【皇位継承】万世一系の皇統を守る8【男系維持】

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■要注意!■ 皇室典範改定問題 男系継承を「中国流」と言うおかしなレトリック 自民党内閣部会・第7回勉強会
Date: 2006-05-30 (Tue)
ttp://seisaku-center.net/sunbbs/ より

 去る5月26日、皇室典範問題に関する自民党内閣部会の勉強会(第7回目)が開かれ、女系容認の立場から、
所功京都産業大学教授が意見を述べた。
所氏は、男系継承の伝統は中国流「父系絶対」の規範化であるとの見解を示す一方、古来の日本には「母性尊重の遺風」が
あるなどとして、
女 系 天 皇 を 容 認 す べ き だ と 主 張 。
他方、皇室典範改正の手続論として、皇族の意見を充分聞くためにも、「皇室会議」の機能を明確に位置付けるべきことを提案し、
皇族の考えを無視した形での改正法案の提出には、事実上反対の姿勢を示した。
以下、関係者への取材に基づいて所氏の主張を紹介しつつ、簡単に反論を加えておきたい。

 まず所氏は、「できれば男子の継承が望ましいが、男子の継承者がいなくなった場合、女性も皇位を継承できるように
しておくことが必要」と述べた上で、女系天皇容認の論拠として、主に次のような指摘を行った。

 「男系継承の伝統は、父系重視の中国の慣習が規範化されたものと考えられるが、しかし日本には古来、母性尊重の遺風があった」
「明治時代に『国憲按』『皇室制規』などが試作されたが、その段階では男帝・男系を原則としながらも、女帝・女系も容認していた」
「昭和29年に自民党の前身である自由党が憲法調査委員会でまとめた『日本国憲法改正案要綱案』には、女子の天皇を認める
とする皇室典範改正案が盛り込まれていた」

 しかし、こうした指摘は、国民を煙に巻くためのレトリックと言うほかない。まず、男系継承の伝統をあたかも中国の慣習の模倣で
あったかのように説くけれども、中国からの文物の摂取において、わが国は主体的に取捨選択し、独自のアレンジを施してきたことは
周知の通りである。所氏の主張は男系継承の皇室伝統を「相対化」するための詭弁としか思えない。
また、明治になって、女系天皇容認の考えが一時期浮上したのは確かだとしても、重要なのは、むしろ最終的にそれが否定された
という事実である。そこには当然、わが国の歴史・伝統を踏まえた先人の叡智・判断があったのである。
所氏の主張は、そうした先人の判断を軽視し、本末転倒の議論を展開していると言うべきだろう。
さらに、かつての自由党の女帝容認の典範改正案は、果たして女系天皇までをも容認するものと言えるのかどうか疑問である。

 いずれにしても、所氏が挙げた論拠は、125代にわたり例外なく貫かれてきた男系継承という皇室伝統の「革命的変革」を
正当化するものとは到底言えない。

 なお、今回の勉強会で所氏は、皇室典範には改正規定がないことを指摘し、皇族の意見を聞くためにも、
「 こ の 典 範 を 改 正 す る に は 皇 室 会 議 の 議 を 経 る 」 と の 一 項 を 付 け 加 え る べ き
ことを提案した。
皇 族 の 意 見 を 無 視 し た 形 で 女系容認の典範改正が進められようとしていたことに対して、
女 系 容 認 論 者 の 中 か ら も 反 対 意 見 が 出 た こ と は 注 目 さ れ る 。

 ところで、自民党内閣部会は次回、勉強会の「中間整理」を出す予定だという。
しかし、これまで7回の勉強会を振り返ってみると、皇室典範に関する有識者会議や政府官僚の線に沿った議論が多かったことは、
これまで報道してきた通りである。要注意!

※自民党内閣部会・勉強会(第1回〜第6回)の詳細は、
 こちらでお読み下さい→ ttp://www.seisaku-center.net/archives/koushitsu/koushitsu-arc.htm