小さい物がびっしり

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■■■こころのホモよ!!(第三話)■■■


ジャイアンは窓の外を見ていた。
だが街の風景は目に入らず、一点を見つめたままブツブツと小さな声でつぶやいていた
彼はいらだっていた。

ジャイアン「どうしてのび太なんだ!相手はあののび太だぞ!のび太のくせに・・・くそっ!」

自分のした事への後悔、射精後の脱力感、そして生まれてはじめて感じた絶大な快楽の余韻に彼の心は揺れていた。
のび太は尻を押さえうずくまっている。まだ現実逃避から帰ってこない
ジャイアンの憤りは臨界点に達していた。
彼は今まで自分の事を男らしい人間だと思っていたし周りもそれを認めていた
口よりも先に手が出る、過ぎた事は後悔しない、だが今や彼のアイデンティティは
崩壊し事実だけを認めざるをえない状況にいた。
しばらく沈黙の時が続きジャイアンは窓の外を見つめたまま不意にのび太に言った

ジャイアン「今日はもう帰れ。それとこの事は誰にも話すな!誰にもだ!」

ジャイアンが振り返らなかったのには理由がある。彼の中で一つの区切りがつき
新たな自分を受け入れると決めた瞬間、数分前の快感が蘇り若い彼の性器が
再び怒張し始めたからだ。
今振り返りのび太の顔を見てしまえばもう歯止めはきかない、
第二戦へ突入してしまうのは明白だった。だが今はまだ早い

ジャイアンの声を聞いたのび太は一瞬体を痙攣させ我に帰った
パンツを履き無言で立ち上がると玄関へと歩きはじめた。
のび太が部屋から出るときジャイアンは言った

ジャイアン「明日も学校へ来いよ!必ずな」

のび太「うん・・・」

力の無い返事だった。
のび太が出て行きドアの閉まる音を聞いたとき、
ジャイアンの胸にどうしようもない切なさが押し寄せ、頬を涙が伝った
そして彼は確信した

ジャイアン「そうか...俺はのび太のことをそんなふうに見ていたんだ...
今まで虐めて来た事もきっとのび太に対する・・・」

日が沈み辺りが闇に包まれてもジャイアンはずっと窓の外を見ていた