戦争のオカルト話

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113あなたのうしろに名無しさんが・・・
オカルト話じゃないけどね。
戦争で死んだおじいちゃんのお墓に毎年お盆とかお彼岸とかに拝みに行ってたんだ。
私は子どもだったし、別になんの考えもなく、この下にはおじいちゃんのお骨が
あるのだと思ってた。
でも、先日、祖母が亡くなって、そのお骨を納めるためにお墓を開けてビックリした。
そこには骨もなにもなかった。空っぽだった。
そこではじめて、父に、このお墓に入っていたのは祖父の服の切れ端や、
生前送ってきた手紙などの遺品だけだったと聞いた。
爆撃で体が粉々になってしまって、遺骨も残らなかったかららしい。
その遺品は長い年月のうちにすっかり風化して見えなくなっていた。
でも、その遺品しか入ってないお墓を、おばあちゃんは再婚もしないで
ずっと大事に大事にしてきたんだ、と思ったら、涙が止まらなくなった。
おじいちゃんとおばあちゃんがいたおかげで、私が生まれることができたんだなぁ、
ってあの時ほど強く実感したことはなかった。
私もこのお墓を大事にしていきたいと、心底思ったよ。