▲▲猫にだけ見えるもの・2▲▲

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953あなたのうしろに名無しさんが・・・
小学校のころ、早朝野球の練習にいった時のこと。
そのグラウンドにはサッカーゴールもあるのですが、
ある朝そのゴールネットに猫が絡み付いていたのです。
遊んでいたのか知らないけどとにかくメチャメチャこんがらがってました。
まわりにはもう3匹の猫が見守っていましたが、猫ではどうしようもありません。
その時その場所には僕と親父しかいませんでした。
親父がはさみでゴールネットをちょん切って(イケないことですが)
猫を助けました。

すると次の日、僕と親父がグラウンドまでの道を歩いていると、
前日助けた猫ともう一匹が道の真中にちょこんと座っていました。
「あ、昨日の猫だ」と思いました。
その猫たちは僕らがすぐ近くまで行っても逃げませんでした。
「昨日のお礼にきたんだよ」と、親父がいいました。
よくみると、猫が足元で何か転がしてます。
小銭入れでした。中身は300円程度でした。
ぼろぼろで泥だらけでもう何年も前に捨てられたような小銭入れでした。
親父がそのお金でお菓子を買ってくれました。

感想:猫は義理堅い。親父はけっこうワル。