●原案を大幅修正 障害者条例県が試案 (2006年7月29日 読売新聞)
県は28日の県議会健康福祉常任委員会協議会で、「障害者差別をなくす条例案」の検討用試案を示した...
...悪質な差別事案については、「公表できる」としていた規定を削除し、「勧告」だけを残した。また、
施策推進に必要な財政上の措置に関しては、県の努力義務規定を明記している。
教育や労働などの分野で「なくすべき差別」として禁止行為を規定した条文は削除。「差別」を定義した
うえで差別禁止の規定を設け、当事者に過重な負担がかかる場合は禁止されないとした。
教育関係者から反発が強かった障害児の就学に関する条文は、誤解が生じないよう文言を修正・削除し、
現行の学校教育法制により則した形に改めた。
公表規定の削除について、県側は「話し合いで(差別事案の)解決を図っていくのが条例の趣旨。勧告だけで
十分に担保措置になる」とした。原案のたたき台を作成した「障害者差別をなくすための研究会」の野沢和弘
座長は「全体を見ると基本理念がしっかり残っている」とコメントした。県は8月末をメドに新条例案を完成
させ、9月県議会に提出する方針。
県は31日から8月16日まで、試案について意見を募集する。資料は県のホームページなどで入手できる。
意見の提出は電子メールかファクス、郵送で。問い合わせは県障害福祉課(043・223・2935)へ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/chiba/archive/news/2006/07/29/20060729ddlk12010190000c.html ●障害者条例案:「悪質差別の公表」削る 試案、自民の反対で譲歩 /千葉(毎日新聞 2006年7月29日)
...一方、県の財政措置を努力義務として新設した。 ... 条例案の原案を作った研究会の野沢和弘座長は
「後退と拡充両方の箇所があるが、基本理念は残っている」とコメントした。 ...
http://www.sankei.co.jp/edit/kenban/chiba/060729/kiji03.html ●公表条項など削除 障害者条例 県修正素案
...条例案を批判していた自民党県連幹部は「全体的にわれわれの主張がよく反映された」などと一定の評価を...
...素案では、当初の条例案にあった「公表条項」が「知事による是正勧告で実効性が担保できる」として削除され
ている。... さらに、あいまいだと指摘のあった「差別」の定義を確定。「過重な負担になる場合」は差別としない
とする例外規定を盛り込み、「仮に差別に相当する事例でも、最初から条例違反と決めつける可能性を解消した」...
http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20060729/lcl_____cba_____003.shtml ●悪質事案『勧告だけでは』 公表見送り 反発も
...差別解消の勧告に従わない場合など悪質事案の公表規定を削除したことに対し、委員は「勧告だけで
条例の運用が担保できるのか」「公表することが大きな歯止めになる」などと反発した。...
...自民党委員は、教育分野での差別禁止について「健康診断を受けたり、就学指導の話し合いに応じたり
するなど障害者側の義務も明示しなければ一方的な条例になる」などと指摘した。...