●「障害者差別をなくす条例案」新条例案、県が作成へ (2006年7月14日 読売新聞)
「障害者差別をなくす条例案」の新たな条例案作成に向けて、13日、県議会健康福祉常任委員会協議会が
初めて開かれた。県執行部から8月末をメドに新条例案を完成させ、9月県議会に提出する意向が示された。
今後、協議会で議論を積み重ね、超党派の県議から集まった意見を踏まえながら、新条例案の作成を進める。
県は冒頭、6月県議会で撤回された原案に関して、県議会や教育、経済関係者らから指摘された問題点など
を報告した。その後、原案のたたき台を作った「障害者差別をなくすための研究会」座長の野沢和弘氏が
条例制定の意義などを説明。障害者が日常的に差別を受けている例を挙げたうえで、原案では差別解消に向けて
第三者が仲介する仕組みの整備に重点を置いていたことを強調した。また、野沢氏は、「条例の精神だけは
変えないでいただきたい」と述べ、原案の理念を損なわない形を要請した。
次回の協議会は28日に開かれ、県が示す新条例案のたたき台を基に論議する。
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/chiba/news/20060714ddlk12010185000c.html ●障害者条例案:来月中に新素案 県議中心に進める /千葉
障害者差別をなくす「障害者条例案」について、9月議会に向けた県議の初会合が13日、行われた。県は
8月中に新たな条例案素案をまとめる方針を示した。また県議と条例案を作った研究会との合同協議は方針を
変え、県議中心で協議を進めることが分かった。
県議会健康福祉常任委員が参加した同日の協議会で、県が明らかにした。県によると、次回協議会の28日に、
これまで指摘された問題点を踏まえた新たな条例案のたたき台を県議に示す。議論を経て、8月中に条例案の
素案をまとめる予定。研究会委員は直接協議に加わらないが、必要に応じて意見を求めるという。
13日の協議会は、研究会の野沢和弘座長が条例案作成の背景などを紹介した。「障害者にとって、
(証言の信用性が問われる)裁判や相次ぐ虐待など状況は厳しい。暮らしにくさに対する理解を広めるため、
穏便な解決システムが必要」と説明。「条例案に込めた精神は今後も変えないようにしてほしい」と訴えた。【森禎行】
http://www.chibanippo.co.jp/news/seikei/kiji.php?id=seikei06071409152701 ●9月県議会に修正案 障害者条例案撤回で県 2006.07.14 upload
...七月末には議論のたたき台となる素案も示すという。
協議会では、市町村教委など関係団体からの意見やこれまでの議会での議論を踏まえ、条文中の前文をはじめ
教育、雇用など十七項目について論点を整理した資料が提示された。
第十七条「適用除外」では、「除外規定の解釈のあいまいさ」が指摘され、差別を禁じる他の条文との不整合
により「障害者や関係者に期待を抱かせた結果、健常者との“溝”を作ってしまう」などの意見も紹介された...
...堂本暁子知事は条例案を取り下げた先月三十日、会見で「研究会に超党派県議を交え修正案を策定する」と
していた。今後、県が示す素案をもとに、同協議会で個々の修正部分について議論を行う。