小さい物がびっしり

原爆スレより抜粋↓

警備隊が連れてきた三菱兵器の動員学徒たちの傷には、三日も泥の中で寝ている
うちに蛆がわいていた。はじめは背中の拳のはいるくらいの傷が、真っ白く光って
盛り上がっているのを見て、「飯粒でもつめてあるのか」と思った。飯粒と見たの
は、白い蛆の大きなかたまりだった。傷の中に、握り飯をつめたように、びっしり
蛆がつまっている。（略）私はピンセットで蛆を一つ一つ取り出した。ピクリ、ピ
クリと動いてつまみにくい。時間がかかる。何度もやっているうちに、私もM君も胸
がムカムカしてきた。こういう患者が百人からこの廃墟にのたうっている。（略）
「長崎で被爆した医師の手記より」