死を覚悟した瞬間

このエントリーをはてなブックマークに追加
677657
今度は自動車。
二十才になったばかりの夏、免許取りたての連れの車で。
地元の川沿いの堤防道路(ガードレールなし)を結構なスピードで走ってた。
進行方向右手に川。
いきなり前方左の横道から一旦停止無視の車が出てきた。
連れは反射的に右へ避けた。一瞬無重力状態?になった。
そう。路肩を踏み外し、まさに川に落下しようとしているのだ。
そこで連れは「どりゃぁぁぁぁぁ!!」と叫びながら
必死に左へカウンターもどき。
連れの気合が天に通じたのか、何とか落下せずに堤防道路に戻る事ができた。
そして進行方向から180度回転して停止。
実際はほんの一瞬の事でしたが、「ガクン」と車がバランスを崩すところから、
「どりゃぁぁぁ」→180度回転・停止まで、ものすごく長く感じた。
一旦停止無視のおやじが車を降りてきて、おいらたちに謝ってくれたが、
こっちは心臓バクバクで怒鳴る事も殴る事もできませんでした。
そのうち、「『どりゃぁぁぁ』だとぉ、はっずかしー」などと、
どちらかというわけでなく馬鹿笑い。
でもしばらく二人とも膝がガクガクだったので、
車を降りて現場近くでへたり込んでました。
後でタイヤの跡なんかを見たが、物理は苦手だけど、
ちょっとこれは物理法則を無視した走り方でないかなー、と思った。
例えて言うなら、「ルパン三世カリオストロの城」の冒頭で、
ルパンが操るフィアット500が崖を駆け上がって行くような感じ。
かなりオーバーな例えだが、そんな感じでタイヤ跡がついてた。
神様仏様ご先祖様、ありがとうございました。
ついでにその連れは、この事件から現在までに事故で車三台オシャカにしたが、
無傷でピンピンしてる。