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エージェント・774:
朝日新聞東京本社版 2月18日付
「こだわりやめ新しい典範を」 主婦 杉本文子 (埼玉県和光市 48歳)
秋篠宮紀子さまのご懐妊により、当初小泉首相が今国会で目指した皇室典範の改正が微妙な状態と
なっているようです。しかし今のままの状態で女のお子様がお産まれになった時、少なからぬ人た
ちが、がっかりするということになってしまうのではないでしょうか。それは、そのお子様に対し
て失礼なことであり、人間としても残念なことだと思います。またそのお子様が、男子で後々皇位
の継承者となられる場合。その結婚相手の女性が、男子の出産を望む周囲の声に、雅子様のような
つらい思いをされることになりかねません。長い歴史の中で、守ってこられた男系天皇であるので
しょうが、天皇は、もはや「神」でなく「人間」なのです。男子女子にこだわることはもう終わり
にしてもいいのではないでしょうか。
朝日新聞西部版 2月18日付
「『男の子』へのこだわり疑問」パート 花山千代美(熊本県宇土市 54歳)
女性・女系天皇を認める皇室典範改正案の今国会への提出が見送られそうになっ
た。小泉首相のよかった点は唯一、皇室典範改正のことだと思っていただけに、残
念で仕方がない。私は女系天皇に大いに賛成である。
今の世の中、世界でも豊かな国と思われている日本で、皇室だけが男性支配とい
うことがあっていいものだろうか。女性の社会貢献はめざましい。努力して能力が
認められ、社会的にも高い地位に多くの女性が進出している。
そうした中で、皇室だけが「男の子」にこだわるのはおかしい。それは男女差別
であり、時代錯誤も甚だしいものだ。
第一、男の子を産むと偉いのだろうか。女の子を産んだら偉くないのだろうか。
男であれ女であれ、尊い命に変わりはない。これでは、女性を「子供を産む道具」
としか思っていないのではないか。
皇室がこのまま男性支配が続く限り、もはや皇室の存続の意味はないと思う。