今夜、懲りずに杉沢村

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788あなたのうしろに名無しさんが・・・
解説
杉沢村の伝説はもともとは地元の人だけが知っているローカルな都市伝説でした。
この伝説は地元では「そこに肝だめしに行った若い男女がこんな恐ろしい目に・・・」といった怪談話の前振りとして使われることが多かったのですが、その怪談自体は何処か別の場所で起きたこととして語られてきた怪談の焼き直しであったようです。
ところが、杉沢村の伝説はインターネットの普及により全国に知られるようになり、やがてはテレビにまで取り上げられるようになりました。
実際に興味本位で見学に行く人もいるようですが、もちろん足を踏み入れた人が帰って来れないということはありません。

杉沢村についてはかなり多くの偽情報や誤解が飛び交っています。
まず、杉沢村は地図から“消された”と言われていますが、実際には地図にその名が乗ったこと自体ありません。
杉沢村は正式名称ではなく、本当は「小杉」という地名だからです。
杉沢は住所の小杉から「杉さ行く」となまってできた通称ということです。
また、杉沢村で大量虐殺が起きたという事実もありません。
杉沢村は電気も通らず、学校まで一時間半はかかるという僻地だったために一軒、また一軒とよそに移り住んでいき、昭和43年ごろまでに自然消滅してしまったというのが真相です。
過疎化で滅んだ村が全国的な心霊スポットへ・・・
ある特定の地域のみで語られていた都市伝説がインターネットに載ることで全国的に広まるという、新しいタイプの都市伝説の先鞭的事例といえるかもしれません。