霊能者と性

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847827(塾講師)
わたしが公立校の教諭を辞めたのはいくつもの理由が重なってですが、やはり
偏向した指導要綱内容に異議を唱えることも許されないという現実に絶望を感じた
からだと思います。たとえば、ニワトリの卵の孵化というものがありまして、
自然孵化(親鳥に抱かせる)の場合、時々親鳥が卵をつついて割って中身を食べて
しまうことがあるのですが、教育上、「そういうことはあってはならない」と決めら
れており、ニワトリ小屋がありニワトリが飼える状況の学校でも教材として自然孵化を
取り扱うことはまずありません。また、卵の数が減ってゆく現実を児童たちにさとられ
ないように偽卵を抱かせたり、孵化後のヒヨコの数を合わせるために技能職員や私達が
養鶏場に行き生まれたばかりのヒヨコを貰い受けに走り回ったりもするのです。
わたしは「親鳥が卵をつついて食べてしまうこともあるのだ」と児童に教えることこそが
教育者として正しいのではないかとある会議で口にしたことがあるのですが、まるで
腫れ物に触るような扱いをうけました。まあ、このような嘘のような笑ってしまうことが
たくさんあって、考えて悩んだ末に辞表を提出したのですが。