川島屋マンションの呪い お中元は川島屋〜11〜

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587川島屋
「あの……みるみるさんですか?」
「あ、はいそうです」
「どうも、初めまして。なんか、ホームページの印象と同じですね」
「あ、え、そう……ですか」
「知的で可愛いっていうか、なんか嬉しいです」
「ありがとうございます」

 二人、いい雰囲気で横浜の中華街へと向かう。

「あの」
「はい」
「えっと、メールでの名前が川島屋になっているんですけど、このハンドル
ですか??」
「ええ」
「一日中カキコしてません??」
「寝ているときに違う私が書いたんです。」
「え?」
「私はたくさんいます。私以外の私もいろんな性格があります。
荒らしの私もいます。まあ、捨てハンですね」
「はあ……」
「みるみるさんは、なにか食べたいものありますか?」
「えー……と、そうですねぇ…川島屋さんはなんかありますか?」
「餃子じゃないと怒りますよ?」
「……え?」

「餃子じゃないと怒りますよ?」

「餃子じゃないと怒りますよ?、ですか? あの、私何か失礼なこといいましました?」
「いや、口癖です。餃子を食べたいっていうことです」
「はぁ……」
「西麻布パークマンションへの行きかたを誰か知りませんか?」
「え?」

「西麻布パークマンションへの行きかたを誰か知りませんか?」

「西麻布パークマンションって…いきなり言われても……ちょっと。HPのことですか?」
「話題につまったら使う技です。実は荒らしてほしいんです」
「はぁ……そうなんですか……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「チャーハンについて知っている人だけカキコしてください」
「え?」
「いや、くだらないカキコをする私が多いんで。チャーハンがおいしいか
どうか聞いているだけです。」
「はぁ……、チャーハンですか?この店にはあんまり知らないんです。ごめんなさい」
「もうカキコしなくて結構です。」
「……」
「もういいです、ってことです」
「……はぁ」