さあ語ろう。
2 :
既にその名前は使われています:05/02/11 20:44:24 ID:ZRblRl02
樽♀は入ってないからこのスレは伸びんな。
3 :
既にその名前は使われています:05/02/11 20:44:54 ID:Z1swNOxP
ちんこウマー
4 :
既にその名前は使われています:05/02/11 20:45:16 ID:DewravbP
2
5 :
既にその名前は使われています:05/02/11 20:51:28 ID:Chi5TPV3
たべちゃうぞ
6 :
既にその名前は使われています:05/02/11 20:56:53 ID:DO07LQWy
タルチンスレINネ実か
7 :
既にその名前は使われています:05/02/11 21:00:12 ID:O2+NUFLr
タル肉調理スレか
やっぱタルは新鮮なのをさばいて、すぐに生姜醤油で食うのが最高だな
8 :
既にその名前は使われています:05/02/11 21:03:46 ID:nx7gAIs3
タル丼大盛り汁だくくださ〜い
9 :
既にその名前は使われています:05/02/11 21:07:57 ID:DO07LQWy
とりあえずミリヲリたん萌え
10 :
既にその名前は使われています:05/02/11 21:28:50 ID:EKHiaEid
タル♂はチン毛生えないよ。
11 :
既にその名前は使われています:05/02/11 21:33:16 ID:kbKFd+GM
タル♂って、ちんぽ生えてるの想像すると激しく萎える
12 :
既にその名前は使われています:05/02/11 21:35:14 ID:RCXRNUnw
ここは
>>11のIDがGMな件について語り合うスレですか?
13 :
既にその名前は使われています:05/02/11 21:36:01 ID:kbKFd+GM
うはwwww自分GM?wwww
[+]<タマネギタルはBANしますね
14 :
いち:05/02/11 21:46:44 ID:K+WvEJfS
ぼくは、いつもと同じように家を出た。
夜のバストゥークに吹く風は、
昨日よりいくらか乾いているようだった。
妹(と言っても見寄のないヒュームの女の子)には、
酒場のアルバイトと言ってある。
けど、勘のいい子だから、
もしかしたら気付いているのかもしれない。
ぼくみたいに、腕っ節も弱くて魔法も知らないのは、
冒険者になれないから仕方ないんだ。
ぼくは、ぶらぶらと噴水の周りを歩く。
両手を後ろに回して歩くのが、
買ってください、の合図だ。
改行が長すぎますとか携帯からだからよくわからあーーん
15 :
既にその名前は使われています:05/02/11 21:51:19 ID:ZRblRl02
人
(>ω< )<ひどいタル〜
(uu__)
16 :
いち:05/02/11 22:05:34 ID:K+WvEJfS
初めは、妹が熱を出した夜だった。
薬を落としに競売所へ行ったけど、
ギルが全然足りなかった。
途方にくれて、競売の階段にしゃがみこんでいたとき、
エルヴァーンの男戦士に声をかけられた。
「きみはいくら?」って
わからないって言ったら、その戦士は2000ギル
(そのときやってた日払い200ギルの鍛冶ギルド雑用の10倍!)
をぼくのポケットに突っ込んで、
人気のない港区へ、ぼくを抱えていったんだ。
後から知った事だけど、タルタルの男っていうのは、
そういう向きの人達に人気らしい。
17 :
いち:05/02/11 22:08:07 ID:K+WvEJfS
自分達の種族の子どもにやったら、
二度と牢やから出て来れなくなるようなことを、
ぼくみたいなのにするんだ。
本当の子供に手を出すかわりの、手慰み。
噴水の水の流れを見つめていると、
一人のヒュームの男が近付いて来た。
18 :
いち:05/02/11 22:11:44 ID:K+WvEJfS
だれも読んでくれないからふてねだ
ちぇちぇ(´・ω・`)
19 :
既にその名前は使われています:05/02/11 22:20:21 ID:T5pZ9iPb
ツヅキマダー?
20 :
いち:05/02/11 22:35:51 ID:K+WvEJfS
「君いくつだい?」
ぼくは、聞こえないふりをして、水の落ちる先を見ていた。
男が、ぼくの肩に手を置いた。
ぼくは、男の方へ振り向いた。
「17だよ。おじさんかっこいいね、髭なんて生やしちゃって」
「ありがとう。君は売り子なのかい?」
「分かってるくせに、本番は5000、手だけなら2000だよ」
髭をたくわえたヒュームは、険しげな表情でぼくを見ていた。
21 :
いち:05/02/11 22:45:06 ID:K+WvEJfS
「まだ子供じゃないか」
「もうオトナだよ。それよりもどうするの?」
煮えきらない男に、イライラしていた。
今日は、早めにかえって寝る前の絵本を読んだげるって、
妹と約束していたから。
「なげかわしいよ」
男は、顎を撫でながら言った。
ぼくのイライラは、頂点に達しようとしていた。
22 :
いち:05/02/11 22:58:51 ID:K+WvEJfS
「何様のつもりなんだよ!」
気が付くと叫んでいた。
「あんただっておんなじだ。上等な服を着て紳士気取りでも、
じっとりした目でぼくのお尻を見つめる奴や、
競売所の列で体を触ってくる奴、
あの日ぼくを買った奴と、根っこじゃなんにも違わない!」
男は何も言わず、変な生き物でも見るような目で、こっちをみつめていた。
23 :
既にその名前は使われています:05/02/11 23:03:09 ID:kzNM8Nq+
なかなかおもしろいwww
24 :
いち:05/02/11 23:09:32 ID:K+WvEJfS
男はまだ黙っていた。
あの日の戦士ように、さっとギルを渡して、
ヤッてしまってくれれば楽なのに。
そこまで思って、急に頭がくらくらし始めた。
脚がカタカタと震える。
記憶と感覚が、いまここで起こっている事のように、
鮮明に浮かび上がる。
25 :
既にその名前は使われています:05/02/11 23:10:25 ID:rrD54nUS
期待age
26 :
いち:05/02/11 23:17:17 ID:K+WvEJfS
冷えた地面。潮の臭い。
エルヴァーンの大きな手が、
スロップスの上からぼくの中心をまさぐる。
口には、布切れを詰め込まれて声がでない。
服を脱がされていくうちに、
自分が自分の手を離れていくような、
錯覚を覚えた。
27 :
いち:05/02/11 23:32:43 ID:K+WvEJfS
前には、筋肉に覆われた黒い体と、
そこに生えるそり上がった棒が見えた。
黒い体がぼくを掴むと、お尻に硬いものが、強引に入り込んできた。
ぼくのものは、大きな手にしごかれる快感と、
お尻の中で沸き起こる苦痛との入り混じった感覚に耐えきれず、
何度もその手の中に吐き出した。
達するたびに、心を置き去りに意識だけが鮮明になっていった。
28 :
いち:05/02/11 23:39:58 ID:K+WvEJfS
「おい君、だいじょうぶかい?」
髭のヒュームに肩を揺さぶられていた。
なんだか、また飛んでたみたいだ。
「・・・ああおじさん、どうするの?ヒヤカシなら他行くよ、ぼく」
「それはだめだ。こっちに来なさい」
そう言って男は、ぼくの背中に手を回した。
する気があるなら、はやくしてよね。
連れられるまま、港区へと向かった。
29 :
いち:05/02/11 23:55:10 ID:K+WvEJfS
「どうでした?」
聞き覚えのある声。
「君の予想通りだったよ」男が影の方へ向かって言った。
「どうして!お兄ちゃん私の為なんかに体売ったりするの!」
それは妹の声だった。
「私、学校なんて行けなくたっていい。
前みたいに、絵本読んでくれたり、
一緒のお風呂入ったりできるだけでいいの、
お金より、お兄ちゃんに一緒にいて・・・」
妹の目は、真っ赤だった。
「分かっただろう、こんな兄想いの妹さんがいるんだから、あんなことはやめなさい」
どうしようもなくて、ぼくは、声を上げて泣いていた。
夢なら醒めてほしかった。
END
30 :
いち:05/02/11 23:56:28 ID:K+WvEJfS
親指がつかれたぜ
(´・ω・`)ふぅ
31 :
既にその名前は使われています:05/02/11 23:57:47 ID:JO1ci9nZ
親指はスペースにしか使わんはずだが...
32 :
既にその名前は使われています:05/02/12 00:00:20 ID:k4lMqsV9
33 :
いち:05/02/12 00:01:09 ID:pfCbEtdU
(´・ω・`)携帯からなんです、ごめんねお母さん初めてだからごめんね。
ではおやすみなさいまし。
34 :
既にその名前は使われています:05/02/12 00:05:03 ID:pYVxbYDL
携帯であんな長文打つとは思わんかった
おやすみなさい
エロエロな展開を期待してたが
普通にいい話で終わってしまったな。
乙。
36 :
既にその名前は使われています:05/02/12 00:08:22 ID:dMcIMmT0
そのいい話がいいんだがなー(´ω`)
GJ! 保存しますた(`・ω・´)
38 :
既にその名前は使われています:05/02/12 00:21:30 ID:NrZPQkyu
乙〜!
おもしろかったよ。
39 :
既にその名前は使われています:05/02/12 01:20:01 ID:2WHLNKdh
タル♂でチャH屋開いたら儲かるだろうか
エルバーンが悪いやつらってことは良く分かった
41 :
既にその名前は使われています:05/02/12 10:05:45 ID:+Ows6W13
タルタルは交尾で子孫は増やしません。
タルタルの赤ん坊はヤグードが運んできてくれるのです。
タルタル同士のセックスって思い浮かばない(´・ω・`)
42 :
既にその名前は使われています:05/02/12 10:15:34 ID:q0OcAv+m
>>41 おいおい、嘘はいかんだろう、嘘は
タルは原生動物だから分裂だろう
雄と雌に分かれてる理由?快楽のためジャネーノ?
43 :
既にその名前は使われています:05/02/12 14:10:26 ID:d+tiNpBS
>>いち
おもすろがったぜGJ!
44 :
既にその名前は使われています:05/02/12 17:21:57 ID:MRQ8yQE4
おもしろかったw
45 :
既にその名前は使われています:05/02/12 18:30:18 ID:dnIgnoEu
玉葱樽だけはガチ
46 :
既にその名前は使われています:05/02/12 18:59:08 ID:MBD2p9JC
タマネギ:
ボサ:
お団子:
後ろ縛り:
で評価よろ
47 :
既にその名前は使われています:05/02/12 19:26:56 ID:pfCbEtdU
たまねぎ:内気ぽい、手取あしとり教えてあげたい
ぼさ:遊んでそう、むしろ遊ばれたい
お団子:真面目、肩とか揉んでくれそう
後ろ縛り:意地っ張り、でも敏感、さわさわし隊
48 :
いち:05/02/12 19:46:23 ID:pfCbEtdU
喜んでいただいたので、もづき
(´・ω・`)出先なので今日も携帯ショボン
あれから三年、鍛冶ギルドの仕事に専念して、
なんとか、妹を卒業まで学校へ通わせてあげることが出来た。
もちろん、夜の仕事はあれ以来いちどもやっていない。
今では、雑用から正式なギルド職員として雇われている。
ぼくの打つミスリルナイフは、
よく切れて持ちがいいと評判で、
冒険者から、セレブなマダムまで予約でびっしりなんだ。
だけど、そんなぼくにも悩みはあって・・・。
49 :
いち:05/02/12 20:00:42 ID:pfCbEtdU
「お兄ちゃん!お弁当持ってきたよ。
お兄ちゃんの好きなタコサンガルカンソーセージも入ってるよ!」
妹は15歳、いつのまにかにグングン大きくなって、
今じゃ彼女の顔をみるときは、
空を見上げるくらい首を曲げなきゃいけない。
「ありがとう。でもここは溶けた金属もあって危な」
そこまで言ったところで、仲間のヒュームが割り込んでくる。
「いいなあタコサンソーセージ、俺も可愛い妹が欲しいよ」
「駄目ですよ。これはお兄ちゃん用のお弁当なんですからね」
ぼくは、ギルド長に休憩すると告げて、
弁当を持った妹の手を引いて、大工房を出た。
50 :
いち:05/02/12 20:21:37 ID:pfCbEtdU
「冒険者になるって話は本当なの?」
ぼくは、タコサンを半分かじった。
「うん。私戦士になろうと思ってるの」
「そんな。危ないからだめだよ」
「いつもそう。口を開けば危ない危ないって」
妹は拳を強く握り締めていた。
「包丁、最近やっと使わせてくれるようになったけど。
変だよ、友達に15にもなって使ったことない子なんていないもん。」
危ないものを使うなって言うことの、どこが悪いのだろう。
51 :
いち:05/02/12 20:31:01 ID:pfCbEtdU
「ぼく、イジワルしてるんじゃないんだよ」
「だって、お兄ちゃんを守りたいの」
ぼくの妹よ、何を言い出すのか・・・。
「戦士になってお兄ちゃんを守ってあげたいの、
それに冒険者になったらクエストの報酬で、
お兄ちゃんに楽させてあげられると思う」
「わかったよ、とにかく夜に話そう」
ぼくは、弁当を食べ終えて、腰をあげた。
52 :
いち:05/02/12 20:44:05 ID:pfCbEtdU
鉱山区の家へ帰りながら考えていた。
悩み事、妹が冒険者になりたがっていることもそうだけど・・・。
でもそれ以上の困り事もあって・・・。
そうこうしている内に、ぼくは家の前までついていた。
ポケットから鍵を取り出して、
鍵穴に差し込むんだ。
鍵はかかっていなかった。
あれほど、戸締まりはしっかりするように、
言っているのに、まったく。
ドアを引くと、炒めものかなにかの美味しいにおいがした。
53 :
既にその名前は使われています:05/02/12 20:52:12 ID:xjcLzGgy
54 :
いち:05/02/12 20:59:08 ID:pfCbEtdU
「あ、お兄ちゃんおかえり」
「ちゃんと鍵はかけておかないとさ」
「ごめんなさい、それより先お風呂だよね。
私も今日は、ガルカのおじさんに剣の稽古をしてもらったから、汗びっしょり」
「・・・う・・・うん」
これなんだ、ぼくの悩ましい事ってのは。
「わあ、お兄ちゃん汗くさい」
妹は、ぼくを抱き上げて言った。
どうしてか、女の子の汗は、あんまり嫌な臭いがしない。
55 :
いち:05/02/12 21:10:17 ID:Jo2McPA+
そして風呂に入ろうとしたとき。怪しい空間の歪みが・・・
「キシャー」
なぞのモンスターが空間の歪みからあらわれた。
ガーゴイルのようなものがいきなり妹に爪でおそいかかった。
「きゃああぎゃあっぁぁぁぁああ」
妹は絶命した。助ける暇もなく、大丈夫かという暇もなく。
一瞬の出来事だった・・・
するとモンスターは妹の肉を食べ始めた。
なんという図だろう。今妹が食われている。
さっきまであんなに元気にしゃべっていた妹が・・・
腹を割かれ、内臓をかぶりつかれ、、、もう妹といえるものではなくなっていた・・・
しかし、僕には何もできなかった・・・怖かった・・・妹が殺された怒りより恐怖のほうが大きく身動きひとつできなかった。
56 :
いち:05/02/12 21:29:26 ID:Jo2McPA+
恐怖している僕をみてモンスターはこういった。
「クイナ」
そういって妹の心臓を僕に投げつけた。
「え・・・・」
僕は恐怖でうまく話せない。
「オマエノイモウトダロ?クエバミノガシテヤルゼ?」
恐怖も吹き飛んだ、僕は
「ふざけるんじゃねえ!!そこまでくさって」
と僕がサケブと一瞬のうちにやつの爪が僕を切り裂いた。
「ショクリョウガホザクナ」
そう、僕たちが鳥や羊を食べる様にモンスターは僕たちを食べるんだ。
これを食物連鎖という。
ひとつ賢くなって僕は死んだ。
糸冬
いち先生の次回作に期待ください。
57 :
既にその名前は使われています:05/02/12 21:33:54 ID:f3NdSp7s
志村!ID!ID!
59 :
いち:05/02/12 21:46:48 ID:pfCbEtdU
(´・ω・`)まだだ!まだ終らんよ!
「うわ、モンスターがっ」
ぼくは恐ろしい影を見て、不意に声を上げてしまった。
「ただのゴキブリでしょ、子どもみたいに大きな声出さないの」
そう言って妹は、素手でゴキブリを捕まえて、
窓の外へ放り投げた。
ぼくは、どこをどう教育し間違ったのだろうか。
「ほら早く入ろう」
「うん」
ぼくは促されるままに、服を脱いだ。
60 :
既にその名前は使われています:05/02/12 21:56:47 ID:AbkWBaqg
急展開にびっくりしたが別人だったのか(;´Д`)
改めて続きキボン
61 :
いち:05/02/12 21:59:01 ID:pfCbEtdU
二人で湯船に、体を沈める。
ぼくは恥ずかしくて、妹に背中を向けていた。
「一緒に入ってあげないと、
お兄ちゃん髪の毛きちんと洗えないんだよね」
「・・・うん」
年頃になったら、勝手に離れていくと思ってたのに、
妹は、ますますぼくを慕ってくれている。
素直に嬉しい。
だけど、いくら小さい頃から見てたとはいっても、
成長したヒュームの女の子の裸を見て、ぼくの体がなんの反応もしないわけもない。
62 :
いち:05/02/12 22:10:00 ID:LgiiMrkI
「お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!」
63 :
いち:05/02/12 22:10:31 ID:Jo2McPA+
もう我慢の限界だ。
「ぼくはヒュームでもかまわずくっちまうおとこなんだぜ?」
そそり立つ自分のものを妹に見せこういった。
「^^;」
次の日妹はいなくなっていた。
64 :
いち:05/02/12 22:11:49 ID:pfCbEtdU
「ねえお兄ちゃん、なんでそっち向いているの」
妹の足先がぼくの背中にあたった。
我慢していたものが、勝手に膨張し始める。
変にそぶりをみせて、一緒のお風呂を断るのも変だし、
確かに一人じゃ、髪の毛をきちんと洗えないし。
「ねえ、冒険者になるって言ったこと怒ってる?」
「ううん、それはもういいんだ。
考え抜いた末に決めたことだろうし、尊重する」
「ありがとうっ」
妹がぼくの体を抱きこんだ。
とうとう、ぼくのさきっぽは、元気に立ち上がってしまった。
主人公タルはおさげっこか…。
カオ真っ赤なオサゲ萌え
66 :
いち:05/02/12 22:29:46 ID:pfCbEtdU
「体洗おうね」
子供に言いきかせるような口ぶりだ。
最近はいつも、湯船につかって少しで、
ぼくのものは、元気リンリンになっちゃうんだけど、
妹は特に気にしてないみたいだった。
意味を知らないのか、知らないふりをしてくれてるのか。
どっちにしても、恥ずかしいのに変わりはない。
湯船のふちに腰掛けた。膨らんだものを隠すように、手を乗せた。
「今日は洗ってあげるね」
67 :
既にその名前は使われています:05/02/12 22:35:19 ID:RgzRqY08
はぁはぁ
今日から樽♂やろう^w^
68 :
いち:05/02/12 22:46:46 ID:pfCbEtdU
「いいよ!いいよ!自分で洗える」
「子供の頃、いつも私の洗ってくれたでしょ。たまには孝行させてよ」
妹は、泡立てたサルタ綿花のスポンジでぼくの体をなぞり始めた。
肩を行って、腕、脇、胸に戻ってちくびにスポンジがあたったときに、
あっと声を漏らしてしまった。
キモチイイ、人に体を洗ってもらいことが、こんなにいいなんて。
スポンジはお腹を撫で、そのまま下へおり、硬くなった所をこすり始めた。
やっぱりそこも洗うんだ・・・。
69 :
いち:05/02/12 23:02:52 ID:pfCbEtdU
根本から、先端、裏まで丁寧に洗われる。
妹の爪が先っぽの敏感な部分にあたって、頭の中がぼんやりとしていた。
このまま妹の手の中で、イッてしまいたい。
理性がぼくを攻める快感に負けようとしていた。
絶頂が近付いて来たところで、スポンジは、太股に移った。そのまま爪先まで洗われてゆく。
行き場を失ったムラムラが、ぼくの理性の塔を崩しかけていた。
70 :
既にその名前は使われています:05/02/12 23:06:19 ID:yYZ70wqC
これ本当に同じ人か?
なんか急にorz
タル♂が攻められるのもいいんでないか?
タル♂×タル♂ってみたことない気がする…。
かいてくれる神がいないものか…。
72 :
いち:05/02/12 23:18:10 ID:pfCbEtdU
「・・・まって」
もう抑えはきかなかった。
「どうしたの?くすぐったかった?」
妹が大きな目を開いて、こっちを見つめる。
「・・・えと、だから、その、もうちょっとしっかりおちんちん洗ってよ・・・」
あーあ言っちゃたよ、ぼく。
妹は、スポンジの泡を絞りだして手に取り、
それで、ぼくの先っぽを両手を使って、羊のお乳を絞るように洗い始めた。
駆け巡る快感に耐えきれず、
間もなく、ぼくは妹の手の中に吐き出した。
頭は真っ白で、全身に力が入らなくなっていた。
同じ携帯だとIDが同じになるんだっけ?
74 :
既にその名前は使われています:05/02/12 23:21:49 ID:N1k8c0b5
75 :
既にその名前は使われています:05/02/12 23:22:12 ID:y7ZzIJVP
とりあえず、終わるまで待つのじゃー。
. ∧∧
m9(・ヮ・)プニャー
76 :
いち:05/02/12 23:34:14 ID:pfCbEtdU
妹に抱かれながら、お風呂につかっていた。
冷静さが戻ってくるに連れて、
なんと言い訳をすればいいか、考えるだけで怖くなった。
「さっきはごめんね」
先に口を開いたのは、妹だった。
「違うよ、ぼく分かってて触らせたんだ。
妹なのに、本当にごめん・・・」
妹の手が、ぼくの髪を触れた。
「最低な奴だよ、ぼくは。妹に自分の性欲の処理させて。本当に本当に」
77 :
いち:05/02/12 23:48:46 ID:pfCbEtdU
ぼくの唇に、妹の同じものが触れた。
「気にしないで、私ね、小さい男の子とか見ると、
濡れてきちゃって、ついイタズラしたくなっちゃうの」
ぼくの頭にはキャパオーバーな内容だった。
「でも本物の子供に手を出したら、親がうるさいし。
だからお兄ちゃん、これからは私の弟になってね、守ってあげる」
頭がフリーズする音が聞こえた。
眠り始めた頭とは逆に、先っぽだけは、元気に起き出して、
弟になりたがっているようだった。
(´・ω・`)おわり
78 :
既にその名前は使われています:05/02/12 23:50:01 ID:y7ZzIJVP
ぐっじょぶ!お疲れさま〜り。
79 :
いち:05/02/12 23:54:40 ID:pfCbEtdU
読んでくれてありがとうでやんす
おやすみなさいませ(´・ω・`)ノ
80 :
既にその名前は使われています:05/02/13 00:02:36 ID:x/FdoQoW
まぁなんにせよ
気持ち悪い
81 :
既にその名前は使われています:05/02/13 00:03:11 ID:+Ows6W13
(*・ω・)人(・ω・*)
82 :
既にその名前は使われています:05/02/13 00:06:31 ID:SkbVG5N+
(*・ω・)ノ(*・ω・)
83 :
既にその名前は使われています:05/02/13 00:07:13 ID:7hKAZZR/
. ∧∧
m9(・ヮ・)プニャー
(((*・ω・)(*´ω`)
タル♂かわいいお(*´Д`)
Myキャラまでタル♂にしてしまった。
やばい、おもしろかったよヽ(`Д´)ノ
Jo2McPA+の飛び入りもちょっとウケタ
87 :
既にその名前は使われています:05/02/13 00:12:26 ID:8AsxIHEP
タル♂でよかった
でも髪の色の選択を誤った
((((*・ω・)*´ω`)
(((*>ω<)*´ω`)
(*・ω・)ヾ(´ω`*)
えーっと、言ってもいい?
なにげに良スレ!!!
92 :
既にその名前は使われています:05/02/13 00:18:58 ID:SkbVG5N+
何をやってるんだろう俺は…
orz
このスレは正太郎コンプレックスな人たちが集まるスレですか?
95 :
既にその名前は使われています:05/02/13 17:19:33 ID:x/FdoQoW
>>93 正太郎コンプレックスというか、ただ単に小動物が
好きなだけだろ?
犬とか猫好きなのと同じだよ
96 :
既にその名前は使われています:05/02/13 19:42:44 ID:s8Jo3104
つまり獣淫趣味と
97 :
いち:05/02/13 22:39:02 ID:baqW2IZM
妹がぼくに、やたら服を買ってきてくれる以外は、
特に変わったこともなく、毎日が過ぎている。
「おはよう!またなんだけどこれ研いで欲しいんだ」
ダガーを差し出したのは、
ボサボサ頭のタルタルの男の子。
よくぼくから、剣や盾を買ってくれているお得意様だ。
「また切れなくなっちゃった?ぼくもまだまだだぁ。
すぐやるからそこに座って待っててくださいね」
98 :
既にその名前は使われています:05/02/13 22:48:13 ID:tRn54sG9
kita--------
99 :
いち:05/02/13 23:03:28 ID:baqW2IZM
砥石の上でダガーを滑らせながら思う。
毎朝ブラッシング派のぼくとしては、
あのボサボサ頭は見ていられない。
気になってしょうがない。
「できました」
ぼくは、ダガーを木綿布にくるんで手渡した。
「ありがと。いつもお礼のお礼に」
ぼさ君は手に持っていた紙袋を、ぼくに差し出した。
「あ、あと、俺思ってるんだけど。
その、さ、髪型可愛いね」
「え・・・ありがとう」
髪は男の命。気を使っている髪型をほめられてちょっと嬉しかった。
俺はボサ君使ってるよ
いちの文章はなんか物語チックで好きだ。
ってか、あのガンガンのマンガやめて、連載しちゃってくれw
101 :
いち:05/02/13 23:35:23 ID:baqW2IZM
大工房の食堂でアイアンパンをかじりながら、
紙袋を開けた。
中には、箱が入っていて、
さらに中には、ハートチョコと詩が書かれたカード。
くわえていたパンが地面に落ちて、ポンと跳ねる。
詩には、こう書かれていた。
この街が好きだ どうして好きだ
頭を回して考える
わかった
好きな人がいるから
この街が好きだったんだ
えっと・・・?
102 :
いち:05/02/13 23:35:58 ID:baqW2IZM
・・・ついに、ぼくにも春が訪れたのだろうか。
だけど、桜じゃなくてバラが散るような変わった春が。
ぼさ君。
いい子だから、友達にはなりたいなって、前から思っていたけど・・・。
「はい石のスープおまちっ」
スープの中には、面白い表情をした人が映っていた。
103 :
いち:05/02/13 23:54:34 ID:baqW2IZM
今日の分の仕事が終わった。
ギルド長にあいさつをして大工房をでると、ぼさ君が立っていた。
「待ったよ!さ、飲みに行こう」
用事もないし、まあいっか。ちょっと強引だけど。
「うん、行こう」
ぼくはそのまま、ついて行くことにした。
>>いちさん
できればトリップつけてくれませぬか( ´・ω・`)?
このスレはsageたほうがいいかな?
変なのが沸くのを避けるために。
寝ちゃったかな( ´・ω・`)?
昨日23時に寝てるとこをみると…w
漏れも携帯でネ実みながらねちゃうことあるしw
107 :
いち:05/02/14 00:31:49 ID:N4gaHko8
港区の酒場は、今日もたくさんの客で一杯だった。
「なに飲む?」
「パインジュース、お酒弱いんだ」
「実は俺も。じゃ同じの二つ頼むね」
ぼくたちは、運ばれてきたジュースで乾杯した。
肉体労働で疲れた体に、果汁が染み渡る。
「・・・あの、チョコレートなんだけど」
ぼくは勇気を出してきりだした。
108 :
いち:05/02/14 00:32:21 ID:N4gaHko8
「あのさ、友達になって欲しくて」
「ぼくも友達になりたいけど、
友達にハートチョコって・・・」
「チョコレート好きでしょ」
「うん好き、だけど話したっけ」
ぼさ君と真面目に話をするのは、
これが初めてのはずだ。
109 :
いち:05/02/14 00:51:08 ID:N4gaHko8
「そういえば、セルビナはどうだった?」
「うん、良かったよ」
あれ?
「空の旅は気持ちいいんだよね。俺も好きだよ」
「・・・うん」
おかわりのパインジュースを、
頼みに行くときだった。
110 :
いち:05/02/14 00:58:15 ID:N4gaHko8
ぼさ君は椅子につまづいて、ポテンっと倒れる。
その拍子に、彼のチュニックから沢山の物がころげ出た。
最近食べたバブルチョコレートの包み紙。
こっそり捨てた妹のくれたリラコサージュ。
ぼくの落書きつきの飛空艇のチケット。
妙に納得してしまった。
最近外のゴミ箱が、すぐ片付くのは、
ゴミ屋さんが持っていってくれるようになったんじゃなくて。
ぼさ君は、気にする様子もなく、ぼくを見て照れ臭そうに笑った。
ぼくも、ただ笑い返すしかなかった。
オワリ
乙ー
続き待ってるから明日もよろしく
できればトリップつけて欲しい…
112 :
いち:05/02/14 01:02:19 ID:N4gaHko8
(´・ω・`)携帯なのでとりっぷに使う小さいシャープみたいなのの出しかたがわからないとです。
すまないとです。もうすぐ帰れるので、そしたらとりっぷを使うとです。
半分寝てたとです、おやすみなさいです。
そっか…
まぁ、おやすみー
>>いちさん
おつです( ´・ω・`)
毎日みさせてもらってまつ
長く続けるようなら話ごとの倉庫サイトつくるのでよろしくです
半角シャープは数字入力にしてシャープキーです(´ω`)
保守あげ(`・ω・´)
タル絵師に漫画化してもらいたいなw いちさん乙〜
117 :
既にその名前は使われています:05/02/14 22:45:58 ID:mhAL4aMl
後輪気体age
(´・ω・`)やとPCから打てるです。
ふと頭によぎった言葉があった。
愛せないのに、愛されたい。
ぼさ君と付き合うようになってから、
妹は、ぼくから段々距離を置くようになった。
でもそれは、兄妹としては普通の距離で、
今まで近すぎたのかもしれない。
でもやはり少し寂しかった。
けれど、今のぼくは、幸せの中にいると思う。
ぼさ君の体はとてもあったかくて、
彼と一緒に布団に潜っていると、とても幸せな気持になれた。
さ、彼が目を覚まさないうちに朝ごはんを作らないと。
119 :
既にその名前は使われています:05/02/14 23:29:33 ID:mhAL4aMl
なんかヴァナ版DeepLoveっぽいなぁ…ドキドキする
「いいにおい、何作ったの?」
食事の支度が出来た頃に、ぼさ君は起きてきた。
「サーモンサンドとサルタオレンジの絞りたてジュース」
「持つべきものは料理の上手な彼女だねぇ」
「彼女じゃないけどね」
こうして満たされた一日がまた始まる。
ぼさ君は歌が上手かった。
優しいけれど芯のある声。
街頭で歌って得たギルを、毎日家に入れてくれていた。
「ねえ、またアレ歌ってよ」
「えーまた?俺恥ずかしいよ」
「聞きたくなったんだもん」
「仕方ないなぁ」
ぼさ君は頭をポリポリかいた。
「日が昇らなくても 君の笑顔が太陽になる
もし君が泣いたら 青空も光を失うだろう
月の無い寂しい夜に
君の声は 星のように明るく響いて
君の香りは やさしいやさしい子守唄」
ぼさ君の柔らかいほっぺたが赤く染まる。
ぼくは愛されている。そう確かめるために何度も聞くんだ。
ギルドでの仕事を終えて、
夕飯の買い物をしていた時。
バザーを物色していると、後ろから声をかけられた。
「やっぱり君か。何年ぶりだろう」
記憶の糸を辿る、忘れたいけれど忘れてはいけない顔だった。
「ギルが入ったんだ。またやらせてくれないか?
今思い返しても、]君とのセックスが一番刺激的だった」
その顔は、あの日ぼくからギルと引き換えに、
性と感情の一片を奪ったエルヴァーンの戦士だった。
「遅かったじゃん。おなかペコペコだよ俺」
ぼくはエルヴァーンの戦士から逃げるように、帰ってきた。
「ごめんね。今すぐ作るから」
ラテーヌキャベツを剥く手が振るえていた。
あのときの感覚がこみ上げてくる。
暗いベールで覆われた性の感触。
わずかな快感と、大きな恐怖で満ち満ちた感情。
「キャベツが目にしみる人って始めてみた。大丈夫?」
ぼくは泣いていた。
こんこんとドアを叩く音が聞こえた。
ジュノに行っていた妹が、
そろそろ戻ってきてもおかしくない頃だった。
「あ、俺出るよ」
どうしよう、妹はキャベツが苦手なのに、今日はキャベツ尽くしだ。
「・・・はい、いますけど。お客さんだよ!」
ぼさ君の見上げる先には、あのエルヴァーンの戦士がいた。
もういちどでいいやらせてくれ、
ギルを握り締めた拳を振り上げて、男が叫んでいた。
ぼさ君は清潔な人だった。
一緒のお風呂に入って、布団にもぐっても、
しばらくは、彼がぼくに手を出すことは無かった。
するときも、やさしくさすって抜いてくれるだけで、
乱暴なことは好まなかった。
行為の終りには、君が一番だよって耳元で囁いた。
ぼくの過去を知ったぼさ君は、許してはくれなかった。
裏切りだ、と言った。そして、使用済みと罵った。
別れる時の彼の目は、まるで便器の中に落ちたものを覗くようだった。
幸せの季節はいってしまった。
妹とも連絡が取れず、ぼくはひとりで家の床に座り込んでいる。
子供の時、この町に捨てられた。そのときもひとりだった。
巡る季節の中でまた同じときがやってきただけ、
ぼくはそう自分に言い聞かせて、重い腰を上げた。
棚の上にある箱を開ける。
ぼさ君がくれた詩のカードは、まだかすかにチョコの香りがした。
オワリ(´・ω・`)
127 :
既にその名前は使われています:05/02/15 00:53:03 ID:0za8vNjJ
乙
作者さんキャラを大事にするの下手ね
128 :
既にその名前は使われています:05/02/15 01:04:47 ID:7i0MkCiU
悲しい終わり方ですな(つД`)
でもなんかふんわりとした感じがくせになるSSでした。
三日間楽しませてもらいました。
おつかれさまでした。
おつ(´ω`)
でも今日はなんというか( ´・ω・`)……
あしたもたのしみにしてまつ。
おはなしのログ保管のことだけど、2スレ目いくようならつくりまつ
悲しい話もちょっと好きだったりする
いろんな〆を期待してまつ
131 :
タルタルさん ◆zECMpoqS4M :05/02/15 01:27:12 ID:yJHuqxyz
〜お仕事〜
タル君は好奇心いっぱいなお年頃!今日もみんなにいろいろ質問攻めです!
タル君「あなたのおしごとなぁに?」
ヒュム♀「ニート」
タル君「ニート?」
ヒュム♀「ああ、ニートだ。」
タル君「ニートってなぁに?」
ヒュム♀「働けないんじゃなくて働こうとしない若者のことだ。」
タル君「なんではたらかないの?」
ヒュム♀「めんどくせぇからだよ」
タル君「ふ〜ん、ところでさっきからおこってる?ほかのヒュム♀さんとしゃべり方がだいぶ違うけど。」
ヒュム♀「ごちゃごちゃうるせぇな!!俺はネカマだ!!」
タル君「ネカマってなに?」
ヒュム♀「男が女の振りすることだ。」
タル君「なるほど〜、ならヒュム♀さんはヒュム♂さんなんだね。」
ヒュム「ああ、俺はネカマでニートだ。もう誰にも負けるきがしねぇ」
タル君「スゴイ!」
糸冬
乙乙乙乙カレー
ふわふわした文章に惹かれます
133 :
sage:05/02/15 12:59:57 ID:3m0PzN5C
ごめん ほんとごめん( ´;ω;`)
>>134 いちさんかな(´ω`)?
きにするな( ´・ω・`)
それより今日もおはなしがあることをきたいしてまし。
他の作者さんもでてきたらいいな
微妙にもづいています、最後にオワリト書くのは語弊を招きますですね、すまないとです(´・ω・`)
138 :
既にその名前は使われています:05/02/15 22:16:48 ID:5+QzJxhx
続きキボンヌ!!
キータヨーキータヨーイチガキター
「初めてなんです、だから・・・」
ぼくは出来るだけ顔を見ないようにして言った。
初めて。
この言葉には魔力がある。
まだ誰の足跡も無い雪道を踏みしめる感触。
絶対的な自分が、全てを蹂躙する万能感。
ぼくが少し痛がって涙さえ見せれば、誰も疑いはしない。
男達はこの言葉に弱かった。
ぼくは、たった今手に入れたギルと引き換えに、マヨイタケを手に入れる。
セルビナの海は、明かりに照らされて夜でも青さが見えた。
ぼくは、マヨイタケをちぎって口に放り込んだ。
ひとりで思い出の立ち込める家には、いられなかった。
ぼくという器に、絶えず注ぎ込まれていたものを思い出させるから。
海に映った明かりがぐにゃりとにじむ、
子供の頃泣き虫といじめられたことを思い出した。
ぼくは、ぼさ君を好きだったのだろうか。
全てを受け入れてくれるぼさ君の言葉が好きで、
それがあるから、ぼさ君も好き、くらいの気持だったのかもしれない。
裏切りと言った彼。
裏切る前に、そこには、彼の思うようなつながりは無かったんだ。
自分の頭の中だけで、お話が進んじゃってるバカな子。
当然、ぼくは彼を引き止めるようなことはしなかった。
急に目頭が痛む。
本当は何にもわかっちゃいない。
捨てないで、好きになって、抱きしめて、ずっといて。
自分の気持もわからない奴に、
去る人の気持なんて解るはずもなかった。
「お兄さん何泣いてるのにゃ?」
急に声をかけられて、返事が出来なかった。
「これあげるから元気出すのにゃ」
ミスラの少女が走り去ってゆく後姿が見えた。
ひざの上には一輪のカモミールがあった。
涙を袖で拭って、花を取り顔に近づける。
かすかに甘い香りがした。
そうだ。
逃げ出して、キノコに溺れている場合じゃなかったんだ。
今からでも追いかけて、本当のことを言えばいい。
それで駄目でも、ずっと付きまとえばいい。
彼がぼくにそうしたように、ぼくも真似ればいい。
彼の出すゴミを拾って、そこにある熱を感じて。
ぼくという器を満たすものさえあれば、生きられる。
ぼくは、闇の中潮風の吹く町を後にした。
そうだファイトだにゃ!、と去った町から背中を押す声が聞こえた。
もづくよりめかぶがすき(´・ω・`)
ん?今日はここまで?
そうだとです、すまないとです、おやすみなさいです(´・ω・`)
147 :
既にその名前は使われています:05/02/15 23:33:30 ID:vwH+axwe
オイオイ!もうシラフでエルバーンつかえませんよ!
149 :
既にその名前は使われています:05/02/16 00:02:17 ID:0za8vNjJ
ここまで歪んだヴァナ小説は見たこと無いな…それだけに気になる
150 :
既にその名前は使われています:05/02/16 01:08:12 ID:w4oAoJ8S
房棒種族エルバーン
エルシサポ忍者サブグリードやスカスカあんこくw等
各ジョブのイメージダウンを担いつつ、
前衛も後衛も向かないなぞ生物
首w oーーーーー---------------rz
151 :
既にその名前は使われています:05/02/16 01:35:19 ID:CsfsJpGl
登場人物も作者も少し歪んでるかも知れない。
だがそこには愛がある。
なんて事を言ってみる。このままストーカー化とかは勘弁w
あいつにあった時の事は今でも、昨日の事のように思い出せる。
チュニックのフードを後ろにおろし、黄金色の長い髪をひとつに束ねたタルタルが一人で酒を飲んでいた。
その日、酒場はサンドリア出身の冒険者限定の日で、エルヴァーンであふれるそこでただ一人のタルタルの彼はとても目立っていた。
今ではサンドリア出身のタルタルの冒険者など珍しくはないが、当時はほとんどいなかったのだ。
154 :
タルタルさん ◆.tdrpdcLq6 :05/02/16 02:23:10 ID:4wQwsHbI
主人公がなんかイカレテるなぁ。
>>55-56の主人公には正義があったね。
しかしいちが書く主人公には正義も何もない。
性を知った厨房のような脳をした主人公だな。
そんな主人公に魅力があるわけもなく、、、、
終わったな。。。お疲れ様。 いち
物珍しいせいもあってか、俺は離れた席から彼を観察した
目を伏せているのでよくはわからなかったが、整った顔立ちのようだ。
酒場の薄暗い明かりのせいか、髪が収穫前の小麦畑のような優しい色に輝いて見える。
…しばらく眺めていたが、俺は意を決して彼に話しかけることした。
自分の席を立ち、彼の横のスツールによじ登る
「よお、お嬢さん お一人かい?w」
彼は俺のほうに振りむきもせず
「ちびには用がねぇんだよ、かえりな」
と、冷たく言い放った。
ふぅ…
難しいな…(´・ω・`)
157 :
既にその名前は使われています:05/02/16 02:43:16 ID:ggHcgOpX
おにいちょん
158 :
タルタルさん ◆7vB4vdyB/6 :05/02/16 03:17:36 ID:4wQwsHbI
晒しage
プギャース
159 :
既にその名前は使われています:05/02/16 06:50:45 ID:qHrhoVuY
@'0'@) おいら、タルタル。よろしくな!
160 :
既にその名前は使われています:05/02/16 06:51:20 ID:qHrhoVuY
@'0'@) カリカリクポー!!
161 :
既にその名前は使われています:05/02/16 06:54:25 ID:4iJwrwyk
俺♂だけどボサたるかわいいね
マヨイタケでラリってメソメソしているタルタンに
萌え(*´Д`)
164 :
156:05/02/16 16:07:32 ID:frL0G0xO
ω・`)…
続きかいてみていいかな?
「同族のよしみじゃないか、一緒に飲もうぜ」
言いながら、彼の前におかれたボトルを自分のほうに引き寄せる。
銘柄をみると、かなり強い酒だった。
「へぇ、ずいぶん強いんだね。かわいい顔してるのに」
ボトルの中身は残りわずかだった。グラスはないので、そのままボトルに口を付けてのむ
喉をやく熱さが胃までかけ落ちる。
「飲みたきゃ、自分でたのめよ」
彼はやっと俺のほうをむいた。
大きな青い瞳が、俺を見据える。そこには明らかに不快だという色が浮かんでいた。
「そう怖い顔しないでよ、お嬢さん」
俺はにやりと笑って見せた。
「かわいい顔が台無しだぜ?」
言った瞬間、彼のまわりに淡い光が集まりだした。
魔法詠唱中に発生する魔力障壁か…
俺はすぐ横に置いてあった自分の鎌をとって、柄の部分で彼の腹をつく
「…っ、暗黒かよ」
詠唱を止められた彼がつぶやく。
「お嬢さん、黒魔道士だっ…」
言いおわる前に、視界が大きくゆれた。
と、同時に足元に違和感が生まれた
167 :
既にその名前は使われています:05/02/16 20:12:55 ID:8fdhjRRd
まだやってたのか
168 :
いち ◆KuRo/Pi.oo :05/02/16 20:19:11 ID:8LKANU7z
>>156 じゃんじゃん書いちゃってください、みんなでタル♂萌えなものを持ち寄って、
私が楽してハァハァフゥフゥするスレッドだとです。
(´・ω・`)自分の文章や絵じゃ萌えるどころか萎えるとです。
(´・ω・`)間を失礼致しまして今日分を。
バストゥークについた頃には夜が明けていた。
家に帰る前に、ギルドに顔を出さなきゃ。
でも、勝手に何日も仕事を休んだことを、なんて言い訳しよう。
きっとギルド長はカンカンに怒っているに違いない。
ギルドに入る、みんながぼくに気付く、遅れたギルド長も気付く、
そして、言い訳をする間も無く、大きなゲンコツがぼくの頭を直撃!
何か失敗をやらかした時に、飛んできたあのゲンコツ。
情け容赦の無い破壊力に、ぼくは怯えていた。
それでも、行かないわけにはいかない。
みんなに、たくさん迷惑をかけたんだから。
首を振って、わずかにあった眠気を飛ばし、
早足で鍛冶ギルドへ向った。
少し扉を開けて覗く、みんながせわしく作業をしている。
鉄を打つ音、炎のはぜる音、充満する熱気。
なんだか、ばつが悪くて入れなかった。
ぼくはそっと扉を閉じて、離れた。
誰も気付いていないようだった。
何も変わらないのに、
いつもと同じように、みんな働いているのに。
変わらないものでも、見るぼくの目が変わった。
ぼくはこの体を通してでしか、世界を見られないから、
ぼくが変われば世界も変わる。
なんて、どうでもいいことを考えていた。
「くぅ・・・いっだぁぁっ」
頭をさすりながら、後ろを振り返るとギルド長が立っていた。
「新米の世話は任せてくださいなんて言って、
お前はどこほっつき歩いていたんだ!みんなに心配していたぞ!」
心配。
ちょっと嬉しかった、自分がまだ心配される人間だったってことに。
ギルド長に背中を押されるまま、部屋に入ると、
いくつものあったかい言葉が飛んできた。
ぼくは、溢れる鼻水をすすりながら、山積みになった仕事に取り掛かった。
仕事に一区切りがついて、家に帰るのを許された頃には、
日は沈んで夜になっていた。
仕事仲間に、飲みに行こうと誘われたけれども、
なんだか、そんな気分ではなくて断ってしまった。
夕飯は何を作ろうか、何か買い物して帰ろうか。
自分ひとりだし、そう思ってぼくは、
家に残っているありあわせの物で、何か作ることにした。
仕事場から家に帰る道、
何年この道を往復したのだろう。
そして、あと何年往復するのだろう。
ずっと続けばいい、変わらないことはぼくを優しい気持にさせる。
ぼくは、できるだけゆっくり家へ向って歩いた。
家の窓からは明かりが零れていた。
おいしいにおいも流れてくる。
妹が帰ったんだ。
ほっとして、扉に鍵を差し込んだ。
開いている。また言いつけを守ってない、
けど、今の妹なら、仮に強盗が入っても簡単に倒す気がする。
扉を引く、妹は鍋をつついていた。
その姿に混じって小さな影を、ぼくの目玉が見つける。
妹がこちらに気付き、駆け寄る。
「お兄ちゃん!書置きもしないで、一週間以上もどこいってたの」
妹は、ぼくの前で泣き崩れた。
「ちゃんと鍵はかけておかないとさ・・・」
「でも、お兄ちゃんが帰ってきたときいつでも入れるようにって思って」
ぼくは、妹の頭をよしよしと撫でる。
後ろに見えた小さな影はぼさ君だった。
三人で鍋を囲んでつつき合った。
ぼくは、どうしてぼさ君がいるのか解らないまま、
味の染みた野兎の肉を、もくもくと食べた。
「お兄ちゃん、お肉ばかり食べてないで、野菜も食べなさい」
「だって好きなんだもん、肉」
「あのさ、俺・・・」
ぼさ君が、こっちをじっと見る。
「聞いたんだよ、妹さんにさ。みんな妹さんのために、
やったことだったんだってな。
俺は知っていたんだよ、お前は優しい奴だって、
それなのに理由も聞かないで、事実だけに怒って。
・・・なぁ、俺まだお前が好きなんだ。許してくれないか?」
許すも許さないもなかった。
「お兄ちゃん汚い、茶碗に鼻水が垂れてる。
もしそれ食べたら兄妹の縁は切らせてもらうわ」
その夜、ぼくらは三人で同じベッドで横になった。
ぼくは、眠れないまま、ぼさ君の顔をじっと見ていた。
二度と壊さないように大事に大事に抱えて歩こうと決めた。
もづくよりわかめが好き(´・ω・`)
おやすみなさい(´・ω・`)zzZZZzZzZzzzzZzzzzZzZzzzZzzz
>>177 おつかれさま〜
読むの楽しみにしてます。
いち
お前悪いけど真剣に気持ち悪いわ
面白いつもりかも知れんけど、こういうのは
チラシの裏にでも書いてニヤニヤしててくれ
180 :
既にその名前は使われています:05/02/17 00:32:31 ID:jumYNLpm
残虐もセックスもない小説はつまらん
性交や虐待している樽絵を希望
嫌なら見に来なきゃいいだろカス( ´∀`)
いちさん気にするなよ〜
182 :
既にその名前は使われています:05/02/17 00:44:52 ID:gAVQpUCn
171 名前: ラグ鯖の名無しさん 本日のレス 投稿日: 2005/02/17(木) 00:25:22 [ JD0QXnR2 ]
今日ラグ鯖で見た光景。
アットワにクエをしに行ったんだが獣他数名がXolotlをやってる。
千骸谷へ向かう通路の直前の広間で獣が引き釣り回し、残りがペットを通路で引き釣り回してる。
あの広範囲攻撃を持ってる敵を通路の入口で引き釣り回してる時点で異常だし(どうやって通路に入れと?)
ただのマラソンどころか千骸谷使って黄色ネームにしてはまた釣りの繰り返し(スニなきゃ千骸谷行けねーよw)
なんとか通ったもののクエやって帰ってくるとsayで話してる。
どーやらXolotlの範囲で通り縋りのPTの一人を巻き込んだ模様・・・
Xolotl→ペット骨→ペット骨を抜けないと千骸谷へ行けないわけでそりゃ死ぬと思ったw
一人だけ謝罪してるが残りのセリフが凄い。
樽獣「何かあったのですか?」(お前Xolotl引き釣り回してたんだしログに残らないわけがないだろとw)
樽獣「なぜレイズしなければならないのですか?」(うはwwwおkwwww)
モンク「Xolotlの範囲攻撃は広範囲なんですよ。なので気付けなきゃいけないのに^^;」(そんなの初めて見た人が解るわけが・・・w)
樽獣「たかが1回死ぬだけの経験の為に場所を移動することは出来ません。ここだと楽に狩れるんです。それが解りませんか?」(もうやば過ぎw)
モンク「自分が巻き込まれたからと言って人のせいにするのは良くないですよ」(NM3匹で通路塞がなきゃ死人は出ないけどなw)
樽獣「まだ張り続けなきゃいけないんだし電波もいい加減にしてくれる?GM呼ぶよ?」(お前らが呼ばれるってw)
樽獣「だいたい巻き込まれる方が悪いのに何で謝らなきゃならんの?頭大丈夫か?」(俺はお前の頭が心配w)
樽獣「GM呼びたきゃ呼べば?どーせ何もしないからwネ実にでも晒せば?w」(一応晒しといてあげますねw)
樽獣「あそこの連中も基地外デブオタヒッキーばっかりだし何も出来ないがなwww」(舐めすぎw)
謝ってた一人が余りにも不憫。
183 :
既にその名前は使われています:05/02/17 00:46:54 ID:yNbIfHTl
んなことより
今回の800名ものアカウント停止者の件はどうした??
おまえらもアカウント停止の予備軍か??
>>いちさん
いつも乙です(´ω`)
携帯ならメール作成で内容をかいておき、下書き保存しておくのがいいかと。
ところで、いちさん的には各登場人物のフェイスタイプは何とおもって書いてるんでしょか…?
ミーリウォーリたんハァハァ(*´Д`)
(´・ω・`)ごめんねお母さんこういうの初めてだからごめんね
えと、名前もフェイスタイプも読まれる方でお好きなように補っていただきたいと
おもってるとです。このみの顔は人それぞれなので
なるべく押し付け設定の暴力が出ないようにと思ってるとです
でも一人フェイスタイプが割れてしまっているのは、私の力不足だとです
今はPCから打っているとです気遣いありがとうです(´・ω・`)
お尻プリプリして鍋をかき混ぜてるキポオポたんハァハァ(*´Д`)
188 :
既にその名前は使われています:05/02/17 20:25:27 ID:sJw6Zjjv
サカグチのAAキボンヌ
あぼーん
190 :
既にその名前は使われています:05/02/17 21:48:03 ID:h+jn40fo
タルはよく祭られるな
タル♂は糞が多いってことだな
191 :
既にその名前は使われています:05/02/17 21:54:49 ID:tg2TdG4I
結局いちさんこなかったカー( ´・ω・`)
193 :
既にその名前は使われています:05/02/18 10:15:17 ID:AinQnSUQ
ぬるぽ
194 :
既にその名前は使われています:05/02/18 10:25:48 ID:QW1uLzDA
期待あげ
195 :
既にその名前は使われています:05/02/18 20:51:47 ID:fBRCqB2U
落ちるぞ
お腹を壊して瀕死だとです、治ったら書きますです
お母さんごめんねお腹壊すの久しぶりだからごめんね(´・ω・`)
>>196 ひ、瀕死?!大丈夫?
無理せずゆっくり休養をとって
またいい作品書いてくれよ。
楽しみにまってるからさー(´ー`)y─┛~~
早く治るように念を送っておく
( ー дー)ノ~~~~~~ビビビ
199 :
既にその名前は使われています:05/02/19 14:02:16 ID:DtkRGEZF
>>いちさん
おからだ大丈夫でしょか( ´・ω・`)
漏れも書いてみようとしたが( ´・ω・`)
うってるとちゅうで、しを打とうとして終話ぼたん二回おしちゃった( ´・ω・`)
>>いち殿
なんというか…、口下手なのでうまく言えませぬ…
感動しました!(`・ω・´)
くれぐれもお体をお大事に!(´▽`)ノ
202 :
いち ◆KuRo/Pi.oo :05/02/20 00:40:35 ID:F2B8t0zW
ありがとです、みなさん優しくて目からよだれが出るとです(´・ω・`)
「じゃあ漁に行ってくる。昼ごろには戻ると思うよ」
いってらっしゃい、とぼくはぼさ君を見送った。
ぼさ君を離さないと決めた日から十年、カザムへ越して八年。
ぼくはもうすぐ、三十歳になろうとしていた。
左手に、はめられた指輪を見た。
ラピスラズリが、深い青さを湛えている。
この指輪に、沈んだ思い出。
今でも、その記憶に近づこうとすると、鼻がつーんとしてくる。
その日、目を覚ますと、ぼくはコンシュタット高地の真ん中で寝ていた。
家で寝ていたはずなのに、どうしてと思う。
ぼくは。起き上がろうと脚に力を入れた。
でも、全身が痺れていてどうにもならなかった。
頭だけは、はっきりとしていて色んなことがよぎる。
仕事のこと、妹のこと、最近また痛み出した虫歯のこと。
急に青い空を、何かが遮る。
「大丈夫!?よかった気が付いた!心配したんだよ、俺・・・」
それから、ぼさ君のこと。
「あのさ、俺そろそろ結婚を考えてるんだ、だから」
そう言って、連れ去り魔はぼくの左手を取り、指輪をはめる。
ああそっか。全てがぼくの中でまとまった。
この頃、ぼさ君が熱心に錬金術を勉強していて、
やっと、しびれ薬をを作れるようになったって、嬉しそうに妹と話していた。
「水汲んできたんだ、コップないから口移しでやるから」
肝心なことになると、何も言えないぼさ君。
でもね、ぼさ君?ぼくは、君の言いなりなのに。
洗濯物を干し終えると、太陽は真ん中ほどまで昇っていた。
バストゥークに比べ、じめじめとしているカザムは、
同じくらいの気温でも、じっとりと気持の悪い汗をかかされる。
ぼくは、木綿のヘッドバンドで額の汗を拭った。
「この前お願いしておいた、ミスリルサイズ出来上がっちゃってますかぁ?」
見慣れたミスラの顔、今度は黒い鎧に変えたみたいだ。
「出来上がっちゃってますけど、前のミスリルクレイモアの代金がまだだよ」
「そんなぁ?タルタルとミスラは仲良しですけどぉ?」
「ハツミミ」
「そんなぁ?こんなカワイイ女の子からお金巻き上げたら、男じゃないわぁ」
こうやってこの子は、たくさんの男に貢がせている。
この町では、そういう意味でちょっと有名なミスラだ。
でも、男はどうしてこの子に、そんなことするんだろう。
「やっぱり!男同士暮らしてると思ったら、ゲイなのね!」
違うよ、と言おうとしたけど、言葉に詰まってしまった。
けど、確かに、ぼくは女の子が好きだった。
でもそれじゃ、ぼさ君のことは本気じゃないってことになっちゃう。
「黙ってる所を見ると、そうなのね!」
「違うよ、ぼくもわからないけど、男も女もどっちも好きなんだ」
そんな人、見たこともないし聞いたこともない。
でも、ぼくがそうだった。
どの国の役所でも、ぼくがぼさ君へ籍を入れることは受理されなかった。
つまり、ぼくらは結婚できなかった。理由は同姓だから。
ぼくが見てきた限り、同姓同士でも愛し合っている人はいた。
そういう人たちも、ぼくらも、世界から歓迎されていない。
クリスタル大戦の時は、同性愛は殺人と同じ罪だったらしい。
法は、人の歩く道にあったはずなのに、
今ではその足に絡み付いてくる。
ぼくらは追われる様に、いくつもの国を渡って、
愛に奔放なミスラの土地に、行き着いた。
日が傾く頃になっても、ぼさ君は帰って来なかった。
キノコのスープ、ウィンダス風サラダ、おにぎり。
ぼさ君が帰るまで、とぼくは我慢して手を出さなかった。
ぼくは心配になって、彼を探しに家を出た。
「オポオポ!」
「オポン、ぼく忙しいんだ、帰ってきたら遊んであげるからね」
「オポ!オポ!」
オポンが、ぼくのローブの裾を引っ張る。
「駄目だってば!」
オポンの力に負けて引きずられるまま進むと、そこは波止場だった。
「あ、ぼさ君の船がある、今ついたのかな」
「オポオポ!」
オポンの指の先には、ぼさ君がいた。
「なんだあ・・・ごめんね。ぼくに知らせてくれたんだね」
「オポ!」
ぼさ君の前にタルタルらしい、誰かがいた。
彼の顔が、その誰かの顔へと近づいてゆく、
二人は絡まるように、お互いを探しあっていた。
ぼくの目に映る二人が、夕焼けに染まる。
見たくなかった。
けど、目を閉じても赤い残像が焼きついて、ぼくを離してはくれなかった。
もず(´・ω・`)は鳥です
みんなさん、ねちゃってるとおもうとですが、おやすみなさい
(´・ω・`)おかげさまでお腹は治りました
イッチー乙カレー
お疲れとです
また明日もよろしくとです
214 :
いち ◇KuRo/Pi.oo:05/02/20 00:59:12 ID:jQaTDAMU
おまけ
雄樽のちんぼくいてええええ
雌樽のマンコなめてえええええええ
>>211 治ってよかったね!安心しました。
今夜もいい作品をありがとう。
おやすみなさい。
216 :
既にその名前は使われています:05/02/20 08:55:26 ID:LuVw7dl7
支援age
217 :
既にその名前は使われています:05/02/20 12:58:43 ID:YakNWyvZ
ガンバレ
218 :
既にその名前は使われています:05/02/21 00:06:00 ID:gK6D8sp4
糞スレあがりすぎなのでage
>>いちさん
おくれましたが昨日はおつです( ´・ω・`)
今日こないみたいだけど( ´・ω・`)( ´・ω・`)( ´・ω・`)
名前がちょっと変わってて喋り方も微妙なチャパチャたん(*´Д`*)ハアハア
221 :
既にその名前は使われています:05/02/21 14:25:47 ID:gdwKYyvM
良スレ
お腹への裁きの雷の原因は、インフルエンザだったみたいだとです(´・ω・`)病院でインフルと言われたとです。
ぬるめのお風呂的体温になってしまって、体が動かんとです(´・ω・`)
間が開いてしまうとですが、気長にお待ちいただけると幸いです。
(´・ω・`)
>>222 インフルですか(;´Д`)
はやく治るといいね。
ゆっくり養生してください。お大事に!
224 :
既にその名前は使われています:05/02/22 16:37:08 ID:kHwaZ6Sr
保守
225 :
既にその名前は使われています:05/02/22 21:38:51 ID:W6m0fpEC
保守
>>222を見て一瞬今日の分キタ―――――(゚∀゚)――――― !!と思ってしまった。
インフルエンザかぁ、罹った事ないけど単なる風邪じゃないんだからお大事にねー。
227 :
既にその名前は使われています:05/02/23 13:37:57 ID:zOJRK6oH
⊂( ^ω^)⊃ ホシュ
( )
/ ヽ
228 :
既にその名前は使われています:05/02/24 01:33:47 ID:dG0CpUkP
ホシュ
229 :
既にその名前は使われています:05/02/24 02:05:22 ID:v6Q0hcC6
樽♂はお辞儀がかわいいなw
230 :
既にその名前は使われています:05/02/24 02:31:00 ID:hexbfGr0
茶髪タマネギ樽タンなら馬の鞍と交換してもいい
231 :
既にその名前は使われています:05/02/24 04:26:12 ID:NYtnAqTd
タルはかわいい
要らないジュースバザーしてしばらく放置、戻ってきたら隣でタルタルが死んでた
なんとなく調べてみたら「このジュースは毒入りです」って書いてあったorz
233 :
既にその名前は使われています:05/02/25 02:28:36 ID:C4pBkepd
234 :
既にその名前は使われています:05/02/25 10:37:35 ID:bKT7rB/3
保守
235 :
既にその名前は使われています:05/02/26 00:28:28 ID:NKkpNk3J
保守
236 :
既にその名前は使われています:05/02/26 16:01:52 ID:MctAcsz6
(´‐`)
237 :
既にその名前は使われています:05/02/27 00:41:23 ID:Q+mi8dcg
保守
238 :
既にその名前は使われています:05/02/27 10:39:31 ID:BP2Qhu47
(・ω・)
239 :
いち ◆KuRo/Pi.oo :05/02/27 23:06:29 ID:qZjnDeUP
(´・ω・`)よーしぱぱ
「どこいってたの?」
匂いでわかる。女の子のところだ。
「うん。お菓子好きでしょ、買ってきたよ」
そう言って、ぼさ君が紙袋から小さな包みを取り出す。
ジンジャークッキー、ちゃんと好みを覚えてくれている。
ぼくは、何も言わないでそれを受け取った。
「他にも、ちょっと奮発してこんなのも」
他の子と遊んだ後ばかり、おみやげを買ってくるんだから・・・。
でもそれだけ、ぼくに悪いと思っている証拠。
ぼさ君が、着けてくれるというからそのままお願いする。
プレゼントは、たくさんの真珠が付いたバレッタだった。
ぼくが気付いた限り、今度で何人目なんだろう。
でも、ぼくは何も言わない、ただの浮気だから。
ぼさ君は、浮気しかしない。
遊び終わると、必ずぼくのところへ帰ってくる。
そして、いつも以上にぼくを大事にする。
彼にとって、本気なのがぼくで、浮気なのが今まで遊んだ人達。
そう思えば、少し息が苦しくなるのも、すぐにおさまった。
ぼさ君の相手をせずに、すぐに寝てしまうぼくも悪かったと思う。
鍛冶家事と重労働を経て迎えた夜は、疲れてすぐにでも寝たいけど、
これからは、ちょっと頑張ってみよう。
「ねえ、お歌うたって」
精一杯甘えてみせる、彼が喜ぶから。
「どうしようかな、俺もう眠いし」
彼の手が、ぼくの髪に触れる。
「ぼくより、眠る方を取るんだ。泣いてやる」
ぼさ君から違う人の匂いがする。
「わかったよ、まったく。・・・っておい、ほんとに泣かなくたって」
責めたら、怒ったら、いなくなってしまうかも知れない。
だから、いままでなんでもないように振舞ってきた。
けど、何かが悲鳴を上げていた。
「歌うから、だからさ・・・」
「星に 夢を乗せて
君と一緒に 世界の果て旅しよう
どんな困難な道でも
君と一緒なら 苦しさに気付く暇もない
星に 歌を乗せて
君と一緒に 世界の果て旅しよう
例え同じ天気ばかりでも
君と一緒なら 退屈に気付く暇もない」
何かが焦げた匂いで目を覚ますと、
ぼさ君がキッチンで何かを作っていた、珍しい。
ぼくは、ローブだけ羽織り朝の散歩に出た。
波止場は、ほとんどの船がなくなってガランとしていた。
みんな日の出る前に、漁に出たんだろう。
そういえば今日は、ぼさ君も漁に出る予定だったっけ。
真っ青な海は、美味しそうなジュースに見えるけど、
飲んだら酷い目にあう。
ぼくは、しばらく海辺に座り込んで、波の動きを眺めた。
「・・・あの」
緑色の髪をしたタルタルだった。
「あの・・・あたし本気なんです。あの人との事。」
思い出した、あの日の夕方、ぼさくんの唇を汚した女だ。
「だから、別れてください」
ぼくは、依頼で作ってあったクリスをポケットから抜いた。
「何する気、いや!やめて!」
クリスは使わずに、女を海へ蹴落とした。
「刃物の輪郭に、屈する程度の愛なんだ。ぼくなら刺されても、
腕をもがれても、まだ愛を証明するのに立ち上がれる」
海の中でもがく物体が、何かをわめいていたが、聞き取れなかった。
「あ、お帰り!俺さあやっぱり料理とか無理、
喜ばそうと思ったけど駄目。お前作ってよ」
「仕方ないなぁ」
ぼくは、ぼさ君の持っていたフライパンを受け取る。
「・・・いい気分」
「何?」
「今度は、違うの歌って」
「ん、そうだなぁ・・・」
きっとあの女は、ぼくのことをぼさ君に話すだろう。
でもぼくが、いままで潰してきた浮気相手と同じように、
あの女もぼさ君に捨てられる。
浮気する彼と、相手を潰すぼく。変な関係に、少し笑ってしまった。
モーズレイ性格検査(´・ω・`)は文字どおりのものです。
大変待たせた割りに短いとです、すまないとです、おやすみんこなさいです(´・ω・`)
248 :
タルタルさん ◆cBB26nFvGU :05/02/28 00:25:42 ID:FReQg9+i
>>247 なんつーか、読む気すら起きない。キモイんだよ、マジデ!!
もうこなくていいよ。
249 :
既にその名前は使われています:05/02/28 00:45:00 ID:pNPuMCIR
タル♂のアナルに中出ししたい
>>いちさん
激しく乙です( ´・ω・`)
なんかフィルタであぼーんになってるレスがあるけど、クソコテかな…
( ´・ω・`)いちさん以外もいろいろ書いてくれる方きぼんです…
まとめサイトつくるにも、いちさんのだけじゃさみしいし…いちさんの作品はいいものだけど( ´・ω・`)
いっちー乙です。インフル良くなったのかな?
おかげさまでウィルスは撃滅できましたとです(´・ω・`)
>>252 私も他の方にもドンドコ書(描)いて欲しいとです・・・
このままでは1が微妙な文章をうpするスレになってしまうとです・・・
252タソの作るサイトがタル♂萌えの総合商社になるように
色んな方のうpがありますように願うとです(´・ω・`)
性のサクランボ
ジャニット・ウィンタース
これに出てくるエレク兄弟の設定・展開・言い回し丸パクリ
踊らされてんなお前ら、原作嫁
256 :
既にその名前は使われています:05/03/01 02:04:31 ID:gp4rBE42
agetemiru
>>255 性のサクランボ…
ジャニット・ウィンタース
両方ぐぐってみたんだが、本当にそんな本存在するのか( ´・ω・`)?
検索結果をみると、どうにも信じられないのだが…
もし255さん訳の題名だったら原作の名前書いてもらえるとありがたいです
ていうか原作(あったとしても)にはタル出てこないからいらねヽ(´∀`)ノ
俺もググッたけど、大塚愛がどうだのってログばかりで、そうした書物の情報は見つかんなかったw
つ
っとミス
もしかしてこれかな?
「さくらんぼの性は」
ジャネット・ウィンターソン/[著] 岸本 佐知子/訳
言い回しというか文体は漱石先生やら太宰さんやらを参考に読みやすく改悪しとるとです(´・ω・`)グスン
展開は萌え路線(´・ω・`)なのでありがちかもしれないとです
設定については実在の人物(´・ω・`)がモティーフになっとるとです
FF11の世界観を利用していると言う点を除けば完全なオリジナルだとですヽ(`・ω・´)ノプンプン
ジャニット・ウィンタースなんて聞いた事も食べたこともないとです(´・ω・`)!
「歌よかったじゃない、みんな喜んでる」
「君のフルートの伴奏のおかげだよ」
この頃、ぼさ君とぼくは、ジュノ下層の酒場へ興行に来ている。
と言っても大げさな物ではなくて、歌ってちょっと踊るくらいのものだ。
ぼくは、カウンターに座り、注いであったパインジュースに口をつけた。
「何か食べて帰る?それともモグハウスで何か作る?」
「そうだなぁ、ここのも飽きたし。久しぶりに手料理が食べたいな」
ぼくが置いたグラスに、ぼさ君の手が伸び、中身が彼の口に消える。
待て待て、それはぼくのだ。君のは左手にあるんだってば。
カザムでは、ミスラ達や冒険者の集まる家で、よくぼさ君とぼくで演奏をする。
伴奏でぼさ君の役に立てるのは嬉しかったし、
何より大好きなフルートを吹けるのが、一番の喜びだった。
ある日、いつもと同じように演奏を終えて、ミスラたちと飲んでいると、
旅の吟遊詩人に一度ジュノで演奏してみないか、と誘われた。
それがジュノの酒場で、演奏するようになったきっかけだ。
「なにか競売で落としていくか?」
「ちょっとまって、これなんだろ」
競売所の隅に汚れた籠があった。ぼくは、その中を覗き込む。
「野兎の子供だな、育てられなくて誰か捨てて行ったんだろう」
ぼくは、野兎をそっと抱えた。
「弱っているよ、なんとかしなきゃ」
飼い主に捨てられた野兎、まるで親に捨てられたぼく。
でも親自身に捨てられなかっただけ、このウサギは幸せかもしれない。
「もう持たないだろう、あまり構わない方がいい。情がうつると辛いぞ」
いや何も違わない、この子は飼い主と言う親に捨てられ、ぼくは親と言う飼い主に捨てられた。
「・・・連れて行くのか?」
ぼくはゆっくり頷いた。
「待って。待って。そこで跳ねちゃダメっ!」
ウサギが、横になっているぼさ君のお腹の上で、ぴょんぴょん跳ねている。
ぼくは、やっと捕まえたウサギを胸で抱く。
「面倒・・・君が見ろよ・・・」
ぼさ君が嫌そうな顔で、ぼくとウサギを見ている。
「お風呂はいるんだけど、三人でどう?」
ぼくは、ウサギを両手でぼさ君の前に掲げた。
「・・・二人で入りなよ、俺は後でいいから」
そんな嫌そうな顔しなくたって、こんなに可愛いのに。
ぼくは、半分まで湧かした湯船に、ウサギを抱えて浸かった。
「あーふられちゃったのさ。でもいい湯だね、ウサちゃん」
鏡に映る自分の姿に、目をやる。
自慢のブロンドの長髪、張りのあるくすみの無い肌、
四十五歳になった今も変わらない。
老いない姿、それはタルタルなら、みんな同じこと。
だけど、ひとつだけ変わるものがある。それは、眼の白目だ。
加齢とともに、青白い白目には薄い黄色が重なり濁ってくる。
だから、タルタルの年齢は、白目の色合いでだいたいの見当がつく。
ぼくの白目も例に漏れず、十代の頃の青白さは無く、うっすら黄色に濁っていた。
みんな、限りのある階段を止まることなく上りつづける。
ぼさ君とぼくは十歳違う、それはつまり、
ぼさ君のほうが、先に階段を上り終えてしまうということだ。
これ以上考えないことにした。また息が苦しくなるから。
ウサギと一緒にお風呂を上がろうとすると、
腕に抱かれていたものは、首を垂らしてグッタリとしていた。
「君のせいじゃない。もう弱っていたんだよ。
きっとあそこに捨てられて、長いこと経っていたんだ」
ぼさ君が、ぼくの頭を撫でた。
「ぼくがお風呂なんて入れなきゃ・・・」
「この子はお風呂喜んでいただろう?
最後に幸せに還れたんだ。明日埋めてあげよう、俺も手伝うから、ね?」
その夜、ぼくはぼさ君にしがみついて寝た。
ぼさ君は、ぼくが眠るまで頭を撫で子守唄を歌ってくれた。
ウサギは、日の出前にロランベリー耕地に埋められた。
「いつまで泣いてるんだ。今日は俺が朝ごはん作ってやるから元気出せ」
「そんな不味いのいらない」
ぼくはぼさ君のわき腹を小突いた。
「じゃあで何か旨いのでも買っていこう」
ぼさ君が開けた扉を、ぼくが先に入る。
海神楼には先客がいたようで、店員が注文を取っていた。
見覚えのあるヒュームの女と、
ぼくと同じようにひとつに束ねた銀髪のタルタルの男。
「ねえ・・・もしかしてお兄ちゃんじゃない?」
ぼくはまじまじとヒュームの女の顔を見る、
なるほど大分変わったけれど、確かにぼくの妹だ。
「あ、久しぶりだね。もうどれくらい経つだろう」
「久しぶりじゃないわよ!二十三年よ。どれだけ探したと思ってるの!」
いきなり、妹に抱きかかえられた。
ぼさ君も銀髪君も、呆気にとられた表情をしていた。
ぼく達はモグハウスで、海神楼で買った朝食を食べながら話し合っていた。
「こちらが、私の旦那様。お兄ちゃん挨拶なさい」
妹が鋭い目つきで、ぼくを睨む。
「おい、お前何言ってるんだよ、ぼくからお兄さんに挨拶するよ」
「あの、連絡しなかったのは悪いと思ってる。けれど、
もう戦士として、冒険者として、独り立ちしたお前なら大丈夫と思ったんだ」
「そう・・・でもどれだけ心配したと思ってるの?」
「うん・・・」
ぼさ君が、ぼくの言葉を遮って言った。
「違うんだ。俺がこいつのことを無理矢理連れて出たんだ、悪いのは俺なんだ。すまない」
「・・・どういうこと?」
妹は、ぼさ君の胸倉を掴んでいた。
ぼさ君が全てを説明し終えると、妹は怒って銀髪君を連れて帰って行った。
「妹さんには悪いことをした。大事なお兄さんを、俺がさらってしまったんだもんな」
ぼさ君は、窓から外を眺めている。
「気にしなくていいよ、あとからまたぼくが話しておくから」
コンコン、と玄関扉をノックする音が聞こえた。
扉を開くと、そこには妹の旦那様が殊勝顔で立っている。
妹さんをくださいとか言われても、ぼくのではないし、
何か言われても、兄としてどう振舞ったらいいんだろう。
「お兄さん!あの・・・妹さんとは六年前に結婚させていただいて・・・、
ずっと守っていきます。彼女に悲しい思いなんてさせません!」
銀髪君は、拳をぎゅっと握り締めて目玉が飛び出るかというほど、
力を入れてぼくを見ている。正直、目を逸らしたい。
「あの、君って妹に変な服着せられてたりする?」
「え、変な服ですか?変というか、彼女は色んな服を買ってきて、
ぼくに着せてくれます。オパーラインドレスとか色々」
銀髪君の顔が、照れくさそうに緩む。
妹の趣味についていけるこの子なら、安心だろう。
「妹のことは君に任せたよ。大事にしてあげてね」
はいっ!と大きな声が、モグハウス中に響いた。
ぼさ君は、聞こえているのかいないのか、まだ窓の外を見ていた。
「今日の酒場の仕事、気乗りしないなあ・・・」
もうすぐ時間だというのに、支度もせずぼさ君は、
窓の前でぼんやりとしている。
「歌えば気が晴れるよ、さあ行こう。お客さんだって楽しみにしているんだし」
ぼくは、ぼさ君の背中をぽん、と叩いた。
「ああ・・・そうだな。お客さん待たせてるんだもんな」
ぼくは、腰の重いぼさ君の代わりに、
荷物の中から彼の気に入りのチュニックを取り出し、
服を脱がせ、それを着せてあげた。
「遅いよ何やってたの」
酒場のマスターがなじるように言う。
「ごめんなさい、すぐ準備しますから」
席を見渡すと、その中に妹と銀髪の姿がある。
「よし、今までで、一等いい演奏にしようぜ」
ぼさ君もお客の仲の二人の影に気付いているようだった。
ぼくは、返事をする代わりに、ニッと笑って見せた。
フルートを構え、ぼさ君の合図を待つ。
彼が頷いた。
「雲が去り 月が生まれるまで
ずっとずっと 同じ夢を見よう
忘れた夜を 思い返して
熱が去り 夜が生まれたら
イルカになって 月の海に出かけよう
黒い世界に 月明かりひとつ
みんな去り 消えてしまうから
勇気を出して 言葉にしよう
愛しているよ どこまでも」
妹は、とても優しい顔をしていた。けれど、まだ怒っているだろう。
それでも、生きていれば、また新しい歩き方が出来る。新しい空の下で。
モッズヘア(´・ω・`)熱で生み出す新しいスタイル
では、早いとですがおやすいみなさい(´・ω・`)グスン
279 :
既にその名前は使われています:05/03/01 23:52:36 ID:JeAEN2F4
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!1
おつかれさまー(*´Д`*)
どうかお体はお大事に…
GOOOOOOOOOOOD Jooooooooooooooooooob!!!!!!!!
いちさん乙かれさまっす。
ホシュ
やっぱいい・・・イイよ!いちさんの作品!!
萌えですモエモエですぉー(*´Д`)
そしてちょっと切ないスパイスがぴりり
(*>ω<)
283 :
既にその名前は使われています:05/03/02 17:48:51 ID:jlIvmhwK
毎度毎度神が降臨するな・・・!
GJ!
284 :
既にその名前は使われています:05/03/02 17:49:35 ID:BaWOIMsc
タル男の子可愛いよな〜
285 :
既にその名前は使われています:05/03/02 17:51:40 ID:q80p3ptr
だいたいのタル♂の中身は吐き気がするけどな
286 :
既にその名前は使われています:05/03/02 17:53:15 ID:BaWOIMsc
俺は可愛いよ
287 :
既にその名前は使われています:05/03/02 17:53:47 ID:BaWOIMsc
288 :
既にその名前は使われています:05/03/02 17:56:02 ID:CXvV6mWU
俺はかわいいよ
289 :
既にその名前は使われています:05/03/02 18:04:17 ID:gG3OVtmo
タルさんをテレポするときはつい笑みがこぼれてしまうにゃ
【テレポデム】【いたわる】500g
ってシャウトしていた外人たるをテレポしたの、そしたら
手持ちが39gしかないというから、そこで絞め殺したにゃ^^;
じゃなくて、いいよあげるにゃ〜といったら、外人たる
後で返すって言ったけどすっかり忘れていたの
290 :
既にその名前は使われています:05/03/02 18:04:46 ID:gG3OVtmo
それから数日後、下層でテレポしていると、私の周りに
たるっこがまとわりつくの、うるせータルと思ってあっぱーを食らわして外海に沈めタル
とか思わずにかわいいにゃ〜と思ったら、以前テレポでお金足りなくて
わざわざお金を払いにきた外人タルなの、玉がきゅん・・いや、胸がきゅんとしたにゃ〜
かわいいにゃ〜たるたる♥^^
291 :
既にその名前は使われています:05/03/02 22:03:51 ID:+9Z0E5rv
それより286,287のIDに注目しy
「またしばらく帰ってこないんだな、寂しいもんだ」
ぼさ君はゆり椅子に座りながら、焦点の定まらない目をしている。
「冒険者だからね、妹達は」
ぼくは、持っていた毛布を彼の膝の上ににかけた。
「もうすこし日に当たる?それとも部屋に戻る?」
「また調子が悪くなるといけないからな、戻るとするよ」
立ち上がろうとする彼に、肩を貸す。
漁での事故でぼさ君が負った怪我は、治りが悪かった。
ぼくはベッドに彼を寝かせ、夕飯の買い物に出た。
紅過ぎるカザムの夕日。始めは綺麗だと思った。
けれど、老いるにつれて、不快な感情を抱くようになっていた。
ミスラの少女が、ぼくの前で立ち止まる。
「お兄さん、愛は見つかったかにゃ?」
昔見たような顔だ。
「これおめでとうの印にゃ」
少女が差し出したものは、淡い紫のカトレアの花だった。
ぼくは手に取り、じっくり見つめる。優雅で、力強い造形の花。
そういえば昔、同じようにミスラの少女がぼくに花をくれたことがある。
「ねえ、君」
そこにはもう誰もいなかった。
「よしてくれよ、こんな赤いの」
ぼさ君は、ぼくが買ってきたワンダーカフタンをポイと放った。
「・・・還暦祝いなのに」
「君も年取ったよな、一見はそう変わらないが」
彼の手が、ぼくの頬に触れる。
「お互い様じゃないですか、おじいさん」
みんな変わってゆくのに、タルタルは変われない。
「ずっと、俺の気持は変わらないよ」
ぼさ君の唇が、ぼくと重なる。
久しぶりに、鍛冶の仕事をしたせいか、肩が痛かった。
ぼくの耳に彼が口をつけてくる。
いつ以来だろう、彼とこうして寝るのは。
ぼさ君と暮らし始めた頃、彼があんまりぼくと寝たがらないのは、
彼がそういうことを、あまり好まないからだと思っていた。
でもその頃は、ぼくもすごくしたい年頃だったし、
同じベッドで、何もなく夜が過ぎるのに耐えかねて、一度聞いたことがある。
臆面もなく彼はこう言った。
一番好きな人とじゃ立たないんだ、って。
きっと、彼はその頃から、色んな枕友達とベッドを共にしていたんだろう。
「・・・気持ち良かった」
ぼくは彼の胸にキスをした。
「俺も」
彼の胸に耳を当てると、ドクンドクンと鼓動が聞こえる。
「体中ベタベタだよ、お風呂はいりたい」
彼の手が、ぼくの背中に回る。
「いつも思うんだ。君にこういうことすると、
汚してしまうようで、なんだかひどい罪を犯したような気分になる」
何も言わず、彼の胸の中で目を閉じた。
大分早く目が覚めてしまったので、
ぼくは、縁側で明ける雲を眺めていた。
雲は、紫に染まり、日に近い方から次第に白く明るくなる。
紙に挟んでいおいた、カトレアの花びらを見た。
雲と同じ色をしていた。
どこからどこまで、ひとつの雲だろう。
どこからどこまで、ぼくなんだろう。
きっと、それはひとりを忘れたいぼくのわがまま。
ぼくは、ずっとぼさ君に、自分であることを望んでいたんだ。
「いやすごかったんですよ、アンティカがこーんなに集まっていて」
銀髪が短い腕を、こーんなに伸ばした。
ぼさ君は、それに感心したように頷いている。
「はい、お兄ちゃんにはこれ」
テーブルの上の妹のおみやげに手を伸ばす。
背伸びして、やっと手がついた。
人のことは言えない、ぼくも腕が短いんだ。
ウォーターメロン。
ぼくが前から食べたいと思っていたものだった。
「いま切ってくるね」
そう言って、メロンを抱いてキッチンに向った。
メロンにナイフを入れると、甘酸っぱい香りがする。
居間からは、三人の楽しそうな声が響いていた。
続いたとしても、それは続いたという結果に過ぎないのです(´・ω・`)GM名言集より引用
おやすいみなさいまし(´・ω・`)グナイベイベ
300 :
既にその名前は使われています:05/03/03 00:13:00 ID:TF13j0hJ
いちさんお疲れサマー( ^-^)_旦~
シュールでいて、GJ!
301 :
既にその名前は使われています:05/03/03 00:29:00 ID:7bmmI1LC
1氏は物凄く見たくないものを見せてくれるね。
決して悪い意味じゃないが、良い意味で言ってるつもりでもない。
架空世界の現実と言うのも変な言葉だが、そこにある現実の虚無感の魅力は凄まじいな。
そうだね
見識不足を恥じずに言えば、タルタルの老化への考察や描写って自分は今まで見た事が無かったけど、
それがまさかハァハァスレになるとは思わなかった。
読むたびちょっぴり辛くなるけど、何とも言えない心地良さを感じます。
酔ってたから文が変…
それを初めて見るのが、まさかこのハァハァスレになるとは思わなかった、に補完よろ
ミスラの狩人は、土を握り、三度棺の上へかけた。
ぼくも続いて、両手で土を掴み、手を離す。
湿り気のある土は、固まりのまま棺の上に落ちた。
一通り参列者が、ぼくと同じように土をかけ終えると、
二人のミスラの戦士が、シャベルで土をどんどん盛ってゆき、
とうとう、何も見えなくなってしまった。
妹がぼくの隣に来る。
「気を確かに持ってね。こういうきっかけで、ボケ出す人多いそうだから・・・」
「はい、チョコドリンクが出来ました」
銀髪が差し出した白い陶器のマグカップを受け取る。
「出来たんじゃない、君が作ったんだよ」
「そう言われればそうですね。あ、洗濯物干しちゃいますね」
カップに注がれた黒い液体を見た。
きちんと整った髪、でも違う。ぼくの腕が上がらなくなって、
今までどおり髪を梳けなくなった代わりに、妹が毎朝やってくれているものだ。
髪の毛のこと。
短くしたら毎朝楽ですよね、と軽い気持ち言った銀髪を、
妹は、音もなく立ち上がると、ばんっと張り倒した。
これは私を守ってくれた、強くて優しい大事なお兄ちゃんの髪。
冗談でもそんな馬鹿なこと言わないで。
言葉が胸に苦しかったことだけ覚えている。
「お兄ちゃん。しばらくは良くなるまで鍛冶の仕事はだめよ」
後ろから妹の声がした。
「わかってるってば」
「いい子。じゃあ少しおやつの材料見てくるわね」
そう言って、妹はぼくの額にキスをした。
妹は、銀髪にも同じようにキスをして出かけていった。
チョコドリンクをすすると、甘みと苦味が口いっぱいに広がる。
銀髪は、手際よく洗濯物をバンブーロッドにかけてゆく。
苦味が判るうちはいい、甘みしか求めなくなれば、それはおしまいの合図だ。
「今日はどこ行こうか?」
ぼさ君の大きく開いた丸い目が、ぼくを覗き込む。
「バストゥークにサーカスが来ていて、
今港にいるみたいなんだ・・・どうしたの機嫌悪い?」
ぼさ君は、首をかしげている。
なんだか、頭の奥がどうもすっきりしなかった。
「もう、はっきりしないなあ!とにかく行ってみようぜ」
ぼくの腕を引っ張り、ぼさ君は走り出した。
「そこらへんで何か買ってから行くか。食べたいものとかある?」
繋いでいる彼の手が、少し温かかった。
「サーカスはいいや。それより、あの、恥ずかしいんだけど」
なんだか、とても身軽で、すがすがしい。
「え、何?言ってごらん」
「・・・かくれんぼしたい・・・だめ?」
「いいよいいよ!久しぶりだなあ、かくれんぼ。
じゃあ、隠れて俺が探しに行くから」
繋いでいた手が、宙に浮く。
まだ、握られている感触があった。
ぼくは、露天のテントの影に座った。
いつもと同じ、乾いた潮風。
ずっとこんな風に外にいると服が汚れてきてしまうんだ。
「みっけ」
ぼさ君が、ぼくの頭にトンと手を載せた。
「みつかっちゃった」
彼に腕を引かれ、立ち上がる。
「じゃあ次は、君がオニ」
かくれんぼを終えて、ぼく達は海の前に座っていた。
「俺さ、船乗りになりたいんだ」
ぼさ君は、海の向こうを指差した。
「歌はどうするの?」
「好きだけど、そんなんじゃ君を守っていけない。
そうだ、海に出たら、好きなところどこでも連れて行ってあげるよ」
伸びてきた彼の手を握る。
「だけど・・・俺なんかについてきてくれるか?」
何言ってるのぼさ君。ぼくは、君の言いなりなのに。
「船乗りになっても。歌やめないでね」
一瞬、意識がはっきりとした。
「そうだな、君がそういうなら」
バストゥークの景色に、セルビナの景色が入り混じる。
「何か歌って」
この感覚。ぼくは、夢を見ているんだ。
急に、目覚め始めそうになる体を抑えて、
消え入るように、薄くなってゆく声に耳を立てた。
「明日晴れるかな どこへ行くのかな
いつもひとりなら 寂しいだろう
どこからどこまで歩くつもりか どうしていつも止まれないのか
何から何まで続けてゆくのか 教えてよね還らない人
祈り泳ぎ 海を越えて 空を裂いて めぐる
きょうも待つよ あしたも待てる きのうは待った 泣きながら
焼かれてしまえ 楽だろうね 無知をもって 進めるさ
さあ呼んで どこからも
空に夢見て ひとり眠るよ
まあるい嘘 いつもいてね」
「大丈夫ですか、うなされているようでしたけど」
銀髪が、眉をへの字に曲げてぼくを見ている。
「平気だよ、このとおり」
ぼくは両手をあげてみせる。
「あいつに言われたので、ノーグまで買出しに言ってきますね」
いってらっしゃい、と健気な旦那様の後姿を見送った。
久しぶりに夢で会ったぼさ君は、昔のままだった。
もうすぐ、ぼくもぼさ君がいってしまった年になる。
鏡に映る姿はぼくも変わらない、けれど体の中はガタがきていた。
ぼくは、ずれ落ちかけた毛布を直して、
彼が、かつて同じように、使っていたゆり椅子の上で再び目を閉じた。
「おじいちゃん、また寝ちゃった」
「あーあ、今日もお話聞きたいのになぁ」
「くすぐったら起きるにゃ」
目を開けると、数人の子供達が集まっていた。
ヒュームにガルカにエルヴァーン。そしてミスラにタルタル。
ジュノ大公国で、推進された人種分散計画で、
このカザムにもミスラに限らず、あらゆる人種が住むようになっていた。
計画は、人種間の差別や隔たりをなくすという、
人道的な名目で施工されたが、差別などをなくすには至らなかった。
「あ、おじいさん。起きた!」
こうしてみると、子供達の世代には意味があったようだ。
「こんにちは。また話を聞きに来たのかな?」
ぼくは、腰をあげて、子供達のほうを向いた。
「俺、あれが聞きたいよ。歌う船乗りの話」
ヒュームの男の子が、空を指差した。
「えー!あたしは、あれがいい。昨日のあれの続き!」
エルヴァーンの女の子が、手を上げる。
「そうだね、じゃあ昨日の続き、幸せな鍛冶屋のお話にしよう。
むかしむかし、バストゥークに・・・」
ねえ、今度はもっと上手に好きになる。ねえ、また、会いたいな。
物語が終わることで読まれる方の目が疲れる問題は回避した(´・ω・`)みなさまのご愛顧ありがやんすでした。
設定やらもろもろを流用した以前書いた文章も、
頃合を見て張らせていただくとです(´・ω・`)おやすみんこなさいです
317 :
既にその名前は使われています:05/03/03 22:27:19 ID:HoI924Jq
なにこのキモイスレふざけてるの?
お疲れ様でした (つд;)
319 :
既にその名前は使われています:05/03/03 22:35:22 ID:7bmmI1LC
ふとwww板のリメイク(作品名)ラストを思い出した…
ちくしょう泣けてくるな
320 :
既にその名前は使われています:05/03/03 23:57:39 ID:f2vFWpfJ
いい話すぎwwww
乙彼様ですwwwwwwwwwwwww
。・゚・(ノД`)・゚・。 目から汗が・・・
いちさん ありがとう。
322 :
既にその名前は使われています:05/03/04 00:11:19 ID:DBVQ33bC
なぜかありがとうと言いたくなるな…いちさん ありがとう
>>いちさん
はげしく乙です(´・ω・`)ゞ
設定がおなじってことは、何十年まえのおはなし…みたいになるのかな?
AAの長編おはなしであるみたいな…
なにはともあれたのしみにしてます。
1すれ消費したら保管庫つくるつもりでしたが… けっこう消費にじかんかかりそうなので… そろそろ時期ですかな?
有難う、いちさん(つд;)
いちさん
いいお話でした。・゚・(ノД`)・゚・。
いちさん乙です。素敵な物語をありがとう。
GJ!
328 :
既にその名前は使われています:05/03/04 12:36:31 ID:/ElTeWld
感動した…
特に最後の「ねえ、もっと上手に…」のくだり
思い出したらまた涙腺が…
激しく乙でした
329 :
既にその名前は使われています:05/03/04 21:03:43 ID:DBVQ33bC
上げてみよう
330 :
既にその名前は使われています:05/03/04 21:27:07 ID:jx+6nzor
たるもへ
正直いぱいレスがあってビビッテルとです(´・ω・`)
>>323 いえ、設定少しを流用した以外はまったく別の話だとです。
保管庫の時期についてはおまかせいたします(`・ω・´)
設定の一部を流用した以前に書いた話だとです。
読後感も何も考慮せず書いたものなので心身不調な方はごちゅういください(´・ω・`)
ダウナーで際限なく電波文章でも、
タル萌えな貴方だけに捧げます(´・ω・`)イヂメナイデ
前にうぷした所に残っていたので、そのURLを貼るとです(´・ω・`)
ttp://momozatou.com/ff11upb2/file/20041219223636.txt
おおおお!
>>331っていちさんだったんだ!
凄くこの話好きでした。一目ぼれかもしれない。
思わずめったに書かないそこの掲示板にレスしちゃうくらい。
もちろんこのスレの話も大好きです。
サイトはないんですか?
もっともっと読みたいです。これからも頑張ってください!
333 :
既にその名前は使われています:05/03/05 00:31:51 ID:1dwXKJKK
読みましたけどこれははまりますというか何と言うか・・・w
エルヴァーン最低 タル超可哀想 つか感動ってか言葉で言い表せないw
次回作期待してage
いちさん、ありがとう。
なんかすごく切なくなったけど、誰かをまた本気で好きになりたいなって思ったよ。・゚・(ノД`)・゚・。
タル好きでなんとなく覗いたスレで泣いちゃいました(;-;)
もう明日からは自分のタルを見ても、読んだこの話を思い出してしまいそうです。
ありがとう!
そして書き込むの初めてだからこれでいいのか不安…(((;゚Д゚)))
つまんね あほか
337 :
既にその名前は使われています:05/03/05 13:27:02 ID:1dwXKJKK
>>いちさん
読ませていただきました…
なんというか悲しい気分というかなんといったらいいのか…
すごく心に詰まるような気分がいつまでもわすれられません…
聞いてはいけないものですが…あのあとを聞いてみたくなるような…といった気分です…
また今日もたのしみにしています…
>>332 サイトはないとです(´・ω・`)ペソネームとかいうものを、
使ってみたかっただけだとです(´・ω・`)思わせぶりですまないとです・・・。
340 :
332:05/03/05 22:34:58 ID:btW+JF1J
いち可愛いよいち
ってのはさておき、この話でも桃砂塔にupした話でも
こう、胸を突くというかきゅんとなりますね。
ステキー!(落ち着け)
たる♂がレイープされちゃうのはデフォなんですね・・・
(*´Д`)ハアハア
いちさんの、美しく儚げな蜃気楼のような文章が大好きです
でもちょっと苦いスパイスも入ってる所が病みつきになるというか・・
最後まで見守れてよかったとです
新作期待してますますますますますます・・(エコー)
取りあえず短い話でお茶を濁してみようかと思うとです(´・ω・`)
どこからくるの Hush! You’re full of filthy minds.
‐Clair basse‐(クレール バース)
私の旅。着けば消えてしまう、着かずとも消えてしまう、現実と時間に縛られる道。
それでも今では、変わったと言える。同じ時間でも、それ以上に膨らませて味わうことを知った。
それを教えてくれたのは私の隣で横になる二人。
赤毛の赤魔道士ハニー(Honey)と、泣きぼくろの吟遊詩人テネロ(Tenero)だ。
今まで、何度か他の人間と組んで行動することはあったが、
誰もが私の大き過ぎる体と戦い方に、狂気を見たような目をするばかりだった。
だが、この二人は違った。
自分達の十倍はあろうかという私の体を、気にかける様子も無く話しかけてきた。
それでも、私の、暗黒騎士の戦いを見たら、すぐさま目の色を変えてしまうだろうと思っていた。
しかし、裏切った。私の戦いを、ハニーは男らしいと言い、テネロは綺麗だと言った。
聞いたことの無い言葉に困惑したが、それ以上に深い安堵を感じたことを覚えている。
「どう?何か釣れた」ハニーが目を擦りながら聞く。
「いや。今日は駄目だな」
「俺、そこらへんで何か旨い物ないか見てくるよ」
そう言うと、ハニーは跳ねるようにして、露店の方へ走っていった。
ラバオは日差しも強く気温も高いが、
湿気が無いのと時たま吹く風のおかげで、それほど不快な気候ではなかった。
テネロは起きると、私の膝の上にちょんっと腰掛けた。
「ねえ、クレバー。ハニーどこ行ったの?」
「食べ物を買いに行った」
テネロはふーん、と言って私の腹に寄りかかった。
あまりに無防備だ。もし、私がこの首に手を回せば、簡単に終わってしまうというのに。
「僕、ここ好きだな。とっても安心出来る」
信頼、今まで向けることも受けることも知らなかった感情を、今まさに私は受けているのだろう。
私はゆっくりと、テネロの首に手を伸ばした。
「やめてよ、くすぐったい」
それも、悪くは無かった。
「何度見てもクレバーのは、すごい戦い方だなあ」
ハニーは干し肉を頬張りながら、たった今私が斬ったアンティカの骸を探っている。
「ハニーって変。どうしてご飯食べながら死体とか触れるのか解らない」
テネロは、私の脚の陰に隠れて言った。
「腹が減ったら食う。動物の自然な姿勢だぜ。テニーも半分どう?」
「死んでもいらない」
「じゃあ、私が貰おうか」
ハニーが放った干し肉を掴んで、口に入れた。少し堅いが、このくらいが丁度いい。
「やった!金貨二枚めっけ!」
テネロは、何か言いたげな表情で、ハニーと私を見ていた。
「ルルル、新鮮捌きたて」
テネロは鼻歌を歌いながら、解体したてのビッグバードを抱えて来た。
「よく殺したばかりの肉食べる気になるよね、俺ダメ」
「なんで?生きが良い方が肉汁も多くて美味しいよ」
私は、テネロの捌いてきた肉を受け取り盾の上に並べた。
ファイアを詠唱すると、ぼんっという音と共に盾の下の木に火が点いた。
「あ、クレバー。僕の分はレアでお願いだよ」
「ああ。血汁が滴るぐらいに、だったな」
テネロは私を見て、にこっと笑う。理由も無く、私は目を逸らしてしまった。
「俺のは、これでもっかっていうくらい火を通して・・・」
私の肉に対する考えは、テネロと同じだ。
アルテパの夜は、大変に冷える。
だから、こうして火を焚き、体を寄せ合って休む。
「男三人っていうのも、寂しいなあ。俺、くっついて寝るなら女の子がいい」
「だったら、僕の体に回してる手、離してよもう。僕はクレバーのお腹で寝るから」
二人は仲が良い、その仲の間に私が入り込む隙など無いのやも知れぬ。
テネロが、私の腹に潜り込んで来る。遅れて、ハニーも来た。
「喧嘩などよせ。お前達は仲がいいのだから」
私は二人の体を撫でた。
不意に沸き起こった二つの体を貪りたくなる衝動を、何とか抑えて空を眺める。
星達は、目が眩むほどの光を持ってそこにいた。
小さな影が、私の方へ近づいてくる。
「そんな甘さで仇を斬れるか」
「ガルカの血が言うだろう、アンティカを討てと」
「お前の刃は黒く輝いているか」
「正直になれよ、本当は死骸で遊びたくて見殺しにしたんだろう」
影は、いくつもの言葉を吐いた。
「黙れ!お前に私の何が解る!」
私は影の首を掴み、頭の高さに掲げ勢いをつけて潰した。
刹那、影の体からは力が抜けだらんとする。
口からは舌が垂れ、顔は・・・顔?
そこにはテッセル(Tesser)の顔があった。
違う。私は。違う。許してくれ。許してください。
「アサアサ。起きろよクレバー。もう俺おなかペコペコ。
テニーはクレバー起きるまで、食っちゃいけないって言うしさ」
朝?そうか、また夢か。
私の場所に、たくさん肉が盛られている。
私は体を起こし、肉を焼くテネロの方を見た。
やはり似ている、そう思えた。
メリファト山地を旅した時、野宿する為に潜った洞穴。
そこにいたのが、テッセルだった。
彼は、何年も俗世を離れ何年も、少ない木の実を拾ったり、
狩りをしたりして、そこで暮らしていると言った。
私にも心を開こうとはしなかった。
次の日の朝、彼が目覚めぬうちに洞穴を去った。
だが、惹かれる所があったのだろう、
私はメリファトを通る度、彼のいる洞穴を訪ねた。
いや、どこへ行くにも、あえてメリファトを通るようにしていた。
ある日、同じように洞穴を訪ねると、
テッセルは石のベッドの上に、丸まるようにして横になっていた。
私の姿に気が付いたようだが、声は無かった。
彼の体に触れると、燃える様に熱かった。
ベッドの脇で、鈍い輝きをする塊があった。アンティカの肩甲だ。
この辺りにアンティカはいない、ゴブリンの行商が落とした物か、
冒険者が落とした物か、それをテッセルが拾ったのだ。
肩甲の中に見える煮炊きした跡、おそらく鍋代わりに使ったのだろう。
頭にひとつ昇る物があった。高熱、アンティカの肩甲。
そうだ、この肩甲は火にかけると、鎖死病を引き起こす汁を出す。
テッセルは鎖死病にかかっていた。
急いでジュノに駆け戻り、薬を調達してくれば助かるやも知れぬ。
だが、私が洞穴を出ようとした時、行かないで、と絞り出す声があった。
私は、ベッドの脇に戻り、骨が痛い骨が痛い、と泣く彼の体を擦り続けた。
明けても落ちても、眠る事無く彼の体を擦った。
二度目の日が昇った時。
テッセルは、ありがとう、の言葉を置いて息を止めた。
彼の失せた体を擦る、確かに未だ温かかった。
私は、見殺しにしたのだろうか。
これだけの時間があれば、ジュノへ向いここへ帰れた。
神は私を責むだろうか。いや、神などいない。
私は裁かれぬ、だが裁かれる。
私は、彼のいなくなった唇を舐めた。
感情を止めていた鎖は、何かの拍子に千切れてしまったようだった。
衣服を剥ぎ、足の指の先から、額まで舌で濡らした。
腕を曲げ、脚を曲げ、思うままに口をつけた。
私の頭は、かつて感じたことの無い量の恍惚に揺られていた。
心のどこかで思っていて、だが私が認めぬ事実。
その時、私はその事実に触れてしまったのだ。
「今日もアンティカ退治に行くんだよね?」
膝の上のテネロが上を向く。
「そうだ。アンティカは存在してはならぬ」
「金貨だけど。いつもハニーと僕で貰ってるけど、いいの?」
「構わぬ。私には必要のないものだ」
「・・・ありがとう」
違うのだ。私は、ありがとうなどと言われて良い人種ではない。
体が勝手に、膝の上の塊を抱きしめる。
「この腕も好き。優しい人の腕だから」
私はテネロを離し、立ち上がった。
アンティカを討つ為、この手に宿った衝動を掻き消す為。
準備を終えて丘の上で待っていたが、テネロもハニーも一向に来ぬ。
私は痺れを切らし、二人のもとへ向った。
「大変なんだよ。ハニーがすごい熱で、僕どうしよう」
泣くテネロの横で、ハニーはぐったりと横になっている。
一目で判る。鎖死病だ。
ガルカだけは、罹ることのない病。
放っておけば、テネロまで病に冒されるだろう。
ひとつの考えが頭をもたげる。
神は裁けぬ。そして黒い血が言う。
私は逆らえないだろう。神は私に、果実をお与えくださった。
テネロは声を上げて、泣いている。
衝動など掻き消す必要もないのだ。
END(´・ω・`)短いバナナは甘いらしい。
一番最初に書いた、ぼさ君物語に題名が書いてない事に、気が付いたとです(´・ω・`)
出先で携帯で打ってたので、
正直こんなに長く続くとは思わなかったとです(´・ω・`)
題名ペタリ(´・ω・`)ノあいのうた I only pronounce words for you.
大量に書いたので少し休憩モードに入ってみるとです(´・ω・`)
362 :
既にその名前は使われています:05/03/06 22:56:43 ID:U0pd6eGe
いちさん、GJ!!
ENDと言わずに続き書いてほすぃぃぃ!! (*´Д`)ハアハア
いちさん降臨してる(*´д`*)ハァハァ
ログ保存したので後でゆっくり読みます、乙カレー
364 :
既にその名前は使われています:05/03/07 03:33:46 ID:JT3rals3
いままで後衛一途だったんだけど
気分転換に始めたモンクが楽しい
LSにエルモンクがいるので色々教えてもらってるんだけど正に師匠ってかんじ
文才ないオイラの代わりにタルモとエルモの話だれか書いてくれ
モンクすれにいくよろし
366 :
既にその名前は使われています:05/03/07 14:46:56 ID:r82CGdx7
たるたるはぁはぁ
>>364 やっつけ仕事だとですが・・・(´・ω・`)
くさはらのきおく
「よいか。まずはこうである。
モンクというものは、拳を持って敵を討つ。
騎士が盾を落とせば、その命を終えると同じく、
モンクもまた打つ拳を失えば、その命を終える」
俺は天を見上げた。うん、いい、いつもながらに決まっている。
青は藍より出でて藍より青し。あまり、上手すぎる教え方も考え物だ。
だがそれこそ、歓迎すべき未来ではなかろうか。
俺は得意げな気分になって、弟子である弟子の方を見た。
弟子はぽてっと尻餅をついて、すやすや眠っている。
「ばかぁもぉーん!」
ロンフォール。
青い草の清清しい匂いまで、飲み込んだ風。
俺は、ここを駆ける風を気に入っていた。
「師匠はオイラのこと嫌いなんだ。だからゲンコツをくれて、
こんなウネウネキモキモのワームと戦えって言うんでしょ?」
弟子は、ワームから顔を背けて今にも鳴きそうな声を出している。
「何を言う。ゲンコツはお前が居眠りをするからだ。
それに、モンクの修行はワームが一番都合がいいのだ」
「・・・わかった。やってみる」
俺は、弟子の腕を掴み、
文字通り手取り足取り、拳を打ち込み方を教えた。
特訓は、日が落ちるまで続いた。
サンドリアに帰る途中、眠くなった、
と言い出した弟子を背負い、俺は街の中を歩いていた。
歓迎すべき未来。弟子がこの様子では、まったく前途多難だ。
だが、本当は弟子が俺を越えてゆく姿など見たくはない。
ずっと、手の上で収まるように踊っていて欲しいんだ。
背中が温かい。
父もモンクだった。誰よりも厳しく、俺に戦いを教えた。
俺も同じ道を辿る。それがエルヴァーンの生き方だ。
弟子をモグハウスのベッドに寝かせ、錆びた錨亭へ向った。
ここの豆スープを飲まないと、一日が終わった気がしないんだ。
今日の朝もすっきり目が覚めて、鼻歌交じりにいい気分で競売所へ向った。
新しい武器を物色していると、弟子の姿を見かけた。
親しげにエルヴァーンの男と話している。
俺以外にもエルヴァーンの知り合いがいたことに、少しムッとなる。
俺は、声はかけずに、バザーに目を通すことにした。
「師匠朝早い!」
足元を見ると、息を切らした弟子が、そこにいた。
「おはよう」
なんだか、気分がよくない。
「これね。さっきの男の人から買ったんだけど、師匠に似合うかな」
俺はしゃがんで、弟子に贈り物をつけてもらう。
約束バッジだった。
曇った気持ちは、どこへいったのだろう。
弟子の顔を見る。
早く追い付け、そして同じ道を歩こう。心の中で独り言ちた。
オワリ(´・ω・`)
今度こそ少し休憩モードに入ってみるとです(´・ω・`)おやすみなさいませ。
374 :
既にその名前は使われています:05/03/07 22:52:41 ID:q5nmyFKI
モンクが教えることなんかあるのか?w
釣りもしない マクロ押してるだけのジョブが
この速さなら言える
イチさんハァハァ(AA略
ナニッなんなのアナタッ
ホノボノキャワイイのも凄く上手じゃないッ!
暗いのも好きだけどね…可愛いのも大好きなのさ…
>>374 どのジョブも基本はマクロ押してるだけじゃん。
それに、いちさんの話の中にリアル持ち込んでどうするんだろ?
377 :
既にその名前は使われています:05/03/08 09:22:52 ID:U08aX6QA
スレタイ糞だと思ったが見てみたら良スレじゃん
いちさん応援してます
上げてたorz
いちさんGJです。(つд///)
>>いちさん
いつもいつも乙です〜。
そういえばいちさんって、いまもffやってるんですか〜(´・ω・`)?よければ鯖なんかもしりたいぽw
漏れは21鯖です(´・ω・`)
381 :
既にその名前は使われています:05/03/09 03:16:36 ID:v5oX20+i
ガルカさん危ない!
ボクの後ろに隠れて!
ってかばうのが生き甲斐(*´д`)
っていうタルナがいました
どこにかくれるんだろう
>>374 日々の研鑽が いずれ立派な業になるのですよ( ̄ー ̄)
ゲーム内でもまた然り
383 :
既にその名前は使われています:05/03/09 08:36:13 ID:y5ctQMhO
たも
>>380 Lv60になったぞう記念で一年ほど前に止めました。
ごめんねごめんね(´・ω・`)
>>374 モンクが教えるのは、心意気なのだよ。そんなことも解らんのかね。
386 :
既にその名前は使われています:05/03/10 23:49:04 ID:5kFfhghF
緊急浮上!!
>>いちさん
またまたたのしみにしてますです。。。
というか漏れも書こうかな? ってか喪前ら書け;; いや書いてください;;
「い…いやだよぅ…」
胴着のはだけたタルモの上半身を、エルモの細い指が這い回る。
背中にうっすらと汗が滲み始めていたが、綺麗好きなタルモからは淡くせっけんの匂いが漂っていた。
指先を帯の結び目に伸ばすと、流石に危機を感じたタルモが最後の反撃に出た。
「うゃー! だめだったらー! 百列けーん!!」
「バインド」
短い詠唱の後エルモはバク転で2ガルカ程の距離を確保し、悠々とそこに腰をおろす。
じたばたと短い足を空回りさせながら、その場で哀れに両腕を振り回すタルモをニヤニヤと眺めた。
魔力の戒めが解け、ようやくエルモが射程に入った頃、タルモのスタミナも切れた。
「はい、おつかれさん♪」
エルモの足につまずき、胸元にすてんと転げ込むタルモ。
せめて一撃なんて考えないで、逃げてしまえばよかったんだ…とタルモがひとりごちる。
赤子のような肌から吹き出る玉のような汗を舌でぬぐいながら、帯の結び目を器用に解く。
特に触りごこちのいい丸いおなかを数回さすった後、ズボンの中に指を滑り込ませると、
いじらしく身を硬直させたタルモ自身があった。
「あぁぁ…」
そこに指を添えたまま汗ばむ首筋を舌でなぞると、吐息交じりの声と一緒に手の中のものもぴゅくんと震えた。
タルモの態度とは対照的で、ここだけは快感に素直な反応を示していた。
「はいはい、もっと楽にしてー^^」
普段は相対する者を打ち崩すために、強く無骨に握り固められているモンクの拳。
しかしこの時のエルモの手はどこまでも艶かしく、繊細にタルモの理性を崩していった。
詩人が曲を奏でるのと同じように、エルモの流暢な指さばきはタルモの弱点を的確に撞き、タルモの口から歓喜の唄を奏でさせる。
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
翻弄されるがままのタルモが我に帰ると、
傍らで寝そべりながら、生まれたままの姿の自分を見つめているエルモの姿があった。
かぁぁっと顔を赤く染めながら、体液まみれの裸体を胴着で隠そうとするタルモ。
「汗かいちゃったね^^ 一緒にお風呂入ろうか〜♪」
困惑した表情でタルモが壁掛け時計をチラ、と見た。
まだアンブロシアを与えてから30分程度しか経っていなかった。
>>387 是非書いてください(・∀・)ていうかみんな書こうヨ。
>>388 これを待っていました(*´・ω・`)グレェィト
392 :
既にその名前は使われています:05/03/11 23:27:17 ID:bUoAYHGo
たる萌え(*´д`*)
「子供はもう帰りなさい」
子供にしか見えない奴にそう言われるのがムカつく。
「俺は子供じゃ…」
子供じゃない、そう続けようとしたのに忌々しい腹の虫がグーなんて言いやがって。
先生はは丸い目を更にまん丸にしてこちらを見上げ、ついに耐え切れず噴き出した。
「な、何笑ってんだよっ!!」
「い、いや、わ、笑ってない、よ」
笑ってる絶対笑ってる。突っ伏した肩がブルブル震えてる。
先生はいつもこうだ。
394 :
393:05/03/12 00:50:26 ID:zyqXLAwY
先生、なあ、俺はもう子供じゃないんだ。
あんたに拾われた時のみすぼらしいチビじゃないんだ。
背丈なんてあっという間に追い越したし、もうあんたを守れるくらい強くなった。
「大人をからかうのはよしなさい。さあ、お腹がすいたのだろう?何か食べに行こうか」
からかってないよ先生
だから
だから俺をみてくれよ。
395 :
既にその名前は使われています:05/03/12 00:51:04 ID:tfTJmPot
ボサタル最強あげ
ロン毛だけかな、最悪は(笑)
396 :
393:05/03/12 00:54:34 ID:zyqXLAwY
おしまい…というかネタ切れw
初タル♂ネタですわ…
遥かに年上でも可愛い受にできる。それがタルクオリティ。
タルってちっちゃいから、描くの難しいですね…(((;゚Д゚)))
誰か、良い描き方教えて下さい。
そしてお話し萌え(*´Д`*)
タル♂使ってますが、明日はタル♂を観察したいと思います…ss撮ろう。
漏れ、絵かいたからうpしようかとオモタけど…
なんか下手だしちゅうし(´・ω・`)
399 :
既にその名前は使われています:05/03/13 04:22:54 ID:E7qb2QJO
保守保守っと
400 :
既にその名前は使われています:05/03/13 04:35:13 ID:t74DcFgR
2度目の400
401 :
既にその名前は使われています:05/03/14 03:59:27 ID:FwcaxeHm
hos
402 :
既にその名前は使われています:05/03/14 19:44:36 ID:55VYd0ou BE:10133093-#
ほっしゅほっしゅ。、。。・・。。
403 :
既にその名前は使われています:05/03/15 01:07:24 ID:afWGlbfH
ホスゥ(`・ω・´)
404 :
既にその名前は使われています:05/03/15 01:17:36 ID:kffr9U71
最初のウィンミッション受ける時
水の区のガード近くのタルタルが説明するんだが
あのモーション見て激しく(*´Д`*)
405 :
既にその名前は使われています:05/03/15 01:24:32 ID:Br0Jx/Kc
たるたるが、エスケープするときに
ぷるぷる 震えるしぐさがなんともかわいい^^;
406 :
既にその名前は使われています:05/03/16 00:48:13 ID:z+xPrNVi
407 :
既にその名前は使われています:05/03/16 03:33:32 ID:+MGkGDrj
保守
408 :
既にその名前は使われています:05/03/16 14:51:17 ID:h3E0kobX
たるの倉庫キャラのレベル上げ始めました(*´Д`*)
いちさん、もっと書いてくり〜(´・ω・`)
>>398 えー(´・ω・`)ちゅうしダメヨ。
>>409 適当に短いもので何か書こうと思っとります(´・ω・`)微妙にお待ち申し上げております
例のうpロダにもいくつかタル男ハァハァなSSあるね。
個人的に超好きな話があるんだけど、ちとエチ激しいから読む人選びそう。
もっとみんな書いてくれー
412 :
既にその名前は使われています:05/03/19 02:10:50 ID:73isbGuu
414 :
既にその名前は使われています:05/03/19 23:38:40 ID:ZflT7ouQ
>>413 ほのぼの、いい絵ですね。
タルなら節操なくどれでも好きだとです(´・ω・`)
例のうpろだってどこ?アドレスキヴォン〜〜
好きにして2とか桃とかじゃないよね?
合わない鍵 Rigadoon as the justice
客の見送りが済むと、客室の掃除をしなければならぬ。
そうして次の客を迎えて、夕食の支度をし、
自らが食事にありつく頃には、民家はとうに眠る。
セルビナの宿の給仕であるボロックの一日は、忙しく過ぎる。
ボロックは冒険者を見送るたびに、冒険の記憶を呼び起こされ、
今に、短剣を掲げ、駆け回るような錯覚に襲われる。
しかしながら、今の彼に短剣はないし、心にもまた、ない。
ボロックは、ベドーを旅した時に大怪我をした。
腕に慢心し、ろくな準備もせずにクゥダフの根城を攻めた事が原因である。
以来、彼は剣を忘れ魔法を忘れ、こんな生活をしているが、
それでも、まだ思う所はある様で、冒険者に接する仕事を好む。
かつて、ボロックと旅をした仲間が、彼のもとを訪れ、
もう一度旅をしないかと誘ったことがあった。
仲間の言葉に、彼は強かった頃の自分を思い返して、
まだ立ち上がれるのではないか、歩き直せるのではないか、
と奮い立ちセルビナの町を飛び出した。
しかし、コンシュタット高地でクゥダフの姿を見た瞬間に、
参ってしまい、逃げるように、いや、セルビナへと逃げ帰った。
生物学的にタルタルは臆病なもの、とボロックは自分に言い聞かせる。
だが、彼が底に押し込んで鍵をかけても、どこか遠くでまだ生きているのであろう。
日の沈む頃に、泊まると言う客が一人あった。
客は革の鞄を肩からかけていた。タルタルであった。
ボロックは、自分が磨いた客室に通し、一通りの説明をした。
「長旅お疲れ様でした。夕食はもうすぐ出来ると思うので、ちょっと待っててください」
「ありがとう。道中サンドリアの連中と連れ立ってね。
私もこの辺りの地理には詳しくないから仕方なかったんだが、
これが大変に鼻持ちならない奴らでね。
でも、こうして同じ種族と話をすると、なんだかとても気が休まるよ」
「そうですか。タルタルのお客さんは、久しぶりです」
「外を散歩しようと思うんだが、セルビナは初めてなんだ。
良かったら一緒に来て案内をお願いできるかい?」
「綺麗な海だ。まるで宝石だなあ」
ボロックには、気の聞いた言葉は無かった。
彼は、元より話し上手な方ではなかったし、そういう場は避けてきた。
「そう言えば、名前がまだだった。私はリゴドン。君はなんていうの?」
「ボロックと言います」
「いい名前だね。ここに座ろう」
リゴドンが砂を払った石の上に、ボロックは腰掛けた。
「私の顔に何かついてるかい?」
「ううん、ただちょっとその怪我が気になって」
「獣人にやられてね」
リゴドンの顔の傷。オークとの手合いで付けられた物である。
傷が癒えた今も、斧がなぞった跡は窪んでいる。
「恐くないの?」
「恐いよ。でもそれ以上に旅は楽しい体験だ。それより、
思ってたんだ、指のはジルコンリングだろう。魔法使い?何色?」
「黒色。でも今はやめた。魔法の勉強面白くないから」
嘘に嘘を塗り重ねる歩き方。それでも彼は生きる、私も生きる、貴方はどうであるか。
「そんなこと言わないで。ボロックみたいな人、いや、ボロックと旅がしたい。
一目惚れなんだ、あ、変な意味ではないよ。」
ボロックは困ってしまった。あって間もない人間に誘われることもそうだし、
もう一度冒険者をしてみたいと思ってしまう自分に対しても、である。
「口が軽い人は嫌いです。会ったばかりの僕の何が解りますか」
「怒らせたなら、謝る。純粋に君と旅をしたいと思ったんだ。
私は今までずっと独りでやってきたから。でも君には関係なかったね、すまない」
「こちらこそ失礼しました。食事の用意が出来ていると思います。さあ行きましょう」
衝動に任せて流れられたら楽だろう、ボロックは思う。
だが、盲目に歩く事が何を招くか、彼は良く知る。
ボロックが調理場に着くと、料理番が皿に盛り付けをしていた。
「何やってたんだ。早くこっち手伝って」
「ごめんなさい、すぐやります」
ボロックは、調理台の上のボウルを取り、中身をスプーンで小鉢に移す。
少しでも盛りの形が悪いと、小言が来る。
彼は慎重に、いくつかの小鉢に同じように盛っていった。
彼が、もうひとつに小鉢に手を伸ばそうとした時、
腕の中のボウルが落ちそうになった。
慌てて、ボロックは伸ばした手でボウルを押さえようとする。
あ、と思ったときには、戻した手が小鉢に当たり中身が調理台に流れ、
それに気を取られる瞬間、ボウルが床に落ち、鈍く高い音を上げた。
「仕事サボって、遅れてきたと思ったらこれか」
「ごめんなさい・・・」
ボロックは膝を付いて、零れたボウルの中身をかき集めている。
「謝ったって、料理は戻らないんだよ。もう邪魔だ。ここから出て行け」
「すみません。手伝いますから」
料理番の投げたマホガニーのしゃもじが、ボロックの顔にめり込む。
ボロックは何も言わず、調理場を出た。
彼の頭を満たすことは、料理番に対する怒りでもなく、口に広がる血の味でもなく、
唯、自分の犯した失敗の場面をありありと反芻することだけであった。
その日をボロックは仕事を終えると、宿を出て砂丘へと向った。
彼は、十字に彫り跡のある木の前で立ち止まった。
息を、吸っては吐き、吸っては吐きを繰り返している。
「こんな夜中に、ボギーに会ったら大変だ」
ボロックが、後ろの越えに振り向くと、そこにはリゴドンが立っていた。
「言い忘れたことがあったんだ。もし、私と共に来てくれるなら。
日の出からニ番目の船で待っている。それだけ、それだけを言いに来たんだ」
ボロックは、はい、とだけ答えた。
彼は、町へ戻るリゴドンの姿を見送ると、木の前にしゃがみ込んだ。
根元に指を入れ、砂を掻き出してゆく。
しばらく続けていると、砂の中で彼の指が切れた。
リゴドンは、船着場で宿の方をじっと見ていた。
宿を出る人の姿を見ては、気を落とした。
彼は何事も独力でこなす事に、優越を感じる人種であった。
生まれた国であるウィンダスからの、依頼も全て一人でやり遂げてきた。
だが最近、彼の心には澱みがあった。
待ち行く人間。自分と同じくらいであろうタルタル。隣には笑うそれの仲間達。
人は、群れるように創られた。
その事実が達成されぬ時、リゴドンが苦心するような、澱みが生まれる。
澱みは暗い。嘆いても、疎んでも、湿るように絡みつく。
リゴドンは、未だ宿の方を見ていた。
二番目の船が出航したことにも気が付いてはいなかった。
ボロックは船着場へ駆けた。
だが、そこには、リゴドンの姿は無い。
彼は、急いで切符を買い、船に飛び乗った。
船内には、かつて二人で冒険の旅をしたミスラのメナクルの姿があった。
メナクルは、リゴドンと話をしているようだった。
リゴドンが、ボロックの存在に気付き、振り向く。
ボロックは、荒い息を飲み込んでこう言った。
「僕が大丈夫だった時は、一人じゃなかったから、だから」
メナクルも彼に気付き、ボロック!と声を上げた。
人は知る。己の力だけでは生きられぬ。
故に群れる、群れてでも進もうと願う。醜くも浅ましくも願う。
彼も知るだろう。
ボロックの手にはダーククリスが握られていた。
ウキウキして書いた、今は続いてみようと思っている(´・ω・`)
なかなやれなかったFF9をやっとやったとです、登場人物を死なせることについて、
大変考えさせられたとです。人を死なせてはやぱりいかんとおもたとです(´・ω・`)
チラシの裏に書いておけばよかったとです(´・ω・`)ごめんねお母さんおしゃべりでごめんね
429 :
既にその名前は使われています:2005/03/21(月) 23:57:47 ID:Fbs2iDXU
あいかわらず素敵な小説ですね。続き楽しみにしてます〜
430 :
既にその名前は使われています:2005/03/22(火) 00:23:22 ID:HCxT6Dd0
お前らキモ!氏ねよ
431 :
既にその名前は使われています:2005/03/22(火) 00:29:12 ID:peMK9AHc
俺たちキモッ!
432 :
既にその名前は使われています:2005/03/22(火) 00:33:09 ID:tUREpJIO
俺たち俺たち俺たち俺たち
キキキキーモキーモーモー
433 :
既にその名前は使われています:2005/03/22(火) 02:00:14 ID:Zc4vtSVy
434 :
既にその名前は使われています:2005/03/22(火) 02:13:20 ID:mvyy3rHf
いちさん乙です
(`・ω・´)おー。ひさびさにいちさん乙です。
(´・ω・`)続きたのしみにしてまつ
436 :
既にその名前は使われています:2005/03/23(水) 18:46:29 ID:wcQyWYOO
(´・ω・`)よーしパパ
ひとり逃げ、心を落とし、目を閉じました。
それでもなお、遠くに声が在るのです。
触れれば楽でしょうか、僕は楽になるのでしょうか。
知っています、断固お別れを申し上げなければいけない。
どうぞ、臆病者と笑ってください。
恐いのです、怯えているのです、震えるのです。
しかし、今ならば、開けるでしょう。
折れた足をかばう事も無い。
生まれる朝に恐怖し感謝します。
ボロックの心より。
リゴドンの物干し竿には、さっぱり魚がかかる気配が無い。
だが、彼は釣り糸を垂らし、海と向き合う形だけで満足であった。
空は澄み渡り、照りつける太陽が大変に暑い。
船側から、水一瓶配給されるが、こんな陽気では、足りるわけも無い。
それを見越してか、水を持って商売をするヒュームもあった。
メナクルは、ボロックの膝に手を置いた。
「やっぱりあんな卑しい仕事、貴方のする事じゃないわ」
「でも、楽しかったんです、あの仕事」
「そう。でも、戻って良かった」
「僕も、またこうして話が出来て嬉しいです」
「ねえ、覚えてる、言ったでしょう。言葉で壁を作らないで」
「・・・ごめんね。また会えて嬉しいよ」
メナクルは、財布から一枚の写真を取り出して、ボロックに見せた。
幼い頃の、二人がが写っていた。
ビロードの帽子を被ったボロックと、ホワイトオークの弓を持ったメナクル。
彼女は、幼い頃から狩りの技術仕込まれ、厳しく育てられた。家は貧しく、父は無かった。
一度、ミスラの狩人に、将来はどんな人になりたいの?と聞かれたことがあった。
ボロックのお母さんみたいな優しい白魔道士さん、メナクルは正直に答えた。
メナクルが見上げると、楽しげに話をしていた母の顔は不自然に強張っていた。
魔道士なんて。何言ってるのこの子は、父さんみたいな狩人になりたいって言っていたじゃない。
ほら何とか言いなさい。まったく、この子はろくなものになりゃしない。ああ、ああ。
母の友人達は、蔑むような、憐れむような目でメナクルを見ていた。
メナクルは、笑った。
違うの。お母さんみたいな狩人になりたいって言ったのよ。
メナクルは、怯えていた。
この輪から出てしまったら、きっと母は私を助けない。溺れてしまう。
彼女は、ミスラであることを誓った。
月日は流れ、メナクルが十九になった時、母は狩りで命を落とした。
その日、メナクルは白魔道士になった。
ミスラである事に背いた。だが、自由であった。
リゴドンが、二人の腰掛けている階段へと歩いてくる。
「随分と親しいんだね。君達は」
「釣れましたか?」
「いや、まったく駄目だ。それより、そろそろマウラだ。荷物をまとめておかないとね」
リゴドンは、折れた竿を持って船の中へと入っていった。
「ねえ、私あの人苦手」
リゴドンも思う所は同じであった。
彼は思った、これでは何の為にボロックを誘ったか解らぬ。
たが、決して惨めな澱みに浸かる為であった訳ではないはずである。
「悪い人じゃないんだよ」
マウラに着いて、三人が宿を取る頃には、
あたりはすっかり暮れて、街灯が淡く町を照らすだけだった。
「じゃあ、この部屋をボロックと私とで使うから、
リゴドンはそっちの部屋でゆっくり休んで。その方が気楽でしょう」
「気楽と言うこともないが。君達は積もる話もあるだろうから、そうしよう」
「明日の朝は、僕が起こしに行きますから、たくさん寝坊してくださいね」
「はは、君はもう宿の下男じゃないだろう。・・・だけど、お願いするよ」
リゴドンはどこにいるのだろうか。
本当の自分が常に存在出来るだろうか。
赤子ならば、だが、リゴドンはそうではない、分別のある成人である。
今夜もリゴドンは、盾に隠れ仮面を帯びて眠る。
何かが倒れた音に、リゴドンは目を覚ました。
彼は、傍に置いてある剣に手を伸ばし、耳を立てる。
すすり泣く声。
また、どしんと倒れこむ音がし、押し殺した呻きが上がった。
リゴドンの耳が聞いた呻きは、ボロックのものであった。
続いて、隠す風もない高らかなメナクルの笑い声が、彼の部屋まで響いてくる。
リゴドンは目をきつく閉じた。
なるたけ頭に状況が流れ込まないようにと、剣の名前を数え立てた。
しかし、意識を逸らせば逸らそうとするほど、笑声が、呻き声が、頭に入る。
リゴドンは、ゆっくりと空に魔法を描いた。
白い煙に彼の体が巻かれる。
彼はスリプルに身を託し、傍観へと逃げ堕ちた。
続く明日(´・ω・`)往く昨日
おやすみなさいだとです(´・ω・`)ポッケ、ポッケ、パピプペポッケ〜♪
446 :
既にその名前は使われています:2005/03/23(水) 23:48:03 ID:V1xwU0dN
面白い。
リゴドンに興味がわいた。
早く続きが読みたいなぁ。
いちさん乙です!
続きが気になる・・・
449 :
既にその名前は使われています:2005/03/24(木) 03:00:29 ID:NnCEAy0Z
タル使いの約70%がスパロボ好きである。
スパロボ好きの約65%がショタ・ロリである。
タル使い = 変態
( ^ω^) ・・・
(⊃⊂)
(^ω^)⊃ アウアウ!!
⊂ミ⊃ )
/ ヽ
450 :
既にその名前は使われています:2005/03/24(木) 13:34:11 ID:RkzKp1zX
俺は残りの30%なので ⊂(^ω^)⊃ セフセフ!!!
このスレなんてなく敬遠していたが
一気に読んでしまった
いちさんアンド他のみんな乙!
最初の話が自分的には好きです
そんな自分はボサタル
452 :
既にその名前は使われています:2005/03/25(金) 03:36:09 ID:+wE3ygf5
ボサタルの厨房率の高さは異常だよなw
トリップでるかな?
454 :
あんこくw#:2005/03/25(金) 04:08:37 ID:zPytEPQZ
でたw
こんどこそ
こんどこそ
457 :
既にその名前は使われています:2005/03/25(金) 22:33:50 ID:6uP1O3/e
緊急浮上
458 :
既にその名前は使われています:2005/03/25(金) 23:38:28 ID:KmHiQfNZ
>>449 = 変態
( ^ω^) ・・・
(⊃⊂)
(^ω^)⊃ アウアウ!!
⊂ミ⊃ )
/ ヽ
459 :
449:2005/03/25(金) 23:51:43 ID:AAFZJqsy
>>458 俺ァ タル使いでもスパロボ好きでもねェ
だがよォ 他人に言えないくらいの変態だ。 間違いねェ。
知っているのよ、私だけは知っている。
貴方を救うのは、私だけ。
大丈夫。貴方の声だけを聞いている。
涙は拭いて、私が受けてあげるのだから。
さあ手を取るわ。並んで歩きましょう。
きっと、みんなが羨む素敵な二人。
いつまでも、信じていて。
世界が牙を剥いても、女神のよう羽根を広げ、貴方を助く。
メナクルの白昼夢より
ボロックが、リゴドンの部屋に行くと、姿はなく、荷物だけがあった。
リゴドンの姿は、宿を出て、その先にある橋にあった。
剣の素振りをしている。彼の日課であった。
「おはようございます。もっとゆっくりしていてくれて、よかったんですのに」
「そうもしていられないさ。これだけは欠かさないんだ、腕が鈍ってしまう」
「凄いですね。僕には毎日決めて何かをやるなんて無理だ」
「・・・私はなんと臆病で卑怯か、すまない。・・・どこも傷まないのか?」
「え?勇気で溢れてるじゃないですか。それに、僕は元気ですよ、この通り」
リゴドンは、ボロックの笑顔にどう切り返すべきか迷った。
深い理由があるのやも知れぬ。自分が立ち入って良いものであろうか。
彼が言葉を選んでいるうちに、
もうすぐご飯ですから、と言葉を置いてボロックは宿のなかへ戻って行った。
返事はあった。ただ、彼はボロックの気を損ねることを恐れたのである。
赤魔道士は剣を振る。力を込めて幾度も幾度も。
頬を、一粒の汗が伝った。
彼は思う、
こんなはずではない。
メナクルさえいなければ、二人で緩やかに世界を流れられたであろう。
三人の旅、だが気持ちは、二人と一人の旅であった。
ボロックをこの腕の中に抱きしめたい。
褒めて欲しい。自分だけを支えて欲しい。
嗚呼、メナクル、あれは愛する人に手を上げたのである。仇。
しかし、問いただせばどうなろう。ボロックはメナクルを庇うに相違ない。
そうなれば、ボロックはリゴドンに対し、距離を置くようになるであろう。
薄靄の朝の中、剣が風を裂く音が流れていた。
食事が済み、宿を出ると、どこへ向うかという話になった。
ボロックはウィンダスと言い、リゴドンも同じであった。
ただ、メナクルだけはシャクラミの地下迷宮に用があった。
「少し買い物をしてくるわね。とても素敵な焼き物があるの」
「ここのは高いよ。少ないけど持っていって」
リゴドンは、ボロックの手をちらと見る。百万ギルはあると見えた。
しゃがんで、それを受け取るメナクル。
彼は、切に、ボロックを守りたいと思った。
このままでは、いけない。
異常な世界から、なんとかボロックを引きずり上げたいと思った。
助けること失うこと、両者は同義。相容れない答え。
リゴドンは、ボロックの肩に手を回す。その手は汗で滲んでいた。
シャクラミへの道は、平坦でなく、
体格に余裕のあるメナクルが先に段差を越え、ボロックを引き上げることもあった。
リゴドンはと言えば、どんな岩場も一切の助けを拒み、独りで登りきった。
ボロックは清清しい心持であった。
たまに出会う、ゴブリンも誰かと一緒ならば、臆せず討つ事が出来た。
リゴドンは彼に優しく接するし、メナクルもまた以前と変わらず彼を明るく照らす。
久しぶりの満たされた感覚であった。
全て捨て、目を閉じなくてもいいのかも知れない、
人と一緒なら、夢を捨てずに歩けるのかも知れない、
ボロックは思った。
世界に埋もれる魔法を発掘する夢。
魔法の研究で病める人々を救う夢。
ボロックの小さな頭には、余りに壮大であった。
内部の様子に訝しがるリゴドンをよそに、
メナクルはどんどん迷宮の奥へと進んで行った。
「もうそろそろ引き返さないか?」
「駄目よ。噂だと昔貴族が、大量の金塊を隠したらしいの」
「だが、奥へ来すぎた。誰も地図がないだろう。これ以上は危険だ」
「恐いなら戻ってはどう?ボロックと二人で探すから」
「ああ恐いね。だが、それは自分じゃない。ボロックが危険な目にあうのが恐いんだ」
「こんなところで言い争わないでよ。モンスターが来ちゃう。
リゴドンも、もうちょっとだけだから、だからお願いします、ね?」
不服ではあったが、ボロックに言われては、リゴドンは引き下がるしかなかった。
あった!
メナクルの声が迷宮の中に響く。
そして、彼女が、壁をモールで崩し始めた瞬間、
天井が崩れ、大小様々な塊が降り注ぐ。
リゴドンは、咄嗟にボロックの腕を掴み、メナクルから引き離した。
急な出来事に、ボロックが我に返るとその目には、
岩へと姿を変えたメナクルが映っていた。
間髪をいれず、辺りの天井が崩れだす。
わあわあと叫ぶ黒魔道士の手を引き、赤魔道士は来た道を駆け戻る。
途中、戻ろうとする黒魔道士に、赤魔道士は魔法をかけ負ぶる。
必死であった。
だが、走りながら、どこか心地よいものを赤魔道士は感じていた。
「どうして、そうだ。早く助けに戻らなきゃ」
空は雲で満ち、何者も彼らを照らそうとしない。
「駄目だ。どこがまた崩れだすか解らない。それに、あれでは助からない」
「なんでメナクルも助けてくれなかったの。どうして僕だけ」
「君だけで助けるので精一杯だったんだ」
「・・・すみません。とにかく、戻ります」
歩き出そうとしたボロックの肩を、リゴドンの手が抑えた。
「あんな・・・。君に手を上げる女など放って置けばいい。これは罰だ」
ボロックの青い眼が、ギッと見開かれる。
「何を言ってるの」
「私は聞いた。昨日の夜更け、君はあの女に殴られて泣かされていたじゃないか」
ボロックの体を、リゴドンが抱きしめる。
「・・・違う。あれは僕が、ぶったの。メナクルは僕が、ぶったの」
「どうして、そうまでして庇うんだ。弱みでも握られているのか」
「だから違うんだ。見てよ、僕の拳。痣になってるでしょう。
いっぱい、いっぱい、メナクルのお腹をぶったから、だから・・・」
「そんな・・・嘘だ。信じない」
「ごめんなさい、メナクル、ごめんなさい。今行くから」
シャクラミに戻るボロックを止められず、リゴドンは雲を眺めるばかりであった。
人が変われば、味の好みも変わる。変えようなどと奢ってはいけぬ。
変えられぬなら、自分が変わるに他はない。
言うは易く行うは難し。誰を笑えたものでもないのである。
線路はつづくよどこまでも(´・ω・`)
ふと何人くらいに読まれているのか気になったとです。
(´・ω・`)おやす・・・かゆ・・・うま。
472 :
既にその名前は使われています:2005/03/26(土) 00:46:37 ID:/5urKBp1
このスレおもすれー( ^ω^)
やっぱつまんね(^ω^;)
473 :
既にその名前は使われています:2005/03/26(土) 10:05:42 ID:kb64eCq3
俺毎日見に来てるよ
いちさんGJ
このスレお気に入りにいれて毎日見に来てます。いちさんのファンになりました。
475 :
既にその名前は使われています:2005/03/26(土) 13:07:19 ID:KXN5BMnw
いちの自作自演すごいなw
このスレみている奴らが期待しているのは樽♂の虐待虐殺か裸画像だけなのにw
476 :
既にその名前は使われています:2005/03/26(土) 14:33:31 ID:/5urKBp1
このスレすごくすきです、きょうもおかあさんトいっしょにみてます。
>471
ノ
寝る前にスレチェックが日課。
>>いちさん
おそいながらGJですっ
漏れも毎日チェックしてるひとりです。
特徴はアンカーに「>>いちさん」って書いてるのが自分です。
あぁ…まとめサイトつくるっていってたのも自分(´・ω・`)
結構読んで貰えていて安心したとです(´・ω・`)
>>476 ぼうりょくてきな ひょうげんや せいてきな びょうしゃが あったりして
しんしんの はついくに あくえいきょう が あるかもだから ちゅういして よんでネ(´・ω・`)
>>478 言葉の調子から、そうではないかと思っていたとです(´・ω・`)グフフ・・・
独り叶えた、この手を満たす強者の印。
信じてやまない、ここへ来た道。
隠せない朝に、疑いの種が芽吹くならば。
宝石の瞳。
触られぬ、肌に涙を呑んで。
霧の山を登り続ける。
私は、私は、どうしたというのか。
リゴドンの煩悩より。
日が沈み、星が降っても、ボロックはまだシャクラミの中にいた。
彼の起こす風では、崩れ落ちた天井を払うことは出来なかった。
それでも、彼はそこにいた。
岩に遮られて届かなくても、少しでもメナクルの近くにいる、
それだけが、唯一彼の望む事であったからである。
岩に手を据え、ボロックは眠りについた。
彼は彼女の夢を見る。
幼い頃、遊んだ事。
彼女は、彼に弓の扱いと兎の射方を教え、
彼は、彼女に魔法でどう火を起こすか教えた。
二人で街を飛び出し、何日も帰らなかった。
彼女は言う。
このまま一生、帰らないでいたい。
彼は言う。
お母さんが心配する。
彼女は言う。
あんな人、きらい。
家に帰り、彼は酷く叱られた。一月は学校以外の外出はいけないと言われた。
家に帰り、彼女の親はいなかった。狩猟で野に出たまま、戻ってはいなかった。
「行こう。ここはどうしようもない。
ウィンダスへ行けば戦闘魔導団がいる。頼めば何とかしてくれるかもしれない」
ボロックは、素直にリゴドンの意見を受け入れた。
「手を貸すよ、さあ立って」
一晩中、眠る自分の横に立ち、
リゴドンが魔物を見張っていた事を、ボロックは知っていた。
だが、何も言わなかった。
それは、タロンギに入っていくらか進んだ時であった。
三人くらいの冒険者風の身なりの者達が、何かを囲むように立っていた。
ボロックは三人の方へ向って言った。
「どうしたんですか?」
「生き倒れみたいなんだ。ケアルはかけたんだけどね、うーん」
ボロックは三人のいる場所へとたどり着き、皆の視線の先を覗き込んだ。
メナクルであった。
「相変わらず、貴方の家は広いわねえ」
「一人だから、広すぎて住みにくいよ」
「結婚して、玉の輿に乗ろうかしら」
「なら、子供はたくさん欲しいな」
「あら、気が早い。病人に迫るなんて」
「違うよ!そっちから言ってきたんじゃない」
岩に埋もれる中で、メナクルは目を覚ました。
体中に痛みが走り、身動きが取れなかったが、
残る力を唇にこめて、テレポメアを詠唱した。
リゴドンは、バルコニーの木の手すりに寄りかかっている。
メナクルは生きていた、もう沈み込んだボロックの顔を見なくて良い。
だが、彼の心のしこりは消えなかった。
空を見上げ、雲を数える。
リゴドンの真実。
ボロック、可愛い顔をして裏では何をしているかわからぬ。
女に手を上げるなど、どうあっても彼には許せぬ事である。
だが、それでも彼にはボロックが必要であった。
やるべきことは解っていた。
リゴドンが部屋に入ると、ボロックはメナクルの眠るベッドの前に座り本を読んでいた。
「メナ、大分良くなったよ。リゴドンの魔法のおかげだ、ありがとう」
リゴドンは、一歩、一歩、ベッドへ近づく。
そして、腰から剣を抜き切先を、ボロックに向けた。
「下がれ」
「どうしたの、変だよ。おかしいよ」
ボロックの顔が、剣を見つめたまま強張る。
「おかしいのは君だ。私が救う安心なさい」
正義リゴドン、貴方の剣は深い慈悲を持って輝きます。
愛する者救う為、天を追われ、地に身を堕としても、その姿は、美しい。
しかし、地に生きて、ついにお知りなされた。
人の匂いの染みたその血肉、貴方はもはや、天には生きられぬ。
剣が地面に落ち、高く澄んだ音が響く。
青い瞳には、泣きじゃくる聖者の姿が映っていた。
続かない(´・ω・`)ここまで読んでくれた貴方に/loveするとです。
おやすみなさい・・・(´・ω・`)
おつかれさま。 おやすみ。
ちなみに自分も見ているヒトです。
>>いちさん
おつです(`・ω・´)
なんだかすこしかなしくなるような不思議な感覚になりますよね。いちさんの作品は。
正直いちさんは凄いと私も思います
悲しいというか、人間のもつ淡くやさしい夢のような心地と儚さを与えてくれる・・・
乙彼様です!
493 :
既にその名前は使われています:2005/03/29(火) 18:06:06 ID:uSX/mgEL
494 :
既にその名前は使われています:2005/03/29(火) 18:23:42 ID:XRSsXWHF
みずさいばい I bring up you.
おいらは、コルネットに詰めてあるウィンダス茶葉に、火の付いた線香を当てた。
ここで焦ってはいけない。もし、結果に急ぐあまり、
マッチなんかで火をつけたら大変だ。苦くてどうしようもなくなる。
しばらくすると、歌口から、ゆらゆら煙が上がってくる。
この葉っぱは、沸かせば深緑のお茶になる。
燃やせば、体の芯を溶かす薬になる。知る人ぞ知る楽しみだ。
おいらはコルネットに口をつけ、腹に落とすように吸い込んだ。
体がぶるっと震え、胃の辺りでぎゅるぎゅる音が鳴る。
次第に、あたまがぼんやりしてきて、羊水の中を泳ぐような安堵感に包まれた。
おいらは負け組み、何やっても終りまで行き着かない。
昨日も同じ、今日も変わらん、明日に何があるってえのかなあ。
笑えよ笑え、タルタル一の出来損ない、おいらもおかしくて転げそうだあ。
作詞作曲おいらの歌で楽しくやっていると、冷たい手が頬っぺたに触れた。
「また葉っぱ吸ったの!」
冷たい手の正体は、顔を真っ赤にして、頭から角を生やしたレントだった。
「だって、朝の一服が唯一の悦びなんだからさあ」
「約束したのに・・・。今日のお昼、シャルフと一緒に食べようと思ったけど、
ぼくもう知らない。勝手にお空に飛んでればいいんだ。もう仕事行く!バカ!」
レントは、おいらの手からコルネットを奪い取ると、床に向って叩き付けた。
がしゃん、と言う音と共に管体が真っ二つに割れ、破片がおいらの鼻に当たる。
痛い鼻を擦っているうちに、レントの姿は無くなっていた。
葉っぱが抜けて、おいらはすることもなく、縁側で日に当たりながらごろごろしていた。
もうすぐお昼か、今日も調理ギルドの仕事すっぽかしちゃったな。
でも、一週間ぶりに仕事に出たって、首だと言われに行くようなもんだ。
「なんでこうなっちゃったんだろ」
自分でも思いがけず出た言葉だった。
ギルドに、毎日お昼を買いに来る子がいて、
おいらの作るパンプキンパイが、おいしい、と言ってくれて、
一緒に住めば毎日おいらの料理が食べられるよ、って言ったら、
いつのまにか、その子がおいらの家で暮らすようになった。
料理。そういえば最近ずっと作ってない、レントが買ってくる惣菜ばっかりだ。
「この辺りで、名誉挽回といくかなあ」
おいらは、勢いをつけて起き上がり、久しく使っていない台所へと向った。
おいらは石の区のとある邸宅の前にいる。
意を決して、ドアを二回ノックすると、
扉の向こうでドシャンと大きな音が響き、物凄い勢いで足音が向ってくる。
「来たのか!ついにモジジちゃんからのお返事が、ワシに!」
「あ、あの、こんにちは・・・コルモル博士。レントは来てますか?」
「ウウム!能書きはいい!早く手紙を出さないか!」
「あ、だから、おいらは郵便屋さんじゃなくて、
前に何度も会ってますよね、ほらいつもお昼を配達に来ていた」
レントはこの博士と息が合うらしく、良く遊びに行っている。
だから探すときは、まずこの博士の家が第一候補に挙がるのだけど、
正直言って、毎度この調子の博士と会うのは、気疲れしてしょうがない。
仕事場の目の院には、今日は来てないと言う話だったし、
コルモル博士の所は帰った後だった。
おいらは、五段重ねの重い重箱を抱えて来た道を戻っていた。
誘拐とかされていたらどうしよう、もしかしたらおいらに愛想を尽かして蒸発とか。
急に不安になってきた。
ヘンチクリン博士の所には住所を書置きしてきたし、
何かあったらすぐ知らせてもらえると思うし、大丈夫、大丈夫・・・かな。
重箱と重い気持ち、両方抱えて石段を上る。
下駄箱の上に荷物を置き、腰にかけた家の鍵を取る。
鍵穴に差し込むと、ドアは、既に開いているようだった。
あれ、鍵かけ忘れたっけ。おいらボケてきたのかな・・・。
ドアを引くと、奥の方で縁側に腰掛けるレントの姿が見えた。
「探したんだよ、おいら。仕事場にもいないし、
ヘンチクリン博士のとこにもいないし、誘拐されたのかと思った」
レントは、庭の方を向いたまま、返事も何もしてくれない。
「怒ってる・・・よね。おいらが悪かったよ。
弁当作ったんだ、すごい豪華なんだ。味見だけでいいからさ」
「・・・給料日前でお財布六ギルしか入ってなかったの、それで、
お昼ご飯に家に帰ってきたら、朝あった食べ物も消えてた・・・」
張り切って、おいら、全部あるもの使っちゃったんだった。
「お、お腹減った・・・」
おいらは、力の抜けたレントの肩を抱いてテーブルに着かせた。
そして、重箱を開けレントが食べたいというものを、皿に取り分けた。
レントは美味しそうに、デザートのパンプキンパイを頬張っている。
「どう?どう?」
「もうさっきも、その前も、そのその前も、もうずーっと前も言ったでしょ」
「もう一回!」
「おいしい」
「よかったあ」
「こんなにおいしく作れるんだから、
ギルドの仕事ちゃんと出たほうがいいよ。シャルフはきっと、出世する」
「・・・余計なこというんじゃない。旨いなら旨いでそれでいいだろ!」
かっとなり、気が付くと、おいらの左手はレントの柔らかい頬っぺたに、めり込んでいた。
「あやまれ!」
もう一度ぶった。それでもこいつは何も言わない。
「痛い、やめてよ、痛いよ」
「痛いなんて聞いてないんだよ、あやまれって言ってるんだよ!」
身を丸めるレントの横腹を、思い切り蹴り上げた。
頭を庇ってしゃがみ込むレントの腕を取り、うつ伏せに倒した。
「いいよな、お前は。おいらと違って取柄があるもんな。学者になれるんだもんな」
殴られると思っているのか、レントは頭を抱え震えている。
おいらは、レントの穿いているレザートラウザに手をかけ、一気に引き降ろした。
降ろしたトラウザを、直そうとしたので、もう一発ぶった。
おいらは、レントの体を何度も侵した。
その度に、こいつは痛い痛い、と涙を零したが、
それは、おいらを、こけにしたことに対する罰であって、痛くて当然だった。
おいらは、縁側に座り、夕日を眺めながら、もう一本のコルネットに火を付ける。
歌口から、煙が上がってくる。吸い頃だ。
口をつけようとしたとき、横から腕が出ておいらのコルネットをを奪い取った。
「起きたんだ」
おいらが裸にした、レントが立っていた。
「今度から、シャルフが吸う時は、ぼくも吸う」
そう言って、レントは勢いをつけてコルネットを吸い上げた。
先に付いた火が、真っ赤に燃え上がる。
「レントは吸っちゃ駄目だって。おいらみたいになっちゃう、だから駄目だって」
レントの鼻から、煙が噴き出す。
「もう吸っちゃった。結構気持いいよ」
おいらは焦って、コルネットを奪い返す。
「ぼくシャルフのことが好きなんだよ」
レントの顔が、夕日に照らされて真っ赤に染まっている。
「顔・・・薬塗るよ」
いや、違う。赤いのは夕日のせいじゃなくて、おいらがぶったからだ。
「いいよ、そんなの。もっと殴ってよ。
ぼくは、シャルフになら、殴り殺されたって平気なんだ」
おいら、何で、好きな人の顔をこんなになるまでぶったんだろ。
「ごめんよ。おいら、おかしくなってたんだよ。薬塗るから、ね、塗らせて」
レントは、体中、痣だらけだった。
そして、それは全てさっき、おいらが付けたものだった。
薬を塗るたび、しみるようでレントは体を縮こめた。
「痛いけど、気持ちいい。へへ、なんかぼく変な感じ」
「葉っぱ吸ったからだよ。もう二度と吸わないでくれよ」
体全体に薬を塗るのに、レントを仰向けに寝かせる。
不意に、後ろから足音がした。
「ウムム。レント君、君の家に行ってみたのだが、留守のようであったので、
住所の書置きを下に、ここへ来てみたのであるが・・・」
振り返ると、コルモル博士が気まずそうに立っている。
「とりあえず、君の忘れ物のの花の辞典はここにおいておくぞ」
「コルモル博士、ぼく違うんです。なんて言うか、とにかく違うんです」
取り繕いようのない状況だった。
おいらは、とりあえずレントの隠すべき所だけは、手で押さえておいてあげた。
「ウムム〜・・・。ワシも、モジジちゃんとそんな関係になってみたい・・・」
読みきり(´・ω・`)お読み上げご苦労様でした。
正直、リゴドン物語が暗いだけで、訳ワカメな内容になってしまったとですので、
解りやすくジョリーハッピーな話を、口直しになるよう書いてみたとです(´・ω・`)
ごめんねお母さんこのスレで書くまで、ほとんど小説なんて書いたことないから不手際ごめんね(´・ω・`)
醜いなぁ…醜く過ぎて眩しい。
創造を超えた歪みを美しいと感じる人間の本性ってのは恐ろしいね。
ところでセーダルゴジャル×コルモルはまd
痛いけど、気持ちいい。へへ、なんかぼく変な感じ。
ってことかな。 おつかれさま。
いちさん毎日有難う(´;ω;`)
う〜むリゴドンの話がよくわかんない・・・
おいらがバカなだけかなぁ
513 :
既にその名前は使われています:2005/03/31(木) 12:46:03 ID:SLhvi6vZ
緊急浮上
みずさいばいの続きを書き書き中だとです(´・ω・`)
>>512 その感想のとおりだとです。
自分で批判的に読み返しても話の焦点が散漫すぎだとです。
これでは読む方の頭を疲れさせるだけだとです(´・ω・`)次は改善するとです。
いちが暗い話をうぷしてみんなの気分を沈めるスレ、になりかけてるとです。
皆々様方の。小話、お絵かき、そのた諸々の創作を心よりお待ち申し上げております。(´・ω・`)
515 :
既にその名前は使われています:皇紀2665/04/01(金) 01:40:09 ID:bJOh+7af
期待揚げ
516 :
既にその名前は使われています:天晶暦968/04/01(金) 02:56:49 ID:JTc5d9hg
応援
517 :
既にその名前は使われています:天晶暦968/04/02(土) 00:16:38 ID:7/AMsf8Z
(´・ω・`)デケタ!
うでのなか When he was in his mother's womb.
「そろそろ仕事でないと院長に殺されかねないので、
そろそろ行ってきます。博士もいい加減、登校拒否してないでお仕事出てくださいね」
口を尖らせるコルモル博士に、お別れして、ぼくは目の院へと急いだ。
一つ目の坂を上り終えたあたりで、息が切れる。
脚も痛いし、内臓も痛くなってきた。
まだ石の区も出てないっていうのに、こんな調子じゃ、
水の区にある目の院に着く頃には、ぼくは土に還ってしまう。
でもね、ぼくには不思議な友達がいる。だから、こんな道なんてことないんだ。
ぼくは、地面に向けて指で魔方円を切り、呪文を唱える。
「百鳥の女王ガルーダよ、風の歌をぼくに囁いて」
地面に魔方円が浮かび上がり、陽炎のように空間が歪むと、
間も無く、赤い眼を細め微笑みかけるガルーダの姿があった。
彼女さえいれば、息が切れることも、足が痛むことも、内臓が傷むこともない。
ぼくは、目の院から少し離れた所にある木の上で本を読む。
(トスカポリカ院長に見つかると、本が汚れると大目玉なので見つからないように)
その木は、赤や紫、緑に黄色、色んな小鳥の集う木。
ぼくが、パンを持っていくと、仲良くみんなで突き合う。
お礼なのか、どうなのか、良く判らないけれど、彼らは、食べ終わると歌を歌いだす。
それを聴くのが大好きで、ぼくは、よくパンと本を持ってその木に出かけた。
深い青色の空に、ところどころ浮かぶ雲が、本物の島のように見える日だった。
ぼくはお気に入りの詩集と黒パンを持って、いつものように、鳥の歌う木へ出かけた。
けれど、雨の日でもいた鳥達の姿は、そこにはなかった。
ぼくは、彼らがいつも止まる枝の上にパンを置いて、本を開いた。
枝の中をそよぐ風が、心地よかったことを覚えている。
突然、強風にあおられ、バランスを取ろうとしている内に、本を落としてしまった。
落ちた本を見下ろしていた顔を戻すと、目の前すれすれに緑色した女の人の顔があった。
驚いてのけぞり、ぼくはそのまま木の下に落っこちた。
けれど、ぶつからなかった。ぼくは抱かれていた。
それが、ぼくとガルーダとの出会い。
「これは・・・図鑑で見たことがある。召喚獣か?」
エルヴァーンのラランティが、ぼくを見上げている。見下ろすって、ちょっといい気分。
彼女は、サンドリアからの留学生。
専攻は博物学の、長い黒髪の美人さんだ。
「すごいでしょ。でも院長には秘密だよ。
あの人は、カラハバルハコンプレックスだから、知れたら大変」
ぼくはガルーダから降りて、彼女を保っている魔法円を閉じた。
「カラハバルハコンプレックス?」
「ああ、難しい学術用語だからね。でも目の院にいれば、時期にわかるようになると思うよ」
「へえ、そうか。そうだ、院長はお前が昼を過ぎても来ないから、癇癪を起こしていたぞ」
「耳の院の先生達に、
登校拒否中のコルモル博士の説得を頼まれて、断れなくてさ」
本当は、ごろ寝しながらコルモル博士とおしゃべりして、
パママのタルトを食べてきただけなんだけど、ね。
「院長、遅れてすみませんでした。
耳の院の先生方に頼まれまして、仕事に出ないコルモル博士の説得に・・・」
「ムゥウ・・・・何回目だ!」
トスカポリカ院長の耳が、小刻みにぷるぷる震えている。これは不味い。
と言われましても、博士はこれが中々に頑固者で、とぼくが言いかけた所で、
「院長、お茶に致しませんか?国から持ってきた、
それはそれは良い葉があるのです。貴方と二人きりで飲みたいわ」
ラランティが、院長の頬っぺたを撫でる。
「わ、私には、つ、妻も娘も」
ありがとう、ラランティ、助かった。今度何かおごるよ。
「何お考えになられているのですか。ただ、お茶を飲むだけですわ」
「お、お茶。そうか、お茶か、そうだな、お茶だな」
「そうそう。聞きたい事がありましたの。カラハバルハコンプレックスとは、
どういった意味なのでしょう、博物学では耳慣れない言葉ですわ」
でれでれと緩んだ院長の顔が、一瞬で凍りつく。
「なっ・・・誰が言った・・・」
ラランティが、ぼくを見る。
続けて、院長もぼくを見る。
院長の眼には、青白い炎が浮かんでいるようだった。
はたきで棚のほこりを落として、落ちたほこりを綺麗に掃いて、
ちぐはぐに並べられた本を五十音順に入れなおして、
もう嫌だ。こんなの院長の命令でも、やってられない。
なんだい、コンプレックスなのは本当じゃないか。
ぼくは知ってるんだ。みんなが仕事を終えて帰った後、
院長は隠れて、召喚に関する本を読んでることを。
ぼくは気晴らしに、外に出ることにした。
掃除続けないと不味いんじゃない?って、
他のみんなが言ったけど、気にしなかった。
「今日も、小鳥と一緒なんだね」
シャルフに会いに、ぼくは調理ギルドまで来ていた。
本命は、会うことより、お腹すいた、なんだけれども。
「うん、かわいいでしょ。パンプキンパイ二つと、黒パン一個お願いね」
「おいらの作った焼き立てがあるから、それ出すね」
シャルフ。ぼくの好きな人。
痣を作っていくと、いつも仕事場のみんなは彼と別れるように言う。
でもね、痛くても泣きたくなっても、シャルフを変えられるのは、ぼくだけ。
だから、ちょっとの痣くらいじゃ、なんてことはないんだ。
「出来たよ。600ギルの所をまけて400ギル」
「いつも、ありがと」
ぼくは、400ギルを彼の手のひらに載せて、紙袋を受け取った。
「夕飯、おいしいの作っておくよ。なんてたって、今日はレントの誕生日だから」
「うん、期待してる。早めに仕事終わらせて帰るね」
ぼくは、紙袋を片手に、調理ギルドの売店を出た。
木々の間を流れてくる風に、キュッと胸を締め付けられるような感じがした。
目の院の近くまで来ると、椅子に腰をかけたラランティが、手を振ってぼくを呼んだ。
「助け舟を出したつもりだったんだが、なにか不味かったようだな」
「まったくだよ。でも、まいっか。これ、買ってきたから一緒に食べよう」
「ありがとう。さっきまで、院長とお茶をしていたんだ。今入れ直そう」
ぼくは、彼女に向かい合う椅子に座る。椅子が少し低くて、テーブルが高い。
「いい年して、院長でれでれだったね」
「いい年?あれで何歳なんだ」
「五十はいってるんじゃないのかなあ」
「そんなにか。目の院、院長という地位から見れば当然なのだろうが・・・違和感があるな」
彼女のついでくれたお茶をすすると、口いっぱいに甘い香りが広がる。
「そうだ、もうすぐ手続きが終わる。そうなればサンドリア人だな。
私の所属している学校にも話は通してある。お前が来るのを歓迎する、だそうだ」
「ありがとう。こんなこと聞かれたら守護戦士に闇牢に入れられかねないけど。
星の神子の真実を暴こうと思っているんだ。タルタルはみんな神子の力を盲信して、
止まないけれど、ぼくの調べたかぎり、どうも神子にそんな力はない。
ただのタルタルの女だよ。神子の神託と元老院の合議、
それを以ってウィンダスは治められる。表向きは、
そう言う事になっているけれど、元老院など形骸に過ぎないんだ。
神子の独断でこの国は動いてしまう、ただの独裁国家に変わらない」
「独裁国家か、それはサンドリアにも言える事ではないか?」
「確かに、形態だけ見れば似ているところもあると思う。
でも、デスティン国王は歴戦の勇士、その力を信奉されて、
国民は彼についている。神子には信奉に足る力なんてない。
だけど、決定的に違うことは、サンドリアはアルタナ信仰だってこと。
もし国を治めるものが道を踏み外したとしても、アルタナ様の教えに沿って、
民は、王の行為を正す。けれども、ウィンダスでは、
神子自体が信仰の対象、つまり神子が誤りを犯そうとも、
それ自体、神様の行いとして正しいものと、タルタルは信じ込んでしまう」
ラランティは肩をすくめて言う、
「なるほどな。話を聞いて、ひとつ思った。
トリオン王子が王になった暁に、民に正されはしないかと心配になった」
ぼくは、つい吹き出してしまった。
「た、確かに、大きな爆弾だね。そだ、聞き忘れてた、ぼくと、
もう一人行くことになると思うんだ。前に言ってたと思うんだけど」
「・・・大丈夫、忘れてはいない。二人ということで、話はしてある。
料理の歴史ならばサンドリアの方が上だ。存分に学べるだろう」
そこまで言って、彼女は手を組んでうつむく。
「どうかした?」
「・・・顔の痣、大分薄くなったようだな。私は、お前が心配だ。
お前一人ならば、私の家に空き部屋がある。そこへ来ればいい」
カップに手を伸ばしたぼくの手を、ラランティが握った。
「彼には、ぼくが必要なんだ。そして彼が愛する国をぼくは正したい」
彼女はうつむいたままだった。
ラランティとのお茶で、機嫌が良くなったのか、
院長は早めに仕事を切り上げて、帰ってもいいと言ってくれた。
「ただいま。帰ったよう」
玄関に入ると、焼物の香ばしい香りが漂ってくる。
「あれ、いないの・・・?」
「いるよ」
振り返ると、台所の隅でシャルフが膝を抱えて座り込んでいる。
シャルフは立ち上がると、ぼくに向って拳を振り上げた。
殴られると思って、ぎゅっと目を瞑る。
「お、おいら、もう二度とレントに手を上げないって決めたんだ」
恐る恐る目を開くと、手を掲げたまま固まる彼がいた。
「でも、レントが女の人と仲良くお茶してるの見て、すごく不安なんだ。
おいら、レントがいないと葉っぱもやめられないし、料理だって上手く出来ない。
おいらが魅力無いのは、おいら自身が良く解ってる。
だから、レントが浮気したって、それはおいらの責任だから、おいらが悪いから」
ぼくはシャルフの唇に手を当てた。
「前に話したでしょ、シャルフも一緒に行ってくれるって言った、サンドリア。
あの人は、サンドリアに移住するのに、その手続きをとってくれている人だよ。
今頃、トスカポリカ院長と一緒に、音楽の森でお酒飲んでるんじゃないのかな」
「でも、手握ったりしてた」
ぼくは、シャルフを抱きしめた。
「ぼくはきみで、きみはぼく。言ったはずだよ。
シャルフだけが、ぼくの愛する人。ぼくが裸で愛を語るのも、
ぼくの心臓が脈打つのも、みんなシャルフの為にだけ」
「・・・ごめん。おいら、ただ、恐かったんだ」
シャルフがぼくの頬っぺたにキスをした。
「すごいごちそうだ。」
「おいらも、レントの為だけに作ったんだよ」
思いつめた彼の顔に、笑顔が戻る。
「だめだよ。シャルフも食べてくれなきゃ、ぼくのお腹が風船になっちゃう」
「ガルーダも呼んでいい?きっと喜ぶと思うんだ」
「いい・・・けど。料理足りるかな・・・」
「大丈夫。小鳥の姿のままでいるよう言うから」
ぼくが魔法円を切り、呪文を唱えると、緑の小鳥が降りてくる。
「レントの肩にいたのって、ガルーダだったんだ」
「うん、驚いた?」
ぼく達は、二人と一羽で温かい料理を囲んだ。
ガルーダからの誕生日プレゼントは、透き通るような歌で、
シャルフからのプレゼントは、プロポーズだった。
オレンジクーヘンまで食べ終わると、お腹が動けないほどパンパンになった。
「おいら、作りすぎたかも。お腹が窮屈」
「ぼくも、ズボンがきつい」
ガルーダもお腹一杯なのか、ピーっと鳴いた。
「じゃあ、脱いだら楽になると思う」
「シャルフのヘンタイ」
突如、窓がガリンと割れ、
白い服に身を包んだミスラが、こちらを見定めるように、立っていた。
「目の院研究員レントアレントは貴様だな」
白服のミスラは、物騒な大きい弓を構えて言った。
「おい、誰だか知らないけど。おいらの家壊して、何考えてるんだよ」
ぼくが何か言う前に、シャルフが返す。
「目の院の機密書物の模写、及び国外への流出。
ここまでならばガードの仕事。
他国の革命組織への介入、星の神子様に関する流言
私達の掴んだ限りでは、これだけの許されざる疑いが貴様にかかっている。
これより守護戦士達の合議制による裁判を行う、大人しくついてきなさい」
「話も聞かずに裁判とは、ずいぶんと寝ぼけた事を言うね」
「逆らうならば、ここで討つことも許されている。
まあ、どのみち貴様は、闇牢行きだろう」
ぼくは、サルタオレンジの盛られた皿を投げつけた。
「どうやら、ここで死にたいと見る」
ぼくは、テーブルの上の物を滅茶苦茶に投げつける、
けれど、何が当たってもミスラは顔色ひとつ変えない、まるで機械だ。
「守護戦士の弓で行ける事を、感謝し・・・」
ミスラの喉に、シャルフの投げた包丁が突き刺さる。
「レントを闇牢に入れる?おいらがそんなこと絶対にさせない。
守護戦士だかなんだか知らないけど、レントに手を出す奴はこうだ」
シャルフは、ぼくに笑いかけた。
安心させるつもりで、彼は笑ったのかもしれない、
けど、ぼくはとても笑い返せるような気持ちじゃなかった。
「レント、どうする?」
「今日中に、ウィンダスを出なきゃ。マウラ経由でサンドリアに行く、
そうだ、ラランティも守護戦士に襲われるかもしれない、彼女も呼んで三人で・・・」
玄関で、ズドンと音がし、ぼんやり明るい人影が入ってくる。
「レ、レントには指一本触れさせないぞ」
ニ、四、六・・・。
十人の守護戦士達が、ぼくらを取り囲んだ。
彼女達は、いっせいに肩の長弓に手を伸ばす。
「百鳥の女王ガルーダよ、愛しい人を抱え、地の果てまで羽ばたいて」
ぼくが呪文を唱えると、小鳥だったガルーダが元の姿に還る。
「ラランティの所へ行って、そうすれば生きられる。ガルーダ、シャルフをお願いするよ。
シャルフ、ずっと好きだからぼくを忘れないで」
ガルーダの起こす風で、窓側の守護戦士達が崩れる。
「レントだめだよ。だめだって!」
ガルーダは壁に、まん丸の大きな穴を開け飛び去った。
守護戦士達は、何も言わず。ぼくに弓を向けている。
「ぼくの負けだよ。だけど、こんな腐敗した国はいずれ滅ぶ。
過去に縛られて置き去りにされるより、新しい世界に飛び立つべきだ」
ぼくは目を閉じた。そして、終りの時を待つ。
・・・。
早く済ませて欲しい。かっこつけても、本当は泣き出しそうなほど恐いんだ。
ぼくは、たまりかねて、薄目を開けて見る。
翡翠の光。
無数のガルーダが、ぼくの周囲を満たしている。
風を広げ、世界が羽ばたく。眼だけじゃなく、体の赤いガルーダも見えた。
シャルフは、ぼく、なしでは駄目なんだ。
長い中よくここまでお読みくださいました(´・ω・`)お話はこちらで完結でございます。
おやすみなさいだとです(´・ω・`)zZzZzZzZzZzZzあひるのおやこ
546 :
既にその名前は使われています:天晶暦968/04/02(土) 01:02:17 ID:0HJ8OBfo
なんだ・・かわいいたるたるを愛でるスレかと思ったら、
自己陶酔してる人の文字の集合体を読まされるスレだったのか・・。
548 :
既にその名前は使われています:天晶暦968/04/02(土) 01:27:43 ID:MtzNWuwY
妬みor僻みクンが定期的にポップするなw 書き込んでるやつ同一人物か?
人の才能が羨ましいからってそういうのはカコワルイヨ〜(´∀`)
はさておき、いちさん乙〜&おやすみ
いつもこっそりと拝見させてもらってます
まぁでも万人受けする内容ではないよね・・・
自分もいちさんの小説大好きですが、そろそろ癒し系もキボンヌ
552 :
既にその名前は使われています:天晶暦968/04/02(土) 02:15:26 ID:MtzNWuwY
妬みも何も読んでないが(´・ω・`)がキモイので叩いてる、反省してないwwwwwwwww
553 :
既にその名前は使われています:天晶暦968/04/02(土) 03:13:19 ID:jfVRod//
まぁ、キモイとかキモくないとかどうでもいいし
タル♂×タル♂ってのも自分は(*´Д`*)ハァハァしないが
いちさんの文章に引き込まれて、こんな時間まで夜更かししたのは
紛れもない事実だなw明日ってか今日も仕事なのにw
あんたすげぇよ!GJ!ってのが感想
554 :
既にその名前は使われています:天晶暦968/04/02(土) 04:11:18 ID:Gj0cL8hK
小説でハァハァするスレかよ
555 :
既にその名前は使われています:天晶暦968年,2005/04/02(土) 18:40:07 ID:ca4ktGwr
あばばばばばば うほほほほ
おチンチンびろーん ∩___∩
∩___∩ | ノ ○─○ヽ_∩__∩ あばばっあびゃばびゃばば
| ノ ヽ/⌒) / /3 3 | ヽ
/⌒) (゚) (゚) | .| | ( _●_) |o⌒ ⌒o|
/ / ( _●_) ミ/∩―−、 |∪| /⌒(_●_)⌒ ミ
.( ヽ |∪| / / (゚) 、_ `ヽ ヽノ | |∪| /
\ ヽノ / / ( ● (゚) |つ ∩. ヽノ∩
/ / | /(入__ノ ミ | ノ⌒ ⌒ヽ
| _つ / 、 (_/ ノ / (。)(゚)|
| /UJ\ \ \___ ノ゙ ─ー| (⌒_●⌒)ミ
| / ) ) \ _彡、/ |U UU_/
∪ ( \ \ \ | | ||
\_) あびゃばばばだーん . .| |nn _nn|| ぐへへへへへへ
\___)
>>いちさん
とっても遅くなりましたがおつですっ(´・ω・`)ゝ
またまたすばらしいお話で…
だだをこねてみれば…まったりまったりな
終わりのおはなしもたまにはみてみたいです(´・ω・`)
557 :
既にその名前は使われています:天晶暦968年,2005/04/02(土) 19:16:54 ID:ca4ktGwr
自演必死すぎwwwwwwwww
テストでいい点を取ったり、仕事の出来を評価されたり、
成功の体験に、なんらかの自負を覚える人は、少なくないでしょう。
その感覚に、陶酔は似ると考えます。行為を万人化して、正当化するつもりはありません。
>>546 煽りでしょうけれど。書くたびに喜んでくれる人がいると、確かに私は嬉しい。
>>549 才能なんてないのです。私より文章が上手い人も、笛が上手い人も、
たくさんたくさんいるとです(´・ω・`)
>>551 貴方の書く癒し系小説をキボンヌするとです(´・ω・`)
>>553 ありがとう(´・ω・`)
>>556 美術、音楽、どんな物も、鑑賞する方を第一に据えて作られるべきだと思ってるとです。
無臭にんにくみたいな、おいしい所だけ健康的に描く方が多い気がするとです。
でも、それこそがみんなが読んで楽しくて、みんなが求めるものだとです。
私は、一行目を無視して勝手気ままに書きすぎました。これから忙しくなるので、
最後に、子供が読んでも大丈夫なくらいまったり幸福な、話を書くとです(´・ω・`)
ふとおもいました。
>>557 貴方が見ているもの、貴方の体は別として、確かに他の物でしょうか。
見ているのは貴方の眼であって、脳。全てのものは、貴方を通してしかありえない。
そして、貴方が目を閉じて、土に還れば、その見る器官も働きを止める。
この世は、究極の自作自演、貴方が存在する間だけ、形をあらわにする。
なんて(´・ω・`)気取ってみたとです。
>>いちさん
そうですか…
次が最後だなんて…とってもさみしいです…
でも、忙しくなるいちさんにわがままを言うわけにはいかなさそうですね…。
また…顔をいつでもだしてくださいね…。
私はまってますから…。
いちさんの作品は、以前の私には無かったものの見方を教えてくれました
たかが小説、されど小説。本当に有難う、少し感情が豊かになった気がします(つд;)
以前私も中学の同級生にこういわれたことがありました
「自分から見た赤色は、他人が見ると自分みた赤色じゃないかもしれない
実際赤という色自体、赤い色ではないかもしれない。
対象を特定するのは、赤いという言葉だけ。結局は皆同じに見えるのかは解らない。」
何だか彼の言葉を久しぶりに思い出せました、そしてそのとき彼が感じたかもしれない感情の
一片を受け止めることが出来たかもしれません。これも私の自分勝手な妄想かもしれませんが・・・
いちさん、短い間でしたが楽しくて悲しくてそして不思議な時間を有難う。
掲示板の文字を通してしか会話出来ませんが、貴方の人生に実り多い出会いをお祈りします。
有難う御座いました(_ _)m
>>560 PCが手元に置けないので、長文を書くのが苦しくなるとです。
携帯電話はあるので、たまに書くこともあるかもだとです。
ただ、きっちり書けるのは最後だと思うので、鈍意制作中だとです(`・ω・´)人(`・ω・´)
>>561 木、という一つの言葉に対して、ある人は松の木を、ある人は杉の木を、
または木材を思い浮かべる人、もしくは、そのままの文字のみ捉える人。
憶測ですけれど、多分こんな風に、人によって見え方は違う。
言語化されていない、無数の思考があるんだな、とおもうとです(´・ω・`)こちらこそありがとだとです。
563 :
既にその名前は使われています:2005/04/04(月) 02:57:51 ID:GyJE1b9P
俺がFF始めた頃の話だ。
ゆびくわスレでまだかまだかと待ちつづけ、ついにPSBBUキター。
ヒューム、シーフ、ウィンダスで始めた。
ウィンダスで始めただけに周りはタルだらけ。
PTも自分以外全員タルというのも少なくなかった。
暫く続けて、タルのフレが大勢できた。
そしてLSという存在を知った。
フレのタルがLSを着け始め、俺も欲しいな〜と思っていたら
「このLSタル限定なの。ごめんなの」
俺は泣いた。
565 :
既にその名前は使われています:2005/04/04(月) 05:08:58 ID:nNUvWYS1
LSのタル達ととLS外の俺の関係はだんだん希薄になっていく。
そして数ヶ月後、元フレのタルからテルが
/tell はじめまして!よかったらPT組みませんか?
俺はまた泣いた。
566 :
既にその名前は使われています:2005/04/04(月) 08:01:33 ID:VRBPNdqw
にゃ?
たる!
にゃにゃ!
たーるーう!!
にゃう…
た、たる?たる!たる!
にゃー?
たるー
567 :
既にその名前は使われています:2005/04/04(月) 08:07:56 ID:+/1JpBG9
^^;
ひとつ思った
最後なんて言わないで欲しい
私はいちさんの小説が好きなのです
>>568 そうそう…
まったくかけなくなる訳じゃないし、すくなくとも私はいちを必要としといるのです(`・ω・´)
570 :
既にその名前は使われています:2005/04/05(火) 10:46:24 ID:vi4o75zj
急浮上⊂( ^ω^)⊃
( ^ω^)
572 :
既にその名前は使われています:2005/04/06(水) 19:15:08 ID:fDlbwEbK
573 :
既にその名前は使われています:2005/04/07(木) 00:51:44 ID:4HZOVy+a
ふたたび光臨希望age(つд`)
タル♂のチョンマゲをニギニギしたい
ハカドラナイ・・・(・∀・;)
>>574 あの中には何が入ってるのかしら(*・∀・)=3
576 :
既にその名前は使われています:2005/04/07(木) 23:47:15 ID:JxBrKkay
緊急浮上
577 :
既にその名前は使われています:2005/04/09(土) 02:21:52 ID:AtOJrTJD
保守
578 :
既にその名前は使われています:2005/04/09(土) 02:23:33 ID:PTI9BdPl
読み返してみた(*´д`*)
579 :
既にその名前は使われています:2005/04/10(日) 11:50:54 ID:v5ecNLjI
のんびりまつ。
>>574 新キャラ作成のあのグラの丁髷はいまいちなのよ
デケタ!(´・ω・`)けど当初の癒し系路線から急カーブ事故で、飛び出ちゃったとです。
|д゚)マッテルヨ
Wordからメモ帳に移して改行する作業がやっと(´・ω・`)オワッタ
こどもは歩く I wave the white flag , give up writing.
「花が見たいわね」
お母さんが窓を開けて言った。
ぼくはと言えば、靴紐で上手く蝶結びが作れなくて、
玉結びになっては、ほどきを繰り返していた。
「赤い花。真っ赤な、そうねミスラントマトよりも、
もっと赤くて強い花。いつも坊やのおばあちゃんは、玄関に飾っていたの」
「おばあちゃんってどんな人?」
「そうねえ。髪の色も目の色も、母さんと同じ。優しいけれど、心配性な所もあったわね」
「優しい以外は、お母さんと一緒ってこと?」
「今日のおやつは作るのやめようかしら」
「でも、お母さんも怒っていない時は、優しいよ」
お母さんは、ぼくが靴紐を上手く結べないのに気付いて、代わりに結んでくれた。
目の前に垂れかかる髪の毛、ほとんど黒色のお母さんの髪。
赤毛の混じった黄金色の僕の髪。お母さんの灰色の眼、僕の青色の眼。
十一歳になったのに、なかなか伸びない僕の背、お母さんはあんなに背が高いのに。
どうしてほかの家と違うの、と聞いたことがある。お父さんがタルタル、お母さんは僕にそう言った。
「テムオル、どうかしたの?」
エクラットが言ってた。タルタルとエルヴァーンじゃ子供は出来ないって。
「僕・・・」
お母さんが僕の顔を覗き込む。
「・・・お母さんのこと、好きだよ」
「母さんも、坊やのことをのことを愛しているわ。さ、遊んでらっしゃい」
お母さんは、僕のほっぺにキスをくれて、僕も同じようにキスをした。
階段を下りた海辺にある、僕らの遊び場に行くと、サイロもエクラットもまだ来てなかった。
近くにいた小さいタルタルの女の子が、一緒に踊ろう、と言うので、
ぼくは彼女の手を取って、大人がやるような踊りをまねてみた。
けれど、思うように足が動かなくて、途中でやめた。
女の子は不満げな顔をしたけど、僕が、おしゃべりにしよう、と言ったら、
もとの笑顔に戻った。意外におとなしい子で、ほとんど僕がしゃべってばかりになってしまった。
「お、エクラットはまだなんだ」
階段の上にサイロが立っていた。
「うん。呼びに行く?」
「そうしよ」
僕は女の子に、また遊ぼうね、と言ってお別れした。
僕らは二人並んで、エクラットの家へ歩く。
エクラットは、二年前に引っ越してきたヒュームの女の子。
エクラットのお父さんは、貿易商で、お母さんの縫った服をいつも買い取ってくれる。
そして、その服をサンドリアの貴族に売るらしい。
エクラットのお父さんが来る前は、
お母さんが自分でウィンダスまで歩いて、売りに行っていた。
だから、今はとっても楽だアインマールには感謝しなくては、とお母さんは言う。
僕も、ひとりのベッドで眠らなくて良くなったから、同じように感謝している。
「ヒュームでいっぱい」
「おじさんとこで、働いてる人たちだよ。
僕この前、あの木箱抱えてるお兄ちゃんから飴玉もらった」僕は、指差した。
「へえ。でも、俺は、あんまりヒューム好きじゃない」
「どうして?」
「変な臭いがする」
「エクラットはヒュームだけど、いい匂いがするよ」
「そうか?タルタルのみんなは、やっぱり変な臭いって言うけど。
なんか、お前ってタルタルっぽくないよな、雰囲気とか、だから臭いもわからないのかも、うん」
「当然だよ、僕の半分はエルヴァーンだもの」
サイロが、僕の耳を触る。自分のと、僕のを比べてるようだ。
本当は、僕はエルヴァーンの血なんて流れてやしないのかも知れない。
本当は、お母さんの、エーヴォロンテの子供じゃなくて、
誰も知らない、誰もわからない、世界でひとりぼっちの、偽者の子供なのかも知れない。
僕は首を横に振った。エクラットの言葉を聞いてから、僕はこんなことばかり考えている。
そして、底なし沼に足を飲み込まれるような気持ちになる。
考えるのはやめだ。今夜聞こう、それで、もし仮に、僕がニセモノの子供だったら・・・どうすればいいんだろ。
「こんにちは、ふたりとも」
下を向いていた顔を上げると、エクラットが立っていた。やっぱり彼女からは、いい匂いがした。
「いま少し、手伝いで忙しいの。もうちょっとだから、待ってて」
肩までの、彼女の栗色の髪が透き通る、強い日差しがそうさせているんだ。
「僕も手伝うよ、何するの?」
「お兄さんたちに、お茶を入れるの」
「サイロも、お手伝いしよう」
サイロは嫌そうな顔をしていたけど、三人でお手伝いした方が早く遊べるんだから、
気にしないで、ぐいぐい彼の手を引っ張ってエクラットの家に入った。
エクラットは十三歳、お手伝いも良くするし、しっかり者だ。
サイロは十五歳、でも背は僕とほとんど変わらなくて、僕より子供っぽいところがあるように思う。
三人でやった分、やっぱりお手伝いは早く終わった。
「冒険家になりたいなぁ、グィンハム・アイアンハートみたいな」
「ヒュームは嫌いじゃなかったの?」
「え、サイロはヒュームが嫌いな訳?」
「いっぺんに言うなよ。グィンハムは別さ、
それにヒュームが嫌いって訳じゃない。なんとなく、馴染めないんだよ」
「あたい、今は、マウラの人たちが、人種に関係なく親切で温かいことを知ってる。
でもやっぱり、バストゥーク生まれのヒューム。
みんなとどこか一緒になれない、そういう気持ちになることもある。そんなもんかね」
「やめようぜ、こんな話。、そうだ、二人は将来何になりたい?」
「僕は騎士。分厚い鎧を着て、おっきな剣でみんなを守るんだ」
「男はやっぱり戦ってこそだよな」
「あたいは、お嫁さん」
「誰のだ?」
「あんたみたいな、ちびっこじゃなくて。もっともっと背の高い素敵な男の人のよ」
「僕も背が低いからだめ?」
「背が低いからだめって言うか。なんだかテムオルは弟みたいで、違うのよ」
遠まわしに拒絶されて、悲しくなる。
「そういやさ、さっきのあんちゃん達、明日、
日の出前にチョコボ馬車がマウラに来るとか言ってなかったか?」
「ウィンダスからの荷が明日届くって、父さん言ってたわ」
サイロがにやりとする。
「よし決まった、明日そのチョコボ馬車が帰るところに隠れて乗り込んで、ウィンダスへ行こう」
「そんなのダメだよ。叱られる」
「そうよ、それに行っても帰りはどうするの?」
「帰りは帰りで何とかなるさ。俺ウィンダスに行ったことないんだ、
だから一度言ってみたいんだよ。聞けば、色んな冒険家が集う大都市だって言うし、ワクワクしてこないか」
「あたいも行ったことない。ウィンダスは豊かな水と埋めつくす緑に、花が咲く所だって読んだことがある。でもね」
花、そういえばお母さんが欲しがってたっけ。
「テムオルはどうなんだ。行った事なかったろ?」
「ウィンダスって、赤い花とかあるかな・・・」
「花が見たいのか?ならあるって、きっとある。食えるほどある。
だから行ってみようぜ、これは言わば俺達の冒険の始めの一歩になる」
「ダメダメ、テムオルをけしかけないで。
どうせ帰りは歩いて戻ることになるでしょ、ヤグードやゴブリンがいる道をよ?」
「俺は、親父の銃こっそり借りていくし、テムオルはお母さんに剣習ってるだろ。
心配しなくたって、俺ら二人でエクラット一人くらい守ってやれる。な?テムオル」
「子供だけじゃダメだよ。大人も一緒じゃなきゃ」
「なんだよ。意気地がないな。大人に言わないで、
子供だけで行くから冒険なんじゃんか。それに、お前らだってほんとは行きたいんだろ。
あ、いけね、今日は親父のダルメル狩りに付き合わなくちゃいけないんだった。
明日の朝、日の出前、総督府の前で待ってるぞお」
そう言い残すと、サイロは町の門へ走っていった。
今日の夕飯は、白身魚のシチューにベークドポポトだ。
ぼくはお母さんの焼いたポポトイモを、ひとくちかじる。ウィンダス、緑でいっぱいで花が咲く所。
「最近、おかしいわ」
お母さんがスプーンを置いて、僕を見る。
「なに?」
「坊や、母さんに何か隠し事をしてない?」
「何もしてないよ」どきっとした。お母さんの勘は鋭い、
何か僕が考えてたりすると、それをぴたりと当ててしまう事がある。
この前だってネズミを拾ってきて隠していたことが、すぐばれてしまった。
「男の子だもの、母さんに話したくない秘密の一つや二つはあるでしょう。でも、危ないことはダメよ」
「わかってるってば」
わかってない、だって僕はウィンダスに行きたいって気持ちが少しある。でもそれはお母さんのために。
「坊やのこと信じているわ。さあ、食べたら、お風呂が沸いているからお入りなさい」
小さな窓からは、三つの星が行儀良く三列に並んで輝くのが見える。
「リスは手に赤い実の付いた房を抱えて、少女に言いました。
オイラの昼ごはんだけど可愛い君にあげるよ。
ウサギも続きます。私のおめめみたいな、まあるいこの実、良かったらもらって頂戴な。
少女は籠いっぱいのクランベリーを見て言いました
。これだけあれば、おじいさんの好きなジャムがたっぷり作れる、ありがとうリスさんウサギさん。
少女はおじいさんに喜んでもらいたくて、朝から林の中で実を集めていたのです」
お母さんの手が、僕の肩を撫でる。
「ねえ、聞いてもいい?」
「何かしら」
「その少女は、お母さんいるの?」
「さあどうかしら。母さんが小さい頃、おばあちゃんが聞かせてくれた話なのだけど、
この少女のお母さんはどこにも出てこないのよ。
でも、きっといるに違いないわ。この少女はいつでも幸せそうだもの」
僕はきつく目をつむった。
「じゃあ・・・じゃあ・・・」
お母さんの瞳に、星の明かりが映りこんでいる。
「・・・僕に・・・お母さんはいるの?」
「何を言っているの。いるじゃない」
「僕はお母さんに似ていない。やっぱり変だよ。眼の色も違う、髪の色も違う、エクラットが言ったんだ。
エルヴァーンとタルタルじゃ子供は出来ないんだって。お母さんは優しいから、山にでも捨ててあった僕を拾ってくれて、
それで、嘘までついて育ててくれて、それで、それで・・・」
い声が響く。
「おかしい子ね。坊やは確かに、母さんがお腹を痛めて、ううん痛いどころじゃない。
死ぬ思いで産んだ子よ。それに、エルヴァーンとタルタルでも子供は出来るのよ、
出来にくいだけで。違う種族の間の子供は、どちらか片方の親に偏って似てしまう。
だから、坊やは父さんにとても似ているわ」
「本当なの?」
「あら、まだ疑うのね。母さんの子は嫌?」
「違うよ。もし僕がニセモノの子供なら、お母さんがとてもかわいそうだから・・・」
>>599 一行目 訂正:笑い声が響く。
「テムオル、愛しい坊や。ニセモノだなんて、そんなことある訳ないでしょう。
サイロとエクラット、二人が遊びに来た時に、
オークの使う笛を吹いてあげたことがあったわね。あれはどんな音がした?」
「キュウって風の音みたいだった」
「二人は、何も聞こえないって言ってたでしょう」
「うん」
「世界に人類五種族あって、この笛の音を聞き取ることが出来るのはエルヴァーンだけ。
このことは、坊やが紛れもなくエルヴァーンの血を引くことを教えてくれる。
心配なら笛を持って、明日人の集まる場所で吹いてみるといいわ。
エルヴァーンだけが、坊やに振り返るでしょう。でも、間違っても街の外へ出て吹いてはダメ、
オークと間違われて危ない目に会ってしまう」
「悲しませるようなこと言ってごめんなさい。でも、よかった」
お母さんが、僕の頭を強く抱きしめる。お母さんの匂い、
どんなも悲しい気持ちも吹き飛ばしてしまう魔法の匂い。
「そうだ。お母さんが喜ぶようなことがあるんだ。だから、明日楽しみに待ってて」
「あら、それは素晴らしい。でも、
その前に涙を拭いて鼻をかまないといけない、母さんのシャツが大変なことになってるわ」
木綿のシャツから顔を離すと、そこは僕の涙やら鼻水やらでぐしょぐしょだった。
夜が明けきらない、薄暗い朝に目が覚めた。
僕は隣で眠るお母さんを起こさないように、ベッドを抜け出した。
食器棚の引き出しを引いて、オークの笛を取り出した。
笛は、ごつごつした丸い石で、小さな穴が二つ開いている。
お母さんが心配しないように、書置きも残しておかないと。
僕は椅子に登って、ダイニングテーブルの上にあるペンを取った。
そのままで、左手にあった紙に書き付ける。
ウィンダスへ行ってきます、夕方ごろには家に着くと思います。
サイロと、多分エクラットも一緒だから心配はしなくて大丈夫です。
お昼ご飯はきちんと食べます。それと、お母さんの剣を借りていきます。テムオル。
そう言えば、サイロは大人には内緒でって言ってたっけ。
でも、僕は冒険に行くんじゃない、赤い花を探しに行くんだ、だからこれでいいの。
僕は同じ椅子を使って、棚の上にある剣に手を伸ばした。
剣は、僕の背のたけより結構長い。見た目どおり、
両手でないと持ち上げることも出来ないほど重い。
柄に文字が刻んである。
つるぎ に ちかひ あなた と あなた を うるふる くさばな を もる、さべ ざ くええん。
なんだか難しい文字が並んでて、やっぱりお母さんのこの剣は強そう、重いけど。
僕はやっとの思いで、剣を背中に背負い、紐を胸のところで縛った。
やっぱり玉結びになっちゃったけど、もうしょうがない。
椅子をテーブルへ戻し。忍び足で歩いて、玄関の鍵を外し、僕は外へ出た。
総督府の前には、サイロと、寒そうに手を擦り合わせるエクラットの姿が見えた。
「エクラットも来たんだ。よかった」
「違うわよ。あたいは、あんたらを行かせないように、
説得のためにいるの。でも、サイロはまったく聞く耳持たず。せいぜい、
ダルメルの餌にでもなってくるといいんだわ。
いいテムオル、あんたは行っちゃダメ、あんなバカについって行ったらどんな目に会うか」
「バカとはなんだ。お、テムオルすごい剣だな。これなら安心だ」
サイロが、エクラットの脚の間から顔を出す。
「あんた、どのにいんのよ!」エクラットの張り手が、サイロの顔に命中、すごく痛そう。
「僕は用事があるんだ。だから、行かないといけない」
「花がそんなに見たいの?」
「ううん。見たいんじゃなくて、欲しいんだ。どうしても」
「どうせ止めても、二人で行くし。テムオル一人でいかせる訳にも行かないね」
サイロが門の方を指差した。
「お!チョコボ馬車が着たぞ」
「はあ、どうしてあたいが・・・」
エクラットと僕は木箱に隠れ、サイロは外の布に包まっている。
車輪が時々石を踏むようで、その度にがたごと揺れる。
「ごめんね、エクラット。着いて来させちゃって」
「テムオルは謝らなくていいのよ。まったく、サイロがウィンダスへ行くなんて言い出すから」
目の前に、エクラットの顔がある。白くてすべすべしている彼女の肌。
こうして女の子に抱っこされていると、変な気持ちになる。僕の背、もっと伸びればな。
「でも、ウィンダス楽しみ」
「まあ、ちょっとはあたいも」
優しい匂い。
「テムオルは、どうしてそんなに赤い花が欲しい訳?」
そうか、エクラットの匂いが、お母さんのに似てるんだ。
僕らは、チョコボ馬車が止まる前に降りた。
もう日は登り、太陽がまぶしい。でも、そこは思ったよりも緑の少ない大地だった。
サイロの声のするほうを向くと、彼の指差す先がウィンダスの入り口みたいだ。
僕らはガードがチョコボ馬車に気を取られているうちに、街の中へ駆け込んだ。
街の中は一変。たくさんの木が生え、どこからか水の音も聞こえる。
「おおすげえ。人がいっぱいだ。俺少し見てくる」
「ちょ、迷子になるわ。テムオル、あいつ追いかけてくるから、あんまり遠く行かないで、ここにいてね」
エクラットはそう言って、すでに遠くで見えなくなりそうなほど小さくなったサイロを追って走り出した。
たくさんの冒険者達が、色んなものを広げて売り買いしてる。
僕は赤い花が売ってないか、探しながら歩く。
鎧を着たタルタルの女の人が白い花を売っている、白ならマウラにもたまにある。
僕がそうして花を見てると、鎧の人が話しかけてきた。
「どうだい、ぼく。この花安くしておくよ」
「白じゃダメなんだ。赤いお花はないの?」
「赤ね。あるにはあるよ、鉢植えの今咲きごろのが。ほらこれだ。でも高いよ」
タルタル女の人が出した鉢には、真っ赤な花が咲いている。
お母さんの言ってた花はこれかも、だってミスラントマトより真っ赤だもの。
「なんていう名前なの?」
「レッドローズ」
れっどろーず。
「いくらなの?」
「三千ギル」
さんぜんぎる。
「じゃあ白い花はいくら?」
「六百ギル」
ろっぴゃくぎる。
僕のポケットには、二百ギルとちょっとがある。
けれど、赤どころか、花を買うにも足りない・・・。僕は力が抜けて、ふらふらと木のある広場の方へ歩いた。
そういえば、まだオークの笛試してなかったっけ。
広場には、ガルカ以外は全部の種族がいる。
よし。僕はオークの笛に思い切り息を吹き込んだ。
すると、黒色の髪をしたエルヴァーンの男の人が僕のほうに振り向く。
僕はあたりを見渡した。ほんとだ、エルヴァーン以外誰も、気付かない。でも、振り向いた人ちょっと恐い顔してたな・・・。
「君!」
上を向くとさっき振り向いたエルヴァーンの男の人がいた。
「うわっ。ご、ごめんなさい。ちょっと試してみたかっただけなんだ」
男の人がしゃがみ込んで、僕の手を掴む。
「その笛、オークの笛だな。珍しい、譲ってはくれないか」
「え?」
「十万ギル、いやもっと出してもいい。言い値で買おう」
これはお母さんの笛だけど・・・でも・・・これが花に変わったならもっとうれしいに違いないはず。
「レッドローズが欲しいんだ。お母さんが喜ぶくらいたくさんの。だから、花となら交換してもいいよ」
「レッドローズ、そんなものとで良いのか。
まあ、それが望みなら、いっとう質のいいローズを買って来よう。それまで、君、ここを動くんじゃないぞ」
今度は三人おんなじ箱の中で揺られている。
「ちぇ。もっと色んなとこ見て回りたかったのに」
「仕方ないじゃない。
無いと思ってたマウラ行きのチョコボ馬車があったんだから。これに乗らなきゃ歩きよ」
「歩きこそ冒険の醍醐味、
俺はもっと見たかったぁのぉ、俺のヘルファイアの渇きをいやさせろぉ」
僕は紙袋にたくさんのレッドローズがあって、エクラットは帽子屋さんの宣伝をする代わりに、
タルタルの女の子間で人気らしい羽根付き帽子をもらってきた。
けれども、サイロはと言えば、画家のお姉さんに、さんざんポーズを取らされた挙句、
腐ったバナナと言われた以外、これといって何の収穫もない。
だから、こんな子供みたいに駄々をこねてる訳だけど、
せっかくのウィンダス、おみやげのひとつもないのは、ちょっと可愛そうだ。
「ねえサイロ。レッドローズでよければ、一輪あげるよ」
「いらない。俺お前みたいな女々しい趣味ないもん」
むっ、これはお母さんへのおみやげなのに。
「何よ。バラの美しさが解る男の子なんて、なかなかいないわ。
テムオル、こんなわがままっ子のことなんて真に受けなくていいのよ」
僕は、サイロの黒い鼻を、むにゅっとつまんでやった。
「いてて、わかったよ。俺が悪いって、ん?」
チョコボの、叫ぶような鳴き声が聞こえた。
「ねえ、今の二人は聞こえた?」
二人は、僕を見て頷く。
おい、チョコどこ行くんだ。ひえ!ヤグード、に、逃げろっ!
「おお、ついに来た。冒険の予感」
「バカ言ってないで黙って、気付かれる」
足音が近づいてくる、荷物を漁っているみたいだ。
「テムオル」サイロが僕の肩に手を置いた。
「せーの、で天板を開けて俺が囮になるから、ヤグが後ろ向いたところを、一気にたたっ斬ってやれ」
「待った。囮なら僕がやる、サイロの銃のほうが仕留めるなら確実だもの」
「わかった、やばくなったら本気で逃げろよ」
「ちょ、あんたら何勝手に話し進めてるの、相手は獣人よ。下手したら、あたいら殺されちゃうのよ」
「エクラットは動いちゃダメだよ。ずっと隠れててね」
僕は天板を押しのけて飛び出した、彼女は何か言っていたようだけど、良く聞こえなかった。
ヤグがこちらに気付き、振り向く。
僕は両手で背中の剣を抜いて、ヤグの肩を切りつけ、走り抜けた。
「テムオル伏せろ!」
ドン、と空が割れるような音と共に、ヤグは倒れる。
「よし、俺のヘルファイアの勝利だ」
サイロは銃を掲げ、得意げに、にやついている。
僕も安心して、その場に座り込んだ。なんだか、腰が抜けちゃったみたいだ。
「テムオル!後ろ逃げて!」
首をひねると、別のヤグが刀を振りかざして僕を見ている。
嘘、あれ、動けないよ。足が動かない。
「なんだよ、まだいたのか、くそっ火薬詰め直さないと撃てねえ。とにかく時間稼ぐんだ、走れ!」
ひねった首も戻らなくなって、ヤグがどんどんにじり寄ってくる。
エクラットの叫び声と同時に、黒い光が僕を覆う。
見上げると、本に出てきた、悪魔のような鎧を着たガルカが、ヤグの上に立っていた。
「ヤグードの山賊が暴れていると言われ来てみれば、確かに、だな」
「夕暮れ時、子供ばかりが三人、ブブリムで何をしていた」
曲がりくねった、漆黒の剣。僕もこの人みたいに、強くなりたい。
「あたいら、ウィンダスからマウラへ帰る途中で、そのありがとうございます。
サイロと僕も、エクラットに後れた頭を下げる。
「なるほどな。む、お前の剣を見せてくれるか」
僕は、両手で剣を持ち上げ差し出した。
「二頭のグリフィンの紋章、これはサンドリアの騎士剣か。
曇りない刃に、守る者の未来を映す。良い剣を持っているな」
「あの、ガルカさん。どうやったら僕もガルカさんみたいに強くなれるかな?」
「守るべきものを見失い、己の刃に真実を問うことでしか生きられなくなった時、
お前も私のような力を手にすることは出来るだろう。だが、力と強いと言うことは必ずしも結びつかない」
「じゃあ、どういう人が強いの?」
「私のあずかり知らないところだ。だが、ひとつ言えるとすれば、
犠牲を積み上げ、即ち業の上に立ち、それを持ってなお、斬り続ける者ではないことは確かだろう」
マウラの門をくぐり町へ入ると、ランプを持ったエクラットのお父さん、
サイロのお父さん、それに腕を組んだ僕のお母さんが立っていた。
ふたりとも、それぞれの親に呼ばれて歩いてゆく。
おじさんたち怒ってる、やっぱりきっとお母さんもすごく怒ってるんだろう。
僕はガルカさんと一緒に、重い足取りでお母さんのいる方へ向う。
「お前が、この子供に剣を教えた親か」
お母さんが目を細め、ガルカさんを睨む。
お母さんは、僕の方を引き寄せ、背中から剣を引き抜くと、そのままガルカさんに向けた。
「違うよ。お母さん。この人僕らをヤグから助けてくれたんだよ」
「そうね。坊やを助けたことだけは感謝しましょう。けれど、暗黒騎士、
貴様は坊やの近くには相応しくない。その薄汚れた首が繋がっているうちに、去りなさい」
「国に、サンドリアにいなくて良いのか、女騎士」
「暗黒騎士風情が何を言う。ローテ様はもういない。
彼女は最後、私に私の人生を生きよと、お言葉を授けてくださった。それが今の形だ」
「なるほどな、では去ろう」
ガルカさんは、背を向けて歩き出した。
「待って!名前はなんていうの?」
僕の声も聞かずに、ガルカさんは歩き去ってしまった。
お母さんが僕を抱きしめる。
「坊や。ああ、どこも怪我はないの?」
お母さんの顔をじっくりと見る。泣いてる、
泣いてるお母さんなんて生まれて初めて見る。
「僕書置きしたよ」
「子供が一人ウィンダスなんて無理だわ、
もう本当に坊やがいなくなったら母さんはどうすればいいの?もう一生外出禁止よ」
「そんな」
「そんなもこんなもない。母さんは本当に怒っているのよ」
「そうだ、見て欲しい物があるの」
僕は紙袋を開けて、中身をお母さんに見せた。
「これ、お母さんにプレゼント」
「これは、レッドローズ・・・。坊やまさか、
このお花のために。まったく、無茶する所までどうして父さんに似てしまったのかしら」
しかめ面をしていた母さんの顔が、ふわっと明るくなる。
外出禁止になっちゃったけど、この顔を見れただけで、ウィンダスまで行った甲斐があったと思う。
お花もお母さんにあえて、嬉しそうに咲き誇っていた。
長すぎと、ああ長すぎと、長すぎとです(´・ω・`)字余り。END。
最後の最後まで嘔吐のような文章にお付き合い頂き、
サンキュウありがとうダンケシェンの雨あられでございます(´・ω・`)
ではグッドナイだとです(´・ω・`)ノシ
|ミ
625 :
タルタルさん ◆M2PaX1eeds :2005/04/11(月) 00:49:51 ID:derms5CS
>>624 読んでないけどもうクンナ。
お前は嘔吐のようなと自分をたとえているが、
私が見たところ嘔吐しながら血尿血便たれながしつつギンギンに勃起した自分のものをしごいてる感じだ。
いいな、もうクンナよ。あと(´・ω・`) がむかつくので二度視ね。
どっきりほのぼのとした感じで読ませていただきました。
GJ!
そして気が向いたら、いちさん。また書いて欲しいとおもう日曜深夜。
>>625 お前が市ね
何のためにsage進行してると思ってんだ?
万人にうけるものではないと言ってるからsageてんだ
気に入らないなら書き込むな
もうクンナとか言ってるがそれは他人の家で主にもう来るなと言ってるのと同じこと
お前が来るな
いちさん気が向いたらまた書いてください
628 :
タルタルさん ◆u/4jZFzIUU :2005/04/11(月) 01:15:43 ID:derms5CS
>>627 >>624自身がわざわざメル欄に「age」と書いてるから、意見してみただけですよ。
「age」と言うことは自己主張でしょう?意見がほしいんでしょう?
だから私は彼に意見を言った。
それだけです。
あーホントだ
だが627より前のレスではsageであり単なるミスでしょ
人は完全では無く、些細なミスがあるもんだ
キミのトリップと同じようにね(デタラメかもしれんが
いちさんの物語が好きな俺にとってやる気を削ぐ様なレスは辞めて欲しいんだ
【かえれ】とは言わないが、けなすことは辞めてくれないか
タルタルさんはどこにいっても見かけるなぁ…。
631 :
既にその名前は使われています:2005/04/11(月) 08:16:20 ID:XmIcSXXe
タルタルさんキモス
SS書きで最後だけageるのは
間に割り込まれないようにするための意図的なものだったりする。
皆に見て欲しいってのもあるかもしれんが。
まあ、常にマンセーの中でやりたけりゃこんなとこでやらずに
個人でHP作ってそこでやった方がいいよ。
キモオタの妄想SSは自分のブログにでも書いとけよ
いちさん乙!
今回もおもしろかったよー
635 :
既にその名前は使われています:2005/04/11(月) 13:52:35 ID:gr+JW5rK
SS集積所ってどっかになかったっけ?
636 :
既にその名前は使われています:2005/04/11(月) 23:28:56 ID:5sviUX8O
小説スレの住人はここ見てるのだろうか
冷静な批判は改善すべき所を教えてくれるので、嫌ではないとです。
あと、キモいけどオタではないとです・・・。
ファショーンにはきを使います(´・ω・`)!
ログを追えばわかるとですが、張り付けの最後で上げてたと思うとです。
だって貼った後にスレ落ちたら嫌ですし、
やぱり読んで欲しいとです。(´・ω・`)
面白かったです。
ただ、一つだけ気になったのが、オークの笛のことです。
なぜ高値で売れたのか、そのことを知った母はどんな反応だったのか…。
これから明らかになるとうれしいです。
>>638 あ〜、私もそれは気になるな〜。
でもほのぼのと終わって良かったって感じ。
何となくヤグに襲われた時にそこで殺されて終わってしまうんじゃないかとか思ってドキドキした。
もっと読みたいな〜|(´・ω| o | キィ…ソロリ
いちさんは小説ではなくてあくまでSSを書きたいのかな。
自分はあまりSSを読まないのでアレですが、どの話も似た印象に見えてしまうのです。
どの主人公も名前が違うだけで同じ人なんじゃないか、っていうくらい。
性格が同じに見えるっていうのではなくて、感情表現が同じ。
年齢設定は違うのに、です。
たとえば、子供の視点から「悲しい」という感情を「悲しい気持ちになった」と表現するのは
ありかもしれませんが、大人ならもうちょっと色々あると思うのです。
全般的に表現が端的ですよね。一人称・三人称問わず動作の描写が素っ気無く、
「〜は〜した」で状況描写が終わってしまう。
詩的な雰囲気(悪く言えば童話っぽい朴訥さ)はこの辺りが原因なのかなーと。
偉そうでごめん。
印象を変えてくれるような話を読みたい。
絵本や童話のような書き方ってそうできるもんじゃないぞ。
今回のは1番最初の話に次ぐくらい良かった。
いちさんの良いところは、リアリティだね。
悲劇でなくて安心しました。
小説は、慢性的書かなきゃプレッシャアに、襲われて辛いので短いだけだとです。
表現が使い回されているのは、単なる語彙不足だとです(´・ω・`)
いつか突っ込まれそうとびくびくしてたとですが・・・。
登場人物が名前違うのに、毎回似すぎなのは、
FFで、私と仲良くしてくれて、
一番大好きだったタルタルの男の子と私を書いてるからだとです。
タル男性キャラが毎度のように二人セットででるのは、そういう理由だとです。
物語のような創造的なもんでなく、愛憎妄想エッセイだとです。
ついに手元にPCがないとです(´・ω・`)
いちさん面白かったよー
タルタルの男の子って寂しがりやで頑張り屋ってマイイメージがあるんで
いちさんの小説はかなりイメージ通りで萌えです
オークの笛を売ってしまったことを知ったママンの反応がきになるです
自分自身で考えてみるのもアリかもだけど
公式見解?あるとうれしいのう
また書いてください