
後方へ跳躍した俺はバイクを1メートルほど飛び越えたところに着地した。
連続魔の最中ならば詠唱はいらない。名前だけでいいはずだ。
俺は叫ぶ。
その存在を信じて、体の奥から声をあげて。
リアルには無い、ヴァナ・ディールだけに存在する・・・魔法を。
初出:1スレ
>>609 PC(仮)名: ヒロ(pokotaso)/ 中の人:ニート
種族フェイス:ミスラ♂4B
ジョブ&Lv:RDM75サポひととおり
特記事項:中の人はタッパがあって横幅もあるらしい
活動エリア:サンドリア→ジャグナー→サンドリア
あらすじ:サンドで降臨。自分探し(?)に魔法屋に行ったりジャグナーで練習相手狩ったり。
やっぱあかんわ、と落ち込む。フェローの据え膳食わず←ヘタレ決定。
サンドに帰る。ミスラ萌えのくせに大して詳しくないことが露呈する。
ハエに卑猥なシャウトを強要して自分は逃げる。←いまこの辺
他キャラとの接触:他執筆者のキャラとは接触なし。大昔に降臨したらしい人の遺品をゲット。
見聞録ものっぽくしようかヒロイックな冒険ものにしようかわっふるに挑戦しようか迷い厨(`・ω・´)ノ
「もしネ実の人間がヴァナに行ったら?」みたいなのはジャグナー辺りであきらめましたw
>121さん
無理に全員の物語をリンクさせる必要もないと思いますし、気兼ねする事はないと考えています。リンク出来たらもっと楽しいかも、くらいで。
最低限、現実世界の人間(これも実在か架空かは問わず)が意識だけヴァナに行って、なんらかのキャラになってるならいいのかな〜って。
ぶっちゃけ自分も、いたら使いたかったって思いを込めてオスラにしただけで、自キャラで書いてないですしwww
うわ……
割り込みごめんなさい(つд`;)
「ファイア!!」
黒装束ではなく、バイクへ向かって。
黒装束は俺を仕留めようと、俺と同じように跳躍していた。
そして黒装束はその時、ちょうどバイクの上にいた。
バイクにくっついていた『リアル』からの4つ目の贈り物。
ヘルメットがもたらした一瞬の時間の差が、俺と黒装束の生死を分けた。
ドカアァァン!!
ファイアがバイクのガソリンを爆発させ、黒装束を爆風が襲う。
そして、
ドッカァァァァンッ!!
今度は黒装束を中心に爆発が起こった。おそらく、ヤツが持つ爆弾に誘爆したのだろう。
「うわあああ!?」
その爆風に吹き飛ばされ、壁にたたきつけられた俺は意識を失った。
本日の投下はこれにて終了です。
>>143 いえいえ、気にしてないのでおっけーですよ。
オスラの冒険楽しみにしております。
それではみなさん、わっふるわっふる!
おおっと、気がつかなかった。
サンさんの小説ももちろん楽しみにしてますにゃー
148 :
既にその名前は使われています:2006/04/16(日) 02:29:42.20 ID:758niH4t
ジョジョな戦闘がGJだな…。
そうだなぁ自分もヴァナの世界の魔法使いなら
ストーンを自分にかけて高くジャンプしたりするなぁ。
おわー!
スレ立ってたのですか!w
やべー、興奮して眠れませんw
俺は明後日、アンジュリカとシャントット博士邸を訪れる約束を交わした
幾らかの羊皮紙と羽ペン インクをもらった俺は
建物の一階にあるレストランへと入った。
「ご注文は何なさいますか〜?」
あー定員さん、えーと ゆで卵とサーモンサンドと、、水でいいや
久々にまともな飯にありつけそうだ
モグにも蜂蜜の煮出したものなんか食べさせちまったからな
ゆで卵はお土産にしよう
ふと俺は小さなステージでハープを演奏する詩人の詩に耳を傾けた
音楽なんてもう何日も聴いてなかったな
キタ!もう来た!はやい!これで勝つる!!
「あなたはまだ さしたる冒険と呼べる冒険をしてないご様子」
ああ、冒険者だったな俺
ところでお姉さんは、色んな国を旅してんだろ?
「ええ。世界を旅し、各地で聞いた物語を後世に伝え残すが-」
あー小難しい話はいいんだよ
あんたら 冒険者でもないのに良く旅できるな? 怖くないの?
俺なんかレベル1の兎やマンドラ相手にヘコヘコでさ
気がつけば吟遊詩人のミスラに愚痴を溢していた。
運ばれてきたサーモンサンドとウィンダスティーはすでに冷め始めていた
多少の護身術と武術は心得てはいるが、危険地帯を歩く時は
彼女達は冒険者の傭兵や民間用チョコボを利用するという
また大勢で固まって移動するキャラバンもあるようだ
「そんな事に興味を持たれた冒険者さんは初めてですよ お生まれは?」
・・・サンドリア。でもホントの故郷は全然違うんだ
そうだな 東方の国だ
「腰に両手刀さげていらっしゃる所を見ると侍ですか?」
いあ、これはまぁオモチャみたいなもんだよ ホンモノの武器なんて
やっと何とか一振り二振りできるようになったばっかさ
そうだ 俺歌とか苦手だけどオカリナなら吹けるぜ
「おかえりな? 何ですかそれは?」
彼女は少なからず興味を持ったようだ
えーとな 管楽器に近いんだが穴の数が少なくて丸っこいんだ
そうだな、セルビナ粘土と火クリでもあれば作れるかもな。
俺はさっそくアンジュリカからもらった羊皮紙にオカリナを表した
「はじめてみる物ですね もし旅先で見つけたら試してみたいです」
もうこんな時間か、詩の邪魔してわるかったな 続けてくれ
マスター お勘定
流浪の吟遊詩人に興味を持った冒険者が珍しかったのか
彼女は俺に宿舎の部屋番号を教えてくれた
「ウィンダス滞在中はこの部屋にいます また機会があればお立ち寄りください」
155 :
既にその名前は使われています:2006/04/16(日) 03:25:11.19 ID:758niH4t
この物語の主人公達ってほとんどウィンダスで行動してるんだよね。
時間軸調べてみたら自分はユリフィナ氏(スレッドNo.1
>>19)とアルテパですれ違っただけで接触はしてないし、
>>69はガルカさんたちからそういう人々がいるとは聞かされてはいるものの、
同じ境遇の仲間の実在を確認していないんだよね。
>>69はこの世界に着てからしばらくはジュノで生活してますが、
何をトチ狂ったのかアンティカ兵団としばらく寝食を共にし、その後バストゥークに来ております。
No.3-
>>73と会うことはあるかどうかは不明ですが補足。
新型銃(大工房守護長銃)の外観は取り回しがきいて軽い素材でできたライフルです。
現代銃の利点はド素人でも剣の達人と戦闘できることなので使いやすくて、命中精度の高い装備となっております。
(持つだけならほとんどのジョブが装備可能)
ライフルでありながらセミオートで撃てるタイプもあるにはありますが、
まだ技術的に難しいため戦績品はボルトアクション方式です。(それでもこの世界の銃にしては画期的なまでの攻撃間隔)
この時代の銃は昔ながらのフリントロックやマッチロックなので一部の人間の専門武器ですが、
これに関しては装弾を行っておけばボルトを引くだけで銃が撃てるようになってます。
強敵に対しての戦意の低さでは三国一な民間人徴兵制のバストゥークには良い銃かと。
(まぁ何だかんだいって金でガルカ雇って代わりに行かせて、「俺が○○だ」とガルカがいってもパスする国ではありますが)
ちなみに、装備だけなら赤魔でもできます。
156 :
No.1-69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/16(日) 03:33:16.92 ID:758niH4t
本家きた!これで勝つる!自分も茶々いれてないで久々の投下。
##############
どこかで僕の知らない鳥(?)声が聞こえる。
僕の知っている烏や梟もこの世界では微妙に違う存在だ。
そういえばウィンダスに行けばフライングフィシュもどきが飛んでるのかな。
チョコボで走れば半日で着くはずだから行ってみてもいいかもしれない。
(チョコボ装備が必要だが。タロンギで放り出されたくないもんだ)
僕とガルカさんとクゥダフの戦士はゆっくりと鉱山区を目指す。
ゲームの中では数分でついてしまう距離だが、一秒で一分が過ぎるゲームと一緒にはできない。
全然余談だがケアルIでさえ実際に効果が発現して完了するまで数分かかる。
正直こんな世界で斬りあい殺し合いは避けたいもんだ。
157 :
No.1-69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/16(日) 03:44:25.03 ID:758niH4t
「そうそう。戦争のない国の物語だったっけ」僕がいうと倉庫街に案外響く。
「…カメ野郎の話の所為で忘れてたな」と、ガルカが言うと。
「亀ではない。クゥダフだ」と戦士は否定した。
「武器の刃を落とし、武器の訓練を行いながら観賞用にも使うという習俗は興味がある」
クゥダフって本当に知的好奇心旺盛なのかも知れない。
てけてけと時々跳ねるように歩いて二人の歩調に合わせる。
タルタルの歩くのってかなりはやいが、流石に歩幅が違う。
「千年にわたって同じ王族がいる国の物語…僕日本史苦手なんだけど?」
「…ニホンシというのか。その物語は」…まぁいいや。
「えーととある大陸の東の果てに大きな島国があったんだ…」
僕は話し出した。忘れかけていた故郷の話を。
158 :
No.1-69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/16(日) 04:03:42.14 ID:758niH4t
昔昔、大きな船も鉄の車輪もなかった頃。
星の光を頼りにカヌーをこぎ、波の歌に希望を抱き、
夜の闇に過ぎ去りし共の姿を見た頃からか。
それより遠く、世界が氷に包まれていた頃か。
その国がいつ生まれ、その民が何処から来たのか今では知るものもいません。
ただ、その国が生まれた頃には氷の世界は過ぎ、
その国は地続きだった西の大陸と隔絶された島国となっていました。
東の海は無限のごとく続く大きな大きな海で、
そちらに旅立ったものは帰って来る者はいませんでした。
その島国を統一した王族は、西の大陸の帝に政権を認めてもらうべく、
帝から権威と文化を習う時代が長く続きましたが、
文字、言葉、西の大陸との命をかけた航海はいかんともしがたく、
また、文字を持っていなかったその国は大陸の言葉で自国の物語や情緒を示すことはできませんでした。
結局文字の読みだけを転用し、独自の文字を開発し、大陸とは独自の路線を打ち出すようになります。
159 :
既にその名前は使われています:2006/04/16(日) 04:17:11.08 ID:758niH4t
そのときの摂政は、大陸の大国に一通の手紙を送ります。
「日登る国の天子より日沈む国の天子へ。ご機嫌如何?」
大陸の帝は激怒しましたが、はるか海の先に軍を送ることはなく、
その国は自国の王を帝と呼ぶようになります。
しかし帝は一時の時代のみ絶対権力者でありましたが、
実態は帝に認められた政権がその国を運営していく慣わしとなりました。
これが世界にも珍しい長きにわたり続くその国の慣わしです。
帝の権威が失われた時代になると各地で反乱が起こるようになります。
また、土地を開墾し、それを守る人々の中から専門の武装集団が生まれ、
彼らの争いは既に領収がつかなくなり、貴族の力は形骸化していきます。
彼らは武士と名乗り、貴族にとって代わり専門の武装集団として活躍、
本来は反乱を起こす蛮族を討つ役職だった征夷大将軍が国を治める世となります。
やがて将軍の力も衰え、武士達がお互いの領地を奪い合う内乱の時代になります。
これを諸行無常盛者必衰と呼ぶものもいますが、
帝は今も昔も存在しておりました。この国では帝は不変だったのです。
160 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/16(日) 04:33:10.65 ID:758niH4t
内乱の時代は実に長く、人々は人を一人殺して一人前の時代を生き抜いていきましたが、
やがて英雄がうまれ、戦乱の世は終結に向かうのは世の慣わし。
長い長い内乱の時代終わり、新たな将軍になった者は、
内乱を禁じ、異国から宗教の力を用いて行われる侵略を防ぐべく、
異国との交易を禁じたため、
多くの民が海の彼方から帰れぬようになり、はるか異国で散りました。
将軍は内政に力を入れて300年にわたる平和の時代を作り上げました。
この長い長い平和の時代に、人を殺さずに剣技の練習を行う技術が発達し、
治水や植林など、国は豊かになっていきます。
が、平和な世は長く続きません。これも真実の物語。
はるか東の無限の海を越えて、鉄の船にのった若い国の戦士たちが開国を迫ってきたのです。
161 :
No.1->>69:2006/04/16(日) 04:39:15.28 ID:758niH4t
人々は選択を迫られました。戦うか、奴隷になるか。
前者を選ぶには政治的にも技術的にもいかんともしがたく、
後者を選ぶことはできなかった彼らは、自国の古い慣わしも心を捨てて、
新しき国の持つ技術や政治形態を模倣するという第三の選択を行いました。
人々は新しき国の力を借りることで侵略の口実を作らずに将軍を倒し、
海外から得た知識と技術で迅速に国を近代化していきます。
西の大陸とその属国はその姿を見て嘲笑しましたが、
西の大陸には既に文化文明を生む力は残ってませんでした。
西の大帝は卑しき新しき国の人々を疎外するべく、
租界をつくりて彼らを隔絶しましたが、やがて租界は西の大帝の住処より豪華で文明的な世界になります。
租界ひとつとっても西の国の力と新しき国の人々の力の差は歴然としていましたが、
それでも新しき国々の人々は世界でもっとも広い領土を持つ西の国を警戒していました。
ですが、綿をめぐった交易差が西の国を滅ぼします。
西の国の綿にたいする代償として、新しき国は阿片を提供したのです。
162 :
既にその名前は使われています:2006/04/16(日) 04:47:22.15 ID:758niH4t
阿片により国が乱れた西の国は新しき国々に戦争を挑みますが、
かたや昔ながらの剣と弓、かたや鉄の船と鉄の銃。
戦争は一方的な結果となって西の国は敗退、新しき国々に生きながらバラバラにされる時代になりつつも、
西の国とその属国は目覚めずにいました。
それを見た人々は独自の路線を考え、自力で将軍を倒して新しい国を作ったのです。
将軍が倒される前に行われた阿片の戦争はその国にとっては運命の分かれ道でした。
将軍を倒したからといってもその国は新しい国々にとっては若輩でした。
蛮族の国として1000年もの歴史を持ちながら数々の不平等に耐えねばなりませんでした。
やがて、彼らは新しき国々の信頼を得て発展していきます。
それは軍をひたすら拡大し、弱肉強食の世の習いに従うことでした。
この時代、発展は侵略と戦争の力の結果であったのです。
163 :
既にその名前は使われています:2006/04/16(日) 04:58:08.74 ID:758niH4t
その国は西の大陸の北から押し寄せる氷の国の侵略を防ぐべく、
西の半島を独立させて西の国と隔絶させようとしましたが、
半島の大帝の度重なる裏切りの末、西の国との戦いの後、
氷の国との戦争になります。その戦力差は絶望的でした。
この戦いにはもうひとつの側面があります。
自身を神と信じる新しい国々の人種と、
奴隷や猿とされたかの国々の人種との戦い。
半島の国の裏切り、新しき国々との政治的交渉、そして実戦。
何万もの尊い命をはるか西の国の氷の大地に散らして戦争は終結します。
かの国は民の全面協力を得て、氷の国から自国を護りぬきました。
虐げられていた人種の国々の人々は喝采しました。新たな時代を予感して。
164 :
既にその名前は使われています:2006/04/16(日) 05:09:38.91 ID:758niH4t
その国は既に植民地の時代の終焉を予見していましたが世の流れには逆らえません。
やがて軍の力が強くなり、押さえが効かなくなって行きます。
加えて人種間の不信により新しい国々との政治的軋轢は広がり、
他国から資源を得ていたその国は輸入ができなくなり、戦争を行わざるを得なくなります。
この戦いでは専制攻撃の末数年で終結させねば国は滅ぶとわかっていましたが、
緒戦の大勝利の勢いも加わり、暴走した軍と高い戦意。次々散る仲間への思い。
民軍問わぬ激しい殺戮にもはやその国の人々は死ぬまで戦うしか選択肢がありませんでしたが、
運命は意外なところで終結します。
邪教を奉じるようになった氷の国が不可侵条約を破り侵略を開始しだしました。
あわてた新しき国の者は新型の兵器の威力を知るためと氷の国を牽制すべく、
新型の兵器を使いました。それは罪無き無辜の民を虐殺し、氷の国を牽制します。
帝は言いました。やり直そうと…。
*****
…当然ぼかしたり歪曲したりしたが1000年にわたる歴史を物語にするのは死ぬかとおもった。
僕はその後の発展をかいつまんで話す。まぁその発展も陰りが見えてることも含めてだが。
>>135 こちらこそ、変に考えさせてしまって申し訳ありません(´Д`;)ヾ
自分なりに投下していこうと決心がついたので
Lead_161 ◆zmxSLEadCUさんも自粛などせずにどうか投下よろしくです。
現在、執筆されてる方全てのSSが面白くて、感化された者ですから(*´ω`*)
では投下始めます!
あーーーやばかったぁぁぁぁぁぁーー!
もう少しで同胞と同じ道歩むとこだったよ・・・
丁度いいとこで同じ姿のゴブリンが手前に居てくれたお陰で
なんとかなったけど、あのままあそこに居たら俺も仏様だよ・・・
さっきは近くの岩陰に隠れて冒険者からなんとか逃れたけど、
よく見たらこの岩陰、昔はゴブリンから逃げるために隠れてたのにな・・・。
今度は冒険者から逃げるために使うなんて、なんとも皮肉で笑えないな。
しかも、今は俺がそのゴブリンだし・・・orz
・・・しかし、本当だったんだな。リアルに行なわれる殺戮。
一撃であのゴブリンぐちゃぐちゃになってたな。
うっ・・・吐き気が・・・しばらくハンバーグは食えそうにないな
その前に、ハンバーグなんて上等なものがここにはないけどね(´・ω・`)
さてと、これからどうしよう?さっきみたいに不用意に冒険者に近づけば速攻でミンチだし、
かといって、助けを待とうにも俺ゴブリンだから助けてくれる人なんていないだろうし、
それ以前に話すら聞いてもらえるかどうか・・・
ふぅ〜・・・今日はもう遅いし、体力的にも精神的にも限界だから
どこか安全な場所で休もう・・・。
実際にこの世界に来て実感したことだけど、
本当に『別世界』なんだなということ。
ゲームをプレイしていたときには気付かなかったけど、
モンス以外にも普通の虫も居れば、草木もしっかり自生している。
近くには湧き水もあったのでしばらくは何とかなりそうだと
安心したところで「ぐぅ〜」っと腹の虫が。
食べられそうな雑草や虫を探してみることに。
手ごろなモノを二・三点チョイスしたところで、いただきま〜すw
(注:良い子は真似しないように)
モシャモシャ・・・。モシャ?・・・・・・。
・・・素人にはお勧めしない、諸(ry
丁度、鞄に鍋があったので適当に煮て、片っ端から試すことに。
当たり:外れ=1:8で完敗orz
ある意味『大当たり』を引いてこれ以上、試合続行不可能というところで
セコンドからタオルが・・・(内臓関連の)防衛失敗・・・。
・・・気を取り直して、今度は安全そうな寝床の確保に。
山の側面だとか岩の隙間だとか普通にプレイしている時には
通れないところがかなり多く存在していて、寝床を作るには最適な場所だった。
なんとかこれで寝込みを襲われずに済みそう・・・
焚き火の近くは暖かくて後ろ髪をひかれるけれど、
確実に「眠ったように逝く」というか逝ってるんだろうな。他殺で。
そんなの嫌すぎ・・・。
なんとか寝床が出来た頃には、日も落ちきって
焚き火近くには同胞がちらほら・・・
死体で横たわってました・・・。
おちおち寝てられねぇ〜〜〜〜!!
もうこんな生活嫌ぁ〜くぁw背drftgyふじこlp;@:「」
はぁはぁ・・・ふぅ〜・・・落ち着け俺〜。
それにしても、あのスレを読んだ人たちもこんな状況なのかな?
いつ死ぬかわからない感覚を持ち続けないといけない、
この殺伐とした世界の中で還れるかわからない「現実世界」を求めて・・・。
あ、俺の状況が異常すぎるだけかもねorz
あはははは・・・はぁ〜あ、寂しいな。寂しすぎるな。
なんで俺だけ獣人なんだろう・・・。
そんなことを考えていると、すっと白い何かが横切った。
170 :
既にその名前は使われています:2006/04/16(日) 05:40:20.00 ID:758niH4t
クゥダフが呆れる。
「つまり…お前の国はその兵器で無辜の民を焼き払った奴らと手を組んでると?」
ガルカも驚いた。「お前ウィンダス人ではないのか?」
「い、いや、物語物語!www」僕はぼかす。
鳥の声も朝の鳥の声に変わってきている。かすかに空が白んできた。
「しかし…面白いなその国は」クゥダフは呆れる。「なにがだ?」とガルカは答える。
「自国の無辜の民を焼き払い、勝手に押し付けられた法律を逆利用して、
自国の民を絶対に戦争に巻き込まず、新しき国に戦争を押し付ける。
新しき国は世界のリーダーとして動くために必要な経済力はすべて戦争に費やしているため、
国々の会合を開くだけでもその国の金を頼るしかない…ある意味最高の復讐になっているではないか」
ガルカはそれを聞いて一言「…あー。そうともいうかもしれんな」
ガルカは少し考え込んだ「…なんかそんな国の話聞いたような…まぁいい」
鳥の声が大きく聞こえる。スズメのさえずりさえこの世界は別物だ。
ひょっとしたらスズメではない別の生き物かもしれない。
投下、以上です。
もうしばらく山篭りのままなので、他キャラとの接触はないのですが
そのうち下山したときにはよろしくですm(_ _)m
ではまた、わっふるわっふる!!
172 :
No1.-69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/16(日) 05:44:56.08 ID:758niH4t
「今夜は終わり…朝か。夜更かししてしまったな」ガルカは苦笑する。
「今日は幸い休暇だ。ゆっくりしろ」とクゥダフはいう。
「ほれ、坊や。鉱山区に着いたぞ」そういうとガルカは僕の背を押す。
「ふにゅ?」クゥダフの背の上で寝ていたらしい。壮絶に眠い。
よろよろ歩く僕を見て二人は笑った。「ちゃんと帰れるか?」
「うん…クゥダフのおいちゃんが見つかって殺されちゃう前に帰る」
気をつけるんだぞとクゥダフが言うと手を振って背を向けた。
分厚い背甲で背を護る(=背が最大の弱点ってことだよね?)クウダフが背を見せていいのだろうか?
「おいちゃんたち、お名前は?」そういて僕は手を振る。眠気は限界だ。
「ゾルトフだ。よろしくな。可愛いタルタルの坊や。
今夜は楽しかったぜ!今度夜更かししてると食っちまうぞ?!w」
ぐはっ・・・壮絶なる割り込み、す、す、すみませんでした(;´Д⊂)
174 :
No1.-69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/16(日) 05:46:04.41 ID:758niH4t
そういって手を振ってスラムに消えていくガルカ。
遠くに見えるクゥダフがふと歩みを止めた。
「我らは卵からうまれる。ゆえに親に特別に与えられる名は無い。
だが、それゆえ兄弟の絆は深い。背なき兄弟よ。
力なく、部族に伝わる名とは違う、親より与えられし名を持つものよ。
我が名は敵にして友たる君がつけるであろう」
そういうと彼は後ろを向いたまま「手を振った」。
僕は手を振ると眠気を耐えて現実世界の名を叫んだ。
「僕の名前は…"S"!君は…雷鳴!"雷鳴のジェン"!」
「いい名だ"S"!雷鳴のジェン!今日から私はそう名乗る。この名はクゥダフの戦士に継がれていくのだ!」
僕はローブで背甲を隠した戦士が視界から消えるまでひたすら手を振った。
この世界で始めてできた友達は。敵。か…。
…その後、数日間僕は『友達』から移された鎧虫のかゆみに悩まされることになる
結局一睡もできない夜を過ごしましたw
1-69さんの投下終了したら、投下します
176 :
No.1-69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/16(日) 05:48:23.53 ID:758niH4t
いや、こっちも割り込みごめん。
しかもID頻繁に入れ損ねる(長文投下できずに何度も書き込むので)
なんというかこうしてみると自分ってクゥダフ好きらしい・・・。
ちょっとクウダフかっこよすぎる。カメのくせに!w
177 :
既にその名前は使われています:2006/04/16(日) 05:50:15.14 ID:758niH4t
とりあえず終了。赤い鎧とメンター出そうかなと思ったけど、
でた早々にクウダフのシェルバッシュとTPたまりまくってたガルカのフラットブレードでボコボコにされるだけと思ったので割愛しました。
クウダフカコ(・∀・)イイ
では、投下しまw
赤黒い炎は痛みと苦痛を生み出し、その渦巻きは憎しみへと変わり、まだある生を求めてアンデットへと転生する世界。
本物の『地獄』の中に俺は漂っていた。
何も考えられず、何も感じない。思考を忘れた魂だけが漂っている感じだ。
ゴウゴウと音が鳴り響く中、まるで螺旋状の階段のようにズラリと整列された物体は、それが元々人間であったことを微塵も感じさせない不気味さを発していた。
既にゴーストやグールへと変貌した元の人間達は、ひたすら下へ下へと引きずられるように降りていく。
『お前の番だ……』耳元で声が響く。もちろん、そんなことはわからない。ぼんやりと聞いているだけだ。
「お前は元の世界から抹殺された。もう戻ることは叶わぬ。」声が続く。
「――はい、闇王」突然、俺の口から言葉が発せられた。当然、何も考えられないが。
「お前には二つの選択肢が用意されている。
ゴーストとして蘇るか、グールとして蘇るかだ。
その力を用いて、憎き人間共を消滅させるのだ。」延々と聞こえ続ける言葉を聞いているうちに、自分の中に初めて、感情が渦巻いた。
――怒り、憎しみ
自分をこの世界へ送った奴らへの復讐の念。
「そうだ。お前の怒りを感じる。
その怒りを使い、お前をこの世界へ送った憎き人間共を一人残らず殺し尽くせ!」声が威圧的になった。もちろん、そのつもりだ。
「はい、闇王」言うと同時に、変化が起こった。
全身に広がる痛み。それと共に、暑さ、冷たさが一度に襲い掛かってきた。そして、先ほどの声の笑い声。
もう何もかも忘れたい。自由になりたい。
「でも、その前にまだやることがあるんじゃない?」
突然、先ほどと同じように耳元に響く声。しかし、今度は威圧的でありながら、透き通るような、美しい声だ。
と、今まで聞こえていた轟音は嘘のように静かになり、全身の痛みも消えた。
「なにをしている! さぁ、早くその怒りを力へと変えるのだ!」怒りをはらんだ低い声。
「いまならまだ遅くはない!力を得るのだ!そして人間共を抹殺するのだ!」……焦っているのか? もう戯言にしか聞こえないな。
「どちらかを選びなさい。人間を捨て楽になるか、人間へ戻り目的を遂げるか。」また透き通った声が聞こえた。
「奴の言うことは戯言に過ぎぬ!さぁ、早く力と野望を……」
「断る。」いつのまにか意思も戻っていたようだ。言い切った。
凄まじい怒りが周りの空間を支配した。
地獄の業火が燃え上がり、今まで漂っていた屍が一斉に向かってきたが、心配はしなかった。
耳に届くのは、魔法の詠唱。沈んだ意識を呼び起こすような力を持ちながら、優しく包み込むような感覚だ。
屍が一斉に群がってくるが、既に魔法の詠唱は終わっていた。
怒り狂った声が聞こえるが、それももう何を言っているかわからないくらい、遠い。
体が光りに包まれると、パッと消える。それが、俺の帰還したサインだ。
あばよ、『本物』の『闇王』さん
以上です
死んだら闇王がいるんだ〜。
【へぇー。】【なるほど。】【わかりました。】orz
闇王って表現やめようかなw
184 :
既にその名前は使われています:2006/04/16(日) 06:38:25.92 ID:/2jXsyn7
俺はワームに擬態したい。
185 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/04/16(日) 08:07:08.54 ID:1TyfHn2y
皆さん投下乙ですー
>>135 自粛などせずにぜひ続きを!
良いか悪いかは書き手ではなく読み手の判断ですからね。
投下します。
(119)
壁を這いながら、見張り台の上に向かった。
ドアを開けると数名のエルヴァーンの兵士が外の様子を窺っている。
「なぁ、悪いんだが…」
「何者だ、初心者と言う風体ではないが…」
「この階段を下りたところに、首のない死体がある。その死体を回収してハルヴァー宰相に知らせてくれ」
エルヴァーンの兵士があわてて振り向く。
「貴様、からかっているのか?」
「行って見りゃわかる。俺は神殿騎士団見習いのルーファスだ」
「…貴様の入隊報告は受けている。少しここで待っていろ」
兵士は階段を駆け下りていった。
と、すぐに駆け戻ってきた。
「…確認した、すぐに回収しよう。貴様はここで待機せよ」
見張り台にいた兵士は皆急ぎ足で階段を下りて行く。
俺は壁に体を預けると、そのままズルズルと床まで崩れ落ちた。
さっきの男の事が頭から離れない。
俺が危険だって…?あいつらの方がよほど危険じゃねぇか…
体の力が抜け、まぶたが閉じていった。
(120)
「ルーファス!」
聞いたことのある声がした。いつの間にか閉じていた目を開けると、隻眼の女性がいた。
「クリルラ様…」
「死体が消えたわ」
「!」
俺は目を見開いた。
「どういうことですか!?」
膝を突いて立ち上がり、クリルラに詰め寄る。
「あなたの報告を受けてここの兵士たちが確認したところまでは、確かにあったそうなのだけど…」
眉根を寄せて険しい表情になった。
「私が来たときには、血痕と衣服・装備の一部だけ残して死体がなくなっていたわ」
俺はまた壁に背を預けた。
「ルーファス、死体は誰だったの?」
「…昨日俺が襲われた3人のうち、逃げた1人です。おびき出されました」
「報告にあった黒マントね…とにかく無事で何よりだわ」
無事、でもないな。
殺し合いの前に話なんかするもんじゃない。本当に胸糞悪い。
(121)
残っていたのは、黒いマントと片手剣だった。
「これからわかる範囲で調べるしかないわね」
クリルラが言う。俺は呆然とその場に立っているだけだった。
男が倒れていた場所から放射線状の血痕が残っている。
だが、その根元には死体はない。
いっそ何もなければアレが夢だったかもしれないとも思えたのに。
いや、そもそも俺がここにいるのは夢なのか現実なのか…
頬にある一筋の傷の痛みだけが、俺がここにいる事を主張している。
さっきの事が、そして目の前の光景が現実であることを。
『…ス、ルーファス!』
ラディールの声だ。シグナルパールを装備したままだった。
『ルーファス!聞こえないの!?ルーファス!』
返事をする気にはならなかった。
クリルラに明日城へ行くと告げて、俺はモグハウスへ向かった。
(122)
モグハウスにはエルリッドとラディールがいた。朝と同じ様に、2人共深刻そうな顔をしている。
「ルーファス!」
ラディールがつかつかと近づいてきて、平手を振り上げた。だが、その手はそこで止まっていた。
「ルーファスさん、その傷…」
俺はゆっくりとテーブルに着いた。
「…黒マントがいて、後を追って、襲われた」
搾り出すように声を出す。喉がカラカラだ。
「どうして知らせなかったの!?」
「追うだけのつもりだった」
エルリッドは黙ったまま俺を見ている。
「ごめん、ちょっと疲れた。説明は明日でいいかな…」
「…わかりました。また明日来ます」
そういうと、ラディールはモグハウスのドアを荒々しく閉めて帰っていった。
「ルーファスさん、傷の手当てを…」
「いい、もう乾いてる」
道具箱の中から蒸留水を出し、一気に飲み干す。そのままベッドにうつ伏せの状態で倒れ込んだ。
自分の鼓動が聞こえる。脈が荒々しく音を立てている。
眠れるわけはない。だが何もしたくなかった。
(123)
「ルーファスさん…」
エルリッドはまだ椅子に腰掛けてこちらを見ている。俺は答えずに目線だけを送った。
「ルーファスさんみたいに強い人でも、そんな風に迷うことがあるんですね」
何が言いたいのかわからない。うつ伏せのまま、首をかしげる動作をしてみる。
「ふふ…眠いわけじゃないみたいですね」
目をつぶってまた首を横に振る。
エルリッドは椅子から立ち上がって、ベッドの縁に腰掛けた。
「私、強くなれば迷わないって思ってました」
モグハウスの扉の方向を向いたまま話し続ける。
「強くなって、自分に自身が持てるようになれば、きっと迷わないんだって」
「俺は強くなんかないよ」
「私よりも強いですよ」
「そういう問題じゃない」
うつ伏せになって、顔だけエルリッドに向けて話す。
「迷うのに強さなんか関係ない。理解できないモノを見れば、誰だって迷う」
「じゃぁ、ルーファスさんは一体何を見たんですか?」
エルリッドは悪戯っぽく笑って俺のほうを振り返った。
誘導尋問かよ…
(124)
「この世界は秩序で成り立っていて、俺はその秩序ある世界にとって危険な存在なんだってさ」
一気に言って、ベッドに顔を押し付けてため息をついた。
「危険って何でしょうね…」
「さぁ…情報も与えたくないってんで奥歯に仕込んだ爆薬で自決するくらいだから、かなり危険なんだろ」
エルリッドはこちらに目線を移している。
「冗談じゃねぇよなぁ…俺が何したってんだよ…」
口に出してみるものの、悩んでる原因は多分こういうことじゃない。わかってはいるんだけど…
また、ため息をベッドに押し付けた。
「何もしてないなら、堂々としてればいいじゃないですか」
簡単に言ってくれる。俺はちょっと恨めしそうにエルリッドを見た。
「んな事言ったって、向こうが俺を狙って来る以上、堂々としているわけにも行かないだろ…」
「私もラディールさんもいるんです。そんな連中片っ端からやっつけちゃえばいいんですよ」
「だからさぁ、そんな事してたらいくつ命があっても足りないだろ?第一、人殺すんだぞ?」
「あれぇ?ルーファスさん、自信ないんですか?」
おちょくってるんだろうか、結構まじめな話してるんだけど。
「ないね。襲ってくる奴みんな相手にして、俺はともかく2人を守る自信がない」
突然、パァンッと音を立てて俺の尻に衝撃が走った。思わず海老のように反り返る。
エルリッドが平手で叩いたみたいだ。
(125)
「そういう事言ってるからラディールさんが怒るんですよ。アテにされてない気がするって」
「いや、だってさ、あの黒マントかなり強いよ?狙われてるのは俺な訳だし…」
パァンッといい音を立てて、また尻を叩く。
「なんか、そういうのムカつきます。いじいじして男らしくないです!」
…何が悲しくて16歳の娘に説教されなきゃいけないんだろう。
「じゃぁ聞きますけど、元の世界に帰る方法は見つかりそうなんですか?」
「…目処も立ってないね」
「それは1人で探し回って見つかると思いますか?」
「…無理じゃないにしろ、大変だろうねぇ」
「あの黒マントがいっぱい来たら、1人でどうにか出来ますか?」
「…死んじゃうかもしれないねぇ」
「じゃぁ、どうして私たちに一緒に探してくれって言わないんですか!」
「だってさぁ…」
「あーもう!ルーファスさん!」
襟首を思いっきり引き上げられて、ベッドの上に正座の体勢になってしまった。
なんて馬鹿力だ…
「ちょっとそのまま待っててください!ラディールさん呼んできます!」
マジっすか…俺今ヘロヘロなんですけど…
(126)
「話は聞きました。ルーファス…」
本当に連れてきちゃった…ちょっと本気で腰が引けてる俺。
「こぉんのバカチンがぁ!」
バシィンッ
問答無用で平手が飛んできた。
俺は正座したまま避けることも出来ずに殴られる。
なんだろう、これはこれで新しい快感に目覚めることが出来そうな気がする。
「どうして私たちがあなたに守られなければならないのですか!?」
「…あ」
よく考えてみれば、もし自キャラの設定がそのまま引き継がれているなら、ラディールのレベルは65になってるはずだ。
エルリッドも、俺と立ち会った時に全力だったかどうかは知らないけど、とにかく力は凄まじい。
「あまり見損なわないで欲しいわね。じゃないと見捨てちゃうわよ?」
「そうですよ?ルーファスさん」
あぁ、ヤバイ。目から汗が出てきそうだ。
「何でそんな風になってるか知らないけど、しっかりしなさいよ…」
そこまで言うと、また明日くるわ、といってラディールは出て行った。
今度はドアを静かに閉めて。
(127)
「そういう訳ですから、あんまり1人で抱え込まないでくださいね♪」
エルリッドが再びベッドの縁に座った。俺は正座を崩して胡坐を書いている。
頭を掻きながら苦笑いを向けた。
安心したら頭がボーっとしてきた。腹は減ったし眠いし…
「まだ………スさん、い……」
「…何?」
「…と頼り……もあ…ど、強いし、…し」
声がよく聞こえない。さらに、まぶたが閉じそうになってくる。
エルリッドは何故か俺に寄りかかろうとしてる。なんか危険だ。
首に手を回されて寄りかかられるが、あっさりとベッドに倒れてしまった。
本当に体に力が入らない。腕も上げられない。
あぁ、今日は逃げられる気がしない。というか、眠い。
「…………………」
エルリッドが何か言っているようだ。でもよく聞こえない。
まぶたが重すぎて目も開けていられない。
眠い、眠すぐる。
もういいや、なんかまずい気もするけど、寝よう。
195 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/04/16(日) 08:16:24.53 ID:1TyfHn2y
投下終了です。
基本的には、誰でも気軽に書ければ良いと思いますし、全てのお話をリンクさせる必要もないと思ってます。
ただ、リンクさせる方が書き手としても読み手としても面白いとは思いますが。
では、わっふるわっふる!
196 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/16(日) 10:24:15.47 ID:758niH4t
「…ん…あっ…」…ここで…いいわけ?
「其処…だ…そ、そうだ…ぁっ…ゆっくり…」
なんかもう滅茶苦茶偉そうだな。まったく。
「もう少し人に頼む態度ってのがあるんじゃないかな。…ほら。いい?」
「む…うっ!いいっ!」
「…じゃさんれんぱつ…でいくよ。えいっ!」
「むっ!はっ!はうぁ!」
僕は叫ぶとむくれた。
「もーめんどう!背甲についた鎧虫くらい
殺虫剤振りまくなり、こまめに洗って駆除すればいいの!」
197 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/16(日) 10:28:05.08 ID:758niH4t
バストゥークでは獣人の存在は認められていないが、
だからといって獣人がいたほうが儲かる一面もあるので、
獣人たちのための娯楽施設や浴場のような設備もある。
(まぁ獣人の多くは風呂など入らないが雑談には向いている)
「背甲の中の小物入れはじめこまめに掃除!とりあえず殺虫剤!
本体は石鹸をつけてきれいに隅々まで洗う!
それで皮膚につく寄生虫、鎧虫を根本から根絶できるの!
背甲は何個も着替え用意する!というか骨格が変わるくらい重くしない!
ごはんは規則正しく、丁寧に寄生虫の卵除去したのを食べる!
排泄物はそこらに流さず、所定の位置に集めて中身を処理!堆肥にする!」
198 :
No.1-69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/16(日) 10:29:28.24 ID:758niH4t
僕が一気にまくし立てると"雷鳴のジェン"は不服そうにつぶやく。
「我らに背甲の中身を見せる習俗はない…交配相手は別だが。
一人だけでは背甲ははずせんし、それでも背を洗えぬ。
重く、強い背甲は強さと名誉の証。確かに重さに耐えれず死ぬ若者もいるが。
汚水処理はやっているが、排泄物も同様に扱うのか?別々か?」
「お得意の技術なり奴隷なり召使をつかえええっ!兄貴にも言ておけー!」
獣人達のたまり場にタルタルの声が響く。
周りの獣人が苦笑するジェスチャを見せる。
「おい。お前人間に名前付けてもらったんだって?」
そういうヤグードに彼は「そうだ」と答える。
「…こいつがお前の好敵手?ぱっとみたかぎりよわっちそうなタルタルなんだが?」
「こやつは詩人だぞ?見た目以上の力がある…はずだ」
はずだって何ですかジェンさん。それにだ。とジェンは笑う。
199 :
No.1-69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/16(日) 10:33:36.98 ID:758niH4t
「こやつは…"P"だ」
ぶっ!なんで僕の隠してるほうのキャラ名しってるんだ!
獣人達の動きが止まり、僕に視線が集まる。「あの?」
…Pの奴って獣人に顔が効いたのか。
「俺の兄の仇…だな」ヤグードが言う。
ジェンが苦笑する「俺の弟の仇でもあるな」…?
「俺の兄弟、あの戦役で散った!果て無き名誉!」オークが叫ぶ。
「もう三年にもなるのか。セルビナ攻防戦のことは」
そういうとジェンは遠くを眺めた。
「ウィンダスの遠征義勇軍のリーダー。
"ザルクヘイムの奇跡"の後、姿を消した若輩冒険者」
…それって…確かにこのゲーム始めたとき遠征軍やってたけど…。
30レベルくらいの赤/シだったっけ?
200 :
既にその名前は使われています:2006/04/16(日) 10:43:53.77 ID:758niH4t
コンクエスト。
支配地域でもっとも地域の安定に貢献した3国がその領土を所有するシステムだが、
一時期弱体したウィンダスには喉もとのタロンギ大峡谷、ブブリム半島を獣人に押さえこまれ、
交易や冒険者の往来が非常に危険な状態のまま、一部の腕利きの者や運のよいものを除き、
魔のブブリム半島を越えることができなかった時期が一年に及んだことがあった。
皮肉なことに、冒険者達を中心とした僻地の領土の獲得量に反して常に国の危機にあったのだ。
直轄領のはずのマウラは事実上封鎖され、海路からの補給のみでほとんど持っていた。
ウィンダス所属の若い冒険者はマウラを独力で目指さねばセルビナに向かうことができなかった。
既に補給の耐えていたマウラには冒険者達の修行場としての機能は失われていた。
ウィンダス人は命の危険を冒してセルビナに向かわねば集団戦闘の修行ができなかったのだ。
だが、それは名もなき冒険者と兵士達の奮闘によりマウラ周辺地域奪還と相成り、
現在、コルシュシュ方面は三国のいずれかが安定して領土としている。
201 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/16(日) 11:04:49.26 ID:758niH4t
この奇跡に触発されたランク3なりたて、
遠征軍に参加資格を得たばかりの少年がいた。
彼は仲間を集い、タロンギ半島、メリファト山地、
パシュハウ沼、ジャグナー森林で獣人軍と戦闘を開始する。
そして、サンドリアとバストゥークの間で領有権争いが行われ、
両国の足並み揃わず、守りが甘くなっていたザルクヘイム地方に、
ホブゴブリン傭兵、クゥダフ、オークの混合精鋭部隊が派遣されたことを察知。
このままではセルビナが封鎖され、マウラともども補給が絶えて滅びる。
盗賊の心得もあった彼はグスゲン鉱山に隠された補給物資を
血を流すことなく奪って奪って奪いつくし、
友人達と作ったわずかな手勢を率いてバルクルム砂丘にて激しい攻防戦を展開。
絶望的な戦力差だったが、獣人軍の補給戦を完全に断ち切った彼は、
たった三週間の死闘で獣人混成部隊を征し、ウィンダスの御旗が一時期ザルクヘイムにたつことになる。
人はそれを奇跡と呼び、獣人達は恐れた。が、彼は奇跡をおこしたあと何処かへと去っていったという。
202 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/16(日) 11:11:37.68 ID:758niH4t
「(…たしかに、そのとき、遠征軍と採掘ついでにこもってたな)」
箱を遠征軍資格持ちが開けるとポイントがもらえるのだ。
僕がもごもご言ってると雷鳴のジェンは続ける。
「わが名は知性のひらめきの意。セルビナに散った弟の仇がつけた名。
なにか問題でもあるのなら我に勝負を挑め。受けて立とう」
というか、僕自身が知らないことの解説長々とありがとう。
ザルクヘイム所有権争いで多くの血を流したこの国で
僕が本名名乗ったら死亡フラグじゃないか。本当にありがとうございました。
たまり場を出て僕はジェンにつぶやく。
「でも、僕はPのことほとんど知らないんだ」
「俺も、Pの身体がPに戻るまで手伝おう。友よ」
僕の口から、ジェンの口から自然とこの言葉が漏れてびっくりした。
『そのときこそよき戦いを』僕らは武器を手に敬礼を交わした。
今日もよく晴れたいい日だ。昔ならパソコンを叩いてFFしてたのにな。
203 :
既にその名前は使われています:2006/04/16(日) 11:19:04.68 ID:758niH4t
今日のオマケはここまで。
わっふるわっふると言われて序盤エロ風に書いてみた。反省はしていない。
てか、Pの話だとヒロインすらいないんだよね。
現実世界でもててない奴(ゲイにはもてるがノンケ)が
異世界のタルタルの姿になった程度でモテモテになるのは自制心が許しません。
で、実は絡みとみせかけて獣人で♂で寄生虫取りと。反省はしていない。
すいません 岩塩ありますか?
「ん、君はこないだ蜂蜜を煮出しにきた、えーと」
いや あんたに名乗った覚えないし
そもそも名前なんかないよ このキャラの名前はあったけど
俺は
>>1や
>>119 >>120をIDか数字で認識していたが
NPCにはそれも見えないみたいだしな
そうだな とりあえず
「ふむ <俺>と呼べばいいんだね、最近の若者はけったいな名前を、、、」
んなこたいーから岩塩よこせ
俺はゆで卵と岩塩をいくつか手にしてモグハウスへと帰宅した
ゆで卵にはやはり塩だ
「ご主人様〜 明日はコンクエストの発表クポ〜」
な、なんだってーーー
1位になっちまったら移籍金はひのふのみ・・・
「ご主人様落ち着くクポ。。。」
こーなったら倉庫キャラでしにまくっていあやや倉庫なんざいねえ
あ、これお土産ね 塩かけて食え
本当に困ったな。 とっさに金を借りようと思ったがフレともtellがつながらない
「まだ1位になると決まったわけじゃないクポ〜〜;;」
あ、ああ。そうだな ○獅子騎士団とやらも居るみたいだしな、
ままままだあわてるような時間じゃない
「・・・ご主人様 なんでガニマタで右手をぶるぶるさせてるクポか。」
俺はその夜眠りに付く事が出来ず、港区で釣りをしていた、
魚は全然かからなかったがそんな事記憶にものこっちゃいない
どうすんだよ、1位で40000 2位で12000、
このままダラダラと競売のバイトを続けて、だらだらと戦闘の真似事なんかしてて
全部忘れちまって 諦めてしまいそうな自分がとても怖かった
そうなったら俺はこの世界で1人、誰にも認知されずに・・・。
1人でこんなに物を考えたのは、ほんとに久しぶりだった。
いつも全身疲労でモグハにつくとすぐ熟睡だった。
ふと、リアル一週間以上、
いあ現実にはもう何日たってるのか判らない自分の実家を思い出した
かーちゃん、とーちゃん、
目覚めはアンニュイ
俺はいつも通り競売で荷物の仕分けをしていた。
「ひゃっほいいい ひさびさに俺っちの国が1位だぜい!」
競売所管理人の彼女は朝から上機嫌だった
明日になれば連邦の黒い悪魔と謁見できるかもしれない
それなのに俺の心は土砂降りだ
「んー、新入り娘、なんかあったのか? ロストソウルみてーな顔してから」
ああいあいあ、、、んじゃこれ石の区モグハウス宛の荷物運んできますね、と
俺は冒険者宛に敗走された荷物を抱えながら森の区の競売所を後にした
皆様、投下乙であります。
>>165 >>185 ありがとうございます。恥ずかしながら戻ってまいりました。
戦線復帰いたします。
209 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/16(日) 14:18:27.84 ID:uF/q0Re8
墓場から始まった俺の旅。
ようやく、ウィンダスの近くまで辿り着いた。
サルタバルタの風景には、妙な懐かしさを感じる。
とはいえ、具体的に記憶に引っかかるものはない。
デジャヴュ、いわゆる“旅先での思い込み”だろう。
俺は遠くに見える大樹を目印にして、川沿いに歩いた。
小川のせせらぎが、荒れていた気分を癒してくれるようだ。
のどかだ。
もちろん、このあたりにも獣人やモンスターがうろついている。
そこここで戦っている冒険者は必死に違いない。
ほらそこにも。
片手にスタンガンを持って、マンドラと格闘してるタルタルがいる。
辻ケアルしようと思ったが、余計な手出しをすると怒られそうだ。
まだ夕暮れまでは時間がある。
俺はゆっくり歩きながら、今後について考えをまとめることにした。
210 :
既にその名前は使われています:2006/04/16(日) 14:19:57.65 ID:/2jXsyn7
ちょスタンガンwww
元の世界に帰る方法を探す。
これは大前提だ。
俺たちはそのために、死にそうな目に会いながらも旅を続けている。
まずは、モンブロー先生からの依頼を済ませよう。
先生はシャントット博士に薬を届けるという、会見の口実を用意してくれた。
好意を無駄にはできない。
世界に取り込まれた俺たちイレギュラーのこと、そして俺自身の記憶喪失について。
色々有名な博士から、何らかの手がかりが得られればいいのだが。
あぁ、それから
>>100だ。彼女に、イッチが生きていることを伝えなければ。
エルヴァーンの女性で黒髪。
顔は知らないが、もうウィンダスにいるはずだ。リンクパールも渡そう。
リンクパールを入れた小袋は、朝からバックパックに入れっぱなしだった。
イッチと常時通話していたいが、過保護はよくない・・・んだよな。
宰相ハルヴァーには面会できたんだろうか。
「ところで、入口はまだか・・・」
そびえ立つ巨大な樹木を右手に見ながら歩いているのだが・・・。
街はうっそうと茂る天然の城壁に囲まれて中は窺えず、歩けども入口が見当たらない。
街、いや国が丸ごと、天然の城砦でぐるりと囲まれている格好だ。
鉄壁だが、逆に耐呪装備の大軍に突破されれば、逃げ場はないな。
「あった・・・入口・・・」
もう夕暮れだ。へとへとだ。
入国ゲートまで、ずいぶん歩かされたもんだ。
ゲートの両脇では、ミスラの戦士が歩哨をしている。
時おり、通る者を呼び止めては身分証の提示を求めているようだ。
あいにく、そんな物は持っていない。
正体を知られては、面倒なことになるかもしれない。
人ごみにまぎれて入国しよう。
夕日に追われるように、ぞろぞろと農夫や商人そして冒険者たちがゲートの奥へと消えていく。
いまのところ、背の低いタルタルばかりが通っていく。それでは目立つ。
俺は黒マントと目だけ出したターバンを直し、物陰でタイミングを見計らった。
待つこと数分。
冒険者らしきヒュームやエルヴァーンの集団が通りがかった。
俺は何食わぬ顔でそれにまぎれ、ウィンダスに入国した。
ゲートから続く長い通路を抜けると、そこは森の区広場だった。
それにしてもウィンダスは広い。
ひとまず、今日はモグハウスに落ち着こう。
確か、この広場から北に折れてすぐに左の道に入る・・・。
よく覚えていないが、そのハズだ。
俺はまた、何気ない歩調で雑踏に紛れた。
街中で、物陰から物陰へ、なんてド素人じゃあるまいし。
ほら、俺と同じように黒ずくめで顔を隠したタルタルだって普通に歩いている。
体に見合わぬ大きな死神の鎌をかついでいながら、誰の印象にも残っていない。
鎌タルは、北に続く道へ行くようだ。
ちょうどいい。
アレの後をついていけば、モグハウスまでたどり着けるだろう。
214 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/16(日) 15:53:15.84 ID:uF/q0Re8
ひとまず、以上です。
投下&ウィンダス入国乙です
身分証の提示か〜。
考えていませんでしたw
レスありです^^
お仕事ですから、「怪しい人物」には身分証の提示を求めるデスよ。
普通はスルーかとw
スレを見つけたら投下中だったので、様子見してました。
スレタイが変わってると思ってなかったです・・・朝で検索シテタヨorz
ともあれ、遅くなりましたが
>>1乙です(`・ω・´)
そして皆様投下お疲れ様です。そして、新入り?さん方、おめでとう!w
何よりも本家さまの復活を嬉しく思います。
自分が動かしてしまったので、やりにくい部分もあるかもしれませんが・・・orz
本日の投下は無いです。スレ無くなったものだと思って続き書いてn・・・
先輩方、お疲れ様です(・ω・)ゞ
それでは、投下いきます!
割り込みしてないよね?(゚д゚;≡;゚д゚)
白くて、モコモコで、巨大な塊。羊だ。
「うわぁ〜羊くせぇ〜。」
ついつい心に思った事が口の先から零れてしまった。
それに気付いたのか、羊が「ブモォ〜」と啼くとこちらに向かってくる。
どんどん近づいてくる白いモコモコ。「ブモォ〜」
序々に大きくなる白いモコモコ。「ブモォ〜」
モコモコな白いモコモコ。「ブモォ〜」
モコモコでモコモコ。モコなモコモコ。モコモコもモコ。
モコモコモコモコモ(ry
だぁ〜〜!近い!近い近い近い!近すぎてチクチクする!!
「ブモォ〜」
じゃれるな、じゃれるな、じゃれるな!チクチクする〜!!!
でも、暖かいなんて思ってないんだからね。
感謝なんて誰もしてないんだから。
なんて、ツンデレな気持ちなわけですが、
近寄ってきた羊には危害を加えてくる気配はなく、
ただ動物の習性で密着して暖まろうとしにきただけだった。
よく見るとこの羊、周りにいる羊と比べると一回り小さい。
「おい、お前どうした?親はどうした?」「ブモォ〜」
「なんだ?はぐれたのか?」「ブモォ〜」
「・・・話せるわけないか」「ブモォ〜・・・。」
最後の一啼きはなんだか寂しそうな声だった。
「お前も独りか?」「ブモォ・・・」
「そっかぁ、じゃあ俺と一緒だな」「ブモォ」
「一緒に寝るか?」「ブモォ(`・ω・´)」
一瞬、本当に眉毛辺りが上がってちょっと面白かったw
独りで寂しかった&夜風で寒かったのもあって、
毛皮がなかなかヌクイ奴なので一緒に寝ることに。
羊臭いのを我慢すれば、かなり上等なベットみたいで
案外、寝心地が良かったりw
さっきまでの不安もお陰で吹き飛んでしまい、いつのまにやら熟睡。
シープソングでも受けたかなと錯覚するぐらいの熟睡だった。
ありがとう。羊。
数日、一緒に過ごすと流石に愛着が湧いてきたので
呼びやすいように「ブモ」と名付けてみた。
「ブモ!」と呼んでみると、
「ブモォ〜!」と勢いよく迫ってきてそのまま体当たり!
一瞬お花畑が見えた。死んだ祖父母が手を振ってくれた。
なんだかなつか。。。
ってやばいやばい。危うく逝きかけた・・・
飼い羊に体当たりされる。とはこの事だな・・・。
今回の投下は以上であります(・ω・)ゞ
それではまたROMに戻るであります!軍曹!
ゴブ&ブモ・・・ちょっと萌えた・・・ (´Д`;)
わっふるわっふる!
224 :
既にその名前は使われています:2006/04/16(日) 17:56:53.97 ID:/2jXsyn7
飼い羊に体当たりされる。とはこの事だな・・・。
オイイイいいそんな諺
無ええええええええ
本家とか言われてるけど自分のは完全に好き勝手に書いてるだけなので
多分この先肌に合わない人がいっぱい出てて来ると思ふ。
>>225 キニシナイで思うところを書いてくださいよー。
人それぞれ好みはありますし、エロカッコツケ風味が嫌いな人も多いハズ。
私の書いたモノも、肌に合わない人の数では負けませんよ、きっと。
胡散臭いWebで成分解析してみました。
Lead_161+◆zmxSLEadCUの68%は狂気にも似た幻想で出来ています
Lead_161+◆zmxSLEadCUの17%は箱舟で出来ています
Lead_161+◆zmxSLEadCUの8%は皆が愛した故郷で出来ています
Lead_161+◆zmxSLEadCUの6%は赤い紐で出来ています
Lead_161+◆zmxSLEadCUの1%は黒の予言書で出来ています
・・・
orz
逢魔が刻、と呼ばれる時間帯。
誰もが家路を急ぎ、あたりは暗くなりかけて人の顔が見えにくい。
「たそがれ」は、誰だ彼は? という意味だ。
広場を横切り、サンドリア領事館の前を右に曲がった。
その先の通路には、モグハウスを示す看板がある。
領事館で、冒険者の身分証を発行してもらえばいいんじゃないか?
一瞬その考えが頭をよぎったが、立ち寄っている暇はなさそうだった。
すっ、と鎌タルが右手にそびえる建物裏に消えたのだ。
・・・ここは確か、手の院?
「手」ということは、何かを作る工房だったか。
俺は、ちょっと寄り道することにした。
黒ずくめの鎌タルが気になったからだ。
モグハウスはすぐそこだし、戻り道に迷うこともないだろう。
>225
文体とか評価とか気にしたら自分も書けなくなるので…w
色んな人の作品が読めるだけですごく楽しいのでぜひ続けて投下してもらえると嬉しいです(`・ω・´)ノ
>227
上三つでなんか感動してしまったww
うぁまた割り込んでるし…
【ごめんなさい】【ごめんなさい】(つд`;)
いえー、とんでもないです。
むしろ、リアルタイムで書いてる自分のほうが、皆さんにご迷惑かと・・・。
私の投下を待たずに、書き込んじゃってください^^
>>227 それなんてサウンドホライズン?
いや、間違ってたらはずかしいけど
ず〜〜〜っと考えても生き返った後どうすればいいかわかりません!
もうしばらく考えてみますw
>>222(ゴブ)氏
さっそくジョブが付いて獣使いにw
全域を渡り歩けるゴブなので先がwktk
>>225(通称本家)氏
おそらく私のSSの方が好き嫌い激しいと思いますので、その辺は気にする程では無いかと。
皆のSSの根底になってるので、是非続けて下さい。
>>227(Lead)氏
サン464 ◆PCl7Dh0dlY の成分解析結果 :
サン464 ◆PCl7Dh0dlY の68%は毒物で出来ています。
サン464 ◆PCl7Dh0dlY の18%は回路で出来ています。
サン464 ◆PCl7Dh0dlY の14%は覚悟で出来ています。 有毒回路ですがなにかw
ダークな鎌タルは、一体どこに消えたのだろう。
俺はそれとなく辺りを見回したが、姿はない。
むしろ黒マントに覆面で政府の敷地裏に侵入している俺こそ、怪しさ大爆発なワケで。
余計なことに首を突っ込まずに、モグハウスに行くべきか・・・。
ガシャーン!
建物の中からだ。
俺は弾かれるように駆け出した。
子供の悲鳴が続く。いや、場所柄、タルタルの声だ。
ジンワリとしたぬるい空気のせいで、走るとすぐに汗がにじんだ。
工房のドアは、ノブを破壊されて開け放たれていた。
メチャメチャに散乱したガラクタ。
怯えたタルタルが、尻餅をついている。
無言で、黒ずくめの鎌タルが巨大な両手鎌を振り上げた。
こんなんでましたw さて、SS書きに戻りますかね……
胡散臭い成分解析機によるサン464+◆PCl7Dh0dlY+の解析結果
サン464+◆PCl7Dh0dlY+の87%は存在してはならない書物で出来ています
サン464+◆PCl7Dh0dlY+の9%は書の真理で出来ています
サン464+◆PCl7Dh0dlY+の4%は真っ赤な薔薇で出来ています
失敬、天の塔に封印されてくる
>>234 完全にスレ違いですけれど、分析したあとに出てくる成分が
サウンドホライズンってグループの歌の歌詞に出てくる単語ばっかりだったので・・・
では、私もロムに戻ります
わっふるわっふる
なるほど・・・ありがとうです。
あとでググッてみますね。【興味があります】
両手鎌が振り下ろされる。
刹那。
俺は一足飛びに割り込んだ。
手にした剣を突き出して、切っ先の軌道を流した。
鎌タルはくるりと一回転、刃を床に食い込ませることなく身構える。
予想外の乱入に、鎌タルがかぶっていたフードがはだけた。
タルタルの、女性。両耳の横髪を結わえている。
その小さな体から、計り知れない威圧感が迫ってくる。
“炎の壁”に匹敵するプレッシャーに、全身から汗が噴き出した。
それも経験済みなのが幸いした。俺の体は恐怖に引きつることなく、動く。
俺に注意をひきつけろ。
時間を稼げ。活路を見出せ。
考えることをやめたら、死ぬ。
工房の中は薄暗い。
落っこちたランタンが、床でちろちろ燃えている。
俺は摺り足でゆっくりと両者の間に割って入った。
腰を抜かしたタルタルを背後にかばう。
振り返って見ることはできないが、戦力にはなりそうにない。
一対一。上等だ。
俺と鎌タルは、同時に動いた。
ならば。
片手剣がスピードで勝る。
両手鎌よりも先に、俺の剣が鎌タルの胴を薙いだ・・・はずだった。
ガッ。
剣の切っ先に、石を砕く手ごたえがあった。
骨を砕きハラワタが出るはずの部分から、パラパラと白い雲母のような破片が剥がれ落ちた。
鎌タルは斬られた勢いで飛ばされながら、両手鎌を振り下ろす。
湾曲した刃が閃く。
盾のない俺の、左腕を切り裂いた。
遅れて襲ってきた痛みで、一瞬、気が遠くなった。
対物四層の結界で阻んでもなお、これか・・・!
左肩から腕の肉をゴッソリ持っていかれた。ビシャビシャと血が床に散らばる。
ケアル・・・。いや、隙は見せられない。
「まだァ!」
俺は斬りかかると見せかけて、部屋の開けた場所に駆けた。
鎌タルが本棚を足蹴に壁を跳び上がり、天井を蹴った。
頭上から両手鎌を振り下ろす。
俺も作業台を踏み台にして跳んだ。空中戦だ。
懐に飛び込む。
間合いが近過ぎてスピードの乗らない鎌刃が、俺の右肩に食い込んだ。
かまわず、剣を腰から胸へと、渾身の力で振り抜いた。
ゴリゴリとした感触が次第に消え、肉を切り裂く確かな手ごたえに変わった。
はじけ飛んだ鎌タルは、着地に失敗して床でしたたかに背中を打った。
俺も鎌タルも黒ずくめで、怪我の様子は窺えないが、二人の足元には血溜りが広がっていた。
「何故だ」 俺は尋ねた。「“赤い鎧”の命令か?」
「世界の秩序を乱すモノを消去するのが、私の役目・・・」
鎌タルがよろよろと立ち上がった。震えている?
「裏切りには死あるのみです。例え、かつて愛した貴方でも」
244 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/16(日) 21:52:22.21 ID:uF/q0Re8
長々とすみません。今夜はこれで投下終わりです。
最近ラヴ成分が足らないのでやっちまった。
敵側の女戦士とラヴ燃えなら何でもよかった。
今は反省している。
ヴァナで即ハメ
―――ガシァァァァン!!
突然モグハウスの窓が割れ、窓辺から何かが遠くへ走り去る音が微かに聞こえた。
窓から確認しようと駆け寄ったが、木製の格子に阻まれ姿を確認する事は出来なかった。
石床を蹴る足音の調子、衣擦れの音からして、布マントか何かを着込んだ女タルタル辺りだろうか。
割れた音に驚いて逃げたとは考えにくい…自分で窓を割った?なんの為に…?
「…コーイウ時ャ大抵誰カノ暗殺ダロウガ。考エズトモ判るダロ、阿呆ガ。」
私がこうして平然としてるって事は奴の狙いは……仲間だった者の口止め!!
あわてて振り向くと、ガルカンマネキンに拘束されたままのアジルが居る。
急いで駆け寄り、前に回り込むと……右胸にボルトが深々と刺さっている。
…いや、正しくはこうだ。背後から撃ち込まれたボルトが胸を貫通し、先端を右胸から覗かせた状態で止まっている。
私は、急いで抜いて、治癒魔法を掛ければ大丈夫かもしれないと思い、ボルトに手を掛けようとするが…
「…無駄よ。この゛ぉッ…ボル…トは…魔法が掛かッ―てッ…ぃて…放置しても…抜いても…死ぬの。」
そう言い、アジルが喋り、呼吸する度、だんだんとその口から流れ出る血の量が増えている。
アジルのマネキン拘束を急いで解除し、自分の寝床であるオーク材で出来たベッドにアジルを寝かせた。
当然部屋の床やベッドは血だらけになったし、部屋の中は血の匂いで充満しているが、気にはならなかった。
弱々しく右手を伸ばして来たので、その手を両手で握り、アジルの顔を見た。
ベッドに寝かせた時より顔は青ざめ、目は深い悲しみの色を涙と共に映し出し、今にも泣きそうな表情をしていた。
いやだ、まだ、死にたくない。 まだ、やらなければならない事が。 まだ、やりたい事が沢山ある。
傷口から血を流し尽くしてなお生を渇望し、死を恐れた少女は、弱々しく泣きながら、その生涯を閉じた。
幸せな家庭で育てられ、世界を護るという名目の殺人を仕事にし、その標的に捉えられた少女は、
恐らく仲間であろう者の手に掛かり、自分を捕らえた敵に見取られながら、物言わぬ亡骸となった。
それから昼が過ぎ、日が暮れるまで、私はアジルという名の少女だった亡骸の手を握り締め、泣き続けた。
むせかえるような血の匂いが充満する室内で、何故無くのか理由も解らぬまま、私はひたすらに泣いた。
投下以上です。
……なんか超シリアス路線に突っ込んでしまったかもしれない…
ぇー真に申し訳ありませんが、私のSSは基本エロゥは茄子の方向で…
249 :
既にその名前は使われています:2006/04/16(日) 23:34:22.42 ID:OUpNkTu0
エロ無くても良かったのに;;
それでもサントット博士なら何とかしてくれる
250 :
既にその名前は使われています:2006/04/16(日) 23:46:28.58 ID:vwzv0Szu
まだあわてるような時間じゃない。
半日程度シャントットなら復活させれる
age suman
>>248 投下乙です。
なんか切ないなぁ・・・。ぐっときましたですよ。(;´д⊂)
253 :
既にその名前は使われています:2006/04/17(月) 00:13:43.59 ID:yb9Py1Bn
:::::::::: :.::. . . Λ_Λ . . . .: ::::::::
:::::::: :.: . . /彡ミ゛ヽ;)ヽ、. ::: : :: アジル・・・
::::::: :.: . . / :::/:: ヽ、ヽ、i . .:: :.: :::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ヽ、_ノ  ̄
1さんだって生きてたからアジルだって死んでないさ
ファンタジーだから問題ない
255 :
レップ ◆35//hs0Y0Y :2006/04/17(月) 00:23:12.62 ID:1Waa8Fyt
:::::::::: :.::. . . Λ_Λ . . . .: ::::::::
:::::::: :.: . . /彡ミ゛ヽ;)ヽ、. ::: : :: 死亡フラグktkr・・・
::::::: :.: . . / :::/:: ヽ、ヽ、i . .:: :.: :::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ヽ、_ノ  ̄
お通夜ムードで何か投下が憚られますな…。
なんとなく書けたので挑戦してみたいところなのですがw
あれだよ死んだように見える状態になる毒が塗ってるとかそこらへんだよHAHA
>>256 ばっちこーい!
トリップこれでいいのかな? お言葉に甘えて、それでは参ります。
**************
そよそよと頬をなでる風を感じ、目を開けてみると、
自分はどうも白い石壁のようなものに背を預けて、草の上に座り込んでいたようだった。
立ち上がって周囲を見渡すと、白い石壁は見上げるほど高く、
少し離れた場所にピンク色の光を放つ台座が見えた。
遠くの方にはまばらに林が見え、のどかに羊が歩いている。
「…えーっと…。」
LSメンバーの限界3とついでに鍵取りを手伝ったあと、
カジェルの再使用がまだだったからそのままホラにテレポして落ちたんだっけ。
ジュノって気分じゃないからサンドまで歩きかチョコボだな…。
普通にログインしたときのように、ごく普通に当面の計画を頭の中で組み立ててから、
ふと違和感に気付く。
改行多すぎって怒られた…。
**************
自分の手を見ると、甲に緑色の石が嵌った手袋をはめていた。
そこから引き抜いた手は浅黒くて大きく骨張っていて、まるで自分の手ではなかった。
だが確かに自分の意志に従って動くからこれは自分の手であり、
私がそうしようと思った通りに石壁を撫でさすったり叩いたりし、
しゃがみ込んで地面の草をぶちぶちと引きちぎった。
いやーな予感がしながら頭の両サイドを確かめると、
そこには明らかに人間のものではない長い耳が生えているのが分かり、
うなじに手をやるとそこは短く刈り込まれてサラサラとした感触を返してきた。
「…先週から授業始まっちゃってるんですけど…。」
思わずこぼれた独り言が、ラテーヌ高原の風にむなしく紛れていく。
見上げた空は晴れ渡り、いやになるほど青かった。
まあそんな感じで、私も「自キャラになってた」らしい。
ネタスレだと思ってたのに…ネタスレだと思ってたのに…!
ログアウトした時の状況からそのままであれば、今の自分はLv75の赤サポ白。
空を見上げながら惚けていても仕方がないので、取り敢えずその場で
自分の持ち物や装備を点検してみたところ、それらもほぼ問題なくゲーム中のままだった。
唯一リンクシェルだけは白く濁り、手に取ったら砕けて砂になってしまったが…。
どうでもいいけどゴブ鞄まじうけるwwwww
闇杖とか光杖とか鞄の縦横より長いのにこれ何のマジックですかwwwwww
色々思うところはあったが、荷物を纏め直して、まずは当初考えた通り
にサンドリアを目指す事にした。
テレポイントにはせわしなく冒険者と思しき人たちが現れたり、
そこから立ち去ったりしていたけれども、声をかけるのは憚られた。
スレで最後に読んだところからどれだけ状況が動いてるのかは分からないけれども、
目が覚めた早々に「イレギュラー」に認定されて襲撃、なんてのは正直御免被りたい。
私には親兄弟もあれば学校もある。生きて帰ってきちんと卒業しないと親が泣く。
できるかぎり危険を避けつつ、元に戻る方法を探さなければならない。
左腕に付けた棘つきのバックラーと、腰に提げた曲刀を確かめて、私は西へと歩き始めた。
そういえば、マクロとかどうなってるんだろう?
スレの中で多くの人は四苦八苦していた。あるいは最初からマクロ使用を諦めて
リアルと同じように身体を動かす方向で対処してた人もいたようだけど…。
自分自身はかなり着替えマクロを多用してたんで、使えないようだと割と困る。
「えーと…。白き祈りを?」
立ち止まって、試しに白魔法系弱体マクロに登録していた台詞を呟いてみる。
疑問形になってしまったが。
瞬間、キン!と耳鳴りがし、首周りと左手中指の付け根に熱がともった。
慌ててカフスを外すと、はめていた指輪がアスリンからサファイアリングへと変わっていた。
そして、鞄の中にアスリンが。
鞄から取り出してよく眺めてみると、内側になにかの模様と、Ctrl X/Alt Xなどと
文字が書かれている。今指にはまったサファイアリングには、
Ctrl IIと書かれており、もう片方にはCtrl II/Ctrl VIと書かれていた。
首の周りをなぞると、金属の輪がかかっている。
たぶんこっちにも同じような細工が施してあるのだろう。
「おけ、把握した。」
他の人が同じ"仕様"かどうかは分からないが、ともかく自分については
「装備に刻んだ言葉」と「あらかじめこちらで設定した言葉」の組み合わせで、
なんかの魔力を働かせて装備を瞬時にチェンジできるらしい。
「こちらで設定した言葉」は、リアルでマクロを組んでた時に組み込んでた台詞に準ずる。
微妙に恥ずかしいが…できるということが分かったからよしとしておこう。
小声で/echoにしとけば他の人に聞かれることもないだろうし。
しかし、いきなりやろうと思ったことができてしまうって事は、
自分はかなりヴァナとの親和性が高い?
すなわち、油断してるとあっという間にこの世界にとけ込んでしまう…?
背中がすうっと寒くなり、ちょっと浮かれていた気持ちもしぼんでしまった。
指輪を自分の手で元通りにはめ直して、私は再び、大人しく歩き始めた。
心無しかゲーム内より遠い気がする。チョコボに乗っておくべきだっただろうか…。
ごめんなさい訂正!
>今指にはまったサファイアリングには、
>Ctrl IIと書かれており、もう片方にはCtrl II/Ctrl VIと書かれていた。
正しくは、
>Ctrl II/Ctrl VIと書かれており、もう片方にはCtrl VIと書かれていた。
が正解です。
どのマクロを起動すると何が装備されるかを表すということで、
左手側のサファイアリングはゲーム内マクロシステムで言うctrl2とctrl6の両方で装備変更になり、
右手側の同リングはctrl6を起動した時のみ装備変更されます。
今夜はさわりということでここまでです。
初出:258
PC(仮)名:名乗ってないからまだ不明で / 中の人:256 ◆MwNTY7GtwI
種族フェイス:Elv♂F7a
ジョブ&Lv:RDM75WHM37(サンドリアに辿り着ければジョブチェンジするかも)
特記事項:マクロ&魔法をかなり直感的に操れる、本人はまだ気付いてないけど
ヴァナでしかできない事を行っていくと引き替えにリアルを忘れていく
活動エリア:現在ラテーヌ・これから徒歩でサンドへ
あらすじ:まだ「自キャラになった」ばかり、何ができるのかを確認中?
他キャラとの接触:まだありません。
>>263 それなんてネバーエンd
意図的なマクロ使用可能者キター!
わっふるわっふる!
161さんの成分分析を実名でやったら
<me>の99%は死者を蘇らせる禁断の秘法で出来ています。
<me>の1%は箱舟で出来ています。
リアル反魂の根キタコレ!
ちょっと464さんの部屋行ってアジルに目覚めのキスしてくる!!w
>>264 >>264 >
>>263 > それなんてネバーエンd
> 意図的なマクロ使用可能者キター!
> わっふるわっふる!
> 161さんの成分分析を実名でやったら
> <me>の99%は死者を蘇らせる禁断の秘法で出来ています。
> <me>の1%は箱舟で出来ています。
> リアル反魂の根キタコレ!
> ちょっと464さんの部屋行ってアジルに目覚めのキスしてくる!!w
おk期待してる!
死者蘇生を発動したみたいなので安心して寝ますね^^
誰の物語に出るんだこれつかオイ
てかマクロ発動いきなり成功させれるなんてお前はネオか!
268 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/17(月) 02:37:22.60 ID:BJWRf43r
…ここまで反応がないということは、俺はエロ方面を書く才能はまったくないようだw
>>223 >>224 >>235 レスありがとうございますm(_ _)m
こういう反応があるから皆さん投下し続けるんですね。
なんだかヤバイ薬のようで怖いwww
え〜数時間前に御通夜みたいな流れになってたので、
急遽、番外編みたいなのを書いてきました(・ω・)ゞ
それでは、投下してみたいと思います。
『ゴブとブモの平穏な一日』
ブモを立派な大羊族になってもらうためにも
今日から調教しようと思い立った。
まず手始めに、作法から始めてみる。
お手。「ブモォ」よ〜しよしよしよし。
次、お代わり。「ブモォ」よ〜しよしよしよし。
続いて、ちんちん。「ブモォ〜」
ちょwwwwwwwおまwwwwwwwwww
圧し掛かりは無しだって、やめ、やめて、・・・。
ヘルプ。ヘルプ。へr・・・。 チーン♪
<第一試合 3R KO ×ゴブ―ブモ○ 【プレスによる圧死】>
おお103よしんでしまうとはなさけない。
103がつぎのれべるになるのにひつようなけいけんちは
130700じゃ。
・・・き、気を取り直して、今度はボール拾い。
あいにくボールは無いのでその辺に落ちている木の枝を使用。
第一投目。行け、ブモ!
「 ブ モ ォ 〜 〜 〜 〜 ! ! ! 」
「 ブモォ〜〜!! 」
「ブモォ〜!」
「ブモォ」
「…」
お〜い・・・帰ってこぉ〜い・・・。
<第二試合 1R TKO ○ゴブ―ブモ× 【目標物紛失】>
ブモをようやく見つけ出したので次のお題に(−−;
大羊といえば、やっぱりシープソング!
歌が上手くなければいけないということで
ボイストレーニングを行ないます!
まずはお手本に不肖「田舎のプレスリー」と云われた私しめが
ボイストレーニングのなんたるかをブモに
伝授して差し上げよう。よろしいかな?「ブモォ!」
では参る!
<第三試合 1R KO ○ゴブ―ブモ× 【臨界点突破事故発生】>
ん〜、ゴホン。さて、どうしたものやら・・・。
「ブモブモォ〜」(自分をアピールするような仕草)
ん?なに?俺にも歌わせろ?
「ブモォ〜!」(そうだそうだといわんばかりの勢い)
しょうがないな。どれどれ、聞かせてみなさい。
「ブモォ〜」(喜んでいるようだ。)
ブモが唄う歌は、とても穏やかだった。
春の木漏れ日様な暖かさや草の匂いを漂わせる柔らかさ、
なによりもブモ本来が持つ、安らぎがそこにはあった。
聞いていくうちに全てが優しくなっていくように感じた。
この世界に生きていく不安。
元の世界に戻れないかもしれない不安。
今ある全ての不安を包み込み、そして癒しくれる。
ブモがいれば、俺は大丈夫なような気がしてきた。
この世界で生きていける。元の世界に戻れるかもしれない。
俺は覚えている、この安心感を。
どこかで味わったことのある、安心感だ。
あ、思い出した。母親に抱かれている時の、あの安心感だ。
日が沈み、夕暮れが山頂に訪れる。
そこには仲良さそうに寄り添って寝ている、
一匹のゴブリンと一匹の羊がおったそうな。 続く
>>276の癒しくれるってなんだよ・・・orz
【訂正:癒してくれる】です(;´Д⊂)脳内補完よろしくです
>>271>>272 すみません、おうさま。ひのきのぼうでは勝てません。
というかむしろ無理!王様は我々勇者に謝罪するニダ<#`Д´>
つぎのれべるって130700・・・謝罪するニダ<#`Д´>
でも、レスくれてありがとう。。。ばかっ。。。(とツンデレってみる
自分のレスみて「きめーーー」って夜中なのに叫んでしまった・・・
鬱だ氏のぉ・・・orz
投下は以上なので寝ます、お疲れサンダース軍曹(・ω・)ゞ
お休み軍曹だがいつ寝ていいといった
おやすみ
>>248 おばあちゃんは言ってた、
ヒロインは3回まで復活おkと。
元人格が怪しい薬つくれるといいな
>>263 外マップから始まったから獣人化きたと思ってしまったジャマイカ
元の世界を忘れる行為をしまくるフラグですか?
待て落ち着け。
>>278 ブモカワイス
ちょっとモフモフさせい
モフモフもうわ乗りかかってくるなやめ六くぇくぁwせdrftgyふじkk
>>271 王様なんだからけちけちせずせめて鋼の剣くらいくださいお願いします。
281 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/17(月) 06:10:47.47 ID:RUg8FGtl
投下乙ageでございます。
新たにヴァナに取り込まれる方も増え、喜ばしい限りでございます。
>>268 いつも騙されるのもどうかと思い、放置プレイでございます【/smile】
目覚めよ、その魂。
投下乙であります
[+]<ヴァナの中が大変好評でうれしい
自分はエロはなしの方向になるかと思います・ω・
ロンフォールには巨大カブトムシや優雅に草を味わう大羊や楽しげに跳ね回るウサギを初めとする生き物、
そして私と目があうとそさくさとどこかへと逃げてゆくオークやゴブリンがいた。
(たしかに襲われる心配のない私には運び屋の仕事って最適かもね。)
おびえた表情でチラチラとこちらをみる獣人はなんだかちょっとなさけない。
世界中の獣人がこのくら臆病だったら戦争も起こらないのにな・・・。
なんて思っている刹那、
「ぐわぁああああ!」
若い男のものと思われる苦痛に苦しむ叫び声が突然私の鼓膜を突き刺したため、私は思わずビクリと身を震わせた。
たぶん誰かが何かに襲われている。しかもかなり近くで。
「ね、チョコボさん!今の悲鳴の場所わかる!?」
「クエッ!」
ザッとチョコボは回れ右をすると弾丸のように駆け出した。私は相変わらず振り落とされないように
首に必死にしがみつく。駆け出して10秒程するとチョコボは砂煙を上げて急ブレーキをかけた。
私が顔をあげると正面には肩からおびただしい量の血を流しているエルヴァーンの男とオークの姿が目に入った。
思わず目を覆いたくなるようなこの出血は素人目に見ても明らかに危険だ。
このナンセンスなしましま模様はリザード装備。さすがにこれを装備できるレベルなら
こんなところでここまで酷い大怪我をするはずがないのに・・・。
何だかとても嫌な予感がした。
彼の傍らには血のりをベットリとつけた斧を持った黄土色の汚い肌をした巨大な生き物がいた。
それは乱暴に動物の毛皮を剥ぎ取って適当につなげたようなボロボロの服で体を覆った巨大な体をした獣人オークだ。
そのオークはラテーヌやロンフォールにいたものとはまるで雰囲気が違った。
顔には自信のようなものが満ち溢れ、アーティファクトを身に着けた私にも怖気ついた雰囲気は全く無かった。
オーク達は颯爽と現れた私のほうを向くと口の端をニンマリと吊り上げた。
「グベベ。お客ざんだ。やっばり悲鳴は女の方がぞぞるよな。」
下品に私を指差しながら笑うオークを無視して私は鞄からダークモールを取り出しチョコボから飛び降りた。
チョコボは私が降りたのを確認すると無言でどこかへと走り去っていった。・・・薄情な奴ぅ!
右手にずっしりと重いダークモール。私はまたこれを使わなければならないのだろうか?
また、この手で命を奪わなければならないのだろうか?
「・・・おじょうちゃん・・・にげ・・・ろ・・・。」
焦点が定まっていない目で硬そうな長い銀髪を無造作にしたエルヴァーンの男(たぶんF1だろう。)は私へと言った。
顔も唇も真っ青で血の気が感じられない。私の心配をしている場合じゃないでしょう!
私は慌てて体の中の魔力に治療の意味を持たせ彼へと放つ。やさしい光が彼の体を包んだが傷は全く治りそうにもなかった。
ケアルを受け付けないということは意識が既にないということだ。早くレイズをかけないと手遅れになる。
「ゲベヘヘヘ、他人の心配とは余裕だなぁお嬢ちゃん。」
オークがズイッと私の方へと向かう。確かに他のオークとは違うがどう見ても練習相手。
これはちゃっちゃとこいつを殺して彼を助けた方がいいのかな?
そう、『こいつを殺して』・・・
「俺をただの雑魚だどおもったらいけねーぜ?俺はなぁほんどうはゲルズバの奥にいるはずのサージェント様だぜ?
痛い目見る前に素直に股ひらいだ方が見のためだぜ?ギャハハハハハハ!」
もう一匹のオークが私の体を舐め回すようにジロジロと見始める。向こうはやる気マンマンみたいだ。
「結局・・・外にでたらこうなるのね。」
どんどん青ざめていく男の様子を見る限り、悩んでいる暇はなさそうだった。
一秒でも早くこいつらを片付けて彼の治療をしなければならなそうだ。
私はハンマーをしっかりと握りなおしオークをにらみつけた。
「痛い目見る前にあなた達こそどこか行ったほうがいいんじゃないかしら!」
私はオークを睨みつけしっかりとハンマーを構えた。
なのに手が、脚が震える。脳裏に昨日殺したヤグードの最期がちらつく。
怖い・・・。相手が何であっても命を奪うのは怖い。
オークは私が震えているのに気がついたのかニヤニヤしながら無警戒に近づいてきた。
「威勢のいいむずめの方が犯しがいがあるんだよなぁ。震えながら武器を構えるなんでそそるぜぇ?ヘッヘッヘッヘッヘ。」
そういって座布団ほどの大きさがある巨大な手を私の方へと伸ばす。その手をハンマーで私は・・・
私は叩き潰さないと・・・潰さないと・・・殺さないと・・・私がやられるのに・・・
・・・体が動かなかった。生暖かいべたついた手が私を子供が人形を掴み取るように握り締める。
そしてその手は私の体を握りつぶした。
全身の骨が悲鳴を上げ息が詰まる。苦しい・・・痛い・・・。
「・・・あっ・・・。」
思わず苦痛に声が漏れる。ダメだ、抵抗しないと!私はもちろんあの男の人も危ない。
慌てて私は腕から逃げようと暴れようとするが私の5倍は身長があるオークには抵抗にすらならなかった。
「や・・・やめて・・・!」
自然と涙が目からこぼれた。死にたくない・・・まだ、死にたくないよ・・・。
こんな奴の慰み物になんてなりたくないよ・・・。・・・・・・由佳・・・会いたいよ。
「いいぜぇぞの表情!もっどもっどおびえでぐれよ!!!ギャハハババババ!!!!!」
うれしそうに私を見つめる2つの黄ばんだいやらしい目。先ほどまでのオークの台詞と自分の今の状況から
これから自分がどうなるかは容易に想像がついた。
ボキバキベキッと聞いたことがない音が私の体の中から響いた。その音を合図に全身を痛みが駆け回る。
「ああああぁぁぁあああぁあああああああぁああああああああああああああああああ!!!!!!!」
痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
右手と胸の右下の辺りと左肩が表現できないほどに痛い。今まで感じたことがないほどの激痛に意識が飛びそうになる。
(これからのことを考えたら意識が飛んだほうが楽なのかも。)
頭の中で誰かがささやく。それもそうかもしれない。このまま痛みと恥ずかしさに耐え続けるなんて出来そうもない。
今はもう、うれしそうにオークがしゃべっている言葉すらも聞き取れなかった。
ドサッという自分が地面に激突する音とその瞬間に再び走る激しい痛み。
ぼやけた視界には緑の草と木にもたれかかったまま微動だにしない男が映っていた。
(このまま死んだら私はどうなるのかな?案の定、帰れたりしてね。)
しっかりとした生地で出来ているはずのヒーラーブリオーが断末魔の悲鳴を上げながらボロ布となり、
それと同時に私の上半身の肌に直接ひやりとした空気が襲い掛かる。
(・・・殺すなら早くして。私の体を弄ばないで。・・・でも死にたくないよ。)
今私の体で動いているのは涙を流し続ける目と痛覚神経だけかもしれない。
もはや自分の力で指一本動かせる気がしなかった。
『迷いとかあると死んじゃうわよ?私はそういう人たくさん見てきたんだから。』
ユファファの言葉が私の耳の奥で暗く響いた。
以上です。
ブモかわいいよブモ(*´д`*)ハァハァ
サンホラの成分解析なんてあったんだw
サウンドホライズンはちょっとクセが強いけどいい曲いっぱいありますよ〜
>>228 戦闘がかっこいい・・・
>>248 誰かっ!誰かザオリクを!!orz
>>256 マクロ登場キタコレ
290 :
既にその名前は使われています:2006/04/17(月) 09:28:47.99 ID:65Ie4VQY
ゆりひなさあああん
:::::::::: :.::. . . Λ_Λ . . . .: ::::::::
:::::::: :.: . . /彡ミ゛ヽ;)ヽ、. ::: : :: また一人死亡確認・・・
::::::: :.: . . / :::/:: ヽ、ヽ、i . .:: :.: :::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ヽ、_ノ  ̄
えっ、まだ氏んでない?(・ω・´)
リレイズリレイズ
投下乙ですー
うぁー素直にチョコボ乗っとけばよかった(;´д`)
あのペースで歩いてたらロンフォ入る頃にはなんもかんも終わってる希ガスorz
294 :
王大人:2006/04/17(月) 12:39:31.04 ID:qbSl/XaV
ちゅうか
>>291はダメージすら負ってないんだが。
ユリフィナガやられそうになったら俺が出て行って日本をやっつける。
頭がぼーっとする。
俺はうっすらと目を開けた。
・・・天井が見える。そして、火薬の臭い。
体を動かそうとして、俺は自分がベッドに寝かされている事に気がつく。
そして、俺のそばには。
「ご主人!良かったクポ、目を覚ましたクポ、心配したクポ〜」
モーグリがクルクル回っていた。
「ここは・・・?」
「ここは大工房の医務室クポ〜。
ご主人様は大怪我でここに運ばれたんだクポ〜」
それを聞いて上半身を起こし、自分の体を見る。
包帯がところどころに巻いてあるし、体を動かすと痛い。
だけど・・・どこにケガは無いような・・・
「あのガルカさんがとってもスゴイケアルをたくさんかけてくれたクポ〜」
そう言って、モーグリは部屋の入り口のほうを指差す。
そこには一人のガルカがイスに座っていた
おそらくこのガルカはバストゥークのガードか何かだろう。
そのガルカが口を開く。
「目覚めたようだな。体は大丈夫か?」
「あ、はい。おかげさまで・・・ありがとうございますにゃ」
反射的にお礼を言ったら、語尾に『にゃ』がついてしまった。
ちょっと恥ずかしいかもしれない。
そういえば、さっき黒装束に追われている時も語尾に『にゃ』を・・・
って、思い出した!
「そ、そうにゃ!黒装束はどうなったにゃ!?」
「安心しろ。ヤツは爆発して死んだよ。」
ほぅっ、と息を吐く。
これで一応、俺は安心してこのベッドで寝ていられるわけだ。
「さて、俺は君の質問に答えた。次はこちらの質問に答えてもらいたい」
ガルカが俺の目を見て、真剣な口調で話す。
俺はうなずいた。
「率直に聞こう。君は異世界から来たのか?」
俺は命を狙われていたからとはいえ、バイクに乗って暴れまわったのだ。
今さら隠しようが無い。正直に答えるべきだろう。
「そうです。『リアル』から来ました」
ガルカはその答えを聞いて、ほんの少しだが驚きの表情を見せた。
しかし、すぐ元の冷静な顔に戻る。
「君はどうやってこの世界に来たか、分かるか?」
「2ちゃんねるという掲示板を見たのが原因だと思いますが、
どうやって来たのかは分かりません」
ふむ・・・、とガルカが言い、続けて質問する。
「君はあの黒装束が何者か知っているか?
何故君が狙われたか、分かるか?」
「アイツが何者かは知りません、でも、狙われた理由なら想像できます」
ガルカが続きをうながす。
「私が・・・異世界から来た、イレギュラーだったからではないかと。
おそらく、あのバイクを見られたからだと思います」
「バイクとは、あの黒い鋼鉄の乗り物のことか?」
「そうです」
ガルカはそれを聞くと、黙り込んでしまった。
場を沈黙が支配する・・・何を考えているのだろう?
「あれを君は・・・作れるのか?」
「作れません」
即答した。
事実俺はバイクなんて作れないし、作りたくない。
あんなものを作ればヴァナのパワーバランスはたやすく崩壊するだろう。
ガルカが俺の目を見る。真偽をはかっているのだろうか・・・
その時、医務室のドアが開き、ヒュームが入ってきた。
「そのぐらいにしておけ、アイアンイーター。
そこの彼女はアレを作りたくないと思っとる。
作れるか作れないかは別にしてな」
アイアンイーター?
ってことは、このガルカはミスリル銃士隊のアイアンイーター!
いや、それより今入っ手来たこのヒューム、
青い裸エプロンのヒゲオヤジだ。
こんな変体コスチュームはヴァナにただ一人!
俺は思わず叫んだ。
「シド!!」
「おう、久しぶりだな。変色クリスタルのミッション以来か。
お前さんの名前は・・・何だったかな」
俺の名前・・・自キャラの名前、それは確か、
「メキ(Meki)です、シド工房長。お元気そうで何よりです」
「おお、そうだったそうだった。
どうも年をとると思い出せなくてな。すまん」
笑いながらそう言い、
俺の寝ているベッドの横まで来るとイスを引っ張ってきてその上に座った。
「さて、アイアンイーターの話の続きだ。
わしらは特に、お前さんをどうかしようとかは考えてはおらんよ。
ただ、話をしたくてな」
「話・・・?どんな話ですか?」
シドはうむ、とうなずくと、前掛けのポケットから何かを取り出した。
「お前さんはこれが何か分かるか?」
そう言ってシドが見せたモノは、直径3センチぐらいの小さな車輪だった。
「車輪・・・ですね」
特に怪しい所は無く、普通の車輪に見えた。
「これは黒装束の靴の下にくっついていたものだ。
目撃者の証言では靴の下に刃があり、複数の車輪がついていたらしい。
ヤツはこれを使ってチョコボよりも早く移動していた」
俺はその靴に心当たりがある。
「ローラーブレード・・・」
「『リアル』のモノに間違いないな?」
シドが言う。俺はうなづくしかなかった。
「最近、各国で冒険者が何者かに殺害される事件が起きている」
それまで遠くからこの会話を見守っていたアイアンイーターが口をはさんだ。
「そして先日、鉱山区の路地裏で冒険者の死体が見つかった・・・裸足のな」
「!!」
衝撃的な言葉だった。それはつまり、
「あの黒装束が『来訪者』を殺し、ローラーブレードを奪い取った?」
「・・・そういうことだ」
本日の投下終了です。
小説書く方が増えて嬉しいですね。
わっふるわっふる!
コマンドーがコマンドーのままでヴァナに行くっての思いついたけどあまりにくだらないので封印することにした。
マイク&ボブがヴァナに行くの思いついたけどやっぱり封印する事にしましたw
☆ チン
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・)< アジル復活まだー?
\_/⊂ ⊂_)_ \_______
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
| .|/
307 :
既にその名前は使われています:2006/04/17(月) 18:57:45.94 ID:TLGZaPWh
age
308 :
既にその名前は使われています:2006/04/17(月) 19:28:03.84 ID:65Ie4VQY
ゆりひなさああああああああん
みなさんの展開が気になってかなりリロードしてます
さっさと仕事したほうがいいですね、ハイ(´・ω・`)
では投下します
目が覚めると、そこは清潔なベッドの中だった。
石で作られた家の中には水が流れ落ちる音がよく響き、時々鳥の鳴き声のような音が聞こえる。
「ふぅー。」大きなため息を一つする。多分モグハウスなのだろう。少なくとも、ここは『安全』だ。
「やーーーっとお目覚め?」部屋の一角から声が聞こえた。
体を動かそうとしたが、動かないので首と目だけ動かし、周りを見ると、白い服を着たミスラが腕を組んで立っていた。
とりあえず頷く。実際お目覚めだ。
「ここは……?」俺は部屋の様子に驚いていた。
ただのモグハウスの一室のように考えていたが、天井はそれよりずっと高くアーチのようになっており、壁から考えてかなり広い部屋のようだ。
「連邦立病院の集中治療室よ。」こっちに向かって歩きながらミスラが答える。
「そんな病院あったっけ?」記憶にありませんが
「普通の病院とは違って、公には公開されてない病院なのよ。天の塔の上の方にこっそりあるわ。」傍で薬瓶をカチャカチャさせながらミスラが言った。
「天の塔には他にも使われてたんだ」あの高さは異常だもんな
「天の塔の生命力と治癒力を利用してるから、普通の怪我をとっても早く治せたり、治りにくい怪我を治せたりするの。
モーグリでも治せないような怪我も大抵は治せるから、大怪我した冒険者がよく担ぎ込まれるわよ。」ニヤッとしながら言った。
「じゃぁ、俺は大怪我をしたの?」聞きたくないが、なんとなく気になる。
「タルタルで『俺』なんて珍しいわね。みんな『僕』とか『私』とかよ。」これは直せって意味で言ってるのかな?
もしかしてこのミスラ、自分の好みに合わせようとしてる?
「君の怪我は『大怪我』なんてもんじゃなかったよ。
両手両足骨折で、脇腹や背中は深い傷だらけ。おまけに背骨はバラバラ。
生きてたのが不思議なくらいね。もしかしたら手足動かないかも。」なんの躊躇もなく言いやがった……ちょっと泣きそうになったぞ。
「今もう手足が動かない……。」涙声になりそうだ。
しかし俺の心配をよそに、ミスラは大声で笑い出した。
「ゴメンゴメン、そういえばギブスつけたままだったねw」笑いながら言った。
言われるまで気付かなかったが、そういえば手足に圧迫感がある。マジでギブスなんすか?
確かにギブスらしい。布団を取られたため、見てみると木の棒で腕を固定し、そのままベッドに縫いつけてある。こりゃ動かないわけだな
と、ここでミスラが棚からアリエナイモノを取り出した。
ここまでで終了です
かなり中途半端になりましたが気にしないでください
では、みなさんわっふるわっふる
烈布さんマジ不死身
わっふるわっふる
か、書いたんだけど長いしまだ終わってないし
トリップの付け方も分からなくてどうしょもないんだからね!
>ミスラが棚からアリエナイモノ
wktk
名前の後に「#(何か半角文字列)」でつくんだから!
ホントは全角でもいいんだけどまとめサイトの人の処理が増えそうだから半角にしとけばいいのっ!
べ、べつに楽しみになんかしてないんだからねっ!
>>315 とりっぷは
名前ランに名前入れて
名前の後ろにこれ付けて→#
#の後ろに何か文字入れたらトリップになる
#は半角で入れないと駄目だじぇ
このスレ見てると「俺もお話書きたい!」って気になってくる
今スレのお話はざっぴんぐOKだったよな?
なんか臭い なんじゃこの臭い。
そう思い、気持ちよく寝ていた自分をたたき起こすような悪臭が鼻をついた。
もう限界と体を起こそうと踏ん張った。
意識を持つと自分はうつ伏せに寝ているじゃないか。
それに何か凄く堅い。
おはようございます、おはようございます
自分の心に言い聞かせる。
あぁよく見れば四方八方石壁に扉と小窓二つ、天上には寂しそうなカンテラ。
火を消し静かに黒く佇む暖炉とよく認識出来ない置物。
自分が寝ている場所に広い絨毯が一枚。
この風景は忘れるはずない、バストゥークのマイハウス!?
ついになってしまった。
あのスレを長いこと見てきたがまさか自分がなるとは・・・
朝起きたら自キャラになっていた。
寝ぼけていたし寝起きが悪いのもあってか驚き慌てる気にもならない。
いや人間の思考回路なら混乱するのが普通だろう。
さてこの異臭と体の違和感どうしたものか。
当たりを見回しゆっくり立ち上がりながら自分を振り返る。
指が4本しかない 尻の妙な違和感とそこに流れる神経の感覚 少し涼しい頭 腰の布袋からする異臭。
そうそうマイキャラはガルカだったよな。
あのハゲてて赤髪でさ、年中眉間にしわ寄せて観察し続けても瞬き一切しないのよ。
「ギエェーーーーーーーーー」
目が覚めて始めての混乱だった。
何より着目したのが指四本の違和感、これはなんとも言い表せない。
何度も手を開いては閉じ繰り返した。
そうするうちに人間の指だと丁度、小指と薬指を閉じた状態で動かす感じがする。
「ウヒ、ウヒヒヒヒ」
おそらく混乱しすぎてよだれも垂らしていただろう、私は奇怪な笑い声を上げてしまった。
壁や床をペタペタする事で指の感覚を遊ぶように味わう。
すると次第に今度は尻の違和感が気になった。
振り返ろうにもこの基地外のような肩と腹の肉が邪魔で見えない。
前にかがみ込み股の間から尻の方を確認しようとしたが、
四つん這い状態でそれ以上は腹の肉が許さなかった。
これは人間では味わえない、そうだ 尻尾の感覚。
この状況で自分は何を思ったか小さい頃、憧れた怪獣を思い浮かべた。
ゴ〇ラやウルトラマ〇に出てくる怪獣がよく見せる尻尾攻撃。
この部屋はカップボードにレッドポット(見た目ただの赤い壷)が2つとチョコボの寝藁。
ごめんよマイキャラ。君はこんな所をマイハウスにしていたんだね。
「という訳でドゴーン!」
体を勢い良く回転させ慣れない尻尾の先に神経を集中し力をこめる。
目掛けたのは暖炉を挟むように何も意味なさそうに置かれているレッドポット。
カリンッという陶器の綺麗な割れる音と共に破片が尻尾を目掛けた方へ飛ぶ
行く先は壁際に置かれている大量に詰まれた藁の山
バスバスバスッ!
「クポギャーっ!」
この部屋を人々をなんと呼ぶかマイハウス、レンタルハウス。
そしてモグハウス。
最初に気づいても良かったのでは無いのだろうか、
あの白いフワフワと浮かび細目の愛嬌ある小動物モーグリの存在を。
どうやらそのモーグリはこの藁の山に全身すっぽりと身を潜めるように寝ていたようだ。
何やら黒い妖気を纏いながら藁の中から頭をズルズルと引き出すように現れるモーグリ。
所々、先ほど私がただの余興に破壊した壷の破片が刺さり真紅の血を流している。
「悪かった、君がそこで寝ているとは思わなかった。とりあえず私の話を聞いてくれ。」
モーグリの愛嬌の良さはどこへ行ってしまったのだろう。
ゆっくりと私の胸辺りまでの高さに浮上すると突然私に飛び掛ってきた。
「クポルァー!」
彼は右の拳を振りかぶった体勢でこちらに向かってくる。
しかし私の目から彼の体を見るとその大きさは今の体の手のひらより少し大きいほどしかない。
私は彼を抱きとめ頭を撫でたが逆に私の手が彼の血に染まってしまった。
彼はしばらく私の胸を一生懸命腕をふりポカポカと叩くとゆっくりと私から離れた。
「私は別に故意にやった訳では無い。ただ今少し困っているから話だけでも聞いて欲しいんだ。」
そう彼に話すと彼は背中のオーラを消しあの愛くるしいモグ回転を始めた。
ゆっくりその動きを見ていると次第に破片は地面に落ち傷は治ったようだ。
腰の鞄から何やら布を取り出し血を拭う動作をしながら私に話を掛けてきた。
「モグは朝弱いんだクポ!あんな事されたら怒るクポ!」
「そうだね。すまない。だが私は今状況がよく分からないんだ。」
状況が分からない人間が突然あのような行動を起こすのだろうか。
自分の行動を振り返り少し後悔していた。
だがちょっと待てよ?そもそも何故この生き物は普通に話が通じるんだ?
そう疑問を頭の中で考えながら自然と押し黙り腕を組んで首を傾げていた。
答えはすぐ思い出す。
私はあのスレを見てここに来た、もはやこちらに一人の、いや一匹の生き物としてここにいる。
ならば道理に従い私はもうこの世界の生き物なのだから。
「突然黙って何か考え付いたクポ?モグは大体分かっているんだクポ」
私はその言葉を聞いて吃驚した。
そしてすぐに何をどう分かっているか問い詰めた。
「モグ達の間でもう噂は広まってるクポ。別の世界から来たと自分の主人が突然、
混乱し自分が何なのか聞くという噂があるんだクポ。
モグは元々噂好きだからその手には興味深々なので色々と情報も持ってるクポ。」
私はまた腕を組み考え出した。
私も自分の目で他の人達の話を面白半分で眺めていた事を覚えている。
この世界、ヴァナディールに迷い込む私の生きていた世界の人々。
様々な境遇があり他の仲間を見つけたり、そこから出ようとする人々。
思わぬ状況に自らの手でその命を絶とうとする人々。
絶てば元に戻れると思う人々。
しかしまさか自分が・・・
何か思い出す度にその言葉が語尾を閉じる。
私は座り込み思い出した事をモーグリに語った。
彼も噂好きのように話を信念に聞き、また聞き取り上手だった。
話が一段落した後、モーグリは私が思っていなかった質問をしてきた。
「ご主人様はその世界では何をしていたんだクポ?」
ごめんねお母さん初めてだからごめんね
まだ半分で糞長いけど次の機会に貼るからごめんね
きためいんがるかきた
こ れ で か つ る!!!
れ
で
か
つ
る
!
前スレが落ちたので、私の話が皆さんの目に止まっていないかもしれませんが、
一応続きから掲載させていただきたいと思います。
■ 03 ■
タブナジア地下壕内部の石を削って造ったであろう坂道を登り、野菜などを洗うであろう洗い場に足を運ぶ胴着男。
夜中であるが、見回りの人間がちらほらいるので明かりに困ることはなかった。
血が乾燥して赤黒い破片を無数に落としながら篭手をはずし、持参した錆びたバケツに水を汲んで地面に置いた。
腰のポシェットから粗雑な作りのタオルを取り出し、バケツの水を吸わせて絞る。
血のこびり付いている篭手のレリーフの角に残る血は面倒くさいのか、そのままに全体を大雑把に拭いた後は
適当に自分の手に水をかけてタオルで拭いた。
夏ではあるが夜に触る水は冷たく、ある記憶を呼び覚ます。
それは胴着男がココに来た時に感じた水の冷たさ。
「冷てぇ!」
不意打ちのように体温を奪われ、男は意識を覚醒させた。
瞬間的に周囲に視線を配り、頭をめぐらせる。
どうやら頭の横から水を浴びてしまい、体の半面がずぶ濡れになってしまっていたようだ。
「おい!いくら朝が弱いからって水かけるヤツがどこの世界に・・・!」
誰ともなくそう一気にまくしたててから意識が正常に働いた。
そこは岩の壁で出来た洞窟のような場所で、カンテラの明かりに照らされた昼とも夜ともつかない風景だが
周囲には子供連れのおばさんたちがカゴに入れた野菜を運んでいたり水で洗っていたりと、とてものどかな
場所のようであった・・・・が。
先ほどの怒鳴り声で空気が固まり、皆の視線を集めることになってしまっていた。
「あ・・・っと、その・・・いきなり怒鳴ったりして・・・すみません、でした?」
右手で後頭部を掻きながら立ち上がり、そそくさとその場を立ち去る。
行く方向など決めてはいないが、取り敢えずその居辛い空気から逃れるために。
岩壁が続く洞窟を小走りに申し訳なさそうに走り続けているうちに、動転していた意識はここにきて正常に働き始めた。
まずは己のいる場所、自宅ではないうえに見たこともない場所、嗅いだ事のない空気と知らない顔。
そしていつもは傍に居るはずの人物の喪失。
そこまで頭を回転させると、地下水が流れている場所に辿り着いた。
白髪の老人が背筋をピンと伸ばし釣り竿を垂らしている。
老人とは目を合わせないようにし、水の流れに視線を落とすと最大の驚愕と出会ってしまった。
「耳ナガ!」
いきなり意味のわからない叫びを上げる男に、老人が不可解そうな視線を投げる。
さすがにその場にも居づらくなり、またもや小走りにその場を立ち去る。
走りながらも耳や体、服や持ち物を触ったりして確認をしているが気は動転するばかりで、何が起きたかなど
皆目検討がつきようがなかった。
気にすることのないほどの速度でのたのたと歩きながら思案を廻らせていると、遠めに見覚えのある顔を見つけた。
『・・・・・・エルF1黒髪がいる』
FF11で自分が使っているキャラと同じ顔のNPC・・・クエではとても礼儀正しいナイスなガイだ。
コスプレ?
そこで脳の機能はほぼ停止していたといっても過言ではなかった。
もう訳がわからず、何を考えたらいいものやら・・・その状態で固まっていると、視線の先にいたソノ青年から挨拶をされた。
「やぁこんにちは、貴方でしたか。今日は何かこちらに御用でもあったのですか?」
爽やかな笑顔を向けられて一瞬気おされた。
半歩引いてしまい、見慣れた顔の青年にキョトンとされてしまった。
「や!こ、こんちは・・・あー、その、今日は・・・なんだったっけか、野暮用でね、アハハ」
わざとらしい台詞口調でかえして後頭部をかきながら嘘臭い笑顔を貼り付ける。
「おっと、そろそろ時間かな?それじゃまた!」
そうまくし立ててその場を走り去った。
青年はそんな男の様子は気にしていないかのように爽やかな笑顔で送った。
全力で走りどこをどうやって行ったかわからずに辿り着いた先は、何か大きな木箱が雑に並んだモノ置き場のような場所だった。
そこで新たな異変に気付く。
ここ十年以上は全力でなんて走っていなかったのに息の一つもきれていない。
それ以前に体がとても軽い・・・まるで学生の頃に戻ったかのように、否それ以上に力に満ちている。
そこで改めてあまり得意ではない頭を働かせる。
自分はどうしてこんな場所にいるのか、ここは何処なのか・・・・・・この体はなんなのか。
2ちゃんねる掲示板・・・朝起きたら自キャラになってたスレ・・・次々とヴァナへ・・・そして
「ハハ・・・」
一気に力が抜けて岩の地面に座り込んでしまった。
色んな情報が脳裏を駆け回り、記憶の整理を猛スピードでやっているが、どれもこれが『現実』であることに辿り着く。
何気に手を見れば硬そうでレリーフの刻まれた古めかしい肘直前まである篭手をはめており、黒いズボン赤黒い胴着
これまた古めかしい硬そうな靴。
いつもの癖で鼻の頭に中指を持っていくと、そこにはいつも出かけるときにかけていたフチなしの眼鏡があった。
「じゃあこれ・・・俺のキャラなのかよ・・・う、わぁ・・・・・・・・・・!?」
そこまで考えてから一番考えなくてはならないことに気付く。
「嫁さんどうなったんだ!?」
周囲を見渡しても当たり前のように湿った空気が漂うだけで、返事など返ってこない。
くるのはわずかに反響する己の声のみ。
「えー・・・俺がこっち来てるってことはあいつも来てんのか?それとも向こうにいるのか?・・・えーどうしよう」
どうしようもない事を理解するのに数十分かかった。
結婚指輪をしている左薬指を無意識にいじりながら別のことに考えを向けることにした。
「こっちに来てしまった人は数知れない感じの話が書き込まれてたし、色々できる人とか出来ない人がいたみたいだから・・・」
そう独り言を言いながら脳内で何か出来ないか試してみる。
「メニューは・・・開けないな・・・でもなんか体が覚えてる感じで・・・無意識で・・・できる・・・かな?」
軽い技のシャドーや着替えのマクロを意識すると、なんとなく出来た。
問題は精度に劣り、正確な動作ができない場合があるということか。
技などはTPがないと正確にできないのか確かに腕が千切れそうになった。
「/equip 頭 ・・・装備の名前が思い出せないな・・・そういうのはマクロも発動しないか・・・」
そこで坂の上から岩の床を歩き下がってくる音に気付き、胴着男は身構えた。
「あ、ここに居たんですかクーワンさん、探しましたよ」
『へ?』と素っ頓狂な声を出してしまい目を見開くと、見知った青年が下りてくるところだった。
長々とすみませんでした。
取り敢えずキャラの詳細を載せておきます。
初出:自キャラスレ2 667
PC(仮)名:クーワン(トリップからもじって命名 / 中の人:667
種族フェイス:エルヴァーン F1黒髪(真ん中分けの)
ジョブ&Lv:モンク75/赤37
特記事項:ジョブチェンジ不可能でデジョンやテレポ等の移動魔法ができない
活動エリア:タブナジア群島
<あらすじ>
タブナジア地下壕で目覚めるもスレが立つ半年前の世界に飛ばされていた為、
どうにもこうにも行かないで時だけが過ぎたのが現状。
最近になりやっとイレギュラーの話を耳にするようになって安心したのも束の間、
黒い人達に狙われるようになった。
次第に元の世界の記憶が消えていくのを自覚している。
他キャラとの接触:あると嬉しいです。
こんなに書く人が多くなるとワッフルが足りなくなりますよw
朝起きたらいきなり自キャラになっていてさ、ミスラのスカートの中見ちゃったんだよ。
そんでそのミスラにいきなり振り向かれて
「せ、責任とってお嫁に貰ってください・・・」
って言われちゃったんだ。
俺は慌てちゃってさ
「・・え?は、はぁ・・・」
みたいに返してそのまま通り過ぎようとしたら
俺の連邦軍師制式コートをチョコンと指で掴んでずっとついてくるのね。
そんでとうとうモグハウスまでついて来ちゃってさ
「はじめてですけど覚悟は出来てます・・・」
とか言うわけよ。
俺もう理性が吹っ飛んじゃって・・・
部屋に入った途端、いきなりスカートを
339 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/04/17(月) 22:51:22.52 ID:TLGZaPWh
皆さん投下乙です。
ヴァナに取り込まれるが増えてきてうれしい限りですw
投下します。
(128)
ん…なんかいい匂いがする。
コンソメみたいな匂い。誰かがスープでも持ってきたんだろうか…?
鼻をクンクン言わせながら体を起こすと、この二日見てなかった白い生き物の背中が見えた。
鍋に入ったスープの味見をしているようだ。
欠伸をしようとすると引っ張られるような感触があった。頬の傷に応急手当がされている。
「ご主人、ただいまクポー!」
「あぁ、おかえり」
すっかり忘れてた。モグは寄合いだかなんだかに出るとかで1日あけるといって出て行って、結局2日帰らなかったのだ。
「ちょっと色々あったクポ」
と、モグは言う。そうか、モーグリにも色々あるんだな。
とりあえず、1人で寝ていると言うことは昨日は何もなかったんだろう。
何かあったとしても俺はもう知らん。
エルリッドは…タルタル屏風の隙間に、ベッドからはみ出した足が見えた。
そういえば、こっちで目覚めてからようやく普通に寝た夜だった。
酒も入ってないし体の調子もいい。昨日のことを思い出しさえしなければ気分もいい。
とりあえず、いい匂いの元のスープをいただくことにしよう。
(129)
「俺はこの世界にとって危険、なんだそうだよ」
スプーンをくるくると回転させながら、俺はそう言った。
モーグリはスープを作りすぎたとかで、丁度いいから朝からラディールも呼んで話すことにした。
「それ以上は聞けなかった。無力化した時点で自決された」
「そう…」
エルリッドも、モーグリも黙って聞いている。ラディールと俺だけが話していた。
「気になるのは、その潔さね」
「俺も引っかかってた。というか、正直理解できない」
昨日はそれに対する嫌悪感が勝っていたが、冷静に考えるとあまりに潔すぎる。
あの行動には、彼自身の事情が一切汲まれていないように思えた。
「そういう指示を受けていたと言っても、それで割り切れるものかな?」
「そういう人もいる、というレベルでしか理解できないわ。合理的とは言い難いもの」
その通りだ。だが、自分の命を何かに捧げようという人間は皆そうなのかもしれない。
「結局、何もわかってないと言う状況だけは変わってないよ」
深いため息をつきながら言う。
こんなことが続いていても埒が開かないという焦りだけが募っていた。
(130)
朝食を済ませた後、とりあえず昨日の報告をするために城へ向かう事になった。
「街の中でも襲われるということは、きちんと装備はしていった方がいいわね」
「あぁ、そうだな」
チラッとラディールの足元を見る。エルリッドも気になっているようだ。
「何かおかしいところでもあるかしら?」
「いや、なんというか、なぁ?」
「はい…豪快と言うかなんというか…」
ラディールの足元には、無造作にルーンチョッパーが置かれていた。
「いいじゃない、結構使いやすいわよ?」
「そういう問題じゃないと思うなぁ…」
「物騒な感じですよねぇ…」
「何言ってるのよ、大鎌持ってる連中よりは100倍マシでしょ?」
まぁ、確かにそうだ。
モグハウスを出ると、青空が広がっていた。だが、もう日が昇って随分経つのに人影は見られなかった。
先を歩く2人について北サンドリアに出てみるが、やはりそこにも人影がない。
ガードすらいなかった。
「なぁ、これって…」
「わかってます、一昨日と同じですね…」
(131)
遠くを確認しながら恐る恐る歩を進める。
耳鳴りがするような静けさだ。
北サンドリアはあまり人通りの多いところではないが、これは異常だ。
工人通りから響いているはずの音さえない。
閲兵場の方に、何か空気が揺らめくようなものが見えた。
「…あれ、見えるか?」
「何かしら、陽炎みたいに揺れてるわね…」
少し近づいて見ると、それはどうやら閲兵場にいる何かから発せられているものらしい。
何か。それは、遠目には何なのかわからない。
ただ、ぼんやりと赤いようにも見える。
「赤い鎧…」
俺は無意識に呟いていた。
「なんですか?それ…」
「俺と同じ『来訪者』をどこかに連れて行くって噂がある、何かだ」
人間なのだろうか。それとも何か別の存在なのか。
さらに近づいたところで、それが人の形をして赤い鎧を着ていることが確認できた。
向こうからもこちらの姿を確認しているはずだ。
(132)
ふいに、赤い鎧がこちらを向いた。
「お前がルーファスだね」
どちらかというと若いような印象を受ける声だが、この一言だけで心臓を掴まれたような緊張感に襲われた。
「…あんたは、何だ?」
誰だ、とは出なかった。
「私はこの世界を管理する者だよ」
こいつはヤバイ。早鐘のように心臓が鳴るのがわかる。
ただ立っているだけで汗が出てきた。
「…俺に、何の用だ?」
搾り出すように震えた声を出す。
「お前の存在は危険すぎるんだ。私の僕がお前を排除しに来ただろう」
表情はわからないが、おどけたような話し方だ。
気を抜くと意識を失いそうな圧迫感だ。
ラディールもひどく狼狽しているように見える。エルリッドは、既に足元が覚束ないようだ。
「…まるで神様のような言い草だな」
「神は死んだ。我々が神を殺したのだ─お前たちと私が。我々は皆神の殺害者だ」
(133)
「…何言ってんだ、あんた…?」
「神は死んだ。神は死んだままだ。そして我々が神を殺したのだ。
世界がこれまで持った、最も神聖な、最も強力な存在、それが我々のナイフによって血を流したのだ。
この所業は、我々には偉大過ぎはしないか?こんなことが出来るためには、我々自身が神々にならなければならないのではないか?」
思い出した。ニーチェの著作の一説だ。
「謎かけをしに来たわけじゃないだろう…?」
圧迫感にも慣れてきた。最悪、動けるくらいに息を整えなければ…
赤い鎧はあざ笑うような小さな笑い声を発した。
「神に代わる管理者、それが私だ」
「ルーファス…」
「わかってる…こいつはヤバイ…」
ラディールはこの圧迫感に少し慣れてきたらしい。だが、エルリッドは相変わらず棒立ちのままフラフラしている。
「エルリッド!」
俺が声をかけると、竦んだ様な動きをした後その場にうずくまってしまった。
「いぃ.…いやぁァァァァァァァァァァ!!!」
「おい!大丈夫か!?エルリッド!!」
何だ、何をした?
(134)
悲鳴を上げたあと、急にスクッと立ち上がってこちらを見る。
その目は、明らかに俺に対して敵意を発している。
「おい!エルリッド!どうした!」
「はぁぁ!!」
声とこちらに剣を出すのが同時だった。
「おい!!」
全く予想外だった場所からの攻撃に対応しきれず、剣は俺の方を深々と斬った。
「エルリッド!」
ラディールが悲鳴を上げつつこちらに駆け寄ってきた。
両手斧の強烈な一撃がエルリッドの追撃を阻む。
「エルリッド!何をしているの!」
「ルーファスさん、どうして兄さんを…!」
何を言ってるんだ?
「驚くことはない。今の彼女にとって君は兄の敵なのだから」
「あぁ!?」
「彼女にそういう情報を与えただけだ。別に気が触れたわけでもなんでもないさ」
(135)
「そっちの彼女は、君の事を前から知っているようだね」
理解できない。こいつは一体何を話してる?
ラディールはエルリッドを牽制しつつケアルをかけてきた。
肩の傷口が消えていく。だが痛みは消えない。
「さぁ、どうする?ルーファス」
赤い鎧は、さも面白そうに声をかけてくる。
「だったら先ずテメェを叩く!」
一直線に赤い鎧に向かって走り出す。赤い鎧は特に構えるわけでもなく立ったままだ。
無言で拳を鎧に叩きつける、つもりがその直前で拳が何かに当たった。
陽炎のような空気の淀みが俺の拳を包んでいる。
「無駄だよ。神の代行者にそんな攻撃が届くわけないだろう?」
その瞬間、俺は体ごと真後ろに弾き飛ばされた。
弾き飛ばされる間も、赤い鎧を注視していた。こいつは何もしていない。
訳のわからない力で10メートルほど後ろまで飛ばされてしまった。
ラディールはエルリッドを押さえ込んでくれている。
ラディールがもたせてくれている間にこの赤い鎧を俺が何とかしないと…
(136)
再び、一直線に赤い鎧に駆け出す。
目の前で攻撃をすると見せかけて側面に回って、思い切り背中にめがけて裏拳を繰り出した。
これも、赤い鎧の周りにある淀みで止まってしまった。
「無駄だよ」
声と共に、さっきと同じ様に後ろに弾き飛ばされる。
手を付いて着地して、また同じ様に駆け寄る。
少なくとも、こいつが何をしているか理解しなければならない。トリックだかなんだか知らないが、何もしていないはずがないんだ…
「お前はもう少し頭がいいと思ってたんだけどなぁ」
目の前まで来ても、赤い鎧は何もしない。完全にナメきってるらしい。
「おぉぉぉ!!」
その赤い鎧に向けて、8回連続で拳を繰り出す。
夢想阿修羅拳。
だが、肩に激しい痛みが走っただけで、拳はやはり赤い鎧には届かなかった。
「面白くもなんともないね」
また後ろに弾き飛ばされる。
(137)
とりあえず、これが衝撃波か何かであることが理解できた。
こいつは、何もしなくてもその意思だけで衝撃波を出せるらしい。
ただ避けるだけなら狙いをはずさせればいいだけだが…
「エルリッド!目を覚ましなさい!」
「どいてください!」
少し離れた場所でラディールがエルリッドと戦っている。
ラディールは両手斧をうまく使って攻守に上手く渡り合っているようだ。
エルリッドを完全に押さえ込んでる。
とはいえ、止めをさせない状況はいずれジリ貧になってしまう。
赤い鎧を見る。どうにかこいつを倒すなり退くなりさせないことには話が進まないようだ。
だが、拳はあの空気の淀みで止められてしまう。俺には、この拳しかない。
どうする…このままじゃ…
「っちぃ、思ったより早かったみたいだな」
この声は…俺の声?
350 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/04/17(月) 22:56:42.19 ID:TLGZaPWh
書き溜めてた分全部投下したので長くなってしまいました…
>>336 エルモンク!同士が!
では、わっふるわっふる!
すごいことになっている! わっふるわっふる!
三国それぞれで話がシリアスに盛り上がっていますね。
いけそうだったので、後付で時間軸がちょっと誰かと前後します。
ためしに1レスぶんだけ投下。
街道の脇に生える木々の間を縫って、草の上をさくさくと歩き続ける。
うさぎや球根がそのへんを闊歩しているのを見る限りは、割とこの世界は平和に見えて、
時折見かけるオークやゴブリンなんかの獣人たちも、襲ってくる気配はかけらもない。
そりゃーそうだ…ゲーム内そのままの力関係なら、私はこのエリアあたりまでの獣人は
たぶん精霊III系の一撃で消し炭にできる。エルとは言え腐ってもカンスト赤だ。
問題は魔法が発動するかどうかだけども…試すのが恐い。
だから、戦わなくて済むならそれに越したことはないのだ。
地図と地形を照らし合わせながら、今いる位置を確かめようと周囲を見回すと、
木々の向こうに見える街道を、チョコボに乗ったタルタルが駆け抜けていくのが見えた。
「おぉろおおしいいいてええええええええぇぇぇぇぇぇぇ……」
ドップラー効果が乗った悲鳴を残して。
…サイズが合わないチョコボでも割り当てられてしまったのだろうか?
ゲーム内ではあり得ないことだけど、もしヴァナディールがリアルにあったら
そういうこともあるかもしれない。
やっぱり徒歩で正解だった。私はそう自分に言い聞かせながら歩き続ける。
もうすぐ東ロンフォールに入れそうだ。
ユリフィナ助かるきたこれ?
またボケを…×東ロンフォール ○西ロンフォール ですorz
よーしアジル助けるためにヴァナに体ごとインストールするかー(何か書くか)
あえて言おう! アジルは蘇らないと!
泣こうが喚こうが、死んだらそれで終わり。
だからこそ、俺たちは死にたくないって、必死こいて頑張るんだ。
・・・なんてね。
ごめんね、押し付けじゃないんだけどね。少なくとも俺はそう。
357 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/17(月) 23:54:09.12 ID:RUg8FGtl
OKOK
オマイラが百合姫のことを大好きなのはわかった。俺も大好きだ。
助ける方法は、いくつか思いつくが・・・。
ここはおとなしくドキをムネムネさせて進展を待つぜ。
壁 |∀・)
今来た。人が増えてにぎわって良い事ですな。
筆遅いから続きが投下できません、ゴメンナサイ。
スレ伸びまくりですな(`・ω・´)
投下者いなければ続き投下いたします(・ω・)ゞ
何度か目の朝、そこにアイツの姿は無かった。ブモの姿が。
数日だけど一緒に居た、ブモ。
白くて、フワフワして、モコモコで可愛かった、ブモ。
寒さや独りで寂しさを共に分かち合って過ごした、ブモ。
そして、この世界に来て、初めて出来た『友達』、ブモ。
でも、もう近くにはいない、ブモ。
その時何が起こったのか、俺は理解できなかった。
いつものように、俺がその辺の落ちている木の枝を投げて、
ブモがそれを咥えて戻ってくるという遊びを
ブモと一緒に遊んでいた。そこまでは覚えている。
だが、しかし、『それ』は突然いきなり訪れた。
>>289 戦闘を誉めていただき恐縮です。
一語ずつを短くして緊迫感を出したい、でも省きすぎると状況が伝わらない。
いつもジレンマです。
>>256 おお、マクロが自在に使える人キタコレ!
リードは勝手にマクロが暴発するので困っています。今度使い方を教えてくださいw
>>303 ローラーブレード! 黒い人はリアルの物を使いこなせるという特徴が追加!
>>309 この不死身の漢め!w
>>321 ウホッ! ガルカさんキタ――(・∀・)―――!
>>330 大丈夫、覚えていますよ。唯一の三人称系さん、復帰をお待ちしていました^-^b
割り込みマジゴメン orz
シュッという空気が裂ける音がしたと思ったら、
遠くに行ってしまった枝を追いかけに行ったブモの白いその背に、
矢が刺さっていた。
ブモは痛さに「ブモォ〜!」と泣き叫ぶだけだった。
俺は何も出来ずにいた。ただ、そこに棒のように突っ立ていただけだった。
ブモが冒険者に襲われているというのに恐怖でその光景を観ているだけだった。
トスットスッと次々に矢がブモの白く小さな背を赤く染めていく。
「…や、やめろ…やめろよ…やめてくれよ…。」
小さく呟く。けれどそんな願いなんて届くはずが無い。
ブモは最後に一言「ブモォ〜…」と断末魔を告げると
ドサっと力なく倒れた。
目の前で生きていた者が死ぬ直前のあのリアルさ。
生の感触から死の感触に変わる、その一瞬。なんとも形容しにくい、あの独特な一瞬。
不確かな興奮が先にきて、吐き気が腹の奥底から湧いてきて、恐怖が体の芯から巻き上がる。
ゴブリン特有のマスクを口の部分だけ脱いで、その沸きあがってくる何かと一緒に
腹の中にある全てを出した。同時に自分の状況を理解した。
ここは、俺たちが住める世界じゃない。って
どれだけ日本という自分たちの国が幸せで、平和で、大切なのかということを
思い知らされてしまった感じがした。と同時に爆発的に膨れ上がる感情があった。
底知れない怒りだった。
なんで、ブモが死ななければならなかったのか。
なんで、俺はブモを助けることが出来なかったのか。
なんで、俺は、俺は、こんなに弱いんだろうか。
憎い、憎い、憎い。
ブモを殺した冒険者が憎い。
ブモを殺すのが当然のようなこの世界が憎い。
そしてなにより、ブモを見殺しにしてしまった自分自身が一番憎い。
怒りが最高潮に達した時、
俺はいつの間にか岩陰から飛び出していた。
>>362 気にしないでください(・ω・)ゞ
というわけで今回の投下は以上です。
ブモを愛でていた方には申し訳ない結果に…。
367 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/18(火) 00:10:36.60 ID:/wroQkMd
ああああああああああああああ!!!!1!!!!!!
ブモぁぁぁぁああああおおおおぉぉぉおぉぉぉ (;´д⊂)
ってヵ103さんもDIEピンチだ!!!!
ヤヴァイときは“炎の壁”兄弟を使ってでも生き延びてくれ・・・!!!
368 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/18(火) 00:27:35.04 ID:/wroQkMd
コーヒー飲みながら、さて書こうか、と思ったが・・・
ヒトコトだけ、まずは言わせてくれ。
>>350 “赤い鎧”キタ―――――――((((゜д゜;))))―――――――――! マジヤバス!
ちょ
ブモ死んじゃらめぇ><
ブモが死んだ?死にそう?なので俺の怒りが有頂天になったことは明らか
てかとびだしちゃらめえ
志望フラグいや死亡フラグが
彼女の言葉は、俺を動揺させた。
この状況で、ハッタリはないだろう。
覆面黒ずくめの俺と、ほんの二合、刃を交えただけで言い切ったのだ。
「愛していたのに・・・」
さっきまで満ち溢れていたアドレナリンが、潮を引くように消えていく。
だらんと下がった俺の左腕。
出血を手で押さえて、もう感覚がないことにようやく気がついた。
鎌タルは今にも泣きそうな表情だった。
両手鎌の切っ先を俺に向けて、跳んだ。
俺は棒立ちだった。
「契約の証に、君が望む物を一つだけ、差しあげよう」
その男は言った。
心の底から震えがくるような、魅惑的な声だった。
この感覚は、きっと心酔というのだろう。
「君が欲しい物なら、何でも構わないよ」
ノゾムモノハ、タダヒトツ。
チカラガホシイ。サイキョウノチカラガホシイ。
「―――――――」
そのとき俺は、何を望んだ・・・?
何と引き換えに、愚かな魂を売り渡した・・・?
スローモーション。
目の前に、両手鎌の刃が迫る。
この軌道なら、一瞬で俺の首が刎ね飛ぶだろう。
大技だが、俺を苦しまずに死なせるつもりらしい。
373 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/18(火) 01:06:25.64 ID:/wroQkMd
とりあえず、今夜はこのくらかなぁ。
投下数が少ないのは、他の方のSSに気圧されたっぽいw
キョロキョロ(゚д゚≡゚д゚)ダレモイナイナ?
(自分の中での)第一部完了までを一気に投下します(・ω・)ゞ
というか…みんな大ピンチ、これなんてシンクロニシティ?
冒険者は、ブモから戦利品を取り出そうしていた。
小さなナイフを器用に使いながら毛皮や歯を取ろうと頑張っている。
さらにブモを汚そうとする冒険者。怒りよりも悲しみが溢れてくる。
もう少し待ってろよ、ブモ。今仇を取ってやるからな。
幸い、冒険者はまだこちらに気付いていないようだ。
だがしかし、まだ距離はある。
怒りで我を忘れていると思ったが、
なぜか岩陰から飛び出した瞬間から
俺は、自分でも驚くほど冷静だった。
元のキャラがメインシーフだったからそのジョブ特性のためか、
あるいは、ゴブリンというモンスターに変わってしまった影響からか、
あの冒険者を殺すと決意した瞬間から
俺は殺人に対しての抵抗感が無くなっていた。
まだ距離がある。俺は、脚に意識を集中していた。
意識を徐々に研ぎ澄ましていく。するとそれに比例して加速していく。
加速すると共に脚が、というよりも体全体が輝き始めた。
それと同時に服が緑色になっていく。
体も若干大きくなっていくように感じた。
段々と近づいてくる憎い冒険者の後ろ姿。
まだこちらに気付いていない間抜けな冒険者の後ろ姿。
シーフに背後を見せること。
それがどれだけ不用意な事だということを知らせてやる。
だが、知ったところでもう遅いがな。
そんなことを思っていた。すでにシーフというか暗殺者だ。
背後に行く直前、右手に力を集中させる。
こちらも意識を研ぎ澄ましていくうちに光り始めていった。
先程と違う点といえば、その光が赤く鈍く光っていることだった。
力がみなぎっていく。すでに体はヒュームのそれになっていた。
だが、そんなことより目の前の敵を殺すことだけを考える。
「この一撃は必殺の一撃なり」
昔読んでいた漫画の受け売りの如く、
気合と集中を呼び込むためにそんな言葉を発する。
そして発すると同時に放つ。頭に残るイメージを、短剣によるWSを、
相 手 に、
叩 き 込 む っ !
ヴァイパァァァァーッ!!
ヴァィトォオォォォォーーーーー!!!
ちょうど蛇が鼠を一口に呑む込むような、
蛇の捕食する姿を模した技。短剣WS『バイパーバイト』
全力で放った技は的確に相手を捉えた。
捉えた箇所は、確実な致命傷を与えることが出来る、首筋。
頚動脈を掻き切る感触は、思ったより軽く、あっけなかった。
加速していたこともあって、勢いが強すぎて敵との距離が開きすぎてしまった。
急いで振り返り、防御の姿勢を取る。けれど、そんな不安は不要だった。
そこには、首から大量の血を噴水のように撒き散らしながら、
手足を駄々っ子のようにバタつかせて、
体をグルグルと鼠花火と同じ様に回転させて、
壊れた玩具みたいに蠢く"なにか"があるだけだった。
次第にその動きは静まり始め、そして、止まってしまった。
俺は最初、普通の冒険者だと思っていた。俺は今やただのモンスターだ。
冒険者に対して殺傷行為を行なってもどうせHPに戻るだろうと考えていた。
甘かった。
そこには明確な"死"だけが残っていた。
それに気付いた瞬間、俺は醜い姿に戻っていた。
その蠢いていたモノにそっと近づくと、この冒険者の最後の言葉を聞いた。
首筋から、プシュップシュッ、と変な空気音が漏れて聞き取りづらかったが、
確かにそう聞こえた。
「・・・浩子、ごめん。俺還れないわ」
彼も同じだった。俺と同じ『来訪者』。
俺は本当に殺人を犯してしまったんだ。
ここは別世界だが、変わらない。
俺が人を殺してしまった事実も。罪の重さも。
決意したはずだった、殺人を犯すことを。
奴は仇だったんだ、ブモの。
だけど、罪の意識が俺を包む。
俺は人を殺した。
罪の意識からくる恐怖が先に来る。
次に、相手に対しての同情心とか、申し訳なさとか
色んな感情がない交ぜになって襲ってくる。
やってしまった後に後悔する。
だから、俺は甘ちゃんなんだ。
どこに居たって。どんな世界に居たって。
というわけで 第一部、完! です(・ω・)ゞ
一足お先にピンチを脱したわけですが…。
まぁ〜そんなわけで第二部執筆中です(現在、執筆TP50%以下)
>>350 『赤い鎧』テラツヨス((((゚д゚;)))) 勝テルノ?アレニorz
>>367 『炎の壁』兄弟は後でお世話になる可能性ありますね。
そのときはよろしくお願いします(・ω・)ゞ
383 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/04/18(火) 02:19:25.82 ID:fuVYe5wd
>>368 >>382 最初にやっておきたいと言う欲望のままに出してみましたw
数日投下できなくなりそうなので、落ち着くところまで投下してしまいます。
長くなってしまって申し訳ないのですが…
(138)
振り向くと、モーグリがふわふわと浮いていた。
あれ…俺の声みたいな野太い声がしたような気がするんだけど…
「へぇ、お前も『イレギュラー』なのかい?」
「あんたが想定していないもんをそう呼ぶならそうだな
モグが答える。やっぱり、これは俺の声だ。
ふわふわと俺の側に寄ってきたモーグリが、耳元でささやき始める。
(一度しか言わないからよく聞け。俺はお前の体の持ち主だ)
(はぁぁ??)
(今のお前は俺の体の身体能力しか使っていない。だから、俺が力を貸してやる)
(話が見えねぇよ、モーグリがどうやって戦うんだよ?)
(今からお前に俺の記憶・経験・知識・能力を全て移す。それでお前はその体の力を完全に使えるようになる)
(お前はどうなるんだ?)
(お前と一つになる)
(…わかったよ、もう今はそれしかないんだな。で、どうやって?)
(その方法を、わざわざ2日も費やして探してきたんだ。これを持ってくれ)
モーグリはカバンの中から小さな宝玉のような物を取り出した。
(時間がないんだ。これを持って、俺を受け入れるように意識しろ!)
(139)
言われたとおりにやってみるが、特に何も起こらない。
(だぁぁ!何やってんだ!)
(急に言われてわかるわけないだろ!どうやるんだよ!?)
その瞬間、俺の足元に衝撃波が飛んできた。石畳に傷が付く。
「そろそろいいかな?」
「あ、えっと、もうちょっと待ってほしいなぁ、なんて…」
今度は俺に目掛けて空気が集まる感覚がした。
モグを小脇に抱えてその場にしゃがみこむ。頭の上で空気がはじける音がした。
(早くしろよ!俺を受け入れるんだよ!)
(だからどうやるんだよ!)
とにかく、赤い鎧を遠巻きに見ながら動き回る。足元やら頭上やらで空気のはじける音が鳴り止まない。
(意識を集中させるんだよ!)
(こんな状況でできるわけねーだろぉぉぉぉぉ!!)
「あーあ、飽きてきたな」
そういうと、赤い鎧はエルリッドとラディールの方を向いた。
「彼女がんばってるね、エルリッドって子は結構強いのに」
カチンッと、俺の中に抑えがたい感情が走るのと、手に持っていた宝玉が一瞬光ったのが同時だった。
(140)
「てめぇ!!」
言いながら、俺の中に情報が流れ込んでくる。
この世界の記憶、俺が来る前の行動、合成の能力、モンクの技の数々。
そして意識も流れ込んでくる。俺以外の意思。だが、それは溶けるようになくなっていった。
モーグリは意識を失ったようにグッタリとしている。
とりあえず無造作に遠くに投げ飛ばした。巻き添えになる。
「お前、面白いね。今の光は何?」
「さぁな!」
俺はまた一直線に赤い鎧に突進した。
「馬鹿の一つ覚えだねぇ」
記憶が流れ込んできてわかったことが一つある。モンクは風の力に少しだけ干渉できるらしい。
例えばこういうように ―
俺の右手の周りに空気が集まって渦になっていく。
「おらぁぁぁ!」
気合と共に、空鳴拳を叩き込んだ。淀みは渦を巻いて拳の中心から外側へ追いやられる。
そのまま拳が淀みを突き抜けて、赤い鎧の兜に直撃した。
(141)
兜が勢い良く宙に舞った。
赤い鎧の素顔は黒髪短髪のヒュムだった。
呆然としたように俺を見ている。ざまぁない。舐めきってた相手に殴られたんだから。
「オマエェェェェェェ!!」
不意に手をエルリッド達がいる方に向けた。
すると、赤い鎧の足元にわずかな光の輪が発生し、そこにエルリッドが立っていた。
思わずさっきまで彼女がいた場所を見ると、ラディールがこちらを見て呆然としている。
「エルリッド!あいつを殺せ!」
そう命じられると、エルリッドは俺に向かってきた。盾を前に構えてこちらに駆け寄ってくる。剣が見えないあの体勢だ。
考えるよりも早く俺は盾に思い切り体当たりをしていた。
そのまま、後ろ回し蹴りの要領で盾を思い切り蹴り飛ばす。
エルリッドは後ろにあった閲兵場の柱に叩きつけられて動かなくなった。
そのまま、赤い鎧に向かってもう一度空鳴拳を叩きつける。
今度は胸の辺りにあたり、赤い鎧は後ろに倒れた。だが、赤い鎧は相変わらず俺のほうを見ている。
「オォォォォォォ!!」
赤い鎧が気合を発すると、俺の周りに無数の空気の破裂が集まった。
(142)
俺が思わず手を前に構えてガードの構えを取る。
「シネェェェェェ!!!」
立ち上がりながら、さらに声を荒げた。
空気の破裂がこめかみの辺りに触る。勢い良く血が吹き出していった。
視界にラディールの姿が入ってきた。
派手に両手斧を振り上げて、一撃目を低い場所で大振りする。
にわかに竜巻のような風が起こる。そこに二撃目を腕の辺りに叩き込んだ。
これは…シュトルムヴィントか!
ガシンッと音を立てて、赤い鎧の左肘から先が石畳に転がった。
「オマエラァァァァァァァァ!!!」
空気の破裂が消え、赤い鎧の怒号が鳴り響いた。
「そういうことね、原理さえわかれば何てことないわ」
ラディールが落ち着いたように言う。あんたスゴイよ…
「おまえらぁァァァ!!神の代行者である私にぃィィィ!!」
「知るかよ、テメェが売ってきた喧嘩だろうが」
俺は出来るだけ冷たく、侮蔑を含めた声で言った。
(143)
「許さない!許されないぞぉぉォォォォオオ!!」
そういった途端、何かが弾けるような音がした。
「ふ、ふふふ…もう、お前は終わりだよ…私が手を下すまでもない…」
赤い鎧が呟く。こいつの話は本当に理解不能だ。
「何言ってんだ?」
俺とラディールが赤い鎧に詰め寄る。
「お前が、信じた人間たちに殺される姿が見られなくて残念だよ…」
薄く笑ってる。どこからそんな余裕が出てくるんだ?その瞬間、赤い鎧と気絶しているエルリッドの足元に光の輪が発生する。
「逃げるわ!ルーファス!とどめを!!」
俺は赤い鎧に駆け寄ったが、手が触れるか触れないかのところで消えてしまった。エルリッドの姿もない。連れて行かれたようだ。
「やられたわね…エルリッドが瞬間移動した時点で気が付いておくべきだったわ…」
「だが、とりあえず帰ってくれたみたいだな。」
「何だったのかしら、最後の台詞は…?」
と、さっきまで静かだった周りに急に大勢の足音が聞こえてきた。
振り向くと、凱旋門の方から騎士団らしき兵士たちが詰め寄ってきている。
「ルーファス!国家反逆罪で貴様を拘束する!」
はぁぁ??
(144)
俺とラディールはひどい疲労もあって抵抗も虚しくあっさりと拘束された。
どうやら、俺はサンドリア王家の暗殺を目論んだ不逞の輩になっているらしい。
もちろん身に覚えはないが、急にこれだけの人間が俺を疑う理由はなんだろうと考えていた。
「さっきの台詞はこのことなのかしら…」
なるほど、エルリッドのように記憶に干渉する力が奴にはあったということか。
そうすると、昨日の件もすんなり納得がいく。
「なんて言ってる場合じゃないなぁ…」
ドラギーユ城の中に連行されると、いつもの位置にハルヴァーが立っていて、その側にクリルラがいた。
ルーファスは俺を連行してきた兵士に向かって大声で指示を飛ばす。
「今より、国家反逆を企てたルーファスを詰問する!拘束したまま奥の部屋に連れてこい!」
どうやらこのおっさんも、そしてクリルラも影響を受けているらしい。死刑、か。ようやく赤い鎧が言っていた意味がわかった。
俺は例の小部屋に連れて行かれ、椅子に縄を結び付けられた。ラディールも隣に同じ様に拘束された。
「すまないな、俺に関わったばかりにこんな事になって…」
「諦めるのは早いわよ」
そう言いながらも、ラディールの顔は青ざめている。
少しして、ハルヴァーとクリルラが入ってきた。開口一番、笑顔で言う。
「災難だったな、ルーファス」
(145)
「宰相様、あなたは正気なんですね…」
「勿論だ」
短く答える。涙が出そうなほど安心してしまった。あんた間違いなく大物だ。
「突然、貴様が国家反逆を目論んだという記憶のようなものが浮かんだのだが…」
やはり、記憶に直接干渉する力があるらしい。
「貴様の過去の行動と全く符合しない。これは明らかに何らかの力によって植えつけられたものだと確信したよ」
そういえば、ラディールに向かって俺の事を前から知っているだかなんとか言っていた。
つまり、俺の事を前から知っている人間にはこの力は有効に作用しないらしい。
「私も同じだったのよ。でも、他の兵士の動きが妙でね。結局あなたを捕まえて話すのが早いと判断したの」
さすがです、クリルラ様。
「実は、さっき赤い鎧の男と遭遇して戦闘しましてね。奴にはそういう力があるようです」
「なるほど、これほど大規模な記憶操作が出来るのか…」
「しかし、その後すぐに逃げていきました。恐らくそう何度も出来ることではないかと」
「ふむ…」
「いずれにせよ、こうなった以上貴様はサンドリアには居れまい」
(146)
クリルラが俺とラディールの縄を解く。ルーンチョッパーも持ってきてくれている。
さらに、クリルラの剣をテーブルの上に置いた。
「これは…?」
「いい?あなたは今から私を突き飛ばして剣を奪い、ハルヴァー様を人質にして逃げるの」
…はいぃ??
「現状で最も自然な流れだろう?」
ハルヴァーも自慢げに言う。
「…やるしかないっすよねぇ」
「貴様には目的があるだろう?元の世界に戻る前に死ぬのが本望ならあえて勧めもせんが」
「いえ、やります」
きっぱりと言った。
「よろしい。では逃げる経路を説明しよう」
それからしばらくして、小部屋で大きな衝撃音とハルヴァーの悲鳴が同時に起こった。
外にいた兵士があわててドアを開けると、部屋の隅で気絶しているクリルラと、
剣を喉元に突きつけられているハルヴァーの姿があった。
「そこをどけ!宰相の命がかかっているぞ!」
俺がそういうと、兵士はあっさりとドアの前から退散した。こりゃいける。
(147)
俺とラディール、それにハルヴァーの3人は一目散にボストーニュ監獄へ走った。
後ろから兵士が追ってきている。
(監獄の地下通路入り口には守衛がいる。命はとらない程度に気絶させろ)
(了解です)
地下入り口へのドアを開き、裏にあったかんぬきを閉める。
そのまま通路を駆け足で降り、入り口がある小部屋にいた守衛を飛び蹴りで壁に叩きつける。
鍵を奪い、地下へ降りようとした際にハルヴァーに止められる。
「落ち着け。まずはコレだ」
そういうと、俺とラディール、それと自分にスニークを詠唱した。
「下は不死者の巣窟だ。一気に駆け抜けるぞ」
そう言うと奪った鍵で地下へ降りていく。
降りた先には早速訳のわからない生物がいた。
「構うな、右の壁沿いにひたすら走れ」
指示に従ってひたすら走る。しかし、スニークと言うのは本当に音がしない。
足音を頼りに出来ないので、暗い中目を凝らして宰相の背中を追う。
しばらく走ると明るい光が目に入ってきた。明かりの先はうっそうとしたロンフォールの森だった。
「とりあえずはひと安心だ。この出口を知っている者は城でもそういない」
(148)
「さて、とりあえずここで事情を聞いておこうか」
ハルヴァーがその場にどっかりと腰を下ろした。
一通りの事情を話す。勿論、エルリッドの事も。
「そうか、まぁ今はここまでにしておこう。あまり時間もない」
そうだ。ここから、さらに逃げなければならない。
「竜王ランペール公の墓はジャグナーの湖畔に続く抜け道がある。そこから逃げ、5日後にセルビナの宿で落ち合おう」
ハルヴァーは腰を上げると、再び来た道を戻ろうとする。
「宰相!そっちは…!」
「追ってきた兵士たちも導かねばなるまい。貴様は私が再びここに来る前に逃げろ」
そう言い残して暗闇に消えていった。
「ルーファス、急ぎましょう」
ラディールも立ち上がって急かす。
そうだ、せっかく助かった命だ。いける所まで行っておかないと、逃がしてくれた2人に申し訳が立たない。
俺は腰を上げ、一路竜王ランペールの墓を目指した。
以上です。
ようやくユリフィナさんを助ける準備ができました!
(ボストーニュ監獄の出口は西ロンフォールですし)
数日投下できないので、逃亡者ルーファスをぜひ動かしてやってくださいw
逃走経路は、
西ロンフォ>東ロンフォ>ランペ>ジャグナー>バタ>ロラン>沼>コンシュ>砂丘>セルビナ
という設定です。
では、わっふるわっふる!
396 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/18(火) 02:35:40.02 ID:FbsyNGVH
Pはジュノで目が覚めて、アンティカ兵団の元で訓練を受け、
バスに来てからあまり時間がたってなかったのでここらで休ませておきます・・・。
バスで活躍する人もでてきたから時間合わせないと・・・。
397 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/18(火) 02:36:22.39 ID:/wroQkMd
>>382 第一部完、乙です! おもしろいなぁいいなぁ・・・
すぐに第二部が始まるんですよね?w
>>395 “赤い鎧”撃退マジスゴス
ついでに百合姫の救出フラグも立て逃げとは!
このスレ最強の漢なだけはある・・・!!wwwww
すごい展開になっておりますねヽ(;´Д`)ノ
てかめっさロンフォに来てた所を書いてましたがバッティングが!?
やばいよーどーうすればいいんだwwww
わ、わっふるわっふる
出会えばいいと思うよ。【/smile】
>>396 乙です! 続きをお待ちしています!
高いところから颯爽と現れるタイミングを見計らうわけですね!w
みんなの話がこうして絡み合っていくんですね
腹をくくるか! 百合姫はもらった(嘘
**************
まばらだった木々が次第に密度を増し、森へと移り変わっていく。
テレビというフィルターを通して、見慣れていたつもりのその場所は、
異邦人たる私にとってはまるで得体の知れない気配を纏った森に見えたが、
しかしその一方で、心のどこかが「やっと帰ってこれた」と私に語りかけていた。
その台詞はサンドリアの門まで辿り着けた時まで取っといてください。
いくらLv一桁の駆け出し冒険者が頑張るエリアと言っても、ここは命のやりとりをする場なのだ。
今だってほら、風にのって血の香りが…。
「って、近くでギリギリの戦いが展開中ですかもしや」
PLはしない主義だけど、負けそうなら助けてしまうのは人の性。
ましてやゲーム内では負けたら倒れてHPに戻るか聞かれるだけだが、
命の息吹もそよ風も、血臭もリアルなこの世界、死ぬ一歩手前の苦痛とはいかほどになるのか?
人差し指を口に含み、空中にかざして風向きを見る。
左腰に提げられたマイティタルワールの柄の感触を確かめ、私は風上へ向けて駆けだした。
鬱蒼と繁る森の中、わずかに開けた草地に広がる光景に、私は体中の血が凍った心地がした。
もたれ掛かった木と地面の草を赤く染めて、微動だにしない男。
その手前に、こちらに背を向けて何かをまさぐっている、尻尾の生えた小山のような背中。
何かをぶちぶちと引きちぎる音がし、赤と白の布切れが放り出される。
どさり、という音とともに、小山のようなそいつの足下に何かが転がり落ちたのが見えた。
――虚ろに目を見開いた、少女の頭。
『それ』と目が合った瞬間、どこからやってきたのか分からない感情が私を一瞬のうちに塗りつぶした。
口が勝手に言葉を紡ぐ。
「――彩なる怒りを」耳鳴りと共に、両手と首、左耳に熱がともる。
「万象の刃と成し」ばんっ、という音がして目の前が一瞬だけ白くなった。
上半身を包む感触が、身体に合わせたものからゆったりしたものに変わった気がする。
しかしそれ以上に、自分を取り巻く気配がよりはっきりと感じられた。
その気配の中から、今目の前で同胞を殺め、その亡骸を弄んだ豚野郎を葬るのに、
最も効果的で相応しい魔法の元素に向けて、「僕」は命じた。
「泡沫に浚え」
言霊を受けて、オークを取り囲むように三つの水塊が現れたかと思うと、
それらは渦を巻くようにしてオークをズタズタにしていく。
続いて、また別の魔法の元素に向けて語りかけた。
「天雷にて貫け」
閃光と轟音。咄嗟に目を閉じようとしたが身体は言うことを聞かなかった。
404 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/18(火) 03:04:52.27 ID:/wroQkMd
ちょwwww 百合姫死んでる! 死んでる!wwwwww
日が暮れかけ、黄昏時になる頃、泣きはらした私はフラフラと、森の区のモグハウスから出てきた。
泣き続けた後、思い出したかのようにケアルやレイズを何度も、何度も掛けたが、アジルは目覚めなかった。
魔力を消費しすぎてか、死という結論に抵抗出来ない無力感からか、足取りは重く、目も虚ろだ。
行き交う"冒険者"はサンを気にも留めず、NPCであった者達だけが、サンの姿を見て驚いている。
自信を失った者がフラフラ歩く事はさして珍しい事では無いのだろう。だが、サンの服装は赤黒くなっていた。
チョコボジャックと自作したズボンを着ていたが、本来オレンジのその服は血特有の色に染め上げられ、
白い絹のズボンも上半分が血の色をし、裾だけが本来の色を保っている。
本来剣が下げられている腰には、家具内にあったカルバリンが携えられている。…いつでも1発だけ撃てる状態で。
血の匂いにまみれながらその銃に弾を込めている時、いっそ今ここで自分を撃ってしまおうかとも考えた。
だが、もし私が死んだとしても、死者が蘇りもしないし、誰も報われない。
虚ろなまま"この先モグハウス"の看板の前まで来た所で、ゆっくりと目を閉じ、ゆっくりと目を開ける。
虚無を映していた目には今、どす黒い、とても冷たい炎が宿っている。
横に居るミスラがこちらを見て後ずさりした。おそらく私は尋常じゃないくらい殺気立っているのだろう。当然だ。
私は今、敵を……人を殺す為に自分から外へと来たのだから。
誰かが昔、「復讐は復讐を生み出し、憎しみの連鎖が続いてしまう。」と言った。人はソレを模倣し、伝えた。
確かにその通りだ。親の仇で相手の親を殺せば、その子供にとっても親の仇になるのだから。
だが、私はあえて復讐をしよう。私に捕らわれ、口封じに殺された者の仇に。
私の行為で憎しみの連鎖が続くなら、その仇となりうる人間全てを殺し、屍の山で生き残ってみせよう。
アジルの死は、敵にしてみれば"手駒が1つ減った"程度の認識だろう。私の仲間では無かったのだから当然だ。
仲間を口封じに殺す事も理解出来る。だが、私はアジルの仇を殺す。絶対に。
…躯はレイズを何度も掛けている時に、「ダカラ、蘇生魔法ヲ何度掛ケテモ死者ハ蘇ラネェッ!聞ケヨ!!」
無駄と解ってやっていた事を止めに入ってくれた。しかし、銃を取り出した辺りから何も言わなくなってしまった。
私に呆れて黙っているのか、私が無意識に喋れなくしたのかは判らないが。
身体が熱い。しかし頭は憎しみの炎の熱さと、氷のような冷たさを兼ね備えている。五感が冴え渡る。
聴覚からは全方位の音という音が聞こえるが、目的の"足音"は聴こえない。
門の所から見て裁縫ギルド方面に居る人の表情も鮮明に見える。次にどう動くのかすら判る。…ほら、転んだ。
青い草の匂いと、血と死の匂いが鼻腔を擽る。…見つけた。狂気すら漂わせる目で、私の口は何故かニヤけている。
「くく…クックックックック……にゅふ…ふ…ふはははは…………。」
蔑むような、自分の愚かさをあざけ笑うような笑いを発し、腰の銃を右手で持ち、ゆっくりとしゃがみこむ。
帰路に着こうと行き交っていた人々は皆立ち止まり、通路の真ん中で奇態を晒している私を不安げに見ている。
血と死の匂いの先に奴が居る…あの姿を確認出来なかった撃ち手のタルタルが。さぁ、今宵復讐は成るぞ!!
しゃがんでいた体勢から、全身をバネのようにし、突然猛スピードで南へと走り出す。
匂いは近い!! 絶対に今宵この手で仕留める!!
金属のぶつかり合う音が聴こえる。肉を斬る音と共に男女が痛みに声を上げ、木に打ち付けられる音が聞こえる。
荒野のラプトゥルよりも速く速く、人を避けながら走っていた影は急に東へと進路を変える。
2つある扉を一瞥し、破壊された扉の近くへと走る、黒い布に身を包んだタルタルの女が室内に居る。
『愛していたのに・・・』
その女から発せられた言葉。その不似合いな言葉が貴様の最後の言葉となるのだ。
女は鎌を横に倒して持ち、何かに…死角に居るであろう、戦っていた相手に飛び掛った。
私はコマ送りにも見えるその光景の中、大口径の銃をアジルの仇であるタルタルの頭に向け、引き金を引いた。
異常…じゃない、以上です。ふふふ…このタイミングを待っていた!!
>>Lead氏
ダークサイドにゃ墜とさせませんよw私は墜ちかけてますがw
>>403(256氏)
百合姫がーーーーーーーーー!
ぁ、最近見始めた方、私(サン)は男なので、詳細は最初の方のテンプレを。
百合姫は某白タルさんだけですw
やがて、視界は色を取り戻し、森にも静寂が戻ってきた。
四肢の力が抜けて為す術もなく地面にへたり込み、身体からはどっと汗が噴き出す。今のは何だ?
私がゲーム中で使っていたマクロの台詞を吐きながら、私は本当にオークを消し炭にしてみせた。
いや、私じゃない。
この世界に私がやってくるまで実際にこの身体で冒険者をやっていた「僕」が、
いつもやっていたように魔法を行使してみせたのだ。まるでゴミを片付けるように。
お手本でも見せてくれたつもりだったのだろうか? だとしたら逆効果だったとしか言えない。
どうやら私の神経は私が思っていたよりもはるかにか細かったようだ。
しかし現実逃避をする前にやることがある。蘇生は間に合うのか?
男の方は失血がひどい。少女のほうは…私の見間違えで首こそ繋がっていたものの、
小さな身体からは無惨にインナーごと装備をはぎ取られ、上半身の骨があちこち砕かれていた。
かつて白魔道士で辻レイズをしに回っていた頃のマクロを必死に記憶から呼び覚ます。
「絶やすべからぬ命は此方に、重ねし時は女神の御許へ」
暖かい光をイメージし、地面に横たわる少女の快癒をひたすらに願う。
やがて、ふわりと少女の身体が宙に舞い、ひしゃげて潰れた肩がもとの形を取り戻し始めた。
集まった光は徐々にひいていき、収まったときにはちゃんとしたタルタルの形になっていた。
「よかった…ちゃんと使えた」
続いて、木にもたれていた男の方に、同じようにしてレイズを施す。
光のなかで傷は塞がり、呼吸を取り戻しはじめたのを見届け、はぁ〜…と大きな溜め息をついた。
白魔だったらレイズIIIも使えたものを…タルさんの装備はよく見たらAFで、
ちょっと申し訳なかったかも?
それにしても、いくらなんでも急展開がすぎるだろう。
身体にだけ頑張られても、中の人がついていけてないですよ?
そもそも魔法が上手く使えても、私は一生ここで暮らすつもりはない。
どうしてこうなったかを突き止めて、元の世界に戻って…
元の世界に…ええっと…
そもそも、元の世界で私は何をしていた?
とりあえず、親の顔は分かる。
リアルの世界でファイナルファンタジーXIを遊んでいた。
ネ実でスレを見た。タイトルは「朝起きたら自キャラになってた」。
それ以外は? 私はどんな立場の人間で、どんな友達がいた?
どんな歌が好きだった? どんな食べ物をよく食べた?
なんだこれ…色んな事が、いつの間にか抜け落ちている。
今度こそ、意識が遠くなっていく。
森の奥のほうから、枯れ枝をぱきりと踏み折る音が聞こえたが、
それに反応することは、もうできそうになかった…。
411 :
既にその名前は使われています:2006/04/18(火) 03:34:39.68 ID:FbsyNGVH
先生!
>>69の周り(バス)はガルカと獣人と中身オスラ(いや、一応ミスラですが)とゴブリンしかいません!!!!
しかしギャグも入れはしてるけどマジで漢な話だこと・・・。
でもまぁたるっこはかきやすくてよい。
口は悪いが素直で順応の早いいい子です。中の人が消えかかっていますが。
報告(SS投下)途絶えたらふつーのたるっこになってしまったと思ってください。
まぁとりあえず事件は動かさず、Pにはクウダフやガルカと平和に暮らさせてあげよう。
…。…本当に華やかさに欠けるなぁw
ここまでです。見切り発車で張り始めて途中書きながらだったので焦ってしまいました(;´Д`)
百合姫さんは生きてますよ〜〜〜! びびらせて申し訳ないorz
みんなほんとにすごい文を書きますね…
引き込まれてどうしようどうしようとなってしまいますw
バス組もがんばれ〜 わっふるわっふる! おやすみなさい!
今の所、アジルは死亡で確定です。 …サンの中では。
私が書く次回は、恐らくLead氏のSS中でのサン視点とかになると思います。
>>Lead氏、しばらく私を好きに動かして下さい。…女装してても男なので色は無しの方向でw
>>412(256氏)百合姫生還ッ!だけど上半身ハアdカ!!赤魔ならマントかけてあげないと!!
世の♂ミスラ頑張れ〜〜w やぽーるやぽーる
>>408 待ってたぜブラザー! これでかつる!!!
>>246で、まさかとは思ったがそうきたか!
“ラプトゥルより速く駆けた”のが、タルタルなのか誰なのか判りにくくて三回読み直したZEwwww
>>412 救出乙!
そしてルーファスさんは数日書き込めない! キミが気絶してどうするwwww
バス組の華・・・。
あ、いや、ほら。バイクでチェイスなミスラさんがいるジャマイカw
>>413 そんなにエロビームでてますか、俺?wwwww
416 :
既にその名前は使われています:2006/04/18(火) 04:22:39.50 ID:FbsyNGVH
ユリしんじゃった^^;
>>403 って何勝手に殺してるのおおおおおお?!
おちつけおれよくよめ
百合姫復活sage
みなさん投下乙であります
作者が増え、それぞれ独特ながらも、時々接点を作りながら徐々に作られていく物語がこんなに面白いとは思いませんでした
>>314,
>>316 その謎はいま明らかにw
>>328 初投稿お疲れ様です
おぉ、ガルカきた!
>>332 一スレ目にもあった瓜二つがここにも!
>>350 ぬぉっ!赤い鎧強い!
これで僕が書きやすくなってたりしますw
>>352 他人との接点ですな!
僕がサンドにつけるのはいつなのだろう○o。.(´ー` )
行く気ないかもしれませんがw
>>366 ブモぉぉぉぉおおおおおぉぉぉぉぉ〜〜〜〜(つд⊂)
>>402 ギャァァァァァ!
と思ったらレイズきたー!
カッコヨスグル!w
投下にはまだかかりそうです
ちょwwww私死んでるwwwwwwwwww
想像以上の反響にびっくりです・・・
実を言うと結構先まで書いているので私のほうはパラレルワールドみたいな感じで
進めて行こうと思います。ユリフィナはNPCとしてみなさんの煮るなり焼くなり好きにつかっちゃってくださいw
では、投下は夜にでも・・・
>>371 なんだか先が読めない展開にwktkwktk
ありがとうさようならブモ・・・orz第二部楽しみにしています
>>408 ザッピングキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
>>403 完全に死んだと思ってましたwwwwwwww
422 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/18(火) 09:58:55.95 ID:/wroQkMd
乙であります。
ザッピングするのはいいのだけど、御本人の意図と違う展開になるといけないなと思うことはありますね。
>>421 “煮るなり焼くなり好きに”なんて、イッチみたいなこと言うと
タ イ ヘ ン な こ と に な り ま す よ ? w
久々に仕事ヒマそうなんで、ちょろっと投下してみます。
油断していた。
さっき両親に聞いた話では、ミピピはミーナに憧れて、
冒険者ではないが魔道士を目指しているらしい。
「お姉ちゃんがさ、いつも私に偉そうにこの魔法はあーだ、
この魔法はこーだ、って説明してくれたから、一通り簡単なのはもう使えるんだ」
そりゃサイレス程度使えて当たり前だったか……、ん?
突然のサイレスで慌てたが、どうやらレジレジだったようでもう切れたらしい。
そりゃLVとか考えたら当たり前か。ミピピは構わず続けている。
「ずっと…、ずっとお姉ちゃんに憧れてて…。
強くて、魔法学校でもトップクラスで卒業して…、
自慢のお姉ちゃんでもあったけど、憧れ以上に…」
強い憧れ、時にそれは愛情と変化する。
どこまでホンキか分からないが、このままだと危険だ、脳内で危険信号が発信されている。
少し上体を起こし、ミピピに向き直る。
聞こえないようにそっと印を紡ぐ。
「『スリプル』」
コロンとレジ無しでスリプルを受け、ミピピは俺の胸に突っ伏す形で寝息を立て始める。
危なかった…、もし俺がサイレスをレジってなかったら…。
そこまで考えて脳裏からそのビジョンを振り払う。
とりあえずミピピを布団にそのまま寝かせてやる。
寝顔だけ見てるとカワイイもんなのに、さっきのコイツは小悪魔だ。
「……寝顔だけ見てると…ねぇ」
外見が♀でも、中身は♂、寝てしまったミピピを前に、俺の頭にちょっとよからぬ思いがめぐる。
少しくらい悪戯しても…、いやいや中身違うとはいえ実の妹にそんな事。
でもコイツから誘って来てたんだし…、いやいやいやいやだから実の妹なんだって。
端から見てると狂ったかのように頭を掻き毟っていたんじゃないかと思う。
「ぅ……ん、お姉ちゃん……もう行っちゃヤだ…」
びくっとして寝言を立てたミピピを見ると、目の端から涙が流れていた。
大方ミーナが出かける夢でも見ているのだろう、
仲良しの姉が冒険者で、いつも家に居ない、帰ってきても数日で出かけるんじゃな。
「ちょっと手荒な方法で悪かったな」
俺は寝ているミピピにそう語りかけ、涙を拭ってやった。
そのまま軽く、触れるか触れないかのキスを頬に…。
「おやすみ、ミピピ」
俺も布団に潜り込みそのまま寝た。
明日はコイツが目を覚ます前に、早めに出てしまうか。
色々ややこしくなる前に。
「起きろー! いつまで寝てんだ!!!!」
「のわぁっ!」
「オハヨ、お姉ちゃん」
寝ぼけ眼なまま辺りを見渡す、現実の自室でもない、モグハウスでもない、
そっか、昨日はヴァナの実家で……、て、あれ?
「まだ寝ぼけてんの、お姉ちゃん?」
もしかして寝過ごしたのか…。
そりゃそうか、昨日はよく考えたらウィンダス中を駆け回り、
最後には妹に手篭めにされかけたんだから、眠りこけるわな…。
肝心の妹は、何もなかったかのように布団をたたんでいる。
……夢? じゃないよなぁ。
「やっぱりまだ寝ぼけてんじゃないの? お姉ちゃん」
「い、いや大丈夫…」
確かに寝ぼけてる見たいに呆けてるとは思うが。
まだ悩んでいる俺にミピピが唐突に切り出してきた。
「き、昨日はゴメンねお姉ちゃん、突然。
でも、途中で寝ちゃったみたいで何も覚えてなくってさー、私疲れてたのかなー」
「あ…、覚えてないんだ…。そか…」
……夢じゃなかった、いっそのこと夢だった方が楽だったのかもしれんが。
でもまあ、覚えてないならそれで良いか。
「…お姉ちゃん、じゃないのか。中身別人だしね。
早く、元の世界に帰れると良いね」
「ん…、あぁ、そうだな…」
気の無い返事を返す俺。まだ帰れると決まったわけでもないんだよなぁ。
布団をたたみ終えたミピピは、そんな俺を見ながらクスっと笑うと。
「もし元の世界に帰れるようになったら、お姉ちゃんに伝えてよ、
寂しがりやの妹が家で待ってるから、たまには帰ってやれ、って」
そういってミピピはそっと、昨晩俺がしたように頬に…。
呆けてた俺は、慌ててミピピの方を向き直る。
「お、起きてたのか…?」
「さー、どうでしょー」
ミピピは俺にむかってニヤリとして見せた。
………どこまでも小悪魔め!
「誰が寂しがりやだ、誰が」
「ひどーい、お姉ちゃんの帰りをずーっと待ってるのにー」
そんなやり取りをしながらリビングに向かう、
確かにココ、ヴァナディールは存在する世界だ…。そんな事を感じながら。
とりあえずココまで、
またヒマそうなんで書き溜めたら投下します。
俺は円軌道を描く刃を、ただぼうっと眺めていた。
こうして立っているだけで、ダルいんだ。
・・・俺は、そう、あの時・・・。
・・・陽炎をまとう赤い鎧。彼と交わした契約を、裏切れば・・・。
誰の記憶だろう? 俺の?
俺は数日前にこの世界で目を覚ましたばかりじゃないのか。
はっきりしない記憶は、心の奥底に沈殿したままで・・・。
ゾクリ。
背筋に氷を当てたような寒気を感じて、我に返った。
破壊された入口のドアから、音も無く滑り込んだ赤黒い影。
四つん這いのハンティングスタイルで、大型銃を口に咥えたミスラが侵入していた。
ゆらり、ゆらりと、長い尻尾がゆらめく。
ミスラは咥えていた銃を両手に持ち替え、狙いを定めた。
―――微塵の迷いもなく、鎌タルに向けて。
獲物を捉えたまなざしは、愉悦に満ちた狂気を宿していた。
>>430 乙です!
私は、今日はお休みを貰いましたw
平日昼間から2chというのは贅沢じゃ(←別なことしろよ自分w)
平日休みが普通な、自分なような人間も居るとです・・・。
皆様投下乙です!
なんか・・・みんなスゲー事になってますな・・・。
百合姫の人気に嫉妬www
自分もまとめサイトへの追加終わったので、ボチボチ投下したいと思います。
434 :
既にその名前は使われています:2006/04/18(火) 11:43:09.71 ID:FbsyNGVH
僕は出勤3時だから朝から2CHだ!そしておはよう。
最近スレ進行はえーーーーーーーーーーーw
投下前に、あらすじ他置いておきます〜。
初出: 2スレ目83
PC(仮)名:Rain /中の人: 83 ◆W0QmuTI9lM
種族フェイス:ミスラF6A
ジョブ&Lv:モンクLV12、サポなし
特記事項:メインとは別鯖のキャラ。
あらすじ:起きたらヴァナのモグハウス。
スレの存在を思い立ち、荷造りをしてウィンダスで情報収集。
その際、先に来ていた98(Mio氏)と情報交換。
手の院でアプルル嬢との約束を取り付け、興味からサルタへ出てみた。
「っあ―――」
ふらっと、俺は前に出た。
鎌を振り抜いて無防備なタルタルを、抱きしめた。
実際にかばってみると、すっぽりと俺に隠れるくらい、小さかった。
背中から衝撃が突き抜けた。
無理矢理に内臓をかき回されるような不快感に、俺は顔をしかめる。
腕に抱いた鎌タルの顔を、俺の血で真っ赤に汚してしまった。
それに慌てて、俺は最後の息を搾り出した。
「・・・ごめん・・・」
それ以上、言葉が続かなかった。喉の奥がゴボゴボいって、溺れそうだ。
不思議に痛みはなかった。
ただ、痺れるように寒い。寒くて仕方がない。
視界の端っこに、ぽーんと飛んでいくモノが見える。
エルヴガントレット・・・。
なんだ・・・俺の左腕か・・・。
遠く、はるか遠くで銃声がした。
うをっ、割り込みすまねぇ;-;
初出:3スレ
>>69 PC名:Mia / 中の人:Mia(+後ろに出たトリップ)
種族フェイス:ミスラ5A
ジョブ&Lv:モ61/戦30
特記事項:自キャラになったものの、本来の自分についての記憶があいまい。
分かっている記憶はジラート導入数ヶ月の辺りまで+現在居るFF11の世界もその状態である。
自分の記憶を取り戻す&元に戻る作業に取り掛かりつつヴァナライフを満喫している様子。
いじれる機会があるなら適当に使ってくんなまし。
活動エリア:ジュノ PT待ちがメイン。
数日ぶりにレス。投下は今日中にできるかと思われます。
どのぐらいの時間走っただろうか。視界の先に、ようやく川が見えてきた。
特に目的があって来た訳ではないが、それでもやっぱり、見たことの無い景色を見るとワクワクする。
川べりまであと少し、という所で速度を緩める。
リアルでここまで走ったらぶっ倒れていただろう。ヘビースモーカーだし。
健康体に感謝。というか、ヴァナから戻ったら禁煙するかな・・・無理だろうけど。
川にはヤドカリのようなカニや、巨大な魚が居る。魚に至っては宙に浮いてる・・・謎だ。
どうでもいい事を考えながら、川べりを下流へ歩く。
少し歩くと、流れが小さな滝で途切れる。その視線の右・・・子供一人がすっぽり隠れられる位の岩の陰。
(――何かいる)
気配なんて大層なものじゃない。棒のようなものが、岩の上方からひょっこり見えている。
誰か休憩しているんだろうか。もしかしたら、岩陰に生えている木かもしれないけれど。
一応注意しながら岩に近付き、反対側から覗き込む。
岩陰の人物と目が合う。黒光りするマスクのような冑の奥から覗く、血走った目。
『ゴブー!!!!!???』
「ゴブー!!!!!???」
思わず叫び声を上げる自分。というか、ゴブも叫んでる。
岩を両手で突き飛ばし、一気に距離を取る。
ゴブリンも、慌てて岩陰から飛び出してきた。手には両刃の手斧。
岩陰から見えていた棒の正体は、ゴブリンの鞄から突き出た木製の竿だった。
ゴブリンの漁師、か。背丈は自分の腰より少し高い程度だろうか。
岩の横に立ち、こちらの様子を伺っている。あちらから仕掛けてくる様子は無い。
よく見ると、手斧を持つ手が震えている。
一歩、ゴブリンににじり寄る。その瞬間、ビクっと身をすくめ、後ずさるゴブ。
岩陰をしきりに気にしているようだが・・・何かあるんだろうか。
『えーっと・・・』
言葉が通じるかわからないが、後頭部を掻きながら声を発する。
それだけでも身をすくめてオロオロするゴブ。自分が悪い事をしているような気になるから不思議だ。
『言葉、話せるか・・・?』
今度はしっかり問いかける。
岩陰と自分を交互に見た後、ようやく口を開いた。
「おまァ、殴らヌぁいヵ?」
少しイントネーションがおかしいが、どうやら通じたようだ。つーか、質問に質問で返すな。
軽く両腕を開いて、戦意が無い事をアピールする。それでも手斧を持った手は震えている。
『武器、置こうか。とりあえず』
ちょいちょい、と、手斧を指差す。そして、腰に吊ったセスタスを外し、ゴブと自分の中間に放る。
意図を汲んでくれたのだろうか。ゴブも、持っていた手斧をセスタスの横に放った。
武器を手放すのは少し怖かったが、素手でも大丈夫だろう。悪い奴じゃなさそうだし。
手斧を手放したのを確認し、視線を上げるとゴブが手招きをしていた。
コッチ来い、って意味なんだろうけど・・・移動直線状には、両者が放った武器。
(アホな子だな)
そんな感想を抱くが、裏切るわけにもいかない。信用されていると考えよう。
武器を跨いで歩き、既に岩の裏手に回っていたゴブの隣に立つ。
何かを両手で拾い上げ、自分に見えるような高さに持ってくる。
黒い手甲に包まれた手のひらの上、小刻みに震える小さな生き物。
『・・・雛?』
頷くゴブ。見たところ、まだ孵化して間もないのだろう。時折力なくピィ、と鳴く。
目も開いていないし、体毛があるべき場所にはぶよぶよの皮しか無い。
『どうしたんだ、これ』
辺りを見渡すが、営巣できるような木は見当たらない。
「釣りぃしてたラ、上流かラ、巣ごお流すぁれてきた」
『なるほど、ね。で、あんたが助けた訳だ』
再度ゴブが頷く。
「釣り糸ニィ引っかかった。おかギで、大物逃がスた」
それは助けたと言うんだろうか。
雛が乗っていたであろう、小枝でできた巣も岩陰に転がっていた。
拾い上げて、雛を乗せるように促す。
意図が掴めなかったのだろうか。自分を見上げている。
『巣、元に戻してやるんだろ?』
仕方なしに聞く。
「おまァ、何処かわかりのヵ?」
『わからないけど・・・多分、なんとかなるんじゃないかな』
曖昧に答える。上流にも何箇所か小さな滝があったと筈だし、そこより上流とは考えにくい。
・・・運が良ければ、落差でひっくり返らずに流れる可能性もあるかもだが。
その辺り説明するだけ無駄だろうと判断し、再度雛を乗せるように催促する。
『・・・俺ムぉ行く』
俺が信用できないのか、それとも単に雛を助けたいのかはわからない。
「食うなよ」
そう告げて上流へ歩き出す。その前に、セスタスを拾って腰に吊り直しておいた。
後ろから付いてくるのを振り向いて確認する。両手で大事そうに雛を抱えている。
手斧は持っていない。・・・自分がセスタス拾ったのは見ていた筈だが。
『斧、拾わなくて良いのか?』
立ち止まって聞いてみる。理解できないのか、手元の雛と自分を交互に見ている。
歩くゴブを手で制し、転がっていた手斧を拾って戻る。斧はゴブの鞄に適当に放り込んだ。
「・・・おまァ、いいヤツ」
照れくさくなって、おまえもな、と小さく呟いて上流を目指した。
少し歩いただけで、巣があったであろう場所にたどり着いた。
着いたのは良いが。
『倒れてるなぁ・・・』
幹は根元近くで折れ、倒れた木は枝葉を川に浸している。
折れ口を見た感じ、何かがぶつかって折れたようだ。舞い落ちた葉が周囲に散っている。
あまり大きな木ではないが、これを立て直すのは無理だ。
すぐ隣に似たような木が立っているから、こちらに移設させるのが良策だろうか。
ただ幹が細い。軽く押してみたが、それだけでしなる程だ。登ったら間違いなく折れる。
一番近い枝でも、背伸びしただけでは届かないし、近くに踏み台になるような物は見当たらない。
迷っていると、親鳥が戻ってきて何をされるかわからない。
傍らで雛を抱え、右往左往しているゴブを呼ぶ。
『お前を俺の肩に乗せるから、届く範囲の枝に巣を乗せろ。それしかない』
要は肩車だ。持っていた巣を渡し、屈み込んで自分の肩を叩く。
理解したのか、正面に立つゴブ。って、おい。
『股間の突起が邪魔。後ろから乗れ』
黒光りする鎧に覆われた男性器(?)の突起。ご丁寧に、口の高さにあるから尚更困る。
反転して、背中から乗るように指示する。
ゴブが首を跨ぐ。・・・後頭部に何か当たっている。正直勘弁して欲しい。
だからと言って脱がれても困るので、このまま立ち上がる事にする。
全身を覆っている金属鎧だ。ゴブリンが小柄でも、見た目以上に重かった。
思わず口から出る、気合の声。
『ファイトォォォォ!!!』
合いの手のつもりだろうか、ゴブが続けて叫ぶ。
「イチィモォォォツゥゥ!!」
それ違う。わざとか?
笑いで砕けそうになる膝。それを必死で堪え、ゴブリンを担ぎ上げる。
少し立ち位置を調節して、巣を乗せられるように動く。
見上げる事はできないので、ゴブの体重移動に従う形だが。
「モゥ、良ィぞ。下れせ」
程なくして無事に巣を乗せる事が出来たのか、ゴブが言う。
地面にゴブを下ろし、座り込んで大きく息をつく。重さによる疲労もあるが、精神的な疲労のほうが大きい。
見上げると、二又に分かれた枝に巣が縄で固定されていた。あれなら簡単には落ちないだろう。
「ありガとゥ、助かっテ」
『どういたしまして・・・二度と御免だけどな・・・』
ゴブリンと共同作業した事自体、稀な出来事だろうが。
息が整ったところで立ち上がり、少し木から離れた場所へ移動する。
しばらくして、遠くから一羽の鳥が飛んできた。親鳥だろうか。
元の営巣していた木が無い事で少し迷っていたようだが、巣をみつけて雛の元へ降り立っていった。
キリの良いここまで〜。
なんか自分だけ別世界に居るような、ほのぼのとした展開ですみません。
色々伏線張ってありますので、ご自由にお使いください(ぇ?w
>>437 Lead氏
こちらこそすみませんorz
446 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/18(火) 12:10:07.73 ID:/wroQkMd
>>445 投下乙だコノヤロウ。なにそのほのぼのファンタジー? ふざけてるの?
べ・・・べつに、素敵だとかうらやましいとか、これっぽっちも思ってないんですからね!
ボノボノファンタジー良いなあ。
ブモのファンがいっぱい居てちょっと嫉妬…。
そして、今後のブモの扱いに困るが俺ガイルorz
どうしてくれよう…(´・ω・`)
>>446 ツンデレLead(´ω`*)<Lead可愛イヨLead
>>445 ゴブ仲間キターーー!下ネタゴブキターーー!?
後日、ゴブ集会で逢おう!釣り師ゴブよ(・ω・)ゞ
>>83氏
ファイト、イチモツで不覚にも笑ってしまった。
仕事中なのに、客いなくてよかったホント。
伏線用意してる、てのにwktk
450 :
既にその名前は使われています:2006/04/18(火) 12:37:47.45 ID:FsOfU3Ea
ルーファッちゃんの設定で出た
赤い鎧が神代行でヴァナに元から住んでる人(NPC)を管理している設定のおかげでオラの野望が達成できそうだ
話し考えるか。
ウホッ! ゴブ集会なんてあるんだ!? (*´д`*)
ところで聞いてくれよ サン464 ◆PCl7Dh0dlY よ。
ちょっとググッってみたんですよ。
射撃武器 カルバリン D50 隔760 飛命-10 飛攻+18 Lv73〜 シ狩
専用弾丸 カノンシェル D90 隔300 Lv73〜 シ狩
ちょwwww シヌwwwwwwwwwww
シャレなんねぇもんブッ放しやがって!wwwwwwww
452 :
No.1->>69:2006/04/18(火) 12:38:06.54 ID:FbsyNGVH
ほのぼのしていてもいつ斬り合うかわからない。
食うか食われるかそれがいいんじゃねーか。
といいつつほのぼのに心ふかふか。
Ver.UP遅い・・・アップデートはすんでるからいつでもインできるんだが。
あーそういえばナイトに強化来たね。オートリフレと盾で受けたときTPUP、
今まで一度上方修正された盾発動率更にUP、盾ダメージカット更に強化らしい。
盾強化は盾持ちサポ忍赤ソロが楽になりそうだ。というかサポナがはやるのかな。
文章の書き方から勉強してくるだぜ!
454 :
既にその名前は使われています:2006/04/18(火) 12:39:17.72 ID:ahdEbRuc
本家マダーー?
あとログ検出がおっくうなのでトリップつけてください。
モグハウスに帰り着くと、モーグリが出迎えてくれた。ハウスには玄関を入ってすぐのところに竈や風呂、汚物を落とし込む便所までついていた。
おれは血と泥で汚れた身体を洗い、モーグリが用意した数日振りのまともな飯を食べて、死んだように眠った。
次の日も、その次の日も、疲れを癒す為に費やした。予想以上に疲労が溜まっていたらしく、何時間でも眠る事が出来た。
三日目、モーグリに今後の予定を尋ねられて初めて、自分が外に出る事をとても億劫に感じている事に気づいた。
おれがこの世界で出来る事といったら、剣を振り回し魔法をぶっ放す事だけだ。それは即ち戦うことで、戦ったら危ない思いをするということだ。
顔を半分潰されながらも殺気を漲らせて迫ったオーク。憤怒の表情でおれを組み伏せ拳を振り下ろしたオーク。釣竿を剣に持ち帰る暇もなく串刺しになって死んだゴブリン。そんな殺し合いを冒険者だから仕方ないと片付ける少女。
駄目だ、気が乗らない。
おれは派手に脱臼した手首がまだ痛む事をどうにか見つけると、その養生を口実にもう一度布団に潜り込んだ。
二日が経った。布団の中でぐずぐずしているおれのところに、モーグリが、タバードの肩口やシャポーの羽飾りを補修したと告げに来た。
何が言いたいんだ。外に出て働けというなら、まだ食い物はあるし金もある。それに手首がまだ痛いんだ。思い切り殴られた頭だって痛いし、ひねった足も無理に動かせば負傷癖がつくかもしれない。
おれに出て行けというのか、おれを追い出してどうするつもりだよ、お前はこの安全なモグハウスの中で洗濯だの裁縫だのをしてるだけなんだろ。
不調を理由に起き上がるのを渋ると、モーグリが泣きそうな声で医者を呼んでくると言い出した。体が本調子じゃないのは嘘じゃないが、医者になんかかかりたくなかった。
分かったよ、次はバストゥークに行くから、お前は先に行って部屋の用意をしておけ。
おれは強引にモーグリを使いに出すと、再び布団に潜り込んだ。モーグリはしばらくドアのところで逡巡していたが、ポーチを投げつけると慌てて飛び出していった。
第一、何かの拍子にリアルに帰るかもしれない。それだったら危ない目に遭うかもしれない事をするなんて、意味がないじゃないか。
おれは一日中眠って、眠れなくなったら出鱈目に身体を動かしたり魔法を使ったり、腹を満たすものを物色したりして眠くなるのを待ち、そしてまた一日中眠る、そんな生活を繰り返した。
生姜のクッキーと買い置きの堅いパンだけでも案外生きていけるものだ。水が飲用に適さないのか、飲料水がいちいち味気ない蒸留水なのには閉口したが、生きていくだけならうまいものなんて必要ない。
ジャグナーで拾った「同朋」の遺品を眺めるのも、いい暇つぶしになった。
白い箱に緑の線でロゴが刻まれた煙草はまだ封を切ってすらいない。ニコチンとタールの害を詳細に説明し喫煙者の自己責任を強いる説明的な側面と、それを必死で隠そようとする爽やかなデザインの対比は見ていて飽きなかった。
小銭入れにはざっと数えたよりもずっと多額のコインが詰まっている。何に使うつもりだったんだろう。釣銭か、案外、革棍棒でも作るつもりだったんじゃないだろうか。
ステンレスとも色身の違う、少し黒を帯びた磨き光沢の時計は戦車みたいに無骨で物々しく頑丈そうだが、とんだポンコツだ。秒針が一つ進むのにひどく待たされる。実に丸一日かけて一時間針が進むのろまぶりだった。
時折来訪者があった。おれの"運動"がうるさいと文句を言いに来る男。控えめにノックだけして帰っていく誰か。投げつけたまま転がっているポーチの中のシグナルパールも時折鳴った。
モグハウスの管理人らしい者がしばしば尋ねてきた。女のようだ。アマルダと名乗り、顔を見せるよう求めたが、おれは眠っているフリをしてやり過ごした。
それにしても、ネットがないだけで一日がこんなにも長いのか。ああ、ヒュム♀スレとかミスラスレに神絵がうpされてねーかな。
おれはリアルと大差のない腐った生活に身を浸しながら、ただひたすらに一日一日が過ぎるのを待った。
おれの優雅なヴァナ・ニート生活は、一週間──ぐらいだろうか? 寝てばかりいたので感覚が麻痺している──で突然の来訪者に破られた。
まどろみの中で、ガチャガチャと金属をこすり合わせるような音が聞こえた。ドアの鍵を開ける音だと気づいたのは一瞬後だ。
身の危険を感じ、寝ぼけまなこで剣を手繰り寄せる。外は薄暗い。夕方か、あるいは明け方だろうか?
扉が破られ、どかどかと木の床を踏み鳴らして誰かが入ってきた。
毛布に包まったまま侵入者を待ち受ける。間抜けな格好だ。おれは何日か眠る内に、ほんの数日の間とはいえ身に叩き込んだ、自分が生き残る術を全て忘れてしまったらしい。
「生きているなら返事くらいしたらどうだ。自殺でもしているのかと心配したぞ」
寝台の上で滑稽に身構えたおれを見下ろして、侵入者は開口一番におれを叱った。
「人ん家にいきなり踏み込んできて、なんだよ。出てけよ」
おれは侵入者の顔をまともに見返す事も出来ず、胸から喉のあたりに視線をさ迷わせながら、精一杯の虚勢で答えた。
「今はお前の家だが、お前がこのまま寝ているというなら返してもらう。わたしは冒険者の為のモグハウスを管理する義務を負っている。ごく潰しの隠れ家にするわけにはいかん」
視線を逸らしていても、冷たく威圧的な目で見下してくるのが分かった。
逞しく長身の女エルヴァーン、モグハウスの管理人アマルダだった。
「冒険者なんてただの人殺しじゃないか、どうして平和に暮らせないんだよ! 冒険者なんて無くしちまえ、そしたら出て行ってやるよ!」
おれが言い返すと、冷たかったアマルダの目にかっと熱が篭った。
「寝ぼけているのか貴様! ベッドから出て現実を見ろ!」
彼女は詰め寄ると、右手で強引に毛布を引き剥がす。
「しるかよ、おれの世界には戦争も軍隊もなかったんだよ!」
振り払おうと必死で相手を押し留めようとしたおれと、アマルダの動きが同時に止まった。
おれが掴もうとしたアマルダの左腕は、肘から先がなかった。
しかしアマルダが固まる理由はおれとは違っていた。
「戦争がない世界……だと。おまえも、リアルとか呼ばれる世界から来たのか?」
いじょです(`・ω・´)ノ
なんか読む方が楽しくてしばらくROMってましたw
まったり路線もダーク路線も熱血路線もどれも読み応えがあって圧倒されますwww
さて、なぜジュノ上層へ来たかと言うと、メインで利用しているLSメンバーが現在1人しか居ない挙句に、現在の状況を相談しても間違いなく理解してくれないほどの天然さんなので、いつも上層のとある場所でPT待ちをしている別LSの知り合いに会うためだ。
そのメンバーを探すため、微妙に不審者かと思われそうな素振りで周りを見渡しながら上層を歩いていると、競売場の一角で佇んでいる白鎧の赤髪なミスラの後姿があった。
名前にLSの色、間違いなく自分の探していた人ミスラLSの創設者であり、結構廃な内藤様である。
「マスター、こにゃにゃちわっ!」
その人へまずはこれで挨拶!
/ja 不意打ち(サポ戦だけど使ったつもりで)
/cheer motion
/emote は<t>へねこパンチをかました!
「痛いのだー! って、ミアにゃんお久しぶりじゃないの!」
ミスラLS式の挨拶で、素手でぽこっと叩いたつもりが結構効いたらしい。確かに一瞬たたらを踏んで前のめりになってたのも事実なんだけど……。
「うん、おひさーなのかな? 前会った日と言えば……」
FF11の中における記憶はある程度はあるのに対して、リアルでの記憶を呼び起こそうにも何一つ確かな情報が脳味噌から帰ってこない。
「そうねー、一週間ぐらいおひさしだよ?」
リアルの一週間前から、今日起きて自キャラになる前は自分は何をしていたとか、そう言う事すらも全くもって思い出せない。
「あら、ミアにゃんおひさしー」
悩んでいるのも束の間、同じくミスラLSの白ミスラさんがやってきた。
「うい、白にゃんにもねこぱーんち!」
マスターの時を踏まえ、思いっきり力をセーブして/cheerをするが、ぽふっと柔らかい感触が拳に伝わってくる。
その原因は分かっていたが、白ミスラさんは特に気にしていない用なので確認のためそのまま握りこぶしだった手を開いて弄って見る。
「ミアにゃん、こんな所で大きくしてくれるんです?」
と言うか顔を赤らめて大きくしてくれるとか言ってますけど、白にゃん普通に大きいですから!
しかし、止まらないのでこのまま大きくするのに貢献しちゃいましょう。
だけど、これで嬉しいって事はリアルの自分の性別すら思い出せないけど、多分リアルの自分は♂何だろうな。うん、きっとそうに違いない!
_ ∩
( ゚∀゚)彡 以下 そんな事よりミスラとおっぱい!おっぱい! につき自主規制
⊂彡
「えと……ミアにゃん、そろそろSee Horror狩り行くんだけど来る?」
そんな光景にいつ話を切り出そうか迷っていたマスターがようやく口を開ける。
あまりにも萌えたので調子に乗りすぎた、今でも反省してない。またやりたいと思うと自己弁論(にすらなってないとも言う)。
「うん、今のLSメン誰もいないし問題ないよ?」
とりあえず乗っておこう、記憶に関する話も収穫できそうになさそうだしまずは遊んでから考えよう。
「おっけーなのだ。編成メンバーに入れておくのだ!」
マスターは尻尾をふりふりメモを書いていた。
「See Horrorなら頭数揃い次第船に乗るのかな?」
「そうなのだ。でも、先に白にゃんとテレポでセルビナ行ってもokなのだ!」
びしっと人差し指を真上に向けこちらへ突きつけてきた。
「んじゃ白にゃん、先に行っちゃう?」
「はい、そうしましょう」
はしっと手を握られる。なんでこんなに好かれたのだろうか? まさに【それなんてエロゲー?】状態である。
でもってテレポで飛んでセルビナまでチョコボでの移動中に、
「船で沸き待ちの間に、またしてくれますよね?」
こんな事まで言われてしまう始末。
どうするの自分!? つづくっ!
投下完了。
続き書きながら思った事。
自分以外のPC名実名公表しても良いのかかなり迷ってたり。
ほぼ現役プレイヤーは居ないから出しても問題ないかなーとか思案中であります。
赤い鎧ついにキター!
他のみんなもすごい展開で続きが気になりまくりです!
ああ、ほのぼのに癒されるぅ!
私も気合入れて投下ですよ。
「・・・」
車輪を見つめる。
今はこんな形になってしまったローラーブレード。
このちっぽけな車輪は名も知らない同胞の遺品。
元の持ち主はどんなヤツだったのだろうか。
彼は死ぬ間際、何を思ったのだろうか。
彼は、ヴァナで何を願ったのだろうか。
悔しかったはずだ。
理不尽な死に。
そして、願っていたはずだ。
帰りたいと。
いつのまにか、俺は毛布をきつく握り締めていた。
「そう心配するな。
大統領は君に護衛をつけるように、とおっしゃられた。
それも腕利きの護衛だ、君の安全は保障する」
俺が不安になっていると勘違いしたのだろう。
アイアンイーターが俺を安心させようと話題を変えた。
「大統領が、ですか?」
あの大統領がタダで俺に護衛をつけてくれるとは思えない。
この場合なら・・・
「・・・どんな条件で、護衛をつけてくださるんですか?」
「君は察しがいいな。
条件は君が大工房で少しばかり研究の手伝いをしてくれること。
それだけだ」
・・・俺は思う。
このちっぽけな車輪のようにはなりたくないと。
この車輪の主の仇を討ってやりたいと。
何故、俺たちはヴァナに来てしまったのか。
リアルにはどうやって帰るのか。
この悲しみと、悔しさと、怒りと、不安をどうにかしたかった。
知りたい、そして行動したい。
「彼らが、私をイレギュラーだと・・・
世界を変える力を持つから排除すると言うのなら。
私は、世界を変えてやる。奴らに排除なんかされてやるものか。
そして、突き止める。
奴らが何者なのかを。
どうして私達がヴァナに来てしまったのかを。
どうやったら、帰れるのかを」
それが、この車輪の主の仇を討つ、ということだと思うから。
「だから私は、あなた達に協力したいと思います」
そして、俺の望みでもあるから。
投下終了です。
470 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/18(火) 17:03:18.09 ID:/wroQkMd
乙であります!
みんな面白いなぁ。ってか三人ともミスラ(雄含む)かYO!
ちょいと書いてから、夜遊びに出るとしよう。
皆様投下おつかれさまですー。
ちょい配慮が浅かったな…と反省することしきりです。
これからは隙間産業でいこう! 赤魔は便利屋だから!
夜投下組のみなさまの展開を見てから次の動きを定めたいと思います…
ここだけの話、256は「台詞入りで組んだことがある」マクロしか動かせないらしいぞw
>>445 ほのぼのとした平穏、続くといいのですがw
どんな伏線で破られてしまうのか気になります。
わっふるわっふる
オスラ特性が忠実に再現されたオスラですね。(引きこもり)
俺の体は硬い床に転がった。ゴッ。頭蓋に響く。
もう、まぶたを閉じる力も出ない。
虚ろに開いた俺の目に、鎌タルの顔が映る。
そんな、泣いたりしないでくれ。
俺は昔、君に何か悪いことしたんだな・・・。
でも記憶ないんだ、ごめんな。
ガシャン、とミスラが足元に大型銃を取り落とした音がした。
俺は目玉すら動かせず、ミスラが誰なのか確認することもできない。
「やれやれ。気が済んだか?」 男の・・・声? 「ここはヤバイ。さっさとズラかろうぜ」
ガラクタを踏みつけながら、近づいてくる足音がする。
ミスラは全て女性だ。襲ってきたのはミスラ一人じゃ・・・ない?
“逃・げ・ろ” 俺は唇を動かした。もう声すら出ないが、どうか通じてくれ・・・。
鎌タルはこくりと頷き、腕に巻きつけていた呪符を噛み千切った。
その体は紫の光に包まれて、消えた。
俺の意識は、痺れるような寒さを感じながら、ゆっくりと深い闇に沈んでいった。
眠い・・・。この世界にきて五日・・・、ようやく、眠ることが、できる・・・。
とりあえず、以上です。
さて、この続きはサン氏にお任せしようかしら?
とりあえず、そこに落っこちてる俺の左腕をくっつけてくださいw
左腕に大砲仕込もうぜ。
左手に花火仕込んでヴァナのトップ芸人を目指さないか?
ふつーにケアルでくっつけてくれよ orz
いつでも取りはずり可能で、いざとなったらロケットパンチが打てる腕がいいと思います^^
こうしてみると、シャントット様にいびられてるうちの子は
まだまだ平和な方だなぁ。
続き投下いきます。
両親とミピピに別れを告げ、俺は一端モグハウスに戻った。
なんというか、ヴァナでの自分の家、って感じだからか、
モグハウスに戻った俺は、安心してベッドに倒れこんだ。
「ご主人様ー、疲れてるクポ? なんだかクマができてるクポ」
「まあその、なんだ…。寝れなかったというか寝るのを妨害されたというか。
とにかく疲れてるー。ちょっとだけ寝ようかな…」
「じゃあその間にモグはお洗濯でもしてるクポー、
ご主人様さっさとそのお召し物を脱ぐクポー」
慣れてきたせいか、ちょっと生意気なモグを軽く張り倒して、AFを脱ぐ。
パジャマを着るのも億劫だからと、そのままベッドに倒れこみ惰眠へ…。
「あ、そういえばさっきシャントット博士の使いの人が来たクポー。
これから遠出してない限り、毎日10:00に博士の家に来るように、て言ってたクポ」
あ、そう10:00ね…。10:00…、うん。
ガバッ! 布団から跳ね起きる俺。
「い、今何時だよ?!」
「今? 丁度お昼を回った所クポー」
「おいィィィ、過ぎてんじゃん! 時間とっくに過ぎてんじゃん!」
大慌てで支度を始めた、AFはさっき洗濯に出したんで…。
倉庫を覗いてみる、あーもうなんでもいいや。
適当に装備できそうなのを見繕って着替える。
着替え終えて部屋を出る時、も一発モグを張り倒す。「モーグリ虐待クポ…」とか言ってたが無視。
帰ったらキツイお説教しないといけないな、あいつ。
その前に俺がシャントット様にお説教されるけど…。
石の区に着いた俺は冒険者カードで時間を確かめてみる、既に1:00を回っていた。
冒険者カードの事は、今朝ミピピに聞いていた。
何も知らない俺に、ミピピは他にも幾つか教えてくれた。
ついでに同じ事を知ってるはずのモグは何も教えてくれてなかった、
……アイツやっぱり俺の事をご主人って思ってないんじゃないか。
帰ったらやっぱりキッツいお仕置き、確定。
「すいません、おくれまs「遅すぎましてよ!」
詠唱破棄のブリザドが炸裂する、予めシェルIVかけてたのに、軽くHPが黄色くなった気がする。
恐るべしシャントット様…。
「全く、この私が協力してるというのに、約束の時間に遅れてやってくるなんて、
なかなかいい度胸しておりますわね」
「は…、はひ、返す言葉も御座いません」
「覚悟はできてらっしゃいますわね。今日はビシバシやらせて頂きますことよ」
「覚悟しております…」
心なしかシャントット様の後ろに死神が見えた気がする。
その死神はこちらを見て悪戯っぽくクスリと。……あれ?
「へぇー、お姉ちゃん本当にシャントット博士にお手伝いしてもらってたんだ」
「み、ミピピ?! どうしてココに」
「あら、あなた達姉妹だったのかしら?」
ところで赤い鎧は神の代わりで人を操れたりキヲク換えたり居場所飛ばしたりできるくらいなんだから
よみがえらすなんてのもラクショッスヨね先輩?
484 :
既にその名前は使われています:2006/04/18(火) 20:43:12.19 ID:fuVYe5wd
そんな事が出来るならわざわざ記憶なんぞいじらなくても人あやつれるだろうとマジレスしつつage
楽勝だろうけども…蘇らしてもそのあとロクな事に使われない気が(;´Д`)
ところで以前小耳に挟んだんだけど、実際のゲーム内のGMって
禿ヒュムしかいないってほんと? だとしたら…
いや、なんでもない、なんでもないよ。(´3`)〜♪
コーネリアスよみがえらせてくる。ノシ
かっこよかったり笑えたりヽ(゜ω、゜)ノスゲェースゲェー
わっふるわっふる!
>>444 昼間電車内で不覚にもフイタwww
隣にいた同僚が変な目で見てくるのは木の精ですよね?(・ω・`)
>>477 この歳、武器に差し替えれば強いかとw
投下終わってるのかな?
「それやめろー!」俺は悲鳴に近い声をあげた。
「そんなに暴れないの! 大丈夫だから!」ミスラも叫んでいる。
「ムリ!そんなの絶対ムリ!死ぬ!」病院の一室ということも忘れ、大騒ぎだ。
「ほーら、じっとしてないと痛いわよ〜?」何やら楽しそうにミスラがいう。
「いやだ!絶対に危ない!切れたらどうするの?!」じっとしてたら死ぬかもしれない!
「だいじょーぶ、おねぃさんに任せなさい!」任せられない!危険過ぐる!
「わー………」
……ブチブチブチブチ・・・
「はい、終わったわよw」片手にロープを持ち、もう片手にノコギリを持ったミスラが満足そうに言った。
このミスラ、俺をギブスごとベッドに固定していたロープを戸棚から取り出したノコギリで切断したのだ。怖すぎ……
「大丈夫だっていったでしょ?」楽しそうにミスラが言う。
「大丈夫だったけど二度とやられたくない。」一回やられてみろ!
「あははw そんなに怒らないでw」怒らない方がおかしいだろ「ところで」思い出したようにミスラが言った
「まだ左足と両腕が残ってるんだよね。」勘弁してくだちゃいorz
「それじゃ、ドクター呼んでくるから、大人しく待ってるんだよ?」
その後、恐怖の20分が終わった後、ギブスが全て外されるとドクターに様子を見てもらうために呼びに行くとか言い出した。
「ま、あんなに暴れたんだから大丈夫だと思うけどねw」暴れるようなことをしたのは自分だという自覚はないらしい。
「やぁ、元気になってなによりだ!」数分後にやってきた『ドクター』は、ミスラと同じような服をきたタルタルだった。
「ええ、本当に随分早く回復するとこができました。」考えると、背骨が粉々になったならそれだけで治すのは不可能に近いはずだ。骨だけ治したとしても、損傷した脊髄は治らない。しかし、それを治してしまった。
さらに、あっという間に治った骨折。これもかなり、いや、恐ろしい医療技術だ。。
「いやいや、元気になってくれて嬉しいよ。聞きたいことは山ほどあるだろうしね」にっこり笑いながらドクターが言った。
「俺は何日寝ていました?」ふと疑問に思った。
「定期的にスリプルとリジェネ、ケアルで回復させていたからね………二週間くらいかな?」ミスラと同じように戸棚から色々取り出しながら答えた。
そんなに寝てたのか、俺
「はい、コレ持って。」そういって戸棚から取り出した道具のうち、一つを手渡された。
……バチッ!
「痛てっ!」突然手に持った道具が火花を散らし、鋭い痛みが走った。 なんだよこれ!
「神経は大丈夫みたいだね。足もテストするよ?」おいィ! 患者に説明なしでテストかよ!
……バチッ!
「痛ってぇ!」今度は太股に痛みが走る。この病院、絶対に危ない。
「うん、問題ないみたいだね。」ドクターが嬉しそうに言った。いや、調べ方に問題があると思いますが?
「人間が本来持っている自然治癒力を異常に加速して治すのがこの病院の治療法だからね。神経が傷ついていたら治すのは不可能だろ?」ドクターが話し掛けてくる。
「え、神経も治せないんですか?」たしか脊椎バラバラじゃなかった?
「あー……、君はもしかして、彼女からバラバラとか、粉々とか、そういうのを聞いた?」ドクターは戸棚の薬瓶を整理しているミスラを顎でしゃくった。俺は軽く頷く。
「うーん、その、何て言うか……彼女は幾つかに分かれた物は粉々と表現してしまってね……」困った顔をするドクター。
「君は背骨の一部が少しズレただけで、実際は肩甲骨――つまり背中の骨だが、それが幾つかに割れた程度だよ
どうやら彼女は、私が言った『背骨に怪我』と、『肩甲骨が砕けた』をごちゃまぜにしてしまったらしい。」そういってため息をつく。
体の中でTPが300%を突破した感覚に襲われた。
とりあえず以上です
所々長さにばらつきがありますが、気にしないでください
レップのSirianaは守られたのか・・・
いつの間に気を失っていたのだろう。
ぼんやりとした視界に映ったのは木々の緑と空の青と雲の白の美しい広がりだった。
それらがゆっくりと視界を流れていく。
流れていく視界ということは動いているという事。自然に動くという事は誰かに運ばれているという事。
たくましい両腕が私を抱えあげている感覚が両膝と背中から伝わってくるし一定のリズムで体に軽い振動も伝わってくる。
どうやらお姫様抱っこをされてどこかへと運ばれているらしい。
・・・誰に????
私は必死に記憶をたどってみる。私に残された最期の記憶は・・・
・・・・・・オークに握りつぶされて抵抗できなくなったところで服を引き裂かれた。
・・・・・・・・・え?
「ええぇ!・・・いたたた」
慌てて起き上がろうとすると全身がミシッと痛んだ。いや、でも今私をこんなロマンチックな格好で運んでいるのが
オークだった場合は私の運命は生きた大人のおもちゃ以外にありえない。それだけは本当にイヤだ。
何よりもお姫様抱っこをする素敵なオークがイヤだ。
いや、冷静になれ私。死ぬまで慰み者の方がはるかに嫌じゃないっ!ネタに走ってる場合じゃないよぉ!!
「まだ無理をしないほうがいいよお嬢さん。」
あ、オークじゃなかった。私の顔を覗き込んでにっこりと微笑んだのは木にもたれかかるように倒れていたエルヴァーンの男だった。
今気がついたのだけれども私の体の上にはゴワゴワしたダルメルマントがかけられており上半身はちゃんと隠されていた。
上半身裸にタイツの江○2:50ルックで頭にはネコミミフードなんて情けない格好でなくてよかった・・・。
「あ、よかった・・・無事だったんですね。」
「ああ、君のレイズのおかげだよ。」
あれ?私何もしてない・・・。一体誰が?
「えーと、私は何もしていませんよ。その・・・恥ずかしい話ですけどあの後返り討ちにあって・・・」
そう・・・返り討ちにあって・・・オークに・・・服破られて・・・
思い出して思わず顔から血の気が引く。我ながらよく無事でいられたものだ。
ギュウッと私の体が男のほうに引き寄せられた。ドクンドクンと彼のたくましい心音がリザードジャーキン越しに伝わってくる。
ちょっとびっくりして思わず彼の顔を見上げると、彼は優しげにニコリと微笑んだ。
美形に微笑まれて私は思わず真っ赤になる。
「震えないで。もう大丈夫だから。」
しかもこんなクサイセリフのオプション付きときた!もう心臓は早鐘が売ったかのようにドクンドクンドクンドクン
ドクンドクンドクンドクンドクンドk(ry) もう止まりそうに無い。
「そそそそそ、その、大丈夫です。大丈夫ですから!!ええ、平気です。安心です!」
緊張のあまり答えになっていない。そんな私をみて王子様はくすりと笑ってから前を見据える。
なぜかそれだけでまた私の顔が真っ赤になる。美形って凶器だ・・・。
しばらく真っ赤になりながら空ばかり見つめていた私だったけれど、しばらくして落ち着いてくると様々な疑問が浮かんできた。
まず第一に、私は間違いなくオークにやられていた。助けてくれた人がいるはずだけどその人はどうしたんだろう?
これは彼に聞くのが一番だ。
「あの〜・・・」
彼が私のほうを向きにっこりと笑う。こいつ確信犯だ。自分が美形だってわかっててそれを最大限に武器として使ってる。
ううん、わからないけどきっとそう。
まぁ、そんなことが分かったところで(そう勝手に思ったところで)ドキドキすることには変わらないのだけれど。
「私以外に誰かいなかったのですか?」
彼はしばらく考えた後バツの悪そうな顔になる。
「実を言うと、私は気がついた後にまず逃げなければならないと思い倒れている君を抱えて一目散にその場から離れたのだよ。
だから周りの事までは気が回らなくて・・・わからないんだ。」
「そうだったんですか・・・。」
・・・想像するとちょっとかっこわるい。とはいえ、私も彼も無事ということはきっと高レベルの方があのオークを片付けた後、
私たちにレイズを施してどこかへ行ったのだろう。まさかあそこで気を失ってるなんてことは無いだろうし、
気にする必要は無いのかもしれない。
次の疑問。
「ところで、お名前は?私はユリフィナです。」
やはり彼は一度ほほえんでから答える。いちいちドキドキするのも疲れるのだからやめて欲しい。あ、やっぱりやめないで・・・。
「私はシャールカーン。ロンフォールで暴れる凶暴なオークの退治へと来たサンドリアの誇り高き騎士だ。」
「シャールカーン様・・・。」
は!!なに私は様付けで呼んでるんだ!!そもそもシャールカーンさんが死にかけてるのを助けにいったのに
これじゃあまるで私が助けられた見たいじゃない!いや、実際気を失ってからは助けられているのだけれど。
彼は私の言葉を聞くとちょっと恥ずかしそうに笑った。
「ふふ、様付けはよしてくれ。まだまだ私は未熟なのだからな。」
「ご、ごめんなさい!」
条件反射で謝ってしまう。そんな私を楽しげに見つめた後、彼はやっぱり微笑む。
「いや、気にしなくていい。さて、もうすぐサンドリアなのだがまずは服を新調したほうがいいな。
もうしばらくこのままでいさせてくれないかな?」
「是非。」
微笑む彼に微笑み返す私。なんだかとてもロマンチックだ。ふと、小さい頃に何度も何度も白雪姫の絵本を読み返したことを思い出した。
眠っている間に勝手にかっこいい王子様がやってきて勝手に惚れてくれて勝手に妃として迎えてくれる素敵な話。
ちょっとだけ白雪姫が現実になっているんだな。こう思うとさらにロマンチックな気分になってくる。
こんな素敵な出会いがあるならいっそのこと、カッコイイ人にこっそりついていってチャンスを見つけ次第
悲鳴をあげてモンスターに襲われるのもいいかもしれない。
・・・ついさっき襲われたばかりだというのにこんな事を思いつくだなんて
私は自分で思っているほど臆病でないのかもしれない。
さて、話はがらりと変わってこれが最後の疑問だ。
「その・・・見ました?」
「不可抗力だった。」
彼は私の顔を見ずに答えた。・・・やっぱり。
以上です。やっぱりリンクしていただけたし、それにリンクしているほうが面白いと思いこういう形にしてみました。
>>412 助けていただいたというのにそこら辺転がしたままサンドリアへ行っちゃいましたw無事に助かる事を祈っています
>>429 ミピピかわいいよミピピ
>>473 左手にマジックハンドなんて素敵だと思いませんか?遠くの物もとれちゃいます
ファイトイチモツは や ら せ な い か
再び投下ですー。
「メキ、1回深呼吸しな。
深く息を吸って、大きく吐き出せ」
シドが、静かな声で言った。
言われたとおり、深く息を吸い、大きく吐き出した。
いつの間にか、体が灼熱のように高ぶっていた。
「メキ、お前さんは今、その車輪を見て憤っている。
それは当然だ。
この車輪の元の主は理不尽に死んだのだから。
だが、それとモノを作ることは別だ」
諭すように、シドが話す。
「・・・」
「憎しみを持って作り出された道具は憎しみしか生み出さない。
使い手のことを考えないからだ。
だから、憎しみの連鎖は終わらない。
わしはそんな道具は作りたくも無いし、
誰かに作って欲しいとは絶対に思わない。
わかるな?」
・・・リアルの世界でのさまざまな兵器が頭に浮かんでは消えていった。
人を殺すために作り出されたモノ。憎しみを連鎖させるもの。
戦争。
俺は黙って、うなづいた。
「わしも武器や防具は作る。
だが、それはみんなに生きて欲しいからだ。
そう願って作ったものは、必ず人を良い方向に導いてくれる。
お前さんの仲間はこの世界にたくさんいる。
彼らは皆、戸惑い、迷っているはずだ。
中には力を持たないものもいるだろう」
「メキ、復讐のためではなく、彼らを救うために、
わしらに協力してくれないか?」
俺の中の灼熱はシドによって浄化されていた。
俺のできること。俺のすべきこと。
俺と同じ来訪者の、手助けになること。
「ありがとうございます、シド工房長」
俺はそう言って、シドに笑んだ。
そして、右手を差し出す。
「これから、よろしくお願いします」
「よろしくな、メキ」
差し出した手はシドにガッチリと握られ、
誓いの握手となった。
もし、俺がヴァナに呼ばれたことに理由があるとするならば。
これこそが、その理由かもしれなかった。
投下終了です。
みんなどんどん進んですごい楽しみです。
わっふるわっふる!
506 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/19(水) 00:06:41.86 ID:KxniD9+5
たらいまですぅ〜 よってまひとうかおtづうえんうぇn
ごめんこにゃはとうかなしー
508 :
既にその名前は使われています:2006/04/19(水) 00:10:29.74 ID:+vs9KEtn
Lead蛾物故割れt
投下お疲れ様です
すごい展開になってますね〜
みなさんの続きがすごい楽しみです
わっふる!わっふる!!
>>498 (*´д`*)ええ話や……
( * ´ д ` * )お姫様だっこキタコレ……
( * ´ д;;;。。。.....シャールカーンさm……
>>504 シドとメキさんカコイイ(・∀・)!!
>>506 ちょっwww
死ぬなぁー!
一瞬翠晶石スレに飛んだようにみえたw
ラードさん(故意間違い)にカルバリン撃った血まみれ女装オスラですコンバンワ
>>ごぶとかと交流してる人たち
ちょw何この超ほのぼのヴァナw私のえふえふいれぶんとは違う世界のようですw
ぇー、SS読めば判りますが、1人コッチ来ちゃったようです。
見つけたら殴り倒します。見つからない事を祈って下さいw では投下
ドオォォォォン………
発射薬をアジルの自爆用だった陰火薬に入れ替えた特製の鉛玉が、真直ぐにタルタルへと向かってゆく。
そうだ、そのままソイツの頭を原型も留めぬくらいに壊してしまえ。憎しみの感情を込め、進み行く弾丸を凝視する。
距離が半分程になった時、奴が気付いた。焦りの表情を浮かべながら、鎌の柄で弾を受けようと動かすのが判る。
ただの銃弾ならソレで防げるのだろうが、コレはこの世界の中で最大口径の銃だ。
そんなデスサイズの柄など棒切れのようにへし折り、辺りを血と肉片の海にするだろう。焦れ、怯えろ、そして死ね。
「っあ―――」 男が何か言おうとし、言うより早く動いていた。
何がおこったか理解出来なかった。いや、理解したく無かった。有り得ない事が目の前で起きた。
視界の端に居た、女と同じ格好の、鎌の矛先だったエルヴァーンが自分を殺そうとしていた相手をかばったのだから。
タルタルを包み込むようにかばったその男に、私の憎しみを込め撃ち出された弾は情け容赦無く襲い掛かる。
黒い布を吹き飛ばし、エルヴジャーキンと何層かの物理守護魔法をなんの苦も無く背へと貫通したソレは、
男の肉を、骨を、内臓を破壊しながら直進し、左腕を大きく吹き飛ばし、鎌の柄に兆弾して向きを変え、
呆然としている私の真横の石壁を…着弾した部分を半分穿ち、その凶悪な破壊活動を停止した。
―――ゴッ ガシャンッ
男が崩れ落ち、どこかを石床に打ちつけた音と、手から落としたカルバリンの音がほぼ同時に聞こえ、我に返る。
「ヤレヤレ。気ガ済ンダカ?」
自分の…いや、躯の声。 ……女はどうなった?男は?
女は泣き顔で男の顔を覗き込んでいる。男は判らないが…そうか、ま だ 奴 は 生 き て い る 。
「ココハ"ヤバイ"。サッサトズラカロウゼ。」
まだだ。私は奴を殺す為に今ココに居る。奴が生きているのならばまだ退かぬ。
奴が持っていた鎌の、銃弾で折れ、ゆっくり回転しながら向かってきた刃付きの柄をキャッチする。
そしてバラバラに砕けたカーディアン素材や扉の破片を踏み砕きながら歩み寄る。
表情を消し、目だけが憎しみの炎を燃え盛らせた冷酷な顔から、口元に残忍な笑みを浮かべ、鎌を振り上げる。
女は何かを口で千切ろうとしている。自爆などさせはしない。勢い良く鎌を振り下ろす。
鎌が持ち主の小さな首に、斜めに切り裂くかどうかというところで、女タルタルはデジョンの光の中に消えた。
手応えはあったが、致命傷では無いだろう。私が苛立ちに任せ投げた、柄の短くなったタルタル用の鎌は、
仲間より一足速く駆けつけたガード・カーディアンの頭部、星の木の実に深々と突き刺さった。
鎌が刺さった箇所から、淡い光を空気中に気化させ、カーディアンは魔法人形から、ただの人形に戻った。
振り向き、床に倒れている、仇討ちを邪魔し、無駄に死んだ片腕を失った男を見る。
全身初期装備で、不似合いな剣を右手に握り締め、光を失った目で、奴が居た所を見つめながら床に倒れている。
こいつさえ邪魔しなければ 何故護ろうとしたんだろう
こんな奴は完全にコロセ おひとよしな奴だなぁ
コロセコロセコロセコロセ 儚き命よ、女神の加護を受けその生を謳歌せよ。
二極の思考が同時に流れる。躯の意思では無いな。心の内面の陰陽とでもいったところだろうか。
陰と陽の思考の結果、陽が多少優勢だったようだ。ほら、既に魔法を詠みおわった。
――キィィィィィィィィィィィィィィ………………
今の私には眩し過ぎる2つの光が、男の身体に染み込むように入って行く。
それと同時に、耳鳴りのような音と共にゆっくりと、男を構成していた肉片が床を這い集まっていく。
おそらくこれで男が死ぬ事は無いだ「全員揃うまで中には入るな!周囲を張れ!絶対に逃がすな!!」
「囲マレテルナ。貴様ノ力ナラ蹴散ラセルガ、ドウスル?w」
どうするか?そんな事決まっている。 逃 げ る 。
嫌いではない、むしろ好いている者達を傷付けるのはいくら私でも出来ない。
しかし…装備がモグハの中だ。アジルもあのまま置いてはいけない。
周囲を囲まれた場所から逃げるにはどうするか。
ある程度の能力を持った冒険者なら、魔法で逃げると言うだろう。そこから離脱するならソレが良いと私も思う。
だが、私は平然と入り口から出て、ガードと守護戦士達をしり目にモグハウスへと帰って来た。
「シッカシ、イクラ平和ボケシカケテルカラッテ、ミスラ族ノ癖ニ見ツケレナイトハ…情ケネェ…」
私は背後の人型エイリアンよろしく再生していくエルヴァーンの傍らに、
血染めチョコボジャックと弾無しカルバリン、男の財布の中を確認してから大判のギル貨幣を入れ、放置する事にした。
というか、担いでたらバレる。上半身裸に血染めの絹ズボンという格好で、闇の中を隠れつつ帰って来たのだ。
自室の扉前で躯が愚痴を呟いたが、聞かなかった事にしておく。
扉を開けると、見慣れ…てはいないか。相変わらず血の海の広がる部屋だ。ベッドは風見で遮られて見えない。
装備を整え、自動装填装置付きボウガンと、見慣れない猟銃のようなニ連装銃を両方持っていく事にする。
装備は良し。旅道具も持った。後はアジルの亡骸と部屋をどうするかと、モグだ。…モグはどこだ?
―――ッ!!!
モグを探して部屋をうろついて、風見を越えた辺りで驚愕した。アジルの遺体が無くなっていた。
ほぼ全血液を失って活動できる人間など居ない。アンデッドでない限りそれは有り得ない。
血の海になっているこの全ての血はアジルの体から流れ出たモノだ。魔法で傷は直せても血は戻らない。
さっきの男だって、腕を吹っ飛ばされ、胴に風穴を一度開けられたのだ、体が治ってもしばらくは動けないだろう。
格好の通り女の仲間だったとしたら、あのまま死なせていた方が良かったかもしれない。後悔はしていない。
また、無意識に頭に爪を立ててボリボリと掻いてしまい、耳に爪を食い込ませ涙目になる。
ベッドには、アジルが身に着けていた、安そうなペンダントに魔法石を組み込んだモノと固形化した血しかない。
ペンダントは形見として、もし見つけたらだが、アジルの家族に届けよう。行方不明の方が良いのかもしれないが。
まだ固形化していなかった血は、水洗いした某青い瓶に入れ、しっかりと封をした。特に意図は無いが持ち歩く。
寝ワラの中にモグは居なかった。そこら辺にも居ない。だが、気配はする。気配を辿って行くと、そこはコッファー。
家具の扉を掴み一呼吸置き、一気に開ける。ガムテープでぐるぐる巻きのモーグリを手に入れた!
とりあえず目の前で飛び回られると叩き落しそうににゃるので、口部分だけ剥がして説明させる。
「ご主人がフラフラ出てった直後に、怪しいヒュームが押し入って来たクポー!!」
「モグは茶色いベタベタする帯で縛られて家具に閉じ(中略)
そのヒュームが、「俺が生き返らせるwwwww」とか言って遺体を持ち去ったクポ!!」
一通り聞いた後に全て剥がし、モーグリに好きに動けと言い。モグハウスを後にした。
さて、どうするか…神子様に会うのが良いが、守護戦士に捕まりかねないので却下。
ナナーミーゴ…は金品持ってかれてドロンするだろうから論外。
最凶の博士は……うん、やめておこうか。
よし、まずその変なヒュームを行為次第では殺すか伸すかして、アジルをちゃんと埋葬しよう。
もし生き返せても、人魚の肉よろしく、マトモな復活では無いだろう。そうならない事を祈る。
モグハウスを出て、"この先モグハウス"の門まで来た。鼻が利かない。何故だろう。
心なしか視界もぼやけてきた。…頬を何かが伝った。手で触れると、濡れている。涙か。
私は何故泣いている?アジルが死んだ時、私はもう泣き尽くしたのではなかったか?今何か悲しい事がおきたのか?
零れ落ちる涙には、手の院の周囲に集まるガード達が夜光草入りランタンを持ち周囲を照らし、
その内の数人が、人間の大人くらいの大きさの何かを運び出す姿が映されていた。
以上です…
Leadさん、相手殺しに行く時に弱い得物で行きますか?シャレじゃ無いのですよwwww
あと、一応レUしたので腕くっつくとは思います。
……が、手と本体の間に何かはさまったらわたしゃシラネw
そういえば、他の土地の来訪者も、同じ時期に戦闘になってますね。
対獣人か、対人かで大分違うとは思いますが……
他の方のSSと比べ、私のSSは長い上に読みにくいですね……すいません
出来るだけ読み易く修正してから投下してますが、まだまだ精進が必要なようで…
書いてはいませんが、発砲時に反動で肩痛めて、無理なレイズ詠唱で消耗してます。
近いうちにどこか安全な場所で休むか、変な所で行き倒れするかもしれませんw
では皆様やっふるやっふる
投下お疲れ様です!
手の院の修羅場、お二人ともお見事でした…としか言えません。感服。
バス側のさらなる新技術開発も気になります…!
>>499 割とキラーパスでしたが拾ってくださって感謝です(´Д`;)ヾ
いやあ、多分誰か(何かも)通りますよ、通り道ですし…w
Loufasさんはユリフィナさんを助けるつもりでフラグ整えてったと思うのですが
ガッカリ砲を装填してしまったというかある意味ごめんなさいw
動かしてよしと言い置いてくださってはいるものの、悩ましいものです。
というわけでちょびっとだけ投下。
次に私が目を覚ましたとき、そこにあったのはどアップのうさぎの顔だった。
「ぅおわぁっ!?」
びっくりして跳ね起きる。うさぎも私の声に驚いたようで、
慌てたようにぴょんぴょんと跳ねていってしまった。
――あれから、どうしたんだっけ。
上半身だけを起こして周囲を見回すと、梢にべっとりとついた赤いものを
でかい緑色の甲虫が舐め取っているのが見えた。
「うぅ…肉食だったのか」
タルタルの少女とエルヴァーンの男の姿は見えない。
唱えたレイズは確かに効果を現していたから、死んではいないと思うけれども、
意識が戻らずに、時間切れでHPに強制送還でもされてしまったのか、
それとも…あまり喜ばしくない想像をするに至って、私は頭をぶんぶんと振った。
それよりは、今は自分のことだ。
自分のモグハウスに帰って、モグさんに話を聞こう。
恐らく今の私自身よりも、ずうっとこの世界の「僕」についてよく分かっていると思う。
それから…私がここに来た理由、ここに来る前の状況、リアルで覚えている限りのこと、
忘れてしまう前に、紙にでも書いておこう。文房具セットはベッド脇のコモードの上だ。
できれば誰か同じ境遇の人とも会っておきたいところ。
最後に見たスレの状況を見る限り、何人か行動派の人がサンドリアに留まり、あるいは向かっていた。
私が来てしまってからどれくらい状況が動いているのかは分からないが、
どこにどんな人がいるか伝えるだけでも、何かしらの役には立てるかも知れない。
勢いよく立ち上がってから、エラントウプランドに付着した草や枯葉、土なんかを払う。
「よっしゃ、行くか! えーとサンドはどっちだ…」
地図を取りだし、地形と照らし合わせる。サンドリアまでの経路を確認し、
まずは岩壁を迂回するために…と目的の方向へ振り返ると。
「…お?」
「…まずいな、人がいたか」
後ろに両手斧しょったエル♀さんを従えた、ざんばら黒髪のエル♂モンクさんと目が合った。
――第一村人、発見!
少ないですが今夜はここまでです。
まずはモグハウスに帰りたいとは思うけれども、
もしサンドリアで起こってたことを知ったら逃亡チームに同行を望むか、
カジェルでジュノに帰っちゃうか、二択を迫られてしまいますね。
今の所は3スレ250までの情報を指針にして動くことにしているようです。
では、おやすみなさい。わっふるわっふる〜
みなさま、お疲れ様であります(・ω・)ゞ
書き手が増大したようでスレ進行が早い早い…嬉しい悲鳴でありますな!
投下の前に紹介テンプレをば…
初出: 3スレ
>>103 PC(仮)名: / 中の人: (不明)/103 #ne50ko50
種族フェイス: GoblinThug(♂) ジョブ&Lv: メインシーフ(Lv?)/サポ不明
特記事項:
なぜか獣人の姿でヴァナに降り立つ。
よって冒険者が(相手からそう思われ易いため)最大の敵。
鞄の中には色々入っているが、ほとんどがガラクタ。未整理。
今のところまだ自身の名前もジョブも能力も知らない。
無意識的に元のキャラに戻れるが、意識的にはまだ無理そう。
活動エリア: グスタベルグのとある山頂を主に。そのうち下山する予定
あらすじ:
なぜか獣人ゴブリンの姿でヴァナに降り立つ
危うく冒険者に殺されかけるところだったが、なんとか回避。
独り、寂しくしているところに大羊族のブモと出会う。
その後、ブモと一緒に暮らすも、悲しい別れを…
他キャラとの接触: 未だ下山していないため皆無。下山後は成り行き次第で。
現実世界の俺は、苛められっ子だった。
毎日大人の見えていないところで
陰湿な苛めが繰り返し行なわれていた。
俺は抵抗できなかった。抵抗する気力すら無かった。
それから俺は人と接することが怖くなった。
また苛められるんじゃないかと毎日怯えていた。
けれどヴァナディールにいる時は違った。
俺は見違えるように活き活きとしていた。
そこには俺の理想の仲間たちがいて、
理想の世界が広がっていて、
理想の自分が存在していた。
すべて仮想現実だとわかっていても。
数ヶ月経った後、そんな俺の気持ちがわかっていたのか
仲間たちは次々に俺の傍から離れていった。
ついには俺独りになっていた。原因はわかっていた。
俺自身なんだと。
未練はあったが、ヴァナディールを去ることに決めた。
きっと続けていても自分自身が変わることは
もうないだろうと思ったからだ。
これでよかったのだ。
これで昔の仲間に迷惑をかけるようなこともない。
これで自分が傷つくようなこともない。
これで・・・これで・・・これで・・・。
ヴァナディールを去った日、俺は独り泣いていた。
ヴァナディールのこと、全て忘れてしまおうと思った時期もあった。
けれど、やはり気になってしまう。
仲間たちのこと、自分の居た世界のことが。
ずっと観ていた。
遠い遠い、自分からは手を出すことが出来ないぐらい遠い、
けれど観ることが出来るだけの距離で。
時には外から声を掛けることもあった。
声が少し返ってくるとほんのちょっと嬉しかった。
だけど、その声はとてもか細く、壊れやすかった。
またしばらく経つと、次々と仲間たちもこちらに戻り始めていた。
皆、ヴァナディールの世界を諦め始めていた。なんだか悲しかった。
先に辞めてしまった身でありながら、その事実がなんだか悲しかった。
いつものように掲示板を見る。
あるスレッドが目に入った。
『朝起きたら自キャラになってた』
夢のような話だった。実際にヴァナディールに降り立ち、そこを冒険する。
次々と描かれていく冒険談に心をくすぐられ、奪われた。
「俺もヴァナディールに行けたら・・・」
そんな叶われぬ願いをしながら、俺は眠った。
そして起きるとそこは・・・。
第一部と第二部の繋ぎの話でした。
というよりはプレリュード的な感じですね(;´ー`)
そんなわけで投下以上であります。軍曹(・ω・)ゞ
529 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/19(水) 03:51:11.19 ID:rpRr+93K
クレーム処理で死にそうになった俺様が何とか帰還したからにはブモを死なせは…。
・・の、前に俺が死にます。おやすみなさい。
いまだ
Leadがよっぱらっているうちにうでを
荷電粒子ビーム砲に改造するんだ!
これで神も一発KOだ!
俺はいったい何を言ってるんだ
532 :
既にその名前は使われています:2006/04/19(水) 07:37:41.86 ID:ND36C0m6
保守しておく。
533 :
既にその名前は使われています:2006/04/19(水) 09:10:20.41 ID:uuGqwlmn
「朝起きたら左手がハーモニカになってた」
535 :
既にその名前は使われています:2006/04/19(水) 12:00:17.17 ID:+vs9KEtn
朝起きたら右手が異星人になってた
あさおきたら
Leadさんのひだりうでがかーでぃあんになってた!
ぐ〜るぐ〜るまわ〜るぐ〜るぐ〜るあははははヽ(゚∇、゚)ノ
537 :
ザ内藤:2006/04/19(水) 12:54:09.87 ID:ND36C0m6
オッスおら内藤ヒュムF4www
数時間ほど前睡眠から目覚めると何故かヴァナだったwwwww
悩んでいても仕方ねーからちょっくらスレで見てたアジルを復活させるために
ウィンダスのモグハウスに突撃、みごとサンのモグハで死んでるアジルをはっkんwwww
勢いあまってそのままモグハに入って、わめいていたモーグルwwッをガムテーップでぐるンぐるンにして
アジルをカバンに入れ
ラテーヌまで逃走wwww
池まで逃げたところで蘇生開始w俺様のウルトラゴージャスレイズIでみごとにアジル復活ww
さすが俺さまスキル高杉www
って喜んでたらなんか赤い鎧来た人がいきなり現れて
異端者は排除する。
とかいってきたww
これなんてエロゲ?wwww
538 :
既にその名前は使われています:2006/04/19(水) 13:00:16.26 ID:V3K00Bw0
うはwwww
ここは伝説の突き技パワースラッシュだろwwwwwwwwww
ミピピかわいいよミピピ
539 :
既にその名前は使われています:2006/04/19(水) 13:30:29.59 ID:sTZfvNUS
おまえら全員自キャラになってもモグハにひきこもって終わる予感wwww
「なるほど、ではミピピ、貴女がこの遅刻常習犯の本来の身体の持ち主の妹、と」
ちょっと説明っぽく話をまとめてくれるシャントット様、
でも遅刻常習犯って…ヒドイです。
「そうなんです、この人がお姉ちゃん。あ、でも今は中身別人だから、オネニーサマ?」
ちょ、それはヤバいからっ!
それはさておき、ミピピの登場で遅刻お仕置きは有耶無耶になったっぽい、助かった。
今度こそリレイズが発動するかと思ったからな…。
「では、ミピピにも手伝ってもらって、早い所、元の世界に戻る方法を探さないといけませんわね」
「その事なんですが、一つ良いですか?」
「あら、アナタが意見するなんて珍しいですわね、くだらない意見なら吹き飛ばしますわよ」
「い、いえ…。あのですね、ヴァナの色々な所を見て回れば、
少しは何か手がかりみつかるかなー、とか思ってたり……、ダメ?」
「わかったような言い方で…、ですがその案も間違いではないかもしれません」
「へ?」
てっきり即却下されると思ってた俺は、良い意味で驚いた。
「聞けばアナタ以外にも同じような状況になっている人が居るとか、
ここ、ウィンダスにも他に何人か居るようですわ。まあ何人かは既に馴染んでしまっている人も居るようですけど。
異世界に来てまで色恋沙汰などに溺れている人もいるとか、全くもって…」
「あー、シャントット様は相手が居ないからなぁ」
「何かおっしゃいまして…?」
ものすごい小声で言ったのに聞こえてしまったのかっ?!
ヤバイ! 俺ピンチ! どーする、俺?
1.誤魔化す ……これだけっ? 他にはっ?!
「さっきの遅刻も含めて、ちょっとオシオキが必要そうですわね」
「ややや、聞き間違いですって、シャントット様」
「問 答 無 用 !」
その日、ウィンダス全域で震度4の地震が観測されたとか。
「あーぁ、禁句だよそれは、お姉ちゃんバカだなぁ」
ちょっとお昼休憩行って参ります。
続きは帰ってから、で。
「けふっ…」
口からマンガで見るかの様に黒い煙をはく。
危うく死ぬ所だった、さすがにLVが高いだけあって死は免れたが、
LV低かったら、と考えるとゾッとした。
「大きく話が逸れましたわ、良いですか。
今アナタと同じような冒険者が、ヴァナディールの各地に散らばってるみたいですわ、
なのでアナタにはその冒険者達とコンタクトを取るか、もしくはコンタクトした人から情報収集、
今取れる方法はこれ以外にありません事よ」
ミピピにケアルを手伝って貰いながら話を聞く。
俺以外にもヴァナに取り込まれた人が居るのは分かってたが、そんなにたくさん居るのか。
もしかしたら意外と近場で会えたりしてな。口の院辺りとか。
「で、でもシャントット様、ミピピは一体何の手伝いを…?」
「アナタと同じ情報収集です、それに私の手伝いではなく、アナタの手伝いですわよ」
「そそ、お姉ちゃんのお手伝い」
「………ハ?」
イマイチ話が見えない。俺の手伝い?
俺はこれからヴァナ中をうろつくわけだが?
「何をZuが豆鉄砲食らったような顔してるんですの、
何も知らないアナタ1人だと色々心配だからと、この私が助手を用意して差し上げたのですわ」
「そーそー、冒険者カードの事も知らないお姉ちゃんだからねー」
「ちょ、ちょっと待て! ミピピ冒険者じゃないって「それなら心配御無用」
ピシっと目の前に突き出される冒険者カード。
名前はミピピ、赤魔道士、LVは……35ぉ?!
そこらのヒヨっ子冒険者より強いじゃないか。
「ちょ、ミピピそんなにLV高かったのか、一体どこでこんなに強く…」
「わ・た・く・し・が! 修行して差し上げました、
まあ私までは程遠いですが、十二分にアナタの力になる事は私が保証しましょう」
「お姉ちゃんに追いつこうと必死だったんだよー、シャントット博士厳しいからー」
「…まじか」
「大マジ」
545 :
既にその名前は使われています:2006/04/19(水) 17:37:38.97 ID:ROn0BUUP
こっそり保守。
明日以降のアトルガンマジックでdat落ちしないか不安だ・・・
まとめの中の人です。
更新放置してもうしわけありませんでした。
一応仕事(とでも言っておきます)が一旦片付いたので
更新されてない分の更新を行おうとおもいましたが・・・・
もう2スレもdat落ちしてしまっていました。
どなたかdatファイル、uploadしていただけないでしょうか。
>>546 乙です。
>>136 にスレ1とスレ2をまとめたHTMLありましたよん。
今試したらまだDLいけました。
>>546 お疲れ様です。私の分は自分でアップしておきましたので大丈夫です。
「い、いやいくら冒険者になったからって旅に出るなんて…」
「お母さんにもお父さんにも許可貰ってるよー」
「あんのバカ両親…」
「お姉ちゃんと一緒なら安心して任せれる、って」
あの親にしてこの子アリか…。
「そういう訳で、よろしくねーお姉ちゃん」
「ミピピにはアナタのサポート、そして何も知らないアナタの教育係を命じてます」
「きょ、教育係て…」
「色々教えてあげる、おねえちゃんっ」
ぞわわっ、悪寒が走る。別の意味も含まれてそうだ。
貞操の危機を感じつつ、シャントット様の説明の続きを聞く。
「ひとまずジュノを目指しなさい、今やヴァナディールの中心と言っても過言ではない街、
少なくとも一つや二つ位は情報が見つかるはずですから」
「はぁ…、わかりました」
「よろしくねー、お姉ちゃん」
今日はたぶんココまで。
ミピピの人気に嫉妬してついカッとなってやった、
今も反省してない。
しばらくミピピは一緒の予定。
551 :
既にその名前は使われています:2006/04/19(水) 19:35:19.19 ID:dltfpVeU
228さんのキャラ名って出てたっけ?
>>551 どうやらテンプレの人が
>>16の上段で紹介してくれてるっぽぃ。
おおまかあの通りです。
ちょっと間に一つ話入れる予定ですが、
ようやくウィンダス脱出になりそうです。
>>550 投下お疲れさまです。博士の訓練のみでLv35【恐れ】(((゜д゜;)))
>>537 ちょっwww連れ去ったのは貴様かあぁぁぁ!!wwwwラテーヌとか遠すぎwww
サンドに用無いのでまだ遭遇できそうに無いですw
>>Lead氏
SSでボロクソ言ってますが、敵と同じ黒マント姿だったので敵と認識しときました
腕はくっつくトコの描写は無いですが……きっと治ってます。サイフの中身は減らして無いですからね!w
>>まとめの人
キタ!メイン盾来た!これで勝つる! #半角3字 のトリップ認識エラーは修正できますでしょうか?
一部超誤植投下してるので、修正した手持ちを登録しようかと…… orz
554 :
既にその名前は使われています:2006/04/19(水) 19:44:46.18 ID:dltfpVeU
>>552 ワオ、名前あったのか
イッツァミラクル!
しかし俺は二日で忘れるだろう。
ちょっと多めになっちゃいます フヒヒすいません
私は信じていた。
私の話と境遇を聞いたこのモーグリならきっと私の気持ちを感じ取り、
彼なりに相談に乗ったり協力してくれたりするのではないのだろうかと。
しかしどうやら違ったようだ。
彼は私の気持ち以上に私の一人の人間としての存在を知りたかったようだ。
いや、私は噂好きならそうなるのだろうな。と半分納得で私の話をした。
「私は元の世界ではニー・・・いや何もしていなかった、
要するに無職ということだろうね。」
「クポー、とっても暇そうだクポ」
その返答にまた私は驚かされてしまった。
しかし無職、何もしないが環境によって認識も違うのだから普通なのだろう。
私の自認では何もしていない、ニート、無職と聞けばそれはもう良いものではない。
その良いものではない返答が来るだろうと思った。
私は彼にそれを教えつつ話を続けた。
「つまり私が生きていたのは親の脛をかじる・・・要するに親に養って貰っていたからだよね。
普通は皆この世界にもあると思うけど学校を通して一人前になり仕事へ付くわけだが
私は何もしていない。まぁそれは何もする気力が無いからなんだよ。」
モーグリは聞きながら少し黙っていた。
「何もする気力が無い。私はある病気だったんだ。それは鬱病という。
私はある日その病気にかかり人生が一転した。
何もする気力がなくなった無職、そう。目標も無く生きる意味が無い、しかし幸せだった。
何もしない事でストレスや精神的害や私の欲望を遮る物は何も無い。
そのうちこの生活を凄く幸せに感じた。
考えてみてくれ。自分のしたい事を高望みしなければ普通に生きていられる。
そして何時も通り過ごしているとこの有様だ。」
どうやらこの病気の影響は今もあるらしい。
少しそう話すと気分が暗くなる。
「モグはあまり聞いちゃいけない事をきいちゃったみたいクポ。ごめんクポ。」
私は最初から彼を信じて話した。
だからその返答は素直に嬉しかった。
「いいや、君は君の欲望に従って私に質問した。私は信じていたから君に話した。」
そういうとモグはそれ以上は聞かないといった表情で明るくなった。
「それでこれからどうするクポ?噂によるとその人達はみーんな元に戻りたいから
方法を探して旅してるみたいクポ。よく考えればそれは普通の冒険者クポ。」
今振り返ると私の生活は酷かった。
鬱病に冒され治りかけた所ですでに自殺行為を二桁ほどしていただろう。
両親も私を愛し私も両親を愛していたがどうしようもなかった。
この幸せな生活がいずれ断たれ苦が来るならばと私は死を安易に選んだ。
しかし全ては失敗に終わっていた。
全ては歳が二つ離れた妹を考えていたから。
いつも中途半端だったのだろう。
あぁ思えば今、我が家族はどうしているだろう。父、母、妹、飼い犬。
「すまない。私は歩く事を知っているからここを進もう」
モーグリは良く分からないといった風に首傾げてフワフワと浮いている。
私は決断した。
元は命を絶とうと考えた自分。ここで新しい道を見つけてもそれは一興。
帰る方法があるならそれにあったとき考えればまた一興。
そう考えると自然と嬉しくなった。
新しい道、始まり。これはまさに冒険者としてここに私が歩む第一歩なのかもしれない。
「何かご主人様嬉しそうクポ!」
嬉しいさ。
普通そんな風に思わないだろう。
何せ普通の人間が突然何年も歩んできた道から高飛びして他に来てしまうのだから。
この歓喜に心を躍らせると私は行動したくなった。
「モーグリさんよ、私の名前は何でえーっと・・・」
とりあえず自分は何なのか聞きたかった。なので私は名前を聞こうと質問したあと、
自分のジョブレベルを自分で思い出そうとした。
「ご主人様の名前は クポ!今なってるジョブは獣使い75でサポートジョブ白37クポ!」
「ごみーんもっかい名前言って。」
「 だクポ!どうかしたかクポ?」
おかしいな。そこだけ何故聞こえない?そもそも私のリアルの名前は
「ホアァァァァーーーーー!」
私は思わず叫んだ。自分の姓名とこのキャラクターの名前が分からない。
そんな事あってたまるか私の名前は
「モーグリよ。冷静に考えよう。聞こえないなら書けばいいんじゃないかよ!」
「ラジャクッポッポ!」
そう言うとモーグリはすぐさま鞄からペンを取り出し床にコソコソと書き出した。
「それ消えるのかね?後先考えないとか私とそっくりじゃのー。」
「クポクッポクポルァーっと」
無視ですか。
私は彼が退いた所を見た。
まさかなんということか。
何も書いてない・・・
「モーグリよ。あまり私を怒らせない方がいい^^」
「ん?ご主人様ここに って書いてあるクポ。名前クポ。」
把握した。把握した。
前代未聞ktkrね。名前分からない。わたしはどこ、ここはだれって奴だ。
「すまんモグよ。どうやら私の名前が分からないらしい。」
それを聞いた彼は驚いたように私の名前を書いた場所と私の顔を何度も見る。
「あぁまさに前例が無いのだろう。実は私も自身の名前が分からないし
向こうの世界での名前も覚えていないんだよ。」
ジョブが分かっただけでも良しとしよう。
今、着ている服装はと・・・
調理エプロンに防塵眼鏡と木刀。
防塵眼鏡は装備しているというよりエプロンの襟の部分に挟んであった。
私の自慢の普段着だが今のこの体の感覚からするとまさに、
ムキムキ男のTシャツ1枚とエプロン、ブリーフを着たサングラスのハゲ。
どう見ても基地外ですほんとうにありがとうございました。
すっかり忘れていたこの腰の皮袋、中を覗くとそこには小ビンに入った液体。
しかし悪臭が漏れている・・・どうやらこれはよびだしペットの汁の様だ。
なるほど。思わず私は感心しうなずく。
しかしもっと先に気づかないといけない問題があった。
生きてる上で最大の問題。
私はおもむろに下半身に履いていた下着に手をかけた。
「クポーッ!?」
下着を脱ぐとそこはドリルカラマリでした。
「突然すまない。しかしどうしても気になるもんだからね」
そう、排泄の関係に興味を持っていた。
勿論後ろの穴も確認した事は言うまでも無い。
しかし確認できたということは・・・
「トイレを見ておかんといかんね。」
「それならモグハウスから出れば分かるクポ。通路に色々施設があるんだクポ。」
私は言われるなりすぐさまそのドアを開け外を確認した。
通路には洗面所、キッチン等ちゃんとしていた。
いつもテレビ画面から見えるのは穴倉だけ。
しかしいざこうして見ると本当に心躍らせてしまう。
こんにちは新生活。さようなら最高の幸せの日々。
後悔はするさ、でも今までもそうしてきた。即決行即決断。
早速だが新生活のための準備をしなくては。
衣食住、衣類はそう困らないだろう。
「装備もちゃんとこのカバンに入ってるクポ!」
という事だ。家もあるしなんとか生きる事は出来るだろう。
いやあまりに安易すぎないか?
食事が問題だろう。そうだ食事だ。
「んでだ、食事をどうするか?」
「ご主人様の合成スキルは調理93があるクポ。これさえあれば怖いもの無しクポ。」
あーそうだすっかり忘れていた。
誰もムバ落としてくれないからサンゴタケ取れなくて放置した調理93。
どれ少し試してみようじゃないか。
「モグ、今何か合成できそうな物は無いかな。」
「クププ 確かクリスタルは水があるしえーっと・・・
あったクポ!カザムパイン2ダースがあるクポー」
私はモーグリからそれを手渡されたが何をするか全く分からない。
水のクリスタルはまさに宝石のような色と形。
美しさに思わず見とれていた。
「モグさん!合成ってどうやるんですかサーッ!」
「わかんないんです(><;)クポ・・・」
これはどうしたものかとゲーム中、よく見るあの座り込んでなにやら念を送る動作をする。
膝辺りに材料を置き手にクリスタルを持つが・・・
浮かない、浮かない、浮かない。
念を強く送る。
そういえば出来た物をイメージするといいやら聞いた事があるな。
パインジュース 甘くてほのかにくる酸味しかしその甘味の邪魔にならない液体 液体
何度やっても何を考えても無理だった。
私は諦めやすいし飽きやすい性だが、これだけは洒落にならない。
しかしできないものは仕方ないと割り切った。
さっそく食料確保で躓きそうだがここはバストゥーク。
鉱山区にも大工房にも港にも食堂がある事を思い出した。
初めての外出になる。
腰の皮袋の汁を預け、ギルの入った布袋を持ち出す。
ギルとは・・・
全部異国のような金貨だった。
全く価値がわからないのでモグに詳しく聞いたところ、大分が大きさで判断されているようだ。
念入りに所持金を確認する。100万飛んで2635ギル。
布袋にある程度、重さも感じたしよく物価の感覚も分からないからどれだけの価値があるか不明だ。
布袋をエプロンの腰に引っさげマイハウスを出ようと扉を開け通路を抜けようとすると、
秘密の抜け道と書かれている表札が張られた壁が目に止まった。
押してみるとどうやら回転式の扉らしい。
まるで忍者屋敷でよく見るあれのようだった。
そもそもこんな表札が張ってあっては隠しの意味も・・・と考えるのは止めておこう。
抜けるとすぐに三本の階段が見える。
床にガイドストーンとやらがありそれぞれの階段を上ると望みの区画にいけるようだ。
私は進行方向、左の鉱山区へ向かうらしい階段を進んだ。
段数もそれほど無くすぐ鉱山区へ出られた。
鉱山区のモグハウス入り口から出るとすぐさま違和感があった。
テレビ画面で見ているこの景色、しかしあの音楽は無い。
ただ人が通る足音のみが淡々と耳に聞こえていた。
ゲームでプレイしてキャラクターをこの通りに動かせば何のおかしな所も無いだろう。
しかし想像して欲しい。
大都会の中を人々が歩く、だが人々は皆して目に正気を宿らせずただどこを見るのでもなく、
進もうとしている方向に顔を向け歩んでいる。無論、その表情は全くと言っていい無表情。
まるでロボットの行進だ。未来の高性能機械が人間の皮を被っている。
私にはそんな風にしか見えなかった。まぁいい。そんな事はどうでもいい。
正直、どうでも良くないが今の私には食料確保が先決だった。
私は逃げるように鉱山区の競売所の裏を通り、宿屋こうもりのねぐらへ向かった。
速度を緩めることなくすぐに扉を開け、店員に話し掛ける。
「すまんが急いでいる。売ってる物をすぐ教えろ。」
まるで強盗の様な格好とその喋り方。
女将さんだったか確か名前はGriseldだったような。
さすがにお互い冷や汗が出る。
慌てるようにメニューを差し出され受け取り、売り物を確認する。
干し肉、アイアンパン、蒸留水。
私は直感ですぐに感じ取った。コンクエスト ビリなんだと。
そういえばリージョン情報を見るにはメニューを開かなくては・・・
そうは問屋が下ろさない。
分からない、どうしよう、考えるのは今じゃない。
今は買い物中なんだと額にさらに冷や汗を流した。
私はすぐさま干し肉36個、アイアンパンを36個、蒸留水を36個注文した。
つまり一種類3ダースづつ。もうよく分からない、値段の計算も出来ない。
持っていたギル入りの皮袋から震える手でギルを鷲づかみにしてジャラジャラとカウンターに置く。
「つ、釣りはいいです。」
品物が入った大きな紙袋を両手に持ち、逃げるようにモグハウスに駆け込んだ。
もし足りなかったらそれこそ本物の窃盗だろう。
モグハウスに入って荷物を落とし膝をがっくりと付く。
だらだらと汗をかき、息を切らす私にモーグリが心配そうに寄ってきた。
「ど、どうしたクポ?」
私は何も言わずギルの入った布袋をモーグリに渡し息を整えようと座り込む。
紙袋から蒸留水の入ったビンを取り出し荒々しく飲み干す。
570 :
既にその名前は使われています:2006/04/19(水) 21:04:26.94 ID:dltfpVeU
そこで英字を倒すのがプロ
うまい、うますぎる。
水が美味しいと感じたのは高校生時代のマラソン大会の後くらいだろう。
これのお陰で息が落ち着いたと思ったが直後、モーグリが大声を出して詰め寄ってきた。
「ご主人様!これは何があったクポ!
お金が半分も減ってるクポ!」
今はそんなことどうでもいい。私の話を聞け。
私は今までの経緯と気づいた点をモーグリに簡単に話した。
メニューが開けない、つまり何も分からない。
マップも見れない、時間もわからない、装備もステータスも称号もレベルもスキルもだ。
方角、武器合成スキル、その他もろもろメニューから出来る事項が何も出来ない事に気が付いた。
「そこまでは情報も曖昧でモグも分からなかったクポ。
でもモグが教えられる事もあるクポ!」
モーグリから聞ける事は中々重要な物ばかりだった。
現在の設定されているジョブレベル、その他のジョブレベル、合成スキル、装備と言ったところだった。
合成スキルは教えられても出来ないのだからどうしようもない。
正直、マップが確認できないのは痛すぎる・・・
サーチ機能、、魔法リスト、所持品も駄目ときた。
そうだった。私は今、何を所持しているのか。
手探りと目で体をまた見回す・・・が。
何も無い。どういうことだ。
「モグや、所持品はどうなるんだろこれ。」
「わかんないんd」
アイテムを所持できないとは思わなかった。
しかし別に今の時点でこの場所を出ようなんて思わない。
元々が無職半引きこもりだった私は根本からその考えがあった。
大切なのは現状維持。そうだ、宿屋のメニューだって値段を思い出したら対した額じゃない。
今のこの所持金で満足行く食事も出来るだろう。
勿論の事、ケチな私はちゃんと宿屋に戻り話をしてお金は返して貰うつもりでいた。
干し肉を噛み千切りアイアンパンに齧り付く。
このパン固すぎだろ・・・
手で千切り干し肉を挟んで私は食事していた。
食事をしている時は他の事を全く考えない、昔からずっとそうだった。
ふとテレパシーのような物が届く。
私を呼んでいるようだが・・・
声の元はモーグリのカバンの中からのようだ。
「お前さんが何を持ってるか分からないかな?」
与え分けてやった干し肉を懸命に噛んでいるモーグリは口から唾液を少したらしながらカバンに手をやった。
取り出したのは一枚の紙だった。
私は見て喜ぶ、どうやらこれはモーグリが管理しているアイテムのリストのようだ。
そしてそこに一つの文字。
パールサックに目がすぐいった。
「モグや、このパールサックを出しておくれ。」
パールサックを受け取った私は袋から丸い玉、リンクパールを取り出し凝視する。
この様なシステムになっているのかとまたも関心する。
パールを通して相手側の、狭い付近の様子と相手が見える。
相手は・・・
このLSは私を含め3人のみ。
これからもずっと増やすつもりは無いし減る予定も無かった。
その一人、私はヒゲと呼んでいる。
お互い付き合いはもう随分になっただろう。
しかし私が話す日常会話はほぼ敬語。
そしてこの日常会話がこの二人には常識の様で他者から見ると飛びぬけている。
「かああああああいわあああああれだいこーーーーーん」
何時も通りの会話だが普段なら笑いながら返事をするであろう。
妙にこの五月蝿さに逆にイラ立ちを私は感じていた。
同時に悲しい感じもしていた。
パールを通してこちらを見つめている彼は無表情。
口も空けずに声が聞こえてくる。機械だ。
しかし私は現実世界で彼にあった事は無い。
つまり彼の本物の声で無くても彼の声が私に届いていた。
中々渋い声だった。顔にピッタリとマッチしている。
が、考え込もうとするのも束の間に返事の返し方が分からなかった。
念じる、直接パールに話す。モーグリのアドバイスを元に色々試したが返事が届いている気配は無かった。
その間にも彼は会話のつもりであろう。言葉を発している。
「 さん愛してますよー」「死んでしまうとは情けない。」「返事が無い。ただのニートのようだ。」
私がこのファイナルファンタジー11をプレイしてもうどれ位の日々がたっていたのだろうか。
獣使いレベル75 フレンドリストなんて空っぽ。
ミッションは野良で行っていた。確かランクは6だったな。
アーティファクトなんて全部ソロだった。
未だにビーストトラウザ(腰)は取っていない。
インターネット関係で友達を作るのが好きじゃ無かった。
たかが回線一本の関係。そう考えていた。じゃぁ何故このゲームをやっていたのだろう。
そんな私が心許せるのがこのヒゲだけだった。
彼との出会いも微妙だった。
LSメンバーは3人いるといった。
私とオーナーであるヒゲ、もう一人が・・・私の妹だった。
妹でもキャラクターは男だった。何時もの様に馬鹿にしていた。
「逆毛wwwwwニヤケワロスwwwwww」「うわwww死んでる時もにやけてんじゃんwww」
名前は・・・思い出せない。
彼女がヒゲからパールを貰い二人は出会いを果たした。
私は彼女の会話が気になり、出会いも無く突然のように二人の所に現れヒゲにトレードを申し込んだ。
何も言わずに彼は私に一つのリンクパールをくれた。
そうだったな、本当に微妙だ。
彼と出会ってからは会話も普通に出来、3人での時間がとても楽しかった。
だがもういい、それは昔であって今じゃない。
もう戻る気は無いから思い出させないでくれ。
さようなら、出会いは難しいけど別れは簡単なんだよヒゲ。私は現実でそれ位知っている。
私はすぐさまそのパールサックをまだ火の付いていない暖炉に放り込んでやった。
ちと一区切り入れてまた滝のようになっちゃいます
読みにくいかもしれませんゴメソナサイ
578 :
既にその名前は使われています:2006/04/19(水) 21:12:37.81 ID:dltfpVeU
すまん誤爆
名前紛失がるかktkrー 渋い声での「かいわれだいこん」でフイタw
手の院での一件の補足的なの書いたので投下しておきますね
夜が開け、昨晩の謎の襲撃事件でガード達が手の院に集まっていた頃、私は森の区ガード詰め所に居た。
…今空き巣を連想した奴は一歩前に出ろ。これが読まれているという事は、この手帳が私の手元に無いのだろうが。
森の区担当ガード長に昨晩の事件の情報を聞いていたのだ。…銃声の辺りからは私も知っているが。
聞いた限りではこうだ。
研究員1人だけ居たカーディアン調整室…教育室に、突然扉を破壊し黒ずくめの鎌を持ったタルタルが押し入った。
研究員に見向きもせず机から何かを懐にしまうと、研究員に襲い掛かり、ソコへ黒ずくめのエルヴァーンが現れ、
タルタルと斬り合いを始めた。研究員はこの隙に逃げ、詰め所へ駆け込み保護、話を聞きガードを終結させていた。
ソード・カーディアン1体を先発に送り、出発しようとした所で銃声のような爆音が聴こえた。
突然の音に統率が乱れ、各自バラバラに院前に集まると、ソードが鎌により壊されており危険と判断し、
準備完了まで先走るなと指示をした。準備完了し突入すると、レイズで肉体集結中のエルヴァーンを発見。
完全に集まるのを待ったのち、重要参考人として保護、天の塔緊急治療室送り。
現場には血まみれの服と銃が不自然に置いてあり、押収し、男が意識回復したら聞く予定
だそうだ。何故ここまで知れたかをあえて言うのなら、「俺様英雄ダシw」という躯の言葉を伝えよう。
ガードの人達に「無理しない程度に頑張ってな〜w」と言い詰め所を後にし、天の塔に向かってみた。
守護戦士達には何か嗅ぎつかれそうで遭遇したくなかったが、結果的に自分が撃った男の様子を見ようと思ったのだ。
だが、残念ながら見る事すら出来なかった。"関係者以外立ち入り禁止"の札とガード。
関係者だと言えば入れるだろうが、関係者とはつまり、その男が入っている犯人候補のリストに自分から入るという事。
さすがに興味だけでそこまで危険に身を晒す気は無い。下手したらウィンダスを出入り出来なくなるし。
ガードに聴くと、患者はタルタルとエルヴァーン以外は居ないらしい。普段は患者無しで研究室なのだそうだ。
何の研究室か聞いたが、サッパリ解らない内容だったので無理に取り入るのは諦める事にする。
神子様に会いたかったが、記憶にある光景が同じなら、守護戦士達が護っている。
そして私が今ソコへ行けば、確実に止められるだろう。気配が不審、血の匂い、目が合うのを避ける。職質対象だ。
幸いな事に、指紋検出や血液検査などの技術は無いようで、私が特定されたりする事は無いだろう。
ガードに、「男が目覚めたら、「すまなかった。だがオマエが悪いんだからな。」と伝言を伝えてくれ」と頼む。
当然不審そうな顔をしたので、すかさず「置手紙で誰かに伝言頼まれてねw」と言いあらかじめ用意した紙を見せる。
このメモを読んだ者へ。天の塔に居るであろう怪我をした男に
「すまなかった。だがオマエが悪いんだからな。」と伝えてくれ。
紙は預かるとガードが言ったので、まぁいいやとそのまま紙を渡す。ついでにガンビスン一式を渡して貰う事にする。
さて、どうするか。他の国にでも行ってみるか………。 また耳を引っかいてしまった。痛い。
自分の手帳に書き記した風な補足内容は以上です。
ガンビスンは、初期装備に大穴空けたので、まぁ、そんなとこですw
他SS書き様和ッ振るワッフル
皆様、投下乙でございます。
「アトルガン入荷したけど、売るのは明日ねー」と電話がきました。こんばんは。
今日も非常に読みごたえのある力作揃いですね。読んでいて楽しいです。
飛んでった左腕に、レスがたくさんついていて想定外。
でも反応があるのはうれしいです。何か仕込もうかなぁ・・・。
>>553 連弾グッジョブです。感動です。
ちなみに“黒い人”の一味に間違われてOKです。
マウラを出てから、意図的に黒ずくめを強調してきましたし、目論見どおりです。
ガンビスン・・・。今まで着たことなかったです。いや、マジで。
百人隊長→王国従士で、着る機会がなかったので・・・。
くろずくめ関連でサンの情報を。
サンはGMの関連の事は知りません、黒ずくめが手下なのも知りません。
アジルの仇が黒ずくめ暗タルで、ソイツと同じ格好=一味=敵の仲間(裏切り?)と解釈
襲われてた側が庇ったので困惑しながらもレイズ、捕まる前に現場からドロン。以上
こうして見ると、私はまだ平和な方ですね…。
Lead氏、ガンビスンはオススメの一品ですよ。…左腕は改造されて無い事を祈りますねwwww
585 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/19(水) 23:09:45.92 ID:KxniD9+5
>>584 どうせ仲間割れでもしたんだろー?ってことでw
大砲と花火とロケットパンチと荷電粒子砲とハーモニカ各種武器がアタッチメントで付け替えられて、中に何かが埋め込まれたカーディアンの腕みたいなマジックハンド・・・?。
レップさんと一緒にドキドキの監禁生活が確定したわけですが(マテ
丸々五日ほど、意識不明になる予定です。さて、続き続き・・・。
SS書きの皆様、気にせず投下よろり。わっふるわっふる!
立ち寄ったコーヒーショップで、ただぼんやりと外を眺めていた。
大きな窓ガラスの向こう側は、白薄く濁る見慣れた土曜の風景。
汚くて好きじゃない。
でも金があるなら、暮らすのに便利な街。
マナーモードの携帯が震えた。
発信元の名前を見て、席を立った。
「―――そうですか。富士痛がそんな事を」
煙草を一本咥え、ジッポーをさぐった。
「その資料、メールに付けて送って頂けませんか? えぇ、はい。問題ありません」
ジッポーどこいった? あ、上着か・・・。
「まだ時間はあります。続きは月曜に。お疲れ様です、失礼します」
パタン、と携帯を閉じた。
「安月給のくせに休みまで働かせんじゃねー」
今日はデュナミス突入の予定だった。
頭の中でこれからの時間を計算する。思いついて、携帯を再び開いた。
“今日、日付変わってからだけど、部屋行っていいかな?”
メールを打って、席に戻った。泊まる場所、これで確保かな。
コーヒーを一口啜った。
う、冷めてる・・・。
昨日上がってたネタスレ、面白かったな。
“朝起きたら自キャラになってた”だったかな?
オッパイキターとか、タルタルで頭が重くてしょうがないだとか。
くだらなすぎて面白いけど、そうそうネタも続かないよね。
ま、100まで進むわけないし、帰ったときにはdat落ちしてるでしょ。
休みの日は、やけにカップルが目に付くなぁ。親子連れも多いね。
当たり前か。
むしろ、そんな事を意識して見てる自分がヤバス。きっと目つきで通報されそう。
これでも、若いパパとか憧れてたんだ。仕事休んで授業参観とか行っちゃうよ?
ただどうにも、女運がないらしいです。
付き合えないんじゃなくて、天国から地獄にまっさかさまのパターン。
よけい悪い。
まじめに付き合ってたハズなんだけど、いつもいつも・・・。
アレ以来、恋愛するの冷めちゃって、一歩引いてるしなぁ。
あー、ネガ入ってきた。
考えるのやめよう。
帰ってからログインしては、裏LSの集合時間に間に合わない。
手っ取り早く見つけて入ったネットカフェ。
なんか微かに臭うなぁ。
いや、オタク臭とかじゃないと思う。なんだろう・・・?
受付でFFができるか確認して、新規会員の登録を済ませた。
時計を逆算、デュナミスにかかる時間と、その他もろもろ余裕をみて六時間パック。
終わったら、友人の家に泊まるつもり。
今日買ったUSBコンバータもあるので、PSコントローラーを店から借りた。
言ってみるもんです。
マウスとキーボードで操作するのは慣れてなくて、しかもいきなり裏じゃムリ。
IDとパスワードは携帯に、USERファイルはiPodに、それぞれ入れてあるので問題なし。
ドリンクバーからコーヒーを取ってくる。
ハイスペックマシンとか言ってるけど、実際どんなモノなんだろうか。
FFベンチをダウンロード、ループで走らせた。・・・ほー。あなどれないね。
ヴァナ・ディールにログイン。
あー、また臭う。さっきよりも臭う。
何かが、例えば、タマネギが腐ったような―――。
589 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/20(木) 01:03:51.57 ID:crZg7m3h
今夜の投下は以上でございます。
乱立スレでdat落ちしないよう祈りつつ、おやすみなさい。
みなさんかなり進んでますね
わっふるわっふる!
>>560 前代未聞ktkr!!
>>かああああああいわあああああれだいこーーーーーん
なんてことを!
コーフィーがエライことになったじゃないか!www
>>585 うほっ
や ら な い ぜ ? w
自分は進むペースが早いとは言えないので、気絶したり寝たりして時間調整していきたいと思います
今日は投下なしで
落ちないことを祈って寝ますw
初出:3スレ
>>73 PC名:Meki
中の人:73 ◆7Q162gjvR6 :
種族フェイス:銀髪ミスラ♀
ジョブ&Lv:赤19/戦9
特記事項:倉庫キャラなのでリンクシェル非所持。
マクロ、サーチ、tell、メニューを開く等は不可。
活動エリア:バストゥーク
あらすじ:ヴァナに持ち込んだバイクによりイレギュラー認定され、黒装束に襲われる。
大工房に逃げ込んだ後戦闘。勝利し、医務室へ運ばれた。
医務室ではシドと会話し、大工房で働くことを約束する。
他キャラとの接触:今のところ無し。
「今日はゆっくり体を休めるようにな。
だが、明日からはビシバシ働いてもらうぞい。
覚悟しとくんだぞ」
シドはそう言って笑いながら出て行った。
アイアンイーターも一礼して部屋を出て行く。
後に残されたのは俺とモーグリ、そして車輪。
これは俺にくれるらしい。
どうしようか少し迷ったが・・・真ん中にヒモを通し、ネックレスにすることにした。
首から下げて、モーグリのほうを見る。
モーグリのヤツは今の長い話を聞き疲れたのか、いつの間にか隣のベッドの上で眠っていた。
やたら気持ちよさそうに寝ているのが小憎らしい。
モーグリを見ていたら俺も眠たくなってきた。
毛布を頭までかぶる。
明日からは大工房で働くことになる。
不安もあるが、なるようにしかならない。
そういえば、護衛もつくって言ってたっけ。
護衛かぁ・・・どんな人だろうな。
優しい・・・人だと・・・いい・・・な・・・
俺は思考の内に、だんだんと睡魔に飲まれていった。
結局俺は、医務室で一夜を過ごした。
そして翌日。
シドは唯一爆発に巻き込まれなかったヘルメットを研究していて、
他の職員達は昨日の爆発で壊れたところの修理や警備の強化。
大工房は大忙しのてんやわんや状態だ。
そんな中で俺はいったい何をやっているのかというと・・・
パリーン!
炎クリが砕け、アイアンインゴットが粉々になる。
「うあー、また失敗したにゃ・・・」
もうこれで何回目の失敗だろうか。
俺は今、鍛冶ギルドでローラーブレードを作っている。
実物を知っているのが俺だけで、絵を描いて説明してもみんなしっくり来ない。
なら俺にクリスタル合成で本物作らせちゃえば早いや、ってことらしい。
だが、ちょっとばかり問題がある。
パリーン!
・・・俺の鍛冶スキルが、 絶望的に低いってことだ。
そして更に、第2の問題まである。
それは、
「あちゃー、また割れちゃったか。
どんまいどんまい、次は成功するさ」
能天気な声が俺を励ます。
この声の主こそ俺の護衛、そして悩みの種。
「通称門番。
性を門番、名を門番。
ミドルネームをナジという」
「誰が門番・ナジ・門番か!
俺だって好きで門番やってるんじゃねー!」
「おっと、つい思考を口に出してしまったにゃー」
「・・・絶対、わざとだろ。
あああ、また失敗しやがった。
アイアンインゴットって高いんだぞ、ちくしょう!」
彼はミスリル銃士のNo.5、ナジだ。
そして、俺の護衛でもある。
フレンドリーに話しかけてくれるのは良いんだが・・・うるさくて集中できない。
俺が失敗するたびに励ましたり、慰めたり、おちょくったり、文句を言ったり。
しかも独り言のクセまであると来た・・・
長い門番生活が彼をこんな人物に育て上げたらしい。
「おいおい、もっと集中しろ。
でないとまた失敗するぞ」
「だったら話しかけてくるにゃ!
・・・あっ!」
パリーン!
「・・・ナジのせいにゃ」
「お、俺のせいじゃねーよ」
・・・このやりとりは、もう3回目だ。
俺はミスラになって短気になったかもしれない。
激情しやすくなったかもしれない。
語尾ににゃをつけるかもしれない。
クリスタル合成がヘタかもしれない。
だがそんなことはとりあえず置いといて、
こいつはちょっぴりムカツクのだ。
投下終了です。
みなさん投下乙であります!
599 :
既にその名前は使われています:2006/04/20(木) 02:34:45.57 ID:Et8jVGOe
あげあげ
600 :
No.1->69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/20(木) 03:25:07.12 ID:ei58XsN/
「…鬱だ」ぽかぽかな陽気の下でその戦士は一言つぶやいた。
僕は彼の背甲の上によじ登り、足でぺちぺち背甲を叩く。
小脇にはモーグリさんが作ってくれたお弁当の入ったバスケット。
「おい。ジェン。いい加減機嫌直せ」
そういうガルカは今にも噴出しそうだ。
クゥダフとガルカ、そしてタルタルというわけのわからない組み合わせ。
言うまでもなく僕と「雷鳴のジェン」そしてガルカ族の傭兵のゾルトフ。
「そうは言うがな。ゾルトフよ」人間なら泣いてるのだろうがクゥダフだ。
ポカポカした陽気とうわはらに、彼の表情は冴えない。
「きょうはぴくにっくなのー!文句や不機嫌禁止ー!」
僕がふくれると、彼は黙って歩を歩めるが、すぐに切れた。珍しい。
「スケスケの背甲なんぞ着てると兄者にしれたら、なんと言われるか!!」
そう叫ぶ彼に僕とゾルトフは一言。「いいじゃん」「…問題ないだろが」
601 :
No.1->69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/20(木) 03:25:50.94 ID:ei58XsN/
クゥダフ族の誇り高き戦士達は重く硬い背甲を背負える者ほど、
罪と責任を背負える年長者として地位が高い。
しかし、今日ジェンがつけているのはプラスティックとカーボンでできた新型の背甲だ。
勿論、クゥダフがそんなもの作るわけがない。作ったのはヒュームだ。
反乱計画(?)を練っているといううわさの議員さんである。
「やっぱりさ。"ぷらすちっくくぅだふ”ってつけるのかな?」
「いーや。炭焼き(カーボン)クゥダフだな」と僕とゾルドフがからかう。
「お前も戦場にいったらスケスケの網製のビガーパンツが我が軍の統一装備と
言われたら引くだろうがゾルドフ!!」
ジェンは絶叫したがゾルドフはあっさりと「すまんが見られる快感で抜ける」と答えた。
…聞かなかったことにしておく。
602 :
既にその名前は使われています:2006/04/20(木) 05:26:38.73 ID:txi4U13l
保守
603 :
既にその名前は使われています:2006/04/20(木) 05:30:19.80 ID:VoUREkGf
30過ぎの引きこもりのおぢさんだけどFFではタルタルの女の子^^
604 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/20(木) 06:41:24.48 ID:crZg7m3h
保守でございます。
605 :
既にその名前は使われています:2006/04/20(木) 06:51:31.10 ID:txi4U13l
保守
606 :
83 ◆W0QmuTI9lM :2006/04/20(木) 06:58:58.97 ID:QMQbEhOH
みなさま投下乙でございます。
[+]<イチモツが好評で嬉しい
みんなアトルガンインスコ中で暇なのかしら。
・・・俺もか。
607 :
既にその名前は使われています:2006/04/20(木) 07:12:01.06 ID:txi4U13l
あハッサンだ
回し蹴りとハッスルダンス見せてよー
おはようございますage
609 :
既にその名前は使われています:2006/04/20(木) 08:39:45.44 ID:muTOhz+E
今日は授業多すぎでアトルガンどころじゃないage
610 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/04/20(木) 09:13:41.77 ID:muTOhz+E
サンドリアはウィンダスと違い空気にものすごい重さと緊張感が満ちていた。
冷えた空気と石製の壁や歩道はやわらかさとは程遠くサンドリアという国の緊張感をアップさせる事に一役買っているように感じられた。
道行く人々の顔にも何となく常に緊張感があり歩き方もなんだかピシピシとしているため、
人々どころか南サンドリアの中央広場の木さえもがなんだかピシッとしているような感じがする。
それにしてもエルヴァーンばかり歩いているというのはなんとも圧迫感のある光景だ。
もともと私の身長がタルタルの中でも特に小さいからそう感じるのかも知れないが、本当に彼らの身長は高い。
これだけ体格に恵まれていればベッドくらい背負って歩けそうだ。
いや、仮にできたとしてもそんなことをするような人はいないか。
彼は私をお姫様抱っこをしたまま服屋へとむかっているようだった。
私は彼の胸に顔をうずめているから実際どこへ向かっているのかはよく分からないけれど。
だって顔をちょっとでも外に向けると「街中で堂々とお姫様抱っこをしているのは誰だ?」という
サンドリアの人々の奇異の視線に耐えなければならないのは結構苦痛なのだもの。
611 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/04/20(木) 09:13:58.33 ID:muTOhz+E
「恥ずかしいだろ?人通りの少ないところを通ろうか。」
シャールカーンさんはそういうとスッとわき道へと入った。
このわき道は本当に細いために日の光があまりはいってこなくて薄暗く、
たまに吹き抜ける風も冷たい。ただ、人は私たちを除いてしまえば誰もいないけれど。
「気を使ってくださってありがとうございます。」
「女性を大切に扱うのは騎士として当然さ。」
彼は当然のことながら微笑んで答える。なんだか未だに微笑まれるたびに、
律儀に顔の温度を上げてしまう自分が悲しい。
この寂しい通りはそれなりの距離があった。ふっと通りを眺めていると狭く感じさせる原因のひとつとして
所狭しと看板がたくさん突き出ているためでもあることに気がついた。
『タルタル屋』何のお店だろう?『にゃー』ペットショップ?『宿屋 ローテの庭』・・・なんだろう、この嫌な予感。
『綺麗なお姉さんは好きですか?』『エロカワイイ』『宿屋 愛情の律動』
予感はあっという間に確信に変わった。どうみてもエッチなお店やラブホテルでいっぱいです。
本当にありがとうございました。お昼からこんな所にいる人はいないね・・・。
「い、いや、細い路地だから何も考えずに入っただけなんだ。信じて欲しい!」
彼が少し足早になる。そのまま猛ダッシュでラブホへGO!って事になったらフラッシュかホーリーをぶちかまして逃げよう。
うん、もう体もあまり衰弱していないし逃げる事は簡単に出来そうだ。
「信用してますからね。」
私は彼を冷ややかに見つめながら釘を刺しておいた。
612 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/04/20(木) 09:14:14.69 ID:muTOhz+E
最悪な事態は(残念な事に)起こらずに無事に通りを抜けるとすぐに服屋は見つかった。そんなわけで私は今、試着室にいる。
サンドリアの服屋の試着室は素敵だった。前面に三つの派手な装飾が施された巨大な鏡があり、
さらには傍らにエルヴァーンのお姉さんが付き添ってくれて色々な服を出してくれる。
本当に気分はお姫様だ。
すっかり楽しい気分になった私はあれもこれもと目に付く服を片っ端から試着していった。
お国柄か、店頭に並んでいる物にはロングスカートのような上品な物が多かった。
どうやら二階にはドレスもあるみたいだけれども買うわけでもないのに
そんな高いものを試着するのはちょっと気が引けたので試着はやめておいたけれど・・・。着たかったな・・・。
今の私はネコミミフードのおかげでちょっと金欠なんだ。
「っくしゅん!」
あ、あら?誰か噂でもしているのかな?お姫様抱っこのタルとエルのカップルがいたとか、
冒険そっちのけで恋愛を楽しんでる奴がいたとか。まぁいいや。
いったい何着の服を着てみたのだろう。いつの間にか試着室には私が脱ぎ捨てた服が小さな山となってなっていた。
その小山に気がついた私が慌てて買うものを真剣に選び始めてから、選び終わるのは結局さらに30分後となった。
613 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/04/20(木) 09:23:02.92 ID:muTOhz+E
以上です。今日は保守がてらちょくちょく投下できたらしたいです。
けれどもそう思っていても続きが出来ていない罠・・・
>>549 >異世界に来てまで色恋沙汰などに溺れている人もいるとか、全くもって…」
誰の事でしょうね( ´_ゝ`)
>>560 ちょwwかいわれだいこんって挨拶!?w
こういう雰囲気好きです。
>>582 >>583 むぅ 見事な連携だ。続き楽しみにしています。
>>598 ナジに会うためにバスに移籍したくなってきたwwww
>>601 ゾルドフエロイよゾルドフwwwwwwwwwwwwwww
614 :
No.1->69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/20(木) 10:09:17.28 ID:ei58XsN/
「プ…プラスティッククウダフOrz」
ポカポカ陽気の中、肩を落として歩くクウダフの背甲の上に座るタルタル、
ごつい身体に不似合いなサンドイッチの入った可愛いバスケットもったガルカ。
とてつもなく違和感があるけど、ピクニックです。
「朝っぱらからチョー(あの年配の傭兵さん)から
"すぐに来い"と連絡が入って飛んできたら、
クゥダフの背甲に塗料塗る仕事だからな…」
ゾルトフが苦笑して言うと「僕もおねむだったんですけど…」と僕。
『子供は早寝早起き!!』二人に説教されて膨れる僕。ぶう。
荒野に包まれたバストゥークだが、町をでてすぐの小さな山にいけば、
背の低い潅木と青々した草が生えた絶好のピクニックポイントがある。
特に商業区でてすぐの山は野生の凶暴な羊、巨大蜂にミミズにコウモリ、
時々ゴブリンの追いはぎの一派が現れ、ある種の修行の場になっている。
ジェンの背甲に色をつける作業に駆り出された僕は、
なかなか外に出れないジェンにローブを着せてピクニックに誘った。
「従業員(ジェン)を護るため」と称してゾルドフに一緒に行くようにと
チョーさんという年配の傭兵が許可を出してくれた。
615 :
No。1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/20(木) 10:18:33.07 ID:ei58XsN/
「しっかし、あのチョーさんだっけ?隊長さん大物だね」
僕が言うとゾルドフは苦笑した。
「腕も立つし器量もあるし、
傭兵仲間であれば獣人やガルカにも分け隔てなく接する。
…ふざけてるような態度があれだが」
「時々"エンヤーコラヤ!ヨッサラッサコラヤ!ヨロシクー!"と謎の呪文を叫ぶがな」
ジェンが不機嫌そうにつぶやく。…僕も驚いた。何処で覚えたのか謎だ。
「俺が仕込んだ」とゾルトフ。『お前か!!!!』二人が叫ぶ。
20年位前に彼が新兵だったときにゾルドフが仕込んだそうです。
「20年ぶりに再会したら奴は隊長待遇、俺は一介の傭兵だったがな」
ガルカやクゥダフの話を聞いていると何年前かわからないので、
ちょっと聞いてみたら二人とも100年生きてるそうです。そりゃわからん。
時々、ゴブリンザグやクゥダフ兵団の若い者に遭遇するが、
ゾルドフと町からでてローブを脱いだジェンを見るとそそくさと逃げていく。
一人ジェンをみて「貴方様は!!」と叫んだアメジストクゥダフがいたが、
ジェンに「今は一介の傭兵だ…それ以上言うと首が飛ぶぞ」
…といわれて名残惜しそうに去っていった。ジェンって昔なにしてたんだ。
616 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/20(木) 10:37:28.96 ID:ei58XsN/
はぐれクゥダフはクゥダフ兵団から見たら裏切り者になるのだろうか?
無謀な若いものがジェンにふるえながら剣を振り上げようとしたが、
ジェンが軽く肩を叩いてやるとへなへなと倒れこんだ。
「背甲の重みにまだ耐えられぬ若い者は、
上から課せられた義務を果たすため、決められたことを護るため必死だ。
…が、我々クゥダフといえど時代の流れを掴まねばならん。
お前もその重みに耐えられるほど長生きしたら悟るだろう」
そういって去っていこうとするジェンに僕とゾルトフ。
「やーいやーい三連花火ランチャー装備ー♪」
「目潰しスモークスクリーン機能搭載、超軽量背甲で華麗なステップ踏むクゥダフ」
「頼むから、若い者の前で変なこと言うな!!!!」
クゥダフは耳がいいので遠く離れてからジェンが抗議したが僕らは気にしない。
クゥダフは巨大な獣人だが、実は体格の割に体重は恐ろしく軽い(らしい)。
その体重の重さのほとんどは彼らが一生背負う背甲によるものだ。
勿論一品もので(地位と体力の向上に合わせて新型が支給されるそうだが)、
傭兵としてクゥダフを雇えば寄生虫問題が付きまとう。
617 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/20(木) 10:43:45.57 ID:ei58XsN/
それを解決したのがこの新型背甲。虫もつかず一人で着脱。洗えてコンパクト。
既存背甲とくらべてどうしようもなく軽いのでシェルバッシュができないが、
それを補って余りある高機能、利便性、搬送時のコンパクトさを実現している。
加えてさまざまな兵器を内蔵しているという便利さがある。
…使用者のクゥダフの気持ちを考えない、透明設計でなければ。だが。
「…こんな『新型兵器テスト』なら立候補しなければよかった」
そうつぶやく彼に僕らは『イキロwww』と返した。
「そろそろつくよー♪」とはしゃぐ僕に対して二人の表情は硬い。「どったの?」
「…感じるかジェン?」「ああ…美味そうな若いヒュームの血のにおいだ」
「…やっぱり飲むのか」「いや、普通飲まん!信じろ!言葉のあやだ!」
いい天気で気持ちよいのにここでも殺し合いか…まったく。
僕は膨れるとジェンから降りて腰に一丁だけもったマーシャルナイフを取り出す。
鞘からは抜いてないが…場合によっては抜かなければならないだろう。
618 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/20(木) 10:52:43.71 ID:ei58XsN/
僕らはそれぞれの武器を手に慎重に登ると、
冒険者風の風体の死体と彼に倒されたっぽい羊さんを見た。
…ううううーー。絶好のピクニックポイントで殺し合いかOrz
「…この首の傷…人間の仕業か」ゾルドフが言うと、
「だな…この傷はバイパーバイトだ」これはジェン。
…首を後ろから切断された死体なんぞ見たくもない。吐き気がするはずだが、
僕の口が勝手につぶやく「これ、一刀流だよ。シフは最近忍術使いが多いから珍しいね」
僕はサポ詩だのサポ白だのサポ獣だのサポ竜だのだからよくわかる。てかサポ戦忍使えばいいのだが。
僕は周りを警戒する。"誰かが見ている"となぜかわかた。
619 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/20(木) 11:05:11.43 ID:ei58XsN/
「…おい。P。レイズを」ガルカの戦士に言われて、
「死んでると思うよ」と返す僕だが、よく見ると傷が浅い。
バイパーバイトの毒を速やかに消せば死なないかも知れない。
未熟ではないかも知れないがブランクの長い盗賊の仕事かもしれない。
ガルカが毒消しをふりかけ、僕のレイズが入る。
多分半身不随か毒で脳みそがやられてるかもしれないが助かるだろう。
クゥダフが何かしている。「今夜は羊のステーキか」とゾルドフ。
「いや…矢を抜いてやってるのだがな」「?」
「新型のスリプルアローらしい。
高威力で敵にダメージを与えつつも昏睡状態にできるようだな」
僕はチョコボ厩舎で買ってきた触媒を使う。「『いたわる』ぅー♪」
護身用に獣を操れる暗示(ジョブチェンジ)をしてきたのだ。
「食わないのか」と不満そうにいうゾルドフに、
サンドイッチ作りすぎたもんと返す僕。あとでモグハウスで皆で食う。
620 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/20(木) 11:06:23.46 ID:ei58XsN/
「しかしこの辺のザグはものの価値がわからんからガラクタ盗んだら町の前に放り出してくれるんだが」
そういってゾルドフが言う。「殺すようなこともせんしな。ボコボコにするだけで」
人間は恐ろしい…僕はさっさと引き返すことにした。
僕らが通りかからなければこの男は死んでいただろう。
その男は病院に搬送、僕とジェンはその容疑者にされかかったが、
ゾルドフとチョーさんがとりなして問題なくなった。
その後のその男のことはしらない。まあそれなりに回復して、元気に冒険者やってたらしいが。
帰宅後。…クアールサンドウマーー!と叫ぶ僕に二人は呆れていた。
621 :
既にその名前は使われています:2006/04/20(木) 11:13:47.68 ID:ei58XsN/
いじょ。とりあえずブモ復活です。長かった。
ロックは今まで他の取り込まれた人々に会ったことないので
(アルテパではユリフィナさんが同じ境遇とは気づかず通り過ぎた)
>>103含めて同じ境遇の仲間がいると知りません。
一応ガルカたちに言われてはいますが、実際にあってませんので。
>>613反響があって嬉しい。
>>103とりあえず羊にはシステム上ケアルもレイズも効かないので、
たまたま護身用にサポ獣できた人間と、
普段羊飼っている(註ベドーで見れます)クゥダフが助ける形にしました。
>>103氏が殺した(が助かった)男がその後どうなったかはロックは知りません。
そして、同じ境遇の仲間だったということも知らずに過ごすでしょう。
自キャラになった、ででお話に見えた
623 :
既にその名前は使われています:2006/04/20(木) 12:11:58.80 ID:txi4U13l
あげ
624 :
既にその名前は使われています:2006/04/20(木) 12:16:19.73 ID:txi4U13l
ないす
セックスナインさんナイス
625 :
sage:2006/04/20(木) 12:19:49.35 ID:k4njo4SS
廃墟に何かある。日記のようだ。
◯/×
朝起きたらガルカになってイた。有り得ない。
寝直してみよう。
◯/△
フレタルがいた。頂きます。
◯/□
かゆ うま パワー〜ーー〜ーー
なんか凄い勢いでスレが…見るのが大変だ…
それでは!!
久々の投下!!
つか3スレ立って初めてだな
orz 早いよみんな
〜東サルタバルタ ウィンダス連邦へ続く門前 〜
「な、なんで…」有り得ない。有り得なさ過ぎる。
俗にヴァナ時間といわれている時間はリアル時間の24倍速で流れていく。
それが一夜にしてリアルと同じになるなんて…
(俺がこの世界に入って何かが狂ったのか?)
違う。その証拠に少なくともウィンダスの住民に混乱などは感じられなかった。
ごく普通に時間を過ごし、歩き、笑っていた。ってことは、
彼らにとってはずっと何も変らなかったってことになる。
(俺の時間感覚が変ったのか?)そういうことになるな。てかそれしかないだろ。
それに他にも気になることがある。
他のプレイヤーの姿を見ていない。朝起きてから今までずっと。
「…まさか、リアルと隔絶したわけじゃないよな…。」もし、そうだとしたら事態は確実に最悪だ。
今ヴァナの世界にいる俺にとってリアルとヴァナとの接点が完全に断ち切られたってことは、
リアルに帰れる可能性が無くなったということを意味する。
もし、それでも帰れる方法が残っているとしても別の大きな問題が出てくる。
この先他プレイヤーとの交流が無くなるということは、
俺はリアルがどうなってるのか知る術を失うということになるのだ。
今現在俺がヴァナに取り込まれていることは知られているのか、同じような人はいるのかいないのか、
いたとしたらどのくらいの人が取り込まれているのか、■eは何らかの対策を講じているのかいないのか、
それらのことを俺は知らないままこの先過ごすことになる。
確かに他プレイヤーの視線は怖い。がそれとこれとは別だ。
リアルとヴァナを繋ぐ唯一の存在。失うのはつらい。
そうだとしたら俺は今何をするべきか?どんな行動をすればいいか?
…ここに来た目的、戦闘に慣れること。それだけだ。
少なくとも俺はヴァナ全土を周りまわることになる。もとの世界に帰る方法を探すために。
その際、戦闘をしないまま行けるなんてことは期待しすぎだろう。
『今まで通り』道行くたびに戦わなければならない。ここはそういうことが普通に起こってる場所だから。
「…」ユーワンドを手にする。先に黒っぽい羽がサルタバルタの風でフルルと揺れていた。
目の前の草むらにウサギがいる。といってもリアルにいるような可愛らしいものじゃなく、
眼の奥がどす黒い雰囲気を持つあのモンスターだ。
暫く俺の方を見ていたがやがて俺からピョンピョン跳ねながら離れていく。
ふと足元を見るとコブシ大の石が落ちていた。拾ってみる。「やらなきゃ…な」
左足を前に出し大きく右手を前に振りかぶった。線でも引いたように綺麗にウサギに向かって飛んでいく。
ゴッ!! 当たった。俺の方に振り返ったウサギの眼には明らかに敵意が宿っている。
よし、やる…「!!」ウサギが凄い速さで俺の方に来て既に俺の目の前にいる。速い!!
「っく!!」手にしたユーワンドをウサギに叩きつけるために振り下ろす。ガカッ!!
ウサギが横とびに俺の攻撃をかわした。瞬間跳ね上がり…ドグッ!!「ぐはッ…!!」
顔面にとび蹴りをもろにくらい、たまらず後ろに倒れた。フッと血の味が口の中に広がる。切ったらしい。
慌てて起きようとする俺の上にウサギが飛び乗る。「ぐあ゛っ!!」
執拗に飛び上がるウサギ、腹に衝撃が断続的に走る。「やろっ…」右手のユーワンドを強く握り締める。
「調子に…」そのまま左に払う。「乗んじゃねぇよっ!!」ドグッ!!手ごたえが右手に走る。
「クキャァぁ……」うさぎは弱々しい声を出す。そのまま俺の体の左に崩れ落ちた。
「はっ…はぁっ…」ゆっくりと起き上がる。「うっ…」腹が痛い。
腹に手を当てて左に目をやった。倒れているウサギの左こめかみ辺りに凹みができている。目が少し飛び出ていた。
ピクリとも動かない。「…やった…」ユーワンドを支えに立ち上がる。鼻の下がじわりと痛む。
自慢じゃないが喧嘩らしい喧嘩は中学生以来していない。体が痺れて動きづらかった。痛みのせいじゃない。
殴られたショックで体が拒否反応を起こしてるんだ。「はぁ…」前方に目をやる。
マンドラゴラが目の前を走っている。「慣れなきゃ…」俺は走った。マンドラゴラに向かって。
「慣れなきゃ…」もう一度呟く。そう、慣れなきゃいけないんだ。
「うわぁぁぁぁっ!!!!!」俺はユーワンドを振り上げた。
…慣れなきゃ。殴られる痛みと命を奪う痛みを。
俺は。
いじょ
戦闘ちゃちいよ〜、まタルタルなんでご勘弁を…
では〜
634 :
既にその名前は使われています:2006/04/20(木) 12:50:38.85 ID:ei58XsN/
そういえばアルル氏の書き込みみないな。もう投下ないのかな?
>>633戦闘しててもほのぼのに見えるのがタルタル。
635 :
既にその名前は使われています:2006/04/20(木) 13:07:41.16 ID:ei58XsN/
アトルガンかってくっかー!!いってきま
インスコもVerUPも完了した、
が、コンテンツ登録でリトライオンライン(´・ω・)
もうそろそろ50回位はリトライボタンおしたかなぁ。
リトライ突破しました・・・挫けたら負けです、コレorz
渡航パスもらうのに時間かかるので、続き少し書いて時間潰すとします・・・。
>>637 いや、もう挫けそう(´;ω;)
リトライにも飽きたからログインしてみたらLSメン居て、
サーチしてみたら、Whitegateてとこに居た。
どうみてもアトルガンエリアです、本当にありがとうございました。
すぐログアウトした(´・ω・)
アトルガン地方到着しました・・・リトライ祭りの方々、がんばれ!
移動等の際書いた分、少しですが保守ついでに投下します。
っと、その前に。
前回投下時に言った伏線は、自分のSSの中に出てきた何かであって、
自分のこれからに関した伏線は、これから手の院に行く、という事だけです。
折れた木は誰が折ったのか等、特に考えていませんので、好きなように使ってください。
・・・という意味でした(ノ∀`)
640 :
既にその名前は使われています:2006/04/20(木) 16:50:00.09 ID:lcX7uWr4
わっふぉれわっふぉれ
「冒険者・・・いツぅも問答無用ディ殴りかかってクる・・・」
不意に、隣で巣を眺めていたゴブが口を開いた。
「何度も命乞いスる仲間ァ、殺されテいく・・・目の前で見タ。
冒険者、皆話聞かないヤツだとォ思ってタ。おまェ、違う」
考えるまでもない。普通の冒険者から見れば、フィールド上のモンスターは、倒すべき敵でしかないのだから。
自分だって、今こうやって話している事に違和感を感じる。
『やっぱり、ゴブリンも戦闘したくない・・・とか、考える事あるのか』
「俺は、生活の為にさかヌぁ釣る。釣りィ場荒らされると困るからナ。
そうイう時は、不本意ヌぁがら追い払う為ェに戦ウ事もアル。
タイテイ、冒険者かルぁ襲ってくるケドなぁ・・・コッチの話、聞く耳持ツ無い」
自分の知る限りでは、話しかけられた覚えは無いが・・・実際は、そういう交渉ごともあるのだろうか。
他にも色々聞くことはできたが、それはまた語る機会があるだろう。
獣人相手ならば、多少の話し合いで戦闘を避ける事ができる。それがわかったのは大きい。
・・・ゴブリンに会う前に、思いっきりヤグード殴り倒したけど。
話をしながらぼんやりと、空を眺める。風に乗って雲が流れる。太陽もだいぶ傾いてきている。
今からウィンダスに戻って、水浴びでもして手の院に向かえば、ちょうど良い頃合だろうか。
もう一度だけ、木の上の巣を見る。
生命の営みは、この世界でも変わる事が無い。
この平和な風景が、作られた世界だとは思えない・・・のは、やっぱりまずい、かな。
別れ際、友情の証にと、ゴブリンが鞄に刺していた竹竿を渡してくれた。
携帯に便利なよう、簡単に折りたためるような作りになっている。この辺り、現実の釣竿と一緒か。
自分も竿のお礼に、サックに入っていた野兎のグリルを一つ、渡しておいた。
「人間ヌォ食べ物、珍しぃ。ありガとゥ」
大したものじゃないんだが、やはり礼を言われれば嬉しい。
お互い元気でまた会えるようにと、ゴブリンの歌も歌ってくれた。
「人とゴブリン敵同士。言わずと知れた敵同士。
だけど本当は仲良し。それでも敵同士。
目と目が合えば敵同士。それでも本当は仲良し。
同じ世界に生きる同士。それでも憎みあう俺たち。
明日は我が身。肉は生身。好みそれぞれ。
傷を負い。憎む俺たち。傷を負い、憎む人達。
だけど同士。時に敵対。時に仲良し。
俺らゴブリン。人と違えど。命は同じ。みんなおんなじ」
何故かラップだった。
そして別れる。二人が協力して助けた巣の下で、ゴブリンは何度も自分に手を振ってくれていた。
自分がこの世界を去る時、彼はどうしているだろうか。
願わくば、生きて別れを告げたい。
643 :
83 ◆W0QmuTI9lM :2006/04/20(木) 16:53:05.17 ID:QMQbEhOH
以上です。
では、冒険してきます(`・ω・´)ノ
644 :
既にその名前は使われています:2006/04/20(木) 16:58:44.28 ID:lH2wjvJh
>643
乙乙。
645 :
既にその名前は使われています:2006/04/20(木) 17:24:13.99 ID:txi4U13l
ここでアグル
646 :
既にその名前は使われています:2006/04/20(木) 18:50:33.99 ID:d/hSgBw4
リトライ祭りわっふるage
投下お疲れさまです
未だに闇王どうしようか悩んでます
>>613 細い路上には要注意ですね
まさかそんな素晴らしい……いや、危険な店が並んでいるとは……
>>621 ブモおおぉぉぉ!
>>632 なぁーんにも考えずに戦ってた俺って……残酷だった
もう少し考えればよかったです
>>643 獣人との友情……ステキだぁ!
アトルガンで盛り上がってるみたいですが、買おうか考え中です
LSメンは買わない人多いみたいだし……
では、投下します
病院で全ての治療を終えたが、まだ精神を回復させるとかで病院に監禁されている間、ドクターは俺にドクターのことについて教えてくれた。
『ルフト‐ハルト』ドクターは、サンドリア出身の白魔導士で、治療に関する神業の技術を身につけると同時に必要な黒魔法も習得した医者の鏡のような存在だったらしい。
ある日、ロンフォールの森を散歩して新しい病気の対応策を考えていたところ、突如巨大な何かに襲われ、意識不明に陥り、目覚めた時には魔法のほとんどが使えなくなっていたらしい。
「巨大な何か?」タルタルからすれば全部巨大に見える。
「恐らくオークのNMか何かだろう。我ながらマヌケな話しだよ」
その後、ウィンダスへ渡り、再び魔法の取得に励み、直ぐに取り戻したが魔力が相当低くなっていたため、ウィンダスに定住したらしい。
「まぁそういう事で、今はこの病院のドクターになっている。
天の塔が絶えず魔力を分け与えてくれるから治療中に魔力切れなんてこともないし、なかなかよい職場を与えられたものだよ。」
その後、彼の自己紹介が終わると、彼は異世界から来た他の冒険者についての情報も話してくれた。
守護騎士団に信頼されているため、情報はわりと直ぐに手に入るということらしい。
「つまり、異世界から来た人間は、ヴァナディールの平和のため抹殺される……?」一通り話してもらったあとは、驚きの連続だった。
もっとも、朝起きたらランク1だったため、お偉いさん方に会う機会はなかったのだが。
「そういう事だ。既に襲われた人もいるらしい。」深刻な面持ちでドクターが言った。
「でも、そんなに強い感じじゃなかった。簡単に武装解除できたし、襲われても……」あの夜、腕を切ってやったしな
「いや、それは違うんだよ。
今入ってきている情報によると、やつらの種類は複数あるらしいんだ。」複数だって?
「君が倒したのは最も下級だったらしい。」うぅ、さいですか……
「まず、最下は君が倒したような赤い鎧を着ているらしい。
その上にいるのが、黒いマントを羽織ったような奴。コイツはサンドリアで目撃された。
そして、最も強いのが、下級と同じ赤い鎧を着たヤツらだ。
コイツは自分を『神』と称し、強力な力を持っている。下手に手を出せば攻撃は一切遮断され、剣の一振りで相手を即死させるほどだと言われている。」そんな奴がいたのかよ
「下級と上級が同じ鎧を着ているというのは、どういう意味なんでしょうか?」
「恐らく、強さを悟られないようにする為だと予想している。」しかし……
「それならどうやって見分ければいいんでしょう?」同じ鎧なら見分けることは無理じゃないか?
「視覚に頼ると、かえって惑わさせる。全身の感覚を使って相手のオーラや動き、足音などを見分ければいいんじゃないかな?」あっさりとドクターが言う。他の器官を使うという考え方は思いつかなかった。
「もっとも、ここなら安全だろうから心配は無用だろうけどね。」気楽だなぁ。いつ殺されてもおかしくない状況なのに
「それに、心配しすぎていると治る怪我も治らないぞ! 元気出しなさい!」
そうだよな今心配したってしょうがない。アンタいい人だわ……
バタン!と凄い勢いで扉が開き、白衣を来たタルタルが飛び込んで来た。
「ドクター、大変です!大怪我した人が運び込まれましたよ!!」いきなり入って来たタルタルが大声で喚き出す。
「静かにしないか!ここは病室だぞ!」いや、アンタも十分声でかいよ先生。
「とにかく、直ぐに下に行くから待ってなさい!」気付いてないのか、大声で話しまくる。
「えぇ!?運んで来ちゃいました!」タルタルがパニック気味に叫ぶ。確かに後ろに空中に浮かんだ担架が見える。暗くてよく見えないが、おそらくシーツが血まみれだろう。
「仕方ないか……ここにもう一人入れていいかい?」クルリとこちらを向きながらドクターがいう。
俺が頷くのを確認すると、直ぐに担架が運びこまれ、隣のベッドに置かれるとカーテンが一斉に閉められ、医者らしきタルタルやミスラ、ヒュームがゾロゾロやってきた。やはりシーツは血まみれだった。
「これはひどい。体のパーツは揃ってるか?」カーテンを通して声が聞こえてくる。治療が始まったらしい。
「これで生きているのはすごいな。内臓がズタズタじゃないか。」いやーな会話だ。こっちまでドキドキしてくる。
「血が出過ぎてるな。生理食塩水を大量に用意してくれ。」ハイ! という返事と共にバタバタとタルタルがカーテンから飛び出し凄い速さで走っていく。コケないか心配だ。
その間も、治療は続けられている。先程から呪文の詠唱が聞こえ、カーテン越しに光がみえる。
助かるのだろうか? もし助からなかったらどうなるんだろう? この人はヴァナの人なんだろうか、それとも地球から来たのか?
様々な疑問が頭に浮かんだ。これほどまで『死』について考えたことはないだろう。
治療は何時間も続いていたが、やがて突然睡魔に襲われ、急激に意識は深く落ちていった。
「クソ!気付か…かった… チアノーゼを起……ている! 大至急……」ドクターの叫びが聞こえたが、意味はわからなかった。
以上です
一応リードさん登場ですw
655 :
既にその名前は使われています:2006/04/20(木) 20:07:31.74 ID:txi4U13l
ついにリードさんの腕に
魔法式連装銃が積まれる時がk
656 :
ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :2006/04/20(木) 20:17:40.43 ID:muTOhz+E
そういえばドラクエ5あたりに「へびておとこ」って両手が蛇なモンスターいましたよね^^
657 :
既にその名前は使われています:2006/04/20(木) 20:19:07.87 ID:txi4U13l
腕ならヴァナにもたくさんあるじゃないか
つ『ボムの腕』
>>621 ブモ復活キターーーーーーーー(・∀・)ーーーーーーー!
そして、それに戸惑う俺がイターーーーーーーーーーーー…orz
さてと、書き直し作業行って来ます、大佐(・ω・)ゞ
660 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/20(木) 20:36:04.04 ID:crZg7m3h
皆様、投下乙であります。
アトルガン、購入してまいりました。
>>654 出演させていただき、ありがとうございます。
医師たちには知らされていませんが、
意識不明の男は国際テロリスト集団の一人と目される、最重要容疑者です。
レップさん、危険です。決して、決して近寄ってはいけません。
それでは、インスト→リトライ地獄に逝ってまいります。
>>653 [+]>その腕は想定外
面白杉だぞコノヤロウ!
>>660 な、なんだってー(AA
隣のベッドにいますがw
ただいま戻りました。
アトルガンのインストールは終わりましたが、拡張コンテンツ登録ができず、諦めました。
混雑? 予想されうる事態でしょう。
満足な顧客サービスもできない会社なのは、もちろんわかっていますけどね。
せっかく仕事をはやめに切り上げて帰宅しましたが、ログインしません。
続きを書くことにします。
結局、私が買った服は羊の毛で織られた白いタートルネックのセーターと赤いギンガムチェックのスカート、
そして裏に安っぽい毛皮が縫い付けられている黒いコートとなった。それに無残に引き裂かれたヒーラーブリオーの
修繕代をあわせて全部で5万ギルくらいかな?
今は服に合わせて髪の毛も下ろし、少し大人っぽい雰囲気にしてみたり。
頭身と身長と顔の所為でなんだかセクシー小学生みたいになってしまっているけれど・・・。
いや、セクシー園児?・・・自分で言っていてだんだんと虚しくなってくる。
私は鏡の前でくるりと一回転してみる。スカートの淵がふわりと広がりなんとも優雅だ。
ただ、スカートの下にはいているヒーラーパンタロンだけファンタジーなデザイン為に
ちょっと中途半端なコスプレっぽいのはこの際目をつぶろう。
シャァッと気持ち言い音を立てて試着室のカーテンを開けると退屈そうに壁にもたれかかっていた
シャールカーンさんが目に飛び込んできた。
あああああああああ!!!なにすっかり忘れて試着楽しんでるのよ私っ!!!
「そ、その〜・・・ごめんなさい。本当にお待たせしました。」
慌ててババッと頭を深く下げる。一体この人はどれだけの間待っていたのだろう・・・。
そんな私の頭をポフポフと優しく叩いた後、彼はいつもの笑顔を浮かべる。
「女性の買い物は長いものだからね。気にしないさ。それに」
「それに?」
内心はらわたが煮えくり返っているのかもしれないが彼はそんなことをおくびにも出さないで
私の目をまっすぐに見つめる。私もその目を見つめ返す。
・・・身長差の為に思いっきり彼の顔を見上げているために首の後ろが痛くなってきて
ロマンチックな気分が激減した頃彼が一言。
「君はこの1時間で魔法がかかったように綺麗になった。」
多分いつもの私なら思わず豪快に噴出しているであろうマートも思わず裸足で逃げ出すような
くっさいセリフだけれども、不思議と彼が言うと嫌な感じがするどころか、
心臓が破裂しそうなほど私をドキドキさせた。
やばい・・・骨抜きにされそう・・・。
またしばらく見つめ合ったまま時間がたつ。先に口を開いたのは私だった。
「そんな・・・そんなセリフ今時だれもいいませんよー!あはは!」
適当にはぐらかして私は慌てて後ろを向いた。
別に彼が嫌いなわけではない。というか一時の気の迷いなのかもしれないけれど、
結構(いや、かなり)好意を抱いていることは否定できない。
でも、もしこのまま彼に好意を抱いてしまったら、本当に帰れなくなるんじゃないかという恐怖が、
いや、たとえ帰る方法を見つけられたとしても帰る気が起こらなくなるかもしれない。
けれども、そもそも私が帰らなくてもリアルでは行方不明者が一名でるだけで別に大きな問題にはならないだろうし。
いやいやいやいやいや!あーもう!!ダメだダメだぁ!もう完璧に頭の中がお花畑になってて冷静さがなくなってる!
「あはは、さすがにちょっと臭すぎたかな。おかみさん、お代はおいくらで?」
彼も私に釣られてバツが悪そうに笑い、そしてカウンターの方へとプイと向いてしまった。
案の定というかなんと言うか、彼はどうやら私の服代まで出すつもりらしい。
さすがにそこまでお世話になるのも気が引ける・・・。
「4万6千ギルになります。服の修繕は明日の12時には終わると思います。」
私は慌ててカウンターに備え付けられているタルタルスツールによじ登り、財布を漁って一万ギル金貨を探し始める。
「服代くらい自分で出しますよ。そこまでお世話になるわけにはいきません。」
そもそも、リザード装備な彼がそんなに大金をもっているとは思えなかったし、
たとえ持っていてもかなり手痛い出費になるはずだ。
「いいや、君は命の恩人だ。どんな御礼をしても恩を返しつくせそうに無いよ。」
そういって彼は財布から金貨を5枚取り出してそれを店員に手渡し、かわりに4枚の銀貨を受け取る。
「本当に・・・ありがとうございます。」
こう言う私に彼はいつもの笑みを浮かべてこう言った。
「私は結構金持ちなんだ。そんなに気にしないでくれよ。」
服屋を出ると日も沈み始め、町並みもオレンジ色に染まりはじめていた。そして例の通りにもぼちぼち
明かりがつき始めてもいた。冷たい印象があったサンドリアの街も夕日に照らされると不思議と暖かい雰囲気になる。
ただ、気温はやっぱり寒いが。
「さて、私はオーク討伐の顛末を報告しにドラキーユ城へと戻るとしよう。君はこれからどうする?」
「私はお届け物の仕事があるのでそれをこなしてからレンタルハウスで休もうと思います。」
正直彼にこれからの事を言われるまですっかりお届け物の事を忘れていた。もう、あのオークと戦ってから
ずっと頭の中が色々といっぱいいっぱいだったし・・・。
「そうか、ちなみに届け先は?もしも私が知っている人物であったらどこにいるか地図に書き込もうか?」
「えーと、アリアって方です。ご存知ですか?」
「あぁ、アリア女史か。彼女は有名人だからサンドリアでは結構知っている人がいると思うよ。さ、地図を貸しておくれ。」
有名人なのか。なんだかヴァナディールの有名人というとロクな人物がいなかったような気がする。
呪いの博士シャントット先生といい裸エプロンセクシーオヤジシドとか・・・。ちょっとだけ不安になりながらも
私は彼に地図を差し出した。
「お願いします。」
彼は地図を受け取り羽ペンでサラサラと書き込みはじめる。はぁ、この作業が終わったら彼は行ってしまうのか・・・。
・・・・・・・・・って何考えてるのよ私っ!!
「はい、書いておいたからね。それでは、失礼するよ。」
彼は私にポンッと地図を手渡すとダルメルマントを翻して北サンドリアへと向かっていった。
小さくなってゆく彼の背中を見送りながら私は小さくつぶやいた。
「あの・・・今度お礼させてください。」
彼に届いていないのは分かっていたが、言い終わってから顔が真っ赤になった。
以上です。
もともと重い重い言いながらズルズルサンドリアまで引きずっていくつもりのシャールカーンにお姫様抱っこをさせたら収拾つかなくなった。
でも反省はしていない。
>>654 キタ改造手術キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
>>643 なんだかまったりしていて大好きです。ゴブリンも無事でいますように・・・
まるで朝起きるように、ごく自然にベッドで目がさめた。
徐々に覚醒していく意識と、それにつれてはっきりとする違和感。
「むっ・・・ん?」
体が、動かない。
全ての指、手、足の感覚はある。わずかに動かせる。
だが、何かに縛り付けられているようで、すぐに稼動範囲に制限がかかる。
幸い自由に動く首を巡らせて、あたりを見回した。
まったく見覚えのない空間だ。
一体、何がどうなっている・・・?
手の院でとっさに鎌タルをかばい、大砲のような銃弾に倒れたのは覚えている。
何より不快な気持ちにさせられたのは、ここは鉄格子の中だと気づいたからだ。
モルディオン監獄なら、むしろ望む所だが・・・。
どうやら、違うようだ。
鉄格子には白布のカーテンがかけられて、隙間から向こう側が見えた。
白衣を着たタルタルとミスラが、せわしなく動き回っている。医師だろうか。
病室、いやむしろ、研究室のほうが言い当てているかもしれない。
ならば俺は、リアルからきた珍獣扱いか。
「おい誰か! ここはどこだ!」
俺は叫んでみた。声くらいは、鉄格子の向こう側にも通じるだろう。
「静かにしたまえ、君。他にも患者がいるんだから」
シャッ、とカーテンが開き、白衣のタルタルが顔を出した。
「五日も眠っていたんだ。あと少しくらい、待っていたまえ」
なるほど、鉄格子を隔てた向こう側に、もう一つベッドが見えた。
ベッドに座った患者とおぼしきタルタルが、好奇心まるだしで俺を見つめている。
俺なんか見ても、面白いものじゃない。
ぽすん、と頭を枕に預けた。
深呼吸を一つ。
俺は瀕死の重傷を負いつつも、ここに担ぎこまれて一命を取り留めた。
と、推測するのが妥当だ。
幸い、体力は回復しているようだ。
手足が動かないのは、どこか欠損しているからじゃない。
何らかの理由で、拘束具をかまされているからだ。
俺の剣も、持ち物も、見当たらない。着ているものは、薄青い手術着だけ。
鎌タルの女は、無事に逃げおおせただろうか・・・。
俺は、それから小一時間ほど放置された。
「待たせたね」
タルタルの医師が、二重の鍵を開けて鉄格子の中に入ってきた。
隣に、眼帯をしたミスラの戦士を伴っている。
「どれどれ・・・」 と、医師は俺の体をペチペチと触り始めた。
突然、バチッ! と電気ショックのような衝撃が走った。
「何をする!」
「ふむ・・・」
何か納得しながら、バチッ! バチッ! と続ける医師。
電気ショックを受ける度に、俺の体は拘束された不自由な格好で跳ね上がった。
「手術は成功だ。完璧に元通りだよ。初期の処置がよかったんだね」
むっ、として睨み返す俺。
「ここは、どこなんだ」
「天の塔の内部、特別治療室だよ。悪いが、危険人物の君は拘束させてもらっているんだ」
天の塔。ここはウィンダス、か。
だが、俺が危険人物だと?
「・・・ルフトハルト。余計な事は言わなくていい」
壁際で腕組みをしていた眼帯ミスラが、俺を冷ややかに見下ろした。
「私、守護戦士キィ・ソコワラメェが、これから貴様を取り調べる」
673 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/20(木) 22:42:28.46 ID:crZg7m3h
つい、ムシャクシャしてやった。
使えるネタなら何でもよかった。
いまは反省している。
今夜は以上かも。
>>669 百合姫、投下乙であります。
ふわふわな気持ちがステキですね。ロマンスですね。春ですね。
そのまま侵食されちまえ。【/smile】
675 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/04/20(木) 22:45:59.14 ID:Ysr3pz0M
皆さん投下乙です。
ちょっと見ない間にすごいことに…
Lead氏の腕は、コブラみたいにビーム砲がいいなぁ…
投下します。
(149)
西ロンフォールを東に向かって、あたりに気をつけながら進む。
幸い、まだ追手がきている様子はない。だが、宰相が追ってきた連中を出口まで導けば、
間違いなくロンフォール全体に警備体制が敷かれる。
そうなる前に、どうあってもジャグナーへ抜けておきたかった。
「エルリッドは…」
ラディールが、思い出したように口にした。今はあまり考えたくないことだ。
「エルリッドは、どうなったのかしら…?」
「連れて行ったということは、少なくともあの赤鎧野郎にゃ利用価値があるんだろう」
「ルーファス!」
怒ったような声を上げている。俺は振り向かない。
「少なくとも、死んではいない…と思う。だから、その事は後だよ」
今は、とにかく俺たちが逃げることだ。
「…お?」
不意に横からの声が聞こえた。
白いローブのような物を着たエルヴァーンの姿がそこにはあった。内心舌打ちをする。
「…まずいな、人がいたか」
俺はラディールと目配せをすると、すぐに動いた。
(150)
俺が右から、ラディールは左からそのエルヴァーンに向かって駆け寄る。
「うわぁぁぁ!!?」
白いローブのエルヴァーンはその場で悲鳴を上げながら構えようとしている。
だが遅い。予想外の行動だったことを差し引いても、初動が遅すぎてほぼ棒立ちだった。
俺が正面から首を押さえるのと、ラディールがうなじにルーンチョッパーを当てるのがほぼ同時だった。
何かおかしい。立派な装備をしている割には場慣れしてないと言うかなんと言うか…
なんとなく気が殺がれてしまった。
「あ〜…すまない、ちょっと追われているもんでね。あんたを追手と勘違いした」
首から手を離しながら、一応の謝罪をしておく。
「ここら辺は、もう少しすると騎士団の厳重な警備が敷かれる。面倒に巻き込まれたくなきゃ街に急ぎな」
かなり動揺しているようだ。口をパクパクさせて声にならない声を上げようとしている。
何だろう、この反応は…?
風体と印象がまるで違う。雰囲気と装備のギャップも、この反応も…
もしかすると、そういうことだろうか…
「あんた…もしかして、『来訪者』か?」
678 :
既にその名前は使われています:2006/04/20(木) 22:47:35.51 ID:txi4U13l
ソコワラメェきたこれでかつる!
(151)
「は、はい?」
戸惑ったような声を上げる。
あぁ、そうか。いきなりコレじゃわからないか。
「いや、2chでスレ見てきたクチか、って事なんだけど」
「!!」
大きく息を吸い込んで大きな声を出すようなしぐさをしたので、思わずそのエルヴァーンの口に手を当てる。
「俺も同じだ。今は訳があって追われてる。詳しい話はハルヴァー宰相か、サンドリアにいるイッチってミスラに…」
「ルーファス、あまり時間はないわ」
ラディールはルーンチョッパーを肩に担いで不機嫌そうにこちらを見ている。
「いいか、とにかく当面は冒険者として振舞ってくれ。目立たないようにな。そしてもし可能なら、いつか…」
言いかけて、やはり言うのはやめた。
元の世界に戻ることは共有できる目的だが、俺にはもう一つ目的が出来てしまっている。
「いや、やっぱりいい。俺はルーファス。縁がありゃまたな」
短く言って、ラディールに視線を送りその場から駆け出した。
680 :
Loufas ◆TTnPTs4wAM :2006/04/20(木) 22:50:54.95 ID:Ysr3pz0M
今日は以上です。
>>256 ◆MwNTY7GtwI
とりあえずこんな感じで襲い掛かってみましたw
>>672 ちょwwwソコワラメェktkr!
では、わっふるわっふる!
>>左手が愉快になるかもしれない人
偽姓名のオリジナr5ウきtkr!!
>>百合姫氏
アジルのBOMベルト【いりませんか?】wwwwwささ、ドカーンと
>>Loufas氏
金目の物【持っていますか?】【ぬすむ】【やったー!】…ゴメンナサイウソデs
>>小さな勇者
看護士(研究員)ミスラさんとの楽しいひと時は過ごさせません! …乗り込めませんでしたがw
リトライ祭りしつつSS書いてきます・・・
一瞬だった。背中を見せて隙だらけの「練習相手にもならない」オークとは違う、
「おなつよ」の冒険者の動き。
身体のスペックは同等でも、中の人の場数が違えばこうなる、という良い見本だっただろう。
日本列島ダーツの旅、好きだったなぁ。
近頃はバイトバイトで夜家にいられなくて、一年くらい見てないけど。
てかまだやってるのかな? …お、リアルの事、まだまだ覚えてるじゃないかw
とまあ、首をしめあげられ、耳元に響いた風切り音に、走馬燈っぽいものが流れたわけだが。
ひやりとした金属の感触は私の首をすっとばすことなく止まり、
二人はなんだか気を殺がれた、といった感じの表情で私を解放してくれた。
というか、PK可能なんですねこのヴァナは。
遅れてやってくる死にかけた、という実感に心臓が暴れ出し、
掛けられる言葉にもまともな返事ができなかったが、次に聞いた「2ch」という言葉に
私は今度こそ大声を上げそうになった…が、それもまたモンクさんの素早い動きで押しとどめられた。
色々話を聞きたかったが、急いでいるなら引き留めるわけにもいかない。
「俺はルーファス。縁がありゃまたな」
そうして駆けだしていく二人の背中を見やりながら、
私は連続魔のマクロに組み込んでいた台詞を口の中で唱えた。
続いて、緑の魔法陣と青く透き通る盾をイメージ。
――守護の法円、輝ける盾と成せ。
二人の周囲を時間差で魔法陣が回り、青い障壁が浮かび上がって消えていく。
/tell Loufas 忠告感謝です。えーと…どうかご武運を。
ポケットから出した冒険者証を握りしめて、スペル間違えて通じてなかったら悲しいなぁとか、
そういえば両手に花状態だった筈なのになんで二人になっちゃってたんだろうとか、
そんな事を考えながら、私は今度こそ、サンドリアを目指して駆けだした。
>>680 お帰りなさいませ! 間に合わなかった…( ノ∀`)
ランペ前まで付いていきながら色々情報提供しまくる予定でしたが
これはこれでヘタレでよしですw トス感謝!
プロシェルは共にIVですがラディールさんのLv低かったら切れるの早くなります…。
リードさんの腕がどうなるのかにwktk
サンドについたらしばらくモグハウスから出てこなさそうです
リトライ祭しながらぺちぺち書くぞー
リトライ祭りに関係ない俺がきましたよ(´・ω・`)
明日からしばらく来れないので一気に投下します(・ω・)ゞ
「そろそろつくよー♪」
子どもの声が遠くから聞こえた。
冒険者?いやそれにしては幼すぎる声だ…
けど、どちらにしろ今の俺の姿を見られたら…
とっさに俺は、岩陰に隠れて様子を伺うことにした。
そこにやってきたのは、初めて生で見る子どものような姿のタルタルと、
大きく岩の様に頑丈そうなガルカと…
クゥダフだった。
タルタルとガルカという凸凹コンビと一緒に居たのは獣人クゥダフだった。
ガツンと頭をクラーケンクラブで打たれたような衝撃を受けた。
人間と獣人が一緒に居る、これだけでも充分衝撃的だというのに、
さらに彼らは、俺が殺したと思っていた彼を助け始めたではないか。
岩陰からなので会話はよく聞こえなかったが、彼は無事だったようだ。
そして、俺が一番衝撃を受けたもの、それは、
ブモが死んでいなかったことだ。
「良かった、良かった、本当に良かった…」
俺の涙は止まらなかった。さっきほどまでの涙とは違う種類の涙だった。嬉し涙だ。
すぐにでも俺は飛び出していきたかった。ブモに触れたかった。
けれど、今飛び出せば彼らと一戦交えなければならない。
俺が殺人未遂を犯したことは明白で、加えて俺は完全なる『異端者』になった。
殺しかけた彼も『来訪者』だった。その彼をあんな目に遭わせたのだから
俺は『来訪者』の中でもさらに『異端者』になったのだ。
そんな俺を彼らが黙って見過ごすとは思えなかった。
見た感じ、ガルカの装備しているものから判断して彼らはバストゥークの軍関係者であるように思える。
それに…あのクゥダフから異様なプレッシャーを感じるのは気のせいではないはず。
俺は黙って岩陰から彼らが去るのをじっと待っていた。
応急処置を終えるとガルカが怪我人を背負い、そのまま下山していった。
下山していく途中、クゥダフがちらりとこちらを見たように思えた。
気付いていた?まさかな…
彼らが下山すると俺はすぐにブモの元へ走った。呼吸を確認してみる。
「……、生きている…。生きてるよ、ブモ…」
また俺は泣いていた。ブモをしっかりと抱きしめるような体勢で。
忘れてました。tell使ったので名前を。
>>610 サンドリアの怪しい繁華街【興味があります。】
女の子は着飾ると可愛くなりますよね(*´Д`)
シャールカーン氏の紳士ぶりに嫉妬(嘘です)
689 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/20(木) 23:48:10.91 ID:crZg7m3h
投下乙であります!
ルーファスさん、おかえりなさい。そしてPK未遂乙w
ブモォォォォォォォ!!!
えがったねぇ、えがったねぇ (;´д⊂)
左腕がどうなったか!?
見た目は普通。
あとはレップさんに投げたいと思いま〜すw
あぁそうだ。
アダマン鎧のニヤケ野郎は、顔面砕かれたくらいじゃ死なないと思います!
俺はPKじゃないです。たぶん。
それからブモは眠ったままだった。
よほど強烈な睡眠効果なのか、いくら待ってもブモは起きる気配がしなかった。
俺は起きるのをじっと見守っていた。また他の冒険者に殺されないように、見守っていた。
雨が降っても、風が吹いても、俺は昼夜問わず、見守り続けていた。
そして、三日目の朝。気付いたら俺は眠っていた。
疲労のピークに達したようで気絶するように眠ってしまったようだ。ふと顔を上げる。
ブモがいない。
俺は必死になってブモを捜した。どこに行ってしまったんだ?ブモ!
辺りをキョロキョロと見回す。しかし、どこにもいない。
どこだ? ど こ だ ? ど こ だ ? !
(;゜ロ゜)
パニックで狂いそうになる俺の背中をドンと押す"何か"がいる。
振り返るとそこにいたのは…
「ぶもぉ〜」
「この馬鹿!どこに行ってたんだ?」「ブモォ」
「なんで勝手に行ったんだ?」「ブモォ…」
「この馬鹿羊!」「ブモォ……」
「ほんとに馬鹿羊だな、お前は…」「ブ、ブモ?!」
また俺は泣いていた。この世界に来て何回目の涙だろう?
『精神は肉体のオモチャにすぎない』って誰の言葉だったかな?
ゴブリン族は涙もろいらしい。そういうことにしておいてくれ。
「ブモォ〜」
俺が泣いているのが心配なのか、ブモが擦り寄って頬に流れる涙を舐めてくれている。
その姿があまりにも愛しくて、おもわずブモをぎゅっと抱き寄せた。
「ブモ?」
「大丈夫。大丈夫だから。おまえさえ居てくれたら…」
「ブモォ〜」
ちゃんと理解しているのかどうかわからないけれど、
ブモはしっかりと俺の言葉に返事をした。
>>621の流れから無事、ブモ復活しました!
ちょっとお茶目なブモをこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m
って主人公ブモになっちゃってる!?Σ(゚ω゚;)
695 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/21(金) 00:03:12.03 ID:PgexHPv5
きた! ブモきた!
これでかつる! (*゜ー゜)
696 :
既にその名前は使われています:2006/04/21(金) 00:04:25.46 ID:muTOhz+E
>>694 主人公がのっとられることは稀によくあるらしい
ダイの大冒険のポップとかw
>>688 ちょwwwww その名前wwwwwwww
>>697 勿論仮名ですヽ(;´Д`)ノ 某ブレカナからいただきました。
ホントは一個となりのステラが良かったけど明らかに女性名だったり種Dなのd(ry
ハ○ルの動く城のヤツかと思ったw いや、見まちがいだw
コテだらけになりそうなので、自分退避するであります(・ω・)ゞ
それでは皆様、わっふるわっふるw
「・・・ナジは口ばっかりにゃ。
勝手なことばっかり言うなら、
まずナジがやってお手本見せろにゃ」
そう言ってアイアンインゴットと火クリを投げてやった。
どうせ、できないって言うに違いない。門番だし。
「いいぜ、俺がお手本見せてやるよ」
だが、ナジの返答は俺の予想とは違った。
ヤツはクリを受け取り、手本を見せてやるとか言ったのだ。
意外だ。
俺がFF11をやったかぎりでは、ナジ=ヤムチャのようなイメージだったのだが・・・
まぁそれはともかく、俺はナジのクリスタル合成に興味があった。
見て損は無いし、そこから学ぶこともあるだろう。
ナジはあぐらをかいて座り、アイアンインゴットと火クリを床に置く。
「メキはクリスタルに魔力を流すのを意識しすぎてるんだよ。
魔力は量もタイミングもアバウトでいいのさ。大事なのはイメージだ」
ふんふん、と俺はうなづく。
「シド工房長もよく言ってるぜ。モノを作る時は完成品のイメージを描け、ってね。
俺は今から、メイスを作る。
鉄製で、長さはこのくらいで、装飾が少しあって・・・なんてことは考えないでいいんだ。
ただ俺の知ってるメイスを頭に強く思い浮かべて、クリスタルにちょっとだけ魔力を吹き込むのさ」」
解説を終えるとナジは目を閉じ、大きく深呼吸する。
「しっかり見ておけよ」
ナジがクリスタル合成を始める。
うっすらと、周りの空気が変わる。
少しづつ、周囲の魔力がクリスタルに流れているのだ。
「いくぜ・・・」
床に並べられたクリとインゴットが浮かんでいく。
それらは宙をふよふよと漂いながら、くるくると回転を始めた。
クリスタルが真っ赤に輝き、熱を持つ。
それはまるで太陽のよう。
鍛冶ギルドの暗く小さな部屋の中心で、太陽は輝き、私たちを照らす。
光が一際強くなった後、太陽が砕ける。
そしてそれは細かな結晶になり、雪のように降りながらインゴットに吸い込まれていく。
俺は『リアル』では絶対見れ無い奇跡を見ていた。
ヴァナ・ディール。最後の幻想。
全ての源、クリスタル。
炎が踊り、光が爆ぜ、鉄に命が宿る。
その光景はとても神秘的だった。
「・・・ふぅ」
ナジが息を吐いた。合成完了だ。
彼の手元には見事なメイスがあった。
「どうだ?すごいだろ!」
ナジが笑顔でメイスを差し出してくる。
合成に心を奪われていた俺は我に帰ると慌ててそのメイスを受け取った。
まだ熱を持っていて、少し熱い。
それはついさっきまでアイアンインゴットだったとは思えない、完璧なメイスだった。
「・・・すごいにゃ」
思わず本音が漏れる。
「だろ?俺、合成は得意なんだ」
ナジが嬉しそうに言う。
「それじゃ、次はメキの番だな」
ほら、とインゴットとクリを渡された。
あの幻想的な合成を、これから自分の手で再現する・・・
「私にも、できるかにゃ?」
「もちろん」
ナジは当然、とばかりに答えを返す。
投下終了です。
ソコワラメェきたwwwwwww
それにブモ復活!
わっふるわっふる!
ところでスレの容量とか大丈夫なのかな
そろそろヤバイ?
今このカキコで約416kbくらいかな
@100バイトジャストでストップ。様子を見ながら心の準備ですねー
私は今悩んでいた。いや、途方に暮れていた。資金無い等ではなく、他人からしたらどうでも良い事なのだが…。
「ダカラ、コレバッカリハイクラ俺様ガ各国デ英雄デモ、身体乗ッ取ラレテテモ変エレネーンダッテw」
だから、それでも私は絶対にその姓名だけは認めないと言ってるんだッ!!
何かで名乗る必要があるのなら、いっそ自分で勝手に違う部族名名乗る!!
「テメェ!!俺ヲ部族ノ恥晒シ者ニスル気カ!?冒険者シテルダケデ結構風当タリ強インダゾ!?」
んな事は判ってる!「解ッテネェ!」解って無くても同じだ!!そんな恥ずかしい部族名名乗れるか!!!
ココが人気の無いホルトト遺跡(の中にあるナナーの盗品倉庫)でなければ、間違いなく不審者扱いだろう。
だが、その扱いよりも有り得ない。なんでよりによってコレなんだ……
冒険者証明証の名前欄には、こう打刻されている。
氏名 : サン ソコワラメェ
……何かのエロゲネタじゃねぇか…欝だ…ていうかエロゲって何だ… orz
私にこの部族名を言わせるのは恥辱に…いや、拷問に等しい。「ソコマデ言ウナヨ……」すまん躯、事実だ。
・・・・・よし、名乗る時は サン ヴェシャイと名乗r「貴様!俺ヲ罪狩ノ獲物ニスル気カ!?」…駄目か「当然!!」。
仕方ない、 サン ウェイド と名乗るか。「ナンダソリャ?」…ソレっぽく聴こえるように考えてみたw
冒険者証明証は、合成で前もって偽物造っておいたし、後は打刻すれば万事解決〜♪
ガチャ ガチャ チキッチキ ガチャ ガチャ ガチャ ガチャ ガチャ カキンッ
いやぁ、この倉庫、便利な道具色々あるねぇw「奴ニトッチャ ガラクタ ダト思ウガ、何デ盗ッタンダロウナw」
ナナーの倉庫内にあった冒険者証明証発行機械を使い、偽物のカードに、偽名を入れ本物の証の細工をした。
これで名乗る時に恥辱を受ける心配は無くなった〜〜〜!!!
ついでに使えそうな雑貨を2,3"拝借"して、倉庫を後にする。途中居たゴブ達から野生タマネギをカツアゲし、帰国。
チョコボに乗って門を出る所だった通りすがりの冒険者の鞄から炎クリ塊を1つ調達し、森の区へ。
コカ肉を買い、モグの調理室にあったカザムからしを使って山串を大量に作る。1つを唐辛子多めでモグに進呈。
残りの2Dと10本をしっかりと梱包し、拝借してきた雑貨「携帯保温機(雷クリを動力に改造)」に入れ保存。
アジル(の亡骸)の手掛かりは周囲住民にも、盗品倉庫にも無かったので無し。
モグは犯人を白い鎧のヒュームとしか覚えておらず、直後特製の唐辛子山串によりKO。
今の私が一番興味あるのは私が撃った男だが、昨日の今日で見たりは出来ないだろうなぁ。2日おきに様子探るか。
アジルの捜索は手掛かりが無さ杉で探す気が出ない…のか?
ミスラというのは興味が無くなったりした対象に関しては結構ドライな種族なのかもしれない。
……いつまでも森の区ばっかじゃ駄目だな…石の区は警備多いのでまだ極力避けて、水の区か港区にでも行くか……。
登録画面入れたのに焦って操作ミスしてキャンセルしてロチライしなおすうぼぁあ゛っぁっぁあ
500kb行ったら次すれたてまsypカ
711 :
既にその名前は使われています:2006/04/21(金) 06:01:18.90 ID:13ES8Iok
あげ
712 :
既にその名前は使われています:2006/04/21(金) 07:01:38.45 ID:13ES8Iok
保守ばっかりじゃ能がないぜ
いやいや〜、面白いなぁみなさんの投下。癒されるなぁ……
>>668 このなんともいえない感情の揺れがいいよなぁ……
Σ(゜Д゜ )ハッ!なに言ってんだ俺は
>>679,
>>683 ルーファスさんお帰りなさい!
接点きた!激しく情報交換な予感!
PKきたーw
>>689 うはwwwそんなこと言われるとフックツケチャウゾーw
>>693 ブモぉ、よかったね、よかったね(TдT )
>>694 あw全力で奪回だ!w
>>704 合成の描写は色んなのが挙げられてますね。同じ方法にする理由がないので、それぞれ違う方法でいいかと
それにしても自分も一緒に書かれるのがこんなにwktkするとは思いませんでした
次スレはどうしましょ
>>672 ソコワラメェキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
そんなところ取り調べちゃらめぇwwww
>>680 >>683 相変わらずかっこいいです。ついうっかり手を滑らせてさくっと・・・とか内心期待してたりw
ナイスコンビネーションです。
>>694 ブモオオ!!!某最新FFの主人公のようにならないことを祈っていますw
>>706 意外とナジやりますねぇ。
>>710 ソコワラメェマタキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
うーん、名前変えなくていいのにw 唐辛子多め・・・ヒドッwww
宅配先から競売所にもどる途中、
先日雑談をしたミスラの吟遊詩人と鉢合わせをした
「そういえば、まだお名前をお伺いしておりませんでした」
人に聞く時はまずそっちからだろ
「あぁ、申し訳ありません。私の名前は・・・」
・・・すまん、リージョン1位になっちまって虫の居所が悪かったんだ。
あんたの名前なんかどうでもいいよ
「ウィンダスはこの度、コンクエスト1位になったようですね。おめでとうございます」
そーすねー
「そういえば森の区にバレリアーノ一座が来国しているようですよ」
そーすねー
「彼らは我々流浪の者達の間でも特別な存在で・・・ん?」
そーすねー・・・
てか俺はいまウィン人じゃないから冒険者的にもめでたくねーし・・・
ああ、いや 何でもないよ
バレリアーノにゃ結構世話になってたよ クッキー纏め買いとかさ
「・・・ええ、彼らのように集団で各地をまわる楽団というのは、
この世界ではめずらしいんです。」
ふーん でも外はモンスターだらけだろ? 大勢の方がいいじゃん?
「彼らの中には元冒険者の方がいるんですよ 今でも高レベルの装備をつけていらっしゃいますね」
ああ、ガルは忍袴だし、タルはラプトルジャーキンだったかな
3国まわるならそれで十分お釣りくるよな
717 :
既にその名前は使われています:2006/04/21(金) 09:45:34.13 ID:2VL6drDc
てかあんたらもガンビスン装備できるってことは36以上だよな
チョコボあるしソロで十分か
詩人として自分をうりこむんだったらソロのほうがいいよな
だからあいつらは特別なのか?
「我々の着ている物の多くはあなた方のそれとは大きく異なり、
魔力による加護がないのです 普通の布製品ですね」
ああ、だから移動の際には冒険者の傭兵とか雇うって言ってたのか
「ええ、ですが一座の人たちの物は冒険者の方が身に付けるものと同じく、
戦闘用に特化された物です」
「かれらは複数で行動することにより、どの吟遊詩人よりも
多くの詩を知り、どの冒険者よりも多くの冒険談を知っていると言います」
ふーん ああ、俺そろそろ戻らないと管理人にどやされ・・・
「耳にはさんだ噂では、異世界から迷い込んだ冒険者とも出合ったとか」
・・・え?
「彼らが旅の途中で一宿を共にした冒険者は、自分の本当の世界と呼ばれる
場所の事を面白おかしく語ってくれたそうです」
それ、いつぐらいの時の話かわかるか?
「すみません、そこまで詳しくは聞いていないのですが、ごく最近のことのようです」
・・・そうか ありがとう
「あの、もし宜しかったら、明日の晩、ご一緒していただけませんか?」
ん、何にだ?
彼女は明日の晩、バレリアーノ一座と共に宴を催すらしい
吟遊詩人同士では自分が旅先で納めた冒険者の物語を共に語らい、
詩にするらしい
「我々の活動にご興味があるようですので、宜しければ」
明日はアンジュリカとシャントット宅に行く予定があるが、
まあ夜ならいいだろ
「わかりました、では明日の午後8時にレストランの横の宿場に来てください」
ああ じゃぁまたな
俺は、ただ単にその異国の冒険者とやらの話を聞いてみたいだけだったんだ
何か手がかりがつかめるかもしれないしな
>>708 ソコワラメェ感染中www
唐辛子よりハバネロいてまえ!w
レップ‐ソコワラメェ
('A`)
割り込みスマソ('A`)
ちょwwwソコワラメェ多数発生wwwwwww
お茶噴いたwwwwwwwwwwwwww(ノ∀`)
723 :
No.1->>69 ◆FC91vFcmb2 :2006/04/21(金) 11:14:15.81 ID:lx/JjPXg
よし!俺もロック・セックスナインさんと名乗る…のはやめておこうOrz
しかし他の人がロックかいても可愛い。たるっこ大好き。
……(-д-;)
725 :
既にその名前は使われています:2006/04/21(金) 12:35:50.00 ID:zq7FyMxo
ほ
し
ゅ
・・・('-')
727 :
既にその名前は使われています:2006/04/21(金) 16:34:03.34 ID:qb+cRtnS
ほしゅ〜。
そろそろスレ容量やばいかね。
壷じゃわからん・・・
ただいま425kBです〜
ウチの環境だとスレ立てられないので、危なくなったらエロい人よろしくお願いします(`・ω・´)ゞ
729 :
既にその名前は使われています:2006/04/21(金) 17:19:34.35 ID:zq7FyMxo
hosyui
730 :
既にその名前は使われています:2006/04/21(金) 17:48:18.35 ID:fDCUVReo
残り容量が分からないと投下とかしづらいねぇ・・・
731 :
既にその名前は使われています:2006/04/21(金) 17:56:30.75 ID:zq7FyMxo
専用ブラウザつかおうぜ
Janeとか使ってる容量わかるし
732 :
既にその名前は使われています:2006/04/21(金) 19:47:51.17 ID:lx/JjPXg
右クリックして「プロパティ」で見れるぞ!!
現在426KB
上見たらすでに容量書いてあったですね。
今のペースだと860くらいでストップするはずなので
その辺りを目安に〜。
735 :
既にその名前は使われています:2006/04/22(土) 00:02:12.90 ID:fDCUVReo
あぐる
自キャラになった、ででお話を書くスレ
皆様投下乙であります。
ただいま帰宅です。
前スレ(朝起き2)は731で書き込み不可能になってしまいました。
自分がやってしまうんじゃないかと、投下を控えてしまいます。
ネックレスにして首から下げている車輪を握った。
俺にも、クリスタル合成はできるのか?
俺は、あの光景を再現できるのか?
俺に、何かを作り出せるのか?
もちろん。
火クリとアイアンインゴットを床に置き、両手をかざす。
目を閉じ、意識を集中する。
「いくにゃ・・・」
思い浮かべるは鉄の刃と車輪。
流すは魔力、感じるはクリスタルの鼓動。
強く強く、イメージする。
ローラーブレード
炎が踊り、光が爆ぜ、鉄に命が宿る。
閉じていた目を開く。
ついさっきまで火クリとアイアンインゴットだったソレは、
鉄の刃と車輪、ローラーブレードの靴の下にくっついてる部分となっていた。
「せ、成功したにゃ!」
「やったな!」
両手で部品を手に取る。
それは少しばかりの重量と、熱を持っていた。
俺が自分で、コレを作った。
形あるモノを生み出せたことが嬉しかった。
だが、これで終わりではない。
俺は今履いているチョコボブーツを脱ぎ、ローラーブレードの部品と共に床に置いた。
刃と車輪だけではローラーブレードは完成しない。
靴とくっつけて初めてローラーブレードになるのだ。
クリスタルを手に取る。
「第2ラウンド、開始にゃ」
目を瞑り、集中する。
イメージし、魔力を送る。
クリスタル合成、開始だ。
ローラーブレードのイメージが鮮明に浮かんでいた。
その他の雑念は一切無い。
無の境地、そう言ってもいいぐらいだ。
そこで、俺は声を聞いた。
『・・・なた達を・・・呼ん・・・のは・・・
どうか・・・いします。ヴァナ・ディールを・・・・ってくださ・・・・・』
透き通るような、女性の美しい声だった。
「女神・・・アルタナ?」
無意識のうちに、ぽつりとつぶやく。
今の声は、いったい・・・?
突然、我に帰った。
「まずいにゃ!合成は・・・」
そこまで言って、合成が既に終わっていることに気がついた。
さっきまで素材があったその場所には、
チョコボブーツの靴の裏に鉄の刃と車輪をつけた・・・ローラーブレードがあった。
「やったな、メキ!おめでとう!」
ナジが床からローラーブレードを拾い、手渡してくる。
俺は少し戸惑いながらそれを受け取り、尋ねた。
「ナジ・・・今、声が聞こえなかったかにゃ?」
「いや、何も聞こえなかったぞ。大工房は防音とか割としっかりしてるしな」
空耳だったのか?それとも・・・
「声なんてどうでもいいじゃないか。
せっかく成功したんだからもっと喜ぼうぜ。
それとも、どこか失敗しちまったのか?」
ナジが少し心配そうに尋ねた。
・・・うん、きっと気のせいだろう。
それより今はナジの言う通り、この成功を喜ぶべきだ。
「ありがとう、ナジのおかげにゃ」
素直にお礼を言っておく。
ナジの合成を見れなければ成功しなかった気がするし。
「・・・なんか、照れるな」
そう言ってナジはぽりぽりと頭をかいた。
「それじゃ早速、履いてみるにゃ」
できたてのローラーブレードを履いて、鍛冶ギルドの中を滑ってみる。
狭いので壁にぶつからないよう、円を描くようにナジのまわりを回る。
「くるくるくる〜にゃ」
悪くない。バランスも完璧で、転ぶ気がしない。それに、リアルの物に触れているとなんだか安心できた。
「すげぇ!ホントに床を滑る靴だ!
お、俺にもその靴はかせてくれよ。な?な?」
「ん。ナジは合成手伝ってくれたし、ローラーブレードを体験させてあげるにゃ」
ナジが目を輝かせながら頼んできたので貸してあげる。
「だけど、慣れてない人にはけっこう難しいと思うにゃ。
気をつけるにゃ」
「まかせとけ、俺はミスリル銃士なんだ。バランス感覚もバッチリさ」
ナジがローラーブレードを履きながら答える。
「これでよし、っと。行くぞー!」
ローラーブレードを履き終わって立ち上がると、ナジは気合を入れて力強く最初の一歩を踏み出した。
「あっ、そんなことしたら・・・」
もちろん、滑る。
「うおっとっと、これ滑ってバランスとるのが難し・・・うわぁっ」
ナジが思いっきりバランスを崩した。
そして倒れる。俺のほうに向かって。
「え、ちょ、倒れるなら向こうにゃ!」
「うわ、わわわ、止まれねぇ!」
ガターン!!
工具など、周囲の物も巻き込んで派手にナジが倒れる。
それに俺も巻き込まれた。
・・・現在、俺はあおむけに倒れていて、その上にナジがうつぶせでのしかかる様に倒れている。
ナジはあまりの出来事に硬直してしまっているようだ。
これなんてエロゲ?
まぁ、俺の方は別になんとも思わないが・・・
ナジをからかうのも面白いかもしれない。
「・・・えっち」
ナジの顔が真っ赤になり、あわてて起き上がった。
「いや違うんだこれは事故そう偶然の事故で決して悪気があったわけじゃ」
「・・・変態さんにゃ」
「ノオオオォォォ!」
頭をかかえて叫ぶ。
「アヤメに言っちゃうにゃ」
「うわああああ!やめてくれー!!」
ナジが半狂乱で叫んだ。
さっきまでのお返しとばかりに俺はナジをからかいまくる。
1時間ばかりからかい続けた後、
さすがにかわいそうになってきたあたりに雪山のロランベリー1ヶ月分で手を打っておいた。
本日の投下終了です。
まだ容量とか大丈夫っぽいので投下しても平気だと思いますよ。
747 :
既にその名前は使われています:2006/04/22(土) 04:52:23.82 ID:b0QT75wC
ほしゅる!
748 :
既にその名前は使われています:2006/04/22(土) 06:33:09.25 ID:EeLwd1CQ
容量は残り約70Kとなっております。
おはようございます
落ちたかと思ってましたが、続いていて安心しました。
保守の人々に感謝(-m-)
リードさんと同じく容量オーバーが心配で投下できませんw
次スレたったあたりで一気に投下しようかと思ってます
おはようございます。
同じ氏族が増殖中wwwww
アトルガン、拡張コンテンツ登録ができませんので遊べません。不良品ですか。
も う 3 日 目 だ ぞ ?
次スレが立った後猛加速の悪寒www
752 :
ルーファス・ソコワラメェ ◆TTnPTs4wAM :2006/04/22(土) 10:43:34.09 ID:rGtZV4AM
保守ついでに…
私の方は一気に5日日程を進める気でいるので当分は静観です(´ー`)
753 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/22(土) 11:03:26.71 ID:7G4x2cpC
書き込めなくなる前に、誰か新スレplz
立てられませんでした…orz
754 :
既にその名前は使われています:2006/04/22(土) 12:29:00.87 ID:EeLwd1CQ
houhou
755 :
既にその名前は使われています:2006/04/22(土) 12:31:02.30 ID:EeLwd1CQ
>>755 お、GJ!【ありがとう。】
夜にでも投下しようかな
>>755 乙です〜
私は今晩でかけるので今のうちに投下します
彼の地図のおかげもあり、とても簡単にアリアさんの家は見つかった。
扉をノックすると中から『どうぞ』と返事が返ってくる。
嫌がらせのようにタルタルにはちょっと高い位置にあるドアノブに手をかけて「お邪魔します」と
一声かけ、中に入る。
アリアさんはすらりと背が高く女の私でも思わず見とれてしまうような美人だった。
多分街ですれ違ったりしたら僻みで『整形ですか?』なんて思わず言ってしまうかもしれない。
ルビーのような赤い髪を頭の後ろの両端で白い絹製と思われるリボンでまとめている髪型からは
多分エル♀F4Bだということが想像される。子供っぽい髪型とは裏腹に落ち着いた澄んだ瞳と
やわらかそうな唇が印象的だった。
くそっ、私もエル♀にしていればよかった・・・。
「ユファファちゃ〜〜〜ん!会いたかった〜〜〜!!」
「へ?」
彼女はニコニコしながらこちらに駆け寄ると私をひょいっと両手で持ち上げた。
「や〜〜ん、髪の毛おろしてもかーわーいーいーーー!」
ぎゅううっと私をすごい腕力で抱きしめて彼女は頬ずりを始める。一瞬脳裏にオークに握りつぶされる私がフラッシュバックする。
そのくらいすさまじい力だった。
「や、やめて!離して!!助けてっ!助けてえええぇぇぇえええええ!!!」
半狂乱気味になってじたばたするものの全く抵抗にならない。疲れきって体が動かなくなったあたりで、
少しずつ頭が冴えてくる・・・。
(あぁ、ユファファはこの人に会いたくなかったんだな・・・。)
体格差、この言葉の意味を悪い意味で二度も思い知らされる一日となった。
私の抵抗なんてお構い無しにこの後もたっぷり5分はいじり倒された気がした。
そうそう、エルヴァーン♀が貧乳と言うのはどうやら正しいみたいです。
差し出された紅茶からはやわらかい湯気となんだか落ち着くやさしい香りが立ち上っていた。
カップにはかわいらしいネコの絵が描かれている。
彼女のモグハに入った時は真っ先に彼女に目が行ったために気がつかなかったが、彼女のモグハはちょっと独特だった。
壁一面にぬいぐるみ!ぬいぐるみ!ぬいぐるみ!!きっと相当のかわいいもの好きなんだろう。
マンドラゴラ、黒マンドラ、クローラー、デフォルメ化されたラプトルなんかもある。
なんだかヴァナって結構何でもありだ・・・。
それとも私が迷い込んだからこんなことになったのだろうか?ううん、考えすぎか。
「さ、どうぞ。」
彼女が笑顔で紅茶を勧める。
「ありがとうございます。」
私は勧められるままに紅茶を口にした。暖かくてどこかほっとする味だ。
こんなに紅茶っておいしいものなら元の世界に返れたらティーパックじゃなくて葉っぱからちゃんと出そうかな。
「それにしてもほんとユリフィナさんってユファファそっくりね。
ユファファはかわいいのに無理してかっこつけてるギャップ萌えだけどあなたは純粋に萌えよ。」
「あ、ありがとうございます・・・。」
まじめな顔で妙な事を口走るアリアさん。ま、まさか萌えブームがサンドリアにまで来ているとは・・・。
恐るべし電○男。私は愛でるように私の全身をなめまわす彼女の視線にしばらく必死に耐えていた。
視線もセクハラですよ・・・。
「あ、あのー・・・、ところでお届け物なのですが・・・。」
視線に耐え切れなくなった私が用件を切り出す。アリアさんは悪い人ではなさそうだけれども
この愛玩動物扱いはちょっと嫌だ。・・・ていうかちょっと怖い。
「あー!ごめんごめん忘れてた。ユファファに頼んだのにあの子ったら他人に押し付けちゃって。」
彼女は驚いたような表情でパチンと胸の前で手を合わせる。って忘れてたってなにさ?
「実はあの子に会いたくてワザと忘れ物したのよね。
結果としてあなたに迷惑かけちゃったみたいでごめんね。」
なんと返事したらいいものか。私は「はぁ」と気のない返事をしながら鞄からガサゴソと
小さくなった箱を取り出す。私がそれを手渡すと箱はみるみるうちの元の大きさへと戻った。
魔力が感じられるということは魔法の力なのかな?私も訓練次第ではこういうものを作ったりできるようになるのかしら?
「きたきたー。会いたかったよリキンちゃん♪」
彼女はしゅるりとリボンを解いて丁寧に箱をあけると中からは私の頭の2倍ほどの大きさがある
超巨大リーチのぬいぐるみが顔をだした。
多分この子の泣き声はモキュとかムキュとかマ行の後にキュだろう。なんだかやる気があるんだか
ないんだか分からないリーチの表情を見ていると自然にそんなことが思いつく。
「んー、でもリーチキングだからリキンちゃんってのはちょっと安直かな?」
彼女は高々と持ち上げたリキンちゃんと見つめあい(?)ながらつぶやいた。
彼女はしばらくあーでもないこーでもないとブツブツ名前をつぶやいていたが、
結局これ以外にいい名前が思いつかなかったのか結局彼(ちゃんだから彼女?)の名前はリキンちゃんとなったようだ。
「あ、ごめんごめん。カンペキに置いてけぼりにしちゃったわね。」
彼女は椅子に座りリキンちゃんをひざの上に乗っけて言った。
自然とリキンちゃんとアリアさんと見つめあう形になる。うあ・・・リーチってこんなにかわいいものなんだ・・・。
「いいえ、気にしないでください。私もかわいいもの好きですし、はしゃぎたくなる気持ちってよくわかります。」
「あなた自身もかわいいものですしね。」
そういって彼女はニコリと微笑む。なんだろう、瞳の奥に嫌な光が一瞬ぎらついた気がする・・・。
「そうそう、報酬・・・なんだけどじつは・・・」
彼女が苦笑いをする。実は・・・の後には良い意味の言葉はこないものだ。
ひょっとしたらただ働きかもしれない。まぁ別にいいけど、シャールカーンさんと出会えたし。
「ユファファが来ると思って晩御飯をご馳走するのが報酬って考えてたんだけど・・・
やっぱりそうはいかないわよね?」
彼女は後頭部を軽くかきながら困った顔をする。そういえばリポケケと一緒に朝食をとってからは
モグタンとしかご飯を食べてなかったな。
「いえ、そんな素敵な報酬なら喜んでうけとりますよ。」
私はこういって微笑む。ぬいぐるみいっぱいの部屋で食事って言うのもなかなか楽しそうだし。
あ、でもモグタンが晩御飯の用意してたら悪いな・・・。答えてからちょっと後悔した。
「そう!?よかった。晩御飯4人分準備してあったのよ!それじゃあちょっと待っててね。」
彼女はそういうとリキンちゃんを抱えあげてベッドにポフンと投げ捨てた。その勢いでリキンちゃんは
コロンとひっくりかえって真っ白いおなかを天井に向けた。
って・・・。
「4人?というと?」
「私とユリフィナちゃんとうちのモグとユリフィナちゃんのモグの4人よ。」
彼女はエプロンを用意しながらこう答える。
「だから私が準備をしている間にあなたのモグちゃんを呼んできちゃいなさいな。あ、荷物は置いておいて構わないわ。」
「はい、わかりました。ありがとうございます。」
そういって私は椅子から降りる。まずはレンタルハウスの手続きからかな。
私はアリアさんのお言葉に甘えてお財布とパールや冒険者証などを鞄からとりだしてポケットに入れる。
「うん、ユファファと違って聞き分けがよくていい子ね。」
そういうと彼女は私の前までやってきて頭を優しくなでる。完璧に子供扱い・・・。
きっとユファファはこういう扱いをされるのが嫌なんだろうなぁ、彼女プライド高そうだし、となでられながら私は思った。
ニコニコしながらアリアさんは私の頭をなで続ける。なで続ける。まだまだなで続ける。
たっぷり5分は経過した頃、
「あの、そろそろ出たいのですが・・・。」
何とか私は本心を切り出した。放っておいたら私の頭がすり減ってなくなるまでこの人ならなでかねないと思った。
以上です。
>>746 ナジとのやり取りが楽しくて読んでいておもしろいです。
雪山のロランベリー一ヶ月って・・・高い・・・ww
767 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/22(土) 14:07:48.56 ID:hjVOuxIa
>>766 投下乙です!
胸の大きさは個人差が・・・あるのかなw
初出:1スレ.
>>464 PC(仮)名:サン 中の人:サン464 ◆PCl7Dh0dlY
ジョブ&Lv シ75/ALL(正しくはシ/白だが、制限付きで色々使える)
種族&フェイスタイプ オスラF6A(女装) ※女装癖って訳では無い。
特記事項。高Lvでしかも元々親和性に富む為侵食の境界が曖昧。守銭奴。
戦闘面は回避、逃げを基本。正々堂々真っ向勝負は超不得手。
手癖悪し、いつのまにか何か盗ってたり持たせてたり。
オーク以外の獣人とは出来るだけ仲良くしたいと思ってたりするが襲われたら殺す偽善者
初出: 2スレ目 35
PC(仮)名:Rep-trip(レップ・トリップ) / 中の人: 35 ◆35//hs0Y0Y
種族フェイス: Tarutaru♂ F2A
ジョブ&Lv: 全1から再スタート
特記事項: 地球での記憶は全部・ヴァナでの記憶はわずか
あらすじ:
やけにリアルな夢を見て、そこからモグハウスへ移り変わる。
この夢を気にしながらも、元の世界に戻る方法を探る(仮)
ぎゃー 誤爆です。
申し訳ありません。
|・∀・)ニヤニヤ
斬った張ったやってるから、ワケわかんなくなるんだよぅ T-T
気にしてないにゃー。
キャラテンプレ貼り、乙です。
ありですー。
さすがに力尽きました・・・w
あとは頼む・・・・ぱたっ
のっけてない人ゴメンね
残り56KBほど。
てか、壷でもわかるのね・・・使い方理解しような、俺。
本文とは違いますが、埋めついでにオマケSS投下いきます。
〜ゴブリンの漁師の日記〜
ヴァナディール暦×××年 □月○日
いつもの場所で釣りをしていたら、変なものを釣り上げた。
近くに居た大物だと思って釣り上げたそれは、上流から流されてきた巣だった。
巣の中には、一匹の雛が居た。
近くにあった岩の陰に腰を下ろし、雛に持っていたパンの屑を与えてみた。
だが、どうやっても嘴を開かず、エサを食べてはくれなかった。
困っていると、後ろの方から足音が近付いてきた。
見つからないよう祈っていたが、足音はどんどんこちらへ近付いてくる。
すぐ後ろで足音は止まった。恐る恐る、顔を上げてみた。
岩の上から覗き込んでいた、一人のミスラと目が合った。
思わず悲鳴をあげてしまった。俺、かっこ悪い。
巣と雛を地面に置き、岩陰から飛び出して、ミスラと対峙する。
強そうな相手だ。多分、俺じゃミスラに勝てないだろう。
そうなると、巣が気になる。あのミスラ、雛を食ったりしないだろうか。
俺がオロオロしていると、ミスラが口を開いた。
話ができるか、だと? ゴブリンを馬鹿にしてるのか。
話が出来る事を伝えると、何を思ったのか、ミスラは武器を放り捨てた。
こっちの手斧を指差している。なるほど、そういう意味か。
手斧を手放し、ミスラに手招きをする。
表情一つ変えず、こちらに寄って来る。
馬鹿なミスラだ。俺が爆弾を持っている事を知らないのか。
でも・・・このミスラは話を聞いてくれた。悪い奴じゃなさそうだ。
そう思って、爆弾を投げつけるのはやめておいた。
岩陰で、ミスラに雛を見せる。
雛が流されてきた事、それを俺が釣り上げた事を説明する。
説明を聞いたミスラは、何を思ったのか巣を拾い上げて、俺の目の前に持ってきた。
首を傾げていると、巣を元に戻してやろうと言い出した。
不安だが、俺の力じゃどうしようもない。だが、雛は渡さない。
上流に向かう前に、ミスラが武器を拾った。殴り殺されるんだろうか。
まずい。俺の両手は雛を抱えてふさがっている。
斧を拾え、と言われた。やっぱり殺されるんだろうか。でも、雛は助けてくれ。
斧を拾い上げ、ミスラは俺の鞄に、拾った斧を放り込んだ。
・・・コイツは、今まで見た冒険者とは違う。
思わず、良い奴だと認識した言葉が、口から漏れた。
それを聞いて、ミスラが何か呟いたが、風の音で遮られて聞き取れなかった。
川沿いに上流へ歩いていくと、すぐに折れた木があった。
しばらく辺りを見渡したミスラが、何かを思いついて提案してきた。
ミスラの肩に乗れ、という事らしい。すでに、ミスラは屈んでいる。
正面に立つと、俺の息子をまじまじと見つめていた。そんなに見るな、恥ずかしい。
だが、それを邪魔だと言われた。ゴブリンのプライドが傷ついた。爆弾落とすか。
だが、雛を助けるために我慢した。背を向けたミスラの肩に乗る。
新しい木に巣を置く。風で落ちないよう、鞄に入れてあった荒縄で縛り付けておいた。
無事に雛を巣に乗せ終えて、ミスラの肩から降りた。
ミスラがその場から離れたので、慌てて後を追った。
親鳥が無事、巣を見つけたのを確認して、ミスラが腰を下ろした。
そのまま、暫くミスラと話をした。
アルタナの種族と話をしたのは初めてではないが、冒険者と話をしたのは初めてだ。
もっと話をしたいが、ミスラはそろそろ行くらしい。
慌てて、鞄に入れてあったバンブーロッドを手渡す。
種族は違うけど、友情が芽生えればどんな相手とでも仲良くなれる。これはその証。
そんな事を告げて渡した。代わりに、兎の肉を焼いた物をもらった。
これは大事に取っておこう。食べるのは勿体無い気がする。
ミスラはウィンダスへ走っていった。俺は見えなくなるまで、後姿に手を振った。
俺たち、また会えるかな。
姿が見えなくなった後、俺は釣りに戻った。だが、竿は渡してしまった。
釣りは諦め、仕方なく集落に戻った。
竿を無くした事を告げたら、元締めにこっぴどく叱られた。不思議と、悪い気はしなかった。
781 :
83 ◆W0QmuTI9lM :2006/04/22(土) 17:11:02.64 ID:b0QT75wC
いじょです。
まだ50KBほど余ってるかな(見てるところ間違えてなければ、ですが)
・・・本文投下しときゃよかったorz
どなたか埋めてくれるのを期待してage
>>781 GJ! いいなぁ おもしろいなぁ(*´д`*)
現在、このリージョンは萌えゴブ支配ですか?w
783 :
既にその名前は使われています:2006/04/22(土) 17:26:46.77 ID:EeLwd1CQ
ところで2アカウントな私様はどのようなヴァナに入り込んだら状態になられるのでしょうかね?
意識チェンジ可能?
阿修羅男爵方式?
784 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/22(土) 17:27:13.66 ID:hjVOuxIa
>>783 ヘタに変な答えかたしちゃうと、他の方々のイマジネーションを邪魔してしまう
なんて思うので、なんとも・・・ ^^;
ただ、「最後にログインしたキャラ(倉庫とか)になってしまった」、という前例はあるようです。
786 :
Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2006/04/22(土) 17:39:43.60 ID:hjVOuxIa
787 :
既にその名前は使われています:2006/04/22(土) 17:42:56.05 ID:EeLwd1CQ
分かったわかったよ2アカ
らんま1/2方式だ!
水をかぶると 【ガルカ】に?
ウホッ
789 :
既にその名前は使われています:2006/04/22(土) 17:53:14.06 ID:EeLwd1CQ
水を浴びてもお湯を浴びてもガルカというマジック
そうだわ!
二つ書けばいいのよ!
知らないけどきっとそう!
(゜△゜;)
・・・
・・
・
!!――(・∀・)――!!1!!!1!!
792 :
既にその名前は使われています:2006/04/22(土) 19:45:25.14 ID:nQkSqdyX
精液を浴びるとたくましいガルカに。膣液を浴びるとヒュム♀になるのはどうだ!w
好きな人と寝ることができないのでかなりつらそうだ。
おやー、なんで次スレたってるかと思ったら、
そうかスレ容量オーバーが近いのか。
とりあえず梅。
どうして本家様はトリップをつけないのはなんで?
纏めサイトのほうも更新できないお。
前回、フイダマのように容量オーバー喰らっちゃったからねー
梅。
796 :
既にその名前は使われています:2006/04/22(土) 21:38:54.28 ID:EeLwd1CQ
>>796 1スレ目で、現行のSSスタイルで書き始めた人っぽい。
本家、かに本家、本家様etc
トリップをつけない為に本人確認ができず、まとめ更新不能。
こんな感じの人。
>>26
798 :
既にその名前は使われています:2006/04/23(日) 00:33:49.53 ID:WliAPf0u
朝起きたら自キャラに、夜起きたらセカンドキャラになった
残りまだ結構あるな・・・(現時点で残48KB)
もう一人くらい投下あれば埋まりそう。
さもないと、埋めだけで下手したら1000いく可能性も・・・w
とりあえずageて、わっふるわっふる!
800 :
既にその名前は使われています:2006/04/23(日) 06:44:25.91 ID:wzmJ0S6w
内藤の続きで書くwwwwwwwww
>>800 うはwwwwおkwwwwwww
たのむ!!!1!!11!!!!
802 :
既にその名前は使われています:2006/04/23(日) 10:07:33.12 ID:KvSF6m12
wktk内藤age
803 :
既にその名前は使われています:2006/04/23(日) 13:30:01.84 ID:5zLI8krH
内藤期待age
804 :
既にその名前は使われています:2006/04/23(日) 13:30:43.20 ID:wzmJ0S6w
内藤まだー??
805 :
既にその名前は使われています:2006/04/23(日) 19:03:43.05 ID:5zLI8krH
806 :
既にその名前は使われています:2006/04/23(日) 20:37:04.63 ID:wzmJ0S6w
uhawwwww
おkkkkkkkkwwww
課題が終わらない・・・
投下は2日後の予定となります
808 :
既にその名前は使われています:2006/04/24(月) 06:30:46.13 ID:8eutuOIX
残47KB
とりあえずage
809 :
既にその名前は使われています:
メモメモにゃ