赤カチュ遭難死か!?犬鳴峠には魔物が第5章

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354あなたのうしろに名無しさんが・・・
http://www16.freeweb.ne.jp/photo/x00a012/tonneru.shtm

血だらけの状態で2キロ歩いたところで、拉致されてしまう。
エスカレートした不良たちは被害者をもう一度袋だたきにしたあと、未明の海岸に突き落とそうとする。
「やめてくれ」
岸壁のフェンスにしがみつき泣き叫ぶ被害者。
殴られ続けた顔は変形し、つかんだ手からは血が流れ出ている。
それでもなお、その手に容赦なくバールが打ち下ろされる。
被害者はぐったりして声も出なくなったが、手だけは離さなかった。
落ちたら死ぬ・・・・・生への壮絶な執着である。
「もういいやろ。かわいそうやからやめろう」
その姿に打たれたのか、不良のひとりがいった。
リンチは収まったかのように見えた。
しかし、主犯格のひと言がすべてを変えた。
「もうおれたちは殺人未遂の共犯やけんな。捕まらんように殺すぞ」
被害者を車のトランクに押し込め犬鳴峠へ。
「焼き殺せば顔も分からん」