パルプロ鉱山
若亀「オヤッサン、今日はいつにも増して精がでるねぇ。」
ベテラン亀「今日の仕事が終われば久しぶりに家に帰れるからなぁ、精もでらぁな。」
若亀「そーいや、おやっさん娘さんいましたよね?元気にしてますか?」
ベテラン亀「おぅ、元気すぎて困ってるよ、今クゥダフ人形集めにこっててな、
あと頭だけ足りないからお土産にって頼まれたんだが・・・中々な〜(笑」
若亀「あ、そうなんですか・・・。っと、ちょっと待っててくださいね!」
しばらく後・・・
若亀「おやっさ〜ん、クゥダフ人形の頭ありましたよ〜!」
ベテラン亀「え?」
若亀「へへ、知り合いの先輩が持っていたの、昼飯3日分で譲ってもらってきたんですよ。これで娘さん喜ばせられますね!」
ベテラン亀「本当にいいのか?すまねぇなぁ・・・」
若亀「へへ、気にしないでくださいよ、オヤッサンには俺がペーペーの頃から世話してもらってんですから、このぐらい。その代わり、娘さん嫁にくださいよ(笑」
ベテラン亀「バババ、バッカヤロウ!うちの娘はまだこ〜んなにちいせぇんだよ!大きくなっても嫁になんざぜってぇにやらねぇんだよ!くだらねぇこと言ってるとてめぇの甲羅かちわっちまうぞ!」
若亀「ひゃ〜おっかねぇ、おっかねぇ、冗談じゃないっすか、今度奥さんの特製シチュー食べさせてくださいよ〜」
そう言いながらベテラン亀の振り上げた手をかわし逃げていく若亀。
ベテラン亀「ヘッ、このヤロウが、うちのカカァに言っとくから今度の休暇にでも食いにきやがれよ」
逃げていく若亀に怒声を浴びせつつポツリと呟いた・・・。
ベテラン亀「ありがとよ・・・」
ベテラン亀「さて、もう一仕事するか・・・。」
そう言って後ろを向いたベテラン亀にヒューム戦士の一撃が襲い掛かる!
ベテラン亀「!」
あっという間に切り伏せられ倒れ伏すベテラン亀・・・。
ヒュム戦士「ヘッ、あっけねぇな。お?クゥダフ人形の頭じゃねぇか、これでミッションクリアできるぜ」
ベテラン亀「や、やめ、ろ・・・。それだけは許・・・して・・・」
ヒュム戦士「うるせぇんだよ、この亀が!オメェラは黙って搾取されてりゃいいんだよ!( ゚д゚) 、ペッ!」
そうはき捨てて去っていくヒュム戦士・・・。
薄れ行く意識の中、脳裏に浮かぶ妻と娘の顔・・・。
ベテラン亀「す、すまねぇな、とうちゃん、きょ、今日は帰れそうもねぇ・・・・や・・・・・。」
ベドーのとある建物
娘亀「おかーちゃん、おとうちゃん遅いねぇ〜」
母亀「そうだねぇ、ま〜た途中で一杯やってんだろ、まったく・・・。ま、たまの休みだからしょうがないかね〜。」
娘亀「おとうちゃん、お土産持ってきてくれるかな〜?」
母亀「さぁねぁ、お前がちゃ〜んといい子で待っていれば忘れずに持ってきてくれるよ。」
娘亀「私いい子で待ってたモン!」
母亀「そうだね、じゃ、おとうちゃんが来る前に晩御飯準備しておこうか?」
娘亀「ウン!」
夕空に流れる一筋の流れ星・・・・。
娘亀「あっ!流れ星!エ〜ト、エ〜ト・・・・・・おとうちゃんがお土産わすれませんように!」