▽▽▽ <夏季限定>恐話 ▽▽▽

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4ヲカルト
「白黒の幽霊」

1999年のカウントダウンの日。
仲の良い女3人組の香織・ゆかり・美香は、一緒にカウントダウンを向かえようということで、3人で一緒に旅館に泊まることになりました。
旅館に泊まったその夜。3人そろって旅館の部屋の布団の上でお菓子を食べながら雑談を始めました。

香織:「ねえ、ドラッグってやったことある?あたし、この間マジックマッシュルームやったのよ。」
ゆかり:「えーー、マジ!?あれってヤバくない?」

香織:「ううん。結構楽しかったよ。なんかさ。壁の模様とかが動いたり、感覚が全く普段とちがうのよ!なんかいろんなものが丸っぽい感覚がしてさ。
それで、量を増やしたりしてたら、時間の感覚が分かんなくなってきて、それから悟りの状態みたくなってさ。なんか、頭ん中が空っぽになったみたいで、気持よかったよ。」
美香:「ふ〜ん。あんたもそういうの好きだよね。私は怖くてできないよ…。」
ゆかり「どんなんだろ。私もやってみたいな。なんか、興味あるっ!」

香織:「でさ、この間。別のドラッグと混ぜるとトビが強烈になるからって、知合いに別のやつをもらって混ぜて試してみたの。そしたらすごいの見ちゃったよ。白黒の幽霊だよ。」
ゆかり:「白黒の幽霊?」
美香:「幽霊?香織って霊感強いからねー。昔からよく幽霊を見たりしてたもんね。でも、よりによってトリップしながら幽霊見るなよっ(笑)」

香織:「でも…その時見た白黒の幽霊が強烈でさ。後遺症じゃないと思うけど、あれ以来タマに出て来るんだよね。白黒の幽霊。」
ゆかり:「どこに出てくるの?」

香織:「テレビの中。」
ゆかり:「テレビ?」