死を覚悟した瞬間

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276あなたのうしろに名無しさんが・・・
深夜の東名高速、鮎沢PA付近を東京方面に100キロほどの速度で走行。
前後に車なし。当時そのあたりに照明は無かった。
割ときつめの左カーブ。
下向きのヘッドライトがアウトからインへ回り込み、照らし上げたのは
10tトラック。
横転して2車線を塞ぎ、こちらに腹を見せていた。
路肩が空いているが間に合わない。
急ブレーキを踏んだが、こちらはまだカーブを抜けきっていない。
尻が流れ、逆ハンを当て、また尻が流れ・・・
そんな最中にトラックから人が飛び降りた。しかも俺のまん前。
背中を丸め、蛇行する車の直前を走り抜ける姿。
しかも3人。幸い衝撃は無し。
その間にもトラックは近付いてくる。巨大な燃料タンクが見える。
衝突コースだ。
どうにもできない。横転する覚悟でブレーキを目一杯踏み込むと
横転はせず、車は追い越し車線上で真横に滑って止まった。
トラックとの距離は3メートル足らず。
飛び降りた運ちゃん達は呆然としている。
俺もしばし放心状態。
角度が悪く、路肩に向かえないのでバックしたところから
次の恐怖が始まった。