有名シンガーソングライター宇多田ヒカルさんが11月に発売が予定されている『Utada the best』に対して「私の意志とは全く無関係」と
いう発言をしていた。どうやらこれは宇多田ヒカルさんの意志を無視して発売が強行されたベストアルバムらしい。
宇多田ヒカルさんの『Twitter』での発言は次の通り。「Universal Japanから発売が発表された「Utada the best」ですが、私の意志とは
全く無関係であり、EMIの宇多田ヒカルのベストと同日に発売をぶつけてきた彼らのやり方にもあまりいい印象を持てません。予約を
考えている人は、少し待ってください」。
ベストアルバム問題と言えば過去にDREAMS COME TRUEのベストアルバム『BEST OF DREAMS COME TRUE』エピックレコードが
販売を強行したほか、スピッツのベストアルバム『RECYCLE Greatest Hits of SPITZ』がある。
DREAMS COME TRUEの時は「このベスト盤が出たことは私達の本意ではないため購入を控えて欲しい」とファンクラブ会員(パワー
プラント)に伝えたほかDREAMS COME TRUEのメンバー中村正人さんがが毎週行っていたラジオ『中村正人のKDD Sunday
Network』でもリスナーに対して訴えかけていた。
何故このような意志に反するベストアルバムがリリースされてしまうのか? それは原盤権が関係してくる。レコード会社は契約時に
原盤権を取得しておりそのアーティストの曲を販売できることになっている。アーティストにとっては意志にはそぐわないが契約上は
合意したものとなるのだ。
皮肉にもスピッツのベストアルバム『RECYCLE Greatest Hits of SPITZ』は200万枚以上売れる大ヒットとなってしまった。しかし
本人達は解散時までベストアルバムをリリースしたくなかったという。
今回の宇多田ヒカルさんのベストアルバムも上記と同じ理由だろう。また上記発言に続いて「売れなかったら叩かれるのは
私なんですけど、正直なところ、ファンにお金を出させたくない、全く心のこもっていないモノです」ともツイートしている。
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